JP2001039262A - ガス発生器 - Google Patents

ガス発生器

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JP2001039262A
JP2001039262A JP11213314A JP21331499A JP2001039262A JP 2001039262 A JP2001039262 A JP 2001039262A JP 11213314 A JP11213314 A JP 11213314A JP 21331499 A JP21331499 A JP 21331499A JP 2001039262 A JP2001039262 A JP 2001039262A
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JP
Japan
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gas
combustion chamber
gas generator
partition member
outer cylinder
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Pending
Application number
JP11213314A
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English (en)
Inventor
Takashi Saso
高 佐宗
Akihiko Suehiro
昭彦 末廣
Koji Tanaka
耕治 田中
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】展開制御を可能とし、燃焼ガス中のスラグの外
部流出防止効果に優れた品質の良いガス発生器を提供す
ること。 【解決手段】複数のガス放出孔(11a)が形成された
短円筒状の外筒(11)と、その上下端部を閉塞する上
板(9b)と底板(12)とで内部に燃焼室を画成し、
該燃焼室内を仕切部材(4)によって上側燃焼室(2)
と下側燃焼室(3)に2室に画成し、該上側燃焼室
(2)及び下側燃焼室(3)内には、ガス発生剤(5)
とこれを囲繞するフィルタ部材(6)と共に互いに独立
して作動する点火装置(7,8)が夫々挿入配置されて
いるガス発生器において、前記仕切部材(4)の前記各
フィルタ部材(6)の内面との当接部に一体成形された
環状突起部(4a、4b)を設けることを特徴とするガ
ス発生器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のエアバッ
グに使用される展開制御を可能にしたガス発生器に係わ
り、特に燃焼ガス中のスラグの外部流出防止効果に優れ
たガス発生器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のガス発生器については、本発明
の発明者等によって出願された図4に示すガス発生器
(特開平11−059318号公報)で、仕切部材によ
ってガス発生器の内部をその軸方向に上下2段に画成
し、夫々の燃焼室内に点火装置、ガス発生剤、フィルタ
部材を配置し、各点火装置を時間差を以って作動させる
ことで展開制御を可能にすることが開示されている。ま
た、同じく本発明の発明者等によって出願された図5に
示すエアバッグ用ガス発生器(特開平10−08119
0号公報)に、冷却・フィルタ部材の両端部内面にL字
型形状を有するバイパス防止部材によってスラグ流出防
止効果の優れたガス発生器が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、斯かる
従来の展開制御を可能にしたガス発生器では、仕切部材
にバイパス防止機構がなく、特に時間差をつけて作動さ
れた場合には、仕切部材の片面に燃焼圧力が加わった時
に仕切部材が変形し、フィルタ部材との間に発生した隙
間からスラグが流出する可能性があった。また、フィル
タ部材の仕切部材側内面にL字型部材を配置することは
部品点数の増加によるコストアップと組立作業の増加と
いう問題に加え、仕切部材の変形に対しL字型部材との
間に隙間ができるという問題があった。
【0004】本発明は、これらの問題を解決するために
なされたもので、展開制御を可能とし、燃焼ガス中のス
ラグの外部流出防止効果に優れた品質の良いガス発生器
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明者は鋭意研究を行った結果、ハウジングの内
部を、その軸方向の上下側に仕切部材によって2つの燃
焼室を画成し、各燃焼室内にガス発生剤、フィルタ部材
及び点火装置を夫々に配置する構成となし、仕切部材の
フィルタ部材内面当接部に環状突起を設けることを特徴
とするガス発生器を見出し、本発明を完成した。
【0006】即ち、本発明は、1.複数のガス放出孔
(11a)が形成された短円筒状の外筒(11)と、そ
の上下端部を閉塞する上板(9b)と底板(12)とで
内部に燃焼室を画成し、該燃焼室内を仕切部材(4)に
よって上側燃焼室(2)と下側燃焼室(3)の2室に画
成し、該上側燃焼室(2)及び下側燃焼室(3)内に
は、ガス発生剤(5)とこれを囲繞するフィルタ部材
(6)と共に互いに独立して作動する点火装置(7,
8)が夫々挿入配置されているガス発生器において、前
記仕切部材(4)の前記各フィルタ部材(6)の内面と
の当接部に一体成形された環状突起部(4a、4b)を
設けることを特徴とするガス発生器、2.前記各点火装
置(7,8)を、前記底板(12)側より前記上下各燃
焼室(2,3)内に挿入配置してなる1.に記載のガス
発生器、3.前記外筒(11)の前記複数のガス放出孔
(11a)が、前記上下燃焼室(2、3)に対し、共通
である請求項1.又は2.に記載のガス発生器、4.前
記外筒(11)の前記複数のガス放出孔(11a)が、
前記上下燃焼室(2、3)に対し、夫々開口する1.又
は2.に記載のガス発生器、に関する。
【0007】これにより、ガス発生器の時間差作動時に
仕切部材が変形しても、突起は仕切部材と一体成形され
ているため隙間は発生せず、燃焼ガス中のスラグがフィ
ルタ部材を経由せずに外部へ流出することを確実に防止
できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明のガス発生器につい
て、図1〜2を用いて説明する。図1に示すガス発生器
Xは短円筒状のハウジング1と該ハウジング1の内部を
上下側2つの燃焼室2,3に画成する仕切部材4と各燃
焼室2,3に収納されるガス発生剤5及びフィルタ部材
6と各燃焼室2,3のガス発生剤5を夫々独立して点火
させる点火装置7,8を備えている。
【0009】ハウジング1は上蓋9と下蓋10とを突き
合わせ溶接(例えば摩擦圧接)により接合して内部に密
閉空間としての燃焼室を形成する構造とされている。ハ
ウジング1の上蓋9は、短円筒状部9aと該短円筒状部
9aの一端を閉塞する上板9bとからなる有蓋円筒形状
をしており、その軸心中央部に短尺内筒部9cが形成さ
れている。下蓋10は、外筒11と該外筒11の一端を
閉塞する底板12とからなる有底円筒形状をしており、
下蓋10の底板12には、その軸中央部に長尺固定内筒
15が設けられている。そしてハウジング1は、上蓋9
の開口端から下蓋10の開口端を覆うようにして、短円
筒状部9aと外筒11及び短尺内筒部9cと長尺固定内
筒15とを突き合わせ、摩擦圧接により接合することで
環状の密閉空間を形成している。また、底板12にはそ
の軸心より径方向外側に偏心して短尺固定内筒16が設
けられている。長尺固定内筒15は、前記仕切部材4を
貫通して上側燃焼室2内に突出しており、短尺固定内筒
16は、下側燃焼室3内に突出している。また、外筒1
1には、上下各燃焼室2、3に夫々開口する2列のガス
放出孔11aが形成されており、各ガス放出孔11aの
内面側には、ハウジング1内の防湿と燃焼時の内圧調整
のために薄板円筒状のバーストプレート18が貼着され
て閉塞されている。
【0010】仕切部材4には、その中央部に長尺固定内
筒15を貫通させる貫通孔17が成形されており、外筒
11内に圧入し、貫通孔17を前記固定内筒に嵌め込ん
で、外筒11と長尺固定内筒15の各段部11b、15
aに当接することで、ハウジング1の軸方向の上下側に
2つの燃焼室2、3を相互に隔絶する様に画成してい
る。そして、各燃焼室2,3には、ガス発生剤5が装填
され、これを囲繞するようにフィルター部材6が仕切部
材4の環状突起部4a、4bに当接して配置され、更に
前記各ガス放出孔11aが開口している。
【0011】点火装置7、8は、下部の保持部22A
と、この先端に配置された着火部22Bとで夫々構成さ
れ、各固定内筒15,16内に夫々配置されている。各
点火装置7、8は各固定内筒15、16内に形成された
テーパ状の段部23にシール部材25(O−リング)を
介して気密に夫々当接され、各固定内筒15、16のカ
シメ部24を内側に折り曲げることでカシメ固定されて
いる。長尺固定内筒15内に配置される点火装置7は、
その着火部22Bが長尺固定内筒15と上板9bとで画
成された点火空間G内に突出して配置されており、この
点火空間Gは、長尺固定内筒15の周方向の亘って形成
された複数の通過孔15bを介して上側燃焼室2に連通
している。一方短尺固定内筒16内の点火装置8はその
着火部22Bが下側燃焼室3内に突出して固定されてい
る。
【0012】次に、図2に示すガス発生器Yは、図1に
示すガス発生器Xに対して、各燃焼室2、3のフィルタ
部材6の外周のガス通路空間Sを連通させ、ガス放出孔
11aを共通にした点のみが異なっているものである。
【0013】次に、図3に本発明の別の実施形態を示
す。本例は、仕切板4を薄板金属のプレス加工により各
燃焼室のフィルタ部材6の内面に当接する環状突起4
a、4bを成形したものである。
【0014】次にこれらのガス発生器X,Yの作動につ
いて説明する。衝突センサが自動車の衝突を検知する
と、先ず、上側燃焼室2に連通する点火装置7を作動さ
せ、該点火装置7からの火炎を点火空間Gから上側燃焼
室2に噴出させ、この火炎でガス発生剤5を着火燃焼さ
せて高温ガスを発生させる。上側燃焼室2内で発生した
高温ガスはフィルタ部材6でスラグ捕集と冷却を経てガ
ス通路空間S内に流入し、ガス圧が所定の圧力に達する
とバーストプレート18が破られ各ガス放出孔11aか
らエアバッグ(図示しない)に放出が開始され、エアバ
ッグはこの上側燃焼室2からの発生ガスのみによって緩
やかに展開を開始する。この時点で仕切部材4は、上側
燃焼室2の発生内圧により下側燃焼室3側に変形し、上
側燃焼室2内のフィルタ部材6の端部との間に隙間がで
きるが、該フィルタ6の内面端部に当接している環状突
起部4aにより、ガス流が遮られバイパスは発生しな
い。
【0015】続いて上側燃焼室2の燃焼開始後、適切な
時間差(10〜40ms)を置いて下側燃焼室3の点火
装置8が作動すると、下側燃焼室3内のガス発生剤5の
燃焼が始まり、(ガス発生器Xでは、上側燃焼室2と同
様にガス圧の上昇によってバーストプレート18を破断
し)、発生ガスがガス放出孔11aから放出される。こ
こでガス発生器Yにおいては、ガス通路空間Sを経て上
下各燃焼室2,3に共通のガス放出孔11aから放出さ
れる。この段階では、エアバッグは前記上側燃焼室2か
ら放出されるガスと下側燃焼室から放出されるガスの両
者が合流した大量のガスによって展開されるので急速に
展開することになる。また、この時点では、上側燃焼室
2の内圧のピークを過ぎた後に下側燃焼室3の内圧のピ
ークを迎えるので、仕切部材4は逆に下側燃焼室3の内
圧で上側燃焼室2側に変形し、下側燃焼室3内のフィル
タ6との間に隙間を生じるが、環状突起部4bによりガ
ス流が遮られバイパスは発生しない。この結果、エアバ
ッグは、展開初期には、上側燃焼室2のみで発生しフィ
ルタ部材6を通過した清浄な少量のガスで緩やかに膨張
を開始し、所定時間後からは、下燃焼室3で発生しフィ
ルタ部材6を通過した清浄なガスが合流することで急速
に膨張・展開することになる。
【0016】
【発明の効果】上述した様に、本発明のガス発生器によ
れば、ハウジング1の内部を仕切部材4によりその軸方
向の上下側に2つの燃焼室2,3を形成し、各燃焼室
2,3にガス発生剤5及びフィルタ部材6とお互いに独
立して作動可能な点火装置7,8を夫々配置すると共
に、仕切部材4のフィルタ部材6内周当接部に環状突起
部4a、4bを設けているので、上下各燃焼室2,3内
のガス発生剤5の燃焼による発生内圧に伴う仕切部材4
の変形に対し、燃焼ガスのバイパスを防止することがで
き、燃焼ガス中のスラグがフィルタ部材を経由せずに外
部へ流出することを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な実施形態を示す要部断面模式
図である。
【図2】本発明の他の実施形態を示す要部断面模式図で
ある。
【図3】本発明の他の実施形態を示す要部拡大断面模式
図である。
【図4】従来のエアバッグに用いられるガス発生器を示
す断面図である。
【図5】従来のエアバッグに用いられるガス発生器を示
す断面図である。
【符号の説明】
図1〜3について 1 ハウジング 2 上側燃焼室 3 下側燃焼室 4 仕切部材 4a 仕切部材の環状突起物 4b 仕切部材の環状突起物 5 ガス発生剤 6 フィルタ部材 7,8 点火装置 9 上蓋 9a 短円筒状部 9b 上板 10 下蓋 11 外筒 11a ガス放出孔 12 底板 15 長尺固定内筒 16 短尺固定内筒 図4については特開平11−059318号公報を参照
のこと 図5については特開平10−081190号公報を参照
のこと

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のガス放出孔(11a)が形成された
    短円筒状の外筒(11)と、その上下端部を閉塞する上
    板(9b)と底板(12)とで内部に燃焼室を画成し、
    該燃焼室内を仕切部材(4)によって上側燃焼室(2)
    と下側燃焼室(3)の2室に画成し、該上側燃焼室
    (2)及び下側燃焼室(3)内には、ガス発生剤(5)
    とこれを囲繞するフィルタ部材(6)と共に互いに独立
    して作動する点火装置(7,8)が夫々挿入配置されて
    いるガス発生器において、 前記仕切部材(4)の前記各フィルタ部材(6)の内面
    との当接部に一体成形された環状突起部(4a、4b)
    を設けることを特徴とするガス発生器。
  2. 【請求項2】前記各点火装置(7,8)を、前記底板
    (12)側より前記上下各燃焼室(2,3)内に挿入配
    置してなる請求項1に記載のガス発生器。
  3. 【請求項3】前記外筒(11)の前記複数のガス放出孔
    (11a)が、前記上下燃焼室(2、3)に対し、共通
    である請求項1又は2に記載のガス発生器。
  4. 【請求項4】前記外筒(11)の前記複数のガス放出孔
    (11a)が、前記上下燃焼室(2、3)に対し、夫々
    開口する請求項1又は2に記載のガス発生器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002274316A (ja) * 2001-03-21 2002-09-25 Takata Corp ガス発生器
JP2006518687A (ja) * 2003-01-24 2006-08-17 オートリブ エーエスピー,インコーポレイティド 適応出力型火薬膨張器

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