JP2001037266A - 弾性表面波駆動装置 - Google Patents

弾性表面波駆動装置

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JP2001037266A
JP2001037266A JP11204411A JP20441199A JP2001037266A JP 2001037266 A JP2001037266 A JP 2001037266A JP 11204411 A JP11204411 A JP 11204411A JP 20441199 A JP20441199 A JP 20441199A JP 2001037266 A JP2001037266 A JP 2001037266A
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acoustic wave
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electrode
interdigital
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JP11204411A
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Ryuichi Yoshida
龍一 吉田
Yasuhiro Okamoto
泰弘 岡本
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】移動体を移動させる速度を向上させ得、また、
弾性表面波のエネルギー効率の向上を図れる弾性表面波
駆動装置を提供する。 【解決手段】圧電基板1の上に離隔配置された2つの一
方向性電極2、3に、電源4、5、6、7より交流電圧
を印加し、両一方向性電極2、3の間に配置される移動
体10を弾性表面波の伝搬に伴い移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気機械変換素子
を使用した駆動装置に関し、小型で精密な駆動が要求さ
れる弾性表面波駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、物体を直接駆動するモータとし
て、超音波モータが知られている。この超音波モータに
より駆動される物体としては、例えばXY駆動テーブル
やカメラの投影レンズなどが該当する。この超音波モー
タよりも精密な駆動を行うモータとして、弾性表面波モ
ータが提案されている(特開平7−231685、特開
平9−233865)。この弾性表面波モータによる場
合には、固体のみならず液体も駆動対象とすることが可
能である(特開平10−327590)。
【0003】図8は、弾性表面波モータの駆動原理を示
す図である。
【0004】弾性表面波モータは、図8(a)(平面
図)に示すように、圧電基板100上の略中央に交差指
電極101が設けられ、両端部に右上がりのハッチング
にて示す振動吸収材102、103が設けられた構成で
ある。
【0005】上記交差指電極101に、図略の電源から
所定周波数の交流電圧が供給されると、圧電基板100
の表面に弾性表面波が生成し、後述する図8(b)に示
すように、その弾性表面波107は後方楕円運動をしつ
つ圧電基板100上を伝搬する。そして、交差指電極1
01と左側の振動吸収材102との間の弾性表面波伝搬
部104には、後述する移動体が置かれる。
【0006】図8(b)は移動体が固体の移動体105
である場合の説明図(正面図)で、図8(c)は移動体
が右上がりのハッチングにて示す液体の移動体106で
ある場合の説明図(正面図)である。
【0007】図8(b)に示すように、移動体が固体の
移動体105である場合には、弾性表面波107の波頭
107aに乗ることとなる移動体105は、波頭107
aが後方楕円運動をするため弾性表面波の進行方向とは
逆に進む。つまり、移動体105は交差指電極101に
近付く方向に移動することとなる。一方、図8(c)に
示すように、移動体が液体の移動体106である場合に
は、その移動体106は弾性表面波107の進行方向に
進む。つまり、移動体106は交差指電極101から遠
ざかる方向に進む。なお、生成した弾性表面波107は
交差指電極101の両側に進み、圧電基板100の端部
にある振動吸収材102、103により吸収され、反射
を起こさないようになっている。
【0008】ところで、図8に示す形態の弾性表面波モ
ータでは、移動体を一方向にしか動かすことが出来な
い。これに対して、カメラのレンズ駆動など一般的な用
途では移動体が一軸上を両方向に動くことが要求され
る。そこで、移動体を両方向に動かす場合には、交差指
電極を一軸上に2つ配置し、その間に移動体を置くこと
になる(特開平9−233865)。
【0009】図9に、この弾性表面波モータの従来例を
示す。移動体は固体である。
【0010】この弾性表面波モータは、圧電基板110
には交差指電極111、交差指電極112が設けられ、
それぞれの電極111、112には電源113、電源1
14が接続されている。また、圧電基板110の両端部
には、振動吸収材115、116が設けられている。
【0011】かかる構成の弾性表面波モータにおける交
差指電極111と交差指電極112との間に、固体の移
動体105が置かれる。その移動体105を図の右側に
動かす場合には、電源113より高周波電圧を交差指電
極111に加え、交差指電極111より弾性表面波を左
向きに生成させる。一方、移動体105を図の左側に動
かす場合には、電源114より高周波電圧を交差指電極
112に加え、交差指電極112より弾性表面波を右向
きに生成させる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図9の弾性表
面波モータでは、交差指電極111と112とを対向さ
せて配設しているため、弾性表面波が進行先の交差指電
極111(又は112)で反射し、これにより弾性表面
波の伝搬エネルギーが低減されて、移動体105の動作
速度が低下するという問題がある。
【0013】上記問題を、図10を用いて説明する。
【0014】図10(a)は対向する電極が無い場合の
正面図、図10(b)は対向する電極が無い場合の弾性
表面波の一例を示す図、図10(c)は対向する電極が
有る場合の正面図、図10(d)は対向する電極が有る
場合の弾性表面波の一例を示す図である。なお、図10
(b)および(d)における図は、横軸に時間を、縦軸
に弾性表面波の振幅をとっている。
【0015】図10(a)に示すように対向する電極が
無い場合には、図10(b)に示すように交差指電極1
01で数波長分の弾性表面波を発生させると、その弾性
表面波は圧電基板100の端部に設けた振動吸収材10
2、103で吸収されるため、数波長分の1つの連続す
る波のみが観測される。
【0016】これに対して、図10(c)に示すように
対向する電極がある場合には、交差指電極111と11
2との一方、例えば交差指電極111より同様に数波長
分の弾性表面波Bを発生させても、図10(d)に示す
ように、より多くの波長分の波が観測される。その理由
は、交差指電極111と対向する交差指電極112で波
が反射されるためである。そして、交差指電極112で
反射された波Cは、波Bを励起した交差指電極111で
もさらに反射され、両電極111、112間で何度も反
射が起こることになる。なお、図10(b)および図1
0(d)に示す波形は、図10(a)および図10
(c)に示すA地点におけるものである。
【0017】次に、この反射波の影響について、図11
に基づき説明する。
【0018】例えば、移動体を右に動かすときには、波
頭が後方楕円運動をすることを考慮して、図11(a)
に示すように交差指電極111より左向きの弾性表面波
117aを発生させる。このとき、左向きの弾性表面波
117aはそのまま進み、交差指電極116により反射
され、右向きの弾性表面波が反射して返ってくる時間
は、移動体が両交差指電極111と112との間の領域
を動くのに要する時間より極めて短い。よって、実際
に、この領域の上で移動体を動かす場合、交差指電極1
11にて最初に生成した弾性表面波と、交差指電極11
2での反射波とを、すべて重ね合わせた波で移動体は動
くことになる。このとき、図11(b)に示すように、
弾性表面波は反射によって減衰した反射波117bとな
るため、最初に左向きに生成した方向の弾性表面波11
7aの影響が強く、移動体は右に動くことになるもの
の、弾性表面波117aの反射が起こらない方が移動体
の速度が向上する。この反射を抑えることが、従来から
の課題の1つであった。
【0019】また、動作効率の悪さの問題もある。
【0020】図8(b)で示したように交差指電極10
1からは左右両方向に弾性表面波107が発生する。し
かしながら、移動体105の無い側で生成した波は振動
吸収材103に吸収され、エネルギーとしては無駄にな
ってしまう。この無駄をなくすことも従来からの課題で
あった。
【0021】本発明は、このような従来技術の課題を解
決すべくなされたものであり、移動体を移動させる速度
を向上させ得、また、弾性表面波のエネルギー効率の向
上を図れる弾性表面波駆動装置を提供することを目的と
する。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明では、弾性表面波
の励起に一方向性電極を用いることで、従来の課題を解
決した。
【0023】本発明の請求項1の弾性表面波駆動装置
は、圧電基板の上に離隔配置された2つの弾性表面波励
起用駆動電極に交流電圧を印加し、両駆動電極の間に配
置される移動体を弾性表面波の伝搬に伴い移動させる弾
性表面波駆動装置において、上記駆動電極が一方向性電
極からなることを特徴とする。
【0024】この構成による場合は、一方向性電極が圧
電基板上を伝達してきた弾性表面波の反射を非常に少な
くすることができ、それ故に移動体の移動速度を向上さ
せ得る。さらに、一方向性電極は、その名前のとおり一
方向にしか弾性表面波を生成しないので、その弾性表面
波の生成方向を移動体の存在する方向に設定することに
よりエネルギー効率も改善できる。
【0025】請求項1に記載の弾性表面波駆動装置にお
いて、前記一方向性電極の各々は、(1/4+n)波長
(nは整数)に相当する距離だけ離隔して配置された2
つの交差指電極からなり、これら2つの交差指電極にそ
れぞれπ/2位相をずらした電圧を印加する構成とする
ことができる。
【0026】この構成による場合は、一方向性電極を構
成する2つの交差指電極における各々の電圧の位相差が
π/2である。また、2つの交差指電極の間の距離が
(1/4+n)波長分であり、その2倍の距離だけ弾性
表面波の位相がずれるため、弾性表面波の位相ずれは
(1/4+n)波長×2=(1/2+2n)波長であ
る。よって、移動体寄りの交差指電極で反射された弾性
表面波と、移動体から遠い側の交差指電極で反射された
弾性表面波との位相差はπだけずれた状態となり、両弾
性表面波は相互に打ち消し合い、反射波の影響が消失さ
れることとなる。
【0027】請求項2に記載の弾性表面波駆動装置にお
いて、各一方向性電極を構成する前記2つの交差指電極
のうち移動体に近い側の交差指電極の対数が少ない構成
とすることができる。
【0028】この構成による場合は、移動体に近い側の
交差指電極の対数が少ないので、この交差指電極を弾性
表面波が透過し易くなる。よって、移動体から遠い側の
交差指電極にて反射された弾性表面波と、移動体に近い
側の交差指電極にて反射された弾性表面波との振幅がほ
ぼ同一になり、両反射波における相互の打ち消し合い程
度が向上することとなる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を具体
的に説明する。
【0030】図1は、本実施形態に係る弾性表面波駆動
装置を示す平面図である。
【0031】この弾性表面波駆動装置は、圧電基板1
と、2つの一方向性電極2、3と、4つの電源4、5、
6、7とを備える。
【0032】上記圧電基板1は、材料にLiNbO3
用いたものである。この圧電基板1の上に適長離隔して
一方向性電極2と3とが形成され、これら一方向性電極
2、3はどちらも2つの波の重ね合わせにおける位相条
件の違いを利用して一方向性としたタイプであり、2つ
の交差指電極から構成されている。
【0033】具体的には、一方向性電極2は2つの交差
指電極2Aと2Bとからなり、交差指電極2Aと2B
は、1/4波長の間隔をあけて配置されている。交差指
電極2Aは2つの簾状電極2a、2a′とから構成さ
れ、交差指電極2Bは2つの簾状電極2b、2b′とか
ら構成されている。
【0034】一方向性電極3は、一方向性電極2のパタ
ーンを反転させた、つまり線対称の構成であり、2つの
交差指電極3Aと3Bとからなり、交差指電極3Aと3
Bは、1/4波長の間隔をあけて配置されている。交差
指電極3Aは2つの簾状電極3a、3a′とから構成さ
れ、交差指電極3Bは2つの簾状電極3b、3b′とか
ら構成されており、交差指電極3Aと3Bは、1/4波
長の間隔をあけて配置されている。
【0035】また、交差指電極の隣合う指どうしの対の
数、つまり対数については、移動体に近い側の交差指電
極2B、3Bにおける対数は10対、遠い側の交差指電
極2A、3Aの対数は30対である。また、簾状電極2
aには電源4が接続され、簾状電極2bには電源5が、
簾状電極3aには電源6が接続され、簾状電極3bには
電源7がそれぞれ接続されている。また、簾状電極2
a′、簾状電極2b′、簾状電極3a′および簾状電極
3b′は接地または一定電圧が印加されるようになって
いる。
【0036】電源5と7は、電圧V2=V02・sin
(ωt−π/2)を交差指電極2B、3Bに印加し、電
源4と6は、電圧V1=V01・sinωtを交差指電極
2A、3Aに印加する。ここで、V01とV02は一定電圧
値、ωは角速度、tは時間である。
【0037】よって、一方向性電極2を構成する2つの
交差指電極2Aと2Bは、例えばどちらも波長400μ
mで中心周波数が9.7MHzの弾性表面波を発生させ
る。また、一方向性電極3を構成する2つの交差指電極
3Aと3Bも同様である。
【0038】このように構成され、モータとして機能す
る本実施形態の弾性表面波駆動装置に対して、固体の移
動体10が一方向性電極2と3との間に配設される。
【0039】図2は固体の移動体10を示す図であり、
(a)は正面図、(b)は底面図である。
【0040】本実施形態の弾性表面波駆動装置にて生成
する弾性表面波の振幅は数十nmと非常に小さい。そこ
で、移動体10の基板接触部には、図中に見られるよう
な突起10aを設けることで、弾性表面波の力を移動体
駆動に取り出すことができるようにしている。また、移
動体10には、図示しない磁石、バネなどにより圧電基
板1側に予圧が付与されている。
【0041】したがって、本実施形態にあっては、移動
体10の無い側では、交差指電極2A、2Bで生成され
る弾性表面波の位相差がπとなって弱め合い、一方移動
体10の有る側では交差指電極2A、2Bで生成される
波の位相差が0となって強め合うこととなる。
【0042】このとき、電圧V1のV01、電圧V2のV02
を調整し、移動体10の無い側のそれぞれの波の振幅を
同じにし、波が完全に打ち消し合うようにしている。本
実施形態では、V01=20V0-p、V02=100V0-p
することで移動体の無い側での波の生成を抑えている。
これによりエネルギー損失を抑えることが出来る。
【0043】本発明では、このような一方向性電極を駆
動装置に利用し、対向させて配置することで損失を抑え
るだけでなく、反射を抑制し性能を高めながら、移動体
を両方向へ動かすことを可能としている。
【0044】図3に、一方向性電極2での波生成の様子
を示す。
【0045】交差指電極2Aと交差指電極2Bとの間隔
(1/4λ、λ:波長)と印加電圧の位相差から、移動
体の無い側(右側)では、一方の交差指電極にて発生し
た弾性表面波11aに対して他方の交差指電極にて発生
した弾性表面波11bとは位相差がπとなり(図3
(a)参照)、これらを重ね合わせた波は打ち消される
(図3(b)参照)。一方、移動体の有る側(左側)で
は、一方の交差指電極にて発生した弾性表面波11cに
対して他方の交差指電極にて発生した弾性表面波11d
とは位相差が0となり(図3(a)参照)、波は強め合
うこととなる(図3(b)参照)。
【0046】図4に、一方向性電極での波反射の様子を
示す。
【0047】図4(a)に示すように、圧電基板1の上
に形成された2つの一方向性電極2と3のうち、右側の
一方向性電極2で数個の弾性表面波を発生させると、左
側の一方向性電極3を構成する交差指電極3Aと交差指
電極3Bの両方で反射される。このとき、交差指電極3
Aと交差指電極3Bとの間隔が1/4波長なので、図4
(b)に示す交差指電極3Aからの反射波と、図4
(c)に示す交差指電極3Bからの反射波の位相差はπ
となり、図4(d)に示すようにこれら反射波は互いに
弱め合うこととなる。
【0048】このように波反射が起こる一方向性電極に
おける2つの交差指電極については、交差指電極3Aで
反射される波が交差指電極3Bを透過してきた波である
から、交差指電極3Bの対数はある程度少な目にし、交
差指電極3Bにおける波を透過させ易くする必要があ
る。なお、反射波を打ち消し合わせるための交差指電極
3A、交差指電極3Bの適当な対数は、基板の電気機械
結合係数に依存する。このことは、左側の一方向性電極
3で弾性表面波を発生させた場合に反射を起こす右側の
一方向性電極2においても同様である。
【0049】なお、上述した実施形態では各一方向性電
極が各々2つの交差指電極にて構成されたものを用いて
いるが、本発明はこれに限らず、図5や図6に示すよう
な各一方向性電極の各々が、分離されず一体的になった
電極を使用することもできる。
【0050】図5に示す弾性表面波駆動装置は、圧電基
板1の上に、相互に適長離隔して2つの一方向性電極1
2と13が設けられている。各一方向性電極12、13
は、所定幅のアース電極12a、13aを蛇行状に配置
するもので、グループ形一方向性電極と呼ばれる。この
タイプの一方向性電極12、13は、一体的な構成であ
っても、上述したように弾性表面波の反射を非常に少な
くすることができ、また、一方向にしか弾性表面波を生
成しないので、図1の実施形態に示した交差指電極2A
(3A)と交差指電極2B(3B)とを分離させずに一
体化させた構成としている。
【0051】そして、一方向性電極12、13の電極1
2b、13bに電源14、16よりV2=V02・sin
(ωt−π/2)を印加し、電極12c、13cに電源
15、17よりV1=V01・sinωtを印加すること
により、一方向性の弾性表面波を励起する。
【0052】図6に示す弾性表面波駆動装置は、圧電基
板1の上に、相互に適長離隔して2つの一方向性電極2
2と23が設けられている。この一方向性電極22、2
3は浮き電極22a、23aを正・負励起電極22b・
22c、23b・23c間の中心からずらす方法を採る
もので、FEUDRT(floating elect
rode type unidirection tr
ansducer)と呼ばれる。そして、正・負励起電
極22b・22c、23b・23c間に、電源24、2
5よりV1=V01・sinωtを印加することにより、
浮き電極22a、23aの反射を利用して一方向性の弾
性表面波を励起する。
【0053】また、上述した実施形態では移動体が固体
の場合を例に挙げて説明しているが、本発明は移動体が
固体の場合だけでなく、液体の場合でも有用である。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明による弾性
表面波駆動装置は、弾性表面波を励起する電極に一方向
性電極を使用し、その一方向性電極が圧電基板上を伝達
してきた弾性表面波の反射を非常に少なくすることがで
き、それ故に、図7に示すように移動体の移動速度を従
来例による場合よりも5割〜6割程度向上させ得る。さ
らに、一方向性電極は一方向にしか弾性表面波を生成し
ないので、その弾性表面波の生成方向を移動体の存在す
る方向に設定することによりエネルギー効率も改善でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る弾性表面波駆動装置を
示す平面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る弾性表面波駆動装置に
より駆動される固体の移動体を示す図であり、(a)は
正面図、(b)は底面図である。
【図3】(a)および(b)は共に、本発明の実施形態
に係る弾性表面波駆動装置に備わった一方向性電極での
波生成の様子を示す正面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る弾性表面波駆動装置に
備わった一方向性電極での波反射の様子を示す正面図で
あり、(a)は発生した弾性表面波を示し、(b)と
(c)は反射波を示し、(d)は両反射波が打ち消し合
った状態を示す。
【図5】本発明の他の実施形態に係る弾性表面波駆動装
置を示す平面図である。
【図6】本発明の更に他の実施形態に係る弾性表面波駆
動装置を示す平面図である。
【図7】本発明の弾性表面波駆動装置による移動体の速
度アップの効果を、従来例と比較して示すグラフであ
る。
【図8】(a)は弾性表面波モータの駆動原理を示す平
面図、(b)は移動体が固体の移動体である場合の説明
図(正面図)、(c)は移動体が液体の移動体である場
合の説明図(正面図)である。
【図9】従来の弾性表面波モータを示す外観斜視図であ
る。
【図10】従来の弾性表面波モータにおける問題点を説
明するための図であり、(a)は対向する電極が無い場
合の正面図、(b)は対向する電極が無い場合の弾性表
面波の一例を示す図、(c)は対向する電極が有る場合
の正面図、(d)は対向する電極が有る場合の弾性表面
波の一例を示す図である。
【図11】従来の弾性表面波モータにおける反射波の影
響について説明する図であり、(a)は弾性表面波を発
生させた状態を示す正面図、(b)はその反射波を示す
正面図である。
【符号の説明】
1 圧電基板 2、3、12、13、22、23 一方向性電極 2A、2B、3A、3B 交差指電極 4、5、6、7 電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H680 AA04 AA06 BB13 CC08 DD01 DD23 DD39 DD73 DD76 DD82 FF33 FF36 GG01 GG41

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電基板の上に離隔配置された2つの弾
    性表面波励起用駆動電極に交流電圧を印加し、両駆動電
    極の間に配置される移動体を弾性表面波の伝搬に伴い移
    動させる弾性表面波駆動装置において、 上記駆動電極が一方向性電極からなることを特徴とする
    弾性表面波駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の弾性表面波駆動装置に
    おいて、 前記一方向性電極の各々は、(1/4+n)波長(nは
    整数)に相当する距離だけ離隔して配置された2つの交
    差指電極からなり、これら2つの交差指電極にそれぞれ
    π/2位相をずらした電圧を印加することを特徴とする
    弾性表面波駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の弾性表面波駆動装置に
    おいて、 各一方向性電極を構成する前記2つの交差指電極のうち
    移動体に近い側の交差指電極の対数が少ないことを特徴
    とする弾性表面波駆動装置。
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