JP2001027858A - 加熱装置、像加熱装置および画像形成装置 - Google Patents

加熱装置、像加熱装置および画像形成装置

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JP2001027858A
JP2001027858A JP11200159A JP20015999A JP2001027858A JP 2001027858 A JP2001027858 A JP 2001027858A JP 11200159 A JP11200159 A JP 11200159A JP 20015999 A JP20015999 A JP 20015999A JP 2001027858 A JP2001027858 A JP 2001027858A
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heating device
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fixing
nip portion
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Takao Kume
隆生 久米
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Abstract

(57)【要約】 【課題】相互圧接してニップ部Nを形成する加熱部材1
0と加圧部材30を有し、前記ニップ部Nで被加熱部材
Pを挟持搬送して加熱する加熱装置100に関して、該
加熱装置をワックスを内包したトナーを用いた画像の加
熱定着装置とした場合においてもトナーブリスターの発
生しないオンデマンド定着を実現すること。 【解決手段】前記ニップ部Nの加圧力をニップ部Nの幅
中心Ncを通る法線Yに対して被加熱部材搬送方向下流
側にオフセットさせたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相互圧接してニッ
プ部を形成する加熱部材と加圧部材を有し、前記ニップ
部で被加熱部材を挟持搬送して加熱する加熱装置、ある
いは像加熱装置、及び前記加熱装置あるいは像加熱装置
を備えた電子写真装置・静電記録装置などの画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】便宜上、複写機・プリンタ等の画像形成
装置に具備させる、トナー画像を被記録材に加熱定着さ
せる定着装置を例にして説明する。
【0003】画像形成装置において、電子写真プロセス
・静電記録プロセス・磁気記録プロセス等の適宜の画像
形成プロセス手段部で被記録材(転写材シート・エレク
トロファックスシート・静電記録紙・OHPシート・印
刷用紙・フォーマット紙など)に転写方式あるいは直接
方式にて形成担持させた目的の画像情報の未定着画像
(トナー画像)を被記録材面に永久固着画像として加熱
定着させる定着装置としては熱ローラ方式の装置が広く
用いられていた。近時はクイックスタートや省エネルギ
ーの観点から、オンデマンド定着を実現するフィルム加
熱方式(ベルト加熱方式)の装置が実用化されている。
また電磁誘導加熱方式の装置も提案されている。
【0004】a)熱ロ−ラ方式の定着装置 これは、加熱部材としての定着ローラ(加熱ロ−ラ)と
加圧部材としての加圧ローラとの圧接ローラ対を基本構
成とし、該ローラ対を回転させ、該ローラ対の相互圧接
部である定着ニツプ部に画像定着すべき未定着トナー画
像を形成担持させた被記録材を導入して扶持搬送させ
て、定着ローラの熱と、定着ニツプ部の加圧力にて未定
着トナー画像を録材面に熱圧定着させるものである。定
着ローラは、一般に、アルミニウムの中空金属ロ−ラを
基体(芯金)とし、その内空に熱源としてのハロゲンラ
ンプを挿入配設してあり、ハロゲンランプの発熱で加熱
され、外周面が所定の定着温度に維持されるようにハロ
ゲンランプヘの通電が制御されて温調される。
【0005】特に、最大4層のトナー画像層を十分に加
熱溶融させて混色させる能力を要求される、フルカラー
の画像形成を行う画像形成装置の定着装置としては、定
着ローラの芯金を高い熱容量を有するものにし、またそ
の芯金外周にトナー画像を包み込んで均一に溶融するた
めのゴム弾性層を具備させ、そのゴム弾性層を介してト
ナー画像の加熱を行っている。また、加圧ローラ内にも
熱源を具備させて加圧ローラも加熱・温調する構成にし
たものもある。
【0006】b)フィルム加熱方式の定着装置 フィルム加熱方式の定着装置は、例えば特開昭63−3
13182号公報・特開平2−157878号公報・特
開平4−44075号公報・特開平4−204980号
公報等に提案されている。
【0007】即ち、加熱体としての一般にセラミックヒ
ータと、加圧部材としての加圧ローラとの間に耐熱性フ
ィルム(定着フィルム)を挟ませてニツプ部を形成さ
せ、該ニツプ部のフィルムと加圧ローラとの間に画像定
着すべき未定着トナー画像を形成担持させた被記録材を
導入してフィルムと一緒に扶持搬送させることでニツプ
部においてセラミックヒータの熱をフィルムを介して被
記録材に与え、またニツプ部の加圧力にて未定着トナー
画像を被記録材面に熱圧定着させるものである。
【0008】このフィルム加熱方式の定着装置は、セラ
ミックヒータ及びフィルムとして低熱容量の部材を用い
てオンデマンドタイプの装置を構成することができ、画
像形成装置の画像形成実行時のみ熱源としてのセラミッ
クヒータに通電して所定の定着温度に発熱させた状態に
すればよく、画像形成装置の電源オンから画像形成実行
可能状態までの待ち時間が短く(クイックスタート
性)、スタンバイ時の消費電力も大幅に小さい(省電
力)等の利点がある。
【0009】C)電磁誘導加熱方式の定着装置 実開昭51−109739号公報には、磁束により加熱
部材としての定着ローラに電流を誘導させてジュール熱
によって発熱させる誘導加熱定着装置が開示されてい
る。これは、誘導電流の発生を利用することで直接定着
ローラを発熱させることができて、ハロゲンランプを熱
源として用いた熱ローラ方式の定着装置よりも高効率の
定着プロセスを達成している。
【0010】しかしながら、磁場発生手段としての励磁
コイルにより発生した交番磁束のエネルギーが定着ロー
ラ全体の昇温に使われるため放熱損失が大きく、投入エ
ネルギーに対する定着エネルギーの密度が低く効率が悪
いという欠点があった。そこで、定着に作用するエネル
ギーを高密度で得るために発熱体である定着ローラに励
磁コイルを接近させたり、励磁コイルの交番磁束分布を
定着ニツプ部近傍に集中させたりして、高効率の定着装
置が考案された。
【0011】図13に、励磁コイルの交番磁束分布を定
着ニツプに集中させて効率を向上させた電磁誘導加熱方
式の定着装置の一例の概略構成を示した。
【0012】10は電磁誘導発熱層(導電体層、磁性体
層、抵抗体層)を有する、電磁誘導発熱性の加熱回転体
としての円筒状の定着フィルムである。
【0013】16は横断面略半円弧状樋型のフィルムガ
イド部材であり、円筒状定着フィルム10はこのフィル
ムガイド部材16の外側にルーズに外嵌させてある。
【0014】15はフィルムガイド部材16の内側に配
設した磁場発生手段であり、励磁コイル18と型の磁性
コア(芯材)17とからなる。
【0015】30は弾性加圧ローラであり、定着フィル
ム10を挟ませてフィルムガイド部材16の下面と所定
の圧接力をもって所定幅の定着ニツプ部Nを形成させて
相互圧接させてある。上記磁場発生手段15の磁性コア
17は定着ニツプ部Nに対応位置させて配設してある。
【0016】加圧ローラ30は駆動手投Mにより矢示の
反時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ30の回
転駆動による該加圧ローラ30と定着フィルム10の外
面との摩擦力で定着フィルム10に回転力が作用して、
該定着フィルム10がその内面が定着ニツプ部Nにおい
てフィルムガイド部材16の下面に密着して摺勤しなが
ら矢示の時計方向に加圧ローラ30の回転周速度にほぼ
対応した周速度をもってフィルムガイド部材16の外回
りを回転状態になる(加圧ローラ駆動方式)。
【0017】フィルムガイド部材16は、定着ニツプ部
への加圧、磁場発生手段15としての励磁コイル18と
磁性コア17の支持、定着フィルム10の支持、該フィ
ルム10の回転時の搬送安定性を図る役目をする。この
フィルムガイド部材16は磁束の通過を妨げない絶縁性
の印材であり、高い荷重に耐えられる材料が用いられ
る。
【0018】励磁コイル18は不図示の励磁回路から供
給される交番電流によって交番磁束を発生する。交番磁
束は定着ニツプ部Nの位置に対応しているE型の磁性コ
ア17により定着ニツプ部Nに集中的に分布し、その交
番磁束は定着ニツプ部Nにおいて定着フィルム10の電
磁誘導発熱層に渦電流を発生させる。この渦電流は電磁
誘導発熱層の固有抵抗によって電磁誘導発熱層にジュー
ル熱を発生させる。
【0019】この定着フィルム10の電磁誘導発熱は交
番磁束を集中的に分布させた定着ニツプ部Nにおいて集
中的に生じて定着ニツプ部Nが高効率に加熱される。
【0020】定着ニツプ部Nの温度は、不図示の温度検
知手段を含む温調系により励磁コイル18に対する電流
供給が制御されることで所定の温度が維持されるように
温調される。
【0021】而して、加圧ローラ30が回転駆動され、
それに伴って円筒状の定着フィルム10がフィルムガイ
ド部材16の外回りを回転し、励磁回路から励磁コイル
18への給電により上記のように定着フィルム10の電
磁誘導発熱がなされて定着ニツプ部Nが所定の温度に立
ち上がって温調された状態において、不図示の画像形成
手投部から搬送された未定着トナー画像tが形成された
被記録材Pが定着ニツプ部Nの定着フィルム10と加圧
ローラ30との間に画像面が上向き、即ち定着フィルム
面に対向して導入され、定着ニツプ部Nにおいて画像面
が定着フィルム10の外面に密着して定着フィルム10
と一緒に定着ニツプ部Nを扶持搬送されていく。この定
着ニツプ部Nを定着フィルム10と一緒に被記録材Pが
扶持搬送されていく過程において定着フィルム10の電
磁誘導発熱で加熱されて被記録材P上の未定着トナー画
像tが加熱定着される。被記録材Pは定着ニツプ部Nを
通過すると回転定着フィルム10の外面から分離して排
出搬送されていく。
【0022】d)トナー カラ−画像形成装置において顕画剤として用いるトナー
に、混色性を高めるため、軟化点が低く、かつ溶融粘度
の低いシャープメルトなノンマグトナー(非磁性)トナ
ーがある。このようなトナーを使用した場合には、前記
a)、b)、c)のような定着装置において加熱部材と
しての定着ローラや定着フィルムヘのトナーの高温オフ
セットが発生しやすくなる。ここで、高温オフセットを
防止するためには、トナー離型性を高めるための離型剤
としてシリコーンオイルを加熱部材に供給塗布すること
が必要であるが、このような離型剤を用いた場合には、
ユーザメンテナンスを煩雑なものにすると同時に輸送
時、運搬時のオイル漏れのおそれや、OHT(オーバー
ヘッドトランスペアレンシー)の触手感の悪化を招くよ
うになる。
【0023】溶融粘度の高いトナーの場合にはオイルは
不要であるが、混色性が低く、ピクチヤー画像の鮮明度
が悪くなり、かつOHTの光透過性が悪く、暗いOHT
投影像しか得られない。
【0024】一方、オイルレス化を計るために、シャー
プメルトトナーの中に予め離型剤として溶融粘度と分子
量がトナー母体樹脂より小さいワックス、パラフイン等
の離型剤を内添した重合法によるトナーを用がある。
【0025】図14はそのような重合トナーtの構造模
型図である。この重合トナーtは製造法上球形となる。
t3にエステル系ワックスを内包した重合トナーtのコ
ア、t2にスチレンーブチルアクリレートにて形成され
た樹脂層、tlはスチレンーポリエステルにて形成され
た離型層である。このようなコアt3、樹脂層t2及び
離型層tlを備えた重合トナーtの比重は約1.05で
ある。なお、このような重合トナーtが3層構成となっ
ている理由は、コアt3にワックスを内包することで定
着工程でのオフセット防止効果が得られ、また離型層t
lに樹脂層t2を設けることによって帯電効率のアップ
を因っているためである。また、実際に使用時にはトリ
ボ安定化のためにオイル処理したシリカを外添してい
る。さらに、定着装置の加熱部材及び加圧部材の表層に
PFAやFEP等の離型層を設けることにより、定着装
置の離型効果を高めた構成でのオイルレス化を計ること
も可能である。しかし、こうような構成をとる定着装置
に於いては、定着性を確保するためには、十分な熱と圧
力を加える必要がある。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の定着装置においては、定着ニップ部でトナーからの
ワックスが圧力によってトナー表面に出て来れず、トナ
ーと被記録紙の間で離型剤の役目をしてしまい気泡のよ
うに火脹れした定着不良(トナーブリスター)を発生し
てしまうのであった。
【0027】そこで本発明の目的は、この種の加熱装置
において、ワックスを内包したトナーを用いた画像の加
熱定着においてもトナーブリスターの発生しないオンデ
マンド定着等を実現することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする加熱装置、像加熱装置および画像形成装置であ
る。
【0029】(1)相互圧接してニップ部を形成する加
熱部材と加圧部材を有し、前記ニップ部で被加熱部材を
挟持搬送して加熱する加熱装置において、前記ニップ部
内の被加熱部材搬送方向における圧力分布が上流側より
も下流側が大きい分布形態であることを特徴とする加熱
装置。
【0030】(2)相互圧接してニップ部を形成する加
熱部材と加圧部材を有し、前記ニップ部で被加熱部材を
挟持搬送して加熱する加熱装置において、前記ニップ部
の加圧力をニップ部の被加熱部材搬送方向上流側に対し
て下流側にオフセットさせることを特徴とする加熱装
置。
【0031】(3)相互圧接してニップ部を形成する加
熱部材と加圧部材を有し、前記ニップ部で被加熱部材を
挟持搬送して加熱する加熱装置において、前記ニップ部
の加圧力をニップ部の幅中心に対して被加熱部材搬送方
向下流側にオフセットさせることを特徴とする加熱装
置。
【0032】(4)相互圧接してニップ部を形成する加
熱部材と加圧部材を有し、前記ニップ部で被加熱部材を
挟持搬送して加熱する加熱装置において、前記ニップ部
の加圧力をニップ部の幅中心を通る法線に対して被加熱
部材搬送方向下流側にオフセットさせることを特徴とす
る加熱装置。
【0033】(5)加熱部材と加圧部材は加熱回転体と
加圧回転体であることを特徴とする(1)乃至(4)の
何れか1つに記載の加熱装置。
【0034】(6)加熱部材は円筒状フィルムからなる
ことを特徴とする(1)乃至(5)の何れか1つに記載
の加熱装置。
【0035】(7)加熱部材と加圧部材は弾性体層と表
面離型層を備えたことを特徴とする(1)乃至(6)の
何れか1つに記載の加熱装置。
【0036】(8)熱源はAC電圧源により流れる電流
によって発生するエネルギーとすることを特徴とする
(1)乃至(7)の何れか1つに記載の加熱装置。
【0037】(9)熱源はセラミックヒータからなるこ
とを特徴とする請求項1乃至8の何れか1つに記載の加
熱装置。
【0038】(10)熱源は電磁誘導発熱性部材からな
ることを特徴とする(1)乃至(8)に記載の加熱装置
であることを特徴とする画像形成装置。
【0039】(11)被加熱部材が未定着トナー像を担
持した被記録材であり、ニップ部で挟持搬送されて加熱
加圧されることで、未定着トナー像が被記録材に定着す
ることを特徴とする(1)乃至(12)の何れか1つに
記載の加熱装置。
【0040】(12)トナーはワックスもしくはパラフ
ィン又はポリオレフィン類を含有し、重合法により製造
されたものであることを特徴とする(11)に記載の加
熱装置。
【0041】(13)加熱部材にはトナーのワックスが
溶融して供給されることを特徴とする(12)に記載の
加熱装置。
【0042】(14)(1)乃至(13)の何れか1つ
に記載の加熱装置を具備し、被記録材上に形成した画像
を加熱処理する像加熱装置。
【0043】(15)被記録材に画像を形成する画像形
成手段と、被記録材に形成した画像を加熱処理する像加
熱装置を具備し、該像加熱装置が(1)乃至(14)の
何れか1つに記載の加熱装置であることを特徴とする画
像形成装置。
【0044】<作 用>上記構成において、ニツプ部内
で被加熱部材突入時の圧力を軽減することで、ワックス
を内包したトナーを用いた画像の加熱定着の場合にあっ
ては、トナー内のワックスが容易にトナー表面に析出で
き離型剤としての層を形成することができる。また、ニ
ツプ部内で圧力が与えられているエリアに被記録材が到
達する頃にはトナーは十分溶融されているので、火脹れ
(トナーブリスタ−)のない良好な定着性を得ることが
できる。
【0045】
【発明の実施の形態】(第1の実施例) (1)画像形成装置例 図1は画像形成装置の一例の概略構成図である。本例の
画像形成装置は電子写真カラープリンタである。
【0046】101は有機感光体やアモルフアスシリコ
ン感光体でできた感光体ドラム(像担持体)であり、矢
示の反時計方向に所定のプロセススピード(周速度)で
回転駆動される。
【0047】感光体ドラム101はその回転過程で帯電
ローラ等の帯電装置102で所定の極性・電位の一様な
帯電処理を受ける。
【0048】次いでその帯電処理面にレーザ光学箱(レ
ーザスキャナー)110から出力されるレーザ光103
による、目的の画像情報の走査露光処理を受ける。レー
ザ光学箱110は不図示の画像読み取り装置等の画像信
号発生装置からの画像情報の時系列電気デジタル画素信
号に対応して変調(オン/オフ)したレーザ光103を
出力して回転感光体ドラム101面に走査露光する。こ
れにより回転感光体ドラム101面に露光した画像情報
に対応した静電画像が形成される。109はレーザ光学
箱110からの出力レーザ光を感光体ドラム101の露
光位置に偏向させるミラーである。
【0049】フルカラー画像形成の場合は、目的のフル
カラー画像の第1の色分解成分画像、例えばイエロー成
分画像についての走査露光・潜像形成がなされ、その潜
像が4色カラー現像装置104のうちのイエロー現像器
104Yの作動でイエロートナー画像として現像され
る。
【0050】そのイエロートナー画像は感光体ドラム1
01と中間転写体ドラム105との接触部(或いは近接
部)である1次転写部Tlにおいて中間転写体ドラム1
05の面に転写される。
【0051】中間転写体ドラム105面に対するトナー
画像転写後の回転感光体ドラム101面はクリーナ10
7により転写残りトナー等の付着残留物の除去を受けて
清掃される。
【0052】上記のような帯電・走査露光・現像・一次
転写・清掃のプロセスサイクルが、目的のフルカラー画
像の第2の色分解成分画像(例えばマゼンタ成分画像、
マゼンタ現像器104Mが作動)、第3の色分解成分画
像(例えばシアン成分画像、シアン現像器104Cが作
動)、第4の色分解成分画像(例えば黒成分画像、黒現
像器104BKが作動)の各色分解成分画像について順
次実行され、中間転写体ドラム105面にイエロートナ
ー画像・マゼンタトナー画像・シアントナー画像・黒ト
ナー画像の都合4色のトナー画像が順次重ねて転写され
て、目的のフルカラー画像に対応したカラートナー画像
が合成形成される。
【0053】ここで、本例の画像形成装置で使用のトナ
ーは、前述した図13のトナーのようにワックス等の低
軟化物質を含有させた、軟化点が低く、かつ溶融粘度も
低いシャ−プメルトな重合法トナーである。
【0054】中間転写体ドラム105は、金属ドラム上
に中抵抗の弾性層と高抵抗の表層を有するもので、感光
体ドラム101に接触して或いは近接して感光体ドラム
101と略同じ周速度で矢示の時計方向に回転駆動さ
れ、中間転写体ドラム105の金属ドラムにバイアス電
位を与えて感光体ドラム101との電位差で感光体ドラ
ム101側のトナー画像を前記中間転写体ドラム105
面側に転写させる。
【0055】上記の回転中間転写体ドラム105面に合
成形成されたカラートナー画像は、前記回転中間転写体
ドラム105と転写ローラ106との接触ニツプ部であ
る二次転写部T2において、前記二次転写部T2に不図
示の給紙部から所定のタイミングで送り込まれた被記録
材Pの面に転写されていく。転写ローラ106は被記録
材Pの背面からトナーと逆極性の電荷を供給することで
中間転写体ドラム105面側から被記録材P側へ合成カ
ラートナー画像を順次に一括転写する。
【0056】二次転写部T2を通過した被記録材Pは中
間転写体ドラム105の面から分離されて像加熱装置と
しての定着装置(定着器)100へ導入され、未定着ト
ナー画像の加熱定着処理を受けてカラー画像形成物とし
て機外の不図示の排紙トレーに排出される。定着装置1
00については次の(2)項で詳述する。
【0057】被記録材Pに対するカラートナー画像転写
後の回転中間転写体ドラム105はクリーナ108によ
り転写残りトナー・紙粉等の付着残留物の除去を受けて
清掃される。このクリーナ108は常時は中間転写体ド
ラム105に非接触状態に保持されており、中間転写体
ドラム105から被記録材Pに対するカラートナー画像
の二次転写実行過程において中間転写体ドラム105に
接触状態に保持される。
【0058】また転写ローラ106も常時は中間転写体
ドラム105に非接触状態に保持されており、中間転写
体ドラム105から被記録材Pに対するカラートナー画
像の二次転写実行過程において中間転写体ドラム105
に被記録材Pを介して接触状態に保持される。
【0059】本例装置は、白黒画像などモノカラー画像
のプリントモードも実行できる。また両面画像プリント
モード、或いは多重画像プリントモードも実行できる。
【0060】両面画像プリントモードの場合は、像加熱
装置100を出た1面目画像プリント済みの被記録材P
は不図示の再循環搬送機構を介して表裏反転されて再び
二次転写部T2へ送り込まれて2面に対するトナー画像
転写を受け、再度、像加熱装置100に導入されて2面
に対するトナー画像の定着処理を受けることで両面画像
プリントが出力される。
【0061】多重画像プリントモードの場合は、像加熱
装置100を出た1回目画像プリント済みの被記録材P
は不図示の再循環搬送機構を介して表裏反転されずに再
び二次転写部T2へ送り込まれて1回目画像プリント済
みの面に2回目のトナー画像転写を受け、再度、像加熱
装置100に導入されて2回目のトナー画像の定着処理
を受けることで多重画像プリントが出力される。
【0062】(2)定着装置100 本例において加熱装置(像加熱装置)としての定着装置
100は電磁誘導加熱方式の装置である。図2は本例の
定着装置100の要部の横断側面模型図、図3は要部の
正面模型図、図4は要部の縦断模型図である。
【0063】本例装置100は前述した図12の定着装
置と同様に、円筒状の電磁誘導発熱性の定着フィルム
(ベルト)を用いた、加圧ローラ駆動方式、電磁誘導加
熱方式の装置である。図12の装置と共通の構成部材・
部分には同一の符号を付して再度の説明を省略する。
【0064】磁場発生手段は磁性コア17a・17b・
17c及び励磁コイル18からなる。
【0065】磁性コア17a・17b・17cは高透磁
率の部材であり、フエライトやパーマロイ等といったト
ランスのコアに用いられる材料がよく、より好ましくは
100kHz以上でも損失の少ないフエライトを用いる
のがよい。
【0066】励磁コイル18には給電部18a・18b
(図5)に励磁回路27を接続してある。この励磁回路
27は20kHzから500kHzの高周波をスイッチ
ング電源で発生できるようになっている。励磁コイル1
8は励磁回路27から供給される交番電流(高周波電
流)によって交番磁束を発生する。
【0067】16a,16bは横断面略半円弧状樋型の
フィルムガイド部材(ベルトガイド部材)であり、開口
側を互いに向かい合わせて略円柱体を構成し、外側に円
筒状の電磁誘導性発熱ベルトである定着ベルト10をル
ーズに外嵌させてある。
【0068】前記フィルムガイド部材16aは、磁場発
生手段としての磁性コア17a・17b・17cと励磁
コイル18を内側に保持している。
【0069】また、フィルムガイド部材16aには、図
2において紙面垂直方向を長手とする良熱伝導部材40
が定着ニツプ部Nの加圧ローラ30との対向面側で、定
着フィルム10の内側に配設してある。
【0070】本例においては、良熱伝導性部材40にア
ルミニウムを用いている。この良熱伝導部材40は熱伝
導率kがk=0.57[cal/cm・sec・de
g.]であり、厚さ1[mm]である。
【0071】また、良熱伝導部材40は磁場発生手段で
ある励磁コイル18と磁性コア17a・17b・17c
から発生する磁場の影響を受けないように、この磁場の
外に配設してある。具体的には、良熱伝導部材40を励
磁コイル18に対して磁性コア17cを隔てた位置に配
設し、励磁コイル18による磁路の外側に位置させて良
熱伝導部材40に影響を与えないようにしている。
【0072】22はフィルムガイド部材16bの内面平
面部に当接させて配設した横長の加圧用剛性ステイであ
る。
【0073】19は磁性コア17a・17b・17c及
び励磁コイル18と加圧用剛性ステイ22の間を絶縁す
るための絶縁部材である。
【0074】フランジ部材23a・23bはフィルムガ
イド部材16a、16bのアセンブリの左右両端部に外
嵌し、前記左右位置を固定しつつ回転自在に取り付け、
定着フィルム10の回転時に前記定着フィルム10の端
部を受けて定着フィルムのフィルムガイド部材長手に沿
う寄り移動を規制する役目をする。
【0075】加圧部材としての加圧ローラ30は、芯金
30aと、前記芯金周りに同心一体にローラ状に成形被
覆させた、シリコーンゴム・フツ素ゴム・フツ素樹脂な
どの耐熱性・弾性材層30bとで構成されており、芯金
30aの両端部を装置の不図示のシヤーシ側板金間に回
転自由に軸受け保持させて配設してある。更に外周表面
に離型層を設けることもできる。
【0076】加圧用剛性ステイ22の両端部と装置シヤ
ーシ側のバネ受け部材29a・29bとの間にそれぞれ
加圧バネ25a・25bを縮設することで加圧用構成ス
テイ22に押し下げ力を作用させている。これによりフ
ィルムトガイド部材16aの下面と加圧ローラ30の上
面とが定着ベルト10を挟んで圧接して所定幅の定着ニ
ップ部Nが形成される。
【0077】加圧バネ25a・25bの加重としては、
軽量すぎるとOHTの透過性が悪くなり、重量すぎると
トルクUPによるメカ的障害を引き起こしてしまうた
め、10〜40kgfの範囲が良く、好ましくは15〜
25kgfの範囲の加圧力が良い。
【0078】加圧ローラ30は駆動手段Mにより矢示の
反時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ30の回
転駆動による前記加圧ローラ30と定着フィルム面との
摩擦力で定着フィルム10に回転力が作用し、前記定着
フィルム10がその内面が定着ニップNにおいて良熱伝
導部材40の下面に密着して摺勤しながら矢示の時計方
向に加圧ローラ30の回転周速度にほぼ対応した周速度
をもってフィルムガイド部材16a、16bの外回りを
回転状態になる。
【0079】この場合、定着ニップ部Nにおける良熱伝
導部材40の下面と定着フィルム10の内面との相互摺
動摩擦力を低減化させるために定着ニップ部Nの良熱伝
導部材40の下面と定着フィルム10の内面との間に耐
熱性グリスなどの潤滑剤を介在させる、あるいは良熱伝
導性部材40の下面を潤滑部材41で被覆することもで
きる。これは、良熱伝導部材40としてアルミニウムを
用いた場合のように表面滑り性が材質的によくない或い
は仕上げ加工を簡素化した場合に、摺動する定着フィル
ム10に傷をつけて定着フィルム10の耐久性が悪化し
てしまうことを防ぐものである。
【0080】良熱伝導部材40は長手方向の温度分布を
均一にする効果があり、例えば、小サイズ紙を通紙した
場合、定着フィルム10での非通紙部の熱量が、良熱伝
導部材40へ伝熟し、良熱伝導部材40における長手方
向の熱伝導により、非通紙部の熱量が小サイズ紙通紙部
へ伝熱される。これにより、小サイズ紙通紙時の消費電
力を低減させる効果も得られる。
【0081】また、図5に示すように、フィルムガイド
部材16aの局面に、その長手に沿い所定の間隔を置い
て凸リブ部16eを形成具備させ、フィルムガイド部材
16aの局面と定着フィルム10の内面との接触摺動抵
抗を低減させて定着フィルム10の回転負荷を少なくし
ている。このような凸リブ部はフィルムガイド部材16
bにも同様に形成具備することができる。
【0082】図6は交番磁束の発生の様子を模式的に表
したものである。磁束Cは発生した交番磁束の一部を表
す。磁性コア17a・17b・17cに導かれた交番磁
束Cは、磁性コア17aと磁性コア17bとの間、そし
て磁性コア17aと磁性コア17cとの間において定着
フィルム10の電磁誘導発熱層に渦電流を発生させる。
この渦電流は電磁誘導発熱層の固有抵抗によって電磁誘
導発熱層にジュール熱(渦電流損)を発生させる。ここ
での発熱量Qは電磁誘導発熱層を通る磁束の密度によっ
て決まり、図6のグラフような分布を示す。
【0083】図6のグラフは、縦軸が磁性コア17aの
中心を0とした角度θで表した定着ベルト10における
円周方向の位置を示し、横軸が定着フィルム10の電磁
誘導発熱層での発熱量Qを示す。ここで、発熱域Hは最
大発熱量をQとした場合、発熱量がQ/e以上の領域と
定義する。これは、定着に必要な発熱量が得られる領域
である。
【0084】この定着ニップ部Nの温度は、温度検知手
段26(図2)を含む温調系により励磁コイル18に対
する電流供給が制御されることで所定の温度が維持され
るように温調される。温度検出手段26は定着フィルム
10の温度を検知するサーミスタなどの温度センサであ
り、本例においては温度センサ26で測定した定着フィ
ルム10の温度情報をもとに定着ニップ部Nの温度を制
御するようにしている。
【0085】而して、定着フィルム10が回転し、励磁
回路27から励磁コイル18への給電により上記のよう
に定着フィルム10の電磁誘導発熱がなされて定着ニッ
プ部Nが所定の温度に立ち上がって温調された状態にお
いて、画像形成手段部から搬送された未定着トナー画像
tが形成された被記録材Pが定着ニップ部Nの定着フィ
ルム10と加圧ローラ30との間に画像面が上向き、即
ち定着フィルム面に対向して導入され、定着ニップ部N
において画像面が定着フィルム10の外面に密着して定
着フィルム10と一緒に定着ニップ部Nを扶持搬送され
ていく。この定着ニップ部Nを定着フィルム10と一緒
に被記録材Pが扶持搬送されていく過程において定着フ
ィルム10の電磁誘導発熱で加熱されて被記録材P上の
未定着トナー画像tが加熱定着される。被記録材Pは定
着ニップ部Nを通過すると回転定着フィルム10の外面
から分離して排出搬送されていく。被記録材上の加熱定
着トナー画像は定着ニップ部通過後、冷却して永久固着
像となる。
【0086】本例においては、図2に示すように、定着
フィルム10のこの発熱域H(図6)の対向位置に暴走
時の励磁コイル18への給電を遮断するため温度検知素
子であるサーモスイッチ50を配設している。
【0087】図7は本例で使用した安全回路の回路図で
ある。温度検知素子であるサーモスイッチ50は+24
VDC電源とリレースイッチ51と直列に接続されてお
り、サーモスイッチ50が切れると、リレースイッチ5
1への給電が遮断され、リレースイッチ51が動作し、
励磁回路27への給電が遮断されることにより励磁コイ
ル18への給電を遮断する構成をとっている。サーモス
イッチ50はOFF動作温度を220℃に設定した。
【0088】また、サーモスイッチ50は定着フィルム
10の発熱域Hに対向して定着フィルム10の外面に非
接触に配設した。サ−モスイッチ50と定着フィルム1
0との間の距離は略2mmとした。これにより、定着フ
ィルム10にサーモスイッチ50の接触による傷が付く
ことがなく、耐久による定着画像の劣化を防止すること
ができる。
【0089】本例によれば、装置故障による定着装置暴
走時、図12の定着装置のように定着ニップN部で発熱
する構成とは違い、定着ニップ部Nに紙が挟まった状態
で定着装置が停止し、励磁コイル18に給電が続けられ
定着フィルム10が発熱し続けた場合でも、紙が挟まっ
ている定着ニップ部Nでは発熱していないために紙が直
接加熱されることがない。また、発熱量が多い発熱域H
には、サーモスイッチ50が配設してあるため、サーモ
スイッチ50が220℃を感知して、サーモスイッチが
切れた時点で、リレースイッチ51により励磁コイル1
8への給電が遮断される。
【0090】本例によれば、紙の発火温度は約400℃
近辺であるため紙が発火することなく、定着フィルムの
発熱を停止することができる。
【0091】温度検知素子としてサーモスイッチのほか
に温度ヒューズを用いることもできる。
【0092】A)定着ニップ部の圧力分布 本例の定着装置100においては、定着ニップ部Nの加
圧力を定着ニップ部Nの被記録材搬送方向に関して上流
側に対して下流側にオフセットさせる、より具体的には
定着ニップ部Nの加圧力を定着ニップ部Nの幅中心もし
くは幅中心を通る法線(もしくは垂線)に対して被記録
材搬送方向下流側にオフセットさせて、定着ニップ部N
内の被記録材搬送方向における圧力分布が上流側よりも
下流側が大きい分布形態にしている。
【0093】即ち、本例の定着装置においては、図2の
ように、加圧用剛性ステイは定着ニップ部Nの中心Nc
を通る法線Yに対して被記録材搬送方向下流側(被記録
紙が排紙される側)に配置されていて、定着ニップ部N
内において実際に圧力が加わっているのは、定着ニップ
部Nの中心Ncから下流側の半領域となっている。上流
側の半領域は実質的に未加圧部分となっている。これに
より定着ニップ部N内での上流側の未加圧部分では、定
着ニップ部Nに導入された被記録材P上の未定着トナー
画像を形成している、低軟化物質を含有させたトナーt
が熱により溶融し、ワックスがトナーt表面に析出し離
型層を形成し、その後定着ニップ部N内での下流側の加
圧力部分で溶融したトナーは被記録紙とトナー層の間で
気泡(火膨れ)を生むことなく、被記録紙Pに固着する
ことができる。
【0094】本例ではトナーtに低軟化物質を含有させ
たトナーを使用したため、定着装置にオフセット防止の
ためのオイル塗布機構を設けていない。低軟化物質を含
有させていないトナーを使用した場合にはオイル塗布機
構を設けてもよい。また、低軟化物質を含有させたトナ
ーを使用した場合にもオイル塗布や冷却分離を行っても
よい。
【0095】B)励磁コイル18 励磁コイル18はコイル(線輪)を構成させる導線(電
線)として、一本ずつがそれぞれ絶縁被覆された銅製の
細線を複数本束ねたもの(束線)を用い、これを複数回
巻いて励磁コイルを形成している。本例では10ターン
巻いて励磁コイル18を形成している。
【0096】絶縁被覆は定着フィルム10の発熱による
熱伝導を考慮して耐熱性を有する被覆を用いるのがよ
い。たとえば、アミドイミドやポリイミドなどの被覆を
用いるとよい。
【0097】励磁コイル18は外部から圧力を加えて密
集度を向上させてもよい。
【0098】励磁コイル18の形状は、図2のように定
着フィルム10の発熱層の曲面に沿うようにしている。
本例では定着フィルム10の発熱層と励磁コイル18と
の間の距離は略2mmになるように設定した。
【0099】励磁コイル保持部材19の材質としては絶
縁性に優れ、耐熱性がよいものがよい。例えば、フエノ
ール樹脂、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリアミドイミド樹脂、PEEK樹脂、PES樹
脂、PPS樹脂、PFA樹脂、PTFE樹脂、FEP樹
脂、LCP樹脂などを選択するとよい。
【0100】磁性コア17a,17b,17c及び励磁
コイル18と、定着フィルムの発熱層の間の距離はでき
る限り近づけた方が磁束の吸収効率が高いのであるが、
この距離が5mmを越えるとこの効率が著しく低下する
ため5mm以内にするのがよい。また、5mm以内であ
れば定着フィルム10の発熱層と励磁コイル18の距離
が一定である必要はない。
【0101】励磁コイル18のフィルムガイド部材(励
磁コイル保持部材19)16aの側面からの引出線すな
わち18a・18b(図5)については、該フィルムガ
イド部材16aから外の部分について束線の外側に絶縁
被覆を施している。
【0102】C)定着フィルム10 図8は本例における加熱部材としての定着フィルム10
の層構成模型図である。本例の定着フィルム10は、電
磁誘導発熱性の定着フィルム10の基層となる金属ベル
ト等でできた発熱層1と、その外面に積層した弾性層2
と、その外面に積層した離型層3の複合構造のものであ
る。発熱層1と弾性層2との間の接着、弾性層2と離型
層3との間の接着のため、各層間にプライマー層(不図
示)を設けてもよい。略円筒形状である定着フィルム1
0において発熱層1が内面側であり、離型層3が外面側
である。前述したように、発熱層1に交番磁束が作用す
ることで発熱層1に渦電流が発生して発熱層1が発熱す
る。その熱が弾性層2・離型層3を介して定着フィルム
10を加熱し、前記定着ニップ部Nに通紙される被加熱
部材としての被記録材Pを加熱してトナー画像の加熱定
着がなされる。
【0103】a.発熱層1 発熱層1はニッケル、鉄、強磁性SUS、ニッケルーコ
バルト合金といった強磁性体の金属を用いるとよい。
【0104】非磁性の金属でも良いが、より好ましくは
磁束の吸収の良いニッケル、鉄、磁性ステンレス、コバ
ルトーニッケル合金等の金属が良い。
【0105】その厚みは次の式で表される表皮深さより
厚くかつ200μm以下にすることが好ましい。
【0106】表皮深さσ[m]は、励磁回路の周波数f
[Hz]と透磁率μと固有抵抗ρ[Ωm]で σ=503×(ρ/fμ)1/2 と表される。
【0107】これは電磁誘導で使われる電磁波の吸収の
深さを示しており、これより深いところでは電磁波の強
度は1/e以下になっており、逆にいうと殆どのエネル
ギーはこの深さまでで吸収されている(図10)。
【0108】発熱層1の厚さは好ましくは1〜100μ
mがよい。発熱層lの厚みが1μmよりも小さいとほと
んどの電磁エネルギーが吸収しきれないため効率が悪く
なる。また、発熱層1が100μmを超えると剛性が高
くなりすぎ、また屈曲性が悪くなり回転体として使用す
るには現実的ではない。従って、発熱層1の厚みは1〜
100μmが好ましい。
【0109】b.弾性層2 弾性層2は、シリコーンゴム、フッ素ゴム、フルオロシ
リコーンゴム等で耐熱性がよく、熱伝導率がよい材質で
ある。
【0110】弾性層2の厚さは10〜500μmが好ま
しい。この弾性層2は定着画像品質を保証するために必
要な厚さである。
【0111】カラー画像を印刷する場合、特に写真画像
などでは被記録材P上で大きな面積に渡ってべタ画像が
形成される。この場合、被記録材の凹凸あるいはトナー
層の凹凸に加熱面(離型層3)が追従できないと加熱ム
ラが発生し、伝熱量が多い部分と少ない部分で画像に光
沢ムラが発生する。伝熱量が多い部分は光沢度が高く、
伝熱量が少ない部分では光沢度が低い。弾性層2の厚さ
としては、10μm以下では被記録材あるいはトナー層
の凹凸に追従しきれず画像光沢ムラが発生してしまう。
また、弾性層2が1000μm以上の場合には弾性層の
熱抵抗が大きくなりクイックスタートを実現するのが難
しくなる。より好ましくは弾性層2の厚みは50〜50
0μmがよい。
【0112】弾性層2の硬度は、硬度が高すぎると被記
録材あるいはトナー層の凹凸に追従しきれず画像光沢ム
ラが発生してしまう。そこで、弾性層2の硬度としては
60 0 (JIS−A:JIS−K A型試験機)以下、
より好ましくは450 以下がよい。
【0113】弾性層2の熱伝導率λに関しては、 6×10-4〜2×10-3[cal/cm・sec・de
g.] がよい。
【0114】熱伝導率λが6×10-4[cal/cm・
sec・deg.]よりも小さい場合には、熱抵抗が大
きく、定着フィルムの表層(離型層3)における温度上
昇が遅くなる。
【0115】熱伝導率λが2×10-3[cal/cm・
sec・deg.]よりも大きい場合には、硬度が高く
なりすぎたり、圧縮永久歪みが悪化する。
【0116】よって熱伝導率λは6×10-4〜2×10
-3[cal/cm・sec・deg.]がよい。より好
ましくは8×10-4〜1.5×10-3[cal/cm・
sec・deg.]がよい。
【0117】c.離型層3離型層3はフッ素樹脂、シリ
コーン樹脂、フルオロシリコーンゴム、フッ素ゴム、シ
リコーンゴム、PFA、PTFE、FEP等の離型性か
つ耐熱性のよい材料を選択することができる。
【0118】離型層3の厚さは1〜100μmが好まし
い。離型層3の厚さが1μmよりも小さいと塗膜の塗ム
ラで離型性の悪い部分ができたり、耐久性が不足すると
いった問題が発生する。また、離型層が100μmを超
えると熱伝導が悪化するという問題が発生し、特に樹脂
系の離型層の場合は硬度が高くなりすぎ、弾性層2の効
果がなくなってしまう。
【0119】d.弾熱層4 また図9に示すように、定着フィルム10の層構成にお
いて、発熱層1のフィルムガイド面側(発熱層1の弾性
層2とは反対面側)に断熱層4設けてもよい。
【0120】断熱層4としては、フッ素樹脂、ポリイミ
ド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PE
EK樹脂、PES樹脂、PPS樹脂、PFA樹脂、PT
FE樹脂、FEP樹脂などの耐熱樹脂がよい。
【0121】また、断熱層4の厚さとしては10〜10
00μmが好ましい。断熱層4の厚さが10μmよりも
小さい場合には断熱効果が得られず、また、耐久性も不
足する。一方、1000μmを超えると磁性コア17a
・17b・17c及び励磁コイル18から発熱層1距離
が大きくなり、磁束が十分に発熱層1吸収されなくな
る。
【0122】断熱層4は、発熱層1に発生した熱が定着
フィルムの内側に向かわないように断熱できるので、断
熱層4がない場合と比較して被記録材P側への熱供給効
率が良くなる。よって、消費電力を抑えることができ
る。
【0123】(第2の実施例)次に本発明の第2の実施
例について説明する。なお、画像形成装置については第
1の実施例と共通として、本例においての定着装置を説
明する。
【0124】図11は本例の定着装置100Aの要部の
横断側面模型図である。本例装置100Aは円筒状の定
着フィルムいた、加圧ローラ駆動方式、フィルム加熱方
式の装置である。第1の実施例の装置100と共通の構
成部材・部分には同一の符号を付して再度の説明を省略
する。
【0125】10Aは加熱回転体としての円筒状の定着
フィルム(耐熱性フィルム)である。16は横断面略半
円弧状桶型のフィルムガイドである。60は横長のセラ
ミックヒータである。このセラミックヒータ60は、上
記フィルムガイド16の下面の略中央部にフィルムガイ
ド長手に沿ってもうけた溝部内に嵌入させて固定支持さ
せてある。上記の円筒状の定着フィルム10Aは上記の
ようにセラミックヒータ60を支持させたフィルムガイ
ド16にルーズに外嵌させてある。
【0126】定着フィルム10Aとしては、図12の層
構成模型図に示すように、耐熱フィルム等でできた基層
1aと、その外面に積層した弾性層2aと、その外面に
積層した離型層3aの複合構造のものである。基層1a
と弾性層2aとの間の接着、弾性層2aと離型層3aと
の間の接着のため、各層間にプライマー層を(不図示)
を設けても良い。略円筒形状である定着フィルム10A
において基層1aが内側であり、離型層3aが外側であ
る。
【0127】この定着フィルム10を加熱体であるセラ
ミックヒータ60で加熱し、定着ニツプ部Nに通紙され
る被加熱部材としての被記録材Pを加熱してトナー画像
tの加熱定着がなされる。
【0128】基層1aは熱容量を小さくしてクイックス
タート性を向上させるために、フィルム膜厚は100μ
m以下、好ましくは50μm以下20μm以上の耐熱性
のPTFE、PFA、FEPの単層である。
【0129】弾性層2aは、第1の実施例の定着フィル
ム10の弾性層2と同様にシリコーンゴム、フッ素ゴ
ム、フルオロシリコーンゴム等で耐熱性がよく、熱伝導
率がよい材質である。弾性層2aの厚さは、硬度、熱伝
導率等も第1の実施例の定着フィルム10の弾性層2に
準ずる。
【0130】離型層3aも第1の実施例と同様にフッ素
樹脂、シリコーン樹脂、フルオロシリコーンゴム、フッ
素ゴム、シリコーンゴム、PFA、PTFE、FEP等
の離型性かつ耐熱性のよい材料を選択することができ
る。離型層3aの厚さ等も第1の実施例の定着フィルム
10の離型層3に準ずる。
【0131】セラミックヒータ60はアルミナ等ででき
た基板表面61に例えばAg/Pd(銀バラジウム)等
の電気抵抗材料を約10μm、幅1〜5mmにスクリー
ン印刷等により塗工し発熱層62を設け、この上に保護
層63としてガラスやフッ素樹脂等でコートしてある。
【0132】加圧部材としての加圧ローラ30は、芯金
30aと、前記芯金周りに同心一体にローラ状に成形被
覆させた、シリコーンゴム・フッ素ゴム・フッ素樹脂な
どの耐熱性・弾性材層30bとで構成されており、芯金
30aの両端部を装置の不図示のシヤーシ側板金間に回
転自由に軸受け保持させて配設してある。外周面に離型
層を設けることもできる。
【0133】26は温度センサーでセラミックヒータ6
0の裏面に設置されていて、定着フィルム10Aの表面
温度を間接的に測定する。
【0134】温度制御は温度センサー26からの出力を
A/D変換し、CPU(不図示)に取り込み、その情報
をもとにトライアックによりセラミックヒータ60に通
電するAC電圧を位相、波数制御などにより、セラミッ
クヒータ60に通電する電力を制御することで行う。即
ち、検知温度が所定の設定温度よりも低いとセラミック
ヒータ60に供給する電力を増やして定着フィルム10
Aを昇温させ、また、高い場合には供給電力を絞って定
着フィルム10Aの温度を下げて定着動作時に一定温調
する。
【0135】フィルムガイド16は、定着フィルム10
Aの長手方向より長く、その内側の紙面垂直方向には、
前記フィルムガイド16と同長の加圧用剛性ステイ22
が配設してある。定着フィルム10Aから突出した加圧
用剛性ステイ22の両端部と装置シヤーシ側のバネ受け
部材(不図示)との間にそれそれ加圧バネ25を縮設す
ることで加圧用剛性ステイ22を押し下げ力を作用して
いる。これによりフィルムガイド部材16の下面と加圧
ローラ30の上面とが定着フィルム10Aを挟んで圧接
して所定幅の定着ニップ部Nが形成される。
【0136】加圧バネ25a・25bの加重としては、
軽量すぎるとOHTの透過性が悪くなり、重すぎるとセ
ラミックヒータが割れてしまうため、5〜20kgfの
範囲が良く、好ましくは10〜15kgfの範囲の加圧
力が良い。
【0137】加圧用剛性ステイ22は第1の実施例の定
着装置100の場合と同様に、定着ニップ部Nの中心N
cを通る法線(垂線)Yに対して被記録材搬送方向下流
側(被記録紙が排紙される側)に配置されていて、定着
ニップ部N内において実際に圧力が加わっているのは、
定着ニップ部Nの中心Ncから下流例の半領域となって
いる。上流側の半領域は実質的に未加圧部分となってい
る。これにより定着ニップ部N内での上流側の未加圧部
分では、定着ニップ部Nに導入された被記録材P上の未
定着トナー画像を形成している、低軟化物質を含有させ
たトナーが熱により溶融し、ワックスがトナーt表面に
析出し離型層を形成し、その後定着ニップ部N内での下
流側の加圧部分で溶融したトナーtは被記録紙とトナー
t層の間で気泡(火脹れ)を生むことなく、被記録紙P
に固着することができる。
【0138】(その他の実施例) 1)定着フィルム10又は10Aは、モノクロあるいは
1パスマルチカラー画像などの加熱定着用の場合は弾性
層2、2aを省略した形態のものとすることもできる。
電磁誘導発熱層1は樹脂に金属フイラーを混入して構成
したものとすることもできる。電磁誘導発熱性の定着フ
ィルム10A発熱層単層の部材とすることもできる。
【0139】2)加圧部材30はローラ体に限らず、回
動ベルト型など他の形態の部材にすることもできる。
【0140】また加圧部材30側からも被記録材Pに熱
エネルギーを供給するために、加圧部材30側にも電磁
誘導加熱などの発熱手段を設けて所定の温度に加熱・温
調する装置構成にすることもできる。
【0141】3)本発明の加熱装置は実施例の画像加熱
定着装置としてに限らず、画像を担持した被記録材を加
熱してつや等の表面性を改質する像加熱装置、仮定着す
る像加熱装置、その他、被加熱材の加熱乾燥装置、加熱
ラミネート装置など、広く被加熱材を加熱処理する手段
・装置として使用できる。
【0142】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
相互圧接してニップ部を形成する加熱部材と加圧部材を
有し、前記ニップ部で被加熱部材を挟持搬送して加熱す
る加熱装置に関して、被乾燥部材や被ラミネート部材の
シワや斜行を防止することができる。また加熱部材への
巻き付きも防止することが出来る。そして該加熱装置を
ワックスを内包したトナーを用いた画像の加熱装置とし
た場合においてもトナーブリスタ−の発生しないオンデ
マンド定着を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例に用いた画像形成装置の概略構
成図
【図2】 第1の実施例に用いた定着装置の要部の横断
側面模型図
【図3】 同じく要部の正面模型図
【図4】 同じく要部の横断面模型図
【図5】 磁場発生手段と励磁回路の関係を示した図
【図6】 磁場発生手投と発熱量Qの関係を示した図
【図7】 第1の実施例で使用した安全回路の回路図
【図8】 第1の実施例における定着フィルムの層構成
模型図(その1)
【図9】 第1の実施例における定着フィルムの層構成
模型図(その2)
【図10】 発熱層深さと電磁波強度の関係を示したグ
ラフ
【図11】 第2の実施例に用いた定着装置の要部の横
断側面模型図
【図12】 第2の実施例における定着フィルムの層構
成模型図
【図13】 従来の電磁誘導加熱方式の定着装置の要部
の横断側面模型図
【図14】 重合トナーの概略断面模型図
【符号の説明】
1は発熱層、2は弾性層、3は離型層、4は断熱層、1
0は定着フィルム、16はフィルムガイド部材、17は
磁性コア、18は励磁コイル、19は励磁コイル保持部
材、23a・23bは定着フィルム端部の規制・保持用
フランジ部材、26は温度検知素子(サーミスタ)、2
7は安全用温度検知素子、30は加圧部材としての加圧
ローラ、50は高周波電源、60はセラミックヒータ、
Nは定着ニップ部、Ncは定着ニップ部の中心、tはト
ナー、Pは被記録材

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相互圧接してニップ部を形成する加熱部材
    と加圧部材を有し、前記ニップ部で被加熱部材を挟持搬
    送して加熱する加熱装置において、 前記ニップ部内の被加熱部材搬送方向における圧力分布
    が上流側よりも下流側が大きい分布形態であることを特
    徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】相互圧接してニップ部を形成する加熱部材
    と加圧部材を有し、前記ニップ部で被加熱部材を挟持搬
    送して加熱する加熱装置において、 前記ニップ部の加圧力をニップ部の被加熱部材搬送方向
    上流側に対して下流側にオフセットさせることを特徴と
    する加熱装置。
  3. 【請求項3】相互圧接してニップ部を形成する加熱部材
    と加圧部材を有し、前記ニップ部で被加熱部材を挟持搬
    送して加熱する加熱装置において、 前記ニップ部の加圧力をニップ部の幅中心に対して被加
    熱部材搬送方向下流側にオフセットさせることを特徴と
    する加熱装置。
  4. 【請求項4】相互圧接してニップ部を形成する加熱部材
    と加圧部材を有し、前記ニップ部で被加熱部材を挟持搬
    送して加熱する加熱装置において、 前記ニップ部の加圧力をニップ部の幅中心を通る法線に
    対して被加熱部材搬送方向下流側にオフセットさせるこ
    とを特徴とする加熱装置。
  5. 【請求項5】加熱部材と加圧部材は加熱回転体と加圧回
    転体であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1
    つに記載の加熱装置。
  6. 【請求項6】加熱部材は円筒状フィルムからなることを
    特徴とする請求項1乃至5の何れか1つに記載の加熱装
    置。
  7. 【請求項7】加熱部材と加圧部材は弾性体層と表面離型
    層を備えたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1
    つに記載の加熱装置。
  8. 【請求項8】熱源はAC電圧源により流れる電流によっ
    て発生するエネルギーとすることを特徴とする請求項1
    乃至7の何れか1つに記載の加熱装置。
  9. 【請求項9】熱源はセラミックヒータからなることを特
    徴とする請求項1乃至8の何れか1つに記載の加熱装
    置。
  10. 【請求項10】熱源は電磁誘導発熱性部材からなること
    を特徴とする請求項1乃至8の何れか1つに記載の加熱
    装置。
  11. 【請求項11】被加熱部材が未定着トナー像を担持した
    被記録材であり、ニップ部で挟持搬送されて加熱加圧さ
    れることで、未定着トナー像が被記録材に定着すること
    を特徴とする請求項1乃至12の何れか1つに記載の加
    熱装置。
  12. 【請求項12】トナーはワックスもしくはパラフィン又
    はポリオレフィン類を含有し、重合法により製造された
    ものであることを特徴とする請求項11に記載の加熱装
    置。
  13. 【請求項13】加熱部材にはトナーのワックスが溶融し
    て供給されることを特徴とする請求項12に記載の加熱
    装置。
  14. 【請求項14】請求項1乃至13の何れか1つに記載の
    加熱装置を具備し、被記録材上に形成した画像を加熱処
    理する像加熱装置。
  15. 【請求項15】被記録材に画像を形成する画像形成手段
    と、被記録材に形成した画像を加熱処理する像加熱装置
    を具備し、該像加熱装置が請求項1乃至14の何れか1
    つに記載の加熱装置であることを特徴とする画像形成装
    置。
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