JP3322385B2 - 2周波レーザ光源の波長測定装置 - Google Patents

2周波レーザ光源の波長測定装置

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JP3322385B2 JP20299396A JP20299396A JP3322385B2 JP 3322385 B2 JP3322385 B2 JP 3322385B2 JP 20299396 A JP20299396 A JP 20299396A JP 20299396 A JP20299396 A JP 20299396A JP 3322385 B2 JP3322385 B2 JP 3322385B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ干渉測長等
に代表される精密測定に使用される2周波安定化レーザ
光源の波長測定装置に関し、特に2周波安定化レーザ光
源の中心波長と波長安定度について、2周波の評価を並
行して行うことの出来る波長評価装置に関する。
【0002】
【背景技術】長さ測定の分野において高精度な測定を行
う方法として、光の波長を基準にする測定方法が用いら
れている。例えば、高精度を必要とするブロックゲージ
等の精密基準器の絶対測定や比較測定には光波干渉測定
が用いられる。このような用途を考慮して、安定化され
た2周波を発生することの出来る2周波安定化レーザ光
源が既に開発されている。
【0003】安定化レーザ光源の使用にあたっては、そ
の中心波長と波長の安定度が前もって高精度で分かって
いる必要があるので、このための波長測定が必要とされ
る。この測定において、波長は単独では簡単には測定で
きないため、既に波長の分かっているレーザ光源の基準
光を基準にしてこれと比較することにより、測定を行う
のが一般的である。実用上十分に中心波長と波長安定度
を評価するには被測定レーザ光源に電源投入して、10
秒乃至20秒の測定間隔で連続12時間乃至48時間、
あるいは必要に応じてそれ以上の長時間の測定を必要と
する。前記の2周波レーザ光源の場合には、それぞれの
波長の中心波長と波長安定度の評価だけではなく、これ
に加えて2波相互の周波数の差の変化を同時に測定して
評価する必要もある。一般に、2波の評価は、図6に示
すような1系統光学系か、又は図7に示す2系統光学系
により測定した結果から評価を行う。
【0004】図6の1系統光学系では、被測定レーザ光
源1は偏光角度0°(水平方向)の第1波と90°(垂
直方向)の第2波を含む直交直線偏光の2周波を発生す
る。被測定レーザ光源1から出射された被測定光中に偏
光板20とλ/2波長板21を挿入する。まず最初に、
被測定レーザ光源1から出射された被測定光から、偏光
角度が0°の第1波のみを取り出すために、偏光板20
の光学軸を0°に調整する。この時、λ/2波長板21
の光学軸を90°に調整しておくことにより、第1波の
偏光角度に変更を与えずに、ビームスプリッタ5へ第1
波を導くことが出来る。一方、基準レーザ光源7は偏光
角度0°の1波のみを発生する。この基準光は反射鏡8
で向きを変えられ、ビームスプリッタ5において、被測
定光の第1波と合成される。両者はいずれも偏光角度が
0°で同一であるから、ビームスプリッタ5で干渉し、
うなりを生じる。
【0005】これを光検出器6にて受光し、この受光出
力をカウンタ9にて計数してうなり周波数を測定し、こ
の結果と既知の基準レーザ光源の波長から被測定光の波
長を求める。この測定は例えば、前記の12時間乃至4
8時間行う。次に、被測定レーザ光源1の第2波の測定
を行うために、偏光板20の光学軸を90°に調整して
第2波のみを取り出し、λ/2波長板21の光学軸を4
5°に調整して第2波の偏光角度を0°(水平方向)に
変換する。この第2波も前記と同様にビームスプリッタ
5において干渉し、うなりを生じるので第1波と同様の
測定を行う。この第2波の測定も前記と同様に12時間
乃至48時間行う。このようにして求めた被測定レーザ
光源1の第1波と第2波のそれぞれの波長について、平
均値である中心波長と、測定期間に於ける波長の変動幅
から波長安定度の評価を行う。
【0006】図7の2系統光学系では、直交直線偏光の
2周波を発生する被測定レーザ光源1から出射された被
測定光を偏光ビームスプリッタ22で2方向に分離す
る。偏光ビームスプリッタ22では、偏光角度0°の第
1波は透過し、偏光角度90°の第2波は反射する。ビ
ームスプリッタ25へ向かう第2波の光路中には光学軸
を45°に設定したλ/2波長板23を設置する。この
λ/2波長板23の作用によって、通過する第2波の偏
光角度は0°に変換される。一方、偏光角度0°の1波
のみを発生する基準レーザ光源7から出射して反射鏡8
で向きを変えられた基準光もビームスプリッタ24で2
方向に分離する。ビームスプリッタ5では、ビームスプ
リッタ24を透過した基準光の偏光角度と偏光ビームス
プリッタ22を透過した被測定光の第1波の偏光角度と
が一致するので干渉して、うなりを生じる。これを光検
出器6にて受光する。
【0007】一方、λ/2波長板23を通過した被測定
光の第2波の偏光角度は0°であり、ビームスプリッタ
24で反射した基準光の偏光角度も0°であるので、両
者はビームスプリッタ25において干渉し、うなりを生
じるので、これを同様に光検出器26にて受光する。そ
れぞれの受光出力は、カウンタ9とカウンタ27にて各
々計数して個別にうなり周波数を測定し、この結果と既
知の基準レーザ光源の波長から被測定光の第1波と第2
波の波長を求める。このようにして求めた被測定光の第
1波と第2波のそれぞれの波長について、平均値である
中心波長と、測定期間に於ける波長の変動幅から波長安
定度及び、2波相互の周波数(又は波長)の差の変化の
評価を行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】これらの光学系を使用
した従来の波長測定装置では次のような問題点がある。
すなわち、図6の1系統光学系を使用する測定装置で
は、2波の評価を行うためには1波の2倍以上の測定時
間を必要とするが、実用的な安定度を確認するには1波
あたり12時間以上の測定時間を必要とすることが多
く、2波では24時間以上の長時間測定が必要になると
いう欠点がある。その上、2波の同時測定が不可能で且
つ、第1波の測定時刻と、第2波の測定時刻には大きな
隔たりがあり、被測定レーザ光源1の温度状態等が変化
していることから、2波相互の波長の差の変化を評価す
ることは出来ない。
【0009】図7の2系統光学系を使用する場合には、
装置全体が大がかりになること、光学系の光軸調整が大
幅に複雑、且つ面倒になるという欠点がある。本発明は
このような問題点を解決するためになされたもので、2
波の測定を行っても長時間の測定時間を必要とせず、2
波相互の周波数の差の変化も測定出来、且つ、光学系も
大がかりにならない2周波レーザ光源用の波長測定装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】基準レーザ光源から出射
される基準光と被測定レーザ光源から出射される被測定
光とで干渉を生じさせ、そのうなり周波数を検出する光
学系において、光学系内に設けられた偏光角変換手段が
偏光角を変化させる光学素子の位置若しくは姿勢を一定
時間毎に切り替える機構を備えることにより、前記被測
定レーザ光源から出射される互いに偏光角の異なる複数
の被測定光のそれぞれが前記基準光と交互に干渉して、
前記互いに偏光角の異なる複数の被測定光毎のうなり周
波数を略同時刻に検出するように構成されることを特徴
とする。
【0011】又、前記偏光角変換手段は偏光板を回転さ
せる機構を有することを特徴とする。
【0012】更に、前記偏光角変換手段はλ/2波長板
を周期的に光学経路中に出し入れする機構を有すること
を特徴とする。
【0013】又、基準レーザ光源から出射される基準光
と被測定レーザ光源から出射される被測定光とで干渉を
生じさせ、そのうなり周波数を検出する光学系におい
て、光学系内に設けられた偏光角変換手段が電場又は磁
場によりその偏光角が一定時間毎に切り替えられる光学
素子を備えることにより、前記被測定レーザ光源から出
射される互いに偏光角の異なる複数の被測定光のそれぞ
れが前記基準光と交互に干渉して、前記互いに偏光角の
異なる複数の被測定光毎のうなり周波数を略同時刻に検
するように構成されることを特徴とする。
【0014】被測定レーザ光源が直交直線偏光の2周波
を発生する場合、被測定レーザ光源から出射される被測
定光の光路中に設置した偏光角度変換手段を操作して被
測定光の第1波の偏光角度を基準レーザ光源から出射さ
れる基準光の偏光角度と一致させると共に第1波のみを
取り出す。この被測定光の第1波と基準光を干渉させて
うなりを生成させ、このうなりを測定器で測定する。
【0015】次に偏光角度変換手段を操作して、被測定
光の第2波の偏光角度を基準光の偏光角度と一致させる
と共に、第2波のみを取り出す。この第2波と基準レー
ザ光源のビームを干渉させてうなりを生成させ、このう
なりを前記と同様に測定器で測定する。基準レーザ光源
の波長は既知であるから、それぞれのうなりの測定結果
から第1波と第2波の波長を求めることが出来る。ここ
で、第1波と第2波の測定を連続して行えば、略同時刻
の測定と見なすことが出来る。
【0016】波長評価の一例としては被測定レーザ光源
の電源を投入し、20秒毎の測定を12時間連続して行
う。この場合には、前記第1波と第2波の測定時間の合
計が20秒以下となるようにすれば、12時間に渡る2
波それぞれの中心波長と安定度、及び2波相互間の周波
数の差の変化も同時に測定して評価を行うことが出来
る。
【0017】本発明において、偏光角度を変換する手段
は被測定レーザ光源のレーザビーム光路中に設置して、
被測定レーザ光源の偏光角度を変換する方法の他、基準
レーザ光源のレーザビーム光路中に設置して、基準レー
ザ光源の偏光角度を変換する方法がある。又、偏光角度
を変換する手段は電場又は磁場により結晶内を通過する
光を変調する素子を使用することも出来る。更に、基準
レーザ光源は1周波のみでなく2周波であってもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を用いた好適な実施
の形態について図面を用いて説明する。なお、全図中に
おいて同一符号を付したものは同一構成要素を表わして
いる。図1は本実施例の光学系を示している。基準レー
ザ光源7は偏光角度0°の1波のみを出射する。被測定
レーザ光源1は偏光角度0°の第1波と偏光角度90°
の第2波を含む直交直線偏光の2周波を出射する。被測
定レーザ光源1から出射された被測定光は、光路軸を回
転中心として連続的に回転する偏光板2を通過する。こ
の時、偏光板2が回転しているため、その回転角の90
°毎に偏光角度0°の第1波と90°の第2波が交互に
通過する。
【0019】この交互に通過した両波を円偏光に変換す
るために、光学軸を45°に設置したλ/4波長板3を
通過させる。次に、円偏光に変換された第1波又は第2
波を、基準光の偏光角度と同一の角度に光学軸を設定し
た偏光板4を通過させて、基準光と同一の偏光角度を持
つ直線偏光に変換し、ビームスプリッタ5で基準光と干
渉させてうなりを生成させる。このうなりを光検出器6
で受光し、出力をカウンタ9で計数する。この時、偏光
板4を通過する被測定光は、偏光板2の回転角に依存
し、偏光板の光学軸角度が0°付近と180°付近の場
合は、第1波が通過し、偏光板の光学軸角度が90°付
近と270°付近の場合は、第2波が通過するので、カ
ウンタ9は両方のうなり周波数を交互に計数することに
なる。
【0020】基準光と被測定光との干渉により生じるう
なりの強度は両光の偏光角度が一致している時が最も強
く、この角度差が大きくなるに従ってうなりの強度は低
下する。図8は二波の偏光角度差とうなりの相対強度の
関係を示す。うなりの強度と前記のカウンタ9の計数可
能範囲は、光検出器6とカウンタ9の感度、両光の光強
度及びその比率に影響を受ける。従って、一概に計数可
能範囲を決定出来ないが、一例として、両光の偏光角度
差が略±30°の範囲で計数可能である。このような場
合には、前記偏光板2の光学軸角度が0°、90°、1
80°、270°に対して、それぞれ略±30°の範囲
でカウンタ9を計数可能としておけば良い。
【0021】図9はこのカウンタの計数期間を示した図
である。例えば、偏光板2の回転速度を1回転あたり4
0秒に設定した場合は、図8に示される一回の計数期間
の長さは約6.7秒となり、10秒毎に第1波と第2波
の測定が交互に行われる。この測定間隔を短くしたい場
合は、偏光板2の回転速度を早くすればよい。それによ
って一回の計数期間の長さが短くなり雑音の悪影響が生
じる場合は、それぞれの計数値を平均化する等の統計的
手法を用いることも出来る。又、偏光板2を連続的に回
転させる方法の他、偏光板2の光学軸角度が0°、90
°、180°、270°となる角度に順次間歇的に位置
決めし、それぞれの位置で前記と同様にカウンタ9で両
方のうなり周波数を交互に計数することも可能である。
この場合、前記のように計数可能範囲が±30°程度で
あるから、位置決めに精度を要しない。
【0022】以上、本発明について好適な実施例を挙げ
て説明したが、本発明は、この実施例に限られるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での変更が可能
である。上記図1の実施例では、偏光板2を回転させて
2波の選択を行う例を説明したが、図2のように光学軸
を45°に設定したλ/2波長板10を被測定光中に出
し入れ出来る手段を設けて、これにより2波の選択を行
うことでも本発明を実施可能である。偏光板4の光学軸
は、基準光の偏光角度と同一角度である0°に設定され
ている。この実施例では、λ/2波長板10が光路外に
ある時は、被測定光は直接に偏光板4に入射し、被測定
光の第1波のみが通過して干渉し、うなりが生じる。
【0023】又、λ/2波長板10が光路中にある場合
は、そこを通過した被測定光の偏光角度が90°だけ回
転させられる。その結果、0°の偏光角度を持つ被測定
光の第1波の偏光角度は90°となり、90°の偏光角
度を持つ第2波の偏光角度は180°となる。180°
の偏光角度は水平方向であるから、事実上は0°と同一
である。従って、180°の偏光角度の光は0°の光と
同様に偏光板4を通過できるので、基準光と干渉してう
なりを発生する。従って、λ/2波長板10を被測定光
中に出し入れすることにより、図1の実施例と同様に、
第1波と第2波の測定を交互に行うことが出来る。
【0024】図3は第三の実施例を示す。偏光板11と
λ/2波長板12がいずれも光路軸を回転中心として往
復回転可能に設置されており、この相互の角度関係は、
偏光板11の光学軸が0°の時にλ/2波長板12の光
学軸は90°に、又、偏光板11の光学軸が90°の時
にλ/2波長板12の光学軸は45°となるように操作
される。被測定レーザ光源1が偏光角度0°の第1波と
偏光角度90°の第2波を含む直交直線偏光の2周波を
出射して、この被測定光が偏光板11を通過するとき
に、偏光板11の光学軸角度が0°の時には、第1波の
みが透過する。
【0025】ついで、この時のλ/2波長板12の光学
軸は90°であるから、第1波は偏光角度が0°のまま
λ/2波長板12を通過して、ビームスプリッタ5にお
いて、基準光と干渉してうなりを生じる。次に、被測定
光が偏光板11を通過するときに、偏光板11の光学軸
角度が90°の時には、第2波のみが通過する。つい
で、この時のλ/2波長板12の光学軸が45°である
から、第2波はλ/2波長板12を通過することにより
偏光角度が90°から0°に変換され、ビームスプリッ
タ5において、基準光と干渉してうなりを生じる。これ
らの繰り返しにより、図1の実施例と同様に、第1波と
第2波の測定を交互に行うことが出来る。
【0026】図4は第四の実施例を示す。偏光板2は被
測定光中に設置され、光路軸を回転中心として回転可能
に構成されている。一方、λ/2波長板13は光学軸が
45°の角度で設置され、基準光中に出し入れ出来る手
段を備える。両者の角度位置関係は、偏光板2の光学軸
角度が0°と180°の時にλ/2波長板13は、基準
光の光路外に位置する。又、偏光板2の光学軸角度が9
0°と270°の時にλ/2波長板13は、基準光の光
路中に位置する。被測定レーザ光源1が偏光角度0°の
第1波と偏光角度90°の第2波を含む直交直線偏光の
2周波を出射して、この被測定光が偏光板2に入射する
ときに、偏光板2の光学軸角度が0°又は180°の時
には、第1波のみが通過する。
【0027】この時にλ/2波長板13は基準光の光路
外に位置するから、ビームスプリッタ5において、基準
光と前記第1波が干渉してうなりを生じる。次に、ビー
ムが偏光板2に入射するときに、偏光板2の光学軸角度
が90°又は270°の時には、第2波のみが通過し、
この時にλ/2波長板13は基準光の光路中に位置する
から、基準光は偏光角度が0°から90°に変換され
る。この基準光と前記第2波はいずれも偏光角度が90
°であるから、ビームスプリッタ5において干渉してう
なりを生じる。その結果、図1の実施例と同様に、第1
波と第2波の測定を交互に行うことが出来る。
【0028】図5は第五の実施例を示す。被測定レーザ
光源1は偏光角度0°の第1波と偏光角度90°の第2
波を含む直交直線偏光の2周波を出射する。偏光ビーム
スプリッタ14を透過した第1波は、出し入れ可能な遮
光板18を通過してビームスプリッタ15に至る。一方
偏光ビームスプリッタ14で反射した第2波は反射鏡1
6で向きを変えられ、光学軸が45°に設定されたλ/
2波長板17を通過して偏光角度が0°に変換される。
その後、出し入れ可能な遮光板18を通過して反射鏡1
9で向きを変えられ、ビームスプリッタ15に到達す
る。
【0029】ここで、遮光板18は、前記の偏光角度0
°の第1波又は偏光角度が0°に変換された第2波のい
ずれかを遮光する構成となっているので、ビームスプリ
ッタ15を経由したビームは第1波または第2波のいず
れかのみとなるが、そのいずれもがビームスプリッタ5
において基準光と干渉してうなりを生じる。遮光板18
を連続的に操作して、第1波と第2波を交互に遮光する
ことにより、図1の実施例と同様に、第1波と第2波の
測定を交互に行うことが出来る。
【0030】これらの実施例に於ける偏光板や波長板の
代わりに、液晶、電気光学素子、ファラデー回転素子等
の電場、磁場により結晶内を通過する光を変調する素子
を使用して偏光角度を変化させることができる。例え
ば、電気光学素子は入射した光を異常光線と常光線に分
離し、その分離された光線は素子内でそれぞれ、電場に
よって変化する屈折率により位相変化の影響を受ける。
両光線の位相変化量は異なっているために、この素子か
ら出射するときに再び両光線が合成されると、入射光に
比べて、例えば偏光角度が異なった光が出力される。こ
の屈折率の変化度合いを電場によって制御することによ
り、同一素子をλ/4波長板、λ/2波長板、単なる透
過板のいずれとしても使用可能な可変波長板とすること
ができる。
【0031】実施の一例としては前記図2の被測定光中
に出し入れ出来るλ/2波長板10を設ける代わりに電
気光学素子を設置し、電場制御によりλ/2波長板と単
なる透過板との切り替え制御を行えば、被測定光路中に
出し入れするための機構を省略することが出来る。ネマ
ティック液晶も同様に使用することが出来る。ファラデ
ー回転素子では前記電場の代わりに磁場を使用して同様
の効果を得ることができる。
【0032】
【発明の効果】以上の通り、本発明によるレーザ光源の
波長評価方法によれば、2系統光学系を使用する必要が
ないので、装置全体が大がかりになることや、光学系の
光軸調整が大幅に複雑、且つ面倒になるという欠点を回
避でき、1系統光学系の使用にもかかわらず従来の1波
分の測定時間で2波の測定評価が行え、さらに2波相互
の波長の差の変化を測定評価することもできるという効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例である。
【図2】本発明に係る第2の実施例である。
【図3】本発明に係る第3の実施例である。
【図4】本発明に係る第4の実施例である。
【図5】本発明に係る第5の実施例である。
【図6】従来の1系統光学系による波長評価装置を示す
概略図である。
【図7】従来の2系統光学系による波長評価装置を示す
概略図である。
【図8】二波の偏光角度差とうなりの相対強度の関係を
示す図である。
【図9】カウンタの計数期間を示す図である。
【符号の説明】
1 被測定レーザ光源 2 偏光板 3 λ/4波長板 4 偏光板 5 ビームスプリッタ 6 光検出器 7 基準レーザ光源 9 カウンタ 10 λ/2波長板 1 4 偏光ビームスプリッタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01J 9/00 - 9/04 G01J 1/02 G01J 1/42 G01B 9/02 G01B 11/00 H01S 3/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準レーザ光源から出射される基準光と
    被測定レーザ光源から出射される被測定光とで干渉を生
    じさせ、そのうなり周波数を検出する光学系において、 光学系内に設けられた偏光角変換手段が偏光角を変化さ
    せる光学素子の位置若しくは姿勢を一定時間毎に切り替
    える機構を備えることにより、前記被測定レーザ光源か
    ら出射される互いに偏光角の異なる複数の被測定光のそ
    れぞれが前記基準光と交互に干渉して、前記互いに偏光
    角の異なる複数の被測定光毎のうなり周波数を略同時刻
    に検出するように構成されることを特徴とするレーザ光
    源の波長測定装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記偏光角変換手段は
    偏光板を回転させる機構を有することを特徴とするレー
    ザ光源の波長測定装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記偏光角変換手段は
    λ/2波長板を周期的に光学経路中に出し入れする機構
    を有することを特徴とするレーザ光源の波長測定装置。
  4. 【請求項4】 基準レーザ光源から出射される基準光と
    被測定レーザ光源から出射される被測定光とで干渉を生
    じさせ、そのうなり周波数を検出する光学系において、 光学系内に設けられた偏光角変換手段が電場又は磁場に
    よりその偏光角が一定時間毎に切り替えられる光学素子
    を備えることにより、前記被測定レーザ光源から出射さ
    れる互いに偏光角の異なる複数の被測定光のそれぞれが
    前記基準光と交互に干渉して、前記互いに偏光角の異な
    る複数の被測定光毎のうなり周波数を略同時刻に検出
    るように構成されることを特徴とするレーザ光源の波長
    測定装置。
JP20299396A 1996-07-12 1996-07-12 2周波レーザ光源の波長測定装置 Expired - Fee Related JP3322385B2 (ja)

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