JP2001040064A - 硬化性組成物 - Google Patents

硬化性組成物

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JP2001040064A
JP2001040064A JP11216316A JP21631699A JP2001040064A JP 2001040064 A JP2001040064 A JP 2001040064A JP 11216316 A JP11216316 A JP 11216316A JP 21631699 A JP21631699 A JP 21631699A JP 2001040064 A JP2001040064 A JP 2001040064A
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JP
Japan
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group
hydroxyl group
isobutylene
based polymer
compound
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JP11216316A
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English (en)
Inventor
Shigeki Ono
重樹 大野
Takeshi Chiba
健 千葉
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、耐水性、耐熱性、耐候性及び電気特
性等が良好な硬化性組成物を提供することを目的とす
る。 【解決手段】水酸基末端イソブチレン系重合体及び/又
は末端水酸基とポリイソシアネート化合物と反応によっ
て得られるイソシアネート末端イソブチレン系重合体を
用いることにより、耐水性、耐熱性、耐候性及び電気特
性等が良好な硬化性組成物が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水酸基末端イソブ
チレン系重合体及び/又は末端水酸基とポリイソシアネ
ート化合物との反応によって得られるイソシアネート末
端イソブチレン系重合体を含有する硬化性組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、注型または含浸用組成物あるいは
コーティング剤として、活性水素を有するポリエステ
ル、ポリエーテルや液状ブタジエン重合体とイソシアネ
ート基を有するイソシアネート化合物とを反応させる方
法により得られるポリウレタン類がよく知られている。
ポリエステルやポリエーテルとイソシアネート化合物と
からなるポリウレタンは耐水性、耐熱性及び電気特性な
どが劣っている。また活性水素を有する液状ブタジエン
重合体とイソシアネート化合物とからなるポリウレタン
は、耐水性や電気特性に優れているが、炭素−炭素二重
結合を含有しているために、耐熱性特に耐熱劣化性や耐
候性が非常に悪いという大きな欠点があった。この欠点
を克服するため活性水素を有する水素添加型液状ブタジ
エン重合体とイソシアネート化合物とからなるポリウレ
タンが用いられているが、全ての不飽和結合を完全に飽
和にできないため、依然として耐熱性や耐候性が悪いと
いう欠点がある。またたとえ液状ブタジエン重合体を完
全に水素添加できたとしても、メチン基が存在する。例
えば、このメチン基が存在する水素添加型液状ブタジエ
ン重合体のウレタン弾性糸は、メチン基の存在しないイ
ソブチレン系重合体のウレタン弾性糸より耐光性や耐塩
素性が非常に悪いことが知られている(例えば特開平1
1−131325など)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐水性、耐
熱性、耐候性及び電気特性等が良好な硬化性組成物を提
供することを目的とする。
【0004】
【問題点を解決する為の手段】本発明は、(A)水酸基
末端イソブチレン系重合体及び/又は末端水酸基とポリ
イソシアネート化合物と反応によって得られるイソシア
ネート末端イソブチレン系重合体を含有することを特徴
とする硬化性組成物。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳しく説明
する。本発明に用いられる(A)水酸基末端イソブチレ
ン系重合体及び/又は末端水酸基とポリイソシアネート
化合物と反応によって得られるイソシアネート末端イソ
ブチレン系重合体は本発明の特徴となる成分であり、耐
水性、耐熱性、耐候性及び電気特性等に優れる硬化物を
形成する成分として機能する。すなわち、本明細書の硬
化性組成物に、強い耐水性、耐熱性、耐候性及び電気特
性等を付与する成分である。
【0006】イソブチレン系重合体1分子中の水酸基は
1個以上であり、1.1〜5個あることが好ましい。分
子中に含まれる水酸基の数が1個未満になると、硬化性
が不充分になり、良好な硬化物が得られなくなることが
ある。水酸基は、イソブチレン系重合体分子鎖の末端が
分子末端にあるときは、最終的に形成される硬化物に含
まれるイソブチレン系重合体成分の有効網目鎖量が多く
なるため、高強度の硬化物が得られやすくなるなどの点
から好ましい。
【0007】本発明にかかる水酸基を末端に有するイソ
ブチレン系重合体は炭素−炭素単結合を形成するカチオ
ン重合によって得られるハロゲン末端イソブチレン系重
合体と、保護された水酸基および炭素−炭素二重結合を
有する化合物との反応により得られる保護された水酸基
を末端に有するイソブチレン系重合体を脱保護すること
により得られる。ここで保護された水酸基を末端に有す
るイソブチレン系重合体は、式(1)で表されるカチオ
ン重合によって得られるハロゲン末端イソブチレン系重
合体 R6(A−W)a (1) (式中、R6は単環または複数の芳香環を含む1価から
4価までの炭化水素基、Wは塩素基または臭素基、aは
1から4の整数。Aは一種又は二種以上のカチオン重合
性単量体の重合体で、重合性単量体は少なくともイソブ
チレンを必須成分とする。aが2以上の時は同じでも異
なっていてもよい。)に対して、式(2)であらわされ
る保護された水酸基および炭素−炭素二重結合を有する
化合物 CH2=C(R7)−B−OG (2) (式中、R7は水素または炭素数1から18の飽和炭化
水素基を、Bは炭素数1から30の2価の炭化水素基
を、Gは水酸基の保護基を表す。)を反応させることで
得られる。
【0008】なお式(2)中のBは、炭素数1から30
の2価の炭化水素基であって、0〜5個の炭素−炭素二
重結合〔ただしCH2=C(R7)−基(R7は上記と同
じ)を有するものを除く〕及び/又は0〜3個の芳香環
を有することが好ましい。また、式(2)中のBは、0
〜3個の−CH=CH−で表される2価の基を有するこ
とがさらに好ましい。
【0009】また前記式(2)の化合物としては、式
(3): CH2=C(R7)−(CH2b―{−CH=CH−(CH2cn−OG (3 ) (式中、R7は水素または炭素数1から18の飽和また
は不飽和の1価の炭化水素基を表し、b及びcは1から
30の整数であって同一であっても異なっていても良
く、nは0から5の整数を、Gは水酸基の保護基を表
す。)で表されるものであることがより好ましい。
【0010】この方法によって得られる保護した水酸基
を末端に有するイソブチレン系重合体は脱保護によって
容易に水酸基を末端に有するイソブチレン系重合体に変
換することが可能である。
【0011】イソブチレン系重合体は、単量体単位のす
べてがイソブチレン単位から形成されていてもよいし、
イソブチレンと共重合体を有する単量体単位をイソブチ
レン系重合体中の好ましくは50%以下(重量%、以下
同じ)、さらに好ましくは30%以下、とくに好ましく
は10%以下の範囲で含有してもよい。このような単量
体成分としては、たとえば、炭素数4〜12のオレフィ
ン、ビニルエーテル、芳香族ビニル化合物、ビニルシラ
ン類、アリルシラン類などがあげられる。このような共
重合体成分としては、たとえば1ーブテン、2ーブテ
ン、2ーメチルー1ーブテン、3ーメチルー1ーブテ
ン、ペンテン、4ーメチルー1ーペンテン、ヘキセン、
ビニルシクロヘキセン、メチルビニルエーテル、エチル
ビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、スチレ
ン、αーメチルスチレン、ジメチルスチレン、モノクロ
ロスチレン、ジクロロスチレン、βーピネン、インデ
ン、ビニルトリクロロシラン、ビニルメチルジクロロシ
ラン、ビニルジメチルクロロシラン、ビニルジメチルメ
トキシシラン、ビニルトリメチルシラン、ジビニルジク
ロロシラン、ジビニルジメトキシシラン、ジビニルジメ
チルシラン、1,3−ジビニルー1,1,3,3−テト
ラメチルジシロキサン、トリビニルメチルシラン、テト
ラビニルシラン、アリルトリクロロシラン、アリルメチ
ルジクロロシラン、アリルジメチルクロロシラン、アリ
ルジメチルメトキシシラン、アリルトリメチルシラン、
ジアリルジクロロシラン、ジアリルジメトキシシラン、
ジアリルジメチルシラン、γーメタクリロイルオキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γーメタクリロイルオキシ
プロピルメチルジメトキシシランなどがあげられる。
【0012】保護された水酸基および炭素−炭素二重結
合を含む化合物の保護基は脱保護によって水酸基を与え
るものであれば特に限定されるものではないが、通常、
炭素数0〜54の無機基又は有機基である。また、温和
な条件下で脱保護が行える好ましい保護基として、下記
のものを挙げることができる。
【0013】
【化2】 (式中、R8、R9、R10は水素、または炭素数1から1
8の飽和または不飽和の炭化水素基を表し、Rを複数含
む基においては同一であっても異なっていてもよい。W
はCl、Br、Iから選ばれる官能基である。M1はL
i、Na、Kから選ばれる1価の金属、M2はMg、C
a、Sr、Baから選ばれる2価の金属、M3はB、A
l、Gaから選ばれる3価の金属、M4はTi、Zr、
Hf、Si、Ge、Sn、Pbから選ばれる4価の金属
である。) 保護基としては、入手性や、脱保護後の重合体と保護基
成分の分離のしやすさなどから、アルキル基、アシル
基、RC(O)−基(ただしRは炭素数1〜10の飽和
炭化水素基)、シリル基、金属アルコキシドが好まし
く、メチル基、エチル基、n-及びi-プロピル基、n
-、i-およびt-ブチル基、ホルミル基、アセチル基、
プロピオニル基、ブチリル基、ベンゾイル基、トリメチ
ルシリル基、トリフェニルシリル基がさらに好ましく、
これらの保護基が0〜54個の炭素原子を有するもので
あることが特に好ましい。
【0014】前記式(1)であらわされるハロゲン末端
イソブチレン系重合体に反応させる基質である、前記式
(2)で表される保護された水酸基および炭素−炭素二
重結合を有する化合物としては、1置換あるいは1,1
−2置換の末端に保護した水酸基を有するオレフィンで
あれば特に制限されるものではないが、反応性の高さか
ら、前記式(2)においてGを水素としたときに、アリ
ルアルコール、メタリルアルコール、3−ブテン−1−
オール、3−メチル−3−ブテン−1−オール、4−ペ
ンテン−1−オール、5−ヘキセン−1−オール、6−
ヘプテン−1−オール、7−オクテン−1−オール、8
−ノネン−1−オール、9−デセン−1−オールおよび
10−ウンデセン−1−オール、2,5−ヘキサジエノ
ール、2,6−ヘプタジエノール、3,6−ヘプタジエノ
ール、2,7-オクタジエノール、3,7-オクタジエノー
ル、4,7-オクタジエノール、2,8-ノナジエノール、
3,8-ノナジエノール、4,8-ノナジエノール、5,8-
ノナジエノール、2,9-デカジエノール、3,9-デカジ
エノール、4,9-デカジエノール、5,9-デカジエノー
ルまたは6,9-デカジエノールから選ばれる化合物が好
ましい。
【0015】前記式(1)のカチオン重合によって得ら
れるハロゲン末端イソブチレン系重合体に前記式(2)
で表される保護した水酸基および素−炭素二重結合を含
む化合物を反応させる際に、触媒としてルイス酸を用い
ることが可能である。この場合ルイス酸であれば特に限
定されるものではないが、TiCl4、AlCl3、BC
3、SnCl4の反応活性が高く、選択性が良好である
点から好ましい。
【0016】本発明において、反応溶剤としてハロゲン
化炭化水素、芳香族炭化水素、及び脂肪族炭化水素から
任意に選ばれる単独又は混合溶剤を用いることが可能で
あるが、ポリマーの重合条件下での溶解性や反応性から
ハロゲン化炭化水素として塩化メチレン、クロロホル
ム、1,1−ジクロルエタン、1,2−ジクロルエタ
ン、n−プロピルクロライド、n−ブチルクロライドの
なかから選ばれる1種以上の成分であることが好まし
い。同様の理由で、芳香族炭化水素はトルエンが好まし
く、脂肪族炭化水素としてはペンタン、n−ヘキサン、
シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロ
ヘキサンのなかから選ばれる1種以上の成分が好まし
い。
【0017】環境への悪影響が心配されるハロゲン化炭
化水素を用いない反応溶剤として、例えばトルエン、エ
チルシクロヘキサン、あるいはこれらの混合溶剤を用い
ることで、保護された水酸基を末端に有するイソブチレ
ン系重合体の製造が容易に達成できる。
【0018】脱保護反応は、保護基を水酸基に誘導する
反応であれば特に制限されるものではないが、好ましい
反応としては加水分解反応、熱分解反応などがあげられ
る。
【0019】加水分解反応は溶剤系、無溶剤系のどちら
でも行うことが可能である。溶剤系の反応に用いる溶剤
は特に限定されるものではないが、保護された水酸基を
末端に有するイソブチレン系重合体を製造する溶剤を用
いることが好ましい。加水分解を行う条件としては酸
性、塩基性条件のどちらでも可能であるが、加水分解反
応の効率から塩基性水溶液を用いて加水分解反応を行う
ことが好ましい。
【0020】塩基条件下での加水分解に用いる試薬とし
ては、通常の加水分解反応に用いる有機または無機の塩
基化合物であれば特に制限されるものではないが、取り
扱いの容易さなどから水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化リチウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネ
シウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酢酸ナトリウ
ム、酢酸カリウム、酢酸リチウム、酢酸カルシウム、酢
酸マグネシウム、t-ブトキシカリウム、t-ブトキシナ
トリウム、カリウムメトキシド、ナトリウムメトキシド
などが特に好ましい。
【0021】加水分解反応では、触媒の添加を行うこと
によって、効率的に反応を進行させることが可能であ
る。このような触媒としては有機および無機の触媒のい
ずれでも反応が可能であるが、反応の容易さから有機塩
が好ましく、特に4級アンモニウム塩が好ましい。代表
的なアンモニウム塩としては、塩化トリエチルベンジル
アンモニウム、塩化テトラメチルアンモニウム、臭化ト
リエチルベンジルアンモニウム、塩化トリオクチルメチ
ルアンモニウム、塩化トリブチルベンジルアンモニウ
ム、塩化トリメチルベンジルアンモニウム、塩化N−ラ
ウリルピリジニウム、水酸化テトラ−n−ブチルアンモ
ニウム、水酸化テトラメチルアンモニウム、水酸化トリ
メチルベンジルアンモニウム、臭化トリメチルフェニル
アンモニウム、臭化テトラメチルアンモニウム、臭化テ
トラエチルアンモニウム。臭化テトラ−n−ブチルアン
モニウム、テトラブチルアンモニウムハイドロゲンサル
フェート、N−ベンジルピコリニウムクロライド、ヨウ
化テトラメチルアンモニウム、ヨウかテトラ-n-ブチル
アンモニウム、N−ラウリル−4−ピコリニウムクロラ
イド、N−ラウリルピコリニウムクロライドなどが挙げ
られる。
【0022】例えば末端に水酸基を有する主鎖が炭素−
炭素単結合である重合体を形成するカチオン重合によっ
て得られるイソブチレン系重合体は、具体的には以下の
製法により得ることができる。式(1)で示されるハロ
ゲン基末端イソブチレン系重合体に、1〜4当量の式
(2)で表される保護した水酸基を末端に有するオレフ
ィン化合物を、反応溶剤としてクロロホルム、塩化メチ
レン、1,1−ジクロルエタン、1,2−ジクロルエタ
ン、n−プロピルクロライド、n−ブチルクロライド、
トルエン、ペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、
メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサンのなかか
ら選ばれる1種以上の成分からなる溶剤に溶解する。こ
れに、ピリジン、2−メチルピリジン、3−メチルピリ
ジン、4−メチルピリジン、2,6−ジ−t−ブチルピ
リジン等のエレクトロンドナー共存下、−100℃〜−
30℃の温度範囲でTiCl4、AlCl3、BCl3
SnCl4等のルイス酸触媒を添加し、30分〜5時間
反応させることで、保護された水酸基を末端に有するイ
ソブチレン系重合体が得られる。これを脱保護すること
で末端に水酸基を有するイソブチレン系重合体が得られ
る。
【0023】硬化性組成物において、水酸基末端イソブ
チレン系重合体はそのまま用いてもよいし、さらにポリ
イソシアネート化合物と反応させることによって得られ
るイソシアネート末端イソブチレン系重合体を用いても
良い。また、水酸基末端イソブチレン系重合体とポリイ
ソシアネート化合物を混合して用いることも有効であ
る。
【0024】用いることが可能なポリイソシアネート化
合物は特に制限されるものではないが、主なポリイソシ
アネート化合物としてはメチレンジフェニルジイソシア
ネート、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソ
シアネート、ナフチレン1,5−ジイソシアネート、テ
トラメチルキシレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート、ジシ
クロヘキシルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネート、トリ
メチルヘキサメチレンジイソシアネート、ノルボルネン
・ジイソシアネートなどが挙げられる。
【0025】イソシアネート末端イソブチレン系重合体
は水酸基含有化合物とイソシアネート化合物の通常の反
応方法によって調製可能であり、溶剤系、無溶剤系のど
ちらで反応させても得ることができる。通常は脱溶剤が
不要の無溶剤系での反応の方が好ましい。通常、0℃〜
180℃の温度範囲で30分〜6時間反応させることで
イソシアネート末端イソブチレン系重合体は得られる
が、反応を促進するために触媒を用いてもよい。用いる
触媒としては、例えばジメトキシジブチルスズ、ジブチ
ルスズジラウレート、ジブチルスズジアセテート、ジブ
チルスズジアセチルアセトナート、オクチル酸錫、2−
エチルヘキサン酸錫などの錫化合物などが挙げられる。
【0026】(B)成分である末端水酸基及び/又は末
端イソシアネート基と反応可能な基を有する化合物とし
ては、例えば、
【0027】
【化3】 (式中、R1は炭素数1から30の2価の有機基を表
す。ここで有機基とはC、H、N、O、Si元素を含み
不飽和結合、芳香族化合物を含有してもしなくてもよ
い。R2は水素または炭素数1から18の飽和炭化水素
基を表し、R2を複数含む基においては同一であっても
異なっていてもよい。R3は炭素数1から30の3価の
炭化水素基を表し、芳香族化合物を含有してもしなくて
もよい。Zは水素、塩素、臭素、−OR4で表され、こ
こにおいてR4は水素または炭素数1から3の飽和炭化
水素基を表す。Zを複数含む基においては同一であって
も異なっていてもよい。nは0から3の整数である。R
5は水素またはメチル基である。)に示された化合物が
挙げられる。用いることが可能な(B)成分の化合物は
特に制限されるものではないが、主な化合物としては例
えば以下に示される。
【0028】多価アルコールとしてトリメチロールプロ
パン、ペンタエリスリトール、トリメチロールエタン、
エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、
トリメチレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ル、1,4−ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジ
オール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、2,2,4−トリメチル
−1,3−ペンタンジオール、シクロヘキサンジオー
ル、ジメチロールシクロヘキサン、ジペンタエリスリト
ール、テトラヒドロキシジトリメチロールプロパン、グ
リセリン、ソルビトール、ビスフェノールAが挙げられ
る。
【0029】アルカノールアミンとしてジエタノールア
ミン、トリエタノールアミンが挙げられる。
【0030】酸ハライドとしてアクリル酸クロライド、
メタクリル酸クロライドが挙げられる。
【0031】多価アミン化合物としてテトラメチルエチ
レンジアミン、3,5−ジエチル−2,4−ジアミノト
ルエン、3,5−ジエチル−2,6−ジアミノトルエ
ン、3,3−ジエチル−4,4−ジアミノジフェニルメ
タン、4,4−ジ(N−ブチルアミノ)ジフェニルメタ
ン、3,3−ジクロロ−4,4−ジアミノジフェニルメ
タンが挙げられる。
【0032】多塩基酸としてアジピン酸、セバシン酸、
フタル酸、マレイン酸、フマル酸、アゼライン酸、グル
タル酸が挙げられる。
【0033】エポキシ化合物としてビスフェノールA、
ビスフェノールF、テトラブロモビスフェノールAのグ
リシジルエーテル型エポキシ化合物、ノボラック型エポ
キシ化合物、水添ビスフェノールA型エポキシ化合物、
ビスフェノールAプロピレンオキシド付加物のグリシジ
ルエーテル型エポキシ化合物、p−オキシ安息香酸グリ
シジルエーテルエステル型エポキシ化合物、m−アミノ
フェノール型エポキシ化合物、ジアミノジフェニルメタ
ン系エポキシ化合物、N,N−ジグリシジルアニリン、
N,N−ジグリシジル−o−トルイジン、トリグリシジ
ルイソシアヌレート、上記多価アルコールのグリシジル
エーテル型エポキシ化合物が挙げられる。
【0034】(メタ)アクリロイル基を有するイソシア
ネート化合物として下記化合物が挙げられる。 CH2=CHCOO―(CH22―NCO CH2=C(CH3)COO―(CH22―NCO CH2=C(CN)COO―(CH22―NCO CH2=CHCOO―(CH23―NCO CH2=C(CH3)COO―(CH23―NCO CH2=C(CN)COO―(CH23―NCO 加水分解性シリル基を有するイソシアネート化合物とし
て下記化合物が挙げられる。 (CH3)(CH3O)2Si―(CH23―NCO (CH3O)3Si―(CH23―NCO (CH3)(C25O)2Si―(CH23―NCO (C25O)3Si―(CH23―NCO (CH3O)3Si―NCO (CH3O)2Si(NCO)2 シランカップリング剤として、γ−アミノプロピルトリ
メトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−
アミノプロピルメチルジエトキシシラン、γ−(2−ア
ミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−
(2−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシ
シラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリ
エトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロ
ピルメチルジエトキシシラン、γ−ウレイドプロピルト
リメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピル
トリメトキシシラン、N−ベンジル−γ−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン、N−ビニルベンジル−γ−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン等のアミノ基含有シラン
類;γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−
メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプ
トプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプ
ロピルメチルジエトキシシラン等のメルカプト基含有シ
ラン類;γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、β−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エ
チルトリエトキシシラン等のエポキシ基含有シラン類;
β−カルボキシエチルトリエトキシシラン、β−カルボ
キシエチルフェニルビス(2−メトキシエトキシ)シラ
ン、N−β−(カルボキシメチル)アミノエチル−γ−
アミノプロピルトリメトキシシラン等のカルボキシシラ
ン類;ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシ
シラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルメチルジメ
トキシシラン、γ−アクロイルオキシプロピルメチルト
リエトキシシラン等のビニル型不飽和基含有シラン類;
γ−クロロプロピルトリメトキシシラン等のハロゲン含
有シラン類;トリス(トリメトキシシリル)イソシアヌ
レート等のイソシアヌレートシラン類を挙げることがで
きる。
【0035】本発明に用いる(B)成分は、(A)水酸
基末端イソブチレン系重合体及び/又は末端水酸基とポ
リイソシアネート化合物との反応によって得られるイソ
シアネート末端イソブチレン系重合体100部に対し、
0.1〜10000部の範囲で使用される。特に、1〜
100部の範囲で使用するのが好ましい。上記(B)成
分は1種類のみで使用しても良いし、2種類以上混合使
用しても良い。
【0036】本発明にかかる(A)水酸基末端イソブチ
レン系重合体及び/又は末端水酸基とポリイソシアネー
ト化合物と反応によって得られるイソシアネート末端イ
ソブチレン系重合体を含有することを特徴とする硬化性
組成物を硬化させるために、硬化促進触媒を使用しても
しなくてもよい。硬化促進触媒としては、例えばテトラ
ブチルチタネート、テトラプロピルチタネートなどチタ
ン酸エステル類、ジブチルスズジラウレート、ジブチル
スズジアセテート、ジブチルスズジアセチルアセトナー
ト、ジメトキシジブチルスズ、オクチル酸錫などのスズ
化合物類、アルミニウムトリスアセチルアセトナート、
アルミニウムトリスエチルアセトアセテートなどの有機
アルミニウム化合物類、ジルコニウムテトラアセチルア
セトナート、チタンテトラアセチルアセトナートなどの
キレート化合物類、ジエチレントリアミン、ブチルエチ
ルアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペ
ンタミン、ヘキサメチレンジアミン、ジエチルアミノプ
ロピルアミン、N−アミノエチルピペラジン、BASF
社製ラミロンC−260、CIBA社製Araldit
HY−964、ロームアンドハース社製メンセンジア
ミン、イソホロンジアミン、ジアミノジシクロヘキシル
メタン、m−キシレンジアミン、m−フェニレンジアミ
ン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルス
ルホン、モノエタノールアミン等の1級アミン、(CH
32N(CH2nN(CH32(式中nは1〜10の整
数)で示される直鎖状ジアミン、(CH32−N(CH
2n−CH3(式中nは0〜10の整数)で示される直
鎖第3級アミン、テトラメチルグアニジン、N{(CH
2nCH33(式中nは1〜10の整数)で示されるア
ルキル第3級モノアミン、トリエタノールアミン、ピペ
リジン、N,N−ジメチルピペラジン、トリエチレンジ
アミン、ピリジン、ピコリン、ジアザビシクロウンデセ
ン、ベンジルジメチルアミン、2−(ジメチルアミノメ
チル)フェノール、2,4,6−トリス(ジメチルアミ
ノメチル)フェノール等の第2級または第3級アミン、
無水フタル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット
酸、無水ベンゾフェノンテトラカルボン酸等の酸無水物
が挙げられる。
【0037】前記の硬化促進触媒の配合量は、(A)成
分である水酸基末端イソブチレン系重合体及び/又は末
端水酸基とポリイソシアネート化合物と反応によって得
られるイソシアネート末端イソブチレン系重合体100
部(重量部、以下同じ)に対して0.01〜10部が好
ましい。
【0038】(B)成分として(メタ)アクリロイル基
を有する化合物を用いた硬化性組成物は、UVや電子線
などの活性エネルギー線及び/又は熱により硬化させる
ことができ、光及び/又は熱重合開始剤を含有すること
が好ましい。
【0039】本発明に用いられる光重合開始剤としては
特に制限はないが、光ラジカル開始剤と光アニオン開始
剤が好ましく、特に光ラジカル開始剤が好ましい。例え
ば、アセトフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノ
ン、プロピオフェノン、ベンゾフェノン、キサントー
ル、フルオレイン、ベンズアルデヒド、アンスラキノ
ン、トリフェニルアミン、カルバゾール、3−メチルア
セトフェノン、4−メチルアセトフェノン、3−ペンチ
ルアセトフェノン、4−メトキシアセトフェン、3−ブ
ロモアセトフェノン、4−アリルアセトフェノン、p−
ジアセチルベンゼン、3−メトキシベンゾフェノン、4
−メチルベンゾフェノン、4−クロロベンゾフェノン、
4,4−ジメトキシベンゾフェノン、4−クロロ−4−
ベンジルベンゾフェノン、3−クロロキサントーン、
3,9−ジクロロキサントーン、3−クロロ−8−ノニ
ルキサントーン、ベンゾイル、ベンゾインメチルエーテ
ル、ベンゾインブチルエーテル、ビス(4−ジメチルア
ミノフェニル)ケトン、ベンジルメトキシケタール、2
−クロロチオキサントーン等が挙げられる。これらの開
始剤は単独でも、他の化合物と組み合わせても良い。具
体的には、ジエタノールメチルアミン、ジメチルエタノ
ールアミン、トリエタノールアミンなどのアミンとの組
み合わせ、更にこれにジフェニルヨードニウムクロリド
などのヨードニウム塩と組み合わせたもの、メチレンブ
ルーなどの色素及びアミンと組み合わせたものが挙げら
れる。
【0040】また、近赤外光重合開始剤として、近赤外
光吸収性陽イオン染料を使用しても構わない。近赤外光
吸収性陽イオン染料としては、650〜1500nmの
領域の光エネルギーで励起する、例えば特開平3−11
1402号、特開平5−194619号公報等に開示さ
れている近赤外光吸収性陽イオン染料−ボレート陰イオ
ン錯体などを用いるのが好ましく、ホウ素系増感剤を併
用することがさらに好ましい。
【0041】本発明の活性エネルギー線硬化性組成物を
硬化させる方法は特に限定されないが、その光重合開始
剤開始剤の性質に応じて、高圧水銀灯、低圧水銀灯、電
子線照射装置、ハロゲンランプ、発光ダイオード、半導
体レーザー等による光及び電子線の照射が挙げられる。
【0042】本発明に用いられる熱開始剤としては特に
制限はないが、アゾ系開始剤、過酸化物、過硫酸酸、及
びレドックス開始剤が含まれる。
【0043】適切なアゾ系開始剤としては、限定される
わけではないが、2,2′−アゾビス(4−メトキシ−
2,4−ジメチルバレロニトリル)(VAZO 33)、
2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩
(VAZO 50)、2,2′−アゾビス(2,4−ジメチ
ルバレロニトリル)(VAZO 52)、2,2′−アゾビ
ス(イソブチロニトリル)(VAZO 64)、2,2′−
アゾビス−2−メチルブチロニトリル(VAZO 67)、
1,1−アゾビス(1−シクロヘキサンカルボニトリ
ル)(VAZO 88)(全てDuPont Chemic
alから入手可能)、2,2′−アゾビス(2−シクロ
プロピルプロピオニトリル)、及び2,2′−アゾビス
(メチルイソブチレ−ト)(V−601)(和光純薬よ
り入手可能)等が挙げられる。
【0044】適切な過酸化物開始剤としては、限定され
るわけではないが、過酸化ベンゾイル、過酸化アセチ
ル、過酸化ラウロイル、過酸化デカノイル、ジセチルパ
ーオキシジカーボネート、ジ(4−t−ブチルシクロヘ
キシル)パーオキシジカーボネート(Perkadox
16S)(Akzo Nobelから入手可能)、ジ
(2−エチルヘキシル)パーオキシジカーボネート、t
−ブチルパーオキシピバレート(Lupersol 1
1)(Elf Atochemから入手可能)、t−ブ
チルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート(Trig
onox 21−C50)(Akzo Nobelから
入手可能)、及び過酸化ジクミル等が挙げられる。
【0045】適切な過硫酸塩開始剤としては、限定され
るわけではないが、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウ
ム、及び過硫酸アンモニウムが挙げられる。
【0046】適切なレドックス(酸化還元)開始剤とし
ては、限定されるわけではないが、上記過硫酸塩開始剤
のメタ亜硫酸水素ナトリウム及び亜硫酸水素ナトリウム
のような還元剤との組み合わせ;有機過酸化物と第3級
アミンに基づく系、例えば過酸化ベンゾイルとジメチル
アニリンに基づく系;並びに有機ヒドロパーオキシドと
遷移金属に基づく系、例えばクメンヒドロパーオキシド
とコバルトナフテートに基づく系等が挙げられる。
【0047】他の開始剤としては、限定されるわけでは
ないが、テトラフェニル1,1,2,2−エタンジオー
ルのようなピナコール等が挙げられる。
【0048】アゾ系開始剤及び過酸化物系開始剤からな
る群から選ばれる熱ラジカル開始剤が好ましい。更に好
ましいものは、2,2′−アゾビス(メチルイソブチレ
−ト)、t−ブチルパーオキシピバレート、及びジ(4
−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネー
ト、並びにこれらの混合物である。
【0049】本発明に用いられる光及び/又は熱重合開
始剤は触媒量でも有効であり、このような量は、限定は
されないが、典型的には、(A)成分である水酸基末端
イソブチレン系重合体及び/又は末端水酸基とポリイソ
シアネート化合物と反応によって得られるイソシアネー
ト末端イソブチレン系重合体100部(重量部、以下同
じ)に対して0.001〜10部である。開始剤の混合
物が使用される場合には、開始剤の混合物の好ましい合
計量は、イソシアネート末端イソブチレン系重合体10
0部に対して0.001〜10部である。
【0050】上記の水酸基末端イソブチレン系重合体及
び/又は末端水酸基とポリイソシアネート化合物と反応
によって得られるイソシアネート末端イソブチレン系重
合体はそれ自身の粘度が高いため作業性が良くないこと
がある。そのため、該重合体の粘度を下げて取扱いを改
善することを目的に、本発明の硬化性組成物の耐水性、
耐熱性、耐候性及び電気特性等が悪化しない程度に、各
種の水酸基及び/又はイソシアネート基に不活性な可塑
剤を添加しても良い。
【0051】本発明の(A)成分である水酸基末端イソ
ブチレン系重合体及び/又は末端水酸基とポリイソシア
ネート化合物と反応によって得られるイソシアネート末
端イソブチレン系重合体と相溶性がよい可塑剤として
は、例えば、ポリブテン、水添ポリブテン、水添α−オ
レフィンオリゴマー、アタクチックポリプロピレンなど
のポリビニル系オリゴマー;ビフェニル、トリフェニル
などの芳香族系オリゴマー;水添液状ポリブタジエンな
どの水添ポリエン系オリゴマー;パラフィン油、塩化パ
ラフィン油などのパラフィン系オリゴマー;ナフテン油
などのシクロパラフィン系オリゴマーなどがあげられ
る。
【0052】また、フタル酸エステル系可塑剤や非芳香
族2塩基酸エステル系可塑剤、リン酸エステル系可塑剤
等も本発明の硬化性組成物の耐水性、耐熱性、耐候性及
び電気特性等を低下させない程度に、上記の可塑剤と併
用して使用してもよい。これらは単独で用いてもよく、
2種以上併用してもよい。
【0053】前記可塑剤は、水酸基末端イソブチレン系
重合体にイソシアネート基を導入する際に、反応温度の
調節、反応系の粘度の調節などの目的で溶剤のかわりに
用いてもよい。
【0054】前記可塑剤の配合量は、(A)成分である
水酸基末端イソブチレン系重合体及び/又は末端水酸基
とポリイソシアネート化合物と反応によって得られるイ
ソシアネート末端イソブチレン系重合体100部(重量
部、以下同じ)に対して1〜100部が好ましく、10
〜50部が更に好ましい。可塑剤の配合量がこの範囲を
下回ると可塑化効果が小さく、また、この範囲を上回る
と十分な耐水性、耐熱性、耐候性及び電気特性等が得ら
れないことがある。
【0055】本発明の硬化性組成物には、各種老化防止
剤が必要に応じて用いられる。 かかる老化防止剤とし
ては、フェノール系酸化防止剤、芳香族アミン系酸化防
止剤、硫黄系ヒドロペルオキシド分解剤、リン系ヒドロ
ペルオキシド分解剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収
剤、サリシレート系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫
外線吸収剤、ヒンダートアミン系光安定剤、ニッケル系
光安定剤などが挙げられる。
【0056】前記フェノール系酸化防止剤の具体例とし
ては、2,6−ジ−t−ブチルフェノール、2,4−ジ
−t−ブチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4
−メチルフェノール、2,5−ジ−t−ブチルヒドロキ
ノン、n−オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ペンタ
エリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、
2,2−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフ
ェノール)、4,4−ブチリデンビス(3−メチル−6
−t−ブチルフェノール)、4,4−チオビス(3−メ
チル−6−t−ブチルフェノール)等が例示できる。
【0057】前記芳香族アミン系酸化防止剤の具体例と
しては、N,N−ジフェニル−p−フェニレンジアミ
ン、6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−1,2−
ジヒドロキノリン等が例示できる。
【0058】前記硫黄系ヒドロペルオキシド分解剤の具
体例としては、ジラウリル−3,3−チオジプロピオネ
ート、ジトリデシル−3,3−チオジプロピオネート、
ジステアリル−3,3−チオジプロピオネート等が例示
できる。
【0059】前記リン系ヒドロペルオキシド分解剤の具
体例としては、ジフェニルイソオクチルホスファイト、
トリフェニルホスファイト等が例示できる。
【0060】前記ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤の
具体例としては、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−
ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ル、2−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキ
シフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−(5−メチル−2−ヒドロキ
シフェニル)ベンゾトリアゾール等が例示できる。
【0061】前記サリシレート系紫外線吸収剤の具体例
としては、4−t−ブチルフェニルサリシレート、2,
4−ジ−t−ブチルフェニル−3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシベンゾエート等が例示できる。
【0062】前記ベンゾフェノン系紫外線吸収剤の具体
例としては、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2
−ヒドロキ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロ
キ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキ
−4−n−ドデシルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロ
キ−4−ベンジロキシベンゾフェノン等が例示できる。
【0063】前記ヒンダートアミン系光安定剤の具体例
としては、ビス(2,2,6,6,−テトラメチル−4
−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,
6,−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、1
−{2−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオニルオキシ]エチル}−4−
[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオニルオキシ]−2,2,6,6,−テト
ラメチルピペリジン、4−ベンゾイルオキシ−2,2,
6,6,−テトラメチルピペリジン等が例示できる。
【0064】前記ニッケル系光安定剤の具体例として
は、ニッケルジブチルジチオカルバメート、[2,2−
チオビス(4−t−オクチルフェノレート)]−2−エ
チルヘキシルアミンニッケル(II)、[2,2−チオ
ビス(4−t−オクチルフェノレート)]−n−ブチル
アミンニッケル(II)等が例示できる。
【0065】これらの老化防止剤は、単独で使用しても
よく、2種以上併用してもよい。単独で使用した場合と
比較して、併用することによってより有効に機能するこ
とがある。特に、フェノール系酸化防止剤とサリシレー
ト系紫外線吸収剤とヒンダートアミン系光安定剤の組み
合わせは、(A)成分であるイソブチレン系重合体の耐
候性を顕著に改善するためより好ましい。
【0066】老化防止剤の配合量は、(A)成分100
部に対して0.1〜20部程度が好ましく、1〜10部
が更に好ましい。配合量が0.1部未満の場合には、耐
候性の改善効果が十分でないことがあり、20部をこえ
ると硬化性組成物のコストや電気特性等が悪くなる。
【0067】本発明の硬化性組成物には、各種充填材が
必要に応じて用いられる。前記充填材の具体例として
は、たとえば、木粉、パルブ、木綿チップ、アスベス
ト、ガラス繊維、炭素繊維、マイカ、クルミ殻粉、もみ
殻粉、グラファイト、ケイソウ土、白土、ヒュームシリ
カ、沈降性シリカ、無水ケイ酸、カーボンブラック、炭
酸カルシウム、クレー、タルク、酸化チタン、炭酸マグ
ネシウム、石英、アルミニウム微粉末、フリント粉末、
亜鉛末などがあげられる。これら充填材のうちでは沈降
性シリカ、ヒュームシリカ、カーボンブラック、炭酸カ
ルシウム、酸化チタン、タルクなどが好ましい。これら
の充填材は単独で用いてもよく、2種以上併用してもよ
い。充填材を用いる場合の使用量は(A)成分100部
に対して1〜500部が好ましく、50〜200部がさ
らに好ましい。
【0068】本発明の硬化性組成物には、(A)成分及
び/又は(B)成分や先に記載した硬化促進触媒、可塑
剤、溶剤、老化防止剤および充填材の他に、必要に応じ
て各種添加剤が添加される。このような添加物の例とし
ては、たとえば、貯蔵安定性改良剤、ラジカル禁止剤、
金属不活性化剤、オゾン劣化防止剤、タレ防止剤、滑
剤、顔料、発泡剤などがあげられる。
【0069】このような添加物の具体例は、たとえば、
特公平4−69659号、特公平7−108928号、
特許公報第2512468号、特開昭64−22904
号の各明細書などに記載されている。
【0070】本発明の硬化性組成物の具体的用途を以下
に示すが、特にこれらに限定されるものではない。発泡
体としては例えば冷凍庫・冷蔵庫・建築・遠隔暖房チュ
ーブ・コンテナの断熱材、船舶または車両等の断熱材ま
たは断熱構造材、建築用・ボード・プラント等の保温・
保冷用断熱材、ショーケース・ストッカー・バスタブ・
住宅・倉庫・プラント用タンク機器・船舶車両用等の断
熱材、給湯器・パイプカバーなどの保温材、自動販売機
用断熱材等の断熱材、保温材及び、各種産業用・車両・
各種事務機器類等の吸音制振材、音響機器等の積層部材
等の吸音材・遮音材及び、自動車や産業機器等の振動エ
ネルギー吸収剤、精密電子機器・精密測定機器等の支持
部材、パッキン・ガスケット等の固定部材等の防振材・
制振性材料及び、防水材、シーリング材、止水材及び、
自動車内装トリム、自動車の客席の衝撃吸収体、バンパ
ーなどの自動車・航空機・電車等の衝撃吸収剤、肘掛
け、ヘッドレスト等の内装部品等の自動車用及び、漁船
・大型船の糧倉庫、冷凍貨物船、コンテナー、液化ガ
ス、タンカー断熱、FRPボード、サーフィンなど心
材、救命艇の浮力材、標的船、大型船舶不沈化、ドッ
ク、ブイ・浮き等の船舶関連及び、化学工業タンク・配
管断熱、重油タンクの保温タンク、LNGタンク保冷、
パイプ断熱カバー、タンクのふた等のプラント関連及
び、マットレス家具、家具等の構成部品等の成型品、椅
子心材、ドアパネル、装備工芸品等の家具・インテリア
用及び、耐熱・耐炎性建築用耐熱材、スラブ材フォーム
建築物絶縁材料、建築用接着剤、キャビティ充填剤、吹
き付けフォーム、サイディング用途、石膏ボード、建材
用パネル材、浴槽(ステンレス・FRP・ほうろう)、
恒温庫(農作物貯蔵・たばこ乾燥)、農業倉庫・畜舎、
地域集中冷暖房断熱、屋上断熱材、住宅用結露防止(天
井・内装・床下)、道路床断熱、振動防止剤等の土木建
築用及び、ラミネートボード、金属製容器の被覆、埋設
パイプ等の被覆、梱包剤等の被膜材及び、靴底、スキー
靴の裏張り等の用途が挙げられる。
【0071】塗料としては例えばトップコート用塗料、
自動車補修用塗料、自動車の中塗り型相間耐ピッチング
塗料、自動車用静電植毛製品用塗料、自動車等のポリオ
レフィン用塗料、自動車外装部品・自動車内挿部品の難
塗装製プラスチック用塗料等の自動車用塗料及び、家電
のポリオレフィン用塗料、家電品等の難塗装製プラスチ
ック用塗料等の家電用及び、プラント、厚型スレート、
外壁吹付材等の建築物・建築外装塗料及び、鉄道車両、
航空機、特装車、産業機器・器具、アルミサッシ、金属
管等の各種金属用及び、ヘルメット・スキー板等のFR
P製品、各種プラスチック成形品、ゴルフボール等のゴ
ム製品、合成皮革を含む皮革等のゴム・プラスチック・
皮革用及び、電線用ワニス、一液焼付塗料等の熱硬化型
塗料及び、バランスタンク等の船舶、プラント塔槽類等
の重防食用及び、自動車・電気機器へのカチオン電着塗
料、腐食抑制導電性塗料等の下塗・防錆用及び、粉体塗
料及び、印刷インキ、プライマー等の用途が挙げられ
る。
【0072】接着剤としては例えば自動車用静電植毛製
品、自動車用サイドプロテクションモール等にテープ等
を接着する接着剤、自動車部品として使用される接着困
難なポリオレフィン系材料・ゴム製品・合成樹試製品用
接着剤等の自動車用接着剤、合成皮革用接着剤、積層無
機質ボード用接着剤、光ディスク用接着剤、加硫ゴム用
接着剤、繊維用接着剤、メッキ鋼板−スピーカー用エッ
ジ材との接着、プロピレン・PVCシート用接着剤、金属
部品用接着剤、ポリオレフィン発泡体シート用接着剤、
金属・ポリオレフィン積層体用接着剤、食品包装用接着
剤、ホットメルト接着剤、無溶剤型接着剤、インキ接着
剤、粉体接着剤、磁気テープバインダー、印刷インキ・
塗料用バインダー、プライマー等の用途が挙げられる。
【0073】粘着剤としては例えば粘着シート・テー
プ、タックシート、樹脂、ゴム表面塗布用粘着剤、表面
保護シート、自動車ボディー・バンパー用粘着剤等の用
途が挙げられる。
【0074】皮革材料としては靴甲用、ボール・野球グ
ローブ・手袋等のスポーツ用品用、ハンドルカバー・シ
ート・内装材等の自動車部品用、コート・ブレザー・ス
カート・ズボン・ワンピース・ブルゾン等の衣料用、家
具・壁装材等のインテリア用等の用途が挙げられる。
【0075】ゲルとしては例えば自動車用芳香剤、マッ
トレス、マットレス挿入物、車いすのクッション、自転
車のサドル、カーシート、詰物入りの家具用パッド等の
用途が挙げられる。
【0076】エラストマーとしては例えばブッシュ、ガ
スケット、ダストカバー、ボールジョイント、スプリン
グストップ、スプリングカバー、ボールシート、ペダル
ストッパー、ドアロック、ベアリングカバー、ギアー、
ベェロー類、モール類、ダウトシール、タイミングベル
ト、軸受、防振部品、内外装部品、スノーチェーン、冷
凍機部品、ソリッドタイヤ、各種容器等の自動車用及
び、各種ギアー、パッキング、シール材、プライマー、
キャスター、ロール、ピッカー、防振部品、ブッシュ、
キャップ、コネクタ、印字ドラム、ラバースクリーン、
時計バンド、グリップ類、芝刈機プレート、手もみポン
プ、各種機器・装置類・車両等の振動吸収複合材料等の
機械・工業用及び、ソール、ポイント、婦人靴ヒールト
ップ等の靴用及び、医療・食品用コンベアベルト、各種
キーボードシート、エアマット、ダイアフラム、ガスケ
ット、シール材、ラミネート品、静電防止ベルト、ホッ
トメルトフィルム、オーバーフロータンク、ターポリ
ン、合成皮革、各種包装、衣料、階段滑り止め等のフィ
ルム・シート及び、高圧樹脂ホース、塗料用ホース、消
防用ホース、農業散布用ホース、油圧チューブ、燃料チ
ューブ、空圧チューブ、医療チューブ等のホース・チュ
ーブ及び、電力・通信ケーブル、コンクリート配線、自
動車配線、シースパイプ、高圧ホース、各種ベルトスリ
ップ止、ロープ・手袋・ワイヤ等の耐油、自動車用の耐
衝撃性コーティング、航空機のアクリルキャノピーの保
護、微生物抵抗性物品等の被膜用及び、水現像フォトレ
ジスト用ベースポリマー、ラバースイッチ、ケーブルジ
ョイント部の防水充填、防振・防湿ポッティング材、電
線コイルの層間絶縁材、光ケーブル止水剤等の用途が挙
げられる。
【0077】絶縁材料としては例えばハイブリッドI
C、アルミナ基盤の実装、ダイオードへの実装、四輪車
用ICレギュレーター・二輪車用CDIユニット・イグ
ナイタ・ワイパーモーター用・ウィンカーキャンセラ・
ドアライトセンサ・ノイズフィルタ・船外機用制御機器
・農機具用制御機器・OA機器・通信機器等の電装部品
及び事務用機器類、宇宙機器、航空用電子部品、洗濯機
・トイレウォシュレット・給湯機・食器洗浄器・炊飯器
ポット・ホームベーカリー・自動車用電子部品コントロ
ール基板の防湿用・ロボット・センサ・自動販売機・屋
外環境調査機器等のプリント基板の防湿絶縁用、コンデ
ンサ及びノイズフィルタ用、テレビ・VTRカメラ・各
種アダプタ・事務機器のエナメル電線用等のコイル関連
部品及びトランス、電線ケーブルジョイント防水絶縁用
改質剤としてはフェノール樹脂の改質、繊維・皮・金属
等の含浸材・コーティング材・接着剤・塗料・インキ用
ビークル・その他水系エマルジョンの改質剤、ポリオレ
フィン改質剤、ポリアミドエラストマーの改質剤、プラ
スチックの改質剤等の用途が挙げられる。
【0078】ポリウレタン弾性糸としてはソックス、水
着、ファンデーション、ストッキング等の用途が挙げら
れる。
【0079】電子部品関連としては例えば、複写機・プ
リンターの帯電ロールや現像ロール、電子写真複写機用
クリーニングブレード、自動車のエンジンルーム内の電
子部品のポッティング、電子写真トナー、電子写真装置
・静電記録プリンター等用の帯電・現像・転写・定着・
給紙・搬送用等の部材等の用途が挙げられる。
【0080】
【実施例】つぎに実施例および比較例によって本発明を
具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるもので
はない。 実施例1 5000mlのセパラブルフラスコに三方コック、熱電
対、および真空用シール付き撹拌機をつけて窒素置換を
行った。これにモレキュラーシーブス3Aによって脱水
したトルエン592ml、エチルシクロヘキサン73.
6mlを加え、さらに1,4−ビス(1−クロル−1−
メチルエチル)ベンゼン(5.56g,24.0mmo
l)、2−メチルピリジン(264mg,2.83mm
ol)を加えて−70℃に冷却した。冷却後、イソブチ
レンモノマー(120ml,1.44mol)を導入
し、さらに、この温度で四塩化チタン(2.52ml、
23.0mmol)を添加し重合を開始した。この際に
約15℃昇温した。約60分で重合は終了した(これに
伴い反応系の発熱は観察されなくなった)。重合終了後
に酢酸オクタジエニル(32.4g,193mmol)
および四塩化チタン(39.8ml、386mmol)
を添加した。5時間反応の後に、80℃に加熱したイオ
ン交換水1.5Lに反応混合物を導入し、20分間攪拌
を行った。静置の後に水層を除去し、1Lの2N水酸化
ナトリウム水溶液及び臭化テトラブチルアンモニウム1
0.0gを添加し、100℃にて12時間攪拌を行っ
た。反応終了後、アルカリ水溶液を除去し、1Lのイオ
ン交換水で3回水洗した後に、有機層を単離した。これ
に10Lのアセトンを加えてポリマーを再沈殿させ、低
分子化合物を除去した。沈殿物をさらにアセトン1Lで
2回洗浄し、さらにヘキサン500mlに溶解した。溶
液を1Lのなす型フラスコに移液し、オイルバスによる
加熱条件下(180℃)、減圧(最終1Torr以下)
によって溶媒留去を行い、目的とする水酸基を末端に有
するポリイソブチレンを得た。得られたポリイソブチレ
ンの分析はゲルパーミエーションクロマトグラフィー
(GPC;標準ポリスチレン換算法)及びNMRを用い
て行った。 (GPC)Waters社製LCModule1、GP
Cカラム;ポリスチレン架橋ゲル(shodex GP
C K−804;昭和電工(株)製)、展開溶剤;クロ
ロホルム。 (NMR)Valian社製 Gemini−300、
測定溶剤;四塩化炭素/重アセトン=4/1混合溶剤、
定量方法;開始剤残基のシグナル(7.2ppm)を基
準に末端の水酸基に隣接するメチレンのシグナル(4.
00ppm)を比較して定量化した。Fn(CH2
H)は重合体末端への官能基導入量であり、定量的に導
入した時には今回用いた開始剤では2.0となる。得ら
れたポリマーの分析結果は以下の通り。 数平均分子量=5600、分子量分布=1.2。 水酸基導入量は以下の通り;Fn(CH2OH)=1.
90。 実施例2 実施例1で得られた水酸基末端ポリイソブチレン44.
4g(7.9ミリモル)に対してメチレンジフェニルジ
イソシアネート5.90g(22.5ミリモル)を添加
し、窒素下100℃で2時間攪拌混合を行ない、イソシ
アネート末端ポリイソブチレンを調製した。 実施例3 実施例2で得たイソシアネート末端ポリイソブチレン1
00部に対してソフトン3200(白石カルシウム製)
20部、ジブチルジメトキシスズ(日本化学産業(株)
製)5.5部及び水3.3部を室温で混合し、硬化性組
成物を得た。 比較例1 実施例3のイソシアネート末端ポリイソブチレンのかわ
りに加水分解性シリル基末端ポリイソブチレンEP50
5S(鐘淵化学工業(株)製)を用いたこと以外は、実
施例3と全く同様にして硬化性組成物を得た。 比較例2 加水分解性シリル基末端ポリイソブチレンEP505S
(鐘淵化学工業(株)製)100部に対してソフトン3
200(白石カルシウム製)150部、シランカップリ
ング剤A−1120(日本ユニカー製)10部、PAO
5004(出光石油化学製)60部、ジブチルジメトキ
シスズ(日本化学産業(株)製)5.5部及び水3.3部
を室温で混合し、硬化性組成物を得た。
【0081】以上の実施例3、比較例1及び2の硬化性
組成物を室温で24時間、硬化させた。その結果、比較
例1及び2の硬化物は、表面タックがあったのに対し、
実施例3の硬化物は表面タックがない良好な硬化物であ
った。
【0082】
【発明の効果】本発明の硬化性組成物は、表面タックを
著しく改善することができる。その効果はイソブチレン
系シーリング材に適用した場合に特に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J034 BA03 BA05 BA08 CA01 CA21 CD01 CD05 CD13 CD18 DB03 DP02 DP06 FB01 FB02 FB03 FB04 FB08 GA22 GA25 GA26 HA01 HA02 HA06 JA21 KA01 KB04 KC02 KC13 KC16 KC17 KD01 KD02 KD06 KD11 KD12 KE01 KE02 QB11 QD03 RA03 RA07 RA08 RA09 RA10 RA11 RA12 RA14 RA15 4J100 AA06P BA03H CA01 CA31 FA03 FA27 HA08 HA61 HC08 HC11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)水酸基末端イソブチレン系重合体
    及び/又は末端水酸基とポリイソシアネート化合物との
    反応によって得られるイソシアネート末端イソブチレン
    系重合体を含有することを特徴とする硬化性組成物。
  2. 【請求項2】 (B)成分として、末端水酸基及び/又
    は末端イソシアネート基と反応可能な基を有する化合物
    をさらに含有する請求項1記載の硬化性組成物。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の(B)成分が 【化1】 (式中、R1は炭素数1から30の2価の有機基を表
    す。ここで有機基とはC、H、N、O、Si元素を含み
    不飽和結合、芳香族化合物を含有してもしなくてもよ
    い。R2は水素または炭素数1から18の飽和炭化水素
    基を表し、R2を複数含む基においては同一であっても
    異なっていてもよい。R3は炭素数1から30の3価の
    炭化水素基を表し、芳香族化合物を含有してもしなくて
    もよい。Zは水素、塩素、臭素、−OR4で表され、こ
    こにおいてR4は水素または炭素数1から3の飽和炭化
    水素基を表す。Zを複数含む基においては同一であって
    も異なっていてもよい。nは0から3の整数である。R
    5は水素またはメチル基である。Xは末端水酸基及び/
    又は末端イソシアネート基と反応可能な基を表す。)に
    示した化合物であることを特徴とする請求項2記載の硬
    化性組成物。
  4. 【請求項4】 水酸基末端イソブチレン系重合体が式
    (1): R6(A−W)a (1) (式中、R6は単環または複数の芳香環を含む1価から
    4価までの炭化水素基、Wは塩素基または臭素基、aは
    1から4の整数。Aは一種又は二種以上のカチオン重合
    性単量体の重合体で、重合性単量体は少なくともイソブ
    チレンを必須成分とする。aが2以上の時Aはそれぞれ
    同じでも異なっていてもよい。)で表される、カチオン
    重合によって得られるハロゲン末端炭化水素系重合体
    (イ)と、式(2): CH2=C(R7)−B−OG (2) (式中、R7は水素または炭素数1から18の飽和炭化
    水素基を、Bは炭素数1から30の2価の炭化水素基
    を、Gは水酸基の保護基を表す。)で表される、保護さ
    れた水酸基および炭素−炭素二重結合を有する化合物
    (ロ)との反応により得られる、保護された水酸基を末
    端に有する重合体主鎖が飽和な炭化水素系重合体(ハ)
    を、さらに脱保護して得られる、水酸基を末端に有する
    重合体主鎖が飽和な炭化水素系重合体(ニ)であること
    を特徴とする請求項1、2または3記載の硬化性組成
    物。
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