JP2002100739A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2002100739A
JP2002100739A JP2000290026A JP2000290026A JP2002100739A JP 2002100739 A JP2002100739 A JP 2002100739A JP 2000290026 A JP2000290026 A JP 2000290026A JP 2000290026 A JP2000290026 A JP 2000290026A JP 2002100739 A JP2002100739 A JP 2002100739A
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conductivity type
well
wiring
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Shinichiro Wada
真一郎 和田
Masaru Nagasawa
大 長澤
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路の占有面積の増加を抑えながら、チャー
ジアップダメージからゲート絶縁膜を充分に保護するこ
とのできる技術を提供する。 【解決手段】 半導体基板に形成されたFETのゲート
に配線が接続されている半導体装置において、前記配線
或いはゲートと半導体基板とにコレクタ或いはエミッタ
を夫々接続し、ベースをフローティングとしたバイポー
ラトランジスタを形成し、このバイポーラトランジスタ
のエミッタ或いはコレクタとの接合部分におけるベース
の不純物濃度を前記エミッタ或いはコレクタの不純物濃
度よりも低くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に関
し、特にチャージアップダメージによる影響の防止に適
用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置では、デバイス構造の微細化
の進展に伴いゲート絶縁膜の薄膜化が進むにつれて、ゲ
ート絶縁膜の信頼性劣化が大きな問題となっている。こ
うしたゲート絶縁膜の信頼性劣化の一因として、代表的
なものにチャージアップダメージがある。チャージアッ
プダメージでは、半導体基板に対して電気的にフローテ
ィング状態の配線がプロセス中にCVD成膜或いはドラ
イエッチング等の工程でプラズマからの荷電粒子によっ
て帯電し、形成されたデバイスの劣化や破壊をもたら
す。例えば、MISFETのゲート電極に接続されてい
る配線に荷電粒子が帯電し、薄いゲート絶縁膜を介して
半導体基板活性領域と接しているゲート電極に帯電した
電荷が集中することによって、ゲート絶縁膜の劣化や破
壊をもたらすことがある。
【0003】こうしたチャージアップダメージは、MI
SFETのゲートに接続される配線の面積に応じて帯電
量が増加する傾向にあるため、チャージアップダメージ
を回避するには配線の面積を制限すればよいが、実際に
はブロックセル間を接続する配線或いは2つ以上入力を
必要とする回路の配線等では配線長が長くなり、配線長
に応じて増加してしまう配線の面積を制限することは難
しい。
【0004】そこでチャージアップダメージを回避する
手段としてゲート電極を保護するダイオードを接続する
技術が考えられた。図1に示すのは保護ダイオードを接
続したCMIS型のインバータ回路を示す等価回路図で
ある。このインバータ回路では、p型MISトランジス
タTrpとn型MISトランジスタTrnとが直列に接
続されており、両MISFETのゲートには信号を入力
する入力配線INが共通接続されているが、この入力配
線は前段回路から連続し長大なものとなりチャージアッ
プダメージを起こしやすい。
【0005】保護ダイオードD1は、トランジスタTr
p,Trnのゲートと接続する入力配線INと、n型M
ISトランジスタTrpが接続されている電源配線Vd
dとに接続し、保護ダイオードD2は、入力配線IN
と、p型MISトランジスタTrpが接続されている接
地配線Vssとに接続する。夫々のダイオードD1,D
2は通常の動作電圧の範囲内では逆バイアスとなる向き
に接続されている。
【0006】図2に示すのは図1に示す保護ダイオード
D1,D2を接続したインバータ回路の縦断面図であ
る。単結晶シリコン等の半導体基板1に形成された、n
型ウエル2の活性領域と、p型ウエル3の活性領域と
を、周囲に形成した溝に酸化シリコン等の素子間分離絶
縁膜4を埋め込んで素子間分離を行なっている。
【0007】そして、夫々の活性領域となるn型ウエル
2及びp型ウエル3には、ドレイン或いはソースとなる
p型拡散層5或いはn型拡散層6が形成され、更にゲー
ト絶縁膜7を介してゲート電極8が成されている。
【0008】保護ダイオードD1は、p型ウエル3内に
ドレイン或いはソースとなるn型拡散層6と同様に形成
されたn型領域9を形成し、このn型領域9をカソード
とし、p型ウエル3をアノードとして利用し、n型領域
9は素子間分離絶縁膜4によって囲まれ分離されてい
る。保護ダイオードD2は、n型ウエル2内にドレイン
或いはソースとなるp型拡散層5と同様に形成されたp
型領域10をアノードとして、n型ウエル2をカソード
として利用し、p型拡散層5は素子間分離絶縁膜4によ
って囲まれ分離されている。
【0009】形成されたFET及び保護ダイオードD
1,D2は、半導体基板1主面の全面に形成された1層
目の層間絶縁膜11によって覆われ、この1層目の層間
絶縁膜11上に1層目の配線層12が形成され、入力信
号配線層12aとゲート電極8或いは保護ダイオードD
1,D2のp型拡散層5,n型領域6とが層間絶縁膜1
1を貫通するプラグ13によって接続され、電源配線層
12bと拡散層5とが同様に接続され、接地配線層12
cと拡散層6とが同様に接続されている。また、電源配
線層12bにはn型ウエル2の給電部14が同様に接続
され、接地配線層12bにはp型ウエル3の給電部15
が同様に接続されている。
【0010】更に、1層目の配線層12は2層目の層間
絶縁膜16に覆われ、この2層目の層間絶縁膜16上に
2層目の配線層17が形成され、2層目の配線層と1層
目の入力信号配線層とが層間絶縁膜16を貫通するプラ
グ18によって接続されている。
【0011】この保護ダイオードD1,D2では、入力
配線INがプラズマからの荷電粒子によってチャージア
ップし、正の高電圧が発生すると保護ダイオードD2を
通じてn型ウエル2に電流が流れ出し、負の高電圧が発
生すると保護ダイオードD1を通じてp型ウエル3から
電流が流れ込む。こうして入力配線INに蓄積された電
荷は、保護ダイオードD1,D2を通じてウエル2,3
との間で放電し、ゲート絶縁膜7に高電界が印加される
のを防止することができる。
【0012】しかし、このように双方向に保護ダイオー
ドを設けた場合には、図2から判るようにこれらの保護
ダイオード形成のために広いスペースが必要となり、回
路の占有面積が増加するため、高集積化が困難になる。
【0013】このため保護ダイオードを1つとする技術
が考えられた。図3に示すのは1つの保護ダイオードを
接続したCMIS型のインバータ回路を示す等価回路図
であり、(a)に示すように図1に示す保護ダイオード
D1のみを接続する構成、(b)に示すように図1に示
す保護ダイオードD2のみを接続する構成とし、図4に
(b)の構成の縦断面図を示す。保護ダイオードD1
は、先程と同様にトランジスタのゲートと接続する入力
配線INを、n型MISトランジスタTrpが形成され
ているp型ウエルに接続する。
【0014】この保護ダイオードD1では、入力配線I
Nがプラズマからの荷電粒子によってチャージアップ
し、順方向にバイアスされた場合には、保護ダイオード
D1を通じてp型ウエル3に電流が流れ出し、逆方向に
降伏電圧を越える電圧が印加された場合には、保護ダイ
オードD1を通じてp型ウエル3から逆方向電流が流れ
込む。こうして入力配線INに蓄積された電荷は、保護
ダイオードD3を通じてp型ウエル3との間で放電し、
ゲート絶縁膜7に高電界が印加されるのを防止すること
ができる。そして、形成する保護ダイオードが1つとな
ることから、回路の占有面積の増加を低く抑えることが
できる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た微細化の進展によってゲート絶縁膜が更に薄膜化し、
電源電圧の低下に伴いゲート絶縁膜の耐圧も低くなる。
一般にpn接合の逆方向降伏電圧は10v程度あるため
に、ゲート絶縁膜の耐圧が低下し逆方向降伏電圧よりも
低くなる場合には、前述した技術ではゲート絶縁膜を保
護することができなくなる。ゲート絶縁膜を保護するこ
とができず、ゲート絶縁膜にチャージアップダメージを
受けた場合には、MISFETのしきい値電圧の変動或
いは信頼性の低下等を引き起こし、半導体装置の信頼性
が低下してしまうこととなる。
【0016】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、回路の占有面積の増加を抑えな
がら、チャージアップダメージからゲート絶縁膜を充分
に保護することのできる技術を提供することを課題とす
るものである。
【0017】本発明の前記ならびにその他の課題と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
【0018】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0019】半導体基板に形成されたFETのゲートに
配線が接続されている半導体装置であって、前記配線或
いはゲートと半導体基板とにコレクタ或いはエミッタを
夫々接続し、ベースをフローティングとしたバイポーラ
トランジスタ(以下、保護バイポーラという)を形成
し、このバイポーラトランジスタのベースの不純物濃度
を前記エミッタ或いはコレクタの不純物濃度よりも低く
する。
【0020】上述した手段によれば、保護バイポーラに
は、正負何れに帯電した場合にも降伏電流が流れ、ゲー
トに過度の電圧が印加されない。また、保護バイポーラ
形成のために必要なスペースは、保護バイポーラを縦型
とすることによって、保護ダイオード1つの場合と略同
等であり回路占有面積の増加も抑えることができる。
【0021】以下、本発明の構成について、実施の形態
とともに説明する。
【0022】なお、実施の形態を説明するための全図に
おいて、同一機能を有するものは同一符号を付け、その
繰り返しの説明は省略する。
【0023】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図5は、本発明
の一実施の形態である半導体装置の要部であるインバー
タを示す等価回路図であり、図6はその縦断面図であ
り、図7はその平面図である。
【0024】図4に示すインバータ回路では、p型MI
SトランジスタTrpとn型MISトランジスタTrn
とが直列に接続されており、両トランジスタのゲートに
は信号を入力する入力配線INが接続され、保護バイポ
ーラBiは、コレクタをMISFETのゲートと接続す
る入力配線INに接続し、エミッタを接地配線に接続
し、ベースをフローティング状態とする。
【0025】図6或いは図7に示すように、本実施の形
態の半導体装置は、単結晶シリコン等の半導体基板1に
形成された、n型ウエル2の活性領域と、p型ウエル3
の活性領域とを、周囲に形成した溝に酸化シリコン等の
素子間分離絶縁膜4(図7中斜線を付す)を埋め込んで
素子間分離を行なっている。なお、ここで半導体基板1
としては、半導体基体単体から構成されたもの、半導体
基体にエピタキシャル層等の半導体層を形成したもの、
半導体基体に絶縁層を介して半導体層を形成したもの
(SOI基板)等の種々の形態のものを含んでもよい。
【0026】そして、夫々の活性領域となるn型ウエル
2及びp型ウエル3には、ドレイン或いはソースとなる
p型拡散層5或いはn型拡散層6が形成され、更にゲー
ト絶縁膜7を介してゲート電極8が形成されている。
【0027】保護バイポーラは、n型ウエル2の半導体
基板1主面にn型拡散層6と同様に形成されたn型のコ
レクタ領域19、コレクタ領域19の直下に形成された
p型のベース領域20を形成し、n型ウエル2をエミッ
タとして利用した縦型構造となっており、コレクタ領域
19は素子間分離絶縁膜4によって囲まれて他の素子か
ら分離されている。
【0028】形成されたFET及び保護バイポーラは、
半導体基板1主面の全面に形成された1層目の層間絶縁
膜11によって覆われ、この1層目の層間絶縁膜11上
に1層目の配線層12が形成され、入力信号配線層12
aとゲート電極8或いは保護バイポーラのコレクタ領域
19とが層間絶縁膜11を貫通するプラグ13によって
接続され、電源配線層12bと拡散層5とが同様に接続
され、接地配線層12cと拡散層6とが同様に接続され
ている。また、電源配線層12bにはn型ウエル2の給
電部14が同様に接続され、接地配線層12cにはp型
ウエル3の給電部15が同様に接続されている。
【0029】更に、1層目の配線層12は2層目の層間
絶縁膜16に覆われ、この2層目の層間絶縁膜16上に
2層目の配線層17が形成され、2層目の配線層と1層
目の入力信号配線層とが層間絶縁膜16を貫通するプラ
グ18によって接続されている。
【0030】本実施の形態の保護バイポーラのコレクタ
領域19としては例えばリンを40KeVのエネルギで
2E15/cm2のドーズ量を注入し、ベース領域20
としては例えばボロンを40KeVのエネルギで2E1
3/cm2のドーズ量を注入し、エミッタとなるn型ウ
エル2としては例えばリンを240KeVのエネルギで
2E13/cm2のドーズ量を注入する。
【0031】ベース幅はベース領域20の接合深さによ
って決まり、不純物濃度はエミッタ,コレクタ何れの不
純物濃度よりも低くなっている。これはエミッタ注入効
率を1に近くまで高めて、保護バイポーラの電流利得を
増大させることで降伏電圧を所望の値に制御するためで
ある。更に、ベースをエミッタ,コレクタ,その他の領
域とは接続せずにフローティング状態とすることで、保
護バイポーラの降伏電圧を従来のpn接合における逆方
向降伏電圧よりも低く設計することができる。
【0032】即ち、保護バイポーラの降伏電圧BVce
oは、従来のpn接合における逆方向降伏電圧BVcb
oに対して電流利得β,定数η(2〜6)から下記の式
で与えられる。
【0033】
【数1】BVceo=BVcbo(β)-1/ η この式から、保護バイポーラの降伏電圧BVceoを、
従来のpn接合における逆方向降伏電圧BVcboより
も小さくするためには電流利得βを1以上にする必要が
あり、βを調整することで所望の降伏電圧の保護バイポ
ーラを形成することができる。図8は夫々の降伏現象の
電流‐電圧特性を示すグラフであり、例えば降伏電圧B
Vcboが12Vの場合に、保護バイポーラの降伏電圧
BVceoは電流利得β=50,η=4とすることで
4.5Vまで低下する。これは、なだれ増倍によりエミ
ッタからベースに流れた電流がコレクタ接合を通過する
ときに増倍係数M倍に増大するためである。
【0034】例えば電源電圧2.5VのMISFETで
はゲート耐圧が5V〜7.5V程度に設計されており、
従来のpn接合における逆方向降伏では降伏電圧がゲー
ト耐圧を越えてしまい、先にゲート絶縁膜が損傷しゲー
ト絶縁膜を保護することができないが、本実施の形態の
保護バイポーラの降伏電圧が4.5Vであればゲート耐
圧の範囲内でチャージアップを解消することが可能であ
る。加えて、保護バイポーラ形成のために必要なスペー
スは保護ダイオード1つの場合と略同等であり回路占有
面積の増加も抑えることができる。
【0035】図9に示すのは、入力信号配線INが正に
帯電した場合の保護バイポーラBiの動作を説明する等
価回路である。ゲートに接続されている入力信号配線I
Nが正に帯電した場合、接地電位である半導体基板に対
してゲートの電位が高くなり、この電位が保護バイポー
ラBiの降伏電圧を越えると入力信号配線INから基板
に降伏電流が流れる。この時保護バイポーラBiのエミ
ッタは基板となる。
【0036】図10に示すのは、入力信号配線INが負
に帯電した場合の保護バイポーラBiの動作を説明する
等価回路である。ゲートに接続されている入力信号配線
INが負に帯電した場合、接地電位である半導体基板に
対してゲートの電位が低くなり、その電位差が保護バイ
ポーラBiの降伏電圧を越えると基板から入力信号配線
INに降伏電流が流れる。この時保護バイポーラBiの
エミッタはn型ソース,ドレインとなる。
【0037】このようにして、本発明の保護バイポーラ
では、正負何れに帯電した場合にも降伏電流が流れるた
め、ゲートに過度の電圧が印加されることがなくゲート
絶縁膜の絶縁破壊等の損傷を防止することができる。な
お、本実施の形態の保護バイポーラは、チャージアップ
ダメージの受けやすい回路、具体的にはゲートに接続さ
れる配線が面積比で100以上となる(ここで厳密に
は、ゲートの面積は、ゲート電極のうち活性領域に位置
しゲート絶縁膜と接している部分の面積であり、活性領
域から外れゲート絶縁膜と接していない部分のゲート電
極の面積は配線の面積となる)回路にのみ接続する構成
としてもよい。
【0038】(実施の形態2)図11は、本発明の他の
実施の形態である半導体装置の要部であるインバータを
示す縦断面図である。本実施の形態の半導体装置は保護
バイポーラの構成以外は前述した実施の形態のものと同
様である。
【0039】本実施の形態の保護バイポーラは、半導体
基板1主面にn型拡散層6と同様に形成されたn型のコ
レクタ領域19、コレクタ領域19の直下にp型ウエル
3と同様に形成されたp型のベース領域20を形成し、
半導体基板1をエミッタとして利用した縦型構造となっ
ており、コレクタ領域19は素子間分離絶縁膜4によっ
て囲まれて他の素子から分離されている。
【0040】エミッタ‐ベース接合領域及びコレクタ‐
ベース接合領域のベースの不純物濃度はエミッタ,コレ
クタ何れの不純物濃度よりも低くなっている。このため
に半導体基板1の不純物濃度を高くする必要があり、こ
のため本実施の形態では、半導体基板1を1E18/c
3程度の高不純物濃度の高不純物濃度層1aと通常の
不純物濃度の低不純物濃度層1bとによって構成し、ベ
ース領域20は高不純物濃度層1aと接続されている。
【0041】本実施の形態では、前述の実施の形態では
別工程でベース領域20を形成していたのに対して、p
型ウエル3形成の工程でベース領域20を形成すること
ができるので工程数を少なくすることができる。
【0042】(実施の形態3)図12は、本発明の他の
実施の形態である半導体装置の要部であるインバータを
示す縦断面図である。本実施の形態の半導体装置は保護
バイポーラの構成以外は前述した実施の形態のものと同
様である。
【0043】本実施の形態の保護バイポーラは、p型ウ
エル3の半導体基板1主面にn型拡散層8と同様に形成
されたn型のコレクタ領域19を形成し、p型ウエル3
をベースとして利用し、半導体基板1をエミッタとして
利用した縦型構造となっており、コレクタ領域19は素
子間分離絶縁膜4によって囲まれて他の素子から分離さ
れている。
【0044】ベースの不純物濃度はエミッタ,コレクタ
何れの不純物濃度よりも低くなっている。このために半
導体基板1の不純物濃度を高くする必要があり、このた
め本実施の形態では、半導体基板1を1E18/cm3
程度の高不純物濃度の高不純物濃度層1aと通常の不純
物濃度の低不純物濃度層1bとによって構成し、p型ウ
エル3は高不純物濃度層1aと接続されている。このた
め、ベース‐エミッタ間に接合容量が接続され保護バイ
ポーラの応答速度が低下し、急激に電圧が変化した場合
には降伏が起きる前にゲート絶縁膜が損傷してしまうこ
とも考えられるので、p型ウエル3と高不純物濃度層1
aとの接合面積はできるだけ小さくしておくのが望まし
い。
【0045】本実施の形態では、前述の実施の形態1で
は別工程でベース領域20を形成していたのに対して、
ベース領域20を形成する工程を省略することができる
ので工程数を少なくすることができる。加えて、前述の
実施の形態2と比較して、p型ウエル3とベース領域2
0との分離距離が不要となるのでチップサイズの増大を
抑えることができる。
【0046】(実施の形態4)図13は、本発明の他の
実施の形態である半導体装置の要部であるインバータを
示す縦断面図である。本実施の形態の半導体装置は保護
バイポーラの構成以外は前述した実施の形態のものと同
様である。
【0047】本実施の形態の保護バイポーラは、p型ウ
エル3の半導体基板1主面にn型拡散層6と同様に形成
されたn型のコレクタ領域19を形成し、p型ウエル3
をベースとして利用し、p型ウエル3と半導体基板1主
面とにわたってn型拡散層6と同様に形成されたn型の
エミッタ領域21を形成した横型構造となっており、コ
レクタ領域19及びエミッタ領域21は素子間分離絶縁
膜4によって囲まれて他の素子から分離されている。
【0048】エミッタ‐ベース接合領域及びコレクタ‐
ベース接合領域のベースの不純物濃度はエミッタ,コレ
クタ何れの不純物濃度よりも低くなっている。
【0049】本実施の形態では、前述の実施の形態ベー
ス幅がイオン打込みの条件によって決められていたが、
本実施の形態ではコレクタ領域19,エミッタ領域21
形成のマスクによって決められる。イオン打込みの条件
によってベース幅を制御する場合と比較して、ベースを
形成するイオン注入やエミッタ領域を高不純物濃度層と
するための工程を必要としないため工程数が少なくな
る。保護バイポーラの降伏電圧は電源電圧の最大値に対
して、例えば2V越えた値に設定することで、より確実
にゲート絶縁膜の絶縁破壊を防止することができる。
【0050】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明
は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その要
旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは
勿論である。
【0051】例えば、前述した実施の形態では半導体基
板がn型の場合について説明したが、p型の半導体基板
を用いた場合にも夫々の導電型を変更することによっ
て、容易に同一機能を有する構造が得ることができる。
【0052】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。 (1)本発明の保護バイポーラでは、正負何れに帯電し
た場合にも降伏電流が流れ、ゲートに過度の電圧が印加
されないという効果がある。 (2)本発明によれば、上記効果(1)により、ゲート
絶縁膜の絶縁破壊等の損傷を防止することができるとい
う効果がある。 (3)本発明によれば、保護バイポーラ形成のために必
要なスペースは、保護バイポーラを縦型とすることによ
って、保護ダイオード1つの場合と略同等であり回路占
有面積の増加も抑えることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の保護ダイオードを接続したCMIS型の
インバータ回路を示す等価回路図である。
【図2】図1に示す保護ダイオードを接続したCMIS
型のインバータ回路の縦断面図である。
【図3】従来の保護ダイオードを接続したCMIS型の
インバータ回路を示す等価回路図である。
【図4】図2に示す保護ダイオードを接続したCMIS
型のインバータ回路の縦断面図である。
【図5】本発明の一実施の形態である保護バイポーラト
ランジスタを接続したCMIS型のインバータ回路を示
す等価回路図である。
【図6】本発明の一実施の形態である保護バイポーラト
ランジスタを接続したCMIS型のインバータ回路を示
す縦断面図である。
【図7】本発明の一実施の形態である保護バイポーラト
ランジスタを接続したCMIS型のインバータ回路を示
す平面図である。
【図8】本発明の保護バイポーラの降伏と従来のpn接
合における逆方向降伏とについて、降伏現象の電流‐電
圧特性を示すグラフである。
【図9】本発明の一実施の形態である保護バイポーラト
ランジスタの動作を説明する等価回路である。
【図10】本発明の一実施の形態である保護バイポーラ
トランジスタの動作を説明する等価回路である。
【図11】本発明の他の実施の形態である半導体装置の
要部であるインバータを示す縦断面図である。
【図12】本発明の他の実施の形態である半導体装置の
要部であるインバータを示す縦断面図である。
【図13】本発明の他の実施の形態である半導体装置の
要部であるインバータを示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…半導体基板、2…n型ウエル、3…p型ウエル、4
…素子間分離絶縁膜、5…p型拡散層、6…n型拡散
層、7…ゲート絶縁膜、8…ゲート電極、9…n型領
域、10…p型領域、11,16…層間絶縁膜、12,
17…配線層、12a…入力信号配線層、12b…電源
配線層、12c…接地配線層、13,18…プラグ、1
4,15…給電部、19…コレクタ領域、20…ベース
領域、21…エミッタ領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/8238 H01L 29/78 301K 27/092 29/78 Fターム(参考) 5F038 BH06 BH15 CA02 EZ12 EZ20 5F040 DA23 DB03 DB07 5F048 AA01 AA02 AA07 AA09 AB04 AC03 BA01 BA02 BA16 BE03 BF11 BG14 CA01 CA03 CC10 CC13 CC15 CC19 DA09 5F082 AA08 AA31 BA26 BA28 BA47 BC01 BC09 EA10 FA12 GA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に形成されたFETのゲート
    に配線が接続されている半導体装置であって、 前記配線或いはゲートと半導体基板とにコレクタ或いは
    エミッタを夫々接続し、ベースをフローティングとした
    バイポーラトランジスタを形成し、このバイポーラトラ
    ンジスタのベースの不純物濃度を前記エミッタ或いはコ
    レクタの不純物濃度よりも低くしたことを特徴とする半
    導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板に第1導電型ウエル及び第2
    導電型ウエルを形成し、第1導電型ウエルに第1MIS
    FETを形成し、第2導電型ウエルに第2MISFET
    を形成し、第1MISFET及び第2MISFETのゲ
    ートに配線を接続するCMIS型の半導体装置であっ
    て、 前記配線或いはゲートと接続する第1導電型半導体領域
    と、この第1導電型半導体領域の直下に設けられた第2
    導電型半導体領域と、この第2導電型の半導体領域の周
    囲に位置する第1導電型ウエルとによって縦型構造のn
    pn型或いはpnp型バイポーラトランジスタを形成
    し、ベースとなる前記第2導電型半導体領域を、フロー
    ティングとし、かつその不純物濃度を前記夫々の第1導
    電型半導体領域の不純物濃度よりも低くしたことを特徴
    とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板に第1導電型ウエル及び第2
    導電型ウエルを形成し、第1導電型ウエルに第1MIS
    FETを形成し、第2導電型ウエルに第2MISFET
    を形成し、第1MISFET及び第2MISFETのゲ
    ートに配線を接続するCMIS型の半導体装置であっ
    て、 前記配線或いはゲートと接続する第1導電型半導体領域
    と、この第1導電型半導体領域の直下に設けられた第2
    導電型ウエルと、この第2導電型ウエルと接続した第1
    導電型の高不純物濃度半導体基板とによって縦型構造の
    npn型或いはpnp型バイポーラトランジスタを形成
    し、ベースとなる前記第2導電型ウエルを、フローティ
    ングとし、かつその不純物濃度を前記夫々の第1導電型
    半導体領域の不純物濃度よりも低くしたことを特徴とす
    る半導体装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板に第1導電型ウエル及び第2
    導電型ウエルを形成し、第1導電型ウエルに第1MIS
    FETを形成し、第2導電型ウエルに第2MISFET
    を形成し、第1MISFET及び第2MISFETのゲ
    ートに配線を接続するCMIS型の半導体装置であっ
    て、 前記配線或いはゲートと接続し、前記第2導電型ウエル
    に形成された第1導電型半導体領域と、前記第2導電型
    ウエルと接続した第1導電型の高不純物濃度半導体基板
    とによって縦型構造のnpn型或いはpnp型バイポー
    ラトランジスタを形成し、ベースとなる前記第2導電型
    ウエルを、フローティングとし、かつその不純物濃度を
    前記夫々の第1導電型半導体領域の不純物濃度よりも低
    くしたことを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 半導体基板に第1導電型ウエル及び第2
    導電型ウエルを形成し、第1導電型ウエルに第1MIS
    FETを形成し、第2導電型ウエルに第2MISFET
    を形成し、第1MISFET及び第2MISFETのゲ
    ートに配線を接続するCMIS型の半導体装置であっ
    て、 前記配線或いはゲートと接続し、前記第2導電型ウエル
    に設けられた第1導電型半導体領域と、前記第2導電型
    ウエルと半導体基板主面とにわたって形成された第1導
    電型半導体領域とによって横型構造のnpn型或いはp
    np型バイポーラトランジスタを形成し、ベースとなる
    前記第2導電型半導体領域を、フローティングとし、か
    つその不純物濃度を前記夫々の第1導電型半導体領域の
    不純物濃度よりも低くしたことを特徴とする半導体装
    置。
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