JPH1092938A - レイアウト方法、レイアウト装置、及び、データベース - Google Patents

レイアウト方法、レイアウト装置、及び、データベース

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JPH1092938A
JPH1092938A JP8239103A JP23910396A JPH1092938A JP H1092938 A JPH1092938 A JP H1092938A JP 8239103 A JP8239103 A JP 8239103A JP 23910396 A JP23910396 A JP 23910396A JP H1092938 A JPH1092938 A JP H1092938A
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parasitic element
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JP8239103A
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Itaru Sakai
至 坂井
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
    • G06F30/30Circuit design
    • G06F30/39Circuit design at the physical level

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】LSIの設計時間の短縮を図ることのできるレ
イアウト方法及びレイアウト装置を提供する。 【解決手段】回路接続データ1及びレイアウトデータ2
を読み込み、DB21のネットDT22とパターンDT
23にそれぞれ回路接続情報と回路パターン情報として
格納すると共に、それらの情報に基づいて抽出した寄生
素子を寄生素子情報として寄生素子DT24に格納し、
その寄生素子に基づいて計算した各ネットの遅延時間を
遅延時間情報として遅延時間DT25に格納する。そし
て、セルの配置変更や配線パターンの経路変更等のレイ
アウト変更がある場合、その変更毎に回路パターン情報
を変更してパターンDT23を更新するとともに、寄生
素子の抽出及び遅延時間の計算を行い、寄生素子情報,
遅延時間情報を変更して寄生素子DT24と遅延時間D
T25をそれぞれ更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LSIの回路パタ
ーンとその回路パターンが持つ寄生素子及び遅延時間の
処理時間を短縮することが可能なレイアウト方法,レイ
アウト装置、及び、寄生素子等の情報を格納するデータ
ベースに関するものである。
【0002】近年、LSIにおいては、大規模化・高集
積化が進められる一方で、開発期間の短縮が要求されて
いる。そのため、LSIのレイアウト設計においても、
その設計時間の短縮が要求されている。
【0003】
【従来の技術】図17は、従来の大規模な半導体装置
(LSI,VLSI等)を設計するためのフローチャー
トである。即ち、ステップ(以下、単に、Sという)1
において、仕様に基づいて回路設計(論理設計)を行
い、回路接続データ(ネットリスト)1を生成し、その
回路接続データ1に基づいて、S2においてマスクパタ
ーンのレイアウト設計を行い、レイアウトデータ2を作
成する。
【0004】レイアウトデータ2の完成後、S3におい
て一括してレイアウトデータ2から、配線パターンの寄
生素子の抽出を行って寄生素子情報を格納した寄生素子
データ3を生成し、その寄生素子データ3に基づいて、
寄生素子による信号の遅延時間情報を計算して遅延時間
データ4を生成する。そして、各データ1〜4に基づい
て回路・論理シミュレーションを行い、レイアウト設計
によって発生した寄生素子による信号遅延時間の検証が
行われる(バックアノテーションと呼ばれる)。
【0005】ところで、寄生素子抽出処理(S3)及び
遅延時間計算処理(S4)は、レイアウトデータ2の完
成後に、そのレイアウトデータ2に含まれる全ての配線
パターンに対してバッチ処理にて行われる。従って、レ
イアウトデータ2に含まれる配線パターンの量、即ち、
LSIの集積度が高くなるほど、寄生素子抽出処理及び
遅延時間計算処理に要する時間が長くなる。
【0006】そのため、回路設計を開始してから回路・
論理シミュレーションが終了するまでに時間がかかる。
また、回路・論理シミュレーションの結果、所望の動作
が得られない(例えば、信号の伝播時間の差による誤動
作)場合、S1の回路設計又はS2のレイアウト設計に
おいて、バッファの挿入等の回路変更や、配線パターン
の経路の変更等のレイアウト修正を行わなければならな
い。レイアウト修正を行うと、その修正後のレイアウト
データ2から再度寄生素子抽出処理及び遅延時間計算処
理を行わなければシミュレーションを行うことができな
い。従って、レイアウトの修正を行う毎に寄生素子抽出
及び遅延時間計算を行わなければならないので、ますま
す設計に要する時間がますます長くなるという問題があ
る。
【0007】そのため、LSIの大規模化と設計期間短
縮のため、レイアウト設計から回路設計への手戻り回数
を削減することを目的として、図18に示すように、予
めS6の回路設計において、主要な信号線の配線長が、
その配線長によって生じる遅延時間の長さからみて、ど
の程度までなら許せるかを各主要信号線に対応づけてま
とめた制約データ5を作成し、その制約データ5に基づ
いてレイアウトデータ2を生成する方法がある。S7に
おいて、制約データ5を満足するように、回路接続デー
タ1から回路を構成する複数のセルを自動配置を行って
配置データ6を作成し、その配置データ6に基づいてS
8において自動配線を行ってレイアウトデータ2を作成
することにより、回路設計への手戻り回数を削減し、開
発期間の短縮を図っている。
【0008】しかしながら、自動配置及び自動配線(S
7,S8)では、制約データ5を満たしたレイアウトデ
ータ2が作成されるものの、配線の経路の状態などによ
って、LSI全体として不具合が発生する場合がある。
そのため、S9において人手によってインタラクティブ
にレイアウト修正を行い、セルの配置や配線の引き回し
を変更した新たなレイアウトデータ2aを作成する。こ
の新たなレイアウトデータ2aに基づいて、図17に示
す寄生素子データ3及び遅延時間データ4を作成し、回
路論理シミュレーション(S5)を行ってレイアウト設
計によって発生した寄生素子による信号遅延時間の検証
を行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、回路設計に
おいて作成された制約データ5は、自動配置・配線処理
において、素子を自動配置する際に考慮される制約条件
の一つとして扱われているだけである。即ち、制約デー
タ5とレイアウトデータ2,2aとの対応付けがなされ
ていないので、自動配置、配線処理後のレイアウトデー
タ2に対して、素子の配置変更や配線の変更を行った場
合、変更されたレイアウトデータ2aについては、回路
設計から制約データ5として与えられた制約条件を満た
しているかは保証されない。
【0010】制約条件を満たしているか検証するために
は、図17の方法と同様に、S3〜S5の寄生素子抽出
処理、遅延時間計算処理、及び、回路・論理シミュレー
ションを行わなければならない。そして、シミュレーシ
ョンの結果、信号のタイミング等の問題が発見された場
合には、S9に戻ってレイアウト修正を行わなければな
らないので、やはり設計終了までに多くの時間を必要と
し、開発終了までに長い期間を要するという問題があ
る。
【0011】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的はLSIの設計時間の短縮
を図ることのできるレイアウト方法及びレイアウト装置
を提供することにある。また、そのようなレイアウト方
法及びレイアウト装置に利用されるデータを格納するこ
とができるデータベースを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、請求項1に記載の発明は、データベースに格
納された半導体装置の回路接続情報と回路パターン情報
とに基づいて、該半導体装置のレイアウトを変更するた
めのレイアウト方法であって、レイアウトが変更される
毎に、そのレイアウト変更による回路パターンの座標デ
ータを入力し、その座標データに基づいて前記データベ
ースに格納された回路パターン情報を変更し、その変更
した回路パターン情報に基づいて、変更された回路パタ
ーンの寄生素子を抽出し、その抽出した寄生素子に基づ
いて、変更された回路パターンを含むネットの各端子間
の遅延時間を計算するようにしたことを要旨とする。
【0013】請求項2に記載の発明は、データベースに
格納された半導体装置の回路接続情報と回路パターン情
報とに基づいて、該半導体装置のレイアウトを変更する
ためのレイアウト方法であって、予め作成された信号に
対する制約データを入力し、その制約データの制約遅延
時間をデータベースに格納しておき、レイアウトが変更
される毎に、そのレイアウト変更による回路パターンの
座標データを入力し、その座標データに基づいて前記デ
ータベースに格納された回路パターン情報を変更し、そ
の変更した回路パターン情報に基づいて、変更された回
路パターンの寄生素子を抽出し、その抽出した寄生素子
に基づいて、変更された回路パターンを含むネットの各
端子間の遅延時間を計算し、前記データベースに格納さ
れた制約遅延時間と、変更した回路パターンにより計算
された実遅延時間とを比較し、レイアウト変更によるネ
ットの各端子間の実遅延時間が、制約データの制約遅延
時間を満たしていることを検証するようにしたことを要
旨とする。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載のレイアウト方法において、前記回路接続情報は
ネット及びそのネットにて接続される端子を含み、予め
作成された回路接続データに格納され、前記回路パター
ン情報は前記接続される端子間の回路パターンの配線の
座標データ及び配線を形成する配線層の情報を含み、予
め作成されたレイアウトデータに格納され、それら回路
接続データ及びレイアウトデータを外部データとして入
力し、前記回路接続情報及び回路パターン情報をデータ
ベースに格納するようにしたことを要旨とする。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
に記載のレイアウト方法において、レイアウトに変更に
伴う回路パターンの新たな座標データを入力し、その回
路パターンに関連する回路接続情報に格納された関連デ
ータに基づいて、前記入力した新たな座標データを新た
な回路パターン情報として前記データベースに格納する
ようにしたことを要旨とする。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
に記載のレイアウト方法において、変更され前記データ
ベースに格納された新たな回路パターン情報に基づいて
寄生素子を再抽出し、前記関連データに基づいて、再抽
出した寄生素子を前記回路パターンに対応する新たな寄
生素子情報として前記データベースに格納するようにし
たことを要旨とする。
【0017】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5
に記載のレイアウト方法において、前記データベースに
格納された新たな寄生素子情報に基づいて、端子間の遅
延時間の再計算を行い、前記関連データに基づいて、再
計算した遅延時間を新たな遅延時間情報として前記デー
タベースに格納するようにしたことを要旨とする。
【0018】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6
に記載のレイアウト方法において、前記データベースに
格納された新たな寄生素子情報に基づいて、寄生素子を
所定のモデルの等価回路として端子間の遅延時間の再計
算を行うようにしたことを要旨とする。
【0019】請求項8に記載の発明は、請求項2乃至7
に記載のレイアウト方法において、前記制約遅延時間は
回路接続情報に対応する遅延時間情報として遅延時間デ
ータテーブルに格納され、関連データに基づいて前記回
路接続情報に対応して格納された遅延時間情報を読み出
し、読み出した遅延時間情報の遅延時間と制約遅延時間
とを比較するようにしたことを要旨とする。
【0020】請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8
に記載のレイアウト方法において、前記データベースに
格納された回路パターン情報の変更があるか否かを判断
し、その判断結果に基づいて、変更が有る場合には再び
パターン変更手段を実行するようにしたことを要旨とす
る。
【0021】請求項10に記載の発明は、請求項1乃至
9に記載のレイアウト方法において、更に、前記データ
ベースに格納された遅延時間情報を外部へ出力し、遅延
時間データとして格納するようにしたことを要旨とす
る。
【0022】請求項11に記載の発明は、請求項1乃至
10に記載のレイアウト方法において、更に、前記デー
タベースに格納された回路パターン情報を外部へ出力
し、回路パターンの変更後の新たなレイアウトデータと
して格納するようにしたことを要旨とする。
【0023】請求項12に記載の発明は、請求項1乃至
11に記載のレイアウト方法において、回路パターンの
変更に先立ち、前記データベースに格納された回路接続
情報と回路パターン情報とに基づいて、抽出した回路パ
ターンの寄生素子を寄生素子情報として該データベース
に格納し、前記寄生素子情報と前記回路接続情報とに基
づいて計算したネットの各端子間の遅延時間を遅延時間
情報として該データベースに格納するとともに、前記各
情報を関連付ける関連データが該データベースに格納さ
れ、抽出した寄生素子を関連データに基づいて回路パタ
ーン情報に対応する寄生素子情報として前記データベー
スに格納し、計算した遅延時間を関連データに基づいて
回路接続情報に対応する遅延時間情報として前記データ
ベースに格納して該データベースを生成するようにした
ことを要旨とする。
【0024】請求項13に記載の発明は、請求項12に
記載のレイアウト方法において、前記データベースを生
成する際に、前記回路パターン情報に基づいて寄生素子
を抽出し、抽出した寄生素子を寄生素子情報として前記
データベースに格納し、その寄生素子情報と前記回路パ
ターン情報とを関連付ける関連データを前記データベー
スに格納し、前記回路接続情報と回路パターン情報とを
照合し、回路接続情報と回路パターン情報との対応付け
を行い、回路接続情報と回路パターン情報とを対応付け
る関連データを前記データベースに格納し、前記抽出さ
れた寄生素子情報に基づいて、前記回路パターンにより
接続される端子間の遅延時間を計算し、その遅延時間を
遅延時間情報として前記データベースに格納し、その遅
延時間情報と前記寄生素子情報とを関連付ける関連デー
タ、遅延時間情報と前記回路接続情報とを関連付ける関
連付ける関連データを前記データベースに格納するよう
にしたことを要旨とする。
【0025】請求項14に記載の発明は、請求項12乃
至13に記載のレイアウト方法において、前記寄生素子
は、前記回路パターン情報に基づいて抽出された等電位
な回路パターンに対して、その回路パターンの配線の抵
抗値よりなる寄生抵抗と、配線の容量値よりなる寄生容
量とから構成されることを要旨とする。
【0026】請求項15に記載の発明は、請求項12又
は14に記載のレイアウト方法において、前記データベ
ースに格納された新たな寄生素子情報に基づいて、寄生
素子を所定のモデルの等価回路として端子間の遅延時間
の計算を行うようにしたことを要旨とする。請求項16
に記載の発明は、請求項1乃至15に記載のレイアウト
方法において、前記データベースは、前記回路接続情報
を格納するネットデータテーブルと、前記回路パターン
情報を格納するパターンデータテーブルと、前記寄生素
子情報を格納する寄生素子データテーブルと、前記遅延
時間情報を格納する遅延時間データテーブルとから構成
され、前記関連データは、各データテーブルに格納され
た互いに対応する情報に応じて各データテーブルに格納
されたことを要旨とする。
【0027】請求項17に記載の発明は、請求項1乃至
16に記載のレイアウト方法において、前記関連データ
は、情報が格納された格納アドレスであって、対応する
情報が格納された格納アドレスを、互いに他のデータテ
ーブルの対応する情報に格納したことを要旨とする。
【0028】請求項18に記載の発明は、データベース
に格納された半導体装置の回路接続情報と回路パターン
情報とに基づいて、該半導体装置のレイアウトを変更す
るためのレイアウト装置であって、レイアウトが変更さ
れる毎に、そのレイアウト変更による回路パターンの座
標データを入力し、その座標データに基づいて前記デー
タベースに格納された回路パターン情報を変更するパタ
ーン変更手段と、前記パターン変更手段により変更され
た回路パターン情報に基づいて、変更された回路パター
ンの寄生素子を抽出する寄生素子抽出手段と、前記寄生
素子抽出手段により抽出された寄生素子に基づいて、変
更された回路パターンを含むネットの各端子間の遅延時
間を計算する遅延時間計算手段とを備えたことを要旨と
する。
【0029】請求項19に記載の発明は、データベース
に格納された半導体装置の回路接続情報と回路パターン
情報とに基づいて、該半導体装置のレイアウトを変更す
るためのレイアウト装置であって、予め作成された信号
に対する制約データを入力し、その制約データの制約遅
延時間をデータベースに格納する制約条件入力手段と、
レイアウトが変更される毎に、そのレイアウト変更によ
る回路パターンの座標データを入力し、その座標データ
に基づいて前記データベースに格納された回路パターン
情報を変更するパターン変更手段と、前記パターン変更
手段により変更された回路パターン情報に基づいて、変
更された回路パターンの寄生素子を抽出する寄生素子抽
出手段と、前記寄生素子抽出手段により抽出された寄生
素子に基づいて、変更された回路パターンを含むネット
の各端子間の遅延時間を計算する遅延時間計算手段と、
前記データベースに格納された制約遅延時間と、前記遅
延時間計算手段により計算された実遅延時間とを比較す
る遅延時間比較手段とを備え、レイアウト変更によるネ
ットの各端子間の実遅延時間が、制約データの制約遅延
時間を満たしていることを検証するようにしたことを要
旨とする。
【0030】請求項20に記載の発明は、請求項18又
は19に記載のレイアウト装置において、前記回路接続
情報はネット及びそのネットにて接続される端子を含
み、予め作成された回路接続データに格納され、前記回
路パターン情報は前記接続される端子間の回路パターン
の配線の座標データ及び配線を形成する配線層の情報を
含み、予め作成されたレイアウトデータに格納され、そ
れら回路接続データ及びレイアウトデータを外部データ
として入力し、前記回路接続情報及び回路パターン情報
をデータベースに格納する外部データ入力手段を備えた
ことを要旨とする。
【0031】請求項21に記載の発明は、請求項18乃
至20に記載のレイアウト装置において、前記パターン
変更手段は、レイアウトに変更に伴う回路パターンの新
たな座標データを入力し、その回路パターンに関連する
回路接続情報に格納された関連データに基づいて、前記
入力した新たな座標データを新たな回路パターン情報と
して前記データベースに格納するようにしたことを要旨
とする。
【0032】請求項22に記載の発明は、請求項18乃
至21に記載のレイアウト装置において、前記寄生素子
抽出手段は、前記パターン変更手段により変更され前記
データベースに格納された新たな回路パターン情報に基
づいて寄生素子を再抽出し、前記関連データに基づい
て、再抽出した寄生素子を前記回路パターンに対応する
新たな寄生素子情報として前記データベースに格納する
ようにしたことを要旨とする。
【0033】請求項23に記載の発明は、請求項18乃
至22に記載のレイアウト装置において、前記遅延時間
計算手段は、前記データベースに格納された新たな寄生
素子情報に基づいて、端子間の遅延時間の再計算を行
い、前記関連データに基づいて、再計算した遅延時間を
新たな遅延時間情報として前記データベースに格納する
ようにしたことを要旨とする。
【0034】請求項24に記載の発明は、請求項18乃
至23に記載のレイアウト装置において、前記遅延時間
計算手段は、前記データベースに格納された新たな寄生
素子情報に基づいて、寄生素子を所定のモデルの等価回
路として端子間の遅延時間の再計算を行うようにしたこ
とを要旨とする。
【0035】請求項25に記載の発明は、請求項19乃
至24に記載のレイアウト装置において、前記制約遅延
時間は回路接続情報に対応する遅延時間情報として遅延
時間データテーブルに格納され、前記遅延時間比較手段
は、関連データに基づいて前記回路接続情報に対応して
格納された遅延時間情報を読み出し、読み出した遅延時
間情報の遅延時間と制約遅延時間とを比較するようにし
たことを要旨とする。
【0036】請求項26に記載の発明は、請求項18乃
至25に記載のレイアウト装置において、前記データベ
ースに格納された回路パターン情報の変更があるか否か
を判断する変更終了判断手段を備え、その判断結果に基
づいて、変更が有る場合には再びパターン変更手段を実
行するようにしたことを要旨とする。
【0037】請求項27に記載の発明は、請求項18乃
至26に記載のレイアウト装置において、更に、前記デ
ータベースに格納された遅延時間情報を外部へ出力し、
遅延時間データとして格納する遅延時間データ出力手段
を備えたことを要旨とする。
【0038】請求項28に記載の発明は、請求項18乃
至27に記載のレイアウト装置において、更に、前記デ
ータベースに格納された回路パターン情報を外部へ出力
し、回路パターンの変更後の新たなレイアウトデータと
して格納するパターンデータ出力手段を備えたことを要
旨とする。
【0039】請求項29に記載の発明は、請求項17乃
至28に記載のレイアウト装置において、前記パターン
変更手段に先立ち、前記データベースに格納された回路
接続情報と回路パターン情報とに基づいて、抽出した回
路パターンの寄生素子を寄生素子情報として該データベ
ースに格納し、前記寄生素子情報と前記回路接続情報と
に基づいて計算したネットの各端子間の遅延時間を遅延
時間情報として該データベースに格納するとともに、前
記各情報を関連付ける関連データを該データベースに格
納するデータベース生成手段を備え、前記寄生素子抽出
手段は、抽出した寄生素子を関連データに基づいて回路
パターン情報に対応する寄生素子情報として前記データ
ベースに格納し、前記遅延時間計算手段は、計算した遅
延時間を関連データに基づいて回路接続情報に対応する
遅延時間情報として前記データベースに格納したことを
要旨とする。
【0040】請求項30に記載の発明は、請求項29に
記載のレイアウト装置において、前記データベース生成
手段は、前記回路パターン情報に基づいて寄生素子を抽
出し、抽出した寄生素子を寄生素子情報として前記デー
タベースに格納し、その寄生素子情報と前記回路パター
ン情報とを関連付ける関連データを前記データベースに
格納する寄生素子抽出手段と、前記回路接続情報と回路
パターン情報とを照合し、回路接続情報と回路パターン
情報との対応付けを行い、回路接続情報と回路パターン
情報とを対応付ける関連データを前記データベースに格
納する回路照合手段と、前記寄生素子抽出手段により抽
出された寄生素子情報に基づいて、前記回路パターンに
より接続される端子間の遅延時間を計算し、その遅延時
間を遅延時間情報として前記データベースに格納し、そ
の遅延時間情報と前記寄生素子情報とを関連付ける関連
データ、遅延時間情報と前記回路接続情報とを関連付け
る関連付ける関連データを前記データベースに格納する
遅延時間計算手段とから構成されたことを要旨とする。
【0041】請求項31に記載の発明は、請求項29乃
至30に記載のレイアウト装置において、前記寄生素子
は、前記回路パターン情報に基づいて抽出された等電位
な回路パターンに対して、その回路パターンの配線の抵
抗値よりなる寄生抵抗と、配線の容量値よりなる寄生容
量とから構成されることを要旨とする。
【0042】請求項32に記載の発明は、請求項29乃
至31に記載のレイアウト装置において、前記遅延時間
計算手段は、前記データベースに格納された新たな寄生
素子情報に基づいて、寄生素子を所定のモデルの等価回
路として端子間の遅延時間の計算を行うようにしたこと
を要旨とする。
【0043】請求項33に記載の発明は、請求項18乃
至32に記載のレイアウト装置において、前記データベ
ースは、前記回路接続情報を格納するネットデータテー
ブルと、前記回路パターン情報を格納するパターンデー
タテーブルと、前記寄生素子情報を格納する寄生素子デ
ータテーブルと、前記遅延時間情報を格納する遅延時間
データテーブルとから構成され、前記関連データは、各
データテーブルに格納された互いに対応する情報に応じ
て各データテーブルに格納されたことを要旨とする。
【0044】請求項34に記載の発明は、請求項18乃
至33に記載のレイアウト装置において、前記関連デー
タは、情報が格納された格納アドレスであって、対応す
る情報が格納された格納アドレスを、互いに他のデータ
テーブルの対応する情報に格納したことを要旨とする。
【0045】請求項35に記載の発明は、ネットデータ
テーブルとパターンデータテーブルにそれぞれ格納され
た回路接続情報と回路パターン情報とに基づいて、抽出
した回路パターンの寄生素子を寄生素子情報として寄生
素子データテーブルに格納し、前記寄生素子情報と前記
回路接続情報とに基づいて計算したネットの各端子間の
遅延時間を遅延時間情報として遅延時間データテーブル
に格納し、前記各データテーブルに格納された対応する
情報に対して、それらの情報を関連付ける関連データを
対応する情報が格納されたデータテーブルにそれぞれ格
納したことを要旨とする。
【0046】請求項36に記載の発明は、請求項35に
記載のデータベースにおいて、前記関連データは、情報
が格納された格納アドレスであって、対応する情報が格
納された格納アドレスを、互いに他のデータテーブルの
対応する情報に格納したことを要旨とする。
【0047】請求項37に記載の発明は、請求項35乃
至36に記載のデータベースにおいて、ネットデータテ
ーブルとパターンデータテーブル、パターンデータテー
ブルと寄生素子データテーブル、寄生素子データテーブ
ルと遅延時間データテーブル、遅延時間データテーブル
とネットデータテーブルに格納された対応する情報に対
してそれぞれ前記関連データを格納したことを要旨とす
る。
【0048】請求項38に記載の発明は、請求項35乃
至37に記載のデータベースにおいて、更に、ネットデ
ータテーブルと寄生素子データテーブルに格納された対
応する情報に対してそれぞれ前記関連データを格納した
ことを要旨とする。
【0049】(作用)従って、請求項1に記載の発明に
よれば、レイアウトが変更される毎に、そのレイアウト
変更による回路パターンの座標データが入力され、その
座標データに基づいて前記データベースに格納された回
路パターン情報が変更される。その変更された回路パタ
ーン情報に基づいて、変更された回路パターンの寄生素
子が抽出され、その抽出された寄生素子に基づいて、変
更された回路パターンを含むネットの各端子間の遅延時
間が計算される。
【0050】請求項2に記載の発明によれば、予め作成
された信号に対する制約データが入力され、その制約デ
ータの制約遅延時間がデータベースに格納される。レイ
アウトが変更される毎に、そのレイアウト変更による回
路パターンの座標データが入力され、その座標データに
基づいてデータベースに格納された回路パターン情報が
変更される。その変更された回路パターン情報に基づい
て、変更された回路パターンの寄生素子が抽出され、そ
の抽出された寄生素子に基づいて、変更された回路パタ
ーンを含むネットの各端子間の遅延時間が計算される。
そして、データベースに格納された制約遅延時間と、計
算された実遅延時間とが比較され、レイアウト変更によ
るネットの各端子間の実遅延時間が、制約データの制約
遅延時間を満たしていることが検証される。
【0051】請求項3に記載の発明によれば、回路接続
情報にはネット及びそのネットにて接続される端子が含
まれて予め作成された回路接続データに格納され、回路
パターン情報には接続される端子間の回路パターンの配
線の座標データ及び配線を形成する配線層の情報が含ま
れて予め作成されたレイアウトデータに格納され、それ
ら回路接続データ及びレイアウトデータが外部データと
して入力され、回路接続情報及び回路パターン情報がデ
ータベースに格納される。
【0052】請求項4に記載の発明によれば、レイアウ
トに変更に伴う回路パターンの新たな座標データが入力
され、その回路パターンに関連する回路接続情報に格納
された関連データに基づいて、入力された新たな座標デ
ータが新たな回路パターン情報としてデータベースに格
納される。
【0053】請求項5に記載の発明によれば、変更され
データベースに格納された新たな回路パターン情報に基
づいて寄生素子が再抽出され、関連データに基づいて、
再抽出された寄生素子が回路パターンに対応する新たな
寄生素子情報としてデータベースに格納される。
【0054】請求項6に記載の発明によれば、データベ
ースに格納された新たな寄生素子情報に基づいて、端子
間の遅延時間の再計算が行われ、関連データに基づい
て、再計算された遅延時間が新たな遅延時間情報として
データベースに格納される。
【0055】請求項7に記載の発明によれば、データベ
ースに格納された新たな寄生素子情報に基づいて、寄生
素子を所定のモデルの等価回路として端子間の遅延時間
の再計算が行われる。
【0056】請求項8に記載の発明によれば、制約遅延
時間は回路接続情報に対応する遅延時間情報として遅延
時間データテーブルに格納され、関連データに基づいて
回路接続情報に対応して格納された遅延時間情報が読み
出され、読み出された遅延時間情報の遅延時間と制約遅
延時間とが比較される。
【0057】請求項9に記載の発明によれば、データベ
ースに格納された回路パターン情報の変更があるか否か
が判断され、その判断結果に基づいて、変更が有る場合
には再びパターン変更手段が実行される。
【0058】請求項10に記載の発明によれば、データ
ベースに格納された遅延時間情報が外部へ出力され、遅
延時間データとして格納される。請求項11に記載の発
明によれば、データベースに格納された回路パターン情
報が外部へ出力され、回路パターンの変更後の新たなレ
イアウトデータとして格納される。
【0059】請求項12に記載の発明によれば、回路パ
ターンの変更に先立って、データベースに格納された回
路接続情報と回路パターン情報とに基づいて、抽出され
た回路パターンの寄生素子が寄生素子情報としてデータ
ベースに格納され、寄生素子情報と回路接続情報とに基
づいて計算されたネットの各端子間の遅延時間が遅延時
間情報としてデータベースに格納される。更に、各情報
を関連付ける関連データが該データベースに格納され、
抽出された寄生素子が関連データに基づいて回路パター
ン情報に対応する寄生素子情報としてデータベースに格
納され、計算された遅延時間が関連データに基づいて回
路接続情報に対応する遅延時間情報としてデータベース
に格納される。
【0060】請求項13に記載の発明によれば、データ
ベースを生成する際に、回路パターン情報に基づいて寄
生素子が抽出され、抽出された寄生素子が寄生素子情報
としてデータベースに格納され、その寄生素子情報と回
路パターン情報とを関連付ける関連データがデータベー
スに格納される。そして、回路接続情報と回路パターン
情報とが照合され、回路接続情報と回路パターン情報と
の対応付けが行われ、回路接続情報と回路パターン情報
とを対応付ける関連データがデータベースに格納され
る。更に、抽出された寄生素子情報に基づいて、回路パ
ターンにより接続される端子間の遅延時間が計算され、
その遅延時間が遅延時間情報としてデータベースに格納
され、その遅延時間情報と寄生素子情報とを関連付ける
関連データ、遅延時間情報と回路接続情報とを関連付け
る関連付ける関連データがデータベースに格納される。
【0061】請求項14に記載の発明によれば、寄生素
子は、回路パターン情報に基づいて抽出された等電位な
回路パターンに対して、その回路パターンの配線の抵抗
値よりなる寄生抵抗と、配線の容量値よりなる寄生容量
とから構成される。
【0062】請求項15に記載の発明によれば、データ
ベースに格納された新たな寄生素子情報に基づいて、寄
生素子を所定のモデルの等価回路として端子間の遅延時
間の計算が行われる。
【0063】請求項16に記載の発明によれば、データ
ベースは、回路接続情報を格納するネットデータテーブ
ルと、回路パターン情報を格納するパターンデータテー
ブルと、寄生素子情報を格納する寄生素子データテーブ
ルと、遅延時間情報を格納する遅延時間データテーブル
とから構成される。そして、関連データは、各データテ
ーブルに格納された互いに対応する情報に応じて各デー
タテーブルに格納される。
【0064】請求項17に記載の発明によれば、関連デ
ータは、情報が格納された格納アドレスであって、対応
する情報が格納された格納アドレスが、互いに他のデー
タテーブルの対応する情報に格納される。
【0065】請求項18に記載の発明によれば、パター
ン変更手段には、レイアウトが変更される毎に、そのレ
イアウト変更による回路パターンの座標データが入力さ
れ、その座標データに基づいてデータベースに格納され
た回路パターン情報が変更される。寄生素子抽出手段で
は、パターン変更手段により変更された回路パターン情
報に基づいて、変更された回路パターンの寄生素子が抽
出され、遅延時間計算手段では、寄生素子抽出手段によ
り抽出された寄生素子に基づいて、変更された回路パタ
ーンを含むネットの各端子間の遅延時間が計算される。
【0066】請求項19に記載の発明によれば、制約条
件入力手段には、予め作成された信号に対する制約デー
タが入力され、その制約データの制約遅延時間がデータ
ベースに格納される。パターン変更手段には、レイアウ
トが変更される毎に、そのレイアウト変更による回路パ
ターンの座標データが入力され、その座標データに基づ
いてデータベースに格納された回路パターン情報が変更
される。寄生素子抽出手段では、パターン変更手段によ
り変更された回路パターン情報に基づいて、変更された
回路パターンの寄生素子が抽出され、遅延時間計算手段
では、寄生素子抽出手段により抽出された寄生素子に基
づいて、変更された回路パターンを含むネットの各端子
間の遅延時間が計算される。そして、遅延時間比較手段
によって、データベースに格納された制約遅延時間と、
遅延時間計算手段により計算された実遅延時間とが比較
され、その比較結果に基づいて、レイアウト変更による
ネットの各端子間の実遅延時間が、制約データの制約遅
延時間を満たしていることが検証される。
【0067】請求項20に記載の発明によれば、回路接
続情報にはネット及びそのネットにて接続される端子が
含まれて予め作成された回路接続データに格納され、回
路パターン情報には接続される端子間の回路パターンの
配線の座標データ及び配線を形成する配線層の情報が含
まれて予め作成されたレイアウトデータに格納される。
外部データ入力手段は、それら回路接続データ及びレイ
アウトデータを外部データとして入力し、回路接続情報
及び回路パターン情報がデータベースに格納される。
【0068】請求項21に記載の発明によれば、パター
ン変更手段は、レイアウトに変更に伴う回路パターンの
新たな座標データを入力し、その回路パターンに関連す
る回路接続情報に格納された関連データに基づいて、入
力された新たな座標データが新たな回路パターン情報と
してデータベースに格納される。
【0069】請求項22に記載の発明によれば、寄生素
子抽出手段は、パターン変更手段により変更されデータ
ベースに格納された新たな回路パターン情報に基づいて
寄生素子を再抽出し、関連データに基づいて、再抽出さ
れた寄生素子が回路パターンに対応する新たな寄生素子
情報としてデータベースに格納される。
【0070】請求項23に記載の発明によれば、遅延時
間計算手段は、データベースに格納された新たな寄生素
子情報に基づいて、端子間の遅延時間の再計算を行い、
関連データに基づいて、再計算された遅延時間が新たな
遅延時間情報としてデータベースに格納される。
【0071】請求項24に記載の発明によれば、遅延時
間計算手段は、データベースに格納された新たな寄生素
子情報に基づいて、寄生素子を所定のモデルの等価回路
として端子間の遅延時間の再計算が行われる。
【0072】請求項25に記載の発明によれば、制約遅
延時間は回路接続情報に対応する遅延時間情報として遅
延時間データテーブルに格納され、遅延時間比較手段
は、関連データに基づいて回路接続情報に対応して格納
された遅延時間情報を読み出し、読み出された遅延時間
情報の遅延時間と制約遅延時間とが比較される。
【0073】請求項26に記載の発明によれば、データ
ベースに格納された回路パターン情報の変更があるか否
かを判断する変更終了判断手段が備えられ、その判断結
果に基づいて、変更が有る場合には再びパターン変更手
段が実行される。
【0074】請求項27に記載の発明によれば、更に、
データベースに格納された遅延時間情報を外部へ出力
し、遅延時間データとして格納する遅延時間データ出力
手段が備えられる。
【0075】請求項28に記載の発明によれば、更に、
データベースに格納された回路パターン情報を外部へ出
力し、回路パターンの変更後の新たなレイアウトデータ
として格納するパターンデータ出力手段が備えられる。
【0076】請求項29に記載の発明によれば、パター
ン変更手段に先立ち、データベースに格納された回路接
続情報と回路パターン情報とに基づいて、抽出した回路
パターンの寄生素子を寄生素子情報として該データベー
スに格納し、寄生素子情報と回路接続情報とに基づいて
計算したネットの各端子間の遅延時間を遅延時間情報と
して該データベースに格納するとともに、各情報を関連
付ける関連データを該データベースに格納するデータベ
ース生成手段が備えられ、寄生素子抽出手段によって、
抽出された寄生素子が関連データに基づいて回路パター
ン情報に対応する寄生素子情報としてデータベースに格
納され、遅延時間計算手段によって、計算された遅延時
間が関連データに基づいて回路接続情報に対応する遅延
時間情報としてデータベースに格納される。
【0077】請求項30に記載の発明によれば、データ
ベース生成手段によって、パターン変更手段に先立ち、
データベースに格納された回路接続情報と回路パターン
情報とに基づいて、抽出した回路パターンの寄生素子が
寄生素子情報としてデータベースに格納され、寄生素子
情報と回路接続情報とに基づいて計算されたネットの各
端子間の遅延時間が遅延時間情報としてデータベースに
格納され、更に、各情報を関連付ける関連データが該デ
ータベースに格納される。そして、寄生素子抽出手段に
よって抽出された寄生素子が関連データに基づいて回路
パターン情報に対応する寄生素子情報としてデータベー
スに格納される。そして、遅延時間計算手段によって計
算された遅延時間が関連データに基づいて回路接続情報
に対応する遅延時間情報としてデータベースに格納され
る。
【0078】請求項31に記載の発明によれば、寄生素
子は、回路パターン情報に基づいて抽出された等電位な
回路パターンに対して、その回路パターンの配線の抵抗
値よりなる寄生抵抗と、配線の容量値よりなる寄生容量
とから構成される。
【0079】請求項32に記載の発明によれば、遅延時
間計算手段によって、データベースに格納された新たな
寄生素子情報に基づいて、寄生素子を所定のモデルの等
価回路として端子間の遅延時間の計算が行われる。
【0080】請求項33に記載の発明によれば、データ
ベースは、回路接続情報を格納するネットデータテーブ
ルと、回路パターン情報を格納するパターンデータテー
ブルと、寄生素子情報を格納する寄生素子データテーブ
ルと、遅延時間情報を格納する遅延時間データテーブル
とから構成され、関連データは、各データテーブルに格
納された互いに対応する情報に応じて各データテーブル
に格納される。
【0081】請求項34に記載の発明によれば、関連デ
ータは、情報が格納された格納アドレスであって、対応
する情報が格納された格納アドレスが、互いに他のデー
タテーブルの対応する情報に格納される。
【0082】請求項35に記載の発明によれば、ネット
データテーブルとパターンデータテーブルにそれぞれ格
納された回路接続情報と回路パターン情報とに基づい
て、抽出された回路パターンの寄生素子が寄生素子情報
として寄生素子データテーブルに格納し、寄生素子情報
と回路接続情報とに基づいて計算されたネットの各端子
間の遅延時間が遅延時間情報として遅延時間データテー
ブルに格納され、各データテーブルに格納された対応す
る情報に対して、それらの情報を関連付ける関連データ
が対応する情報が格納されたデータテーブルにそれぞれ
格納される。
【0083】請求項36に記載の発明によれば、関連デ
ータは、情報が格納された格納アドレスであって、対応
する情報が格納された格納アドレスが、互いに他のデー
タテーブルの対応する情報に格納される。
【0084】請求項37に記載の発明によれば、ネット
データテーブルとパターンデータテーブル、パターンデ
ータテーブルと寄生素子データテーブル、寄生素子デー
タテーブルと遅延時間データテーブル、遅延時間データ
テーブルとネットデータテーブルに格納された対応する
情報に対してそれぞれ関連データが格納される。
【0085】請求項38に記載の発明によれば、更に、
ネットデータテーブルと寄生素子データテーブルに格納
された対応する情報に対してそれぞれ関連データが格納
される。
【0086】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)以下、本発明を具体化した第1の実
施形態を図1〜図14に従って説明する。
【0087】図1は、本発明を適用したレイアウト装置
のシステム構成を示す模式図である。レイアウト設計装
置11はCAD装置よりなり、中央処理装置(以下、C
PUという)12、メモリ13、磁気ディスク14、C
RT15、キーボード16、及び、マウス17により構
成され、それらはシステムバス18を介して相互に接続
されている。
【0088】メモリ13には、CPU12が実行する所
定のプログラムデータが格納されている。また、メモリ
13には、図17に示す回路接続データ1及びレイアウ
トデータ2がプログラムの実行に必要なデータとして予
め格納されている。
【0089】プログラムデータは、レイアウトデータ2
を修正するためのものである。回路接続データ1及びレ
イアウトデータ2は、図17に示す回路設計(S1)と
レイアウト設計(S2)により予め作成されて磁気ディ
スク14に格納されており、プログラムの実行時にプロ
グラムデータと共にメモリ13上に転送される。
【0090】CPU12は、プログラムデータに基づい
て動作し、回路接続データ1及びレイアウトデータ2を
読み込んで図4に示すデータベース(以下、単にDBと
いう)21をメモリ13上に生成するとともに、レイア
ウトデータ2の修正に基づいて、DB21を更新する。
そして、CPU12は、プログラムの終了時に、修正さ
れたレイアウトデータとDB21に格納された各種デー
タを図1に示す磁気ディスク14に格納する。
【0091】図4上に示されたDB21は、ネットデー
タテーブル(以下、単にネットDTという)22、パタ
ーンデータテーブル(以下、単にパターンDTという)
23、寄生素子データテーブル(以下、単に寄生素子D
Tという)24、及び、遅延時間データテーブル(以
下、単に遅延時間DTという)25が格納されている。
また、DB21には、ネットDT22とパターンDT2
3、パターンDT23と寄生素子DT24、寄生素子D
T24と遅延時間DT25遅延時間DT25とネットD
T22をそれぞれ相互に関連付ける関連データ26〜2
9が格納されている。
【0092】ネットDT22には、読み込まれた回路接
続データ1の回路接続情報が格納される。その回路接続
情報は、各ネットのネット名と、そのネットによって接
続される端子とから構成される。パターンDT23に
は、読み込まれたレイアウトデータ2の回路パターン情
報が格納される。回路パターン情報は、配置されたセル
の位置情報や、各ネットを構成する配線パターンの位置
及びレイヤ、等の情報により構成される。
【0093】寄生素子DT24には、配線パターンの寄
生素子情報が格納されている。遅延時間DT25には、
各ネット毎の遅延時間情報が格納されている。寄生素子
情報及び遅延時間情報は、ネットDT22及びパターン
DT23の各情報に基づいて、一括処理にて生成されて
寄生素子DT24と遅延時間DT25にそれぞれ格納さ
れる。
【0094】関連データ26は、ネットDT22に格納
された回路接続情報と、パターンDT23に格納された
回路パターン情報とを関連付けるために設けられてい
る。関連付けは、両DT22,23の対応する情報が格
納された格納アドレスを互いに他のDT23,22の情
報に格納することにより行われる。即ち、ネットDT2
2に格納された回路接続情報の格納アドレスを、その回
路接続情報に対応したパターンDT23の回路パターン
情報に格納し、パターンDT23に格納された回路パタ
ーン情報の格納アドレスを、その回路パターン情報に対
応したネットDT22の回路接続情報に格納する。
【0095】従って、ネットDT22に格納された特定
の回路接続情報に対応する回路パターン情報を検索する
場合、回路接続情報に格納された格納アドレスに基づい
て、パターンDT23の回路パターン情報を取り出せば
良い。逆に、パターンDT23に格納された特定の回路
パターン情報に対応する回路接続情報を検索する場合、
回路パターン情報に格納された格納アドレスに基づい
て、ネットDT22に格納された回路接続情報を取り出
せば良い。
【0096】関連データ27は、パターンDT23に格
納された回路パターン情報と、寄生素子DT24に格納
された寄生素子情報とを関連付けるために設けられてい
る。関連データ26と同様に、パターンDT22に格納
された回路パターン情報の格納アドレスを、その回路パ
ターン情報に対応した寄生素子DT24の寄生素子情報
に格納し、寄生素子DT24に格納された寄生素子情報
の格納アドレスを、その寄生素子情報に対応したパター
ンDT23の回路パターン情報に格納する。
【0097】従って、パターンDT23に格納された特
定の回路パターン情報に対応する寄生素子情報を検索す
る場合、回路パターン情報に格納された格納アドレスに
基づいて、寄生素子DT24の寄生素子情報を取り出せ
ば良い。逆に、寄生素子DT24に格納された特定の寄
生素子情報に対応する回路パターン情報を検索する場
合、寄生素子情報に格納された格納アドレスに基づい
て、パターンDT23に格納された回路パターン情報を
取り出せば良い。
【0098】関連データ28は、寄生素子DT24に格
納された寄生素子情報と、遅延時間DT25に格納され
た遅延時間情報とを関連付けるために設けられている。
関連データ26と同様に、寄生素子DT24に格納され
た寄生素子情報の格納アドレスを、その寄生素子情報に
対応した遅延時間DT25の遅延時間情報に格納し、遅
延時間DT25に格納された遅延時間情報の格納アドレ
スを、その遅延時間情報に対応した寄生素子DT24の
寄生素子情報に格納する。
【0099】従って、寄生素子DT24に格納された特
定の寄生素子情報に対応する遅延時間情報を検索する場
合、寄生素子情報に格納された格納アドレスに基づい
て、遅延時間DT25の遅延時間情報を取り出せば良
い。逆に、遅延時間DT25に格納された特定の遅延時
間情報に対応する寄生素子情報を検索する場合、遅延時
間情報に格納された格納アドレスに基づいて、寄生素子
DT24に格納された寄生素子情報を取り出せば良い。
関連データ29は、遅延時間DT25に格納された遅延
時間情報と、ネットDT22に格納された回路接続情報
とを関連付けるために設けられている。関連データ26
と同様に、遅延時間DT25に格納された遅延時間情報
の格納アドレスを、その遅延時間情報に対応したネット
DT22の回路接続情報に格納し、ネットDT22に格
納された回路接続情報の格納アドレスを、その回路接続
情報に対応した遅延時間DT25の遅延時間情報に格納
する。
【0100】従って、遅延時間DT25に格納された特
定の遅延時間情報に対応する回路接続情報を検索する場
合、遅延時間情報に格納された格納アドレスに基づい
て、ネットDT22の回路接続情報を取り出せば良い。
逆に、ネットDT22に格納された特定の回路接続情報
に対応する遅延時間情報を検索する場合、回路接続情報
に格納された格納アドレスに基づいて、遅延時間DT2
5に格納された遅延時間情報を取り出せば良い。
【0101】即ち、各DT22〜25それぞれに格納さ
れた対応する情報は、関連データ26〜29、即ち、各
情報に格納された格納アドレスによって相互に検索可能
に関連付けられている。従って、1つのDTに格納され
た情報により、その情報に対応して他のDTに格納され
た情報が容易に検索され、取り出される。
【0102】図1に示すCRT15は、グラフィックデ
ィスプレイであって、図17に示すレイアウトデータ2
の修正をインタラクティブに行うために利用される。即
ち、CPU12は、読み込んだレイアウトデータ2をC
RT15上に表示する。設計者は、CRT15上に表示
されたレイアウトデータ2に対して、キーボード16,
マウス17を操作してセルの配置変更や配線パターンの
経路変更等のレイアウト変更を指示する。
【0103】図1中のCPU12は、その変更指示に基
づいて、図4上に示されたDB21のパターンDT23
の回路パターン情報を変更する。次に、CPU12は、
パターンDT23の変更に従って配線パターンの寄生素
子を抽出し、関連データ27によって関連付けられた寄
生素子DT24の寄生素子情報を、抽出結果に基づいて
更新する。更に次に、CPU12は、変更された寄生素
子情報に基づいて、各配線パターンにおける遅延時間を
演算し、関連データ28によって関連付けられた遅延時
間DT25の遅延時間情報を、演算結果に基づいて更新
する。
【0104】即ち、配線パターンのレイアウトを変更す
る、即ち、配線パターンの位置情報を変更すると、その
変更された位置情報に基づいて、変更された配線パター
ンである回路パターン情報に関連付けられた寄生素子情
報及び遅延時間情報が即座に更新される。
【0105】次に、上記のように構成されたレイアウト
設計装置11の作用を図2及び図3のフローチャートに
従って説明する。図2におけるステップ(以下、単にS
という)11は外部データ入力処理(外部データ入力手
段)であって、図1中のCPU12は、予め作成された
データを入力する。尚、本実施形態では、図17に示す
回路接続データ1とレイアウトデータ2とが予め作成さ
れており、CPU12は、両データ1,2を外部データ
として入力し、図8上に示されたDB21のネットDT
22に回路接続情報としてネット名を領域22aに、そ
のネットにより接続される端子を領域22bに格納し、
パターンDT23に回路パターン情報として回路パター
ンの配線層を領域23aに、回路パターンの座標データ
を領域23bに格納する。
【0106】例えば、図5に示すように、半導体装置3
1は、外部端子A,B,Cと論理素子I1,I2,I3
を備えている。各論理素子I1〜I3は、例えば、イン
バータ回路よりなり、それぞれ入力端子aと出力端子x
とを備えている。外部端子Aは、論理素子I1の入力端
子aに接続され、その間の配線をネット名「N1」とす
る。論理素子I1の出力端子xは、論理素子I2,I3
の入力端子aにそれぞれ接続され、その間の配線をネッ
ト名「N2」とする。論理素子I2の出力端子xは外部
端子Bに、論理素子I3の出力端子xは外部端子Cに接
続され、それらの間の配線をそれぞれネット名「N
3」,「N4」とする。
【0107】すると、図6に示すように、回路接続デー
タ1には、各ネット名「N1」〜「N4」の配線により
接続される端子として記述された回路接続情報が格納さ
れている。尚、図6において、「I1.a」は論理素子
I1の入力端子aを示し、「I1.x」は論理素子I1
の出力端子xを示している。同様に、「I2.a」は論
理素子I2の入力端子aを、「I2.x」は論理素子I
2の出力端子xを示し、「I3.a」は論理素子I3の
入力端子aを、「I3.x」は論理素子I3の出力端子
xを示している。
【0108】従って、図1中のCPU12は、図8に示
すように、外部データとして入力した回路接続データ1
を、DB21のネットDT22に回路接続情報としてネ
ット名を領域22aに、各論理素子の端子接続データを
領域22bに格納する。
【0109】また、図17に示されたレイアウトデータ
2には、図7の一点鎖線で示された半導体装置31の複
数(図7において2列)のセル列上に配置された論理素
子I1〜I3の配置座標データと、各配線の座標データ
等とから構成される回路パターン情報が格納されてい
る。例えば、ネット名「N2」の配線は、位置情報とし
て位置p1〜p6によって現される。
【0110】尚、図7において、実線で示す配線と、破
線で示す配線は、互いに異なる配線層に形成されること
を示している。本実施形態では、配線層としてメタルよ
りなる配線が形成されるメタル配線層とポリシリコンよ
りなる配線が形成されるポリシリコン配線層とが設けら
れ、実線で示すp1−p2−p3−p5間の配線はメタ
ル配線層に、破線で示すp3−p4間とp5−p6間の
配線はポリシリコン配線層に形成される。そして、回路
パターン情報は、配線が形成される配線層と、各配線層
に形成される配線の位置とから構成される。
【0111】従って、図1におけるCPU12は、図8
に示すように、外部データとして入力したレイアウトデ
ータ2を、DB21のパターンDT23に回路パターン
情報として各論理素子I1〜I3の配置座標データを格
納する。また、図1におけるCPU12は、図8に示す
ように、回路パターンの配線層を領域23aに、回路パ
ターンの座標データを領域23bに格納する。尚、図8
においては、図面を簡略化するために、ネット名「N
2」に関する情報のみを示し、他のネット名「N1」,
「N3」,「N4」の情報と各論理素子I1〜I3の配
置情報を省略してある。
【0112】そして、図1中のCPU12は、図8に示
すように、入力した回路接続データ1の回路接続情報を
ネットDT22に格納し、レイアウトデータ2の回路パ
ターン情報をパターンDT23に格納する。各情報の格
納を終了すると、図2におけるCPU12の内部処理
は、S11からS12に移る。
【0113】図2におけるS12はデータベース生成処
理(データベース生成手段)であって、図1中のCPU
12は、図3に示されるデータベース生成処理のフロー
チャートに従って、図8に示すDB21を生成する。そ
のDB21の生成は、図2におけるS11においてネッ
トDT22及びパターンDT23にそれぞれ格納した情
報に基づいて、他の寄生素子DT24及び遅延時間DT
25の情報を生成して格納するとともに、各テーブル2
2〜25間の相互の関連付けが行われる。
【0114】即ち、図3において、S21は寄生素子抽
出処理(寄生素子抽出手段)であって、図1におけるC
PU12は、図8に示すパターンDT23に格納された
回路パターン情報に基づいて、寄生素子の抽出を行う。
寄生素子は、回路パターン情報に基づいて抽出された等
電位な回路パターンに対して、その回路パターンの配線
の抵抗値よりなる寄生抵抗と、配線の容量値よりなる寄
生容量とから構成される。本実施形態では、寄生抵抗値
は、配線パターンが形成される配線層に対応して設定さ
れる単位長さ当たりの抵抗値に、各端子間の配線パター
ンの長さを乗じた値として計算される。また、寄生容量
値は、配線パターンの単位長さ当たりの容量値に、等電
位な配線パターンの長さを乗じた値として計算される。
【0115】そして、図1中のCPU12は、各配線パ
ターン毎の寄生素子情報として、抽出した寄生素子を図
8に示す寄生素子DT24の領域24aに、寄生抵抗を
領域24bに、寄生容量を領域24cにそれぞれ格納す
る。
【0116】図7は、図5の論理回路のレイアウトパタ
ーンである。図7中、例えば、半導体装置31のネット
名「N2」に着目すると、ネットN2の配線パターン
は、座標p1−p2−p3間は同一配線層(メタル配線
層)であって分岐が無いので、等電位となる。従って、
図1中のCPU12は、図9に示すように、座標p1−
p2−p3間の配線材として例えばアルミが用いられる
メタル配線よりなる配線パターンの抵抗値及び容量値を
それぞれ寄生抵抗RK1及び寄生容量RC1とする寄生
素子K1を抽出する。
【0117】同様に、座標p3−p4間,座標p3−p
5間,座標p5−p6間は、それぞれ同一配線層(座標
p3−p5間はメタル配線層、座標p3−p4間,座標
p5−p6間はポリシリコン配線層)であって分岐が無
いので、等電位となる。従って、図1中のCPU12
は、座標p3−p4間のメタル配線よりなる配線パター
ンの抵抗値及び容量値をそれぞれ寄生抵抗RK3及び寄
生容量RC3とする寄生素子K3を抽出する。また、C
PU12は、座標p3−p5間の配線材として例えばポ
リシリコンよりなる配線パターンの抵抗値及び容量値を
それぞれ寄生抵抗RK2及び寄生容量RC2とする寄生
素子K2を抽出する。更に、CPU12は、座標p5−
p6間のポリシリコン配線よりなる配線パターンの抵抗
値及び容量値をそれぞれ寄生抵抗RK4及び寄生容量R
C4とする寄生素子K4を抽出する。
【0118】そして、図1中のCPU12は、図8に示
すように、抽出した寄生素子K1〜K4と、それらの寄
生抵抗RK1〜RK4及び寄生容量CK1〜CK4を、
寄生素子DT24に各配線パターンに対応した寄生素子
情報として格納する。
【0119】更に、図1中のCPU12は、パターンD
T23と寄生素子DT24とに、両DT23,24を関
連付ける関連データ27を格納する。具体的には、図1
中のCPU12は、図8に示すように、寄生素子DT2
4の格納アドレスを関連データ27としてパターンDT
23に格納し、パターンDT23の格納アドレスを関連
データ27として寄生素子DT24に格納する。
【0120】格納アドレスは、両DT23,24の対応
する情報毎に格納される。例えば、図9に示すように、
座標p1〜p5間のメタル配線に対して、そのメタル配
線の寄生素子K1,K3が対応している。従って、図8
に示すように、パターンDT23に格納された座標p1
−p2−p3−p5間のメタル配線の回路パターン情報
には、寄生素子DT24に格納された寄生素子K1,K
3の格納アドレス27a1が関連データ27として格納
される。一方、寄生素子DT24に格納された寄生素子
情報の寄生素子K1,K3には、パターンDT23に格
納されたメタル配線の格納アドレス27b1が関連デー
タ27として格納される。
【0121】同様に、パターンDT23に格納された座
標p3−p4間のポリシリコン配線の回路パターン情報
には、寄生素子DT24に格納された寄生素子情報の寄
生素子K2の格納アドレス27a2が関連データ27と
して格納される。一方、寄生素子DT24に格納された
寄生素子情報の寄生素子K2には、パターンDT23に
格納されたポリシリコン配線の格納アドレス27b2が
関連データ27として格納される。
【0122】また、パターンDT23に格納された座標
p5−p6間のポリシリコン配線の回路パターン情報に
は、寄生素子DT24に格納された寄生素子情報の寄生
素子K4の格納アドレス27a3が関連データ27とし
て格納される。一方、寄生素子DT24に格納された寄
生素子情報の寄生素子K2,K4には、パターンDT2
3に格納されたポリシリコン配線の格納アドレス27b
3が関連データ27として格納される。
【0123】次に、図3において、S22は回路照合処
理(回路照合手段)であって、図1におけるCPU12
は、図8に示すネットDT22に格納された回路接続情
報と、パターンDT23に格納された回路パターン情報
とを照合し、回路接続情報と回路パターン情報との対応
付けを行う。この回路接続情報と回路パターン情報の対
応付けは、従来から一般に用いられているレイアウトか
らの回路情報抽出技術、及び、回路照合技術によって行
われる。そして、図1中のCPU12は、回路接続情報
と回路パターン情報とを対応づける関連データ26とし
て、それぞれのDT22,23に格納された情報の格納
アドレスを他方のDT23,22の情報に格納する。
【0124】例えば、図8に示すように、ネットDT2
2に格納されたネット名「N2」の回路接続情報には、
パターンDT23に格納されたネットN2を構成する配
線パターンの回路パターン情報の格納アドレス26aが
関連データ26として格納される。逆に、パターンDT
23に格納された配線パターンの回路パターン情報に
は、ネットDT22に格納されたネット名「N2」の回
路接続情報の格納アドレス26bが関連データ26とし
て格納される。
【0125】尚、図8に示されたネットDT22に格納
された他のネット名「N1」「N3」「N4」の各回路
接続情報には、図面上では省略したパターンDT23に
格納された回路パターン情報の格納アドレスが関連デー
タ26としてそれぞれ格納され、パターンDT23に格
納された回路パターン情報には、ネットDT22に格納
されたネット名「N1」「N3」「N4」の回路接続情
報の格納アドレスが関連データ26としてそれぞれ格納
されている。
【0126】次に、図3においてS23は遅延時間計算
処理(遅延時間計算手段)であって、図1におけるCP
U12は、図8に示す寄生素子DT24に格納された寄
生素子情報に基づいて、各ネットにより接続される端子
間の遅延時間を計算し、端子間情報を遅延時間DT25
の領域25aに、その計算結果の遅延時間を遅延時間D
T25の領域25bに、それぞれ遅延時間情報として格
納する。
【0127】遅延時間の計算は、図3におけるS21に
おいて抽出した各寄生素子K1〜K4を、それぞれ寄生
抵抗RK1〜RK4と寄生容量CK1〜CK4とからな
る「Tモデル」等の等価回路とする。そして、ネットN
2により接続される各端子「I1.x」「I2.a」
「I3.a」間のうち、1つの出力端子から1つの入力
端子までを1対とし、各対における遅延時間を計算す
る。
【0128】例えば、図9において、出力端子である端
子「I1.x」から入力端子である端子「I2.a」ま
でを1対とする。また、出力端子である端子「I1.
x」から入力端子である端子「I3.a」までを1対と
する。そして、各対における遅延時間を計算する。
【0129】図10に一般的な遅延時間計算方法による
遅延時間の計算例を示す。この計算方法は、計算する遅
延時間の要求精度に応じてどのような方法を用いても良
い。図10は、ネット名「N2」の配線パターンにおけ
る寄生素子を示している。ネットN2において、論理素
子I1の出力端子x(端子「I1.x」)と論理素子I
2の入力端子a(端子「I2.a」)との間の配線パタ
ーンは、寄生抵抗RK1と寄生容量CK1よりなる寄生
素子K1と、寄生抵抗RK2と寄生容量CK2よりなる
K2となる。また、論理素子I1の出力端子xと論理素
子I3の入力端子a(端子「I3.a」)との間の配線
パターンは、寄生素子K1と、寄生抵抗RK3と寄生容
量CK3よりなる寄生素子K3と、寄生抵抗RK4と寄
生容量CK4よりなる寄生素子K4となる。また、論理
素子I2,I3の入力端子aには、それぞれセル入力端
子容量CI2,CI3を考慮する。
【0130】すると、1対の端子「I1.x」と端子
「I2.a」間の遅延時間t1は、 t1=(RK1/2*CK1)+(RK1*(CK3+CK4+CI3))+((RK1+RK2/2)*CK2) +((RK1+RK2)*CI2) (1) となる。また、1対の端子「I1.x」と端子「I3.
a」間の遅延時間t2は、 t2=(RK1/2*CK1)+(RK1*(CK2+CI2))+((RK1+RK3/2)*CK3) +((RK1+RK3+RK4)*CI4)+((RK1+RK3+RK4)*CI3) (2) となる。そして、図1におけるCPU12は、図8に示
すように、計算結果の遅延時間t1、t2を遅延時間D
T25に遅延時間情報として格納する。
【0131】更に、図1中のCPU12は、寄生素子D
T24と遅延時間DT25とに、両DT24,25を関
連付ける関連データ28を格納する。具体的には、CP
U12は、図8に示すように、遅延時間DT25の格納
アドレス28aを関連データ28として寄生素子DT2
4に格納し、寄生素子DT24の格納アドレス28bを
遅延時間DT25に関連データ28として格納する。
【0132】格納アドレス28a,28bは、両DT2
4,25の対応する情報毎に格納される。例えば、図8
に示すように、一対の端子「I1.x」と端子「I2.
a」間の寄生素子K1,K2によって遅延時間t1が計
算される。また、一対の端子「I1.x」と端子「I
3.a」間の寄生素子K1,K3,K4によって遅延時
間t2が計算される。即ち、寄生素子K1,K2に遅延
時間t1が対応しており、寄生素子K1,K3,K4に
遅延時間t2が対応している。
【0133】従って、寄生素子DT24に格納された寄
生素子K1,K3の寄生素子情報、寄生素子K2の寄生
素子情報、及び、寄生素子K4の寄生素子情報には、そ
れぞれ同一の遅延時間DT25に格納された遅延時間t
1,t2の格納アドレス28aが格納される。
【0134】一方、遅延時間DT25に格納された遅延
時間t1,t2の遅延時間情報には、遅延時間DT24
に格納された寄生素子情報の寄生素子K1,K3の格納
アドレス、寄生素子情報の寄生素子K2の格納アドレ
ス、及び、寄生素子情報の寄生素子K4の格納アドレス
28bが格納される。
【0135】次に、図1中のCPU12は、遅延時間D
T25とネットDT22とに、両DT25、22を関連
付ける関連データ29を格納する。具体的には、CPU
12は、ネットDT22の格納アドレス29aを関連デ
ータ29として遅延時間DT25に格納し、遅延時間D
T25の格納アドレス29bを関連データ29としてネ
ットDT22に格納する。
【0136】格納アドレス29a,29bは、両DT2
5,22の対応する情報毎に格納される。例えば、図8
に示すように、遅延時間DT25に格納された遅延時間
t1,t2は、ネット名「N2」の端子「I1.x」
「I2.a」間と、端子「I1.x」「I3.a」間の
遅延時間であって対応している。従って、ネットDT2
2に格納されたネット[N2」の回路接続情報には、遅
延時間DT25の遅延時間t1,t2の格納アドレスが
関連データ29として格納される。一方、遅延時間DT
25に格納された遅延時間t1,t2の遅延時間情報に
は、ネットDT22のネット名「N2」の格納アドレス
が関連データ29として格納される。
【0137】尚、図8に示されたDB21において、図
面上では省略してあるが、パターンDT23、寄生素子
DT24、及び、遅延時間DT25には、それぞれネッ
トDT22に格納されたネット名「N2」の他のネット
名「N1」「N3」「N4」の各回路接続情報に対応し
た回路パターン情報、寄生素子情報、及び、遅延時間情
報が格納されている。そして、各情報には、それぞれ他
のDTに格納された対応する情報の格納アドレスが格納
され、関連付けられている。従って、図8に示されたネ
ットDT22に格納されたネット名「N1」「N3」
「N4」の回路接続情報には、遅延時間DT25に格納
された各回路接続情報に対応する遅延時間情報の格納ア
ドレスがそれぞれ格納されている。
【0138】そして、図1におけるCPU12は、図8
に示す各DT22〜25に対して、関連データ26〜2
9をそれぞれ格納すると、図3におけるS21〜S23
のデータベース生成処理を終了し、図2に示す内部処理
においてS12からS13に移る。
【0139】図2におけるS13はパターン変更処理
(パターン変更手段)であって、図1中のCPU12
は、セルや回路パターンの座標データの変更がある場
合、それらの変更された座標データを入力する。そし
て、CPU12は、入力した座標データに基づいて、図
8上のパターンDT23の回路パターン情報を更新す
る。
【0140】この座標データの変更には、図1中のCR
T15、キーボード16、及び、マウス17が用いられ
る。CPU12は、図8に示すパターンDT23に格納
された回路パターン情報に基づいて、半導体装置31の
レイアウトをCRT15上に表示する。設計者は、表示
されたレイアウトに対して、キーボード16、マウス1
7を用いて、レイアウトの変更の指示を入力する。その
入力された指示に基づいて、CPU12は、図8に示す
パターンDT23に格納されたレイアウトの座標データ
を変更し、パターンDT23を更新する。
【0141】例えば、図11に示された回路パターンの
内、ネットN2の回路パターンを図面の矢印の方向に移
動させてレイアウトを変更した場合、図1中のCPU1
2は、そのレイアウト変更に伴うネットN2の回路パタ
ーンの新たな座標データp2a,p3a,p5aを入力
する。そして、CPU12は、図14上に示されたネッ
トDT22の回路接続情報に格納された関連データ26
である格納アドレス26aに、変更されたレイアウトの
座標データp2a,p3a,p5aを新たな回路パター
ン情報としてパターンDT23の領域23bに格納す
る。
【0142】その結果、ネットDT22に格納されたネ
ット名「N2」の回路接続情報に格納された格納アドレ
ス26aによって、パターンDT23に格納された回路
パターン情報、即ち、座標p1−p2a−p3a−p5
a間の回路パターン、座標p3a−p4間の回路パター
ン、及び、座標p5a−p6間の回路パターンが検索さ
れる。逆に、パターンDT23の回路パターン情報に格
納された格納アドレス26bによって、ネットDT22
に格納された回路接続情報、即ち、ネット名「N2」に
より接続される各端子「I1.x」「I2.a」「I
3.a」が検索される。従って、ネットDT22に格納
された回路接続情報と、その回路接続情報に対応してパ
ターンDT23に格納された回路パターン情報とは、互
いに格納アドレス26a,26bによって検索され、関
連付けられた状態に保たれる。
【0143】また、図11に示された回路パターンのう
ち、論理素子I1〜I3、又は、外部端子A〜Cを移動
させてレイアウトを変更した場合、図1中のCPU12
は、そのレイアウト変更に伴う回路パターンの新たな座
標データを入力し、新たな回路パターン情報としてパタ
ーンDT23に格納する。そして、パターンDT23に
格納された回路パターン情報は、ネットDT22に格納
された回路接続情報と関連データ26によって関連付け
られた状態に保たれる。
【0144】パターンDT23の更新を終了すると、図
2におけるCPU12の内部処理は、S13からS14
に移る。図2におけるS14は寄生素子抽出処理(寄生
素子抽出手段)であって、図1中のCPU12は、図1
4に示す更新されたパターンDT23の回路パターン情
報に基づいて、回路パターンの寄生素子の再抽出を行
う。そして、CPU12は、関連データ27に基づい
て、再抽出した寄生素子を変更した回路パターン情報に
対応する寄生素子情報として寄生素子DT24に格納
し、寄生素子DT24を更新する。
【0145】図11に示すように、レイアウトが変更さ
れたネットN2の回路パターンは、座標p1−p2a−
p3a間、座標p3a−p4間、及び、座標p5a−p
6間の長さが変化している。従って、これらの座標p1
−p2a−p3a間、座標p3a−p4間、及び、座標
p5a−p6間の寄生素子、即ち、寄生抵抗及び寄生容
量の値が変化する。
【0146】従って、図1中のCPU12は、図12に
示すように、配線長が変化した座標p1−p2a−p3
a間の回路パターンに対応した寄生抵抗RK1aと寄生
容量CK1aとからなる寄生素子K1aを抽出する。ま
た、CPU12は、配線長が変化した座標p3a−p4
間の回路パターンに対応した寄生抵抗RK2aと寄生容
量CK2aとからなる寄生素子K2aを抽出する。更
に、CPU12は、配線長が変化した座標p5a−p6
間の回路パターンに対応した寄生抵抗RK4aと寄生容
量CK4aとからなる寄生素子K4aを抽出する。
【0147】尚、座標p3a−p5a間は、位置が変更
されているものの、配線長は変化していないので、寄生
素子、即ち、寄生抵抗及び寄生容量の値は変化しない。
従って、図12に示すように、座標p3a−p5a間に
おいては、レイアウト変更前と同じ値の寄生抵抗RK3
及び寄生容量CK3よりなる寄生素子K3が抽出され
る。
【0148】そして、図1中のCPU12は、図14に
示すように、関連データ27に基づいて、抽出した寄生
素子K1a,K2a,K4a(寄生抵抗RK1a,RK
2a,RK4a及び寄生容量CK1a,CK2a,CK
4a)をネットN2の回路パターンに対応する寄生素子
情報として寄生素子DT24の領域24a〜24cにそ
れぞれ格納し、寄生素子DT24を更新する。
【0149】このとき、図1中のCPU12は、図14
上に示されたパターンDT23の回路パターン情報にそ
れぞれ格納された関連データ27に基づいて、対応して
抽出した各寄生素子K1a,K2a,K4aを新たな寄
生素子情報として格納する。例えば、座標p1−p2a
−p3a間の回路パターンである回路パターン情報に対
応して新たな寄生素子K1aが抽出されている。そのた
め、CPU1は、座標p1−p2a−p3a間の回路パ
ターンである回路パターン情報に格納された関連データ
27の格納アドレス27a1に、即ち、寄生素子DT2
4の領域24aに寄生素子K1aを、領域24bに寄生
抵抗RK1aを、領域24cに寄生容量CK1aを寄生
素子情報として格納する。
【0150】その結果、パターンDT23に格納された
座標p1−p2a−p3a間の回路パターンの回路パタ
ーン情報に格納された関連データ27である格納アドレ
ス27a1に従って、寄生素子DT24に格納された対
応する寄生素子情報、即ち、寄生素子K1a,K3が検
索される。逆に、寄生素子DT24に格納された寄生素
子K1a,K3の寄生素子情報に格納された関連データ
27である格納アドレス27b1に従って、パターンD
T23に格納された対応する回路パターン情報、即ち、
座標p1−p2a−p3a間の回路パターンが検索され
る。従って、パターンDT23に格納された座標p1−
p2a−p3a間の回路パターンである回路パターン情
報と、寄生素子DT24に格納された寄生素子K1a,
K3である寄生素子情報とは、互いの格納アドレス27
a1,27b1である関連データ27によって互いに検
索可能に関連付けられた状態に保たれる。
【0151】同様に、図1中のCPU12は、図14上
に示されたパターンDT23の座標p3a−p4間の回
路パターンである回路パターン情報に格納された関連デ
ータ27である格納アドレス27a2に、その回路パタ
ーンに対応して抽出された新たな寄生素子K2a(寄生
抵抗RK2a及び寄生容量CK2a)を寄生素子情報と
して格納する。従って、パターンDT23に格納された
格納アドレス27a2と、寄生素子DT24に格納され
た格納アドレス27b2とによって、パターンDT23
の座標p3a−p4間の回路パターンである回路パター
ン情報と、寄生素子DT24の寄生素子K2aである寄
生素子情報とが相互に検索可能な関連付けられた状態に
保たれる。
【0152】更に同様に、図1中のCPU12は、図1
4上に示されたパターンDT23の座標p5a−p6間
の回路パターンである回路パターン情報に格納された関
連データ27である格納アドレス27a3に、その回路
パターンに対応して抽出された新たな寄生素子K4a
(寄生抵抗RK4a及び寄生容量CK4a)を寄生素子
情報として格納する。従って、パターンDT23に格納
された格納アドレス27a3と、寄生素子DT24に格
納された格納アドレス27b3とによって、パターンD
T23の座標p5a−p6間の回路パターンである回路
パターン情報と、寄生素子DT24の寄生素子K4aで
ある寄生素子情報とが相互に検索可能な関連どけられた
状態に保たれる。
【0153】即ち、パターンDT23に格納された回路
パターン情報と、寄生素子DT24に格納された寄生素
子情報は、互いに格納アドレス27a1〜27a3,2
7b1〜27b3によって相互に検索され、両DT2
3、24は相互に検索可能な関連付けられた状態に保た
れる。
【0154】図14上に示された寄生素子DT24の更
新を終了すると、図2におけるCPU12の内部処理
は、S14からS15に移る。図2におけるS15は遅
延時間計算処理(遅延時間計算手段)であって、図1中
のCPU12は、図14に示された更新された寄生素子
DT24の寄生素子情報に基づいて、ネットの各端子間
の遅延時間の再計算を行う。このとき、格納された遅延
時間は、S14において抽出された寄生素子に基づいて
計算される。また、この遅延時間の再計算には、図4上
に示したDB21を生成する際の遅延時間計算処理(図
3におけるS23)で用いられた式(1)及び(2)が
利用される。
【0155】そして、図1中のCPU12は、図14に
示すように、再計算した遅延時間を、関連データ29に
基づいて、寄生素子情報に対応する遅延時間情報として
遅延時間DT25に格納し、遅延時間DT25を更新す
る。
【0156】図13に示すように、一対の端子「I1.
x」と端子「I2.a」間の回路パターンに対応する寄
生素子K1a,K2aと、端子「I2.a」の入力端子
容量CI2とに基づいて、新たな遅延時間t1aを計算
する。そして、図14に示すように、図1中のCPU1
2は、寄生素子DT24の寄生素子情報である各寄生素
子K1a,K2a,K3,K4aに格納された格納アド
レス28aに基づいて、計算結果の遅延時間t1aを遅
延時間情報として遅延時間DT25の領域25bに格納
し、遅延時間DT25を更新する。
【0157】また、一対の端子「I1.x」と端子「I
3.a」間の回路パターンに対応する寄生素子K1a,
K3,K4aと、端子「I3.a」の入力端子容量CI
3とに基づいて、新たな遅延時間t2aを計算する。そ
して、図14に示すように、図1中のCPU12は、寄
生素子DT24の寄生素子情報である各寄生素子K1
a,K2a,K3,K4aに格納された格納アドレス2
8aに基づいて、計算結果の遅延時間t1a,t2aを
遅延時間情報として遅延時間DT25の領域25bに格
納し、遅延時間DT25を更新する。
【0158】そして、寄生素子DT24の寄生素子情報
に格納された格納アドレス28aによって、遅延時間D
T25に格納された遅延時間情報、即ち、遅延時間t
1,t2が検索される。逆に、遅延時間DT25の遅延
時間情報に格納された格納アドレス28bによって、寄
生素子DT24に格納された寄生素子情報、即ち、寄生
素子K1a,K2a,K3,K4aが検索される。従っ
て、寄生素子DT24に格納された寄生素子情報と、遅
延時間DT25に格納された遅延時間情報とは、互いに
格納アドレス28a,28b、即ち、関連データ28に
よって検索され、両DT24,25は相互に検索可能に
関連付けられた状態に保たれる。
【0159】また、寄生素子DT24の寄生素子情報に
は格納アドレス29aが格納され、その格納アドレス2
9aによって、ネットDT22に格納されたネット名
「N2」の回路接続情報が検索される。逆に、ネットD
T22のネット名「N2」の回路接続情報には格納アド
レス29bが格納され、その格納アドレス29aによっ
て、遅延時間DT25に格納された遅延時間t1,t2
の遅延時間情報が検索される。従って、遅延時間DT2
5に格納された遅延時間情報と、ネットDT22に格納
された回路接続情報は、互いに格納アドレス29a,2
9b、即ち、関連データ29によって検索され、両DT
25,22は相互に検索可能に関連付けられた状態に保
たれる。
【0160】図14に示される遅延時間DT25の更新
を終了すると、図2におけるCPU12の内部処理は、
S15からS16に移る。図2におけるS16は変更終
了判断処理(変更終了判断手段)であって、図1中のC
PU12は、セルや回路パターンの座標データの変更が
更に必要があるか否かを判断する。そして、変更の必要
がある場合、CPU12は、S13に戻ってパターン変
更処理を行う。即ち、CPU12は、S13〜S15の
各処理を、必要なパターン変更が全て終了するまで繰り
返す。そして、必要なパターン変更が全て終了すると、
図2におけるCPU12の内部処理は、S16からS1
7に移る。
【0161】図2におけるS17は遅延時間データ出力
処理(遅延時間データ出力手段)であって、図1中のC
PU12は、DB21の遅延時間DT25に格納された
遅延時間情報を外部へ出力し、図17に示される遅延時
間データ4として格納する。この遅延時間データ4に基
づいて、回路シミュレーション等によって、回路動作の
検証が行われる。遅延時間データ4の格納を終了する
と、図2におけるCPU12の内部処理は、S17から
S18に移る。
【0162】図2におけるS18はパターンデータ出力
処理(パターンデータ出力手段)であって、図1中のC
PU12は、図14上に示したDB21のパターンDT
23に格納された回路パターン情報を外部へ出力し、図
2に示される変更後の新たなレイアウトデータ2として
格納する。その新たなレイアウトデータ2は、製造工程
に引き渡され、マスク等が作成されて半導体装置31が
製造される。
【0163】図2に示されたS18において、図17に
示す格納された新たなレイアウトデータ2は、回路パタ
ーンの変更に伴って遅延時間が計算され、遅延時間デー
タ4として出力されている。従って、従来のように、レ
イアウト設計完成後に寄生素子抽出及び遅延時間計算処
理をバッチ処理にて行う必要がないので、その分半導体
装置31の設計期間が短くなる。
【0164】ところで、一般に、従来のデータベースに
おいては、図17に示される回路接続データ1とレイア
ウトデータ2の相互の関連情報を保持し、回路接続情報
と回路パターンの対応付けを行うものはある。しかしな
がら、回路接続情報と回路パターン、及び回路パターン
に関する寄生素子情報と、寄生素子情報から計算され、
回路接続情報と密接な関係をもつ信号の遅延時間につい
て各情報の関係情報は保持されず、各情報の対応付けは
行われていない。そのため、例えば、回路パターン情報
から寄生素子情報や、回路接続情報から各端子間の遅延
時間情報を容易に検索することができないので、処理効
率が悪い。
【0165】しかしながら、図4に示す本実施形態のD
B21には、各DT22〜25と、各DT22〜25を
相互に関連付ける関連データ26〜29とが保持され
る。従って、各ST22〜25に格納された情報は関連
データ26〜29によって対応付けが行われ、相互に検
索可能である。例えば、回路接続情報から関連データ2
6,27(又は関連データ29,28)によって対応す
る寄生素子情報を検索できる。また、回路パターン情報
から関連データ27,28(又は関連データ26,2
9)によって対応する端子間の遅延時間情報を検索でき
る。そのため、各関連データ26〜29に基づいて、各
DT22〜25の対応する情報を容易に検索することが
できるので、処理効率は高くなる。
【0166】以上記述したように、本実施形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (1)回路接続データ1及びレイアウトデータ2を読み
込み、DB21のネットDT22とパターンDT23に
それぞれ回路接続情報と回路パターン情報として格納す
ると共に、それらの情報に基づいて抽出した寄生素子を
寄生素子情報として寄生素子DT24に格納し、その寄
生素子に基づいて計算した各ネットの遅延時間を遅延時
間情報として遅延時間DT25に格納する。そして、セ
ルの配置変更や配線パターンの経路変更等のレイアウト
変更がある場合、その変更毎に回路パターン情報を変更
してパターンDT23を更新するとともに、寄生素子の
抽出及び遅延時間の計算を行い、寄生素子情報,遅延時
間情報を変更して寄生素子DT24と遅延時間DT25
をそれぞれ更新するようにした。その結果、従来のよう
に、レイアウト設計完成後に寄生素子抽出及び遅延時間
計算処理をバッチ処理にて行う必要がないので、その分
設計期間の短縮を図ることができる。
【0167】(2)DB21には、ネットDT22、パ
ターンDT23、寄生素子DT24、及び、遅延時間D
T25を格納すると共に、ネットDT22とパターンD
T23、パターンDT23と寄生素子DT24、寄生素
子DT24と遅延時間DT25遅延時間DT25とネッ
トDT22をそれぞれ相互に関連付ける関連データ26
〜29を格納するようにした。その結果、各DT22〜
25にそれぞれ格納された情報は、関連データ26〜2
9によって相互に関連付けられているので、1つのDT
に格納された情報により、他のDTに格納された情報を
容易に取り出すことができる。
【0168】(第2の実施形態)以下、本発明を具体化
した第2の実施形態を図15及び図16に従って説明す
る。
【0169】尚、説明の便宜上、第1の実施形態と同様
の構成については同一の符号を付してその説明を一部省
略する。本実施形態では、図1に示されるメモリ13に
は、図18に示す回路接続データ1及びレイアウトデー
タ2と、制約データ5とがプログラムの実行に必要なデ
ータとして予め格納されている。プログラムデータは、
レイアウトデータ2を修正するためのものであって、そ
の修正時に変更された回路パターンの遅延時間を計算
し、その計算結果と制約データ5の遅延時間とを比較す
るものである。回路接続データ1及び制約データ5は図
18に示す回路設計(S6)により予め作成され、レイ
アウトデータ2は自動配線(S8)により予め作成され
て磁気ディスク14に格納されている。そして、各デー
タ1,2,5は、プログラムの実効時にプログラムデー
タと共にメモリ13上に転送される。
【0170】CPU12は、プログラムデータに基づい
て、図15に示すフローチャートに従って動作する。こ
のフローチャートにおいて、第1の実施形態の処理に加
えて、S31の制約データ入力処理( 制約データ入力手
段)とS32の遅延時間比較処理(遅延時間比較手段)
が追加されている。また、図16に示すように、DB4
1の遅延時間データテーブル(遅延時間DT)42に
は、端子間情報を格納する領域42a、制約データ5で
指定された遅延時間(Const-Delay )を格納する領域4
2b、及び、S15の遅延時間計算処理において再計算
される実遅延時間を格納する領域42cとが設けられて
いる。従って、本実施形態では、追加された処理と、そ
の処理に関わる部分について詳述する。
【0171】先ず、図15におけるS11において、C
PU12は、予め作成された回路接続データ1とレイア
ウトデータ2とを外部データとして入力し、DB21の
ネットDT22に回路接続情報を、パターンDT23に
回路パターン情報を格納する。
【0172】次に、図15におけるS31の制約データ
入力処理(制約データ入力手段)において、図1中のC
PU12は、図18に示された予め回路設計時に決定さ
れ作成された各信号の制約データ5をレイアウトデータ
2に対する制約データとして入力し、図16に示すよう
に、遅延時間tc1,tc2をDB41の遅延時間DT
42の領域42bに格納する。
【0173】次に、図15におけるS12において、図
1中のCPU12は、図16上に示された外部データと
して入力されネットデータテーブル(ネットDT)22
とパターンデータテーブル(パターンDT)23にそれ
ぞれ格納された回路接続情報と回路パターン情報とに基
づいて、寄生素子情報及び遅延時間情報を生成し、寄生
素子データテーブル(寄生素子DT)24、遅延時間デ
ータテーブル(遅延時間DT)25にそれぞれ格納す
る。この時、図16に示すように、CPU12は、計算
したネットに対する遅延時間を実遅延時間tr1,tr
2として遅延時間DT25の領域42cに格納する。
【0174】図15におけるS13においてセルの配置
や回路パターの位置が変更されると、図1中のCPU1
2は、図16に示すように、その変更された座標データ
に基づいてパターンDT23を更新し、S14において
抽出した寄生素子に基づいて寄生素子DT24を更新す
る。更に、図1中のCPU12は、図15におけるS1
5において再計算した実遅延時間に基づいて、遅延時間
DT42を更新する。
【0175】次に、図15におけるS32の遅延時間比
較処理(遅延時間比較手段)において、図1中のCPU
12は、図16に示す遅延時間DT25の領域42b,
42cにそれぞれ格納された制約データとしての遅延時
間tc1,tc2と、図15における内部処理のS13
において再計算した計算結果の実遅延時間tr1,tr
2とをそれぞれ比較する。この遅延時間の比較によっ
て、S13において変更されたセル・回路パターンの配
置が制約データ5を満足するか否かを判断する。
【0176】図16上の遅延時間DT42に格納された
実遅延時間tr1,tr2がそれぞれ遅延時間tc1,
tc2に対して、一致又は予め定めた所定の許容範囲に
ある場合、図15における内部処理のS33において、
図1中のCPU12は、変更された配置が制約データを
満足すると判断する。この場合、図15におけるCPU
12の内部処理は、S33からS16に移り、セルや回
路パターンの座標データの変更が更に必要があるか否か
を判断し、必要なパターン変更が全て終了するまでS1
3〜S15,S32の各処理を繰り返す。
【0177】一方、図16上の遅延時間DT42に格納
された実遅延時間tr1,tr2がそれぞれ遅延時間t
c1,tc2に対して、一致しない又は所定の許容範囲
にない場合、図15における内部処理のS33におい
て、図1中のCPU12は、変更された配置が制約デー
タを満足しないと判断する。この場合、CPU12は、
例えばCRT15に配置の変更がエラーであると表示す
る。そして、図15におけるCPU12の内部処理は、
S33からS13に移り、変更したセル・回路パターン
の配置を更に制約データを満足するように配置の再変更
を促す。この構成によって、図18に示す制約データ5
を満足しないレイアウトの変更を防ぐ。
【0178】以上記述したように、本実施形態によれ
ば、第1の実施形態の効果に加えて、以下の効果を奏す
る。 (1)回路設計時に決定された各信号の制約データ5を
レイアウトデータ2に対する制約データとして入力し、
遅延時間をDB41の遅延時間DT42に格納する。そ
して、セルの配置変更や配線パターンの経路変更等のレ
イアウト変更がある場合、その変更毎にレイアウト変更
に基づいて、寄生素子の抽出及び遅延時間の計算を行
い、それぞれ寄生素子情報及び実遅延時間として寄生素
子DT24と遅延時間DT25に格納する。更に、遅延
時間DT25に格納した制約データの遅延時間と実遅延
時間とを比較し、その比較結果に基づいて、実遅延時間
が制約データの遅延時間と一致又は予め定めた所定の許
容範囲にない場合には変更された配置が制約データを満
足しないと判断して、変更したセル・回路パターンの配
置を更に制約データを満足するように配置の再変更を促
すようにした。その結果、制約データを満足しない配置
変更を防止することができるので、レイアウト完成後の
寄生素子抽出及び遅延時間の計算の処理時間を削減して
設計期間の短縮を図ることができる。
【0179】尚、本発明は前記各実施形態の他、以下の
態様で実施してもよい。 (1)上記各実施形態において、更に、DB21のネッ
トDT22に格納された回路接続情報と、寄生素子DT
24に格納された寄生素子情報とを関連付ける関連デー
タを作成して格納するようにしてもよい。
【0180】(2)上記各実施形態では、寄生素子DT
24に格納された寄生素子情報と、遅延時間DT25に
格納された遅延時間情報をネットDT22及びパターン
DT23の各情報に基づいて、一括処理にて生成してそ
れぞれ格納するようにしたが、予め寄生素子情報,遅延
時間情報が作成されている場合、それらの情報を読み込
んで、テーブル24,25にそれぞれ格納し、各関連デ
ータ26〜29を生成して各テーブル22〜25の情報
を関連付けるようにしてもよい。
【0181】(3)上記各実施形態では、S17におい
て遅延時間データ4を外部に出力するようにしたが、パ
ターン変更が終了していない段階、即ち、S13〜S1
6のループの中で遅延時間データ4を外部に適宜出力で
きるようにしてもよい。
【0182】(4)上記各実施形態では、遅延時間デー
タ4及び変更後のレイアウトデータ2をそれぞれ出力す
るようにしたが、その他に、回路接続データ及び寄生素
子データ3を出力できるようにしてもよい。この場合、
ネットDT22と寄生素子DT24に、お互いの格納ア
ドレスを持つように構成し、寄生素子を含むネットリス
トファイルを出力できるようにすることで、アナログ回
路の回路シミュレーション等を実行することが可能とな
る。
【0183】(5)上記各実施形態では、それぞれ入力
端子aと出力端子xとを備えた、例えばインバータ回路
よりなる各論理素子I1〜I3を用いた回路接続データ
1及びレイアウトデータ2について説明したが、論理素
子としてアンド回路、オア回路、等の他の論理素子を用
いた回路接続データ1及びレイアウトデータ2のレイア
ウト処理を実行するようにしてもよい。
【0184】(6)上記各実施形態では、遅延時間を計
算する際に、S21において抽出した各寄生素子K1〜
K4を、それぞれ寄生抵抗RK1〜RK4と寄生容量C
K1〜CK4とからなる「Tモデル」の等価回路として
計算したが、例えば「πモデル」等の他の等価回路とし
て計算するようにしてもよい。
【0185】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜17に
記載の発明によれば、LSIの設計時間の短縮を図るこ
とが可能なレイアウト方法を提供することができる。
【0186】また、請求項18〜34に記載の発明によ
れば、LSIの設計時間の短縮を図ることが可能なレイ
アウト装置を提供することができる。また、請求項35
〜38に記載の発明によれば、そのようなレイアウト方
法及びレイアウト装置に利用されるデータを格納するこ
とが可能なデータベースを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態のレイアウト装置の概略構成図。
【図2】 第1の実施形態のレイアウト処理のフローチ
ャート。
【図3】 データベース生成処理のフローチャート。
【図4】 データベースの概略構成図。
【図5】 論理回路の一例を示す回路図。
【図6】 図5の論理回路の回路接続データの説明図。
【図7】 図5の論理回路のレイアウトパターン。
【図8】 第1の実施形態のデータベースの内容を示す
説明図。
【図9】 配線パターンの寄生素子を示す説明図。
【図10】 配線パターンの寄生素子の等価回路図。
【図11】 パターン変更を示すレイアウトパターン。
【図12】 パターン変更後の寄生素子を示す説明図。
【図13】 パターン変更後の寄生素子の等価回路図。
【図14】 パターン変更後のデータベースの内容を示
す説明図。
【図15】 第2の実施形態のレイアウト処理のフロー
チャート。
【図16】 第2の実施形態のデータベースの内容を示
す説明図。
【図17】 従来のレイアウト処理のフローチャート。
【図18】 従来のレイアウト処理の一部フローチャー
ト。
【符号の説明】
1 回路接続データ(ネットリスト) 2 レイアウトデータ 3 寄生素子データ 4 遅延時間データ 5 制約データ 21 データベース(DB) 22 ネットデータテーブル(ネットDT) 23 パターンデータテーブル(パターンDT) 24 寄生素子データテーブル(寄生素子DT) 25 遅延時間データテーブル(遅延時間DT) 26〜29 関連データ

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データベースに格納された半導体装置の
    回路接続情報と回路パターン情報とに基づいて、該半導
    体装置のレイアウトを変更するためのレイアウト方法で
    あって、レイアウトが変更される毎に、そのレイアウト
    変更による回路パターンの座標データを入力し、その座
    標データに基づいて前記データベースに格納された回路
    パターン情報を変更し、その変更した回路パターン情報
    に基づいて、変更された回路パターンの寄生素子を抽出
    し、その抽出した寄生素子に基づいて、変更された回路
    パターンを含むネットの各端子間の遅延時間を計算する
    ようにしたレイアウト方法。
  2. 【請求項2】 データベースに格納された半導体装置の
    回路接続情報と回路パターン情報とに基づいて、該半導
    体装置のレイアウトを変更するためのレイアウト方法で
    あって、予め作成された信号に対する制約データを入力
    し、その制約データの制約遅延時間をデータベースに格
    納しておき、レイアウトが変更される毎に、そのレイア
    ウト変更による回路パターンの座標データを入力し、そ
    の座標データに基づいて前記データベースに格納された
    回路パターン情報を変更し、その変更した回路パターン
    情報に基づいて、変更された回路パターンの寄生素子を
    抽出し、その抽出した寄生素子に基づいて、変更された
    回路パターンを含むネットの各端子間の遅延時間を計算
    し、前記データベースに格納された制約遅延時間と、変
    更された回路パターンにより計算された実遅延時間とを
    比較し、レイアウト変更によるネットの各端子間の実遅
    延時間が、制約データの制約遅延時間を満たしているこ
    とを検証するようにしたレイアウト方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のレイアウト方法
    において、前記回路接続情報はネット及びそのネットに
    て接続される端子を含み、予め作成された回路接続デー
    タに格納され、前記回路パターン情報は前記接続される
    端子間の回路パターンの配線の座標データ及び配線を形
    成する配線層の情報を含み、予め作成されたレイアウト
    データに格納され、それら回路接続データ及びレイアウ
    トデータを外部データとして入力し、前記回路接続情報
    及び回路パターン情報をデータベースに格納するように
    したレイアウト方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3に記載のレイアウト方法
    において、レイアウトに変更に伴う回路パターンの新た
    な座標データを入力し、その回路パターンに関連する回
    路接続情報に格納された関連データに基づいて、前記入
    力した新たな座標データを新たな回路パターン情報とし
    て前記データベースに格納するようにしたレイアウト方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4に記載のレイアウト方法
    において、変更され前記データベースに格納された新た
    な回路パターン情報に基づいて寄生素子を再抽出し、前
    記関連データに基づいて、再抽出した寄生素子を前記回
    路パターンに対応する新たな寄生素子情報として前記デ
    ータベースに格納するようにしたレイアウト方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5に記載のレイアウト方法
    において、前記データベースに格納された新たな寄生素
    子情報に基づいて、端子間の遅延時間の再計算を行い、
    前記関連データに基づいて、再計算した遅延時間を新た
    な遅延時間情報として前記データベースに格納するよう
    にしたレイアウト方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6に記載のレイアウト方法
    において、前記データベースに格納された新たな寄生素
    子情報に基づいて、寄生素子を所定のモデルの等価回路
    として端子間の遅延時間の再計算を行うようにしたレイ
    アウト方法。
  8. 【請求項8】 請求項2乃至7に記載のレイアウト方法
    において、前記制約遅延時間は回路接続情報に対応する
    遅延時間情報として遅延時間データテーブルに格納さ
    れ、関連データに基づいて前記回路接続情報に対応して
    格納された遅延時間情報を読み出し、読み出した遅延時
    間情報の遅延時間と制約遅延時間とを比較するようにし
    たレイアウト方法。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8に記載のレイアウト方法
    において、前記データベースに格納された回路パターン
    情報の変更があるか否かを判断し、その判断結果に基づ
    いて、変更が有る場合には再びパターン変更手段を実行
    するようにしたレイアウト方法。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9に記載のレイアウト方
    法において、更に、前記データベースに格納された遅延
    時間情報を外部へ出力し、遅延時間データとして格納す
    るようにしたレイアウト方法。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10に記載のレイアウト
    方法において、更に、前記データベースに格納された回
    路パターン情報を外部へ出力し、回路パターンの変更後
    の新たなレイアウトデータとして格納するようにしたレ
    イアウト方法。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11に記載のレイアウト
    方法において、回路パターンの変更に先立ち、前記デー
    タベースに格納された回路接続情報と回路パターン情報
    とに基づいて、抽出した回路パターンの寄生素子を寄生
    素子情報として該データベースに格納し、前記寄生素子
    情報と前記回路接続情報とに基づいて計算したネットの
    各端子間の遅延時間を遅延時間情報として該データベー
    スに格納するとともに、前記各情報を関連付ける関連デ
    ータが該データベースに格納され、抽出した寄生素子を
    関連データに基づいて回路パターン情報に対応する寄生
    素子情報として前記データベースに格納し、計算した遅
    延時間を関連データに基づいて回路接続情報に対応する
    遅延時間情報として前記データベースに格納して該デー
    タベースを生成するようにしたレイアウト方法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のレイアウト方法に
    おいて、前記データベースを生成する際に、前記回路パ
    ターン情報に基づいて寄生素子を抽出し、抽出した寄生
    素子を寄生素子情報として前記データベースに格納し、
    その寄生素子情報と前記回路パターン情報とを関連付け
    る関連データを前記データベースに格納し、前記回路接
    続情報と回路パターン情報とを照合し、回路接続情報と
    回路パターン情報との対応付けを行い、回路接続情報と
    回路パターン情報とを対応付ける関連データを前記デー
    タベースに格納し、前記抽出された寄生素子情報に基づ
    いて、前記回路パターンにより接続される端子間の遅延
    時間を計算し、その遅延時間を遅延時間情報として前記
    データベースに格納し、その遅延時間情報と前記寄生素
    子情報とを関連付ける関連データ、遅延時間情報と前記
    回路接続情報とを関連付ける関連付ける関連データを前
    記データベースに格納するようにしたレイアウト方法。
  14. 【請求項14】 請求項12乃至13に記載のレイアウ
    ト方法において、前記寄生素子は、前記回路パターン情
    報に基づいて抽出された等電位な回路パターンに対し
    て、その回路パターンの配線の抵抗値よりなる寄生抵抗
    と、配線の容量値よりなる寄生容量とから構成されるレ
    イアウト方法。
  15. 【請求項15】 請求項12又は14に記載のレイアウ
    ト方法において、前記データベースに格納された新たな
    寄生素子情報に基づいて、寄生素子を所定のモデルの等
    価回路として端子間の遅延時間の計算を行うようにした
    レイアウト方法。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至15に記載のレイアウト
    方法において、前記データベースは、前記回路接続情報
    を格納するネットデータテーブルと、前記回路パターン
    情報を格納するパターンデータテーブルと、前記寄生素
    子情報を格納する寄生素子データテーブルと、前記遅延
    時間情報を格納する遅延時間データテーブルとから構成
    され、前記関連データは、各データテーブルに格納され
    た互いに対応する情報に応じて各データテーブルに格納
    されたレイアウト方法。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至16に記載のレイアウト
    方法において、前記関連データは、情報が格納された格
    納アドレスであって、対応する情報が格納された格納ア
    ドレスを、互いに他のデータテーブルの対応する情報に
    格納したレイアウト方法。
  18. 【請求項18】 データベースに格納された半導体装置
    の回路接続情報と回路パターン情報とに基づいて、該半
    導体装置のレイアウトを変更するためのレイアウト装置
    であって、 レイアウトが変更される毎に、そのレイアウト変更によ
    る回路パターンの座標データを入力し、その座標データ
    に基づいて前記データベースに格納された回路パターン
    情報を変更するパターン変更手段と、 前記パターン変更手段により変更された回路パターン情
    報に基づいて、変更された回路パターンの寄生素子を抽
    出する寄生素子抽出手段と、 前記寄生素子抽出手段により抽出された寄生素子に基づ
    いて、変更された回路パターンを含むネットの各端子間
    の遅延時間を計算する遅延時間計算手段とを備えたレイ
    アウト装置。
  19. 【請求項19】 データベースに格納された半導体装置
    の回路接続情報と回路パターン情報とに基づいて、該半
    導体装置のレイアウトを変更するためのレイアウト装置
    であって、 予め作成された信号に対する制約データを入力し、その
    制約データの制約遅延時間をデータベースに格納する制
    約条件入力手段と、 レイアウトが変更される毎に、そのレイアウト変更によ
    る回路パターンの座標データを入力し、その座標データ
    に基づいて前記データベースに格納された回路パターン
    情報を変更するパターン変更手段と、 前記パターン変更手段により変更された回路パターン情
    報に基づいて、変更された回路パターンの寄生素子を抽
    出する寄生素子抽出手段と、 前記寄生素子抽出手段により抽出された寄生素子に基づ
    いて、変更された回路パターンを含むネットの各端子間
    の遅延時間を計算する遅延時間計算手段と、 前記データベースに格納された制約遅延時間と、前記遅
    延時間計算手段により計算された実遅延時間とを比較す
    る遅延時間比較手段とを備え、レイアウト変更によるネ
    ットの各端子間の実遅延時間が、制約データの制約遅延
    時間を満たしていることを検証するようにしたレイアウ
    ト装置。
  20. 【請求項20】 請求項18又は19に記載のレイアウ
    ト装置において、 前記回路接続情報はネット及びそのネットにて接続され
    る端子を含み、予め作成された回路接続データに格納さ
    れ、 前記回路パターン情報は前記接続される端子間の回路パ
    ターンの配線の座標データ及び配線を形成する配線層の
    情報を含み、予め作成されたレイアウトデータに格納さ
    れ、 それら回路接続データ及びレイアウトデータを外部デー
    タとして入力し、前記回路接続情報及び回路パターン情
    報をデータベースに格納する外部データ入力手段を備え
    たレイアウト装置。
  21. 【請求項21】 請求項18乃至20に記載のレイアウ
    ト装置において、 前記パターン変更手段は、レイアウトに変更に伴う回路
    パターンの新たな座標データを入力し、その回路パター
    ンに関連する回路接続情報に格納された関連データに基
    づいて、前記入力した新たな座標データを新たな回路パ
    ターン情報として前記データベースに格納するようにし
    たレイアウト装置。
  22. 【請求項22】 請求項18乃至21に記載のレイアウ
    ト装置において、 前記寄生素子抽出手段は、前記パターン変更手段により
    変更され前記データベースに格納された新たな回路パタ
    ーン情報に基づいて寄生素子を再抽出し、前記関連デー
    タに基づいて、再抽出した寄生素子を前記回路パターン
    に対応する新たな寄生素子情報として前記データベース
    に格納するようにしたレイアウト装置。
  23. 【請求項23】 請求項18乃至22に記載のレイアウ
    ト装置において、 前記遅延時間計算手段は、前記データベースに格納され
    た新たな寄生素子情報に基づいて、端子間の遅延時間の
    再計算を行い、前記関連データに基づいて、再計算した
    遅延時間を新たな遅延時間情報として前記データベース
    に格納するようにしたレイアウト装置。
  24. 【請求項24】 請求項18乃至23に記載のレイアウ
    ト装置において、 前記遅延時間計算手段は、前記データベースに格納され
    た新たな寄生素子情報に基づいて、寄生素子を所定のモ
    デルの等価回路として端子間の遅延時間の再計算を行う
    ようにしたレイアウト装置。
  25. 【請求項25】 請求項19乃至24に記載のレイアウ
    ト装置において、 前記制約遅延時間は回路接続情報に対応する遅延時間情
    報として遅延時間データテーブルに格納され、 前記遅延時間比較手段は、関連データに基づいて前記回
    路接続情報に対応して格納された遅延時間情報を読み出
    し、読み出した遅延時間情報の遅延時間と制約遅延時間
    とを比較するようにしたレイアウト装置。
  26. 【請求項26】 請求項18乃至25に記載のレイアウ
    ト装置において、 前記データベースに格納された回路パターン情報の変更
    があるか否かを判断する変更終了判断手段を備え、その
    判断結果に基づいて、変更が有る場合には再びパターン
    変更手段を実行するようにしたレイアウト装置。
  27. 【請求項27】 請求項18乃至26に記載のレイアウ
    ト装置において、 更に、前記データベースに格納された遅延時間情報を外
    部へ出力し、遅延時間データとして格納する遅延時間デ
    ータ出力手段を備えたレイアウト装置。
  28. 【請求項28】 請求項18乃至27に記載のレイアウ
    ト装置において、 更に、前記データベースに格納された回路パターン情報
    を外部へ出力し、回路パターンの変更後の新たなレイア
    ウトデータとして格納するパターンデータ出力手段を備
    えたレイアウト装置。
  29. 【請求項29】 請求項17乃至28に記載のレイアウ
    ト装置において、 前記パターン変更手段に先立ち、前記データベースに格
    納された回路接続情報と回路パターン情報とに基づい
    て、抽出した回路パターンの寄生素子を寄生素子情報と
    して該データベースに格納し、前記寄生素子情報と前記
    回路接続情報とに基づいて計算したネットの各端子間の
    遅延時間を遅延時間情報として該データベースに格納す
    るとともに、前記各情報を関連付ける関連データを該デ
    ータベースに格納するデータベース生成手段を備え、 前記寄生素子抽出手段は、抽出した寄生素子を関連デー
    タに基づいて回路パターン情報に対応する寄生素子情報
    として前記データベースに格納し、前記遅延時間計算手
    段は、計算した遅延時間を関連データに基づいて回路接
    続情報に対応する遅延時間情報として前記データベース
    に格納したレイアウト装置。
  30. 【請求項30】 請求項29に記載のレイアウト装置に
    おいて、 前記データベース生成手段は、 前記回路パターン情報に基づいて寄生素子を抽出し、抽
    出した寄生素子を寄生素子情報として前記データベース
    に格納し、その寄生素子情報と前記回路パターン情報と
    を関連付ける関連データを前記データベースに格納する
    寄生素子抽出手段と、 前記回路接続情報と回路パターン情報とを照合し、回路
    接続情報と回路パターン情報との対応付けを行い、回路
    接続情報と回路パターン情報とを対応付ける関連データ
    を前記データベースに格納する回路照合手段と、 前記寄生素子抽出手段により抽出された寄生素子情報に
    基づいて、前記回路パターンにより接続される端子間の
    遅延時間を計算し、その遅延時間を遅延時間情報として
    前記データベースに格納し、その遅延時間情報と前記寄
    生素子情報とを関連付ける関連データ、遅延時間情報と
    前記回路接続情報とを関連付ける関連付ける関連データ
    を前記データベースに格納する遅延時間計算手段とから
    構成されたレイアウト装置。
  31. 【請求項31】 請求項29乃至30に記載のレイアウ
    ト装置において、 前記寄生素子は、前記回路パターン情報に基づいて抽出
    された等電位な回路パターンに対して、その回路パター
    ンの配線の抵抗値よりなる寄生抵抗と、配線の容量値よ
    りなる寄生容量とから構成されるレイアウト装置。
  32. 【請求項32】 請求項29乃至31に記載のレイアウ
    ト装置において、 前記遅延時間計算手段は、前記データベースに格納され
    た新たな寄生素子情報に基づいて、寄生素子を所定のモ
    デルの等価回路として端子間の遅延時間の計算を行うよ
    うにしたレイアウト装置。
  33. 【請求項33】 請求項18乃至32に記載のレイアウ
    ト装置において、 前記データベースは、 前記回路接続情報を格納するネットデータテーブルと、 前記回路パターン情報を格納するパターンデータテーブ
    ルと、 前記寄生素子情報を格納する寄生素子データテーブル
    と、 前記遅延時間情報を格納する遅延時間データテーブルと
    から構成され、 前記関連データは、各データテーブルに格納された互い
    に対応する情報に応じて各データテーブルに格納された
    レイアウト装置。
  34. 【請求項34】 請求項18乃至33に記載のレイアウ
    ト装置において、 前記関連データは、情報が格納された格納アドレスであ
    って、対応する情報が格納された格納アドレスを、互い
    に他のデータテーブルの対応する情報に格納したレイア
    ウト装置。
  35. 【請求項35】 ネットデータテーブルとパターンデー
    タテーブルにそれぞれ格納された回路接続情報と回路パ
    ターン情報とに基づいて、抽出した回路パターンの寄生
    素子を寄生素子情報として寄生素子データテーブルに格
    納し、前記寄生素子情報と前記回路接続情報とに基づい
    て計算したネットの各端子間の遅延時間を遅延時間情報
    として遅延時間データテーブルに格納し、前記各データ
    テーブルに格納された対応する情報に対して、それらの
    情報を関連付ける関連データを対応する情報が格納され
    たデータテーブルにそれぞれ格納したデータベース。
  36. 【請求項36】 請求項35に記載のデータベースにお
    いて、 前記関連データは、情報が格納された格納アドレスであ
    って、対応する情報が格納された格納アドレスを、互い
    に他のデータテーブルの対応する情報に格納したデータ
    ベース。
  37. 【請求項37】 請求項35乃至36に記載のデータベ
    ースにおいて、 ネットデータテーブルとパターンデータテーブル、パタ
    ーンデータテーブルと寄生素子データテーブル、寄生素
    子データテーブルと遅延時間データテーブル、遅延時間
    データテーブルとネットデータテーブルに格納された対
    応する情報に対してそれぞれ前記関連データを格納した
    データベース。
  38. 【請求項38】 請求項35乃至37に記載のデータベ
    ースにおいて、 更に、ネットデータテーブルと寄生素子データテーブル
    に格納された対応する情報に対してそれぞれ前記関連デ
    ータを格納したデータベース。
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