JP2001037627A - 誘導加熱容器 - Google Patents

誘導加熱容器

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JP2001037627A
JP2001037627A JP11213998A JP21399899A JP2001037627A JP 2001037627 A JP2001037627 A JP 2001037627A JP 11213998 A JP11213998 A JP 11213998A JP 21399899 A JP21399899 A JP 21399899A JP 2001037627 A JP2001037627 A JP 2001037627A
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JP
Japan
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heating element
container
induction
induction heating
container body
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Pending
Application number
JP11213998A
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English (en)
Inventor
Takeo Matsumoto
武雄 松本
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Hakko Electronics Co Ltd
Original Assignee
Hakko Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調理材料を焦がしたり、全体を損傷させたり
することを防止する。 【解決手段】 非磁性材料により形成する容器本体11
と、整磁合金材料により形成する発熱体12とを一体に
組み合わせる。発熱体12は、温度が高くなると、透磁
率が小さくなって発熱量が小さくなり、誘導加熱器20
は、作動を停止して誘導加熱容器10の極端な過熱を防
止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、極端に過熱して
致命的な損傷を生じるおそれがない誘導加熱容器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】家庭用の誘導加熱調理器が普及しつつあ
る。
【0003】このものは、数10〜数100kHz程度
の交番磁束を発生する誘導コイルを内蔵しており、適切
な導電率、透磁率を有する導電性の加熱容器を天板上に
仕掛けると、電磁誘導によって加熱容器自体が発熱し、
加熱容器内の調理材料を加熱調理することができる。な
お、加熱容器は、外部からの交番磁束によって電磁誘導
に基づくうず電流が内部に発生し、うず電流による抵抗
損によって発熱する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、加熱容器は、調理材料に十分な水分が含まれて
いるときはよいとしても、加熱調理が完了して水分が蒸
発すると、温度が急激に上昇して調理材料を焦がした
り、加熱容器を傷め、加熱容器が使用不能になったりす
るおそれがあり、火災の原因にもなりかねないという問
題があった。
【0005】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、整磁合金材料により形成する発熱体を
容器本体に一体に組み合わせることによって、極端に過
熱して致命的な損傷を生じたりすることがない誘導加熱
容器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの発明の構成は、非磁性材料により形成する容器
本体と、整磁合金材料により形成する発熱体とを一体に
組み合わせることをその要旨とする。
【0007】なお、容器本体は、金属製であってもよ
い。
【0008】また、発熱体は、容器本体の底部に付設し
てもよく、容器本体の底部を形成してもよい。
【0009】
【作用】かかる発明の構成によるときは、容器本体に組
み合わせる発熱体は、整磁合金材料から形成されている
から、適切な導電率を有し、低温時において透磁率が大
きいとき、交番磁束によって大きなうず電流を発生して
大きな発熱量を得ることができ、高温時において透磁率
が急減すると、発生するうず電流が小さくなって発熱量
も小さくなり、極端に過熱するおそれがない。なお、容
器本体は、外部からの交番磁束によって発熱することが
ない絶縁材料や透磁率の小さい導電材料等の非磁性材料
により形成する。また、整磁合金材料は、温度によって
透磁率が変化するNi −Fe 合金やNi −Cr −Fe 合
金等が知られている。ただし、Ni−Fe 合金は、たと
えばNi 30〜50%、残部Fe の合金であり、Ni −
Cr−Fe 合金は、たとえばNi 31%、Cr 8%、残
部Fe の合金である。
【0010】金属製の容器本体は、発熱体からの熱を速
やかに伝導させ、内部の収容物を効率よく加熱すること
ができる。なお、容器本体は、熱伝導率の良好なアルミ
ニウム、銅、銀や、これらの合金等によって形成するこ
とが好ましい。
【0011】容器本体の底部に付設する発熱体は、容器
本体を加熱するとともに容器本体内の収容物を直接また
は間接的に加熱することができる。なお、このときの容
器本体は、有底に形成するものとする。
【0012】容器本体の底部を形成する発熱体は、容器
本体内の収容物を直接加熱することができる。なお、容
器本体は、筒状に形成し、発熱体は、容器本体の下部を
閉じるように形成して水密に接合すればよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を以って発明の実施の
形態を説明する。
【0014】誘導加熱容器10は、容器本体11と、発
熱体12とを一体に形成してなる(図1)。
【0015】容器本体11は、ガラス、木材、プラスチ
ックス等の絶縁材料や、アルミニウム、銅、銀等の透磁
率の小さい導電材料等の非磁性材料によって有底の椀状
に形成されている。なお、容器本体11の内外面には、
適当な加飾を施してもよい。また、発熱体12は、容器
本体11の底部下面に付設し、容器本体11と一体に組
み合わされている。
【0016】発熱体12は、整磁合金材料から形成さ
れ、適切な導電率を有している(図2)。ただし、図2
の横軸は、発熱体12の温度Tを示し、縦軸は、発熱体
12の透磁率μを示している。すなわち、発熱体12
は、温度T<T1 の低温時において透磁率μが大きく、
温度T>T1 において、透磁率μが急激に減少する。た
だし、特性温度T1 は、整磁合金材料の種類、処方等に
より任意に設定することができる。
【0017】誘導加熱容器10は、誘導加熱器20と組
み合わせて使用する(図1)。
【0018】誘導加熱器20は、駆動電流Iを誘導コイ
ル22に供給する駆動回路21と、変流器CTを介して
誘導コイル22の駆動電流Iを監視する判別器23とを
備えている。なお、判別器23の出力は、駆動回路21
に接続されている。
【0019】誘導加熱容器10に図示しない調理材料を
投入して誘導加熱器20の天板上に仕掛け、誘導加熱器
20を作動させると、駆動回路21は、所定周波数の駆
動電流Iを誘導コイル22に通電し、誘導コイル22
は、交番磁束を発生する。そこで、誘導加熱容器10
は、発熱体12の温度Tが低く、発熱体12の透磁率μ
が大きいとき、発熱体12が電磁誘導によって発熱して
調理材料を加熱調理することができる。このとき、判別
器23は、誘導コイル22の駆動電流Iが適切な値をと
ることにより、誘導加熱器20上の誘導加熱容器10が
適切な材質であることを判別し、駆動回路21を正常に
作動させることができる。
【0020】調理材料の加熱調理が完了し、調理材料に
含まれる水分が蒸発すると、発熱体12の温度Tが急激
に上昇する。そこで、発熱体12は、温度T>T1 にな
ると透磁率μが急減し、発生するうず電流を小さくして
発熱量を急激に減少させる。また、このとき、発熱体1
2内の発熱量の減少に伴い、駆動回路21から誘導コイ
ル22に通電する駆動電流Iが小さくなる。そこで、判
別器23は、誘導加熱器20上に誘導加熱容器10が無
い、または、誘導加熱器20上の誘導加熱容器10の材
質が適切でないと判別し、駆動回路21を停止させる。
なお、判別器23は、駆動回路21を構成するインバー
タ回路の入力電流や、誘導コイル22の無効電力、共振
周波数等に着目して誘導加熱容器10の有無または適否
を判別するものであってもよく、その作動形式を問わな
いものとする。
【0021】以上の説明において、誘導加熱容器10
は、発熱体12の特性温度T1 をたとえば50〜90℃
程度に設定することにより、調理済みの調理材料を適温
に保温することも可能である。
【0022】また、誘導加熱容器10は、容器本体1
1、発熱体12の形状を適切に設定することにより、全
体を任意の形状に構成することができる。たとえば、誘
導加熱容器10は、和風の椀状にする他、和風または洋
風の皿状、鉢状や、焼肉用の鉄板状、ポット状等に形成
してもよい。さらに、発熱体12は、透磁率μの低下に
伴って導電率が低下するものであってもよい。
【0023】
【他の実施の形態】発熱体12は、容器本体11の底部
の上面側に付設してもよく(図3(A))、容器本体1
1の底部内に設けてもよい(同図(B))。
【0024】また、発熱体12は、容器本体11の下部
に適合する浅い皿状に形成するとともに、上部の全周を
容器本体11の下部に水密に接合して容器本体11と一
体に組み立て、容器本体11の底部を形成してもよい
(図3(C))。
【0025】なお、この発明は、調理用のみならず、た
とえば金属溶融用等の他の任意の用途に用いる誘導加熱
容器に適用することができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、非磁性材料から形成する容器本体に整磁合金材料か
ら形成する発熱体を一体に組み合わせることによって、
発熱体は、適切な導電率を有し、温度が高くなると透磁
率が小さくなって発熱量を小さく抑えることができる
上、容器の有無や適否を判別する判別器付きの誘導加熱
器と組み合わせることによって、極端に過熱して致命的
な損傷を生じたりするおそれが全くなく、高度の安全性
を実現することができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成縦断面説明図
【図2】 動作説明線図
【図3】 他の実施の形態を示す要部縦断面説明図
【符号の説明】
10…誘導加熱容器 11…容器本体 12…発熱体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性材料により形成する容器本体と、
    整磁合金材料により形成する発熱体とを一体に組み合わ
    せてなる誘導加熱容器。
  2. 【請求項2】 前記容器本体は、金属製であることを特
    徴とする請求項1記載の誘導加熱容器。
  3. 【請求項3】 前記発熱体は、前記容器本体の底部に付
    設することを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    誘導加熱容器。
  4. 【請求項4】 前記発熱体は、前記容器本体の底部を形
    成することを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    誘導加熱容器。
JP11213998A 1999-07-28 1999-07-28 誘導加熱容器 Pending JP2001037627A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010277791A (ja) * 2009-05-27 2010-12-09 Mitsubishi Electric Corp 誘導加熱調理器
DE102009033030A1 (de) * 2009-07-02 2011-01-05 Krones Ag Leimaufbereitungsvorrichtung
CN106466116A (zh) * 2015-08-14 2017-03-01 肇庆市天宇进出口贸易有限公司 一种自动恒温锅具
CN108338661A (zh) * 2017-01-25 2018-07-31 深圳市鑫汇科股份有限公司 一种智能炖煮器

Cited By (5)

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CN106466116A (zh) * 2015-08-14 2017-03-01 肇庆市天宇进出口贸易有限公司 一种自动恒温锅具
CN106466115A (zh) * 2015-08-14 2017-03-01 肇庆市天宇进出口贸易有限公司 一种自动恒温锅具
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