JP2001027217A - ストッパー付ナット - Google Patents

ストッパー付ナット

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JP2001027217A
JP2001027217A JP11202770A JP20277099A JP2001027217A JP 2001027217 A JP2001027217 A JP 2001027217A JP 11202770 A JP11202770 A JP 11202770A JP 20277099 A JP20277099 A JP 20277099A JP 2001027217 A JP2001027217 A JP 2001027217A
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JP
Japan
Prior art keywords
nut
stopper
bolt
vertical groove
thread
Prior art date
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Pending
Application number
JP11202770A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumiko Takeuchi
冨美子 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
COSMO INDUSTRY KK
Original Assignee
COSMO INDUSTRY KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 完全なネジの緩み止め効果を有するストッパ
ー付ナットを提供する。 【構成】 少なくとも雌ネジの山から雌ネジの谷に至る
部分が切削されて成る断面の縁線が1/2未満の円弧の
欠けた略円形の縦溝14がネジ軸Zと平行に刻設された
ナット本体15と、前記ナット本体15の縦溝14に嵌
入しつつナット本体15と嵌め合っているボルト9の雄
ネジの山7を潰すように打ち込まれて固定される前記ボ
ルト9以上に硬質のストッパーピン16(またはストッ
パーピン6)と、からなる構造であり、ネジ山が潰され
ることでナット本体15は回らなくなり不可逆的にネジ
の緩み止めがなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボルト(ビスを含
む)とナットとの緩みが防止されるストッパー付ナット
に関する。
【0002】
【従来の技術】ボルト(ビスを含む)とナットによるネ
ジ止めは振動などで緩むことがあり、従来より緩み止め
のために図4の正面図(a)、側面図(b)に示される
バネ座金(スプリングワッシャー)20や、正面図
(c)、側面図(d)に示される歯付座金30等をナッ
トまたはボルト頭とこれに接する締付面との間に挟むこ
とが行われてきた。
【0003】また、その他の緩み止めの手段としては、
止めナットをナットと締付面との間に挿入したり、止め
ネジや小ネジ、割ピンを螺入ないし挿入するといった緩
み止め手段がある。
【0004】さらに、電気製品(家庭用テレビ、VT
R、オフィス用パソコン端末、プリンター、ファクシミ
リ等)のプリント回路基板においてはアースターミナル
等の基板への接続固定にボルトとナットで締め付けた後
にネジロック(接着剤等でボルトとナットの締付面との
締着部分を固定する処理)することが多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のバネ座金20やネジロック等のネジの緩み止め手段
は不完全であり、例えば電気製品のプリント回路基板の
アース線のボルト固定においては運搬の際の振動等によ
ってナットが弛緩し、不要輻射(ノイズ)の原因となり
信頼性テストで問題になることがある。
【0006】また、前記止めナット、止めネジ、小ネジ
等でも完全な緩み止めにはならない。蓋し、上記従来の
緩み止め手段は全て可逆的であり、緩み止めの解除が可
能で何度でもネジを緩めたり締めたりすることができる
タイプである(ネジロック処理も接着剤を除去すればロ
ックは解除される。)。これは換言すれば、振動等で緩
み止めを解除する方向に外力が作用して緩み止め手段自
身が緩む可能性があることを意味する。
【0007】畢竟、従来のネジ(ボルトとナット)の緩
み止め手段では完全な緩み止めが困難であった。
【0008】上記ネジの緩み止めの問題を考察すると、
一般的にはボルトとナットは締着された後でも再び緩め
て締付面から外す可能性があるので上記可逆的な緩み止
め手段が用いられていたと考えられるが、前記プリント
回路基板のアース線の固定のケースや家屋の窓サッシの
枠等、一度ボルトとナットで締着すれば以後二度と外さ
ないケースも多々あることが留意される(外す時はボル
トとナットまたは被締着物を廃棄する場合である)。
【0009】本発明は、上記従来のネジの緩み止めの不
完全性の問題点に鑑みて為されたものであり、二度と外
さないことを前提として、完全にボルトとナットとの緩
みを防止する不可逆的な緩み止め手段を用いてネジ止め
の信頼性を向上するストッパー付ナットを提供するもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、 (1) 少なくとも雌ネジの山から雌ネジの谷に至る部
分が切削されて成る縦溝がネジ軸と平行に刻設されたナ
ット本体と、前記ナット本体の縦溝に嵌入しつつナット
本体と嵌め合っているボルトの雄ネジの山を潰すように
打ち込まれて固定される前記ボルト以上に硬質のストッ
パーピンと、からなることを特徴とするストッパー付ナ
ットを提供することにより上記目的を達成する。 (2) また、上記(1)に記載のストッパー付ナット
において、ナット本体の縦溝の断面の縁線が1/2未満
の円弧の欠けた略円形形状であり、ストッパーピンが前
記縦溝の円形断面の径と略同寸法径の円形断面部分を備
えていることを特徴とするストッパー付ナットを提供す
ることにより上記目的を達成する。 (3) また、上記(1)に記載のストッパー付ナット
において、ストッパーピンの形状が、縦溝の径よりも細
い径の先端部分からテーパを付けて太くなるクサビ形状
が連設された多重クサビ形状であるとともに打撃を与え
る頭部分が平らでクサビ部分の断面積よりも広い面積を
有する平頭であることを特徴とするストッパー付ナット
を提供することにより上記目的を達成する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係るストッパー付ナット
の実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】図1は本発明に係るストッパー付ナットと
ボルトを嵌め合わせて緩み止めを行う状態を示す斜視図
であり、図2は本発明に係るストッパー付ナットの構造
を説明するための図である。また、図3は本発明に係る
他のストッパー付ナットの構造を説明するための図であ
る。
【0013】図2の(a)嵌め合わせたナット本体とボ
ルトとストッパーピンを示す側面図、(b)ストッパー
ピンの平面図、(c)ナット本体の平面図に示されるよ
うに、本発明のストッパー付ナットは、少なくとも雌ネ
ジの山2から雌ネジの谷3に至る部分が切削されて成る
縦溝4(図2の(c)の斜線部分)がネジ軸Zと平行に
刻設されたナット本体5と、前記ナット本体5の縦溝4
に嵌入しつつナット本体5と嵌め合っているボルト9の
雄ネジの山7を潰すように打ち込まれて固定される前記
ボルト9以上に硬質のストッパーピン6と、からなる構
造を基本とする。
【0014】上記構成において、ストッパーピン6は如
何なる形状でもよいが、被締着物を挟んでナット本体5
と強く締着されて嵌め合ったボルト9の雄ネジと縦溝4
で囲まれた縦孔に緩嵌するのではなく、ボルト9の雄ネ
ジの山7に当たるようにし、強いて嵌入しようとすると
必ず雄ネジの山7を潰してしまう寸法形状にすることが
肝要である。
【0015】例えば、ネジ径10mmのボルト9/ナッ
ト本体5について、縦溝4を直径Φ1=3mmの円形底
断面の溝として、その中心軸Mから雌ネジの谷3に至る
距離が1.0mmとなるようにし、ストッパーピン6の
最大径Φ2をΦ1と同程度に約3mm(半径r=1.5
mm)とする。この寸法形状により、ストッパーピン6
は必ず雄ネジの山7を0.5mm弱の高さ潰しながら嵌
入されることになる。
【0016】図1及び図2の(a)、(b)に示される
ストッパーピン6は縦溝4の径よりも細い径の先端部分
6aからテーパを付けて太くなるクサビ形状が連設され
た多重クサビ形状であるとともに打撃を与える頭部分6
bが平らでクサビ部分の断面積よりも広い面積を有する
略半円の平頭であるので、嵌入の際に打撃し易くスムー
ズに嵌入され、しかもボルト9の雄ネジとの引っ掛かり
がるという利点がある。 次に、図1及び図3に示され
る他の実施の形態では、ナット本体15の縦溝14の断
面の縁線13が1/2未満の円弧の欠けた略円形形状
(ネジ径10mmの場合はΦ4=4mm程度)であり、
ストッパーピン16が前記縦溝14の円形断面の径Φ4
と略同寸法径の円形断面部分(最大径Φ3)を備えてい
る構造である。最も単純なストッパーピン16は図示さ
れるように先端が先細った円柱棒であり、その長さは使
用状況により適宜決められるが通常は5mm〜20mm
である。この円形断面の縦溝14はドリルで穿設するこ
とができるので成形が容易であり、またストッパーピン
16も低コストでできるという利点がある。
【0017】なお、上記ストッパーピン6、16はボル
ト9の雄ネジの山7を潰すためにボルト9が真鍮であれ
ば同じ真鍮またはステンレス鋼にする等、ボルト9の材
質以上に硬質の材質を用いることが必要である。
【0018】上記構成のストッパー付ナットによれば、
被締着物にボルト(ビスの場合を含む)を通してナット
本体を螺着して強く締め付け、ストッパーピンをナット
本体の縦溝に叩き込んで嵌入させると、ストッパーピン
に当たるボルトの雄ネジの山がネジ軸に沿って縦に潰さ
れて破損するので、二度と回らなくなる。また、ストッ
パーピン自身も潰された雄ネジの山で強固に締め付けら
れているので抜けなくなる。而して如何なる振動が締付
面に与えられてもボルトとナット本体は緩まないのであ
る。
【0019】
【発明の効果】本発明に係るストッパー付ナットは上記
のような構成なので、不可逆的なネジ止めが為されて、
完全なボルト(ビスを含む)とナットとのネジの緩み止
めが実現できるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るストッパー付ナットとボルトを
嵌め合わせて緩み止めを行う状態を示す斜視図である。
【図2】 本発明に係るストッパー付ナットの構造を説
明するための図である。
【図3】 本発明に係る他のストッパー付ナットの構造
を説明するための図である。
【図4】 従来のネジの緩み止め手段に用いられるバネ
座金(スプリングワッシャー)の正面図(a)、側面図
(b)及び、歯付座金の正面図(c)、側面図(d)で
ある。
【符号の説明】
2 雌ネジの山 3 雌ネジの谷 4、14 縦溝 5、15 ナット本体 6、16 ストッパーピン 6a 先端部分 6b 頭部分 7 雄ネジの山 9 ボルト 20 バネ座金 30 歯付座金 Φ1、Φ4 縦溝の直径 Φ2、Φ3 ストッパーピンの最大径 Z ネジ軸 M 中心軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも雌ネジの山から雌ネジの谷に
    至る部分が切削されて成る縦溝がネジ軸と平行に刻設さ
    れたナット本体と、前記ナット本体の縦溝に嵌入しつつ
    ナット本体と嵌め合っているボルトの雄ネジの山を潰す
    ように打ち込まれて固定される前記ボルト以上に硬質の
    ストッパーピンと、からなることを特徴とするストッパ
    ー付ナット。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のストッパー付ナットに
    おいて、ナット本体の縦溝の断面の縁線が1/2未満の
    円弧の欠けた略円形形状であり、ストッパーピンが前記
    縦溝の円形断面の径と略同寸法径の円形断面部分を備え
    ていることを特徴とするストッパー付ナット。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のストッパー付ナットに
    おいて、ストッパーピンの形状が、縦溝の径よりも細い
    径の先端部分から漸次太くなるクサビ形状が連設された
    多重クサビ形状であるとともに打撃を与える頭部分が平
    らでクサビ部分の断面積よりも広い面積を有する平頭で
    あることを特徴とするストッパー付ナット。
JP11202770A 1999-07-16 1999-07-16 ストッパー付ナット Pending JP2001027217A (ja)

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Cited By (10)

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