JP2001031481A - 透水性コンクリート表層版及び排水性舗装並びに舗設方法 - Google Patents

透水性コンクリート表層版及び排水性舗装並びに舗設方法

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嘉津真 浅野
Kiyobumi Sato
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    • C04B2201/20Mortars, concrete or artificial stone characterised by specific physical values for the density

Abstract

(57)【要約】 【課題】 重交通通過に対しても所定の強度を発揮する
透水性コンクリート舗装を提供する。 【解決手段】 透水性コンクリート表層版を、セメント
1重量部に対して4.1〜6.8重量部の粗骨材と、
0.1〜0.2重量部の樹脂エマルジョンと、全空隙率
が硬化後コンクリート版の20%以下となるように重量
を配合調整された砂と、水セメント比が20〜30%と
なる範囲で添加された水とともに混練りして硬化させて
製造し、このコンクリート版を表層上部として、表層下
部の舗装用コンクリート上に密着して舗設し、表層上部
を浸透した雨水を表層下部上面で流下させて集水させる
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は透水性コンクリート
表層版及び排水性舗装並びにその舗設方法に係り、一般
車両等の通行する車道等に適用可能な透水性コンクリー
ト表層版及びこの透水性コンクリート表層版を舗装表層
として用いた排水性舗装並びにその舗設方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般道路における雨天時の道路舗装のす
べり抵抗性の向上、走行車両による水はね等の緩和によ
る走行時の視認性の向上のために、路面の雨水を速やか
に排水させるようにした舗装に排水性舗装がある。この
排水性舗装は空隙率の高い多孔質のアスファルト混合物
で排水機能層としての表層と、その下層に不透水性層を
設け排水機能層まで浸透した雨水等の排水を所定の排水
経路まで導くようになっている。
【0003】ところで、出願人は上述したアスファルト
混合物による排水機能層の不具合を解消した透水性舗装
として、比較的交通量の少ない道路施設に対応させた透
水性コンクリート舗装での施工技術を開発し、その技術
に基づいて、歩道、公園内管理道路、駐車場等において
透水性コンクリート舗装の施工を多数行ってきた(特公
平5−34299号、特公平7−99002号公報参
照)。これらの透水性コンクリート舗装では、砕石及び
砂から構成された骨材を所定強度で結合させるためにバ
インダーが使用されている。バインダーとしてはゴム
系、合成樹脂系のエマルジョンタイプの添加材が使用で
きる。なお、これらのコンクリート混合物を透水性舗装
として適用した場合、曲げ強度として2.46N/mm2
4週が、透水係数としてk=1.0×10-1cm/sec以上
が確保できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した透水性コンク
リート舗装はその用途上、表層版では上記曲げ強度値が
実現可能なバインダーの設定がなされている。また、表
層と路盤の両層中を雨水等が浸透するので、一般交通、
特に重交通区分を施工対象としていなかった。なお、こ
こで言う重交通区分とは日本道路協会「アスファルト舗
装要綱」に分類されたC交通(大型車交通量1000〜
3000(台/日・方向))、D交通(同、3000以
上)程度を想定している。
【0005】また、上述したアスファルト混合物を用い
た排水性舗装では舗装供用中、特に夏季を経るごとにア
スファルトのダレ等が生じ骨材間の空隙が閉塞し、排水
機能層としての表層の浸透能力が低下する。このため一
般交通にも適用可能な透水性コンクリート表層の開発が
求められていた。
【0006】ところで、透水係数は骨材間に形成される
多種の空隙の形状、形態等に依存することが経験的に認
識されている。すなわち、透水性舗装では骨材の粒径を
一定の骨材(7号砕石等)としたりすることにより、空
隙の確保を図るとともに、舗装の耐久性の観点から比較
的粒度の揃った骨材間の結合を確保するために、各種結
合材(バインダ)の開発が行われてきた。
【0007】また、透水性舗装層の曲げ強度が低下する
のを防止するために、舗装体内に形成される空隙(全空
隙)をある比率以下にする必要がある。このため、限ら
れた全空隙率において、透水係数に関して空隙内を通過
する流下水の経路とならない独立空隙(周囲が結合材等
で閉塞された空隙)の発生を押さえ、有効空隙(舗装体
上下面を貫通した空隙)の比率を高くする必要がある。
ところが、独立空隙は有効空隙の増加とともに、増加す
る傾向があった。この傾向は単位水量が少ないことに起
因した骨材表面のキメの粗さによるもとと考えられた。
また、当然のことながら、単位水量が多い場合にはモル
タル分のダレにより、空隙の閉塞が進行し、全空隙が低
下するとともに、内部に独立空隙が多数存在してしま
う。従来では、独立空隙率は全空隙率の3%以上となっ
ていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】これらの問題点を解消す
べく、出願人は骨材間に十分な結合強度を樹脂バインダ
ーが発揮できる程度の添加量を定め、骨材の回りに形成
される結合材層の層厚さを確保するのに骨材細粒分を調
整して対応できる点に着目し、種々の実験を行った。こ
の結果、有効空隙率を高め、舗装体としての所定の曲げ
強度と所定の透水係数とを備えた透水性コンクリート表
層版を得ることのできる材料配合を知得し、さらにこの
透水性コンクリート表層版を用いた排水性舗装並びにそ
の舗設方法を開発するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、セメント1重量部に
対して4.1〜6.8重量部の粗骨材と、0.1〜0.
2重量部の樹脂エマルジョンと、全空隙率が硬化後コン
クリート版の20%以下となるように重量を配合調整さ
れた砂と、水セメント比が20〜30%となる範囲で添
加された水とともに混練りして硬化させてなることを特
徴とするものである。
【0010】このとき前記砂は、前記セメント重量に対
して0.8重量部以下で添加することが好ましい。
【0011】本発明の特徴である透水性コンクリート版
を排水性舗装とする場合、前記透水性コンクリート版を
表層上部として、表層下部の舗装用コンクリート上に密
着して舗設し、前記表層上部を浸透した雨水を前記表層
下部上面で流下させて集水させるようにしたことを特徴
とする。
【0012】その舗設方法として、表層下部としての既
設舗装用コンクリートの上面を目粗し清掃し、上述の透
水性コンクリート版を表層上部として前記上面に直接舗
設し、表層上部と表層下部とを一体化させて表層コンク
リートとしたことを特徴とする。
【0013】さらに、表層下部としての舗装用コンクリ
ートを舗設し、該表層下部が硬化過程にある段階で、上
述の透水性コンクリート版を表層上部として前記表層下
部の上面に直接舗設し、表層上部と表層下部とを一体化
させて表層コンクリートとしたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】1.透水性コンクリート表層版の
配合 以下、本発明の透水性コンクリート表層版の材料配合に
ついて説明する。本発明による透水性コンクリート表層
版は、従来の透水性コンクリートに比べて大きな曲げ強
度を有し、一般交通道路の舗装表層として舗設して使用
することができる。その配合の特徴は、砂分、結合材
(バインダ)としての樹脂エマルジョンの添加量にあ
る。以下に、本実施の形態の材料配合を示す。
【0015】
【表1】
【0016】使用セメントとしては、普通ポルトランド
セメントを用いる。混練り時のコンシステンシーを向上
させるためには高炉セメントを代替セメントとして用い
ることができる。また、路面応急工事等に対応させるた
めには早強セメント、超早強セメントを用いることが好
ましい。使用セメント量としては300kg/m3を基本と
する。このセメント使用量は対象とする舗装体の強度が
確保できる範囲で増減することができる。すなわち、使
用骨材の強度が十分期待できる場合には250kg/m3
度まで減ずることができる。一方、上限として350kg
/m3まで増加させることも予定している。使用水量は配
合設計で定めるが、骨材の含水比、バインダーの使用量
に依存する。このため、その変動分を考慮して表−1の
値をW/C=20〜30%の範囲まで広げて設定しても
同様の効果が得られる。
【0017】粗骨材は砕石相当品を使用する場合、粒径
13〜5mmのものを使用する。JIS工業規格6号砕石
程度の粒径材料を想定している。また、配合割合は砕石
の単位体積質量、骨材強度によって1450〜1700
kg/m3の範囲の幅で設定される。
【0018】通常のコンクリート配合設計と異なり、本
配合では硬化後の空隙率を所定割合に想定し、絶対容積
の調整を細骨材(砂)の配合量で行っている。空隙率と
しては20%を目安としている。このとき細粒分の含有
量が多い粗骨材や粗粒率の小さい粒形の骨材を使用する
場合、粗骨材分である程度の空隙を占有するので、砂使
用量は少なくなる。もっとも少ない場合には砂を配合し
ない場合もある。最大使用量で250kg/m3程度であ
る。通常の粗骨材の場合には20〜200kg/m3が好ま
しく、粒径2.5mm以下程度の細粒分がカットされてい
る粗骨材の場合には50〜150kg/m3程度の幅で砂量
を設定することが好ましい。
【0019】バインダとしての樹脂エマルジョンには、
本実施の形態ではアクリル樹脂エマルジョンが使用され
ている。その他、結合材としての機能を有する樹脂とし
て、エチレン酢酸ビニル系樹脂エマルジョン等がある
が、結合強度、添加時の舗装材の取り扱い易さの点でア
クリル樹脂エマルジョンが好適である。使用量としては
セメント量(重量)に対して10〜20%程度の使用が
好ましく、最少量より少量の場合には結合強度が不足
し、表層の骨材が剥離して飛散するおそれがある。一
方、過剰量が添加されるとエマルジョンの減水効果のた
め、セメントの水和が十分に進行せず、所定の強度が得
られない。
【0020】本実施の形態では、実際の舗装体施工に即
した配合として、次表の諸元にあるように曲げ強度目標
値に応じて2タイプの透水性コンクリート版を示す。表
−2は各目標諸元値、表−3は対応タイプの配合表であ
る。
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】
【0023】さらに、自硬性リサイクル材としての鉱滓
(電気炉酸化水冷スラグ)を骨材として用いた場合の材
料配合を表−4に示す。鉱滓は比重が約3.7程度あ
り、単位体積重量が2.01g/cm3程度あるため、セメ
ント重量に対する骨材重量比は当然増加するが、硬化後
の性状、空隙発生状況等は従来の砕石骨材使用時とほと
んど差異はない。
【0024】
【表4】
【0025】2.排水性舗装構造の舗設 (1)舗装構造 上述した透水性コンクリート表層版を、図1に示した舗
装構造に適用することができる。この舗装構造は路盤1
と表層コンクリート版10とから構成され、設計は大型
車交通量の区分(C交通、D交通)と路床の支持力をも
とに行うものとする。本発明では表層コンクリート版1
0を、上述の透水性コンクリートからなる表層上部(機
能層)10Aと、舗装用コンクリートからなる表層下部
(支持層)10Bとに区分し、表層上部10Aのコンク
リート版厚は原則5cm、表層下部10Bのコンクリート
版厚は、路盤と同様に交通量区分及び適用箇所に応じて
舗装要綱等の規準類に従って決定する。したがって、表
層上部10の空隙内を浸透した雨水等は勾配のついた表
層下部10Bの上面を集水部(図示せず)にかけて流下
する。以下、各舗装構造部分について簡単に説明する。
【0026】(路盤)路盤は、セメント安定処理路盤を
原則とする。これは、表層上部を透水性コンクリート版
とすることで、表層下部に設けられたコンクリート目地
部を介して直接雨水が浸透する場合が多くなることが見
込まれ、路盤が雨水によって侵されるのを防止するため
である。また、路盤面処理としてアスファルト乳剤等に
よるプライムコートを施す。乳剤散布量としては0.5
〜1.0l/m2とする。 (表層下部コンクリート版)表層下部コンクリート版
は、荷重に対する支持層と考え、原則として層中間深さ
に鉄網を敷設したコンクリート版として所定の設計厚に
設定する。具体的には23cm(C交通)〜25cm(D交
通)程度のコンクリート版厚さとなる。 (表層上部コンクリート版)表層上部コンクリート版と
して、前述した2種類の配合(表−3参照)を想定して
いる。両タイプはともに同等の透水性能を発揮するが、
タイプAのコンクリート版は曲げ強度が大きく、また摩
耗性においても優れた高級タイプ舗装としての位置づけ
にある。
【0027】(2)表層コンクリート版舗設方法 (a)硬化コンクリート層オーバーレイ工法 既設のコンクリート版等、既に施工され硬化したコンク
リート版上に直接、透水性コンクリート版を舗設するオ
ーバーレイ工法である。このオーバーレイ工法では、硬
化コンクリート面上に直接舗設されたフレッシュな透水
性コンクリートが硬化する過程で、添加された樹脂エマ
ルジョンの一部がわずかにダレを生じ、打ち継ぎ面上に
ある骨材を硬化コンクリート面に堅固に接着させる。こ
のため、特別に接着層等の付加層を設ける必要がない。
また、建研式コア引き抜き試験に準じた現場接着強度試
験を行ったところ、フィニッシャ等による機械締固めの
場合、接着強度として1.8〜2.3N/mm2の結果を
得、接着面に強固な一体性が確認された。硬化コンクリ
ート表面の処理としては表面水洗い、レイタンス処理、
塵埃の除去を行い、ひび割れ発生箇所については必要に
応じて樹脂コーキングを行っておく。透水性コンクリー
ト版の敷き均し、転圧は、タンパーとバイブレータを組
み合わせたフィニッシャによって行うのが好ましい。養
生工は気中養生を標準とし、舗設後直ちに養生シートで
コンクリート面を覆い、表面からの急激な水分の散逸を
防止する。なお、目地工は既設の硬化コンクリート版に
も施し、表層の上下部の一体性が保持されるようにす
る。
【0028】(b)表層上下部同時舗設方法 表層下部コンクリートを打設し、硬化過程で引き続き、
表層上部コンクリート版を舗設するフレッシュオンフレ
ッシュ工法である。このフレッシュオンフレッシュ工法
では、硬化過程にある下部コンクリートと上部コンクリ
ートとの打ち継ぎタイミングが重要である。施工される
時期(気温)によっては遅延剤を下部コンクリート表面
に散布して硬化調整等を行い、打ち継ぎ時間の調整を行
うこともある。なお、透水性コンクリートの敷き均し
は、スリップフォームペーバーで行なうのが好ましい。
【0029】上述した2種の舗設方法について、その施
工手順をフローチャートで示したのが図2である。同図
に示したオーバーレイ工法で最短全工程はおよそ19〜
20日程度に設定することができる。
【0030】
【実施例】車道に適用するための透水性コンクリート配
合試験を行い、樹脂エマルジョンの添加量とその効果を
確認する。 1.使用材料 (1)粗骨材:6号砕石(F.M.6.34、表乾比重G=2.655g
/cm3) (2)細骨材:川砂(F.M.2.18、表乾比重G=2.615g/c
m3) (3)セメント:トクヤマ製普通ポルトランドセメント (4)樹脂エマルジョン:アクリル樹脂エマルジョン (クライアントポリマー(株)製モビトン−LDM68
80 使用した樹脂エマルジョンの性状試験値を表−5に示
す。
【0031】
【表5】
【0032】2.配合 試験配合の範囲を下表に示す。
【0033】
【表6】
【0034】なお、樹脂エマルジョンは固形分50%で
あるため、樹脂エマルジョン重量の50%水分は水とし
て換算される。 3.練り混ぜ、供試体作製、養生 曲げ試験用供試体(10×10×40cm)を、密度測定用供試
体(マーシャルモード)とともに作製する。供試体は恒
湿恒温室内(20℃、湿度60%)にて曲げ試験材齢
(7日、28日)までの養生を行う。 4.曲げ強度試験、空隙率測定 所定材齢における曲げ試験を樹脂エマルジョン含有量と
の関係で示したのが図3である。また、空隙率に関し、
各供試体の全空隙率と有効空隙率、有効空隙率と透水係
数、全空隙率と曲げ強度との関係を示したのが、図4〜
図6である。
【0035】図3に示したように、樹脂エマルジョンの
添加量を増加させると、約70kg/m 3以下の範囲で曲げ
強度は比例的に増加し、70kg/m3を越えると低下傾向
を示す。この低下範囲でのデータ数が少ないため、概略
傾向として細破線で示してある。細骨材率(s/a)にか
かわらず、全空隙率が15〜20%の範囲において有効
空隙率は13〜18%存在し、このときの透水係数kは
1.0×10-1(cm/sec)を確保することができる(図
4、図5参照)。また、設定される全空隙率の範囲にお
いて、本発明の配合によるコンクリート版の曲げ強度は
4N/mm2以上であり、舗装体強度として実用的なものと
して使用することができることが確認された(図6参
照)。
【0036】
【発明の効果】上述したように、透水性コンクリート舗
装体に添加された樹脂エマルジョンにより骨材間の強固
な結合が確保されるとともに、調整された砂量により所
定の有効空隙を確保することができ、重交通に耐えうる
十分な曲げ強度を発揮する透水性コンクリート舗装を実
現することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による透水性コンクリート表層版及び排
水性舗装構造の一実施の形態を示した舗装部分断面図。
【図2】本発明の排水性舗装の舗設方法の施工手順の一
例を示した施工手順フローチャート。
【図3】試験結果より求めた曲げ強度−樹脂エマルジョ
ン添加量関係図。
【図4】試験結果より求めた全空隙率−有効空隙率関係
図。
【図5】試験結果より求めた透水係数−有効空隙率関係
図。
【図6】試験結果より求めた全空隙率−曲げ強度関係
図。
【符号の説明】 1 路盤 10 表層コンクリート版 10A 表層上部 10B 表層下部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セメント1重量部に対して4.1〜6.8
    重量部の粗骨材と、0.1〜0.2重量部の樹脂エマル
    ジョンと、全空隙率が硬化後コンクリート版の20%以
    下となるように重量を配合調整された砂と、水セメント
    比が20〜30%となる範囲で添加された水とともに混
    練りして硬化させてなることを特徴とする透水性コンク
    リート表層版。
  2. 【請求項2】前記砂は、前記セメント重量に対して0.
    8重量部以下で添加されたことを特徴とする請求項1記
    載の透水性コンクリート表層版。
  3. 【請求項3】請求項1記載の透水性コンクリート版を表
    層上部として、表層下部の舗装用コンクリート上に密着
    して舗設し、前記表層上部を浸透した雨水を前記表層下
    部上面で流下させて集水させるようにしたことを特徴と
    する排水性舗装。
  4. 【請求項4】表層下部としての既設舗装用コンクリート
    の上面を目粗し清掃し、請求項1記載の透水性コンクリ
    ート版を表層上部として前記上面に直接舗設し、表層上
    部と表層下部とを一体化させて表層コンクリートとした
    ことを特徴とする排水性舗装の舗設方法。
  5. 【請求項5】表層下部としての舗装用コンクリートを舗
    設し、該表層下部が硬化過程にある段階で、請求項1記
    載の透水性コンクリート版を表層上部として前記表層下
    部の上面に直接舗設し、表層上部と表層下部とを一体化
    させて表層コンクリートとしたことを特徴とする排水性
    舗装の舗設方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104891888A (zh) * 2015-06-19 2015-09-09 爱尔建材(天津)有限公司 一种仿石材环保混凝土路面砖及其制造方法
CN105003018A (zh) * 2015-07-27 2015-10-28 吕权金 透水水泥混凝土砖及其制备方法
JP2016188535A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 住友大阪セメント株式会社 ポーラスコンクリートの製造方法

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