JP2001041339A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JP2001041339A
JP2001041339A JP11215540A JP21554099A JP2001041339A JP 2001041339 A JP2001041339 A JP 2001041339A JP 11215540 A JP11215540 A JP 11215540A JP 21554099 A JP21554099 A JP 21554099A JP 2001041339 A JP2001041339 A JP 2001041339A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通溝の開口周縁にバリが発生することを防止
できる電磁弁を提供する。 【解決手段】 コイル16の励磁によって可動するプラ
ンジャ17を備え、同プランジャ17によってスプール
20に荷重を負荷するシャフト18と、前記シャフト1
8が挿入されて、摺動自在にシャフト18を支持する内
周面を有する第1油溜り室23及び貫通孔25とを備え
たカバー14及びコア15とを備え、前記内周面に軸心
方向に沿って連通溝39a、39bを形成し、前記カバ
ー14及びコア15における第1端面28a及び接合面
30に、カバー14の第1油溜り室23及びコア15の
貫通孔25の開口断面積よりも大きい断面積を有する段
部40a、40bを形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁弁に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】電磁部のコイルに印加した電流値に応じ
てプランジャを電磁吸引し、スプール弁部のスプールを
摺動して油圧制御をする電磁弁はよく知られている。従
来、このような電磁弁としては、例えば図6に示すよう
なものが知られている。
【0003】電磁弁71の電磁部72には、カバー7
3、コイル74、プランジャ75、コア76、及びシャ
フト77等が備えられている。コイル74が装着された
カバー73内には、シャフト77の基端部を収容する油
溜り室78が形成されている。そして、同油溜り室78
より大径の摺動室79が油溜り室78に連なるように形
成されている。そして、前記摺動室79と隣接するよう
に、中空のコア76が配設されている。同コア76の一
端面(以下、接合面80という)はスプール弁部81の
弁スリーブ82と接合している。シャフト77はプラン
ジャ75の変位をコア76を挟んで反対側に配設された
スプール83に伝達すべくプランジャ75に固定され、
コア76に設けられた貫通孔84を通してスプール83
に当接されている。また、電磁部72のプランジャ75
の動作にダンピングを付与するために、電磁部72内に
潤滑油が常時貯溜されている。
【0004】コア76の貫通孔84及びカバー73の油
溜り室78の内周面にはブッシュ85が配設されてお
り、同ブッシュ85を介してシャフト77がコア76及
びカバー73に支持されている。そして、コア76及び
カバー73の内周面には、長さ方向に延びる一対の連通
溝86が設けられている。
【0005】これにより、プランジャ75が摺動する
際、潤滑油がコア76及び油溜り室78の連通溝86を
通り、スムーズに流れるようになっており、シャフト7
7の応答性を向上させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電磁弁71
の製造工程において、各部材の寸法精度を高めるため
に、フライス盤等を用いてカバー73の表面全体、及び
コア76の弁スリーブ82との接合面80は研削加工さ
れる。この結果、従来、コア76の弁スリーブ82との
接合面80及び、カバー73の連通溝86の開口側の端
面が研削されると、連通溝86の開口は同一平面上に位
置しているため、同連通溝86の開口の部分も断続的に
研削される。この研削加工時に、図7(a)、(b)に
示すように、カバー及びコアの連通溝86の開口周縁に
はバリ87が発生して、連通溝86の開口を塞ぐことが
ある。この状態では、潤滑油のスムーズな流れは期待で
きないため、従来から回転ブラシ等によるバリ87の除
去を行っている。しかしながら、発生するバリ87は大
きく、連通溝86は小径であるため、ブラシが有効に作
用せず、バリ取りができなかったり、除去作業に長時間
かかるという問題があった。
【0007】本発明の目的は、連通溝の開口周縁にバリ
が発生することを防止できる電磁弁を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、コイルの励磁によって
可動するプランジャを備え、同プランジャによって弁体
に荷重を負荷するシャフトと、前記シャフトが挿入され
て、その軸心方向に沿って摺動自在にシャフトを支持す
る内周面を有する挿入空間を備えた支持部材とを備え、
前記内周面には軸心方向に沿って連通溝が形成され、同
連通溝を、前記支持部材内の空間又は他の弁内空間に連
通する潤滑油の通路とした電磁弁において、前記支持部
材における連通溝の開口側の端面には、支持部材の挿入
空間の開口断面積よりも大きい断面積を有し、且つ前記
連通溝よりも径方向外側まで広がるバリ逃し凹部が形成
されたことを要旨とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の電磁弁において、前記支持部材のバリ逃し凹部は、鍛
造にて形成されたものであることを要旨とする。請求項
3に記載の発明は、請求項1に記載の電磁弁において、
前記支持部材のバリ逃し凹部は研削加工にて形成された
ものであることを要旨とする。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3のうちいずれか1項に記載の電磁弁において、前
記支持部材は、シャフトの一端を支持するカバー部材で
あり、挿入空間は、有底の支持孔であることを要旨とす
る。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3のうちいずれか1項に記載の電磁弁において、前
記支持部材は、コイルが外部空間に配置されたコア部材
であり、挿入空間は、同コア部材の貫通孔であることを
要旨とする。
【0012】(作用)請求項1の発明によれば、連通溝
の開口側の端面にはバリ逃し凹部が形成されているた
め、支持部材における連通溝の開口側の端面を研削して
も、連通溝の開口まで断続的に研削することがない。
【0013】請求項2の発明によれば、請求項1の作用
に加えて、予めバリ逃し凹部が形成されるような型を用
意しておき、鍛造により同バリ逃し凹部を形成するた
め、簡単にバリ逃し凹部が形成される。
【0014】請求項3の発明によれば、請求項1の作用
に加えて、例えばフライス盤等でバリ逃し凹部を研削加
工して形成するため、簡単にバリ逃し凹部が形成され
る。請求項4の発明によれば、請求項1乃至請求項3の
うちいずれか1項の作用に加えて、バリ逃し凹部はカバ
ー部材の有底の支持孔の開口断面積よりも大きい断面積
に形成される。
【0015】請求項5の発明によれば、請求項1乃至請
求項3のうちいずれか1項の作用に加えて、バリ逃し凹
部はコア部材の貫通孔の開口断面積よりも大きい断面積
に形成される。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
を具体化した一実施形態を図1〜図3に従って説明す
る。
【0017】図1に示すように、電磁弁11はスプール
弁部12と電磁部13とから構成されている。上記電磁
部13は、支持部材及びカバー部材としてのカバー1
4、支持部材及びコア部材としてのコア15、コイル1
6、プランジャ17、及びシャフト18等を備えてお
り、スプール弁部12は弁スリーブ19と弁体としての
スプール20等を備えている。
【0018】磁性体からなるカバー14は、有底円筒状
の外側筒状部21及び、同外側筒状部21の内径よりも
小径であり、外側筒状部21よりも軸線方向の長さが短
い内側筒状部22から構成されている。前記外側筒状部
21と内側筒状部22は同一軸線上に形成されており、
両筒状部21、22は底部で連なるように一体に形成さ
れている。内側筒状部22内の空間の基端部には挿入空
間及び有底の支持孔としての第1油溜り室23が形成さ
れている。内側筒状部22及び外側筒状部21とで形成
される円筒状空間内にはコイル16が巻回されたボビン
24が嵌入固定されている。また、前記コイル16の一
端は内側筒状部22よりも突出して配設されている。
【0019】コア15はフランジ26を有し、同フラン
ジ26にて外側筒状部21の先端面に接合されている。
同コア15は略円筒状の磁性体からなり、その軸心には
第1油溜り室23と同心状の挿入空間としての貫通孔2
5が形成されている。そして、コア15の外周面は前記
コイル16が巻回されたボビン24が外嵌されている。
また、コア15の側端部に形成されたフランジ26に対
して前記ボビン24がフィルタ27を介して当接されて
いる。コア15の第1油溜り室23側の先端には凹状の
ヨーク部15aが形成されている。
【0020】内側筒状部22とコア15のヨーク部15
aとによって、第1油溜り室23より大径の摺動室28
が第1油溜り室23と連なるように略円柱状に形成され
ている。前記摺動室28は内側筒状部22内に形成され
た第1端面28aとヨーク部15aに形成された第2端
面28bとを備える。そして、前記摺動室28には磁性
体からなるプランジャ17が摺動室28を区画するヨー
ク部15a、内側筒状部22の内周面に対して若干の間
隔を介して摺動可能に配設されている。前記プランジャ
17の軸心には非磁性体からなるシャフト18が貫通固
定されている。シャフト18の一端はコア15の貫通孔
25に対して、ブッシュ29bを介して摺動可能に挿通
され、コア15の端面(以下、接合面30という)より
も突出している。シャフト18の他端は第1油溜り室2
3に対して、ブッシュ29aを介して摺動可能に挿通さ
れている。
【0021】コア15の接合面30側には、弁スリーブ
19が配設されている。弁スリーブ19は側端部に形成
されたフランジ部34がコア15のフランジ26に対し
て、接合された状態でカバー14の外側筒状部21の端
部をかしめることにより、電磁部13に対して一体的に
結合されている。弁スリーブ19には軸線方向に延びる
スプール孔31及び軸線方向に間隔をおいて形成された
複数のポート32が設けられている。また、各ポート3
2に対応するスプール孔31の内周面には環状溝33が
形成されている。そして、弁スリーブ19の反電磁部1
3側にはスプール孔31の開口端を閉塞する蓋栓36が
螺着されている。
【0022】前記スプール孔31には複数のランド部3
5a、35b、35cを有するスプール20が摺動可能
に配設されている。前記ランド部35a、35b、35
cは電磁部13側から順に小径ランド部35a、中径ラ
ンド部35b、大径ランド部35cとなっている。前記
スプール20の電磁部13側の先端は半球状に形成され
ており、シャフト18の先端と当接している。前記蓋栓
36とスプール20との間にはスプール20を電磁部1
3方向に付勢するばね37が介挿されている。
【0023】スプール孔31の電磁部13側の端部には
弁スリーブ19、スプール20及びコア15で囲まれた
第2油溜り室38が形成されている。同第2油溜り室3
8は、スプール20の大径ランド部35cとほぼ等径に
形成されている。電磁部13内及びスプール弁部12内
には潤滑油が常時貯溜されており、弁スリーブ19には
第2油溜り室38に充満された潤滑油をドレインするた
めの、図示しない連通孔が設けられている。
【0024】図2(a)、(b)に示すように、前記第
1油溜り室23の内周面には、シャフト18が動くこと
による第1油溜り室23内の潤滑油の流れをスムーズに
行えるようにするための一対の連通溝39aが設けられ
ている。前記連通溝39aは軸線方向に、互いに平行に
延び、且つ径方向に向かい合う断面U字状に形成されて
いる。そして、摺動室28の第1端面28aには側断面
円形状のバリ逃し凹部としての段部40aが設けられて
いる。同段部40aは第1油溜り室23の開口断面積よ
りも大きい断面積になるように、且つ連通溝39aより
も径方向外側まで広がるように形成されている。
【0025】一方、図3(a)(b)示すように、コア
15の貫通孔25の内周面にはシャフト18が動くこと
による摺動室28から第2油溜り室38へ、及びその逆
の潤滑油の流れをスムーズに行えるようにするための一
対の連通溝39bが設けられている。そして、連通溝3
9bの開口端にあたるコア15の接合面30には、側断
面円形状の段部40bが設けられている。同段部40b
は貫通孔25の開口断面積よりも大きい断面積になるよ
うに、且つ連通溝39bよりも径方向外側まで広がるよ
うに形成されている。
【0026】次に以上のように構成された電磁弁11の
作用について説明する。電磁部13のカバー14を製造
する場合において、予め段部40a、40bが形成され
るような型を用意しておき、鍛造により、カバー14を
形成する。その後、第1油溜り室23及び連通溝39a
を切削により形成する。鍛造後、カバー14の表面をフ
ライス盤等により研削する。内側筒状部22内の空間を
研削するとき、段部40aにはフライスがあたらないた
め、連通溝39aの口まで断続的に研削することはな
い。もし、研削により段部40a周縁に、バリが発生し
たとしても段部40aの内径は連通溝39aと異なり大
径であるため、回転ブラシ等で容易に除去される。
【0027】一方、コア15を製造する場合において
は、カバー14の場合と同様に、予め段部40bが形成
されるような型を用意しておき、鍛造により、コア15
を形成する。その後、貫通孔25及び連通溝39bを切
削により形成する。そして、接合面30をフライス盤等
により研削する。このコア15の接合面30を研削する
とき、段部40bにはフライスがあたらないため、連通
溝39bの口まで断続的に研削することはない。そし
て、接合面30の段部40b周縁にバリが発生したとし
ても、段部40bの内径は連通溝39bと異なり大径で
あるため、前記カバー14の場合と同様に回転ブラシ等
で容易に除去される。
【0028】このように段部40a、40bが連通溝3
9a、39bの開口端に形成された電磁弁11のコイル
16に図示しない電源制御部から励磁電流が通電される
と、電磁吸引力によりプランジャ17はコア15のヨー
ク部15aに向かって引き寄せられる。そして、それに
伴う、シャフト18の変位がスプール20に伝達され、
同スプール20はばね37の弾性力に抗して変位され
る。この結果、所定のポート32の開度が変更される。
【0029】上記作動の際に、プランジャ17が第2端
面28b側に変位することにより、第1油溜り室23の
シャフト18及びブッシュ29aで囲まれた空間Sの容
積は、シャフト18の第2油溜り室38への押し込み分
に相当する体積だけ増加する。これにより、第1油溜り
室23の空間Sの圧力は低下するため、第2油溜り室3
8の潤滑油は、コア15の連通溝39b、プランジャ1
7とヨーク部15a、内側筒状部22間の間隔及び第1
油溜り室23の連通溝39aを通り、第1油溜り室23
の空間Sに吸引される。
【0030】また、逆に、通電が停止され、ばね37の
弾性力により、プランジャ17が第1端面28a側に変
位すると、第1油溜り室23の空間Sの容積はシャフト
18の第1油溜り室23の空間Sへの押し込み分に相当
する体積だけ減少する。この結果、該第1油溜り室23
の空間Sの圧力は上昇し、潤滑油は第1油溜り室23の
連通溝39a、プランジャ17とヨーク部15a、内側
筒状部22間の間隔及びコア15の連通溝39bを通
り、第2油溜り室38に押し出される。ここで、連通溝
39a、39bの開口周縁に、バリがないため、スムー
ズに潤滑油は流れることになる。
【0031】上記実施形態によれば、以下のような特徴
を得ることができる。 (1)上記実施形態では、摺動室28の第1端面28a
及びコア15の接合面30には段部40a、40bが設
けられているため、カバー14の表面及びコア15の接
合面30を研削しても、連通溝39a、39bの口まで
断続的に研削することがなく、連通溝39a、39bの
開口周縁にバリが発生することがない。
【0032】(2)上記実施形態では、段部40a、4
0bは予め同段部40a、40bが形成されるような型
を用意しておき、鍛造により、形成されているため、簡
単に段部40a、40bの形成ができる。
【0033】(3)上記実施形態では、カバー14の表
面及びコア15の接合面30を研削しても、段部40
a、40bの周縁にしかバリはできず、バリが発生した
としても段部40a、40bの内径は連通溝39a、3
9bと異なり大径であるため、簡単に除去作業が行え
る。 (第2の実施形態)次に、本発明の第2の実施形態を図
4に基づいて詳細に説明する。
【0034】尚、以下の実施形態においては、各実施形
態の構成と同一構成又は相当する構成については、同一
番号を付しその説明を省略する。本実施形態では、図4
に示すように、電磁部13のカバー14は筒状に形成さ
れており、カバー14の反スプール弁部12側の開口部
は閉塞プレート41にて閉塞されている。前記閉塞プレ
ート41とカバー14の開口端部間にはディスクスプリ
ング42の周縁部が挟着固定されている。そして、前記
ディスクスプリング42の中央にはプランジャ17の端
部が取付固定され、支持されている。
【0035】前記プランジャ17は前記カバー14に形
成した中空孔43に対して微少な隙間44を有して遊嵌
されている。コア15の貫通孔25にブッシュ29bを
介して摺動可能の挿通されているシャフト18は、その
一端がプランジャ17に対して一体に連結されている。
そして、プランジャ17と閉塞プレート41との間には
第3油溜り室45が形成されている。尚、ディスクスプ
リング42は外周部と中央が複数のはりで繋がれた形状
をしているため、ディスクスプリング42を介して閉塞
プレート41側の潤滑油とシャフト18側の潤滑油は連
通するようになっている。
【0036】スプール弁部12のスプール20には3つ
の大径ランド部35d、35e、35fと2つの小径ラ
ンド部35g、35hが所定の間隔をおいて形成されて
おり、スプール20の変位によって所定のポート32の
開度を制御するようになっている。
【0037】本実施形態の電磁弁11においては、コア
15の貫通孔25内周のみに一対の連通溝39bが設け
られている。そして、連通溝39bの開口端にあたるコ
ア15の接合面30には段部40bが設けられている。
本実施形態では、コア15のみがシャフト18の支持部
材となり、コア15の貫通孔25のみが挿入空間とされ
ている。
【0038】次に本実施形態の作用を説明する。本実施
形態ではコア15のみに対して、予め段部40bが形成
されるような型を用意しておき、鍛造によりコア15を
形成する。その後、コア15の接合面30を図示しない
フライス盤等により研削する。ここでも段部40bが設
けられているため、コア接合面を研削しても、連通溝3
9bの口まで断続的に研削することがなく、連通溝39
bの開口周縁にはバリが発生しない。そして、段部40
b周縁にバリが発生したとしても、段部40bの内径は
連通溝39bと異なり大径であるため、前記カバー14
の場合と同様に回転ブラシ等で容易に除去される。
【0039】電源制御部からの励磁電流がコイル16に
通電されると、電磁吸引力によりプランジャ17はディ
スクスプリング42の弾性力に抗して、コア15のヨー
ク部15aに向かって引き寄せられ、それに伴う、シャ
フト18の変位がスプール20に伝達される。
【0040】上記作動の際に、プランジャ17及びシャ
フト18がばね37及びディスクスプリング42の弾性
力に抗してスプール弁部12側に変位することにより、
第3油溜り室45のプランジャ17と閉塞プレート41
で囲まれた空間Vの容積は、プランジャ17の変位分に
相当する体積だけ増加する。これにより、第3油溜り室
45の空間Vの圧力は低下するため、第2油溜り室38
の潤滑油は、コア15の連通溝39b及び隙間44を通
り、第3油溜り室45の空間Vに吸引される。
【0041】逆に、通電が停止され、ばね37及びディ
スクスプリング42の弾性力によりシャフト18及びプ
ランジャ17が閉塞プレート41側に変位すると、第3
油溜り室45の空間Vの容積は、プランジャ17の変位
分に相当する体積だけ減少する。このため、第3油溜り
室45の空間Vの圧力は上昇し、潤滑油は隙間44及び
連通溝39bを通って第2油溜り室38へ押し出され
る。ここで、連通溝39bの開口周縁に、バリがないた
め、スムーズに潤滑油は流れることになる。
【0042】従って、本実施形態においては、コア15
の接合面30には段部40bが設けられているため、コ
ア15の接合面30を研削しても、連通溝39bの口ま
で断続的に研削することがなく、連通溝39bの開口周
縁にバリが発生することがない。また、段部40bは予
め同段部40bが形成されるような型を用意しておき、
鍛造により、形成されているため、簡単に段部40bの
形成ができる。その上、コア15の接合面30を研削し
ても、段部40bの周縁にしかバリはできず、バリが発
生したとしても段部40bの内径は連通溝39bと異な
り大径であるため、簡単に除去作業が行える。
【0043】なお、本実施形態は以下のように変更して
もよい。 (イ)第1及び第2実施形態における段部40a、40
bを、図5に示すように、円弧状の凹部40cにしても
よい。(図5においては、カバー14における凹部40
cのみを示す。) (ロ)第1及び第2実施形態では、予め段部40a、4
0bが形成されるような型を用意しておき、鍛造によ
り、カバー14又はコア15の段部40a、40bを形
成したが、カバー14においては、フライス盤等で段部
40aを研削加工して、その後、第1油溜り室23及び
連通溝39aを設けて、カバー14の表面を研削しても
よい。一方、コア15においては、フライス盤等で段部
40bを研削加工して、貫通孔25及び連通溝39bを
設けて、接合面30を研削してもよい。
【0044】次に、上記実施形態及び別例から把握でき
る請求項に記載した発明以外の技術的思想について、そ
れらの効果と共に以下に記載する。 (1)前記挿入空間において、シャフトの支持部材の内
周面間にはブッシュが配置されている請求項1乃至請求
項5のうちいずれか1項に記載の電磁弁。ブッシュは低
摩擦材料であり、且つ低コストであるため、例えば黄銅
製のベアリングゲージを軸受として使うよりも安価に電
磁弁が製造できる。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、連通溝の開口周縁にバリが発生することを防止
することができる。
【0046】請求項2の発明によれば、請求項1の効果
に加えて、鍛造により、簡単にバリ逃し部を形成するこ
とができる。請求項3の発明によれば、請求項1の効果
に加えて、研削加工により、簡単にバリ逃し部を形成す
ることができる。
【0047】請求項4の発明によれば、請求項1乃至請
求項3の効果に加えて、カバー部材の支持孔の内周面に
形成された連通溝の開口周縁にバリが発生することを防
止できる。
【0048】請求項5の発明によれば、請求項1乃至請
求項3の効果に加えて、コア部材の貫通孔内周面に形成
された連通溝の開口周縁にバリが発生することを防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態における電磁弁の正断面図。
【図2】 (a)は第1実施形態における要部拡大正断
面図、(b)は(a)のA−A線要部拡大断面図。
【図3】 (a)は第1実施形態における要部拡大正断
面図、(b)は(a)のB−B線要部拡大断面図。
【図4】 第2実施形態における電磁弁の正断面図。
【図5】 別の実施形態における要部拡大正断面図。
【図6】 従来の電磁弁における正断面図。
【図7】 (a)は従来の組立前の電磁弁における要部
拡大断面図、(b)は同じく要部拡大断面図。
【符号の説明】
11…電磁弁、14…カバー(支持部材、カバー部
材)、15…コア(支持部材、コア部材)、16…コイ
ル、17…プランジャ、18…シャフト、20…スプー
ル(弁体)、23…第1油溜り室(挿入空間、支持
孔)、25…貫通孔(挿入空間)、28a…第1端面
(端面)30…接合面(端面)、39a、39b…連通
溝、40a、40b…段部(バリ逃し凹部)。
フロントページの続き Fターム(参考) 3H067 AA17 CC54 DD05 DD12 DD32 EC30 3H106 DA23 DB02 DB12 DB23 DB32 DC09 DD05 EE42 GA22 GA30 GC29

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルの励磁によって可動するプランジ
    ャを備え、同プランジャによって弁体に荷重を負荷する
    シャフトと、前記シャフトが挿入されて、その軸心方向
    に沿って摺動自在にシャフトを支持する内周面を有する
    挿入空間を備えた支持部材とを備え、前記内周面には軸
    心方向に沿って連通溝が形成され、同連通溝を、前記支
    持部材内の空間又は他の弁内空間に連通する潤滑油の通
    路とした電磁弁において、 前記支持部材における連通溝の開口側の端面には、支持
    部材の挿入空間の開口断面積よりも大きい断面積を有
    し、且つ前記連通溝よりも径方向外側まで広がるバリ逃
    し凹部が形成された電磁弁。
  2. 【請求項2】 前記支持部材のバリ逃し凹部は、鍛造に
    て形成されたものである請求項1に記載の電磁弁。
  3. 【請求項3】 前記支持部材のバリ逃し凹部は研削加工
    にて形成されたものである請求項1に記載の電磁弁。
  4. 【請求項4】 前記支持部材は、シャフトの一端を支持
    するカバー部材であり、挿入空間は、有底の支持孔であ
    る請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の電
    磁弁。
  5. 【請求項5】 前記支持部材は、コイルが外部空間に配
    置されたコア部材であり、挿入空間は、同コア部材の貫
    通孔である請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に
    記載の電磁弁。
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