JP2001032792A - 電動送風機及び電気掃除機 - Google Patents

電動送風機及び電気掃除機

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JP2001032792A
JP2001032792A JP11205913A JP20591399A JP2001032792A JP 2001032792 A JP2001032792 A JP 2001032792A JP 11205913 A JP11205913 A JP 11205913A JP 20591399 A JP20591399 A JP 20591399A JP 2001032792 A JP2001032792 A JP 2001032792A
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Japan
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inducer
electric blower
motor shaft
impeller
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JP11205913A
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English (en)
Inventor
Masakazu Fukushima
雅一 福嶋
Toru Hirose
徹 広瀬
Hiroyuki Kayama
博之 香山
Takeshi Nishimura
剛 西村
Yoshitaka Murata
吉隆 村田
Takeshi Tokuda
剛 徳田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸ぶれが少なく、吸い込み能力と信頼性を高
めた電動送風機並びにそれを用いた電気掃除機を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 インデューサ26の基部を構成するハブ
29の内部に、モータ軸34と締結するナット33を内
蔵し、インデューサ26内部で締結することで、軸ぶれ
が低減できるだけでなく吸気風の流れがスムーズになり
衝突損失が低減でき、かつ流路面積が大きくとれる電動
送風機を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動送風機および
それを用いた電気掃除機のインペラに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、電動送風機を用いた電気掃除機
は、じゅうたん掃除などを効果的に行うため高出力化の
傾向にある。
【0003】以下に従来の電動送風機について、図7、
図8に基づいて説明する。
【0004】図7はインペラ、ファンケース及びモータ
の一部欠載断面図で、図8はインペラの一部欠載斜視図
である。
【0005】図7、図8において、1はインペラ本体で
ある。2は板金製後面シュラウドで、3はこれに対向す
る板金製前面シュラウドで中央に空気を取り入れる吸い
込み口3aを備えている。4はこの1対のシュラウド内
に設けた複数枚の板金製ブレードで、5は板金製ブレー
ドの延長上に位置する三次元的曲面を持った樹脂製イン
デューサであり、ハブ6上に一体的に形成されている。
ハブ6のモータ軸挿入部6aには金属製の筒状スペーサ
7が用いられている。各板金製ブレード4と、対向する
シュラウド2、3はかしめ加工により接合されている。
8はインペラ本体1を駆動するモータで、9はエアガイ
ドである。10はインペラ本体1をモータ軸8aに固定
するナットで、11はインペラ本体1、エアガイド9を
内包しモータ8の外周に気密に取り付けた中央部に吸気
孔11aを有するファンケースである。
【0006】以上の構成における動作について説明する
と、インペラ本体1が高速回転して、インペラ本体1の
吸込口3aから空気流を吸い込み、樹脂製インデューサ
5によって空気流が大きく乱れることなく、続く板金製
ブレード4間を通過し、インペラ本体1外周部から排出
する。さらに空気流はエアガイド9を通過し、モータ8
内部へ排出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の電動
送風機のインデューサを備えたインペラは、モータ軸8
aの吸気口11a側でナットで締結され、またインデュ
ーサ5のハブ6も吸気口11a側に垂直に成形されてい
るため吸気風がナット10やハブ6上部にあたり乱流が
発生し、性能が低下する問題があった。
【0008】また、インデューサ5はモータ軸8aの吸
気側先端部に固定され、支点との距離が大きいため高速
で回転した際モータ軸8aのぶれが大きくなる問題があ
った。
【0009】本発明は、上記課題を解決し、樹脂製イン
デューサを備えたインペラのモータ軸への取付をハブ内
部で行うとともに、インデューサへの空気衝突損失を抑
え、吸い込み能力を高めた電動送風機を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、モータと、このモータにより回転するイン
ペラを備え、前記インペラを、中央に空気取り入れ用の
吸込口を有する前面シュラウドと、前記前面シュラウド
に対向するように配した後面シュラウドと、前記前面及
び後面シュラウド間に配された複数枚のブレードと、前
記吸込口側と対向する後面シュラウドの部位に配され、
外周が前記ブレード側に延びるインデューサで構成し、
前記モータのモータ軸に前記後面シュラウドを取着する
取着部材を、前記インデューサ内に配したことにより、
ナットが吸気側よりなくなり、ナットに衝突して生じる
乱流を起こすことなくインデューサ、板金製ブレードを
伝ってエアガイドに排される空気流がよいインペラを具
備した電動送風機を提供できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
モータと、このモータにより回転するインペラを備え、
前記インペラを、中央に空気取り入れ用の吸込口を有す
る前面シュラウドと、前記前面シュラウドに対向するよ
うに位置する後面シュラウドと、前記前面及び後面シュ
ラウド間に位置する複数枚のブレードと、前記吸込口側
と対向する後面シュラウドの部位に位置し、外周が前記
ブレード側に延びるインデューサで構成し、前記モータ
のモータ軸に前記後面シュラウドを取着する取着部材
を、前記インデューサ内に配したことにより、ナットに
衝突して生じる乱流がなくなり、空気流をスムーズに
し、かつモータ軸ぶれを少なくすることができるもので
ある。
【0012】本発明の請求項2記載の発明は、インデュ
ーサの上部外周部を曲面としたことにより、空気がイン
デューサに衝突して生じる乱流がなくなり、空気流をス
ムーズにし、かつモータ軸ぶれを少なくすることができ
るものである。
【0013】本発明の請求項3記載の発明は、モータ
と、このモータにより回転するインペラを備え、前記イ
ンペラを、中央に空気取り入れ用の吸込口を有する前面
シュラウドと、前記前面シュラウドに対向するように位
置する後面シュラウドと、前記前面及び後面シュラウド
間に位置する複数枚のブレードと、前記吸込口側と対向
する後面シュラウドの部位に位置し、外周が前記ブレー
ド側に延びるインデューサで構成し、前記モータのモー
タ軸に前記後面シュラウドを螺着する螺着部材を、前記
インデューサの基部を構成するハブ内に配し、前記ハブ
に外部から治具を前記部材側へ挿入するための挿入部を
形成したことにより、治具を用いて簡単にインペラをモ
ーター軸に螺着できるとともに、従来のようにナットが
外に現れないので、空気の乱流を防止して、効率の良い
電動送風機を提供することができる本発明の請求項4記
載の発明は、挿入部に圧入可能な凸部を螺着部材の頭部
に設けたもので、インペラのバランス調整時に螺着部材
を上方に押し上げると、その頭部に設けた凸部が挿入部
に圧入され、インペラ単体でのバランス修正が可能にな
り、バランス修正後は、ナットを押し下げて、圧入から
開放し、モーター軸に締め付けることで、振動の少ない
取り付けができるものである。
【0014】本発明の請求項5記載の発明は、吸込口側
に挿入部を開口させ、この開口を曲面を有するキャップ
で覆ったことにより、空気流をスムーズにし、かつモー
タ軸ぶれを少なくすることができるものである本発明の
請求項6記載の発明は、取着部材を多角形とし、この多
角形の取着部材をインデューサの基部を構成するハブ内
に収容したことにより、インペラ本体を回転させてモー
タ軸に締結することができ、組み立て易く、かつモータ
軸ぶれを少なくすることができるものである本発明の請
求項7記載の発明は、ハブの上部を曲面形状としたこと
により、空気流をスムーズにすることができる。
【0015】本発明の請求項8記載の発明は、モータ
と、このモータにより回転するインペラを備え、前記イ
ンペラを、中央に空気取り入れ用の吸込口を有する前面
シュラウドと、前記前面シュラウドに対向するように位
置する後面シュラウドと、前記前面及び後面シュラウド
間に位置する複数枚のブレードと、前記吸込口側と対向
する後面シュラウドの部位に位置し、外周が前記ブレー
ド側に延びるインデューサで構成し、前記モータのモー
タ軸には螺着部を設けるとともに、前記インデューサの
基部を構成するハブ内には前記モータ軸のねじ部を挿入
するモータ軸挿入部を形成し、このモータ軸挿入部にモ
ータ軸のねじ部と螺合するねじ部を形成したことにより
組み立て易く、かつモータ軸ぶれを少なくすることがで
きるものである本発明の請求項9記載の発明は、上記請
求項のいずれか1項記載の発明による電動送風機を電気
掃除機に搭載するもので、低騒音で、且つ吸い込み力の
優れた電気掃除機を提供できるものである。
【0016】
【実施例】(実施例1)以下本発明の第1の実施例を、
図1に基づいて説明する。21・22は1対の前面シュ
ラウド・後面シュラウドを示している。23は吸込口で
ある。24は複数枚の湾曲したブレードであり、各ブレ
ード24は前面及び後面シュラウド21・22とは複数
個のかしめ部25によってかしめられている。さらに前
記ブレード24の吸込口側には、前記吸込口23の内径
よりも外周側で前記ブレード24と接合する三次元的な
曲面を持たせるように先端を回転方向に曲げたインデュ
ーサ26を有し、前記前面及び後面シュラウド21・2
2によって前後から押さえつけられている。
【0017】インデューサ26の基部を構成するハブ2
9のインペラ吸込口23側には締結用治具挿入部36が
設けらており、前記ハブ29内部にはナット33を格納
するナット収納部38が設けられている。内蔵されるナ
ット33は通常のモータ軸固定用のねじ切りの他、その
頭部に六角の凹部33aを有しており、ハブ29に設け
られた締結用治具挿入部36から六角レンチでモーター
軸34に締結される。
【0018】また、ハブ29の吸込口23側の外周にR
付け30が施されており、吸引風と垂直な面を極力減ら
している。39はナット33とハブ29の間に設けた隙
間である。なお本実施例を構成するインペラは、前記イ
ンデューサ26及び前記ハブ29を樹脂製、前記前面・
後面シュラウド21・22及び前記ブレード24は板金
加工によるものである。
【0019】上記構成による作用は以下の通りである。
モータ軸34に挿入された薄厚スペーサ31の上に、ナ
ット33を予め内蔵し、かつ吸気口側外周にR付け30
されたインデューサ26を具備したインペラ本体35を
挿入し、六角レンチにより、内蔵ナット33を締結す
る。後面シュラウド22に設けられた中心孔31により
インペラ本体35のセンタの位置決めモータ軸34に挿
入して行うようにする。
【0020】ナット33と後面シュラウド22の間に薄
厚スペーサ37を設けて締結すると、後面シュラウド2
2との接触面積が大きくなりさらに強固になる。また、
ハブ29の上部をR付け30にすることで吸込口23の
開口面積がR付け分大きくなるだけではなく、空気がR
にそってスムーズにブレード24に到達でき、さらに従
来インデューサ26の上部に突出していたナット33が
ハブ29に内蔵されたことにより、その部分でのハブ2
9に衝突する空気衝突損失を低減することができるとと
もに、流路面積が大きくとれるため、インペラ35の設
計が楽になる。
【0021】以上のように本実施例の電動送風機用イン
ペラによれば、ナット33を樹脂製インデューサ26の
ハブ29に内蔵し、かつ吸込口側には外周にR付け30
を施したことにより、その部分でのインペラ35の空気
衝突損失を低減することができるとともに、R付け分入
口部の面積を広くとることができるので、楽にインペラ
35の設計を行うことができ、電動送風機全体の効率ア
ップにつながるものである。
【0022】(実施例2)次に本発明の第2の実施例に
ついて、図2に基づいて説明する。なお、上記第1の実
施例と同一構成部品については同一符号を付して、その
説明を省略する。
【0023】42は締結治具挿入部36の内径よりも若
干大きな外径寸法を有し、上方に押し上げられると前記
締結治具挿入部36に圧入される凸部40を備えた凸ナ
ットである。凸ナット42の凸部40頭部には六角の凹
部41を有しており、ハブ29に設けられた締結用治具
挿入部36から六角レンチでモータ軸34に締結され
る。ハブ29内部には凸ナット42を格納するナット収
納部38が設けられており凸ナット42をハブ29に固
定しているときにはモータ軸34にあたらないスペース
を確保している。
【0024】上記構成による作用は以下の通りである。
インペラ26のバランス修正を行う際には凸ナット42
を上部に押し上げてインペラ26を固定しない状態にし
ておき、バランス修正を行う。バランス修正が終わりモ
ータ軸43にインペラ26を固定するときには凸ナット
42を押し下げて後面シュラウド22に締結することが
できる。
【0025】以上のように本実施例の電動送風機用イン
ペラによれば、バランス修正時に凸ナットは固定されて
いて安定して修正が行えるため、好バランスで振動の少
ない電動送風機全体の効率アップを行える電動送風機を
提供することができる。
【0026】(実施例3)次に本発明の第3の実施例
を、図3に基づいて説明する。なお、上記実施例と同一
構成部品については同一符号を付して、その説明を省略
する。
【0027】ハブ29の吸込口23側には締結用治具挿
入部36が設けらており、前記ハブ29内部にはナット
33を格納するナット収納部38が設けられている。内
蔵されるナット33は通常のモータ軸34との固定用の
ねじ切りの他、その頭部に六角の凹部28を有してお
り、ハブ29に設けられた締結用治具挿入部36から六
角レンチで軸に締結される。
【0028】43は外形がR形状をしたキャップでその
最外径はハブ29の吸込口23側端部の平面の外径と略
同である。また、締結用治具挿入部36に圧入して固定
できるように、締結用治具挿入部36の円径よりも若干
大きめの凸部27も一体となっている。
【0029】上記構成による作用は以下の通りである。
モータ軸34に挿入された薄厚スペーサ31の上にナッ
ト33を内蔵したインペラ本体35を挿入し、六角レン
チにより、内蔵ナット33を締結する。締結後、締結用
治具挿入部36にキャップ43の凸部27を圧入するこ
とにより吸込口23からの吸気風がキャップ43のR形
状にそってインデューサ26、ブレード24にスムーズ
に入り込んでいき、その部分での空気衝突損が低減でき
る。
【0030】またハブ29の上面をキャップ43で覆う
ことにより、インデューサ26と後面シュラウド22の
隙間からナット33の外周とナット収納部38の内壁と
の隙間を介し、吸込口23に排出される空気流路のリー
クも低減できる。
【0031】以上のように本実施例の電動送風機のイン
ペラによれば、R形状のキャップ43をインデューサ2
6の上部にはめ込むことにより吸気風の流れがスムーズ
になり衝突損を低減し、かつ空気流路のリークも低減す
ることができ、電動送風機全体の効率アップにつなが
る。
【0032】(実施例4)次に本発明の第4の実施例
を、図4に基づいて説明する。なお、上記実施例と同一
構成部品については同一符号を付して、その説明を省略
する。
【0033】ハブ29内部には多角ナット44を格納す
る多角ナット収納部45が設けられている。多角ナット
収納部45の内形状は前記多角ナット44の外形状と相
似形状を成しており、インデューサ26を回転すると多
角ナット44もそれに追随して同一方向に回転する。多
角ナット44にはモータ軸34への固定用に通常のねじ
切りが施されている。
【0034】上記構成による作用は以下の通りである。
モータ軸34に挿入された薄厚スペーサ31の上に、多
角ナット44を予め内蔵したインペラ本体35を載せ、
モータ軸34を固定しインペラ本体35を回転させる。
インペラ35の回転に伴いインペラ35に固定されてい
るインデューサ26も回転され、多角ナット44も回転
する。多角ナット44が回転されることによりモータ軸
43にインペラ35が固定される。つまりインペラ35
を回転させることでモータ軸43にインペラ35が固定
できる。
【0035】以上のように本実施例の電動送風機のイン
ペラ35によれば、インペラ35を回転させることでモ
ータ軸43にインペラ35が固定でき、工具なしでイン
ペラ35の取り付けが可能となり組立性がよくなり量産
性が向上する。また、実施例1または3を同時に行うこ
とも容易であり、インデューサ26に多角ナット44を
インサート成形しても同効果を得られることは容易に推
測できる。
【0036】(実施例5)次に本発明の第5の実施例
を、図5に基づいて説明する。なお、上記第1および第
4の実施例と同一構成部品については同一符号を付し
て、その説明を省略する。
【0037】45はインデューサ26の基部を構成する
ハブで上部はR形状をした突起がモータ軸挿入筒46を
覆っている。R形状ハブ45内部には多角ナット44を
格納する多角ナット収納部47が設けられている。多角
ナット収納部47の内形状は前記多角ナット44を挿入
するために、前記多角ナット44の外形状と相似形状を
しており、インデューサ26を回転すると多角ナット4
4も同回転する。多角ナット44は通常のモータ軸34
固定用のねじ切りが施されている。
【0038】上記構成による作用は以下の通りである。
モータ軸34に挿入された薄厚スペーサ31の上に多角
ナット44を内蔵したインペラ本体35を挿入し、イン
ペラ本体35を回転させてモータ軸43にインペラ35
を固定する。インペラ吸込口23からの吸気風がR形状
ハブ45のR形状にそってインデューサ26、ブレード
24にスムーズに入り込んでいき、その部分での衝突損
が低減できる。またモータ軸挿入筒46を覆っているた
め吸い込み口23への空気のリークも低減できる。
【0039】以上のように本実施例の電動送風機のイン
ペラによれば、組立性がよくなるだけでなく、R形状ハ
ブ45によって吸気風の流れがスムーズになり衝突損を
低減し、かつ空気流路のリークも低減することができ、
電動送風機全体の効率アップにつながる。
【0040】(実施例6)次に本発明の第6の実施例
を、図6に基づいて説明する。なお、上記第1および第
4の実施例と同一構成部品については同一符号を付し
て、その説明を省略する。
【0041】48軸方向に雌ねじが施された金属製の筒
状スペーサで、ハブ29内側にインデューサ26と一体
成形されて配されている。また、この筒状スペーサ48
の高さはハブ29の高さと等しく設定している。
【0042】上記構成による作用は以下の通りである。
モータ軸34に挿入された薄厚スペーサ31の上にネジ
筒状スペーサ48と一体成形されたインデューサ26を
搭載したインペラ本体35を挿入し、インペラ本体35
を回転させる。インペラ35の回転に伴いインペラ35
に固定されているインデューサ26も回転され、ネジ筒
状スペーサ46も回転する。ネジ筒状スペーサ48が回
転されることによりモータ軸43にインペラ35を固定
することができる。また、筒状スペーサ48の高さはハ
ブ29の高さと等しく空気の乱流を軽減している。
【0043】以上のように本実施例の電動送風機のイン
ペラによれば、インペラ35を回転させることでモータ
軸43にインペラ35が固定できることにより、インペ
ラ35を工具なしで取り付けが可能となり組立性がよく
なり量産性が向上する。
【0044】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明によれば、
インペラをモータ軸に取着する取着部材をインデューサ
内に配したことにより、ナットがインデューサ天面部の
吸気側よりなくなり、空気がナットに衝突して生じる乱
流がなくなり、空気流をスムーズにし、かつモータ軸ぶ
れを少なくすることができるので空気衝突損失を低減す
ることができ、電動送風機の効率アップができる電動送
風機を提供することができる。
【0045】本発明の請求項2記載の発明によれば、イ
ンデューサの上部外周部を曲線としたことにより、空気
がインデューサに衝突して生じる乱流がなくなり、その
部分でのインペラの空気衝突損失を低減することができ
るとともに、吸込口の開口面積を広くとることができる
ので、楽にインペラの設計を行うことができ、効率の高
い電動送風機を提供することができる。
【0046】本発明の請求項3記載の発明によれば、モ
ータのモータ軸に前記後面シュラウドを螺着する螺着部
材を、前記インデューサの基部を構成するハブ内に配
し、前記ハブには外部から治具を前記部材側へ挿入する
ための挿入部を形成したことにより、治具を用いて簡単
にインペラをモーター軸に螺着できるとともに、従来の
ようにナットが外に現れないので、空気の乱流を防止し
て、効率の良い電動送風機を提供することができる。
【0047】本発明の請求項4記載の発明によれば、挿
入部に圧入可能な凸部を螺着部材の頭部に設けたもの
で、インペラのバランス調整時に螺着部材を上方に押し
上げると、その頭部に設けた凸部が挿入部に圧入され、
インペラ単体でのバランス修正が可能になり、バランス
修正後は、ナットを押し下げて、圧入から開放し、モー
ター軸に締め付けることで、振動の少ない取り付けがで
きるものである。
【0048】本発明の請求項5記載の発明によれば、イ
ンデューサの吸込口側の開口を曲面を有するキャップで
覆ったことにより、吸気風の流れがスムーズになり衝突
損を低減し、かつ空気流路のリークも低減することがで
き、効率の高い電動送風機を提供することができる。
【0049】本発明の請求項6記載の発明によれば、多
角形の螺着部材をハブ内に設けたことにより、インペラ
を回転させることでモータ軸にインペラが固定でき、工
具なしで取り付けが可能となり組立性がよくなり量産性
が向上する。
【0050】本発明の請求項7記載の発明によれば、ハ
ブの上部を曲面としたことにより、吸気風の流れがスム
ーズになり空気衝突損を低減し、かつ空気のリークも低
減することができ、効率の高い電動送風機を提供するこ
とができる。
【0051】本発明の請求項8記載の発明によれば、ハ
ブ内にモータ軸のねじ部と螺合するねじ部を形成したこ
とにより、インペラを回転させることでモータ軸にイン
ペラが固定でき、工具なしで取り付けが可能となり組立
性がよくなり量産性が向上する。
【0052】本発明の請求項9記載の発明によれば、上
記請求項のいずれか1項記載の発明による電動送風機を
電気掃除機に搭載することで、低騒音で、且つ吸い込み
力の優れた電気掃除機を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電動送風機のイン
ペラの断面図
【図2】本発明の第2の実施例を示す電動送風機のイン
ペラの断面図
【図3】本発明の第3の実施例を示す電動送風機のイン
ペラの断面図
【図4】本発明の第4の実施例を示す電動送風機のイン
ペラの断面図
【図5】本発明の第5の実施例を示す電動送風機のイン
ペラの断面図
【図6】本発明の第6の実施例を示す電動送風機のイン
ペラの断面図
【図7】従来の電動送風機の一部欠載断面図
【図8】従来の電動送風機用インペラの一部欠載斜視図
【符号の説明】
21 前面シュラウド 22 後面シュラウド 23 インペラ吸込口 24 ブレード 25 かしめ部 26 インデューサ 29 ハブ 30 R形状 31 後面シュラウド中心孔 32 筒状スペーサ 33 ナット 34 モータ軸 35 インペラ本体 36 締結治具挿入部 38 ナット収納部 42 凸ナット 43 キャップ 44 多角ナット 45 R形状ハブ 47 多角ナット収納部 48 筒状スペーサ
フロントページの続き (72)発明者 香山 博之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 西村 剛 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 村田 吉隆 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 徳田 剛 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B006 FA03 3H033 AA02 AA13 BB02 BB06 BB16 BB20 CC01 CC06 DD01 DD13 DD23 DD26 DD30 EE05 EE06 EE08 EE10 EE19 3H035 CC01 CC06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータと、このモータにより回転するイ
    ンペラを備え、前記インペラを、中央に空気取り入れ用
    の吸込口を有する前面シュラウドと、前記前面シュラウ
    ドに対向するように位置する後面シュラウドと、前記前
    面及び後面シュラウド間に位置する複数枚のブレード
    と、前記吸込口側と対向する後面シュラウドの部位に位
    置し、外周が前記ブレード側に延びるインデューサで構
    成し、前記モータのモータ軸に前記後面シュラウドを取
    着する取着部材を前記インデューサ内に配した電動送風
    機。
  2. 【請求項2】 インデューサの上部外周部を曲面とした
    請求項1記載の電動送風機。
  3. 【請求項3】 モータと、このモータにより回転するイ
    ンペラを備え、前記インペラを、中央に空気取り入れ用
    の吸込口を有する前面シュラウドと、前記前面シュラウ
    ドに対向するように位置する後面シュラウドと、前記前
    面及び後面シュラウド間に位置する複数枚のブレード
    と、前記吸込口側と対向する後面シュラウドの部位に位
    置し、外周が前記ブレード側に延びるインデューサで構
    成し、前記モータのモータ軸に前記後面シュラウドを螺
    着する螺着部材を、前記インデューサの基部を構成する
    ハブ内に配し、前記ハブに、外部から治具を前記部材側
    へ挿入するための挿入部を形成した電動送風機。
  4. 【請求項4】 挿入部に圧入可能な凸部を螺着部材の頭
    部に設けた請求項3記載の電気掃除機。
  5. 【請求項5】 吸込口側に挿入部を開口させ、この開口
    を曲面を有するキャップで覆った請求項3又は4記載の
    電動送風機。
  6. 【請求項6】 取着部材を多角形とし、この多角形の取
    着部材をインデューサの基部を構成するハブ内に収容し
    た請求項1記載の電動送風機。
  7. 【請求項7】 インデューサの基部を構成するハブの上
    部を曲面形状とした請求項1記載の電動送風機。
  8. 【請求項8】 モータと、このモータにより回転するイ
    ンペラを備え、前記インペラを、中央に空気取り入れ用
    の吸込口を有する前面シュラウドと、前記前面シュラウ
    ドに対向するように位置する後面シュラウドと、前記前
    面及び後面シュラウド間に位置する複数枚のブレード
    と、前記吸込口側と対向する後面シュラウドの部位に位
    置し、外周が前記ブレード側に延びるインデューサで構
    成し、前記モータのモータ軸には螺着部を設けるととも
    に、前記インデューサの基部を構成するハブ内には前記
    モータ軸のねじ部を挿入するモータ軸挿入部を形成し、
    このモータ軸挿入部にモータ軸のねじ部と螺合するねじ
    部を形成した電動送風機。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の
    電動送風機を搭載した電気掃除機。
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