JP2006267403A - 誘導加熱方式の定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】劣化などによる部品交換の際に、交換する必要のない部分が含まれるのを抑制することが可能で、かつ、製造工程を簡略化することが可能な誘導加熱方式の定着装置を提供する。
【解決手段】この誘導加熱方式の画像定着部(定着装置)47は、温度によって透磁率が変化する感温磁性材料(Fe−Ni合金)からなる発熱部材47dと、発熱部材47dに対して着脱可能に設けられ、導電性を有する非磁性材料(アルミニウム)からなる支持部材47eとを含むヒートローラ47aと、ヒートローラ47aに対して押圧可能に配置される加圧ローラ47bと、ヒートローラ47aの温度を上昇させるための誘導加熱コイル47cとを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機などの画像形成装置に含まれる誘導加熱方式の定着装置に関し、特に、用紙表面に付着したトナー像を用紙に定着させるためのヒートローラを備えた誘導加熱方式の定着装置に関する。
近年、ヒートローラの低熱容量化や加熱効率の向上により省エネルギー化を実現した誘導加熱方式の定着装置が広く普及している。この従来の誘導加熱方式の定着装置では、ヒートローラの低熱容量化に伴う薄肉化によりヒートローラの長手方向への熱移動量が減少するとともに、加熱効率の向上に起因してヒートローラの昇温速度に対する温度検知サーミスタやサーモスタットの検知ラグ(遅れ)の影響が増大することによって、ヒートローラの温度が部分的に上昇し過ぎるという不都合があった。これにより、ホットオフセットなどの画像の定着不良が発生する場合があるという不都合があった。
そこで、従来、上記した不都合を解消するために、感温磁性金属層および非磁性金属層からなるヒートローラを用いる技術が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1に開示された誘導加熱定着装置では、ヒートローラを構成する感温磁性金属層の厚さを所定の範囲に規定することにより、ヒートローラの温度が予め設定された感温磁性金属のキュリー温度以上に上昇するのを抑制している。
特開2004−151470号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されたような従来の誘導加熱方式の定着装置では、感温磁性金属と非磁性金属とを圧延接合法などを用いて層状に接合することによりヒートローラを形成するのが一般的であるので、ヒートローラを構成する感温磁性金属層と非磁性金属層とを離間させるのが困難である。これにより、感温磁性金属層および非磁性金属層のいずれか一方の金属層に劣化などにより交換の必要性が生じた場合に、交換を要する金属層のみを交換するのが困難であるので、交換を要する金属層に加えて、交換する必要のない金属層までも交換しなければならないという不都合がある。その結果、劣化などによる部品交換の際に、交換する必要のない部分が含まれるという問題点がある。
また、上記特許文献1に開示されたような従来の誘導加熱方式の定着装置では、感温磁性金属と非磁性金属とを圧延接合法などを用いて接合することによりヒートローラを形成するので、感温磁性金属と非磁性金属との接合工程が必要な分、装置の製造工程が複雑になるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、劣化などによる部品交換の際に、交換する必要のない部分が含まれるのを抑制することが可能で、かつ、製造工程を簡略化することが可能な誘導加熱方式の定着装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、この発明の請求項1に記載の誘導加熱方式の定着装置は、温度によって透磁率が変化する感温磁性材料からなる発熱部材と、発熱部材に対して着脱可能に設けられ、導電性を有する非磁性材料からなる支持部材とを含むヒートローラと、ヒートローラに対して押圧可能に配置される加圧ローラと、ヒートローラの温度を上昇させるための誘導コイルとを備えている。
この請求項1に記載の誘導加熱方式の定着装置では、上記のように、ヒートローラを、発熱部材と発熱部材に対して着脱可能に設けられる支持部材とにより構成することによって、ヒートローラの発熱部材と支持部材とを容易に離間させることができるので、発熱部材および支持部材のいずれか一方の部材に劣化などにより交換の必要性が生じた場合に、交換を要する部材のみを容易に交換することができる。また、ヒートローラを、発熱部材と発熱部材に対して着脱可能に設けられる支持部材とにより構成することによって、従来の誘導加熱方式の定着装置の製造工程に含まれる、感温磁性金属(発熱部材)と非磁性金属(支持部材)とを圧延接合法などを用いて層状に接合する工程(接合工程)を必要としない。
上記請求項1に記載の誘導加熱方式の定着装置において、好ましくは、発熱部材および支持部材は、装置の作動時に、互いに密着するとともに、装置の非作動時に、発熱部材と支持部材との密着状態が解除されることにより互いに着脱可能になるように構成されている(請求項2)。このように構成すれば、装置の作動時に、発熱部材および支持部材を密着させることができるので、発熱部材と支持部材との間で効率良く熱を伝達することができる。また、装置の非作動時に、発熱部材および支持部材が互いに着脱可能になるので、発熱部材と支持部材とを容易に離間させることができる。
上記請求項2に記載の誘導加熱方式の定着装置において、好ましくは、発熱部材および支持部材は、加圧ローラのヒートローラに対する押圧時に、加圧ローラからの押圧力により弾性変形することによって互いに密着するように構成されている(請求項3)。このように構成すれば、加圧ローラのヒートローラに対する押圧時に、発熱部材および支持部材を加圧ローラからの押圧力により弾性変形させて密着させることができるので、発熱部材と支持部材との間で効率良く熱を伝達することができる。
上記請求項2または3に記載の誘導加熱方式の定着装置において、好ましくは、発熱部材および支持部材は、誘導コイルによるヒートローラの温度上昇時に、熱により膨張することによって互いに密着するように構成されている(請求項4)。このように構成すれば、誘導コイルによるヒートローラの温度上昇時に、発熱部材および支持部材を熱により膨張させて密着させることができるので、発熱部材と支持部材との間で効率良く熱を伝達することができる。
上記請求項1〜4のいずれか1項に記載の誘導加熱方式の定着装置において、支持部材は、発熱部材の外周側に配置されるのが好ましい(請求項5)。このように構成すれば、発熱部材の外周側に配置される支持部材に用紙を接触させることができるので、感温磁性材料からなる発熱部材が用紙と接触することがない。
上記請求項1に記載の誘導加熱方式の定着装置によれば、ヒートローラの発熱部材および支持部材のいずれか一方の部材に劣化などにより交換の必要性が生じた場合に、交換を要する部材のみを容易に交換することができるので、劣化などによる部品交換の際に、交換する必要のない部分が含まれるのを抑制することができる。また、従来の誘導加熱方式の定着装置の製造工程に含まれる接合工程を必要としないので、装置の製造工程を簡略化することができる。
上記請求項2に記載の誘導加熱方式の定着装置によれば、装置の作動時に、発熱部材と支持部材との間で効率良く熱を伝達することができるとともに、装置の非作動時に、発熱部材と支持部材とを容易に離間させることができるので、装置の作動時には、ヒートローラの温度を均一に保つことができるとともに、装置の非作動時には、容易に、交換を要する部材のみを交換することができる。
上記請求項3に記載の誘導加熱方式の定着装置によれば、加圧ローラのヒートローラに対する押圧時に、発熱部材と支持部材との間で効率良く熱を伝達することができるので、加圧ローラのヒートローラに対する押圧時に、ヒートローラの温度を均一に保つことができる。
上記請求項4に記載の誘導加熱方式の定着装置によれば、誘導コイルによるヒートローラの温度上昇時に、発熱部材と支持部材との間で効率良く熱を伝達することができるので、誘導コイルによるヒートローラの温度上昇時に、ヒートローラの温度を均一に保つことができる。
上記請求項5に記載の誘導加熱方式の定着装置によれば、感温磁性材料からなる発熱部材が用紙と接触することがないので、用紙との接触による磨耗などにより感温磁性材料からなる発熱部材が比較的速く劣化するのを抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による画像定着部を含む複写機の全体構成を示した図であり、図2〜図4は、第1実施形態による画像定着部の構成を示した図である。まず、図1〜図4を参照して、本発明の第1実施形態による誘導加熱方式の画像定着部47を含む複写機1の全体構成について説明する。なお、画像定着部47は、本発明の「定着装置」の一例である。
本発明の第1実施形態による複写機1は、図1に示すように、原稿画像の読み取りを行う上方ハウジング1aと、上方ハウジング1aの下方に設置され、用紙(記録紙)に画像の印刷を行う下方ハウジング1bとにより構成されている。また、複写機1は、上方ハウジング1aと下方ハウジング1bとの間に、機器の右前方から水平に内側(奥側)に入り込むように形成された空間部1cを有している。本実施形態の複写機1では、上記の空間部1cに、後述する下方ハウジング1bから排出(胴内排出)される用紙を積載するための胴内排出部60が設けられている。
上方ハウジング1aは、原稿画像を読み取るための原稿読取部10と、原稿を原稿読取部10へ搬送するための原稿給送部20とを備えている。
原稿読取部10は、原稿給送部20により搬送された原稿の画像を読み取るとともに、その原稿画像に対応する画像データを生成するための機能を有している。この原稿読取部10は、光学的に取得した原稿の画像から画像データを生成するCCD(Charge Coupled Device)センサおよび露光ランプなどを備えたスキャナ11と、スキャナ11の上面に配置された装置原稿読み取り用の第1コンタクトガラス12およびADF原稿読み取り用の第2コンタクトガラス13とを含んでいる。原稿読取部10は、第1コンタクトガラス12上に載置された原稿や、原稿給送部20によって第2コンタクトガラス13に接触するようにして移送される原稿から取得した画像データなどの情報を図示しない制御部へ出力するように構成されている。
原稿給送部(ADF:原稿自動送り装置)20は、原稿を載置する原稿トレイ21と、搬入ローラなどにより原稿トレイ21から原稿を搬入させる搬入駆動部22と、原稿を搬送経路23に沿って搬送する搬送ローラ24と、搬送ローラ24により搬送されてきた原稿を排出する排出ローラ25と、排出ローラ25により排出された原稿を載置(積載)する原稿排出トレイ26とを含んでいる。この原稿給送部20は、コピー(複写)開始の指示入力などに応答して、原稿トレイ21上に載置された原稿を自動的に1枚ずつ第2コンタクトガラス13に接触させながら搬送するとともに、原稿の露光走査後に原稿排出トレイ26上へ排出させる、いわゆるシートスルータイプの原稿読み取りを行うための機能を有している。
また、原稿給送部20は、機器の背面側を回動支点として原稿読取部10の上面に対して開閉可能に構成されている。本実施形態の複写機1では、原稿給送部20を上方かつ後方側に持ち上げて、第1コンタクトガラス12の上面を露出させることにより、第1コンタクトガラス12の上面に見開き状態の書籍などの読み取り用原稿を載置することが可能なように構成されている。
下方ハウジング1bは、用紙の給紙を行うための給紙部30と、用紙に印刷を行うための画像形成部40と、複写機1を操作するための操作表示部50と、印刷後の用紙が排出される胴内排出部60とを備えている。
給紙部30は、画像形成部40に対して用紙の給紙を行うために設けられている。この給紙部30は、各サイズ(たとえば、A3、A4、B4およびB5など)の用紙を収納可能な給紙カセット31および32と、これらの給紙カセット31および32から画像形成部40へ用紙を搬送する搬送経路33と、各給紙カセット31および32に収納されている用紙を取り出すためのピックアップローラ34および35と、用紙を1枚ずつ搬送経路33に送り出す給紙ローラ36および37とを含んでいる。また、搬送経路33には、用紙を搬送する搬送ローラ38と、搬送されてきた用紙を画像形成部40の手前で待機させるためのレジストローラ39とが設けられている。なお、給紙部30は、下方ハウジング1bの側部(たとえば、右側方部)に開閉自在に構成された手差しトレイなどからなる手差し給紙部(図示せず)を備えていてもよい。この場合、手差し給紙部からの用紙搬送経路は、レジストローラ39の上流側で搬送経路33に合流するように構成されるのが好ましい。
画像形成部40は、給紙部30によって搬送されてきた用紙に対して所定の画像を形成する(印刷する)ための機能を有している。この画像形成部40は、図1中の矢印の方向に回転可能に支持された感光体ドラム41と、感光体ドラム41の周囲に設置された帯電部42、レーザ走査ユニット43、現像部44、転写ローラ45およびクリーニング部46と、転写ローラ45の下流側に配置された誘導加熱方式の画像定着部47とを含んでいる。また、画像形成部40には、用紙を画像形成部40から胴内排出部60へ搬送するための用紙搬送路48が設けられている。
帯電部42は、感光体ドラム41の表面を所定電位に均一に帯電させるための機能を有している。また、レーザ走査ユニット43は、画像記憶部(図示せず)などから送信されてきた画像データに基づいて、レーザービームを感光体ドラム41の表面に照射することにより、感光体ドラム41の表面に静電潜像を形成するために設けられている。また、現像部44は、感光体ドラム41の表面の静電潜像にトナーを付着させて、画像(原稿画像)を顕在化させるための機能を有している。また、転写ローラ45は、給紙部30から搬送されてきた用紙(記録紙)を感光体ドラム41に押し付けることにより、感光体ドラム41上に顕在化したトナー像を用紙に転写するために設けられている。また、クリーニング部46は、用紙への画像の転写が終了した後、感光体ドラム41の表面に残留しているトナーを清掃するために設けられている。
誘導加熱方式の画像定着部47は、図2および図4に示すように、誘導加熱方式により発熱する円筒形状のヒートローラ47aと、ヒートローラ47aに対して押圧可能に配置される加圧ローラ47bと、ヒートローラ47aの内部に配置され、ヒートローラ47aの温度を上昇させるための誘導加熱コイル47cとを備えている。なお、誘導加熱コイル47cは、本発明の「誘導コイル」の一例である。画像定着部47は、ヒートローラ47aおよび加圧ローラ47bの接触部分を通過する用紙表面のトナー像を、ヒートローラ47aで発生する熱により溶解させるとともに、加圧ローラ47bによる押圧力で用紙上に定着させることが可能なように構成されている。
ここで、第1実施形態では、ヒートローラ47aは、図2〜図4に示すように、円筒形状の発熱部材47dと、発熱部材47dの外周側に設けられた円筒形状の支持部材47eとを含んでいる。この発熱部材47dは、温度によって透磁率が変化する感温磁性材料(たとえば、Fe−Ni合金など)からなり、キュリー温度以上で磁性を失うことにより発熱が抑制されるように構成されている。また、発熱部材47dは、ヒートローラ47aの内部に配置された誘導加熱コイル47cと対向するように設けられている。また、支持部材47eは、導電性を有する非磁性材料(たとえば、アルミニウムなど)からなり、発熱部材47dの薄肉化に伴う渦電流に対する負荷の増大に起因して、感温磁性材料からなる発熱部材47dがキュリー温度以上においても発熱しつづけるのを抑制するための機能を有している。この支持部材47eの表面には、ヒートローラ47aから用紙を容易に剥離させるための機能を有する離型層(図示せず)としてのPFA(テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)が塗布されている。
また、第1実施形態では、発熱部材47dは、図2に示すように、支持部材47eの内径よりも小さい外径を有しており、発熱部材47dおよび支持部材47eは、加圧ローラ47bのヒートローラ47aに対する押圧解除時に、図3に示すように、互いに着脱可能になるように構成されている。このような第1実施形態による発熱部材47dおよび支持部材47eとして、たとえば、39.3mmの外径と0.3mmの厚さとを有するFe−Ni合金からなる発熱部材47d、および、40mmの外径と0.3mmの厚さとを有するアルミニウムからなる支持部材47eを用いることができる。この場合、発熱部材47dの外周面と支持部材47eの内周面との間に0.05mmの間隙(クリアランス)が形成されるため、加圧ローラ47bのヒートローラ47aに対する押圧解除時に、発熱部材47dと支持部材47eとが互いに着脱可能になり、発熱部材47dと支持部材47eとを容易に離間させることが可能である。
また、第1実施形態では、発熱部材47dおよび支持部材47eは、図4に示すように、加圧ローラ47bのヒートローラ47aに対する押圧時に、加圧ローラ47bからの押圧力により支持部材47eが発熱部材47dに向かって弾性変形することによって、加圧ローラ47bによる押圧部分とその対向部分との2箇所において、発熱部材47dの外周面と支持部材47eの内周面とが互いに密着するように構成されている。また、上記した発熱部材47dおよび支持部材47eの2つの密着箇所は、それぞれ、ヒートローラ47aの回転に伴って、互いの対向関係を維持しながら発熱部材47d(支持部材47e)上を移動する。これにより、発熱部材47dと支持部材47eとの間で効率良く熱を伝達することが可能である。
加圧ローラ47bは、図2および図4に示すように、SUSなどからなる円柱形状の心材47fと、心材47fの外周に装着されたシリコンゴムなどからなる弾性部材47gとにより構成されており、図示しない付勢手段によりヒートローラ47aに向かって付勢されている。
誘導加熱コイル47cは、図示しない高周波電源から高周波電流が供給されることにより、ヒートローラ47aの発熱部材47dに渦電流を発生させ、ヒートローラ47aの温度を上昇させるように構成されている。
操作表示部50は、ユーザ(操作者)の操作に応じて所定の指示入力を行うために設けられている。この操作表示部50は、図1に示すように、ユーザがコピー(複写)開始の指示を入力するためのスタートキー51と、印刷部数などを入力するためのテンキー52と、複写動作の設定を入力するための操作ガイド情報などを表示するとともに、種々の操作ボタンなどが表示されるタッチパネル式の液晶表示器(LCD)などからなる表示部(ディスプレイ)53とを含んでいる。
胴内排出部60は、画像形成部40から搬送されてきた用紙を胴内排出部60へ排出するための排出ローラ61と、排出された用紙を積載するための用紙排出トレイ62とを含んでいる。
第1実施形態では、上記のように、ヒートローラ47aを、発熱部材47dと発熱部材47dに対して着脱可能に設けられる支持部材47eとにより構成することによって、ヒートローラ47aの発熱部材47dと支持部材47eとを容易に離間させることができるので、発熱部材47dおよび支持部材47eのいずれか一方の部材に劣化などにより交換の必要性が生じた場合に、交換を要する部材のみを容易に交換することができる。これにより、劣化などによる部品交換の際に、交換する必要のない部分が含まれるのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、ヒートローラ47aを、発熱部材47dと発熱部材47dに対して着脱可能に設けられる支持部材47eとにより構成することによって、従来の誘導加熱方式の定着装置の製造工程に含まれる、感温磁性金属層(発熱部材)と非磁性金属層(支持部材)とを圧延接合法などを用いて層状に接合する工程(接合工程)を必要としないので、画像定着部47(ヒートローラ47a)の製造工程を簡略化することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、発熱部材47dおよび支持部材47eを、加圧ローラ47bのヒートローラ47aに対する押圧解除時に、互いに着脱可能になるように構成することによって、加圧ローラ47bのヒートローラ47aに対する押圧解除時に、発熱部材47dと支持部材47eとを容易に離間させることができるので、容易に、交換を要する部材のみを交換することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、発熱部材47dおよび支持部材47eを、加圧ローラ47bのヒートローラ47aに対する押圧時に、加圧ローラ47bからの押圧力に応じて支持部材47eが発熱部材47dに向かって弾性変形することにより互いに密着するように構成することによって、加圧ローラ47bのヒートローラ47aに対する押圧時に、発熱部材47dと支持部材47eとの間で効率良く熱を伝達することができるので、ヒートローラ47aの温度を均一に保つことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、支持部材47eを、発熱部材47dの外周側に配置することによって、発熱部材47dの外周側に配置される支持部材47eに用紙を接触させることができるので、感温磁性材料からなる発熱部材47dが用紙と接触することがない。これにより、用紙との接触による磨耗などにより感温磁性材料からなる発熱部材47dが比較的速く劣化するのを抑制することができる。
(第2実施形態)
図5および図6は、本発明の第2実施形態による画像定着部の構成を示した図である。次に、図5および図6を参照して、本発明の第2実施形態による誘導加熱方式の画像定着部147は、上記第1実施形態による画像定着部47のヒートローラ47a(図2参照)とは異なる構成を有するヒートローラ147aを備えている。なお、画像定着部147は、本発明の「定着装置」の一例である。すなわち、第2実施形態による画像定着部147のヒートローラ147aは、図5および図6に示すように、円筒形状の発熱部材147dと、発熱部材147dの内周側に設けられた円筒形状の支持部材147eとを含んでいる。この発熱部材147dは、温度によって透磁率が変化する感温磁性材料(たとえば、Fe−Ni合金など)からなり、キュリー温度以上で磁性を失うことにより発熱が抑制されるように構成されている。また、発熱部材147dの表面には、ヒートローラ147aから用紙を容易に剥離させるための機能を有する離型層(図示せず)としてのPFA(テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)が塗布されている。
また、支持部材147eは、図5に示すように、PI(ポリイミド)からなる支持層147hと、支持層147h上に蒸着された導電性を有する非磁性材料(たとえば、アルミニウムなど)からなる薄膜層147iとにより構成されている。また、支持部材147eは、ヒートローラ147aの内部に配置された誘導加熱コイル47cと対向するように設けられている。この構成において、支持部材147eの薄膜層147iの厚さが所定値(約0.05mm)以下の場合には、誘導加熱コイル47cにより発生される磁界が支持部材147eを貫通して発熱部材147dまで浸透するので、渦電流により発熱部材147dのみならず支持部材147eの薄膜層147iも発熱する。そして、発熱部材147dの温度がキュリー温度まで上昇すると、発熱部材147dが磁性を失うので、磁気通路が形成されなくなるとともに、渦電流が生じなくなり、その結果、ヒートローラ147aの発熱が抑制される。なお、第2実施形態による画像定着部147では、上記動作を実現させるために、支持部材147eの薄膜層147iの厚さを所定値(約0.05mm)以下にするのが好ましい。
ここで、第2実施形態では、支持部材147eは、図5に示すように、発熱部材147dの内径よりも小さい外径を有しており、発熱部材147dおよび支持部材147eは、ヒートローラ147aが発熱していない常温(たとえば、25℃)時に、互いに着脱可能になるように構成されている。このような第2実施形態による発熱部材147dおよび支持部材147eとして、たとえば、常温(25℃)時に40mmの外径と0.5mmの厚さとを有するFe−Ni合金からなる発熱部材147d、および、常温(25℃)時に38.9mmの外径と0.22mm(アルミニウム:0.02mm、PI:0.2mm)の厚さとを有する支持部材147eを用いることができる。この場合、支持部材147eの外周面と発熱部材147dの内周面との間に0.05mmの間隙(クリアランス)が形成されるため、ヒートローラ147aが発熱していない常温(25℃)時に、発熱部材147dと支持部材147eとが互いに着脱可能になり、発熱部材147dと支持部材147eとを容易に離間させることが可能である。
また、第2実施形態では、発熱部材147dおよび支持部材147eは、図6に示すように、誘導加熱コイル47cによるヒートローラ147aの温度上昇時に、発熱部材147dおよび支持部材147eが熱により膨張することによって、発熱部材147dと支持部材147eとが互いに密着するように構成されている。すなわち、ヒートローラ147aの内側に配置された支持部材(非磁性材料)147eは、ヒートローラ147aの外側に配置された発熱部材(感温磁性材料)147dの熱膨張率よりも大きい熱膨張率を有するので、温度が上昇するにしたがって、支持部材147eの外周面と発熱部材147dの内周面との間隙(クリアランス)が次第に小さくなる。その結果、所定温度以上において、発熱部材147dの内周面と支持部材147eの外周面とが密着状態になる。
たとえば、上記した第2実施形態の一例としての常温(25℃)時に39mmの内径を有する発熱部材147dと、常温(25℃)時に38.9mmの外径を有する支持部材147eとは、200℃の温度下では、それぞれ、39.07mmの内径と39.27mmの外径とを有することが計算により導出される。このため、誘導加熱コイル47cによりヒートローラ147aの温度が200℃まで上昇した際には、発熱部材147dと支持部材147eとの間に理論上0.2mmの重複部分が発生することになるので、その重複量に対応する分だけ、ヒートローラ147aの外側に配置された発熱部材147dとヒートローラ147aの内側に配置された支持部材147eとが互いに密着することとなる。これにより、発熱部材147dと支持部材147eとの間で効率良く熱を伝達することが可能である。
なお、第2実施形態による画像定着部147のその他の構成は、上記第1実施形態による画像定着部47と同様である。
第2実施形態では、上記のように、ヒートローラ147aを、発熱部材147dと発熱部材147dに対して着脱可能に設けられる支持部材147eとにより構成することによって、ヒートローラ147aの発熱部材147dと支持部材147eとを容易に離間させることができるので、発熱部材147dおよび支持部材147eのいずれか一方の部材に劣化などにより交換の必要性が生じた場合に、交換を要する部材のみを容易に交換することができる。これにより、劣化などによる部品交換の際に、交換する必要のない部分が含まれるのを抑制することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、ヒートローラ147aを、発熱部材147dと発熱部材147dに対して着脱可能に設けられる支持部材147eとにより構成することによって、従来の誘導加熱方式の定着装置の製造工程に含まれる、感温磁性金属層(発熱部材)と非磁性金属層(支持部材)とを圧延接合法などを用いて層状に接合する工程(接合工程)を必要としないので、画像定着部147(ヒートローラ147a)の製造工程を簡略化することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、発熱部材147dおよび支持部材147eを、ヒートローラ147aが発熱していない常温(25℃)時に、互いに着脱可能になるように構成することによって、ヒートローラ147aが発熱していない常温時に、発熱部材147dと支持部材147eとを容易に離間させることができるので、容易に、交換を要する部材のみを交換することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、発熱部材147dおよび支持部材147eを、誘導加熱コイル47cによるヒートローラ147aの温度上昇時に、熱膨張により互いに密着するように構成することによって、誘導加熱コイル47cによるヒートローラ147aの温度上昇時に、発熱部材147dと支持部材147eとの間で効率良く熱を伝達することができるので、ヒートローラ147aの温度を均一に保つことができる。
(第3実施形態)
図7および図8は、本発明の第3実施形態による画像定着部の構成を示した図である。次に、図7および図8を参照して、本発明の第3実施形態による誘導加熱方式の画像定着部247は、上記第1実施形態による画像定着部47のヒートローラ47aおよび誘導加熱コイル47cとは異なる構成を有するヒートローラ247aおよび誘導加熱コイル247cを備えている。なお、画像定着部247は、本発明の「定着装置」の一例であり、誘導加熱コイル247cは、本発明の「誘導コイル」の一例である。すなわち、第3実施形態による画像定着部247は、図7および図8に示すように、ヒートローラ247aの外部に隣接して配置される一対の誘導加熱コイル247cを備えている。また、ヒートローラ247aは、円筒形状の発熱部材247dと、発熱部材247dの内周側に設けられた円筒形状の支持部材247eとを含んでいる。
発熱部材247dは、温度によって透磁率が変化する感温磁性材料(たとえば、Fe−Ni合金など)からなり、キュリー温度以上で磁性を失うことにより発熱が抑制されるように構成されている。この発熱部材247dの表面には、ヒートローラ247aから用紙を容易に剥離させるための機能を有する離型層(図示せず)としてのPFA(テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)が塗布されている。また、発熱部材247dは、ヒートローラ247aの外部に配置された一対の誘導加熱コイル247cと対向するように設けられている。
また、支持部材247eは、導電性を有する非磁性材料(たとえば、アルミニウムなど)からなり、発熱部材247dの薄肉化に伴う渦電流に対する負荷の増大に起因して、感温磁性材料からなる発熱部材247dがキュリー温度以上においても発熱しつづけるのを抑制するための機能を有している。
ここで、第3実施形態では、支持部材247eは、図7に示すように、発熱部材247dの内径よりも小さい外径を有しており、発熱部材247dおよび支持部材247eは、ヒートローラ247aが発熱していない常温(たとえば、25℃)時に、互いに着脱可能になるように構成されている。このような第3実施形態による発熱部材247dおよび支持部材247eとして、たとえば、常温(25℃)時に40mmの外径と0.5mmの厚さとを有するFe−Ni合金からなる発熱部材247d、および、常温(25℃)時に38.9mmの外径と0.1mmの厚さとを有するアルミニウムからなる支持部材247eを用いることができる。この場合、支持部材247eの外周面と発熱部材247dの内周面との間に、0.05mmの間隙(クリアランス)が形成されるため、ヒートローラ247aが発熱していない常温時に、発熱部材247dと支持部材247eとが互いに着脱可能になり、発熱部材247dと支持部材247eとを容易に離間させることが可能である。
また、発熱部材247dおよび支持部材247eは、図8に示すように、一対の誘導加熱コイル247cによるヒートローラ247aの温度上昇時に、発熱部材247dおよび支持部材247eが熱により膨張することによって、発熱部材247dと支持部材247eとが互いに密着するように構成されている。すなわち、非磁性材料からなる支持部材247eの熱膨張率と感温磁性材料からなる発熱部材247dの熱膨張率との差に起因して、所定温度以上において、発熱部材247dの内周面と支持部材247eの外周面とが密着状態になることにより、発熱部材147dと支持部材147eとの間で効率良く熱を伝達することが可能である。
なお、第3実施形態による画像定着部247のその他の構成は、上記第1実施形態による画像定着部47と同様である。
第3実施形態では、上記のように、ヒートローラ247aを、発熱部材247dと発熱部材247dに対して着脱可能に設けられる支持部材247eとにより構成することによって、ヒートローラ247aの発熱部材247dと支持部材247eとを容易に離間させることができるので、発熱部材247dおよび支持部材247eのいずれか一方の部材に劣化などにより交換の必要性が生じた場合に、交換を要する部材のみを容易に交換することができる。これにより、劣化などによる部品交換の際に、交換する必要のない部分が含まれるのを抑制することができる。
また、第3実施形態では、上記のように、ヒートローラ247aを、発熱部材247dと発熱部材247dに対して着脱可能に設けられる支持部材247eとにより構成することによって、従来の誘導加熱方式の定着装置の製造工程に含まれる、感温磁性金属層(発熱部材)と非磁性金属層(支持部材)とを圧延接合法などを用いて層状に接合する工程(接合工程)を必要としないので、画像定着部247(ヒートローラ247a)の製造工程を簡略化することができる。
なお、第3実施形態のその他の効果は、上記した第2実施形態の効果と同様である。
(第4実施形態)
図9および図10は、本発明の第4実施形態による画像定着部の構成を示した図である。次に、図9および図10を参照して、本発明の第4実施形態による誘導加熱方式の画像定着部347は、上記第1〜第3実施形態による画像定着部のヒートローラとは異なる構成を有するヒートローラ部347aを備えている。なお、画像定着部347は、本発明の「定着装置」の一例であり、ヒートローラ部347aは、本発明の「ヒートローラ」の一例である。すなわち、第4実施形態による画像定着部347は、図9に示すように、誘導加熱方式により発熱するヒートローラ部347aを備えている。
ここで、第4実施形態では、ヒートローラ部347aは、図9に示すように、円筒形状の発熱ローラ347dと、発熱ローラ347dと所定の間隔を隔てて配置された定着ローラ347jと、発熱ローラ347dおよび定着ローラ347jに装着された定着ベルト347eとを含んでいる。なお、発熱ローラ347dは、本発明の「発熱部材」の一例であり、定着ベルト347eは、本発明の「支持部材」の一例である。発熱ローラ347dは、温度によって透磁率が変化する感温磁性材料(たとえば、Fe−Ni合金など)からなり、キュリー温度以上で磁性を失うことにより発熱が抑制されるように構成されている。この発熱ローラ347dの内部には、発熱ローラ347dと対向するように誘導加熱コイル47cが配置されている。
また、定着ローラ347jは、SUSなどからなる円柱形状の心材347kと、心材347kの外周に装着されたシリコンスポンジなどからなる発泡部材347lとにより構成されている。この定着ローラ347jは、定着ベルト347eを介して加圧ローラ47bにより押圧されるように構成されている。
また、定着ベルト347eは、図10に示すように、PI(ポリイミド)からなる支持層347mと、支持層347m上に蒸着された導電性を有する非磁性材料(たとえば、アルミニウムなど)からなる加熱抑制層347nと、加熱抑制層347n上に形成された離型層347oとにより構成されており、発熱ローラ347dの薄肉化に伴う渦電流に対する負荷の増大に起因して、感温磁性材料からなる発熱ローラ347dがキュリー温度以上においても発熱しつづけるのを抑制するための機能を有している。離型層347oは、PFA(テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)からなり、定着ベルト347eから用紙を容易に剥離させるための機能を有している。なお、第4実施形態による画像定着部347をカラー印刷が可能な複写機などの画像形成装置に搭載する場合には、加熱抑制層347nと離型層347oとの間にシリコンゴムなどからなる弾性層(図示せず)を設けるのが好ましい。これにより、弾性層のクッション機能により加熱ムラの発生を抑制することが可能であるので、より鮮明な画像を得ることが可能になる。
なお、第4実施形態による画像定着部347のその他の構成は、上記第1実施形態による画像定着部47と同様である。
第4実施形態では、上記のように、ヒートローラ部347aを、発熱ローラ347dと発熱ローラ347dに対して着脱可能に設けられる定着ベルト347eとにより構成することによって、ヒートローラ部347aの発熱ローラ347dと定着ベルト347eとを容易に離間させることができるので、発熱ローラ347dおよび定着ベルト347eのいずれか一方の部材に劣化などにより交換の必要性が生じた場合に、交換を要する部材のみを容易に交換することができる。これにより、劣化などによる部品交換の際に、交換する必要のない部分が含まれるのを抑制することができる。
また、第4実施形態では、上記のように、ヒートローラ部347aを、発熱ローラ347dと発熱ローラ347dに対して着脱可能に設けられる定着ベルト347eとにより構成することによって、従来の誘導加熱方式の定着装置の製造工程に含まれる、感温磁性金属層と非磁性金属層とを圧延接合法などを用いて層状に接合する工程(接合工程)を必要としないので、画像定着部347(ヒートローラ部347a)の製造工程を簡略化することができる。
また、第4実施形態では、上記のように、ヒートローラ部347aを、発熱ローラ347dと発熱ローラ347dに装着される定着ベルト347eとを含むように構成することによって、装置の非作動時に、発熱ローラ347dから定着ベルト347eを取り外すことができるので、ヒートローラ部347aの発熱ローラ347dと定着ベルト347eとを容易に離間させることができる。これにより、装置の非作動時に、容易に、交換を要する部材のみを交換することができる。
また、第4実施形態では、上記のように、ヒートローラ部347aを、発熱ローラ347dと発熱ローラ347dに装着される定着ベルト347eとを含むように構成することによって、装置の作動時に、発熱ローラ347dと定着ベルト347eとが互いに密着状態になるので、発熱ローラ347dと定着ベルト347eとの間で効率良く熱を伝達することができる。これにより、装置の作動時に、ヒートローラ部347aの温度を均一に保つことができる。
また、第4実施形態では、上記のように、定着ベルト347eを、発熱ローラ347dの外周側に配置することによって、発熱ローラ347dの外周側に配置される定着ベルト347eに用紙を接触させることができるので、感温磁性材料からなる発熱ローラ347dが用紙と接触することがない。これにより、用紙との接触による磨耗などにより感温磁性材料からなる発熱ローラ347dが比較的速く劣化するのを抑制することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、本発明の誘導加熱方式の定着装置を、画像形成装置の一例としての複写機に含まれる画像定着部に適用する例について示したが、本発明はこれに限らず、複写機以外のプリンタやファクシミリなどの画像形成装置に含まれる画像定着部にも本発明の誘導加熱方式の定着装置を適用可能である。
また、上記実施形態では、発熱部材(発熱ローラ)を構成する感温磁性材料としてFe−Ni合金を用いるとともに、支持部材(定着ベルト)を構成する導電性を有する非磁性材料としてアルミニウムを用いる例について示したが、本発明はこれに限らず、Fe−Ni合金以外の感温磁性材料を発熱部材(発熱ローラ)として用いてもよいし、アルミニウム以外の導電性を有する非磁性材料を支持部材(定着ベルト)として用いてもよい。
本発明の第1実施形態による画像定着部を含む複写機の全体構成を示した正面図である。 図1に示した第1実施形態による画像定着部の構成を示した断面図である。 図2に示した第1実施形態による画像定着部のヒートローラを示した斜視図である。 図2に示した第1実施形態による画像定着部の作動時の状態を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態による画像定着部の構成を示した断面図である。 図5に示した第2実施形態による画像定着部の作動時の状態を説明するための断面図である。 本発明の第3実施形態による画像定着部の構成を示した断面図である。 図7に示した第3実施形態による画像定着部の作動時の状態を説明するための断面図である。 本発明の第4実施形態による画像定着部の構成を示した断面図である。 図9に示した第4実施形態による画像定着部の定着ベルトの構成を示した断面図である。
符号の説明
47、147、247、347 画像定着部(定着装置)
47a、147a、247a ヒートローラ
47b 加圧ローラ
47c、247c 誘導加熱コイル(誘導コイル)
47d、147d、247d 発熱部材
47e、147e、247e 支持部材
347a ヒートローラ部(ヒートローラ)
347d 発熱ローラ(発熱部材)
347e 定着ベルト(支持部材)

Claims (5)

  1. 温度によって透磁率が変化する感温磁性材料からなる発熱部材と、前記発熱部材に対して着脱可能に設けられ、導電性を有する非磁性材料からなる支持部材とを含むヒートローラと、
    前記ヒートローラに対して押圧可能に配置される加圧ローラと、
    前記ヒートローラの温度を上昇させるための誘導コイルとを備えた、誘導加熱方式の定着装置。
  2. 前記発熱部材および前記支持部材は、
    装置の作動時に、互いに密着するとともに、
    装置の非作動時に、前記発熱部材と前記支持部材との密着状態が解除されることにより互いに着脱可能になる、請求項1に記載の誘導加熱方式の定着装置。
  3. 前記発熱部材および前記支持部材は、前記加圧ローラの前記ヒートローラに対する押圧時に、前記加圧ローラからの押圧力により弾性変形することによって互いに密着する、請求項2に記載の誘導加熱方式の定着装置。
  4. 前記発熱部材および前記支持部材は、前記誘導コイルによる前記ヒートローラの温度上昇時に、熱により膨張することによって互いに密着する、請求項2または3に記載の誘導加熱方式の定着装置。
  5. 前記支持部材は、前記発熱部材の外周側に配置されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の誘導加熱方式の定着装置。
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