JP4199711B2 - 電磁弁 - Google Patents
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Description
本発明は、前記の不具合を解決するためになされたもので、軸心方向に連通溝を設けることなく油溜り室を形成することを特徴とした電磁弁を提供することを目的とする。
前記可動鉄心に嵌挿されたロッド部材と、
前記ヨーク部材に嵌挿されたアダプタと、
前記固定鉄心及び前記アダプタにそれぞれ装着され前記ロッド部材の両端を支持する軸受部材と、
を有した電磁弁において、
前記アダプタに装着される軸受部材は、
前記アダプタの内周面及び前記ロッド部材の外周面に周接するボール部材と、
前記ボール部材を回転自在に支持し前記アダプタの内周面と前記ロッド部材の外周面に配設された保持器と、
を備え、
前記アダプタを前記ヨーク部材に対し軸心方向に摺動自在に設け、前記可動鉄心が変位した際前記アダプタの内周面と前記ロッド部材の端面部との間に油溜り室が形成され、
前記アダプタの移動により前記油溜り室の容積を可変することを特徴とする。
本発明によれば、ロッド部材が挿入されるアダプタ部材に軸心方向に溝を設ける必要がないため、加工コストを低減することができる。また、アダプタ部材の内径を加工する際軸心方向の溝が形成されないためバリが発生せず、アダプタ部材の尚径加工が容易である。さらに、油溜り室の容積が可変により該油溜り室の圧力を緩和することが可能になるので。ロッド部材の動きが速くなるので、結果として電磁弁の応答速度を速くすることができる。
比例電磁弁30は、磁性体の金属材料であるハウジング31を有し、該ハウジング31は円筒部32とフランジ部33とを備える。なお、前記円筒部32は固定鉄心として機能する。前記ハウジング31の内方には、軸心方向に嵌合孔34が貫通して形成される。前記ハウジング31の円筒部32に対向して同軸上に磁性体からなる円筒形状のヨーク36が配設される。
さらに、環状溝59には軸径方向に連通孔60が穿設され、該連通孔60は軸心方向に穿設されたガイド孔61に連通し、該ガイド孔61にはピストン62が摺動自在に嵌挿されている。なお、前記ガイド孔61は該ガイド孔61内の圧力により矢印X方向のフィードバッグ力を発生させるフィードバッグ室61aの機能を有する。
スプール62は環状溝59によりポンプ(図示しない)から供給通路55に供給される作動油を制御通路54とタンク通路56とに分配するための分配室が形成されている。そして、スプール52が軸心方向に変位すると、供給通路55から制御通路54に連通する隙間と制御通路54からタンク通路56に連通する隙間が変化し制御通路の出力圧が変化する。
図2において、軸受43は円筒形状の保持器(保持部材)46に軸心方向の略中央で円周方向に球形状の穴35が複数個、例えば6個(図示しない)が穿設され、該穴35にボール(球状部材)47が軸支されている。前記ボール47はその球面の一部が前記保持器46の内周面及び外周面より突出している。従って、軸受43が嵌合孔34に嵌挿され、該軸受43の保持器46の内穴にロッド44が挿入された状態では、ボール47の球面の一部が穴35より突出し嵌合孔34の内周面及びロッド44の外周面に係合し、ロッド44の変位に対応して矢印Y方向またはX方向に移動することができる。そこで、ロッド44が矢印Y方向またはX方向に変位した際、軸受43が該ロッド44の変位に対応して移動する。そして保持器46の一端部(図2で右端部)または他端部(図2で左端部)が夫々スプール52の端部または可動鉄芯42の一端部に当接することにより、軸受43がロッド44から脱落するのを防止する。
図3において、軸受45は円筒形状の保持器(保持部材)48に軸心方向の略中央で円周方向に球形状の穴35が複数個、例えば6個(図示しない)が穿設され、該穴35にボール(球状部材)49が軸支されている。前記保持器48はアダプタ39に固定されず軸心方向に変位自在に配設されている。前記ボール49はその球面の一部が前記保持器48の内周面及び外周面より突出している。従って、軸受45がアダプタ39の嵌合孔39aに嵌挿され、該軸受45の保持器48の内穴48aにロッド44が挿入された状態では、ボール49の球面の一部が嵌合孔39aの内周面及びロッド44の外周面に係合し、ロッド44の変位に対応して保持器48及びボール49が一体になって矢印Y方向またはX方向に移動することができる。
そこで、ロッド44が矢印Y方向またはX方向に変位した際、ロッド44の他端部の端面近傍とアダプタ39の嵌合孔39aとの囲繞により形成される部位に油溜り室44aが形成される。前記油溜り室44aは、ロッド44が矢印Y方向またはX方向に変位した際に潤滑油が貯留される機能を有する。これにより、油溜り室44aの容積は可変になるので該油溜り室44a内の油の圧力を緩和することができ、ロッド44の動きが速くなるので、結果として電磁弁の応答速度を速くすることができる。
図1において、比例電磁弁30はソレノイド37のコイル37bに通電する電流値を制御することで、ロッド44でスプール52を矢印Y方向に押す電磁力が調整され、この電磁力と、フィードバック室61aに導入された制御圧によってスプール52を矢印X方向に押す力と、ばね部材64がスプール52を矢印X方向に押す弾発力との三つの力が釣り合う位置までスプール52を軸心方向に移動させ、それによって制御通路54の制御圧が調整される。この結果、ソレノイド37のコイル37bに通電する電流値に応じた制御圧が得られる。
図1においてソレノイド37は非励磁であって、スプール52がばね部材64の弾発力により矢印X方向に変位し、第1のランド部57及び環状溝59によってタンク通路53と制御通路54とが連通状態に確保され、第2のランド部58により供給通路55が閉塞されている。この場合、ロッド44は軸受43、45に支承されながらスプール52に押圧されて矢印X方向に変位する。
このとき、ロッド44の他端部の端面近傍とアダプタ39の嵌合孔39aとに囲繞により形成される部位に油溜り室44a(図3参照)が形成されるので、該油溜り室44aに正圧または負圧が発生した際、アダプタ39が圧力を緩和する方向に変位することにより正圧または負圧を緩和することができる。
本発明は比例電磁弁30について説明したが、通常の電磁弁にも適用できる。
31 ハウジング
32 円筒部
34 嵌合孔
36 ヨーク
37 ソレノイド
39 アダプタ
42 可動鉄芯
43、45 軸受
46、48 保持器
47、49 ボール
50 スリーブ
52 スプール
Claims (1)
- 固定鉄心及びヨーク部材の外周に設けられたソレノイドの励磁により軸心方向に変位する可動鉄心と、
前記可動鉄心に嵌挿されたロッド部材と、
前記ヨーク部材に嵌挿されたアダプタと、
前記固定鉄心及び前記アダプタにそれぞれ装着され前記ロッド部材の両端を支持する軸受部材と、
を有した電磁弁において、
前記アダプタに装着される軸受部材は、
前記アダプタの内周面及び前記ロッド部材の外周面に周接するボール部材と、
前記ボール部材を回転自在に支持し前記アダプタの内周面と前記ロッド部材の外周面に配設された保持器と、
を備え、
前記アダプタを前記ヨーク部材に対し軸心方向に摺動自在に設け、前記可動鉄心が変位した際前記アダプタの内周面と前記ロッド部材の端面部との間に油溜り室が形成され、
前記アダプタの移動により前記油溜り室の容積を可変することを特徴とする電磁弁。
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JP2004236556A JP4199711B2 (ja) | 2004-08-16 | 2004-08-16 | 電磁弁 |
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Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2004-08-16 JP JP2004236556A patent/JP4199711B2/ja not_active Expired - Fee Related
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