JP2001030592A - インクリボンカセットおよびこれを使用したシリアルヘッド型記録装置 - Google Patents

インクリボンカセットおよびこれを使用したシリアルヘッド型記録装置

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JP2001030592A
JP2001030592A JP11210599A JP21059999A JP2001030592A JP 2001030592 A JP2001030592 A JP 2001030592A JP 11210599 A JP11210599 A JP 11210599A JP 21059999 A JP21059999 A JP 21059999A JP 2001030592 A JP2001030592 A JP 2001030592A
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reel
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JP11210599A
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English (en)
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Toshio Inagaki
俊夫 稲垣
Takashi Saito
孝 斉藤
Kazuhiko Kamiyama
和彦 神山
Yutaka Nakayama
豊 中山
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Tamura Electric Works Ltd
Original Assignee
Tamura Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の小型化を図る。 【解決手段】 矢印B−C方向に往復移動自在なキャリ
ッジ40には、ヘッド45が搭載され、ヘッド45とプ
ラテン48との間に記録紙とインクリボン57とが挟持
される。インクリボン57を供給するリボン供給部51
とインクリボン57を巻き取るリボン巻取部52とが、
分離されて装置の両側に位置付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、供給リールと巻取
りリールとを備えたインクリボンカセットに関し、特
に、ヘッドを媒体の搬送方向と直交する方向に搬送さ
せ、このヘッドとプラテンとの間にインクリボンと媒体
とを挟持し、インクリボンのインクを媒体に印写するシ
リアルヘッド型記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のシリアル型記録装置
は、媒体の搬送方向と直交する方向に往復移動するキャ
リッジが備えられ、このキャリッジ内にヘッドとインク
リボンカセットが収納され、キャリッジの移動に伴いヘ
ッドとインクリボンカセットが一体的に移動する。イン
クリボンカセットには、インクリボンが巻回された供給
リールと、この供給リールのインクリボンを巻き取る巻
取りリールとが設けられ、1行分の印写が終了すると、
モータを駆動源として印写済みのインクリボンが巻取り
リールに巻き取られ、同時に供給リールから新しいイン
クリボンが供給される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のシリアル型記録装置においては、キャリッジ内
にヘッドの他にインクリボンカセットおよび巻取りリー
ルを巻き取るモータが収納されているために、キャリッ
ジの容積が大きくなり、高さ方向の寸法が大きくなる。
キャリッジは媒体の搬送方向と直交する方向に移動する
ので、このキャリッジの移動空間を確保するために装置
全体の高さ方向の寸法が大きくなり、この結果、装置が
大型化するという問題があった。
【0004】本発明は上記した従来の問題に鑑みなされ
たものであり、その目的とするところは、装置の小型化
を図ったインクリボンカセットおよびこれを使用したシ
リアル型記録装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、インクリボンが巻回された
供給リールと、この供給リールのインクリボンを巻き取
る巻取りリールとからなるインクリボンカセットであっ
て、前記供給リールと巻取りリールとをそれぞれ個別の
ケースに収納し、これら両ケースを分離、合体自在とす
る。したがって、供給リールのケースおよび巻取りリー
ルのケースの装着位置を自由に設定できる。また、請求
項2に係る発明は、媒体の搬送方向と直交する方向にヘ
ッドを走査させ、インクリボンを介して媒体に印写する
シリアルヘッド型印字装置において、前記インクリボン
を供給する供給部と、この供給部から供給されたインク
リボンを巻き取る巻取部とを分離し、これら供給部と巻
取部とを前記ヘッドの走査方向の両端側に位置付ける。
したがって、供給部と巻取部とがヘッドから分離され
る。また、請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明
において、前記インクリボン上に、複数のインク領域
と、これらインク領域間に被検出部とを設け、この被検
出部を検出する検出部を装置本体側に設ける。したがっ
て、検出部が移動することなく装置の固定部に固定され
る。また、請求項4に係る発明は、請求項2に係る発明
において、前記供給部が装着される部位に手動の巻取り
手段を設ける。したがって、巻取り手段を操作すること
によりインクリボンの弛みが除去されるとともに、イン
クリボンの詰まりを除去することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1は本発明に係るシリアルヘッド
型記録装置の平面図、図2(a)は同じく正面図、同図
(b)は側面図、図3は図1におけるIII-III 線断面図
である。図4は同じくインクリボンを供給リールから巻
取りリールに引き出した状態の要部を示し、同図(a)
は一部を破断して示す平面図、同図(b)は正面図であ
る。
【0007】図5はインクリボンカセットを示し、同図
(a)は正面図、同図(b)は同図(a)におけるV
(b)-V(b)線断面図、同図(c)は供給部と巻取部
とを分離している状態を示す。図6は同じくインクリボ
ンを引き出した状態の正面図である。図7は供給部の取
付構造を分解して示す斜視図、図8は図2(a)におけ
るVIII-VIII 線断面図、図9は図8におけるVIIII 矢視
図であって、同図(a)はインクリボンが巻取りリール
に巻き取られている状態を示し、同図(b)はインクリ
ボンの弛みが除去される状態を示す。
【0008】図1および図2において、全体を符号1で
示すシリアルヘッド型記録装置には、平板状のベース板
2が備えられ、このベース板2には、左右(図中矢印B
−C方向)に対向する一対の側板3,4が立設されてい
る。ベース板2の後部側(矢印A方向と反対方向)の上
方には、両側板3,4間に挟まれるように、媒体として
の記録紙5が載置されるホッパー10が設けられてい
る。
【0009】このホッパー10は平面視長方形の平板に
よって左右端が下方に折り曲げられ、図3に示すように
側部10a,10aが形成されている。これら側部10
a,10a間を挿通された軸11を介して、ホッパー1
0は両側板3,4に回動自在に支持されており、図示を
省略した付勢手段によって、前端部が常時、後述する一
対のピックローラ27,27に対接している。
【0010】図1および図2(b)において、12は正
逆方向に駆動が切り替えられる媒体搬送用のモータであ
って、ブラケットを介して側板3に対向するように固定
されている。このモータ12のモータ軸に軸着されたモ
ータギア13には、モータ12と側板3との間に設けら
れた減速ギア群14の先頭のギアが噛合し、この減速ギ
ア群14の最後尾のギアには、駆動ギア15と中間ギア
16の2枚のギアが噛合している。
【0011】駆動ギア15の側部には駆動プーリ15a
が一体に形成され、この駆動プーリ15aとベース板2
の前端側に設けられた従動プーリ17との間には駆動ベ
ルト18が張架されている。従動プーリ17は、左右の
側板3,4に回転自在に支持された回転軸19の一端
に、図3中、軸19を時計方向に回転させる方向のみに
回転を伝達する図示を省略した一方向クラッチを介して
軸装されている。
【0012】回転軸19には、図1に示すように、左右
の側板3,4間に設けられた一対のフィードローラ2
0,20が軸着されている。21,21はこのフィード
ローラ20,20の上方側において対接する一対のピン
チローラであって、左右の側板3,4間に横架された固
定軸22に回転自在に支持されている。
【0013】図2(b)において、上述した中間ギア1
6の回転は、他の中間ギア24を介して駆動ギア25に
伝達され、この駆動ギア25は、左右の側板3,4に回
転自在に支持された回転軸26の一端に、図3中、軸2
6を反時計方向に回転させる方向のみに回転を伝達する
図示を省略した一方向クラッチを介して軸装されてい
る。この軸26には、図1に示すように、左右の側板
3,4間に設けられた一対のピックローラ27,27が
軸着されている。
【0014】図3において、30はベース板2上に固定
されたガイド部材であって、前記ピックローラ27とフ
ィードローラ20との間に設けられ、前端側の上部に凹
部30aが設けられ、この凹部30aの中央には、装置
の左右方向(矢印B−C方向)に延在する凸条体30b
が突設されている。このガイド部材30はガイド板31
と共に、ピックローラ27によってホッパー10上から
送り出された記録紙5を、後述するヘッド45とプラテ
ン48との間に案内するものである。
【0015】図1において、35は正逆方向に駆動が切
替可能なキャリッジ走査用のモータであって、ブラケッ
トを介してベース板2に固定され、モータギア36に噛
合した大径ギア37の側面には、プーリ37aが一体に
形成されている。このプーリ37aと側板4の外側にブ
ラケットを介してベース板2に回転自在に支持されたプ
ーリ38との間には、両側板3,4間矢印B−C方向に
延在する無端状の走行ベルト39が張架されている。
【0016】40はキャリッジであって、左右の側板
3,4間に横架されたガイド軸41を介して矢印B−C
方向に摺動自在に支持され、一体に形成された挟持部4
0a,40aを介して前記走行ベルト39に取り付けら
れている。したがって、前記モータ35を正逆方向に駆
動させると、走行ベルト39が矢印B−C方向に走行
し、これに追従してキャリッジ40も矢印B−C方向に
往復移動する。
【0017】図3において、45はサーマル型のヘッド
であって、図中矢印D−E方向に昇降駆動され後述する
プラテン48に対して接離自在となるように、放熱板4
4を介して前記キャリッジ40に取り付けられている。
図1において、47はリボンガイドであって、後述する
インクリボン57と直交するように、ヘッド45よりも
わずかに高く位置付けられて、キャリッジ40に植設さ
れている。
【0018】48はプラテンであって、前記ガイド部材
30の凸条体30b上に揺動自在に載置されるように、
左右の側板3,4間に支持されている。このプラテン4
8の上面は、ガイド部材30の上面と同じ高さに位置付
けられ、前記ヘッド45が対接している。
【0019】図1および図2(a)において、ベース板
2の前端部の中央には、記録紙検出用のセンサ49が設
けられている。このセンサ49のアクチュエータ49a
の上端は、フィードローラ20の上端よりもわずかに高
く位置付けられているとともに、フィードローラ20の
上端よりもわずかに後方(矢印Aと反対方向)に位置付
けられている。
【0020】次に、図5および図6に基づいてインクリ
ボンカセットについて説明する。図5において、50は
インクリボンカセットであって、このインクリボンカセ
ット50はリボン供給部51とリボン巻取部52とから
なり、これらリボン供給部51とリボン巻取部52とが
分離、合体自在とした点に特徴を有している。
【0021】すなわち、リボン供給部51とリボン巻取
部52には、それぞれ密閉状の供給部側ケース53と巻
取部側ケース54とが備えられ、これら両ケース53,
54の対接する側面には、同図(a)において上下方向
に延在する同図(b)に示す係合凹部55と係合凸部5
6が設けられている。
【0022】したがって、同図(c)に示すように、こ
れら両ケース53,54とを互いに上下方向に摺動させ
ることにより、係合凹部55と係合凸部56との係合と
解除が可能とされ、両ケース53,54の結合が分離で
きるように構成されている。また、これら両ケース5
3,54の対接する側面には、同図(b)に示すよう
に、開口53a,54aが設けられている。
【0023】供給部側ケース53内には、インクリボン
57が巻回された略円筒状の供給リール58が回転自在
に支持され、この供給リール58の内周部には、軸線方
向に延在する一対の係合溝58a,58aが設けられて
いる。巻取部側ケース54内には、インクリボン57が
巻き取られる略円筒状の巻取リール59が回転自在に支
持され、この巻取リール59の内周部には、軸線方向に
延在する一対の係合溝59a,59aが設けられてい
る。
【0024】インクリボン57は両ケース53,54の
開口53a,54aを通って供給リール58と巻取りリ
ール59との間に張架され、供給部側ケース53内に立
設された2本のガイドピン60a,60bおよび巻取部
側ケース54内の3本のガイドピン61a,61b,6
1cに掛け渡されている。
【0025】また、供給部側ケース53の上部の一端お
よび下部の中央には凹部62,63が設けられ、これら
凹部62,63には、突起62a,63aが突設されて
いる。また、図7に示すように、供給部側ケース53の
背面部の中央には、供給リール58に対応して円形の開
口64が穿設されているとともに、下部側には矩形の窓
64が穿設され、かつ上下の二隅には一対の小孔66,
66が穿設されている。図5に示すように、巻取部側ケ
ース54の上下部の一端には凹部67,68が設けら
れ、これら凹部67,68には、突起67a,68aが
突設されている。
【0026】図6において、インクリボン57には、イ
エロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3原色
のインク膜が間隔を隔てて形成されており、インク領域
70a,70b,70cがそれぞれ形成されている。こ
れらインク領域70a,70b,70c間には、黒色の
被検出部材としてのシール71A,71B,71Cが貼
着されている。
【0027】次に、図1,図7、図8、図9に基づい
て、リボン供給部51の供給部側ケース53の取付構造
を説明する。図1において、ベース板2の前端側の左端
部には、支持板75が立設され、図7に示すように、こ
の支持板75の中央には、略円形の嵌挿孔76が穿設さ
れ、この嵌挿孔76の外周の一部には、円弧状の切欠き
76aが設けられている。
【0028】また、この支持板75の上端の一端側と下
端の中央とには、先端に爪が設けられた一対の弾性係合
片77,77が支持板75から突設するようにして取り
付けられ、支持板75の上下の2隅には位置決め用の一
対のピン78,78が突設されている。79は発光、受
光素子からなるコ字状のセンサであって、支持板75の
下部に取り付けられている。
【0029】図8および図9において、81は補助支持
板であって、一対のディスタンスピン82a,82bを
介して支持板75と間隔を隔てて対向しており、この補
助支持板81には、手動操作用のギア84を回転自在に
支持するピン83が植設されている。86はリール軸で
あって、補助支持板81に植設された長軸85に回転自
在に支持されて支持板75の開口から突出し、上端部に
は前記ギア84と噛合するギア部86aが一体に形成さ
れている。
【0030】このリール軸86には、このリール軸86
と隙間を有してこのリール軸86を覆う略円筒状のハブ
87が一体に取り付けけられており、このハブ87の外
周部には軸方向に延在する一対の凸条体87a,87a
が設けられている。88はリール軸86に遊嵌されたド
ーナツ状の制動板であって、この制動板88の外周端の
一部には、断面がL字状の係合部88aが突設されてい
る。
【0031】この制動板88と、リール軸88のギア部
88aの端面には、フェルト材によって形成された摩擦
伝達部材89が介装されている。また、この制動板88
と、前記リール軸86およびハブ87の隙間との間に
は、圧縮コイルばね90が弾装され、この圧縮コイルば
ね90の弾発力によって、制動板88は摩擦伝達部材8
9を介してギア部88aの端面に圧接されている。
【0032】この制動板88は支持板75の嵌挿孔76
内に位置付けられているとともに、制動板88の係合部
88aが嵌挿孔76の切欠き76内に位置付けられてい
る。91はねじりコイルばねであって、一方の腕が制動
板88の係合部88aに掛けられ、他方の腕が前記ディ
スタンスピン82aに掛けられ、このねじりコイルばね
91のねじりモーメントによって、制動板88は図9中
時計方向に付勢されている。
【0033】図7に示すように、リボン供給部51の供
給部側ケース53の開口64にハブ87を係入させると
ともに、小孔66,66に位置決めピン78,78を係
入させ、弾性係合片77,77の爪を突起62a,63
aに係合させることにより、供給部側ケース53が支持
板75に取り付けられる。
【0034】このとき、ハブ87の凸条体87aがリー
ル58の係合溝58aに係合するので、リール58とリ
ール軸86とが一体的に回転する。同時に、センサ79
が窓65から供給部側ケース53内に臨み、発光、受光
素子がインクリボン57を挟むように位置付けられてい
る。
【0035】次に、図1および図2(a)に基づいて、
リボン巻取部52の巻取部側ケース54の取付構造を説
明する。図1において、ベース板2の右端側には、ブラ
ケットを介してインクリボン巻取り用のモータ95が固
定され、このモータ95のモータギア96には、大径ギ
アおよび小径ギアからなる減速ギア97が噛合し、この
減速ギア97には駆動ギア98が噛合している。
【0036】この減速ギア97の中央にはハブ99が突
設され、このハブ99は、ベース板2に立設された支持
板100の嵌挿孔(図示せず)を挿通して支持板100
の前面側に突出し、外周部には軸線方向に延在する一対
の凸条体99a,99aが設けられている。
【0037】図2(a)に示すように、支持板100の
上下には、先端に爪が形成された一対の弾性係合片10
1,102が設けられており、巻取部側ケース54の突
起67a,68a(図5参照)に弾性係合片101,1
02の爪を係合させることにより、巻取部側ケース54
が支持板100に装着される。
【0038】巻取部側ケース54の巻取りリール59の
内周部にハブ99が係入され、ハブ99の凸条体99a
が巻取りリール59の係合溝59aに係合するので、巻
取りリール59がハブ99と一体的に回転する。図1に
示すように、このようにして支持板100に装着された
巻取部側ケース54と上述した支持板75に装着された
供給部側ケース53とは、ヘッド45を挟むようにして
ベース板2の前端部の両側に位置付けられている。
【0039】両ケース53,54間に張架されたインク
リボン57は、ヘッド45を上昇させプラテン48から
離間させてヘッド45とプラテン48との間に挿入後、
ヘッド45をプラテン48に対接させることにより、図
4(b)に示すように、ヘッド45とプラテン48とに
挟持される。
【0040】次に、このような構成のシリアルヘッド型
記録装置の印写動作を説明する。シリアルヘッド型記録
装置1の電源をオンすると、図4(b)において、ヘッ
ド45が矢印D方向に上昇し、プラテン48から離間す
るとともに、キャリッジ走査用のモータ35が駆動し、
キャリッジ40が中央に位置付けられる。
【0041】図2(b)において、媒体搬送用のモータ
12が正方向に駆動され、駆動ギア25がモータギア1
3,減速ギア群14,中間ギア16,24を介して図中
反時計方向に回転する。駆動ギア25と軸26との間に
は、軸26に反時計方向のみの回転を伝達する一方向ク
ラッチが介装されているので、軸26も反時計方向に回
転し、図3において、ピックローラ27も反時計方向に
回転し、ホッパー10上に積載された記録紙5の内、最
下層の記録紙5がガイド部材30上に送り出される。
【0042】ガイド部材30とガイド板31との間を搬
送された記録紙5は、あらかじめヘッド45がD方向に
上昇してプラテン48から離間しているので、この間を
通り、フィードローラ20とピンチローラ21との間に
到達する前に、図2(a)に示すアクチュエータ49a
に接触し、センサ49によって検知される。
【0043】センサ49の検知に基づいて、図示を省略
した装置の制御装置では、図3において、記録紙5がフ
ィードローラ20とピンチローラ21との間に到達する
までモータ12を正方向に駆動させる。しかる後、図2
(b)において、モータ12を逆方向に駆動させると、
従動プーリ17は、モータギア13,減速ギア群14,
駆動ギア15,駆動プーリ15、ベルト18を介して時
計方向に回転する。
【0044】従動プーリ17と軸19との間には、軸1
9を時計方向のみに回転伝達する一方向クラッチが介装
されているので、軸19も時計方向に回転する。したが
って、図3においてフィードローラ20も時計方向に回
転するので、フィードローラ20とピンチローラ21と
によって前端部が挟持された記録紙5は、図1中矢印A
方向に搬送され、初期位置に位置付けられて停止する。
【0045】このとき、図2(b)において、駆動ロー
ラ25も図中時計方向に回転しているが、駆動ローラ2
5と軸26との間には、軸26を反時計方向のみに回転
伝達する一方向クラッチが介装されているので、軸26
には時計方向の回転が伝達されない。したがって、図3
において、ピックローラ27の回転が停止しているの
で、2枚目以降の記録紙5がガイド部材30側に送り出
されるようなことはない。
【0046】図1において、インクリボン巻取り用のモ
ータ95が駆動され、モータギア96,減速ギア97,
駆動ギア98を介してハブ99が回転すると、図4
(b)において、リボン巻取部52の巻取りリール59
が回転するので、インクリボン57が矢印B方向に走行
する。
【0047】このとき、図8において、インクリボン5
7の矢印B方向の走行により、供給リール58が回転
し、これと一体的に供給リール軸86が回転し、摩擦伝
達部材89を介して、制動板88が図9(a)に示すよ
うに、ねじりコイルばね91のねじりモーメントに抗し
て図中反時計方向に回動する。
【0048】制動板88の係合部88aが嵌挿孔76の
切欠き76aの上端に係止されると、図8において、摩
擦伝達部材89と供給リール軸86のギア部86aとの
間に滑りが生じ、供給リール軸86が回転するので、イ
ンクリボン57は適宜のテンションが付与された状態で
矢印B方向に走行し、インクリボン57に弛みが発生し
ない。
【0049】図6において、センサ79によってシール
71Aを検出することにより、プラテン48上に、イン
クリボン57上のイエローの領域70aが位置付けら
れ、いわゆるイエロー(Y)の頭出しが完了するので、
モータ95が停止し、インクリボン57も走行を停止す
る。
【0050】このとき、センサ79が支持板75に取り
付けられ固定された状態となっているので、従来のよう
に移動するキャリッジ40に取り付けられ、移動時にセ
ンサの位置ずれを起こしていたときと比較して、検出の
精度が向上する。また、センサ79の取付位置が、収納
空間に制約があったキャリッジ内ではないので、精度の
低い反射型ではなく、透過型のセンサを使用できるの
で、これによっても検出の精度が向上する。
【0051】また、モータ95が停止し、インクリボン
57も走行を停止したときに、インクリボン57に多少
の弛みが発生したとしても、図9(b)に示すように、
制動板88がねじりコイルばね91のねじりモーメント
によって、切欠き76aの範囲内を図中時計方向に回動
する。したがって、図8において、摩擦伝達部材を介し
て供給リール軸86も同じ方向に回転し、インクリボン
57が矢印C方向に引っ張られるので弛みが除去され
る。
【0052】図1において、キャリッジ搬送用のモータ
35を正方向に駆動させ、キャリッジ40を右端側に位
置付け、図3において、ヘッド45を矢印E方向に下降
させ、ヘッド45とプラテン48とで記録紙5を挟持す
る。モータ35を逆方向に駆動させ、図1中キャリッジ
40を矢印C方向に移動させながら、インクリボン57
のイエローを記録紙5に印写する。
【0053】キャリッジ40が左端に位置付けられる
と、モータ35が駆動を停止し、ヘッド45が上昇し、
モータ35が正方向に駆動され、キャリッジ40が右端
に位置付けられると停止する。
【0054】インクリボン巻取り用のモータ95が駆動
され、インクリボン57が矢印B方向に走行し、図6に
おいて、センサ79によってシール71Bが検出される
ことにより、プラテン48上に、インクリボン57上の
マゼンタ(M)の頭出しが完了するので、モータ95が
停止し、インクリボン57も走行を停止する。上述した
動作と同様に、ヘッド45を下降させ、キャリッジ40
を矢印C方向に移動させることにより、インクリボン5
7のマゼンタを記録紙5上に印写する。
【0055】同様に、インクリボン57のシアン(C)
を記録紙5上に印写したら、モータ12を逆方向に所定
量駆動させることにより、記録紙5が矢印A方向に所定
量搬送される。この後、上述した動作を繰り返すことに
より、インクリボン57のイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)の印写が順次行われる。
【0056】ここで、供給リール58と巻取りリール5
9との間にインクリボン57に弛みや詰まりが発生した
場合には、図9(b)において、手動操作用のギア84
を強制的に図中反時計方向に回転させる。
【0057】図8において、摩擦伝達部材89とリール
軸86のギア部86aとの間に滑りが発生するので、図
9(b)において、リール軸86が時計方向に回転させ
られ、インクリボン57が矢印C方向に引っ張られるの
で、弛みや詰まりが除去される。
【0058】また、印写動作が終了したら、図4(b)
において、巻取部側ケース54を支持板100から取り
外し、上述した動作と同様に、図9(b)においてギア
84を反時計方向に回転させることにより、両ケース5
3,54から引き出されたインクリボン57が供給リー
ル58に巻き戻される。
【0059】供給側ケース53を支持板75から取り外
し、図4(c)に示すように、両ケース53,54を対
接させ、両ケースの係合凹部55と係合凸部56とを係
合させ、両ケース53,54を互いに上下に摺動させる
ことにより、同図(a)に示すように、両ケース53,
54とが合体する。このように、印写終了後に、インク
リボンカセット50を装置1から取り外したときに、イ
ンクリボン57を巻き取って両ケース53,54を合体
させておくことができるので、使い勝手が向上する。
【0060】また、インクリボンカセット50を供給部
側ケース53と巻取部側ケース54とを分離、合体自在
としたことにより、これら両ケース53,54との装置
1への装着位置を自由に選択できるので、設計に自由度
が増すとともに、装置1の収納空間を有効に利用できる
ため装置の小型化を図ることができる。
【0061】また、リボン供給部51とリボン巻取部5
2とを、装置1の両端側に位置付けて、キャリッジ40
にこれらリボン供給部51およびリボン巻取部52を搭
載しないことにより、矢印B−C方向に移動するキャリ
ッジ40の高さ方向の寸法を小さくすることができ、装
置1の小型化が図られる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、インクリボンの供給リールと巻取りリール
との装着位置を自由に選択できるので、設計に自由度が
増すとともに、装置の収納空間を有効に利用できるため
装置の小型化を図ることができる。
【0063】また、請求項2に係る発明によれば、装置
が小型化される。
【0064】また、請求項3に係る発明によれば、検出
の精度が向上する。
【0065】また、請求項4に係る発明によれば、イン
クリボンの弛みを強制的に除去することができるととも
に、インクリボンの詰まりを除去することができる。ま
た、印写終了後、供給部から引き出されたインクリボン
を供給部に巻き戻すことができるので、供給部と巻取部
とを装置から取り外した後の使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るシリアルヘッド型記録装置の平
面図である。
【図2】 本発明に係るシリアルヘッド型記録装置を示
し、同図(a)は正面図、同図(b)は側面図である。
【図3】 図1におけるIII-III 線断面図である。
【図4】 本発明に係るシリアルヘッド型記録装置にお
いて、インクリボンを供給リールから巻取りリールに引
き出した状態の要部を示し、同図(a)は一部を破断し
て示す平面図、同図(b)は正面図である。
【図5】 本発明に係るシリアルヘッド型記録装置にお
けるインクリボンカセットを示し、同図(a)は正面
図、同図(b)は同図(a)におけるV(b)-V(b)
線断面図、同図(c)は供給部と巻取部とを分離してい
る状態を示す。
【図6】 本発明に係るシリアルヘッド型記録装置にお
いて、インクリボンを引き出した状態の正面図である。
【図7】 本発明に係るシリアルヘッド型記録装置にお
いて、供給部の取付構造を分解して示す斜視図である。
【図8】 図2(a)におけるVIII-VIII 線断面図であ
る。
【図9】 図8におけるVIIII 矢視図であって、同図
(a)はインクリボンが巻取りリールに巻き取られてい
る状態を示し、同図(b)はインクリボンの弛みが除去
される状態を示す。
【符号の説明】
1…シリアルヘッド型記録装置、5…記録紙、12…媒
体搬送用のモータ、17…従動ローラ、19,26…
軸、20…フィードローラ、21…ピンチローラ、27
…ピックローラ、35…キャリッジ搬送用のモータ、4
0…キャリッジ、45…ヘッド、48…プラテン、50
…インクリボンカセット、51…リボン供給部、52…
リボン巻取部、53…供給部側ケース、54…巻取部側
ケース、55…係合凹部、56…係合凸部、57…イン
クリボン、58…供給リール、59…巻取りリール、7
0a,70b,70c…インク領域、71A,71B,
71C…シール、84…主動操作用のギア、86…リー
ル軸、88…制動板、89…摩擦伝達部材、90…圧縮
コイルばね、91…ねじりコイルばね。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神山 和彦 東京都目黒区下目黒二丁目2番3号 株式 会社田村電機製作所内 (72)発明者 中山 豊 東京都目黒区下目黒二丁目2番3号 株式 会社田村電機製作所内 Fターム(参考) 2C068 AA01 AA06 EE59 EE77 EE98 KK14 KK17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクリボンが巻回された供給リール
    と、この供給リールのインクリボンを巻き取る巻取りリ
    ールとからなるインクリボンカセットであって、前記供
    給リールと巻取りリールとをそれぞれ個別のケースに収
    納し、これら両ケースを分離、合体自在としたことを特
    徴とするインクリボンカセット。
  2. 【請求項2】 媒体の搬送方向と直交する方向にヘッド
    を走査させ、インクリボンを介して媒体に印写するシリ
    アルヘッド型印字装置において、前記インクリボンを供
    給する供給部と、この供給部から供給されたインクリボ
    ンを巻き取る巻取部とを分離し、これら供給部と巻取部
    とを前記ヘッドの走査方向の両端側に位置付けたことを
    特徴とするシリアルヘッド型記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のシリアルヘッド型記録装
    置において、前記インクリボン上に、複数のインク領域
    と、これらインク領域間に被検出部とを設け、この被検
    出部を検出する検出部を装置本体側に設けたことを特徴
    とするシリアルヘッド型記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のシリアルヘッド型記録装
    置において、前記供給部を装着する部位に手動の巻取り
    手段を設けたことを特徴とするシリアルヘッド型記録装
    置。
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