JP2001035003A - 光ヘッドおよびそれを用いた近接場光記録再生装置ならびに光ヘッド用部材 - Google Patents

光ヘッドおよびそれを用いた近接場光記録再生装置ならびに光ヘッド用部材

Info

Publication number
JP2001035003A
JP2001035003A JP11204801A JP20480199A JP2001035003A JP 2001035003 A JP2001035003 A JP 2001035003A JP 11204801 A JP11204801 A JP 11204801A JP 20480199 A JP20480199 A JP 20480199A JP 2001035003 A JP2001035003 A JP 2001035003A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
field light
optical head
field
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11204801A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsutoshi Iko
光俊 位高
Takayuki Hoshino
隆之 干野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP11204801A priority Critical patent/JP2001035003A/ja
Publication of JP2001035003A publication Critical patent/JP2001035003A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速に消去および記録を行う。 【解決手段】 光ヘッド20が消去用レーザ光源241
および浮上スライダ21の消去用穴を含むことにより、
記録ディスク9に対して近接場光を介して光を照射して
情報の消去を行う消去構造と、記録用レーザ光源242
および浮上スライダ21の記録用穴を含むことにより、
記録ディスク9に対して近接場光を介して光を照射して
情報の記録を行う記録構造とを一体化して備えている。
記録ディスク9への情報の消去と記録とを並行して行う
ことができるので、消去と記録とを別々に行う場合に比
べて高速に消去と記録とを行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、記録媒体に対し
て近接場光により少なくとも情報の記録を行う光ヘッド
およびそれを用いた近接場光記録再生装置ならびに光ヘ
ッド用部材に関する。
【0002】
【発明の背景】近年、近接場光を用いて情報の記録、再
生を行うことによって、記録密度を向上させる試みがな
されている。例えば、記録用レーザと消去用レーザの2
つのレーザ素子を別々に備える一方で、近接場光を発生
させる微小開口として単一の開口のみが形成された光学
式ヘッドが設けられ、記録媒体上に情報を記録する場合
と、逆に記録媒体の情報を消去する場合とで、上記2つ
のレーザ素子を切り替えて発光させることにより上記の
単一の開口から近接場光を発生させ、それを利用して、
記録と消去の両方を別個のプロセスとして実現する技術
が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記提案技
術では、情報の記録に先立って情報の消去を行う場合、
両動作において使用する光学式ヘッドの微小開口が共通
であるため、消去動作と記録動作とは同時並行的には行
えず、古い情報を消去した後にレーザ素子を切り替え、
光学式ヘッドを戻して新たな情報記録を行う必要がある
ため、同じ記録領域を2回行き来することになり、消去
後の記録処理の終了までに長時間を要していた。
【0004】この発明は、従来技術における上述の問題
の克服を意図しており、高速に消去および記録を行うこ
とができる光ヘッドおよびそれを用いた近接場光記録再
生装置ならびに光ヘッド用部材を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、記録媒体に対して近接場光によ
り少なくとも情報の記録を行う光ヘッドであって、近接
場光を利用した光照射によって記録媒体に第1論理レベ
ルを記録する第1近接場光発生構造と、近接場光を利用
した光照射によって記録媒体に第2論理レベルを記録す
る第2近接場光発生構造と、を一体化して備えている。
【0006】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の光ヘッドであって、さらに、記録媒体に既に記録され
ている情報を近接場光を利用して読み取る近接場光読み
取り構造を備えている。
【0007】また、請求項3の発明は、請求項1または
請求項2に記載の光ヘッドであって、第1論理レベルが
情報のデジタル記録における基準レベルを表すものであ
り、記録媒体に対する走査方向に関して第2近接場光発
生構造における少なくとも近接場光の発生部分が、第1
近接場光発生構造における少なくとも近接場光の発生部
分の後方に設けられている。
【0008】また、請求項4の発明は、請求項2に記載
の光ヘッドであって、第1論理レベルが情報のデジタル
記録における基準レベルを表すものであり、記録媒体に
既に記録されている情報を近接場光を利用して読み取る
近接場光読み取り構造をさらに備えるとともに、光ヘッ
ドは記録媒体の径方向に沿って移動しつつ情報の記録を
行うものであって、少なくとも近接場光の発生部分につ
いて第1近接場光発生構造、第2近接場光発生構造およ
び近接場光読み取り構造の順に移動の方向の前方から後
方へとほぼ直線状に配置されている。
【0009】また、請求項5の発明は、請求項4に記載
の光ヘッドであって、近接場光読み取り構造が互いに隣
接した状態で配置された複数の単位読み取り構造を備え
ている。
【0010】また、請求項6の発明は、請求項1ないし
請求項5のいずれかに記載の光ヘッドであって、記録媒
体がフォトクロミック材料を有するものであって、第1
近接場光発生構造が第1波長の光を用いることによって
近接場光を発生し、当該発生した近接場光を介してフォ
トクロミック材料に第1波長の光を照射することによっ
て第1論理レベルを記録するものであり、第2近接場光
発生構造が第1波長とは異なる第2波長の光を用いるこ
とによって近接場光を発生し、当該発生した近接場光を
介してフォトクロミック材料に第2波長の光を照射する
ことによって第2論理レベルを記録するものである。
【0011】また、請求項7の発明は、請求項1ないし
請求項6のうちのいずれかに記載の光ヘッドと、記録媒
体および光ヘッドを相対運動させる駆動系と、を備えて
いる。
【0012】また、請求項8の発明は、請求項7に記載
の近接場光記録再生装置であって、第1論理レベルがデ
ジタル記録における基準レベルを表すものであり、さら
に、第1近接場光発生素子によって記録媒体における記
録対象領域全体に第1論理レベルを記録するよう制御す
る制御手段を備えている。
【0013】また、請求項9の発明は、請求項7に記載
の近接場光記録再生装置であって、第1論理レベルがデ
ジタル記録における基準レベルを表すものであり、さら
に、第1近接場光発生素子によって記録媒体における記
録対象領域において記録すべき情報に応じて第1論理レ
ベルを記録するよう制御する制御手段を備えている。
【0014】また、請求項10の発明は、請求項8また
は請求項9に記載の近接場光記録再生装置であって、記
録媒体がディスク形状のものであって、光ヘッドが記録
媒体の径方向に沿って移動しつつ情報の記録を行うとと
もに、移動の方向に関して第2近接場光発生構造におけ
る少なくとも近接場光の発生部分が第1近接場光発生構
造における少なくとも近接場光の発生部分の後方に設け
られており、さらに、第1近接場光発生構造により記録
媒体の第1トラックに対して第1論理レベルを記録しつ
つ、第2近接場光発生構造により記録媒体の第2トラッ
クに対して第2論理レベルを記録するよう制御する消去
記録制御手段を備えている。
【0015】また、請求項11の発明は、請求項8また
は請求項9に記載の近接場光記録再生装置であって、記
録媒体がディスク形状のものであって、光ヘッドが、記
録媒体に既に記録されている情報を近接場光を利用して
読み取る近接場光読み取り構造をさらに備えるととも
に、光ヘッドは記録媒体の径方向に沿って移動しつつ情
報の記録を行うものであって、第1近接場光発生構造、
第2近接場光発生構造および近接場光読み取り構造のそ
れぞれにおける少なくとも近接場光の発生部分がこの順
に移動の方向の前方から後方へと配置されていることに
よって、第1近接場光発生構造が記録媒体の第1トラッ
クに光学的に対向しているときには、第2近接場光発生
構造および近接場光読み取り構造とが記録媒体の第2ト
ラックおよび第3トラックにそれぞれ光学的に対向して
おり、近接場光記録再生装置が、少なくとも、第2近接
場光発生構造を用いた第2トラックへの第2論理レベル
の選択的書き込みと、近接場光読み取り構造を用いた第
3トラックの情報の読み取りとを並行して行わせる記録
再生制御手段をさらに備えている。
【0016】また、請求項12の発明は、請求項11に
記載の近接場光記録再生装置であって、記録再生制御手
段が、第1近接場光発生構造を用いて第1トラックの各
部に第1論理レベルを書き込むことによによって当該第
1トラックに記録されていた旧情報の消去を行いつつ、
第2トラックへの選択的な情報書き込みと第3トラック
の情報の読み取りとを並行して行わせる。
【0017】また、請求項13の発明は、記録媒体に対
して近接場光により少なくとも情報の記録を行う光ヘッ
ドに用いられる光ヘッド用部材であって、先端面の少な
くとも一方向の長さが入射される光の波長以下となるよ
うにテーパ状に突出したコアを有する複数の光ファイバ
ーと、複数の光ファイバーをその長手方向が平行かつ先
端面の位置がほぼ揃うように複数本保持する保持部材
と、を備えている。
【0018】さらに、請求項14の発明は、記録媒体に
対して近接場光により少なくとも情報の記録を行う光ヘ
ッドに用いられる光ヘッド用部材であって、筐体形状で
あるとともに、底面にほぼ垂直に当該底面側が小さくな
ったテーパ状の穴を備え、当該底面における穴の先端に
より形成される開口の少なくとも一方向の長さが穴に入
射される光の波長以下である。
【0019】なお、この発明における「近接場光記録再
生装置」は消去、記録、再生の全てを行う装置のみなら
ず、消去と記録のみを行う装置をも含むものである。ま
た、この発明において「消去」とは、未記録状態に対応
する情報(例えば第1論理レベル)を記録する動作も含
むものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0021】<1.第1の実施の形態> <<1−1.第1の実施の形態の構成および効果>>図
1は第1の実施の形態である近接場光記録再生装置1の
概略構成図である。なお、図1において、3次元座標系
X−Y−Zを定義する。
【0022】近接場光記録再生装置1は、光ディスク等
の記録媒体である記録ディスク9を保持した状態で記録
ディスク9を所定方向に回転させる回転機構部5と、記
録ディスク9の記録面に対する信号の消去、記録、読み
取り(再生)を行う光ピックアップ2と、光ピックアッ
プ2および回転機構部5に対して駆動制御信号を与える
コントローラ3と、記録ディスク9に対する記録信号ま
たは再生信号を処理する信号処理部4とを備えて構成さ
れる。
【0023】回転機構部5は回転駆動部51と回転部材
52とを備えており、コントローラ3から与えられる駆
動制御信号に基づいて回転駆動部51が回転部材52を
所定方向に回転させる。回転部材52は着脱自在の記録
ディスク9を所定位置にて保持するような構造を有して
おり、装着された記録ディスク9と一体となって回転動
作を行う。
【0024】光ピックアップ2は、光ヘッド駆動部18
と保持部材19と光ヘッド20とを備えて構成される。
そして、後述する構造を有する光ヘッド20からの近接
場光は記録ディスク9に導かれる。
【0025】光ヘッド20は保持部材19の先端部に配
置されている。保持部材19は光ヘッド駆動部18によ
って記録ディスク9の回転の径方向に直進的に進退自在
なように構成されており、コントローラ3が光ヘッド駆
動部18に対して駆動制御信号を与えることによって保
持部材19の位置、すなわち光ヘッド20の記録ディス
ク9に対する位置が制御される。なお、光ピックアップ
2の駆動機構は記録ディスク9の回転中心方向に対して
直進的に進退する構成に限らず、旋回しながら進退する
構成でもよい。
【0026】信号処理部4は記録ディスク9に対して記
録するためのデータをコントローラ3内の図示しないレ
ーザ駆動回路に与えたり、後述する受光素子で検出され
た読み取りデータ(再生データ)をコントローラ3を介
して受け取り、他のデータ処理機器に対して出力する機
能を有する。
【0027】なお、図示しないが近接場光記録再生装置
1は記録ディスク9のトラッキング用の情報、具体的に
は記録ピット列に隣接するグルーブまたはランドを検出
する手段および光ヘッド20位置を記録ディスク9の径
方向にわずかに変化させる駆動機構を備えており、コン
トローラ3がトラッキング用の信号を基にトラッキング
を行うことができるものとなっている。
【0028】図2は近接場光記録再生装置1の光ヘッド
20の構造を示す図である。図2に示すように、この発
明の光ヘッド20用部材である浮上スライダ21はヘツ
ドサスペンション22の先端に取り付けられており、記
録ディスク9上を矢印で示すように径方向に沿った移動
方向MD(走査方向)に移動しながら、記録ディスク9
の後述する記録層93上に消去、記録、再生(記録した
情報の確認作業であるベリファイを含む)を行なう。
【0029】また、浮上スライダ21の上方(記録ディ
スク9とは反対側の面)には集光レンズ23を挟んでレ
ーザ光源ユニット24が配置されている。レーザ光源ユ
ニット24には、記録ディスク9における情報の記録順
次、より詳細には、光ヘッド20の移動方向MD(記録
ディスク9の径方向の内側から外側にかけての方向)に
順に消去用レーザ光源241、記録用レーザ光源24
2、再生用レーザ光源243が並設されており、各レー
ザ光源241〜243はコントローラ3内に設けられた
図示しないレーザ駆動回路によって駆動されるように構
成されている。そして、各レーザ光源241〜243か
ら出力された3つのレーザ光は集光レンズ23を通って
浮上スライダ21上のそれぞれ異なる位置に焦点を結ぶ
ように照射される。具体的には移動方向MDの前方FD
から後方BKへと、順に消去用レーザ光LE、記録用レ
ーザ光LW、再生用レーザ光LRが照射されるようにな
っている。
【0030】図3は第1の実施の形態における浮上スラ
イダ21の構造を示す図である。図3に示すように、浮
上スライダ21には記録ディスク9の径方向に並んでお
り、より詳細には移動方向MDの前方FDから後方BK
へと、順に消去用穴211、記録用穴212、再生用穴
213の3つの穴が開いている。そして、各穴211〜
213は浮上スライダ21を上下方向に貫通しており、
その径は浮上スライダ21の天井面21a(光の入射
側)において、使用されるレーザ光の波長に対して十分
に大きく、逆に、それに対向した浮上スライダ21の底
面21b(記録ディスク9側)においては、使用される
レーザ光の波長以下となっていて、下側が細くなったテ
ーパ状の穴となっている。そして、それらの各穴211
〜213の下端がそれぞれ近接場光発生用の微小開口を
形成している。したがって、移動方向MDの前方FDか
ら後方BKへの順序で消去用微小開口211a、記録用
微小開口212a、再生用微小開口213aの順に並ん
でいる。
【0031】また、消去用微小開口211a、記録用微
小開口212a、再生用微小開口213aの間隔は、記
録ディスク9のトラックの間隔、すなわち、各微小開口
213a,212a,211aが記録ディスク9におけ
る隣接する記録ピット列に対応した間隔で設けられてい
る。図3に示した例では、消去用微小開口211aがト
ラックTnに、記録用微小開口212aがトラックT(n+
1)に、再生用微小開口213aがトラックT(n+2)に、
それぞれ対向している。ただし、記録ディスク9にはこ
れらトラックTn〜T(n+2)を含めて多数のトラック
{…,T(n-1),…,T(n+5)、…}が同心円状または螺
旋状に定義されており、記録ディスク9が1回転すると
ともに光ヘッド20がトラックピッチ分だけ移動した後
には、微小開口211a〜213aが、トラックT(n-
1)〜T(n+1)に、それぞれ対向した状態になる。さらに
記録ディスク9がもう1回転するととともに光ヘッド2
0が図63の状態から2トラックピッチ分だけ移動した
後には、微小開口211a〜213aが、トラックT(n
-2)〜T(n)に、それぞれ対向した状態になる。したがっ
て、たとえばトラックT(n)に着目すれば、最初に消去
用微小開口211aがその上を走査してゆき、次の回転
周期で記録用微小開口212aがその上を走査してゆ
き、そしてさらに次の回転周期で再生用微小開口213
aがその上を走査してゆくことになる。
【0032】なお、微小開口211a〜213aの相互
間隔はトラック複数分の間隔、すなわち、最隣接する記
録ピット列ではなく、1つ以上離れた記録ピット列に各
微小開口が対応する間隔としてもよい。したがって、図
3の状態では、トラックTn,T(n+1),T(n+2)がこの
発明における「第1〜第3トラック」に相当するが、1
トラックおきに微小開口211a〜213aが対向する
ような場合には、たとえば消去用微小開口211aがト
ラックTn(第1トラック)に光学的に対向している時
点では、記録用微小開口212aがトラックT(n+2)
(第2トラック)に光学的に対向しており、かつ再生用
微小開口213aがトラックT(n+4)(第3トラック)
に光学的に対向した状態になる。
【0033】また、微小開口211a〜213aをそれ
ぞれ複数の単位微小開口の集合として形成することによ
って、マルチトラック消去、マルチトラック記録、およ
びマルチトラック再生を行うことも可能であるが、その
場合には、「第1〜第3トラック」のそれぞれが複数の
トラックの集合になる。
【0034】レーザ光源ユニット24において消去用レ
ーザ光源241からのレーザ光は消去用穴211に、記
録用レーザ光源242からのレーザ光は記録用穴212
に、再生用レーザ光源243からのレーザ光は再生用穴
213に入射するような光学的な配置関係になってい
る。そして、各穴211〜213に入射したレーザ光は
それぞれの穴の微小開口近傍に集光され、それぞれ近接
場光が発生する。これにより、消去用微小開口211
a、記録用微小開口212a、再生用微小開口213a
から発生した近接場光を利用して記録ディスク9に光照
射がなされ、それぞれ情報の消去、記録、再生に使用さ
れる。
【0035】また、浮上スライダ21の再生用穴213
に対して移動方向MDの後方BK近傍の底面21b内部
には、さらに、受光素子として機能するフォトダイオー
ド部214が半導体製造プロセスにより作り込まれてお
り、再生用微小開口213a近傍に生じた近接場光を介
して照射された光のうち記録ディスク9による反射光成
分を検出できるようになっている。
【0036】図4は浮上スライダ21のフォトダイオー
ド部214の断面図である。図4に示すように、浮上ス
ライダ21の底面21bのうち再生用微小開口213a
よりも後方BK側にn型Si(シリコン)半導体層21
4aを形成しており、さらに、その中にボロン等の不純
物を注入したp型Si半導体層214bが選択的に形成
されていることによって、それらがPN接合のフォトダ
イオード部214を形成している。
【0037】つぎに、記録ディスク9について説明す
る。図5は記録ディスク9の断面図である。記録ディス
ク9は下から順に透明のガラス基板91、金属製の反射
層92、記録層93が積層された構造の反射光検出型の
記録媒体である。このうち、情報を記録する記録層93
は、所定の記録波長の光を照射することにより、再生波
長における光の吸収率が変化する材料、具体的にはフォ
トクロミック材料である、ジアリールエテン系化合物を
ポリスチレン樹脂に混合したものにより形成されてい
る。そして、この記録ディスク9では、フォトクロミッ
ク反応によって生成する2つの状態を、未記録状態(基
準レベルとしての第1論理レベルないしは「0」レベ
ル)、記録状態(第2論理レベルないしは「1」レベ
ル)に対応させている。
【0038】図6はジアリールエテン系化合物の構造式
およびその物質によるフォトクロミック反応を示す図で
ある。記録ディスク9の記録層93を形成しているジア
リールエテン系化合物は図6(a)に示すようなフォト
クロミック反応を有している。すなわち、状態Aにある
フォトクロミック材料に、状態Aにおいて吸収強度の大
きい波長λ1の光を照射することにより、後述するよう
に異なる吸収強度を有する状態Bに遷移する。また状態
Bにおいて吸収強度の大きい波長λ2の光を照射するこ
とにより状態Aに戻る。このような可逆反応により、図
6(b)に示すように状態Aを未記録状態ないしは第1
論理レベルに、状態Bを記録状態ないしは第2論理レベ
ルにそれぞれ対応させることにより記録ディスク9は書
き替え可能な記録媒体となっている。すなわち、未記録
状態から記録状態への移行(記録)は近接場光を介して
波長λ1の光を照射し、逆に記録状態から未記録状態へ
の移行(消去)は近接場光を介して波長λ2の光を照射
することで行える。そのため、第1の実施の形態では記
録用レーザ光源242の発生するレーザ光は波長λ1と
し、消去用レーザ光源241の発生するレーザ光は波長
λ2としている。
【0039】図7はフォトクロミック材料であるジアリ
ールエテン系化合物の受光感度の波長分布図である。図
7から分かるように、このフォトクロミック材料ではフ
ォトクロミック反応前後、すなわち状態Aと状態Bとで
は吸収スペクトルが大きく異なるので、この実施の形態
では記録層93を通過する光の波長λ2を検出すること
によって情報の再生(具体的には、記録状態または未記
録状態を表わす情報の読み出し)を実現している。具体
的には、第1の実施の形態では記録層93を通過して反
射層92により反射された波長λ2の近接場光の強度を
検出し、その強度が所定の閾値以上であれば状態A、す
なわち、未記録状態を表わす情報として出力し、逆にそ
の閾値以下であれば状態B、すなわち、記録状態を表わ
す情報として出力する。
【0040】そのため、この装置ではさらに、再生用レ
ーザ光源243の発生するレーザ光の波長を波長λ2と
している。ただし、再生時に情報を消去してしまわない
(非破壊読み出し)ために消去用のレーザ光に対して再
生用のレーザ光の強度を格段に弱くしている。
【0041】なお、フォトクロミック材料はこれに限ら
れず同様の性質を持つ物質を使用可能であるが、波長λ
1における状態Aの光の吸収強度が大きいほど記録効率
は良く、波長λ2における状態Bの吸収強度が大きいほ
ど消去効率は良くなる。
【0042】以上の構成により、この装置は記録ディス
ク9に対して情報の消去、記録、再生(同じ記録領域に
対するものおよび異なった記録領域に対するものの両方
を含む)を並行して行うことができ、さらに、記録しな
がらその記録された情報の再生を行い、記録の基になっ
た情報と再生された情報とを比較して記録内容を確認す
るいわゆるベリファイをも行えるものとなっている。な
お、以下の各種動作における各部の動作制御はコントロ
ーラ3によって行う。
【0043】消去動作、とりわけ記録ディスク9の記録
可能領域残体の消去(全体消去動作ないしは初期化動
作)は、記録ディスク9を回転させつつ消去用微小開口
211aから常時、波長λ2の光を近接場光を利用して
記録ディスク9に照射しながら、光ヘッド20を移動方
向MDに移動させることにより行う。
【0044】また、選択的な逐次消去動作としては、情
報の記録の際に未記録状態としたい位置のみを消去する
(未記録状態とする)動作であって、その未記録状態と
したい記録ディスク9上の位置に消去用微小開口211
aがさしかかった時にのみ、近接場光を介して波長λ2
の消去光を照射する。すなわち、コントローラ3が消去
用微小開口211aが情報消去対象位置にさしかかるタ
イミングと同期させて消去用レーザ光源241を駆動す
ることにより実現する。第1論理レベルを「0」とし、
論理第2レベルを「1」としたとき、上述した全消去は
全ての単位領域(ピット)につき「0」を書込むことに
よって記録ディスク9の記録可能領域の全体を実質的に
初期状態の基準レベル「0」に戻すことに相当するが、
選択的な逐次消去動作は、新たな情報記録において
「0」を書き込みたい単位領域のみ強制的に「0」に戻
すものである。したがってこの段階では残りの単位領域
はまだ古い記録情報に応じて単位領域ごとに「0」また
は「1」となっているが、下記の記録動作によってそれ
らに強制的に第2論理レベル「1」を書き込むことによ
って、全体として新たな情報への更新記録が達成され
る。したがって、選択的な逐次消去の場合には、「消
去」が「記録」の一部としての意味をも持つことにな
る。
【0045】また、記録動作は、上記全消去動作または
選択的な逐次消去動作を行いつつ、コントローラ3が記
録すべきデータ信号に従って、記録状態とすべき記録デ
ィスク9上の位置に記録用微小開口212aがさしかか
るタイミングと同期させて記録用レーザ光源242を発
光させることにより、記録ディスク9の記録層93を未
記録状態から記録状態に遷移させることによって情報を
記録する。前述のように、浮上スライダ21において消
去用微小開口211aは記録用微小開口212aより移
動方向MDにおける前方FDに位置しているので消去用
微小開口211aによる近接場光を利用して情報を消去
した記録領域には時間的に後に記録用微小開口212a
がさしかかることになり、したがって、消去した記録領
域に新たな情報の記録を行うことができる。
【0046】また、再生動作は、記録ディスク9におけ
る読み出し位置に再生用微小開口213aがさしかかる
タイミングと同期させて再生用レーザ光源243を駆動
し、それにより近接場光を利用して再生用微小開口21
3aから記録ディスク9に光を照射し、それによる記録
ディスク9からの反射光をフォトダイオード部214に
よって検出することによって再生する。
【0047】さらに、記録と並行してその記録と同じ記
録領域の情報の再生を行い、記録した情報と再生した情
報とを順次比較することによってベリファイ処理も記録
と並行して行うことができる。
【0048】ところで、前述のように第1の実施の形態
の装置では消去光と再生光を共通に波長λ2としている
のでフォトダイオード部214において再生光のみなら
ず消去光をも検出してしまう事態を防止する必要があ
る。このため、第1の実施の形態ではこれらの光を区別
するため再生光に対して変調、具体的には周波数変調を
加え、再生の際には検出した光のうち変調成分を有する
光のみを抽出してそれを再生光として用いている。すな
わち、検出した光はコントローラ3に送られ、そこで変
調成分を検出し、その成分を含む光のみを抽出し、それ
を再生信号として処理することによって再生動作を行っ
ているのである。なお、変調方法については周波数変調
に限定されず、振幅変調等その他の変調方法を用いても
よい。
【0049】以上説明したように、第1の実施の形態に
よれば、光ヘッド20が(1)消去用レーザ光源241
および浮上スライダ21の消去用穴211を含むことに
より、記録ディスク9に対して近接場光による光結合に
よって消去を行う消去構造(第1近接場光発生構造)
と、(2)記録用レーザ光源242および浮上スライダ
21の記録用穴212を含むことにより、記録ディスク
9に対して近接場光による光結合を通じて光を照射して
記録を行う記録構造(第2近接場光発生構造)と、を一
体化して備えるため、記録ディスク9への情報の消去と
記録とを時間的に並行して行うことができるので、消去
と記録とを別々に行う場合に比べて高速に消去と記録と
を行うことができる。
【0050】また、この光ヘッド20はさらに、(3)
再生用レーザ光源243および浮上スライダ21の再生
用穴213を含むことにより、記録ディスク9に対して
近接場光による光結合を生じさせ、フォトダイオード部
214によって記録ディスク9によって反射された光を
検出する再生構造(近接場光読み取り構造)、を備える
ため、記録と並行して再生することができ、ベリファイ
などのための再生動作を、消去、記録後に光ヘッド20
を一旦初期位置に戻して行う場合に比べて、高速に行う
ことができる。
【0051】また、光ヘッド20は少なくとも近接場光
の発生部分において上記消去構造、再生構造を移動方向
MDの前方FDから後方BKへと順に配列しているの
で、消去処理が全て終了した後に、光ヘッド20を初期
位置に戻して、その消去された領域に記録処理を行う場
合に比べて高速に消去後の領域に記録を行うことができ
る。
【0052】また、光ヘッド20は少なくとも近接場光
の発生部分において上記消去構造、記録構造、再生構造
を移動方向MDの前方FDから後方BKの順に配列して
いるので、消去後の領域に記録を並行して行うととも
に、再生も並行して行うことができるのでより高速に消
去、記録およびベリファイを行うことができる。とりわ
け大量のデータを一度に書き替える際にも高速であるた
め有効である。
【0053】また、消去構造が波長λ1の光をフォトク
ロミック材料に照射することによって記録ディスク9の
情報を消去するものであり、記録構造が波長λ2の光を
フォトクロミック材料に照射することによって記録ディ
スク9に情報を記録するものであるため、近接場光を利
用した高密度の記録を実現することができる。
【0054】また、コントローラ3の制御により記録対
象領域全体の情報を全消去することもできる。また、記
録対象領域の情報を選択的に逐次消去することができ、
その場合には全消去する場合に比べて消費電力を抑える
ことができ、動作コストが少なくて済む。
【0055】<<1−2.第1の実施の形態の変形例>
>図8は変形例における近接場光記録再生装置の光ヘッ
ド30の構造を示す図である。第1の実施の形態におい
ては記録ディスク9が反射光検出型であったため、光ヘ
ッド20の浮上スライダにフォトダイオード部が形成さ
れていたが、この変形例の光ヘッド30では記録ディス
ク9が透過光検出型であるため、記録ディスク9を挟ん
で下側に再生用の近接場光を検出するための検出光学系
31を備えている。検出光学系は受光素子311および
記録ディスクを透過した波長λ2の近接場光を受光素子
に集光する集光レンズとを備えており、図示しない駆動
機構により移動方向MDに移動される。その際、検出光
学系は光源ユニット、浮上スライダ、集光レンズ23と
同期して移動するように図示しない駆動機構はコントロ
ーラ3により制御される。なお、浮上スライダはフォト
ダイオード部が設けられていないこと以外は第1の実施
の形態における浮上スライダと同様の構成となっている
とともに、光ヘッドにおけるその他の構成も第1の実施
の形態の光ヘッドと全く同様の構成である。
【0056】図9は第1の実施の形態の変形例における
記録ディスク9の断面図である。記録ディスク9は下か
ら順に透明のガラス基板91、記録層93が積層された
構造の透過光検出型の記録媒体である。ここでも記録層
93はジアリールエテン系化合物をポリスチレン樹脂に
混合したフォトクロミック材料で形成されている。
【0057】なお、その他の構成は第1の実施の形態と
同様である。
【0058】このような構成により、この変形例の装置
は第1の実施の形態と同様の効果を有する。
【0059】<2.第2の実施の形態> <<2−1.第2の実施の形態の構成および効果>>図
10は第2の実施の形態における光ヘッド40の構造を
示す図である。第1の実施の形態における光ヘッド20
は微小開口を持つテーパ状の穴を浮上スライダに備える
ものであったが、第2の実施の形態における光ヘッド4
0はレーザ光源ユニット24における消去用レーザ光源
241、記録用レーザ光源242、再生用レーザ光源2
43に接続された各光ファイバ41a〜41cの先端
が、この発明の光ヘッド用部材に相当するプローブ保持
部42内において針状の消去用プローブ421、記録用
プローブ422、再生用プローブ423となっている。
【0060】図11は第2の実施の形態におけるプロー
ブ保持部42の構造を示す図である。図示のように、プ
ローブ保持部42には3本の光ファイバ41a〜41c
が接続されており、各光ファイバ41a〜41cの先端
部である消去用プローブ421、記録用プローブ42
2、再生用プローブ423はプローブ保持部42内部に
保持され、各プローブ421〜423のコア421a,
422a,423aが底面42aから下方に突出してい
る。各光ファイバ41a〜41cのコア421a,42
2a,423aの先端部分は先に向かって次第に細く
(テーパ状に)なっているとともに、それらコア421
a,422a,423aの先端面(フラットになった微
小面)以外には遮光膜(図示省略)が形成されており、
コア421a,422a,423aの先端が近接場光発
生のための微小開口の役目を果たすものとなっている。
【0061】なお、第2の実施の形態でも各プローブ4
21〜423の配列は第1の実施の形態の浮上スライダ
における各穴の配列と同様に、移動方向MDの前方FD
から後方BKへの順に消去用プローブ421、記録用プ
ローブ422、再生用プローブ423が配列保持されて
おり、各プローブ421〜423の間隔は記録ディスク
9におけるトラック(記録ピット列)間隔と同じか、そ
の整数倍となるように形成されている。そして、各プロ
ーブ421〜423の先端面の高さは記録ディスク9に
平行になるように揃えられている。また、記録ディスク
9は第1の実施の形態と同様、反射光検出型の記録媒体
となっている(図5参照)。
【0062】さらに、再生用プローブ423の移動方向
MDの後方BKには第1の実施の形態と同様の検出光学
系424が設けられており、再生用プローブ423から
発生した近接場光による光結合を通じて記録ピットで反
射した光を集光レンズ424aにより受光素子424b
に集光し、受光素子424bで検出することにより再生
するものとなっている。
【0063】このような再生用プローブ423、記録用
プローブ422、消去用プローブ421を保持したプロ
ーブ保持部42は、記録ディスク9の径方向内側から外
側に向かう移動方向MDに沿って移動しながら、記録デ
ィスク9の記録層93上に情報の消去、記録および/ま
たは再生を行なう。
【0064】なお、消去、記録、再生(ベリファイ)の
動作は第1の実施の形態と同様である。すなわち、全消
去動作は、記録ディスク9を回転させつつ消去用プロー
ブ421のコア421aの先端から常時、波長λ2の近
接場光を発生させ、その近接場光による光結合を通じて
記録ディスク9に光を照射しながら、光ヘッド40を移
動方向MDに移動させることにより行う。
【0065】また、逐次消去動作は、未記録状態とした
い記録ディスク9上の位置に消去用プローブ421がさ
しかかった時のみ波長λ2の近接場光を発生させる。す
なわち、コントローラ3が消去用プローブ421がその
位置にさしかかるタイミングと同期させて消去用レーザ
光源241を発光させることにより実現する。
【0066】また、記録動作は、上記全消去動作または
選択的な逐次消去動作を行いつつ、コントローラ3が記
録すべきデータ信号に従って、記録すべき位置に記録用
プローブ422がさしかかるタイミングと同期させて記
録用レーザ光源242を駆動することにより、記録ディ
スク9の記録層93を未記録状態から記録状態に遷移さ
せることによって情報を記録する。これにより、情報が
消去された記録領域に新たな情報の記録を行うことがで
きる。
【0067】また、再生動作は、記録ディスク9におけ
る読み出し位置に再生用プローブ423がさしかかるタ
イミングと同期させて再生用レーザ光源243を駆動
し、それにより再生用プローブ423で生成した近接場
光を介して記録ディスク9に照射された光のうちの反射
光成分を検出光学系424の受光素子424bによって
検出することによって再生する。
【0068】さらに、記録と並行してその記録と同じ記
録領域の情報の再生を行い、記録した情報と再生した情
報を順次比較することによってベリファイ処理も記録と
並行して行うことができる。
【0069】また、波長λ2の再生光に対して変調を加
え、再生の際には検出した光のうち変調成分を有する光
を再生光として用いていることも同様である。すなわ
ち、受光素子424bで検出した光はコントローラ3に
送られ、そこで変調成分を検出し、その成分を含む光の
みを抽出し、それを再生信号として処理することによっ
て再生動作を行っているのである。
【0070】以上、説明したように第2の実施の形態に
よれば第1の実施の形態と同様の効果を有する。
【0071】<<2−2.第2の実施の形態の変形例>
>図12は第2の実施の形態の変形例におけるプローブ
保持部43の構造を示す図である。この変形例における
プローブ保持部43は消去用プローブ431、記録用プ
ローブ432以外に単位プローブとして複数(具体的に
は3本)の再生用プローブ433a,433b,433
cを備えるものとなっている。そして移動方向MDに沿
って、再生用プローブ433c,433b,433a、
記録用プローブ432、消去用プローブ431の順に並
設されているとともに、各プローブの間隔は記録ディス
ク9におけるトラック間隔と等しくなっている。なお、
この間隔はトラック間隔の整数倍であればよい。
【0072】また、消去用プローブ431および記録用
プローブ432にはそれぞれ第2の実施の形態と同様の
波長λ2およびλ1のレーザ光が供給される。さらに、
再生用プローブ433a〜433cのそれぞれにもそれ
ぞれに対応した変調を受けた波長λ2のレーザ光が供給
される。
【0073】また、この変形例では第1の実施の形態と
同様に記録ディスク9を透過光検出型のものとしてお
り、受光部44が記録ディスク9下方において記録ディ
スク9の径方向(移動方向MDの順方向および逆方向)
に図示しない駆動機構により進退可能とされている。そ
して、再生用プローブが3つ設けられていることに対応
して、受光部44には再生用プローブ433a,433
b,433cに対応するように3つの検出光学系440
a,440b,440cが設けられている。各検出光学
系は第1の実施の形態の変形例における検出光学系31
と全く同じ構成であり、第1の実施の形態の変形例と同
様に、近接場光による光結合を通じて記録ディスク9の
記録ピットを通過した波長λ2の光を捉えることにより
情報を読み取ることができる。
【0074】ただし、それぞれ異なる変調成分を有する
ので、各プローブによる近接場光を介して発せられた光
のうち、検出光学系440a,440b,440cのそ
れぞれに応じた変調成分を含む光のみを抽出することで
それぞれ隣接する別のトラックにおける記録ピットの情
報を再生することができる。
【0075】そして、各プローブが記録ディスク9の隣
接するトラックにそれぞれ対応するようにトラッキング
されつつ、消去、記録、再生(ベリファイ)がコントロ
ーラ3の制御の基に行われる。
【0076】このような構成によって第1の実施の形態
と同様の処理、すなわち、全消去処理および選択的な逐
次消去処理、消去しながら記録処理、再生処理および消
去、記録しながら再生するベリファイ処理を行うことが
できる。また、消去、記録、再生(ベリファイ)処理を
並列的に行うことにより、処理速度(消去速度、記録速
度、再生速度(ベリファイ)速度の高速化が可能とな
る。
【0077】さらに、この変形例では、再生用プローブ
および検出光学系を3つ備えているため、同時に3つの
トラックの情報を再生することができ、再生については
一層高速(この例では3倍速)に行うことができる。
【0078】<3.第3の実施の形態>図13は第3の
実施の形態における近接場光記録再生装置の光ヘッド6
0の構造を示す図である。第3の実施の形態における光
ヘッド60は光源ユニット61、回折格子62および第
1の実施の形態と同様の浮上スライダ21を備えてい
る。
【0079】第3の実施の形態において、光源ユニット
61は複数の波長を持つレーザ光を発生することができ
る光源、具体的には波長シフトレーザ素子としてDBR
半導体レーザ(distributed reflector semiconductor
laser)を1つ備えている。すなわち、光源ユニット6
1において第1の実施の形態で用いた波長λ1およびλ
2の両方の波長を含んだレーザ光を発し、回折格子62
により、波長毎に別々の場所にある微小開口位置に集光
させて照射する。すなわち、光が回折格子62を通過す
ることによって強めあう方向が波長ごとに異なることを
利用して、波長λ1の光は記録用穴212の記録用微小
開口212aに集光するように、波長λ2の光は消去用
穴211および再生用穴213に集光するようになって
いる(図3参照)。なお、消去用穴211の消去用微小
開口211aは光の強度の強い一次極大の位置、再生用
穴213の再生用微小開口213aは光の強度の弱い2
次極大の位置にそれぞれ位置しており、再生用微小開口
213aから発生した近接場光では記録された情報が消
去されないようになっている。
【0080】なお、その他の構成は第1の実施の形態と
同様である。
【0081】ただし、第3の実施の形態では単一の光源
ユニット61によって消去、記録、再生を行うため、各
処理を並行して行うことはできず、それぞれ、単一の処
理を時間的に切り替えて行うものとなっている。
【0082】以上説明したように第3の実施の形態によ
れば、光源としての光源ユニット61を消去、記録、再
生に共通に1つ備えるだけでよいので、複数の光源を備
える場合に比べて小型の装置とすることができるととも
に、製造コストも抑えることができる。
【0083】<4.変形例>上記実施の形態において近
接場光記録再生装置の例を示したが、この発明はこれに
限定されるものではない。
【0084】例えば、情報の読み取り方法として第1の
実施の形態では反射光検出型、第1の実施の形態の変形
例では透過光検出型、第2の実施の形態では反射光検出
型、第2の実施の形態の変形例では透過光検出型、第3
の実施の形態では反射光検出型としたが、これら再生方
法は各実施の形態においてどちらの方法を使用するもの
としてもよい。例えば第2の実施の形態および第3の実
施の形態において記録ディスク9の下側に検出光学系を
設け透過光検出型としてもよく、さらには、第2の実施
の形態においてプローブ保持部内の検出光学系の代わり
にフォトダイオード部を設けてそれにより反射光を読み
取ってもよい。
【0085】また、上記第1および第3の実施の形態で
は消去、記録、再生用の近接場光発生構造を各1つずつ
備えるものとしたが、第2の実施の形態の変形例のよう
に、それら再生用の近接場光発生構造を複数備えるもの
としてもよい。具体的には第1の実施の形態では各レー
ザ光源を移動方向MDに沿って再生用、記録用、消去用
の順序に並べるのは同じであるが、さらに再生用の光源
を複数並設し、さらにそれらに対応して再生用穴もそれ
ぞれ対応する位置に複数設ける。これにより、再生用の
近接場光を複数同時に発生させて再生を並行して行う
(異なるピット列の情報を並行して読み出す)ことがで
き、再生やベリファイの動作において光ヘッドを移動方
向MDの逆方向に戻す必要がないのでより高速に再生
(ベリファイ)を行うことができる。第3の実施の形態
でもレーザ光源を移動方向MDに対して消去、記録用の
方向より移動方向MDに対して後方BKにできる回折格
子による波長λ2の光の2次極大の方向は複数存在する
ので、そのうちのいくつか複数の方向での光を再生用の
光とし、それぞれ対応する位置に再生用穴を設けること
でそれぞれ近接場光を発生させ、それを利用して再生す
る。これにより再生を並行して行うことができ、高速に
再生(ベリファイ)を行うことができる。さらに、消去
用、記録用の近接場光発生構造をそれぞれ複数備えるも
のとしてもよい。
【0086】さらに、上記実施の形態において、光ヘッ
ドがその移動方向MD(走査方向)前方FDから後方B
Kへの順序で消去構造(第1近接場光発生構造)、記録
構造(第2近接場光発生構造)、再生構造(近接場光読
み取り構造)を備えるものとしたが、記録順次に消去構
造、記録構造、再生構造を設ければよいので、例えばト
ラックに沿って記録ディスク9の回転方向と逆方向に消
去構造、記録構造、再生構造を設けるものとしてもよ
い。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項12の発明によれば、近接場光を利用した光照射に
よって記録媒体に第1論理レベルを記録する第1近接場
光発生構造と、近接場光を利用した光照射によって記録
媒体に第2論理レベルを記録する第2近接場光発生構造
とを一体化して備えるため、第1論理レベルおよび第2
論理レベルのうち、一方を情報の未記録状態、他方を情
報の記録された状態と対応させることによって、記録媒
体への情報の消去と記録とを並行して行うことができる
ので、消去と記録とを別々に行う場合に比べて高速に消
去と記録とを行うことができる。
【0088】また、特に請求項2の発明によれば、記録
媒体に既に記録されている情報を近接場光を利用して読
み取る近接場光読み取り構造を備えるため、記録と並行
して再生することができ、消去、記録とともに再生(ベ
リファイ)を、消去、記録後に光ヘッドを戻して行う場
合に比べて、高速に行うことができる。
【0089】また、特に請求項3の発明によれば、記録
媒体に対する走査方向に関して第2近接場光発生構造
が、デジタル記録における基準レベルを記録する第1近
接場光発生構造の後方に設けられているため、先に第1
近接場光発生構造により近接場光を利用して情報を消去
した記録媒体上の領域に第2近接場光発生構造により近
接場光を利用して情報を記録することを並行して行うこ
とができ、消去処理が全て終了した後に、光ヘッドを戻
して、その消去された領域に記録処理を行う場合に比べ
て高速に消去後の領域に記録を行うことができる。
【0090】また、特に請求項4の発明によれば、少な
くとも近接場光の発生部分について第1近接場光発生構
造、第2近接場光発生構造および近接場光読み取り構造
の順に移動の方向の前方から後方へとほぼ直線状に配置
されているため、先に第1近接場光発生構造により近接
場光を利用して情報を消去した記録媒体上の領域に第2
近接場光発生構造により近接場光を利用して情報を記録
しつつ、その記録された情報を再生することができ、消
去後の領域に記録を並行して行うとともに、再生も並行
して行うことができるのでより高速に消去、記録および
再生(ベリファイ)を行うことができる。
【0091】また、特に請求項5の発明によれば、請求
項6の発明において近接場光読み取り構造が、互いに隣
接した状態で配置された複数の単位読み取り構造を備え
るため、複数の単位読み取り構造により並行して情報を
読み取ることにより、より高速に再生(ベリファイ)を
行うことができる。
【0092】また、特に請求項6の発明によれば、第1
近接場光発生構造が第1波長の光を用いて発生した近接
場光を介してフォトクロミック材料に第1波長の光を照
射することによって第1論理レベルを記録するものであ
り、第2近接場光発生構造が第1波長とは異なる第2波
長の光を用いて発生した近接場光を介してフォトクロミ
ック材料に第2波長の光を照射することによって第2論
理レベルを記録するものであるため、近接場光による高
密度の記録を実現することができる。
【0093】また、特に請求項8の発明によれば、第1
近接場光発生素子によって記録媒体における記録対象領
域全体にデジタル記録における基準レベルを表す第1論
理レベルを記録するため、記録対象領域全体の情報を全
消去することができる。
【0094】また、特に請求項9の発明によれば、第1
近接場光発生素子が記録媒体における記録対象領域にお
いて記録すべき情報に応じてデジタル記録における基準
レベルを表す第1論理レベルを記録するものであるた
め、記録対象領域の情報を選択的に逐次消去することが
でき、全消去する場合に比べて消費電力を抑えることが
でき、動作コストが少なくて済む。
【0095】また、特に請求項10の発明によれば、光
ヘッドがディスク形状の記録媒体の径方向に沿って移動
しつつ情報の記録を行うとともに、少なくとも近接場光
の発生部分において移動の方向に関して第2近接場光発
生構造が第1近接場光発生構造の後方に設けられてお
り、さらに、第1近接場光発生構造により記録媒体の第
1トラックに対して第1論理レベルを記録しつつ、第2
近接場光発生構造により記録媒体の第2トラックに対し
て第2論理レベルを記録するため、請求項3の発明と同
様の効果を有する。
【0096】また、特に請求項11の発明によれば、光
ヘッドは記録媒体の径方向に沿って移動しつつ情報の記
録を行うものであって、第1近接場光発生構造、第2近
接場光発生構造および近接場光読み取り構造のそれぞれ
における少なくとも近接場光の発生部分がこの順に移動
の方向の前方から後方へと配置されていることによっ
て、第1近接場光発生構造が記録媒体の第1トラックに
光学的に対向しているときには、第2近接場光発生構造
および近接場光読み取り構造とが記録媒体の第2トラッ
クおよび第3トラックにそれぞれ光学的に対向してお
り、近接場光記録再生装置が、少なくとも、第2近接場
光発生構造を用いた第2トラックへの第2論理レベルの
選択的書き込みと、近接場光読み取り構造を用いた第3
トラックの情報の読み取りとを並行して行うため、高速
に記録および再生(ベリファイ)を行うことができる。
【0097】また、特に請求項12の発明によれば、請
求項11の発明において、第1近接場光発生構造を用い
て第1トラックの各部に第1論理レベルを書き込むこと
によによって当該第1トラックに記録されていた旧情報
の消去を行いつつ、第2トラックへの選択的な情報書き
込みと第3トラックの情報の読み取りとを並行して行う
ため、請求項4の発明と同様の効果を有する。
【0098】また、特に請求項13の発明によれば、先
端面の少なくとも一方向の長さが入射される光の波長以
下となるようにテーパ状に突出したコアを有する複数の
光ファイバーと、それらをその長手方向が平行かつ先端
面の位置がほぼ揃うように複数本保持する保持部材とを
備えるため、また、特に請求項14の発明によれば、筐
体形状であるとともに、底面にほぼ垂直に当該底面側が
小さくなったテーパ状の穴を備え、当該底面における穴
の先端により形成される開口の少なくとも一方向の長さ
が穴に入射される光の波長以下であるため、請求項1〜
請求項6の光ヘッドに用いてそれらの効果を容易に得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態である近接場光記録再生装置
の概略構成図である。
【図2】近接場光記録再生装置の光ヘッドの構造を示す
図である。
【図3】第1の実施の形態における浮上スライダの構造
を示す図である。
【図4】浮上スライダのフォトダイオード部の断面図で
ある。
【図5】記録ディスクの断面図である。
【図6】ジアリールエテン系化合物の構造式およびその
物質によるフォトクロミック反応を示す図である。
【図7】フォトクロミック材料であるジアリールエテン
系化合物の受光感度の波長分布図である。
【図8】変形例における近接場光記録再生装置の光ヘッ
ドの構造を示す図である。
【図9】第1の実施の形態の変形例における記録ディス
クの断面図である。
【図10】第2の実施の形態における光ヘッドの構造を
示す図である。
【図11】第2の実施の形態におけるプローブ保持部の
構造を示す図である。
【図12】第2の実施の形態の変形例におけるプローブ
保持部の構造を示す図である。
【図13】第3の実施の形態における近接場光記録再生
装置の光ヘッドの構造を示す図である。
【符号の説明】 1 近接場光記録再生装置 3 コントローラ(制御手段、消去記録制御手段、記録
再生制御手段) 9 記録ディスク(記録媒体) 20,30,40,60 光ヘッド 21 浮上スライダ(光ヘッド用部材) 23,424a 集光レンズ 24 レーザ光源ユニット 31,424,440a,440b,440c 検出光
学系 41a〜41c 光ファイバ 42,43 プローブ保持部(光ヘッド用部材) 42a 底面 44 受光部 61 光源ユニット 62 回折格子 93 記録層 211 消去用穴 211a 消去用微小開口 212 記録用穴 212a 記録用微小開口 213 再生用穴 213a 再生用微小開口 214 フォトダイオード部 241 消去用レーザ光源 242 記録用レーザ光源 243 再生用レーザ光源 311,424b 受光素子 421 消去用プローブ 422 記録用プローブ 423 再生用プローブ 421a,422a,423a コア MD 移動方向 λ1 波長(第1波長) λ2 波長(第2波長)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D090 CC01 CC07 CC16 DD03 DD05 FF21 HH01 KK07 KK11 KK13 KK15 5D119 AA24 AA27 CA09 DA01 FA05 FA08

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に対して近接場光により少なく
    とも情報の記録を行う光ヘッドであって、 近接場光を利用した光照射によって記録媒体に第1論理
    レベルを記録する第1近接場光発生構造と、 近接場光を利用した光照射によって記録媒体に第2論理
    レベルを記録する第2近接場光発生構造と、を一体化し
    て備えることを特徴とする光ヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光ヘッドであって、さ
    らに、 記録媒体に既に記録されている情報を近接場光を利用し
    て読み取る近接場光読み取り構造を備えることを特徴と
    する光ヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の光ヘッ
    ドにおいて、 前記第1論理レベルが情報のデジタル記録における基準
    レベルを表すものであり、 記録媒体に対する走査方向に関して前記第2近接場光発
    生構造における少なくとも近接場光の発生部分が、前記
    第1近接場光発生構造における少なくとも近接場光の発
    生部分の後方に設けられていることを特徴とする光ヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の光ヘッドであって、前
    記第1論理レベルが情報のデジタル記録における基準レ
    ベルを表すものであり、 記録媒体に既に記録されている情報を近接場光を利用し
    て読み取る近接場光読み取り構造をさらに備えるととも
    に、 前記光ヘッドは記録媒体の径方向に沿って移動しつつ情
    報の記録を行うものであって、 少なくとも近接場光の発生部分について前記第1近接場
    光発生構造、前記第2近接場光発生構造および前記近接
    場光読み取り構造の順に前記移動の方向の前方から後方
    へとほぼ直線状に配置されていることを特徴とする光ヘ
    ッド。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の光ヘッドであって、 前記近接場光読み取り構造が互いに隣接した状態で配置
    された複数の単位読み取り構造を備えることを特徴とす
    る光ヘッド。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載の光ヘッドにおいて、前記記録媒体がフォトクロミッ
    ク材料を有するものであって、 前記第1近接場光発生構造が第1波長の光を用いること
    によって近接場光を発生し、当該発生した近接場光を介
    して前記フォトクロミック材料に前記第1波長の光を照
    射することによって前記第1論理レベルを記録するもの
    であり、 前記第2近接場光発生構造が前記第1波長とは異なる第
    2波長の光を用いることによって近接場光を発生し、当
    該発生した近接場光を介して前記フォトクロミック材料
    に前記第2波長の光を照射することによって前記第2論
    理レベルを記録するものであることを特徴とする光ヘッ
    ド。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のうちのいずれ
    かに記載の光ヘッドと、 前記記録媒体および前記光ヘッドを相対運動させる駆動
    系と、を備えることを特徴とする近接場光記録再生装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の近接場光記録再生装置
    であって、前記第1論理レベルがデジタル記録における
    基準レベルを表すものであり、さらに、 前記第1近接場光発生素子によって前記記録媒体におけ
    る記録対象領域全体に前記第1論理レベルを記録するよ
    う制御する制御手段を備えることを特徴とする近接場光
    記録再生装置。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の近接場光記録再生装置
    であって、前記第1論理レベルがデジタル記録における
    基準レベルを表すものであり、さらに、 前記第1近接場光発生素子によって前記記録媒体におけ
    る記録対象領域において記録すべき情報に応じて前記第
    1論理レベルを記録するよう制御する制御手段を備える
    ことを特徴とする近接場光記録再生装置。
  10. 【請求項10】 請求項8または請求項9に記載の近接
    場光記録再生装置において、前記記録媒体がディスク形
    状のものであって、 前記光ヘッドが前記記録媒体の径方向に沿って移動しつ
    つ情報の記録を行うとともに、前記移動の方向に関して
    前記第2近接場光発生構造における少なくとも近接場光
    の発生部分が前記第1近接場光発生構造における少なく
    とも近接場光の発生部分の後方に設けられており、さら
    に、 前記第1近接場光発生構造により記録媒体の第1トラッ
    クに対して前記第1論理レベルを記録しつつ、前記第2
    近接場光発生構造により記録媒体の第2トラックに対し
    て前記第2論理レベルを記録するよう制御する消去記録
    制御手段を備えることを特徴とする近接場光記録再生装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項8または請求項9に記載の近接
    場光記録再生装置において、前記記録媒体がディスク形
    状のものであって、 前記光ヘッドが、記録媒体に既に記録されている情報を
    近接場光を利用して読み取る近接場光読み取り構造をさ
    らに備えるとともに、 前記光ヘッドは記録媒体の径方向に沿って移動しつつ情
    報の記録を行うものであって、 前記第1近接場光発生構造、前記第2近接場光発生構造
    および前記近接場光読み取り構造のそれぞれにおける少
    なくとも近接場光の発生部分がこの順に前記移動の方向
    の前方から後方へと配置されていることによって、前記
    第1近接場光発生構造が記録媒体の第1トラックに光学
    的に対向しているときには、前記第2近接場光発生構造
    および前記近接場光読み取り構造とが記録媒体の第2ト
    ラックおよび第3トラックにそれぞれ光学的に対向して
    おり、 前記近接場光記録再生装置が、 少なくとも、前記第2近接場光発生構造を用いた前記第
    2トラックへの前記第2論理レベルの選択的書き込み
    と、前記近接場光読み取り構造を用いた前記第3トラッ
    クの情報の読み取りとを並行して行わせる記録再生制御
    手段をさらに備えることを特徴とする近接場光記録再生
    装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の近接場光記録再生
    装置であって、 前記記録再生制御手段が、 前記第1近接場光発生構造を用いて前記第1トラックの
    各部に前記第1論理レベルを書き込むことによによって
    当該第1トラックに記録されていた旧情報の消去を行い
    つつ、前記第2トラックへの選択的な情報書き込みと前
    記第3トラックの情報の読み取りとを並行して行わせる
    ことを特徴とする近接場光記録再生装置。
  13. 【請求項13】 記録媒体に対して近接場光により少な
    くとも情報の記録を行う光ヘッドに用いられる光ヘッド
    用部材であって、 先端面の少なくとも一方向の長さが入射される光の波長
    以下となるようにテーパ状に突出したコアを有する複数
    の光ファイバーと、 前記複数の光ファイバーをその長手方向が平行かつ前記
    先端面の位置がほぼ揃うように複数本保持する保持部材
    と、を備えることを特徴とする光ヘッド用部材。
  14. 【請求項14】 記録媒体に対して近接場光により少な
    くとも情報の記録を行う光ヘッドに用いられる光ヘッド
    用部材であって、 筐体形状であるとともに、底面にほぼ垂直に当該底面側
    が小さくなったテーパ状の穴を備え、当該底面における
    前記穴の先端により形成される開口の少なくとも一方向
    の長さが穴に入射される光の波長以下であることを特徴
    とする光ヘッド用部材。
JP11204801A 1999-07-19 1999-07-19 光ヘッドおよびそれを用いた近接場光記録再生装置ならびに光ヘッド用部材 Pending JP2001035003A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11204801A JP2001035003A (ja) 1999-07-19 1999-07-19 光ヘッドおよびそれを用いた近接場光記録再生装置ならびに光ヘッド用部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11204801A JP2001035003A (ja) 1999-07-19 1999-07-19 光ヘッドおよびそれを用いた近接場光記録再生装置ならびに光ヘッド用部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001035003A true JP2001035003A (ja) 2001-02-09

Family

ID=16496599

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11204801A Pending JP2001035003A (ja) 1999-07-19 1999-07-19 光ヘッドおよびそれを用いた近接場光記録再生装置ならびに光ヘッド用部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001035003A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116500306A (zh) * 2023-06-28 2023-07-28 鹏城实验室 高速并行写入读取系统及方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116500306A (zh) * 2023-06-28 2023-07-28 鹏城实验室 高速并行写入读取系统及方法
CN116500306B (zh) * 2023-06-28 2023-10-27 鹏城实验室 高速并行写入读取系统及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0106673B1 (en) Optical and reversible recording and reproducing apparatus
US8111604B2 (en) Fabrication method of multilayer optical record medium and recording apparatus for multilayered optical record medium
CN1530772A (zh) 用于记录和再现全息数据的方法以及全息记录介质
JP2006040446A (ja) 光ディスク及び情報再生装置
CN1623197A (zh) 光记录介质、记录再现装置、存储装置及记录再现方法
JP2001035003A (ja) 光ヘッドおよびそれを用いた近接場光記録再生装置ならびに光ヘッド用部材
KR100813942B1 (ko) 고속 광 기록방법 및 장치
JPS5971140A (ja) 光学的記録再生装置
JPS6093646A (ja) 光メモリ記録再生装置
JPS63302425A (ja) 光学的情報記録担体
JPS5971143A (ja) 光学的記録再生装置
JPH0253223A (ja) 光学式記録再生方法
JP4487185B2 (ja) 光ディスク装置及び記録再生方法
JPS61187139A (ja) 光学的情報記録方法
JPS60197935A (ja) 消去可能な光学的記録再生装置
JP2755633B2 (ja) レーザ光制御装置
JPS59144049A (ja) 光学的記録再生方式
JPS6145435A (ja) 光ヘツド
JP2000132869A (ja) 光記録媒体、光記録媒体製造用原盤及び光記録再生装置
JP2011159378A (ja) 光学ドライブ装置
JPH02185728A (ja) 光学的情報記録再生装置
JPH03250435A (ja) 光学ヘッド
JPH10255329A (ja) 光ディスクの記録再生方法及び装置ならびに光ディスク
JPS6113454A (ja) 光学的記録再生装置
JPH01302536A (ja) 情報記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050613

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20060220