JP2001031801A - 重合体組成物 - Google Patents
重合体組成物Info
- Publication number
- JP2001031801A JP2001031801A JP11208152A JP20815299A JP2001031801A JP 2001031801 A JP2001031801 A JP 2001031801A JP 11208152 A JP11208152 A JP 11208152A JP 20815299 A JP20815299 A JP 20815299A JP 2001031801 A JP2001031801 A JP 2001031801A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ethylene
- weight
- parts
- copolymer
- pts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エチレン系共重合体が本来有する好ましい諸
特性及び成形加工性に適した流動性を維持しながら、耐
熱性を改善した重合体組成物を提供する。 【解決手段】 (A)エチレン系共重合体50ないし9
8重量部; (B)数平均分子量が50000以下のポリプロピレン
ワックス1ないし50重量部; (C)数平均分子量が100000以上のエチレン−ラ
ジカル分解型オレフィン共重合体1ないし50重量部; (A),(B)及び(C)成分の混合物100重量部当
たり0.01ないし5重量部のラジカル発生剤(D);
及び (A),(B)及び(C)成分の混合物100重量部に
対して0.01ないし5重量部の架橋助剤(E);を溶
融混練したことを特徴とする重合体組成物。
(A)としては、エチレン−不飽
和カルボン酸共重合体、エチレン−ビニルエステル共重
合体、エチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体ま
たはエチレン−不飽和カルボン酸のカルボキシル基の少
なくとも一部が金属で中和されてなるアイオノマーが好
ましく用いられる。
特性及び成形加工性に適した流動性を維持しながら、耐
熱性を改善した重合体組成物を提供する。 【解決手段】 (A)エチレン系共重合体50ないし9
8重量部; (B)数平均分子量が50000以下のポリプロピレン
ワックス1ないし50重量部; (C)数平均分子量が100000以上のエチレン−ラ
ジカル分解型オレフィン共重合体1ないし50重量部; (A),(B)及び(C)成分の混合物100重量部当
たり0.01ないし5重量部のラジカル発生剤(D);
及び (A),(B)及び(C)成分の混合物100重量部に
対して0.01ないし5重量部の架橋助剤(E);を溶
融混練したことを特徴とする重合体組成物。
(A)としては、エチレン−不飽
和カルボン酸共重合体、エチレン−ビニルエステル共重
合体、エチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体ま
たはエチレン−不飽和カルボン酸のカルボキシル基の少
なくとも一部が金属で中和されてなるアイオノマーが好
ましく用いられる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重合体組成物に関
するものであって、より詳しくは、エチレン系共重合体
が本来有する好ましい諸特性及び成形加工性に適した流
動性を維持しながら、耐熱性を改善した重合体組成物に
関する。
するものであって、より詳しくは、エチレン系共重合体
が本来有する好ましい諸特性及び成形加工性に適した流
動性を維持しながら、耐熱性を改善した重合体組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりエチレン系共重合体は優れた特
性を有しており各種成形材料として広く用いられている
が、溶融軟化点が低いため高温条件下で熱変形を起こす
という特性があり、使用範囲が大幅に制限されるという
問題を有していた。こうしたエチレン系共重合体の耐熱
性を改善する目的でポリプロピレンのような高融点の樹
脂をブレンドすることも試みられているが、この場合
は、十分な耐熱性を得ることができないばかりでなく、
樹脂同士の相溶性が悪いことに起因する機械的物性の低
下をもたらす傾向が見られる。
性を有しており各種成形材料として広く用いられている
が、溶融軟化点が低いため高温条件下で熱変形を起こす
という特性があり、使用範囲が大幅に制限されるという
問題を有していた。こうしたエチレン系共重合体の耐熱
性を改善する目的でポリプロピレンのような高融点の樹
脂をブレンドすることも試みられているが、この場合
は、十分な耐熱性を得ることができないばかりでなく、
樹脂同士の相溶性が悪いことに起因する機械的物性の低
下をもたらす傾向が見られる。
【0003】また、特開平1−26616号公報に開示
されているように、エチレン系共重合体、過酸化物分解
型オレフィン系共重合体、及び有機過酸化物を同時に溶
融混練することにより耐熱性を改善する方法が知られて
いる。しかしながら、これらの系では溶融混練時に架橋
あるいは低分子化等の副反応が起こるため、重合体組成
物の流動性を制御することが困難であるという問題があ
る。
されているように、エチレン系共重合体、過酸化物分解
型オレフィン系共重合体、及び有機過酸化物を同時に溶
融混練することにより耐熱性を改善する方法が知られて
いる。しかしながら、これらの系では溶融混練時に架橋
あるいは低分子化等の副反応が起こるため、重合体組成
物の流動性を制御することが困難であるという問題があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、エチレン系共重合体が本来有する、成形加工に適し
た流動性を維持したままで、耐熱性を改善した重合体組
成物を提供することにある。
は、エチレン系共重合体が本来有する、成形加工に適し
た流動性を維持したままで、耐熱性を改善した重合体組
成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために提案されたものであって、エチレン系共重
合体に特定の成分を配合した上で、ラジカル発生剤と架
橋助剤の存在下に溶融混練することによって、成形加工
に適した流動性を維持し、かつ優れた耐熱性を有する重
合体組成物が得られるという本発明者によって見いださ
れた知見に基づくものである。
成するために提案されたものであって、エチレン系共重
合体に特定の成分を配合した上で、ラジカル発生剤と架
橋助剤の存在下に溶融混練することによって、成形加工
に適した流動性を維持し、かつ優れた耐熱性を有する重
合体組成物が得られるという本発明者によって見いださ
れた知見に基づくものである。
【0006】すなわち、本発明によれば、 (A)エチレン系共重合体50ないし98重量部; (B)数平均分子量が50000以下のポリプロピレン
ワックス1ないし50重量部; (C)数平均分子量が100000以上のエチレン−ラ
ジカル分解型オレフィン共重合体1ないし50重量部; (A),(B)及び(C)成分の混合物100重量部当
たり0.01ないし5重量部のラジカル発生剤(D);
及び (A),(B)及び(C)成分の混合物100重量部に
対して0.01ないし5重量部の架橋助剤(E); を溶融混練したことを特徴とする重合体組成物が提供さ
れる。
ワックス1ないし50重量部; (C)数平均分子量が100000以上のエチレン−ラ
ジカル分解型オレフィン共重合体1ないし50重量部; (A),(B)及び(C)成分の混合物100重量部当
たり0.01ないし5重量部のラジカル発生剤(D);
及び (A),(B)及び(C)成分の混合物100重量部に
対して0.01ないし5重量部の架橋助剤(E); を溶融混練したことを特徴とする重合体組成物が提供さ
れる。
【0007】また、本発明によれば、 (A)エチレン−不飽和カルボン酸共重合体、エチレン
−ビニルエステル共重合体、エチレン−不飽和カルボン
酸エステル共重合体またはエチレン−不飽和カルボン酸
のカルボキシル基の少なくとも一部が金属で中和されて
なるアイオノマー50ないし98重量部; (B)数平均分子量が50000以下のポリプロピレン
ワックス1ないし50重量部; (C)数平均分子量が100000以上のエチレン−ラ
ジカル分解型オレフィン共重合体1ないし50重量部; (A),(B)及び(C)成分の混合物100重量部に
対して0.01ないし5重量部のラジカル発生剤
(D);及び (A),(B)及び(C)成分の混合物100重量部に
対して0.01ないし5重量部の架橋助剤(E); を溶融混練したことを特徴とする重合体組成物が提供さ
れる。
−ビニルエステル共重合体、エチレン−不飽和カルボン
酸エステル共重合体またはエチレン−不飽和カルボン酸
のカルボキシル基の少なくとも一部が金属で中和されて
なるアイオノマー50ないし98重量部; (B)数平均分子量が50000以下のポリプロピレン
ワックス1ないし50重量部; (C)数平均分子量が100000以上のエチレン−ラ
ジカル分解型オレフィン共重合体1ないし50重量部; (A),(B)及び(C)成分の混合物100重量部に
対して0.01ないし5重量部のラジカル発生剤
(D);及び (A),(B)及び(C)成分の混合物100重量部に
対して0.01ないし5重量部の架橋助剤(E); を溶融混練したことを特徴とする重合体組成物が提供さ
れる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の重要な特徴は、エチレン
系共重合体が本来有する優れた特性である成形加工に適
した流動特性を維持したままで、かつ、耐熱性を改善し
た重合体組成物を提供することにある。上記優れた特性
を有する重合体組成物は、(A),(B)及び(C)成
分から成る重合体組成物を、ラジカル発生剤及び架橋助
剤の存在下に溶融混練することによって初めて得られる
ものであり、これらの成分のひとつでもが欠けた場合は
目的とする重合体組成物は得られない。以下、各成分に
ついて説明する。
系共重合体が本来有する優れた特性である成形加工に適
した流動特性を維持したままで、かつ、耐熱性を改善し
た重合体組成物を提供することにある。上記優れた特性
を有する重合体組成物は、(A),(B)及び(C)成
分から成る重合体組成物を、ラジカル発生剤及び架橋助
剤の存在下に溶融混練することによって初めて得られる
ものであり、これらの成分のひとつでもが欠けた場合は
目的とする重合体組成物は得られない。以下、各成分に
ついて説明する。
【0009】(A)エチレン系共重合体 本発明における(A)エチレン系共重合とは、主体量、
すなわち、50重量%以上のエチレンと、その他の単量
体との共重合体であればとくに限定されるものではな
い。エチレンと共重合し得る単量体としては、アクリル
酸、メタクリル酸、エタクリル酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸、マ
レイン酸モノメチル、マレイン酸モノエチルなどの不飽
和カルボン酸;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸イソプロピル、アクリル酸イソブチル、アク
リル酸nブチル、アクリル酸イソオクチル、アクリル酸
−2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸エチル、メタクリル酸イソブチル、マレイン酸ジメ
チル、マレイン酸ジエチルなどの不飽和カルボン酸エス
テル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、n−酪酸ビニ
ル、イソ酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、カプロン酸ビ
ニル、パーサティック酸ビニル、ラウリル酸ビニル、ス
テアリン酸ビニル、安息香酸ビニル、サリチル酸ビニ
ル、シクロヘキサンカルボン酸ビニルなどのビニルエス
テル;プロピレン、ブテン、1,3−ブタジエン、ペン
テン、1,3−ペンタジエン、1−ヘキセン、3−ヘキ
セン、1−オクテン、4−オクテンなどの不飽和炭化水
素;ビニル硫酸、ビニル硝酸などの酸化合物;塩化ビニ
ル、弗化ビニル、沃化ビニルなどのハロゲン化合物;ビ
ニル基含有1、2級アミン化合物及びアミド化合物;一
酸化炭素、二酸化硫黄などを例示することができる。
すなわち、50重量%以上のエチレンと、その他の単量
体との共重合体であればとくに限定されるものではな
い。エチレンと共重合し得る単量体としては、アクリル
酸、メタクリル酸、エタクリル酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸、マ
レイン酸モノメチル、マレイン酸モノエチルなどの不飽
和カルボン酸;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸イソプロピル、アクリル酸イソブチル、アク
リル酸nブチル、アクリル酸イソオクチル、アクリル酸
−2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸エチル、メタクリル酸イソブチル、マレイン酸ジメ
チル、マレイン酸ジエチルなどの不飽和カルボン酸エス
テル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、n−酪酸ビニ
ル、イソ酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、カプロン酸ビ
ニル、パーサティック酸ビニル、ラウリル酸ビニル、ス
テアリン酸ビニル、安息香酸ビニル、サリチル酸ビニ
ル、シクロヘキサンカルボン酸ビニルなどのビニルエス
テル;プロピレン、ブテン、1,3−ブタジエン、ペン
テン、1,3−ペンタジエン、1−ヘキセン、3−ヘキ
セン、1−オクテン、4−オクテンなどの不飽和炭化水
素;ビニル硫酸、ビニル硝酸などの酸化合物;塩化ビニ
ル、弗化ビニル、沃化ビニルなどのハロゲン化合物;ビ
ニル基含有1、2級アミン化合物及びアミド化合物;一
酸化炭素、二酸化硫黄などを例示することができる。
【0010】エチレン系共重合体における上記単量体成
分は、0.01ないし50重量%、とくに0.1ないし
40重量%の範囲でエチレンと共重合されていることが
好ましく、2種類以上の単量体成分が共重合された多元
共重合体であってもよい。
分は、0.01ないし50重量%、とくに0.1ないし
40重量%の範囲でエチレンと共重合されていることが
好ましく、2種類以上の単量体成分が共重合された多元
共重合体であってもよい。
【0011】これらのエチレン系共重合体の中で特に好
ましいのは、エチレン−不飽和カルボン酸共重合体、エ
チレン−ビニルエステル共重合体、エチレン−不飽和カ
ルボン酸エステル共重合体およびエチレン−不飽和カル
ボン酸のカルボキシル基の少なくとも一部が金属で中和
されているアイオノマーである。
ましいのは、エチレン−不飽和カルボン酸共重合体、エ
チレン−ビニルエステル共重合体、エチレン−不飽和カ
ルボン酸エステル共重合体およびエチレン−不飽和カル
ボン酸のカルボキシル基の少なくとも一部が金属で中和
されているアイオノマーである。
【0012】本願発明におけるエチレン系共重合体とし
ては、最終組成物の成形加工性を考慮すると、190
℃、2160g荷重におけるメルトフローレートが0.
01ないし10000g/10分、とくに0.1ないし
5000g/10分程度のものが好ましく用いられる。
ては、最終組成物の成形加工性を考慮すると、190
℃、2160g荷重におけるメルトフローレートが0.
01ないし10000g/10分、とくに0.1ないし
5000g/10分程度のものが好ましく用いられる。
【0013】このようなエチレン系共重合体は、エチレ
ンと上記単量体とを、自体公知の高圧ラジカル共重合さ
せることによって得ることができる。
ンと上記単量体とを、自体公知の高圧ラジカル共重合さ
せることによって得ることができる。
【0014】(B)ポリプロピレンワックス 本発明において上記エチレン系共重合体と混合されるポ
リプロピレンワックスは、プロピレンを立体特異性触媒
の存在下に重合して得られた、数平均分子量が5000
0以下、好ましくは、100ないし35000のプロピ
レンの単独重合体、あるいは、プロピレンを主体とし他
の単量体、例えば、エチレン、ブテン−1、1,3−ブ
タジエン、ヘキセン−1、ヘキセン−3、オクテン−
1、オクテン−4などとの共重合体をいう。
リプロピレンワックスは、プロピレンを立体特異性触媒
の存在下に重合して得られた、数平均分子量が5000
0以下、好ましくは、100ないし35000のプロピ
レンの単独重合体、あるいは、プロピレンを主体とし他
の単量体、例えば、エチレン、ブテン−1、1,3−ブ
タジエン、ヘキセン−1、ヘキセン−3、オクテン−
1、オクテン−4などとの共重合体をいう。
【0015】このポリプロピレンワックス(B)は、同
時に溶融混練される(A)エチレン系共重合体の耐熱性
を改善することを目的とするものであるから、(A)成
分の融点よりも高いことが必要であり、(A)成分の融
点である50℃ないし119℃よりも高い温度である1
20℃以上であることが好ましい。これよりも低い融点
のポリプロピレンワックスを用いた場合は、融点が低く
なるにつれて耐熱性の改善効果は低下する。
時に溶融混練される(A)エチレン系共重合体の耐熱性
を改善することを目的とするものであるから、(A)成
分の融点よりも高いことが必要であり、(A)成分の融
点である50℃ないし119℃よりも高い温度である1
20℃以上であることが好ましい。これよりも低い融点
のポリプロピレンワックスを用いた場合は、融点が低く
なるにつれて耐熱性の改善効果は低下する。
【0016】(C)エチレン−ラジカル分解型オレフィ
ン共重合体 本発明において、上記(A),(B)成分と同時に溶融
混練される(C)エチレン−ラジカル分解型オレフィン
共重合体は、数平均分子量が100000以上であり、
とくに110000ないし1000000であることが
好ましい。数平均分子量が100000以下のエチレン
−ラジカル分解型オレフィン共重合体を用いた場合は分
解反応や架橋反応などの副反応が起こり易く、本来の目
的である相溶化効果が小さくなり、得られる反応組成物
の耐熱性改善効果が小さくなってしまう。(C)成分を
配合することにより、同時に溶融混練される(A)成分
と(B)成分の相溶性を改善し、エチレン系共重合体が
本来有する優れた特性である成形加工に適した流動特性
を維持することができる。
ン共重合体 本発明において、上記(A),(B)成分と同時に溶融
混練される(C)エチレン−ラジカル分解型オレフィン
共重合体は、数平均分子量が100000以上であり、
とくに110000ないし1000000であることが
好ましい。数平均分子量が100000以下のエチレン
−ラジカル分解型オレフィン共重合体を用いた場合は分
解反応や架橋反応などの副反応が起こり易く、本来の目
的である相溶化効果が小さくなり、得られる反応組成物
の耐熱性改善効果が小さくなってしまう。(C)成分を
配合することにより、同時に溶融混練される(A)成分
と(B)成分の相溶性を改善し、エチレン系共重合体が
本来有する優れた特性である成形加工に適した流動特性
を維持することができる。
【0017】エチレンと共重合されるラジカルが発生す
ることにより分解する単量体とは、ブテン−1、プロピ
レン、ヘキセン−1、デセン−1、オクテン−1などで
あり、この共重合体は、エチレンと複数の上記単量体を
共重合させた多元共重合体であってもよい。この共重合
体においては、エチレンが5ないし50重量%、とくに
6ないし40重量%の範囲で共重合されているものを用
いることが好ましい。この範囲以外のエチレン−ラジカ
ル分解型オレフィン共重合体を用いた場合は、(A),
(B)成分との相溶性が得られず、最終的に得られる重
合体組成物の成形加工性を制御することができない。
ることにより分解する単量体とは、ブテン−1、プロピ
レン、ヘキセン−1、デセン−1、オクテン−1などで
あり、この共重合体は、エチレンと複数の上記単量体を
共重合させた多元共重合体であってもよい。この共重合
体においては、エチレンが5ないし50重量%、とくに
6ないし40重量%の範囲で共重合されているものを用
いることが好ましい。この範囲以外のエチレン−ラジカ
ル分解型オレフィン共重合体を用いた場合は、(A),
(B)成分との相溶性が得られず、最終的に得られる重
合体組成物の成形加工性を制御することができない。
【0018】上記重合体成分の重量比は、(A)成分5
0ないし98重量部、好ましくは51ないし90重量部
に対して、(B)成分が1ないし50重量部、好ましく
は5ないし45重量部、(C)成分が、1ないし50重
量部、好ましくは、2ないし40重量部である。この重
量比の範囲をはずれたものは、前述した本発明の特徴で
ある、エチレン系共重合体が本来有する優れた特性であ
る成形加工に適した流動特性を維持したままで、かつ、
耐熱性を改善することはできない。
0ないし98重量部、好ましくは51ないし90重量部
に対して、(B)成分が1ないし50重量部、好ましく
は5ないし45重量部、(C)成分が、1ないし50重
量部、好ましくは、2ないし40重量部である。この重
量比の範囲をはずれたものは、前述した本発明の特徴で
ある、エチレン系共重合体が本来有する優れた特性であ
る成形加工に適した流動特性を維持したままで、かつ、
耐熱性を改善することはできない。
【0019】(D)ラジカル発生剤 本発明において用いるラジカル発生剤(D)は、上記
(A),(B)及び(C)成分の溶融混練物を架橋する
ために加熱によってラジカルが発生する分子を有する化
合物であり、無機過酸化物、有機過酸化物、ジアゾ化合
物、及びジサルファイド化合物が挙げられるが、とくに
有機過酸化物が好適に用いられる。
(A),(B)及び(C)成分の溶融混練物を架橋する
ために加熱によってラジカルが発生する分子を有する化
合物であり、無機過酸化物、有機過酸化物、ジアゾ化合
物、及びジサルファイド化合物が挙げられるが、とくに
有機過酸化物が好適に用いられる。
【0020】有機過酸化物としては、例えば、ジクミル
パーオキシド、ジtert−ブチルパーオキシド、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ter
t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、1,3−ビス
(tert−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼ
ン、1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)−
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、n−ブチル
4,4−ビス(tert−ブチルパーオキシ)バレレー
ト、ベンゾイルパーオキシド、p−クロルベンゾイルパ
ーオキシド、2,4−ジクロルベンゾイルパーオキシ
ド、tert−ブチルペルオキシベンゾエート、ter
t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、ジア
セチルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド、ter
t−ブチルクミルパーオキシドなどを挙げることができ
る。
パーオキシド、ジtert−ブチルパーオキシド、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ter
t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、1,3−ビス
(tert−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼ
ン、1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)−
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、n−ブチル
4,4−ビス(tert−ブチルパーオキシ)バレレー
ト、ベンゾイルパーオキシド、p−クロルベンゾイルパ
ーオキシド、2,4−ジクロルベンゾイルパーオキシ
ド、tert−ブチルペルオキシベンゾエート、ter
t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、ジア
セチルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド、ter
t−ブチルクミルパーオキシドなどを挙げることができ
る。
【0021】これらのラジカル発生剤は、(A),
(B)及び(C)成分の混合物100重量部当たり0.
01ないし5重量部、好ましくは、0.05ないし3重
量部の割合で用いられる。ラジカル発生剤の添加量が5
重量部を超えると、副反応によって最終的に得られる重
合体組成物の成形加工性及び成形品の外観が悪化し、ま
たラジカル発生剤の添加量が0.01重量部未満では、
最終的に得られる重合体組成物に耐熱性が発現しない。
(B)及び(C)成分の混合物100重量部当たり0.
01ないし5重量部、好ましくは、0.05ないし3重
量部の割合で用いられる。ラジカル発生剤の添加量が5
重量部を超えると、副反応によって最終的に得られる重
合体組成物の成形加工性及び成形品の外観が悪化し、ま
たラジカル発生剤の添加量が0.01重量部未満では、
最終的に得られる重合体組成物に耐熱性が発現しない。
【0022】(E)架橋助剤 本発明において用いられる架橋助剤は、上記ラジカル発
生剤とともに用いられて、(A),(B)及び(C)か
らなる組成物の架橋反応を司るものであり、二重結合を
有する化合物あるいはラジカル補足能を有する原子団を
含む化合物から選ばれる。架橋助剤の例としては、硫
黄、メタフェニレンビスマレイミド、キノンジオキシ
ム、1,2−ポリブタジエン、トリアリルシアヌラー
ト、ジアリルフタレート、エチレングリコールジメタク
リレート、トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト、トリエチレングリコールジメタクリレート、トリア
リルイソシアヌラートなどが挙げられる。
生剤とともに用いられて、(A),(B)及び(C)か
らなる組成物の架橋反応を司るものであり、二重結合を
有する化合物あるいはラジカル補足能を有する原子団を
含む化合物から選ばれる。架橋助剤の例としては、硫
黄、メタフェニレンビスマレイミド、キノンジオキシ
ム、1,2−ポリブタジエン、トリアリルシアヌラー
ト、ジアリルフタレート、エチレングリコールジメタク
リレート、トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト、トリエチレングリコールジメタクリレート、トリア
リルイソシアヌラートなどが挙げられる。
【0023】この架橋助剤は、上記(A),(B)及び
(C)成分の混合物100重量部当たり0.01ないし
5重量部、好ましくは0.05ないし3重量部の割合で
用いられる。架橋助剤の割合が5重量部を超えると、ブ
リードアウトによる組成物の汚染が発生するので好まし
くない。また、架橋助剤の割合が0.01重量部未満で
は、分解反応が起こり最終的に得られる重合体組成物の
流動性を抑制することができない。この架橋助剤を配合
することによって、溶融混練時に生じる(B)成分の分
解を抑制する効果ならびに架橋反応を抑制する効果が発
現し、エチレン系共重合体が本来有する優れた特性であ
る成形加工に適した流動特性を維持することができる。
(C)成分の混合物100重量部当たり0.01ないし
5重量部、好ましくは0.05ないし3重量部の割合で
用いられる。架橋助剤の割合が5重量部を超えると、ブ
リードアウトによる組成物の汚染が発生するので好まし
くない。また、架橋助剤の割合が0.01重量部未満で
は、分解反応が起こり最終的に得られる重合体組成物の
流動性を抑制することができない。この架橋助剤を配合
することによって、溶融混練時に生じる(B)成分の分
解を抑制する効果ならびに架橋反応を抑制する効果が発
現し、エチレン系共重合体が本来有する優れた特性であ
る成形加工に適した流動特性を維持することができる。
【0024】<重合体組成物の調製>本発明における重
合体組成物は、上述した(A),(B),(C),
(D)および(E)成分を所定の割合で、バンバリーミ
キサー、ニーダー、押出機等を用いて、(A),(B)
及び(C)成分よりなる重合体成分が溶融し、かつ、ラ
ジカル発生剤(D)が十分に分解される温度条件下で溶
融混練をした後、粒状、棒状、フレーク状、ペレット状
などの形状に成形することにより行われる。
合体組成物は、上述した(A),(B),(C),
(D)および(E)成分を所定の割合で、バンバリーミ
キサー、ニーダー、押出機等を用いて、(A),(B)
及び(C)成分よりなる重合体成分が溶融し、かつ、ラ
ジカル発生剤(D)が十分に分解される温度条件下で溶
融混練をした後、粒状、棒状、フレーク状、ペレット状
などの形状に成形することにより行われる。
【0025】このような加工温度としては、150℃以
上、特に180℃ないし290℃程度の条件が好まし
い。かくして得られる重合体組成物のメルトフローレー
ト(MFR)は、成形加工性の点から、190℃、21
60g荷重の条件での測定値が0.01ないし300g
/10分、とくに0.1ないし250g/10分の範囲
であることが好ましい。
上、特に180℃ないし290℃程度の条件が好まし
い。かくして得られる重合体組成物のメルトフローレー
ト(MFR)は、成形加工性の点から、190℃、21
60g荷重の条件での測定値が0.01ないし300g
/10分、とくに0.1ないし250g/10分の範囲
であることが好ましい。
【0026】本発明の重合体組成物の調製時において重
要なことは、(A),(B),(C)及び(E)の各成
分を共存させ、これを(D)成分のラジカル発生剤の存
在下に溶融混練することであり、これによって初めて本
発明の目的を達成し得る重合体組成物が得られる。ただ
し、(A),(B)及び(C)成分の混合物に、(D)
及び(E)成分を添加して溶融混練してもよい。
要なことは、(A),(B),(C)及び(E)の各成
分を共存させ、これを(D)成分のラジカル発生剤の存
在下に溶融混練することであり、これによって初めて本
発明の目的を達成し得る重合体組成物が得られる。ただ
し、(A),(B)及び(C)成分の混合物に、(D)
及び(E)成分を添加して溶融混練してもよい。
【0027】本発明者の知見によれば、(A)及び
(B)成分の混合物をラジカル発生剤の存在下に溶融混
練しても成形加工に適した流動性を有する組成物は得ら
れないし、また、(A)及び(C)成分の混合物をラジ
カル発生剤の存在下に溶融混練しても、得られる重合体
組成物は耐熱性の向上は認められない。
(B)成分の混合物をラジカル発生剤の存在下に溶融混
練しても成形加工に適した流動性を有する組成物は得ら
れないし、また、(A)及び(C)成分の混合物をラジ
カル発生剤の存在下に溶融混練しても、得られる重合体
組成物は耐熱性の向上は認められない。
【0028】本発明の重合体組成物には、本発明の目的
を損なわない範囲で、必要に応じて自体公知の各種添加
剤が配合されていてもよい。このような添加剤の例とし
ては、例えば、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、紫外
線吸収剤、可塑剤、滑剤、核剤、顔料、染料、無機充填
剤、繊維強化剤、帯電防止剤などを例示することができ
る。
を損なわない範囲で、必要に応じて自体公知の各種添加
剤が配合されていてもよい。このような添加剤の例とし
ては、例えば、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、紫外
線吸収剤、可塑剤、滑剤、核剤、顔料、染料、無機充填
剤、繊維強化剤、帯電防止剤などを例示することができ
る。
【0029】
【発明の効果】本発明にかかる重合体組成物は、上記特
定の組み合わせを架橋することによりエチレン系共重合
体が本来有する成形加工に適した流動性を維持したまま
で、剪断耐熱破壊温度を50ないし80℃程度改善する
ことができる。この重合体組成物は、そのまま、各種成
形方法、例えば、押出成形、射出成形、中空成形、プレ
ス成形、真空成形、圧空成形などにより、任意の形状に
成形することができ、各種の熱可塑性高分子の特性を活
用した耐熱性が求められる成形品として優れた適性を有
している。また、この重合体組成物は、エチレン系共重
合体及びポリプロピレンの改質剤ならびにエチレン系共
重合体とポリプロピレンの相溶化剤としても好適に用い
ることができる。更に、この重合体組成物は、他の材料
と積層して、積層フィルムや積層シートとして、あるい
は積層容器として利用することもできる。
定の組み合わせを架橋することによりエチレン系共重合
体が本来有する成形加工に適した流動性を維持したまま
で、剪断耐熱破壊温度を50ないし80℃程度改善する
ことができる。この重合体組成物は、そのまま、各種成
形方法、例えば、押出成形、射出成形、中空成形、プレ
ス成形、真空成形、圧空成形などにより、任意の形状に
成形することができ、各種の熱可塑性高分子の特性を活
用した耐熱性が求められる成形品として優れた適性を有
している。また、この重合体組成物は、エチレン系共重
合体及びポリプロピレンの改質剤ならびにエチレン系共
重合体とポリプロピレンの相溶化剤としても好適に用い
ることができる。更に、この重合体組成物は、他の材料
と積層して、積層フィルムや積層シートとして、あるい
は積層容器として利用することもできる。
【0030】
【実施例】以下、実施例によって本発明を説明する。な
お、この実施例は、本発明の好ましい一実施態様を説明
するためのものであり、これによって本発明が制限され
るものではない。なお、実施例に示した組成物の評価
は、下記の方法によって行った。
お、この実施例は、本発明の好ましい一実施態様を説明
するためのものであり、これによって本発明が制限され
るものではない。なお、実施例に示した組成物の評価
は、下記の方法によって行った。
【0031】(1) 剪断耐熱破壊温度 重合体組成物から作成された厚さ1mmのシートを15
mm幅に切断し、その短冊状シートを2枚のクラフト紙
の間に挟み、ヒートシーラーを用いて、温度180℃、
圧力0.098MPa、時間10秒の条件化でヒートシ
ールして接着させた。この接着物から幅15mmの試料
を作成し、これに200gの荷重をかけて0.4℃/分
の昇温速度で昇温させた時の荷重の落下温度を測定し
た。
mm幅に切断し、その短冊状シートを2枚のクラフト紙
の間に挟み、ヒートシーラーを用いて、温度180℃、
圧力0.098MPa、時間10秒の条件化でヒートシ
ールして接着させた。この接着物から幅15mmの試料
を作成し、これに200gの荷重をかけて0.4℃/分
の昇温速度で昇温させた時の荷重の落下温度を測定し
た。
【0032】(2) 外観 メルトフローレート測定時のストランドの流動性につい
て目視観察を行いチェックした。 〇:ストランドの表面が滑らかで、かつ安定して流動す
る。 ×:ストランドの表面が荒れる、または流動性が不良で
ある。
て目視観察を行いチェックした。 〇:ストランドの表面が滑らかで、かつ安定して流動す
る。 ×:ストランドの表面が荒れる、または流動性が不良で
ある。
【0033】(3) MFR JIS K6760に基づき、190℃/2160g荷
重の条件で測定した。
重の条件で測定した。
【0034】<実施例1>表1に示すエチレン系共重合
体、表2に示すポリプロピレンワックス及び分子量10
0000以上のエチレン−ラジカル分解型オレフィン共
重合体を、表4に示す配合比率でラボプラストミルを用
い、170℃で混合した後、表3に示すラジカル発生剤
及び架橋助剤を表4に示した配合比率で添加し、混練し
ながら、200℃まで昇温させた。この温度でさらに1
0分間混練を継続し、重合体組成物を調製した。この重
合体組成物について、上記方法によって、耐熱性(剪断
耐熱破壊温度)と流動性を評価し、表4に示した。
体、表2に示すポリプロピレンワックス及び分子量10
0000以上のエチレン−ラジカル分解型オレフィン共
重合体を、表4に示す配合比率でラボプラストミルを用
い、170℃で混合した後、表3に示すラジカル発生剤
及び架橋助剤を表4に示した配合比率で添加し、混練し
ながら、200℃まで昇温させた。この温度でさらに1
0分間混練を継続し、重合体組成物を調製した。この重
合体組成物について、上記方法によって、耐熱性(剪断
耐熱破壊温度)と流動性を評価し、表4に示した。
【0035】<実施例2>実施例1のエチレン系共重合
体1に代えて、エチレン系共重合体2を用い、ポリプロ
ピレンワックス1に代えてポリプロピレンワックス2を
用いた以外は、実施例1と同様に行い、同様の評価を行
った。結果を表4に示した。
体1に代えて、エチレン系共重合体2を用い、ポリプロ
ピレンワックス1に代えてポリプロピレンワックス2を
用いた以外は、実施例1と同様に行い、同様の評価を行
った。結果を表4に示した。
【0036】<実施例3>実施例1のエチレン系共重合
体1に代えて、エチレン系共重合体3を用いた以外は、
実施例1と同様に行い、同様の評価を行った。結果を表
4に示した。
体1に代えて、エチレン系共重合体3を用いた以外は、
実施例1と同様に行い、同様の評価を行った。結果を表
4に示した。
【0037】
【表1】 *MFRは、JIS K6760に基づき、190℃/
2160gの条件で測定した。
2160gの条件で測定した。
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】
【0041】<比較例1>実施例1の重合体組成物に代
えて、エチレン系共重合体1だけを用いて、実施例1と
同様の試験を行った。結果を表5に示した。
えて、エチレン系共重合体1だけを用いて、実施例1と
同様の試験を行った。結果を表5に示した。
【0042】<比較例2>実施例1において、ラジカル
発生剤と架橋助剤を用いない以外は、実施例1と同様の
試験を行った。結果を表5に示した。
発生剤と架橋助剤を用いない以外は、実施例1と同様の
試験を行った。結果を表5に示した。
【0043】<比較例3>実施例1において、架橋助剤
を用いない以外は、実施例1と同様の試験を行った。結
果を表5に示した。
を用いない以外は、実施例1と同様の試験を行った。結
果を表5に示した。
【0044】<比較例4>実施例2の重合体組成物に代
えてエチレン系共重合体2だけを用いて、実施例2と同
様の試験を行った。結果を表5に示した。
えてエチレン系共重合体2だけを用いて、実施例2と同
様の試験を行った。結果を表5に示した。
【0045】<比較例5>実施例2において、ラジカル
発生剤と架橋助剤を用いない以外は、実施例2と同様の
試験を行った。結果を表5に示した。
発生剤と架橋助剤を用いない以外は、実施例2と同様の
試験を行った。結果を表5に示した。
【0046】<比較例6>実施例3の重合体組成物に代
えてエチレン系共重合体3だけを用いて、実施例3と同
様の試験を行った。結果を表5に示した。
えてエチレン系共重合体3だけを用いて、実施例3と同
様の試験を行った。結果を表5に示した。
【0047】<比較例7>実施例3において、ラジカル
発生剤と架橋助剤を用いない以外は、実施例3と同様の
試験を行った。結果を表5に示した。
発生剤と架橋助剤を用いない以外は、実施例3と同様の
試験を行った。結果を表5に示した。
【0048】<比較例8>実施例1おいて、ラジカル分
解型オレフィン系共重合体を用いない以外は、実施例1
と同様の試験を行った。結果を表5に示した。
解型オレフィン系共重合体を用いない以外は、実施例1
と同様の試験を行った。結果を表5に示した。
【0049】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C08L 23/08 23:10 23:16 23:18) (C08L 23/26 23:10 23:16 23:26) Fターム(参考) 4F070 AA13 AA15 AC48 AC56 AC66 AE08 GA05 GA06 4J002 AC044 BB051 BB061 BB081 BB091 BB101 BB122 BB142 BB152 BB153 BB173 BB193 BB231 CJ001 DA047 EH077 EH147 EK036 EK046 EK056 EK086 EQ016 ES017 EU027 EU187 EV046 FD144 FD147 FD156
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)エチレン系共重合体50ないし9
8重量部; (B)数平均分子量が50000以下のポリプロピレン
ワックス1ないし50重量部; (C)数平均分子量が100000以上のエチレン−ラ
ジカル分解型オレフィン共重合体1ないし50重量部; (A),(B)及び(C)成分の混合物100重量部当
たり0.01ないし5重量部のラジカル発生剤(D);
及び (A),(B)及び(C)成分の混合物100重量部に
対して0.01ないし5重量部の架橋助剤(E);を溶
融混練したことを特徴とする重合体組成物。 - 【請求項2】 (A)エチレン−不飽和カルボン酸共重
合体、エチレン−ビニルエステル共重合体、エチレン−
不飽和カルボン酸エステル共重合体またはエチレン−不
飽和カルボン酸のカルボキシル基の少なくとも一部が金
属で中和されてなるアイオノマー50ないし98重量
部; (B)数平均分子量が50000以下のポリプロピレン
ワックス1ないし50重量部; (C)数平均分子量が100000以上のエチレン−ラ
ジカル分解型オレフィン共重合体1ないし50重量部; (A),(B)及び(C)成分の混合物100重量部に
対して0.01ないし5重量部のラジカル発生剤
(D);及び (A),(B)及び(C)成分の混合物100重量部に
対して0.01ないし5重量部の架橋助剤(E);を溶
融混練したことを特徴とする重合体組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11208152A JP2001031801A (ja) | 1999-07-22 | 1999-07-22 | 重合体組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11208152A JP2001031801A (ja) | 1999-07-22 | 1999-07-22 | 重合体組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001031801A true JP2001031801A (ja) | 2001-02-06 |
Family
ID=16551514
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11208152A Pending JP2001031801A (ja) | 1999-07-22 | 1999-07-22 | 重合体組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001031801A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100727137B1 (ko) * | 2005-10-31 | 2007-06-13 | 엘지전자 주식회사 | 디스플레이 기기 |
EP1892263A2 (en) | 2003-05-23 | 2008-02-27 | Du Pont-Mitsui Polychemicals Co., Ltd. | Polymer composition, process for producing the polymer composition, and molded articles for automobile exterior trim. |
WO2010051523A1 (en) * | 2008-10-31 | 2010-05-06 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | High-clarity ionomer compositions and articles comprising the same |
WO2010077427A1 (en) * | 2008-12-31 | 2010-07-08 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Laminates comprising ionomer interlayers with low haze and high moisture resistance |
US8334033B2 (en) | 2008-12-31 | 2012-12-18 | E I Du Pont De Nemours And Company | Ionomer compositions with low haze and high moisture resistance and articles comprising the same |
US8399082B2 (en) | 2008-12-30 | 2013-03-19 | E I Du Pont De Nemours And Company | High-clarity blended ionomer compositions and articles comprising the same |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0126616B2 (ja) * | 1984-12-21 | 1989-05-24 | Mitsui Du Pont Polychemical | |
JPH01163237A (ja) * | 1988-11-25 | 1989-06-27 | Du Pont Mitsui Polychem Co Ltd | 重合体組成物 |
JPH02167318A (ja) * | 1988-09-30 | 1990-06-27 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | 架橋された耐衝撃性環状オレフィン系樹脂組成物およびその製造方法 |
-
1999
- 1999-07-22 JP JP11208152A patent/JP2001031801A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0126616B2 (ja) * | 1984-12-21 | 1989-05-24 | Mitsui Du Pont Polychemical | |
JPH02167318A (ja) * | 1988-09-30 | 1990-06-27 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | 架橋された耐衝撃性環状オレフィン系樹脂組成物およびその製造方法 |
JPH01163237A (ja) * | 1988-11-25 | 1989-06-27 | Du Pont Mitsui Polychem Co Ltd | 重合体組成物 |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1892263A2 (en) | 2003-05-23 | 2008-02-27 | Du Pont-Mitsui Polychemicals Co., Ltd. | Polymer composition, process for producing the polymer composition, and molded articles for automobile exterior trim. |
KR100727137B1 (ko) * | 2005-10-31 | 2007-06-13 | 엘지전자 주식회사 | 디스플레이 기기 |
WO2010051523A1 (en) * | 2008-10-31 | 2010-05-06 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | High-clarity ionomer compositions and articles comprising the same |
US8399096B2 (en) | 2008-10-31 | 2013-03-19 | E I Du Pont De Nemours And Company | High-clarity ionomer compositions and articles comprising the same |
US8399082B2 (en) | 2008-12-30 | 2013-03-19 | E I Du Pont De Nemours And Company | High-clarity blended ionomer compositions and articles comprising the same |
WO2010077427A1 (en) * | 2008-12-31 | 2010-07-08 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Laminates comprising ionomer interlayers with low haze and high moisture resistance |
US8334033B2 (en) | 2008-12-31 | 2012-12-18 | E I Du Pont De Nemours And Company | Ionomer compositions with low haze and high moisture resistance and articles comprising the same |
US8399098B2 (en) | 2008-12-31 | 2013-03-19 | E I Du Pont De Nemours And Company | Laminates comprising ionomer interlayers with low haze and high moisture resistance |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5970088B2 (ja) | 官能化されたオレフィンインターポリマー、組成物及びそれから作製された製品、ならびにそれを作製するための方法 | |
US5700866A (en) | Co-curable base resistant fluoroelastomer blend composition | |
JP2008144112A (ja) | 熱可塑性エラストマー組成物 | |
JP2005527682A (ja) | 強化熱可塑性ポリアミド組成物 | |
JP2001031801A (ja) | 重合体組成物 | |
JP5365472B2 (ja) | オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物 | |
JP6735531B2 (ja) | 3次元網目状構造体用の変性ポリエチレン組成物及び3次元網目状構造体 | |
JPH10287775A (ja) | 低硬度熱可塑性エラストマー組成物 | |
JP4068162B2 (ja) | ポリアクリレート/ポリオレフィンブレンドの製造方法 | |
JPS63270754A (ja) | 熱可塑性エラストマー組成物 | |
CA2729735A1 (en) | Moisture crosslinkable polyethylene composition | |
WO1996020247A1 (en) | CROSS-LINKED POLYMER COMPOSITION CONTAINING A POLYPROPYLENE-ETHYLENE COPOLYMER AND AN ETHYLENE-α-OLEFIN COPOLYMER | |
JP2000143896A (ja) | 官能化エラストマー組成物の製造方法 | |
JP2000034376A (ja) | オレフィン系重合体組成物 | |
JP3359505B2 (ja) | 熱可塑性重合体組成物 | |
JPH11181174A (ja) | オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物の製造方法 | |
JPH0725953B2 (ja) | 難燃性ポリオレフイン樹脂組成物 | |
JPH10287776A (ja) | 部分架橋熱可塑性エラストマー組成物 | |
JP4758588B2 (ja) | 架橋オレフィン系ゴム組成物 | |
JP4034473B2 (ja) | 押出ラミネート用ポリオレフィン系樹脂材料 | |
JP2006083322A (ja) | 架橋熱可塑性難燃樹脂組成物、その製造方法及びその成形体 | |
JP3274181B2 (ja) | 重合体組成物及びその製法 | |
JP2004217913A (ja) | 水酸基変性エチレン−α−オレフィン系共重合体及びその組成物並びに水酸基変性エチレン−α−オレフィン系共重合体の製造方法 | |
JP4507606B2 (ja) | 熱可塑性エラストマー組成物 | |
JP2000072933A (ja) | オレフィン系エラストマー組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060531 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081125 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081202 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090407 |