JP2000211120A - 電飾看板用インクジェットプリント材、電飾看板用インクジェットプリント板及び電飾看板 - Google Patents

電飾看板用インクジェットプリント材、電飾看板用インクジェットプリント板及び電飾看板

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JP2000211120A
JP2000211120A JP11012225A JP1222599A JP2000211120A JP 2000211120 A JP2000211120 A JP 2000211120A JP 11012225 A JP11012225 A JP 11012225A JP 1222599 A JP1222599 A JP 1222599A JP 2000211120 A JP2000211120 A JP 2000211120A
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Hiroyoshi Sato
裕喜 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発色性が良く、背部の光源等が透けて見えず、
しかも点灯時と消灯時とで色相の差があまりない電飾看
板用インクジェットプリント板を得る。 【解決手段】プリント板3は、透明又は半透明の基材5
と、該基材5の上に粘着剤層を介して設けられた支持体
層7と、該支持体層7の上に設けられインクジェットプ
リンタによって噴射されたインクが定着したインク吸収
材層9と、該インク吸収材層9の上に透明粘着剤層10
を介して設けられた透明樹脂層11とを備え、該プリン
ト板3の全光線透過率は8〜60%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電飾看板用インクジ
ェットプリント材、電飾看板用インクジェットプリント
板及び電飾看板に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタによってフルカ
ラープリントしてなるプリント板が屋内、屋外の看板と
して使用されている。そのプリント板は、例えば、ポリ
塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、合成紙等に
よる支持フィルムの表面にインク吸収材層を形成し、そ
の上にインクジェットプリンタによってプリントし、さ
らにこれを白色アクリル板その他の不透明基材に貼り合
わせることによって形成されている。このような看板で
あれば、昼間のようにまわりが明るいときには看板の絵
や文字を読むことができるが、夜間あるいは暗い場所で
は、看板に光を当てないとその内容を読み取ることがで
きない。
【0003】これに対して、電飾看板が知られている。
これは、プリント板の背面に光を当てて該プリント板を
透過させることによって、絵や文字、支持フィルムを発
色させるようにしたものである。従って、この電飾看板
の場合は、昼間の明るいときには背面に光を当てずにそ
のままで使用することができ、暗くなったときに背面に
光を当てるようにすればよく、周囲の明暗に左右されず
に使用することができるという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記電飾看板に使用す
るプリント板は、背面に光を当てたときに当該プリント
板の地、絵や文字が鮮やかに発色し、表側からみて看板
の内容を明確に読み取ることができるようにする必要が
あるとともに、昼間の光を当てないときにも看板として
使用することができるように、光を当てたときと当てな
いときとで色相に大差がないことが要求される。
【0005】また、光を当てない昼間及び光を当てる夜
間のいずれにおいても、プリント板の表側からプリント
板背部の光源が透けて見えないようにすることも要求さ
れる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題に対して、上記プリント板を光が適量透過するような
材質にして、その解決を図っている。
【0007】請求項1に係る発明は、インクジェットプ
リンタによってプリントされ背面から光が当てられる電
飾看板用インクジェットプリント材であって、その全光
線透過率を8〜60%としたものである。
【0008】すなわち、本発明者の試作・研究によれ
ば、プリント板背面に光を当てたときに絵や文字等が鮮
やかに発色するか否か、光を当てたときと当てないとき
とで色相がどの程度変化するか、あるいはプリント板の
表側から背部の光源やその付属コード等の部品が透けて
見えるか否かは、当該プリント材の有する光の透過率に
最も大きく左右され、このプリント材の全光線透過率を
8〜60%にすることによって、良好な結果を得ること
ができたものである。
【0009】この点を詳述すると、上記透過率が8%未
満であれば、プリント板表から背部の光源等を視認し難
くなる点では有利であるが、夜間にプリント板背面から
光を当てても、光の透過量が少ないことからプリント面
全体が薄暗く、絵や文字の発色も不充分となって、看板
としての機能を果たし難くなる。一方、上記透過率が6
0%を越えると、当該プリント板の隠蔽力が低くなり過
ぎて、光を当てる・当てないに拘わらず、プリント板の
表側から背部の光源及びその他の部品が透けて見え易く
なり、それらが目障りとなって看板としての品質が低下
する。かかる観点から、より好ましい全光線透過率は2
0〜50%、さらには20〜40%である。
【0010】請求項2に係る発明は、請求項1に記載さ
れている電飾看板用インクジェットプリント材を、上記
インクジェットプリンタによってプリントが施される水
性インク吸収材層と、該水性インク吸収材層が支持され
る支持体層とによって構成したものである。この場合、
水性インク吸収材層は、付着したインクの一部を吸収す
ることによって、該インクを定着させることになる。
【0011】請求項3に係る発明は、請求項2におい
て、さらに、上記支持体層の背面に粘着剤層を介して剥
離紙が設けられており、上記水性インク吸収材層、支持
体層及び粘着剤層からなる三層構造体の全光線透過率が
8〜60%となるようにしたものである。
【0012】このような電飾看板用インクジェットプリ
ント材であれば、インクジェットプリンタによるプリン
ト後に、剥離紙を剥離して透明又は半透明の基材に貼り
付けることによって、プリント板(看板)を得ることが
できる。より好ましい全光線透過率は20〜50%、さ
らには20〜40%である。
【0013】請求項4に係る発明は、請求項2又は請求
項3において、上記支持体層が、ポリ塩化ビニル系、ポ
リエステル系又はポリオレフィン系の樹脂フィルムによ
って形成されているものである。
【0014】請求項5に係る発明は、請求項2におい
て、上記インク吸収材層は、樹脂にシリカ及び炭酸カル
シウムのうちの少なくとも一方が配合されたものであっ
て、樹脂固形分100重量部当たりの当該配合量(シリ
カ及び炭酸カルシウムの両者を配合する場合は両者合わ
せた配合量)が120〜200重量部であり、且つ該イ
ンク吸収材層の厚さが30〜60μmである。
【0015】このようなインク吸収材層であれば、上記
全光線透過率を8〜60%に、あるいは20〜50%
に、さらには20〜40%にすることが容易になる。
【0016】請求項6に係る発明は、請求項5におい
て、上記支持体層は、透明樹脂100重量部に対して酸
化チタンが20重量部以下配合されたものであって、該
支持体層の厚さが50〜200μmである。
【0017】このような支持体層及びインク吸収材層の
組合せであれば、上記全光線透過率を8〜60%に、あ
るいは20〜50%に、さらには20〜40%にするこ
とが容易になる。
【0018】請求項7に係る発明は、背面から光が当て
られる電飾看板用インクジェットプリント板であって、
透明又は半透明の基材と、該基材の上に粘着剤層を介し
て設けられインクジェットプリンタによって噴射された
インクが定着したインク吸収材層とを備え、その全光線
透過率を8〜60%としたものである。
【0019】この発明の場合も、請求項1の発明と同様
に、プリント板背面に光を当てたときに絵や文字等が鮮
やかに発色し、しかも、光を当てたときと当てないとき
とで色相に大差がなく、また、プリント板の表側から背
部の光源やその付属コード等の部品が透けて見えること
を避けることができる。また、より好ましい全光線透過
率は20〜50%、さらには20〜40%である。
【0020】請求項8に係る発明は、背面から光が当て
られる電飾看板用インクジェットプリント板であって、
透明又は半透明の基材と、該基材の上に粘着剤層を介し
て設けられインクジェットプリンタによって噴射された
インクが定着したインク吸収材層と、該インク吸収材層
の上に透明粘着剤層を介して設けられた透明樹脂層とを
備え、その全光線透過率を8〜60%としたものであ
る。
【0021】この発明の場合も、請求項1の発明と同様
に、プリント板背面に光を当てたときに絵や文字等が鮮
やかに発色し、しかも、光を当てたときと当てないとき
とで色相に大差がなく、また、プリント板の表側から背
部の光源やその付属コード等の部品が透けて見えること
を避けることができる。また、プリントされたインク吸
収材層が透明樹脂層で覆われているから、耐候性が高く
なる。より好ましい全光線透過率は20〜50%、さら
には20〜40%である。
【0022】請求項9に係る発明は、電飾看板であっ
て、プリント板装着用開口を有するハウジングと、イン
クジェットプリンタによってプリントされ、上記ハウジ
ングの開口に装着されたプリント板と、上記ハウジング
内における上記プリント板の背部に設けられた光源とを
備え、上記プリント板の全光線透過率が8〜60%であ
り、上記ハウジングの内周面が白色である。
【0023】このような電飾看板であれば、プリント板
背面に光を当てたときに絵や文字等が鮮やかに発色し、
しかも、光を当てたときと当てないときとで色相に大差
がなく、また、プリント板の表側から背部の光源やその
付属コード等の部品が透けて見えることを避けることが
できる。より好ましい全光線透過率は20〜50%、さ
らには20〜40%である。
【0024】
【発明の効果】以上のようにこの出願の発明によれば、
電飾看板用インクジェットプリント材あるいはプリント
板の全光線透過率を8〜60%としたから、プリント板
背面に光を当てたときに絵や文字等が鮮やかに発色し、
しかも、光を当てたときと当てないときとで色相に大差
がなく、また、プリント板の表側から背部の光源やその
付属コード等の部品が透けて見えることを避けることが
でき、電飾看板の性能が向上する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0026】図1に示す電飾看板において、1はプリン
ト板(看板本体)装着用開口2を有する箱形のハウジン
グ、3は該開口2に該開口2を塞ぐように装着されたプ
リント板であり、ハウジング1の奥、すなわち、プリン
ト板3の背部には該プリント板3の背面に光を当てる蛍
光灯(光源)4が複数本設けられている。ハウジング1
は白色アクリル板やアルミニウム板など少なくともその
内周面が白色の板によって形成されている。
【0027】図2に示すように、上記プリント板3は、
透明アクリル板(基材)5、粘着剤層6、支持体層7、
インクが定着したインク吸収材層9、透明粘着剤層1
0、及び透明樹脂層11とが順に積層されたものであ
る。以下、このプリント板3の具体例を説明する。
【0028】<例1>塩化ビニル樹脂(重合度105
0)100重量部に対し、DOP(可塑剤)を25重量
部、Ba−Zn系安定剤及びアクリル系助剤を適量、並
びに酸化チタン(白色顔料)を1.5重量部配合してな
る材料を、カレンダー加工法によって厚さ70μmにシ
ーティングすることによって、上記支持体層7用のフィ
ルムを得た。
【0029】次に剥離紙としての厚さ75μmの透明ポ
リエチレンテレフタレートフィルム(PET)のシリコ
ン処理加工を施した面にアクリル系粘着剤を塗工し、乾
燥することによって粘着剤層6を形成した。そして、こ
の粘着剤層6を有する剥離紙と上記支持体層用フィルム
とを圧着ロールによりラミネートすることによって、支
持体層7に粘着剤層6を介して剥離紙が設けられた積層
体を得た。上記アクリル系粘着剤は、主剤が2−エチル
ヘキシルアクリレート、ブチルアクリレート及びアクリ
ル酸の混合物(綜研化学(株)製SKダイン1311)
であり、硬化剤がTDI系のイソシアネートであり、主
剤と硬化剤とを100:3の割合で混合してなるもので
ある。
【0030】次に、吸水性ウレタン樹脂溶液100重量
部に対し、吸水材としてのシリカを45重量部、溶剤と
してのDMF(ジメチルホルムアミド)を120重量部
添加し、30分間攪拌することによってインク吸収材用
液を調製した。吸水性ウレタン樹脂溶液としては、セイ
コー化成(株)製高吸水性ポリマーであるラックスキン
U2599−2(ポリエチレンオキサイドを含有するポ
リエーテルポリオールにより変性されたウレタン樹脂,
樹脂固形分30%)を用いた。シリカとしては、塩野義
製薬(株)製カープレックスBS−304Nを用いた。
この場合、樹脂固形分100重量部当たりのシリカ配合
量は150重量部となる。
【0031】得られたインク吸収材用液を上記積層体の
支持体層7の上に塗工し、乾燥させることによって、厚
さ50μmのインク吸収材層12を形成した。得られた
積層体の層構成は図3に示す通りである。すなわち、こ
の電飾看板用インクジェットプリント材13は、ポリ塩
化ビニル製支持体層7の表面にインク吸収材層12が設
けられ、該支持体層7の裏面に粘着剤層6を介して剥離
紙14が設けられたものである。
【0032】次に、上記インク吸収材層12の表面に、
水性顔料インクを使用したインクジェットプリンタ
((株)ミマキエンジニアリング製JV−1300)に
よってフルカラーのプリントを行なってインクを吸収・
定着させることによって、上述のインクが定着したイン
ク吸収材層9を得た。さらに、このインク吸収材層9の
プリント面を雨や紫外線から保護するために、該プリン
ト面に厚さ30μmの透明粘着剤層を介して厚さ60μ
mの透明ポリ塩化ビニルフィルムを積層した。
【0033】図4は以上によって得られた電飾看板用イ
ンクジェットプリント板15の層構成を示すものであ
り、それは、剥離紙14の上に、粘着剤層6、支持体層
7、インクが定着したインク吸収材層9、透明粘着剤層
10及び透明樹脂層11が順に積層されている、という
ものである。
【0034】そこで、電飾看板用インクジェットプリン
ト板15から剥離紙14を剥離して透明アクリル板5に
貼り合わせることによって、先に説明したプリント板3
を得た。そして、このプリント板3を上記ハウジング1
の開口2に装着し、電飾看板を得た。
【0035】<例2>本例は、インク吸収材層12にイ
ンクジェットプリンタによってプリントを行なった後
に、透明粘着剤層10及び透明樹脂層11を施さなかっ
たものであり、他は例1と同じである。
【0036】<例3>本例は、支持体層7の酸化チタン
の配合量を0.5重量部としたものであり、他は例1と
同じである。
【0037】<例4>本例は、支持体層7の酸化チタン
の配合量を10重量部としたものであり、他は例1と同
じである。
【0038】<例5>本例は、支持体層7の酸化チタン
の配合量を20重量部としたものであり、他は例1と同
じである。
【0039】<例6>本例は、支持体層7の酸化チタン
の配合量を0重量部とし、また、インク吸収材層12の
厚さを20μmとしたものであり、他は例1と同じであ
る。
【0040】<例7>本例は、支持体層7の酸化チタン
の配合量を30重量部としたものであり、他は例1と同
じである。
【0041】<例8>本例は、支持体層7の酸化チタン
の配合量を0重量部とし、インク吸収材層12の厚さを
30μmとしたものであり、他は実施例1と同じであ
る。
【0042】<例9>本例は、支持体層7について、そ
の酸化チタン配合量を0重量部、厚さを50μmとし、
インク吸収材層12について、吸水性ウレタン樹脂固形
分100重量部当たりのシリカ配合量を100重量部、
同じく樹脂固形分100重量部当たりの炭酸カルシウム
配合量を20重量部、厚さを30μmとしたものであ
り、他は例1と同じである。使用した炭酸カルシウムは
カルライトKT(白石中央研究所(株)製)である。こ
の点は次の例10も同じである。
【0043】<例10>本例は、支持体層7について、
その酸化チタン配合量を20重量部、厚さを200μm
とし、インク吸収材層12について、吸水性ウレタン樹
脂固形分100重量部当たりのシリカ配合量を100重
量部、同じく樹脂固形分100重量部当たりの炭酸カル
シウム配合量を100重量部、厚さを60μmとしたも
のであり、他は例1と同じである。
【0044】[評価]上記各例について、以下の測定・
評価を行なって表1にまとめた。
【0045】1.全光線透過率 JIS K 7105(プラスチックの光学的特性試験方
法)に準じて、上記各例のプリント板の全光線透過率を
測定した。但し、いずれの例に関しても、インク吸収材
層にプリントが施されており、且つ透明アクリル板5に
貼り合わせる前のプリント板であって、剥離紙14を剥
がしたものを当該測定に供した。なお、例2では透明粘
着剤層10及び透明樹脂層11を備えていない状態での
測定となっている。
【0046】2.消灯状態でプリント板背部の蛍光灯等
が見えるか 各例の電飾看板を組み立て、昼間に蛍光灯4を点灯しな
い状態でプリント板の背部にある蛍光灯及びその配線類
がプリント板の表側から透けて見えるか否かを目視で調
べた。表1では、見えない場合を「○」で表し、蛍光灯
等の存在がわかる場合を「×」で表している。
【0047】3.点灯状態でプリント板背部の蛍光灯等
が見えるか 各例の電飾看板を組み立て、夜間に蛍光灯4を点灯した
状態でプリント板の背部にある蛍光灯及びその配線類が
プリント板の表側から透けて見えるか否かを目視で調べ
た。表1では、見えない場合を「○」で表し、蛍光灯等
の存在がわかる場合を「×」で表している。
【0048】4.点灯した場合の発色性 各例の電飾看板を組み立て、夜間に蛍光灯4を点灯した
ときのプリント板の地(白色)及びインク定着部の発色
性を目視で調べた。表1では、発色が非常に良好である
ときを「◎」、良好であるときを「○」、悪いときを
「×」、の三段階評価で表している。
【0049】5.蛍光灯の点灯の有無による色相の違い 各例の電飾看板を組み立て、蛍光灯を点灯したときと点
灯しないときとで、インク定着部の色相の違いを目視で
調べた。表1では、色相に大差がないときを「○」、差
が大きいときを「×」で表している。
【0050】
【表1】
【0051】表1によれば、支持体層の酸化チタン配合
量に対応してプリント板の全光線透過率が変化するこ
と、全光線透過率が高くなり過ぎると、蛍光灯を点灯し
た場合及び点灯しない場合のいずれにおいてもプリント
板背部の物が透けて見え易くなり、発色性も悪くなり、
また、色相差も大きくなること、全光線透過率が低くな
りすぎると、発色性が悪くなり、色相差も大きくなるこ
と、全光線透過率を適切な範囲(8〜60%)にする
と、良好な結果が得られ、特に30〜40%の範囲で格
別に良好な結果が得られることがわかる。
【0052】なお、透明アクリル板5に代えて半透明の
基材を使用する場合には、図3又は図4に示すプリント
板を該半透明基材に貼り合わせた状態で全光線透過率が
8〜60%になるように、あるいは20〜40%になる
ように、さらには30〜40%になるようにする必要が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電飾看板の断面図。
【図2】同電飾看板のプリント板の層構成を示す断面
図。
【図3】同電飾看板の透明基材に貼り合わせるプリント
板の層構成を示す断面図。
【図4】同電飾看板のインクジェットプリント前のプリ
ント板の層構成を示す断面図。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 開口 3 プリント板 4 蛍光灯(光源) 5 透明アクリル板(透明基板) 6 粘着剤層 7 支持体層 9 インクが定着したインク吸収材層 10 透明粘着剤層 11 透明樹脂層 12 インクが定着していないインク吸収材層 13 プリント材 14 剥離紙 15 プリント板

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェットプリンタによってプリン
    トされ背面から光が当てられる電飾看板用インクジェッ
    トプリント材であって、 全光線透過率が8〜60%である電飾看板用インクジェ
    ットプリント材。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記インクジェットプリンタによってプリントが施され
    る水性インク吸収材層と、該水性インク吸収材層が支持
    される支持体層とを備えてなる電飾看板用インクジェッ
    トプリント材。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 さらに、上記支持体層の背面に粘着剤層を介して剥離紙
    が設けられ、 上記水性インク吸収材層、支持体層及び粘着剤層からな
    る三層構造体の全光線透過率が8〜60%である電飾看
    板用インクジェットプリント材。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3において、 上記支持体層が、ポリ塩化ビニル系、ポリエステル系又
    はポリオレフィン系の樹脂フィルムによって形成されて
    いる電飾看板用インクジェットプリント材。
  5. 【請求項5】 請求項2において、 上記インク吸収材層は、樹脂にシリカ及び炭酸カルシウ
    ムのうちの少なくとも一方が配合されたものであって、
    樹脂固形分100重量部当たりの当該配合量が120〜
    200重量部であり、且つ該インク吸収材層の厚さが3
    0〜60μmである電飾看板用インクジェットプリント
    材。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 上記支持体層は、透明樹脂100重量部に対して酸化チ
    タンが20重量部以下配合されたものであって、該支持
    体層の厚さが50〜200μmである電飾看板用インク
    ジェットプリント材。
  7. 【請求項7】 背面から光が当てられる電飾看板用イン
    クジェットプリント板であって、 透明又は半透明の基材と、該基材の上に粘着剤層及び支
    持体層を介して設けられインクジェットプリンタによっ
    て噴射されたインクが定着したインク吸収材層とを備
    え、 全光線透過率が8〜60%である電飾看板用インクジェ
    ットプリント板。
  8. 【請求項8】 背面から光が当てられる電飾看板用イン
    クジェットプリント板であって、 透明又は半透明の基材と、該基材の上に粘着剤層及び支
    持体層を介して設けられインクジェットプリンタによっ
    て噴射されたインクが定着したインク吸収材層と、該イ
    ンク吸収材層の上に透明粘着剤層を介して設けられた透
    明樹脂層とを備え、 全光線透過率が8〜60%である電飾看板用インクジェ
    ットプリント板。
  9. 【請求項9】 プリント板装着用開口を有するハウジン
    グと、インクジェットプリンタによってプリントされ、
    上記ハウジングの開口に装着されたプリント板と、 上記ハウジング内における上記プリント板の背部に設け
    られた光源とを備え、 上記プリント板の全光線透過率が8〜60%であり、 上記ハウジングの内周面が白色である電飾看板。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004216654A (ja) * 2003-01-14 2004-08-05 Toyo Ink Mfg Co Ltd インクジェット受容シートおよびそれを用いた電飾看板

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004216654A (ja) * 2003-01-14 2004-08-05 Toyo Ink Mfg Co Ltd インクジェット受容シートおよびそれを用いた電飾看板

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