JP2001040273A - 抗菌性塗料およびそれを用いた抗菌製品 - Google Patents

抗菌性塗料およびそれを用いた抗菌製品

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Abstract

(57)【要約】 【課題】人体に対する毒性が極めて低く優れた抗菌性を
有し、かつその抗菌性を金属製品、ガラス製品、陶磁器
およびセラミック製品、プラスチック製品、木製品、繊
維製品、紙製品等様々な製品に対して容易に付与できる
抗菌性塗料および該塗料を用いて得られる皮膜を有する
抗菌製品を提供すること。 【解決手段】ε−ポリリジン、ε−ポリリジン塩または
これらの付加物を含有することを特徴とする抗菌性塗
料、およびこれを各種製品に塗布した抗菌製品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抗菌性塗料、および
該塗料の塗布膜を有する抗菌性製品に関する。さらに詳
しくは、ε−ポリリジン、ε−ポリリジン塩、ε−ポリ
リジン錯体、ε−ポリリジン付加物(以下、総称してε
PL類という)を抗菌剤とし、ポリビニルピロリドンの
ホモポリマ−もしくはコポリマー、アセタール化樹脂ま
たは変成ポリメタクリル酸エステル(以下、総称してビ
ヒクル類という)のうち少なくとも一種類の成分をビヒ
クルとし、低級アルコールとそのエステル、グリコール
とそのモノエーテルならびにそのモノエーテルのエステ
ル、低級ケトンの少なくとも一種類を相溶性溶剤(以
下、総称して溶剤類という)とする抗菌性塗料および該
塗料にヨ−ドもしくは第4級アンモニウム塩をさらに含
有する塗料および該塗料を用いて得られる塗布膜を有す
る抗菌製品に関する。
【0002】
【従来の技術】1997年度の厚生白書によると、現代
は生活環境の近代化、多様化と関連する各種原材料の国
際化によって世界的な規模での感染の機会が増えている
といわれる。これに関連して、衛生的で快適な生活環境
を指向する傾向が高くなり、福祉施設、医療・療養施設
や公共施設のみならず一般の衣食住空間での抗菌加工を
施した製品が要望されている。
【0003】例えば、銀イオン、銅イオン等の抗菌性を
有する金属イオンをゼオライト化合物やジルコニウム化
合物等のイオン交換能を有する無機固体粒子とイオン交
換して得られる無機系抗菌剤については、既にプラスチ
ック成型品に練り込んだ製品が市販され、さらにウレタ
ン系ビヒクルによる塗料化も提案されている(窪田三
郎,ほか,防菌防黴,26,[6],301〜307
(1998))。しかしながら、係る無機系抗菌剤は塩
素、イオウ等が共存する環境下では不活性化したり、ア
レルギー症状誘因作用、金属化合物の変色による成型品
の経時着色を生ずる等の問題点がある。
【0004】また、有機化学合成により得られる抗菌
剤、例えばイミダゾール化合物等に代表される有機系抗
菌剤類は極めて少量で強力な抗菌効果を発揮する反面、
人体に対する安全性が低く、食品包装をはじめとする生
活関連用途については使用は困難である。
【0005】これに対して、有機系抗菌剤でも天然物よ
り分離・抽出された抗菌性物質、例えばストレプトマイ
セス属に属する微生物の培養により得られるε−ポリリ
ジン、ヒノキやヒバより抽出されるヒノキチオール、カ
ラシやワサビより抽出されるイソチアン酸アリル等の天
然由来の抗菌性物質(以下、天然系抗菌剤という。)に
ついては高い安全性が確認されており、食品保存用途に
も用いられている。近年では、より安全性の高い抗菌加
工製品を得る目的から天然系抗菌剤を用いる研究が盛ん
に行われており、プラスチックへの練り込み製品や繊維
製品、紙製品への応用が提案・実用化されている。しか
しながら、例えばヒノキチオールやイソチアン酸アリル
等では、前者は光によって分解して抗菌効果を失い、後
者は独特の臭気により汎用化し難い弱点を有しており、
また、塗料に含有させると塗料中のビヒクルとの親和性
にも乏しい。
【0006】一方、ε−ポリリジンはストレプトマイセ
ス属微生物から得られるヒト必須アミノ酸L−リジンの
オリゴペプチドであり、厚生省の既存添加物名簿に収録
されている食品保存料であることから、安全性指向、天
然物指向の時流からその汎用性が期待されている。
【0007】また、天然の無機系抗菌剤であるヨードは
その着色性のため使用が制限されているものであるが、
微小量の添加では実用上差し支えなく、しかもεPL類
と共存してもεPL類の抗菌効果を損なわない物質であ
る。
【0008】本出願人は、先に特開平10−23732
0号公報で、εPL類をプラスチックに練り込んだ抗菌
性樹脂組成物、プラスチックと同等の作用物質であるウ
ルシ、ボイル油、油性ワニス、および油性エナメル等塗
料と混合した抗菌性塗料およびこれらの組成物を用いて
得られる抗菌性樹脂成型品について提案した。
【0009】しかしながら、εPL類は極めて親水性が
高く通常は水溶液として存在する物質であるため、プラ
スチックやウルシ、ボイル油、油性ワニス、油性エナメ
ル等へ安定的に利用するためには含水率が15重量%以
下に濃縮・乾燥処理を施してやる必要があり、その製造
コストおよび汎用性において制限のあるものであった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、前記の
従来技術の問題点を解決すべく鋭意検討を重ねた。その
結果、ビヒクルとしてポリビニルピロリドン、ポリビニ
ルピロリドンのコポリマー、アセタール化樹脂または変
成ポリメタクリル酸エステルのうち少なくとも一種をそ
の成分とし、相溶性溶剤として低級アルコールとそのエ
ステル、グリコールとそのモノエーテルならびにそのモ
ノエーテルのエステル、低級ケトンの少なくとも一種を
その成分として用いることにより、抗菌剤として含水率
15重量%以下のεPL類のみならず、εPL類水溶液
を用いても均一で安定性が高い塗料が得られるばかり
か、乾燥・硬化後の塗膜も平滑で美しく仕上がるうえ、
抗菌効果も高く、かつ耐久性にも優れた塗料が得られる
ことを見出し、さらに、抗菌性助剤としてヨードや第4
級アンモニウム塩を併用することにより該塗料の抗菌効
果がさらに向上し、εPL類の使用量を低減できること
を見出し、これらの知見に基づいて本発明を完成した。
【0011】以上の記述から明らかなように、本発明の
目的は、人体に対する毒性が極めて低く、優れた抗菌性
を有し、かつその抗菌性を金属製品、ガラス製品、陶磁
器およびセラミック製品、プラスチック製品、木製品、
繊維製品、紙製品等様々な製品に対して容易に適用可能
であり、環境中の微生物増殖抑制、食品の腐敗防止の分
野で幅広く利用できる抗菌性塗料を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記により構
成される。 (1)抗菌剤、ビヒクルおよび相溶性溶剤を含有する抗
菌性塗料であって、抗菌剤としてε−ポリリジン、ε−
ポリリジン塩もしくはこれらの付加物を含有することを
特徴とする抗菌性塗料。
【0013】(2)さらに、ヨード及び/又は第4級ア
ンモニウム塩を含有することを特徴とする前記第1項記
載の抗菌性塗料。
【0014】(3)ε−ポリリジン、ε−ポリリジン塩
もしくはこれらの付加物の含有量が抗菌性塗料に対し
て、0.001重量%〜50重量%である前記第1項も
しくは第2項のいずれか1項記載の抗菌性塗料。
【0015】(4)ヨードの含有量が抗菌性塗料に対し
て、0.0001重量%〜1.0重量%であり、第4級
アンモニウム塩の含有量が抗菌性塗料に対して、0.0
001重量%〜10重量%である前記第2項記載の抗菌
性塗料。
【0016】(5)ビヒクルがポリビニルピロリドン、
ポリビニルピロリドンのコポリマー、アセタール化樹
脂、変成ポリメタクリル酸エステルの中から選ばれる一
種以上のビヒクルである前記第1項〜第4項のいずれか
1項記載の抗菌性塗料。
【0017】(6)相溶性溶剤が炭素数1〜8の低級ア
ルコールおよびその誘導体、グリコールおよびその誘導
体の中から選ばれる1種以上の溶剤である前記第1項〜
第5項のいずれか1項記載の抗菌性塗料。
【0018】(7)ビヒクルの含有量が、抗菌性塗料に
対して、ポリビニルピロリドン0.5重量%〜95重量
%、ポリビニルピロリドンのコポリマー0.5重量%〜
95重量%、アセタール化樹脂0.5重量%〜95重量
%および変成ポリメタクリル酸エステル0.1重量%〜
50重量%の中から選ばれる含有量である前記第1項〜
第6項のいずれか1項記載の抗菌性塗料。
【0019】(8)相溶性溶剤の含有量が、抗菌性塗料
に対して0.5重量%〜95重量%である請求項1〜7
のいずれか1項記載の抗菌性塗料。
【0020】(9)前記第1項1〜第8項のいずれか1
項記載の抗菌性塗料の塗布膜を有することを特徴とする
抗菌製品。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明につき詳細に説明す
る。本発明で用いるε−ポリリジンは、例えば特許第1
245361号明細書に記載のε−ポリリジン生産菌で
ある、ストレプトマイセス属に属するストレプトマイセ
ス・アルプラス・サブスピーシーズ・リジノポリメラス
を培地に培養し、得られた培養物からε−ポリリジンを
分離、採取することによって得られる。該ε−ポリリジ
ンは厚生省の既存添加物名簿に収録されている物質であ
り、食品保存料等に利用されている。
【0022】本発明にあっては、ε−ポリリジンは遊離
の形で用いることもできるが、ε−ポリリジン塩、ε−
ポリリジン錯体、ε−ポリリジン付加物の形でも用いる
ことができる。ε−ポリリジンは遊離の形であれ、塩、
錯体もしくは付加物のいずれの形であれ、その抗菌効果
に本質的な差はない。
【0023】ε−ポリリジン塩としては、ε−ポリリジ
ンと例えば塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸との塩、酢
酸、乳酸、プロピオン酸、フマル酸、リンゴ酸、クエン
酸、マレイン酸、アジピン酸、グルコン酸等の有機酸と
の塩、カプロン酸、ラウリン酸、ステアリン酸等の中鎖
および長鎖の飽和脂肪酸との塩、オレイン酸、リノール
酸、アラキドン酸等の中鎖および長鎖の不飽和脂肪酸と
の塩等を挙げることができる。
【0024】ε−ポリリジン錯体とは、ε−ポリリジン
の錯化合物であり、ε−ポリリジン付加物とは、ε−ポ
リリジンと例えばハロゲン化アルミニウムとの付加物、
ε−ポリリジンをシリカゲル、天然および合成ゼオライ
ト、ケイソウ土等のケイ酸塩化合物、タルク、クレイ、
ハイドロタルサイト、炭酸カルシウム、リン酸塩化合
物、および酸化チタン等の無機物に担持させた担持物、
ε−ポリリジンをセルロース化合物、プラスチック、活
性炭、糖等の有機物に担持させた担持物等である。ま
た、本発明における付加物は、ε−ポリリジンが担体に
物理的、化学的、電気的に結合している場合のみなら
ず、ε−ポリリジンが単純に担体に付着している場合も
含まれる。
【0025】本発明で用いるεPL類の含水率は特に制
限されないが、ε−ポリリジンを使用するにあたって
は、ε−ポリリジン濃度が20〜25重量%の水溶液が
好適である。
【0026】本発明で用いるビヒクル類は、ビニルピロ
リドンのホモポリマーもしくはコポリマー、アセタール
化樹脂または変成ポリメタクリル酸エステルのうち少な
くとも一種類を成分とする。
【0027】ビニルピロリドンのコポリマーはビニルピ
ロリドンと酢酸ビニルとのランダムコポリマーが知られ
ており、本発明にあってはポリビニルピロリドン:酢酸
ビニル比が任意なものを使用できるが、その組成が1:
9〜8:2のものが含水系組成物については均一性が得
られることから好適である。
【0028】アセタール化樹脂はポリビニルアルコール
をブチルアルデヒドやホルムアルデヒドでアセタール化
処理して得られるポリマーであり、分子量と分子中の水
酸基量を適当に選択することにより、εPL類との相溶
性ならびに塗料の均一性を調整することができるが、重
合度で約100〜800、水酸基量で約20±10モル
%のものが好適である。
【0029】ポリメタクリル酸エステルもまた汎用性の
ポリマーであり、市販品の使用が可能であるが、エステ
ル部分にアルコキシシリル基(−O−R−Si(OR
´)4)を有する変成ポリメタクリル酸エステルが含水
系塗料では操作上好適である。
【0030】また、本発明で用いるビヒクル類には目的
に応じて、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセ
ルロース等の親水性ポリマーを加えることもできる。
【0031】本発明で用いる相溶性溶剤は、低級アルコ
ールとそのエステル、グリコールとそのモノエーテルな
らびにそのモノエーテルのエステル、低級ケトンおよび
これらの1種以上の混合物を挙げることができる。低級
アルコールとは炭素数1〜8までの脂肪族アルコール、
より好ましくは炭素数1〜4までの脂肪族アルコールで
あり、低級アルコールのエステルとは該低級アルコ−ル
と酢酸とのエステルである。
【0032】グリコールとそのモノエーテルならびにそ
のモノエーテルのエステルは、グリコールのメチルエー
テルあるいはブチルエーテル、およびそれらの酢酸エス
テルであり、通常セロソルブとして知られている。
【0033】低級ケトンとはアセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトンのような炭素数3〜6の
ケトンである。
【0034】本発明の塗料には添加剤として界面活性
剤、硬化促進剤および安定剤、添加剤等を用いることが
できる。該界面活性剤としてはカチオン性界面活性剤、
両性界面活性剤、およびノニオン性界面活性剤を用いる
ことができるが、特にケイ素を含む四級塩型界面活性剤
はε−ポリリジンと親和性がある。
【0035】硬化促進剤としてはジイソシアネート類等
を用いることができるが、該塗料を食品関連用途に利用
する場合には低毒性であるヘキサメチレンジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネートが好適である。
【0036】 安定剤としてはコロイド状の無機酸
化物を用いることができるが、コロイド状のシリカは粘
度調整作用があり好適である。
【0037】また、この他にも塗料に広く用いられてい
る各種の顔料や染料を必要に応じて随時添加してもよ
く、さらには塗料の性能を低下させないものであるなら
ばグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖エステル等の界面
活性剤や、酢酸、乳酸、コハク酸、酒石酸、フマル酸、
グルコン酸、アジピン酸等の有機酸類、グリシン、アラ
ニン等のアミノ酸類、およびその他のεPL類の抗菌効
果と相加・相乗効果を示す物質やεPL類の抗菌効果を
助長させる各種の添加物を添加してもよい。
【0038】本発明の塗料は金属製品、ガラス製品、陶
磁器およびセラミック製品、プラスチック製品、木製
品、繊維製品、紙製品等の面にスプレー、浸漬、スピン
コート、グラビア印刷法等の広く一般に行われている塗
装手段により付着し抗菌性の被膜を形成することができ
る。塗工後は室温で風乾、あるいは原材料の性質によっ
て60〜120℃の温度範囲で数分〜数時間程度加熱し
て硬化させることができる。また、必要に応じて重ね塗
りしてもよく、さらには紫外線照射による硬化も可能で
ある。
【0039】また、アセタール化樹脂で片面を処理し、
別の片面をεPL類を含有する本発明の塗料でコーティ
ングしたフィルムは、抗菌性と共に酸素に対するバリア
ー性を示し食品包装材料として有用である。基材に用い
られるフィルムはエチレン・酢酸ビニルコポリマー、延
伸ポリエチレン、延伸ポリプロピレン、延伸ポリエステ
ル、延伸ポリアミド、アルミニウム箔、酸化ケイ素(S
iO2)付きアルミニウム箔等の食品包装用フィルムを
用いることができるが、食品包装に用いられる基材であ
れば特に限定されない。
【0040】
【実施例】以下、試験例および実施例を用いて本発明を
詳細を説明する。なお、実施例は本発明をなんら限定す
るものではない。
【0041】実施例1 ポリビニルピロリドン(以下、略称してPVPとい
う。)とポリビニルアセテート(以下、略称してPVA
Cという。)との混合物(組成比1:1)を20重量
部、イソプロピルアルコール(以下、略称してIPAと
いう。)を180重量部、ε−ポリリジン25重量%水
溶液を20重量部の割合で混合して得られた均一溶液を
20℃に24時間保存して熟成させ、塗料を作製した。
該塗料を50mm×50mm×1mmのポリカーボネー
トシート(以下、略称してPCシートという。)上に塗
布・製膜して試験片1を作製し、所定の試験を実施し
た。
【0042】実施例2 ε−ポリリジン25重量%水溶液を10重量部の割合に
代えた以外は実施例1に準拠して試験片2を作製し、所
定の試験を実施した。
【0043】実施例3 ε−ポリリジン25重量%水溶液を5重量部の割合に代
えた以外は実施例1に準拠して試験片3を作製し、所定
の試験を実施した。
【0044】比較例1 ε−ポリリジン水溶液を添加しなかった以外は実施例1
に準拠して試験片4を作製し、所定の試験を実施した。
【0045】実施例4 基材をPCシートからポリプロピレンシート(以下、略
称してPPシートという。)に代えた以外は実施例1に
準拠して試験片5を作製し、所定の試験を実施した。
【0046】実施例5 基材をPCシートからPPシートに代えた以外は実施例
2に準拠して試験片6を作製し、所定の試験を実施し
た。
【0047】実施例6 基材をPCシートからPPシートに代えた以外は実施例
3に準拠して試験片7を作製し、所定の試験を実施し
た。
【0048】比較例2 基材をPCシートからPPシートに代えた以外は比較例
1に準拠して試験片8を作製し、所定の試験を実施し
た。
【0049】実施例7 基材をPCシートからポリエチレンシート(以下、略称
してPEシートという。)に代えた以外は実施例1に準
拠して試験片9を作製し、所定の試験を実施した。
【0050】実施例8 基材をPCシートからPEシートに代えた以外は実施例
2に準拠して試験片10を作製し、所定の試験を実施し
た。
【0051】実施例9 基材をPCシートからPEシートに代えた以外は実施例
3に準拠して試験片11を作製し、所定の試験を実施し
た。
【0052】比較例3 基材をPCシートからPEシートに代えた以外は比較例
1に準拠して試験片12を作製し、所定の試験を実施し
た。
【0053】実施例10 基材をPCシートからポリエチレンテレフタレートシー
ト(以下、略称してPETシートという。)に代えた以
外は実施例1に準拠して試験片13を作製し、所定の試
験を実施した。
【0054】実施例11 基材をPCシートからPETシートに代えた以外は実施
例2に準拠して試験片14を作製し、所定の試験を実施
した。
【0055】実施例12 基材をPCシートからPETシートに代えた以外は実施
例3に準拠して試験片15を作製し、所定の試験を実施
した。
【0056】比較例4 基材をPCシートからPETシートに代えた以外は比較
例1に準拠して試験片16を作製し、所定の試験を実施
した。
【0057】実施例13 基材をPCシートからナイロンシート(以下、略称して
PAシートという。)に代えた以外は実施例1に準拠し
て試験片17を作製し、所定の試験を実施した。
【0058】実施例14 基材をPCシートからPAシートに代えた以外は実施例
2に準拠して試験片18を作製し、所定の試験を実施し
た。
【0059】実施例15 基材をPCシートからPAシートに代えた以外は実施例
3に準拠して試験片19を作製し、所定の試験を実施し
た。
【0060】比較例5 基材をPCシートからPAシートに代えた以外は比較例
1に準拠して試験片20を作製し、所定の試験を実施し
た。
【0061】実施例16 基材をPCシートからシリカ被膜を有するアルミニウム
箔(以下、略称してAL箔という。)に代えた以外は実
施例1に準拠して試験片21を作製し、所定の試験を実
施した。
【0062】実施例17 基材をPCシートからAL箔に代えた以外は実施例2に
準拠して試験片22を作製し、所定の試験を実施した。
【0063】実施例18 基材をPCシートからAL箔に代えた以外は実施例3に
準拠して試験片23を作製し、所定の試験を実施した。
【0064】比較例6 基材をPCシートからAL箔に代えた以外は比較例1に
準拠して試験片24を作製し、所定の試験を実施した。
【0065】1)シートの外観観察試験1 前記の実施例1〜18および比較例1〜6で得られた各
試験片の外観を目視で観察した。その結果を後述の表1
に示した。
【0066】2)抗菌性試験1 前記の実施例1〜18および比較例1〜6で得られた各
試験片を、水道水を用い流速2リットル/分の条件にて
0〜30分間流水洗浄した試験片について、下記の抗菌
性試験方法にて抗菌性試験を実施した。
【0067】3)抗菌性試験方法(フィルム密着法) “銀等無機抗菌剤研究会 銀等無機抗菌剤の抗菌評価試
験法(1995年)”に定められた合成樹脂抗菌試験法
である“フィルム密着法”に準じて抗菌性試験を行っ
た。
【0068】4)試験菌液の調整 普通ブイヨン培地を滅菌精製水で500倍に希釈し、p
Hを7.0±0.2に調整した1/500培地に、滅菌
したピペットで大腸菌(Escherichia co
li、IFO3972)を、培地中の生菌数が3.0×
105個/ミリリットルの濃度となるように調整した。
【0069】5)試験片の調整 抗菌試験を行う試験片は、その試験面の全面をエタノー
ルをしみこませた局方ガーゼで軽く2〜3回拭き、室温
にて乾燥したものを試験片とした。
【0070】6)抗菌性試験 試験片を各々滅菌シャーレへ入れ、その試験面に接種用
菌液0.5mlを接種し、さらにその上に滅菌処理を施
したポリエチレン製被覆フィルムを被せて蓋をしたの
ち、温度35±1℃、相対湿度90%以上の条件で24
時間培養を行った。培養終了後、各々の試験片、被服フ
ィルムに付着している菌をSCDLP培地(10ml)
を用いて滅菌シャーレ中に十分に洗い出し、この洗い出
した液1ml中の生菌数を標準寒天培地法により測定し
た。試験終了後、下記計算式により増減値差を算出し、
その結果を後述の表1に示した。 増減値差 = log(B/A) − log(C/
A) 抗菌無加工試料 [A]:接種直後の生菌数 [B]:定時間培養操作後の生菌数 抗菌加工試料 [C]:定時間培養操作後の生菌数
【0071】7)抗菌性試験2 前記の実施例1〜18および比較例1〜6で得られた試
験片を、抗菌性試験1で述べた抗菌性試験方法と同様の
方法で試験細菌を黄色ブドウ球菌(Staphyloc
occus aureus、IFO12732)として
その抗菌性試験を実施した。その結果を後述の表1に示
した。
【0072】
【表1】
【0073】8)塗膜の外観 前記実施例1〜18および比較例1〜6で得られた試験
片を用いて塗膜の状態を目視観察し、下記の基準で評価
した。 良好;平滑かつ均一な外観に優れる良好な塗膜を形成し
ている。 不良;平滑性に劣る、または不均一で外観に劣る塗膜を
形成している。
【0074】9)塗膜の剥離 前記実施例1〜18および比較例1〜6で得られた試験
片を用いて塗膜の剥離状態を目視観察し、下記の基準で
評価した。 なし;基材からの塗膜剥離は認められない。 あり;基材からの塗膜剥離が認められる。
【0075】10)試験菌名 大腸菌;Escherichia coli(IFO3
972) 黄色ブドウ球菌; Staphylococcus a
ureus (IFO12732)
【0076】表1から明らかなように、本発明の実施例
1〜18で得られた試験片は比較例1〜6で得られた試
験片と比較して、塗膜の外観および耐剥離性に有意差が
なく優れた外観を示すことがわかる。さらに、PCシー
ト、 PPシート、PEシート、PETシート、PAシ
ート、およびAL箔の基材の違いによる塗膜の外観およ
び耐剥離性に有意差がなく優れた外観を示すことがわか
る。また、本発明の実施例1〜18で得られた試験片は
比較例1〜6で得られた試験片と比較して、未洗浄試験
片、洗浄試験片共に大腸菌および黄色ブドウ球菌に対す
る抗菌効果が優れていることがわかる。さらに、PCシ
ート、 PPシート、PEシート、PETシート、PA
シート、およびAL箔の基材の違いによる抗菌効果に有
意差がないことがわかる。
【0077】実施例19 ビニルピロリドンとビニルアセテートのコポリマー(組
成比1:1)を20重量部、IPAを180重量部、ε
−ポリリジン25重量%水溶液を20重量部およびソル
ビタン系界面活性剤「ツイーン40」を5重量部の割合
で混合して得られた均一溶液を20℃に24時間保存し
て熟成させ、塗料を作製し、該塗料をPPシート上に塗
布・製膜して試験片25を作製し、所定の試験に供し
た。
【0078】実施例20 ε−ポリリジン25重量%水溶液を20重量部の割合に
代えてε−ポリリジン10重量%水溶液を50重量部の
割合に代えた以外は実施例19に準拠して試験片26を
作製し、所定の試験に供した。
【0079】比較例7 ε−ポリリジン水溶液を添加しなかった以外は実施例1
9に準拠して試験片27を作製し、所定の試験に供し
た。
【0080】11)シートの外観観察試験2 前記の実施例19〜20および比較例7で得られた試験
片の外観について目視で観察したところ、いずれの試料
も優れた外観および耐剥離性を示した。
【0081】12)抗菌性試験3、4 前記の実施例19〜20および比較例7で得られた試験
片について抗菌性試験1および抗菌性試験2で述べた抗
菌性試験方法と同様の方法で抗菌性試験を実施したした
ところ、実施例19〜20で得られた試験片は比較例7
で得られた試験片と比較して優れた抗菌効果を示した。
【0082】実施例21 PVPのとPVACの混合物(組成比1:1)を20重
量部、エチルアルコールを150重量部、メチルエチル
ケトンを50重量部、ε−ポリリジン25重量%水溶液
を20重量部の割合で混合して得られた均一溶液を20
℃に24時間保存して熟成させ、塗料を作製し、該塗料
をPPシート上に塗布・製膜して試験片28を作製し、
所定の試験に供した。
【0083】比較例8 ε−ポリリジン水溶液を添加しなかった以外は実施例2
1に準拠して試験片29を作製し、所定の試験に供し
た。
【0084】13)シートの外観観察試験3 前記の実施例21および比較例8で得られた試験片の外
観について目視で観察したところ、いずれの試料も優れ
た外観および耐剥離性を示した。
【0085】14)抗菌性試験5、6 前記の実施例21および比較例8で得られた試験片につ
いて抗菌性試験1および抗菌性試験2で述べた抗菌性試
験方法と同様の方法で抗菌性試験を実施したしたとこ
ろ、実施例21で得られた試験片は比較例8で得られた
試験片と比較して優れた抗菌効果を示した。
【0086】実施例22 ビニルピロリドンとビニルアセテートのコポリマー(組
成比8:2)を20重量部、IPAを180重量部、ε
−ポリリジン25重量%水溶液を20重量部の割合で混
合して得られた均一溶液を20℃に24時間保存して熟
成させ、塗料を作製し、該塗料をPPシート上に塗布・
製膜して試験片30を作製し、所定の試験に供した。
【0087】比較例9 ε−ポリリジン水溶液を添加しなかった以外は実施例3
7に準拠して試験片31を作製し、所定の試験に供し
た。
【0088】15)シートの外観観察試験4 前記の実施例22および比較例9で得られた試験片の外
観について目視で観察したところ、いずれの試料も優れ
た外観および耐剥離性を示した。
【0089】16)抗菌性試験7、8 前記の実施例22および比較例9で得られた試験片につ
いて抗菌性試験1および抗菌性試験2で述べた抗菌性試
験方法と同様の方法で抗菌性試験を実施したしたとこ
ろ、実施例22で得られた試験片は比較例9で得られた
試験片と比較して優れた抗菌効果を示した。
【0090】実施例23 ε−ポリリジン25重量%水溶液20重量部を粉末状ε
−ポリリジン(純度97%)5重量部の割合に代えた以
外は実施例4に準拠して試験片32を作製し、所定の試
験に供した。
【0091】17)シートの外観観察試験5 前記の実施例23および比較例2で得られた試験片の外
観について目視で観察したところ、いずれの試料も優れ
た外観および耐剥離性を示した。
【0092】18)抗菌性試験9、10 前記の実施例23および比較例2で得られた試験片につ
いて抗菌性試験1および抗菌性試験2で述べた抗菌性試
験方法と同様の方法で抗菌性試験を実施したしたとこ
ろ、実施例23で得られた試験片は比較例2で得られた
試験片と比較して優れた抗菌効果を示した。
【0093】実施例24 ε−ポリリジン25重量%水溶液20重量部をε−ポリ
リジン担持シリカゲル10重量部(ε−ポリリジン含有
率10重量%)に変更した以外は実施例1に準拠して試
験片33を作製し、所定の試験に供した。
【0094】19)シートの外観観察試験6 前記の実施例24および比較例2で得られた試験片の外
観について目視で観察したところ、いずれの試料も優れ
た外観および耐剥離性を示した。
【0095】 20)抗菌性試験11、12前記の実施例24および比
較例2で得られた試験片について抗菌性試験1および抗
菌性試験2で述べた抗菌性試験方法と同様の方法で抗菌
性試験を実施したしたところ、実施例24で得られた試
験片は比較例2で得られた試験片と比較して優れた抗菌
効果を示した。
【0096】実施例25 ε−ポリリジン25重量%水溶液20重量部をε−ポリ
リジン−グリシン混合物20重量部(ε−ポリリジン含
有率5重量%)に変更した以外は実施例1に準拠して試
験片34を作製し、所定の試験に供した。
【0097】21)シートの外観観察試験7 前記の実施例25および比較例2で得られた試験片の外
観について目視で観察したところ、いずれの試料も優れ
た外観および耐剥離性を示した。
【0098】22)抗菌性試験13、14 前記の実施例25および比較例2で得られた試験片につ
いて抗菌性試験1および抗菌性試験2で述べた抗菌性試
験方法と同様の方法で抗菌性試験を実施したしたとこ
ろ、実施例25で得られた試験片は比較例2で得られた
試験片と比較して優れた抗菌効果を示した。。
【0099】実施例26 ビニルピロリドンとビニルアセテートのコポリマー(組
成比1:1)を20重量部、IPAを180重量部、ε
−ポリリジン25重量%水溶液を20重量部および10
重量%シリカゾルを含むエチルアルコール溶液を10重
量部の割合で混合して得られた均一溶液を20℃に24
時間保存して熟成させ、塗料を作製し、該塗料をPPシ
ート上に塗布・製膜して試験片35を作製し、所定の試
験に供した。
【0100】比較例10 ε−ポリリジン水溶液を添加しなかった以外は実施例2
6に準拠して試験片36を作製し、所定の試験に供し
た。
【0101】23)シートの外観観察試験8 前記の実施例26および比較例10で得られた試験片の
外観について目視で観察したところ、いずれの試料も優
れた外観および耐剥離性を示した。
【0102】24)抗菌性試験15、16 前記の実施例26および比較例10で得られた試験片に
ついて抗菌性試験1および抗菌性試験2で述べた抗菌性
試験方法と同様の方法で抗菌性試験を実施したしたとこ
ろ、実施例26で得られた試験片は比較例10で得られ
た試験片と比較して優れた抗菌効果を示した。
【0103】実施例27 PVPとPVACの混合物(組成比1:1)を20重量
部、IPAを180重量部、ε−ポリリジン25重量%
水溶液を1重量部およびヨードを0.002重量部の割
合に混合して得られた均一溶液を20℃に24時間保存
して熟成させて、塗料を作製し、該塗料をPPシート上
に塗布・製膜して試験片37を作製し、所定の試験に供
した。
【0104】比較例11 ヨードを添加しなかった以外は実施例27に準拠して試
験片38を作製し、所定の試験に供した。
【0105】比較例12 ε−ポリリジン水溶液を添加しなかった以外は実施例2
7に準拠して試験片39を作製し、所定の試験に供し
た。
【0106】25)シートの外観観察試験9 前記の実施例27および比較例11〜12で得られた試
験片の外観について目視で観察したところ、いずれの試
料も優れた外観および耐剥離性を示した。
【0107】26)抗菌性試験17、18 前記の実施例27および比較例11〜12で得られた試
験片について抗菌性試験1および抗菌性試験2で述べた
抗菌性試験方法と同様の方法で抗菌性試験を実施したし
たところ、実施例27で得られた試験片は比較例11〜
12で得られた試験片と比較して優れた抗菌効果を示し
た。
【0108】実施例28 ε−ポリリジン25重量%水溶液を5重量部、シラン変
成ポリメタクリル酸エステル(チッソ(株)サイラコー
トSCT−8101)の20重量%IPA−酢酸エチル
混合溶液を95重量部、シュガーエステルを1重量部の
割合に混合して得られた均一溶液を20℃に24時間保
存して熟成させて、塗料を作製し、該塗料を予めヘキサ
メチレンジイソシアネートの1重量%キシレン溶液で処
理した50mm×50mm×1mmのPCシート上に塗
布・製膜して試験片40を作製し、所定の試験に供し
た。
【0109】比較例13 ε−ポリリジン水溶液を添加しなかった以外は実施例2
8に準拠して試験片41を作製し、所定の試験に供し
た。
【0110】実施例28 基材をPCシートからPPシートに代えた以外は実施例
28に準拠して試験片42を作製し、所定の試験に供し
た。
【0111】比較例14 基材をPCシートからPPシートに代えた以外は比較例
13に準拠して試験片43を作製し、所定の試験に供し
た。
【0112】実施例29 基材をPCシートからPEシートに代えた以外は実施例
28に準拠して試験片44を作製し、所定の試験に供し
た。
【0113】比較例15 基材をPCシートからPEシートに代えた以外は比較例
13に準拠して試験片45を作製し、所定の試験に供し
た。
【0114】実施例30 基材をPCシートからPETシートに代えた以外は実施
例28に準拠して試験片46を作製し、所定の試験に供
した。
【0115】比較例16 基材をPCシートからPETシートに代えた以外は比較
例13に準拠して試験片47を作製し、所定の試験に供
した。
【0116】実施例31 基材をPCシートからPAシートに代えた以外は実施例
28に準拠して試験片48を作製し、所定の試験に供し
た。
【0117】比較例17 基材をPCシートからPAシートに代えた以外は比較例
13に準拠して試験片49を作製し、所定の試験に供し
た。
【0118】実施例32 基材をPCシートからAL箔に代えた以外は実施例28
に準拠して試験片50を作製し、所定の試験に供した。
【0119】比較例18 基材をPCシートからAL箔に代えた以外は比較例13
に準拠して試験片51を作製し、所定の試験に供した。
【0120】27)シートの外観観察試験10 前記の実施例28〜33および比較例13〜18で得ら
れた試験片の外観について目視で観察した。その結果を
後述の表2に示した。
【0121】28)抗菌性試験19、20 前記の実施例28〜33および比較例13〜18で得ら
れた試験片について抗菌性試験1および抗菌性試験2で
述べた抗菌性試験方法と同様の方法で抗菌性試験を実施
した。その結果を後述の表2に示した。
【0122】
【表2】
【0123】29)塗膜の外観 前記実施例28〜33および比較例13〜18で得られ
た試験片を用いて塗膜の状態を目視観察し、下記の基準
で評価した。 良好;平滑かつ均一な外観に優れる良好な塗膜を形成し
ている。 不良;平滑性に劣る、または不均一で外観に劣る塗膜を
形成している。 30)塗膜の剥離 前記実施例28〜33および比較例13〜18で得られ
た試験片を用いて塗膜の剥離状態を目視観察し、下記の
基準で評価した。 なし;基材からの塗膜剥離は認められない。 あり;基材からの塗膜剥離が認められる。
【0124】31)試験菌名 大腸菌;Escherichia coli(IFO3
972) 黄色ブドウ球菌; Staphylococcus a
ureus (IFO12732)
【0125】表2から明らかなように、本発明の実施例
28〜33で得られた試験片は比較例13〜18で得ら
れた試験片と比較して、塗膜の外観および耐剥離性に有
意差がなく優れた外観を示すことがわかる。さらに、P
Cシート、 PPシート、PEシート、PETシート、
PAシート、およびAL箔の基材の違いによる塗膜の外
観および耐剥離性に有意差がなく優れた外観を示すこと
がわかる。また、本発明の実施例28〜33で得られた
試験片は比較例13〜18で得られた試験片と比較し
て、未洗浄試験片、洗浄試験片共に大腸菌および黄色ブ
ドウ球菌に対する抗菌効果が優れていることがわかる。
さらに、PCシート、 PPシート、PEシート、PE
Tシート、PAシート、およびAL箔の基材の違いによ
る抗菌効果に有意差がないことがわかる。
【0126】実施例34 ε−ポリリジン25重量%水溶液5重量部をシラン変成
ポリメタクリル酸エステル(チッソ(株)サイラコート
SCT−1101)の20重量%n−ブチルアルコール
溶液95重量部、アナタース型酸化チタン10重量部、
シュガーエステル1重量部を混合して得られた均一溶液
を20℃に24時間保存して熟成させ、これを塗料とし
て予めヘキサメチレンジイソシアネートの1%キシレン
溶液で処理した50mm×50mm×1mmのPPシー
ト上に塗布・製膜して試験片52を作製し、所定の試験
に供した。
【0127】比較例19 ε−ポリリジン水溶液を添加しなかった以外は実施例3
4に準拠して試験片53を作製した。
【0128】32)シートの外観観察試験11 前記の実施例34および比較例19で得られた試験片の
外観について目視で観察したところ、いずれの試料も優
れた外観および耐剥離性を示した。
【0129】33)抗菌性試験21、22 前記の実施例34および比較例19で得られた試験片に
ついて抗菌性試験1および抗菌性試験2で述べた抗菌性
試験方法と同様の方法で抗菌性試験を実施したしたとこ
ろ、実施例34で得られた試験片は比較例19で得られ
た試験片と比較して優れた抗菌効果を示した。
【0130】実施例35 ε−ポリリジン25重量%水溶液5重量部、重合度約2
50−水酸基量約20モル%のブチラール樹脂20重量
部、エチレングリコールブチルエーテル5重量部を混合
して得られた均一溶液を20℃に24時間保存して熟成
させ、これを塗料として50mm ×50mm ×1mm
のPCシート上に塗布・製膜して試験片54を作製し、
所定の試験に供した。
【0131】実施例36 ε−ポリリジン25重量%水溶液を2.5重量部に代え
た以外は実施例35に準拠して試験片55を作製した。
【0132】実施例37 ε−ポリリジン25重量%水溶液を1重量部に代えた以
外は実施例35に準拠して試験片56を作製し、所定の
試験に供した。
【0133】比較例20 ε−ポリリジン水溶液を添加しなかった以外は実施例3
5に準拠して試験片57を作製し、所定の試験に供し
た。
【0134】実施例38 基材をPCシートからPPシートに代えた以外は実施例
35に準拠して試験片58を作製し、所定の試験に供し
た。
【0135】実施例39 基材をPCシートからPPシートに代えた以外は実施例
35に準拠して試験片59を作製し、所定の試験に供し
た。
【0136】実施例40 基材をPCシートからPPシートに代えた以外は実施例
35に準拠して試験片60を作製し、所定の試験に供し
た。
【0137】比較例21 基材をPCシートからPPシートに代えた以外は比較例
20に準拠して試験片61を作製し、所定の試験に供し
た。
【0138】実施例41 基材をPCシートからPEシートに代えた以外は実施例
35に準拠して試験片62を作製し、所定の試験に供し
た。
【0139】実施例42 基材をPCシートからPEシートに代えた以外は実施例
35に準拠して試験片63を作製し、所定の試験に供し
た。
【0140】実施例43 基材をPCシートからPEシートに代えた以外は実施例
35に準拠して試験片64を作製し、所定の試験に供し
た。
【0141】比較例22 基材をPCシートからPEシートに代えた以外は比較例
20に準拠して試験片65を作製し、所定の試験に供し
た。
【0142】実施例44 基材をPCシートからPETシートに代えた以外は実施
例35に準拠して試験片66を作製し、所定の試験に供
した。
【0143】実施例45 基材をPCシートからPETシートに代えた以外は実施
例35に準拠して試験片67を作製し、所定の試験に供
した。
【0144】実施例46 基材をPCシートからPETシートに代えた以外は実施
例35に準拠して試験片68を作製し、所定の試験に供
した。
【0145】比較例23 基材をPCシートからPETシートに代えた以外は比較
例20に準拠して試験片69を作製し、所定の試験に供
した。
【0146】実施例47 基材をPCシートからPAシートに代えた以外は実施例
35に準拠して試験片70を作製し、所定の試験に供し
た。
【0147】実施例48 基材をPCシートからPAシートに代えた以外は実施例
35に準拠して試験片71を作製し、所定の試験に供し
た。
【0148】実施例49 基材をPCシートからPAシートに代えた以外は実施例
35に準拠して試験片72を作製し、所定の試験に供し
た。
【0149】比較例24 基材をPCシートからPAシートに代えた以外は比較例
20に準拠して試験片73を作製し、所定の試験に供し
た。
【0150】実施例50 基材をPCシートからシリカ被膜を有するAL箔に代え
た以外は実施例35に準拠して試験片74を作製し、所
定の試験に供した。
【0151】実施例51 基材をPCシートからAL箔に代えた以外は実施例35
に準拠して試験片75を作製し、所定の試験に供した。
【0152】実施例52 基材をPCシートからAL箔に代えた以外は実施例35
に準拠して試験片76を作製し、所定の試験に供した。
【0153】比較例25 基材をPCシートからAL箔に代えた以外は比較例20
に準拠して試験片77を作製し、所定の試験に供した。
【0154】34)シートの外観観察試験12 前記の実施例35〜52および比較例20〜25で得ら
れた試験片の外観について目視で観察した。その結果を
後述の表3に示した。
【0155】35)抗菌性試験23、24 前記の実施例35〜52および比較例20〜25で得ら
れた試験片について抗菌性試験1および抗菌性試験2で
述べた抗菌性試験方法と同様の方法で抗菌性試験を実施
した。その結果を後述の表3に示した。
【0156】
【表3】
【0157】36)塗膜の外観 前記実施例35〜52および比較例20〜25で得られ
た試験片を用いて塗膜の状態を目視観察し、下記の基準
で評価した。 良好;平滑かつ均一な外観に優れる良好な塗膜を形成し
ている。 不良;平滑性に劣る、または不均一で外観に劣る塗膜を
形成している。
【0158】37)塗膜の剥離 前記実施例35〜52および比較例20〜25で得られ
た試験片を用いて塗膜の剥離状態を目視観察し、下記の
基準で評価した。 なし;基材からの塗膜剥離は認められない。 あり;基材からの塗膜剥離が認められる。
【0159】38)試験菌名 大腸菌;Escherichia coli(IFO3
972) 黄色ブドウ球菌; Staphylococcus a
ureus (IFO12732)
【0160】表3から明らかなように、本発明の実施例
35〜52で得られた試験片は比較例20〜25で得ら
れた試験片と比較して、塗膜の外観および耐剥離性に有
意差がなく優れた外観を示すことがわかる。さらに、P
Cシート、 PPシート、PEシート、PETシート、
PAシート、およびAL箔の基材の違いによる塗膜の外
観および耐剥離性に有意差がなく優れた外観を示すこと
がわかる。また、本発明の実施例35〜52で得られた
ε−ポリリジンを含む塗料を塗布・製膜した試験片は比
較例20〜25で得られた試験片と比較して、未洗浄試
験片、洗浄試験片共に大腸菌および黄色ブドウ球菌に対
する抗菌効果が優れていることがわかる。さらに、PC
シート、 PPシート、PEシート、PETシート、P
Aシート、およびAL箔の基材の違いによる抗菌効果に
有意差がないことがわかる。
【0161】実施例53 ε−ポリリジン25重量%水溶液5重量部、重合度約2
00−水酸基量約23%のホルマール樹脂20重量部、
エチレングリコールブチルエーテル5重量部を混合して
得られた均一溶液を20℃に24時間保存して熟成さ
せ、これを塗料として50mm ×50mm ×1mmの
PPシート上に塗布・製膜して試験片78を作製し、所
定の試験に供した。
【0162】実施例54 ε−ポリリジン25重量%水溶液を2.5重量部に代え
た以外は実施例53に準拠して試験片79を作製し、所
定の試験に供した。
【0163】実施例55 ε−ポリリジン25重量%水溶液を1重量部に代えた以
外は実施例53に準拠して試験片80を作製し、所定の
試験に供した。
【0164】比較例26 ε−ポリリジン水溶液を添加しなかった以外は実施例5
3に準拠して試験片81を作製し、所定の試験に供し
た。
【0165】39)シートの外観観察試験13 前記の実施例53〜55および比較例26で得られた試
験片の外観について目視で観察したところ、いずれの試
料も優れた外観および耐剥離性を示した。
【0166】40)抗菌性試験25、26 前記の実施例53〜55および比較例26で得られた試
験片について抗菌性試験1および抗菌性試験2で述べた
抗菌性試験方法と同様の方法で抗菌性試験を実施したし
たところ、実施例53〜55で得られた試験片は比較例
26で得られた試験片と比較して優れた抗菌効果を示し
た。
【0167】実施例56 ε−ポリリジン25重量%水溶液5重量部、重合度約2
50−水酸基量約20モル%のブチラール樹脂20重量
部、エチレングリコールブチルエーテル5重量部および
シリコーン第4級アンモニウム塩(3−トリメトキシシ
リルプロピルジメチルアンモニウムクロライド)の35
重量%水溶液0.5重量部を混合して得られた均一溶液
を20℃に24時間保存して熟成させ、これを塗料とし
て50mm×50mm×1mmのPPシート上に塗布・
製膜して試験片82を作製し、所定の試験に供した。
【0168】比較例27 ε−ポリリジン水溶液を添加しなかった以外は実施例5
6に準拠して試験片83を作製し、所定の試験に供し
た。
【0169】41)シートの外観観察試験14 前記の実施例56および比較例27で得られた試験片の
外観について目視で観察したところ、いずれの試料も優
れた外観および耐剥離性を示した。
【0170】42)抗菌性試験27、28 前記の実施例56および比較例27で得られた試験片に
ついて抗菌性試験1および抗菌性試験2で述べた抗菌性
試験方法と同様の方法で抗菌性試験を実施したしたとこ
ろ、実施例56で得られた試験片は比較例27で得られ
た試験片と比較して優れた抗菌効果を示した。。
【0171】実施例57 PVPとPVACの混合物(組成比1:1)10重量
部、重合度約500−水酸基量約10モル%のブチラー
ル樹脂10重量部、エチルアルコール50重量部、酢酸
エチレングリコールエチルエーテル5重量部およびε−
ポリリジン25重量%水溶液5重量部を混合して得られ
た均一溶液を20℃に24時間保存して熟成させ、これ
を塗料としてPPシート上に塗布・製膜して試験片84
を作製し、所定の試験に供した。
【0172】比較例28 ε−ポリリジン水溶液を添加しなかった以外は実施例5
7に準拠して試験片85を作製し、所定の試験に供し
た。
【0173】43)シートの外観観察試験15 前記の実施例57および比較例28で得られた試験片の
外観について目視で観察したところ、いずれの試料も優
れた外観および耐剥離性を示した。
【0174】44)抗菌性試験27、28 前記の実施例57および比較例28で得られた試験片に
ついて抗菌性試験1および抗菌性試験2で述べた抗菌性
試験方法と同様の方法で抗菌性試験を実施したしたとこ
ろ、実施例57で得られた試験片は比較例28で得られ
た試験片と比較して優れた抗菌効果を示した。
【0175】実施例58 ビニルピロリドンとビニルアセテートのコポリマー(組
成比1:1)10重量部、重合度約500−水酸基量約
10モル%のブチラール樹脂10重量部、シラン変成ポ
リメタクリル酸エステル(チッソ(株)サイラコートS
CT−8101)の20重量%IPA−酢酸エチル混合
溶液50重量部およびε−ポリリジン25重量%水溶液
5重量部を混合して得られた均一溶液を20℃に24時
間保存して熟成させ、これを塗料としてPPシート上に
塗布・製膜して試験片86を作製し、所定の試験に供し
た。
【0176】比較例29 ε−ポリリジン水溶液を添加しなかった以外は実施例5
8に準拠して試験片87を作製し、所定の試験に供し
た。
【0177】45)シートの外観観察試験16 前記の実施例58および比較例29で得られた試験片の
外観について目視で観察したところ、いずれの試料も優
れた外観および耐剥離性を示した。
【0178】46)抗菌性試験31、32 前記の実施例58および比較例29で得られた試験片に
ついて抗菌性試験1および抗菌性試験2で述べた抗菌性
試験方法と同様の方法で抗菌性試験を実施したしたとこ
ろ、実施例58で得られた試験片は比較例29で得られ
た試験片と比較して優れた抗菌効果を示した。
【0179】実施例59 重合度約250−水酸基量約20モル%のブチラール樹
脂20重量部、IPA75重量部、ブチルセルソルブ5
重量部およびε−ポリリジン25重量%水溶液5重量部
を混合して得られた均一溶液を20℃に24時間保存し
て熟成させ、これを塗料としてPPシート上に塗布・製
膜して試験片88を作製し、所定の試験に供した。
【0180】比較例30 ε−ポリリジン水溶液を添加しなかった以外は実施例5
9に準拠して試験片89を作製し、所定の試験に供し
た。
【0181】47)シートの外観観察試験17 前記の実施例59および比較例30で得られた試験片の
外観について目視で観察したところ、いずれの試料も優
れた外観および耐剥離性を示した。
【0182】48)抗菌性試験33、34 前記の実施例59および比較例30で得られた試験片に
ついて抗菌性試験1および抗菌性試験2で述べた抗菌性
試験方法と同様の方法で抗菌性試験を実施したしたとこ
ろ、実施例59で得られた試験片は比較例30で得られ
た試験片と比較して優れた抗菌効果を示した。
【0183】実施例60 重合度約250−水酸基量約20モル%のブチラール樹
脂20重量部、IPA75重量部、ブチルセルソルブ5
重量部を混合して得られた均一溶液をA液とする。A液
にさらにε−ポリリジン25重量%水溶液5重量部を混
合して得られた均一溶液をB液とする。エチレン酢酸ビ
ニルコポリマーの15μm厚みフィルムの片面にA液を
塗布・製膜して約15μmの被膜を形成し、さらに別の
片面にB液を塗布・製膜して約15μmの被膜を形成さ
せ試験片90を作製し、所定の試験に供した。
【0184】比較例31 エチレン酢酸ビニルコポリマーの15μm厚みフィルム
になにも塗布しないものを用意し試験片91を作製し、
所定の試験に供した。
【0185】49)酸素透過性試験 前記の実施例60および比較例31の酸素透過量につい
てJIS K7126に従って酸素透過量の測定を行っ
た。その結果を後述の表4に示した。
【0186】
【表4】
【0187】1)試験方法:JIS K7126
【0188】表4から明らかなように、本発明の実施例
60で得られた試験片は比較例31で得られた塗料を塗
布・製膜していない試験片と比較して、酸素透過性が低
いことがわかる。
【0189】
【発明の効果】本発明の抗菌性塗料、および該塗料を用
いて得られる塗布膜を有する抗菌製品は人体に対する毒
性が極めて低く、優れた抗菌性を有し、かつその抗菌性
を金属製品、ガラス製品、陶磁器およびセラミック製
品、プラスチック製品、木製品、繊維製品、紙製品等様
々な製品に対して容易に付与可能であり、環境中の微生
物増殖抑制、食品の腐敗防止の分野で幅広く好適に利用
できる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月9日(1999.12.
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0186
【補正方法】変更
【補正内容】
【0186】
【表4】 以 上
フロントページの続き (72)発明者 猪居 武 神奈川県横浜市磯子区杉田8丁目8番6号 (72)発明者 重光 正弘 東京都練馬区高野台3丁目31番2号 Fターム(参考) 4C058 AA01 AA21 BB07 JJ04 JJ08 4J038 CG141 CK031 DH012 EA011 JB11 KA06 NA02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】抗菌剤、ビヒクルおよび相溶性溶剤を含有
    する抗菌性塗料であって、抗菌剤として、ε−ポリリジ
    ン、ε−ポリリジン塩もしくはこれらの付加物を含有す
    ることを特徴とする抗菌性塗料。
  2. 【請求項2】さらに、ヨード及び/又は第4級アンモニ
    ウム塩を含有することを特徴とする請求項1記載の抗菌
    性塗料。
  3. 【請求項3】ε−ポリリジン、ε−ポリリジン塩もしく
    はこれらの付加物の含有量が抗菌性塗料に対して、0.
    001重量%〜50重量%である請求項1もしくは請求
    項2のいずれか1項記載の抗菌性塗料。
  4. 【請求項4】ヨードの含有量が抗菌性塗料に対して、
    0.0001重量%〜1.0重量%であり、第4級アン
    モニウム塩の含有量が抗菌性塗料に対して、0.000
    1重量%〜10重量%である請求項2記載の抗菌性塗
    料。
  5. 【請求項5】ビヒクルがポリビニルピロリドン、ポリビ
    ニルピロリドンのコポリマー、アセタール化樹脂、変成
    ポリメタクリル酸エステルの中から選ばれる一種以上の
    ビヒクルである請求項1〜4のいずれか1項記載の抗菌
    性塗料。
  6. 【請求項6】相溶性溶剤が炭素数1〜8の低級アルコー
    ルおよびその誘導体、グリコールおよびその誘導体の中
    から選ばれる1種以上の溶剤である請求項1〜5のいず
    れか1項記載の抗菌性塗料。
  7. 【請求項7】ビヒクルの含有量が、抗菌性塗料に対し
    て、ポリビニルピロリドン0.5重量%〜95重量%、
    ポリビニルピロリドンのコポリマー0.5重量%〜95
    重量%、アセタール化樹脂0.5重量%〜95重量%お
    よび変成ポリメタクリル酸エステル0.1重量%〜50
    重量%の中から選ばれる含有量である請求項1〜6のい
    ずれか1項記載の抗菌性塗料。
  8. 【請求項8】相溶性溶剤の含有量が、抗菌性塗料に対し
    て0.5重量%〜95重量%である請求項1〜7のいず
    れか1項記載の抗菌性塗料。
  9. 【請求項9】請求項1〜請求項8のいずれか1項記載の
    抗菌性塗料の塗布膜を有することを特徴とする抗菌製
    品。
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