JP2001040775A - ボックス式建築物の部屋ボックス - Google Patents

ボックス式建築物の部屋ボックス

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JP2001040775A
JP2001040775A JP11219456A JP21945699A JP2001040775A JP 2001040775 A JP2001040775 A JP 2001040775A JP 11219456 A JP11219456 A JP 11219456A JP 21945699 A JP21945699 A JP 21945699A JP 2001040775 A JP2001040775 A JP 2001040775A
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box
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JP11219456A
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Inventor
Mikitaka Nakabayashi
幹貴 中林
Kenta Oonoki
健太 大軒
Yasutaka Tomogane
容崇 友金
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Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の部屋ボックスを組み合わせてボックス
式建築物を構築するにあたって、複数の部屋ボックスの
柱材が集中するときでも、それら柱材を簡単にボルト接
合して、作業効率を高める。 【解決手段】 部屋ボックス(2)における軸フレーム(5
0)の柱材(52)に、この柱材(52)を基礎(1)や構造梁(3)
へボルト接合するための作業用の開口(56)を設けるよう
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の部屋ボッ
クスを組み合わせてなるボックス式建築物の構築に際し
て、その作業効率を高めるための部屋ボックスの構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建築物の構築にあたって、現場作
業の軽減による工期の短縮及び均一な施工を実現するた
めに、予め設備の整った工場等において複数の箱形の部
屋ボックスを製造し、これら部屋ボックスを現場で組み
合わせて建築物を完成させるといった工法が採用されて
いる。
【0003】この場合、複数の箱形の部屋ボックスは、
現場において互いの側面部分を合わせるようにして基礎
上に並設され、また、このようにして並設された下層階
の部屋ボックス上に上層階の部屋ボックスが積み重ねら
れるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように複数の部屋ボックスを、その側面部分を合わせる
ようにして並べると、隣接する部屋ボックスの柱材等の
フレーム材が集中して、それらフレーム材を治具等によ
って基礎や構造体へボルト接合するときに、フレーム材
同士が邪魔し合って、接合作業が煩雑になるといった不
具合があった。
【0005】本発明は、上記に鑑み、複数の部屋ボック
スを組み合わせてボックス式建築物を構築するにあたっ
て、複数の部屋ボックスのフレーム材が集中するときで
も、それらフレーム材を簡単にボルト接合して、作業効
率を高めることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明のボックス式建築物は、天井と、床と、壁
体とからなる部屋ボックスであって、中空閉鎖断面、又
は、コ字型断面若しくはC型断面のフレーム材には、こ
のフレーム材を基礎や構造体へボルト接合するための作
業用の開口を設けるようにしたことを特徴とする。
【0007】また、前記フレーム材が、壁体の端部に位
置する柱材であって、この柱材の端面に接合用ボルト穴
を有する接合プレートが一体に取り付けられ、この接合
プレートの近傍における柱材の垂直部に、前記の開口を
設けるようにしている。
【0008】さらに、前記フレーム材が、建築物の間仕
切り壁を構成する壁体の端部に位置する柱材である。さ
らにまた、前記フレーム材が、溝形鋼からなるものであ
って、そのフランジの一部を切欠して前記の開口として
いる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形
態に係るボックス式建築物の部屋ボックスの一例を示す
斜視図、図2は、同じくその分解斜視図である。図3
は、部屋ボックスにおける間仕切り壁側の軸フレーム部
分の斜視図、図4は、ボックス式建築物の概略図であ
る。
【0010】本実施形態に係るボックス式建築物は、図
4に示すように、基礎(1)上に設置されて建築物の1階
部分を構成する複数の部屋ボックス(2)(2)…と、これ
ら1階の部屋ボックス(2)(2)…の上側に設置される複
数のH形鋼からなる構造梁(3)(3)…と、これら構造梁
(3)(3)…の上側に設置されて建築物の2階部分を構成
する複数の部屋ボックス(2)(2)…と、これら2階の部
屋ボックス(2)(2)…の上側に設置される小屋組(4)と
を順次積み重ねることによって構成されている。
【0011】部屋ボックス(2)は、予め設備の整った工
場で製造されるもので、例えば図1及び図2に示すよう
に、天井としての天井パネル(10)と、床としての床パネ
ル(11)と、これら天井パネル(10)と床パネル(11)との間
に差し渡した壁体(12)(13)(14)とから箱形に形成されて
いる。
【0012】天井パネル(10)は、天井フレーム(15)と、
この天井フレーム(15)の下面に取り付けられたパーティ
クルボード及び内装面材からなる天板(16)とからなり、
この天板(16)によって水平力を負担することで水平ブレ
ースを廃止したブレースレス構造となっている。なお、
天井パネル(10)は、ブレ−スレス構造に限らず、天井フ
レーム(15)内にブレースを設けるようにしても良い。
【0013】天井フレーム(15)は、C型断面の溝形鋼か
らなる一対の長尺横材(17)(17)と、同じくC型断面の溝
形鋼からなる一対の短尺横材(18)(18)とを、それらの溝
部が互いに内向きになるようにして方形枠状に接合して
なり、長尺横材(17)(17)間には、複数のC型断面の溝形
鋼からなる横桟(19)(19)…が適宜間隔をあけて差し渡さ
れている。
【0014】この天井フレーム(15)の上面四隅には、長
尺横材(17)と短尺横材(18)とを連結する略三角形状の連
結プレート(22)(22)…が溶接によって取り付けられてい
る。また、天井フレーム(15)の枠内には、断熱材(20)(2
0)…が充填されている。また、天井フレーム(15)におけ
る一方の長尺横材(17)及び両方の短尺横材(18)(18)の側
面には、一対のL型の固定プレート(21)(21)が夫々取り
付けられている。
【0015】さらに、他方の長尺横材(17)の下面には、
その中央位置及び中央と両端とのほぼ中間の位置に、合
計3個のL型の仮設プレート(26)(26)…がボルト(27)(2
7)…によって取り外し可能に取り付けられ、両方の長尺
横材(17)(17)の上面には、4本のクレーンワイヤー(28)
(28)…を引っ掛けるための一対のアイボルト(29)(29)が
夫々取り外し可能に螺合されている。なお、アイボルト
(29)(29)…に引っ掛けられた4本のクレーンワイヤー(2
8)(28)…は、1本に束ねられて引き上げられるようにな
っている。
【0016】床パネル(11)は、床フレーム(30)と、この
床フレーム(30)の上面に取り付けられたパーティクルボ
ードからなる床板(31)とからなる。床フレーム(30)は、
コ字型断面の溝形鋼からなる一対の長尺横材(32)(32)
と、同じくコ字型断面の溝形鋼からなる一対の短尺横材
(33)(33)とを、それらの溝部が互いに内向きになるよう
にして方形枠状に接合してなり、長尺横材(32)(32)間に
は、複数のコ字型断面の溝形鋼からなる横桟(34)(34)…
が適宜間隔をあけて差し渡されている。
【0017】この床フレーム(30)の下面四隅には、長尺
横材(32)と短尺横材(33)とを連結する略三角形状の連結
プレート(38)(38)…が溶接によって取り付けられてい
る。そして、床フレーム(30)における一方の長尺横材(3
2)及び両方の短尺横材(33)(33)には、一対のL型の固定
プレート(35)(35)…が夫々取り付けられている。また、
他方の長尺横材(32)の上面には、その中央位置及び両端
位置に、合計3個のL型の仮設プレート(36)(36)…がボ
ルト(37)(37)…によって取り外し可能に取り付けられて
いる。
【0018】壁体(12)は、建築物の外壁を構成するもの
で、軸フレーム(40)と、この軸フレーム(40)の外面側に
取り付けられた外壁材(41)と、軸フレーム(40)の内面側
に断熱内壁枠(43)を介して取り付けられた内壁材(44)と
からなる。軸フレーム(40)は、C型断面の溝形鋼からな
る上下一対の横材(45)(45)と、同じくC型断面の溝形鋼
からなる左右一対の柱材(46)(46)とを、それらの溝部が
互いに内向きになるようにして方形枠状にピン接合して
なり、柱材(46)(46)の上下端面には、接合用ボルト穴(4
8)を有する方形の接合プレート(49)(49)…が夫々溶接さ
れている。
【0019】この軸フレーム(40)は、上側の横材(45)が
天井フレーム(15)における短尺横材(18)の固定プレート
(21)(21)に固定され、その下側の横材(45)が床フレーム
(30)における短尺横材(33)の固定プレート(35)(35)に固
定され、これによって壁体(12)は、天井パネル(10)と床
パネル(11)の短手方向に沿った一端部間に跨って配され
ている。
【0020】また、外壁材(41)としては、軸フレーム(4
0)とほぼ同じ幅で高さの低いものが用いられ、この外壁
材(41)を軸フレーム(40)に取り付けることによって、外
壁材(41)の上端レベルが軸フレーム(40)の上端レベルよ
りも下方に位置するとともに、下端レベルが軸フレーム
(40)の下端レベルよりも上方に位置して、外壁材(41)の
上端側及び他端側において横長の作業用開口(47)(47)が
夫々形成されている。これにより、軸フレーム(40)の上
下端が外部に露出し、作業用開口(47)(47)を介して柱材
(46)(46)の接合プレート(49)(49)…を基礎(1)或いは構
造梁(3)へボルト接合する作業を、外部から行うことが
できるようになっている。
【0021】壁体(13)は、建築物の間仕切り壁を構成す
るもので、この壁体(13)は、方形枠状の軸フレーム(50)
のみによって構成されているが、工場又は現場作業おい
てその内面側に適宜内壁材(44)が取り付けられるように
なっている。
【0022】軸フレーム(50)は、図3に示すように、断
面C形の溝形鋼からなる横材(51)(51)と、断面コ字形の
溝形鋼からなる柱材(52)(52)とを、方形枠状にピン接合
してなる。横材(51)(51)は、その溝部が互いに内向きに
なるようにして配置され、柱材(52)(52)は、その溝部が
互いに外向きになるようにして配置されている。そし
て、柱材(52)(52)の上端面には、裏ナット(53)が一体と
なった接合プレート(54)(54)が夫々溶接され、下端面に
は、接合用ボルト穴(48)を有する方形の接合プレート(4
9)(49)が夫々溶接されている。さらに、柱材(52)(52)に
は、それらの両フランジ(55)(55)の下端部分を略コ字形
に切欠してなる作業用の開口(56)(56)が夫々形成されて
いる。そして、この開口(56)(56)から治具(150)を差し
入れて、接合プレート(49)のボルト接合作業を行うこと
ができるようになっている。
【0023】この軸フレーム(50)は、横材(51)(51)が対
応する上下の固定プレート(21)(21)(35)(35)に夫々固定
されて、壁体(12)に対向して天井パネル(10)と床パネル
(11)の短手方向に沿った他端部間に跨って配されてい
る。
【0024】壁体(14)は、壁体(12)と同様に建築物の外
壁を構成するもので、並設された軸フレーム(57)(58)(5
9)と、これら軸フレーム(57)(58)(59)の外面側に取り付
けられた外壁材(41)と、軸フレーム(57)(58)(59)の内面
側に断熱内壁枠(43)を介して取り付けられた内壁材(44)
とからなる。これら軸フレーム(57)(58)(59)は、壁体(1
2)の軸フレーム(40)と同様に、コ字型断面の溝形鋼から
なる横材及び柱材を方形枠状にピン接合してなるが、そ
のうちの1つの軸フレーム(57)の枠内には、ブレース(6
6)(66)が差し渡されて、この軸フレーム(57)部分が耐力
壁を構成している。なお、軸フレーム(57)(58)(59)は、
図示しないボルトによって互いに横綴りされている。
【0025】そして、この壁体(14)は、その軸フレーム
(58)(59)の上下端が、天井フレーム(15)における一方の
長尺横材(17)及び床フレーム(30)の一方の長尺横材(32)
の固定プレート(21)(21)…に夫々固定されて、天井パネ
ル(10)と床パネル(11)の長手方向に沿った一端部間に跨
って配されている。
【0026】従って、上記構成の部屋ボックス(2)は、
天井パネル(10)と床パネル(11)との間に、コ字型に並ん
だ壁体(12)(13)(14)を配置した構造となっており、天井
パネル(10)と床パネル(11)の長手方向に沿った他端部間
の面は開放されている。このような構造の場合、それ単
体で構造的に独立して水平力や垂直力に耐えることがで
きず、工場から現場への移送に際して、部屋ボックス
(2)のアイボルト(29)(29)…にクレーンワイヤー(28)(2
8)…を引っ掛けて、部屋ボックス(2)を吊り上げると、
変形を生じる虞がある。
【0027】そこで、部屋ボックス(2)の開放面(60)側
には、一対の方杖(62)(62)及び仮設柱(63)を、天井フレ
ーム(15)の仮設プレート(26)(26)…と床フレーム(30)の
仮設プレート(36)(36)…との間にボルト(65)(65)…で取
り外し可能に装着して、部屋ボックス(2)の変形を防止
している。
【0028】なお、上記の部屋ボックス(2)は、複数種
類のうちの1つのタイプに過ぎず、この他にも各種タイ
プが用意されており、例えば、壁体(12)を外壁材(41)無
しの間仕切り壁としたタイプ、或いは長手方向の壁体(1
4)を設けることなくその部分を開放面としたタイプ等が
ある。また。部屋ボックス(2)の適用場所に応じて、例
えば、台所部分であればシステムキッチンを設置した
り、洗面部分であれば洗面台やユニットバス等を設置す
る等、各種の内装が施されている。
【0029】次に、ボックス式建築物の施工方法につい
て説明する。まず、工場で製造した各種の部屋ボックス
(2)(2)…を、クレーンワイヤー(28)(28)…で順次吊り
上げてトラック(70)に積載し、現場まで運送する。
【0030】そして、現場まで運搬された部屋ブロック
(2)(2)…は、図5に示すように、再びクレーンワイヤ
ー(28)(28)…で吊り上げられてトラック(70)から降ろさ
れ、基礎(1)上に順次設置される。そして、部屋ブロッ
ク(2)(2)…から方杖(62)(62)や仮設柱(63)を取り外し
て、図6に示すように、これら部屋ボックス(2)(2)…
を平面方向に並設して1階部分を施工した後、これら部
屋ボックス(2)(2)…の上側に、構造梁(3)(3)…を設
置して梁層を施工する。その後、図7に示すように、梁
層の上側に部屋ボックス(2)(2)…を平面方向に並設し
て、2階部分を施工する。
【0031】そして最後に、図8及び図9に示すよう
に、これら2階部分の部屋ボックス(2)(2)…の上側
に、小屋組(4)を設置して屋根(81)を施工し、各部屋ボ
ックス(2)(2)…を並設することによって、建築物の外
壁部の中央及び下端において横長につながった作業用開
口(47)(47)…を、被覆材としての外壁パネル(82)によっ
て塞いで外観を整える。
【0032】上記の施工において、1階部分の部屋ボッ
クス(2)と基礎(1)との接合は、次のようになされてい
る。すなわち、図10に示すように、基礎(1)から突出
したアンカーボルト(85)を、外壁側の軸フレーム(40)の
下側接合プレート(49)の接合用ボルト穴(48)に挿入し
て、外部から作業用開口(47)を介して差し入れたナット
(86)を、アンカーボルト(85)に螺合して締め付けるよう
にしている。この接合に関しては、軸フレーム(40)の接
合プレート(49)だけでなく、床フレーム(30)の連結プレ
ート(38)も、基礎(1)にボルト接合するようにしても良
い。なお、外壁側の他の軸フレーム(57)(58)(59)も、上
記と同様にして基礎(1)に接合されている。また、隣接
する軸フレーム(40)(40)の柱材(46)(46)同士は、接合ボ
ルト(87)及びナット(88)によって横綴されている。
【0033】また、内部側すなわち間仕切り壁側では、
図11及び図12に示すように、アンカーボルト(85)
を、軸フレーム(50)における下側接合プレート(49)の接
合用ボルト穴(48)に挿入して、柱材(52)の溝部内へ差し
入れたナット(89)を螺合して締め付けるようにしてい
る。このとき、柱材(52)の溝部が外向きとなっているの
で、軸フレーム(50)に内壁材(44)が取り付けられていた
としても、この内壁材(44)に邪魔されることなく、接合
作業を行うことができる。また、隣接する部屋ボックス
(2)(2)…の柱材(52)(52)…が集中して、それら柱材(5
2)(52)…の溝部同士が合わさっても、柱材(52)(52)…の
開口(56)(56)…からナット締付用の治具(150)を差し入
れることができ、ボルト接合に支障をきたすことがな
い。この接合に関しては、軸フレーム(50)の接合プレー
ト(49)だけでなく、床フレーム(30)の連結プレート(38)
も、基礎(1)にボルト接合するようにしても良い。
【0034】部屋ボックス(2)と構造梁(3)との接合
は、次のようになされている。まず、外壁側において
は、図13及び図14に示すように、構造梁(3)の上下
フランジ(90)(91)間に介装した梁中通しボルト(92)を用
いる。すなわち、1階部分の部屋ボックス(2)に対して
は、梁中通しボルト(92)の下部フランジ(91)を貫通した
下端部(94)を、外壁側の軸フレーム(40)における上側接
合プレート(49)のボルト穴(48)に挿入して、外部から作
業用開口(47)を介して差し入れたナット(95)を、この下
端部(94)へ螺合して締め付けるようにしている。また、
2階部分の部屋ボックス(2)に対しては、梁中通しボル
ト(92)の上部フランジ(90)を貫通した上端部(93)を、外
壁側の軸フレーム(40)における下側接合プレート(49)の
ボルト穴(48)に挿入して、外部から作業用開口(47)を介
して差し入れたナット(95)を、この上端部(93)へ螺合し
て締め付けるようにしている。なお、外壁側の他の軸フ
レーム(55)(56)(57)も、上記と同様にして構造梁(3)に
接合される。
【0035】図中、(96)は、構造梁(3)の上下フランジ
(90)(91)間に介装された梁補強部材であって、上側の水
平プレート(97)と下側のL型プレート(98)とを垂直プレ
ート(99)で連結してなる。また、(100)は、梁中通しボ
ルト(92)に螺合されたストッパ片、(107)は、外部から
作業用開口(47)に差し入れたナット締付用の治具であ
る。この接合に関しては、梁中通しボルト(92)を使用せ
ずに、単なる接合ボルトによって、外壁側の軸フレーム
(40)と構造梁(3)とを接合するようにしても良い。ま
た、軸フレーム(40)の接合プレート(49)だけでなく、天
井フレーム(15)や床フレーム(30)の連結プレート(22)(3
8)も、構造梁(3)にボルト接合するようにしても良い。
【0036】一方、内部側すなわち間仕切り壁側では、
1階部分の部屋ボックス(2)と構造梁(3)との接合に際
しては、図15に示すように、構造梁(3)の下部フラン
ジ(91)に形成したボルト穴(101)へ上方から挿入した接
合ボルト(102)を、間仕切り壁側の軸フレーム(50)にお
ける上側接合プレート(54)の裏ナット(53)に螺合して締
め付けるようにしている。さらに、天井フレーム(15)の
連結プレート(22)に形成してあるボルト穴(103)へ下方
から挿入した接合ボルト(104)を、下部フランジ(91)の
ボルト穴(105)に差し込んで、上方からナット(106)を螺
合して締め付けるようにしている。
【0037】また、2階部分の部屋ボックス(2)と構造
梁(3)との接合に際しては、図16乃至図18に示すよ
うに、構造梁(3)の上下フランジ(90)(91)間に介装した
梁中補強通しボルト(110)を用いる。この梁中補強通し
ボルト(110)は、上下端にボルト部(111)(112)が形成さ
れているシャフト(113)と、このシャフト(113)の下側ボ
ルト部(112)に螺合した長ナット(115)とからなり、シャ
フト(113)の上側ボルト部(111)が構造梁(3)の上部フラ
ンジ(90)を貫通し、その上部フランジ(90)の下側には、
受けナット(116)が螺合され、長ナット(115)の下端に
は、下部フランジ(91)を貫通した接合ボルト(117)が螺
合されている。
【0038】そして、梁中補強通しボルト(110)の上側
ボルト部(111)を、間仕切り壁側の軸フレーム(50)にお
ける下側接合プレート(49)の接合用ボルト穴(48)に差し
込んで、柱材(52)の溝部内へ差し入れたナット(120)を
螺合して締め付けるようにしている。このときも、基礎
(1)への接合と同様に、図に示すように、隣接する部屋
ボックス(2)(2)…が隣接してそれらの柱材(52)(52)…
が集中しても、柱材(52)(52)…の開口(56)(56)からナッ
ト締付用の治具(150)を差し入れることができ、ボルト
接合に支障をきたすことがない。この接合に関しては、
梁中補強通しボルト(110)を使用せずに、単なる接合ボ
ルトによって、外壁側の軸フレーム(40)と構造梁(3)と
を接合するようにしても良い。また、軸フレーム(50)の
接合プレート(49)だけでなく、床フレーム(30)の連結プ
レート(38)も、構造梁(3)にボルト接合するようにして
も良い。
【0039】2階部分の部屋ボックス(2)と小屋組(4)
との接合は、次のようにしてなされている。まず、外壁
部側においては、図19に示すように、外部から作業用
開口(47)を介して差し入れた接合ボルト(130)を、軸フ
レーム(40)における上側接合プレート(49)のボルト穴(4
8)からトラス(131)の下部フランジ(132)に形成したボル
ト穴(133)へ挿入して、この接合ボルト(130)へ上方から
ナット(140)を螺合して締め付けるようにしている。さ
らに、天井フレーム(15)の連結プレート(22)に形成して
あるボルト穴(103)へ下方から挿入した接合ボルト(141)
を、下部フランジ(132)のボルト穴(142)に差し込んで、
上方からナット(143)を螺合して締め付けるようにして
いる。
【0040】一方、間仕切り壁側では、部屋ボックス
(2)と構造梁(3)との接合のときと同様に、トラス(13
1)の下部フランジ(132)と間仕切り壁側の軸フレーム(5
0)、及び下部フランジ(132)と天井フレーム(15)とがボ
ルト接合されている。
【0041】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で上記の実施形態にお
いて多くの修正変更を加え得ることは勿論である。例え
ば、本実施形態においては、間仕切り壁側の軸フレーム
の柱材に作業用の開口を形成していたが、外壁側の軸フ
レームの柱材にも、作業用の開口を形成しても良く。ま
た天井フレームや床フレーム、各軸フレームの横材に作
業用の開口を形成しても良い。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の部屋ボックスによると、フレーム材に基礎や構造体へ
のボルト接合作業用の開口を設けているので、複数の部
屋ボックスを並設してフレーム材が集中するような場合
でも、それらフレーム材を基礎や構造体へ簡単にボルト
接合して、作業効率を高めることができる。特に、建築
物の間仕切り壁等を構成するような壁体の端部に位置す
る柱材の場合には、部屋ボックスを並設したときには、
4本ほど集中してしまうこともあるが、このような場合
でも、各柱材に作業用開口を設けておけば、これら柱材
を基礎や構造体へ確実にボルト接合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るボックス式建築物の
部屋ボックスの一例を示す斜視図である。
【図2】同じくその分解斜視図である。
【図3】部屋ボックスにおける間仕切り壁側の軸フレー
ム部分の斜視図である。
【図4】ボックス式建築物の概略図である。
【図5】1階部分の部屋ボックスの施工を示す図であ
る。
【図6】構造梁の施工を示す図である。
【図7】2階部分の部屋ボックスの施工を示す図であ
る。
【図8】小屋組の施工を示す図である。
【図9】屋根及び外壁パネル等の施工を示す図である。
【図10】外壁側における部屋ボックスと基礎との接合
を示す斜視図である。
【図11】間仕切り壁側における部屋ボックスと基礎と
の接合を示す斜視図である。
【図12】同じくその治具使用時の状態を示す斜視図で
ある。
【図13】外壁側における部屋ボックスと構造梁との接
合を示す斜視図である。
【図14】同じくその縦断面図である。
【図15】間仕切り壁側における1階部分の部屋ボック
スと構造梁との接合を示す斜視図である。
【図16】間仕切り壁側における2階部分の部屋ボック
スと構造梁との接合を示す斜視図である。
【図17】同じくその治具使用時の状態を示す斜視図で
ある。
【図18】同じくその縦断面図である。
【図19】外壁側における部屋ボックスとトラスとの接
合を示す斜視図である。
【符号の説明】
(1) 基礎 (2) 部屋ボックス (3) 構造梁 (10) 天井 (11) 床 (12)(13)(14) 壁体 (48) 接合用ボルト穴 (49) 接合プレート (52) 柱材(フレーム材) (55) フランジ (56) 開口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井と、床と、壁体とからなる部屋ボッ
    クスであって、中空閉鎖断面、又は、コ字型断面若しく
    はC型断面のフレーム材には、このフレーム材を基礎や
    構造体へボルト接合するための作業用の開口を設けるよ
    うにしたことを特徴とするボックス式建築物の部屋ボッ
    クス。
  2. 【請求項2】 前記フレーム材が、壁体の端部に位置す
    る柱材であって、この柱材の端面に接合用ボルト穴を有
    する接合プレートが一体に取り付けられ、この接合プレ
    ートの近傍における柱材の垂直部に、前記の開口を設け
    るようにした請求項1記載のボックス式建築物の部屋ボ
    ックス。
  3. 【請求項3】 前記フレーム材が、建築物の間仕切り壁
    を構成する壁体の端部に位置する柱材である請求項1又
    は2記載のボックス式建築物の部屋ボックス。
  4. 【請求項4】 前記フレーム材が、溝形鋼からなるもの
    であって、そのフランジの一部を切欠して前記の開口と
    した請求項1乃至3のいずれかに記載のボックス式建築
    物の部屋ボックス。
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