JP2001026222A - 作業車両、および作業車両のエンジンカバー - Google Patents

作業車両、および作業車両のエンジンカバー

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JP2001026222A
JP2001026222A JP11200260A JP20026099A JP2001026222A JP 2001026222 A JP2001026222 A JP 2001026222A JP 11200260 A JP11200260 A JP 11200260A JP 20026099 A JP20026099 A JP 20026099A JP 2001026222 A JP2001026222 A JP 2001026222A
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cover
vehicle
muffler
engine cover
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JP11200260A
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Kazuyoshi Kimura
一義 木村
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転席からの後方視界性を改善することがで
きる作業車両の提供。 【解決手段】 エアクリーナー16と車両幅方向に延在
するように配置したマフラー17とを車両幅方向に並べ
てエンジン11の上方に配設し、かつ、マフラー17お
よびエアクリーナー16を、その一部がエンジンフレー
ム13より車両側方に突出するように配設したことによ
りエンジン上部空間にスペースが得られる。そして、そ
のスペースを利用してカバー12の上面を車両後方にか
けて下り勾配となるように傾斜させ、かつ、カバー12
の上部側壁部を後方にすばまるように傾けたので、後方
視界を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホイールローダ等
の作業車両、および作業車両のエンジンカバーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ホイールローダ等の作業車両において
は、例えば、特開平4−81514号公報に記載されて
いる作業車両のように、運転席後方のエンジンフレーム
上にエンジンが駆動軸方向を車両前後方向とした向き、
すなわち縦置きで搭載され、さらにエンジン後方にはラ
ジエータが設けられている。エンジンフレーム上に設け
られたエンジン、ラジエータおよびそれらに付随する機
器等は、全体がエンジンカバーで覆われている。このエ
ンジンカバーは外観形状がほぼ直方体形状であって、運
転室側の前壁部、左右側壁部、上面部およびラジエータ
部分を覆いエンジンカバーの後部を構成するラジエータ
カバーとから成る。
【0003】エンジンカバーの上面部は、水平としてい
るのが一般的である。エンジンフレームの左右側方には
後部車輪が位置するため、上記左右側壁はエンジンフレ
ームから垂直に立ち上がるように設けられ、エンジンカ
バーの左右幅はエンジンフレーム幅とほぼ同一になって
いる。また、左右側壁部には、エンジンルーム内を点検
するための開閉式ドアが設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようにカバー外観形状が直方体形状をしているため、
スペースの関係でマフラーおよびエアクリーナーを車両
前後方向に並べて配設するのが一般的であって、カバー
内の機器配置に関して自由度に乏しかった。また、運転
席から後方を確認する際に、カバーに遮られて視認でき
ない範囲が大きいという欠点があった。
【0005】本発明の目的は、カバー内の機器配置の自
由度や、運転席からの後方視界性を改善することができ
る作業車両、およびエンジンカバーを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明の実施の形態を示す
図2〜図6および図9に対応付けて説明する。 (1)請求項1の発明は、運転席の後方に設けられたエ
ンジンフレーム13と、エンジンフレーム13上に配設
されたエンジン11と、エンジン11の排気側に設けら
れるマフラー17と、エンジン11およびマフラー17
を覆うエンジンカバー121とを備える作業車両に適用
され、マフラー17を、その一部がエンジンフレーム1
3より車両側方に突出するように配設したことにより上
述の目的を達成する。 (2)請求項2の発明は、運転席の後方に設けられたエ
ンジンフレーム13と、エンジンフレーム13上に設置
されたエンジン11と、エンジン11の排気側に設けら
れるマフラー17と、エンジン11の吸気側に設けられ
るエアクリーナー16と、エンジン11,マフラー17
およびエアクリーナー16を覆うエンジンカバー121
とを備える作業車両に適用され、マフラー17を車両幅
方向に延在するように配置するとともに、このマフラー
17とエアクリーナー16と車両幅方向に並べてエンジ
ン11の上方に配設し、かつ、マフラー17およびエア
クリーナー16の少なくとも一方を、その一部がエンジ
ンフレーム13より車両側方に突出するように配設した
ことにより上述の目的を達成する。 (3)請求項3の発明は、請求項2に記載の作業車両に
おいて、エンジンカバー121のマフラー17およびエ
アクリーナー16を収容する部分の車両幅方向寸法LA
を、エンジンカバー121のエンジン11を収容する部
分の車両幅方向寸法LBより大きくしたものである。 (4)請求項4の発明は、請求項3に記載の作業車両に
おいて、マフラー17およびエアクリーナー16の車両
側方を覆うエンジンカバー121の両側面123aを、
それらの側面123aの間の車両幅方向間隔が車両後方
にかけて小さくなるように形成したものである。 (5)請求項5の発明は、請求項1〜請求項4のいずれ
かに記載の作業車両において、エンジンカバー121の
上面123cを、車両後方にかけて下り勾配を有する斜
面としたものである。 (6)請求項6の発明は、運転席後方のエンジンフレー
ム13にエンジン11を搭載した作業車両のエンジンカ
バー121,122に適用され、エンジンカバー121
は、車両左右方向の幅がエンジンフレーム13のフレー
ム幅LBとほぼ等しい下部側面122b,123bと、
下部側面122b,123bより幅の大きい上部側面1
22a,123aとを備えて上述の目的を達成する。 (7)請求項7の発明は、請求項6に記載のエンジンカ
バー121,122において、エンジンカバー121,
122の上面122c,123cを、車両後方にかけて
下り勾配を有する斜面としたものである。 (8)請求項8の発明は、請求項6に記載のエンジンカ
バー121,122において、上部側面122a,12
3aを、その車両幅方向間隔が車両後方にかけて小さく
なるように形成したものである。 (9)請求項9の発明は、請求項6に記載のエンジンカ
バー121,122において、エンジンカバー121,
122の上面122c,123cを車両後方にかけて下
り勾配を有する斜面とし、かつ、上部側面122a,1
23aを、その車両幅方向間隔が車両後方にかけて小さ
くなるように形成したものである。 (10)請求項10の発明は、請求項8または請求項9
に記載のエンジンカバー121,122において、下部
側面122b,123bを車両前後方向に対して平行に
形成するとともに、エンジンカバー121,122を、
上部側面123aおよび下部側面123bの車両幅方向
間隔が互いに異なる前部カバー121と、上部側面12
2aおよび下部側面122bの車両幅方向間隔が等しく
なる部分を有する後部カバー122とに分割し、後部カ
バー122をプラスチック成形部材としたものである。 (11)請求項11の発明は、運転席後方にエンジン1
1およびラジエータ15を搭載した作業車両のエンジン
カバー121,122に適用され、エンジンカバー12
1,122のエンジン11とラジエータ15との間に分
割線PLを設けて、エンジンカバー121,122を、
エンジン11を覆う金属製の第1のカバー121と、ラ
ジエータ15を覆い給水用開口122hおよび給油用開
口122iが形成される第2のカバー122とに分割
し、かつ、第2のカバー122をプラスチック成形部材
としたものである。 (12)請求項12の発明は、請求項11に記載のエン
ジンカバー121,122において、第2のカバー12
2の上面122cまたは側面122jを車両後方にかけ
てすぼまるような斜面とし、その斜面に給水用開口12
2hおよび給油用開口122iを形成したものである。
【0007】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が発明の実施の形態に限定されるものではない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図12を参照して本
発明の実施の形態を説明する。図1は本発明に係る作業
車両をホイールローダに適用した一実施の形態を示す図
であり、ホイールローダの側面図である。ホイールロー
ダ1は、車両前半部を構成しアーム2やバケット3およ
び車輪4を有する前部車両5と、車両後半部を構成し運
転室6,エンジン11および車輪7等を有する後部車両
8とから構成されている。前部車両5と後部車両8とは
不図示のセンタピンにより互いに回動自在に連結されて
おり、車両5および8間には左右一対のステアリングシ
リンダ9が設けられている。このステアリングシリンダ
9を伸縮させることにより、後部車両8に対して前部車
両6を屈折させて操向を行う。エンジン11は、後述す
る図3に示すように運転室6後方のエンジンフレーム1
3に縦置きに搭載されており、カバー12により覆われ
ている。
【0009】[カバー内機器配置の説明]次に、カバー
12内の主要な機器の配置について説明する。図2およ
び図3はカバー12内の機器配置を示す図であり、図2
において(a)は上面図、(b)は側面図(ただし、一
部を破断面とした)で、図3は図2(b)のG−G断面
図である。14はエンジン11により回転駆動される冷
却ファンであり、エンジン11の後方に設けられたラジ
エータ15に冷却風を送風する。カバー12はエンジン
11を覆ってエンジンルームを形成する鋼板製のエンジ
ンカバー121と、ラジエータ15部分を覆いプラスチ
ック成形部材から成るラジエータカバー122とで構成
されている。そして、ラジエータ15を通過した冷却風
は、ラジエータカバー122の開口122fから後方に
排出される。
【0010】図3に示すように、エンジンカバー121
の内側に形成されるエンジンルームは、カバー幅寸法が
エンジンフレーム13と同じ幅寸法LBを有する下部空
間と、幅寸法LBより大きな幅寸法LAを有する上部空
間とから成り、エンジン11の本体の大部分は下部空間
に配設されている。一方、エンジン11に供給される空
気を浄化するエアクリーナー16、およびエンジン11
の排気ラインに設けられたマフラー17はエンジン11
の上方スペースに配設されており、それらの一部はエン
ジンフレーム13のフレーム幅LBより側方に突出して
いる。エアクリーナー16およびマフラー17は車両左
右方向(図示左右方向)に並列配置されており、それぞ
れ固定治具161,171によってエンジンカバー12
1の上面内側に固定されている。図2(a)のエアクリ
ーナー16の後方の領域Pは、エアクリーナー16のエ
レメント交換の際のエレメント取り出しに要するスペー
スである。なお18は、マフラー17に取り付けられた
排気管であり、カバー12の上面より上方に突出してい
る。
【0011】[カバー形状の説明]次いで、図4〜6を
参照してカバー12の外観形状について詳しく説明す
る。図4はカバー12の斜視図であり、図5の(a)は
後部車両8の上面図、(b)は後部車両8の一部を示す
側面図、そして、図6は後部車両8を車両後方から見た
図である。エンジンカバー121は、形状の点から車両
前後方向に中間部123および前部124に区分され、
ラジエータカバー122,中間部123,前部124の
側面はそれぞれ上部側壁部122a,123a,124
aと、幅LBを有する下部側壁部122b,123b,
124bとを有している。なお、図4では上部側壁部1
23aおよび下部側壁部123bに斜線を施して示し
た。
【0012】また、上部側壁部122a,123a,1
24aと上面122c,123c,124cとの間には
斜面122d,123d,124dが形成され、上部側
壁部122a,123a,124aと下部側壁部122
b,123b,124bとの間には斜面122e,12
3e,124eが形成されている。なお、エンジンカバ
ー121の側面にはメンテナンス等の際に用いる、エン
ジンアクセス用扉19が設けられているが、詳細は後述
する。
【0013】エンジンフレーム13は車両前後方向に関
して平行になっており、ラジエータカバー122および
エンジンカバー121の下部側壁部122b,123
b,124bはエンジンフレーム13から垂直に立ち上
がっている。一方、前部124の上部側壁部124aは
幅LA(図3)で車両前後方向に、すなわち、エンジン
フレーム13に対して平行に形成されているが、中間部
123の上部側壁部123aは後端にかけて幅がすぼま
るように傾斜している。すなわち、上部側壁部123a
の幅は、前端幅LA1(=LA)に比べて後端幅LA2
(<LA1)が小さくなっており、上部側壁部124a
に対して角度α1だけ傾斜している。
【0014】また、ラジエータカバー122の上部側壁
部122aも後端にかけて角度α1だけ傾斜しており、
上部側壁部122aの幅(左右方向の間隔)LA3は上
部側壁部122aの後端において下部側壁部122bの
幅LB(図3)と等しくなっている。そのため、斜面1
23e,122eは後端部に近づくほど幅が狭くなり、
上部側壁部122aの幅がLA3=LBとなる所で斜面
122eは消失する。すなわち、斜面124e,123
e,122eの形状は、順に長方形,台形,三角形とな
っている。
【0015】また、図5(b)に示すように、前部12
4の上面124cは水平になっているが、上面123
c,122cは水平に対して所定角度θだけ傾斜してい
る。図7は従来の直方体形状のカバー51を有するホイ
ールローダの後部車両を示す図であり、(a)は上面
図、(b)は側面図、(c)は(b)のH−H断面図で
ある。エアクリーナ52、マフラー53が車両前後方向
に並ぶように配設されており、エンジン11の上部空間
はエアクリーナ52とマフラー53とにより占められて
いる。エンジンカバー511の上面511aは水平にな
っており、側壁511bはエンジンフレーム54から垂
直に立ち上がっていて、車両前後方向に対して平行に形
成されている。
【0016】図8は運転席からの後方視界性を説明する
図であり、運転席からカバー12(実線)およびカバー
51(破線)を見た図である。上述したように、本実施
の形態ではエアクリーナー16およびマフラー17をエ
ンジンフレーム13のフレーム幅より突出させて、それ
らを横並びに配設したので、エンジンルーム後方のエン
ジン上方にスペースが生じる。そして、そのスペースを
利用して、図8(a)のように上面122c、123c
を水平面からθだけ傾斜させ、さらに、図8(b)に示
すように上部側壁部122a,123aを角度α1だけ
傾斜させることができる。その結果、カバー51の場合
にはカバーに遮られて見ることができなかった領域D
を、カバー12の場合には視認することができる。
【0017】なお、回転する後車輪7によって泥が跳ね
上げられ、その泥が運転席まで跳ね上げられることがあ
る。ところが、本実施の形態では、図5(b)に示すよ
うに車輪7の上方において斜面123e,124eが側
方に突出するように形成されているので、この斜面12
3e,124eが跳ね上げられた泥を阻止するという効
果がある。
【0018】[ラジエータカバー122の説明]次い
で、図2、図9を参照してラジエータカバー122の詳
細について説明する。図2に示したように、カバー12
におけるエンジンカバー121とラジエータカバー12
2の分割線PLは、エンジン11とラジエータ15との
間のラジエータ15の前端部付近に設けられ、ラジエー
タカバー122はラジエータ15およびその後方を覆っ
ている。ラジエータカバー122はプラスチック成形
(例えば、射出成形)部材であり、ラジエータカバー1
22の開口122fには、ラジエータ15からの排風お
よび騒音の向き変えるための導風板122gが設けられ
ている。なお、導風板122fの代わりに、強度補強の
ための桟を開口122f部分に設ける場合もある。
【0019】ラジエータ15の上部には給水口15aが
設けられており、ラジエータカバー122の給水口15
aと対向する位置には給水口アクセス窓20が設けられ
ている。また、21はラジエータカバー122の内側に
設けられた給油口(不図示)にアクセスするための給油
口アクセス窓である。給水口アクセス窓20や給油口ア
クセス窓21は、ラジエータカバー122に形成された
開口に、その開口を塞ぐキャップや扉を設けたものであ
る。
【0020】図9はラジエータカバー122の斜視図で
あり、122hは給水口アクセス窓20が設けられる開
口であり、122iは給油口アクセス窓21が設けられ
る開口である。ラジエータカバー122の後端部分に
は、上部側壁122aよりも大きく傾斜した斜面122
jが形成され、開口122iは斜面122jに形成され
ている。なお、図9に示したラジエータカバー122で
は、斜面122jは平面ではなく湾曲した曲面となって
いるが、平面としても良い。
【0021】一方、従来のホイールローダでは、図7に
示すようにカバー51の分割線PLはラジエータ15の
後端部付近に設けられている。そのため、鋼板製のエン
ジンカバー511に給水口アクセス窓511cが設けら
れ、エンジンフレーム13の側面に給油口55が設けら
れている。なお、給水口アクセス窓511cと同様に、
給油口アクセス窓をエンジンカバー511に設けること
もある。512は導風板512aが形成されたラジエー
タカバーであり、プラスチック成形品である。
【0022】このように、従来は、鋼板製のエンジンカ
バー511に給水口アクセス窓511c用の開口を形成
しなければならず、コストアップ要因となる。一方、本
実施の形態ではラジエータカバー122に開口122
h,122iを形成するようにしたので、ラジエータカ
バー122を成形する際に一括して開口122h,12
2iを形成することが可能となる。
【0023】ところで、ラジエータカバー122には導
風板122gが形成されるため、ラジエータカバー12
2を成形する際の型抜き方向は、導風板122gの設置
面(ラジエータカバー122の後端面)に対してほぼ直
角方向とするのが一般的である。しかし、図7のラジエ
ータカバー512のように、その側面が車両前後方向に
対して平行面となっていると、成形方向の制約上アンダ
ーカットとなって、開口を形成するのが難しいという問
題があった。
【0024】しかし、上述したラジエータカバー122
では、開口122hが形成される上面122cおよび開
口122iが形成される斜面122jが、それぞれ後方
にすぼまるような傾斜面となっているので、成形により
開口122h,122iを容易に形成することができ
る。ラジエータカバー122は、図10に示すような型
A(コア型)と型B(キャビ型)を用いて成形される。
図10において、(a)は型A,ラジエータカバー12
2および型Bの上面図、(b)はそれらの側面図であ
り、型A,Bは一部断面とした。ラジエータカバー12
2では、成形方向(図示左右方向)に対して上面122
cを角度θだけ傾け、斜面122jを角度α2だけ傾け
ているので、成形方向に対する充分な投影面を得ること
ができ、開口122h,122iを成形することが可能
となる。なお、図10では斜面122jを平面で示し
た。
【0025】図11は、図10に示した面の傾きθ,α
2の詳細を説明する図であり、開口122h(または開
口122i)部分の断面図である。角度θ,α2を記号
βで表すと、図11のY1,Y2は次式(1),(2)
のように表され、角度βを次式(3)を満足するように
設定すれば良い。
【数1】Y1=L2・sinβ …(1) Y2=t・cosβ …(2) X=Y1−Y2 =L2・sinβ−t・cosβ>0 …(3)
【0026】また、図5,6に示すようにラジエータカ
バー122に傾斜した上部側壁部122aを形成し、斜
面124e,123e,122eと続く斜面の終端がプ
ラスチック成形部材であるラジエータカバー122に形
成されるようにした。すなわち、三角形の斜面122e
をラジエータカバー122に形成するようにした。とこ
ろで、鋼板製のエンジンカバー121の斜面124e,
123eの形状は台形や長方形なのでベンディング加工
により容易に加工できるが、エンジンカバー121側に
斜面122eのような三角形の斜面を形成しようとする
とプレス加工が必要となり、加工コストの増加を招く。
しかし、本実施の形態では、三角形の斜面122eをプ
ラスチック成形部材であるラジエータカバー122に形
成するようにしているので、斜面122eはラジエータ
カバー122の成形時に容易に形成することができる。
【0027】[エンジンアクセス用扉19の説明]次
に、エンジンアクセス用扉19の形状について説明す
る。図12はホイールローダの後部車両の一部を示す側
面図であり、(a)は本実施の形態における後部車両を
示し、(b)は直方体形状のカバーを有するホイールロ
ーダの後部車両を示す。図12(a)に示すように、本
実施の形態では、エンジンフレーム13の上端面13a
をエンジンカバー121の上面123cと平行となるよ
うに、後方下がりに傾斜させた。一方、従来は、図12
(b)に示すようにエンジンフレーム54の上端面54
aが水平とされていた。そのため、本実施の形態の扉1
9は、扉56より低い位置に設けることができ、扉19
の下辺部分の路面からの高さh1(最も低い位置の値)
が従来の高さh2に比べて低くなる。その結果、エンジ
ンアクセスの作業性が向上する。
【0028】上述した実施の形態では、ホイールローダ
を例に説明したが、本発明はホイールローダに限らず運
転席後方にエンジンカバーを有する作業車両に適用する
ことができる。
【0029】以上説明した実施の形態と特許請求の範囲
の要素との対応において、エンジンカバー121は請求
項10および11の前部カバーおよび第1のカバーを、
ラジエータカバー122は請求項10および11の後部
カバーおよび第2のカバーを、エンジンカバー121お
よびラジエータカバー122は請求項6〜12のエンジ
ンカバーを、上部側壁部122a,123aは上部側面
を、下部側壁部122b、123bは下部側面を、パー
ティングラインPLは分割線をそれぞれ構成する。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜5の発
明によれば、マフラーやエアクリーナーの一部をエンジ
ンフレームより車両側方に突出させることにより、機器
配置の自由度が増し、マフラーやエアクリーナーを車両
幅方向に並べて配置するなどの機器配置の効率化を図る
ことができる。その結果、エンジン上方に空きスペース
を形成することが可能となり、そのスペースを利用して
エンジンカバーの上面を車両後方にかけて下り勾配とす
ることにより、後方視界の向上を図ることができる。請
求項6〜10の発明によれば、エンジンカバーの上面を
車両後方にかけて下り勾配としたり、エンジンカバーの
上部側面を車両後方にすぼまるような形状とすることに
より、運転席からの後方視界の向上を図ることができ
る。さらに、請求項10の発明では、上部側面および下
部側面の車両幅方向間隔が等しくなる部分を有する後部
カバーをプラスチック成形部材としたことにより、加工
コストを増加を抑制することができる。請求項11の発
明では、給水用開口および給油用開口をプラスチック成
形部材である第2のカバーに形成したので、開口形成の
加工コストを低減することができる。また、請求項12
の発明のような斜面を形成することにより、給水用開口
および給油用開口の成形加工が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る作業車両の一実施の形態を示す図
であり、ホイールローダの側面図である。
【図2】カバー12内の機器配置を示す図であり、
(a)は上面図、(b)は側面図である。
【図3】図2(b)のG−G断面図である。
【図4】カバー12の斜視図である。
【図5】図1の後部車両8を示す図であり、(a)は上
面図、(b)は後部車両8の一部を示す側面図である。
【図6】後部車両8を車両後方から見た図である。
【図7】従来の直方体形状のカバーを有するホイールロ
ーダの後部車両を示す図であり、(a)は上面図、
(b)は側面図、(c)は(b)のH−H断面図であ
る。
【図8】運転席からの後方視界性を説明する図であり、
(a)は上面122c、123cを水平面からθだけ傾
斜させた場合の図、(b)は(a)において上部側壁部
122a,123aを角度α1だけ傾斜させた場合の
図、(c)はカバー12とカバー51の後方視界を比較
して示した図である。
【図9】ラジエータカバー122の斜視図である。
【図10】成形用の型A,Bを説明する図であり、
(a)は型A,ラジエータカバー122および型Bの上
面図、(b)はそれらの側面図であり、型A,Bは一部
断面とした。
【図11】図10のθ,α2を説明する図。
【図12】ホイールローダの後部車両の一部を示す側面
図であり、(a)は本実施の形態における後部車両を示
し、(b)は直方体形状のカバーを有するホイールロー
ダの後部車両を示す。
【符号の説明】
1 ホイールローダ 12,51 カバー 13,54 エンジンフレーム 15 ラジエータ 15a 給水口 16 エアクリーナー 17 マフラー 19 エンジンアクセス用扉 20 給水用アクセス窓 21 給油用アクセス窓 121,511 エンジンカバー 122,512 ラジエータカバー 122a〜124a 上部側壁部 122b〜124b 下部側壁部 122c〜124c 上面 122d〜124d,122e〜124e 斜面 PL パーティングライン

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転席の後方に設けられたエンジンフレ
    ームと、前記エンジンフレーム上に設置されたエンジン
    と、前記エンジンの排気側に設けられるマフラーと、前
    記エンジンおよびマフラーを覆うエンジンカバーとを備
    える作業車両において、 前記マフラーを、その一部が前記エンジンフレームより
    車両側方に突出するように配設したことを特徴とする作
    業車両。
  2. 【請求項2】 運転席の後方に設けられたエンジンフレ
    ームと、前記エンジンフレーム上に設置されたエンジン
    と、前記エンジンの排気側に設けられるマフラーと、前
    記エンジンの吸気側に設けられるエアクリーナーと、前
    記エンジン,マフラーおよびエアクリーナーを覆うエン
    ジンカバーとを備える作業車両において、 前記マフラーを車両幅方向に延在するように配置すると
    ともに、このマフラーと前記エアクリーナーとを車両幅
    方向に並べて前記エンジンの上方に配設し、かつ、前記
    マフラーおよびエアクリーナーの少なくとも一方を、そ
    の一部が前記エンジンフレームより車両側方に突出する
    ように配設したことを特徴とする作業車両。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の作業車両において、 前記エンジンカバーの前記マフラーおよびエアクリーナ
    ーを収容する部分の車両幅方向寸法を、前記エンジンカ
    バーの前記エンジンを収容する部分の車両幅方向寸法よ
    り大きくしたことを特徴とする作業車両。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の作業車両において、 前記マフラーおよびエアクリーナーの車両側方を覆う前
    記エンジンカバーの両側面を、それらの側面の間の車両
    幅方向間隔が車両後方にかけて小さくなるように形成し
    たことを特徴とする作業車両。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
    作業車両において、 前記エンジンカバーの上面を、車両後方にかけて下り勾
    配を有する斜面としたことを特徴とする作業車両。
  6. 【請求項6】 運転席後方のエンジンフレームにエンジ
    ンを搭載した作業車両のエンジンカバーにおいて、 前記エンジンカバーは、車両左右方向の幅が前記エンジ
    ンフレームのフレーム幅とほぼ等しい下部側面と、前記
    下部側面より幅の大きい上部側面とを備えることを特徴
    とするエンジンカバー。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のエンジンカバーにおい
    て、 前記エンジンカバーの上面を、車両後方にかけて下り勾
    配を有する斜面としたことを特徴とするエンジンカバ
    ー。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載のエンジンカバーにおい
    て、 前記上部側面を、その車両幅方向間隔が車両後方にかけ
    て小さくなるように形成したことを特徴とするエンジン
    カバー。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載のエンジンカバーにおい
    て、 前記エンジンカバーの上面を車両後方にかけて下り勾配
    を有する斜面とし、かつ、前記上部側面を、その車両幅
    方向間隔が車両後方にかけて小さくなるように形成した
    ことを特徴とするエンジンカバー。
  10. 【請求項10】 請求項8または請求項9に記載のエン
    ジンカバーにおいて、 前記下部側面を車両前後方向に対して平行に形成すると
    ともに、前記エンジンカバーを、前記上部側面および下
    部側面の車両幅方向間隔が互いに異なる前部カバーと、
    前記上部側面および下部側面の車両幅方向間隔が等しく
    なる部分を有する後部カバーとに分割し、前記後部カバ
    ーをプラスチック成形部材としたことを特徴とするエン
    ジンカバー。
  11. 【請求項11】 運転席後方にエンジンおよびラジエー
    タを搭載した作業車両のエンジンカバーにおいて、 前記エンジンカバーの前記エンジンと前記ラジエータと
    の間に分割線を設けて、前記エンジンカバーを、前記エ
    ンジンを覆う金属製の第1のカバーと、前記ラジエータ
    を覆い給水用開口および給油用開口が形成される第2の
    カバーとに分割し、かつ、前記第2のカバーをプラスチ
    ック成形部材としたことを特徴とするエンジンカバー。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のエンジンカバーに
    おいて、 前記第2のカバーの上面または側面を車両後方にかけて
    すぼまるような斜面とし、その斜面に前記給水用開口お
    よび給油用開口を形成したことを特徴とするエンジンカ
    バー。
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