JP2001110558A - 発熱体および加熱装置および加熱方法 - Google Patents

発熱体および加熱装置および加熱方法

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JP2001110558A JP28281099A JP28281099A JP2001110558A JP 2001110558 A JP2001110558 A JP 2001110558A JP 28281099 A JP28281099 A JP 28281099A JP 28281099 A JP28281099 A JP 28281099A JP 2001110558 A JP2001110558 A JP 2001110558A
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正信 川村
Chikae Riyuu
新栄 竜
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電磁誘導加熱において、温度センサを用いるこ
と無く、最高発熱温度を所望の温度に維持できるように
する。 【解決手段】電磁誘導加熱による発熱体20を、所望の
最高発熱温度をキューリー温度として設定された強磁性
体もしくはフェリ磁性体により構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、発熱体および加
熱装置および加熱方法に関する。
【0002】
【従来の技術】「電磁誘導加熱」は、コイルに高周波電
流を通じて発生させた高周波磁界を、高い透磁率を持つ
強磁性体内に取り込み、強磁性体内に渦電流を発生さ
せ、渦電流に伴うジュール熱により加熱を行う加熱方式
である。このような電磁誘導加熱は、従来から調理の分
野において、IH炊飯器やIH電磁調理器として利用さ
れている。水を容れたポットをガスコンロに掛けたまま
忘れ、内部の水がなくなって、ポットを「空炊き」する
ようなことは日常良く経験するところである。このよう
な場合、空炊きされたポットが数百度の高温度になるこ
とがあり、危険である。空炊きの危険性は電磁誘導加熱
方式の加熱でも生じ得るものであり、従来のIH炊飯器
やIH電磁調理器は、このような危険を回避するため、
炊飯器や調理器の温度を温度センサで検出し、検出温度
が所定の設定温度を超えたとき高周波磁界の発生を停止
せしめ、あるいは加熱が予め定めた加熱時間を超えた場
合に高周波磁界の発生を停止せしめるようにした「安全
機構」を設けている。このような安全機構の必要性は、
IH炊飯器やIH電磁調理器の低コスト化を阻む一因と
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、電磁誘導
加熱において、温度センサを用いること無く、最高発熱
温度を所望の温度に維持できるようにすることを課題と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の発熱体は、電
磁誘導加熱による発熱体であって「強磁性体もしくはフ
ェリ磁性体」により構成され、「所望の最高発熱温度を
キューリー温度として設定された」ことを特徴とする。
即ち、例えば、最高発熱温度を摂氏100度に設定する
のであれば、キューリー温度が摂氏100度となるよう
に調製された強磁性体もしくはフェリ磁性体を材料とし
て発熱体を構成するのである。請求項1記載の発熱体
は、具体的な形状としては、ブロック状、棒状、チュー
ブ状もしくは板状に形成することが出来る(請求項
2)。勿論、これらの形状に限らず、他の形状とするこ
ともできる。請求項1,2記載の発熱体は非常に広範な
使用形態が可能である。例えば、板状に形成された発熱
体は、最高発熱温度を例えば摂氏40度〜50度程度に
設定することにより、パネルヒータや炬燵のような暖房
用の発熱体として使用することができるし、浴槽の底面
等に設置することにより、風呂沸かし用の加熱源として
用いることもできる。この場合、最高発熱温度を40度
に設定すれば、風呂温度を40度まで上昇させた後は、
この温度を維持することができる。あるいは、最高発熱
温度を25度前後に設定した適宜の形状の発熱体は「熱
帯魚用水槽の保温用熱源」として用いることが可能であ
る。また、最高発熱温度を摂氏200度以上に設定した
発熱体は、医療用等の滅菌・殺菌用の熱源やアイロンの
熱板として使用可能である。また、チューブ状の発熱体
は、内部に流体を流通させつつ、流体の加熱を行うこと
ができる。また、この発明の発熱体は、所望の最高発熱
温度を適宜に設定することにより、各種の恒温槽用の熱
源や、孵化装置の熱源として使用できる。
【0005】請求項1記載の発熱体は勿論、鍋、薬缶、
ポット、釜、フライパン、中華鍋、ホットプレート等を
はじめ、各種の「調理用加熱具」として構成できる(請
求項3)。この場合において、最高発熱温度を「調理に
必要な最高温度」に設定することが出来る。例えば、最
高発熱温度を摂氏300度に設定された「天ぷら用な
べ」や、最高発熱温度を摂氏70度に設定された「温泉
たまご調理用ポット」等を例として挙げることができる
(請求項4)。特に、最高発熱温度を略摂氏80度〜略
120度の範囲内の温度に設定されたものは「煮炊き
用」の調理具、例えば、薬缶、ポットやシチュウ鍋、炊
飯釜等として実施できる(請求項5)。この場合、最高
温度を100度より低く、例えば、摂氏95度程度に設
定しておくと、味噌汁やスープを調理する場合に「煮立
たせてしまう」虞れがない。上記請求項1〜5の任意の
1に記載の発熱体は、表面の少なくとも一部を「設定さ
れた最高発熱温度において相的に安定した物質」、例え
ば、プラスチックやフッ素樹脂等によりコーティングす
ることが出来る(請求項6)。請求項1記載の発熱体は
また「容器状に形成され、少なくとも外周面を熱的に遮
蔽された状態で保温器として使用される」ことができる
(請求項7)。少なくとも外周面を熱的に遮蔽するに
は、容器状の発熱体の外周面部を断熱材で被覆しても良
いし、保温器としての使用時に、断熱性の容器内に、容
器状の発熱体を容れて使用するようにしてもよい。この
ような保温器は、実施の形態として後述する如きものの
ほか、魔法瓶等の保温ポットとして実施することもでき
る。
【0006】この発明の加熱装置は、電磁誘導加熱方式
の加熱装置において、高周波磁界発生手段と、発熱体と
を有する(請求項8)。「高周波磁界発生手段」は、高
周波磁界を発生する手段であり、従来からIH炊飯器や
IH電磁調理器において知られたものを適宜利用するこ
とができる。磁界の周波数としては数KHz〜数100
KHz程度が適当である。「発熱体」は、高周波磁界発
生手段で発生する高周波磁界により内部に生じる渦電流
のジュール熱により発熱する発熱体であり、上記請求項
1〜7の任意の1に記載の発熱体が用いられる。この発
明の加熱方法は、高周波磁界発生手段により発生する高
周波磁界により、強磁性体もしくはフェリ磁性体による
発熱体の内部に渦電流を生ぜしめ、渦電流のジュール熱
により発熱体を発熱させる加熱方法において、発熱体を
なす強磁性体の「所望の最高発熱温度をキューリー温度
として設定」することにより、発熱体の最高発熱温度を
上記所望の温度に制限して過熱を行うことを特徴とする
(請求項9)。
【0007】図1において、符号10はコイル、符号1
2は高周波電圧電源、符号20は強磁性体もしくはフェ
リ磁性体による発熱体を、それぞれ模式的に示してい
る。図1(c)は、コイル10に高周波電圧電源12に
より高周波電流を通じたときの「ある瞬間」における磁
界の状態を示している。このように発生した磁界は時間
的に消長し、高周波で変化する。図1(a)は、コイル
10の近傍に発熱体20を置いた状態を示している。発
熱体20は強磁性体もしくはフェリ磁性体で構成されて
いるため「透磁率」が高く(即ち、磁気抵抗が低く)、
このため多数の磁力線を引き込むことになる。発熱体2
0内における磁束密度を時間:tを変数としてB(t)と
すると、周知の如く、磁束密度:B(t)の時間変化は、
電界ベクトル:Eのローテーションとして、マクスウエ
ルの方程式「−∂B(t)/∂t=rotE」を満足す
る。即ち、磁束密度:B(t)が変化すると、発熱体20
内に電界:Eが生じ、電界:Eによる渦電流が発熱体2
0内を流れる。渦電流は発熱体20の電気抵抗によりジ
ュール熱を発生する。このジュール熱が発熱体20を発
熱させ、昇温させる。
【0008】発熱体20の温度は上昇し、やがては「キ
ューリー温度」に達する。発熱体20の温度がキューリ
ー温度に達すると、発熱体20は、それまでの「強磁性
体もしくはフェリ磁性体」状態から「常磁性体」状態へ
と変化する。常磁性体状態では、透磁率は強磁性体状態
(もしくはフェリ磁性体状態)の1/1000以下に小
さく、磁気抵抗が大きくなるため、磁界の状態は、図1
(b)に示すように、発熱体20が無い状態(図1
(c)に示された状態)と略同様になる。即ち、常磁性
体状態の発熱体内部では、磁束密度が強磁性体状態の時
の1/1000以下になるため、これが高周波で変化し
ても、発熱体20内部に生じる渦電流は微弱になり、発
生するジュール熱も微弱であるため、発熱体20の発熱
は実質的に停止する。このため、発熱体20の温度は電
磁誘導加熱では、キューリー温度より高くはならない。
【0009】上記の如くして発熱体20の発熱が停止す
ると、発熱体20は自然放熱により温度が下がるが、温
度がキューリー温度より低くなると直ちに「強磁性体も
しくはフェリ磁性体」状態が再現され、発熱が再開され
る。したがって、コイル10に高周波電流が通じている
限り、発熱体20の温度は「実質的にキューリー温度に
保たれる」ことになる。この発明では、発熱体における
キューリー温度を「所望の最高発熱温度をキューリー温
度として設定」したので、発熱体自体が「所望の最高発
熱温度を検出するセンサ」として作用すると同時に、発
熱体の温度を「所望の最高発熱温度に保つ」ように機能
する。発熱体の「所望の最高発熱温度」は、発熱体の使
用目的(調理用、暖房用等)に応じて定まるが、このよ
うに定まる「所望の最高発熱温度」をキューリー温度と
して設定するには、既に知られている強磁性体やフェリ
磁性体のうちから、キューリー温度が、実質的に所望の
最高発熱温度に合致するものを選択してもよいし、所望
の最高発熱温度をキューリー温度として持つ強磁性体や
フェリ磁性体を調製してもよい。キューリー温度は、強
磁性やフェリ磁性体を構成する材料(鉄・ニッケル・コ
バルト等)の成分の選択や、成分比の調整により変化さ
せることができるので、材料の組み合わせや成分比の調
整により、所望のキューリー温度を持った発熱体を実現
することは容易に可能である。
【0010】
【発明の実施の形態】図2〜図5に実施の形態を数例示
す。これらの図において、号100は「高周波磁界発生
手段」を示し、符号200は支持板を示している。高周
波磁界発生手段100は、コイルと、このコイルに高周
波電流を通ずるための高周波電圧電源、電源オン・オフ
用スイッチ等を有する。高周波磁界発生手段100とし
ては、従来から電磁誘導加熱に関連して知られた適宜の
ものを用いることができる。また、支持板200は発熱
体や、発熱体を供えた各種の器具等を支持する板状部材
であり、目的に応じた強度を有すること、強磁性体やフ
ェリ磁性体でないこと等の条件が満たされる材料(プラ
スチック、ガラス、常磁性体金属等)により、適宜の形
状に形成される。図2(a)に示す実施の形態では、発
熱体は、湯沸し用ポット30として構成されている。図
2(b)に示す実施の形態では、発熱体は、フライパン
40として構成されている。図2(c)に示す実施の形
態では、発熱体は、煮炊き用鍋50として構成されてい
る。図2(a)の湯沸し用ポット30や、(c)の煮炊
き用鍋50では、使用温度は摂氏100度で、湯沸しや
煮炊きの目的を達成できるのであるから、この場合の所
望の最高発熱温度は、摂氏100度の近傍に設定すれば
よい。また、図2(b)のフライパン40の最高発熱温
度は、摂氏200度前後に設定するのがよい。
【0011】図3に示す実施の形態では、発熱体60は
板状であって、樹脂製のバスタブ61の底部に敷設さ
れ、バスタブ61内に張られた水を入浴に適した温度に
加熱する。この場合の最高発熱温度は、摂氏42〜45
度程度に設定するのがよい。図4に示す実施の形態で
は、発熱体71はブロック状であり、熱帯魚用水槽72
内の水73の温度を熱帯魚飼育に適した温度に保つ。こ
の場合の最高発熱温度は摂氏25度前後が良い。図5に
示す実施の形態は、保温器であり、発熱体は、容器本体
80と蓋部81とにより「容器状」に形成されている。
そして容器本体80は、ガラスウールや発泡スチロール
のような断熱材の外壁90に囲まれており、また蓋部8
1の上部から断熱材の蓋91で外壁90の上部開口を塞
ぐようになっている。容器本体80内に保温するべき被
保温体95を容れて電磁誘導加熱を行う。従来の保温器
では、被保温体95が大きいような場合に、被保温体9
5に温度分布が生じ、均一な温度での保温が困難であっ
たが、この実施の形態のようにすると、容器本体80と
蓋部81とが均一に発熱するので保温機内が均一に加熱
保温され、被保温体95を均一な温度で保温することが
できる。保温器としてはまた、魔法瓶等の保温用ポット
として実施できる。このような場合、発熱体の外周面を
熱的に遮断するために、容器状の発熱体と外部容器との
間が真空状態となっていても、外部容器の材料を非磁性
体とし、外部からの高周波磁界により、容器状の発熱体
内部を一定に保つことができる。
【0012】上に、図2〜図5に即して説明した実施の
形態において、各発熱体は、電磁誘導加熱による発熱体
であって、強磁性体もしくはフェリ磁性体により構成さ
れ、所望の最高発熱温度を、キューリー温度として設定
されている(請求項1)。また、図4の実施の形態にお
ける発熱体71はブロック状であり、図3の実施の形態
における発熱体60は板状である(請求項2)。また、
図2に示す発熱体30,40,50は何れも「調理用加
熱具として形成された」ものであり(請求項3)、最高
発熱温度を調理に必要な最高温度に設定されている(請
求項4)。発熱体30(湯沸し用ポット)、発熱体50
(煮炊き用鍋)は、最高発熱温度を摂氏100度近傍の
温度に設定され、煮炊き用に用いられる(請求項5)。
発熱体40(フライパン)や発熱体50は、内面部を、
テフロン(登録商標デュポン社)等の「設定された最高
発熱温度において相的に安定した物質」によりコーティ
ングすることができる(請求項6)。さらに、図5の保
温器は、発熱体80、81が容器状に形成され、少なく
とも外周面を熱的に遮蔽された状態で保温器として使用
される(請求項7)。
【0013】また、図2〜図5に示した実施の形態は、
加熱装置としては「電磁誘導加熱方式の加熱装置」であ
って、高周波磁界発生手段100と、この高周波磁界発
生手段で発生する高周波磁界により内部に生じる渦電流
のジュール熱により発熱する発熱体30,40,50,
60,71,80,81とを有し、上記発熱体として、
前述の請求項1〜7の任意の1に記載の発熱体を用いた
ものであり(請求項8)、高周波磁界発生手段100に
より発生する高周波磁界により、強磁性体による発熱体
30等の内部に渦電流を生ぜしめ、渦電流のジュール熱
により発熱体を発熱させる加熱方法で、発熱体30等を
なす強磁性体もしくはフェリ磁性体の所望の最高発熱温
度をキューリー温度として設定することにより、発熱体
の最高発熱温度を所望の温度に制限して過熱を行う加熱
方法(請求項9)が実施される。
【0014】以下に、発明の実施の好適に利用できる強
磁性体の具体例を数例挙げる。鉄基強磁性結晶質合金と
して知られるもののなかで、エリンバー(主成分;鉄:
52wt%,ニッケル:36wt%,クロム:12wt
%)は、キューリー温度がケルビン温度で373度以下
の温度に設定可能である。したがって、キューリー温度
を摂氏100度以下に設定できる。例えば、キューリー
温度を摂氏100度としたものは、上述の実施例におけ
る発熱体30(湯沸し用ポット)や発熱体50(煮炊き
用鍋)等の材料として好適である。また、キューリー温
度を100度よりも低い温度に設定することにより、上
述の発熱体60(バスタブ用発熱体)や発熱体71(熱
帯魚用水槽の保温用発熱体)に使用できる。また、同じ
く鉄基強磁性結晶質合金のうちで「EL−3」と呼ばれ
るものは、鉄のほかに、42.5wt%のニッケル、
5.5wt%のクロム、2.4wt%のチタンを含む合
金で、キューリー温度が摂氏190度であるから、上記
発熱体40(フライパン)の材料として適している。ま
た、Elcoloy IVと呼ばれる合金(鉄のほか
に、35wtのコバルト、16wt%のニッケル、5w
t%のクロム、4wt%のモリブデン、4wt%のタン
グステンを主成分とする)では、キューリー温度を摂氏
160度から180度の範囲で設定できるので、この範
囲に所望の最高発熱温度を設定した発熱体の材料とする
ことができる。
【0015】また、強磁性非晶質合金と呼ばれるものの
なかで、Fe−B合金(ホウ素:16at%)はキュー
リー温度が摂氏320度であり、FE−Cr−B合金
(クロム:6at%、ホウ素:15at%)は摂氏15
0度のキューリー温度を有しているので、これらの温度
を最高発熱温度を設定した発熱体の材料とすることがで
きる。
【0016】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、電磁誘導加熱における新規な発熱体および加熱装置
および加熱方法を実現できる。この発明の発熱体は、所
望の最高発熱温度をキューリー温度として設定されてい
るので、発熱体自体が所望の最高発熱温度を検出するセ
ンサ機能を持ち、したがって、このような発熱体を用い
た電磁誘導加熱を行うことにより、発熱体の温度が最高
発熱温度を超えて上昇することがない。したがって、こ
のような発熱体を調理用器具として用いると、たとえ空
炊き状態となっても調理用器具の温度が際限無く高くな
って火災を引き起こしたりする恐れが少ない。また、い
ったん最高発熱温度に達した後は、定常的に最高発熱温
度を保つことができるので、保温処理用の熱源として極
めて好適である。
【0017】この発明の加熱装置・加熱方法は、上記発
熱体を用いることにより、発熱体の利点を生かした加熱
を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の発熱体を説明するための図である。
【図2】この発明の実施の形態を説明するための図であ
る。
【図3】この発明の、実施の他の形態を説明するための
図である。
【図4】この発明の、実施の他の形態を説明するための
図である。
【図5】この発明の、実施のさらに他の形態を説明する
ための図である。
【符号の説明】
10 コイル 12 高周波電圧電源 20、30,40,50,60,71,80,81
発熱体 100 高周波磁界発生手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K051 AB04 AB05 AC10 AC34 AD10 AD15 AD18 AD26 BD02 CD02 CD42 CD43 CD44 3K059 AB04 AB23 AB24 AB25 AB28 AC34 AD10 AD18 AD26 BD02 CD02 CD44 CD63 4B055 AA09 AA16 AA24 AA32 AA33 BA02 BA12 BA23 BA24 BA64 BA66 CA05 CB01 CB02 DA02 DB14 FA02 FA03 FA04 FB03 FB04 FC06 FC07 FC08 FC20 GA04 GB08 GB09

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁誘導加熱による発熱体であって、 強磁性体もしくはフェリ磁性体により構成され、 所望の最高発熱温度を、キューリー温度として設定され
    たことを特徴とする発熱体。
  2. 【請求項2】請求項1記載の発熱体において、 ブロック状、棒状、チューブ状もしくは板状に形成され
    たことを特徴とする発熱体。
  3. 【請求項3】請求項1記載の発熱体において、 調理用加熱具として形成されたことを特徴とする発熱
    体。
  4. 【請求項4】請求項3記載の発熱体において、 最高発熱温度を調理に必要な最高温度に設定されたこと
    を特徴とする発熱体。
  5. 【請求項5】請求項4記載の発熱体において、 最高発熱温度を摂氏略80度〜略120度の範囲内の温
    度に設定され、煮炊き用に用いられることを特徴とする
    発熱体。
  6. 【請求項6】請求項1〜5の任意の1に記載の発熱体に
    おいて、 表面の少なくとも一部を、設定された最高発熱温度にお
    いて相的に安定した物質によりコーティングされたこと
    を特徴とする発熱体。
  7. 【請求項7】請求項1記載の発熱体において、 容器状に形成され、少なくとも外周面を熱的に遮蔽され
    た状態で保温器として使用されることを特徴とする発熱
    体。
  8. 【請求項8】電磁誘導加熱方式の加熱装置において、 高周波磁界発生手段と、 この高周波磁界発生手段で発生する高周波磁界により内
    部に生じる渦電流のジュール熱により発熱する発熱体と
    を有し、 上記発熱体として、請求項1〜7の任意の1に記載の発
    熱体を用いたことを特徴とする加熱装置。
  9. 【請求項9】高周波磁界発生手段により発生する高周波
    磁界により、強磁性体による発熱体の内部に渦電流を生
    ぜしめ、上記渦電流のジュール熱により上記発熱体を発
    熱させる加熱方法において、 上記発熱体をなす強磁性体もしくはフェリ磁性体の所望
    の最高発熱温度をキューリー温度として設定することに
    より、発熱体の最高発熱温度を上記所望の温度に制限し
    て加熱を行うことを特徴とする加熱方法。
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