JP2001038207A - 脱臭触媒及びその製造方法 - Google Patents
脱臭触媒及びその製造方法Info
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Abstract
る脱臭触媒において、多種類の臭気物質(アンモニア、
アセトアルデヒド、トリメチルアミン、メチルメルカプ
タン等)や有害物質(ホルムアルデヒド、VOC等)に
対する分解除去性能を向上させるとともに、特に相対湿
度が70〜80%の高湿度条件下においても分解性能を
十分に発揮することができるようにする。 【解決手段】 マンガンに鉄(Fe)を組み合わせ、さ
らにセリウム(Ce)又はユーロピウム(Eu)を添加
する。
Description
調和機、生ごみ処理機、排気処理機等において、空気中
の臭気物質や有害物質を分解して無臭化ないし無害化す
る空気清浄用の脱臭触媒に関し、特に高湿度条件下にお
いて多種類の臭気物質等を分解除去する対策に関する。
従い、アンモニアやアセトアルデヒド、トリメチルアミ
ン、メチルメルカプタン等の臭気物質を始めとして、ホ
ルムアルデヒドやVOC(トルエン、キシレン、ベンゼ
ン等の揮発性有機溶媒)等の有害物質の除去に対する関
心が高まっており、そのような臭気物質や有害物質の除
去対策として、様々な提案がなされている。
が挙げられる。これは、空気中の臭気物質や有害物質を
吸着剤に吸着させて除去するようにしたものであって、
簡素な構成で臭気物質等の除去が可能である。ところ
が、吸着剤による吸着は単なる物理吸着又は化学吸着で
あるために、所定量の臭気物質等を吸着すると飽和して
吸着性能が低下する。したがって、定期的に、例えば数
ヶ月毎に吸着剤を交換する必要があり、その性能を維持
するのに過大な労力や費用を要する。さらに、臭気物質
や有害物質の種類によっては、吸着剤に吸着固定されな
いものもあることから、確実な空気浄化ができない場合
がある。
せることによって無臭化ないし無害化するようにした技
術もある。しかしながら、この技術を実施するには、大
型の設備や高温状態を維持するための多大なエネルギが
必要とされる。したがって、このような技術は、工場の
排出ガスを浄化するというような、多量の臭気物質ない
し有害物質を処理する場合に用途が限定される。
物質を酸化分解して無臭化ないし無害化するようにした
技術もある。しかしながら、この技術を実施するには、
オゾンを発生させる設備に加え、そのオゾンにより浄化
された空気から分解に供しなかった残留オゾンを分解除
去する設備が必要である。したがって、空気浄化のため
の構成が複雑化し、さらには安全性の面でも問題があ
る。
質を酸化分解して無臭化ないし無害化する技術もある。
ところで、光触媒を十分に活性化させるようにするため
には、光触媒に紫外線を照射する紫外線ランプが必要で
あるが、一般にこの種の紫外線ランプの寿命は短いもの
である。したがって、確実に空気浄化を行うようにする
には、紫外線ランプの定期的な交換が必要となり、やは
り脱臭性能を維持するのに過大な労力や費用を要する。
わせた脱臭触媒がある。これは、触媒を比較的低い温度
に加熱して活性化させることで、多種類の臭気物質や有
害物質を酸化分解して無臭化ないし無害化するようにし
たものであって、200〜300℃程度に触媒を加熱す
ればよく、その加熱手段としては電気ヒータ等の比較的
簡素なものを用いることができる。また、この種の脱臭
触媒には上述の吸着剤や光触媒の場合のような交換の必
要がない。したがって、簡素な構成でありながら、長期
間に亘って確実に多種類の臭気物質や有害物質の無臭化
ないし無害化を行うことができる。
は、種々の組合せが提案されている。例えば、特開平3
−154636号公報には、マンガンに銀を組み合わせ
た脱臭触媒が、また特開平4−150945号公報及び
特開平6−237976号公報には、マンガンに銅を組
み合わせたものがそれぞれ開示されている。
来の脱臭触媒では、臭気物質や有害物質に対する分解除
去性能が必ずしも十分ではないという問題がある。
る高湿度条件下では著しく性能が低下するという問題も
ある。
であり、その目的は、マンガンに金属が組み合わされて
なる脱臭触媒において、マンガンと組み合わせる金属を
適正に選択することで、多種類の臭気物質や有害物質に
対する分解除去性能を向上させるとともに、特に高湿度
条件下において分解性能が十分に発揮できるようにする
ことにある。
めに、本発明では、マンガンに鉄を組み合わせることと
し、さらには、セリウム又はユーロピウムを添加するよ
うにした。
媒では、活性成分として、マンガン−鉄の複合酸化物
(MnFe2O4)を有するものとする。
成分として、マンガン−鉄の複合酸化物と、マンガン酸
化物(MnO2 )及び鉄酸化物(Fe2O3)の少なくと
も一方とを有するものとする。具体的には、マンガン−
鉄の複合酸化物とマンガン酸化物とを組み合わせたも
の、マンガン−鉄の複合酸化物と鉄酸化物とを組み合わ
せたものが挙げられる。
成分として、マンガン酸化物と、鉄酸化物とを有するも
のとする。
の発明において、活性成分として、マンガン−鉄の複合
酸化物に代えて、マンガン−鉄−セリウムの複合酸化物
(MnCeFe2O4)を有するものとする。具体的に
は、マンガン−鉄−セリウムの複合酸化物とマンガン酸
化物とを組み合わせたもの、マンガン−鉄−セリウムの
複合酸化物と鉄酸化物とを組み合わせたものが挙げられ
る。
発明において、活性成分として、さらに、セリウム酸化
物(CeO2 )を有するものとする。具体的には、マン
ガン−鉄の複合酸化物とセリウム酸化物とを組み合わせ
たもの、マンガン−鉄の複合酸化物とマンガン酸化物と
セリウム酸化物とを組み合わせたもの、マンガン−鉄の
複合酸化物と鉄酸化物とセリウム酸化物とを組み合わせ
たもの、また、マンガン酸化物と鉄酸化物とセリウム酸
化物とを組み合わせたもの、さらに、マンガン−鉄−セ
リウムの複合酸化物とマンガン酸化物とセリウム酸化物
とを組み合わせたもの、マンガン−鉄−セリウムの複合
酸化物と鉄酸化物とセリウム酸化物とを組み合わせたも
のが挙げられる。
の発明において、マンガン,鉄及びセリウムの各組成比
が、それぞれ25〜45%,50〜70%及び5〜25
%とされているものとする。
の発明において、活性成分として、マンガン−鉄の複合
酸化物に代えて、マンガン−鉄−ユーロピウムの複合酸
化物(MnEuFe2O4)を有するものとする。具体的
には、マンガン−鉄−ユーロピウムの複合酸化物とマン
ガン酸化物とを組み合わせたもの、マンガン−鉄−ユー
ロピウムの複合酸化物と鉄酸化物とを組み合わせたもの
が挙げられる。
発明及び請求項7の発明において、活性成分として、さ
らに、ユーロピウム酸化物(Eu2O3)を有するものと
する。具体的には、マンガン−鉄の複合酸化物とユーロ
ピウム酸化物とを組み合わせたもの、マンガン−鉄の複
合酸化物とマンガン酸化物とユーロピウム酸化物とを組
み合わせたもの、マンガン−鉄の複合酸化物と鉄酸化物
とユーロピウム酸化物とを組み合わせたもの、また、マ
ンガン酸化物と鉄酸化物とユーロピウム酸化物とを組み
合わせたもの、さらに、マンガン−鉄−ユーロピウムの
複合酸化物とマンガン酸化物とユーロピウム酸化物とを
組み合わせたもの、マンガン−鉄−ユーロピウムの複合
酸化物と鉄酸化物とユーロピウム酸化物とを組み合わせ
たものが挙げられる。
の発明において、マンガン,鉄及びユーロピウムの各組
成比が、それぞれ25〜45%,50〜70%及び5〜
25%とされているものとする。
の発明に係る脱臭触媒の製造方法として、活性成分を形
成するための金属酸化物が溶媒に溶かされてなる原料溶
液を調製し、その原料溶液とアルカリ化合物とを混合す
ることにより、上記触媒成分をその前駆体である水酸化
物として共沈させ、得られた沈殿物を洗浄して乾燥させ
た後に焼成することにより得られる。
機、生ごみ処理機、排気処理機等で特に有効に利用する
ことができる。具体的には、本発明触媒に対し、例えば
基材としてハニカム形状、モノリス形状、コルゲート形
状、プリーツ形状、繊維形状、粒子形状のものを用い、
さらにヒーターと組み合わせて触媒構造体とし、上記空
気清浄機等に設置することにより、低温加熱付与のみで
臭気物質等の酸化分解作用を発現させることができ、生
活空間の脱臭が可能となる。また、吸着剤を併用し、こ
の吸着剤に臭気物質等を吸着させた後に該吸着剤を加熱
して臭気物質等を脱離させて吸着剤を再生する一方、そ
の脱離した臭気物質等を本発明触媒により酸化分解させ
るようにすることもできる。
実施例1〜3と比較例との対比により説明する。
ンガン六水和物の水溶液を用意し、これに鉄化合物とし
ての硝酸鉄六水和物を加えて原料溶液としてのA液を調
製した。一方、沈殿試薬として、アルカリ化合物が水に
溶かされてなるB液を作製した。そして、B液を撹拌し
ながらA液を流し込むことにより共沈物(水酸化物)を
生成させた。その後、1時間の熟成を行い、上記共沈物
を洗浄して乾燥させ、空気中で500℃の温度で5時間
に亘って焼成することで、マンガン−鉄の複合酸化物
(MnFe2O4)からなる触媒を得た。この触媒におけ
るマンガン及び鉄の各組成比は、それぞれ33%及び6
7%である。
ンガン六水和物の水溶液を用意し、これにセリウム化合
物としての硝酸セリウム六水和物を加え、さらに鉄化合
物として硝酸鉄九水和物を加えてA液とした。一方、沈
殿試薬として、アルカリ化合物が水に溶かされてなるB
液を作製した。そして、B液を撹拌しながらA液を流し
込むことにより、共沈物を生成させた。その後、1時間
の熟成を行い、上記共沈物を洗浄して乾燥させ、空気中
で500℃の温度で5時間に亘り焼成することで、マン
ガン−鉄−セリウムの複合酸化物(MnCeFe2O4)
からなる触媒を得た。この触媒におけるマンガン,鉄及
びセリウムの各組成比は、それぞれ30%,60%及び
10%である。
ンガン六水和物の水溶液を用意し、これにユーロピウム
化合物としての硝酸ユーロピウム六水和物を加え、さら
に鉄化合物として硝酸鉄九水和物を加えてA液とした。
一方、沈殿試薬として、アルカリ化合物が水に溶かされ
てなるB液を作製した。そして、B液を撹拌しながらA
液を流し込むことにより、共沈物を生成させた。その
後、1時間の熟成を行い、上記共沈物を洗浄して乾燥さ
せ、空気中で500℃の温度で5時間に亘り焼成するこ
とで、マンガン−鉄−ユーロピウムの複合酸化物(Mn
EuFe2O4)からなる触媒を得た。この触媒における
マンガン,鉄及びユーロピウムの各組成比は、それぞれ
30%,60%及び10%である。
ガン六水和物の水溶液を用意し、これに銅化合物として
の硝酸銅三水和物を加え、さらに鉄化合物として硝酸鉄
九水和物を加えてA液とした。一方、沈殿試薬として、
アルカリ化合物が水に溶かされてなるB液を作製した。
そして、B液を撹拌しながらA液を流し込むことによ
り、共沈物を生成させた。その後、1時間の熟成を行
い、洗浄して乾燥させ、空気中で500℃の温度で5時
間に亘り焼成して、マンガン−銅−鉄の複合酸化物(M
nCuFe2O4)からなる従来触媒を得た。
れ固定床流通式反応装置に組み込み、アンモニア等の臭
気物質を含む混合ガス(20%の酸素及び80%のヘリ
ウム)を30000ml/h/g−catの空間速度で
導入したときの反応物の減衰量及び精製物の増加量をそ
れぞれ測定し、各触媒の臭気物質に対する酸化分解特性
を調べて行った触媒の評価について、以下に説明する。
ppmのアンモニアを含む混合ガスを導入し、反応温度
を、100℃、150℃及び200℃としたときの各触
媒のアンモニア分解率を求めた。それらの結果を、図1
に併せて示す。
温度の上昇に伴って共に分解率が高くなっている。そし
て、実施例1〜3と比較例とを対比すると、実施例1〜
3の各触媒は、比較例の場合の3〜5倍の分解性能を有
することが判る。特に、反応温度が100℃であるとき
には、比較例の分解率が略0であるのに対し、実施例1
〜3のなかで分解率の最も低い実施例3の場合でも10
%近い分解率を示しており、さらに、反応温度が200
℃であるときには、比較例の分解率が20%未満である
のに対し、実施例1〜3の触媒の分解率は何れも略10
0%に達している。
(40%RH〔相対湿度〕)及び高湿度(80%RH)
の各条件において、反応温度が150℃であるときの各
触媒のアンモニアに対する酸化分解特性を調べた。それ
らの結果を、次表1に併せて示す。
媒は、比較例の従来触媒と比較して、その活性が極めて
高いことが判る。特に、高湿度では、比較例の場合の分
解率が低湿度のときの1/4以下に低下しているのに対
し、実施例2及び3では僅かに低下するのみであり、最
も低下した実施例1の場合でも低湿度のときの8割弱の
低下に止まっている。また、実施例1〜3を対比する
と、実施例1、実施例3、実施例2の順に活性が高くな
っていることが判る。つまり、マンガン及び鉄に、セリ
ウム又はユーロピウムを添加することで、活性がさらに
高くなることが判る。尚、実施例1〜3の何れの場合に
おいても、N2 、N2O及びH2Oの3種類の無害なガス
が生成するのみであって、有害ガスの出ないクリーンな
酸化反応が起こっていることを確認した。
た、上記のアンモニア(臭気物質1)の他に、アセトア
ルデヒド(臭気物質2)、トリメチルアミン(臭気物質
3)及びメチルメルカプタン(臭気物質4)ついても、
それぞれ分解率を求めた。具体的には、210ppmの
アセトアルデヒドを含む混合ガス、190ppmのトリ
メチルアミンを含む混合ガス、及び190ppmのメチ
ルメルカプタンを含む混合ガスをそれぞれ導入し、各臭
気物質2〜4に対する分解率を求めた。尚、反応温度は
150℃であり、相対湿度は40%である。それらの結
果を、次の表2に併せて示す。
媒は、比較例の場合に比べて、何れの臭気物質2〜4に
対しても高い活性を示していることが判る。また、実施
例1〜3のうちでは、実施例2及び3のものが特に活性
の高いことが判る。
1〜3について、各組成の一部をそれぞれ変更してアン
モニアに対する分解率を求めた。
マンガン−鉄の複合酸化物(MnFe2O4)に鉄酸化物
(Fe2O3)を加えることで、マンガン(Mn)の組成
比を33%から17%に小さくする一方、鉄(Fe)の
組成比を67%から83%に大きくした。また、実施例
2の場合には、例えばマンガン−鉄−セリウムの複合酸
化物(MnCeFe2O4)に鉄酸化物及びセリウム酸化
物(CeO2 )を加えることで、マンガンの組成比を3
0%から17%に小さくする一方、鉄及びセリウム(C
e)の各組成比をそれぞれ60%及び10%から83%
及び17%に大きくした。さらに、実施例3では、例え
ばマンガン−鉄−ユーロピウムの複合酸化物(MnEu
Fe2O4)に鉄酸化物及びユーロピウム酸化物(Eu2
O3)を加えることで、マンガンの組成比を30%から
17%に小さくする一方、鉄及びユーロピウム(Eu)
の各組成比をそれぞれ60%及び10%から83%及び
17%に大きくした。その結果を、次の表3に併せて示
す。
のものも、先に示した従来触媒(MnCuFe2O4)の
アンモニア分解率の9%に比べれば高い分解性能を発揮
しているものの、元の組成の場合と比較すると分解性能
が大きく低下していることが判る。つまり、高い分解性
能を効率よく得るには、各組成比を適正な範囲で設定す
る必要があるということであり、適正な組成比として
は、マンガンが25〜45%、鉄が50〜70%及びセ
リウム(又はユーロピウム)が5〜25%であると考え
られる。したがって、実施例1〜3の組成変更に伴う分
解性能の低下の原因としては、実施例1の場合には、マ
ンガンの組成比が小さ過ぎるとともに鉄の組成比が大き
過ぎることにあると考えられる。また、実施例2及び2
の場合には、マンガンの組成比が小さ過ぎることにある
と考えられる。
媒として、マンガン−鉄の混合酸化物(MnFe2O4)
のみにより構成するようにしているが、その他に、上記
混合酸化物とマンガン酸化物(MnO2 )と鉄酸化物
(Fe2O3)とにより構成したり、上記混合酸化物とマ
ンガン酸化物とにより構成したり、上記混合酸化物と鉄
酸化物とにより構成したり、又はマンガン酸化物及び鉄
酸化物のみにより構成するようにしてもよい。
触媒として、マンガン−鉄−セリウムの複合酸化物(M
nCeFe2O4)のみにより構成するようにしている
が、その他の構成として、上記複合酸化物とマンガン酸
化物と鉄酸化物とセリウム酸化物(CeO2 )とにより
構成したり、上記複合酸化物とマンガン酸化物とにより
構成したり、上記複合酸化物と鉄酸化物とにより構成し
たり、上記複合酸化物とセリウム酸化物とにより構成し
たりするようにしてもよい。また、マンガン−鉄の複合
酸化物を用い、この複合酸化物とセリウム酸化物とによ
り構成したり、上記複合酸化物とセリウム酸化物とマン
ガン酸化物とにより構成したり、上記複合酸化物とセリ
ウム酸化物と鉄酸化物とにより構成したりするようにし
てもよい。さらには、マンガン酸化物と鉄酸化物とセリ
ウム酸化物とにより構成するようにしてもよい。
臭触媒として、マンガン−鉄−ユーロピウムの複合酸化
物(MnEuFe2O4)のみにより構成するようにして
いるが、その他に、上記複合酸化物とマンガン酸化物と
鉄酸化物とユーロピウム酸化物(Eu2O3)とにより構
成したり、上記複合酸化物とマンガン酸化物とにより構
成したり、上記複合酸化物と鉄酸化物とにより構成した
り、上記複合酸化物とユーロピウム酸化物とにより構成
したりしてもよい。また、マンガン−鉄の複合酸化物を
用い、この複合酸化物とユーロピウム酸化物とにより構
成したり、上記複合酸化物とユーロピウム酸化物とマン
ガン酸化物とにより構成したり、上記複合酸化物とユー
ロピウム酸化物と鉄酸化物とにより構成したりするよう
にしてもよい。さらには、マンガン酸化物と鉄酸化物と
ユーロピウム酸化物とにより構成するようにしてもよ
い。
発明によれば、マンガンに鉄を組み合わせて脱臭触媒を
構成するようにしたので、マンガンに銀や銅を組み合わ
せるようにした従来の場合と比較して、多種類の臭気物
質や有害物質に対する分解除去性能を向上させることが
できるとともに、高湿度条件下においても分解性能を十
分に発揮することができる。
ガン及び鉄の組合せに、セリウムを添加するようにした
ので、上記請求項1〜3の発明による効果をさらに高め
ることができる。
びセリウムの各組成比を、それぞれ25〜45%,50
〜70%及び5〜25%とするようにしたので、上記請
求項4及び5の発明による効果を効率よく得ることがで
きる。
ガン及び鉄の組合せに、ユーロピウムを添加するように
したので、これらの発明によっても、上記請求項1〜3
の発明による効果をさらに高めることができる。
びユーロピウムの各組成比を、それぞれ25〜45%,
50〜70%及び5〜25%とするようにしたので、上
記請求項7及び8の発明による効果を効率よく得ること
ができる。
の製造方法として、活性成分を形成するための金属化合
物を溶媒に溶かしてアルカリ溶液と混合し、得られた沈
殿物を洗浄した後に乾燥させて焼成するようにしたの
で、本発明触媒を具体的に得ることができる。
実施例3及び比較例における反応温度とアンモニア分解
率との各関係を併せて示す特性図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 活性成分として、マンガン及び鉄の複合
酸化物を有することを特徴とする脱臭触媒。 - 【請求項2】 活性成分として、マンガン及び鉄の複合
酸化物と、マンガン酸化物及び鉄酸化物の少なくとも一
方とを有することを特徴とする脱臭触媒。 - 【請求項3】 活性成分として、マンガン酸化物と鉄酸
化物とを有することを特徴とする脱臭触媒。 - 【請求項4】 請求項1又は2記載の脱臭触媒におい
て、 活性成分として、マンガン及び鉄の複合酸化物に代え
て、マンガン,鉄及びセリウムの複合酸化物を有するこ
とを特徴とする脱臭触媒。 - 【請求項5】 請求項1,2,3又は4記載の脱臭触媒
において、 活性成分として、さらに、セリウム酸化物を有すること
を特徴とする脱臭触媒。 - 【請求項6】 請求項4又は5記載の脱臭触媒におい
て、 マンガン,鉄及びセリウムの各組成比が、それぞれ25
〜45%,50〜70%及び5〜25%であることを特
徴とする脱臭触媒。 - 【請求項7】 請求項1又は2記載の脱臭触媒におい
て、 活性成分として、マンガン及び鉄の複合酸化物に代え
て、マンガン,鉄及びユーロピウムの複合酸化物を有す
ることを特徴とする脱臭触媒。 - 【請求項8】 請求項1,2,3又は7記載の脱臭触媒
において、 活性成分として、さらに、ユーロピウム酸化物を有する
ことを特徴とする脱臭触媒。 - 【請求項9】 請求項7又は8記載の脱臭触媒におい
て、 マンガン,鉄及びユーロピウムの各組成比が、それぞれ
25〜45%,50〜70%及び5〜25%であること
を特徴とする脱臭触媒。 - 【請求項10】 請求項1,2,3,4,5,6,7,
8又は9記載の脱臭触媒の製造方法であって、 活性成分を形成するための金属化合物を溶媒に溶かして
なる原料溶液を調製し、 上記原料溶液とアルカリ溶液とを混合することにより、
上記活性成分を前駆体である水酸化物として共沈させ、 得られた沈殿物を洗浄した後に乾燥させて焼成すること
を特徴とする脱臭触媒の製造方法。
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JP22027199A JP3546766B2 (ja) | 1999-08-03 | 1999-08-03 | 脱臭触媒 |
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