JP2004147887A - ベッド - Google Patents

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Abstract

【課題】昇降リンクに手や足を挟むことがなく、ベッドの昇降位置に拘わらず、ボトム部のがたつきを最小限に抑えることができる昇降ベッドを提供する。
【解決手段】ボトムを昇降させる昇降手段38が、ヘッドボード5とフットボードとにそれぞれ配設され、昇降手段には、上下に駆動される駆動用ロッド31と、該ロッドの上端部に連結された昇降部材34と、昇降部材に取り付けられたローラ33と、ローラを嵌合させて案内するローラガイドチャネル35とが備えられ、昇降部材34は、駆動用ロッド31に連結された箇所から両側に延びる横方向延設ロッド25と、該延設ロッドの両端部からそれぞれ下方に延びる一対の下方延設ロッド32とからなり、各下方延設ロッドの下部にそれぞれ2つのローラ33がそれぞれ取り付けられ、各下方延設ロッドに取り付けられた2つのローラ33のうち、1つのローラは、ベッドのボトム面よりも下方に配置されている。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
利用者がベッドに乗り降りしやすくしたり、介護者などが介護しやすくしたりするために、昇降可能にしたベッドが既に実用化されている。このような昇降可能なベッドとしては、ベッドの下方に配置したリンク機構によりベッドを昇降させるようにしたものがある。しかし、このベッドでは、ベッドの下方にリンク機構が配置されているため、リンクの間に手や足などが挟まれるなどの危険があり、また、外観的にも美観を損ないやすいものであり、リンク部分にカバーをするなどの対策を講じなくてはならない。
【0003】
このようなリンク機構における危険を避けるためには、リンク機構以外の昇降手段として手動やモータにより回転するスクリュー軸などを利用するとともに、この昇降手段をヘッド部やフット部の下方に配設することが考えられ、例えば、特許文献1にこのような構造のベッドが開示されている。このベッドは、図20(a)、図20(b)、図21に示すように、寝台フレーム110のヘッド側端部またはフット側端部の少なくとも一方の幅方向中央部に設けられたガイド脚柱124を、脚部フレーム130の幅方向中央部に固定された支持脚柱133に昇降自在に嵌合させるとともに、支持脚柱133の上部および中央部の左右にそれぞれ一対ずつ設けられたローラ134をガイド脚柱124の内面に当接させて、寝台フレーム110の揺動などのがたつきを規制した状態で案内するようにしている。また、ガイド脚柱124に回転自在に支持されたスクリュー軸142を、左右のローラ134間に突入するように配置するとともに、支持脚柱133の上端部に設けられた雌螺子部材141に螺合させている。そして、スクリュー軸142から上方へ延設されている小径の操作軸部143に操作ハンドル150を係合させ、スクリュー軸142を回転させて昇降させることで、操作軸部143に外嵌された固定部材148およびガイド脚柱124を介して寝台フレーム110を昇降させるように構成している。
【0004】
ここで、ガイド脚柱124に固定されている固定部材148と、昇降動作を行うスクリュー軸142と一体に形成されている操作軸部143とは、互いに相対回転可能なように嵌合されているため、これらの間にある程度の間隙を有している。したがって、昇降する操作軸部143に対して、固定部材148は前記間隙に起因する、ある程度のがたつきを生じざるを得ず、すなわち、固定部材148に固定されているガイド脚柱124および寝台フレーム110も、固定部材148が嵌合されている操作軸部143の部分を支点として微小角度ではあるものの、がたつきを生じている。
【0005】
しかし、固定部材148に固定されているガイド脚柱124は、支持脚柱133に回転自在に支持されているローラ134によって案内されているため、そのがたつき量は、ローラ134と、このローラ134が当接するガイド脚柱124内面との間の間隙の範囲内に規制される。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−213381号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1に開示されている従来構成によれば、固定部材148が嵌合されている操作軸部143の部分から、ローラ134とガイド脚柱124内面とが接する箇所までの距離が比較的短く、特に、図21に示すように、ベッドが下げられた状態では、図22に誇張して示すように、固定部材148が嵌合されている操作軸部143の部分aから、ローラ134とガイド脚柱124内面との接点までの距離が極めて短くなるため、がたつきの発生量も比較的大きな揺動角度θとなり、ベッドの寝台フレーム110やボトムが左右に揺動するがたつき量が比較的大きくなって、使い心地が悪くなるおそれがある。
【0008】
そこで、本発明は前記課題を解決するもので、ベッド下方のリンクの間に手や足を挟むことを防止したり最小限に抑えたりすることができるとともに、外観的に美観を損ねたりすることがなく、しかも、ベッドの昇降位置に拘わらず、ボトム部のがたつきを最小限に抑えることができるベッドを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のベッドは、ボトム、またはボトムを保持するフレーム体を昇降させる昇降手段が、ヘッド側端部とフット側端部とにそれぞれ配設され、前記昇降手段には、所定位置から上下に駆動される駆動用ロッドと、この駆動用ロッドの上端部に連結され、前記ボトムまたはフレーム体が固定された昇降部材と、この昇降部材に取り付けられたガイド部材と、所定位置に固定されて前記ガイド部材を嵌合させて案内する案内部材とが備えられ、前記昇降部材は、駆動用ロッドに連結された箇所から両側に延びる横方向延設部と、この横方向延設部の両端部またはその近傍からそれぞれ下方に延びる一対の下方延設部とからなり、各下方延設部の下部にガイド部材が少なくとも1つそれぞれ取り付けられ、前記下方延設部の下部に取り付けられた少なくとも1つのガイド部材の取り付け位置が、ベッドのボトム面よりも下方に配置されてなるものである。
【0010】
前記構成によれば、横方向延設部の両端部またはその近傍から下方に延びる下方延設部の下部に取り付けられた少なくとも1つのガイド部材の取り付け位置が、ベッドのボトム面よりも下方に配置されたことで、ガイド部材をベッドのボトム面よりも上方になるように配置した場合と比べて、駆動用ロッドと横方向延設部との連結箇所と、ガイド部材との上下方向の距離を長くすることができ、また、ガイド部材を、横方向延設部の両端部に設けた各下方延設部にそれぞれ取り付けたことで、1本の下方延設部の左右にガイド部材を取り付けた場合と比べて、ガイド部材間の幅方向の距離を長くすることができる。これによって、ボトムやフレーム体を昇降させる昇降手段が、駆動用ロッドと横方向延設部との連結箇所を中心として、ガイド部材が案内部材との当接箇所での間隙分だけ移動することに起因する揺動により、がたつきを生じる場合でも、昇降部材の最大揺動角度を最小限に抑えることができ、ひいてはベッドのボトムやフレーム体のがたつきを最小限に抑えることができる。また、昇降手段を、ヘッド側端部とフット側端部とにそれぞれ配設したことで、ベッド下方のリンクの間に手や足を挟むことを防止したり最小限に抑えたりすることができて、安全性を向上させることができるとともに、外観的に美観を損ねたりすることがない。
【0011】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のベッドにおいて、前記横方向延設部は、この横方向延設部の横長さ方向略中央で前記駆動用ロッドの上端部に連結されているものである。
【0012】
前記構成によれば、横方向延設部や下方延設部などの昇降部材を、駆動用ロッドにより左右バランスがよい安定した姿勢で支持ならびに昇降させることができる。
【0013】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のベッドにおいて、前記昇降部材、ガイド部材および案内部材が、ベッド側端部に配設されるヘッドボードと、フット側端部に配設されるフットボードとにそれぞれ内装され、前記昇降部材の横方向延設部が、ヘッドボードの上端部またはフットボードの上端部またはこの近傍位置で、ヘッドボードの幅方向またはフットボードの幅方向に沿って配置されたものである。
【0014】
前記構成によれば、駆動用ロッドと横方向延設部との連結箇所と、ガイド部材との上下方向の距離を、ヘッドボードやフットボードから昇降手段が突出することなく、最大限の長さとすることができ、これにより一層がたつきを減少させることができる。
【0015】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のベッドにおいて、前記ガイド部材がローラであり、このローラが下方延設部と一体的に移動するように取り付けられているものである。
【0016】
前記構成によれば、ローラが下方延設部と一体的に移動するように取り付けられていることで、下方延設部を取り外すことにより、ローラを簡単に保守・点検することができ、メンテナンス性が良好である。
【0017】
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のベッドにおいて、前記下方延設部には、ベッドの長さ方向に沿う軸芯を有するローラ、またはベッドの幅方向に沿う軸芯を有するローラ、あるいは、ベッドの長さ方向に沿う軸芯を有するローラとベッドの幅方向に沿う軸芯を有するローラとが取り付けられているものである。
【0018】
前記構成によれば、ベッドの長さ方向に沿う軸芯を有するローラを取り付けたことにより、ローラの外周面が案内部材におけるベッドの幅方向と直交する内面に当接し、ボトムまたはフレーム体の幅方向における揺動が規制され、また、ベッドの幅方向に沿う軸芯を有するローラを取り付けたことにより、ローラの外周面が案内部材におけるベッドの長さ方向と直交する内面に当接し、ボトムまたはフレーム体の長さ方向における揺動が規制される。さらに、ベッドの長さ方向に沿う軸芯を有するローラとベッドの幅方向に沿う軸芯を有するローラとが取り付けられたことにより、各ローラの外周面がそれぞれ案内部材におけるベッドの幅方向と直交する内面と長さ方向と直交する内面に当接し、ボトムまたはフレーム体の長さ方向と幅方向における揺動が規制され、特にがたつきを抑えたい方向に応じて、ローラの取付方向を選択することも可能となる。
【0019】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載のベッドにおいて、前記ヘッド側端部とフット側端部とに、昇降手段を覆うパネルを取り外し可能に取り付けてヘッドボードとフットボードとが形成されたものである。
【0020】
前記構成によれば、昇降手段を覆うパネルを取り外し可能に取り付けたことで、パネルを取り外すことにより昇降手段を簡単に保守・点検することができ、メンテナンス性がよいものである。
【0021】
さらに、請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のいずれかに記載のベッドにおいて、前記ボトムを背上げまたは脚上げする駆動機構はベッドの中央下方に配置しながら、駆動用ロッドを駆動させる昇降用のモータは、ヘッドボード側またはフットボード側に配置したものである。
【0022】
さらにまた、請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載のベッドにおいて、前記駆動用ロッドを駆動させる昇降用のモータを、ヘッドボードの下方と、フットボードの下方とにそれぞれ配置したものである。
【0023】
前記構成によれば、昇降用のモータをヘッドボードやフットボードに内蔵した場合と比較して、ヘッドボードやフットボードが厚くなることを防止できる。また、昇降用のモータをヘッドボード側とフットボード側とにそれぞれ配置したことで、昇降用のモータもベッドの中央下方に配置して、このモータによりヘッドボード側とフットボード側の昇降部材を昇降させる場合のように、ベッドの下方にモータと両昇降部材を連結する伝達部材などを設ける必要がなく、また、昇降用のモータもベッドの中央下方に配置したものと比較して、構造が簡単になる。しかも、昇降用のモータが、ヘッドボード側とフットボード側とに分割して配置されていることから、1つのモータによってヘッドボード側とフットボード側の昇降部材を昇降させる場合に比べると、個々のモータに対する負荷が少なくて済み、コンパクトなモータを採用することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
ここで、図1は本発明の実施の形態にかかるベッドの全体斜視図、図2は同ベッドの右側側面図、図3は同ベッドのヘッドボード側正面図、図4は図3のX−X線断面図、図5(a)は図4のY−Y線断面図、図5(b)は図4のZ−Z線断面図、図6は図3において天板と中央化粧パネルを外した状態を示すヘッドボード側正面図、図7は図4の部分拡大断面図、図8はサイド化粧パネルを裏面側から見た斜視図、図9は中央化粧パネルの斜視図、図10は下部パネルの斜視図、図11(a)、(b)は作用説明図である。
【0025】
図1に示すように、ベッド1は、略水平に設けられ平面視して長方形をした外枠(フレーム体)であるメインフレーム2と、このメインフレーム2などのベッド1全体を支持する着座部3と、人を実際に保持するボトム4と、メインフレーム2における、人がボトム4に横たわった場合のヘッド側端部から立設されているヘッドボード5と、メインフレーム2における、人がボトム4に横たわった場合のフット側端部から立設されているフットボード6と、メインフレーム2における一側部から立設されているサイドレール7と、背上げ動作および脚上げ動作を行わせるための複数の押しボタンなどを有する操作部8などを備えている。
【0026】
図1、図2に示すように、ボトム4は、人の背中を保持するための背部ボトム11と、人の腰部を保持するための腰部ボトム12と、人の大腿部を保持するための脚部ボトム13と、人のふくらはぎ部などを保持するためのサブ脚部ボトム14とに分割されている。
【0027】
図2に示すように、メインフレーム2の中央下方には、背部ボトム11の背上げ動作を行う背上げアーム15を含む背上げ機構18と、脚部ボトム13の脚上げ動作を行う脚上げアーム16を含む脚上げ機構19などを有する駆動装置17が配置されている。なお、腰部ボトム12は、背部ボトム11の動作と連動し、サブ脚部ボトム14は、脚部ボトム13の動作と連動するように構成されている。
【0028】
そして、図3に示すように、ヘッドボード5は、ヘッドボード5の外郭を形成する枠体21と、裏板22とから構成されている。枠体21は、ヘッドボード5の幅方向における左右両端部を形成する両縦桟23と、両縦桟23の上端部にそれぞれ連結されてヘッドボード5の左右両端側において上端部を形成する両上横桟24と、両上横桟24の間に配置されるとともに両上横桟24に連結されてヘッドボード5の中央部において上端部を形成する横方向延設ロッド25と、両縦桟23の下端部にそれぞれ連結されてヘッドボード5の左右両端側において下端部を形成する両下横桟26と、両下横桟26の裏面側に配置されて両下横桟26間を連結する連結横桟27とから構成されている。上横桟24、下横桟26および連結横桟27は、溶接によりそれぞれ縦桟23に連結され、また、横方向延設ロッド25は、溶接により上横桟24に連結されている。そして、裏板22は、枠体21の裏面側に取り付けられ、裏板22の下端部は、図5(a)、(b)に示すように、連結横桟27上に支持されている。
【0029】
さらに、連結横桟27の下端には、固定フック28が取り付けられており、この固定フック28には、メインフレーム2の横枠2aが引っ掛けられ、ねじ29により固定されている。そして、メインフレーム2には、背上げや脚上げを行っていない状態においては、ボトム4の上面が、メインフレーム2の上面と略同一面になるように、ボトム4が載置されている(図2参照)。
【0030】
そして、このヘッドボード5には、メインフレーム2およびボトム4を昇降させる昇降手段38が内装されている。
この昇降手段38は、上下に駆動される駆動用ロッド31と、昇降部材34と、昇降部材34に取り付けられるローラ33と、2本のローラガイドチャネル35と、駆動用ロッド31を駆動させる昇降用の駆動装置37とから構成されており、昇降部材34は、前記枠体21の一部を構成する横方向延設ロッド25と、この横方向延設ロッド25の両端部からそれぞれ下方に延設された2本の下方延設ロッド32とから構成されている。
【0031】
前記駆動用ロッド31は、横方向延設ロッド25の横長さ方向の中央下方に配置され、この駆動用ロッド31の上端には、ブラケット40を介して、ベッド1の幅方向にその軸芯が沿う連結ピン41により横方向延設ロッド25が枢支されている。
【0032】
また、駆動用ロッド31の左右両側方には、前記2本の下方延設ロッド32が配置されている。
また、前記2本のローラガイドチャネル35は、着座部3に立設されており、各下方延設ロッド32に沿って駆動用ロッド31から離れた側に配置されており、各ローラガイドチャネル35の上部は、連結板39により連結されている。このローラガイドチャネル35は、断面がC字型に形成され、図7に示すように、開口部35aが下方延設ロッド32側に向くように配置され、ベッド1の長さ方向(図1におけるA−A線方向)と直交する互いに平行な2つの内面35b、35cと、ベッド1の幅方向と直交する内面35dとを有する。
【0033】
そして、図3などに示すように、駆動用ロッド31の下方には、筒状ガイド42を介して昇降用の駆動装置37が配置されている。この昇降用の駆動装置37の下端は、ブラケット45を介して、ベッド1の幅方向にその軸が沿う連結ピン46により着座部3に枢支されている。この昇降用の駆動装置37は、モータ36とモータ36の回転力を駆動用ロッド31に伝達する伝達歯車とウォーム歯車などからなる方向変換機構(図示せず)を備えており、駆動用ロッド31の下端側は、筒状ガイド42に上下動可能に挿入され、筒状ガイド42内において駆動装置37における方向変換機構に連結されている。
【0034】
そして、左右の下方延設ロッド32には、左右の下方延設ロッド32にそれぞれ上下に2つのローラ33が上下方向の位置が同じ位置になるように、取り付けられており、2つのローラ33のうち下方側に取り付けられたローラ33は、ボトム4面よりも下方に位置する連結横桟27よりも下方に配置されている。これらのローラ33は、それぞれベッド1の幅方向(図1におけるB−B線方向)に沿う軸芯を有して、水平軸43に支持され、ローラガイドチャネル35内に突出する水平軸43により支持され、ローラガイドチャネル35内で上下に摺動する状態で配設されている。また、前記各下方延設ロッド32のうちの一方の下方延設ロッド32には、ローラ33の水平軸43を下方延設ロッド32に貫通させて溶接により固定している。また、他方の下方延設ロッド32には、図7に示すように、ローラ33の水平軸43をねじ軸から形成し、水平軸43を下方延設ロッド32に貫通させるとともに、下方延設ロッド32の両側で、2つのナット44により、ローラガイドチャネル35側への突出長さが調節可能なようにねじ止めすることによって取り付けられている。前記ローラ33は、例えば金属製のものが用いられる。
【0035】
そして、ヘッドボード5の前面側には、昇降手段38を覆う中央化粧パネル51と、この中央化粧パネル51の両側にそれぞれ配置されたサイド化粧パネル52と、昇降手段38を中央化粧パネル51の下方で覆う下部パネル53が取り付けられている。
【0036】
両サイド化粧パネル52は、図8に示すように、裏面側の上下にそれぞれ取付けブラケット52aが設けられるとともに、この取付けブラケット52aにはねじ孔52bが形成されており、両サイド化粧パネル52は、上下の取付けブラケット52aをそれぞれ上横桟24の上面と下横桟26の下面にねじ止めすることにより固定されている。
【0037】
また、中央化粧パネル51は、図9に示すように、上端に形成された折曲片51aにねじ孔51bが形成されるとともに、両端部に沿ってL字状に裏面側に突出した縁部51cが形成されており、折曲片51aを横方向延設ロッド25の上面にねじ止めすることにより固定され、図7に示すように、縁部51cがサイド化粧パネル52の裏面側に位置するように取り付けられている。
【0038】
このように、中央化粧パネル51に折曲片51aを形成するとともに折曲片51aにねじ孔51bを形成しておけば、中央化粧パネル51の表面側にねじ孔等を形成して美観を損ねることなく取り付けることができ、また、中央化粧パネル51の縁部51cをサイド化粧パネル52の裏面側に位置するように取り付けると、サイド化粧パネル52に押されて中央化粧パネル51の縁部51cが容易にめくれないようにすることができる。
【0039】
さらに、中央化粧パネル51の裏面側には、下部パネル53が配置されている。この下部パネル53は、図10に示すように、上端側にねじ孔53aを有し、下端には下方に突出した凸部53bが形成され、下端部の両側にはローラガイドチャネル35をその側面側から覆う突片53cが形成されている。そして、この下部パネル53は、図6に示すように、上端が両ローラガイドチャネル35を連結する連結板39の下方に位置するとともに、下端に形成された凸部53bが着座部3に形成された凹部3aに嵌入されて固定されており、上端部はねじによりローラガイドチャネル35に固定されている。
【0040】
そして、裏板22、両サイド化粧パネル52および中央化粧パネル51上には、天板54が横方向延設ロッド25と両上横桟24の上面にねじ止めにより固定されている。
【0041】
前記中央化粧パネル51、サイド化粧パネル52、下部パネル53および天板54は、それぞれ天然木、合板、プラスチック成形品(射出成形、真空成形など)などから形成されている。そして、天板54の上面は、利用者が手を滑らせて伝い歩きができるように、表面平滑に形成されている。
【0042】
そして、フットボード6は、ヘッドボード5と同様に構成され、また、フットボード6側には、ヘッドボード5側に設けられた昇降手段38と同じ昇降手段38が設けられている。さらに、ベッド1の中央下方には、ヘッドボード5側に設けられたモータ36とフットボード6側に設けられたモータ36の駆動を同期させる制御装置55が設けられている(図2参照)。
【0043】
前記構成によれば、昇降用の駆動装置37のモータ36を駆動させてモータ36の回転力を方向変換機構を介して駆動用ロッド31に伝達させると、駆動用ロッド31が上下に移動し、それに伴って横方向延設ロッド25が上下に移動するとともに、ローラ33がローラガイドチャネル35に案内されて下方延設ロッド32が上下に移動する。また、横方向延設ロッド25が上下に移動するのに伴なって、メインフレーム2とともに、ボトム4が昇降する。
【0044】
そして、前記各下方延設ロッド32に取り付けられた2つのローラ33のうち、下方側に取り付けられたローラ33の取り付け位置が、ベッド1のボトム4面よりも下方になるように配置したことで、ローラ33をベッド1のボトム4面よりも上方になるように配置した場合と比べて、連結ピン41と、ローラ33との上下方向の距離を長くすることができ、また、ローラ33を、横方向延設ロッド25の両端部に設けた各下方延設ロッド32にそれぞれ取り付けたことで、1本の下方延設ロッド32の左右にローラ33を取り付けた場合と比べて、左右のローラ33間の幅方向の距離を長くすることができる。したがって、横方向延設ロッド25および下方延設ロッド32とからなる昇降部材34が、駆動用ロッド31と横方向延設ロッド25との連結箇所である連結ピン41を中心として、下方延設ロッド32に取り付けられたローラ33と、ローラガイドチャネル35の内面35b、35cとの間の最大間隙分だけベッド1の長さ方向に揺動したとしても、各下方延設ロッド32に取り付けられたローラ33が、ローラガイドチャネル35の内面33bまたは33cに当接する(理想的に上下2つのローラ33が平面視して同位置に配設され、ローラ33とこれらローラ33に接触するローラガイドチャネル35の内面35b、35cの位置およびこれらの間の間隙が全く同じであれば、連結ピン41を中心として揺動した際に、理論上、2つのローラ33のうち下方側に取り付けられたローラ33がローラガイドチャネル35の内面35b、35cに当接する。)までのベッド1の長さ方向における最大揺動角度を最小限に抑えることができ、ひいては、ボトム4のがたつきを最小限に抑えることができる。
【0045】
すなわち、図11(a)に示すように、下方延設ロッド32に取り付けられたローラ33が、駆動用ロッド31と横方向延設ロッド25との連結箇所である連結ピン41からの上下方向の距離、すなわち横方向延設ロッド25と下方延設ロッド32との連結箇所Qからのローラまでの距離が短い距離L1に取り付けられた場合と、連結箇所からの上下方向の距離が長い距離L2に取り付けられた場合とを比較すると、ローラ33とローラガイドチャネル35の内面35b、35cとの最大間隙が同じである条件下では、2つのローラ33は、それぞれ連結箇所Pを中心としてローラガイドチャネル35の内面35bまたは35c側に、それぞれベッド1の長さ方向に同じ揺れ幅d(ローラ33とローラガイドチャネル35の内面35b、35cとの間の最大間隙に対応する)だけ揺れた状態で、内面35bまたは35cに当接する範囲内で揺動するため、このときの連結箇所からの上下方向の距離が短い距離L1に取り付けられたローラ33の最大揺動角度αよりも、連結箇所Pからの上下方向の距離が長い距離L2に取り付けられたローラ33の最大揺動角度βの方が、小さくなる。
【0046】
また、図11(b)に示すように、下方延設ロッド32に取り付けられローラ33が、駆動用ロッド31と横方向延設ロッド25との連結箇所P(連結ピン41)からの幅方向の距離が短い距離W1に取り付けられた場合と、連結箇所Pからの幅方向の距離が長い距離W2に取り付けられた場合とを比較すると、ローラ33とローラガイドチャネル35の内面35b、35cとの最大間隙が同じである条件下では、2つのローラ33は、それぞれ連結箇所Pを中心Pとしてローラガイドチャネル35の内面35bまたは35c側に、それぞれベッド1の長さ方向に同じ揺れ幅だけ揺れた状態で、内面35bまたは35cに当接する範囲内で揺動するため、このときの連結箇所Pからの幅方向の距離が短い距離W1に取り付けられたローラ33の最大揺動角度αよりも、連結箇所Pからの幅方向の距離が長い距離W2に取り付けられたローラ33の最大揺動角度βの方が、小さくなる。
【0047】
したがって、前記構成によれば、ボトム4のベッド1の長さ方向におけるがたつき(ベッド1の中心部を基準として、ヘッド側端部やフット側端部が上下方向に揺動するがたつきや、ヘッドボード5やフットボード6の幅方向中心部を基準にして、ヘッドボード5やフットボード6の左端部や右端部がベッドの長さ方向に揺動するがたつき)を最小限に抑えることができることが分かる。
【0048】
また、昇降手段34を、ヘッドボート5側とフットボード6側とにそれぞれ配設したことで、昇降するためのリンク機構をベッド1中央部下方に設けなくて済むので、ベッド1下方のリンクの間に手や足を挟むことを防止したり最小限に抑えたりすることができるとともに、外観的に美観を損ねたりすることがない。
【0049】
また、昇降手段38を、ヘッドボード5側とフットボード6側とにそれぞれ設けるとともに、それぞれの昇降手段38を覆う中央化粧パネル51をねじにより取り外し可能に取り付けたことで、中央化粧パネル51を取り外すことにより昇降手段38を簡単に保守・点検することができ、メンテナンス性がよいものである。また、サイド化粧パネル52を取り外し可能に取り付けたことで、サイド化粧パネル52の取り替えを簡単に行うことができる。
【0050】
また、中央化粧パネル51、サイド化粧パネル52を取り外した状態で、互いに溶接された横方向延設ロッド25と下方延設ロッド32とを上方に抜いて取り出すことで、ローラ33も一体的に取り出すことができるため、ローラ33の保守・点検などを比較的容易に行え、メンテナンス性が良好である。また、ローラ33を下方延設ロッド32に一体的に取り付けたことで、組付けの際の部品点数が少なくなって、この点からも、保守・点検などを比較的容易に行うことができる。さらに、ガイド部材としてローラ33を用いたことで、昇降部材34を滑らかに昇降させることができる。
【0051】
また、ボトム4を背上げまたは脚上げする駆動装置17はベッド1の中央下方に配置しながら、昇降部材34を昇降させる昇降用のモータ36は、ヘッドボード5側とフットボード6側とにそれぞれ配置したことで、昇降用のモータ36もベッド1の中央下方に配置して、このモータ36によりヘッドボード5側とフットボード6側の昇降部材37を昇降される場合のように、ベッド1の下方にモータ36と両昇降部材37を連結する連結部材などを設ける必要がなく、昇降用のモータ36もベッドの中央下方に配置したものと比較して、構造が簡単になる。しかも、昇降用のモータ36が、ヘッドボード5側とフットボード6側とに分割して配置されていることから、1つのモータ36によってヘッドボード5側とフットボード5側の昇降部材37を昇降させる場合に比べると、個々のモータ36に対する負荷が少なくて済み、モータ36として小型のものを採用できる。
【0052】
また、他の構成部品と比べて、その厚みが大きい昇降用のモータ36を、ヘッドボード5の下方と、フットボード6の下方とにそれぞれ配置したので、昇降用のモータ36をヘッドボード5やフットボード6に内蔵した場合と比較して、ヘッドボード5やフットボード6が厚くなることを防止できる。
【0053】
さらに、ベースフレーム2を、固定フック28により、ヘッドボード5とフットボード6とに取り付けるようにしたので、ベッド1を、ヘッドボード5などのヘッド側部分と、メインフレーム2やボトム4などの中間部分と、フットボード6などのフット側部分とに3分割することが可能であり、また、ベッド1の組み立ても容易に行うことができる。
【0054】
図12〜図15は本発明の他の実施の形態にかかるもので、図12はベッドのヘッドボード側正面図、図13は図12の断面図、図14は図13の部分拡大断面図、図15は作用説明図である。なお、前記実施の形態と同一機能を有するものについては、符号のみを付してその説明は省略する。
【0055】
この実施の形態においては、各下方延設ロッド32の上下2箇所に取り付けられるローラ56がベッド1の長さ方向に沿う軸芯を有する水平軸57に支持され、水平軸57は、下方延設ロッド32に取り付けられたローラ取付け板58に支持されている。なお、この実施の形態では、ローラ取付け板58に取り付けられているねじ59を下方延設ロッド32に貫通させるとともに、ナット60によりねじ止めすることにより取り付けられているが、これに限るものではない。そして、この状態でローラ56がローラガイドチャネル35内に摺動し、ローラ56の外周面が、ローラガイドチャネル35におけるベッド1の幅方向と直交する内面35dに当接するようになっている。すなわち、この構成においては、昇降部材34は、連結ピン41を中心として、ローラ56とローラガイドチャネル35の内面35dとの間の間隙分だけ、下方延設ロッド32のベッド1の幅方向に揺動可能となるが、この揺動範囲は、ローラ56の外周面がローラガイドチャネル35の内面35dに当接することにより規制されるようになっている。これ以外の構成は、前記実施の形態と同様に構成されている。
【0056】
前記構成によれば、各下方延設ロッド32における下方に取り付けられたローラ56の取付け位置が、ベッド1のボトム4面より下方になるように配置したことで、ローラ56をベッド1のボトム4面よりも上方になるように配置した場合と比べて、連結ピン41と、ローラ56との上下方向の距離を長く取ることができ、また、ローラ56を、横方向延設ロッド25の両端部に設けた各下方延設ロッド32にそれぞれ取り付けたことで、1本の下方延設ロッド32の左右にローラ56を取り付けた場合と比べて、左右のローラ56間の幅方向の距離を長くすることができる。したがって、横方向延設ロッド25および下方延設ロッド32とからなる昇降部材34が、駆動用ロッド31と横方向延設ロッド25との連結箇所Pである連結ピン41を中心として、下方延設ロッド32に取り付けられたローラ56と、ローラガイドチャネル35の内面35dとの間の最大間隙分だけベッド1の幅方向に揺動したとしても、各下方延設ロッド32に取り付けられたローラ56が、ローラガイドチャネル35の内面35dに当接するまでのベッド1の幅方向における最大揺動角度を最小限に抑えることができ、ひいては、ボトム4のがたつきを最小限に抑えることができる。
【0057】
すなわち、図15に示すように、下方延設ロッド32に取り付けられローラ56が、連結箇所Pからの直線距離が短い距離(連結箇所Pからの上下方向の距離が短かくかつ連結箇所Pからの幅方向の距離が短い距離)L3に取り付けられた場合と、連結箇所Pからの直線距離が長い距離(連結箇所Pからの上下方向の距離が長くかつ連結箇所Pからの幅方向の距離が長い距離)L4に取り付けられた場合とを比較すると、ローラ56とローラガイドチャネル35の内面35dとの最大間隙が同じである条件下では、2つのローラ56は、それぞれ連結箇所Pを中心としてローラガイドチャネル35の内面35d側に、それぞれベッド1の幅方向に同じ揺れ幅だけ揺れた状態で、内面35dに当接する範囲内で揺動するため、このときの連結箇所Pからの直線距離が短い距離L3に取り付けられたローラ56の最大揺動角度γよりも、連結箇所Pからの直線距離が長い距離L4に取り付けられたローラ33の最大揺動角度δの方が、小さくなる。
【0058】
したがって、前記構成によれば、ボトム4のベッド1の幅方向におけるがたつき(ヘッドボード5やフットボード6の幅方向中心部を基準として、ヘッドボード5やフットボード6の左端部や右端部が上下方向に揺動するがたつき)を最小限に抑えることができることが分かる。
【0059】
前記各実施の形態では、ローラ33または56に耐久性を与えるべくローラ33または56を金属から形成したが、これらローラ33または56をゴム、樹脂などから形成してもよく、この場合にはローラ33または56がローラガイドチャネル35に接触しても金属音を生じることがないので、ボトム4を静かに昇降させることができる。
【0060】
さらに、前記各実施の形態では、ベッド1の幅方向に沿う軸芯を有するローラ33またはベッド1の長さ方向に沿う軸芯を有するローラ56を用いたが、ベッド1の幅方向に沿う軸芯を有するローラ33とベッドの長さ方向に沿う軸芯を有するローラ56との両者を組付けてもよく、この場合には、ボトム4のベッド1の幅方向におけるがたつきとベッド1の長さ方向におけるがたつきとを最小限に抑えることができる。
【0061】
また、前記各実施の形態では、昇降部材34をモータ36により駆動させるようにしたが、操作ハンドルなどを設けて手動により昇降部材34を昇降させるようにすることもできる。
【0062】
また、前記各実施の形態では、昇降用のモータ36をヘッドボード5側とフットボード6側とにそれぞれ配置したが、ヘッドボード5側またはフットボード6側の一方にモータ36を配置し、このモータ36の駆動力を、伝達部材により他方の昇降部材34に伝達して他方の昇降部材34を昇降させるようにしてもよい。
【0063】
また、図16に示すように、サイド化粧パネル52の裏面の一端側に縦方向に延びた断面U字状の取付け部61を形成するとともに、他端側に縦方向に延びた断面コ字状の取付け部62を形成し、図17に示すように、ヘッドボード5側に2本の取付け用縦桟63を設け、図18〜図19に示すように、サイド化粧パネル52を2本の取付け用縦桟63の間に嵌めこみ、断面U字状の取付け部61のばね力により、サイド化粧パネル52を保持するようにしてもよい。この場合には、サイド化粧パネル52をねじ止めすることなく、取り付けることができ、サイド化粧パネル52の着脱をより簡単に行うことができる。
【0064】
さらに、ローラ33またはローラ56は、ベアリングを内蔵するものが好ましく用いられる。また、ガイド部材は、ローラに限定されず、オイルレスブッシュなどを用いてもよい。
【0065】
また、メインフレーム2は、その長さ方向中央で2分割可能または3分割以上分割可能に形成してもよく、この場合には、コンパクトな状態で持ち運ぶことが可能となる。
【0066】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、横方向延設部の両端部またはその近傍から下方に延びる下方延設部の下部に取り付けられた少なくとも1つのガイド部材の取り付け位置が、ベッドのボトム面よりも下方に配置したことで、ガイド部材をベッドのボトム面よりも上方になるように配置した場合と比べて、駆動用ロッドと横方向延設部との連結箇所と、ガイド部材との上下方向の距離を長くすることができ、また、ガイド部材を、横方向延設部の両端部に設けた各下方延設部にそれぞれ取り付けたことで、1本の下方延設部の左右にガイド部材を取り付けた場合と比べて、ガイド部材間の幅方向の距離を長くすることができる。これによって、昇降部材の最大揺動角度を最小限に抑えることができ、ひいてはベッドのボトムやフレーム体のがたつきを最小限に抑えることができ、昇降可能なベッドとして、がたつきの少ない、安定した使い勝手のよいベッドを得ることができる。また、昇降手段を、ヘッド側端部とフット側端部とにそれぞれ配設したことで、ベッド下方のリンクの間に手や足を挟むことを防止したり最小限に抑えたりすることができて、安全性を向上させることができるとともに、外観的に美観を損ねたりすることがない。
【0067】
また、横方向延設部をその横長さ方向略中央で駆動用ロッドの上端部に連結することで、横方向延設部を含めた昇降部材を、駆動用ロッドにより左右バランスがよい安定した姿勢で支持および昇降させることができる。
【0068】
また、昇降手段の横方向延設部を、ヘッドボードの上端部またはフットボードの上端部またはこの近傍位置で、ヘッドボードの幅方向またはフットボードの幅方向に沿って配置したことで、駆動用ロッドと横方向延設部との連結箇所と、ガイド部材との上下方向の距離を、ヘッドボードやフットボードから昇降手段が突出したりすることなく、最大限の長さとすることができ、これにより、一層がたつきを減少させることができる。
【0069】
また、ローラが下方延設部と一体的に移動するように取り付けられていることで、下方延設部を取り外すことにより、ローラを簡単に保守・点検することができ、メンテナンス性が良好である。また、ローラを下方延設部と一体的にすることで、組付けの際の部品点数が少なくなって、この点からも、保守・点検が容易になる。さらに、ガイド部材をローラとすることで、昇降部材を滑らかに昇降させることができる。
【0070】
また、下方延設部には、ベッドの長さ方向に軸芯を有するローラ、またはベッドの幅方向に軸芯を有するローラ、あるいは、ベッドの長さ方向に軸芯を有するローラとベッドの幅方向に軸芯を有するローラとが取り付けられていることで、ボトムまたはフレーム体の幅方向におけるがたつき、ボトムまたはフレーム体の長さ方向におけるがたつき、またはボトムまたはフレーム体の長さ方向と幅方向におけるがたつきが規制され、特にがたつきを抑えたい方向に応じて、ローラの取り付け方向を選択することも可能である。
【0071】
また、昇降手段を覆うパネルを取り外し可能に取り付けることで、パネルを取り外すだけで、昇降手段を保守点検することができ、メンテナンス性がよい。
また、ボトムを背上げまたは脚上げする駆動機構はベッドの下方中央に配置しながら、昇降部材を昇降させる昇降用のモータは、ヘッドボード側またはフットボード側に配置することで、昇降用のモータもベッドの中央下方に配置した場合と比べると、モータ類が分散されて配置できて、構造が簡単になる。
【0072】
また、昇降用のモータをヘッドボードの下方と、フットボードの下方に配置することで、昇降用のモータをヘッドボードやフットボード内蔵した場合と比較して、ヘッドボードやフットボードが厚くなることを防止できる。また、昇降用のモータをヘッドボード側またはフットボード側に配置することで、昇降用のモータもベッドの中央下方に配置したものと比較して、構造が簡単になるとともに、モータが分割して配置されていることで、個々のモータに対する負荷が少なくて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるベッドの全体斜視図である。
【図2】同ベッドの右側側面図である。
【図3】同ベッドのヘッドボード側正面図である。
【図4】図3のX−X線断面図である。
【図5】(a)は図4のY−Y線断面図、(b)は図4のZ−Z線断面図である。
【図6】図3において天板と中央化粧パネルを外した状態を示すヘッドボード側正面図である。
【図7】図4の部分拡大断面図である。
【図8】サイド化粧パネルを裏面側から見た斜視図である。
【図9】中央化粧パネルの斜視図である。
【図10】図10は下部カバーの斜視図である。
【図11】作用説明図である。
【図12】本発明の他の実施の形態にかかるベッドのヘッドボード側正面図である。
【図13】図12の断面図である。
【図14】図13の部分拡大断面図である。
【図15】作用説明図である。
【図16】サイド化粧パネルの他の実施の形態を示す斜視図である。
【図17】図16に示すサイド化粧パネルを取り付けたベッドのヘッドボード側正面図である。
【図18】図17の断面図である。
【図19】図16に示すサイド化粧パネルの取付け状態を示す拡大断面図である。
【図20】(a)および(b)はそれぞれ従来のベッドを示す正面図で、(a)はベッドが下降位置にある状態を示し、(b)はベッドが上昇位置にある状態を示す。
【図21】図20の要部拡大断面図である。
【図22】作用説明図である。
【符号の説明】
1 ベッド
2 メインフレーム
3 着座部
4 ボトム
5 ヘッドボード
6 フットボード
11 背部ボトム
12 腰部ボトム
13 脚部ボトム
14 サブ脚部ボトム
15 背上げアーム
16 脚上げアーム
17 駆動装置
21 枠体
22 裏板
23 縦桟
24 上横桟
25 横方向延設ロッド
26 下横桟
27 連結横桟
28 固定フック
31 駆動用ロッド
32 下方延設ロッド
33 ローラ
34 昇降部材
35 ローラガイドチャンネル
36 モータ
37 駆動装置
38 昇降手段
39 連結板
43 水平軸
44 ナット
51 中央化粧パネル
52 サイド化粧パネル
53 下部パネル
54 天板
55 制御装置
56 ローラ
57 水平軸
58 ローラ取付け板

Claims (8)

  1. ボトム、またはボトムを保持するフレーム体を昇降させる昇降手段が、ヘッド側端部とフット側端部とにそれぞれ配設され、
    前記昇降手段には、所定位置から上下に駆動される駆動用ロッドと、この駆動用ロッドの上端部に連結され、前記ボトムまたはフレーム体が固定された昇降部材と、この昇降部材に取り付けられたガイド部材と、所定位置に固定されて前記ガイド部材を嵌合させて案内する案内部材とが備えられ、
    前記昇降部材は、駆動用ロッドに連結された箇所から両側に延びる横方向延設部と、この横方向延設部の両端部またはその近傍からそれぞれ下方に延びる一対の下方延設部とからなり、各下方延設部の下部にガイド部材が少なくとも1つそれぞれ取り付けられ、前記下方延設部の下部に取り付けられた少なくとも1つのガイド部材の取り付け位置が、ベッドのボトム面よりも下方に配置されてなる
    ベッド。
  2. 前記横方向延設部は、この横方向延設部の横長さ方向略中央で前記駆動用ロッドの上端部に連結されている
    請求項1に記載のベッド。
  3. 前記昇降部材、ガイド部材および案内部材が、ベッド側端部に配設されるヘッドボードと、フット側端部に配設されるフットボードとにそれぞれ内装され、
    前記昇降部材の横方向延設部が、ヘッドボードの上端部またはフットボードの上端部またはこの近傍位置で、ヘッドボードの幅方向またはフットボードの幅方向に沿って配置された
    請求項1または2に記載のベッド。
  4. 前記ガイド部材がローラであり、このローラが下方延設部と一体的に移動するように取り付けられている
    請求項1〜請求項3のいずれかに記載のベッド。
  5. 前記下方延設部には、ベッドの長さ方向に沿う軸芯を有するローラ、またはベッドの幅方向に沿う軸芯を有するローラ、あるいは、ベッドの長さ方向に沿う軸芯を有するローラとベッドの幅方向に沿う軸芯を有するローラとが取り付けられている
    請求項4に記載のベッド。
  6. 前記ヘッド側端部とフット側端部とに、昇降手段を覆うパネルを取り外し可能に取り付けてヘッドボードとフットボードとが形成された
    請求項1〜請求項5のいずれかに記載のベッド。
  7. 前記ボトムを背上げまたは脚上げする駆動機構はベッドの中央下方に配置しながら、駆動用ロッドを駆動させる昇降用のモータは、ヘッドボード側またはフットボード側に配置した
    請求項1〜請求項6のいずれかに記載のベッド。
  8. 前記駆動用ロッドを駆動させる昇降用のモータを、ヘッドボードの下方と、フットボードの下方とにそれぞれ配置した
    請求項1〜請求項7のいずれかに記載のベッド。
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