JP2003323069A - 定着装置、印字装置及び複写機 - Google Patents

定着装置、印字装置及び複写機

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JP2003323069A
JP2003323069A JP2002132545A JP2002132545A JP2003323069A JP 2003323069 A JP2003323069 A JP 2003323069A JP 2002132545 A JP2002132545 A JP 2002132545A JP 2002132545 A JP2002132545 A JP 2002132545A JP 2003323069 A JP2003323069 A JP 2003323069A
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JP
Japan
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heating roller
coil
reciprocating
electromagnetic induction
axial direction
Prior art date
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Application number
JP2002132545A
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English (en)
Inventor
Koichi Sakurai
宏一 櫻井
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Panasonic System Solutions Japan Co Ltd
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Communications Co Ltd
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱ローラを誘導加熱する手段を有する定
着装置において、加熱ローラの軸方向の表面温度のばら
つきを抑制する。 【解決手段】 記録紙上のトナーを熱溶融させるため
の電磁誘導発熱部を有する加熱ローラと、電磁誘導発熱
部に交番磁束を印加するべく加熱ローラの内部に設けら
れたコイルと、コイルを加熱ローラの軸方向に往復運動
させるための往復運動手段とを具備する定着装置とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁誘導加熱方式
の定着装置及びこれを備えた印字装置ならびに複写機に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の印字装置や複写機においては、記
録紙の上に転写されたトナー像を記録紙に定着させるた
めに定着装置が備えられている。この定着装置は、記録
紙上のトナーを熱溶融させる加熱ローラと、加熱ローラ
に圧接して記録紙を押圧する加圧ローラとを有してお
り、加熱ローラを加熱するために、加熱立上りが遅いハ
ロゲンランプ内蔵型に代えて、加熱ローラ内部あるいは
外側近傍に電磁誘導加熱コイルを配置するようにした電
磁誘導加熱方式が近年の省エネの要請から研究されてい
る。この方式は、電磁誘導加熱コイルで発生した交番磁
束を加熱ローラの導体部に鎖交させることによって、加
熱ローラの導体部内部に渦電流を発生させ、この渦電流
によるジュール熱で加熱ローラの導体部を加熱するとい
うものである。この電磁誘導加熱方式は、加熱ローラ自
体を発熱させるため加熱ローラの温度の立ち上がりが早
く待機時に予熱する必要がないので、従来のハロゲンラ
ンプ等の輻射方式に比べて、待機時を含む運転時間全体
における消費電力が少なく省エネを達成できるものとし
て期待されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
技術では以下の問題が生じる。電磁誘導加熱方式におけ
る電磁誘導加熱コイルは、コイルボビンのベースにコイ
ル巻線を巻付けて作られている。そのため、コイル巻線
の巻き方により、コイル巻線層厚のばらつきによる電磁
誘導加熱コイルと加熱ローラ導体部との間隔のばらつき
およびコイル巻線ピッチ幅のばらつきが生じ、電磁誘導
加熱コイルに発生する交番磁束も軸方向にばらつくの
で、加熱ローラの軸方向に対して温度ムラが発生してい
た。そして、このように加熱ローラの表面に軸方向の温
度ムラがあると、記録紙への定着不良や記録紙での皺発
生が起こるという問題が発生していた。
【0004】この問題を解決するために、コイルボビン
のベースにコイル巻線を巻付ける精度を上げてコイル巻
線層厚のばらつき及びコイル巻線ピッチ幅のばらつきを
なくすことも考えられるが、この方法では電磁誘導加熱
コイルの価格を上昇させるという問題が発生してくる。
【0005】そこで本発明は、上記課題を鑑みてなされ
たもので、電磁誘導加熱コイルの価格上昇を抑えて、定
着動作に伴う加熱ローラ表面の軸方向での温度ムラを解
消し、記録紙への定着を均一にすることができる定着装
置及びこれを備えた印字装置ならびに複写機を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、記録紙上のトナーを熱溶融させるための
電磁誘導発熱部を有する加熱ローラと、その電磁誘導発
熱部に交番磁束を印加するべく加熱ローラの内部に設け
られたコイルと、そのコイルを加熱ローラの軸方向に往
復運動させるための往復運動手段とを具備する定着装置
を提供する。
【0007】これによると、電磁誘導加熱コイルのコイ
ル巻線の巻き方によりコイル巻線層厚のばらつきおよび
コイル巻線ピッチ幅のばらつきが生じ電磁誘導加熱コイ
ルの軸方向に発生する交番磁束がばらついても、加熱ロ
ーラの内部に設けられた電磁誘導加熱コイルが軸方向に
往復移動することにより、加熱ローラの軸方向に鎖交す
る交番磁束が実質上(即ち、時間平均としてみた場合
に)均一化されるので、加熱コイルに発生する温度ムラ
を均一にすることができる。そのため、電磁誘導加熱コ
イルの価格上昇を抑えて、定着動作に伴う加熱ローラ表
面の軸方向での温度ムラを解消し、記録紙への定着を均
一にすることができる。
【0008】また、その定着装置の往復運動手段は、加
熱ローラの回転運動をコイルの往復運動に変換すること
を特徴とする。
【0009】これによると、加熱ローラの回転運動を利
用してコイルを往復運動させるので、特別な駆動源を必
要とせず既存の駆動源を利用して定着動作に伴う加熱ロ
ーラ表面の軸方向での温度ムラを解消することができ
る。ここで、加熱ローラは、回転可能かつ周方向及び軸
方向には移動不能なように加熱ローラを支持するローラ
支持機構を備え、コイル(保持部材)は、回転不能かつ
軸方向のみに往復移動可能なようにコイルを支持するコ
イル支持機構を備え得る。
【0010】また、その定着装置の往復運動手段は、加
熱ローラに配設された突起部と、コイルを保持する保持
部材の外周面に設けられた溝とを含み、加熱ローラの回
転運動の際に突起部を溝に係合させることにより加熱ロ
ーラの回転運動をコイルの往復運動に変換することを特
徴とする。
【0011】これによると、原節としての加熱ローラ
と、従節としてのコイルの保持部材とによりカム機構を
形成し、加熱ローラの回転運動をコイルの往復運動に変
換することができる。特に、加熱ローラに突起部を備
え、コイルの保持部材に溝を設けることで、加熱ローラ
とともに回転する突起部を溝と係合させることによりロ
ーラの回転運動をコイルの往復運動に変換し、特別な機
構を必要とせず簡単かつ安価な機構で定着動作に伴う加
熱ローラ表面の軸方向での温度ムラを解消することがで
きる。
【0012】更に、本発明は、記録紙上のトナーを熱溶
融させるための電磁誘導発熱部を有する加熱ローラと、
電磁誘導発熱部に交番磁束を印加するべく加熱ローラの
外側近傍に設けられたコイルと、コイルを加熱ローラの
軸方向に往復運動させるための往復運動手段とを具備す
る定着装置を提供する。
【0013】これによると、電磁誘導加熱コイルのコイ
ル巻線の巻き方によりコイル巻線層厚のばらつきおよび
コイル巻線ピッチ幅のばらつきが生じ電磁誘導加熱コイ
ルの軸方向に発生する交番磁束がばらついても、加熱ロ
ーラの外側近傍に設けられた電磁誘導加熱コイルが軸方
向に往復移動することにより、加熱ローラの軸方向に鎖
交する交番磁束が実質上均一化されるので、加熱コイル
に発生する温度ムラを均一にすることができる。そのた
め、電磁誘導加熱コイルの価格上昇を抑えて、定着動作
に伴う加熱ローラ表面の軸方向での温度ムラを解消し、
記録紙への定着を均一にすることができる。
【0014】また、その定着装置の往復運動手段は、加
熱ローラの回転運動をコイルの往復運動に変換すること
を特徴とする。
【0015】これによると、加熱ローラの回転運動を利
用してコイルを往復運動させるので、特別な駆動源を必
要とせず既存の駆動源を利用して定着動作に伴う加熱ロ
ーラ表面の軸方向での温度ムラを解消することができ
る。ここで、加熱ローラは、回転可能かつ周方向及び軸
方向には移動不能なように加熱ローラを支持するローラ
支持機構を備え、コイル(保持部材)は、回転不能かつ
軸方向のみに往復移動可能なようにコイルを支持するコ
イル支持機構を備え得る。
【0016】また、その定着装置の往復運動手段は、コ
イルを保持する保持部材に配設された突起部と、加熱ロ
ーラの外周面に設けられた溝とを含み、加熱ローラの回
転運動の際に突起部を溝に係合させることにより加熱ロ
ーラの回転運動をコイルの往復運動に変換することを特
徴とする。
【0017】これによると、原動としての加熱ローラ
と、従動としてのコイルの保持部材とによりカム機構を
形成し、加熱ローラの回転運動をコイルの往復運動に変
換することができる。特に、加熱ローラに溝を設け、コ
イルの保持部材に突起部を備えることで、加熱ローラと
ともに回転する溝を突起部と係合させることによりロー
ラの回転運動をコイルの往復運動に変換し、特別な機構
を必要とせず簡単かつ安価な機構で定着動作に伴う加熱
ローラ表面の軸方向での温度ムラを解消することができ
る。
【0018】また、それらの定着装置は、コイルのコア
をなす磁性体を更に具備することを特徴とする。
【0019】これによると、コイルのコアをなす磁性体
を有するので、コイルに発生する交番磁束が増加する。
そのために、加熱ローラの導体部に鎖交する交番磁束が
増加し加熱ローラの導体部内部に発生する渦電流が増加
しこの渦電流によるジュール熱が増加するので、加熱ロ
ーラの発熱効率を増加させることができる。
【0020】更に、本発明は、記録紙上のトナーを熱溶
融させるための電磁誘導発熱部を有する加熱ローラと、
電磁誘導発熱部に交番磁束を印加するべく加熱ローラの
内部に設けられたコイルと、コイルを加熱ローラの軸方
向に往復運動させるための往復運動手段とを具備する印
字装置を提供する。
【0021】また、その印字装置の往復運動手段は、加
熱ローラの回転運動をコイルの往復運動に変換すること
を特徴とする。
【0022】また、その印字装置の往復運動手段は、加
熱ローラに配設された突起部と、コイルを保持する保持
部材の外周面に設けられた溝とを含み、加熱ローラの回
転運動の際に突起部を溝に係合させることにより加熱ロ
ーラの回転運動をコイルの往復運動に変換することを特
徴とする。
【0023】更に、本発明は、記録紙上のトナーを熱溶
融させるための電磁誘導発熱部を有する加熱ローラと、
電磁誘導発熱部に交番磁束を印加するべく加熱ローラの
外側近傍に設けられたコイルと、コイルを加熱ローラの
軸方向に往復運動させるための往復運動手段とを具備す
る印字装置を提供する。
【0024】また、その印字装置の往復運動手段は、加
熱ローラの回転運動をコイルの往復運動に変換すること
を特徴とする。
【0025】また、その印字装置の往復運動手段は、コ
イルを保持する保持部材に配設された突起部と、加熱ロ
ーラの外周面に設けられた溝とを含み、加熱ローラの回
転運動の際に突起部を溝に係合させることにより加熱ロ
ーラの回転運動をコイルの往復運動に変換することを特
徴とする。
【0026】また、それらの印字装置は、コイルのコア
をなす磁性体を更に具備することを特徴とする。
【0027】更に、本発明は、記録紙上のトナーを熱溶
融させるための電磁誘導発熱部を有する加熱ローラと、
電磁誘導発熱部に交番磁束を印加するべく加熱ローラの
内部に設けられたコイルと、コイルを加熱ローラの軸方
向に往復運動させるための往復運動手段とを具備する複
写機を提供する。
【0028】また、その複写機の往復運動手段は、加熱
ローラの回転運動をコイルの往復運動に変換することを
特徴とする。
【0029】また、その複写機の往復運動手段は、加熱
ローラに配設された突起部と、コイルを保持する保持部
材の外周面に設けられた溝とを含み、加熱ローラの回転
運動の際に突起部を溝に係合させることにより加熱ロー
ラの回転運動をコイルの往復運動に変換することを特徴
とする。
【0030】更に、本発明は、記録紙上のトナーを熱溶
融させるための電磁誘導発熱部を有する加熱ローラと、
電磁誘導発熱部に交番磁束を印加するべく加熱ローラの
外側近傍に設けられたコイルと、コイルを加熱ローラの
軸方向に往復運動させるための往復運動手段とを具備す
る複写機を提供する。
【0031】また、その複写機の往復運動手段は、加熱
ローラの回転運動をコイルの往復運動に変換することを
特徴とする。
【0032】また、その複写機の往復運動手段は、コイ
ルを保持する保持部材に配設された突起部と、加熱ロー
ラの外周面に設けられた溝とを含み、加熱ローラの回転
運動の際に突起部を溝に係合させることにより加熱ロー
ラの回転運動をコイルの往復運動に変換することを特徴
とする。
【0033】また、それらの複写機は、コイルのコアを
なす磁性体を更に具備することを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の態様を図面
を参照して説明する。
【0035】図1は、本発明の一実施形態における定着
装置を用いた複写機の概略構成図である。複写機200
は、定着装置100及び感光ドラム50を備える。定着
装置100は、記録紙の表面に付着させたトナーを熱溶
融させる加熱ローラ10及び記録紙をその加熱ローラ1
0に押圧してトナーを記録紙に定着させる加圧ローラ4
0を有する。更に、感光ドラム50の周囲には、感光ド
ラムを帯電させる帯電部53、感光ドラム上に潜像を形
成する露光部51、その潜像をトナーで現像する現像部
52、搬送経路80に案内され搬送される記録紙表面に
そのトナーを転写させるための転写ローラ55及び転写
後の感光ドラムの表面の残留トナーを除去するクリーナ
部54等が備えられる。
【0036】図2は、図1の定着装置100の拡大図、
即ち周方向の断面図である。加熱ローラ10及び加圧ロ
ーラ40は互いに圧接されており、トナーTが付着した
記録紙Sは、それらのローラ間の圧接部で加熱及び押圧
されつつ搬送され、トナーTが記録紙Sに定着される。
【0037】加熱ローラ10は、発熱源となる電磁誘導
発熱部14及びその外周面上に設けられた離型層15を
有する。電磁誘導発熱部14は、通常は鉄、ステンレ
ス、ニッケル、銅、クロム、コバルトなどの磁性金属か
らなり、またトナーとの離型性を向上させるための離型
層15は、フッ素樹脂などの耐熱性樹脂からなる。加熱
ローラ10の内部には、電磁誘導加熱手段として、ボビ
ン12に巻かれたコイル13が設置される。コイル13
は、例えば、樹脂でコーティングされた導線を束ねたリ
ッツ線が用いられ、高周波電流を供給するためにインバ
ータ回路に接続される。コイル13に高周波電流を供給
することによって発生した交番磁界を加熱ローラの電磁
誘導発熱部14に印加することで、電磁誘導発熱部14
に渦電流を生じさせて加熱ローラ10を発熱させること
ができる。また、ボビン12は、例えば、円柱或は円筒
形をなす耐熱性樹脂などで形成可能であり、通常その内
部には鎖交磁束を増大させるための磁性金属などからな
るコア(芯材)11が挿設される。
【0038】加圧ローラ40は、芯金41及び弾性層4
2を有する。弾性層42は、シリコーンゴムなどの耐熱
性かつ弾力性を有する材料からなる。
【0039】図3は、図1の加熱ローラ10並びにその
支持機構の軸方向の断面図である。図に示すように、コ
イル13は、ボビン12の外周表面上に巻かれて軸方向
に延在し、またボビン12内部のコア11は、コイル1
3と概ね同様の長さで軸方向に延在し得る。図3におい
ては、簡単のためにコイル巻線は均一に巻かれた状態で
示されているが、図10に示すように多くの場合にはコ
イル巻線の層厚及びピッチ幅にばらつきが生じ、発生す
る交番磁束が軸方向で不均一となることにより、軸方向
のローラの加熱が不均一となる。
【0040】詳細は後述するが、電磁誘導発熱部14及
びボビン12はカム機構を形成する。電磁誘導発熱部1
4の端部に設置された駆動用のギア18には、取付部材
19bによって突起部19aが備えられ、またボビン1
2にはその突起部19aと係合する溝12aが設けられ
る。
【0041】図4は、図1の加熱ローラ10並びにその
支持機構の一部切欠きを含む斜視図である。加熱ローラ
10は、回転可能かつ周方向及び軸方向には移動不能な
ように支持され、動力源(図示せず)からの動力が端部
に配置されたギア18を介して伝達されることにより回
転運動する。
【0042】本実施形態においては、加熱ローラ10は
ローラ支持部材71a、71bに設置された軸受部材7
0a、70bによって回転自在に支持される。円筒形の
軸受部材70a、70bの内周面は、加熱ローラの外周
面と滑り接触あるいは転がり接触するなどして加熱ロー
ラを円滑に回転させる。
【0043】ボビン12は、回転不能かつ軸方向のみ滑
動可能であるように支持される。従って、ボビン12
は、例えば、その一端に図4に示すような非円形状の周
方向断面を有するキー部12bを含み、そのキー部12
bは、ボビン12を回転不能かつ軸方向に摺動可能とす
るべくボビン支持部材17aと係合する。一方、ボビン
12の他端は、例えば、ボビン12を軸方向に摺動可能
とするべくボビン支持部材17bと係合する。
【0044】ボビンに設けられた溝12aは、その側部
と加熱ローラ10の軸方向中央位置との距離が相対的に
短い第1領域と相対的に長い第2領域とを含み、例え
ば、図5(a)、(b)に示すように加熱ローラ10の
周方向に対して傾斜する形状をなす。突起部19aは溝
12aの側面の少なくとも一部に当接し、軸方向に固定
されている加熱ローラ10が回転する際には当接部で滑
り接触或いは転がり接触しながら溝12aの側面を軸方
向に移動させようとする駆動力を生じさせる。つまり、
突起部19a及び溝12aのそのような係合によって、
加熱ローラ10の回転運動をボビン12(延いてはコイ
ル13)の軸方向の往復直線運動に効率よく変換するこ
とが可能となる。図5(a)は、溝12aの第1領域付
近に突起部19aが接触している状態(即ち、軸方向に
固定された加熱ローラ10に対してコイル13がボビン
支持部材17aの方向へ最大限移動した場合)を示して
おり、図5(b)は、第2領域付近に突起部19aが接
触している状態(即ち、軸方向に固定された加熱ローラ
10に対してコイル13がボビン支持部材17bの方向
へ最大限移動した場合)を示している。
【0045】本実施形態における溝12aの場合には、
ローラ1回転に対してコイルが1往復運動することにな
るが、ローラの1回転に対するコイルの往復運動の頻度
は、例えば、所定の振れ幅を有する蛇行状の環状溝をボ
ビン12の周方向に延在させることにより変更すること
が可能である。尚、突起部19a及び溝12a係合部の
形態についても本実施の形態に限定されるものではな
く、上述のようなカム機構の作用を奏する限りにおいて
種々の形態を採用することができる。
【0046】このように、加熱ローラ10の内部に設け
た電磁誘導加熱コイルを軸方向に往復運動させることに
より、電磁誘導加熱のコイル巻線の層厚及びピッチ幅の
ばらつきにより軸方向に発生する交番磁束がばらついて
も、加熱ローラ10の軸方向に鎖交する交番磁束を実質
上均一化して軸方向の不均一な加熱を解消し、結果とし
て加熱ローラ10の表面温度を軸方向に均一化すること
ができる。
【0047】図6は、本発明の別の実施形態おける定着
装置の断面図である。本実施形態における加熱ローラ3
0は、図2に示した定着装置の場合とは異なり電磁誘導
加熱手段(即ち、コイル等)がローラ外部に配置され
る。コイル保持部材31は、加熱ローラ30の外周面に
沿って延在する円弧部31bとその円弧部の円周方向の
概ね中央に位置する凸部31aとを有する。コイル33
は、図7にも示すように凸部31aを芯にして円弧部3
1b上に渦巻き状に巻付けられ、その巻線は概ね平面状
で角に丸みを帯びた長方形の形状をなす。図6において
は、簡単のためにコイル巻線は均一に巻かれた状態で示
されているが、図11に示すように多くの場合にはコイ
ル巻線の層厚にばらつきが生じ、発生する交番磁束が軸
方向で不均一となることにより、軸方向のローラの加熱
が不均一となる。尚、先の実施形態と同様にピッチ幅に
ついてもばらつきが生じるが、これによる交番磁束のば
らつきは加熱ローラ30の回転方向に生じるため、ロー
ラ30の回転によって実質上均一化され問題とはならな
い。
【0048】コイル33はインバータ回路に接続され、
発生した交番磁界を加熱ローラ30の電磁誘導発熱部3
4に印加することで、電磁誘導発熱部34に渦電流を生
じさせて加熱ローラ30を発熱させることができる。
尚、コイル保持部材31は、先の実施形態におけるコア
11と同様の作用を奏するように磁性金属等からなる磁
性体とすることができる。
【0049】図7(a)は、図6の加熱ローラ30の斜
視図である。加熱ローラ30は、回転可能かつ周方向及
び軸方向には移動不能なように支持され、動力源(図示
せず)からの動力が端部に配置されたギア38を介して
伝達されることにより回転運動する。
【0050】本実施形態においては、加熱ローラ30
は、ローラ支持部材91a、91bに設置された軸受部
材90a、90bによって回転自在に支持される。円筒
形の軸受部材90a、90bの内周面は、加熱ローラ3
0の外周面と滑り接触あるいは転がり接触するなどして
加熱ローラ30を円滑に回転させる。
【0051】ここで、突起部39aは、図4に示した先
の実施形態とは異なり、電磁誘導手段側のコイル保持部
材31の凸部31aに取付けられ、一方で、加熱ローラ
30に溝30aが設けられる。溝30aは、その側部と
加熱ローラ30の軸方向中央位置との距離が相対的に短
い第1領域と相対的に長い第2領域とを含み、例えば図
8(a)、(b)に示すように加熱ローラ30の円周方
向に対して傾斜する形状をなす。溝30aの側面の少な
くとも一部が突起部39aに当接し、軸方向に固定され
ている加熱ローラ30が回転する際には当接部で滑り接
触或いは転がり接触しながら突起部39aを軸方向に移
動させようとする駆動力を生じさせる。つまり、溝30
a及び突起部39aのそのような係合によって、加熱ロ
ーラ30の回転運動をコイル33の軸方向の往復直線運
動に効率よく変換することが可能である。
【0052】ここで、コイル33は、回転不能かつ軸方
向のみ滑動可能であるように支持される。例えば、コイ
ル保持部材31の凸部31aに設置された取付部材39
bを軸方向に延在するガイドレール60と係合させて軸
方向に滑動可能とすることで、コイル33を軸方向に往
復運動可能とする。
【0053】図8(a)は、溝30aの第1領域付近に
突起部39aが接触している状態(即ち、軸方向に固定
された加熱ローラ30に対してコイル33がローラ支持
部材91bの方向へ最大限移動した場合)を示してお
り、図8(b)は、第2領域付近に突起部39aが接触
している状態(即ち、軸方向に固定された加熱ローラ3
0に対してコイル33がローラ支持部材91aの方向へ
最大限移動した場合)を示している。
【0054】本実施形態における溝30aにおいては、
ローラ1回転に対してコイルが1往復運動することにな
るが、ローラの1回転に対するコイルの往復運動の頻度
は、溝の形状を改変することにより変更することが可能
である。尚、突起部39aの形状についても本実施形態
に限定されるものではなく、上述のようなカム機構の作
用を奏する限りにおいて種々の形状を採用することがで
きる。
【0055】図7(b)は、図7(a)のコイル保持部
材31の変更例である。図7(a)のコイル保持部材3
1と同様の形状を有するコイル保持部材35において、
凸部31aに相当する部分に開口部(例えば、矩形)を
設けて別途簡易な形状(例えば、直方体)を有するコア
35aを受入れ可能とすることで、コアの製作が容易と
なり、またコイル保持部材35に必ずしも磁性金属等を
用いる必要がなくなるので材質の選択の幅も広がる。こ
の場合、突起部39はコイル保持部材35に取付けるこ
とができる。
【0056】このように、加熱ローラ30の外部近傍に
設けた電磁誘導加熱コイルを軸方向に往復運動させるこ
とにより、電磁誘導加熱のコイル巻線の層厚及びピッチ
幅のばらつきにより軸方向に発生する交番磁束がばらつ
いても、加熱ローラ30の軸方向に鎖交する交番磁束を
均一化して軸方向の不均一な加熱を解消し、結果として
加熱ローラ30の表面温度を軸方向に均一化することが
できる。
【0057】図9(a)及び(b)は、従来技術及び本
発明の定着装置について、加熱ローラ軸方向位置に対す
る加熱ローラ表面温度分布をそれぞれ示すグラフであ
る。図9(a)に示す従来技術の定着装置における加熱
ローラの軸方向の表面温度のばらつきは、図9(b)に
示すように本発明の定着装置を用いることにより大幅に
改善される。
【0058】本発明の特定の実施の形態について説明し
てきたが、これらは単なる例示であり、当業者であれば
本発明の原理を用いて他の多数の実施の形態を構築する
ことが可能である。つまり、本発明は、加熱ローラの電
磁誘導加熱において、軸方向に不均一な交番磁束を発生
させる電磁誘導手段を有するような種々の装置に適用可
能であり、上記実施形態に示した電磁誘導加熱手段の構
成要素やその材質・形状等に限定されるものではない。
【0059】
【発明の効果】上記のように、本発明の定着装置によれ
ば、電磁誘導加熱のコイル巻線の形状のばらつきにより
軸方向に発生する交番磁束が不均一となっても、電磁誘
導加熱コイルを軸方向に往復運動させることにより、加
熱ローラの軸方向に鎖交する交番磁束を実質上均一化し
て軸方向の不均一な加熱を解消し、加熱ローラの表面温
度を軸方向に均一化することができる。従って、加熱ロ
ーラの表面温度分布が軸方向で不均一となることに起因
するトナーの記録紙への定着不良や記録紙の皺発生等の
問題を解消することができる。
【0060】また、従来型の電磁誘導加熱コイルをその
まま利用できるため、電磁誘導加熱コイルの製作コスト
を上昇をさせることもないという利点がある。
【0061】更に、加熱ローラの回転運動の駆動力を利
用してコイルを往復運動させるので、特別な駆動源を必
要とせず既存の装置を利用することができる利点もあ
る。加えて、本発明における加熱ローラの回転運動をコ
イルの往復運動に変換するカム機構は、特別な装置を必
要とせず簡単かつ安価に構成することができるという利
点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における定着装置を用いた
複写機の概略構成を示す図
【図2】図1に示す定着装置の拡大図
【図3】図1に示す加熱ローラの軸方向の断面図
【図4】図1に示す加熱ローラの一部切欠きを含む斜視
【図5】本発明の一実施形態における誘導加熱手段の軸
方向の往復運動の状態を示す図
【図6】本発明の別の実施形態おける定着部の断面図
【図7】図6に示す加熱ローラの斜視図
【図8】本発明の別の実施形態における誘導加熱手段の
軸方向の往復運動の状態を示す図
【図9】加熱ローラ軸方向位置に対する加熱ローラ表面
温度分布を示すグラフ
【図10】ボビンに巻いたコイル巻線の層厚及びピッチ
幅のばらつきの状態を示す側面図
【図11】コイル保持部材に巻いたコイル巻線の層厚の
ばらつきの状態を示す断面図
【符号の説明】
10 加熱ローラ 11 コア 12 ボビン 12a 溝 12b キー部 13、33 コイル 14、34 電磁誘導発熱部 15、35 離型層 17a、17b ボビン支持部材 18、38 ギアs 19a、39a 突起部 19b、39b 取付部材 31 コイル保持部材 40 加圧ローラ 50 感光ドラム 70a、70b 軸受部材 71a、71b、90a、90b ローラ支持部材 100 定着装置 200 複写機
フロントページの続き Fターム(参考) 2H033 AA03 AA31 BA25 BA26 BB18 BB21 BB23 BE06 3J103 AA02 AA15 AA51 BA04 BA24 CA52 FA01 FA05 FA09 FA18 GA02 GA52 GA57 3K059 AA08 AB20 AB28 AC10 AC37 AC44 AC48 AC62 AC70 AD05 AD35 CD75

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録紙上のトナーを熱溶融させるため
    の電磁誘導発熱部を有する加熱ローラと、前記電磁誘導
    発熱部に交番磁束を印加するべく前記加熱ローラの内部
    に設けられたコイルと、前記コイルを前記加熱ローラの
    軸方向に往復運動させるための往復運動手段とを具備す
    る定着装置。
  2. 【請求項2】 前記往復運動手段は、前記加熱ローラ
    の回転運動を前記コイルの往復運動に変換することを特
    徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記往復運動手段は、前記加熱ローラ
    に配設された突起部と、前記コイルを保持する保持部材
    の外周面に設けられた溝とを含み、前記加熱ローラの回
    転運動の際に前記突起部を前記溝に係合させることによ
    り前記加熱ローラの回転運動を前記コイルの往復運動に
    変換することを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 記録紙上のトナーを熱溶融させるため
    の電磁誘導発熱部を有する加熱ローラと、前記電磁誘導
    発熱部に交番磁束を印加するべく前記加熱ローラの外側
    近傍に設けられたコイルと、前記コイルを前記加熱ロー
    ラの軸方向に往復運動させるための往復運動手段とを具
    備する定着装置。
  5. 【請求項5】 前記往復運動手段は、前記加熱ローラ
    の回転運動を前記コイルの往復運動に変換することを特
    徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. 【請求項6】 前記往復運動手段は、前記コイルを保
    持する保持部材に配設された突起部と、前記加熱ローラ
    の外周面に設けられた溝とを含み、前記加熱ローラの回
    転運動の際に前記突起部を前記溝に係合させることによ
    り前記加熱ローラの回転運動を前記コイルの往復運動に
    変換することを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
  7. 【請求項7】 前記コイルのコアをなす磁性体を更に
    具備することを特徴とする請求項1乃至請求項6に記載
    の定着装置。
  8. 【請求項8】 記録紙上のトナーを熱溶融させるため
    の電磁誘導発熱部を有する加熱ローラと、前記電磁誘導
    発熱部に交番磁束を印加するべく前記加熱ローラの内部
    に設けられたコイルと、前記コイルを前記加熱ローラの
    軸方向に往復運動させるための往復運動手段とを具備す
    る印字装置。
  9. 【請求項9】 前記往復運動手段は、前記加熱ローラ
    の回転運動を前記コイルの往復運動に変換することを特
    徴とする請求項8に記載の印字装置。
  10. 【請求項10】 前記往復運動手段は、前記加熱ロー
    ラに配設された突起部と、前記コイルを保持する保持部
    材の外周面に設けられた溝とを含み、前記加熱ローラの
    回転運動の際に前記突起部を前記溝に係合させることに
    より前記加熱ローラの回転運動を前記コイルの往復運動
    に変換することを特徴とする請求項9に記載の印字装
    置。
  11. 【請求項11】 記録紙上のトナーを熱溶融させるた
    めの電磁誘導発熱部を有する加熱ローラと、前記電磁誘
    導発熱部に交番磁束を印加するべく前記加熱ローラの外
    側近傍に設けられたコイルと、前記コイルを前記加熱ロ
    ーラの軸方向に往復運動させるための往復運動手段とを
    具備する印字装置。
  12. 【請求項12】 前記往復運動手段は、前記加熱ロー
    ラの回転運動を前記コイルの往復運動に変換することを
    特徴とする請求項11に記載の印字装置。
  13. 【請求項13】 前記往復運動手段は、前記コイルを
    保持する保持部材に配設された突起部と、前記加熱ロー
    ラの外周面に設けられた溝とを含み、前記加熱ローラの
    回転運動の際に前記突起部を前記溝に係合させることに
    より前記加熱ローラの回転運動を前記コイルの往復運動
    に変換することを特徴とする請求項12に記載の印字装
    置。
  14. 【請求項14】 前記コイルのコアをなす磁性体を更
    に具備することを特徴とする請求項8乃至請求項13に
    記載の印字装置。
  15. 【請求項15】 記録紙上のトナーを熱溶融させるた
    めの電磁誘導発熱部を有する加熱ローラと、前記電磁誘
    導発熱部に交番磁束を印加するべく前記加熱ローラの内
    部に設けられたコイルと、前記コイルを前記加熱ローラ
    の軸方向に往復運動させるための往復運動手段とを具備
    する複写機。
  16. 【請求項16】 前記往復運動手段は、前記加熱ロー
    ラの回転運動を前記コイルの往復運動に変換することを
    特徴とする請求項15に記載の複写機。
  17. 【請求項17】 前記往復運動手段は、前記加熱ロー
    ラに配設された突起部と、前記コイルを保持する保持部
    材の外周面に設けられた溝とを含み、前記加熱ローラの
    回転運動の際に前記突起部を前記溝に係合させることに
    より前記加熱ローラの回転運動を前記コイルの往復運動
    に変換することを特徴とする請求項16に記載の複写
    機。
  18. 【請求項18】 記録紙上のトナーを熱溶融させるた
    めの電磁誘導発熱部を有する加熱ローラと、前記電磁誘
    導発熱部に交番磁束を印加するべく前記加熱ローラの外
    側近傍に設けられたコイルと、前記コイルを前記加熱ロ
    ーラの軸方向に往復運動させるための往復運動手段とを
    具備する複写機。
  19. 【請求項19】 前記往復運動手段は、前記加熱ロー
    ラの回転運動を前記コイルの往復運動に変換することを
    特徴とする請求項18に記載の複写機。
  20. 【請求項20】 前記往復運動手段は、前記コイルを
    保持する保持部材に配設された突起部と、前記加熱ロー
    ラの外周面に設けられた溝とを含み、前記加熱ローラの
    回転運動の際に前記突起部を前記溝に係合させることに
    より前記加熱ローラの回転運動を前記コイルの往復運動
    に変換することを特徴とする請求項19に記載の複写
    機。
  21. 【請求項21】 前記コイルのコアをなす磁性体を更
    に具備することを特徴とする請求項15乃至請求項20
    に記載の複写機。
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