JP2005112003A - ガス発生器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ガスの流れ性が良いガス発生器の提供。
【解決手段】 第1燃焼室20内にカップ23が配置され、ハウジング15の内壁面21とカップ23との間に環状間隙28が形成されている。このため、カップ23内に収容されたガス発生剤が燃焼したとき、ガスは孔26から環状間隙28を通って移動するので、未燃焼のガス発生剤によるガス流の阻害が防止され、ガス流が円滑に維持される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車両に搭載するエアバッグシステム用として適したガス発生器に関する。
車両に搭載する乗員拘束装置として、衝突などの衝撃を感知した時に乗員を保護するエアバッグシステムが知られている。このエアバッグシステムは、車両構造と乗員の間にすばやくエアバッグを展開させて、乗員が車両構造に当たって怪我をすることを防ぐもので、運転席用エアバッグシステム、助手席用エアバッグシステム、側面衝突用エアバッグシステム、カーテンエアバッグシステム、ニーボルスターなどのシステムが知られている。
特に助手席側は運転席側と異なり、ハンドルが存在しない分、前面ガラス又はダッシュボードと乗員の間隔が広いため、その間隔を埋めるために展開されるバッグ容量は、一般的に120リットル、150リットルなど、運転席側のエアバッグ容量と比較して大きい。
更に、助手席側のエアバッグ装置としては、一般に助手席前のダッシュボードに埋め込まれることから、ガス発生器の形状もシリンダータイプの軸方向に長いハウジングを有したものが取り付けに有利である。
軸方向に長いシリンダ状ハウジングを有する火工式(パイロ)ガス発生器の従来技術として、特許文献1がある。
特許文献1の図1に示す構造では、点火器(イグナイタ)7、燃焼室11(又は13)、フィルタ25が軸方向に配置されており、燃焼室11(又は13)中にはガス発生剤15が充填されている。点火器7は衝撃によって着火し、ガス発生剤15のうち点火器7に面した部分から着火が始まり、フィルタ25が存在する方向へ順次着火・燃焼が移行する。
したがって、燃焼室11(又は13)において、燃焼初期の段階には点火器7周辺で発生した燃焼ガスは、フィルタ25が存在する方向へ流れようとするが、フィルタ25周辺には未燃焼のガス発生剤が存在するため、これによって燃焼ガスがフィルタ方向へ流れるのが阻止され、ハウジング内圧が上昇し、ガス発生剤の燃焼が不安定になる。
米国特許第6,314,888号
本発明の課題は、軸方向に燃焼室、フィルタ室が配置されたガス発生器で、燃焼室内で発生した燃焼ガスがフィルタ室へ円滑に流れる構造を有したガス発生器を提供することである。
請求項1の発明は、ガス排出口を有する筒状ハウジング内に少なくとも第1燃焼室とフィルタ室を有し、第1燃焼室とフィルタ室が軸方向に隣接配置され、第1連通孔で連通されており、
第1燃焼室には、第1燃焼室の内壁面との間に環状間隙を形成し、底面が第1連通孔に面するように側面に孔を有するカップが配置され、前記カップ内には燃焼によりガスを発生する第1ガス発生剤が収容され、第1燃焼室の一端部側には第1ガス発生剤を着火・燃焼させる点火手段が配置されており、
フィルタ室は、内部に筒状フィルタが配置され、周面にガス排出口を有しており、
第1燃焼室で生じた燃焼ガスは、カップ側面の孔、環状間隙及び第1連通孔を通ってフィルタ室に流入し、筒状フィルタを経由してガス排出口から排出されるガス発生器を提供する。
火工式ガス発生器には、燃焼してエアバッグ膨張用ガスを発生させるガス発生剤と、ガス発生剤から発生する燃焼ガスを浄化・冷却するフィルタが使用されるが、これら2つを配置するときは、大きく次の2つが考えられる。つまり、(1)半径方向に配置するか、(2)軸方向に配置するか、である。
(1)の場合、中央部にガス発生剤を配置し、その周囲にフィルタを配置することになるが、ガス発生剤が配置される燃焼室の形状が軸方向に細長くなり、燃焼室中の全てのガス発生剤の燃焼が完了するのに時間がかかるため、規定時間内にガスの発生を終了させなければならないガス発生器には好ましくない配置である。
一方(2)の場合は、燃焼室とフィルタ室が軸方向に配置しているため、燃焼室の長さが短くなり、(1)の問題は発生しない。しかしながら、一端部側から点火手段にてガス発生剤を着火・燃焼させるため、作動初期の段階ではフィルタ室に近い方には未燃焼のガス発生剤が存在する。この未燃焼のガス発生剤によって、燃焼ガスの流れが妨げられて燃焼室内部の圧力が増大すると、ガス発生剤の燃焼速度が急に上昇し、燃焼室の耐圧限界以上になる可能性もある。したがって、作動初期の段階で発生した燃焼ガスを速やかにフィルタ室へ排出する必要がある。
本発明のガス発生器では、第1燃焼室の内壁面との間に環状間隙を形成するように、側面に孔を形成したカップが配置され、その中に第1ガス発生剤が収容されている。このため、作動初期に点火手段近傍で着火・燃焼したガス発生剤からの燃焼ガスは、カップの側面に形成された孔から環状間隙を通過し、第1連通孔へと導かれる。このため未燃焼のガス発生剤によって、燃焼ガスの通路が閉塞されることがなく、発生した燃焼ガスが円滑にフィルタ室へと流れるため、上記した問題は発生することがない。
カップ側面に形成される孔は、ガス発生剤よりも小さい孔であり、カップの側面に多数形成されることが望ましい。特に発生したガスに対して、実質的に圧力損失を発生させない程度の全開口面積を有する孔であることが望ましい。
また第1燃焼室の内壁面との間に形成される環状間隙の断面積は、第1燃焼室とフィルタ室との間に形成される第1連通孔の開口面積よりも大きくなるように設定されることが望ましい。これは第1連通孔によって第1燃焼室中のガス発生剤の燃焼性能を調整するためである。
請求項2の発明は、請求項1記載のガス発生器において、カップが、孔の形成された小径部と、小径部の径よりも大きい径を有する大径部とを有し、小径部の外周面と第1燃焼室の内壁面との間には環状間隙が設けられ、大径部の外周面と第1燃焼室の内壁面が当接されているものを提供する。
小径部とそれより径の大きい大径部を有することで、第1燃焼室の内壁面(筒状ハウジングの内壁面)とカップの外周面との間に環状間隙を形成することが容易になり、この環状間隙を燃焼ガスの通路とすることができる。
したがって、点火手段近傍で発生した燃焼ガスは、第1燃焼室中で未燃焼のガス発生剤が存在する部分を通らなくても、第1連通孔まで到達することができる。なお、小径部及び大径部の径とは、それぞれカップの外径を示す。
更にカップの大径部の外周面が第1燃焼室の内壁面に当接されていることで、カップの半径方向の固定ができるため、振動等でカップが移動することがない。なお、カップの大径部の端部に階段状の段差部を設け、前記段差部とハウジングの内壁面に設けた1又は2の突起の組み合わせにより、カップの軸方向への移動防止作用を高めるようにしても良い。
請求項3の発明は、請求項2記載のガス発生器において、カップ中、小径部の軸方向長さが第1燃焼室の軸方向長さの半分以上を占めているものを提供する。
このように小径部の軸方向長さを調整することにより、第1燃焼室の内壁面とカップの外周面との間に充分な環状間隙が確保されるので、燃焼ガスの流れが良くなる。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のガス発生器において、第1燃焼室内には、点火手段から生じた着火エネルギーを第1ガス発生剤に導くための、周面に孔を有する伝火チューブが配置されており、伝火チューブの軸方向長さが第1燃焼室の軸方向長さの半分以上を占めているものを提供する。
第1燃焼室が軸方向に長い形状である場合、その一端部からガス発生剤を着火・燃焼させた場合、第1燃焼室の全てのガス発生剤を均一に燃焼させることは難しい。よって、周面に孔を有する伝火チューブを配置することにより、点火手段の作動により生じた着火エネルギーが第1ガス発生剤に伝わりやすくなるため、その着火・燃焼が促進される。なお、第1燃焼室の形状に応じて、例えば、軸方向長さと半径方向長さの差が小さいような場合には、伝火チューブの占有長さは、第1燃焼室の軸方向長さの半分未満でも良い。
また、請求項3の要件と組み合わせることにより、伝火チューブ周面付近で着火・燃焼して発生した燃焼ガスが、速やかにカップに形成された孔を通過し、第1連通孔(第1仕切部材)へと移動することができる。よって、第1燃焼室内部が、過剰に高圧になったりすることも防止できるため、ガス発生器が安定して作動することになる。
請求項5の発明は、請求項4記載のガス発生器において、伝火チューブが、一端が閉塞され、点火手段と接続する他端が開口された筒状のものであり、他端開口部には半径方向外側に広がるフランジ部が形成され、フランジ部が第1ガス発生剤の充填孔を有しているものを提供する。
第1燃焼室内に第1ガス発生剤を充填してから伝火チューブを燃焼室内に挿入する場合、伝火チューブの挿入時にガス発生剤に力が掛かり過ぎ、第1ガス発生剤が崩壊する恐れがある。また、伝火チューブを第1燃焼室内に挿入すること自体も困難となる。
よって、第1ガス発生剤の充填前に伝火チューブを第1燃焼室内に配置しておくことが好ましい。そして、その場合における伝火チューブの固定手段としてフランジを設け、フランジに第1ガス発生剤の充填孔を設けたものである。
このようにすることで、伝火チューブを先に第1燃焼室内の所定の位置に設置した後に、第1ガス発生剤を充填することができるため、第1ガス発生剤、及び伝火チューブの設置が容易になり、また組み立て時の第1ガス発生剤の崩壊による性能変化も防止できる。
請求項6の発明は、請求項5記載のガス発生器において、点火手段が電気式点火器を有し、電気式点火器が点火器カラーに取り付けられてハウジングに組み込まれており、
伝火チューブは、フランジの外周縁がハウジング内周面に形成された突起と点火器カラーにより挟持されており、
ハウジング端部をカシメることにより点火器カラーと伝火チューブが一緒に固定されているものを提供する。
点火器が点火器カラーに取り付けられているため、ハウジングに対してカシメや溶接などで固定をする際、点火器に溶接熱やカシメ荷重が直接に加わらないので、組立作業時に安全が確保できる。点火器カラーと点火器との間にシール部材を配置して、湿気の侵入、燃焼ガスの漏出を防止することができる。またハウジングと点火器カラーとの間にもシール部材を配置して、湿気の侵入と燃焼ガスの漏れを防止できる。シール方法としては、点火器カラーのうち、点火器、又はハウジングと当接する部分に溝を設け、Oリングを配置する方法を適用できる。
伝火チューブを燃焼室内に固定する際に、フランジの外周縁をハウジング内表面に形成された突起と点火器カラーにより挟み付けて保持することで、フランジのハウジング軸方向への位置決めが容易になる。更にフランジ部を点火器カラーとともにハウジング端部からカシメることで、伝火チューブと点火器を一緒に固定できる。またハウジング内表面の突起には、カシメによって、点火器カラー及び伝火チューブのフランジの両方と共にカシメ荷重が加わっているため、点火器カラー及び伝火チューブがしっかりと固定できる。
ハウジング内表面に形成された突起は、円周上に連続した突起でもよいし、不連続な突起でも良い。またエンボス加工のような点状の突起を円周上に等間隔に形成したものでも良い。
請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載のガス発生器において、第1燃焼室内に配置されたカップが、両端が開口した筒状のものであり、第1連通孔に面する開口部が、前記開口部に着脱自在に取付られた蓋により閉塞されているものを提供する。
カップの第1連通孔に面した開口部を蓋で閉塞し、この蓋をカップの底部とするものである。この蓋は、カップ内に圧入する等の方法により、着脱自在にする。このような蓋を底部の代わりすることにより、蓋を外した状態でカップ内に第1ガス発生剤を充填できるようになるため、ガス発生器の組立作業が容易となる。更に、蓋をカップ内に圧入可能にした場合、第1ガス発生剤の充填量に応じて圧入位置を調整することで、第1ガス発生剤の充填空間を適切な容量(第1ガス発生剤が振動により移動しないような隙間のない状態)に調整できるので、振動により、第1ガス発生剤が移動接触して崩壊することが防止できる。
なお、このような蓋を有するカップを使用したとき、伝火チューブは、請求項5の発明のようなフランジ部に第1ガス発生剤の充填孔を有するものでなくても良い。
請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載のガス発生器において、第1燃焼室とフィルタ室との間に、両室を仕切る第1仕切部材が配置され、第1仕切部材が第1連通孔を有しているものを提供する。
第1仕切部材で第1燃焼室とフィルタ室を分けることで、第1燃焼室として最適な大きさの空間を確保できるため、第1ガス発生剤の燃焼時に余分な空間が存在せず、燃焼内圧を確実に立ち上げることができ、第1ガス発生剤の燃焼を促進するように働く。
請求項9の発明は、請求項8記載のガス発生器において、第1連通孔が、第1仕切部材の中央に1つ形成され、点火手段の作動前にはシール部材で閉塞されているものを提供する。
第1連通孔は、第1燃焼室内部の第1ガス発生剤の防湿のために、シール部材で閉塞されている。シール部材としては、厚さ50μm程度のアルミニウムテープを使用することができる。アルミニウムテープは、単に湿気の侵入を阻止するのが目的であり、第1ガス発生剤の燃焼性能を調整するものではない。
また第1連通孔として、複数の開口(全開口面積は同じにしておいて)を設けた場合、シール部材の厚さ、開口径の僅かな差によって一部のシール部材が破裂せずに残る場合がある。そうなると、燃焼性能にバラツキが発生することになる。一方、連通孔を1つにすれば、確実にそのシール部材を破裂させることができるため、燃焼性能も安定する。
第1連通孔の開口面積は、第1ガス発生剤の燃焼性能(第1燃焼室内の圧力)を調整できるように設定することが好ましい。具体的には、第1連通孔の開口面積をAt1、第1ガス発生剤の全表面積をA1とすると、300<A1/At1<1300にすることが好ましい。
請求項10の発明は、請求項8又は9記載のガス発生器において、第1仕切部材が、ハウジング外周面をカシメることで周縁部において固定されているものを提供する。
第1仕切部材をカシメで固定することから、溶接などの大規模な設備が必要なく、安価に組み立てができる。カシメは、ハウジングの円周上を連続の溝を成形するようなカシメのほかに、不連続の溝を形成するようなカシメでも良い。
請求項11の発明は、請求項8〜10のいずれかに記載のガス発生器において、カップと第1仕切部材との間には、カップの底面と当接し、カップ底面と第1連通孔との間に間隙を形成するためのリテーナが配置されているものを提供する。
第1ガス発生剤の燃焼時には、ハウジング内部に燃焼圧力が発生するため、カップが移動して、第1連通孔を閉塞する可能性があるが、上記のようなリテーナを配置することにより、カップによって第1連通孔が閉塞することを防止できる。
請求項12の発明は、請求項1〜11のいずれかに記載のガス発生器において、ハウジング内部には、更にフィルタ室と軸方向に隣接して、内部に第2ガス発生剤を収容する第2燃焼室が配置されており、フィルタ室と第2燃焼室との間には第2連通孔を形成した第2仕切部材が配置されているものを提供する。
燃焼室を複数にすることにより、衝突時の衝撃に応じて出力を細かく調整することができる。第1燃焼室と第2燃焼室それぞれに配置された第1ガス発生剤及び第2ガス発生剤は独立に燃焼する。そのため点火手段も各々の燃焼室に配置されている構造とする。
第1焼室と第2燃焼室の容積は同じでも異なっていてもよく、また第1ガス発生剤、第2ガス発生剤の形状、寸法、組成、組成比、充填量も同一であっても異なっていても良い。なお、第2連通孔は、第1連通孔と同様、第2仕切部材の中央に1つ形成されていることが好ましく、第2燃焼室内に湿気が侵入しないように、シール部材によって閉塞されていることが好ましい。
請求項13の発明は、請求項12記載のガス発生器において、第2仕切部材には、第1燃焼室からの燃焼ガスによる第2ガス発生剤の着火を阻止する伝火防止手段が配置されているものを提供する。
第1ガス発生剤の燃焼によって発生した高温ガスは、第1連通孔を閉塞するシール部材を破り、フィルタ室に侵入した後、フィルターによって冷却、浄化されてハウジング周壁部に形成されたガス排出口から排出される。しかし、第1燃焼室から発生する燃焼ガスの一部は、その流速から、延長線上にある第2燃焼室とフィルタ室を仕切る第2仕切板に形成された第2連通孔を閉塞するシール部材を破る可能性がある。シール部材が破れてしまうと、高温ガスと接触することから第2ガス発生剤まで着火・燃焼してしまう。
特に衝突衝撃が小さく第1ガス発生剤の燃焼だけでエアバッグを膨張させようとした場合、誤って第2ガス発生剤まで着火・燃焼させてしまうと、エアバッグの展開速度が早すぎることになる。
よって、第2仕切部材に伝火防止手段を配置しておけば、第1ガス発生剤の燃焼によって発生した高温ガスが第2ガス発生剤まで着火・燃焼させないため、衝撃に応じたバッグ展開速度を実現できる。
請求項14の発明は、請求項13記載のガス発生器において、伝火防止手段は、第2連通孔に対向する底面部と、その底面部の周縁部から伸び、孔を有する周壁部を有するカップ状部材であるものを提供する。
伝火防止手段は、カップ形状であり、底面は孔を有さず、周壁部のみに孔を有するものであり、底面を第2連通孔に対向させるように配置されている。このとき、周壁部に形成された孔が、フィルタ内周面に対向し、かつ孔とフィルタ内周面との間に距離が生じるように、伝火防止手段の形状及び大きさを調整することが望ましい。
このような伝火防止手段は、形状が単純なため製造が容易であり、確実にその機能(伝火防止機能)を果たすことができる。この伝火防止手段は、第1燃焼室、又は第2燃焼室のうち、遅れて燃焼する(又は衝撃の大きさによっては着火・燃焼しない)場合のあるガス発生剤を収容した燃焼室側に取り付けられ、それを取り付けられた仕切部材(例えば第2仕切部材)に隣接する燃焼室(第2燃焼室)内に配置されたガス発生剤(第2ガス発生剤)が、もう一方のガス発生剤(第1ガス発生剤)の燃焼によって発生した高温ガス等によって伝火・着火し燃焼するのを防止するためのもので、第2ガス発生剤の燃焼ガスの通過を妨げるものではない。
よって、いずれの燃焼室とも他方の燃焼室よりも遅れて燃焼する(又は着火・燃焼しない)場合があるときは、両方の仕切部材に取り付けることもできる。
請求項15の発明は、請求項14記載のガス発生器において、伝火防止手段は、更に周壁部から半径方向外側に広がるフランジ部を有し、フランジ部がフィルタの一端面と第2仕切板との間に挟持されて固定されているものを提供する。
フランジ部をフィルタの一端部と第2仕切部材との間に挟持することで、伝火防止手段の固定が容易になる。またフランジ部の外径を、フィルタ室を形成するハウジングの内周径よりもわずかに小さく設定することで、ガス発生器組み立て時において、伝火防止手段の半径方向への移動を防止できる。
本発明のガス発生器は、主として車両の助手席側に取り付けられるが、運転席側や側面衝突、又はカーテンエアバッグ用のガス発生器としても使用することができる。また、本発明のガス発生器は、ハウジングが筒状のものに限定されず、軸方向の長さ(L)と半径方向の長さ(L)が、L>L、L=L、L<Lのいずれの形態のものにも適用できる。
本発明のガス発生器によれば、細長い形状のもので、燃焼室とフィルタ室とが隣接配置され、燃焼室の端部側から点火手段でガス発生剤を着火燃焼させる型式であるが、燃焼室内のガス発生剤の着火性及び燃焼性も良く、主として燃焼室内に配置したカップの作用により、生じた燃焼ガスの円滑な流れを維持できる。
図1により、ガス発生器の実施形態を説明する。図1は、ガス発生器の軸方向の断面図である。
ガス発生器10は、筒状ハウジング15内に、第1燃焼室20、フィルタ室40及び第2燃焼室50を有しており、それらは前記の順序で一端側から軸方向に直列配置されている。
第1燃焼室20には、第1燃焼室20の内壁面(ハウジング15の内壁面)21との間に環状間隙28を形成するように、側面に複数の孔26を有するカップ23が、底面23aが第1連通孔45に面するように配置されている。カップ23内には、燃焼によりガスを発生する第1ガス発生剤(図示せず)が収容されている。第1ガス発生剤としては、公知の組成及び形状等のものを使用できる。
カップ23は、孔26の形成された小径部24と、小径部24の径よりも大きい径を有する大径部25とを有し、底面23aには孔は設けられていない。
カップ23の小径部24と大径部25は、小径部24の外周面と第1燃焼室の内壁面21との間にガス流の通路となる環状間隙28が形成され、大径部25の外周面が第1燃焼室の内壁面21に当接されるように、それぞれの径が調整されている。
カップ23は、大径部の外周面が第1燃焼室の内壁面21に当接・固定されることで、カップ底面23aと第1連通孔45との間に間隙が設けられると共に、軸方向への移動が防止されている。具体的には、大径部25の外径が第1燃焼室21の内径よりも僅かに大きくなるようにして、カップ23を第1燃焼室20内に圧入し、大径部25の外周面から半径方向外側への押圧力を生じさせることで、カップ23が固定され、カップ底面23aと第1連通孔45との間に間隙が設けられると共に、軸方向への移動が防止される。
なお、図2に示すとおり、カップ23の大径部25を階段状の段差部29aとし、段差部29とハウジングの内壁面21に設けた2つの突起29a、29b(突起27と同様のもの)により、カップ23の軸方向への移動の防止作用を高めるようにしても良い。
カップ23中、小径部24の軸方向長さは、第1燃焼室20の軸方向長さの半分以上を占めている。小径部25の外径は、第1ガス発生剤の充填量(発生ガス量)と環状間隙28の間隔(即ち、ガス流の通り易さ)を考慮して決定される。
カップ23は、図3に示すように、図1の底面23aに替えて、圧入により着脱自在にされた蓋23aを使用することができる。蓋23aは、カップ23内を軸方向に移動自在であるから、蓋23aの位置を調整することにより、第1ガス発生剤の充填量に応じて、カップ23内の容量(第1ガス発生剤の充填空間の容量)を調整できる。
第1燃焼室20の一端側には、第1ガス発生剤を着火・燃焼させる点火手段となる第1点火器(電気式点火器)30が点火器カラー31に嵌め込まれて、ハウジング15に組み込まれている。第1点火器30は、図示していないコネクタ及びリードワイヤを介して、自動車のバッテリーに接続される。なお、第1点火器30及び点火器カラー31は、第1燃焼室20には含まれない。
第1燃焼室20内には、第1点火器30から生じた着火エネルギーを第1ガス発生剤に導くための、周面に複数の孔36を有する伝火チューブ35が配置されている。伝火チューブ35は、軸方向長さが第1燃焼室20の軸方向長さの半分以上を占めている。
伝火チューブ35は、一端が閉塞され、第1点火器30と接続する他端が開口された筒状のものであり、内部には、第1点火器30の着火エネルギーを受けて着火・燃焼し、第1ガス発生剤を着火・燃焼させるための伝火薬39が収容されている。伝火チューブ35の中心軸と、第1点火器30の中心軸は一致している。
伝火チューブ35の他端開口部には、半径方向外側に広がるフランジ部37が形成され、フランジ部37は第1ガス発生剤の充填孔38を有している。充填孔38の形状及び大きさは、第1ガス発生剤の形状及び大きさに応じて設定される。
伝火チューブ35は、フランジ部37の外周縁がハウジング15の内周面21に形成された突起27と点火器カラー31により挟み付けられて固定されており、ハウジング端部22をカシメることにより、点火器カラー31と伝火チューブ35(フランジ部37)が、端部22と突起27で挟み付けられて一緒に固定されている。
フィルタ室40は、内部に筒状フィルタ42が配置され、周面(ハウジング15)に複数のガス排出口70を有している。筒状フィルタ42の外周面とガス排出口70(ハウジング15の内壁面21)との間には、間隙が設けられている。ガス排出口70は、防湿のため、アルミニウムテープ等のシール部材71で閉塞されている。
フィルタ室40と第1燃焼室20の間には、両室を仕切る円盤状の第1仕切部材43が配置され、第1仕切部材43の中央には、1つの第1連通孔45が形成されている。第1連通孔45は、防湿のため、アルミニウムテープ等のシール部材(図示せず)で閉塞されている。第1仕切部材43は、周縁部が、ハウジング15に形成されたカシメ46、47により、周囲から挟み付けられるようにして固定されている。
カップ23と第1仕切部材43との間には、カップ23の底面23aと当接し、カップ底面23aと第1連通孔45との間に間隙を形成し、燃焼ガス流を円滑に流すためのリテーナ48が配置されている。このリテーナ48は、間隙28を通り、第1連通孔45に至る燃焼ガスの流れを阻害しない形状に設定されている。
なお、上記した他の手段により、カップ底面23aと第1連通孔45との間に間隙が設けられ、カップ23の軸方向への移動が防止されるのであれば、リテーナ48は不要である。図1において、カップ23とリテーナ48を一体に成形するか、又はカップ23の底面23aとリテーナ48を固着することで、1つの部材にしても良い。図3において、蓋23aとリテーナ48を一体に成形するか、又は蓋23aとリテーナ48を固着することで、1つの部材にしても良い。
フィルタ室40を挟んで、第1燃焼室20と対向する位置に、第2燃焼室50が配置されている。第2燃焼室50の内部には、所要量の第2ガス発生剤(図示せず)が収容されている。
フィルタ室40と第2燃焼室50との間には、第2連通孔53を有する円盤状の第2仕切部材52が配置されている。第2連通孔53は、防湿のため、アルミニウムテープ等のシール部材(図示せず)で閉塞されている。第2仕切部材52は、周縁部が、ハウジング15に形成されたカシメ62、63により、周囲から挟み付けられるようにして固定されている。
各燃焼室内の気密を確実にするには、次の方法が適用できる。第1燃焼室20の場合、点火器カラー31とハウジング15の間、及び点火器30と点火器カラー31の間の少なくとも一方にO−リングやガスケット等のシール部材を配置する。第1仕切り部材43とハウジング15の間にも同様のシール部材を配置する。第2燃焼室50、第2仕切り部材52も、第1燃焼室20、第1仕切り部材43と同様にしてシール部材を配置する。このようにしてシール部材を配置した場合、ガス排出口70を塞ぐシール部材71を不要にできる。
第2燃焼室50の一端側には、第2ガス発生剤を着火・燃焼させる点火手段となる第2点火器(電気式点火器)55が点火器カラー56に嵌め込まれて、ハウジング15に組み込まれている。第2点火器55は、図示していないコネクタ及びリードワイヤを介して、自動車のバッテリーに接続される。なお、第2点火器55及び点火器カラー56は、第2燃焼室50には含まれない。
第2点火器55の点火部には、アルミニウム製のカップに収容された伝火薬57が配置されており、第2点火器55及び伝火薬57は、着火エネルギーを放出する孔59を有するリテーナ58により、第2燃焼室50と分離されている。リテーナ58は、そのフランジ部が、点火器カラー56と第2燃焼室の内壁面(ハウジングの内壁面)21の突起60により、挟み付けられており、ハウジング15の端部61をカシメることで、点火器カラー56とリテーナ58が、端部61と突起60に挟み付けられて一緒に固定されている。
第2仕切部材52には、第1燃焼室20からの燃焼ガスによる第2ガス発生剤の着火を阻止する伝火防止手段65が配置されている。伝火防止手段65は、第2連通孔53に対向する底面部66と、その底面部66の周縁部から伸び、複数の孔68を有する周壁部67を有するカップ状部材である。
伝火防止手段65は、更に周壁部67から半径方向外側に広がるフランジ部69を有し、フランジ部69が、フィルタ42の一端面と第2仕切板52との間に挟み付けられて固定されている。
次に、図1により、ガス発生器10の組立法について説明する。まず、筒状ハウジング15に予めカシメ部46及びカシメ部63を形成しておき、ハウジング15のいずれかの開口部から、カシメ部46及びカシメ部63に当接するまで筒状フィルタ42を挿入する。その後、第1仕切り板43をカシメ部46に当接するまで挿入し、更にカシメ部47を形成して、第1仕切り板43を固定する。このとき、第1連通孔45は、アルミニウムテープで閉塞しておく。
次に、リテーナ48を第1仕切り板43に当接するまで挿入した後、カップ23を、底面23aがリテーナ48に当接するまで挿入する。続いて、伝火チューブ35を、フランジ部37が突起27に当接するまで挿入し、充填孔38から、所要量の第1ガス発生剤をカップ23内に充填する。
次に、点火器カラー31に嵌め込んだ第1点火器30を挿入し、端部32をカシメて固定する。第2燃焼室50側については、ハウジング15の他端側開口部から、上記と同様の手順に準じて各部品を挿入し、最終的に端部61をカシメて固定する。
次に、図3により、ガス発生器10の他の組立法について説明する。まず、点火器30側の端部22をカシメておき、点火器30を組み込んだカラー31をハウジング15の反対側(点火器55側)から挿入する。続いて、伝火チューブ35(充填孔38は無くても良い)を挿入し、カシメ27を形成する。その後、筒状のカップ23をハウジング15の内壁面21に沿って圧入する。このとき、図2に示すような突起29bを形成しておくと、カップ23の固定が容易になる。
次に、カップ23の開口部(第1連通孔45側)から所定量の第1ガス発生剤をカップ23内に充填した後、底面に替わる蓋23aをカップ23の内周面に沿って圧入する。このときの圧入位置は、第1ガス発生剤の充填量に応じて調整する。
その後、リテーナ48、第1仕切り部材を挿入し、カシメ46、47で固定して、残りの部材を順番に組み付けていく。
次に、図1、図3により、ガス発生器10を自動車のエアバッグシステムに組み込んだときの動作(第1点火器30が先に作動し、僅かに遅れて第2点火器55が作動する場合の動作)を説明する。
自動車が衝突後、第1点火器30が作動して着火エネルギーが生じ、伝火チューブ35内の伝火薬39を着火・燃焼させる。伝火薬39の着火・燃焼により生じた着火エネルギー(火炎乃至は高温ガス)は、複数の孔36から第1燃焼室20内に放出される。
カップ23内の第1ガス発生剤は、孔36に近いものから順に着火・燃焼され、最終的には全体が着火・燃焼される。この燃焼過程において、燃焼ガスは、カップ23の側面に設けられた複数の孔26から順次放出され、環状間隙28を通り、第1連通孔45に至る。
このように伝火チューブ35が設けられているので、第1ガス発生剤全体の着火性が向上される。更にカップ23が設けられているので、環状間隙28が確保され、リテーナ48が設けられているので、第1連通孔45が開放されているため、燃焼ガスの円滑な流れが維持される。
その後、燃焼ガスは、第1連通孔45を閉塞するシール部材を破壊し、フィルタ室40に流入し、フィルタ42により冷却乃至は浄化された後にガス排出口70から噴出され、エアバッグを膨張させる。このとき、フィルタ室40に流入した高温の燃焼ガスは、伝火防止手段65の作用により、第2燃焼室50内に流入することはない。
僅かに遅れて第2点火器55が作動し、伝火薬57及び第2ガス発生剤が着火・燃焼されて、高温の燃焼ガスが発生する。この燃焼ガスは、第2連通孔53を閉塞するシール部材を破り、第2連通孔53から伝火防止手段65の孔68を通ってフィルタ室40内に流入する。その後、燃焼ガスは、フィルタ42により、冷却乃至は浄化された後にガス排出口70から噴出され、エアバッグを更に膨張させる。
ガス発生器の軸方向断面図。 図1のガス発生器の別実施形態の部分断面図。 別実施形態のガス発生器の軸方向断面図。
符号の説明
10 ガス発生器
15 ハウジング
20 第1燃焼室
23 カップ
30 第1点火器
40 フィルタ室
42 筒状フィルタ
43 第1仕切り部材
45 第1連通孔
50 第2燃焼室
55 第2点火器
70 ガス排出口

Claims (15)

  1. ガス排出口を有する筒状ハウジング内に少なくとも第1燃焼室とフィルタ室を有し、第1燃焼室とフィルタ室が軸方向に隣接配置され、第1連通孔で連通されており、
    第1燃焼室には、第1燃焼室の内壁面との間に環状間隙を形成し、底面が第1連通孔に面するように側面に孔を有するカップが配置され、前記カップ内には燃焼によりガスを発生する第1ガス発生剤が収容され、第1燃焼室の一端部側には第1ガス発生剤を着火・燃焼させる点火手段が配置されており、
    フィルタ室は、内部に筒状フィルタが配置され、周面にガス排出口を有しており、
    第1燃焼室で生じた燃焼ガスは、カップ側面の孔、環状間隙及び第1連通孔を通ってフィルタ室に流入し、筒状フィルタを経由してガス排出口から排出されるガス発生器。
  2. カップが、孔の形成された小径部と、小径部の径よりも大きい径を有する大径部とを有し、小径部の外周面と第1燃焼室の内壁面との間には環状間隙が設けられ、大径部の外周面と第1燃焼室の内壁面が当接されている、請求項1記載のガス発生器。
  3. カップ中、小径部の軸方向長さが第1燃焼室の軸方向長さの半分以上を占めている、請求項2記載のガス発生器。
  4. 第1燃焼室内には、点火手段から生じた着火エネルギーを第1ガス発生剤に導くための、周面に孔を有する伝火チューブが配置されており、伝火チューブの軸方向長さが第1燃焼室の軸方向長さの半分以上を占めている、請求項1〜3のいずれかに記載のガス発生器。
  5. 伝火チューブが、一端が閉塞され、点火手段と接続する他端が開口された筒状のものであり、他端開口部には半径方向外側に広がるフランジ部が形成され、フランジ部が第1ガス発生剤の充填孔を有している、請求項4記載のガス発生器。
  6. 点火手段が電気式点火器を有し、電気式点火器が点火器カラーに取り付けられてハウジングに組み込まれており、
    伝火チューブは、フランジの外周縁がハウジング内周面に形成された突起と点火器カラーにより挟持されており、
    ハウジング端部をカシメることにより点火器カラーと伝火チューブが一緒に固定されている、請求項5記載のガス発生器。
  7. 第1燃焼室内に配置されたカップが、両端が開口した筒状のものであり、第1連通孔に面する開口部が、前記開口部に着脱自在に取付られた蓋により閉塞されている、請求項1〜6のいずれかに記載のガス発生器。
  8. 第1燃焼室とフィルタ室との間に、両室を仕切る第1仕切部材が配置され、第1仕切部材が第1連通孔を有している、請求項1〜7のいずれかに記載のガス発生器。
  9. 第1連通孔が、第1仕切部材の中央に1つ形成され、点火手段の作動前にはシール部材で閉塞されている、請求項8記載のガス発生器。
  10. 第1仕切部材が、ハウジング外周面をカシメることで周縁部において固定されている請求項8又は9記載のガス発生器。
  11. カップと第1仕切部材との間には、カップの底面と当接し、カップ底面と第1連通孔との間に間隙を形成するためのリテーナが配置されている、請求項8〜10のいずれかに記載のガス発生器。
  12. ハウジング内部には、更にフィルタ室と軸方向に隣接して、内部に第2ガス発生剤を収容する第2燃焼室が配置されており、フィルタ室と第2燃焼室との間には第2連通孔を形成した第2仕切部材が配置されている、請求項1〜11のいずれかに記載のガス発生器。
  13. 第2仕切部材には、第1燃焼室からの燃焼ガスによる第2ガス発生剤の着火を阻止する伝火防止手段が配置されている、請求項12記載のガス発生器。
  14. 伝火防止手段が、第2連通孔に対向する底面部と、その底面部の周縁部から伸び、孔を有する周壁部を有するカップ状部材である、請求項13記載のガス発生器。
  15. 伝火防止手段が、更に周壁部から半径方向外側に広がるフランジ部を有し、フランジ部がフィルタの一端面と第2仕切板との間に挟持されて固定されている、請求項14記載のガス発生器。


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