JPH10255329A - 光ディスクの記録再生方法及び装置ならびに光ディスク - Google Patents

光ディスクの記録再生方法及び装置ならびに光ディスク

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JPH10255329A
JPH10255329A JP9074373A JP7437397A JPH10255329A JP H10255329 A JPH10255329 A JP H10255329A JP 9074373 A JP9074373 A JP 9074373A JP 7437397 A JP7437397 A JP 7437397A JP H10255329 A JPH10255329 A JP H10255329A
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guide groove
optical disk
recording
groove portion
condenser lens
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JP9074373A
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Ichiro Ueno
一郎 上野
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高密度記録の光ディスクでもクロストークを
生じさせない記録再生方法、装置、ディスクを提供する 【解決手段】 径方向に順次交互に配列された案内溝部
G…と非案内溝部L…との双方の部分を記録領域として
いる光ディスクDの記録領域に、集光レンズ5から光束
を照射する。光ディスクDの記録領域面と結像関係にあ
り、かつ、受光面上の光点の大きさ程度の大きさの受光
面を備えている光検出器7を用いて、情報信号の再生を
行なう際に、再生用の光の波長をλ、光ディスクDの基
板の屈折率をn、集光レンズ5の口径をa、集光レンズ
5の焦点距離をfとしたときに、光ディスクDの案内溝
部G…の面と非案内溝部L…の面との間の高さHが、H
>(λ/n)・(f/2a)2 …(2) 前記の(2)
式を満足するような光ディスクDを用いて記録再生を行
なうようにしたり、前記した(2)式を満足させること
ができるような集光レンズ5を用いて記録再生を行なう
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はライトワンス型の光
ディスク、書換可能型等の光ディスクの記録再生方法及
び装置ならびに光ディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】渦巻状の案内溝あるいは同心円状の案内
溝を設けて、径方向に順次交互に配列された状態の案内
溝部と非案内溝部とを形成させ、前記の案内溝部と非案
内溝部との双方の部分を記録領域として、そこにトラッ
クを構成させ、高記録密度化された光ディスクを構成さ
せるようにすることが行なわれている。前記のような構
成態様の光ディスクでは、案内溝の存在によりトラッキ
ング精度は向上する。そして、前記のような構成態様の
光ディスクにおける案内溝の深さは、一般にλ/(8
n)[ただし、λは記録再生に使用される光の波長、n
は光ディスクの基板の屈折率]であり、現在提案されて
いるDVD−RAMにおける案内溝の深さは、約0.0
6μmである。前記の案内溝の深さ0.06μmは、プ
ッシュプル方式のトラッキング信号が大きくとれる深さ
である。原理的には[(1/8)・(2m−1)・(λ/n)]
の深さ(ただし、mは自然数、nは光ディスクの基板の
屈折率)の案内溝でも、トラッキング信号は充分にとれ
る。前記の案内溝の深さの値は、案内溝の断面形状が矩
形の場合についてのものであるが、案内溝の断面形状が
矩形から少しずれたり、案内溝部と非案内溝部とにおい
て集光点が異なること等により、前記した溝の深さの値
からずれた位置でもトラッキング信号の検出は可能であ
る。
【0003】前記のような構成態様の光ディスクは、既
述のように案内溝の存在によりトラッキング精度は向上
するが、隣接トラック間に生じるクロストークや記録時
に隣接トラックに光が照射されることにより隣接トラッ
ク情報が消去されるクロスイレーズは依然として存在す
る。そして、隣接トラックからのクロストークやクロス
イレーズが問題になるのは、記録再生に使用される光束
によって光ディスクに生ずる光のスポット径が、トラッ
ク幅よりも大きく、かつ案内溝部と非案内溝部との双方
が対物レンズの合焦範囲内にある場合である。前記した
隣接トラック間のクロストークやクロスイレーズを減少
させるには、光ディスクのトラックピッチを、記録再
生に使用される光束によって光ディスクに生ずる光のス
ポット径よりも充分に大きくする。記録再生に使用さ
れる光束によって光ディスクに生ずる光のスポット径
を、光ディスクのトラックピッチよりも小さくする。と
いうような解決手段が考えられる。
【0004】しかし、前記ののような解決手段を適用
したのでは、光ディスクの記録密度の減少を招くので採
用できず、また、光ディスクからの情報信号の再生に現
在使用されているる光学ヘッドは、現時点において採用
できる最高の技術手段が適用されて構成されているもの
であるから、前記のの解決手段も適用できない。そし
て、前記の隣接トラック間のクロストークを減少させる
ための解決手段として、1993年電子情報通信学会春
季大会において、案内溝の深さを記録再生用の光の波長
の1/(6n)[ただし、nは光ディスクの基板の屈折
率]にする、という解決策も発表されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、渦巻状の案内
溝あるいは同心円状の案内溝を設け、径方向に順次交互
に配列された状態の案内溝部と非案内溝部との双方を記
録領域として、そこにトラックを構成させた構成態様の
光ディスクにおける案内溝の深さを記録再生用の光の波
長の1/(6n)[ただし、nは光ディスクの基板の屈
折率]にするという前記した解決手段では、記録されて
いるマーク長により、隣接トラック間のクロストークの
減少効果が異なる他に、案内溝の最適深さがマーク幅に
よって異なったり、前記した案内溝の最適深さの範囲が
狭く、また、案内溝の深さが変化すると、クロストーク
の減少効果が急激に変化する、等の問題があったので、
それの解決策が求められた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、渦巻状あるい
は同心円状の案内溝を設けて、径方向に順次交互に配列
された状態の案内溝部と非案内溝部とを形成させ、前記
の案内溝部と非案内溝部との双方の部分が記録領域とし
て用いられるような構成態様の光ディスクを回転させ、
前記の光ディスクの記録領域に、集光レンズから射出し
た光束を照射して、記録再生の対象にされている情報信
号の記録,再生を光学的に行なう際に、記録再生用の光
の波長をλ、光ディスクの基板の屈折率をn、集光レン
ズの口径をa、集光レンズと集光点との距離をfとした
ときに、前記した光ディスクにおける案内溝部の面と非
案内溝部の面との間の高さHが、 H>2(λ/n)・(f/2a)2 …(1) 前記の(1)式を満足するような光ディスクを用いて記
録再生を行なうようにする光ディスクの記録再生方法、
及び渦巻状あるいは同心円状の案内溝を設けて、径方向
に順次交互に配列された状態の案内溝部と非案内溝部と
を形成させ、前記の案内溝部と非案内溝部との双方の部
分が記録領域として用いられるような構成態様の光ディ
スクを回転させ、前記の光ディスクの記録領域に、集光
レンズから射出した光束を照射し、前記した光ディスク
の記録領域面と結像関係にあるように設けられていると
ともに、受光面上の光点の大きさ程度の大きさの受光面
を備えている光検出器により、前記した光ディスクの記
録領域面からの反射光を光電変換して、再生の対象にさ
れている情報信号の再生を行なう際に、再生用の光の波
長をλ、光ディスクの基板の屈折率をn、集光レンズの
口径をa、集光レンズと集光点との距離をfとしたとき
に、前記した光ディスクにおける案内溝部の面と非案内
溝部の面との間の高さHが、 H>(λ/n)・(f/2a)2 …(2) 前記の(2)式を満足するような光ディスクを用いて再
生を行なうようにする光ディスクの再生方法、ならびに
渦巻状あるいは同心円状の案内溝を設けて、径方向に順
次交互に配列された状態の案内溝部と非案内溝部とを形
成させ、前記の案内溝部と非案内溝部との双方の部分が
記録領域として用いられるような構成態様の光ディスク
を回転させ、前記の光ディスクの記録領域に、集光レン
ズから射出した光束を照射して、記録再生の対象にされ
ている情報信号の記録,再生を行なうようにした光ディ
スクの記録再生装置として、記録再生用の光の波長を
λ、光ディスクの基板の屈折率をn、集光レンズの口径
をa、集光レンズと集光点との距離をfとしたときに、
前記した光ディスクにおける案内溝部の面と非案内溝部
の面との間の高さをHとしたときに、 H>2(λ/n)・(f/2a)2 …(1) 前記の(1)式を満足するような集光レンズを用いて構
成した光ディスクの記録再生装置、及び渦巻状あるいは
同心円状の案内溝を設けて、径方向に順次交互に配列さ
れた状態の案内溝部と非案内溝部とを形成させ、前記の
案内溝部と非案内溝部との双方の部分が記録領域として
用いられるような構成態様の光ディスクを回転させ、前
記の光ディスクの記録領域に、集光レンズから射出した
光束を照射し、前記した光ディスクの記録領域面と結像
関係にあるように設けられているとともに、受光面上の
光点の大きさ程度の大きさの受光面を備えている光検出
器により、前記した光ディスクの記録領域面からの反射
光を光電変換して、再生の対象にされている情報信号の
再生を行なうような構成部分を含んで構成されている光
ディスクの再生装置として、再生用の光の波長をλ、光
ディスクの基板の屈折率をn、集光レンズの口径をa、
集光レンズと集光点との距離をfとしたときに、前記し
た光ディスクにおける案内溝部の面と非案内溝部の面と
の間の高さをHとしたときに、 H>(λ/n)・(f/2a)2 …(2) 前記の(2)式を満足するような集光レンズを用いて構
成してなる光ディスクの記録再生装置、及び渦巻状ある
いは同心円状の案内溝を設けて、径方向に順次交互に配
列された状態の案内溝部と非案内溝部とを形成させ、前
記の案内溝部と非案内溝部との双方の部分が記録領域と
して用いられるような構成態様とされているとともに、
記録再生用の光の波長をλ、光ディスクの基板の屈折率
をn、集光レンズの口径をa、集光レンズと集光点との
距離をfとしたときに、前記した光ディスクにおける案
内溝部の面と非案内溝部の面との間の高さHが、 H>2(λ/n)・(f/2a)2 …(1) 前記の(1)式を満足するように構成させた光ディス
ク、及び渦巻状あるいは同心円状の案内溝を設けて、径
方向に順次交互に配列された状態の案内溝部と非案内溝
部とを形成させ、前記の案内溝部と非案内溝部との双方
の部分が記録領域として用いられるような構成態様とさ
れているとともに、再生用の光の波長をλ、光ディスク
の基板の屈折率をn、集光レンズの口径をa、集光レン
ズと集光点との距離をfとしたときに、前記した光ディ
スクにおける案内溝部の面と非案内溝部の面との間の高
さHが、 H>(λ/n)・(f/2a)2 …(2) 前記の(2)式を満足するように構成させた光ディスク
を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の光ディスクの記録再生方法及び装置ならびに光ディス
クの具体的な内容を詳細に説明する。図1は本発明の光
ディスクの記録再生方法を適用する光ディスクの記録再
生装置の一例の概略構成を示すブロック図である。図1
においてDは、ライトワンス型の光ディスクや、書換可
能型等の光ディスクである。そして、前記の光ディスク
Dは、渦巻状あるいは同心円状の溝深さH(または高さ
H)の案内溝を設けて、径方向に順次交互に配列された
状態の案内溝部G,G,G…と非案内溝部(ランド部)
L,L,L…とを形成させ、前記の案内溝部Gと非案内
溝部Lとの双方の部分が記録領域として用いられるよう
な構成態様のものである。前記した各非案内溝部(ラン
ド部)L,L…の径方向の幅と、各案内溝部(グルーブ
部)G,G…の径方向の幅とは略々等しくなされてい
る。
【0008】前記の光ディスクDにおいて、8は記録再
生光に対して透明で、所要の光学特性を備えているプラ
スチック材料を用いて構成されている基板であり、8a
は基板の表面を示している。前記の基板8の端部に構成
される案内溝部Gと非案内溝部Lとの双方の部分には、
記録材料膜により記録領域が構成されて、そこにトラッ
クが形成される。前記の記録領域の構成に使用される記
録膜としては、例えば、所謂、相変化材料による記録膜
が用いられてもよい。そして、案内溝部Gと非案内溝部
Lとの双方の部分に構成される記録領域にはトラックが
形成される。9は保護膜を示している。
【0009】図1において1は半導体レーザダイオード
であって、図1に示す光ディスクの記録再生装置が記録
動作を行なう際には、半導体レーザダイオード1は記録
情報によって強度変調された状態の高レベルのレーザ光
を出力し、また、光ディスクの記録再生装置が再生動作
を行なう際には、半導体レーザダイオード1は低レベル
の一定の光強度のレーザ光を出力する。2は前記した半
導体レーザダイオード1から放射された光を平行光とし
て射出するコリメータレンズ、3はビームスプリッタ
[偏光ビームスプリッタ(PBS)あるいは半透明鏡(ハ
ーフミラー)]である。この明細書における以下の記載
では、ビームスプリッタ3が偏光ビームスプリッタ(P
BS)であるとしている。
【0010】また、4は1/4波長板であり、この1/
4波長板4は、前記したビームスプリッタ3として偏光
ビームスプリッタが使用された場合だけに用いられ、ビ
ームスプリッタ3として半透明鏡が使用された場合には
不用である。5は集光レンズ(対物レンズ)、6は光デ
ィスクDにおける記録領域の信号面の光スポットからの
反射光を集光して光検出器7の受光面に結像させるレン
ズである。さて、前記した図1中の半導体レーザ1から
放射されたレーザ光は、コリメータレンズ2によって平
行光にされた後に、前記のレーザ光のP波が偏光ビーム
スプリッタ3を透過して1/4波長板4に入射する。そ
して、前記の1/4波長板4を透過したレーザ光は、集
光レンズ5によって集束されて、光ディスクDにおける
記録領域に光のスポットを生じさせる。前記の光ディス
クDの記録領域面上に生じる光のスポットは、記録再生
動作に使用されているレーザ光の波長と、集光レンズ5
の開口数(NA)とによって定まる大きさを有している
ことは周知のとおりである。
【0011】ところで、既述のように基板8の端部に構
成される案内溝部Gと非案内溝部Lとの双方の部分を記
録領域として、記録密度を高めるような構成とした光デ
ィスクDを用いて記録動作や再生動作を行なう図1に示
す記録再生装置においても、光ディスクDに照射される
光のスポットは、案内溝部Gに形成させてある記録領域
のトラック、あるいは非案内溝部Lに形成させてある記
録領域のトラックの内の選択された方の記録領域のトラ
ックに正しく位置している状態となるようにトラッキン
グ制御が行なわれている[図1中では本発明の特徴的な
技術事項の説明に関係の薄い構成部分(例えば、フォー
カス制御系及びアクチュエータ、トラッキング制御系及
びアクチュエータ、光ディスクの回転駆動機構及び制御
系、光学ヘッドの移動機構、その他)についての図示説
明を省略してある]。
【0012】しかしながら、基板8の端部に構成される
案内溝部Gと非案内溝部Lとの双方の部分を記録領域に
用いて、記録密度を高めた構成態様とした光ディスクD
に照射される光のスポットが、トラッキング制御動作に
よって、光ディスクDにおける非案内溝部L(あるいは
案内溝部G)に形成させてある記録領域のトラック上に
正しく位置するように制御されていたとしても、既述し
たように、使用されている光の波長と、集光レンズ5の
開口数(NA)とによって定まる大きさを有している光
のスポットの一部が、案内溝部G(あるいは非案内溝部
L)に形成させてある記録領域のトラック上にも位置し
ている状態になることも生じる。そして、従来の光ディ
スクでは、光ディスクにおける案内溝部の面と非案内溝
部の面との間の高さ(または深さ)が、使用されている光
の波長の1/(6n)〜1/(8n)[ただし、nは光
ディスクの基板の屈折率]程度にされていた。それで、
光ディスクにおける案内溝部の面と非案内溝部の面との
両者が、集光レンズ(対物レンズ)の焦点深度の範囲内
に存在している状態になっているために、光ディスクに
おける案内溝部Gの面のトラックに記録再生しようとし
ても、非案内部Lの面の隣接2トラックを照射している
光のスポットによって、再生された信号中にはクロスト
ークが生じ、また、記録時にはクロスイレーズが生じる
ことになる。
【0013】そこで本発明では、光ディスクDに照射さ
れる光のスポットが、トラッキング制御動作によって、
光ディスクDにおける非案内溝部L(あるいは案内溝部
G)に形成させてある記録領域のトラック上に正しく位
置するように制御されているときに、光のスポットの一
部が、案内溝部G(あるいは非案内溝部L)に形成させ
てある記録領域のトラック上にも位置している状態にな
っても、前記した光ディスクDにおける非案内溝部L
(あるいは案内溝部G)に形成させてある記録領域のト
ラックだけが集光レンズ(対物レンズ)5の焦点深度内
の位置とされ、前記の光のスポットの一部が位置する案
内溝部G(あるいは非案内溝部L)に形成させてある記
録領域のトラックは、集光レンズ(対物レンズ)5の焦
点深度外の位置になるようにして、再生信号中にクロス
トークが発生しないように、また記録時にはクロスイレ
ーズが発生しないようにしたのである。
【0014】すなわち本発明の光ディスクの記録再生方
法及び装置では、渦巻状あるいは同心円状の案内溝を設
けて、径方向に順次交互に配列された状態の案内溝部
G,G…と非案内溝部L,L…との双方の部分が記録領
域として用いられるような構成態様の光ディスクDの基
板の屈折率をnとし、また記録再生用の光の波長をλ、
集光レンズ5の口径をa、集光レンズ5の焦点距離をf
としたときに、前記した光ディスクDにおける案内溝部
Gの面と非案内溝部Lの面との間の高さHが、 H>2(λ/n)・(f/2a)2 …(1) 前記の(1)式を満足するような光ディスクDを用いて
記録再生を行なうようにしたり、前記した(1)式を満
足させることができるような集光レンズ5を用いて記録
再生を行なうようにしたりすることにより、本来、再生
の対象にされているトラックが、集光レンズ5の焦点深
度内に位置している状態において、前記の本来、再生の
対象にされているトラックに隣接するトラックが、集光
レンズ5の焦点深度外の位置に位置している状態とし
て、クロストークやクロスイレーズが発生しない状態で
の記録再生信号動作が行なわれるようにしているのであ
る。
【0015】また、本発明の光ディスクの記録再生方法
及び装置における他の実施例では、渦巻状あるいは同心
円状の案内溝を設けて、径方向に順次交互に配列された
状態の案内溝部G,G…と非案内溝部L,L…とを形成
させ、前記の案内溝部G,G…と非案内溝部L,L…と
の双方の部分が記録領域として用いられるような構成態
様の光ディスクDの記録領域に、集光レンズ5から射出
した光束を照射し、前記した光ディスクDの記録領域面
と結像関係にあるように設けられているとともに、光デ
ィスクD上の光点の大きさ程度の大きさの受光面を備え
ている光検出器7により、前記した光ディスクDの記録
領域面からの反射光を光電変換して、再生の対象にされ
ている情報信号の再生を行なう際に、再生用の光の波長
をλ、光ディスクDの基板の屈折率をn、集光レンズ5
の口径をa、集光レンズ5の焦点距離をfとしたとき
に、前記した光ディスクDにおける案内溝部G,G…の
面と非案内溝部L,L…の面との間の高さHが、 H>(λ/n)・(f/2a)2 …(2) 前記の(2)式を満足するような光ディスクDを用いて
記録再生を行なうようにしたり、前記した(2)式を満
足させることができるような集光レンズ5を用いて記録
再生を行なうようにしたりすることにより、本来、再生
の対象にされているトラックが、集光レンズ5の焦点深
度内に位置している状態において、前記の本来、再生の
対象にされているトラックに隣接するトラックが、集光
レンズ5の焦点深度外の位置に位置している状態とし
て、クロストークのない状態の再生信号が得られるよう
にしているのである。
【0016】集光レンズ5から射出した光束のビームウ
エストの部分が、光ディスクDにおける非案内溝部L,
L…に位置している状態において、非案内溝部L,L…
の部分での光束P1の反射状態と、案内溝部G,G…の
部分での光束P2の反射状態とを模式的に図示説明して
いる図2において、光ディスクDにおける案内溝部G,
G…への入射光束P1は、案内溝部G,G…の面のO1
点で反射光束P1として反射するが、光ディスクDにお
ける非案内溝部L,L…への入射光束P2は、O2点を
経て非案内溝部L,L…の面のO21点とO22点で反射す
るが、前記の反射光束はあたかもO2’で反射した状態
の反射光束となっている。
【0017】ところで、最近、提案されているDVD−
RAM(デジタルバーサタイルディスク・リードアフタ
メモリ)の記録再生装置では、記録再生に使用される光
の波長λが650nm、集光レンズ(対物レンズ)とし
て、の開口数(NA)が0.6のものが使用されている
から、レーレーリミットzを示す次の(3)式中のλ
と、NAとに、 z=2λ(1/NA)2 …(3) λ=650nm、集光レンズ(対物レンズ)の開口数N
A=0.6の数値を代入して、集光レンズの空気中にお
ける許容焦点深度を計算すると、許容焦点深度は0.9
μmとして求められる。
【0018】そして、今、光ディスクDの基板8の屈折
率nを1.5とすると、前記した集光レンズの光ディス
クの基板中における許容焦点深度の値は、集光レンズの
空気中における許容焦点深度0.9μmの1.5分の一の
値の0.6μmとして求められる。それで、この場合に
おける本発明の光ディスクは、光ディスクDにおける案
内溝部G,G…の面と非案内溝部L,L…の面との間の
高さHが、既述の(1)式により0.6μm以上になる
ようにして実施されることになる。また、レンズ口径数
が0.65の集光レンズを用い、440nmの波長のレ
ーザ光を使用して記録再生動作を行なうように構成され
た記録再生装置の場合に、屈折率1.5の基板を用いて
構成されている光ディスクDの基板8の許容焦点深度の
値は0.35μmとなるから、この場合における本発明
の光ディスクは、光ディスクDにおける案内溝部G,G
…の面と非案内溝部L,L…の面との間の高さHが、既
述の(1)式により、0.35μm以上になるようにし
て実施されることになる。
【0019】次に、記録再生装置が、図1に示されてい
るように光ディスクDの記録領域面と光検出器7とが結
像関係にあるように構成されているものにおいて、光検
出器7として、それの受光面の大きさが光検出器7に結
像された光のスポットと同程度のものとされているもの
を使用して構成されている場合には、光ディスクDにお
ける案内溝部G,G…の面と非案内溝部L,L…の面と
の間の高さHは、既述の(2)式により示されるもので
よい(光ディスクDからの反射光の状態が、図2に示す
ように、集光レンズの合焦面に位置する反射面からの反
射光に対して、前記の合焦面からHだけ離隔している位
置の反射面からの反射光は、前記したHの2倍の距離の
位置からの反射光が光検出器7に戻った状態の光と等価
なものになるから、前記の合焦面からHだけ離隔してい
る位置の反射面からの反射光による像のぼけの状態が2
倍の焦点ぼけを生じた状態になるからである)。
【0020】したがって、既述のように記録再生動作に
使用される光の波長λが650nm、集光レンズ(対物
レンズ)の開口数NAが0.6、光ディスクDの基板8
の屈折率nが1.5の場合には、本発明の光ディスク
は、光ディスクDにおける案内溝部G,G…の面と非案
内溝部L,L…の面との間の高さHが、既述の(2)式
により0.3μm以上になるようにして実施されること
になり、また、既述のように記録再生動作に使用される
光の波長λが440nm、集光レンズ(対物レンズ)の
開口数NAが0.65、光ディスクDの基板8の屈折率
nが1.5の場合には、本発明の光ディスクは、光ディ
スクDにおける案内溝部G,G…の面と非案内溝部L,
L…の面との間の高さHが、既述の(2)式により0.
17μm以上になるようにして実施されることになる。
【0021】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように、本発明では渦巻状あるいは同心円状の案内溝
を設けて、径方向に順次交互に配列された状態の案内溝
部と非案内溝部とを形成させ、前記の案内溝部と非案内
溝部との双方の部分が記録領域として用いられるような
構成態様の光ディスクを回転させ、前記の光ディスクの
記録領域に、集光レンズから射出した光束を照射して、
記録再生の対象にされている情報信号の記録,再生を光
学的に行なう際に、記録再生用の光の波長をλ、光ディ
スクの基板の屈折率をn、集光レンズの口径をa、集光
レンズと集光点との距離をfとしたときに、前記した光
ディスクにおける案内溝部の面と非案内溝部の面との間
の高さHが、 H>2(λ/n)・(f/2a)2 …(1) 前記の(1)式を満足するような光ディスクを用いて記
録再生動作を行なうようにしたり、前記した(1)式を
満足させることができるような集光レンズを用いて記録
再生動作を行なうようにしたりすることにより、本来、
再生の対象にされているトラックが、集光レンズの焦点
深度内に位置している状態において、前記の本来、再生
の対象にされているトラックに隣接するトラックが、集
光レンズの焦点深度外の位置に位置している状態とし
て、クロストークのない状態の再生信号が得られるよう
な再生動作が行なわれたり、クロスイレーズが生じない
状態での記録動作が行なわれるのであり、また、渦巻状
あるいは同心円状の案内溝を設けて、径方向に順次交互
に配列された状態の案内溝部と非案内溝部とを形成さ
せ、前記の案内溝部と非案内溝部との双方の部分が記録
領域として用いられるような構成態様の光ディスクの記
録領域に、集光レンズから射出した光束を照射し、前記
した光ディスクの記録領域面と結像関係にあるように設
けられているとともに、光ディスク上の光点の大きさ程
度の大きさの受光面を備えている光検出器により、前記
した光ディスクDの記録領域面からの反射光を光電変換
して、再生の対象にされている情報信号の再生を行なう
際に、再生用の光の波長をλ、光ディスクDの基板の屈
折率をn、集光レンズの口径をa、集光レンズの焦点距
離をfとしたときに、前記した光ディスクにおける案内
溝部の面と非案内溝部の面との間の高さHが、 H>(λ/n)・(f/2a)2 …(2) 前記の(2)式を満足するような光ディスクを用いて記
録再生を行なうようにしたり、前記した(2)式を満足
させることができるような集光レンズを用いて記録再生
を行なうようにしたりすることにより、本来、再生の対
象にされているトラックが、集光レンズの焦点深度内に
位置している状態において、前記の本来、再生の対象に
されているトラックに隣接するトラックが、集光レンズ
の焦点深度外の位置に位置している状態として、クロス
トークのない状態の再生信号が得られるのであり、本発
明によれが既述した問題点は良好に解決できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスクの記録再生方法を適用する
光ディスクの記録再生装置の一例の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図2】光ディスクからの光の反射状態を図示説明する
ための図である。
【符号の説明】
1…半導体レーザダイオード、2…コリメータレンズ、
3…ビームスプリッタ、4…1/4波長板、5…集光レ
ンズ(対物レンズ)、6…レンズ、7…光検出器、8…
光ディスクの基板、G…渦巻状あるいは同心円状の案内
溝部(グルーブ部)、L…非案内溝部(ランド部)、

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 渦巻状あるいは同心円状の案内溝を設け
    て、径方向に順次交互に配列された状態の案内溝部と非
    案内溝部とを形成させ、前記の案内溝部と非案内溝部と
    の双方の部分が記録領域として用いられるような構成態
    様の光ディスクを回転させ、前記の光ディスクの記録領
    域に、集光レンズから射出した光束を照射して、記録再
    生の対象にされている情報信号の記録,再生を光学的に
    行なう際に、記録再生用の光の波長をλ、光ディスクの
    基板の屈折率をn、集光レンズの口径をa、集光レンズ
    と集光点との距離をfとしたときに、前記した光ディス
    クにおける案内溝部の面と非案内溝部の面との間の高さ
    Hが、 H>2(λ/n)・(f/2a)2 …(1) 前記の(1)式を満足するような光ディスクを用いて記
    録再生を行なうようにする光ディスクの記録再生方法。
  2. 【請求項2】 渦巻状あるいは同心円状の案内溝を設け
    て、径方向に順次交互に配列された状態の案内溝部と非
    案内溝部とを形成させ、前記の案内溝部と非案内溝部と
    の双方の部分が記録領域として用いられるような構成態
    様の光ディスクを回転させ、前記の光ディスクの記録領
    域に、集光レンズから射出した光束を照射し、前記した
    光ディスクの記録領域面と結像関係にあるように設けら
    れているとともに、受光面上の光点の大きさ程度の大き
    さの受光面を備えている光検出器により、前記した光デ
    ィスクの記録領域面からの反射光を光電変換して、再生
    の対象にされている情報信号の再生を行なう際に、再生
    用の光の波長をλ、光ディスクの基板の屈折率をn、集
    光レンズの口径をa、集光レンズと集光点との距離をf
    としたときに、前記した光ディスクにおける案内溝部の
    面と非案内溝部の面との間の高さHが、 H>(λ/n)・(f/2a)2 …(2) 前記の(2)式を満足するような光ディスクを用いて再
    生を行なうようにする光ディスクの再生方法。
  3. 【請求項3】 渦巻状あるいは同心円状の案内溝を設け
    て、径方向に順次交互に配列された状態の案内溝部と非
    案内溝部とを形成させ、前記の案内溝部と非案内溝部と
    の双方の部分が記録領域として用いられるような構成態
    様の光ディスクを回転させ、前記の光ディスクの記録領
    域に、集光レンズから射出した光束を照射して、記録再
    生の対象にされている情報信号の記録,再生を行なうよ
    うにした光ディスクの記録再生装置であって、記録再生
    用の光の波長をλ、光ディスクの基板の屈折率をn、集
    光レンズの口径をa、集光レンズと集光点との距離をf
    としたときに、前記した光ディスクにおける案内溝部の
    面と非案内溝部の面との間の高さをHとしたときに、 H>2(λ/n)・(f/2a)2 …(1) 前記の(1)式を満足するような集光レンズを用いて構
    成してなる光ディスクの記録再生装置。
  4. 【請求項4】 渦巻状あるいは同心円状の案内溝を設け
    て、径方向に順次交互に配列された状態の案内溝部と非
    案内溝部とを形成させ、前記の案内溝部と非案内溝部と
    の双方の部分が記録領域として用いられるような構成態
    様の光ディスクを回転させ、前記の光ディスクの記録領
    域に、集光レンズから射出した光束を照射し、前記した
    光ディスクの記録領域面と結像関係にあるように設けら
    れているとともに、受光面上の光点の大きさ程度の大き
    さの受光面を備えている光検出器により、前記した光デ
    ィスクの記録領域面からの反射光を光電変換して、再生
    の対象にされている情報信号の再生を行なうような構成
    部分を含んで構成されている光ディスクの再生装置であ
    って、再生用の光の波長をλ、光ディスクの基板の屈折
    率をn、集光レンズの口径をa、集光レンズと集光点と
    の距離をfとしたときに、前記した光ディスクにおける
    案内溝部の面と非案内溝部の面との間の高さをHとした
    ときに、 H>(λ/n)・(f/2a)2 …(2) 前記の(2)式を満足するような集光レンズを用いて構
    成してなる光ディスクの再生装置。
  5. 【請求項5】 渦巻状あるいは同心円状の案内溝を設け
    て、径方向に順次交互に配列された状態の案内溝部と非
    案内溝部とを形成させ、前記の案内溝部と非案内溝部と
    の双方の部分が記録領域として用いられるような構成態
    様とされているとともに、記録再生用の光の波長をλ、
    光ディスクの基板の屈折率をn、集光レンズの口径を
    a、集光レンズと集光点との距離をfとしたときに、前
    記した光ディスクにおける案内溝部の面と非案内溝部の
    面との間の高さHが、 H>2(λ/n)・(f/2a)2 …(1) 前記の(1)式を満足するように構成してなる光ディス
    ク。
  6. 【請求項6】 渦巻状あるいは同心円状の案内溝を設け
    て、径方向に順次交互に配列された状態の案内溝部と非
    案内溝部とを形成させ、前記の案内溝部と非案内溝部と
    の双方の部分が記録領域として用いられるような構成態
    様とされているとともに、再生用の光の波長をλ、光デ
    ィスクの基板の屈折率をn、集光レンズの口径をa、集
    光レンズと集光点との距離をfとしたときに、前記した
    光ディスクにおける案内溝部の面と非案内溝部の面との
    間の高さHが、 H>(λ/n)・(f/2a)2 …(2) 前記の(2)式を満足するように構成してなる光ディス
    ク。
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