JP2001042502A - データ処理方法および装置、レチクル・マスク、記録媒体 - Google Patents

データ処理方法および装置、レチクル・マスク、記録媒体

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JP2001042502A JP21695799A JP21695799A JP2001042502A JP 2001042502 A JP2001042502 A JP 2001042502A JP 21695799 A JP21695799 A JP 21695799A JP 21695799 A JP21695799 A JP 21695799A JP 2001042502 A JP2001042502 A JP 2001042502A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レチクル・マスクデータの生成時間およびレ
チクル・マスクに基づく露光、焼き付け、比較検査、デ
ータ検証の処理時間を短縮できるようにする。 【解決手段】 CADデータ1で示される回路パターン
の各レイヤ毎に最小グリッド、回路要素の存在領域を算
出するグリッド・パターン領域算出部24と、存在領域
どうしの重なり領域を算出する重なり領域算出部25
と、重なり領域を有する各レイヤを1つの共通グリッド
に従って処理するか、異なるグリッドに従って各々処理
するかを判断基準に従って選択する合成/分割最適化判
断部26とを備え、それぞれのレイヤに対してそのレイ
ヤで最低限必要な精度のグリッドを割り当てることがで
きるようにして、必要以上に細かい精度のグリッドを使
用しなくても済むようにし、レチクル・マスクデータを
生成する際の演算負荷や、実際に露光等を行う際の処理
負荷を軽減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデータ処理方法およ
び装置、更にはこれらをソフトウェアの機能で実現する
ためのプログラムを格納した記録媒体、当該データ処理
方法により生成されるレチクル・マスクに関し、特に、
LSI製造用のレチクル・マスクデータ(露光データ、
検査データ、検証データ)を設計データより生成する装
置および方法に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置等のLSIの製造工程では、
まず製造する半導体装置の回路レイアウトをシンボリッ
クに表した設計データをCAD(Computer-Aided Desig
n )等により生成し、その設計データに基づいて、ウェ
ハを作る原版となるレイアウトパターンを表したレチク
ル・マスクデータを生成する。そして、この生成したレ
チクル・マスクデータに従って感光材を露光することに
よってレチクル・マスクを作成し、そのレチクル・マス
クを用いてウェハに焼き付けを行う。
【0003】図6は、設計データからレチクル・マスク
データを生成する従来のデータ処理装置を示す図であ
る。図6において、データ処理装置200は、回路レイ
アウトをシンボリックに表したCADデータ1に対して
データ処理を行うことにより、レチクル・マスクデータ
2を生成する。生成されたレチクル・マスクデータ2に
従って図示しない露光装置で露光を行うことにより、レ
チクル・マスク3が作成される。
【0004】上記データ処理装置200では、まず最初
に、装置グリッド情報算出部6において、入力されるレ
チクル精度情報4や処理パラメータ5に基づいてグリッ
ド情報を算出する。グリッド情報とは、CADデータ1
の回路レイアウトからレチクル・マスクデータ2を生成
処理する際に使用される情報であり、レチクル・マスク
データ2のレイアウトパターンの基準寸法を設定するた
めの情報である。
【0005】このグリッド情報は、CADデータ1を生
成したときの最小グリッドおよびレチクル・マスク3上
でのパターン寸法精度等に従って、許容される最小の実
寸法で生成される。すなわち、レチクル・マスクデータ
2を構成する個々の回路要素のパターンデータが、グリ
ッド情報で設定された基準寸法により細分化されるマト
リクス上で、当該マトリクスの格子点上に回路要素の全
てのエッジが乗るようにグリッド情報が生成される。
【0006】上記レチクル精度情報4は、生成されるレ
チクル・マスク3によってウェハ上に焼き付けを行う際
の誤差の許容範囲を示す情報である。また、上記処理パ
ラメータ5は、以下に述べる層合成情報、サイジング情
報、スケール情報などの各情報を含む。
【0007】層合成情報は、半導体装置を構成する個々
の回路パターンの役割や特性、プロセス技術、条件等に
合わせて、各回路パターンを複数の層(レイヤ)に分け
て形成していく場合に、各レイヤのグループ分けに関す
る情報、すなわち、どの回路パターンがどのレイヤに属
するかを表した情報である。
【0008】サイジング情報は、CADデータ1中に含
まれる各回路パターンのサイズを表す情報である。ま
た、スケール情報は、CADデータ1で表された半導体
チップ全体の拡大率を表す情報である。すなわち、レチ
クル・マスクデータ2は、このスケール情報により示さ
れる拡大率に従ってCADデータ1が拡大されて生成さ
れる。なお、レチクル・マスクデータ2に基づき生成さ
れたレチクル・マスク3を用いて焼き付けを行う際に
は、元のCADデータ1と同じ倍率となるように縮小し
て焼き付けが行われる。
【0009】次に、内部フォーマット変換部7におい
て、CADデータ1やレチクル精度情報4、処理パラメ
ータ5、および装置グリッド情報算出部6により算出さ
れたグリッド情報の中から必要なものを、データ処理装
置200の内部フォーマットに従ったデータ8に変換す
る。さらに、論理演算処理部9において、上記変換され
た内部フォーマットデータ8に対して論理演算を行うこ
とにより、処理パラメータ5で示される層合成、サイジ
ング、拡大等の処理を実行し、これによって演算処理済
内部フォーマットデータ10を生成する。
【0010】そして、フォーマット変換/出力部11に
おいて、上記のように生成された演算処理済内部フォー
マットデータ10を露光用のデータにフォーマット変換
して出力することにより、レチクル・マスクデータ2を
生成する。このようにして生成されたレチクル・マスク
データ2は、グリッド情報の基準寸法に基づき微細化さ
れた回路パターンデータである。このパターンデータの
基準寸法の相違によって、露光する際などのプロセス技
術が異なってくる。
【0011】なお、上記データ処理装置200で生成す
るレチクル・マスクデータ2は、上述のような露光デー
タの他に、検査データや検証データを含む。検査データ
は、露光データに基づいて基板上に形成された回路パタ
ーンがきちんとパターニングされているかどうかを検査
するためのレイアウトデータであり、露光データと同様
の手順に従って生成される。また、検証データは、基板
上に焼き付けを行う前の段階で、生成されたレチクル・
マスクデータ2がきちんとパターニングされているかど
うかをデータ上で検証するためのレイアウトデータであ
り、これも露光データと同様の手順に従って生成され
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】近年におけるLSIの
開発は、CADツールの発達により、一層大規模になる
とともに、開発期間の短縮が要求されてきている。それ
に伴い、品質の高いLSIを早くかつ大量に市場へ投入
することが要求されてきている。そのため、チップを製
造するための基となる高精度なレチクル・マスクを短時
間で製造し、かつ、レチクル検査データや検証データの
作成時間も短縮する必要が生じてきた。
【0013】しかしながら、従来のレチクル・マスクデ
ータ生成手法においては、マスク設計ルールに従って、
許容される最小の実寸法でグリッド情報が生成される。
よって、製造しようとする半導体チップ内にグリッドの
精度をそれほど必要としない回路パターンがあっても、
一律に細かい精度(小さい基準寸法)でグリッド情報が
生成されてしまう。
【0014】そのため、そのグリッド情報を用いてレチ
クル・マスクデータを生成する際の処理時間が長くなっ
てしまうとともに、生成されたレチクル・マスクデータ
に基づいて実際に露光、焼き付け、比較検査、データ検
証を行う際のプロセス処理時間も長くなってしまうとい
う問題があった。
【0015】本発明は、このような問題を解決するため
に成されたものであり、レチクル・マスクデータの生成
時間、および生成されたレチクル・マスクに基づく露
光、焼き付け、比較検査、データ検証の各プロセスの処
理時間を短縮できるようにすることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては、設計データにより示される回路
パターンの各レイヤ毎に最小グリッドと回路要素の存在
領域とを求めるとともに、当該存在領域どうしの重なり
領域を求め、その結果から、上記重なり領域を有する各
レイヤを1つの共通グリッドに従って処理するか、異な
るグリッドに従って各々処理するかを選択し、各レイヤ
毎にグリッドを求めるようにしている。
【0017】上記のように構成した本発明によれば、そ
れぞれのレイヤに対してそのレイヤで最低限必要な精度
のグリッドを割り当てることが可能となり、それほど細
かい精度のグリッドが必要でない部分については必要以
上に細かい精度のグリッドを使用しなくても済むように
なる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、第1の実施形態によるデ
ータ処理装置の構成を示すブロック図、図2は、図1中
の分析・分類部による動作を説明するための図である。
以下、この図1および図2を参照しながら第1の実施形
態を説明する。
【0019】図1において、CADデータ1は、製造す
る半導体装置等の回路レイアウトをシンボリックに表し
た設計データである。また、レチクル精度情報4は、C
ADデータ1をもとに生成されるレチクル・マスクによ
ってウェハ上に焼き付けを行う際の誤差の許容範囲を示
す情報である。また、処理パラメータ5は、上述した層
合成情報、サイジング情報、スケール情報などの各情報
を含む。
【0020】本実施形態のデータ処理装置100は、C
ADデータ1、レチクル精度情報4および処理パラメー
タ5に基づいて、ウェハを作る原版となるレイアウトパ
ターンを表したレチクル・マスクデータを生成する。こ
こで生成するレチクル・マスクデータは、露光データ、
検査データ、検証データである。
【0021】上記データ処理装置100内の構成におい
て、データ入力部21は、上述のCADデータ1、レチ
クル精度情報4および処理パラメータ5をデータ処理装
置100内に入力するものであり、例えばコンピュータ
端末のキーボードやマウス等の入力デバイスを備える。
内部フォーマット変換部22は、入力されたCADデー
タ1やレチクル精度情報4、処理パラメータ5を、デー
タ処理装置100の内部フォーマットに従ったデータに
変換する。
【0022】分析・分類部23は、本実施形態の最も特
徴的な部分であり、上記CADデータ1で表される回路
レイアウトや、上記レチクル精度情報4、処理パラメー
タ5で表されるマスク設計ルール等を分析して、最適な
グリッド情報を算出する。以下に、この分析・分類部2
3の構成および動作を、具体例を用いて図2を参照しな
がら説明する。
【0023】ここでは、CADデータ1により表される
半導体チップの回路パターンが、図3のようになってい
るものとする。図3の例では、チップ内の各回路要素は
処理パラメータ5の層合成情報によって4つのレイヤA
〜Dに分けられている。すなわち、2つの回路要素4
1,42はレイヤAに属し、2つの回路要素43,44
はレイヤBに属し、2つの回路要素45,46はレイヤ
Cに属し、1つの回路要素47はレイヤDに属する。
【0024】図1に示す分析・分類部23内のグリッド
・パターン領域算出部24は、本発明の第1の演算手段
に相当し、CADデータ1により示される図3のような
回路パターンの各レイヤ毎に最小のグリッドを図形座標
から算出するとともに、データ(回路要素)が存在する
最小の矩形領域を各レイヤ毎に算出する。すなわち、こ
こでは、グリッド情報の基準寸法で細分化されるマトリ
クスの格子点上に回路要素のエッジが全て乗るためには
どれだけ細かいグリッドが必要かをレイヤ毎に算出する
とともに、レイヤ内の各回路要素を含む矩形の最小領域
(以下、存在領域と称する)の位置と大きさをレイヤ毎
に算出する。
【0025】図3に示す各レイヤA〜Dの存在領域は、
48〜51の符号を付して示してある。また、これらの
各レイヤA〜D毎に算出された最小グリッドおよび存在
領域の大きさは、図2(a)および(b)に示してあ
る。この例では、レイヤA〜Dの最小グリッドはその基
準寸法がそれぞれ0.01μm、0.02μm、0.05μm、0.1
μm、存在領域の面積はそれぞれ6μm2 、10μ
2 、2μm2 、2μm2 との算出結果が得られてい
る。
【0026】重なり領域算出部25は、本発明の第2の
演算手段に相当し、上記グリッド・パターン領域算出部
24で求められた各レイヤの存在領域の座標から、存在
領域どうしの重なり領域の大きさを算出する。今の例で
は、図4に示すように、レイヤAの存在領域48とレイ
ヤBの存在領域49との間に重なり領域Wが存在し、レ
イヤBの存在領域49とレイヤCの存在領域50との間
に重なり領域Zが存在する。これらの重なり領域W,Z
の大きさの算出結果は、図2(c)に示してある。この
例では、重なり領域Wの面積は5μm2 、重なり領域Z
の面積は1μm 2 との算出結果が得られている。
【0027】合成/分割最適化判断部26は、本発明の
最適化判断手段に相当し、上記重なり領域算出部25で
求められた重なり領域W,Zを有する各レイヤ(レイヤ
AとレイヤB、レイヤBとレイヤC)について、各レイ
ヤを合成して1つのグリッド情報に従って処理する場合
と、各レイヤを分割して異なるグリッド情報に従って各
々処理する場合との何れが最適となるかをそれぞれの重
なり領域毎に判断する。
【0028】すなわち、生成されるレチクル・マスクに
従って露光を行う場合、露光装置はチップの左端から横
方向への走査を上から順次下方へと繰り返していくが、
露光装置の特性上、1つの行内では露光の精度(グリッ
ド精度)を切り換えることはできない。そのため、例え
ば重なり領域Wを有する2つのレイヤA,Bを露光する
際に、それらをレイヤA,Bに対して共通に適用可能な
グリッド情報に従って1回で露光する方が良いのか、レ
イヤA,Bについて算出されるそれぞれのグリッド情報
に従って2回に渡って露光する方が良いのかを判断する
必要がある。
【0029】以下に、この合成/分割最適化判断部26
による最適化判断の手法を、図2(d)〜(f)を参照
しながら説明する。合成/分割最適化判断部26では、
まず最初に、各レイヤA〜Dの存在領域の露光ピクセル
数を算出する。これは、グリッド・パターン領域算出部
24で求められた存在領域の大きさ(図2(b)参照)
を、同じくグリッド・パターン領域算出部24で求めら
れたグリッドの基準寸法(図2(a)参照)で割ること
によって求まる。
【0030】この露光ピクセル数の算出結果は、図2
(d)に示してある。この例では、グリッド・パターン
領域算出部24により各レイヤ毎に求められた最小グリ
ッドだけでなく、そのレイヤに適用可能な他のグリッド
についても、それを割り当てた場合の露光ピクセル数を
算出している。例えば、レイヤAについては0.01μmの
グリッドのみを適用可能であり、そのグリッドを割り当
てた場合の露光ピクセル数が算出されている。また、レ
イヤBについては0.01μmのグリッドと0.02μmのグリ
ッドが適用可能であり、それらのグリッドを割り当てた
場合の露光ピクセル数が各々算出されている。他のレイ
ヤC,Dについても同様である。
【0031】次に、合成/分割最適化判断部26は、各
レイヤA〜Dを適宜2つ組み合わせた場合(重なり領域
が生じた場合)に共通に適用可能な最大グリッドを算出
する。この算出結果は、図2(e)に示してある。この
例では、レイヤAと他のレイヤB〜Dの何れか1つとを
組み合わせた場合には、共通に適用可能な最大グリッド
は何れも0.01μm、レイヤBとレイヤCとを組み合わせ
た場合には0.01μm、レイヤBとレイヤDとを組み合わ
せた場合には0.02μm、レイヤCとレイヤDとを組み合
わせた場合には0.05μmとの算出結果が得られている。
【0032】さらに、合成/分割最適化判断部26は、
各レイヤA〜Dにおいて許容可能なグリッドを検出す
る。この許容可能グリッドの検出結果は、図2(f)に
示してある。例えば、レイヤAについては、上記グリッ
ド・パターン領域算出部24で求められた最小グリッド
が0.01μmであり、これより細かいグリッドは存在しな
いため、許容可能なグリッドは0.01μmのみである。ま
た、レイヤBについては、上記グリッド・パターン領域
算出部24で求められた最小グリッドが0.02μmである
ため、許容可能なグリッドは、当該0.02μmとそれより
細かい公約数の0.01μmである。
【0033】また、レイヤCについては、上記グリッド
・パターン領域算出部24で求められた最小グリッドが
0.05μmであるため、許容可能なグリッドは、当該0.05
μmとその公約数である0.01μmである。また、レイヤ
Dについては、上記グリッド・パターン領域算出部24
で求められた最小グリッドが0.1 μmであるため、許容
可能なグリッドは0.01μm、0.02μm、0.05μm、0.1
μmの全てである。
【0034】合成/分割最適化判断部26は、上記図2
(d)〜(f)に示す結果に基づいて、存在領域が重複
している2つのレイヤ(レイヤAとレイヤB、レイヤB
とレイヤC)について、それぞれを共通のグリッドで処
理する場合と、個別のグリッドで処理する場合とのどち
らの方が処理ピクセル数が少なくなるかを確認する。以
下に、このことをレイヤA,Bの重なり領域Wを例にと
って説明する。
【0035】まず、レイヤAとレイヤBの重なり領域W
について、両者の最大公約となるグリッドを用いた場合
のピクセル数を算出する。図2(a)に示したように、
レイヤAの最小グリッドは0.01μm、レイヤBの最小グ
リッドは0.02μmであるから、最大公約のグリッドは0.
01μmである。また、図2(c)に示したように、重な
り領域Wの面積は5μm2 であるから、この場合のピク
セル数は、 5÷0.01=500ピクセル である。
【0036】また、レイヤA,Bをそれぞれ独自のグリ
ッドで処理する場合と、レイヤA,Bを共通のグリッド
で処理することとした場合とのピクセル数の差分(グリ
ッド変更によるピクセル数の差分)を算出する。今の例
の場合、レイヤA,Bに共通のグリッドは0.01μmであ
り、これはレイヤAの最小グリッドそのものであるか
ら、レイヤAについてはグリッド変更がない。一方、レ
イヤBの最小グリッドは0.02μmでグリッド変更がある
ので、レイヤBにおけるピクセル数の差分のみを算出す
ることになる。
【0037】すなわち、レイヤBの面積は10μm2
あるから、このレイヤBを0.01μmの共通グリッドで処
理した場合のピクセル数は、 10÷0.01=1000ピクセル である。一方、レイヤBを0.02μmの独自の最小グリッ
ドで処理した場合のピクセル数は、 10÷0.02=500ピクセル である。したがって、両者の差分は500ピクセルとな
る。
【0038】合成/分割最適化判断部26は、上記のよ
うに算出した共通グリッドによる重なり領域Wのピクセ
ル数と、グリッド変更によるピクセル数の差分とに基づ
いて、以下の1)〜3)に示すような判断基準に従って
各レイヤA,Bを共通のグリッドで処理するのが良い
か、各レイヤA,Bをそれぞれ個別のグリッドで処理す
るのが良いかを判断する。
【0039】1)重なり領域のピクセル数>グリッド変
更によるピクセル数の差分 →レイヤA,Bを組み合わせて共通グリッドで処理 2)重なり領域のピクセル数<グリッド変更によるピク
セル数の差分 →レイヤA,Bを組み合わせず固別のグリッドで処理 3)重なり領域のピクセル数=グリッド変更によるピク
セル数の差分 →どちらでも良い
【0040】上述の例では、重なり領域のピクセル数、
グリッド変更によるピクセル数の差分は何れも500ピ
クセルであるため、上記3)の場合に該当し、各レイヤ
A,Bを共通のグリッドで処理してもそれぞれ個別のグ
リッドで処理しても良いこととなる。なお、個別のグリ
ッドで2回に渡って露光するより共通のグリッドにより
1回で露光する方が効率的なので、共通のグリッドを採
用するのが好ましい。今の例では、共通のグリッドで処
理することを選択する。
【0041】以上のような重なり領域を有する各レイヤ
を組み合わせるか分割するかの最適化判断を、レイヤ
B,Cの重なり領域Zについても同様に行う。この重な
り領域Zについては、両者の最大公約となるグリッドを
用いた場合のピクセル数は、 1÷0.01=100ピクセル である。
【0042】また、グリッド変更によるピクセル数の差
分を算出する場合、レイヤB,Cに共通のグリッドは0.
01μmであり、レイヤB,Cの最小グリッドはそれぞれ
0.02μm、0.05μmであるので、レイヤB,Cは共にグ
リッド変更がある。よって、この場合はレイヤB,Cに
おけるピクセル数の差分を算出することになる。
【0043】レイヤBについてのグリッド変更によるピ
クセル数の差分は、上述したのと同様に500ピクセル
となる。また、レイヤCの面積は2μm2 であるから、
このレイヤCを0.01μmの共通グリッドで処理した場合
のピクセル数は、 2÷0.01=200ピクセル である。一方、レイヤCを0.05μmの独自の最小グリッ
ドで処理した場合のピクセル数は、 2÷0.05=40ピクセル である。したがって、両者の差分は160ピクセルとな
る。よって、レイヤB,Cにおけるグリッド変更による
ピクセル数の差分は、660ピクセルである。
【0044】この場合、重なり領域のピクセル数は10
0ピクセル、グリッド変更によるピクセル数の差分は6
60ピクセルであるため、上記2)の条件に合致し、各
レイヤB,Cをそれぞれ個別のグリッドで処理する方が
効率的となる。よって、この場合は、レイヤB,Cを個
別のグリッドで処理することを選択する。以上のような
処理により、図1に示した合成/分割最適化判断部26
による重なり領域毎の最適化判断が終了する。
【0045】最短スループット算出部27は、本発明の
第3の演算手段に相当し、上記合成/分割最適化判断部
26による最適化判断の結果と、図2(f)に示す許容
可能なグリッドの検出結果とに基づいて、図2(g)に
示すようなレイヤ組合せ表を作り、どの組合せの場合に
スループットが最短になるかを算出する。
【0046】すなわち、各レイヤA〜Dの重なり領域が
複雑でない場合、例えば重なり領域がWもしくはZの1
ヵ所だけのような場合は、合成/分割最適化判断部26
で決定されたグリッドがそのまま最短スループットを実
現する最適なグリッドとなる。しかし、今の例のよう
に、重なり領域がW,Zの2ヵ所にあり、レイヤBがレ
イヤAだけでなくレイヤCとも重なっている場合、レイ
ヤBのグリッドを最終的にはどのようにすれば良いのか
を更に検討する必要がある。
【0047】そこで、最短スループット算出部27は、
上記合成/分割最適化判断部26による最適化判断の結
果を生かしながら、図2(g)に示すようなレイヤ組合
せ表を作る。すなわち、レイヤAとレイヤBに関して
は、両者を組み合わせて0.01μmの共通グリッドを使用
するのが良いとの最適化判断結果をそのまま生かしてい
る(☆印)。
【0048】また、レイヤBとレイヤCに関しては、両
者を組み合わせずに個別のグリッドを使用するのが良い
との最適化判断結果が得られているので、レイヤCのグ
リッドに0.05μmの最小グリッドを使用するものとして
いる(左半分の×印)。このとき、レイヤCの相手であ
るレイヤBがその最小グリッド(0.02μm)に設定され
ていれば良いが、今の例ではレイヤAとの関係から0.01
μmに設定されているので、このレイヤCに関しては念
のために、他の許容可能なグリッドとして0.01μmのグ
リッドも考慮に入れている(右半分の☆印)。
【0049】また、残りのレイヤDに関しては、他のレ
イヤとの重なり領域は存在しないため、図2(f)で示
される許容可能なグリッドの組合せを全て考慮に入れて
表を作っている。最短スループット算出部27は、この
ようにして作成したレイヤ組合せ表に基づいて、各レイ
ヤA〜Dのピクセル数の合計をそれぞれの組合せ毎に算
出する。算出された総ピクセル数は、図2(g)の最下
段に示してある。
【0050】次に、最適化処理パターン群出力部28
は、上記最短スループット算出部27により算出された
最短スループットの処理パターンの組合せ、すなわち、
各レイヤA〜Dの総ピクセル数が最小となるグリッドの
組合せを、最適な処理パターンとして出力する。このと
き、異なるグリッドによる処理パターンは、それぞれ異
なるファイルとして出力する。今の例の場合、図2
(g)の一番左に示したグリッドの組合せが最短スルー
プットを実現するものなので、レイヤA,Bの共通グリ
ッド(0.01μm)、レイヤCの最小グリッド(0.05μ
m)、レイヤDの最小グリッド(0.1 μm)の3つの処
理パターンを最適化済内部フォーマット群29a〜29
cとして出力する。
【0051】なお、これまで述べた分析・分類部23の
動作として、説明を分かりやすくするために図2(a)
〜(g)のような表を用いたが、同様の処理を内部で行
っていれば、分析・分類部23の実際のデータ処理にお
いて必ずしもこのような表自体を作成する必要はない。
【0052】論理演算処理部30は、このように出力さ
れた最適化済内部フォーマット群29a〜29cに対し
て論理演算を行うことにより、処理パラメータ5で示さ
れる層合成、サイジング、拡大等の処理を実行し、これ
によって演算処理済内部フォーマット群31a〜31c
を生成する。さらに、フォーマット変換/出力部32
は、上記のように生成された演算処理済内部フォーマッ
ト群31a〜31cを露光用、検査用あるいは検証用の
データにフォーマット変換して出力することにより、レ
チクル・マスクデータである最適化済出力データ群33
a〜33cを生成する。
【0053】以上詳しく説明したように、本実施形態で
は、CADデータ1により示される回路パターンの各レ
イヤ毎に最小グリッドと存在領域の重なり領域とを求
め、その結果から各レイヤの総ピクセル数が最小となる
ように各レイヤ毎にグリッドを求めるようにしたので、
細かい精度が必要でない部分については比較的粗い精度
のグリッドを割り当てることができる。
【0054】したがって、このようにして各レイヤ毎に
グリッド情報が割り当てられた内部フォーマットデータ
に対して論理演算を行う際に、演算の負荷を従来と比べ
て軽減することができ、レチクル・マスクデータ(露光
データ、検査データ、検証データ)の生成時間を短縮す
ることができる。さらに、実際に露光、焼き付け、比較
検査、データ検証を行う際にも、各レイヤを一律に細か
い精度のグリッドで処理していた従来例に比べて、処理
負担を大幅に軽減することができ、各プロセスにかかる
時間を短縮することができる。以上のことから、半導体
装置等のLSI製造期間を大幅に短縮することができる
ようになる。
【0055】次に、本発明の第2の実施形態を説明す
る。図5は、第2の実施形態によるデータ処理装置の構
成を示すブロック図であり、図1に示したブロックと同
じブロックには同一の符号を付している。上記第1の実
施形態では、各レイヤ毎にグリッド情報を最適化した後
に層合成、サイジング、拡大等の論理演算を行っていた
のに対し、第2の実施形態では、グリッド情報の最適化
を行う前に論理演算を実行する。
【0056】すなわち、図5に示すように、データ入力
部21により入力されたCADデータ1やレチクル精度
情報4、処理パラメータ5に対して、論理演算処理部6
1にて論理演算を実行し、演算処理済の内部フォーマッ
トデータ62を生成する。分析・分類部23は、この内
部フォーマットデータ62に対して、図2〜図4を用い
て説明したのと同様の処理を行う。また、フォーマット
変換/出力部32は、分析・分類部23により生成され
た最適化済内部フォーマット群29a〜29cを露光
用、検査用あるいは検証用のデータにフォーマット変換
して出力する。
【0057】このように構成した第2の実施形態におい
ても、第1の実施形態と同様に細かい精度が必要でない
部分については比較的粗い精度のグリッドを割り当てる
ことができる。また、論理演算を行う際には、グリッド
情報がまだ算出されていない状態であるので、CADに
よるシンボリックなレイアウトレベルで論理演算を行う
ことができ、演算負荷を軽減してレチクル・マスクデー
タの生成時間を短縮することができる。
【0058】さらに、実際に露光、焼き付け、比較検
査、データ検証を行う際にも、各レイヤを一律に細かい
精度のグリッドで処理していた従来例に比べて、処理負
担を大幅に軽減することができ、各プロセスにかかる時
間を短縮することができる。以上のことから、半導体装
置等のLSI製造期間を大幅に短縮することができるよ
うになる。
【0059】なお、以上に説明した本実施形態のデータ
処理装置は、コンピュータのCPUあるいはMPU、R
AM、ROMなどで構成されるものであり、RAMやR
OMに記憶されたプログラムが動作することによって実
現できる。したがって、コンピュータが上記機能を果た
すように動作させるプログラムを、例えばCD−ROM
のような記録媒体に記録し、コンピュータに読み込ませ
ることによって実現できるものである。上記プログラム
を記録する記録媒体としては、CD−ROM以外に、フ
ロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁
気ディスク、不揮発性メモリカード等を用いることがで
きる。
【0060】また、コンピュータが供給されたプログラ
ムを実行することにより上述の実施形態の機能が実現さ
れるだけでなく、そのプログラムがコンピュータにおい
て稼働しているOS(オペレーティングシステム)ある
いは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実
施形態の機能が実現される場合や、供給されたプログラ
ムの処理の全てあるいは一部がコンピュータの機能拡張
ボードや機能拡張ユニットにより行われて上述の実施形
態の機能が実現される場合も、かかるプログラムは本発
明の実施形態に含まれる。
【0061】なお、以上に説明した各実施形態によるグ
リッド情報の最適化判断処理は、何れも本発明を実施す
るにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、こ
れらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されて
はならないものである。すなわち、本発明はその精神、
またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形
で実施することができる。
【0062】
【発明の効果】本発明は上述したように、設計データに
より示される回路パターンの各レイヤ毎に最小グリッド
と回路要素の存在領域とを求めるとともに、当該存在領
域どうしの重なり領域を求め、その結果から、上記重な
り領域を有する各レイヤを1つの共通グリッドに従って
処理するか、異なるグリッドに従って各々処理するかを
選択し、各レイヤ毎にグリッドを求めるようにしたの
で、それぞれのレイヤに対してそのレイヤで最低限必要
な精度のグリッドを割り当てることが可能となり、必要
以上に細かい精度のグリッド情報を使用しなくても済む
ようになる。すなわち、細かい精度が必要でない部分に
ついては比較的粗い精度のグリッドを割り当てることが
でき、レチクル・マスクデータ(露光データ、検査デー
タ、検証データ)を生成する際の演算負荷や、実際に露
光、焼き付け、比較検査、データ検証を行う際の処理負
荷を大幅に軽減することができる。したがって、半導体
装置等のLSI製造期間を大幅に短縮することができ、
納期遵守率を向上させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態によるデータ処理装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】図1中に示した分析・分類部による動作を説明
するための図であり、(a)は最小グリッドの算出、
(b)は存在領域の算出、(c)は重なり領域の算出、
(d)は露光ピクセル数の算出、(e)は組合せグリッ
ドの算出、(f)は許容可能グリッドの検出、(g)は
最短スループットの算出をそれぞれ説明するための図で
ある。
【図3】CADデータによる回路レイアウトの例を示す
図である。
【図4】各レイヤの存在領域および重なり領域の例を示
す図である。
【図5】第2の実施形態によるデータ処理装置の構成を
示すブロック図である。
【図6】従来のデータ処理装置の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 CADデータ(設計データ) 2 レチクル・マスクデータ 3 レチクル・マスク 4 レチクル精度情報 5 処理パラメータ 21 データ入力部 22 内部フォーマット変換部 23 分析・分類部 24 グリッド・パターン領域算出部(第1の演算手
段) 25 重なり領域算出部(第2の演算手段) 26 合成/分割最適化判断部(最適化判断手段) 27 最短スループット算出部(第3の演算手段) 28 最適化処理パターン群出力部 29a〜29c 最適化済内部フォーマット群 30 論理演算処理部 31a〜31c 演算処理済内部フォーマット群 32 フォーマット変換/出力部 33a〜33c 最適化済出力データ群 61 論理演算処理部 62 演算処理済内部フォーマットデータ 100 データ処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 朋之 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 峯村 雅彦 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 2H095 BA02 BB02 5B046 AA08 BA10 DA02 FA07 HA07 JA02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レチクル・マスクデータを設計データよ
    り生成する方法であって、 上記設計データにより示される回路パターンの各レイヤ
    毎に最小グリッドと回路要素の存在領域とを求めるとと
    もに、当該存在領域どうしの重なり領域を求め、その結
    果から、上記重なり領域を有する各レイヤを1つの共通
    グリッドに従って処理するか、異なるグリッドに従って
    各々処理するかを選択し、各レイヤ毎にグリッドを求め
    るようにしたことを特徴とするデータ処理方法。
  2. 【請求項2】 上記各レイヤ毎に求められたグリッドに
    基づき上記設計データから生成した最適化済データに対
    して、処理パラメータに基づく論理演算処理を行うこと
    を特徴とする請求項1に記載のデータ処理方法。
  3. 【請求項3】 上記設計データに対して処理パラメータ
    に基づく論理演算処理を行ったデータに対して、上記最
    小グリッド、存在領域および重なり領域の算出処理を行
    うことを特徴とする請求項1に記載のデータ処理方法。
  4. 【請求項4】 上記重なり領域を有する各レイヤについ
    て求められた最小グリッドの最大公約となるグリッドを
    用いて上記重なり領域のピクセル数を求めるとともに、
    上記各レイヤをそれぞれ独自の最小グリッドで処理する
    場合と、上記各レイヤを上記最大公約となるグリッドで
    処理する場合とのピクセル数の差分を求め、上記重なり
    領域のピクセル数と上記ピクセル数の差分とを比較する
    ことにより、上記重なり領域を有する各レイヤを1つの
    共通グリッドに従って処理するか、異なるグリッドに従
    って各々処理するかを選択することを特徴とする請求項
    1に記載のデータ処理方法。
  5. 【請求項5】 上記重なり領域が複数存在する場合に、
    それぞれの重なり領域毎に共通グリッドまたは異なるグ
    リッドの何れを使用するかについて選択された結果と、
    各レイヤについて許容可能なグリッドとに基づいて、全
    レイヤの総ピクセル数が最小となるように各レイヤのグ
    リッドを求めるようにしたことを特徴とする請求項1に
    記載のデータ処理方法。
  6. 【請求項6】 レチクル・マスクデータを設計データよ
    り生成するデータ処理装置であって、 上記設計データにより示される回路パターンの各レイヤ
    毎に最小グリッドおよび回路要素の存在領域を算出する
    第1の演算手段と、 上記存在領域どうしの重なり領域を算出する第2の演算
    手段と、 上記第2の演算手段で求められた重なり領域を有する各
    レイヤを1つの共通グリッドに従って処理するか、異な
    るグリッドに従って各々処理するかを判断基準に従って
    選択する最適化判断手段とを備えたことを特徴とするデ
    ータ処理装置。
  7. 【請求項7】 設計データにより示される回路パターン
    の各レイヤ毎に最小グリッドと回路要素の存在領域とを
    求めるとともに、当該存在領域どうしの重なり領域を求
    め、その結果から、上記重なり領域を有する各レイヤを
    1つの共通グリッドに従って処理するか、異なるグリッ
    ドに従って各々処理するかを選択し、各レイヤ毎にグリ
    ッドを求めてレチクル・マスクデータを生成し、当該レ
    チクル・マスクデータを用いて作成したことを特徴とす
    るレチクル・マスク。
  8. 【請求項8】 設計データにより示される回路パターン
    の各レイヤ毎に最小グリッドと回路要素の存在領域とを
    求めるとともに、当該存在領域どうしの重なり領域を求
    める手順と、 上記求めた最小グリッド、存在領域および重なり領域に
    基づいて、上記重なり領域を有する各レイヤを1つの共
    通グリッドに従って処理するか、異なるグリッドに従っ
    て各々処理するかを選択する手順と、 上記選択した結果に基づいて各レイヤ毎にグリッドを求
    める手順とをコンピュータに実行させるためのプログラ
    ムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN117557072A (zh) * 2024-01-11 2024-02-13 上海朋熙半导体有限公司 一种光罩排程及提前调度算法、设备及介质

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