JP2001039193A - 自動車用シート支持構造 - Google Patents

自動車用シート支持構造

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JP2001039193A
JP2001039193A JP11212735A JP21273599A JP2001039193A JP 2001039193 A JP2001039193 A JP 2001039193A JP 11212735 A JP11212735 A JP 11212735A JP 21273599 A JP21273599 A JP 21273599A JP 2001039193 A JP2001039193 A JP 2001039193A
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JP
Japan
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rail
bracket
seat
lower rail
support structure
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Pending
Application number
JP11212735A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Sakai
光博 坂井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanto Jidosha Kogyo KK
Toyota Motor East Japan Inc
Original Assignee
Kanto Jidosha Kogyo KK
Kanto Auto Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速後突時に優れた安全性を確保する自動車
用シート支持構造を提供する。 【解決手段】 ブラケット12,13を介してフロアF
上に敷設されたレールにシートを支持する。ロアレール
11に所定の荷重が入力されることにより、ロアレール
11がブラケット12に対してその荷重方向に移動する
結合機構10を有する。結合機構10は、ロアレール1
1およびブラケット12を結合するロケーションピン1
4と、ロアレール11がブラケット12に対して移動す
るのを案内するガイド15とを含む。ロケーションピン
14は、ロアレール11に対して所定の荷重が入力され
ることにより破断するように設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、乗用車等の車両
におけるシート支持構造、特に高速後突時に乗員の安全
を確保する自動車用シート支持構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5はこの種の従来型のシート構造例を
示している。図において、1はフロント足ブラケット2
およびリヤ足ブラケット3を介して(図6参照)フロア
F上に敷設されたロアレール、4はロアレール1にスラ
イド可能に支持されるアッパレール、5はリクライニン
グギヤ、6はシートフレーム、7はシャフト8を介して
シートフレーム6に支持されるヘッドレストである。シ
ャフト8は、シートフレーム6に固定されたパイプ9に
挿入される。
【0003】従来、高速での後突時(後方からの衝突)
に乗員の安全を確保するためにシートバックの倒れを抑
止し、あるいは乗員のムチ打ちを低減する等の安全対策
がとられている。たとえば、リクライニングギヤ5やシ
ートフレーム6の強度アップを行ったり、ヘッドレスト
7の最適位置を見直して位置を改善している。また、ヘ
ッドレスト7において強度アップを図り、あるいは低反
発材を採用する等の材質改善を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようにこの種のシ
ート支持構造にあっては、上記のような安全対策をとっ
ているが、後突時の乗員の安全確保は極めて重要であ
り、さらなる安全性を確保すべく改善、開発が待望され
ている。
【0005】この発明は以上の点に鑑み、とくに高速で
の後突時に優れた安全性を得るようにした自動車用シー
ト支持構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の自動車用シー
ト支持構造は、ブラケットを介してフロア上に敷設され
たレールにシートを支持する自動車用シート支持構造で
あって、レールに所定の荷重が入力されることにより、
レールがブラケットに対してその荷重方向に移動するよ
うにした結合機構を有することを特徴とする。この発明
の自動車用シート支持構造において、前記結合機構は、
好ましくはレールおよびブラケットを結合するロケーシ
ョンピンと、レールがブラケットに対して移動するのを
案内するガイドとを含むように構成され得る。この発明
の自動車用シート支持構造において、ロケーションピン
は、好ましくは、レールに対して所定の荷重が入力され
ることにより破断するように設定されている。この発明
の自動車用シート支持構造において、好ましくは、レー
ルに固着した一対の前記ガイドを有し、これらのガイド
間でレールに突設された突起がブラケットに圧着するこ
とを特徴とする。
【0007】また、この発明の自動車用シート支持構造
において、レールの一端に前記結合機構を備え、レール
の他端にフロアに対するスライド機構を備えるよう構成
してもよい。さらに、この発明の自動車用シート支持構
造では、前記スライド機構は、好ましくは、レールの他
端を支持するブラケットと、このブラケットに形成され
た長穴を介してこのブラケットおよびレールの他端を結
合するリベットを含むことを特徴としている。
【0008】この発明によれば、高速での後突時にフロ
アからブラケットを介してシートの動的変位が生じた
際、シートの慣性力を利用してレールがブラケットに対
してその荷重方向に移動する。その結果、高速後突時に
おいてシートおよび乗員にかかる力が低減され、乗員に
対する安全性を高く確保することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、従来例を実
質的に同一または対応する部材には同一符号を用いて、
この発明による自動車用シート支持構造の好適な実施の
形態を説明する。
【0010】図1は、この実施形態におけるシート支持
構造の要部構成例を示している。ロアレール11は、フ
ロント足ブラケット12およびリヤ足ブラケット13を
介してフロアF上に敷設され、ロアレール11上にシー
トを支持するものとする。シート自体の構成は、既に図
5に示した従来のものと同様なものであってよい。
【0011】したがって本発明の支持構造において、ロ
アレール11にスライド可能に支持されるアッパレール
4、リクライニングギヤ5、シートフレーム6およびシ
ャフト8を介してシートフレーム6に支持されるヘッド
レスト7等を含んでいる。
【0012】この発明では、ロアレール11の前端部に
て、ロアレール11に所定の荷重が入力されることによ
り、ロアレール11がフロント足ブラケット12に対し
てその荷重方向に移動するようにした結合機構10を有
する。また、ロアレール11の後端部にて、フロアFに
対するスライド機構20を備える。
【0013】結合機構10は、ロアレール11およびフ
ロント足ブラケット12を結合するロケーションピン1
4と、ロアレール11がフロント足ブラケット12に対
して移動するのを案内するガイド15とを含んでいる。
ロケーションピン14は、ロアレール11に対して所定
の荷重が入力されることにより破断するように設定され
ている。また、この例では溶接等によってロアレール1
1に固着した一対のガイド15a,15bを有し、これ
らのガイド15a,15b間に突起16が突設される。
この突起16は図2(A)のように、フロント足ブラケ
ット12に圧着するようになっている。
【0014】また、スライド機構20は、ロアレール1
1の後端部を支持するリヤ足ブラケット13と、このリ
ヤ足ブラケット13に形成された長穴13aを介してリ
ヤ足ブラケット13およびロアレール11の後端を結合
するリベット17を含む。
【0015】ここで、図2(A)に示されるようにフロ
ント足ブラケット12の前端部は、締結ボルト18によ
ってボディ19に固定される。また、フロント足ブラケ
ット12は、ロアレール11に当接するストッパ12a
を有する。このストッパ12aは、前突時にロアレール
11が移動するのを規制するものである。フロント足ブ
ラケット12の後端には、ガイド15から抜け落ちるの
を防ぐ膨らみ部12bが形成されている。なお、フロン
ト足ブラケット12は、ロケーションピン14および締
結ボルト18をそれぞれ挿通させるための挿通孔12
c,12dを有する(図1)。
【0016】上記構成において、高速での後突時(50
km/h以上)において、フロアFからフロント足ブラ
ケット12およびリヤ足ブラケット13を介してシート
の動的変位が生じた際、シートの慣性のためにロアレー
ル11に対して慣性荷重が作用する。この慣性荷重の方
向は後方向であるが、シートからロアレール11に所定
以上の慣性荷重が入力されることにより、ロアレール1
1がフロント足ブラケット12に対してその荷重方向に
移動する。
【0017】つまりロアレール11に対してシートまわ
りからの所定以上の慣性荷重が作用すると、ロケーショ
ンピン14が剪断破壊を起こし、シートを慣性荷重の方
向、すなわち後方へ逃がすようにする。この発明の結合
機構10によれば、後突による衝撃力がフロアFからフ
ロント足ブラケット12およびリヤ足ブラケット13を
介して、そのままシート側へ伝わらないようにすること
で、シートバックの後方への倒れ込みを防止することが
できる。
【0018】この場合、図2(A)に示されるようにロ
ケーションピン14が破断することにより、ロアレール
11はフロント足ブラケット12に対して後方へ移動す
る。いま、シート重量20kgで乗員体重75kgのと
き、フロアFに20Gの加速度が発生すると、ロアレー
ル11に対して下記(1)で与えられる慣性荷重が作用
する。 (20+75)×20=1900(kg) (1)
【0019】1座席あたり2つのロアレール11を有す
るため、各ロアレール11に対して950kgの慣性荷
重が入力される。ロアレール11に対して、たとえばこ
の程度の大きさの荷重が入力されたときロケーションピ
ン14が破断するように強度を設定しておくことで、シ
ートを移動させることができる。このとき突起16はフ
ロント足ブラケット12をしごきながら移動するため、
ロアレール11は適度な速度で後方移動する。
【0020】また、上記のようにロアレール11が後方
へ移動する際、スライド機構20においてロアレール1
1の後端部は、長穴13aを介してリヤ足ブラケット1
3に対してスライドする。
【0021】ここで、本実施形態における予測効果を説
明する。高速後突時には、図3(A),(B)の実線で
示されるように後突による衝撃力がフロアFから作用
し、シートに対して加速度を生じさせる。たとえば、フ
ロアFに20Gの加速度が発生した場合、ボディの動的
変位量が500mmあったとする。このときロアレール
11が50mm後方移動すれば、シートに対する加速度
を10%、すなわち2Gだけ減らすことができる。図4
は、この例の場合のフロアFに対する加速度とシートの
移動量の関係を示している。
【0022】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
この種のシート支持構造において高速後突時にフロアか
らブラケットを介してシートにかかる加速度を減少する
ことで、乗員にかかる力を低減して乗員に対する高い安
全性を確保することができる。特に高速後突時において
頸椎や腰椎を有効に保護することができ、安全対策に万
全を期すことができる等の利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態によるシート支持構造の要
部構成例を示す斜視図である。
【図2】この発明の実施形態における結合機構の作用を
示す図である。
【図3】高速後突時におけるシートに対する加速度の作
用を示す図である。
【図4】この発明の実施形態におけるフロアに対する加
速度とシートの移動量の関係を示す図である。
【図5】従来例に係るシート構造例を示す斜視図であ
る。
【図6】従来例に係るロアレールまわりを示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
4 アッパレール 5 リクライニングギヤ 6 シートフレーム 7 ヘッドレスト 10 結合機構 11 ロアレール 12 フロント足ブラケット 13 リヤ足ブラケット 14 ロケーションピン 15 ガイド 16 突起 17 リベット 18 締結ボルト 19 ボディ 20 スライド機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラケットを介してフロア上に敷設され
    たレールにシートを支持する自動車用シート支持構造で
    あって、 レールに所定の荷重が入力されることにより、レールが
    ブラケットに対してその荷重方向に移動するようにした
    結合機構を有することを特徴とする自動車用シート支持
    構造。
  2. 【請求項2】 前記結合機構は、レールおよびブラケッ
    トを結合するロケーションピンと、レールがブラケット
    に対して移動するのを案内するガイドとを含むことを特
    徴とする、請求項1に記載の自動車用シート支持構造。
  3. 【請求項3】 ロケーションピンは、レールに対して所
    定の荷重が入力されることにより破断するように設定さ
    れていることを特徴とする、請求項2に記載の自動車用
    シート支持構造。
  4. 【請求項4】 レールに固着した一対の前記ガイドを有
    し、これらのガイド間でレールに突設された突起がブラ
    ケットに圧着することを特徴とする、請求項2に記載の
    自動車用シート支持構造。
  5. 【請求項5】 レールの一端に前記結合機構を備え、レ
    ールの他端にフロアに対するスライド機構を備えたこと
    を特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の自動車
    用シート支持構造。
  6. 【請求項6】 前記スライド機構は、レールの他端を支
    持するブラケットと、このブラケットに形成された長穴
    を介して該ブラケットおよびレールの他端を結合するリ
    ベットを含むことを特徴とする、請求項5に記載の自動
    車用シート支持構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006015804A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Shiroki Corp シートトラック
JP2010179688A (ja) * 2009-02-03 2010-08-19 Toyota Boshoku Corp 車両用シートのスライド構造

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