JP2001040304A - 着色テープ - Google Patents
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- JP2001040304A JP2001040304A JP11220486A JP22048699A JP2001040304A JP 2001040304 A JP2001040304 A JP 2001040304A JP 11220486 A JP11220486 A JP 11220486A JP 22048699 A JP22048699 A JP 22048699A JP 2001040304 A JP2001040304 A JP 2001040304A
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 上層11および下層12を少なくとも有
する構造からなり、クロム酸鉛を含有しないテープ基材
1の上層11にのみポリアゾイエローを使用して黄色の
層を設ける。下層12に二酸化チタンを使用して白色の
層を設ける。テープ基材1の下層12側に粘着剤層2を
設けて、着色テープを得る。 【効果】 廃棄後に土壌の汚染が懸念されるクロム酸鉛
を含有しないので、環境面に配慮した着色テープを提供
できる。安価な無機顔料を併用することにより、高価な
有機顔料の使用量を抑えることができるので、低コスト
で耐光変色性も良好な着色テープを提供できる。
する構造からなり、クロム酸鉛を含有しないテープ基材
1の上層11にのみポリアゾイエローを使用して黄色の
層を設ける。下層12に二酸化チタンを使用して白色の
層を設ける。テープ基材1の下層12側に粘着剤層2を
設けて、着色テープを得る。 【効果】 廃棄後に土壌の汚染が懸念されるクロム酸鉛
を含有しないので、環境面に配慮した着色テープを提供
できる。安価な無機顔料を併用することにより、高価な
有機顔料の使用量を抑えることができるので、低コスト
で耐光変色性も良好な着色テープを提供できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体育館、病院など
の屋内または道路などの屋外において、区画、文字また
は進行方向などを標示するために貼着して用いられる着
色テープ(以下、ラインテープともいう。)に関する。
の屋内または道路などの屋外において、区画、文字また
は進行方向などを標示するために貼着して用いられる着
色テープ(以下、ラインテープともいう。)に関する。
【0002】
【従来の技術】ラインテープは、テープ基材に種々の顔
料が配合されて着色されている。顔料は、無機顔料と有
機顔料とに大別されるが、耐光変色性およびコストなど
の観点から種々の無機顔料が多用されている。例えば、
黄色およびオレンジ色の無機顔料としては、クロム酸鉛
を必須として含有する顔料が多用されている。
料が配合されて着色されている。顔料は、無機顔料と有
機顔料とに大別されるが、耐光変色性およびコストなど
の観点から種々の無機顔料が多用されている。例えば、
黄色およびオレンジ色の無機顔料としては、クロム酸鉛
を必須として含有する顔料が多用されている。
【0003】しかし、クロム酸鉛を含有するラインテー
プが廃棄された場合、土壌を汚染することが懸念され、
環境への悪影響が憂慮される。また、環境面を配慮し
て、クロム酸鉛を含有する無機顔料を有機顔料に代替す
ると、無機顔料に比して耐光変色性が劣ったり、コスト
が上昇するという問題を避けられなかった。
プが廃棄された場合、土壌を汚染することが懸念され、
環境への悪影響が憂慮される。また、環境面を配慮し
て、クロム酸鉛を含有する無機顔料を有機顔料に代替す
ると、無機顔料に比して耐光変色性が劣ったり、コスト
が上昇するという問題を避けられなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記実情に鑑み、本発
明は、低コストで製造できるとともに、耐光変色性が良
好で環境面にも配慮した着色テープの提供を目的とす
る。
明は、低コストで製造できるとともに、耐光変色性が良
好で環境面にも配慮した着色テープの提供を目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】クロム酸鉛を含有する顔
料を使用していた従来の着色基材に代えて、脱クロム酸
鉛化を図った顔料、言い換えればクロム酸鉛を含有しな
い有機顔料で着色された層単独で構成された着色基材を
用いた場合、有機顔料は高価なので、コスト的に問題が
ある。本発明では、脱クロム酸鉛化を図った層単独で構
成された着色基材を用いるのではなく、上層および下層
を少なくとも有する構造からなるテープ基材を用い、そ
のテープ基材の上層または下層のいずれか一方の層に脱
クロム酸鉛化を図った顔料を使用し、他方の層には、白
色顔料のように、クロム酸鉛を含有しない無機顔料を使
用するものである。特に、有機顔料で着色された上層の
みで、着色テープとして必要とされる隠蔽性が得られれ
ば、下層は無色透明でもよく、顔料を使用しなくてもよ
い。
料を使用していた従来の着色基材に代えて、脱クロム酸
鉛化を図った顔料、言い換えればクロム酸鉛を含有しな
い有機顔料で着色された層単独で構成された着色基材を
用いた場合、有機顔料は高価なので、コスト的に問題が
ある。本発明では、脱クロム酸鉛化を図った層単独で構
成された着色基材を用いるのではなく、上層および下層
を少なくとも有する構造からなるテープ基材を用い、そ
のテープ基材の上層または下層のいずれか一方の層に脱
クロム酸鉛化を図った顔料を使用し、他方の層には、白
色顔料のように、クロム酸鉛を含有しない無機顔料を使
用するものである。特に、有機顔料で着色された上層の
みで、着色テープとして必要とされる隠蔽性が得られれ
ば、下層は無色透明でもよく、顔料を使用しなくてもよ
い。
【0006】すなわち、本発明の着色テープは、クロム
酸鉛を含有しないテープ基材の片面に粘着剤層が設けら
れたテープであって、該テープ基材が上層および下層を
少なくとも有する構造からなり、該上層または下層のい
ずれか一方の層のみが有機顔料を含有するものである。
酸鉛を含有しないテープ基材の片面に粘着剤層が設けら
れたテープであって、該テープ基材が上層および下層を
少なくとも有する構造からなり、該上層または下層のい
ずれか一方の層のみが有機顔料を含有するものである。
【0007】
【作用】本発明の着色テープのテープ基材はクロム酸鉛
を含有しないので、着色テープ廃棄後のクロム酸鉛によ
る環境への悪影響が解消される。また、テープ基材の上
層または下層のいずれか一方の層のみを有機顔料を含有
する着色層としているので、高価な有機顔料を含有する
層のみで同じ厚みのテープ基材を構成する場合よりも、
有機顔料の使用量が減り、低コストとなる。さらに、一
般的に無機顔料は、有機顔料に比して、発色団が劣化要
因に対して安定しているので、有機顔料を含有する層単
独の場合よりも、耐光変色性の点でも良好である。
を含有しないので、着色テープ廃棄後のクロム酸鉛によ
る環境への悪影響が解消される。また、テープ基材の上
層または下層のいずれか一方の層のみを有機顔料を含有
する着色層としているので、高価な有機顔料を含有する
層のみで同じ厚みのテープ基材を構成する場合よりも、
有機顔料の使用量が減り、低コストとなる。さらに、一
般的に無機顔料は、有機顔料に比して、発色団が劣化要
因に対して安定しているので、有機顔料を含有する層単
独の場合よりも、耐光変色性の点でも良好である。
【0008】また、有機顔料で着色された上層のみで、
着色テープとして必要とされる隠蔽性が得られれば、下
層は無色透明でもよく、顔料を使用しなくて済むので、
コスト的にさらに有利となる。
着色テープとして必要とされる隠蔽性が得られれば、下
層は無色透明でもよく、顔料を使用しなくて済むので、
コスト的にさらに有利となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではな
い。
明するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではな
い。
【0010】図1は、本発明の着色テープの一態様を示
す断面図であり、テープ基材1と粘着剤層2とから構成
される。テープ基材1は、クロム酸鉛を含有しないテー
プ基材であり、有機顔料により着色された上層11と、
クロム酸鉛を含有しない無機顔料により着色された下層
12との積層体からなる。
す断面図であり、テープ基材1と粘着剤層2とから構成
される。テープ基材1は、クロム酸鉛を含有しないテー
プ基材であり、有機顔料により着色された上層11と、
クロム酸鉛を含有しない無機顔料により着色された下層
12との積層体からなる。
【0011】上層11および下層12には、塩化ビニル
系樹脂にポリエステル系またはジオクチルフタレート系
等の可塑剤を配合したフィルム、ポリオレフィン(例え
ばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン−ポリ
プロピレンブレンド等)のフィルムが用いられる。
系樹脂にポリエステル系またはジオクチルフタレート系
等の可塑剤を配合したフィルム、ポリオレフィン(例え
ばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン−ポリ
プロピレンブレンド等)のフィルムが用いられる。
【0012】ポリエステル系可塑剤としては、例えばマ
レイン酸、アジピン酸、フタル酸などの二塩基酸と、エ
チレングリコール、1,2−プロピレングリコールなど
のグリコールとから得られる可塑剤が挙げられる。ジオ
クチルフタレート系可塑剤としては、ジ−n−オクチル
フタレート、ジイソオクチルフタレート、ジ−2−エチ
ルヘキシルフタレートなどの可塑剤が挙げられる。可塑
剤の配合量は、特に限定されるものではないが、例えば
塩化ビニル系樹脂等の樹脂100重量部に対して5重量
部〜35重量部、好ましくは10重量部〜20重量部程
度である。
レイン酸、アジピン酸、フタル酸などの二塩基酸と、エ
チレングリコール、1,2−プロピレングリコールなど
のグリコールとから得られる可塑剤が挙げられる。ジオ
クチルフタレート系可塑剤としては、ジ−n−オクチル
フタレート、ジイソオクチルフタレート、ジ−2−エチ
ルヘキシルフタレートなどの可塑剤が挙げられる。可塑
剤の配合量は、特に限定されるものではないが、例えば
塩化ビニル系樹脂等の樹脂100重量部に対して5重量
部〜35重量部、好ましくは10重量部〜20重量部程
度である。
【0013】クロム酸鉛を含まない有機顔料としては、
キナクリドンレッド、ポリアゾイエロー、パーマネント
レッド4R、パラレッド、ファーストイエローG、ファ
ーストイエロー10G、ジスアゾイエローG、ジスアゾ
イエローGR、ジスアゾオレンジ、ピラゾロオレンジ、
ブリリアントカーミン3B、ブリリアントカーミン6
B、ブリリアントスカーレットG、ブリリアントボルド
ー10B、ボルドー5B、パーマネントレッドF5R、
パーマネントカーミンFB、リソールレッドR、リソー
ルレッドB、レーキレッドC、レーキレッドD、ブリリ
アントファーストスカーレット、ピラゾロンレッド、ボ
ンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、ファイアレ
ッド、ナフトールグリーンB、ナフトールイエローS、
ローダミンBレーキ、ローダミン6Gレーキ、アリザリ
ンレーキ、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリ
ーン、ファーストスカイブルー、アニリンブラック、ジ
オキサジンバイオレットなどの赤色、橙色、黄色、緑
色、青色の有機顔料、さらに有機蛍光顔料が挙げられ
る。これら有機顔料の配合量は、例えば基材を構成する
樹脂(例えば、塩化ビニル系樹脂)100重量部に対し
て1重量部〜20重量部、好ましくは3重量部〜10重
量部程度である。
キナクリドンレッド、ポリアゾイエロー、パーマネント
レッド4R、パラレッド、ファーストイエローG、ファ
ーストイエロー10G、ジスアゾイエローG、ジスアゾ
イエローGR、ジスアゾオレンジ、ピラゾロオレンジ、
ブリリアントカーミン3B、ブリリアントカーミン6
B、ブリリアントスカーレットG、ブリリアントボルド
ー10B、ボルドー5B、パーマネントレッドF5R、
パーマネントカーミンFB、リソールレッドR、リソー
ルレッドB、レーキレッドC、レーキレッドD、ブリリ
アントファーストスカーレット、ピラゾロンレッド、ボ
ンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、ファイアレ
ッド、ナフトールグリーンB、ナフトールイエローS、
ローダミンBレーキ、ローダミン6Gレーキ、アリザリ
ンレーキ、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリ
ーン、ファーストスカイブルー、アニリンブラック、ジ
オキサジンバイオレットなどの赤色、橙色、黄色、緑
色、青色の有機顔料、さらに有機蛍光顔料が挙げられ
る。これら有機顔料の配合量は、例えば基材を構成する
樹脂(例えば、塩化ビニル系樹脂)100重量部に対し
て1重量部〜20重量部、好ましくは3重量部〜10重
量部程度である。
【0014】クロム酸鉛を含有しない無機顔料として
は、酸化チタン、亜鉛華、リトポン、バライト、沈降性
硫酸バリウム、炭酸カルシウム、せっこう、沈降性シリ
カなどの白色顔料、カーボンブラック、ランプブラッ
ク、チタンブラック、合成鉄黒などの黒色顔料、亜鉛
末、スレート粉などの灰色顔料、べんがらなどの赤色顔
料、アンバー、酸化鉄茶などの褐色顔料、黄土、黄色酸
化鉄、チタン黄などの黄色顔料、酸化クロム緑、コバル
ト緑、クロム緑などの緑色顔料、群青、鉄青、コバルト
青などの青色顔料が挙げられるが、安価な点から酸化チ
タンおよびカーボンブラックが好ましい。これら無機顔
料の配合量は、例えば基材を構成する樹脂(例えば、塩
化ビニル系樹脂)100重量部に対して1重量部〜20
重量部、好ましくは5重量部〜15重量部程度である。
は、酸化チタン、亜鉛華、リトポン、バライト、沈降性
硫酸バリウム、炭酸カルシウム、せっこう、沈降性シリ
カなどの白色顔料、カーボンブラック、ランプブラッ
ク、チタンブラック、合成鉄黒などの黒色顔料、亜鉛
末、スレート粉などの灰色顔料、べんがらなどの赤色顔
料、アンバー、酸化鉄茶などの褐色顔料、黄土、黄色酸
化鉄、チタン黄などの黄色顔料、酸化クロム緑、コバル
ト緑、クロム緑などの緑色顔料、群青、鉄青、コバルト
青などの青色顔料が挙げられるが、安価な点から酸化チ
タンおよびカーボンブラックが好ましい。これら無機顔
料の配合量は、例えば基材を構成する樹脂(例えば、塩
化ビニル系樹脂)100重量部に対して1重量部〜20
重量部、好ましくは5重量部〜15重量部程度である。
【0015】上層11および下層12は、いずれも一ま
たは二以上の層からなり、特に上層11は1〜3層、好
ましくは1層、下層12は1〜5層、好ましくは1〜3
層からなる。上層11の厚さは0.02mm〜0.6m
m、好ましくは0.05mm〜0.3mm、下層12の
厚さは0.03mm〜0.8mm、好ましくは0.1m
m〜0.7mmである。
たは二以上の層からなり、特に上層11は1〜3層、好
ましくは1層、下層12は1〜5層、好ましくは1〜3
層からなる。上層11の厚さは0.02mm〜0.6m
m、好ましくは0.05mm〜0.3mm、下層12の
厚さは0.03mm〜0.8mm、好ましくは0.1m
m〜0.7mmである。
【0016】上層11および下層12は、一または二以
上の層を熱ラミネートなどの常套手段により貼り合わせ
るなどして製造することができる。熱ラミネートは主と
して70〜150℃で熱ロールを用いて行われる。フィ
ルムの材質および厚さによって最も適切な条件を選択す
ればよい。また、得られた上層11および下層12を貼
り合わせ、所望により他の層を積層することによりテー
プ基材1が製造される。テープ基材1の厚さは特に限定
されないが、通常、0.05mm〜1.4mm、好まし
くは0.5mm〜0.9mmである。
上の層を熱ラミネートなどの常套手段により貼り合わせ
るなどして製造することができる。熱ラミネートは主と
して70〜150℃で熱ロールを用いて行われる。フィ
ルムの材質および厚さによって最も適切な条件を選択す
ればよい。また、得られた上層11および下層12を貼
り合わせ、所望により他の層を積層することによりテー
プ基材1が製造される。テープ基材1の厚さは特に限定
されないが、通常、0.05mm〜1.4mm、好まし
くは0.5mm〜0.9mmである。
【0017】図1に示す態様では、上層11が有機顔料
により着色され、下層12が無機顔料により着色されて
いるが、本発明の着色テープのテープ基材1は、上層1
1が無機顔料により着色され、下層12が有機顔料によ
り着色されていても良い。さらに、有機顔料で着色され
た上層11のみで、着色テープとして必要とされる隠蔽
性が得られれば、下層12は無色透明でもよく、下層1
2に顔料を使用する必要がなくなり、コスト的により有
利となる。
により着色され、下層12が無機顔料により着色されて
いるが、本発明の着色テープのテープ基材1は、上層1
1が無機顔料により着色され、下層12が有機顔料によ
り着色されていても良い。さらに、有機顔料で着色され
た上層11のみで、着色テープとして必要とされる隠蔽
性が得られれば、下層12は無色透明でもよく、下層1
2に顔料を使用する必要がなくなり、コスト的により有
利となる。
【0018】上記テープ基材1の片面に設けられる粘着
剤層2は特に限定されるものではなく、例えば天然ゴム
系、ブチルゴム系、SIS(スチレン−イソプレン−ス
チレンブロックポリマー)系、SEBS(スチレン−エ
チレン−ブタジエン−スチレン)系、アクリル系粘着剤
などを使用することができる。また、粘着剤には必要に
応じて、架橋剤、粘着付与剤、老化防止剤、安定剤、充
填剤、顔料などの公知の添加剤を配合することができ
る。
剤層2は特に限定されるものではなく、例えば天然ゴム
系、ブチルゴム系、SIS(スチレン−イソプレン−ス
チレンブロックポリマー)系、SEBS(スチレン−エ
チレン−ブタジエン−スチレン)系、アクリル系粘着剤
などを使用することができる。また、粘着剤には必要に
応じて、架橋剤、粘着付与剤、老化防止剤、安定剤、充
填剤、顔料などの公知の添加剤を配合することができ
る。
【0019】テープ基材1に粘着剤層2を形成する方法
としては、自体既知の方法で行えばよい。例えば、上記
の粘着剤をトルエン等の溶媒に溶解し、さらにDMSO
および/またはNMPの溶媒を添加した粘着剤の溶液を
ロールコーター、グラビアコーター、キスコーター等を
用いて塗布する方法等が挙げられる。粘着剤層2の厚さ
は、通常5μm〜100μm、好ましくは5μm〜50
μmである。但し、厚手のテープ基材に粘着剤層2を形
成する場合には、溶媒を用いずに固形糊の粘着剤をカレ
ンダーにて厚さ150μm程度で塗布する。
としては、自体既知の方法で行えばよい。例えば、上記
の粘着剤をトルエン等の溶媒に溶解し、さらにDMSO
および/またはNMPの溶媒を添加した粘着剤の溶液を
ロールコーター、グラビアコーター、キスコーター等を
用いて塗布する方法等が挙げられる。粘着剤層2の厚さ
は、通常5μm〜100μm、好ましくは5μm〜50
μmである。但し、厚手のテープ基材に粘着剤層2を形
成する場合には、溶媒を用いずに固形糊の粘着剤をカレ
ンダーにて厚さ150μm程度で塗布する。
【0020】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明は実施例のみに限定されるものでは
ない。なお、部とあるのは重量部を意味する。
説明するが、本発明は実施例のみに限定されるものでは
ない。なお、部とあるのは重量部を意味する。
【0021】実施例1 塩化ビニル系樹脂(商品名:TK−1000、信越化学
社製、以下同じ)100部に対してポリエステル系可塑
剤(商品名:P−200、旭電化社製)10部、有機顔
料としてポリアゾイエロー10部を配合し、厚さ0.2
mmの上層を得た。
社製、以下同じ)100部に対してポリエステル系可塑
剤(商品名:P−200、旭電化社製)10部、有機顔
料としてポリアゾイエロー10部を配合し、厚さ0.2
mmの上層を得た。
【0022】また、塩化ビニル系樹脂100部に対して
ジオクチルフタレート系可塑剤10部、無機顔料として
二酸化チタン(商品名:A−150、堺化学社製)10
部を配合し、厚さ200μmのフィルムを得、これを3
層貼り合わせて下層を得た。
ジオクチルフタレート系可塑剤10部、無機顔料として
二酸化チタン(商品名:A−150、堺化学社製)10
部を配合し、厚さ200μmのフィルムを得、これを3
層貼り合わせて下層を得た。
【0023】得られた上層および下層を熱ロールにて貼
り合わせて総厚0.75mmのテープ基材を得た。この
テープ基材の下層側に、厚さ0.15mmの天然ゴム系
粘着剤層をカレンダー塗工方式にて塗工して、黄色の着
色テープを得た。
り合わせて総厚0.75mmのテープ基材を得た。この
テープ基材の下層側に、厚さ0.15mmの天然ゴム系
粘着剤層をカレンダー塗工方式にて塗工して、黄色の着
色テープを得た。
【0024】実施例2 実施例1において、テープ基材の下層側ではなく上層側
に天然ゴム系粘着剤層を塗工して、黄色の着色テープを
得た。
に天然ゴム系粘着剤層を塗工して、黄色の着色テープを
得た。
【0025】比較例1 塩化ビニル系樹脂100部に対してジオクチルフタレー
ト系可塑剤70部、有機顔料としてポリアゾイエロー1
0部を配合し、厚さ0.75mmのテープ基材を得た。
このテープ基材の片側に、実施例1と同様に、厚さ0.
15mmの天然ゴム系粘着剤層を塗工して、黄色の着色
テープを得た。
ト系可塑剤70部、有機顔料としてポリアゾイエロー1
0部を配合し、厚さ0.75mmのテープ基材を得た。
このテープ基材の片側に、実施例1と同様に、厚さ0.
15mmの天然ゴム系粘着剤層を塗工して、黄色の着色
テープを得た。
【0026】比較例2 塩化ビニル系樹脂100部に対してジオクチルフタレー
ト系可塑剤20部、クロム酸鉛を含有する無機顔料10
部を配合し、厚さ0.75mmのテープ基材を得た。こ
のテープ基材の片側に、実施例1と同様に、厚さ0.1
5mmの天然ゴム系粘着剤層を塗工して、黄色の着色テ
ープを得た。
ト系可塑剤20部、クロム酸鉛を含有する無機顔料10
部を配合し、厚さ0.75mmのテープ基材を得た。こ
のテープ基材の片側に、実施例1と同様に、厚さ0.1
5mmの天然ゴム系粘着剤層を塗工して、黄色の着色テ
ープを得た。
【0027】実施例および比較例で得られた着色テープ
に関して、コスト、耐光変色性、加熱収縮率、環境面へ
の影響の各評価を行い、その結果を表1にまとめた。
に関して、コスト、耐光変色性、加熱収縮率、環境面へ
の影響の各評価を行い、その結果を表1にまとめた。
【0028】<耐光変色性> サンシャインウエザー:サンシャイン スーパーロング
ライフサンシャインウエザーメーター(スガ試験機
(株)製)にて300時間。 フェードメーター:耐光試験機 STANDARD UV LONG-LIF
E FADE METER(スガ試験機(株)製)にて300時間。 屋外暴露試験:JIS−A1410に基づき12ヶ月
間。
ライフサンシャインウエザーメーター(スガ試験機
(株)製)にて300時間。 フェードメーター:耐光試験機 STANDARD UV LONG-LIF
E FADE METER(スガ試験機(株)製)にて300時間。 屋外暴露試験:JIS−A1410に基づき12ヶ月
間。
【0029】<加熱収縮率>着色テープをアルミ板に貼
りつけて50℃×10日間保存後のMD方向の加熱収縮
率を測定した。
りつけて50℃×10日間保存後のMD方向の加熱収縮
率を測定した。
【0030】
【表1】
【0031】表1からも明らかなように、実施例1,2
のように、上層または下層にのみ顔料として高価なポリ
アゾイエローを使用して、脱クロム酸鉛化を図った黄色
の層を設け、下層または上層に顔料として安価な二酸化
チタンを使用して、白色の層を設けることにより、クロ
ム酸鉛を含有する比較例1の着色テープと同程度に耐光
変色性が良好であり、低コストで環境面にも配慮した着
色テープの提供が可能となった。
のように、上層または下層にのみ顔料として高価なポリ
アゾイエローを使用して、脱クロム酸鉛化を図った黄色
の層を設け、下層または上層に顔料として安価な二酸化
チタンを使用して、白色の層を設けることにより、クロ
ム酸鉛を含有する比較例1の着色テープと同程度に耐光
変色性が良好であり、低コストで環境面にも配慮した着
色テープの提供が可能となった。
【0032】
【発明の効果】上層および下層を少なくとも有する構造
からなり、クロム酸鉛を含有しないテープ基材におい
て、上層または下層のいずれか一方の層のみを有機顔料
を含有する着色層とし、他方の層を白色顔料のようにク
ロム酸鉛を含有しない顔料による着色層とする。あるい
は有機顔料で着色された上層のみで十分な隠蔽性が得ら
れる場合には、下層を顔料を含まない層とする。
からなり、クロム酸鉛を含有しないテープ基材におい
て、上層または下層のいずれか一方の層のみを有機顔料
を含有する着色層とし、他方の層を白色顔料のようにク
ロム酸鉛を含有しない顔料による着色層とする。あるい
は有機顔料で着色された上層のみで十分な隠蔽性が得ら
れる場合には、下層を顔料を含まない層とする。
【0033】かかる構成の着色テープは、テープ基材が
クロム酸鉛を含有しないので、着色テープ廃棄後のクロ
ム酸鉛による環境への悪影響が解消される。また、テー
プ基材の上層または下層のいずれか一方の層のみを有機
顔料を含有する着色層としているので、高価な有機顔料
を含有する層のみで同じ厚みのテープ基材を構成する場
合よりも、有機顔料の使用量が減り、低コストとなる。
さらに、一般的に無機顔料は、有機顔料に比して、発色
団が劣化要因に対して安定しているので、有機顔料を含
有する層単独の場合よりも、耐光変色性の点でも良好で
ある。したがって、低コストで耐光変色性も良好であ
り、環境面にも配慮した着色テープを提供できる。
クロム酸鉛を含有しないので、着色テープ廃棄後のクロ
ム酸鉛による環境への悪影響が解消される。また、テー
プ基材の上層または下層のいずれか一方の層のみを有機
顔料を含有する着色層としているので、高価な有機顔料
を含有する層のみで同じ厚みのテープ基材を構成する場
合よりも、有機顔料の使用量が減り、低コストとなる。
さらに、一般的に無機顔料は、有機顔料に比して、発色
団が劣化要因に対して安定しているので、有機顔料を含
有する層単独の場合よりも、耐光変色性の点でも良好で
ある。したがって、低コストで耐光変色性も良好であ
り、環境面にも配慮した着色テープを提供できる。
【図1】本発明の着色テープの一態様を示す断面図であ
る。
る。
1:テープ基材 11:上層 12:下層 2:粘着剤層
Claims (4)
- 【請求項1】 クロム酸鉛を含有しないテープ基材の片
面に粘着剤層が設けられたテープであって、該テープ基
材が上層および下層を少なくとも有する構造からなり、
該上層または下層のいずれか一方の層のみが有機顔料を
含有する着色テープ。 - 【請求項2】 該上層が有機顔料により着色された請求
項1記載の着色テープ。 - 【請求項3】 該上層および下層がいずれも一または二
以上の層からなり、該上層の厚さが0.02mm〜0.
6mm、該下層の厚さが0.03mm〜0.8mmであ
る請求項1または2記載の着色テープ。 - 【請求項4】 上層が1〜3層であり、下層が1〜5層
である請求項1〜3のいずれかに記載の着色テープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11220486A JP2001040304A (ja) | 1999-08-03 | 1999-08-03 | 着色テープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11220486A JP2001040304A (ja) | 1999-08-03 | 1999-08-03 | 着色テープ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001040304A true JP2001040304A (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=16751836
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11220486A Pending JP2001040304A (ja) | 1999-08-03 | 1999-08-03 | 着色テープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001040304A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100452208B1 (ko) * | 2002-06-28 | 2004-10-08 | 현대자동차주식회사 | 틈새 측정용 테이프 |
-
1999
- 1999-08-03 JP JP11220486A patent/JP2001040304A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100452208B1 (ko) * | 2002-06-28 | 2004-10-08 | 현대자동차주식회사 | 틈새 측정용 테이프 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051114 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090520 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090526 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20091006 |