JP2001036006A - 半導体集積回路の入出力保護装置 - Google Patents

半導体集積回路の入出力保護装置

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JP2001036006A JP11204819A JP20481999A JP2001036006A JP 2001036006 A JP2001036006 A JP 2001036006A JP 11204819 A JP11204819 A JP 11204819A JP 20481999 A JP20481999 A JP 20481999A JP 2001036006 A JP2001036006 A JP 2001036006A
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    • H01L27/0248Particular design considerations for integrated circuits for electrical or thermal protection, e.g. electrostatic discharge [ESD] protection
    • H01L27/0251Particular design considerations for integrated circuits for electrical or thermal protection, e.g. electrostatic discharge [ESD] protection for MOS devices
    • H01L27/0259Particular design considerations for integrated circuits for electrical or thermal protection, e.g. electrostatic discharge [ESD] protection for MOS devices using bipolar transistors as protective elements

Abstract

(57)【要約】 【課題】静電気等の過電圧、過電流パルスに対する応答
が速い、ラテラルバイポーラ型の入出力保護装置を提供
する。 【解決手段】半導体基板の一導電型領域(第4の拡散
層)に、入出力端子に接続された逆導電型の第1の拡散
層が形成され、一定電位の電極配線に接続された逆導電
型の第2の拡散層が形成されている。そして、この第2
の拡散層の底部に逆導電型の第3の拡散層が第2の拡散
層と接続して形成され、上記第1の拡散層が上記第3の
拡散層で環状に囲われている。ここで、上記の入出力端
子に高電圧が印加される場合に、上記第1の拡散層をコ
レクタとし、第2の拡散層と第3の拡散層をエミッタと
し、上記一導電型領域あるいは第4の拡散層をベースと
してラテラル型バイポーラトランジスタが起動するよう
になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路の
入出力保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路の入出力保護装置
は一般に、半導体集積回路を構成するCMOSトランジ
スタの微細化に伴い、静電気保護が困難になってきてい
る。これは、CMOSトランジスタの微細化に伴いゲー
ト酸化膜の薄膜化が進むと、ゲート酸化膜耐圧が低下す
るためである。また、近年、トランジスタの拡散層を金
属シリサイド化することにより、寄生抵抗の低減が図ら
れているが、この金属シリサイド化についても、集積回
路の静電気耐性を劣化させる要因となってきている。
【0003】従来のCMOSで構成される半導体集積回
路の入出力保護装置として、寄生ラテラル型バイポーラ
トランジスタが用いられる。このような技術にはこれま
で種々のものが提案されている。そのような技術とし
て、例えば、特開平8−51188号公報、特開平7−
122715号公報に記載されているものがある。
【0004】従来の寄生ラテラル型バイポーラトランジ
スタで構成される入出力保護装置の代表的例を図5に基
づいて説明する。図5(a)はその模式的な平面図であ
り、図5(b)は図5(a)に記すX−Y方向での断面
図となっている。図5(b)に示すように、例えば導電
型がP型のシリコン基板101表面にP型ウェル層10
2が形成されている。そして、図5(a)および図5
(b)に示すように、P型ウェル層102の表面に選択
的に素子分離絶縁膜103が形成されている。
【0005】そして、P型ウェル層102表面に、導電
型がN型の第1の拡散層104が形成され、別の領域に
導電型がN型の第2の拡散層105が形成されている。
さらに、導電型がP型の取出し用拡散層106が形成さ
れている。ここで、上記第1の拡散層104あるいは第
2の拡散層105は、CMOSトランジスタのソース・
ドレイン領域の拡散層の形成と同一の工程で形成される
ものである。
【0006】上記のような構造において、第1の拡散層
に入出力端子107が接続される。そして、第2の拡散
層105と取出し用拡散層106は接地端子108に接
続される。
【0007】この入出力保護の構成において、入出力端
子107に正極高電圧パルスが印加されると、第1の拡
散層104とP型ウェル層102の接合部でアバランシ
ェブレークダウンが起こり、入出力端子107から取出
し用拡散層106へと降伏電流が流れる。そして、この
降伏電流によりP型ウェル層102の電位が局所的に上
昇し、上記第1の拡散層104をコレクタとし、第2の
拡散層105をエミッタとし、P型ウェル層102をベ
ースとするラテラル型バイポーラトランジスタが作動す
るようになる。このような寄生バイポーラトランジスタ
動作により、入出力端子107にかかる静電気帯電によ
るような過電荷は、エミッタとなる第2の拡散層を通し
て接地端子に放電されるようになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】先述したように、半導
体集積回路は高集積化と共に高速化されていく。このた
めに、半導体集積回路を構成する個々の半導体素子はま
すます微細化され高密度化される。一般に、このように
半導体素子が微細化されると、静電気放電(Elect
rostatic Discharge:ESD)によ
る半導体装置の不良発生が多発するようになる。
【0009】上述した寄生のラテラル型のバイポーラト
ランジスタは、立ち上がりが速い正極高電圧パルスに応
答できず、保護素子が機能する前に、内部回路のゲート
酸化膜破壊が生じやすくなる。特に半導体集積回路の微
細化に伴って、内部回路のゲート酸化膜厚はますます薄
くなるため、さらに破壊され易くなる。
【0010】従来の上述したラテラル型バイポーラ入出
力保護装置では、アバランシェブレークダウン後の降伏
電流は、P型のシリコン基板101より低抵抗であるP
型ウェル層102領域を流れるため、バイポーラのベー
スに相当するP型ウェル層102の電位が上昇し難く、
入出力保護装置の応答を速くできないという問題があっ
た。
【0011】本発明の目的は、静電気等の過電圧、過電
流パルスに対する応答が速い、ラテラルバイポーラ型入
出力保護装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このために本発明の半導
体集積回路の入出力保護装置は、半導体基板の一導電型
領域に形成され且つ入出力端子に接続された逆導電型の
第1の拡散層と、一定電位の電極配線に接続された逆導
電型の第2の拡散層とを有し、前記第2の拡散層の底部
に逆導電型の第3の拡散層が前記第2の拡散層と接続す
るように形成され、前記第1の拡散層が前記第2の拡散
層および第3の拡散層で環状に囲われている。
【0013】そして、前記半導体基板の一導電型領域は
前記半導体基板より高濃度の不純物を有する第4の拡散
層でもって形成されている。ここで、前記第4の拡散層
の不純物濃度は、前記半導体基板の表面から内部に向か
って単調に低減している。そして、前記第3の拡散層の
深さは、前記第4の拡散層の深さと同じかそれ以上とな
っている。
【0014】そして、前記入出力端子に高電圧が印加さ
れる場合に、前記第1の拡散層をコレクタとし、前記第
2の拡散層と第3の拡散層をエミッタとし、前記一導電
型領域あるいは前記第4の拡散層をベースとしてラテラ
ル型バイポーラトランジスタが作動するようになってい
る。
【0015】また、本発明の半導体集積回路の入出力保
護装置では、前記第1の拡散層と第2の拡散層とが、半
導体基板表面の素子分離絶縁膜を介して互いに分離して
いる。あるいは、前記第1の拡散層と第2の拡散層と
は、半導体基板表面に設けられたゲート電極を挟んで形
成されている。ここで、前記素子分離絶縁膜あるいはゲ
ート電極は円形状になるように形成される。
【0016】そして、前記ゲート電極は半導体集積内部
回路の信号配線に接続されている。あるいは、前記ゲー
ト電極は一定電位に固定されている。
【0017】上記の半導体集積回路の入出力保護装置で
は、前記一導電型はP型であり前記逆導電型はN型であ
り前記一定電位が接地電位となっている。あるいは、逆
に前記一導電型がN型であり前記逆導電型がP型であ
り、前記一定電位は電源電位となっている。
【0018】このように、本発明の半導体集積回路の入
出力保護装置では、寄生ラテラル型バイポーラトランジ
スタのコレクタ領域となる第1の拡散層が深い拡散層で
ある第3の拡散層で環状に囲まれている。このために、
第1の拡散層と一導電型領域との接合領域で生じるアバ
ランシェブレークダウン時の降伏電流は、上記深い第3
の拡散層でもって横方向の流れるが遮られ、半導体基板
の内部に深く流れ込むようになる。通常の半導体基板
は、不純物濃度が低く、高抵抗になっているので、降伏
電流が半導体基板の内部へ流れ込むようになると、上記
半導体基板内部への電流による電位降下でもって、ベー
ス領域となる第4の拡散層あるいは一導電型領域の電位
の絶対値が上昇し易くなり、バイポーラ動作が容易に起
こるようになる。従って、静電気等の過電圧,過電流パ
ルスに対して、入出力保護装置の応答を速くすることが
でき,半導体集積回路が微細化されても充分な保護能力
が確保されるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施の形態
を図1と図2に基づいて説明する。図1(a)は、本発
明を説明するための半導体集積回路の入出力保護の平面
図であり、図1(b)は図1(a)に記すA−Bで切断
した断面図である。また、図2は、寄生バイポラトラン
ジスタのベースとなる領域の不純物濃度分布を説明する
ためのグラフである。
【0020】図1(b)に示すように、従来の技術で説
明したのと同様にして、P導電型でその不純物濃度が1
15原子/cm3 程度のシリコン基板1表面に第4の拡
散層2,2aが形成されている。ここで、第4の拡散層
2,2aの不純物濃度は10 17原子/cm3 程度になる
ように設定される。そして、その深さは1μm程度であ
る。そして、図1(a)および図1(b)に示すよう
に、第4の拡散層2,2aの表面に選択的に素子分離絶
縁膜3が形成されている。この素子分離絶縁膜3は公知
のLOCOS法あるいはトレンチ素子分離法でもって形
成される。
【0021】そして、第4の拡散層2,2a表面に、導
電型がN型の第1の拡散層4および第2の拡散層5が形
成されている。この場合に、第2の拡散層5は、図1
(a)に示すように第1の拡散層4の周りを取り囲むよ
うに形成されている。そしてさらに、導電型がP型の取
出し用拡散層6が形成されている。ここで、上記第1の
拡散層4あるいは第2の拡散層5は、CMOSトランジ
スタのソース・ドレイン領域の拡散層の形成と同一の工
程で形成されるものである。すなわち、その不純物濃度
は1020原子/cm3 程度に設定され、その深さは0.
1μm程度である。あるいは、これらの拡散層の表面に
シリサイド層が形成されていてもよい。
【0022】さらに本発明では、図1(a)および図1
(b)に示すように、第3の拡散層7が、上記第2の拡
散層5の領域上であって、上記第4の拡散層2,2aよ
りも深くなるように形成されている。ここで、第3の拡
散層7の導電型は第2の拡散層5のそれと同一である。
このような第3の拡散層7は、半導体装置の製造工程に
おいてNウェル層の形成と同一の工程で形成できる。な
お、図1(a)では、判り易くするためにこの第3の拡
散層7の領域には斜線が施されている。
【0023】このような構造において、従来の技術で説
明したのと同様に、第1の拡散層4に入出力端子8が接
続される。そして、第2の拡散層5と取出し用拡散層6
は接地端子9に接続される。
【0024】この入出力保護装置の構成において、入出
力端子8に正極高電圧パルスが印加されると、第1の拡
散層4と第4の拡散層2aの接合部でアバランシェブレ
ークダウンが起こる。そして、上記のような本発明のよ
うな構造では、上記アバランシェブレークダウンによる
降伏電流は、第1の拡散層4から縦方向に第4の拡散層
2aを経てシリコン基板1へと流れ込む。これは、図1
(b)に示すように第4の拡散層2aが第3の拡散層7
で囲われているために、第4の拡散層を横方向に流れる
降伏電流の経路が遮断されるからである。
【0025】このように、本発明での降伏電流は、シリ
コン基板1を経由して取出し用拡散層6へと流れ込む。
このために、降伏電流の経路が長くなる。また、シリコ
ン基板1の不純物濃度は、第4の拡散層2,2aの不純
物濃度より低い。
【0026】これらのために、アバランシェブレークダ
ウンの初期において、第4の拡散層2aの底面から取出
し用拡散層6間での電圧降下が大きくなり、第4の拡散
層2aの電位が速く上昇するようになる。
【0027】そして、この降伏電流により寄生のベース
領域となる第4の拡散層2aの電位が速く上昇し、上記
第1の拡散層4をコレクタとし、第2の拡散層5および
第3の拡散層7をエミッタとするラテラル型バイポーラ
トランジスタが、従来の技術の場合よりも速く作動する
ようになる。
【0028】このような寄生バイポーラトランジスタ動
作により、入出力端子8にかかる静電気帯電によるよう
な過電荷は、エミッタとなる第3の拡散層7および第2
の拡散層5を通して接地端子9に放電されるようにな
る。
【0029】本発明では、上述したように、ベース領域
となる第4の拡散層2aが第3の拡散層7で取り囲まれ
ている。このために、第4の拡散層2aの電位上昇が速
まり、入出力端子8の過電荷のESDが迅速になされ
る。そして、半導体集積回路の静電保護が完全になされ
るようになる。
【0030】図1(b)に示すように、ラテラル型バイ
ポーラトランジスタが作動した後の電流はl1 経路を経
てエミッタ領域である第3の拡散層7に達する。これ
は、単純にl2 経路の方がl1 経路より長くなるためで
ある。このために、ESDが第4の拡散層2aの表面領
域で生じやすくなる。そこで、このような問題を解決す
る手法について図2に基づいて付け加えて説明する。
【0031】図2は、第4の拡散層2aの第1の拡散層
4の接合面からシリコン基板1への深さ方向の不純物濃
度分布である。図2に示すように、第4の拡散層2a,
2は、その不純物濃度がシリコン基板の方向に単調に低
減するように形成される。
【0032】このように第4の拡散層2,2aが形成さ
れると、ラテラル型バイポーラトランジスタが作動した
場合のhFE(増幅率)は、l1 経路よりもl2 経路の
方で大きくなる。このためにESDは深さ方向に対して
偏り無く、第3の拡散層7の深さ方向で均一になるよう
に起こるようになる。このようにして、上述したESD
が第4の拡散層2aの表面領域で局所的に生じる場合の
高発熱による入出力保護装置の破壊は防止できるように
なる。
【0033】次に、本発明の第2の実施の形態を図3に
基づいて説明する。図3(a)は、本発明を説明するた
めの半導体集積回路の入出力保護の平面図であり、図3
(b)は図3(a)に記すC−Dで切断した断面図であ
る。ここで、第1の実施の形態で説明したものと同じの
ものには同一の符号が記されている。
【0034】図3(b)に示すように、第1の実施の形
態と同様にして、P導電型のシリコン基板1表面に第4
の拡散層2,2aが形成されている。そして、図3
(a)および図3(b)に示すように、第4の拡散層
2,2aの表面に選択的に素子分離絶縁膜3が形成され
ている。
【0035】そして、図3(a)および図3(b)に示
すように、環(リング)形状の閉じたゲート電極10が
P型ウェル2上にゲート絶縁膜を介して形成されてい
る。また、N導電型の第1の拡散層4および第2の拡散
層5が上記ゲート電極10のパターンに整合して形成さ
れている。ここで、上記第1の拡散層4あるいは第2の
拡散層5は、MOSトランジスタのソース/ドレイン領
域の拡散層となるものである。
【0036】さらに、P導電型の取出し用拡散層6が形
成されている。そして、図3(a)および図3(b)に
示すように、第3の拡散層7aが、上記第2の拡散層5
の領域上の一部であって、上記第4の拡散層2,2aよ
りも深くなるように形成されている。ここで、第3の拡
散層7aの導電型は第2の拡散層5のそれと同一であ
る。なお、図3(a)では、判り易くするためにこの第
3の拡散層7aの領域には斜線が施されている。
【0037】このような構造において、第1の実施の形
態で説明したのと同様に、第1の拡散層4に入出力端子
8が接続される。そして、第2の拡散層5と取出し用拡
散層6は接地端子9に接続される。
【0038】この入出力保護装置の構成において、第1
の実施の形態で説明したのと同様に、正極高電圧パルス
が入出力端子8に印加されると、先述したような降伏電
流によりベース領域となる第4の拡散層2aの電位が速
く上昇し、入出力端子8の過電荷のESDが迅速になさ
れる。そして、半導体集積回路の静電保護が完全になさ
れるようになる。
【0039】この第2の実施の形態では、入出力端子8
が入力端子となる場合には、ゲート電極10は固定端子
11に接続されている。そして、この固定端子11は接
地電位となっている。逆に入出力端子8が出力端子とな
る場合には、ゲート電極10は半導体集積回路の内部回
路へ接続される。
【0040】次に、本発明の第3の実施の形態を図4に
基づいて説明する。図4は、本発明を説明するための半
導体集積回路の入出力保護の平面図である。第3の実施
の形態では、平面的なパターン形状が第1の実施の形態
と異なる。断面の構造は第1の実施の形態で説明したも
のとほぼ同じである。そこで、第1の実施の形態で説明
したものと同じのものには同一の符号が記されている。
【0041】図4に示すように、第1の実施の形態と同
様にして、P導電型のシリコン基板表面に第4の拡散層
が形成され、第4の拡散層の表面に選択的に素子分離絶
縁膜3,3aが形成されている。そして、図4に示すよ
うに、リング形状の閉じた素子分離絶縁膜3aがP型ウ
ェル上に形成されている。また、N導電型の第1の拡散
層4aおよび第2の拡散層5aが上記素子分離絶縁膜3
aのパターンに整合して形成されている。
【0042】さらに、P導電型の取出し用拡散層6が形
成されている。そして、第3の拡散層7bが、上記第2
の拡散層5aの領域上であって、上記第4の拡散層より
も深くなるように形成されている。ここで、第3の拡散
層7bの導電型は第2の拡散層5aのそれと同一であ
る。なお、図4では、判り易くするためにこの第3の拡
散層7bの領域には斜線が施されている。
【0043】このような構造において、第1の実施の形
態で説明したのと同様に、第1の拡散層4aに入出力端
子が接続される。そして、第2の拡散層5aと取出し用
拡散層6は接地端子に接続される。
【0044】この第3の実施の形態では、上述した第1
の実施の形態で説明したのと同様の効果が生じる。ま
た、この場合には、第1の拡散層4aの周辺端部が円形
になるように形成されている。このために、第1の実施
の形態で説明したアバランシェブレークダウンが第1の
拡散層4aの周辺で一様に起こるようになる。このよう
にして、ESDが第4の拡散層の表面領域で局所的に生
じることが無くなり、高発熱による入出力保護装置の破
壊が防止できるようになる。
【0045】以上の実施の形態では、導電型がP型のシ
リコン基板に入出力保護装置が形成される場合について
説明した。本発明は、このような場合に限定されるもの
でなく、導電型がN型のシリコン基板の場合でも同様に
適用できるものである。但し、この場合には、上記実施
の形態で説明した導電型は全て逆導電型のものに変えな
ければならない。そして、接地端子9および固定端子1
1は電源端子に変えられる。この場合には、負極高電圧
パルスに対して半導体素子の保護が効果的になされる。
また、本発明は、上記のような入出力保護装置がP型あ
るいはN型のウェル内に形成される場合でも同様に適用
できるものである。
【0046】また、上記の実施の形態では、シリコン基
板より不純物濃度の高くなる第4の拡散層が形成された
が、本発明は、第4の拡散層の形成されない場合でも同
様に適用できるものである。この場合には、寄生のベー
ス領域はシリコン基板の表面領域である。
【0047】また、本発明では、第1の拡散層4が第3
の拡散層7と深い素子分離絶縁膜とでリング形状に囲わ
れてもよい。ここで、深い素子分離絶縁膜は上記素子分
離絶縁膜3とは別種のもので、その深さは上記第3の拡
散層7と同程度になる。
【0048】このような場合も、第1の拡散層と一導電
型領域との接合領域で生じるアバランシェブレークダウ
ン時の降伏電流は、上記深い第3の拡散層と深い素子分
離絶縁膜とでもって横方向の流れるが遮られ、半導体基
板の内部に深く流れ込むようになる。そして、上記の実
施の形態の場合と同様に、ベース領域となる第4の拡散
層あるいは一導電型領域の電位の絶対値が上昇し易くな
り、バイポーラ動作が容易に起こるようになる。
【0049】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の半導体
集積回路の入出力保護装置では、半導体基板の一導電型
領域あるいは第4の拡散層に、入出力端子に接続された
逆導電型の第1の拡散層が形成され、一定電位の電極配
線に接続された逆導電型の第2の拡散層が形成されてい
る。そして、この第2の拡散層の底部に逆導電型の第3
の拡散層が第2の拡散層と接続して形成され、上記第1
の拡散層が前記第2の拡散層および第3の拡散層で環状
に囲われている。
【0050】そして、上記の入出力端子に高電圧が印加
される場合に、上記第1の拡散層をコレクタとし、第2
の拡散層と第3の拡散層をエミッタとし、上記一導電型
領域あるいは第4の拡散層をベースとしてラテラル型バ
イポーラトランジスタが起動するようになっている。こ
のような寄生ラテラル型バイポーラトランジスタの作動
でもってESDが行われる。
【0051】そして、このようなESDのために、外部
から入力端子にかかる過大電圧に対し、保護装置の応答
が速くなり、半導体集積回路の保護能力が大幅に向上す
るようになる。
【0052】また、半導体集積回路の高集積化あるいは
高速化のために、半導体集積回路を構成する個々の半導
体素子が微細化され高密度化されても、本発明により、
ESD等による半導体装置の不良発生は容易に防止でき
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を説明するための入
出力保護装置の平面図と断面図である。
【図2】本発明の実施の形態を説明するための不純物濃
度分布を示すグラフである。
【図3】本発明の第2の実施の形態を説明するための入
出力保護装置の平面図と断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態を説明するための入
出力保護装置の平面図である。
【図5】従来の技術を説明するための入出力保護装置の
平面図と断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2,2a 第4の拡散層 3,3a 素子分離絶縁膜 4,4a 第1の拡散層 5,5a 第2の拡散層 6 取出し用拡散層 7,7a,7b 第3の拡散層 8 入出力端子 9 接地端子 10 ゲート電極 11 固定端子

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の一導電型領域に形成され且
    つ入出力端子に接続された逆導電型の第1の拡散層と、
    一定電位の電極配線に接続された逆導電型の第2の拡散
    層とを有し、前記第2の拡散層の底部に逆導電型の第3
    の拡散層が前記第2の拡散層と接続して形成され、前記
    第1の拡散層が前記第2の拡散層および第3の拡散層で
    環状に囲われていることを特徴とする半導体集積回路の
    入出力保護装置。
  2. 【請求項2】 前記半導体基板の一導電型領域が前記半
    導体基板より高濃度の不純物を有する第4の拡散層でも
    って形成されていることを特徴とする請求項1記載の半
    導体集積回路の入出力保護装置。
  3. 【請求項3】 前記第4の拡散層の不純物濃度は、前記
    半導体基板の表面から内部に向かって単調に低減してい
    ることを特徴とする請求項2記載の半導体集積回路の入
    出力保護装置。
  4. 【請求項4】 前記第3の拡散層の深さが前記第4の拡
    散層の深さ以上になっていることを特徴とする請求項2
    または請求項3記載の半導体集積回路の入出力保護装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第1の拡散層をコレクタとし、前記
    第2の拡散層と第3の拡散層をエミッタとし、前記一導
    電型領域あるいは前記第4の拡散層をベースとしてラテ
    ラル型バイポーラトランジスタが作動することを特徴と
    する請求項1から請求項4のうち1つの請求項に記載の
    半導体集積回路の入出力保護装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の拡散層と第2の拡散層とが、
    半導体基板表面の素子分離絶縁膜を介して互いに分離さ
    れていることを特徴とする請求項1から請求項5のうち
    1つの請求項に記載の半導体集積回路の入出力保護装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第1の拡散層と第2の拡散層とが、
    半導体基板表面に設けられたゲート電極を挟んで形成さ
    れていることを特徴とする請求項1から請求項5のうち
    1つの請求項に記載の半導体集積回路の入出力保護装
    置。
  8. 【請求項8】 前記素子分離絶縁膜あるいは前記ゲート
    電極が円形状に形成されていることを特徴とする請求項
    6または請求項7記載の半導体集積回路の入出力保護装
    置。
  9. 【請求項9】 前記ゲート電極が半導体集積内部回路の
    信号配線に接続されていることを特徴とする請求項7ま
    たは請求項8記載の半導体集積回路の入出力保護装置。
  10. 【請求項10】 前記ゲート電極が一定電位に固定され
    ていることを特徴とする請求項7または請求項8記載の
    半導体集積回路の入出力保護装置。
  11. 【請求項11】 前記一導電型がP型であり前記逆導電
    型がN型であり、前記一定電位が接地電位であることを
    特徴とする請求項1から請求項10のうち1つの請求項
    に記載の半導体集積回路の入出力保護装置。
  12. 【請求項12】 前記一導電型がN型であり前記逆導電
    型がP型であり、前記一定電位が電源電位であることを
    特徴とする請求項1から請求項10のうち1つの請求項
    に記載の半導体集積回路の入出力保護装置。
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