JP2001031607A - 環状アルコールの製造方法 - Google Patents
環状アルコールの製造方法Info
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Abstract
分離する工程で濾過設備を小型化すると共に、濾過膜の
交換を不要にし、結果として操作性良く、長時間にわた
って触媒を分離できる方法の提供。 【解決手段】 濾過膜をアルカリ液で洗浄することで、
接触水和反応で用いる結晶メタロシリケートの濾過膜へ
の詰まりを除去する。 【効果】 環状アルコールを製造するに際し、触媒分離
に用いる濾過膜をアルカリ液で洗浄することで、濾過設
備を小型化すると共に、濾過膜の交換を不要にし、結果
として操作性良く、長時間にわたって触媒を分離できる
という点で、工業的価値は極めて高い。
Description
ケートを触媒とし、環状オレフィンを含有するオイル相
と、水相、及び該触媒の共存下にて、環状オレフィンの
接触水和反応を行う際の反応生成物である環状アルコー
ルの製造方法に関するものである。
触媒として結晶性メタロシリケートを使用し、環状アル
コールを製造する方法については、文献および特許が多
数ある。例えば、特公平2−31056号公報には、一
次粒子径が0.5μm以下の結晶性アルミノシリケート
を触媒として、環状オレフィンを水和させて環状アルコ
ールを製造する方法が提案されている。
リケートとしては、一次粒子径0.5μm以下の結晶性
アルミノシリケートを触媒とした場合、水に対する環状
オレフィンの重量比0.001〜100の範囲に於いて
は、反応系中ではオイル相と水相の2相が形成され、結
晶性アルミノシリケートは水相に存在すると示されてい
る。また、この反応にて生成した環状アルコールは、ほ
とんどがオイル相に存在し、このオイル相より得られる
環状オレフィンと環状アルコールの混合物は、その沸点
が大きく異なる為、容易に分離でき、環状アルコールを
取得することができると示している。更に、その具体的
方法として、2相からなる反応液を連続的に一部取り出
し、静置することで層分離を行わしめ、上層よりオイル
相を取り出し、このオイル相より蒸留などにより環状ア
ルコールを得る方法が一般的な例として示されている。
また、該公報には、結晶性アルミノシリケートは、オイ
ル相には存在しないとされており、オイル相に同伴され
る結晶性アルミノシリケートに関する問題には触れられ
ていない。
よれば、2相からなる該反応液を静置槽において連続的
に層分離を行い、オイル相を分離する方法を工業的に用
いた場合、この分離されたオイル相中への極めて微量の
結晶性メタロシリケートの同伴が避けられないことを指
摘している。この結晶性メタロシリケートを含むオイル
相より蒸留分離法により、反応生成した高純度の環状ア
ルコールを得ようとした場合、蒸留の過程において、都
合の悪いことに結晶性メタロシリケートは主として環状
アルコール中に濃縮される。その際、環状アルコール中
の結晶性メタロシリケートは、環状アルコールの脱水反
応を引き起こして環状オレフィンを生成し、結果として
環状アルコール中の環状オレフィンの濃度を増加させ、
環状アルコールの収率低下を起こす事を問題点として挙
げている。
該接触水和反応後のオイル相中に存在する該触媒に対
し、塩基性物質を添加することで該触媒の活性を失活さ
せ、結果として環状オレフィン濃度が低い、高純度の環
状アルコールが得られると言及している。また米国特許
第5767328号公報によると、オイル同伴触媒の分
離法として、蒸留分離、或いは濾過分離が有効であり、
濾過分離によって該同伴触媒を分離除去しようとした場
合、ダイナミック濾過法の一例としてクロスフロー濾過
法を用いると、濾過膜表面のケーク層が平行流によるせ
ん断力により薄く保たれる等、長期的に安定した透過液
量が得られるので有効であるとしている。
テスト運転で、このクロスフロー濾過法が該触媒の分離
に十分有効であることを確認した。しかしながら、該触
媒分離をクロスフロー濾過法により長時間実施したとこ
ろ、経時的に濾過能力が低下する問題を見いだした。通
常、クロスフロー濾過法で濾材表面の詰まり物等が平行
流によるせん断力だけで除去できず、経時的に濾過能力
が低下する場合は、通常の濾液の流れ方向とは逆向き
に、濾過済みの清澄液を圧送する逆洗法を併用する。こ
の逆洗の頻度や逆洗の圧力をアップさせる等、触媒の詰
まり除去を強化する対応をとった場合も濾過能力の低下
は防止できず、また濾過能力が低下した濾過膜に水及
び、水蒸気による洗浄を集中的に実施した場合も、濾過
能力の回復率は低かった。よって環状アルコールを製造
する際に触媒の分離に用いる濾過設備を濾過能力の低下
幅を見込み、濾過設備を大型化し、しかも濾過量の低下
した濾過膜を定期的に交換する必要がある為、操作性が
悪く、長時間にわたって安定した生産量を確保出来なか
った。
を重ねた結果、接触水和反応後にオイル中に微量同伴す
る触媒を濾過法で分離除去し、蒸留塔を用い蒸留分離に
よって長時間、連続して環状アルコールを取得するに際
し、濾過膜への詰まり除去には詰まり物を溶解し得る液
を用いた洗浄方法が非常に有効で、洗浄を繰り返すこと
で濾過膜の濾過能力が回復するだけでなく、触媒分離時
の濾過能力低下速度を低減出来るという驚くべき事実を
見いだした。すなわち、本発明は、下記の通りである。
ウ素、ガリウム、チタン、クロム、鉄、亜鉛、リン、バ
ナジウム、銅の中から選ばれた少なくとも1種のメタル
を含む結晶性メタロシリケートを用い、下記一般式
(1)で示される環状オレフィンのオイル相と、水相及
び該触媒の共存下に接触水和反応を行う工程、 b)a工程で得られた環状アルコールと未反応の環状オ
レフィンのオイル相、水相及び該触媒の混合物から水相
及び該触媒を液液分離により1次分離し、下層部からa
工程に復帰する工程、 c)b工程の上層部から得られたオイル相中に極微量同
伴する該触媒をダイナミック濾過法で2次分離する工
程、 d)c工程で得られたオイル相から蒸留塔を用い蒸留分
離にて環状アルコールを取得し、未反応の環状オレフィ
ンをa工程に復帰する工程、を用いた環状アルコールの
製造方法であって、c工程の濾過膜をアルカリ液で洗浄
することを特徴とする環状アルコールの製造方法。 CsH2s-2-tRt (1) (式中、Rは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、フ
ェニル基又はシクロヘキシル基であり、sは5〜12、
tは1〜4の整数である。)
る結晶性メタロシリケートであることを特徴とする前記
1)記載の環状アルコールの製造方法。 pM2/n O・xSiO2・yAl2 O3 ・(1−y)Z2 Ow (2) (式中、Mはn価の少なくとも1種のカチオンを表わ
し、Oは酸素、Siはケイ素、Alはアルミニウム、Z
はアルミニウム以外のメタルで、ホウ素、ガリウム、チ
タン、クロム、鉄、亜鉛、リン、バナジウム、銅の中か
ら選ばれた少なくとも1種のw価のメタルを表わす。ま
た、nは1〜6の整数、wは1〜6の整数であり、0.
3≦p≦1.5、1≦x≦1000、0≦y≦1であ
る。)
子径0.5μm以下の結晶性メタロシリケートであるこ
とを特徴とする前記1)または2)記載の環状アルコー
ルの製造方法。 4) 結晶性メタロシリケートが、結晶性アルミノシリ
ケートZSM−5であることを特徴とする前記3)に記
載の環状アルコールの製造方法。 5) 濾過膜が、セラミック膜であることを特徴とする
前記1)〜4)のいずれかに記載の環状アルコールの製
造方法。 6) アルカリ液が水酸化ナトリウム水溶液であること
を特徴とする前記1)〜5)のいずれかに記載の環状ア
ルコールの製造方法。 7) 環状アルコールがシクロヘキサノールである前記
1)〜6)のいずれかに記載の環状アルコールの製造方
法。
明で使用する結晶性メタロシリケートは、アルミニウ
ム、ホウ素、ガリウム、チタン、クロム、鉄、亜鉛、リ
ン、バナジウム、銅の中から選ばれた、少なくとも1種
のメタルを含む、結晶性メタロシリケートであって、例
えば、無水物の酸化物のモル比で表された組成が、前記
一般式(2)で示されるものが挙げられる。前記一般式
(2)の中で、Mは結晶性メタロシリケート中のカチオ
ンであり、好ましいのはプロトン、周期律表上のIB、
IIA,IIB、IIIA、IIIB、IVB、VB、
VIB、VIIB、VIII族の金属カチオンであり、
さらに好ましいのはプロトンである。また、Zはアルミ
ニウム以外のメタルで、ホウ素、ガリウム、チタン、ク
ロム、鉄、亜鉛、リン、バナジウム、銅の中から選ばれ
た少なくとも1種のメタルであり、これらは結晶性メタ
ロシリケートの水熱合成時に結晶中に取り込まれ、その
後のイオン交換操作においても結晶性メタロシリケート
中から出てこないメタルである。これらのメタルの中で
特に好ましいのは、ホウ素、ガリウム、チタン、クロ
ム、鉄である。
ては、モルデナイト、ホウジャサイト、クリノプチロラ
イト、L型ゼオライト、チャバサイト、エリオナイト、
フェリエライト、モービル社が発表しているZSM系ゼ
オライトなどの結晶性アルミノシリケート、またアルミ
ニウム以外にホウ素、ガリウム、チタン、クロム、鉄、
亜鉛、リン、バナジウム、銅などの元素も含有する結晶
性アルミノメタロシリケート、アルミニウムを実質的に
含まないガロシリケート、ボロシリケートなどのメタロ
シリケート等があげられる。
0号公報に記載)、TPZ−3(特開昭58−1104
19号公報に記載)、Nu−3(特開昭57−3714
号公報に記載)、Nu−5(特開昭57−129820
号公報に記載)、Nu−6(特開昭57−123817
号公報に記載)、Nu−10(特開昭57−20021
8号公報に記載)なども有効である。本発明で使用する
結晶性メタロシリケートは、一次粒子径が0.5μm以
下のものが好ましく、より好ましくは0.1μm以下の
もの、さらに好ましくは0.05μm以下のものであ
る。粒子径の下限は「結晶性」という言葉で規定され
る。結晶とは、原子がある対称にしたがって規則正しく
周期的に配列しているものであり、X線による回折現象
が認められるものである(共立出版株式会社、化学大辞
典、1963年出版、第3巻、第349頁「結晶」の項
に記載)。したがって、一定の周期が起こり、X線回折
現象が認められるためには、結晶構造に基づくある有限
の大きさが存在する。よって、本発明で使用する結晶性
メタロシリケートは、X線回折現象が認められ、かつ、
一次粒子径が0.5μm以下のものが好ましいというこ
とができる。
が、本発明でいう一次粒子径とは、走査型電子顕微鏡で
見た被測定微粒子の最も巾の狭いところの径を計測し、
その計測された数値以下のものが少なくとも全体の50
数量%以上であるものを言う。尚、この場合、一次粒子
径が0.5μm以下であれば、それらの凝集等によりで
きる二次粒子の径が大きくなったものでも有効である。
さらに、粒子によっては、大きな粒子の表面に凹凸があ
るのか、一次粒子が凝集しているのかが、走査型電子顕
微鏡写真からは判断できない場合もある。この場合、微
粒子体とは、H型にした場合の全酸点に対する外表面酸
点の割合が0.03以上、好ましくは0.05以上、さ
らに好ましくは、0.1以上のものを指す。
定する方法は、次の方法による。まず、酸点を測定する
前に、本発明で用いる結晶性メタロシリケートをH型に
する必要がある。結晶性メタロシリケートをH型にする
方法には、合成系に有機物を用いる方法あるいは用いな
い方法があり、また、有機物を用いる場合も有機物の種
類によって種々の方法があるが、ここでは、以下の方法
によってH型とする。
5倍量の水で水洗する。合成系で有機物を用いる場合
は、得られたケークを120℃で8時間乾燥した後、5
00℃で6時間空気流通下に焼成を行い有機物を除去し
た後、1規定の硝酸中に加えて10重量%スラリーとし
て、60℃で4時間イオン交換を行い、そのスラリーを
濾過し、さらに5倍量の水で水洗した後、120℃で1
0時間乾燥して、H型の結晶性メタロシリケートとす
る。また、合成系で有機物を用いない場合は、濾過水洗
して得られたケークを直接1Nの硝酸に加え、以下上記
と同じ方法でH型とする。
ロシリケートの酸点を以下の方法で測定する(参考文
献;触媒、vol.25,p461(1983))。酸
点の測定装置としては、島津製作所製ガスクロマトグラ
フGC−7Aおよびデータ処理装置CR−1Aを用い
た。すなわち、内径4mm、全長80mmのSUS製短
カラムへ試料(0.2〜1g)を充填し、前記ガスクロ
マトグラフ装置の恒温槽内の試料側流路へ取り付ける。
キャリアガスとしてヘリウムガスを50ml/分の流速
で流し、同時に恒温槽内の温度を325℃に設定する。
次に、アミン(ピリジン、4−メチルキノリン)の一定
量(0.2〜2ml)をマイクロシリンジを用いて、試
料側流路の注入口へ一定時間(2〜5分)をおいて断続
的に注入し続ける。充填カラムを通ったキャリアガス
は、FID型検出器を用いて分析し、周期的にピークが
現れる経時的なアミン濃度変化のクロマトグラムを得
る。注入回数の増加と共に試料に対するアミン吸着量が
飽和に近づき、それに伴って注入で非吸着アミン量が増
加する。従って、前記クロマトグラフにおいて、アミン
の第2回の注入に対応するピーク面積Siは、次第に注
入したアミンの量に対応した面積Soに近づく。試料単
位重量当たりのアミン吸着量Ao(μmol/g)は、
下記式(a)によって求めることができる。
第n回の注入まで繰り返し注入を行い、下記式(b)に
よりアミン吸着量A(μmol/g)を算出した。
ピリジンを用いて測定した場合のピリジン吸着量で表わ
し、外表面酸点とは、アミンとして4−メチルキノリン
を用いて測定した場合の4−メチルキノリン吸着量で表
わされる。従って全酸点に対する外表面酸点の割合は、
4−メチルキノリン吸着量/ピリジン吸着量とする。ま
た、環状オレフィンの水和反応においては、異性化、重
合等の副反応が発生し、例えば、シクロヘキセンの水和
反応においては、メチルシクロペンテン類、ジシクロヘ
キシルエーテル、ビシクロヘキシルといった副生物が生
成する。この副反応を抑制し、収率良く環状アルコール
を得るためには、例えば、特公平4−41131号公報
に示されるような結晶性アルミノシリケートZSM−5
を触媒として使用することも有効である。結晶性アルミ
ノシリケートZSM−5とは、モービルオイル社が開発
したゼオライトであり(米国特許第3702886号公
報参照)、結晶を構成するシリカとアルミナのモル比が
20以上であり、結晶構造中に、酸素10員環の入口を
有する三次元の細孔を有するゼオライトである。
環状オレフィンとしては、前記一般式(1)で示される
化合物であり、例えば、シクロペンテン、シクロヘキセ
ン、シクロオクテン、シクロノネン、シクロデセン、シ
クロウンデセン、シクロドデセン、メチルシクロヘキセ
ン、ジメチルシクロヘキセン、トリメチルシクロヘキセ
ン、テトラメチルシクロヘキセン、フェニルシクロヘキ
セン等が挙げられ、またこれらの混合物も有用である。
そしてこれらの環状オレフィンは水和され、各々相当す
る環状アルコールを生成する。反応温度は、オレフィン
の水和反応の平衡の問題及び副反応の抑制の面から低温
が有利であるが、反応温度が余り低すぎると反応速度が
小さい為に収率が低くなる。よって、50℃〜300℃
の範囲が好ましい。
囲で適用可能であるが、反応の原料である環状オレフィ
ン及び水の両方が液相を保ちうる圧力で反応を行う。反
応原料である水と環状オレフィンのモル比は広い範囲で
とることができるが、環状オレフィンがあまりに過剰で
あると環状オレフィンの転化率が低くなる。一方、水が
あまりに過剰であると環状オレフィンの転化率は高くで
きるが、生成環状アルコールの分離精製面で不利となる
ばかりでなく、反応器、及び後工程での液液分離器を大
きくする必要が生じる。しかしながら器の容積をむやみ
に増大することは、機器製作面、保守点検面、及び操作
面等の問題から得策でない。したがって、本発明におい
ては、水に対する環状オレフィンのモル比は0.01〜
100の範囲が好ましい。又、環状オレフィンと触媒の
重量比は、連続的な反応においては、反応温度、反応圧
力、環状オレフィンと水のモル比等の条件により異なる
が、一般的には、1時間に反応器に供給される環状オレ
フィンの重量に対し、触媒の重量を0.005〜100
の範囲とすることが好ましい。
液は、前記の接触水和反応後に液液分離器より取り出さ
れたオイル相から得られる環状アルコール、環状オレフ
ィン、及び微量の結晶性メタロシリケートを含有する
液、あるいは、これらを濃縮した液である。該液液分離
器より取り出されたオイル相中の環状アルコール濃度は
12重量%程度であり、工業的に製品として環状アルコ
ールを得る方法としては、蒸留等の操作により環状アル
コールを濃縮・精製し、製品化していくと共に、未反応
の環状オレフィンを回収・リサイクルし、又、高沸等の
不純物を分離除去するのが一般的である。
は、予め蒸留等の操作により未反応環状オレフィンの濃
度を低減させ該触媒を濃縮した方が、濾液量を抑えるこ
とができ、結果として濾過膜の必要濾過面積は小さく、
すなわち濾過器自体及びその周辺機器を小型化出来て好
ましい。この濾過膜の形状としては、濾材の平均細孔径
で0.1〜5μm、好ましくは、0.1〜2μm、更に
好ましくは、0.2〜1μmのものである。濾過方法と
しては、デッドエンド濾過法とダイナミック濾過法があ
る(化学工業株式会社、ケミカルエンジニアリング、第
36巻、第7号、34〜35頁に記載)。前者のデッド
エンド濾過法を用いるのが一般的であるが、このデッド
エンド濾過法を用いた場合、濾過膜に補足された結晶性
メタロシリケートは、濾過膜表面にケーク層を形成し、
経時的にその厚みを増し、濾過抵抗の増大による濾液量
の低下を引き起こす。よって安定した濾液量を得るため
には、例えば、同様のフィルターを2以上並列に設置
し、使用基の濾液量の低下に従い、順次予備基に切り替
えると共に、使用済み濾過膜の交換もしくは、清掃を実
施する等の対応が必要である。
方法を用いると、一例としてクロスフロー濾過法を用い
た場合は濾過膜表面のケーク層が平行流によるせん断力
により薄く保たれる等、長期的に安定した濾液量が得ら
れるので有効である。本発明において、ダイナミック濾
過法で用いる濾過膜の材質としては金属製、セラミック
製、各種繊維濾過材等が好ましく、耐久性、分離除去物
の物性、濾過液の物性からセラミック製がより好まし
い。本発明において、濾過膜への詰まり物の溶解除去洗
浄に用いる液としては、濾過膜の材質や構造、及び触媒
の種類によっても変わり得るが、濾過膜がアルミナ等の
セラミック材質で構成されており、触媒が結晶性メタロ
シリケートである場合には、アルカリ液による洗浄が有
効である。アルカリ液が濾過膜への詰まり物の溶解除去
洗浄に用いる液として有効である理由については定かで
ない。しかし、本発明者らは以下の通り類推する。
面に結晶性メタロシリケートが蓄積し、これが経時的な
濾液量の低下を引き起こす。この結晶性メタロシリケー
トは通常の洗浄方法である逆洗法等の機械的操作では除
去しきれない。ところが化学的にこの結晶性メタロシリ
ケートを溶解除去することで濾過能力を回復出来るので
ある。この類推は例えば、次の分析結果から導かれる。
すなわち、アルミナ製の濾過膜で結晶性アルミノシリケ
ートの濾過分離を長期に運転し、濾過能力が新品の10
%以下に低下した濾過膜表面の元素分析をX線回折装置
(マックスサイエンス製、MXP−18)で行ったとこ
ろ、濾過膜材料であるアルミナと結晶性アルミノシリケ
ートのピークが面積比10:1で確認できた。その後、
この濾過膜をアルカリ液で洗浄し、同様の元素分析を実
施したところ、結晶性アルミノシリケートのピークは極
くわずかで、アルミナと結晶性アルミノシリケートのピ
ーク面積比は100:1であった。
希釈し、その上澄み液の元素分析を高周波誘導結合プラ
ズマ原子発光分析装置(理学電機工業製、JY−13
8)で行ったところ、Siが520molppm、Al
が11molppm含まれている事が判った。これらの
値の比は、用いた結晶性アルミノシリケートの組成比と
ほぼ同一であり、したがって濾過膜のAlは殆ど溶出せ
ず、結晶性アルミノシリケートのみが溶解したと推定で
きるわけである。詳細は実施例で述べるが、洗浄後の濾
過能力は新品の約80%まで回復しており、さらに驚く
べき事に、アルカリ洗浄後の濾過能力低下速度をアルカ
リ洗浄前の約1/2に抑制することができた。
間あたりの濾液低下量を言い、その単位は重量/時間2
で表わす。またここで言う濾過能力低下速度の抑制と
は、1回アルカリ洗浄後の濾過膜と、1回もアルカリ洗
浄を実施していない濾過膜を同一の運転条件で、ほぼ同
一の濾液量が得られている状態を開始点とした濾過能力
低下速度を比較した結果を指す。アルカリ液としては、
詰まり物を溶解するアルカリ液であれば、いずれのもの
でも構わない。具体的には水酸化リチウム、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、炭酸リチウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸バリウム、水
酸化カルシウム、等の溶液が好ましく、より好ましくは
水酸化ナトリウム水溶液である。
し、しかも濾過膜に損傷を与えないよう、pH8〜14
が好ましく、濃度で言えば、0.01重量%以上、流動
性を保つ濃度以下が好ましい。一般的には、アルカリ洗
浄後の洗浄液除去の為の水洗工程または蒸気洗浄工程に
おける操作を簡便にする為に0.1〜10重量%の範囲
とする事がより好ましい。アルカリ液の容量としては、
濾材の細孔内部及び濾過膜表面を十分に湿潤し、かつア
ルカリ液濃度にもよるが、総量として詰まり物と等重量
のアルカリを含む液量以上を用い、また上限はアルカリ
洗浄設備の操作性及び小型化の点から、濾過膜の細孔内
部及び濾過膜表面を十分に湿潤し得る量の1000倍以
下の液量が好ましい。また洗浄液の温度としては流動性
を保つ温度以上とし、濾過膜の設計温度条件から200
℃以下が好ましい。
とがより好ましい。具体的な洗浄方法としては、濾過膜
を洗浄液に浸けておくだけでも洗浄効果は得られるが、
効率よく最大限の回復を達成するためには洗浄液に液流
速をつけることが好ましい。洗浄液の液流速としては
0.1mm/秒以上が好ましく、上限は濾過膜の耐圧と
洗浄液の液性から決まるが、通常、100m/秒以下が
好ましい。最適洗浄時間は濾過膜の種類、詰まり物、詰
まり状況及び洗浄液の液性によって変動する。一般的に
は洗浄液による洗浄効果が発現する時間以上で、最大限
の回復が得られる時間以下が最適洗浄時間として好まし
い。
液は、極めて低濃度であっても触媒を失活させる。従っ
て濾過膜の洗浄は接触水和反応を行う工程と完全に切り
離した状態にした上で実施すると共に、アルカリ洗浄後
は洗浄液除去の為の水洗または蒸気洗浄を十分に行い、
濾過膜にアルカリ液が残存していないことを確認後、触
媒分離を再開する事が好ましい。
に説明するが、本発明はそれらの実施例に限定されるも
のではない。なお、環状アルコール、環状オレフィン液
中の結晶性メタロシリケートの含有量は、該液を濾過
し、濾過残分を洗浄の後、120℃で1時間乾燥、更
に、500℃で4時間焼成し、得られた固形物の重量よ
り算出した。
ローシートの1例であり、必要に応じて図1を参照しつ
つ説明する。水和反応は、触媒となる結晶性メタロシリ
ケートとして、特開平3−193622号公報に記載の
結晶性アルミノシリケートであるZSM−5微粒子体を
用いた。この結晶性アルミノシリケートの一次粒子径は
0.1μmであった。該結晶性アルミノシリケートを重
量比で2倍の水と混合することでスラリー状触媒とし、
反応温度は125℃、反応圧力は6kg/cm2Gとな
るように窒素ガスにて気相部を加圧、攪拌機回転数53
0rpm、触媒1重量部に対しシクロヘキセンを1時間
当たり1重量部供給し、反応消費水量に見合った分の水
を原料供給管7を通じて供給した。また、分離器2の油
水界面レベルが、排出管10より下方に位置するよう
に、スラリー状触媒が復帰管9を経由して反応器1へ復
帰する量を調整した。排出管10を経由して蒸留塔3へ
供給される液は、シクロヘキサノール11.8重量%、
結晶性アルミノシリケート18重量ppmを含むシクロ
ヘキセン混合液であった。
11を経由して反応器1へ復帰するが、この液組成は結
晶性アルミノシリケート2重量ppm、シクロヘキサノ
ール0.23重量%を含むシクロヘキセン混合液であっ
た。蒸留塔3の塔底部から得られる液は結晶性アルミノ
シリケート43重量ppm、シクロヘキセン30重量%
を含むシクロヘキサノール混合液であった。この液10
0重量部が、排出管12を経由して濾過器4に供給され
る。この供給液の圧力を濾液側の圧力より1kg/cm
2Gだけ高く設定し、この濾過差圧で濾液を得る。得ら
れた濾液を排出管14を経由して蒸留塔5へ供給すると
共に、濃縮された結晶性アルミノシリケートを含む残液
を、排出管13を経由して濾過循環液として反応器1へ
復帰する。蒸留塔5の塔頂からは未反応のシクロヘキセ
ンを排出管15を経由して回収し、反応器1へ復帰する
と共に、塔底からは反応器1で極微量生成した高沸不純
物を排出管17を経由して系外へ抜き出すことで、排出
管14と蒸留塔5の接続部より下部で塔底より上部に設
けた製品抜き出し管16から純度の高いシクロヘキサノ
ールを得ることが出来る。
ルカリ洗浄を実施しつつ長時間実施したところ、得られ
た濾液量の平均値は、アルカリ洗浄無しで運転開始後0
〜4000時間では、34重量部であり、第1回アルカ
リ洗浄後の0〜4000時間では33重量部であり、第
2回アルカリ洗浄後の0〜4000時間では34重量部
であった。またその後の運転においても、4000時間
あたりの平均濾液量は33〜34重量部で推移してお
り、アルカリ洗浄でも回復不能となるような濾過能力の
低下は見られない。また濾過能力の低下速度の平均値
は、アルカリ洗浄無しで運転開始後1500〜4000
時間では、0.002重量部/時間2であった。しかし
ながら第1回アルカリ洗浄後の1500〜4000時間
では0.001重量部/時間2に下がっており、第2回
アルカリ洗浄後の1500〜4000時間でも0.00
1重量部/時間2であった。またその後の運転において
も、アルカリ洗浄後1500〜4000時間の濾過能力
の低下速度は0.001重量部/時間2で安定してお
り、アルカリ洗浄でも回復不能となるような濾過能力の
低下は見られない。また濾液中の触媒量は検出限界以下
(1重量ppm以下)で触媒リークは見られなかった。
特開平8−245454号公報の実施例1に記載の結晶
性ガロシリケートを用いた他は、実施例1と同様の方法
で水和反応を行った。排出管10を経由して蒸留塔3へ
供給される液は、シクロヘキサノール8.4重量%、結
晶性ガロシリケート25重量ppmを含むシクロヘキセ
ン混合液であった。蒸留塔3の塔頂から抜き出した液を
排出管11を経由して反応器1へ復帰するが、この液組
成は結晶性ガロシリケート2重量ppm、シクロヘキサ
ノール0.20重量%を含むシクロヘキセン混合液であ
った。蒸留塔3の塔底部から得られる液は結晶性ガロシ
リケート86重量ppm、シクロヘキセン30重量%を
含むシクロヘキサノール混合液であった。この液100
重量部が、排出管12を経由して濾過器4に供給され
る。
g/cm2Gだけ高く設定し、この濾過差圧で濾液を得
る。得られた濾液を排出管14を経由して蒸留塔5へ供
給すると共に、濃縮された結晶性ガロシリケートを含む
残液を、排出管13を経由して濾過循環液として反応器
1へ復帰する。蒸留塔5の塔頂からは未反応のシクロヘ
キセンを排出管15を経由して回収し、反応器1へ復帰
すると共に、塔底からは反応器1で極微量生成した高沸
不純物を排出管17を経由して系外へ抜き出すことで、
排出管14と蒸留塔5の接続部より下部で塔底より上部
に設けた製品抜き出し管16から純度の高いシクロヘキ
サノールを得ることが出来る。
ルカリ洗浄を実施しつつ長時間運転したところ、得られ
た濾液量の平均値は、アルカリ洗浄無しで運転開始後0
〜4000時間では、33重量部であり、第1回アルカ
リ洗浄後の0〜4000時間では32重量部であり、第
2回アルカリ洗浄後の0〜4000時間では33重量部
であった。またその後の運転においても、4000時間
あたりの平均濾液量は32〜33重量部で推移してお
り、アルカリ洗浄でも回復不能となるような濾過能力の
低下は見られない。また濾過能力の低下速度の平均値
は、アルカリ洗浄無しで運転開始後1000〜4000
時間では、0.002重量部/時間2であった。
00〜4000時間では0.001重量部/時間2に低
下しており、第2回アルカリ洗浄後の1000〜400
0時間でも0.001重量部/時間2であった。またそ
の後の運転においても、アルカリ洗浄後1000〜40
00時間の濾過能力の低下速度は0.001重量部/時
間2で安定しており、アルカリ洗浄でも回復不能となる
ような濾過能力の低下は見られない。また濾液中の触媒
量は検出限界以下(1重量ppm以下)で触媒リークは
見られなかった。
同じ操作を実施したところ、得られた濾液量の平均値
は、0〜4000時間では、34重量部であり、400
0〜8000時間では12重量部であり、8000〜9
000時間では5重量部まで低下したため、運転を中止
した。
同じ操作を実施したところ、得られた濾液量の平均値
は、0〜4000時間では、33重量部であり、400
0〜8000時間では9重量部であり、8000〜85
00時間では5重量部まで低下したため、運転を中止し
た。
製造する際に触媒の分離に用いる濾過設備を小型化する
事ができ、しかも濾過膜の交換が不要となり、結果とし
て、操作性良く、長時間にわたって安定した生産量を確
保できる。
の一例である。
化を示す図である。
化を示す図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 a)触媒として、アルミニウム、ホウ
素、ガリウム、チタン、クロム、鉄、亜鉛、リン、バナ
ジウム、銅の中から選ばれた少なくとも1種のメタルを
含む結晶性メタロシリケートを用い、下記一般式(1)
で示される環状オレフィンのオイル相と、水相及び該触
媒の共存下に接触水和反応を行う工程、 b)a工程で得られた環状アルコールと未反応の環状オ
レフィンのオイル相、水相及び該触媒の混合物から水相
及び該触媒を液液分離により1次分離し、下層部からa
工程に復帰する工程、 c)b工程の上層部から得られたオイル相中に極微量同
伴する該触媒をダイナミック濾過法で2次分離する工
程、 d)c工程で得られたオイル相から蒸留塔を用い蒸留分
離にて環状アルコールを取得し、未反応の環状オレフィ
ンをa工程に復帰する工程、を用いた環状アルコールの
製造方法であって、c工程の濾過膜をアルカリ液で洗浄
することを特徴とする環状アルコールの製造方法。 CsH2s-2-tRt (1) (式中、Rは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、フ
ェニル基又はシクロヘキシル基であり、sは5〜12、
tは1〜4の整数である。) - 【請求項2】 触媒が、下記一般式(2)で示される結
晶性メタロシリケートであることを特徴とする請求項1
記載の環状アルコールの製造方法。 pM2/n O・xSiO2・yAl2 O3 ・(1−y)Z2 Ow (2) (式中、Mはn価の少なくとも1種のカチオンを表わ
し、Oは酸素、Siはケイ素、Alはアルミニウム、Z
はアルミニウム以外のメタルで、ホウ素、ガリウム、チ
タン、クロム、鉄、亜鉛、リン、バナジウム、銅の中か
ら選ばれた少なくとも1種のw価のメタルを表わす。ま
た、nは1〜6の整数、wは1〜6の整数であり、0.
3≦p≦1.5、1≦x≦1000、0≦y≦1であ
る。) - 【請求項3】 結晶性メタロシリケートが、一次粒子径
0.5μm以下の結晶性メタロシリケートであることを
特徴とする請求項1または2記載の環状アルコールの製
造方法。 - 【請求項4】 結晶性メタロシリケートが、結晶性アル
ミノシリケートZSM−5であることを特徴とする請求
項3に記載の環状アルコールの製造方法。 - 【請求項5】 濾過膜が、セラミック膜であることを特
徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の環状アルコー
ルの製造方法。 - 【請求項6】 アルカリ液が水酸化ナトリウム水溶液で
あることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の
環状アルコールの製造方法。 - 【請求項7】 環状アルコールがシクロヘキサノールで
ある請求項1〜6のいずれかに記載の環状アルコールの
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20649599A JP4294173B2 (ja) | 1999-07-21 | 1999-07-21 | 環状アルコールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20649599A JP4294173B2 (ja) | 1999-07-21 | 1999-07-21 | 環状アルコールの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001031607A true JP2001031607A (ja) | 2001-02-06 |
JP4294173B2 JP4294173B2 (ja) | 2009-07-08 |
Family
ID=16524328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20649599A Expired - Lifetime JP4294173B2 (ja) | 1999-07-21 | 1999-07-21 | 環状アルコールの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4294173B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108997081A (zh) * | 2018-05-18 | 2018-12-14 | 河北科技大学 | 一种环己烯水合制环己醇的反应精馏装置及方法 |
-
1999
- 1999-07-21 JP JP20649599A patent/JP4294173B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108997081A (zh) * | 2018-05-18 | 2018-12-14 | 河北科技大学 | 一种环己烯水合制环己醇的反应精馏装置及方法 |
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JP4294173B2 (ja) | 2009-07-08 |
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