JP2001041706A - 光周波数領域反射測定装置および光周波数領域反射測定方法 - Google Patents

光周波数領域反射測定装置および光周波数領域反射測定方法

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JP2001041706A
JP2001041706A JP11212320A JP21232099A JP2001041706A JP 2001041706 A JP2001041706 A JP 2001041706A JP 11212320 A JP11212320 A JP 11212320A JP 21232099 A JP21232099 A JP 21232099A JP 2001041706 A JP2001041706 A JP 2001041706A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意の光源特有のコヒーレンスに制限される
ことなく測定範囲の拡大ができ、測定範囲の拡大に伴う
測定精度の劣化を解消可能な光周波数領域反射測定装置
を提供する。 【解決手段】 所要の周期1/fで光の波長を可変に
できる発光部61と、前記発光部から出力された光62
を分配して第1参照光90および測定光91を生成する
光分配部63と、前記第1参照光に基づいて、第2参照
光69を生成する参照光学部6cと、前記測定光が測定
対象72に反射してなる測定反射光73と、前記第2参
照光とを合波して干渉光74を生成する光合波部70
と、前記干渉光に基づいて、前記測定反射光と前記第2
参照光の周波数差fb1を、測定光周波数差fb1とし
て検出し、前記検出された測定光周波数差に基づいて、
前記測定対象に関する測定量Lを求める検出部76と
を備え、前記参照光学部は、前記第1参照光が、可変に
設定可能な距離L’、L’+ΔL’をN(N≧
2)回往復または周回した結果としての光を、前記第2
参照光として生成可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続的な光周波数
掃引が可能な光源を利用した計測原理に基づく距離また
は多重位置計測(FMCW法:Frequency M
odulations Continous Wav
e,OFDR法:Optical Frequency
Domain Reflectometory,総称
して以下、「光周波数領域反射測定法」と呼ぶ)全般に
関する。
【0002】
【従来の技術】光計測分野のうち、光周波数領域反射測
定法は、測距計、光ファイバセンサー、光ファイバ探傷
検査装置等に応用される。この光周波数領域反射測定法
は、連続的な光周波数掃引が可能な光源を利用した距離
または多重位置の計測法で、具体的にはこの光源からの
光波に周波数変調を行い(FM:FrequencyM
odulation)、そのFMの光波を計測場所から
測定目標物体に向け出射し、目標物体から反射された反
射光を再び受光、それを計測側の参照光との干渉によ
り、参照光と反射光との光遅延時間(光路差、距離)に
相当する周波数差、つまりビート(うなり)周波数(b
eat frequency)を測定する。これより所
望の測定量(この場合距離であるが、それ以外に温度、
圧力も可能)を求める方法である。
【0003】すなわち、この計測方法は、時間的に線形
掃引が可能な光源から繰り返し出力される光FM波が干
渉系によってヘテロダイン検波され、その時のビート信
号の周波数情報から所望の測定量を計測する方法であ
り、そのビート周波数は参照光と測定目標までの光路差
時間(距離)に依存して変化する特徴を持っている。な
お、ここで「時間的に線形掃引する」とは、時間軸に対
して一定の間隔で周波数を変化させることを意味する。
【0004】この計測方法の基本装置構成を図13に示
し、その光FMの発生からビート信号検出までの原理を
図14および図15に示す。図13において、光源に半
導体レーザ2を用いた例を取り上げて説明する。ただし
光源は半導体レーザに限らず、波長可変可能な光源なら
ばそれに制約されることはない。発振器1により半導体
レーザ2は周波数が時間に対して直線的に掃引された光
FM波3を出力する。この出力光3の光周波数は図14
(a)の波形21や22のような挙動を示す。図14
(a)のΔνは光変調帯域幅(光周波数掃引幅)であ
る。この場合、鋸波を例にとったが、三角波でも同様な
ことがいえる。
【0005】そして光FM出力3は、ビームスプリッタ
4で参照光5と物体光(測定光)7に分配される。参照
光5はビームスプリッタ4から距離L離れた参照ミラ
ー6に反射され再び折り返される。そして、物体光7も
同様に距離Lだけ離れた測定対象8に反射され再び折
り返される。この場合、距離の差ΔLは|L−L
となる。この結果、それぞれの反射光5、7はビームス
プリッタ4によって重ね合わせられ干渉光9となる。
【0006】このときの反射光5、7の光FM波の関係
を図14(a)に示す。図14(a)は、図13の干渉
光9により光FM波21と22が参照ミラー6と測定対
象8との光路差の往復分2ΔLに相当する光遅延時間τ
だけずれて重ね合っている関係を示している。この関係
からすると変調周期1/f(fは変調周波数)のほ
とんど全領域にわたり周波数差fが発生することがわ
かる。これがビート周波数である。
【0007】そのfの時間変化を表したのが図14
(b)である。この図から低周波ビート27と高周波ビ
ート28の2種類のビート周波数が発生するが高周波側
のビート周波数28はτの時間間隔でしか発生せず、し
かもτは1/fと比べ極めて短い時間間隔であるため
それは無視することができる。よって、ここで一般的に
呼んでいるビート周波数は低周波側のビート周波数27
である。
【0008】さて、図13での干渉光9は光検出器10
によって二乗検波され電気信号波形となって検出され
る。その波形は図14(c)のビート信号強度波形とし
て示した。その信号波形をスペクトラムアナライザーま
たはA/D変換器11を通して電算機等の演算装置12
に取り込み、たとえばFFTといった周波数解析アルゴ
リズムを用いることで図15のビート周波数スペクトラ
ム31が測定される。これより求めたビート周波数f
とあらかじめ既知のパラメータを用いて距離ΔLを式
(1)より算出することができる。 ΔL=(c/2Δν)×(f/f). (1) ただし、cは光速であり、Δνは光変調帯域幅(光周波
数掃引幅)であり、f は変調周波数である。
【0009】本発明の目的は、光周波数領域反射測定法
の測定距離の範囲の拡大にある。それを妨げている課題
について説明する。
【0010】「光周波数領域反射測定法」の測定距離範
囲を制限している課題は二つあり、一つはその光源の可
干渉性(コヒーレンス)によるビート信号の消失、もう
一つは時間に対しての光周波数掃引に若干の非直線性の
影響によるビート信号の消失である。前者は本原理手法
そのものの限界であるのに対して、後者はその前者によ
る限界の前に測定距離固有のビートが不明瞭となり測距
精度が劣化、ついには測定不能となり測距範囲を限定し
ている。
【0011】前者は光源特有のコヒーレンスで決定さ
れ、それは光源の線幅Δνf(Hz)で決まるコヒーレ
ンス長Lの半分(反射往復のため)が測定距離範囲の
限界Llimitである。その関係を式(2)に示す。 Llimit=L/2=c/(2πΔνf). (2) ただし、cは光速である。
【0012】例えば市販の安価な半導体レーザではその
Δνfは100MHzであり、式(2)に代入しその測
定範囲限界Llimitを求めると0.48mである。
そして光通信用の回折格子内蔵型のDBR、DFBタイ
プの半導体レーザではΔνfが数百kHzから数MHz
であり、これによるLlimitは約50m以上になり
測定範囲の拡大が可能となる。
【0013】しかしこのような性能のよい光源を使って
も結局は、光源特有のコヒーレンスによる制限を受け測
定範囲が限定されてしまう。しかも、これらの説明は前
者の「原理上測定可能な距離範囲」についてのみであ
り、その測定範囲限界Llim itにおける測定精度
(分解能)を保証するものではない。同時に測定精度を
保証するには後者で説明した「光周波数掃引の非直線
性」を直線に補正しなければならず、それは測定距離範
囲が長く(遠く)なるほどその補正精度の要求精度が厳
しくなり、結局、測定距離が長くなるほど測定精度は悪
くなるのは避けられない(光周波数掃引の非直線性の補
正による測距精度の向上の詳細は同発明者による特願平
10−220879に記載している)。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記に示すよ
うな課題に鑑み創案されたもので、任意の光源特有のコ
ヒーレンスに制限されることなく測定範囲の拡大がで
き、同時にこれまでの測定範囲の拡大にともなう測定精
度の劣化を解消し、測定範囲が拡大しても測定精度が悪
くならない光周波数領域反射測定装置および方法を提供
することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】その課題を解決するため
の手段が請求項に対応して表現される次の記載中に現れ
る()つきの数字は、請求項の記載事項が詳しく後述さ
れる実施の複数の形態のうちの少なくとも1つの形態の
部材、工程、動作に対応することを示すが、本発明の解
決手段がそれらの数字が示す実施の形態の部材に限定し
て解釈されるためのものではなく、その対応関係を明白
にするためのものである。
【0016】本発明の光周波数領域反射測定装置は、所
要の周期(1/f)で光の波長を可変にできる発光部
(61)と、前記発光部(61)から出力された光(6
2)を分配して第1参照光(90)および測定光(9
1)を生成する光分配部(63)と、前記第1参照光
(90)に基づいて、第2参照光(69)を生成する参
照光学部(6c)と、前記測定光(91)が測定対象
(72)に反射してなる測定反射光(73)と、前記第
2参照光(69)とを合波して干渉光(74)を生成す
る光合波部(70)と、前記干渉光(74)に基づい
て、前記測定反射光(73)と前記第2参照光(69)
の周波数差(fb1)を、測定光周波数差(f )と
して検出し、前記検出された測定光周波数差(fb1
に基づいて、前記測定対象(72)に関する測定量(L
)を求める検出部(76)とを備え、前記参照光学部
(6c)は、前記第1参照光(90)が、可変に設定可
能な距離(L’、L’+ΔL’)をN(N≧2)
回往復または周回した結果としての光(69)を、前記
第2参照光(69)として生成可能である。
【0017】上記において、N≧2としたのは、図13
の参照光5は距離Lを1回往復(N=1)してなるも
のであるため、このN=1を除外する意味である。
【0018】本発明の光周波数領域反射測定装置におい
て、前記検出部(76)は、前記測定対象(72)に関
する測定量(L)を、粗の部分(|N|L)と、微
の部分(l)とを足し合わせて求め、前記微の部分
(l)を、第1の前記距離(L’)に対応する前記
測定光周波数差(fb1)を示す第1データに基づいて
算出し、前記粗の部分(|N|L)を、第2から第5
のデータに基づいて算出し、前記第2データは前記第1
の距離(L’)を示し、前記第3データは前記第1の
距離(L’)に対応する前記測定光周波数差
(fb1)と前記第1の距離(L’)とは異なる第2
の前記距離(L’+ΔL’)に対応する前記測定光
周波数差(f’b1)の変化した量(Δfb1’)を示
し、前記第4データは前記変化の方向を示し、前記第5
データは第1距離に係る参照光周波数差(f br)と第
2距離に係る参照光周波数差(f’br)の変化量を示
し、前記第1距離に係る参照光周波数差(fbr)は、
前記第1参照光(90)が前記第1の距離(L’)を
k(k≧0)回往復または周回した結果としてのkに係
る前記第2参照光(45)と、前記第1参照光(90)
が前記第1の距離(L’)を前記k+1回往復または
周回した結果としてのk+1に係る前記第2参照光(4
6)の周波数差(fbr)であり、前記第2距離に係る
参照光周波数差(f’ )は、前記第1参照光(9
0)が前記第2の距離(L’ +ΔL’)を前記k
回往復または周回した結果としてのkに係る前記第2参
照光と、前記第1参照光(90)が前記第2の距離(L
’ +ΔL’)を前記k+1回往復または周回した
結果としてのk+1に係る前記第2参照光の周波数差
(f’br)である。
【0019】本発明の光周波数領域反射測定装置は、所
要の周期(1/f)で光の波長を可変にできる発光部
(61)と、前記発光部(61)から出力された出力光
(62)に基づいて、入力光(62a)を生成する入力
光生成部(68)と、前記入力光(62a)を分配して
参照光(69)および測定光(91)を生成する光分配
部(63a)と、前記測定光(91)が測定対象(7
2)に反射してなる測定反射光(73)と、前記参照光
(69)とを合波して干渉光(74)を生成する光合波
部(63a)と、前記干渉光(74)に基づいて、前記
測定反射光(73)と前記参照光(69)の周波数差
(fb1)を、測定光周波数差(fb1)として検出
し、前記検出された測定光周波数差(fb1)に基づい
て、前記測定対象(72)に関する測定量(L)を求
める検出部(76)とを備え、前記入力光生成部(6
8)は、前記出力光(62)が、可変に設定可能な距離
(L’、L’+ΔL’)をN(N≧2)回往復ま
たは周回した結果としての光(62a)を、前記入力光
(62a)として生成可能である。
【0020】本発明の光周波数領域反射測定装置は、設
定された周期(1/f)でその周波数(ν0、ν0+
Δν)が変化する光(62)を出力する発光部(61)
と、前記発光部(61)から出力された光を分配して第
1参照光(90)および測定光(91)を生成する第1
ビームスプリッタ(63)と、前記第1参照光(90)
に基づいて、第2参照光(69)を生成する参照光学部
(6c)と、前記測定光(91)が測定対象(72)に
反射してなる測定反射光(73)と、第2参照光(6
9)とを重ね合わせて干渉光(74)を生成する第2ビ
ームスプリッタ(70)と、前記干渉光(74)に基づ
いて、前記測定反射光(73)と前記第2参照光(6
9)の周波数差(fb1)を検出し、前記周波数差(f
b1)に基づいて、前記測定対象(72)に関する測定
量(L)を求める検出部(76)とを備え、前記参照
光学部(6c)は、第1および第2の反射鏡(64、6
6)と、前記第1および第2の反射鏡(64、66)の
間(L’)である反射鏡間隔(L’)を可変にする
(L’+ΔL’)間隔可変部(67)を有し、前記
第1の反射鏡(64)は、前記第1参照光(90)を透
過入力し、前記第1および第2の反射鏡(64、66)
のそれぞれは、互いに協働して前記第1参照光(90)
を前記第1および第2の反射鏡(64、66)の間(L
’)で複数回反射させて、前記反射鏡間隔(L’)
を複数回周回または往復する周回光(65)を生成し、
前記第2の反射鏡(66)は、前記周回光(65)が前
記反射鏡間隔(L’)を1回周回または往復する毎
に、前記周回光(65)を一部透過させてなる前記第2
参照光(69)を出力する。
【0021】本発明の光周波数領域反射測定装置は、設
定された周期(1/f)でその周波数(ν0、ν0+
Δν)が変化する光(62)を出力する発光部(61)
と、前記発光部(61)から出力された光を分配して第
1参照光(108)および測定光(101)を生成する
第1光ファイバカプラ(100)と、前記第1参照光
(108)に基づいて、第2参照光(112)を生成す
る参照光学部(115)と、前記測定光(101)が測
定対象(105)に反射してなる測定反射光(106)
と、第2参照光(112)とを重ね合わせて干渉光(1
14)を生成する第2光ファイバカプラ(113)と、
前記干渉光(114)に基づいて、前記測定反射光(1
06)と前記第2参照光(112)の周波数差
(fb1)を検出し、前記周波数差(fb1)に基づい
て、前記測定対象(105)に関する測定量(L)を
求める検出部(76)とを備え、前記参照光学部(11
5)は、第1および第2の入力ポート(、)および
第1および第2の出力ポート(、)を有する第3光
ファイバカプラ(109)と、入力部(116a)およ
び出力部(116b)を有し、前記入力部(116a)
が前記第3光ファイバカプラ(109)の前記第2の出
力ポート()に接続され、前記出力部(116b)が
前記第3光ファイバカプラ(109)の前記第2の出力
ポート()に接続される光ファイバ(116)と、前
記光ファイバ(116)における前記入出力部(116
a、116b)の途中に設けられ前記入出力部(116
a、116b)間の光路長を可変にする光路可変部(1
11)とを有し、記光ファイバ(116)は、前記入出
力部(116a、116b)間を複数回周回する周回光
(110)を生成し、前記第3光ファイバカプラ(10
9)は、前記第1の入力ポート()から入力した前記
第1参照光(108)を分岐させて第1および第2の分
岐光を生成し、前記第1の分岐光を前記第1の出力ポー
ト()から前記第2参照光(112)として出力し、
前記第2の分岐光を前記第2の出力ポート()から前
記光ファイバ(116)に第n(n≧1)回目の前記周
回光(110)として出力し、前記第2の入力ポート
()から入力した前記第n回目の周回光(110)を
分岐させて第3および第4の分岐光を生成し、前記第3
の分岐光を前記第1の出力ポート()から前記第2参
照光(112)として出力し、前記第4の分岐光を前記
第2の出力ポート()から前記光ファイバ(116)
に第n+1回目の前記周回光(110)として出力し、
前記第2の入力ポート()から前記第n+1回目の前
記周回光(110)を前記第n回目の周回光(110)
として入力する。
【0022】本発明の光周波数領域反射測定装置におい
て、更に、前記周回光(65、110)の強度を増幅す
る光増幅器(120、123)を有している。
【0023】本発明の光周波数領域反射測定装置は、設
定された周期(1/f)でその周波数(ν0、ν0+
Δν)が変化する光(62)を出力する発光部(61)
と、前記発光部(61)から出力された光を分配して第
1参照光(80)および測定光(91)を生成する第1
ビームスプリッタ(63)と、前記第1参照光(80)
に基づいて、第2参照光(134)を生成する参照光学
部(68)と、前記測定光(91)が測定対象(72)
に反射してなる測定反射光(73)と、第2参照光(1
34)とを重ね合わせて干渉光(74)を生成する第2
ビームスプリッタ(70)と、前記干渉光(74)に基
づいて、前記測定反射光(73)と前記第2参照光(1
34)の周波数差(fb1)を検出し、前記周波数差
(fb1)に基づいて、前記測定対象(72)に関する
測定量(L)を求める検出部(76)とを備え、前記
参照光学部(68)は、第1および第2の反射膜面(8
2、85)と、前記第1および第2の反射膜面(82、
85)の間に設けられた複屈折光ファイバ(130)
と、前記第1の反射膜面(82)の前段および前記第2
の反射膜面(85)の後段に設けられ、前記複屈折光フ
ァイバ(130)に入出力する光の偏光方向を決定する
第1および第2の偏光部(131、133)と、前記第
1および第2の偏光部(131、133)を回転させ
て、前記第1および第2の偏光部(133)により決定
される前記偏光方向を変化させる回転部とを有し、前記
第1の反射膜面(82)は、前記第1の偏光部(13
1)を介して前記第1参照光(80)を透過入力し、前
記第1および第2の反射膜面(82、85)のそれぞれ
は、互いに協働して前記第1参照光(80)を前記第1
および第2の反射膜面(82、85)の間を複数回反射
させて、前記第1および第2の反射膜面(82、85)
の間を複数回周回または往復する周回光(132)を生
成し、前記第2の反射膜面(85)は、前記周回光(1
32)が前記第1および第2の反射膜面(82、85)
の間を1回周回または往復する毎に、前記周回光(13
2)を一部透過させ、前記第2の偏光部(133)を通
過してなる前記第2参照光(134)を出力する。
【0024】本発明の光周波数領域反射測定方法は、
(a)設定された時間間隔(1/f)でその周波数
(ν0、ν0+Δν)が変化する光(62)を、入力光
(62)として提供する事と、(b)基端点(63)か
ら第1の中間点(68)を介して終端点(70)まで
の、その光路長が既知である第1の光路(63→68→
70)を提供する事と、(c)前記基端点(63)から
第2の中間点(72)を介して前記終端点(70)まで
の第2の光路(63→72→70)を提供する事と、
(d)前記入力光(62)を前記基端点(63)から前
記第1の光路(63→68→70)に出力し、前記終端
点(70)における前記第1の光路(63→68→7
0)に出力された前記入力光(62)を、参照光(6
9)として提供する事と、(e)前記入力光(62)を
前記基端点(63)から前記第2の光路(63→72→
70)に出力し、前記終端点(70)における前記第2
の光路(63→72→70)に出力された前記入力光
(62)を、測定光(73)として提供する事と、
(f)前記第1および第2の光路(63→68→70、
63→72→70)の光路差に対応する、前記参照光
(69)および前記測定光(73)の周波数差を、ビー
ト周波数(fb1)として検出する事と、(g)前記ビ
ート周波数(fb1)に基づいて、前記第2の中間点
(72)に関する測定量を求める事と、(h)前記第1
の光路(63→68→70)の前記光路長を可変にする
事とを備えてなり、前記(f)は、前記光路長が可変に
された前記第1の光路(63→68→70)と前記第2
の光路(63→72→70)の光路差に対応する前記参
照光(69)および前記測定光(73)の周波数差を、
前記ビート周波数(f )として検出する。
【0025】前記(g)の前記第2の中間点(72)に
関する測定量とは、前記基端点(63)から前記第2の
中間点(72)までの距離、前記第2の中間点(72)
の温度、圧力が含まれることができる。さらに、前記第
2の中間点(72)において欠陥(被検査材にある欠陥
のような不均一なところ)があることを測定すること
(探傷)が含まれる。
【0026】前述した本発明の各構成要素のうち、図1
3に示した各構成要素を割当てることができるものに、
その割当てを行うと以下のようになる。図13に示す技
術は、(a)設定された時間間隔(1/f)でその周
波数(ν0、ν0+Δν)が変化する光(3)を、入力
光(3)として提供する事と、(b)基端点(4)から
第1の中間点(6)を介して終端点(4)までの第1の
光路(4→6→4)を提供する事と、(c)前記基端点
(4)から第2の中間点(8)を介して前記終端点
(4)までの第2の光路(4→8→4)を提供する事
と、(d)前記入力光(3)を前記基端点(4)から前
記第1の光路(4→6→4)に出力し、前記終端点
(4)における前記第1の光路(4→6→4)に出力さ
れた前記入力光(3)を、参照光(5)として提供する
事と、(e)前記入力光(3)を前記基端点(4)から
前記第2の光路(4→8→4)に出力し、前記終端点
(4)における前記第2の光路(4→8→4)に出力さ
れた前記入力光(3)を、測定光(7)として提供する
事と、(f)前記第1および第2の光路(4→6→4、
4→8→4)の光路差に対応する、前記参照光(5)お
よび前記測定光(7)の周波数差を、ビート周波数(f
b)として検出する事と、(g)前記ビート周波数(f
b)に基づいて、前記第2の中間点(8)に関する測定
量を求める事とを備えた光周波数領域反射測定方法であ
る。
【0027】本発明の光周波数領域反射測定方法におい
て、前記(h)は、その前記光路長が互いに異なる前記
第1の光路(63→68→70)を複数生成する事を含
み、前記(f)は、前記複数の第1の光路(63→68
→70)のうち、前記第2の光路(63→72→70)
の光路長と最も近い光路長を有する前記第1の光路(6
3→68→70)と、前記第2の光路(63→72→7
0)の光路差に対応する前記参照光(69)および前記
測定光(73)の周波数差を前記ビート周波数
(fb1)として検出する。
【0028】上記本発明によれば、前記ビート周波数
(fb1)は、前記複数の第1の光路(44、k=N)
のうち前記第2の光路(43)に最も近い前記第1の光
路(45、k=2)と、前記第2の光路(43)との光
路差(τ)に対応するものとして検出される。このた
め、前記最も近い第1の光路(45、k=2)との比較
において、前記第2中間点(72)に関する測定量(例
えば距離、特にここでは相対距離l)を求めることが
できる。上記k=2に設定された第1の光路の距離に対
する、前記第2の中間点(72)の距離のずれ(位置ず
れ)を検出する場合には、前記相対距離lの検出で十
分であり、上記k=NのNを求めることにより求められ
る絶対距離(L)の測定までは不要である。
【0029】前記相対距離lは、下記式(11)によ
り求められる。 l=(cfb1/α). ここで、cは光速である。 α=2Δνf. Δνは、光FM帯域幅であり、前記入力光(62)の周
波数の変化分である。fmは、前記入力光(62)の変
調周波数である。 ……(11)
【0030】図1において、反射鏡64、66の間隔長
さを適宜調整して、任意の隣り合う参照光同士間でしか
相関がないように設定しておく。このことにより、自動
的に、前記第2の光路43に1番近い前記第1の光路4
5との光路差τに相当する前記ビート周波数41と、
2番目に近い前記第1の光路46との光路差に相当する
前記ビート周波数42のみが発生する。
【0031】本発明の光周波数領域反射測定方法におい
て、前記(h)は、前記複数の第1の光路(63→68
→70)を第2の設定された時間間隔(τ)で生成す
るとともに、前記複数の第1の光路(63→68→7
0)同士の光路長差(L)が互いに同じとなるように
前記複数の第1の光路(63→68→70)を生成す
る。
【0032】前記第2の設定された時間間隔、および前
記複数の第1の光路(63→68→70)同士の光路長
差は、反射鏡64、67間の距離(L’)に対応して
いる。
【0033】本発明の光周波数領域反射測定方法は、
(aa)設定された時間間隔(1/f )でその周波数
(ν0、ν0+Δν)が変化する光(62)を、入力光
(62)として提供する事と、(ab)基端点(63)
から第1の中間点(68)を介して終端点(70)まで
の、その光路長が既知である第1の光路(63→68→
70)を提供する事と、(ac)前記基端点(63)か
ら第2の中間点(72)を介して前記終端点(70)ま
での第2の光路(63→72→70)を提供する事と、
(ad)前記入力光(62)を前記基端点(63)から
前記第1の光路(63→68→70)に出力し、前記終
端点(70)における前記第1の光路(63→68→7
0)に出力された前記入力光(62)を、参照光(6
9)として提供する事と、(ae)前記入力光(62)
を前記基端点(63)から前記第2の光路(63→72
→70)に出力し、前記終端点(70)における前記第
2の光路(63→72→70)に出力された前記入力光
(62)を、測定光(73)として提供する事と、(a
f)前記第1および第2の光路(63→68→70、6
3→72→70)の光路差に対応する、前記参照光(6
9)および前記測定光(73)の周波数差を、ビート周
波数(fb1)として検出する事と、(ag)前記ビー
ト周波数(fb1)に基づいて、前記第2の中間点(7
2)に関する測定量を求める事とを備えてなり、前記第
1の光路(63→68→70)は、前記第1の光路(6
3→68→70)を通る光(65)が第3の設定された
距離(L’)を2回以上周回または往復する周回部分
を含んでいる。
【0034】本発明の光周波数領域反射測定方法は、
(m)設定された時間間隔(1/f)でその周波数
(ν0、ν0+Δν)が変化する光(62)を、入力光
(62)として提供する事と、(n)基端点(63)か
ら第1の中間点(68)を介して終端点(70)まで
の、その光路長が既知である第1の光路(63→68→
70)を提供する事と、(o)前記基端点(63)から
第2の中間点(72)を介して前記終端点(70)まで
の第2の光路(63→72→70)を提供する事と、
(p)前記入力光(62)を前記基端点(63)から前
記第1の光路(63→68→70)に出力し、前記終端
点(70)における前記第1の光路(63→68→7
0)に出力された前記入力光(62)を、参照光(6
9)として提供する事と、(q)前記入力光(62)を
前記基端点(63)から前記第2の光路(63→72→
70)に出力し、前記終端点(70)における前記第2
の光路(63→72→70)に出力された前記入力光
(62)を、測定光(73)として提供する事と、
(r)前記第1および第2の光路(63→68→70、
63→72→70)の光路差に対応する、前記参照光
(69)および前記測定光(73)の周波数差を、ビー
ト周波数(fb1)として検出する事と、(s)前記ビ
ート周波数(fb1)に基づいて、前記第2の中間点
(72)に関する測定量を求める事と、(t)前記第1
の光路(63→68→70)の前記光路長を可変にする
事とを備えてなり、前記(r)は、前記光路長が可変に
された前記第1の光路(63→68→70)と前記第2
の光路(63→72→70)の光路差に対応する前記参
照光(69)および前記測定光(73)の周波数差を、
第1の前記ビート周波数(fb1)として検出し、前記
(t)は、前記第1の光路(63→68→70)の光路
長(k=2)を、前記第1のビート周波数(fb1)に
対応する前記第1の光路(63→68→70)の光路長
とは異なる再変化量(k=2’)に設定し、前記(r)
は、前記光路長が前記再変化量(k=2’)に設定され
た前記第1の光路(63→68→70)と、前記第2の
光路(63→72→70)に対応する前記参照光(6
9)および前記測定光(73)の周波数差を、第2の前
記ビート周波数(f’b1)として検出し、前記(s)
は、前記第1および第2のビート周波数(fb1、f’
b1)に基づいて、前記第2の中間点(72)に関する
測定量を求める。
【0035】本発明の光周波数領域反射測定方法におい
て、前記(t)は、その前記光路長が互いに異なる前記
第1の光路(63→68→70)を複数生成する事を含
み、前記複数の第1の光路(63→68→70)同士の
光路長差が互いに同じとなるように前記複数の第1の光
路(63→68→70)を生成し、前記(r)は、前記
複数の第1の光路(63→68→70)のうち、前記第
2の光路(63→72→70)の光路長と最も近い光路
長を有する前記第1の光路(63→68→70)と、前
記第2の光路(63→72→70)の光路差に対応する
前記参照光(69)および前記測定光(73)の周波数
差を前記第1のビート周波数(fb1)として検出し、
前記(t)は、前記第1のビート周波数(fb1)に対
応する前記第1の光路(63→68→70)の光路長
と、前記再変化量(k=2’)との差が、前記互いに同
じとされた前記複数の第1の光路(63→68→70)
同士の光路長差(L)を超えない値となるように前記
再変化量(k=2’)を設定する。
【0036】本発明の装置構成は、所要の周期で光の波
長(周波数)可変ができる光源部(発光手段)(61)
と、外部からその波長可変制御を行うために必要な制御
回路および信号発生器から構成される波長可変制御部
(波長可変制御手段)(60)と、外部から光源部(6
1)への戻り光による光周波数の不安定さを防ぐための
光学素子(59)、そして光源(61)からの出力光
(62)を参照光学系(第1光学手段)(68)と測定
光(91)との2方向へ分配する光分配器(63)と、
その参照光学系(68)からの反射・透過光(69)と
被測定対象(72)からの測定反射光(73)とを合波
するための光合波器(70)からなる測定光学系(第2
光学手段)と、その第2光学手段により得られる干渉信
号光(74)を電気信号として検出するための光検出器
(75)、それによって得られる電気信号(ビート信
号)の周波数成分を解析するための検波解析処理部(7
6)から構成されている光周波数領域反射測定装置にお
いて、上記参照光学系(第1光学手段)(68)の光路
上の構成が、ある周期長間隔(τ)で多重往復・周回
し再び測定光学系(第2光学手段)へ帰還するようにし
てあり、その多重往復・周回の基本周期の光路長
(L)がわずかに可変、またはわずかに異なる基本周
期の光路長(L)を選択あるいは発生させることで、
その参照光路長に任意に遅延を与えることができる。
【0037】本発明の手段は、光周波数領域反射測定装
置の参照光学系(第一光学手段)の基本光路長Lと、
周回数Nと、基本光路長Lからの遅延変化量ΔL
け変化した時のビート周波数の変化分と、その変化分の
方向の情報により、最終的に測定したい測定値(L
の粗の部分(|N|L)を求め、微の部分(l)は
遅延変化起こす前に検出されたビート周波数値より求
め、これら両者を足し合せた粗・微計測(|N|L±
)により精度を維持しつつダイナミックレンジを広
くできる。
【0038】また、第1光学手段(参照光学系)(6
8)が光源部(61)の直後に配置しても(分配器(6
3)により参照光(90)と測定光(91)とに二分さ
れる前に)上記発明と同様の効果(精度を維持しつつダ
イナミックレンジを広くする)をもたらす。
【0039】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、本発
明による光周波数領域反射測定法の一実施形態について
詳細に説明する。
【0040】(第1の実施形態)ここで図1から図8を
参照して第1の実施形態および実測例を述べる。図1は
本実施形態の構成を示しており、図2から図7は本実施
形態の作用、図8は実測例を示している。第1の実施形
態は周回参照光学系がファブリペロー型である。図1
は、その部分をミラー対の空間型の例で説明している
が、その部分はファイバファブリペロー型に置き換えて
も同じ作用をもたらす。
【0041】第1の実施形態の作用を図1の構成を使
い、図2から図7を用いて説明する。図1の光源61は
光周波数変調制御部60によって光周波数変調(FM)
を受け、アイソレータ59を通り光FM出力62として
出力される。その出力光62はビームスプリッタ63に
より参照光90と測定信号光91とに分配される。その
うち参照光90はファブリペロー型周回参照光学系68
に導かれ反射鏡64と反射鏡66のそれぞれの繰り返し
反射によりその反射鏡間隔L’を周回する周回反射光
65が作り出される。
【0042】その結果、光学系68では周回反射光65
が一往復するごとに反射鏡66からの一部透過光が一往
復時間(τ=L/c.c:光速, L=2
’)ごとに規則正しく出力される。これが周回参照
光69として本実施形態中の測定レンジの拡大のために
寄与する。ここまでの動作についての原理を図2から図
4を用いて説明する。
【0043】図2は周回参照光を用いた時の光周波数掃
引時間変化である。図中の点線は各周回における参照光
の光周波数掃引の様子で、実線は測定反射光43であ
る。ビート周波数はこれらの光周波数の差の組み合わせ
により幾つも発生するが、それは理論上規則性のある組
み合わせで限られた範囲で発生するため、事前にあるビ
ート周波数(もしくは周波数帯域内)だけを着目し観測
することで、この場合距離を求めることができる。
【0044】その過程を図2から図4を用いて具体的に
説明するが、同時に、一般的(N周回の場合)に拡張し
た場合についても説明する。
【0045】周回参照光は、図2に示すように、周回時
間間隔τrごとにk=0,1,2,3,……N周回それ
ぞれに対応した時間t=0,τ,2τ,3τ,…
…Nτのように時間多重で複数形成(点線)される。
現状、この段階でも測定信号光43がなくても周回参照
光同士の周波数差によりビート信号は発生する。その基
本となるビート周波数は隣り合う参照光の周波数差f
br40であり、2つ両隣り、3つ両隣りごとに2f
br、3fbrのように、fbrの高調波成分の形で離
散的に発生する。
【0046】しかしながら仮にN周回したからといっ
て、Nfbrまでの全てのビート周波数の高調波成分が
発生するとは限らない。それは周回参照光同士の相関度
(コヒーレンス)の大小によってその高調波領域は決ま
る。もし相関が無限にあるならば全ての高調波成分は存
在しうるが、実際はその相関は有限であるため、その周
回参照光同士のビート周波数の数もその相関時間の範囲
でしか存在しない。
【0047】ここで任意の隣り合う周回参照光同士間で
しか相関がない場合を考える(実際の動作としては図1
の反射鏡64、66の間隔長さを移動ステージ67を用
いて変えるだけでその相関度も自在に調整できる)。す
ると、周回参照光同士のビート周波数は基本参照ビート
周波数fbr40しか存在しなくなる。この時のf
は次式(3)で表される。 fbr=ατ. α=2Δνf. ……(3) ただし、Δν:光FM帯域幅、fは変調周波数であ
る。
【0048】再び図1でのそれ以降の動作について説明
するのと同時に、図2から図4の原理図も併用して本実
施形態を説明する。
【0049】さて今度、このような周回参照光の条件下
で、図1の測定対象72(k=0に係る参照光との光路
差時間2τr+τaに相当)から測定反射光73が反射再
到来する。この測定反射光73と参照光69はビームス
プリッタ70を介して合波し干渉光74として受光器7
5で二乗検波される。そして信号処理部76によりビー
ト信号の周波数成分が解析される。これらの結果は、図
2の原理図の関係からみると周回参照光同士の関係に新
たに測定反射光43が加わることとなる。
【0050】任意の隣り合う周回参照光同士間でしか相
関がない条件下で、これらの周回参照光と測定信号光4
3との相関関係があるのはk=2に係る参照光45とk
=3に係る参照光46のみであり、測定信号光43との
それぞれの周波数差(ビート周波数)はfb141とf
b242となる。
【0051】これらビート周波数の大小関係は図3で示
しているビート周波数スペクトラム48、49に相当
し、同時に周回参照光同士の基本ビート周波数スペクト
ラム47も一緒に発生する。
【0052】これらのビート周波数スペクトラムfbr
とfb1とfb2との関係は、測定反射光43の参照光
からの光路差が変化しても常に次式(4)の関係を満た
す特徴を有する。 fbr=fb1+fb2. (4) ここで、 (i)fb1=ατ. (0≦fb1≦(fbr/2)). (ii)fb2=α(τ−τ). ((fbr/2)≦fb2≦fbr ). (5) である。
【0053】式(5)の二つビート周波数スペクトラム
b148とfb249が、測定距離L(図4参照)が
変化しても(4)式を常に満たすならば、fb1に関し
て言えばその軌跡は図4の符号51のように周回光路長
を一周期としたジグザクの折り返し軌跡を示す。そ
して各軌跡ごとに添付されている数字は、その測定距離
領域でのビートに寄与している周回参照光の周回番号で
ありその±の符号は測定信号より遠いところにある参照
光には+、近いところにある場合は−という意味で表記
している。
【0054】つまり測定レンジの拡大(この場合測距範
囲の拡大)に必要な測定基準は、参照光がN回周回する
ごとに、自動的にN倍その基準光路長が等間隔に拡大さ
れ、今回の例題である測定反射光43では、自動的にそ
の距離に一番近い測定基準である2番目の参照光(2τ
r)からの光路差(τa)に相当するビート周波数(4
1)が発生する。
【0055】この段階では、ある任意の距離(この場合
2番目の周回参照光の光路差2τr)をオフセットとし
た、そこからの相対距離l(光路差τに対応する距
離)は求められるが、この段階では周回参照光の周回数
N番目(この場合N=2)がわからないため、k=0を
絶対基準として測定した絶対距離は、まだわからない。
しかしながらその相対距離lのみを知るためであるな
らばこの段階で十分である。
【0056】次に説明するのは、更に絶対距離をもとめ
るための手順である。この手順を図5から図7の「Nの
判定方法」を用いて説明する。前述した相対距離を求め
る方法にこの方法を組み合わせることで、そのビート信
号が何周回(N周回)目の参照光と干渉して得られたも
のなのかと(Nの絶対値の判定)、その参照光が測定信
号光より遠いか近いかを判定し(Nの符号の判定)、こ
れらを組み合わせて絶対距離L=|N|L±l
を求めることができる。
【0057】その「Nと符号の判定」の手順と原理を図
1と図5から図7を用いて説明する。まず、Nを判定す
るための動作手順として、図1の周回参照光学系68の
ファブリペロー干渉系の片方の反射鏡66を移動ステー
ジ67で光軸方向に可変にすることでファブリペロー干
渉系の反射鏡64と反射鏡66の基本となる光路間隔長
、周回時間τをそれぞれ、L→L+Δ
.、τ→τ+Δτ.のように変化させる。
【0058】この変化はN周回するごとにΔL、Δτ
が累積加算(N倍)される結果、間隔を変化させる前
と比べ、N周回目のその変化はそれぞれNΔL、NΔ
τだけ変化することになる。その変化分は図7で示す
ように検出されるビート周波数の変化量(図7の点線と
実線の周波数差)に反映される。周回光路差を変化させ
る前後の各光の関係を図5で示す。図5の点線が反射鏡
64と66の間隔を変化させる前の状態で、一点鎖線は
間隔を変化した後である。そして、実線が測定反射光で
ある。ちなみに、測定信号光は周回光路長の変化には関
係しないので図2の符号43で示すもののそのままであ
る。
【0059】任意のN周回目参照光によるビート周波数
から絶対距離Lを求めるためには、上記の周回参照光
の基本光路長Lを僅かに可変にするこれらの動作が必
要である。これらの情報から求められる絶対距離L
次式を用い求めることができる。 (i)N>0 L=|N|L−cfb1/α. (ii)N<0 L=|N|L+cfb1/α. ここで、cは光速である。 (6)
【0060】ここで重要なのはNであり、それ以外は既
知のパラメータである。Nは次のように求めることがで
きる。前述した操作により基本光路長LがLからL
+ΔLに変化すると図6のビート周波数スペクトラ
ムfb148(点線)がf’ b154(実線)のように
変化する。その変化量をΔfb1’とした時、図5の条
件下(k=2、k=2’)ではその変化量Δfb1’は
2Δfbrに相当する(図7のk=2参照)。
【0061】更に重要なのは、この変化量の向きであ
る。つまり、周回参照光の基本光路差が長くなる方向を
+、短くなる方向を−と事前に定義すれば、おのずとΔ
b1’はその変化量に符号が付く。これらの準備と式
(7)によりそのNと符号は判別でき、その結果を式
(6)のいずれかに代入することで絶対距離Lを算出
する。 N=Δfb1’/Δfbr. (7)
【0062】これらの関係式を用いて第1の実施形態で
想定した具体例(原理図2から図7)について、Nとそ
の符号を求めて絶対距離を求めてみる。まず図3で検出
したビート周波数スペクトラムfb148に着目し、N
を求めるために前述したように周回参照光学系の基本光
路長LをΔL(光路時間Δτ)だけ長くなる方向
に変化させると(つまり図5の説明ではk=2に係る周
回参照光45はk’=2に係る周回参照光53に変化す
る)、得られるビート信号の周波数fb148はf’
b154へと変化する(図6)。
【0063】それぞれの関係を式(8)に示す。 fb1=ατ. f’b1=fb1+Δfb1’. Δfb1’=−2αΔτ. (8)
【0064】また、同様に周回参照光同士のビート周波
数変化量Δfbrは、以下のようになる。 Δfbr=αΔτ. (9)
【0065】式(8)と(9)を式(7)に代入、整理
しNを求める。結果式(10)のようになる。 N=Δfb1’/Δfbr=(−2αΔτ)/(αΔτ)=−2. ( 10) 式(10)よりNの値と符号が判定でき、これより式
(6)(ii)から絶対距離Lが求められる。
【0066】さて、実際に図1の構成でビート信号を検
出した実測例を図8に示す。前述したようにfb1、f
b2、fbrの関係は式(4)の関係を示す形でそれぞ
れビート周波数スペクトラム94、95、96が出現し
ていることがわかる。よって、本発明にあるような周回
参照光を用いた原理により実際に測定レンジの拡大の効
果が期待できる。
【0067】なお、図1の符号6a、6bは、それぞれ
反射鏡である。符号6cは参照光学部である。参照光学
部6cは、周回参照光学系68と、反射鏡6a、6bを
含んでいる。
【0068】図9は、第1実施形態の変形例を示したも
のである。本変形例では、図1に示したファブリペロー
型周回参照光学系68が、光源部61の直後に配置され
ている。図1と異なり、ビームスプリッター63aによ
りFM光62が参照光90と測定信号光91に分配され
る前に、周回参照光65が生成される。他の構成は、基
本的に図1と同様であり、以下の通りである。
【0069】図9に示す第1実施形態の変形例は、所要
の周期1/fで光の波長を可変にできる発光部60、
61と、発光部60、61から出力された出力光62に
基づいて、入力光62aを生成する入力光生成部(周回
参照光学系)68と、入力光62aを分配して参照光6
9および測定光91を生成する光分配部(ビームスプリ
ッター)63aと、測定光91が測定対象72に反射し
てなる測定反射光73と、参照光69とを合波して干渉
光74を生成する光合波部(ビームスプリッター)63
aと、干渉光74に基づいて、測定反射光73と参照光
69の周波数差fb1を、測定光周波数差fb1として
検出し、検出された測定光周波数差f に基づいて、
測定対象72に関する測定量Lを求める検出部76と
を備えている。なお、符号6dは、参照ミラーである。
【0070】入力光生成部68は、出力光62が、可変
に設定可能な距離L’、L’+ΔL’をN(N≧
2)回往復または周回した結果としての光62aを、入
力光62aとして生成可能である。反射鏡64、66間
の間隔L’を一往復する時間毎に定期的に出力される
入力光62aのうち、周回回数Nが1のものを測定光9
1とする。参照光69については、周回回数N(K)の
数を問わないのは図2と同じである。
【0071】本変形例によっても、図1と同様に、測定
精度を維持しつつダイナミックレンジの広い測定を行う
ことができる。
【0072】(第2の実施形態)図10を用いて第2の
実施形態を示す。第2の実施形態と第1の実施形態との
違いは周回参照光学系の構成であり、ビート信号検出か
ら絶対距離を算出するまでの手順は第1の実施形態と同
じである。
【0073】第2の実施形態の周回参照光学系はファイ
バループの形態で参照光を周回させており、周回参照光
の基本光路長Lが長くなった時、第1の実施形態の空
間型の光学系ではスペース大、アライメント難の問題が
発生するが、本実施形態ではその部分がファイバループ
の構成を有しているため、たとえ基本光路長が長くなっ
ても同じスペースで何重にもファイバを巻くことで、こ
れらの問題は発生しないという利点がある。
【0074】第2の実施形態は、周回参照光学系115
以外の部分の構成・作用は第1の実施形態とほぼ同じで
あるため、重複を避ける意味でここでは周回参照光学系
115に注目し説明する。
【0075】図10の第2の実施形態の周回参照光学系
115について説明する。周回参照光学系115の構成
は2×2光ファイバカプラ(もしくはX分岐光導波路)
109、そして周回するための光ファイバ116、その
ファイバ中に挿入される格好でN次の判定のための光路
遅延・選択器111(例えば、移動ステージ、光ファイ
バ、導波路、複屈折結晶等が挙げられるが、その他で光
路を最低2種類変化もしくは選択できる目的であるなら
ばそれも含まれる)で構成されている。
【0076】まず参照光108が最終的に周回参照光1
12として出力されるために周回参照光学系115に導
入される。参照光108は2×2光ファイバカプラ10
9(分岐比x:1−x,xは任意)の入力端ポートに
入力し2×2光ファイバカプラ109の分岐比に従い、
一部はそのままポートから出力光112として、また
残りはポートから周回光110として出力される。
【0077】周回光110は光路遅延・選択器111を
経て再び2×2光ファイバカプラ109の入力端ポート
に入力し、一部はそのまま出力端ポートから出力光
112として、また残りは再び出力端ポートから2周
目の周回光110として出力される。そのあとの周回光
110の振る舞いは前述の繰り返しである。これらの繰
り返しにより周回参照光学系115は、常に2×2光フ
ァイバカプラ109の出力端ポートから周回参照光1
12を出力することができる。
【0078】本実施形態における絶対測長に必要なN次
判定方法は第1の実施形態と同じであるために、ここで
は重複をさけるために省略する。本実施形態は周回参照
光学系をファイバを用い、それをループ状に構成するこ
とでその基本光路長が長くなってもそのループ部分を何
重にも巻き付けることで小型化に対応できる点である。
これより本実施形態は第1の実施形態の測長レンジの拡
大と同時にその光学系の小型化にも効果がある。
【0079】なお、図10において、符号100は、1
×2ファイバ方向性結合器(カプラ)であり、101は
測定光であり、102はコリメートレンズであり、10
3は測定光であり、104はビームスプリッタであり、
105は測定対象であり、106は測定反射光であり、
107は結合レンズであり、113は干渉用1×2光フ
ァイバカプラであり、114は干渉光である。
【0080】(第3の実施形態)図11の(a)、
(b)を用いて第3の実施形態を説明する。本実施形態
と他の実施形態(第1および第2の実施形態)の違い
は、図11(a)および(b)のそれぞれの周回光路中
に光増幅器120、123が挿入されている点である。
これにより第1、第2の実施形態のように透過率、分岐
比による周回参照光のその光学構成上避けられない強度
減衰は、本実施形態により常に保証され、これらの制約
条件をなくすことで、周回参照光の周回数を飛躍的に拡
大、つまり更なる測長レンジの拡大が可能となる。
【0081】図11(a)は第1の実施形態の周回参照
光学系を光ファイバ83に置き換え光増幅器120を付
加した場合(空間光学系のままでも半導体型光増幅器を
挿入することで同じ効果が期待できるがファイバにする
ことで更にこれらの構成が容易で小型化になる)であ
る。この作用について説明する。
【0082】参照光80は高反射膜端面82と85間を
多重反射することで周回光121が発生、それが光増幅
器120により増幅され、光路遅延・選択器84を経て
端面85から増幅した周回参照光122として出力され
る。また、同図(b)は第2の実施形態の光学構成に光
増幅器123を付加した場合である。その構成において
周回参照光が得られるまでの作用は第2の実施形態と同
じであるためここではその説明を省略する。
【0083】本実施形態の説明の中で、参照光が周回す
る動作やそのN次数を判定し、絶対距離を算出するまで
の過程は、第1および第2の実施形態で前述したのと同
じであるためその説明は省略する。本実施形態より第1
および第2の実施形態の構成では避けることができない
透過率、分岐比による周回参照光のその光学構成上避け
られない強度減衰による周回数の制限による測長レンジ
の制約は、各実施形態の周回光路長に光増幅器を挿入す
ることで常に保証され、これらの制約条件をなくすこと
で、周回参照光の周回数を飛躍的に拡大、つまり更なる
測長レンジの拡大という効果をもたらす。
【0084】図10(a)において、符号80は参照光
であり、図1の符号90に相当する。図10(b)にお
いて、符号124は周回光であり、図10の符号124
に相当し、符号125は周回参照光であり、図10の符
号112に相当する。
【0085】(第4の実施形態)図12(a),(b)
を用いて第4の実施形態を説明する。本実施形態が他の
第1、第2および第3の実施形態と異なる点は、N次の
判定に必要な周回光路長を可変にする機構部分である。
第1、第2および第3の実施形態のいずれの場合もこの
部分は、物理的な光路長変化のために移動ステージや長
さが異なる光路を選択できる仕組みになっている。これ
はいずれも機械的機構に依存するため、N次判定に時間
がかかり、同時に装置の大型化、周回損失を招き測長レ
ンジを制限する要因となる。
【0086】そこで本実施形態では、これらN次の判定
に必要な周回光路長の可変機構を光の複屈折効果を利用
し、光の偏光方向を変えることで光路長を変えるのと等
価な作用をする特長を有しており、周回光路中に別途、
光路遅延・選択器を挿入する必要がなくなり、結果、測
長レンジの拡大を妨げる原因を減らすことができ測長レ
ンジの拡大に、また、装置構成が簡素となり低コスト
に、また、N次判定時間の短縮に寄与する。
【0087】本実施形態ではその光路長を変化させる時
の機構に他の実施形態と大きな違いがあり、光路長を変
化させた後のN次判定の方法については他の実施形態と
全く同じである。そのため本実施形態特有の事柄を除い
て、N次判定による絶対測長の方法といった説明は、こ
こでは重複するため説明を省略する。
【0088】本実施形態(a)の構成および作用につい
て説明する。ある直線偏光をもつ参照光80がλ/2板
131を通り、複屈折光ファイバ(偏波面保存ファイ
バ)130と両端面が高反射率ミラー膜82、85とで
形成されているファブリペロー干渉系に入力される。ま
た、ここで参照光80が円偏光であってもλ/2板13
1を偏向子に置き換えることでもよい。
【0089】するとこのファイバ型ファブリペロー干渉
系を往復反射することで周回参照光132が発生し、フ
ァイバを一往復するごとに各周回ごとの参照光がファイ
バ端85から出力される。その出力光はその偏光状態に
合わせてλ/2板(または偏光子)133を通ることで
入力参照光80と同じ偏光方向の周回参照光134が出
力される。この時N次を判定する前の偏光状態(p偏光
とする)における一周回光路長はL =n
(L :p偏光からみたファイバ物理長、n:p偏
光からみたファイバ屈折率)である。
【0090】ビート周波数を検出しN次判定する際は入
出力側のそれぞれのλ/2板(または偏光子)131、
133を回転させ、その偏光方向を90度(直交)変化
させ、偏光状態をs偏光とする。すると、複屈折光ファ
イバ130中の複屈折効果による偏光方向の違いから生
じる複屈折率差から、あたかもファイバの物理長を変え
たのと等価の作用を起こすことができる。
【0091】つまり、ΔL=L −L =(n
−n)L.(L :s偏光からみたファイバ物理
長、n:s偏光からみたファイバ屈折率)で、具体的
にはその屈折率差(n−n)は10−2〜10−3
程度であり、それでも、もしファイバ長1mならばその
光路差は1〜10mmとなる。この程度の光路差が発生
できれば、十分にN次の判定をおこなうことができ、こ
れより絶対距離を算出することができる。
【0092】同様に同図(b)の構成と作用について説
明する。構成は2×2偏波面保存ファイバカプラ143
を中心にその入出力端にはλ/2板(または偏光子)1
40、145から構成されている。参照光108、14
1がその周回参照光学系に入力、最終的に周回参照光1
44、146になるまでの過程は、第2の実施形態(図
10)で説明したのと同じであるため重複を避けるため
にここでの説明を省略する。また、N次判定に必要な偏
波面操作によって光路差を得る手法も、すでに前述した
図12(a)の説明と同じであるためにここでの説明を
省略する。なお、符号142は周回光である。
【0093】図12(b)は周回参照光の周回スタイル
が異なるが基本的にはその効果は前述したように、周回
光路中に別途、光路遅延・選択器を挿入する必要がなく
なり、結果、測長レンジの拡大を妨げる原因を減らすこ
とができ測長レンジの拡大に、また、装置構成が簡素と
なり低コストと小型化に、また、N次判定時間の短縮と
いう効果がある。
【0094】本実施形態によれば、光源のコヒーレンス
が低くても長距離まで計測範囲を拡大でき、同時にその
計測精度も維持できることから比較的安価な光源におい
ても高精度長距離測長システムを低コストで供給でき
る。
【0095】本実施形態によれば、相対的な変位量だけ
ではなく、粗計測のN次数を求めることができ、これら
を組み合わせることで同時に絶対距離をも算出すること
ができる。
【0096】
【発明の効果】本発明の光周波数領域反射測定装置によ
れば、任意の光源特有のコヒーレンスに制限されること
なく測定範囲の拡大ができ、同時にこれまでの測定範囲
の拡大にともなう測定精度の劣化を解消し、測定範囲が
拡大しても測定精度が悪くならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の光周波数領域反射測定装置の
第1の実施形態の構成を示す図である。
【図2】図2は、第1実施形態において、周回参照光に
よるビート信号の検出原理に関し、光周波数掃引の時間
変化を示す図である。
【図3】図3は、第1実施形態において、周回参照光に
よるビート信号の検出原理に関し、ビート周波数スペク
トラムを示す図である。
【図4】図4は、第1実施形態において、周回参照光に
よるビート信号の検出原理に関し、測定距離Lに伴うビ
ート周波数値の軌跡を示す図である。
【図5】図5は、第1実施形態において、周回数Nの判
定方法に関し、周回光路長変化に伴う光周波数掃引の時
間変化を示す図である。
【図6】図6は、第1実施形態において、周回数Nの判
定方法に関し、周回光路長変化に伴うビート周波数スペ
クトラムの変化を示す図である。
【図7】図7は、第1実施形態において、周回数Nの判
定方法に関し、周回光路差ΔL 変化によるビート周波
数値の軌跡を示す図である。
【図8】図8は、第1実施形態において、周回参照光に
よるビート周波数スペクトラムの実測例を示す図であ
る。
【図9】図9は、第1の実施形態の変形例の構成を示す
図である。
【図10】図10は、第2の実施形態の構成を示す図で
ある。
【図11】図11は、第3実施形態の要部構成を示し、
(a)は第1実施形態に適用した図、(b)は第2実施
形態に適用した図である。
【図12】図12は、第4実施形態の要部構成を示し、
(a)は第1実施形態に適用した図、(b)は第2実施
形態に適用した図である。
【図13】図13は、従来一般の光周波数領域反射測定
装置の構成を示す図である。
【図14】図14は、図13の装置におけるビート信号
検出原理に関し、(a)は光FM波変化を示し(b)は
ビート周波数変化を示し、(c)はビート信号強度波形
を示す図である。
【図15】図15は、図13の装置におけるビート信号
検出原理に関し、ビート周波数成分を示す図である。
【符号の説明】
1 発振器 2 半導体レーザ 3 光FM出力 4 ビームスプリッタ 5 参照光 6 参照ミラー 6a 反射鏡 6b 反射鏡 6c 参照光学部 6d 参照ミラー 7 物体光 8 測定対象 9 干渉光 10 光検出器 11 A/D変換器 12 演算装置 40 隣り合う周回参照光同士の干渉ビート周波数f
br 41 k=2周目の周回参照光と測定反射光とのビート
周波数fb1 42 k=2周目の周回参照光と測定反射光とのビート
周波数fb2 43 測定反射光 44 k=N周目の周回参照光 45 k=2周目の周回参照光 46 k=3周目の周回参照光 47 隣り合う周回参照光同士の干渉ビート周波数スペ
クトラム 48 k=2周目の周回参照光と測定反射光とのビート
周波数スペクトラム 49 k=3周目の周回参照光と測定反射光とのビート
周波数スペクトラム 50 0≦fb1≦fbr/2範囲のビート周波数f
b1と絶対距離との関係 53 周回光路差変化後の2周目の周回参照光 54 周回光路差変化後の2周目参照光と測定信号光と
のビート周波数スペクトラム 59 光アイソレータ 60 光周波数変調制御部 61 光源 62 光FM出力 63 ビームスプリッタ 63a ビームスプリッタ 64 反射鏡1 65 周回光 66 反射鏡2 67 移動ステージ 68 ファブリペロー型周回参照光学系 69 周回参照光 70 ビームスプリッタ 71 測定信号光 72 測定対象 73 測定反射光 74 干渉光 75 受光器 76 信号処理部 80 参照光 82 入力側高反射膜端面 83 光ファイバ 84 光路遅延・選択器 85 出力側高反射膜端面 94 実測例におけるfb1のビート周波数スペクトラ
ム 95 実測例におけるfb2のビート周波数スペクトラ
ム 96 実測例におけるfbrのビート周波数スペクトラ
ム 100 1×2ファイバ方向性結合器(カプラ) 101 測定光出力 102 コリメートレンズ 103 測定光 104 ビームスプリッタ 105 測定対象 106 測定反射光 107 結合レンズ 108 参照光出力 109 2×2光ファイバカプラ 110 周回光 111 光路遅延・選択器 112 周回参照光 113 干渉用1×2光ファイバカプラ 114 干渉光 115 周回参照光学系 116 光ファイバ 116a 光ファイバの入力部 116b 光ファイバの出力部 120 光増幅器 121 ファイバファブリペロー干渉系内の周回光 122 周回参照光 123 光増幅器 124 周回光 125 周回参照光 130 偏波面保存ファイバ 131 入力側の偏光素子 132 ファイバファブリペロー干渉系内の周回光 133 出力側の偏光素子 134 周回参照光 140 入力側の偏光素子 141 参照光 142 周回光 143 2×2偏波面保存光ファイバカプラ 144 周回参照光出力 145 出力側の偏光素子 146 偏波面が調整された周回参照光

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要の周期で光の波長を可変にできる発
    光部と、 前記発光部から出力された光を分配して第1参照光およ
    び測定光を生成する光分配部と、 前記第1参照光に基づいて、第2参照光を生成する参照
    光学部と、 前記測定光が測定対象に反射してなる測定反射光と、前
    記第2参照光とを合波して干渉光を生成する光合波部
    と、 前記干渉光に基づいて、前記測定反射光と前記第2参照
    光の周波数差を、測定光周波数差として検出し、前記検
    出された測定光周波数差に基づいて、前記測定対象に関
    する測定量を求める検出部とを備え、 前記参照光学部は、前記第1参照光が、可変に設定可能
    な距離をN(N≧2)回往復または周回した結果として
    の光を、前記第2参照光として生成可能である光周波数
    領域反射測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光周波数領域反射測定装
    置において、 前記検出部は、 前記測定対象に関する測定量を、粗の部分と、微の部分
    とを足し合わせて求め、 前記微の部分を、第1の前記距離に対応する前記測定光
    周波数差を示す第1データに基づいて算出し、 前記粗の部分を、第2から第5のデータに基づいて算出
    し、 前記第2データは前記第1の距離を示し、 前記第3データは前記第1の距離に対応する前記測定光
    周波数差と前記第1の距離とは異なる第2の前記距離に
    対応する前記測定光周波数差の変化した量を示し、 前記第4データは前記変化の方向を示し、 前記第5データは第1距離に係る参照光周波数差と第2
    距離に係る参照光周波数差の変化量を示し、 前記第1距離に係る参照光周波数差は、前記第1参照光
    が前記第1の距離をk(k≧0)回往復または周回した
    結果としてのkに係る前記第2参照光と、前記第1参照
    光が前記第1の距離を前記k+1回往復または周回した
    結果としてのk+1に係る前記第2参照光の周波数差で
    あり、 前記第2距離に係る参照光周波数差は、前記第1参照光
    が前記第2の距離を前記k回往復または周回した結果と
    してのkに係る前記第2参照光と、前記第1参照光が前
    記第2の距離を前記k+1回往復または周回した結果と
    してのk+1に係る前記第2参照光の周波数差である光
    周波数領域反射測定装置。
  3. 【請求項3】 所要の周期で光の波長を可変にできる発
    光部と、 前記発光部から出力された出力光に基づいて、入力光を
    生成する入力光生成部と、 前記入力光を分配して参照光および測定光を生成する光
    分配部と、 前記測定光が測定対象に反射してなる測定反射光と、前
    記参照光とを合波して干渉光を生成する光合波部と、 前記干渉光に基づいて、前記測定反射光と前記参照光の
    周波数差を、測定光周波数差として検出し、前記検出さ
    れた測定光周波数差に基づいて、前記測定対象に関する
    測定量を求める検出部とを備え、 前記入力光生成部は、前記出力光が、可変に設定可能な
    距離をN(N≧2)回往復または周回した結果としての
    光を、前記入力光として生成可能である光周波数領域反
    射測定装置。
  4. 【請求項4】 設定された周期でその周波数が変化する
    光を出力する発光部と、 前記発光部から出力された光を分配して第1参照光およ
    び測定光を生成する第1ビームスプリッタと、 前記第1参照光に基づいて、第2参照光を生成する参照
    光学部と、 前記測定光が測定対象に反射してなる測定反射光と、第
    2参照光とを重ね合わせて干渉光を生成する第2ビーム
    スプリッタと、 前記干渉光に基づいて、前記測定反射光と前記第2参照
    光の周波数差を検出し、前記周波数差に基づいて、前記
    測定対象に関する測定量を求める検出部とを備え、 前記参照光学部は、第1および第2の反射鏡と、前記第
    1および第2の反射鏡の間である反射鏡間隔を可変にす
    る間隔可変部を有し、 前記第1の反射鏡は、前記第1参照光を透過入力し、 前記第1および第2の反射鏡のそれぞれは、互いに協働
    して前記第1参照光を前記第1および第2の反射鏡の間
    で複数回反射させて、前記反射鏡間隔を複数回周回また
    は往復する周回光を生成し、 前記第2の反射鏡は、前記周回光が前記反射鏡間隔を1
    回周回または往復する毎に、前記周回光を一部透過させ
    てなる前記第2参照光を出力する光周波数領域反射測定
    装置。
  5. 【請求項5】 設定された周期でその周波数が変化する
    光を出力する発光部と、 前記発光部から出力された光を分配して第1参照光およ
    び測定光を生成する第1光ファイバカプラと、 前記第1参照光に基づいて、第2参照光を生成する参照
    光学部と、 前記測定光が測定対象に反射してなる測定反射光と、第
    2参照光とを重ね合わせて干渉光を生成する第2光ファ
    イバカプラと、 前記干渉光に基づいて、前記測定反射光と前記第2参照
    光の周波数差を検出し、前記周波数差に基づいて、前記
    測定対象に関する測定量を求める検出部とを備え、 前記参照光学部は、 第1および第2の入力ポートおよび第1および第2の出
    力ポートを有する第3光ファイバカプラと、 入力部および出力部を有し、前記入力部が前記第3光フ
    ァイバカプラの前記第2の出力ポートに接続され、前記
    出力部が前記第3光ファイバカプラの前記第2の出力ポ
    ートに接続される光ファイバと、 前記光ファイバにおける前記入出力部の途中に設けられ
    前記入出力部間の光路長を可変にする光路可変部とを有
    し、 前記光ファイバは、前記入出力部間を複数回周回する周
    回光を生成し、 前記第3光ファイバカプラは、 前記第1の入力ポートから入力した前記第1参照光を分
    岐させて第1および第2の分岐光を生成し、前記第1の
    分岐光を前記第1の出力ポートから前記第2参照光とし
    て出力し、前記第2の分岐光を前記第2の出力ポートか
    ら前記光ファイバに第n(n≧1)回目の前記周回光と
    して出力し、 前記第2の入力ポートから入力した前記第n回目の周回
    光を分岐させて第3および第4の分岐光を生成し、前記
    第3の分岐光を前記第1の出力ポートから前記第2参照
    光として出力し、前記第4の分岐光を前記第2の出力ポ
    ートから前記光ファイバに第n+1回目の前記周回光と
    して出力し、 前記第2の入力ポートから前記第n+1回目の前記周回
    光を前記第n回目の周回光として入力する光周波数領域
    反射測定装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の光周波数領域
    反射測定装置において、 更に、 前記周回光の強度を増幅する光増幅器を有している光周
    波数領域反射測定装置。
  7. 【請求項7】 設定された周期でその周波数が変化する
    光を出力する発光部と、 前記発光部から出力された光を分配して第1参照光およ
    び測定光を生成する第1ビームスプリッタと、 前記第1参照光に基づいて、第2参照光を生成する参照
    光学部と、 前記測定光が測定対象に反射してなる測定反射光と、第
    2参照光とを重ね合わせて干渉光を生成する第2ビーム
    スプリッタと、 前記干渉光に基づいて、前記測定反射光と前記第2参照
    光の周波数差を検出し、前記周波数差に基づいて、前記
    測定対象に関する測定量を求める検出部とを備え、 前記参照光学部は、 第1および第2の反射膜面と、 前記第1および第2の反射膜面の間に設けられた複屈折
    光ファイバと、 前記第1の反射膜面の前段および前記第2の反射膜面の
    後段に設けられ、前記複屈折光ファイバに入出力する光
    の偏光方向を決定する第1および第2の偏光部と、 前記第1および第2の偏光部を回転させて、前記第1お
    よび第2の偏光部により決定される前記偏光方向を変化
    させる回転部とを有し、 前記第1の反射膜面は、前記第1の偏光部を介して前記
    第1参照光を透過入力し、 前記第1および第2の反射膜面のそれぞれは、互いに協
    働して前記第1参照光を前記第1および第2の反射膜面
    の間を複数回反射させて、前記第1および第2の反射膜
    面の間を複数回周回または往復する周回光を生成し、 前記第2の反射膜面は、前記周回光が前記第1および第
    2の反射膜面の間を1回周回または往復する毎に、前記
    周回光を一部透過させ、前記第2の偏光部を通過してな
    る前記第2参照光を出力する光周波数領域反射測定装
    置。
  8. 【請求項8】(a) 設定された時間間隔でその周波数
    が変化する光を、入力光として提供する事と、(b)
    基端点から第1の中間点を介して終端点までの、その光
    路長が既知である第1の光路を提供する事と、(c)
    前記基端点から第2の中間点を介して前記終端点までの
    第2の光路を提供する事と、(d) 前記入力光を前記
    基端点から前記第1の光路に出力し、前記終端点におけ
    る前記第1の光路に出力された前記入力光を、参照光と
    して提供する事と、(e) 前記入力光を前記基端点か
    ら前記第2の光路に出力し、前記終端点における前記第
    2の光路に出力された前記入力光を、測定光として提供
    する事と、(f) 前記第1および第2の光路の光路差
    に対応する、前記参照光および前記測定光の周波数差
    を、ビート周波数として検出する事と、(g) 前記ビ
    ート周波数に基づいて、前記第2の中間点に関する測定
    量を求める事と、(h) 前記第1の光路の前記光路長
    を可変にする事とを備えてなり、 前記(f)は、前記光路長が可変にされた前記第1の光
    路と前記第2の光路の光路差に対応する前記参照光およ
    び前記測定光の周波数差を、前記ビート周波数として検
    出する光周波数領域反射測定方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の光周波数領域反射測定方
    法において、 前記(h)は、その前記光路長が互いに異なる前記第1
    の光路を複数生成する事を含み、 前記(f)は、前記複数の第1の光路のうち、前記第2
    の光路の光路長と最も近い光路長を有する前記第1の光
    路と、前記第2の光路の光路差に対応する前記参照光お
    よび前記測定光の周波数差を前記ビート周波数として検
    出する光周波数領域反射測定方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の光周波数領域反射測定
    方法において、 前記(h)は、前記複数の第1の光路を第2の設定され
    た時間間隔で生成するとともに、前記複数の第1の光路
    同士の光路長差が互いに同じとなるように前記複数の第
    1の光路を生成する光周波数領域反射測定方法。
  11. 【請求項11】(aa) 設定された時間間隔でその周
    波数が変化する光を、入力光として提供する事と、(a
    b) 基端点から第1の中間点を介して終端点までの、
    その光路長が既知である第1の光路を提供する事と、
    (ac) 前記基端点から第2の中間点を介して前記終
    端点までの第2の光路を提供する事と、(ad) 前記
    入力光を前記基端点から前記第1の光路に出力し、前記
    終端点における前記第1の光路に出力された前記入力光
    を、参照光として提供する事と、(ae) 前記入力光
    を前記基端点から前記第2の光路に出力し、前記終端点
    における前記第2の光路に出力された前記入力光を、測
    定光として提供する事と、(af) 前記第1および第
    2の光路の光路差に対応する、前記参照光および前記測
    定光の周波数差を、ビート周波数として検出する事と、
    (ag) 前記ビート周波数に基づいて、前記第2の中
    間点に関する測定量を求める事とを備えてなり、 前記第1の光路は、前記第1の光路を通る光が第3の設
    定された距離を2回以上周回または往復する周回部分を
    含んでいる光周波数領域反射測定方法。
  12. 【請求項12】(m) 設定された時間間隔でその周波
    数が変化する光を、入力光として提供する事と、(n)
    基端点から第1の中間点を介して終端点までの、その
    光路長が既知である第1の光路を提供する事と、(o)
    前記基端点から第2の中間点を介して前記終端点まで
    の第2の光路を提供する事と、(p) 前記入力光を前
    記基端点から前記第1の光路に出力し、前記終端点にお
    ける前記第1の光路に出力された前記入力光を、参照光
    として提供する事と、(q) 前記入力光を前記基端点
    から前記第2の光路に出力し、前記終端点における前記
    第2の光路に出力された前記入力光を、測定光として提
    供する事と、(r) 前記第1および第2の光路の光路
    差に対応する、前記参照光および前記測定光の周波数差
    を、ビート周波数として検出する事と、(s) 前記ビ
    ート周波数に基づいて、前記第2の中間点に関する測定
    量を求める事と、(t) 前記第1の光路の前記光路長
    を可変にする事とを備えてなり、 前記(r)は、前記光路長が可変にされた前記第1の光
    路と前記第2の光路の光路差に対応する前記参照光およ
    び前記測定光の周波数差を、第1の前記ビート周波数と
    して検出し、 前記(t)は、前記第1の光路の光路長を、前記第1の
    ビート周波数に対応する前記第1の光路の光路長とは異
    なる再変化量に設定し、 前記(r)は、前記光路長が前記再変化量に設定された
    前記第1の光路と、前記第2の光路に対応する前記参照
    光および前記測定光の周波数差を、第2の前記ビート周
    波数として検出し、 前記(s)は、前記第1および第2のビート周波数に基
    づいて、前記第2の中間点に関する測定量を求める光周
    波数領域反射測定方法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の光周波数領域反射測
    定方法において、 前記(t)は、その前記光路長が互いに異なる前記第1
    の光路を複数生成する事を含み、前記複数の第1の光路
    同士の光路長差が互いに同じとなるように前記複数の第
    1の光路を生成し、 前記(r)は、前記複数の第1の光路のうち、前記第2
    の光路の光路長と最も近い光路長を有する前記第1の光
    路と、前記第2の光路の光路差に対応する前記参照光お
    よび前記測定光の周波数差を前記第1のビート周波数と
    して検出し、 前記(t)は、前記第1のビート周波数に対応する前記
    第1の光路の光路長と、前記再変化量との差が、前記互
    いに同じとされた前記複数の第1の光路同士の光路長差
    を超えない値となるように前記再変化量を設定する光周
    波数領域反射測定方法。
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