JP2001035925A - 半導体集積回路の設計方法 - Google Patents

半導体集積回路の設計方法

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JP2001035925A JP11210165A JP21016599A JP2001035925A JP 2001035925 A JP2001035925 A JP 2001035925A JP 11210165 A JP11210165 A JP 11210165A JP 21016599 A JP21016599 A JP 21016599A JP 2001035925 A JP2001035925 A JP 2001035925A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体集積回路の設計時におけるタイミング
解析用の寄生素子の抽出を短時間で効率良く行なえるよ
うにする。 【解決手段】 ネットリストを読み込んだ後、レイアウ
トデータ作成工程ST002及びレイアウトデータ出力
工程ST003において、ネットリストに基づいてレイ
アウトデータを作成する。これらと並行して、バス選別
工程ST004において、ネットリストに基づいて各パ
スごとに遅延時間を算出して所定の遅延量と比較し、所
定値以上の遅延量を持つパスのみを抽出対象パスとして
抽出パスファイルに出力する。その後、寄生素子抽出工
程ST005において、抽出パスファイルを参照しなが
ら、レイアウトデータにおける抽出対象パスに含まれる
図形データのうちからのみ寄生素子を抽出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路素子の動作タ
イミングの解析を行なうためにレイアウトデータから寄
生素子を抽出する半導体集積回路の設計方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体プロセスの微細化に伴っ
て、半導体集積回路を設計する際に、レイアウトデータ
から各配線の抵抗成分や容量成分等からなる寄生素子を
抽出し、抽出した寄生素子に起因する配線ごとの遅延時
間を精度良く見積もることにより、高精度なタイミング
解析を行なうことが必須となってきている。
【0003】従来の半導体集積回路の設計工程における
寄生素子抽出方法の一例として、与えられたレイアウト
データから図形パターンを1つずつ抽出し、抽出した図
形パターンに関連する配線抵抗又は容量成分を計算し、
この計算をすべての図形パターンに対して行なうという
方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の半導体集積回路の設計方法における寄生素子抽出方
法は、すべての図形パターンに対して寄生素子の抽出を
行なうため、大規模な集積回路の場合には、膨大な数の
図形パターンを処理しなければならず、抽出時間が大幅
に増加するという問題を有している。
【0005】本発明は、前記従来の問題を解決し、タイ
ミング解析用の寄生素子の抽出を短時間に効率良く行な
えるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は、半導体集積回路の設計方法を、回路を構
成する複数の素子同士を接続するパスのうちタイミング
制約が比較的緩く寄生素子として抽出する必要がないパ
スが存在することに着目し、タイミング解析に必要なパ
スのみを抽出する構成とする。
【0007】具体的に、本発明に係る第1の半導体集積
回路の設計方法は、複数の素子と該複数の素子同士を接
続する複数のパスとを有する半導体集積回路における各
素子の動作タイミングを解析するためのパスに起因する
寄生素子を抽出する半導体集積回路の設計方法を対象と
し、各素子の接続情報が記述されたネットリストに基づ
いて、複数のパスのうち遅延時間が所定量を超えるパス
を寄生素子抽出パスとして選別するパス選別工程と、ネ
ットリストに基づいて、各素子ごとに図形パターンを作
成すると共に、作成した図形パターンごとにレイアウト
を行なってレイアウトデータを作成するレイアウトデー
タ作成工程と、レイアウトデータに基づいて、複数のパ
スから寄生素子を抽出する際に、寄生素子抽出パスと対
応する図形データのうちから寄生素子を抽出する寄生素
子抽出工程とを備えている。
【0008】第1の半導体集積回路の設計方法による
と、各素子の接続情報が記述されたネットリストに基づ
いて、複数のパスのうち遅延時間が所定量を超えるパス
を寄生素子抽出パスとして選別するパス選別工程を備
え、ネットリストにより作成されたレイアウトデータに
基づいて複数のパスから寄生素子を抽出する際に、あら
かじめ抽出した寄生素子抽出パスと対応する図形データ
のうちから寄生素子を抽出するため、すべてのパスを抽
出対象とする必要がなくなるので、素子の動作タイミン
グの解析処理に必須の寄生素子の抽出処理を効率良く且
つ迅速に行なえるようになる。
【0009】本発明に係る第2の半導体集積回路の設計
方法は、複数の素子と該複数の素子同士を接続する複数
のパスとを有する半導体集積回路における各素子の動作
タイミングを解析するためのパスに起因する寄生素子を
抽出する半導体集積回路の設計方法を対象とし、各素子
の接続情報が記述されたネットリストに基づいて、各素
子ごとに図形パターンを作成すると共に、作成した図形
パターンごとにレイアウトを行なって配線長情報を含む
レイアウトデータを作成するレイアウトデータ作成工程
と、レイアウトデータに基づいて、複数のパスごとに一
のパスに含まれる配線の配線長を算出し、算出した配線
長が所定の長さを超えるパスを寄生素子抽出パスとして
選別するパス選別工程と、レイアウトデータに基づい
て、複数のパスから寄生素子を抽出する際に、寄生素子
抽出パスと対応する図形データのうちから寄生素子を抽
出する寄生素子抽出工程とを備えている。
【0010】第2の半導体集積回路の設計方法による
と、ネットリストにより作成されたレイアウトデータに
基づいて、複数のパスごとに一のパスに含まれる配線の
配線長を算出し、算出した配線長が所定の長さを超える
パスを寄生素子抽出パスとして選別するパス選別工程を
備え、レイアウトデータに基づいて複数のパスから寄生
素子を抽出する際に、あらかじめ抽出した寄生素子抽出
パスと対応する図形データのうちから寄生素子を抽出す
るため、すべてのパスを抽出対象とする必要がなくなる
ので、素子の動作タイミングの解析処理に必須の寄生素
子の抽出処理を効率良く且つ迅速に行なえるようにな
る。
【0011】本発明に係る第3の半導体集積回路の設計
方法は、複数の素子と該複数の素子同士を接続する複数
のパスとを有する半導体集積回路における各素子の動作
タイミングを解析するためのパスに起因する寄生素子を
抽出する半導体集積回路の設計方法を対象とし、各素子
の接続情報が記述されたネットリストに基づいて、各素
子ごとに図形パターンを作成すると共に、作成した図形
パターンごとにレイアウトを行なって配線長情報を含む
レイアウトデータを作成するレイアウトデータ作成工程
と、レイアウトデータに基づいて、複数のパスのうち互
いに隣接するパス同士における配線の並行部分の長さを
算出し、算出した並行部分の長さが所定の長さを超える
並行パスを寄生素子抽出パスとして選別するパス選別工
程と、レイアウトデータに基づいて、複数のパスから寄
生素子を抽出する際に、寄生素子抽出パスと対応する図
形データのうちから寄生素子を抽出する寄生素子抽出工
程とを備えている。
【0012】第3の半導体集積回路の設計方法による
と、ネットリストにより作成されたレイアウトデータに
基づいて、複数のパスのうち互いに隣接するパス同士に
おける配線の並行部分の長さを算出し、その並行部分の
長さが所定の長さを超える並行パスを寄生素子抽出パス
として選別するパス選別工程を備え、レイアウトデータ
に基づいて複数のパスから寄生素子を抽出する際に、あ
らかじめ抽出した寄生素子抽出パスと対応する図形デー
タのうちから寄生素子を抽出するため、すべてのパスを
抽出対象とする必要がなくなるので、素子の動作タイミ
ングの解析処理に必須の寄生素子の抽出処理を効率良く
且つ迅速に行なえるようになる。
【0013】第2又は第3の半導体集積回路の設計方法
において、パス選別工程が、レイアウトデータに基づい
て、複数のパスのうち遅延時間が所定量を超えるパスを
寄生素子抽出パスとして選別する工程を含むことが好ま
しい。このようにすると、配線長が所定の長さを超えな
いパスであっても、遅延時間が所定量を超えるパスを抽
出できるため、タイミング解析の精度を向上させること
ができる。
【0014】本発明に係る第4の半導体集積回路の設計
方法は、複数の素子と該複数の素子同士を接続する複数
のパスとを有する半導体集積回路における各素子の動作
タイミングを解析するためのパスに起因する寄生素子を
抽出する半導体集積回路の設計方法を対象とし、各素子
の接続情報が記述されたネットリストに基づいて、各パ
スごとに遅延時間を算出する遅延時間算出工程と、ネッ
トリストに基づいて、各素子ごとに図形パターンを作成
すると共に、作成した図形パターンごとにレイアウトを
行なってレイアウトデータを作成するレイアウトデータ
作成工程と、複数のパスのうち、算出した遅延時間が所
定量を超えるパス、又はレイアウトデータから複数のパ
スごとに一のパスに含まれる配線の配線長を算出し、算
出した配線長が所定の長さを超えるパスを寄生素子抽出
パスとして選別するパス選別工程と、レイアウトデータ
に基づいて、複数のパスから寄生素子を抽出する際に、
寄生素子抽出パスと対応する図形データのうちから寄生
素子を抽出する寄生素子抽出工程とを備えている。
【0015】第4の半導体集積回路の設計方法による
と、複数のパスのうち、算出した遅延時間が所定量を超
えるパス、又はレイアウトデータから複数のパスごとに
該パスに含まれる配線の配線長を算出しその配線長が所
定の長さを超えるパスを寄生素子抽出パスとして選別す
るパス選別工程を備え、ネットリストにより作成された
レイアウトデータに基づいて複数のパスから寄生素子を
抽出する際に、あらかじめ抽出した寄生素子抽出パスと
対応する図形データのうちから寄生素子を抽出するた
め、すべてのパスを抽出対象とする必要がなくなるの
で、素子の動作タイミングの解析処理に必須の寄生素子
の抽出処理を効率良く且つ迅速に行なえるようになる。
【0016】本発明に係る第5の半導体集積回路の設計
方法は、複数の素子と該複数の素子同士を接続する複数
のパスとを有する半導体集積回路における各素子の動作
タイミングを解析するためのパスに起因する寄生素子を
抽出する半導体集積回路の設計方法を対象とし、各素子
の接続情報が記述されたネットリストに基づいて、各パ
スごとに遅延時間を算出する遅延時間算出工程と、ネッ
トリストに基づいて、各素子ごとに図形パターンを作成
すると共に、作成した図形パターンごとにレイアウトを
行なってレイアウトデータを作成するレイアウトデータ
作成工程と、複数のパスのうち、算出した遅延時間が所
定量を超えるパス、又はレイアウトデータから複数のパ
スのうち互いに隣接するパス同士における配線の並行部
分の長さを算出し、算出した並行部分の長さが所定の長
さを超える並行パスを寄生素子抽出パスとして選別する
パス選別工程と、レイアウトデータに基づいて、複数の
パスから寄生素子を抽出する際に、寄生素子抽出パスと
対応する図形データのうちから寄生素子を抽出する寄生
素子抽出工程とを備えている。
【0017】第5の半導体集積回路の設計方法による
と、複数のパスのうち、算出した遅延時間が所定量を超
えるパス、又はレイアウトデータから複数のパスのうち
互いに隣接するパス同士における配線の並行部分の長さ
を算出しその並行部分の長さが所定の長さを超える並行
パスを寄生素子抽出パスとして選別するパス選別工程を
備え、レイアウトデータに基づいて複数のパスから寄生
素子を抽出する際に、あらかじめ抽出した寄生素子抽出
パスと対応する図形データのうちから寄生素子を抽出す
るため、すべてのパスを抽出対象とする必要がなくなる
ので、素子の動作タイミングの解析処理に必須の寄生素
子に抽出処理を効率良く且つ迅速に行なえるようにな
る。
【0018】第5の半導体集積回路の設計方法におい
て、パス選別工程が、算出した配線の並行部分の長さが
所定の長さを超えるパスをクロストークの解析対象パス
として選別する工程を含み、寄生素子抽出工程が、複数
のパスから寄生素子を抽出する際に、クロストークの解
析対象パスと対応する図形データのうちから寄生素子を
抽出する寄生素子抽出工程を含むことが好ましい。この
ようにすると、パスの遅延時間に加え、隣接配線間にお
けるクロストーク雑音を生じさせるパスをも抽出できる
ようになるため、集積回路のタイミング解析処理(シミ
ュレーション処理)を実際の回路の動作により近づける
ことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明の第1
の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0020】図1は本発明の第1の実施形態に係る半導
体集積回路の設計方法における寄生素子抽出方法の処理
フローを示している。ここでは、ネットリスト等の入力
データやレイアウトデータ等の出力データは、いわゆる
コンピュータ(CPU)により制御される設計支援装置
が扱えるファイル形式を有することを想定している。
【0021】まず、図1に示すように、ネットリスト入
力工程ST001において、動作タイミングの解析(シ
ミュレーション)処理の対象とする半導体集積回路を構
成する、例えば論理素子からなる複数の素子同士の接続
関係が記述されたネットリストを読み込む。一般に、ネ
ットリストには、素子の端子間の接続関係のみが記述さ
れており、配線長や配線位置(レイアウト)は記述され
ていない。
【0022】次に、レイアウトデータ作成工程ST00
2において、読み込まれたネットリストに記述された各
素子の接続情報に基づいて、各素子を該素子の配置(レ
イアウト)領域に物理的な配置及び配線を行なって、レ
イアウトデータを作成する。続いて、レイアウトデータ
出力工程ST003において、作成したレイアウトデー
タを適当なファイルとして出力する。
【0023】レイアウトデータ作成工程ST001及び
レイアウトデータ出力工程ST002と並行してパス選
別工程ST004を設ける。パス選別工程ST004
は、ネットリストにより規定され、信号の通路となる複
数のパスから、各配線の寄生抵抗又は寄生容量等の寄生
成分からなる寄生素子の抽出を行なうパスのみを選別す
る。これにより、寄生容量等をネットリストに含まれる
すべてのパスに対して算出すると、膨大な処理時間が必
要となり、現実的な時間内に処理を終えられなくるとい
う事態を回避できるようになる。
【0024】以下、パス選別工程ST004の詳細を説
明する。
【0025】まず、パス選択工程ST101においてネ
ットリストに含まれる複数のパスのうちの1つを選択
し、次の遅延時間計算工程ST102において、選択し
たパスの遅延時間を計算する。この工程ST102にお
いて計算される遅延時間は、後工程における寄生素子を
抽出するパスの選別のための概算であって、例えば、遅
延時間の要因をトランジスタの場合ではゲート遅延と
し、配線の場合には仮配線の遅延として判断しており、
ゲート遅延及び仮配線の遅延の計算量は共に少ない。
【0026】次に、遅延量判定工程ST103におい
て、遅延時間計算工程ST102において算出された予
備的な遅延量と所定の遅延量であるしきい値とを比較す
る。このしきい値は、信号の遅延時間によって解析対象
とする回路の動作がエラーとなる値よりもやや小さい値
に設定する。これにより、算出された遅延量が十分に小
さく寄生素子の抽出が必要でないと判定されるパスと、
算出された遅延量ではエラーが生じない程度の遅延量を
有し、さらに詳細な遅延量の見積りを必要とするパスと
に選別できる。続いて、抽出パスファイル出力工程ST
104において、しきい値以上の遅延量を有する寄生素
子抽出パスとしての抽出対象パスを抽出パスファイルと
して出力する。
【0027】以上の処理をネットリストに含まれるすべ
てのパスに対して行なう。
【0028】次に、レイアウトデータ作成工程ST00
2により作成されたレイアウトデータと、パス選別工程
ST004により作成された抽出パスファイルとを用い
て寄生素子抽出工程ST005の処理を行なう。
【0029】以下、寄生素子抽出工程ST005の詳細
を説明する。
【0030】まず、レイアウトデータ読込工程ST10
5において、前の工程ST003で出力されたレイアウ
トデータを読み込む。続いて、抽出パスファイル読込工
程ST106において、前の工程ST104で出力され
た抽出パスファイルから抽出対象パスを読み込む。従っ
て、寄生素子抽出工程ST005の前に、レイアウトデ
ータ及び抽出パスファイルが作成されておればよく、レ
イアウトデータ作成工程ST002とパス選別工程ST
004とは並列処理であって、必ずしも同時に処理する
必要はない。
【0031】次に、寄生素子抽出繰返工程ST107に
おいて、レイアウトデータに含まれるすべての図形パタ
ーン(ポリゴンデータ)に対して繰返処理を行なう。ま
ず、図形選択工程ST108において、レイアウトデー
タに含まれる複数のポリゴンデータうちの1つを選択す
る。ここで、図形パターンが配線を表わす図形パターン
及び素子を表わす図形パターンからなる場合には、これ
ら複数のポリゴンデータを一のデータとして選択しても
よい。
【0032】次に、抽出判定工程ST109において、
選択された図形パターンが抽出対象パスに含まれる図形
パターンであるか否かを判定する。選択された図形パタ
ーンが抽出対象パスに含まれる場合には、寄生素子抽出
工程ST110において、LPE(layout parameter e
xtraction)法等を用いて、選択された図形パターンを含
む抽出対象パスから寄生素子を抽出する。従って、選択
された図形パターンが抽出対象パスに含まれない場合に
は、寄生素子抽出工程ST110が省略されるため、寄
生素子抽出工程ST110に要する処理時間を短縮する
ことができる。
【0033】次に、寄生素子出力工程ST006におい
て、寄生素子抽出工程ST110において抽出された寄
生素子をファイルとして出力する。
【0034】以下、実際の回路を例にとって寄生素子の
抽出方法を説明する。
【0035】図2は本実施形態に係る寄生素子抽出方法
を説明するためのネットリストを論理回路図として表わ
している。図2において、符号11A、12A及び13
Aは各パスの始点を表わし、符号14A、15A及び1
6Aは各パスの終点を表わしている。図2に示すネット
リストには、7つのパスが含まれている。ここで、パス
は該パスの始点と終点とを含むネットの集まりとして構
成され、電気的な信号の流れを表わしている。
【0036】第1のパスは、第1の始点11Aと機能素
子である第1のインバータ素子17Aの入力端子とが第
1のネット18Aにより接続され、第1のインバータ素
子17Aの出力端子と第1のNAND素子19Aの一方
の入力端子とが第2のネット20Aにより接続され、第
1のNAND素子19Aの出力端子と第2のインバータ
素子21Aの入力端子とが第3のネット22Aにより接
続され、第2のインバータ素子21Aの出力端子と第1
の終点14Aとが第4のネット23Aにより接続されて
構成されている。
【0037】第2のパスは、第2の始点12Aと第3の
インバータ素子24Aの入力端子とが第5のネット25
Aにより接続され、第3のインバータ素子24Aの出力
端子と第2のNAND素子26Aの一方の入力端子とが
第6のネット27Aにより接続され、第2のNAND素
子26Aの出力端子と第4のインバータ素子28Aの入
力端子とが第7のネット29Aにより接続され、第4の
インバータ素子28Aの出力端子と第5のインバータ素
子30Aとが第8のネット31Aにより接続され、第5
のインバータ素子30Aの出力端子と第1のNAND素
子19Aの他方の入力端子とが第9のネット32Aによ
り接続され、第1のNAND素子19Aの出力端子と第
2のインバータ素子21Aの入力端子とが第3のネット
22Aにより接続され、第2のインバータ素子21Aの
出力端子と第1の終点14Aとが第4のネット23Aに
より接続されて構成されている。
【0038】第3のパスは、第2の始点12Aと第3の
インバータ素子24Aの入力端子とが第5のネット25
Aにより接続され、第3のインバータ素子24Aの出力
端子と第2のNAND素子26Aの一方の入力端子とが
第6のネット27Aにより接続され、第2のNAND素
子26Aの出力端子と第4のインバータ素子28Aの入
力端子とが第7のネット29Aにより接続され、第4の
インバータ素子28Aの出力端子と第6のインバータ素
子33Aとが第8のネット31Aにより接続され、第6
のインバータ素子33Aの出力端子と第2の終点15A
とが第10のネット34Aにより接続されて構成されて
いる。
【0039】第4のパスは、第2の始点12Aと第3の
インバータ素子24Aの入力端子とが第5のネット25
Aにより接続され、第3のインバータ素子24Aの出力
端子と第2のNAND素子26Aの一方の入力端子とが
第6のネット27Aにより接続され、第2のNAND素
子26Aの出力端子と第4のインバータ素子28Aの入
力端子とが第7のネット29Aにより接続され、第4の
インバータ素子28Aの出力端子と第7のインバータ素
子35Aとが第8のネット31Aにより接続され、第7
のインバータ素子35Aの出力端子と第3の終点16A
とが第11のネット36Aにより接続されて構成されて
いる。
【0040】第5のパスは、第3の始点13Aと第2の
NAND素子26Aの他方の入力端子とが第12のネッ
ト37Aにより接続され、第2のNAND素子26Aの
出力端子と第4のインバータ素子28Aの入力端子とが
第7のネット29Aにより接続され、第4のインバータ
素子28Aの出力端子と第5のインバータ素子30Aと
が第8のネット31Aにより接続され、第5のインバー
タ素子30Aの出力端子と第1のNAND素子19Aの
他方の入力端子とが第9のネット32Aにより接続さ
れ、第1のNAND素子19Aの出力端子と第2のイン
バータ素子21Aの入力端子とが第3のネット22Aに
より接続され、第2のインバータ素子21Aの出力端子
と第1の終点14Aとが第4のネット23Aにより接続
されて構成されている。
【0041】第6のパスは、第3の始点13Aと第2の
NAND素子26Aの他方の入力端子とが第12のネッ
ト37Aにより接続され、第2のNAND素子26Aの
出力端子と第4のインバータ素子28Aの入力端子とが
第7のネット29Aにより接続され、第4のインバータ
素子28Aの出力端子と第6のインバータ素子33Aと
が第8のネット31Aにより接続され、第6のインバー
タ素子33Aの出力端子と第2の終点15Aとが第10
のネット34Aにより接続されて構成されている。
【0042】第7のパスは、第3の始点13Aと第2の
NAND素子26Aの他方の入力端子とが第12のネッ
ト37Aにより接続され、第2のNAND素子26Aの
出力端子と第4のインバータ素子28Aの入力端子とが
第7のネット29Aにより接続され、第4のインバータ
素子28Aの出力端子と第7のインバータ素子35Aと
が第8のネット31Aにより接続され、第7のインバー
タ素子35Aの出力端子と第3の終点16Aとが第11
のネット36Aにより接続されて構成されている。
【0043】図3は以上説明した第1のパス(パス1)
から第7のパス(パス7)を列挙したパスリストを示し
ている。インバータ素子等の機能素子もパスに分類する
ことができ、例えば、第1のインバータ17Aはパス1
に含まれる。
【0044】図4はレイアウトデータ作成工程ST00
2により作成されたレイアウトデータであって、図2に
示す論理回路と対応する物理的な回路図を表わしてい
る。図4において、例えば、図形パターン11Bは図2
に示す第1の始点11Aと対応するシンボルを表わし、
図形パターン17Bは図2に示す第1のインバータ素子
17Aと対応するセルを表わし、図形パターン18Bは
図2に示す第1のネット18Aと対応する配線を表わし
ている。このようにレイアウトデータはポリゴンデータ
の集合体からなる。
【0045】以下、図1に示すパス選別工程ST004
について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0046】まず、図1に示すパス選択工程ST101
において、図3に示すパスリストに含まれる複数のパス
のうちの1つ、例えば、パス1から順次選択する。次
に、遅延時間計算工程ST102において、選択したパ
ス1に対して第1のネット18Aから第4のネット23
Aまで信号が伝搬する際の遅延時間を計算する。続い
て、遅延量判定工程ST103において、動作エラーが
起きる遅延時間よりもやや少ない遅延量で定義されたし
きい値と比較し、該しきい値以上の遅延量であると判定
された場合には、抽出パスファイル出力工程ST104
において、選択したパス名を抽出対象パスとして選別し
抽出パスファイルに出力する。この一連の処理をパス7
まで行ない、その結果、図5に示すように、抽出対象パ
スとしてしきい値以上の遅延量を持つパス2が登録され
た抽出パスファイルが作成されて出力される。
【0047】次に、図1に示す寄生素子抽出工程ST0
05について図面を参照しながら説明する。
【0048】まず、図1に示すレイアウトデータ読込工
程ST105において、図4に示すレイアウトデータを
読み込み、続いて、抽出パスファイル読込工程ST10
6において、抽出パスファイルから抽出対象パスである
パス2を読み込み、それぞれ装置の主記憶に保持する。
次に、図形選択工程ST108において、レイアウトデ
ータから、例えば図4に示す図形パターン25Bを選択
し、抽出判定工程ST109において、選択された図形
パターン25Bが抽出対象パスに含まれる図形パターン
であるか否かを判定する。図形パターン25Bは抽出対
象パス2に含まれる第5のネット25Aと対応するた
め、次の寄生素子抽出工程ST110において、図形パ
ターン25Bから所定の手法を用いて寄生素子を抽出す
る。次に、図形パターン37Bが選択された場合には、
抽出パスファイルに図形パターン37Bと対応するパス
が登録されていないため、寄生素子抽出処理が行なわれ
ない。
【0049】図6はレイアウトデータから抽出された寄
生素子と図2に示す論理回路とを併合した回路を表わし
ている。図6に示すように、例えば、パス2に含まれる
第5のネット25Aには、寄生抵抗25a及び寄生容量
25bからなる寄生素子25Cが付加されている。
【0050】以上説明したように、本実施形態による
と、ネットリストから作成される複数のパスのうち、し
きい値以上の遅延量が算出されたパスを抽出対象パスと
してあらかじめ選別しておくため、レイアウトデータに
含まれる図形パターンから寄生素子を抽出する際に、該
レイアウトデータに含まれるすべての図形パターンでは
なく、抽出対象パスに含まれる図形に対してのみ寄生素
子抽出処理を行なうので、寄生素子の抽出処理時間を大
幅に短縮することができる。
【0051】なお、本実施形態は、図1に示す抽出パス
ファイル出力工程ST104において抽出対象をパスと
したが、これに限らず、パスを構成するネットを抽出対
象とする抽出ネットファイルを作成してもよい。この場
合には、抽出判定工程ST109において、選択した図
形が抽出対象のネットを構成する図形か否かを判定す
る。ここで、抽出ネットファイルの形式は適当でよく、
例えば、図5に示す抽出パスファイルにおける『パス
2』の記述を除いた形式でよい。
【0052】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0053】図7は本発明の第2の実施形態に係る半導
体集積回路の設計方法における寄生素子抽出方法の処理
フローを示している。図7において、図1に示す構成要
素と同一の構成要素には同一の符号を付している。
【0054】まず、図7に示すように、ネットリスト入
力工程ST001において、タイミングシミュレーショ
ンの対象とする半導体集積回路を構成する複数の素子に
ついて記述されたネットリストを読み込む。
【0055】次に、レイアウトデータ作成工程ST00
2において、読み込まれたネットリストに記述された各
素子の接続情報に基づいて、レイアウト領域に各素子の
物理的な配置及び配線を行なって、レイアウトデータを
作成する。
【0056】次に、配線長出力工程ST010におい
て、作成されたレイアウトデータから配線と対応する図
形パターンを抽出し、抽出した図形パターンから配線長
を算出して配線長情報として出力する。配線の配線長は
信号の遅延に密接に関係し、配線が長くなればなる程、
寄生素子の影響が遅延量に大きく作用することとなる。
その後、レイアウトデータ出力工程ST003におい
て、作成したレイアウトデータを出力する。
【0057】次に、パス選別工程ST011を説明す
る。
【0058】まず、パス選択工程ST101においてネ
ットリスト又はパスリストに含まれる複数のパスのうち
の1つを選択する。
【0059】次に、最大配線長抽出工程ST111にお
いて、例えば、選択された一のパスを対象とし、レイア
ウトデータの配線と対応する各図形データから、配線長
出力工程ST010により作成された配線長情報に基づ
いて、一のパスに含まれる複数の配線のうちの最大又は
最大に準ずる配線長を抽出する。
【0060】次に、配線長判定工程ST112におい
て、抽出された配線の配線長を、例えば動作エラーが生
じる配線長よりもやや短い所定のしきい値と比較する。
このしきい値以上の配線長を持つパスは、信号の遅延に
関して寄生素子の影響を大きく受けると考えられるた
め、しきい値以上の配線長を持つ配線から寄生素子を抽
出してより詳細な解析を行なうことが求められる。次
に、ネットリストに含まれるすべてのパスに対して、最
大配線長抽出工程ST111及び配線長判定工程ST1
12の処理を行なう。
【0061】その後は、第1の実施形態と同様に、寄生
素子抽出工程ST005及び寄生素子出力工程ST00
6における各処理を行なう。
【0062】以下、図2に示す論理回路図及び図4に示
すレイアウトデータを参照しながらパス選別工程ST0
11を説明する。
【0063】図8は図7に示す配線長出力工程ST01
0により出力された配線長情報を示している。例えば、
第1のネット18Aと対応する図形パターン(配線)1
8Bの配線長は20μmであり、第2のネット20Aと
対応する図形パターン(配線)20Bの配線長は70μ
mであることを表わしている。
【0064】ここで、パス選択工程ST101において
パス1が選択されたとする。図3のパスリストに示すよ
うに、パス1には第1のネット18A、第2のネット2
0A、第3のネット22A及び第4のネット23Aが含
まれている。
【0065】次の最大配線長抽出工程ST111におい
て、図8に示す各パスのネットと対応した図形パターン
の配線長があらかじめ算出されている配線長情報を検索
することにより、パス1に含まれる配線の最大値として
第2のネット20Aと対応する配線の配線長である70
μmが抽出される。
【0066】次に、配線長判定工程ST112におい
て、最大配線長のしきい値を例えば50μmとすると、
第2のネット20Aと対応する配線20Bの配線長が7
0μmであり判定結果が真となるため、抽出パスファイ
ル出力工程ST104においてパス1が抽出対象パスと
して抽出パスファイルに出力される。
【0067】他のパス2〜パス7に対しても同様に、パ
ス選別工程ST011を行なうと、パス2〜パス7の各
配線の配線長はいずれも50μmよりも小さいため、図
9に示すようにパス1のみを含む抽出パスファイルが得
られる。
【0068】図10は、レイアウトデータから抽出され
た、配線長がしきい値以上の配線を含むパスの寄生素子
と図2に示す論理回路とを併合した回路を表わしてい
る。図10に示すように、例えば、パス1に含まれる第
1のネット18Aには、寄生抵抗18a及び寄生容量1
8bからなる寄生素子18Cが付加されている。
【0069】このように、本実施形態によると、ネット
リストから作成される複数のパスのうち、所定のしきい
値以上の配線長が算出されたパスを抽出対象パスとして
あらかじめ選別しておくため、レイアウトデータに含ま
れる図形パターンから寄生素子を抽出する際に、すべて
の図形パターンではなく、抽出対象パスに含まれる配線
図形に対してのみ寄生素子抽出処理を行なうので、寄生
素子の抽出処理時間を大幅に短縮することができる。
【0070】なお、最大配線長抽出工程ST111にお
いて、各パスごとの配線長の総和を算出してもよい。但
し、この場合には、最大配線長のしきい値を新たに設定
し直す必要がある。
【0071】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0072】図11は本発明の第3の実施形態に係る半
導体集積回路の設計方法における寄生素子抽出方法の処
理フローを示している。図11において、図7に示す構
成要素と同一の構成要素には同一の符号を付している。
【0073】まず、図11に示すように、ネットリスト
入力工程ST001において、タイミングシミュレーシ
ョンの対象とする半導体集積回路を構成する複数の素子
について記述されたネットリストを読み込む。
【0074】次に、レイアウトデータ作成工程ST00
2において、読み込まれたネットリストに記述された各
素子の接続情報に基づいて、レイアウト領域に各素子の
物理的な配置及び配線を行なって、レイアウトデータを
作成する。
【0075】次に、並行長出力工程ST012におい
て、作成されたレイアウトデータから配線と対応する図
形パターンのうち互いに隣接する図形パターンを抽出
し、抽出された図形パターンの並行部分の並行長を算出
して並行長情報として出力する。配線の並行長は、隣接
する配線同士が相互に影響を及ぼし合い、信号の遅延量
を増大させる要因となるため、配線の並行長が長くなれ
ばなる程遅延に対する影響が大きくなる。その後、レイ
アウトデータ出力工程ST003において、作成したレ
イアウトデータを出力する。
【0076】次に、パス選別工程ST013を説明す
る。
【0077】まず、パス選択工程ST101においてネ
ットリストに含まれる複数のパスのうちの1つを選択す
る。
【0078】次に、最大並行長抽出工程ST113にお
いて、例えば、選択された一のパスを対象とし、レイア
ウトデータの配線と対応する各図形データから、並行長
出力工程ST012により作成された並行長情報に基づ
いて、一のパスに含まれる複数の配線のうち、互いに隣
接する配線同士における配線の並行部分の長さを抽出す
る。
【0079】次に、並行長判定工程ST114におい
て、抽出された配線の並行長を、例えば動作エラーが生
じる並行長よりもやや短い所定のしきい値と比較する。
しきい値以上の並行長を持つ一対のパスは、信号の遅延
に関して寄生素子の影響を大きく受けると考えられるた
め、しきい値以上の並行長を持つ一対の配線から寄生素
子を抽出してより詳細な解析を行なうことが求められ
る。次に、ネットリストに含まれるすべてのパスに対し
て、最大並行長抽出工程ST113及び並行長判定工程
ST114の処理を行なう。
【0080】その後、第2の実施形態と同様に、寄生素
子抽出工程ST005及び寄生素子出力工程ST006
における各処理を行なう。
【0081】以下、図2に示す論理回路図及び図4に示
すレイアウトデータを用いる場合のパス選別工程ST0
13を説明する。
【0082】ここで、配線の並行長を定義する。図12
は配線の一部が互いに隣接するように配置された第1の
配線41及び第2の配線42を表わしている。図12に
示すように、互いに、間隔Sをおいて隣接する配線4
1、42における並行に延びる並行部分の長さを並行長
Lとする。従って、並行部分は必ずしも数学的な意味で
の平行でなくてもよい。
【0083】図13は図11に示す並行長出力工程ST
012により出力された並行長情報を示している。例え
ば、パス1の第1のネット18Aと対応する図形パター
ン(配線)18Bと、パス2の第5のネット25Aと対
応する図形パターン(配線)25Bとの間隔Sは1μm
で並行長Lは5μmであることを表わしている。
【0084】ここで、パス選択工程ST101において
パス1が選択されたとする。図3のパスリストに示すよ
うに、パス1には第1のネット18A、第2のネット2
0A、第3のネット22A及び第4のネット23Aが含
まれている。図13に示す並行長情報に示すように、パ
ス1を含む情報は、項目番号の0001、0005、0
008、0009及び0010である。これにより、パ
ス1においては、項目番号0010の並行長L=25μ
mが最大値を示すことが分かる。
【0085】次に、最大並行長抽出工程ST114にお
いて、図13に示す各パスのネットと対応する図形パタ
ーン同士の並行長があらかじめ算出されている並行長情
報を検索することにより、パス1に含まれる並行長の最
大値として25μmが抽出される。
【0086】次に、並行長判定工程ST114におい
て、最大並行長のしきい値を例えば20μmとすると判
定結果が真となるため、抽出パスファイル出力工程ST
104においてパス1が抽出対象パスとして抽出パスフ
ァイルに出力される。続いて、他のパスに対しても同様
の処理を行なうと、パス1と隣接するパスを含めて図1
4に示すように、パス1、2、3、5及び6を含む抽出
パスファイルが作成される。
【0087】図15は、レイアウトデータから抽出され
た、互いに隣接する配線の並行部分の長さがしきい値以
上の配線を含むパスの寄生素子と図2に示す論理回路と
を併合した回路を表わしている。図15に示すように、
例えば、パス1に含まれる第1のネット18Aには、寄
生抵抗18a及び寄生容量18bからなる寄生素子18
Cが付加され、パス1と隣接するパス2に含まれる第5
のネット25Aには、寄生抵抗25a及び寄生容量25
bからなる寄生素子25Cが付加されている。
【0088】以上説明したように、本実施形態による
と、ネットリストから作成される複数のパスのうち互い
に隣接する配線同士における並行部分の長さがしきい値
以上である並行パスを抽出対象パスとしてあらかじめ選
別しておくため、レイアウトデータに含まれる図形パタ
ーンから寄生素子を抽出する際に、すべての図形パター
ンではなく、抽出対象パスに含まれる配線図形に対して
のみ寄生素子抽出処理を行なうので、寄生素子の抽出処
理時間を大幅に短縮することができる。
【0089】なお、最大並行長抽出工程ST113にお
いて、各パスごとに含まれる配線の並行長の総和を算出
してもよい。この場合には、最大並行長のしきい値を新
たに設定し直す必要がある。
【0090】(第4の実施形態)以下、本発明の第4の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0091】図16は本発明の第4の実施形態に係る半
導体集積回路の設計方法における寄生素子抽出方法の処
理フローを示している。図16において、図7に示す構
成要素と同一の構成要素には同一の符号を付すことによ
り説明を省略する。図16に示すように、本実施形態に
係るパス選別工程ST014は、ネットリストの各パス
ごとに行なう、遅延量判定工程ST103及び配線長判
定工程ST112を備えている。これにより、各パスが
信号の遅延量がしきい値に満たず且つ配線長がしきい値
以上の配線を含む場合、又は配線長がしきい値に満たず
且つ遅延量がしきい値以上の配線を含む場合でも、該パ
スは抽出対象パスとして選別されるため、後工程の寄生
素子抽出工程ST005において、寄生素子の抽出の漏
れが少なくなる。従って、適切なタイミング解析処理を
従来よりも短時間で行なえるようになる。
【0092】図2に示す論理回路図を例に採ると、図1
7に示すように、抽出パスファイルには、遅延量判定工
程ST103においてパス2が選別され、配線長判定工
程ST112においてパス1が選別される。
【0093】図18は、レイアウトデータから抽出され
た、信号の遅延量がしきい値以上のパス又は配線長がし
きい値以上の配線を含むパスの寄生素子と図2に示す論
理回路とを併合した回路を表わしている。図18に示す
ように、例えば、パス1に含まれる第1のネット18A
には、寄生抵抗18a及び寄生容量18bからなる寄生
素子18Cが付加され、パス1と隣接するパス2に含ま
れる第5のネット25Aには、寄生抵抗25a及び寄生
容量25bからなる寄生素子25Cが付加されている。
【0094】以上説明したように、本実施形態による
と、ネットリストから作成される複数のパスのうち、遅
延量がしきい値以上のパス又は配線長がしきい値以上の
配線を含むパスを抽出対象パスとしてあらかじめ選別し
ておくため、レイアウトデータに含まれる図形パターン
から寄生素子を抽出する際に、すべての図形パターンで
はなく、抽出対象パスに含まれる配線図形に対してのみ
寄生素子抽出処理を行なうので、寄生素子の抽出の漏れ
が少なくり、且つ、寄生素子の抽出の処理時間を大幅に
短縮することができる。
【0095】なお、最大配線長抽出工程ST111にお
いて、各パスごとの配線長の総和を算出してもよい。但
し、この場合には、最大配線長のしきい値を新たに設定
し直す必要がある。
【0096】(第4の実施形態の一変形例)以下、本発
明の第4の実施形態の一変形例について図面を参照しな
がら説明する。
【0097】図19は本発明の第4の実施形態の一変形
例に係る半導体集積回路の設計方法における寄生素子抽
出方法の処理フローを示している。図19に示すよう
に、遅延量判定工程ST103の後に、パスに含まれる
配線長がしきい値以上の配線を判定することにより寄生
素子の抽出対象するのではなく、第3の実施形態のよう
に、互いに隣接する配線における並行部分の長さを選別
の判定に用いる最大並行長抽出工程ST113及び並行
長判定工程ST114を設けている。従って、本変形例
において、図2に示す論理回路図及び図4に示すレイア
ウトデータを用いると、図14に示す隣接パス間の並行
長情報が反映された抽出パスファイルが生成される。
【0098】このように本変形例によると、ネットリス
トから作成される複数のパスのうち、遅延量がしきい値
以上のパス又は互いに隣接する配線の並行部分の長さが
しきい値以上の配線を含むパスを抽出対象パスとしてあ
らかじめ選別しておくため、レイアウトデータに含まれ
る図形パターンから寄生素子を抽出する際に、すべての
図形パターンではなく、抽出対象パスに含まれる配線図
形に対してのみ寄生素子抽出処理を行なうので、寄生素
子の抽出の漏れが少なくなり、且つ、寄生素子の抽出の
処理時間を大幅に短縮することができる。
【0099】(第5の実施形態)以下、本発明の第5の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0100】図20は本発明の第5の実施形態に係る半
導体集積回路の設計方法における寄生素子抽出方法の処
理フローを示している。図20において、図1又は図7
に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し
ている。
【0101】図16に示す第4の実施形態との相違点
は、第4の実施形態のパス選別工程ST014におい
て、レイアウトデータが作成された後、各パスごとに遅
延時間を計算する構成を採るが、本実施形態において
は、レイアウトデータの作成処理と並行して各パスの遅
延時間を算出する構成を採る点である。
【0102】具体的には、図20に示すように、ネット
リスト入力工程ST001の後に、遅延時間算出工程S
T016において、入力されたネットリストを用いて各
パスごとに遅延時間を計算し、次の遅延テーブル出力工
程ST017において計算結果を遅延テーブルに出力す
る。図21は図2に示す論理回路を対象とした場合の遅
延テーブルの一例を示しており、例えば、パス1におけ
る第1の始点から第1の終点までの遅延時間が1.2n
sであることを表わしている。なお、遅延テーブルは内
部記憶に出力してもよく、またファイルとして外部記憶
に出力してもよい。
【0103】遅延テーブル出力工程ST017と並行し
て、レイアウトデータ作成工程ST002、配線長出力
工程ST010及びレイアウトデータ出力工程ST00
3を設ける。従って、遅延テーブルとレイアウトデータ
とが揃った後に、本実施形態のパス選別工程ST018
に移る。
【0104】パス選別工程ST018のパス選択工程S
T101において、ネットリスト又はパスリストに含ま
れる複数のパスのうちの1つを選択した後、遅延時間取
得工程ST115において、あらかじめ作成しておいた
遅延テーブルから、選択されたパスの遅延時間を取得す
る。続いて、遅延量判定工程ST103において、遅延
量のしきい値を2.0nsとすると、図21に示す遅延
テーブルからパス2が抽出対象パスとして選別され、次
の、最大配線長抽出工程ST111及び配線長判定工程
ST112において、図8に示す配線長情報からパス1
が抽出対象パスとして選別されることとなる。
【0105】このように、本実施形態によると、パス選
別工程ST018において、各パスごとに遅延時間を計
算するのではなく、レイアウトデータ作成時に並行して
各パスの遅延時間を計算しておくため、パス選別工程S
T018においては遅延テーブルを参照するだけでよ
く、従ってパス選別の処理時間を短縮することができ
る。
【0106】なお、最大配線長抽出工程ST111にお
いて、各パスごとの配線長の総和を算出してもよい。但
し、この場合には、最大配線長のしきい値を新たに設定
し直す必要がある。
【0107】(第5の実施形態の一変形例)以下、本発
明の第5の実施形態の一変形例について図面を参照しな
がら説明する。
【0108】図22は本発明の第5の実施形態の一変形
例に係る半導体集積回路の設計方法における寄生素子抽
出方法の処理フローを示している。図22に示すよう
に、遅延量判定工程ST103の後に、パスに含まれる
配線長がしきい値以上の配線を判定することにより寄生
素子の抽出対象するのではなく、第3の実施形態のよう
に、互いに隣接する配線における並行部分の長さを選別
の判定に用いる最大並行長抽出工程ST113及び並行
長判定工程ST114を設けている。
【0109】従って、本変形例によると、互いに隣接す
る配線の影響を考慮した抽出パスの作成が可能となる。
【0110】(第6の実施形態)以下、 以下、本発明
の第6の実施形態について図面を参照しながら説明す
る。
【0111】図23及び図24は本発明の第6の実施形
態に係る半導体集積回路の設計方法における寄生素子抽
出方法の処理フローを示している。図23及び図24に
おいて、図22に示す構成要素と同一の構成要素には同
一の符号を付している。
【0112】本実施形態は、互いに隣接する配線間に生
じるクロストーク雑音を解析するパスをもパス選別工程
において選別することを特徴とする。
【0113】図23及び図24に示すように、本実施形
態に係る抽出方法は、第5の実施形態と同様のネットリ
ストに基づく遅延テーブル及びレイアウトデータを作成
した後に、寄生素子の抽出対象を選別するパス選別工程
ST020と、選別されたパスを対象として寄生素子の
抽出を行なう寄生素子抽出工程ST021とを備えてい
る。
【0114】パス選別工程ST020を説明する。
【0115】まず、図23に示すように、遅延量判定工
程ST103において、選択されたパスを遅延テーブル
内で検索し、検索されたパスの遅延量がしきい値以上で
あると判定された場合には、遅延解析パスファイル出力
工程ST121において該パスを遅延解析対象パスとし
て遅延解析パスファイルに出力する。
【0116】次に、最大並行長算出工程ST122にお
いて、選択されたパスと該パスと隣接するパスとの並行
部分の並行長を算出する。算出されたパスの並行長がし
きい値以上であると判定された場合には、クロストーク
解析パスファイル出力工程ST123において該パスを
クロストーク解析対象パスとしてクロストーク解析パス
ファイルに出力する。
【0117】以上の処理をすべてのネットリストに対し
て行なう。
【0118】次に、寄生素子抽出工程ST021を説明
する。
【0119】まず、図24に示すように、レイアウトデ
ータ読込工程ST105、遅延解析パスファイル読込工
程ST123及びクロストーク解析パスファイル読込工
程ST124において、レイアウトデータ、遅延解析パ
スファイル及びクロストーク解析パスファイルを順次読
み込み、装置の主記憶に保持する。但し、データの読込
順序は任意でよい。
【0120】次に、読み込まれたレイアウトデータの図
形データごとに繰り返し処理ST125を行なう。
【0121】すなわち、遅延対象図形判定工程ST12
6において遅延に関する図形データか否かを判定し、判
定が真の場合には寄生素子抽出工程ST127において
選択中のパスから寄生素子を抽出する。
【0122】次に、クロストーク対象図形判定工程ST
128においてクロストークに関する図形データか否か
を判定し、判定が真の場合には隣接配線相互作用による
寄生素子抽出工程ST129において選択中のパスから
クロストーク雑音を生じさせる寄生素子を抽出する。
【0123】以下、図2に示す論理回路図及び図4に示
すレイアウトデータを用いる場合のパス選別工程ST0
20及び寄生素子抽出工程ST021を説明する。
【0124】ここでは、図13が並行長情報となり、図
21がしきい値を2.0nsとしたときの遅延テーブル
となる。また、図25は遅延解析パスファイル出力工程
ST121において出力された遅延解析パスファイルの
内容を表わし、図26はクロストーク解析パスファイル
出力工程ST123において、最大並行長のしきい値を
20μmとしたときのクロストーク解析パスファイルの
内容を表わしている。
【0125】ここで、パス選択工程ST101におい
て、例えば、パス1が選択されたとする。図3に示すよ
うに、パス1には第4のネット23Aが含まれており、
第4のネット23Aは配線を表わす図形データ23Bと
対応する。従って、図13から分かるように、第4のネ
ット23Aと対応する図形データ23Bと、該図形デー
タ23Bと隣接する配線の図形データ34Bとの並行長
は25μmであり、しきい値の20μmを超えている。
【0126】さらに、図2及び図3から分かるように、
図形データ34Bは第10のネット34Aと対応し、該
第10のネット34Aはパス3とパス6とに含まれる。
その結果、パス1とパス3との間及びパス1とパス6と
の間には信号の相互作用が発生する可能性が高いと判断
してクロストーク解析パスファイルに出力する。残りの
パスについても配線と対応する並行部分の長さの判定及
び選別を行なって、さらに重複を排除したものが図26
に示すクロストーク解析パスファイルである。
【0127】図27は、レイアウトデータから抽出され
た、信号の遅延量がしきい値以上のパス又は互いに隣接
する配線の並行部分の長さがしきい値以上の配線を含む
パスのクロストークを生じさせる可能性が高い寄生素子
と図2に示す論理回路とを併合した回路を表わしてい
る。図27に示すように、例えば、パス2に含まれる第
5のネット25Aには、遅延解析用の寄生素子25Cが
抽出されて付加され、パス1と隣接するパス3に含まれ
る第5のネット25Aには、クロストーク解析用のカッ
プリング容量51が抽出されて付加されている。
【0128】以上説明したように、本実施形態による
と、ネットリストから作成される複数のパスのうち、遅
延量がしきい値以上のパスを遅延解析対象パスとし、さ
らに、互いに隣接する配線の並行部分の長さがしきい値
以上の配線を含むパスをクロストーク解析対象パスとし
てあらかじめ選別しておくため、レイアウトデータに含
まれる図形パターンから寄生素子を抽出する際に、すべ
ての図形パターンではなく、解析対象パスに含まれる配
線図形に対してのみ寄生素子の抽出処理又はクロストー
クの解析を要するパスには配線間に生じるカップリング
容量を抽出する抽出処理を行なう。これにより、遅延を
生じさせる寄生素子又はクロストーク雑音を生じさせる
寄生素子というように抽出対象を絞ることができる。こ
のため、抽出対象としていない寄生素子の抽出処理を省
くことができるので、遅延に関する寄生素子及びクロス
トークに関する寄生素子の抽出処理時間を大幅に短縮で
きるようになる。
【0129】なお、最大並行長算出工程ST122にお
いて、各パスごとに含まれる配線の並行長の総和を算出
してもよい。この場合には、最大並行長のしきい値を新
たに設定し直す必要がある。
【0130】(第7の実施形態)以下、本発明の第7の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0131】図28及び図29は本発明の第7の実施形
態に係る半導体集積回路の設計方法における寄生素子抽
出方法の処理フローを示している。図28及び図29に
おいて、図11、図23及び図24に示す構成要素と同
一の構成要素には同一の符号を付すことにより説明を省
略する。第7の実施形態と第6の実施形態との相違点は
2つあり、第1の相違点は、並行長出力工程ST012
及びレイアウトデータ出力工程ST003と並行して、
パス選別工程ST022において所定の遅延時時間以上
の遅延量を有するパスを遅延解析対象パスとしてあらか
じめ選別する点である。
【0132】第2の相違点は、第6の実施形態のように
パス選別工程ST022でクロストーク解析対象パスを
選別するのではなく、寄生素子抽出工程ST023にお
いて、選択されたレイアウトデータの図形データと該図
形データと隣接する図形データ(配線)との並行長をレ
イアウトデータ作成時に作成しておいた並行長情報に基
づいて判定する点である。
【0133】具体例として、図2に示す論理回路図及び
図4に示すレイアウトデータを用いる場合を説明する。
ここでは、並行長出力工程ST012において、図4に
示すレイアウトデータから、例えば図13に示す並行長
情報が生成される。また、パス選別工程ST022にお
いて、図2に示す論理回路図(ネットリスト)から、例
えば図25に示すようにパス2を含む遅延解析パスファ
イルが生成される。
【0134】次に、寄生素子抽出工程ST023の図形
選択工程ST108において、図4における配線と対応
する図形データ34Bが選択されたとする。この場合
は、図形データ34Bと対応する第10のネット34A
は遅延解析対象パスであるパス2に含まれないため、遅
延対象図形判定工程ST126における判定は偽となる
ので、次の寄生素子抽出工程ST127における寄生素
子抽出処理を省略できる。
【0135】次に、並行長取得工程ST131におい
て、あらかじめ作成された並行長情報から、図形データ
34Bと隣接する配線の並行長情報を取得する。
【0136】次に、並行長判定工程ST132におい
て、並行長のしきい値を20μmとすると、図13に示
すデータリストの項目番号0010から分かるように並
行長が25μmであり、しきい値の20μmを超えてい
るため判定が真となり、従って、次の隣接配線相互作用
による寄生素子抽出工程ST133において、クロスト
ーク雑音を生じさせる寄生素子が抽出される。
【0137】図30は、レイアウトデータから抽出され
た、信号の遅延量がしきい値以上のパス又は互いに隣接
する配線の並行部分の長さがしきい値以上の配線を含む
パスのクロストークを生じさせる可能性が高い寄生素子
と図2に示す論理回路とを併合した回路を表わしてい
る。図30に示すように、例えば、パス2には遅延解析
用の寄生素子25Cが抽出されて付加されると共に、パ
ス2に含まれる第4のネット23Aとパス2と隣接する
パス3に含まれる第10のネット34Aとの間には、ク
ロストーク解析用のカップリング容量61が抽出されて
付加されている。
【0138】このように、本実施形態によると、遅延に
関するパス選別工程ST022を寄生素子抽出工程ST
023よりも前に設けて、寄生素子の抽出が必要なパス
と必要でないパスとに選別しておく。さらに、パス選別
工程ST022と並行してレイアウトデータから各配線
の並行長情報を作成しておく。その後、寄生素子抽出工
程ST023において、遅延の解析が必要なパスには遅
延解析用の寄生素子を抽出すると共にクロストークの解
析が必要なパスには配線間のカップリング容量を抽出す
るため、必要でない寄生素子の抽出処理を省くことがで
きるので、遅延関する寄生素子及びクロストークに関す
る寄生素子の抽出処理時間をより短縮できる。
【0139】
【発明の効果】本発明に係る半導体集積回路の設計方法
によると、ネットリストに含まれるすべてのパスに対し
て寄生素子の抽出処理行なわなくても済むため、タイミ
ング解析処理に必須の寄生素子の抽出処理を効率良く且
つ迅速に行なえるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路
の設計方法における寄生素子抽出方法を示すフローチャ
ート図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路
の設計方法における寄生素子抽出方法を説明するための
ネットリストを表わした論理回路図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路
の設計方法における寄生素子抽出方法を説明するための
パスリストである。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路
の設計方法における寄生素子抽出方法のレイアウトデー
タを示し、図2に示す論理回路と対応する物理的な回路
図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路
の設計方法における寄生素子抽出時に用いる抽出対象パ
スを格納する抽出パスファイルの内容を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路
の設計方法における寄生素子抽出方法のレイアウトデー
タから抽出された寄生素子と図2に示す論理回路とを併
合した回路図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路
の設計方法における寄生素子抽出方法を示すフローチャ
ート図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路
の設計方法における寄生素子抽出方法の配線長情報の内
容を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路
の設計方法における寄生素子抽出時に用いる抽出対象パ
スを格納する抽出パスファイルの内容を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回
路の設計方法における寄生素子抽出方法のレイアウトデ
ータから抽出された寄生素子と図2に示す論理回路とを
併合した回路図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に係る半導体集積回
路の設計方法における寄生素子抽出方法を示すフローチ
ャート図である。
【図12】本発明の第3の実施形態に係る半導体集積回
路の設計方法における寄生素子抽出方法で用いるレイア
ウトデータの並行長を定義する図である。
【図13】本発明の第3の実施形態に係る半導体集積回
路の設計方法における並行長情報の内容を示す図であ
る。
【図14】本発明の第3の実施形態に係る半導体集積回
路の設計方法における寄生素子抽出時に用いる抽出対象
パスを格納する抽出パスファイルの内容を示す図であ
る。
【図15】本発明の第3の実施形態に係る半導体集積回
路の設計方法における寄生素子抽出方法のレイアウトデ
ータから抽出された寄生素子と図2に示す論理回路とを
併合した回路図である。
【図16】本発明の第4の実施形態に係る半導体集積回
路の設計方法における寄生素子抽出方法を示すフローチ
ャート図である。
【図17】本発明の第4の実施形態に係る半導体集積回
路の設計方法における寄生素子抽出時に用いる抽出対象
パスを格納する抽出パスファイルの内容を示す図であ
る。
【図18】本発明の第4の実施形態に係る半導体集積回
路の設計方法における寄生素子抽出方法のレイアウトデ
ータから抽出された寄生素子と図2に示す論理回路とを
併合した回路図である。
【図19】本発明の第4の実施形態の一変形例に係る半
導体集積回路の設計方法における寄生素子抽出方法を示
すフローチャート図である。
【図20】本発明の第5の実施形態に係る半導体集積回
路の設計方法における寄生素子抽出方法を示すフローチ
ャート図である。
【図21】本発明の第5の実施形態に係る半導体集積回
路の設計方法における寄生素子抽出時に用いる遅延テー
ブルの内容を示す図である。
【図22】本発明の第5の実施形態の一変形例に係る半
導体集積回路の設計方法における寄生素子抽出方法を示
すフローチャート図である。
【図23】本発明の第6の実施形態に係る半導体集積回
路の設計方法における寄生素子抽出方法を示すフローチ
ャート図である。
【図24】本発明の第6の実施形態に係る半導体集積回
路の設計方法における寄生素子抽出方法を示すフローチ
ャート図である。
【図25】本発明の第6の実施形態に係る半導体集積回
路の設計方法における寄生素子抽出時に用いる遅延解析
対象パスを格納する遅延解析パスファイルの内容を示す
図である。
【図26】本発明の第6の実施形態に係る半導体集積回
路の設計方法における寄生素子抽出時に用いるクロスト
ーク解析対象パスを格納するクロストーク解析パスファ
イルの内容を示す図である。
【図27】本発明の第6の実施形態に係る半導体集積回
路の設計方法における寄生素子抽出方法のレイアウトデ
ータから抽出された寄生素子と図2に示す論理回路とを
併合した回路図である。
【図28】本発明の第7の実施形態に係る半導体集積回
路の設計方法における寄生素子抽出方法を示すフローチ
ャート図である。
【図29】本発明の第7の実施形態に係る半導体集積回
路の設計方法における寄生素子抽出方法を示すフローチ
ャート図である。
【図30】本発明の第7の実施形態に係る半導体集積回
路の設計方法における寄生素子抽出方法のレイアウトデ
ータから抽出された寄生素子と図2に示す論理回路とを
併合した回路図である。
【符号の説明】
11A 第1の始点 11B 図形データ 12A 第2の始点 13A 第3の始点 14A 第1の終点 15A 第2の終点 16A 第3の終点 17A 第1のインバータ素子 17B 図形データ(セル) 18A 第1のネット 18B 図形データ(配線) 18C 寄生素子 18a 寄生抵抗 18b 寄生容量 19A 第1のNAND素子 20A 第2のネット 20B 図形データ(配線) 21A 第2のインバータ素子 22A 第3のネット 23A 第4のネット 24A 第3のインバータ素子 25A 第5のネット 25C 寄生素子 25a 寄生抵抗 25b 寄生容量 26A 第2のNAND素子 27A 第6のネット 28A 第4のインバータ素子 29A 第7のネット 30A 第5のインバータ素子 31A 第8のネット 32A 第9のネット 33A 第6のインバータ素子 34A 第10のネット 35A 第7のインバータ素子 36A 第11のネット 37A 第12のネット 41 第1の配線 42 第2の配線 51 カップリング容量 61 カップリング容量

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の素子と該複数の素子同士を接続す
    る複数のパスとを有する半導体集積回路における前記各
    素子の動作タイミングを解析するための前記パスに起因
    する寄生素子を抽出する半導体集積回路の設計方法であ
    って、 前記各素子の接続情報が記述されたネットリストに基づ
    いて、前記複数のパスのうち遅延時間が所定量を超える
    パスを寄生素子抽出パスとして選別するパス選別工程
    と、 前記ネットリストに基づいて、前記各素子ごとに図形パ
    ターンを作成すると共に、作成した図形パターンごとに
    レイアウトを行なってレイアウトデータを作成するレイ
    アウトデータ作成工程と、 前記レイアウトデータに基づいて、前記複数のパスから
    寄生素子を抽出する際に、前記寄生素子抽出パスと対応
    する図形データのうちから寄生素子を抽出する寄生素子
    抽出工程とを備えていることを特徴とする半導体集積回
    路の設計方法。
  2. 【請求項2】 複数の素子と該複数の素子同士を接続す
    る複数のパスとを有する半導体集積回路における前記各
    素子の動作タイミングを解析するための前記パスに起因
    する寄生素子を抽出する半導体集積回路の設計方法であ
    って、 前記各素子の接続情報が記述されたネットリストに基づ
    いて、前記各素子ごとに図形パターンを作成すると共
    に、作成した図形パターンごとにレイアウトを行なって
    配線長情報を含むレイアウトデータを作成するレイアウ
    トデータ作成工程と、 前記レイアウトデータに基づいて、前記複数のパスごと
    に一のパスに含まれる配線の配線長を算出し、算出した
    配線長が所定の長さを超えるパスを寄生素子抽出パスと
    して選別するパス選別工程と、 前記レイアウトデータに基づいて、前記複数のパスから
    寄生素子を抽出する際に、前記寄生素子抽出パスと対応
    する図形データのうちから寄生素子を抽出する寄生素子
    抽出工程とを備えていることを特徴とする半導体集積回
    路の設計方法。
  3. 【請求項3】 前記パス選別工程は、前記レイアウトデ
    ータに基づいて、前記複数のパスのうち遅延時間が所定
    量を超えるパスを寄生素子抽出パスとして選別する工程
    を含むことを特徴とする請求項2に記載の半導体集積回
    路の設計方法。
  4. 【請求項4】 複数の素子と該複数の素子同士を接続す
    る複数のパスとを有する半導体集積回路における前記各
    素子の動作タイミングを解析するための前記パスに起因
    する寄生素子を抽出する半導体集積回路の設計方法であ
    って、 前記各素子の接続情報が記述されたネットリストに基づ
    いて、前記各素子ごとに図形パターンを作成すると共
    に、作成した図形パターンごとにレイアウトを行なって
    配線長情報を含むレイアウトデータを作成するレイアウ
    トデータ作成工程と、 前記レイアウトデータに基づいて、前記複数のパスのう
    ち互いに隣接するパス同士における配線の並行部分の長
    さを算出し、算出した並行部分の長さが所定の長さを超
    える並行パスを寄生素子抽出パスとして選別するパス選
    別工程と、 前記レイアウトデータに基づいて、前記複数のパスから
    寄生素子を抽出する際に、前記寄生素子抽出パスと対応
    する図形データのうちから寄生素子を抽出する寄生素子
    抽出工程とを備えていることを特徴とする半導体集積回
    路の設計方法。
  5. 【請求項5】 前記パス選別工程は、前記レイアウトデ
    ータに基づいて、前記複数のパスのうち遅延時間が所定
    量を超えるパスを寄生素子抽出パスとして選別する工程
    を含むことを特徴とする請求項4に記載の半導体集積回
    路の設計方法。
  6. 【請求項6】 複数の素子と該複数の素子同士を接続す
    る複数のパスとを有する半導体集積回路における前記各
    素子の動作タイミングを解析するための前記パスに起因
    する寄生素子を抽出する半導体集積回路の設計方法であ
    って、 前記各素子の接続情報が記述されたネットリストに基づ
    いて、前記各パスごとに遅延時間を算出する遅延時間算
    出工程と、 前記ネットリストに基づいて、前記各素子ごとに図形パ
    ターンを作成すると共に、作成した図形パターンごとに
    レイアウトを行なってレイアウトデータを作成するレイ
    アウトデータ作成工程と、 前記複数のパスのうち、算出した前記遅延時間が所定量
    を超えるパス、又は前記レイアウトデータから前記複数
    のパスごとに一のパスに含まれる配線の配線長を算出
    し、算出した配線長が所定の長さを超えるパスを寄生素
    子抽出パスとして選別するパス選別工程と、 前記レイアウトデータに基づいて、前記複数のパスから
    寄生素子を抽出する際に、前記寄生素子抽出パスと対応
    する図形データのうちから寄生素子を抽出する寄生素子
    抽出工程とを備えていることを特徴とする半導体集積回
    路の設計方法。
  7. 【請求項7】 複数の素子と該複数の素子同士を接続す
    る複数のパスとを有する半導体集積回路における前記各
    素子の動作タイミングを解析するための前記パスに起因
    する寄生素子を抽出する半導体集積回路の設計方法であ
    って、 前記各素子の接続情報が記述されたネットリストに基づ
    いて、前記各パスごとに遅延時間を算出する遅延時間算
    出工程と、 前記ネットリストに基づいて、前記各素子ごとに図形パ
    ターンを作成すると共に、作成した図形パターンごとに
    レイアウトを行なってレイアウトデータを作成するレイ
    アウトデータ作成工程と、 前記複数のパスのうち、算出した前記遅延時間が所定量
    を超えるパス、又は前記レイアウトデータから前記複数
    のパスのうち互いに隣接するパス同士における配線の並
    行部分の長さを算出し、算出した並行部分の長さが所定
    の長さを超える並行パスを寄生素子抽出パスとして選別
    するパス選別工程と、 前記レイアウトデータに基づいて、前記複数のパスから
    寄生素子を抽出する際に、前記寄生素子抽出パスと対応
    する図形データのうちから寄生素子を抽出する寄生素子
    抽出工程とを備えていることを特徴とする半導体集積回
    路の設計方法。
  8. 【請求項8】 前記パス選別工程は、算出した配線の並
    行部分の長さが所定の長さを超えるパスをクロストーク
    の解析対象パスとして選別する工程を含み、 前記寄生素子抽出工程は、前記複数のパスから寄生素子
    を抽出する際に、前記クロストークの解析対象パスと対
    応する図形データのうちから寄生素子を抽出する寄生素
    子抽出工程を含むことを特徴とする請求項7に記載の半
    導体集積回路の設計方法。
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