JP2000311774A - 誘導加熱用具 - Google Patents

誘導加熱用具

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JP2000311774A
JP2000311774A JP12068799A JP12068799A JP2000311774A JP 2000311774 A JP2000311774 A JP 2000311774A JP 12068799 A JP12068799 A JP 12068799A JP 12068799 A JP12068799 A JP 12068799A JP 2000311774 A JP2000311774 A JP 2000311774A
Authority
JP
Japan
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temperature
tool
heater
tool body
heating
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Application number
JP12068799A
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English (en)
Inventor
Takeo Matsumoto
武雄 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HAKKO ELECTRIC
Hakko Electronics Co Ltd
Original Assignee
HAKKO ELECTRIC
Hakko Electronics Co Ltd
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘導加熱器Eによって加熱するとき、調理材
料を焦がしたり、全体を損傷させたりすることを防止す
る。 【解決手段】 用具本体11の底部を発熱体12によっ
て形成する。発熱体12は、温度が所定温度より高くな
ると発熱量を抑制し、極端な過熱を防止することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、極端に過熱して
致命的な損傷を生じるおそれがない誘導加熱用具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】家庭用の誘導加熱調理器が普及しつつあ
る。
【0003】このものは、数10〜数100kHz程度
の交番磁束を発生する誘導コイルを内蔵しており、所定
の透磁率を有する導電性の加熱用具を天板上に仕掛ける
と、電磁誘導によって加熱用具自体が発熱し、加熱用具
内の調理材料を加熱調理することができる。なお、加熱
用具は、外部からの交番磁束によって内部にうず電流が
発生し、うず電流による抵抗損によって発熱する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、加熱用具は、調理材料に十分な水分が含まれて
いるときはよいとしても、加熱調理が完了して水分が蒸
発すると、温度が急激に上昇して調理材料を焦がした
り、加熱用具を傷め、全体が使用不能になったりするお
それがあり、火災の原因にもなりかねないという問題が
あった。
【0005】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、自己温度制御形の発熱体または温度に
より透磁率が急変するバイパス材を採用することによっ
て、極端に過熱して致命的な損傷を生じたりすることが
ない誘導加熱用具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの出願に係る第1発明の構成は、用具本体と、用
具本体の底部を形成する自己温度制御形の発熱体とを備
えることをその要旨とする。
【0007】なお、発熱体は、温度が所定温度より高く
なると電気抵抗率が急増してもよく、温度が所定温度よ
り高くなると透磁率が急減してもよい。
【0008】第2発明の構成は、電磁誘導によって発熱
する用具本体と、用具本体の底部の下面に付設するバイ
パス材とを備えてなり、バイパス材は、温度が所定温度
より高くなると透磁率が急増することをその要旨とす
る。
【0009】
【作用】かかる第1発明の構成によるときは、用具本体
の底部を形成する発熱体は、自己温度制御形であるか
ら、温度が所定温度より高くなると、内部の電気抵抗や
磁気抵抗が急激に大きくなることによって発熱量を抑制
し、極端に過熱するおそれがない。なお、用具本体は、
外部からの交番磁界により発熱することがない絶縁材料
や透磁率の小さい導電材料によって形成する。
【0010】温度が所定温度より高くなると電気抵抗率
が急増する発熱体は、低温時において電気抵抗率が低い
とき、大きなうず電流が発生して大きな発熱量を得るこ
とができ、高温時において電気抵抗率が急増することに
より、うず電流を小さく抑え、発熱量を適切に抑制する
ことができる。なお、かかる発熱体は、たとえば導電性
のカーボン粒子を熱可塑性のマトリクス樹脂に混和する
もの、導電性ポリマからなるもの、半導体セラミックス
からなるもの、チタン酸バリウムを主成分とするもの等
が知られている。ただし、これらの材料は、適切な透磁
率を実現し、電磁誘導によって発熱させるために、高透
磁率のフェライトや鉄、ニッケル、コバルト等を併用す
ることが好ましい。
【0011】温度が所定温度より高くなると透磁率が急
減する発熱体は、低温時において透磁率が高いとき、交
番磁束によって効率よくうず電流を発生させて大きな発
熱量を得ることができ、高温時において透磁率が急減す
ることにより、うず電流の発生を小さくして発熱量を抑
制することができる。なお、かかる発熱体は、温度によ
って透磁率が変化する感温性のフェライト等が知られて
いる。
【0012】第2発明の構成によるときは、バイパス材
は、温度が所定温度より高くなると透磁率が急増し、誘
導加熱器からの交番磁束をバイパスさせて用具本体に到
達させない。よって、用具本体は、極端に過熱するおそ
れがない。なお、このときのバイパス材も、感温性のフ
ェライト等を使用することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を以って発明の実施の
形態を説明する。
【0014】誘導加熱用具10は、用具本体11と、用
具本体11の底部を形成する発熱体12とを備えてなる
(図1)。
【0015】用具本体11は、ガラス、木材、プラスチ
ックス等の絶縁材料によって椀状に形成され、内外面に
は、適当な加飾が施されている。また、発熱体12は、
用具本体11の下部に適合する浅い皿状に形成するとと
もに、上部の全周を用具本体11の下部に水密に接合し
て用具本体11と一体に組み立て、用具本体11の底部
を形成している。
【0016】発熱体12は、自己温度制御形の発熱体材
料から形成されている(図2)。ただし、図2の横軸
は、発熱体12の温度Tを示し、縦軸は、発熱体12の
電気抵抗率Rを示している。すなわち、発熱体12は、
温度T<T1 の低温時において電気抵抗率Rが小さく、
温度T>T1 において、電気抵抗率Rが急激に増大す
る。ただし、特性温度T1 は、発熱体材料の種類、処方
等により任意に設定することができる。
【0017】誘導加熱用具10は、図示しない調理材料
を投入して誘導加熱器Eの天板上に仕掛け(図1)、誘
導加熱器Eを作動させることにより、発熱体12が電磁
誘導によって発熱して調理材料を加熱調理することがで
きる。
【0018】調理材料の加熱調理が完了し、調理材料に
含まれる水分が蒸発すると、発熱体12の温度Tが急激
に上昇する。そこで、発熱体12は、温度T>T1 にな
ると電気抵抗率Rが急増し、発熱量を急激に減少させる
ことができる。すなわち、発熱体12は、調理済みの調
理材料が焦げたり、極端に過熱したりすることを防止す
ることができる。
【0019】なお、誘導加熱用具10は、発熱体12の
特性温度T1 を適切に設定することにより、調理済みの
調理材料を適温に保温することも可能である。
【0020】また、誘導加熱用具10は、用具本体1
1、発熱体12の形状を適切に設定することにより、全
体を任意の形状に構成することができる。たとえば、誘
導加熱用具10は、和風の椀状にする他、和風または洋
風の皿状、鉢状や、焼肉用の鉄板状、ポット状等に形成
してもよい。
【0021】
【他の実施の形態】発熱体12は、透磁率μが温度T>
T2 により急減する材料を使用してもよい(図3)。す
なわち、発熱体12は、温度T<T2 の低温時において
透磁率μが大きく、温度T>T2 の高温時において透磁
率μが急激に低下する。したがって、発熱体12は、温
度T>T2 になると、うず電流の発生を小さくして発熱
量を抑制することができる。
【0022】また、発熱体12は、用具本体11の底部
に付設し(図4)、全体として用具本体11の底部を形
成してもよい。ただし、発熱体12は、図4に拘らず、
用具本体11の底部の上面、下面のいずれに付設しても
よいものとする。
【0023】なお、図1、図4の用具本体11は、アル
ミニウムや銅等の透磁率の小さい導電材料によって形成
してもよい。ただし、このときの用具本体11は、発熱
体12との接合部分を十分に絶縁処理することが好まし
い。
【0024】用具本体11の底部の下面にバイパス材1
3を付設することができる(図5)。ただし、このとき
の用具本体11は、たとえば鉄材によって形成し、誘導
加熱器Eからの交番磁束が鎖交すると電磁誘導によって
発熱する。また、バイパス材13は、温度が所定温度よ
り高くなると、透磁率μが急増して誘導加熱器Eからの
交番磁束をバイパスし、用具本体11に到達することを
妨げることができる。
【0025】なお、この発明は、調理用のみならず、た
とえば金属溶融用等の他の任意の用途に用いる誘導加熱
用具に適用することができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、この出願に係る第
1発明によれば、用具本体に自己温度制御形の発熱体を
組み合わせることによって、発熱体は、温度が所定温度
より高くなると発熱量を抑制することができるから、極
端に過熱して致命的な損傷を生じたりするおそれが全く
ないという優れた効果がある。
【0027】第2発明によれば、用具本体の底部にバイ
パス材を付設することによって、バイパス材は、温度が
所定温度より高くなると透磁率が急増して誘導加熱器か
らの交番磁束が用具本体に到達することを妨げ、第1発
明と同様の効果を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成縦断面説明図
【図2】 動作説明線図(1)
【図3】 動作説明線図(2)
【図4】 他の実施の形態を示す要部縦断面図
【図5】 他の実施の形態を示す要部縦断面説明図
【符号の説明】
T…温度 R…電気抵抗率 μ…透磁率 10…誘導加熱用具 11…用具本体 12…発熱体 13… バイパス材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用具本体と、該用具本体の底部を形成す
    る自己温度制御形の発熱体とを備えてなる誘導加熱用
    具。
  2. 【請求項2】 前記発熱体は、温度が所定温度より高く
    なると電気抵抗率が急増することを特徴とする請求項1
    記載の誘導加熱用具。
  3. 【請求項3】 前記発熱体は、温度が所定温度より高く
    なると透磁率が急減することを特徴とする請求項1記載
    の誘導加熱用具。
  4. 【請求項4】 電磁誘導によって発熱する用具本体と、
    該用具本体の底部の下面に付設するバイパス材とを備え
    てなり、該バイパス材は、温度が所定温度より高くなる
    と透磁率が急増することを特徴とする誘導加熱用具。
JP12068799A 1999-04-27 1999-04-27 誘導加熱用具 Pending JP2000311774A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100427831C (zh) * 2006-05-04 2008-10-22 佛山市顺德区东泽智能电器有限公司 一种电磁炉
CN115474828A (zh) * 2022-09-30 2022-12-16 武汉苏泊尔炊具有限公司 用于锅具的导磁材料、其制备方法和包括导磁材料的锅具

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