JP2001038759A - 成形型 - Google Patents
成形型Info
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- JP2001038759A JP2001038759A JP11216570A JP21657099A JP2001038759A JP 2001038759 A JP2001038759 A JP 2001038759A JP 11216570 A JP11216570 A JP 11216570A JP 21657099 A JP21657099 A JP 21657099A JP 2001038759 A JP2001038759 A JP 2001038759A
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- JP
- Japan
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- hole
- rubber
- mold
- molding die
- cavity
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ゴムの圧縮成形において、加硫後の成形品の
パーティングライン部にバリ部不良が発生するのを防止
することができ、しかも成形型1に設けられる材料逃が
し孔10におけるバリ取り後の凹凸の量を小さく抑える
ことが可能な成形型1を提供する。 【解決手段】 互いに接離可能であって互いに協働して
キャビティ4を形成する複数の分割型2,3を備えた成
形型1において、キャビティ4と外部9とを連通する材
料逃がし孔10が設けられるとともに、この材料逃がし
孔10の外側開口周縁部に材料溜まり空間11が設けら
れている。
パーティングライン部にバリ部不良が発生するのを防止
することができ、しかも成形型1に設けられる材料逃が
し孔10におけるバリ取り後の凹凸の量を小さく抑える
ことが可能な成形型1を提供する。 【解決手段】 互いに接離可能であって互いに協働して
キャビティ4を形成する複数の分割型2,3を備えた成
形型1において、キャビティ4と外部9とを連通する材
料逃がし孔10が設けられるとともに、この材料逃がし
孔10の外側開口周縁部に材料溜まり空間11が設けら
れている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形技術に係る成
形型に関し、特に、ゴムの圧縮成形型に関するものであ
る。
形型に関し、特に、ゴムの圧縮成形型に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図4(A)に示す成形型51を用いて、
同図(B)に拡大して示す成形品(製品)61を圧縮成
形する場合であって、図示したように成形品61にかな
りのボリュームがある場合、この成形品61の外周部に
おける加硫速度と内部における加硫速度との差により、
加硫後の成形品61にパーティングライン部が裂けたよ
うな不良(以下、バリ部不良とも称する)62が発生す
ることがあり、その対策として、図5(A)に示すよう
に、成形型51におけるキャビティ52の上部に微小穴
よりなる材料逃がし孔53を設けて、この材料逃がし孔
53から余剰ゴム63を流出させる方式をとる場合があ
る。
同図(B)に拡大して示す成形品(製品)61を圧縮成
形する場合であって、図示したように成形品61にかな
りのボリュームがある場合、この成形品61の外周部に
おける加硫速度と内部における加硫速度との差により、
加硫後の成形品61にパーティングライン部が裂けたよ
うな不良(以下、バリ部不良とも称する)62が発生す
ることがあり、その対策として、図5(A)に示すよう
に、成形型51におけるキャビティ52の上部に微小穴
よりなる材料逃がし孔53を設けて、この材料逃がし孔
53から余剰ゴム63を流出させる方式をとる場合があ
る。
【0003】しかしながら、このように成形型51に材
料逃がし孔53を設けた場合には、この材料逃がし孔5
3における余剰ゴム63の流出量の多少により、以下の
ような二種類の不具合が発生することがある。
料逃がし孔53を設けた場合には、この材料逃がし孔5
3における余剰ゴム63の流出量の多少により、以下の
ような二種類の不具合が発生することがある。
【0004】すなわち先ず、図5(A)に示したよう
に、余剰ゴム63の流出量が多くて余剰ゴム63により
材料逃がし孔53が完全に塞がれてしまう場合には、上
記バリ部不良62対策の効果がなく、同図(B)または
(C)に示すように、加硫後の成形品61のパーティン
グライン部にバリ部不良62が発生する。但し、この場
合には、材料逃がし孔53におけるバリ取り後の凹凸6
4,64’の量(大きさ)はこれを小さく抑えることが
可能である(t1またはt1')。
に、余剰ゴム63の流出量が多くて余剰ゴム63により
材料逃がし孔53が完全に塞がれてしまう場合には、上
記バリ部不良62対策の効果がなく、同図(B)または
(C)に示すように、加硫後の成形品61のパーティン
グライン部にバリ部不良62が発生する。但し、この場
合には、材料逃がし孔53におけるバリ取り後の凹凸6
4,64’の量(大きさ)はこれを小さく抑えることが
可能である(t1またはt1')。
【0005】また反対に、図6(A)に示すように、材
料逃がし孔53への余剰ゴム63の流出量が少ない場合
には、同図(B)に示すように、加硫後の成形品61の
パーティングライン部にバリ部不良62が発生するのを
防止することができるが、この場合には、材料逃がし孔
53付近が未加硫状態となるために、この材料逃がし孔
53におけるバリ取り後の凹部64の量が大きくなって
しまう(t2)。
料逃がし孔53への余剰ゴム63の流出量が少ない場合
には、同図(B)に示すように、加硫後の成形品61の
パーティングライン部にバリ部不良62が発生するのを
防止することができるが、この場合には、材料逃がし孔
53付近が未加硫状態となるために、この材料逃がし孔
53におけるバリ取り後の凹部64の量が大きくなって
しまう(t2)。
【0006】以上のように上記従来技術では、材料逃が
し孔53における余剰ゴム63の流出量の多少によって
二種類の不具合が発生し、双方を満足することができる
範囲が制限されてしまう。また、ゴム生地重量のシビア
な管理が必要となり、現実的には量産性についての対応
が困難である。
し孔53における余剰ゴム63の流出量の多少によって
二種類の不具合が発生し、双方を満足することができる
範囲が制限されてしまう。また、ゴム生地重量のシビア
な管理が必要となり、現実的には量産性についての対応
が困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、上記したようなゴムの圧縮成形において、加硫後の
成形品のパーティングライン部にバリ部不良が発生する
のを防止することができ、しかも成形型に設けられる材
料逃がし孔におけるバリ取り後の凹凸の量を比較的小さ
く抑えることが可能な成形型を提供することを目的とす
る。
み、上記したようなゴムの圧縮成形において、加硫後の
成形品のパーティングライン部にバリ部不良が発生する
のを防止することができ、しかも成形型に設けられる材
料逃がし孔におけるバリ取り後の凹凸の量を比較的小さ
く抑えることが可能な成形型を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1による成形型は、互いに接離可能
であって互いに協働してキャビティを形成する複数の分
割型を備えた成形型において、前記キャビティと外部と
を連通する材料逃がし孔を設けるとともに、前記材料逃
がし孔の外側開口周縁部に材料溜まり空間を設けたこと
を特徴とするものである。材料溜まり空間としては、材
料逃がし孔の外側開口部に連通するように分割型の外面
に設けられるのが好ましく、また、分割型の外面に溝状
または凹部状のものとして設けられるのが好ましい(請
求項2)。
め、本発明の請求項1による成形型は、互いに接離可能
であって互いに協働してキャビティを形成する複数の分
割型を備えた成形型において、前記キャビティと外部と
を連通する材料逃がし孔を設けるとともに、前記材料逃
がし孔の外側開口周縁部に材料溜まり空間を設けたこと
を特徴とするものである。材料溜まり空間としては、材
料逃がし孔の外側開口部に連通するように分割型の外面
に設けられるのが好ましく、また、分割型の外面に溝状
または凹部状のものとして設けられるのが好ましい(請
求項2)。
【0009】加硫後の成形品のパーティングライン部に
バリ部不良が発生しないように材料逃がし孔を設けた成
形型においては、第一に、ゴムが未加硫のまま残るのを
防止するために、ゴムにより材料逃がし孔を充満し、ゴ
ム全部を加硫した状態にしなければならない。第二に、
その一方で、ゴムに内圧がかかり過ぎないように、押し
出されて来る余剰ゴムを逃がさなくてはならない。その
際、材料逃がし孔を拡大することによって余剰ゴムを逃
がすようにすると、ゴムに適正な圧力がかからずゴムが
未加硫となってしまう。
バリ部不良が発生しないように材料逃がし孔を設けた成
形型においては、第一に、ゴムが未加硫のまま残るのを
防止するために、ゴムにより材料逃がし孔を充満し、ゴ
ム全部を加硫した状態にしなければならない。第二に、
その一方で、ゴムに内圧がかかり過ぎないように、押し
出されて来る余剰ゴムを逃がさなくてはならない。その
際、材料逃がし孔を拡大することによって余剰ゴムを逃
がすようにすると、ゴムに適正な圧力がかからずゴムが
未加硫となってしまう。
【0010】そこで、本発明では、上記したように成形
型に材料逃がし孔を設けるとともにこの材料逃がし孔の
外側開口周縁部に材料溜まり空間を設けることにし、こ
の材料溜まり空間を例えば浅溝部によって形成する。し
たがって、このように成形型に浅溝部を追加すれば、材
料逃がし孔が充満した後も余剰ゴムを逃がすことがで
き、かつ材料逃がし孔はゴムが充満した後の逃がしを浅
溝化にすることで極端な圧力低下を防ぎ、内圧を保持し
たままの状態を維持することができ、未加硫とはなら
ず、バリ取り後の凹凸量もこれを比較的小さいレベル
(上記t1レベル)で安定させることが可能となる。
型に材料逃がし孔を設けるとともにこの材料逃がし孔の
外側開口周縁部に材料溜まり空間を設けることにし、こ
の材料溜まり空間を例えば浅溝部によって形成する。し
たがって、このように成形型に浅溝部を追加すれば、材
料逃がし孔が充満した後も余剰ゴムを逃がすことがで
き、かつ材料逃がし孔はゴムが充満した後の逃がしを浅
溝化にすることで極端な圧力低下を防ぎ、内圧を保持し
たままの状態を維持することができ、未加硫とはなら
ず、バリ取り後の凹凸量もこれを比較的小さいレベル
(上記t1レベル)で安定させることが可能となる。
【0011】また、浅溝部の外周に絞り部を介してバリ
溝部を設けることにより、ゴムの量が多い場合でも余剰
ゴムをこのバリ溝部で吸収することができ、これにより
上記効果を維持することが可能となる。
溝部を設けることにより、ゴムの量が多い場合でも余剰
ゴムをこのバリ溝部で吸収することができ、これにより
上記効果を維持することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施例を図面にし
たがって説明する。
たがって説明する。
【0013】図1は、当該実施例に係る成形型1の半裁
断面を示しており、当該成形型1は以下のように構成さ
れている。尚、当該成形型1は上記状来技術における成
形型51と同様、ゴムを圧縮成形する圧縮成形型であ
る。
断面を示しており、当該成形型1は以下のように構成さ
れている。尚、当該成形型1は上記状来技術における成
形型51と同様、ゴムを圧縮成形する圧縮成形型であ
る。
【0014】すなわち先ず、当該成形型1は、互いに接
離可能であって互いに協働してキャビティ4を形成する
複数の分割型である上型(一型とも称する)2および下
型(二型とも称する)3を備えており、そのパーティン
グ部5であってキャビティ4の外周側に、余剰ゴムを吸
収するためのバリ溝部(外周バリ溝部とも称する)6,
7,8が設けられている。
離可能であって互いに協働してキャビティ4を形成する
複数の分割型である上型(一型とも称する)2および下
型(二型とも称する)3を備えており、そのパーティン
グ部5であってキャビティ4の外周側に、余剰ゴムを吸
収するためのバリ溝部(外周バリ溝部とも称する)6,
7,8が設けられている。
【0015】また、上型2の平面中央ないし略中央であ
ってキャビティ4の上方に、このキャビティ4と外部9
とを連通するための材料逃がし孔(孔部または連通孔と
も称する)10が設けられており、この材料逃がし孔1
0の外側開口周縁部に材料溜まり空間11が設けられて
いる。
ってキャビティ4の上方に、このキャビティ4と外部9
とを連通するための材料逃がし孔(孔部または連通孔と
も称する)10が設けられており、この材料逃がし孔1
0の外側開口周縁部に材料溜まり空間11が設けられて
いる。
【0016】材料逃がし孔10は、キャビティ4の上面
に開口した微小穴よりなる円筒状の小孔部10aと、下
端でこの小孔部10aと同径であり、上方に向けて径寸
法が徐々に拡大形成された漏斗状ないしテーパ状を呈す
る斜面状孔部10bとの組み合わせによって形成されて
いるが、その構成は特に限定されず、例えば図3に示す
ように、小孔部10aと複数の斜面状孔部との組み合わ
せよりなるものであっても良い。この図3の例では、複
数の斜面状孔部が三段の斜面状孔部10c,10d,1
0eによって形成されており、すなわち、下端で小孔部
10aと同径であり、上方に向けて径寸法が徐々に拡大
形成された漏斗状ないしテーパ状の第一斜面状孔部10
cと、下端で第一斜面状孔部10cの上端径と同径であ
り、上方に向けて径寸法が徐々に拡大形成され、中心軸
線0に対する傾斜角度が第一斜面状孔部10cよりも小
さな漏斗状ないしテーパ状の第二斜面状孔部10dと、
下端で第二斜面状孔部10dの上端径と同径であり、上
方に向けて径寸法が徐々に拡大形成され、中心軸線0に
対する傾斜角度が第二斜面状孔部10dよりも大きな漏
斗状ないしテーパ状の第三斜面状孔部10eとによって
形成されている。
に開口した微小穴よりなる円筒状の小孔部10aと、下
端でこの小孔部10aと同径であり、上方に向けて径寸
法が徐々に拡大形成された漏斗状ないしテーパ状を呈す
る斜面状孔部10bとの組み合わせによって形成されて
いるが、その構成は特に限定されず、例えば図3に示す
ように、小孔部10aと複数の斜面状孔部との組み合わ
せよりなるものであっても良い。この図3の例では、複
数の斜面状孔部が三段の斜面状孔部10c,10d,1
0eによって形成されており、すなわち、下端で小孔部
10aと同径であり、上方に向けて径寸法が徐々に拡大
形成された漏斗状ないしテーパ状の第一斜面状孔部10
cと、下端で第一斜面状孔部10cの上端径と同径であ
り、上方に向けて径寸法が徐々に拡大形成され、中心軸
線0に対する傾斜角度が第一斜面状孔部10cよりも小
さな漏斗状ないしテーパ状の第二斜面状孔部10dと、
下端で第二斜面状孔部10dの上端径と同径であり、上
方に向けて径寸法が徐々に拡大形成され、中心軸線0に
対する傾斜角度が第二斜面状孔部10dよりも大きな漏
斗状ないしテーパ状の第三斜面状孔部10eとによって
形成されている。
【0017】材料溜まり空間11は、材料逃がし孔10
の外側開口部に連通するよう上型2の上面に設けられて
おり、また上型2の上面に溝状または凹部状のものとし
て設けられているが、図の例では、特に、浅溝状のもの
として設けられており、その外周側に環状の絞り部12
を介して環状のバリ溝部(上部バリ溝部とも称する)1
3が設けられている。
の外側開口部に連通するよう上型2の上面に設けられて
おり、また上型2の上面に溝状または凹部状のものとし
て設けられているが、図の例では、特に、浅溝状のもの
として設けられており、その外周側に環状の絞り部12
を介して環状のバリ溝部(上部バリ溝部とも称する)1
3が設けられている。
【0018】上記構成の成形型1においては、上記した
ように材料逃がし孔10の外側開口部に連通するよう上
型2の上面に浅溝状の材料溜まり空間11が設けられて
いるために、図2(A)に示すように、余剰ゴム63が
材料逃がし孔10に充満した後も余剰ゴム63を更に材
料溜まり空間11へ逃がすことができ、これにより先ず
同図(B)に示すように、加硫後の成形品61のパーテ
ィングライン部にバリ部不良62(図4または図5参
照)が発生するのを防止することができる。
ように材料逃がし孔10の外側開口部に連通するよう上
型2の上面に浅溝状の材料溜まり空間11が設けられて
いるために、図2(A)に示すように、余剰ゴム63が
材料逃がし孔10に充満した後も余剰ゴム63を更に材
料溜まり空間11へ逃がすことができ、これにより先ず
同図(B)に示すように、加硫後の成形品61のパーテ
ィングライン部にバリ部不良62(図4または図5参
照)が発生するのを防止することができる。
【0019】また同時に、容量の比較的小さな浅溝状の
材料溜まり空間11が形成されることによって極端な圧
力低下が防止され、キャビティ4の内圧が高圧に保持さ
れるために、材料逃がし孔10の近辺においてゴムが未
加硫のまま残るのを防止することでき、これにより図2
(B)に示すように、材料逃がし孔10におけるバリ取
り後の凹凸64の量を比較的小さいレベル(上記t1レ
ベル)で安定させることができる。
材料溜まり空間11が形成されることによって極端な圧
力低下が防止され、キャビティ4の内圧が高圧に保持さ
れるために、材料逃がし孔10の近辺においてゴムが未
加硫のまま残るのを防止することでき、これにより図2
(B)に示すように、材料逃がし孔10におけるバリ取
り後の凹凸64の量を比較的小さいレベル(上記t1レ
ベル)で安定させることができる。
【0020】また、浅溝状の材料溜まり空間11の外周
側に絞り部12を介してバリ溝部13が設けられている
ために、ゴムの量が多い場合でも余剰ゴム63をこのバ
リ溝部13で吸収することができ、これにより上記効果
を維持することができる。
側に絞り部12を介してバリ溝部13が設けられている
ために、ゴムの量が多い場合でも余剰ゴム63をこのバ
リ溝部13で吸収することができ、これにより上記効果
を維持することができる。
【0021】したがって、これらのことから上記構成の
成形型1によれば、加硫後の成形品61のパーティング
ライン部にバリ部不良62が発生するのを防止すること
ができるとともに、材料逃がし孔10におけるバリ取り
後の凹凸64の量を小さく抑えることができ、上記従来
技術における二種類の不都合を双方満足するように解消
することができる。また、ゴムの重量の影響を受けにく
く、その量の管理が比較的容易にできるものである。
成形型1によれば、加硫後の成形品61のパーティング
ライン部にバリ部不良62が発生するのを防止すること
ができるとともに、材料逃がし孔10におけるバリ取り
後の凹凸64の量を小さく抑えることができ、上記従来
技術における二種類の不都合を双方満足するように解消
することができる。また、ゴムの重量の影響を受けにく
く、その量の管理が比較的容易にできるものである。
【0022】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0023】すなわち、上記構成を備えた本発明の請求
項1または2による成形型においては、上記したように
キャビティと外部とを連通する材料逃がし孔が設けられ
るとともに、この材料逃がし孔の外側開口周縁部に材料
溜まり空間が設けられているために、成形時における余
剰ゴムが材料逃がし孔に充満した後も余剰ゴムを材料溜
まり空間へ逃がすことができ、これにより先ず、加硫後
の成形品のパーティングライン部にバリ部不良が発生す
るのを防止することができる。
項1または2による成形型においては、上記したように
キャビティと外部とを連通する材料逃がし孔が設けられ
るとともに、この材料逃がし孔の外側開口周縁部に材料
溜まり空間が設けられているために、成形時における余
剰ゴムが材料逃がし孔に充満した後も余剰ゴムを材料溜
まり空間へ逃がすことができ、これにより先ず、加硫後
の成形品のパーティングライン部にバリ部不良が発生す
るのを防止することができる。
【0024】また同時に、容積の比較的小さな溝状また
は凹部状の材料溜まり空間が設けられることによって極
端な圧力低下が防止され、キャビティの内圧が高圧に保
持されるために、材料逃がし孔の近辺においてゴムが未
加硫のまま残るのを防止することでき、これにより材料
逃がし孔におけるバリ取り後の凹凸の量を比較的小さい
レベルで安定させることができる。
は凹部状の材料溜まり空間が設けられることによって極
端な圧力低下が防止され、キャビティの内圧が高圧に保
持されるために、材料逃がし孔の近辺においてゴムが未
加硫のまま残るのを防止することでき、これにより材料
逃がし孔におけるバリ取り後の凹凸の量を比較的小さい
レベルで安定させることができる。
【0025】したがって、これらのことから本発明の成
形型によれば、加硫後の成形品のパーティングライン部
にバリ部不良が発生するのを防止するとともに、材料逃
がし孔におけるバリ取り後の凹凸の量を比較的小さく抑
えることができ、上記従来技術における二種類の不都合
を双方満足するように解消することができる。また、ゴ
ムの重量の影響を受けにくく、その量の管理が比較的容
易であることから、シビアなゴム生地重量管理が不要と
なる。
形型によれば、加硫後の成形品のパーティングライン部
にバリ部不良が発生するのを防止するとともに、材料逃
がし孔におけるバリ取り後の凹凸の量を比較的小さく抑
えることができ、上記従来技術における二種類の不都合
を双方満足するように解消することができる。また、ゴ
ムの重量の影響を受けにくく、その量の管理が比較的容
易であることから、シビアなゴム生地重量管理が不要と
なる。
【図1】本発明の実施例に係る成形型の半裁断面図
【図2】(A)は同成形型にゴム生地を充填した状態の
半裁断面図、(B)は同成形型により成形される成形品
の半裁断面図
半裁断面図、(B)は同成形型により成形される成形品
の半裁断面図
【図3】材料逃がし孔の他の例を示す分割型の要部断面
図
図
【図4】(A)は従来例に係る成形型の半裁断面図、
(B)は同成形型により成形される成形品の半裁断面図
(B)は同成形型により成形される成形品の半裁断面図
【図5】(A)は他の従来例に係る成形型にゴム生地を
充填した状態の半裁断面図、(B)および(C)はそれ
ぞれ同成形型により成形される成形品の半裁断面図
充填した状態の半裁断面図、(B)および(C)はそれ
ぞれ同成形型により成形される成形品の半裁断面図
【図6】(A)は同成形型に比較的少なくゴム生地を充
填した状態の半裁断面図、(B)はこの状態で同成形型
により成形される成形品の半裁断面図
填した状態の半裁断面図、(B)はこの状態で同成形型
により成形される成形品の半裁断面図
1 成形型 2 上型(分割型) 3 下型(分割型) 4 キャビティ 5 パーティング部 6,7,8,13 バリ溝部 9 外部 10 材料逃がし孔 10a 小孔部 10b,10c,10d,10e 斜面状孔部 11 材料溜まり空間 12 絞り部 61 成形品 62 バリ部不良 63 余剰ゴム 64 凹凸 0 中心軸線
【手続補正書】
【提出日】平成12年9月11日(2000.9.1
1)
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
Claims (2)
- 【請求項1】 互いに接離可能であって互いに協働して
キャビティ(4)を形成する複数の分割型(2)(3)
を備えた成形型(1)において、 前記キャビティ(4)と外部(9)とを連通する材料逃
がし孔(10)を設けるとともに、前記材料逃がし孔
(10)の外側開口周縁部に材料溜まり空間(11)を
設けたことを特徴とする成形型。 - 【請求項2】 請求項1の成形型において、 材料溜まり空間(11)が、材料逃がし孔(10)の外
側開口部に連通するよう分割型(2)の外面に溝状また
は凹部状のものとして設けられていることを特徴とする
成形型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11216570A JP2001038759A (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | 成形型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11216570A JP2001038759A (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | 成形型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001038759A true JP2001038759A (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=16690504
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11216570A Pending JP2001038759A (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | 成形型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001038759A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009281273A (ja) * | 2008-05-22 | 2009-12-03 | Hanshin Electric Co Ltd | 内燃機関用点火コイル |
WO2012057102A1 (ja) | 2010-10-29 | 2012-05-03 | コニカミノルタオプト株式会社 | 成形型、その成形型を用いて製造されるマイクロチップ、及びそのマイクロチップを製造する製造装置 |
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1999
- 1999-07-30 JP JP11216570A patent/JP2001038759A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009281273A (ja) * | 2008-05-22 | 2009-12-03 | Hanshin Electric Co Ltd | 内燃機関用点火コイル |
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