JP2001037914A - ソリッドゴルフボール - Google Patents
ソリッドゴルフボールInfo
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Abstract
ルフボールにおいて、コアの100kg荷重負荷による
変形量が2.5〜5.5mmであると共に、コアを被覆
する第1層カバーとこの第1層カバーを被覆する第2層
カバーとの硬度差がショアD硬度で5以上であり、この
第2層カバーのショアD硬度が52以下であり、上記第
2層カバーを被覆する第3層カバーが上記第2層カバー
及び第3層カバーを被覆する第4層カバーよりも硬いこ
とを特徴とするソリッドゴルフボール。 【効果】 本発明のゴルフボールは、高・低ヘッドスピ
ードに拘わらず、飛距離性能が良好で、特にヘッドスピ
ードが低い場合であっても飛距離の向上を図ることがで
きると共に、フィーリングが良好なものである。
Description
4層のカバーが形成された多層構造のソリッドゴルフボ
ールに関する。
り、ソリッドゴルフボールの構造としてコアやカバーを
多層化した多層構造ソリッドゴルフボールが提案されて
いる(特開平8−336617号、同8−336618
号、同9−56848号、同9−299510号、同1
1−417号、同11−4916号公報等)。
一方では糸巻きゴルフボールと同等のフィーリングを得
ると共に、他方では、飛距離を向上させることにある
が、一般にフィーリングを重視すると飛距離が満足せ
ず、飛距離を満足させるとフィーリングが低下すること
が多い上、従来の提案の多くは主として高ヘッドスピー
ドのプレーヤーを対象としたものであり、このため低ヘ
ッドスピードでショットした場合でも十分な飛距離を与
え、かつ良好なフィーリングを有するゴルフボールの開
発が更に望まれる。
高ヘッドスピードの場合は勿論、低ヘッドスピードでシ
ョットした場合でも十分な飛距離を与え、かつフィーリ
ングが良好な多層ソリッドゴルフボールを提供すること
を目的とする。
発明は上記目的を達成するため、下記ゴルフボールを提
供する。 請求項1:コアと、4層のカバーとからなる多層ゴルフ
ボールにおいて、コアの100kg荷重負荷による変形
量が2.5〜5.5mmであると共に、コアを被覆する
第1層カバーとこの第1層カバーを被覆する第2層カバ
ーとの硬度差がショアD硬度で5以上であり、この第2
層カバーのショアD硬度が52以下であり、上記第2層
カバーを被覆する第3層カバーが上記第2層カバー及び
第3層カバーを被覆する第4層カバーよりも硬いことを
特徴とするソリッドゴルフボール。 請求項2:コアの直径が26〜35mmであり、コア表
面のショアD硬度が40以上であり、第4層カバーの厚
さが0.5〜3.0mmである請求項1記載のソリッド
ゴルフボール。 請求項3:第2層カバーがポリエステル樹脂、ポリウレ
タン樹脂、ポリアミド系熱可塑性エラストマーの1種又
は2種以上にて形成された請求項1又は2記載のソリッ
ドゴルフボール。
意検討を行った結果、上述した4層のカバーを形成する
ことにより、中間カバー層に硬度差を設けることが可能
となり、コアを上記変形量(硬さ)としたことと併せ、
コアと第1層〜第3層カバーとで優れた反撥性とフィー
リングを向上させることができると共に、第4層カバー
によりスピン性能を向上させることができることを見出
し、本発明をなすに至ったものである。
本発明のゴルフボールは、少なくとも一層以上のコア
と、4層のカバーとを有するもので、図1に示したよう
に、コア1を覆って第1層カバー2が形成され、更に順
次第2層カバー3、第3層カバー4、第4層カバー5が
被覆、形成されたものとすることができる。
上、特に29mm以上で、35mm以下、特に33.5
mm以下に形成することができる。
れらの混合物にて形成することができる。ゴム組成物と
しては、公知の組成のものを使用することができるが、
基材としてポリブタジエンを使用したものが好ましい。
このポリブタジエンとしては、シス構造を少なくとも4
0%以上有する1,4−シスポリブタジエンが好適であ
る。また、この基材ゴム中には、所望により該ポリブタ
ジエンに天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレンブタ
ジエンゴムなどを適宜配合することができる。ゴム成分
を多くすることにより、ゴルフボールの反撥性を向上さ
せることができる。
メタクリル酸亜鉛、アクリル酸亜鉛等の不飽和脂肪酸の
亜鉛塩、マグネシウム塩やトリメチルプロパンメタクリ
レート等のエステル化合物を配合し得るが、特にアクリ
ル酸亜鉛を好適に使用し得る。これら架橋剤の配合量
は、上記基材ゴム100重量部に対し、10重量部以上
40重量部以下とすることが好ましい。
合されるが、パーオキサイド(有機過酸化物)が加硫剤
として好適に用いられる。このようなパーオキサイドと
しては、市販品を挙げることができ、例えばパークミル
D、パーヘキサ3M(日本油脂社製)等が挙げられる。
その配合量は、基材ゴム100重量部に対し、0.6重
量部以上2重量部以下とすることができる。
整の充填剤として酸化亜鉛や硫酸バリウム等を配合する
ことができる。
0以上、より好ましくは45以上、更に好ましくは49
以上であり、また65以下、より好ましくは63以下で
あることが好ましい。
成でき、例えば最内芯をゴム組成物にて形成すると共
に、これを覆ってアイオノマー樹脂等の熱可塑性樹脂に
て外側コアを形成し、この外側コアのショアD硬度を上
記値とする形態などに形成し得る。
荷したときの変形量が、2.5mm以上、特に2.8m
m以上で、5.5mm以下、特に5.2mm以下である
ことが必要であり、上記変形量が小さすぎるとフィーリ
ングが低下し、また大きすぎると反撥性が低下する。
性樹脂にて形成することが好ましいが、ゴムを基材とす
る材料でも形成できる。熱可塑性樹脂としては、例え
ば、ポリウレタン樹脂(ポリウレタン系熱可塑性エラス
トマー)、ポリエステル樹脂(ポリエステル系熱可塑性
エラストマー)、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、
アイオノマー樹脂などを挙げることができ、市販品とし
ては、パンデックス(大日本インキ(株)製ポリウレタ
ン系熱可塑性エラストマー)、ハイトレル(東レ・デュ
ポン社製ポリエステル系熱可塑性エラストマー)、サー
リン(デュポン社製アイオノマー樹脂)、ハイミラン
(三井・デュポン社製アイオノマー樹脂)、リルサン
(東レ社製ポリアミド系樹脂)、ペパックス(東レ社製
ポリアミド系熱可塑性エラストマー)などを好適に使用
し得る。
と第2層カバーとの硬度差をショアD硬度で5以上、好
ましくは7以上、更に好ましくは10以上とするもので
あり、このような硬度差を設けることにより、反撥性と
打球感が改良される。なお、上記硬度差の上限は45以
下、特に30以下とすることが好ましい。
は、どちらが硬くても差し支えない。第1層カバーの方
を硬くすると、軟らかい第2層カバーを硬い第1層及び
第3層カバーで挟み込むことによって、高い反撥性を得
られるという利点が得られ、第2層カバーの方を硬くす
ると、第1層〜第3層カバーの硬度変化が滑らかにな
り、良好なフィーリングを得られるという利点が得られ
る。
以上、特に25以上とし、また52以下、好ましくは5
0以下、特に47以下とすることが好ましく、この第2
層カバーは、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポ
リアミド系熱可塑性エラストマー、或いはこれらの混合
物にて形成することが好ましい。また必要に応じ、アイ
オノマー樹脂を混合してもよい。なお、第1層カバーの
硬度は、上記第2層カバーの硬度及びこれとの硬度差を
考慮して適宜選定される。
より好ましくは0.8mm以上、更に好ましくは1.0
mm以上であり、また4.0mm以下、より好ましくは
3.0mm以下、更に好ましくは2.5mm以下である
ことが好ましい。
以上、より好ましくは0.8mm以上、更に好ましくは
1.0mm以上であり、また4.0mm以下、より好ま
しくは3.0mm以下、更に好ましくは2.5mm以下
であることが好ましい。
特に58以上で、70以下、特に68以下に形成するこ
とが好ましい。この場合、第3層カバーは、上記第2層
カバー及び後述する第4層カバーより硬く形成すること
が、本発明の目的を達成する上で必要である。なお、こ
の第3層カバーはアイオノマー樹脂にて形成することが
好ましい。
より好ましくは0.8mm以上、更に好ましくは1.0
mm以上であり、また4.0mm以下、より好ましくは
3.0mm以下、更に好ましくは2.5mm以下である
ことが好ましい。
く形成することが必要で、第4層カバーが第3層カバー
より硬いと、本発明の目的を達成し得ない。この場合、
第4層カバーのショアD硬度は40以上、より好ましく
は45以上であり、また55以下、より好ましくは53
以下であることが好ましい。なお、第3層カバーとの硬
度差は5以上、特に8以上とすることが好ましい。
が、アイオノマー樹脂にて形成することができるほか、
ポリウレタン樹脂にて形成することができる。
より好ましくは0.8mm以上、更に好ましくは1.0
mm以上であり、また3.0mm以下、より好ましくは
2.5mm以下であることが好ましい。
ように熱可塑性樹脂にて形成することが好ましいが、こ
れには比重調整などの目的で無機充填剤を配合したり、
その他適宜の添加剤を加えることは任意である。
ールと同様に、公知の配列態様に従って300〜600
個のディンプルを形成することができる。
径、重さはゴルフ規則に従い、直径42.65mm以
上、特に42.67mm以上で、42.75mm以下に
形成でき、重量は45.93g以下、特に45.90g
以下で、45.10g以上に形成することができる。
スピードに拘わらず、飛距離性能が良好で、特にヘッド
スピードが低い場合であっても飛距離の向上を図ること
ができると共に、フィーリングが良好なものである。
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
表2に示す樹脂配合により、表3に示すファイブピース
ソリッドゴルフボールを製造し、その飛び性能、フィー
リングを下記方法により評価した。結果を表3に示す。飛び性能 スイングロボットを用い、ドライバーでヘッドスピード
50m/sec及び40m/secにてそれぞれ打撃
し、初速度、キャリー及びトータル飛距離をそれぞれ測
定した。フィーリング 3人のプロゴルファーが実際に試打して評価した。 ◎:非常に優れている ○:優れている △:普通 ×:劣る
Claims (3)
- 【請求項1】 コアと、4層のカバーとからなる多層ゴ
ルフボールにおいて、コアの100kg荷重負荷による
変形量が2.5〜5.5mmであると共に、コアを被覆
する第1層カバーとこの第1層カバーを被覆する第2層
カバーとの硬度差がショアD硬度で5以上であり、この
第2層カバーのショアD硬度が52以下であり、上記第
2層カバーを被覆する第3層カバーが上記第2層カバー
及び第3層カバーを被覆する第4層カバーよりも硬いこ
とを特徴とするソリッドゴルフボール。 - 【請求項2】 コアの直径が26〜35mmであり、コ
ア表面のショアD硬度が40以上であり、第4層カバー
の厚さが0.5〜3.0mmである請求項1記載のソリ
ッドゴルフボール。 - 【請求項3】 第2層カバーがポリエステル樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ポリアミド系熱可塑性エラストマーの1
種又は2種以上にて形成された請求項1又は2記載のソ
リッドゴルフボール。
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