JP2001025595A - ミシンの糸接着方法及びミシンの上糸切換え方法及びその上糸切換え装置 - Google Patents

ミシンの糸接着方法及びミシンの上糸切換え方法及びその上糸切換え装置

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JP2001025595A JP11198769A JP19876999A JP2001025595A JP 2001025595 A JP2001025595 A JP 2001025595A JP 11198769 A JP11198769 A JP 11198769A JP 19876999 A JP19876999 A JP 19876999A JP 2001025595 A JP2001025595 A JP 2001025595A
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sewing
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    • B65H69/00Methods of, or devices for, interconnecting successive lengths of material; Knot-tying devices ;Control of the correct working of the interconnecting device
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
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    • B65H2701/31Textiles threads or artificial strands of filaments

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミシンに装備した2本の糸の糸端部同士を簡
単/確実に接着することができるミシンの糸接着方法、
更に、使用する上糸の糸色や種類等の変更を煩雑な糸替
え作業を行うことなく簡単に行うことができるミシンの
上糸切換え方法及びその上糸切換え装置を提供する。 【解決手段】 上糸繰出し機構30で上糸13を下流側
へ所定量繰出した後、糸切機構20で上糸13を切断
し、その後、ラップ機構50により、次に使用予定の上
糸13の糸端部を使用位置に切換え、上糸繰出し機構3
0で縫針側上糸13aを上流側へ所定量引戻して、糸駒
12から延びる上糸13の糸端部と縫針側上糸13aの
糸端部とをラップさせ、その後、接着剤噴射機構60に
より、エポキシ系接着剤の主剤と硬化剤を夫々噴射して
前記ラップ部分を接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明はミシンの糸接着方
法及びミシンの上糸切換え方法及びその上糸切換え装置
に関し、特に、2本の糸の糸端部付近を保持してこれら
の糸端部を所定長さラップさせ、そのラップ部分に接着
剤を噴射して接着するようにした技術に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、一般的な家庭用ミシンにおいて
は、糸立棒に1つの糸駒が着脱可能に装着され、その糸
駒(上糸供給部)から延びる上糸が、糸調子器や天秤等
を経由する所定の上糸経路を通って縫針に供給される。
そして、縫目形成機構により、縫針(針棒)が上下動さ
れるとともに、それに同期して糸輪捕捉器(回転釜等)
が駆動され、縫針付近の上糸と糸輪捕捉器に収容された
ボビンから延びる下糸とが交絡して、ベッド部上の加工
布に縫目が形成されていく。
【0003】ところで、家庭用ミシンでは、使用する上
糸の糸色や種類等を変更する場合に、前記上糸経路に装
着されている現在使用中の上糸を取外し、その糸駒を糸
立棒から取外してから次に使用予定の糸駒を糸立棒に装
着し、その糸駒から延びる上糸を上糸経路にセットして
縫針の目孔に通す糸替え作業が必要になる。尚、上糸経
路に装着された上糸を縫針の目孔に自動的に通すことが
可能な糸通し装置は種々実用に供されているが、構造が
複雑でコスト的に不利である。
【0004】さて、加工布を保持可能な刺繍枠と、この
刺繍枠を異なる水平2方向へ移動駆動可能な刺繍枠駆動
機構を有する刺繍機を備えたミシンにおいては、刺繍模
様の縫製データに基づいて、縫目形成機構に調時して刺
繍枠駆動機構が駆動制御されて、刺繍枠に保持された加
工布に刺繍模様が縫製される。複数色のカラフルな刺繍
模様を縫製する場合には、使用する上糸の糸色を頻繁に
変更する必要があるが、家庭用の刺繍ミシンでは、前記
糸替え作業を頻繁に行うことになる。
【0005】一方、工業用の刺繍ミシンでは、水平方向
に並べられた複数の縫針(針棒)を有し、上糸供給部に
糸色の異なる複数の糸駒を装着するとともに、これら糸
駒から延びる複数の上糸を複数の縫針に夫々装着し、刺
繍模様の模様データに基づいて、これら複数の縫針から
1つの縫針を作動させて複数色の刺繍模様を自動的に縫
製可能な多針式刺繍ミシンが主流になりつつある。
【0006】尚、この多針式刺繍ミシンでは、複数の縫
針に対応する複数の天秤が設けられ、複数の縫針を装着
した針棒と複数の天秤等は針棒ケースに収容され、ケー
ス移動機構により針棒ケースを移動させて、複数組の針
棒と天秤のなかから1組の針棒と天秤を作動位置に択一
的に切換え、その作動位置の針棒と天秤を共通の上下駆
動機構により上下動させるようにしてある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 従来の一般的な家庭
用ミシンでは、使用する上糸の糸色や種類等を変更する
場合に、作業者が上糸経路に装着されている現在使用中
の上糸を取外し、その糸駒を糸立棒から取外してから次
に使用予定の糸駒を糸立棒に装着し、その糸駒から延び
る上糸を上糸経路にセットして縫針の目孔に通す煩雑な
糸替え作業を行う必要があり、特に、家庭用の刺繍ミシ
ンでは、複数色のカラフルな刺繍模様を縫製する場合、
使用する上糸の糸色を頻繁に変更する為に、前記糸替え
作業を頻繁に行うことになるため非常に面倒である。
【0008】一方、工業用の多針式刺繍ミシンでは、ケ
ース移動機構により針棒ケースを移動させて、複数組の
針棒と天秤のなかから1組の針棒と天秤を作動位置に択
一的に切換え、その作動位置の針棒と天秤を上下駆動機
構により上下動させるようにして、複数色の刺繍模様を
自動的に縫製可能にしているが、複数の縫針と針棒と天
秤、更には、針棒ケースやケース移動機構を設けなけれ
ばならないため、構造が複雑且つ大型になり製作コスト
が高価になる。
【0009】尚、ミシンに装備した2本の糸の糸端部同
士を自動的に結ぶ自動糸結び装置は実用に供されてい
る。しかし、糸端部同士を結ぶのは難しく、その結び目
から延びる残り糸を出さないようにもしなければならな
いため、構造は複雑になり易い。尚、特公平3−687
18号公報には、糸端部同士を接着するという概念が記
載されているものの、具体的な技術は開示されていな
い。
【0010】本発明の目的は、ミシンに装備した2本の
糸の糸端部同士を簡単/確実に接着することができるミ
シンの糸接着方法、更に、使用する上糸の糸色や種類等
の変更を煩雑な糸替え作業を行うことなく簡単に行うこ
とができるミシンの上糸切換え方法及びその上糸切換え
装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】 請求項1のミシンの糸
接着方法は、ミシンに装備した糸の糸端部同士を接着す
る方法において、糸保持手段により2本の糸の糸端部付
近を保持してこれらの糸端部を所定長さラップさせ、そ
のラップ部分に接着剤噴射手段により一液性接着剤を噴
射して接着することを特徴とするものである。
【0012】このミシンの糸接着方法では、糸保持手段
によりミシンに装備した2本の糸の糸端部付近を保持し
てこれらの糸端部を所定長さラップさせ、そのラップ部
分に接着剤噴射手段により一液性接着剤を噴射するとい
う簡単な方法で、前記2本の糸の糸端部同士を簡単/確
実に接着することができる。
【0013】請求項2のミシンの糸接着方法は、請求項
1の発明において、前記接着剤は紫外線硬化型の接着剤
であり、前記ラップ部分に接着剤を噴射してから、その
ラップ部分に紫外線照射手段で紫外線を照射して接着剤
を硬化させることを特徴とするものである。
【0014】つまり、前記ラップ部分に噴射された接着
剤が、紫外線照射手段により照射された紫外線で迅速に
硬化するため、2本の糸の糸端部同士が確実に接着する
のに要する時間を短縮することができる。しかも、紫外
線が照射されない接着剤は硬化しにくく液状に保持し易
いため、接着剤が接着剤噴射手段の噴射部(ノズル)に
目詰まりするのを防止して、接着剤噴射手段により接着
剤を確実に噴射することができる。
【0015】請求項3のミシンの糸接着方法は、ミシン
に装備した糸の糸端部同士を接着する方法において、糸
保持手段により2本の糸の糸端部付近を保持してこれら
の糸端部を所定長さラップさせ、そのラップ部分に接着
剤噴射手段により二液性接着剤を噴射して接着すること
を特徴とするものである。
【0016】このミシンの糸接着方法では、糸保持手段
によりミシンに装備した2本の糸の糸端部付近を保持し
てこれらの糸端部を所定長さラップさせ、そのラップ部
分に接着剤噴射手段により二液性接着剤を噴射するとい
う簡単な方法で、前記2本の糸の糸端部同士を簡単/確
実に接着することができる。しかも、二液性接着剤とす
ることにより、噴射前の接着剤は硬化しにくく液状に保
持し易くなり、これにより、接着剤が接着剤噴射手段の
噴射部(ノズル)に目詰まりする可能性を低減して、接
着剤噴射手段により接着剤を確実に噴射できるようにな
る。
【0017】請求項4のミシンの糸接着方法は、請求項
3の発明において、前記二液性接着剤は主剤と硬化剤か
らなり、前記接着剤噴射手段により前記主剤と硬化剤を
交互に複数回噴射することを特徴とするものである。つ
まり、主剤と硬化剤が混合し易くなり接着作用が向上す
る。
【0018】請求項5のミシンの糸接着方法は、請求項
3又は4の発明において、前記二液性接着剤は、エポキ
シ系接着剤の主剤と硬化剤とからなることを特徴とする
ものである。つまり、接着剤を前記ラップ部分に噴射し
た後確実に硬化させることができ、しかも、噴射前の接
着剤は硬化しにくく液状に保持し易くなり、接着剤が接
着剤噴射手段の噴射部(ノズル)に目詰まりするのを防
止して、接着剤噴射手段により接着剤を確実に噴射する
ことができる。
【0019】請求項6のミシンの上糸切換え方法は、ミ
シンの上糸供給部に複数の上糸糸駒を予め設けると共
に、この上糸供給部から縫針側へ延びる上糸の途中部を
切断可能な糸切断手段を予め設け、糸切断手段で上糸を
切断後縫針へ延びる縫針側上糸の端部と上糸供給部の何
れかの糸駒から延びる上糸の糸端部同士を接着して上糸
を切換える上糸切換え方法において、第1糸保持手段に
より縫針側上糸の糸端部付近を保持すると共に第2糸保
持手段により上糸供給部の糸駒から延びる上糸の糸端部
付近を保持した状態で、糸切断手段により上糸を切断す
る第1の工程と、次に、糸駒を切換えてからその切換え
られた糸駒から延びる上糸の糸端部と縫針側上糸の糸端
部とを所定長さラップさせる第2の工程と、前記ラップ
部分に接着剤噴射手段により接着剤を噴射して接着する
第3の工程とを備えたことを特徴とするものである。
【0020】この上糸切換え方法では、先ず、第1の工
程において、第1糸保持手段により縫針側上糸の糸端部
付近を保持すると共に第2糸保持手段により上糸供給部
の糸駒から延びる上糸の糸端部付近を保持した状態で、
糸切断手段により上糸を切断する。次に、第2の工程に
おいて、糸駒を切換えてからその切換えられた糸駒から
延びる上糸の糸端部と縫針側上糸の糸端部とを所定長さ
ラップさせる。その後、第3の工程において、前記ラッ
プ部分に接着剤噴射手段により接着剤を噴射して前記ラ
ップ部分を接着する。
【0021】ここで、第2の工程においては、複数の糸
駒から延びる上糸のなかから1本の上糸の糸端部を、縫
針側上糸の糸端部にラップ可能な使用位置に切換えて、
その上糸の糸端部付近を第2糸保持手段で保持させ、上
糸の糸端部と縫針側上糸の糸端部とをラップさせること
ができる。尚、複数の糸駒から延びる上糸の糸端部付近
を夫々保持する複数の第2糸保持手段を予め設けてお
き、複数の第2糸保持手段とともに複数の上糸の糸端部
のなかから1本の上糸の糸端部を前記使用位置に切換え
るようにしてもよい。
【0022】この上糸切換え方法によれば、特に、刺繍
縫製可能なミシンに適用し、複数色のカラフルな刺繍模
様を縫製する場合に有効であり、糸切断手段で上糸を切
断後縫針へ延びる縫針側上糸の端部と上糸供給部の何れ
かの糸駒から延びる上糸の糸端部同士を簡単/確実に接
着して上糸を簡単に切換えることができる。つまり、使
用する上糸の糸色(種類)の変更を、煩雑な糸替え作業
を行うことなく簡単に行うことができる。
【0023】請求項7のミシンの上糸切換え方法は、請
求項6の発明において、前記上糸の流れを基準として、
前記糸切断手段よりも下流側に縫針側上糸を下流側と上
流側へ送り可能な上糸繰出し手段を予め設け、前記第1
工程において、上糸繰出し手段で上糸を下流側へ所定量
繰出した状態で上糸を切断し、第2工程において、上糸
繰出し手段で縫針側上糸を上流側へ所定量引戻して糸駒
から延びる上糸の糸端部と縫針側上糸の糸端部とをラッ
プさせることを特徴とするものである。
【0024】上糸は加工布に形成された縫目に繋がって
おり、その縫目付近の上糸を上流側へ引っ張ることがで
きないが、第1工程において、上糸繰出し手段で上糸を
下流側へ予め所定量繰出した状態で上糸を切断すること
により、第3の工程において、縫目付近の上糸(縫針側
上糸)を上流側へ引っ張ることなく、上糸繰出し手段で
縫針側上糸の糸端部を上流側へ所定量引戻して、糸駒か
ら延びる上糸の糸端部と縫針側上糸の糸端部とを確実に
ラップさせることができる。
【0025】請求項8のミシンの上糸切換え装置は、ミ
シンの上糸供給部に複数の上糸糸駒を設けると共に、こ
の上糸供給部から縫針側へ延びる上糸の途中部を切断可
能な糸切断手段を設け、糸切断手段で上糸を切断後縫針
へ延びる縫針側上糸の端部と上糸供給部の何れかの糸駒
から延びる上糸の糸端部同士を接着して上糸を切換える
上糸切換え装置において、前記縫針側上糸の糸端部付近
を保持する第1糸保持手段と、前記上糸供給部の複数の
糸駒から延びる上糸の糸端部付近を夫々保持する複数の
第2糸保持手段と、前記糸切断手段で切断され第1糸保
持手段で保持された縫針側上糸の糸端部と、上糸供給部
の何れかの糸駒から延び第2糸保持手段により保持され
た上糸の糸端部を所定長さラップさせるラップ手段と、
前記上糸のラップ部分に接着剤を噴射して接着する接着
剤噴射手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0026】この上糸切換え装置では、第1糸保持手段
により縫針側上糸の糸端部付近を保持すると共に第2糸
保持手段により上糸供給部の糸駒から延びる上糸の糸端
部付近を保持した状態で、糸切断手段により上糸を切断
し、次に、ラップ手段により、糸切断手段で切断され第
1糸保持手段で保持された縫針側上糸の糸端部と、上糸
供給部の何れかの糸駒から延び第2糸保持手段により保
持された上糸の糸端部を所定長さラップさせ、接着剤噴
射手段により、前記上糸のラップ部分に接着剤を噴射し
てそのラップ部分を接着することができる。
【0027】この上糸切換え装置によれば、特に、刺繍
縫製可能なミシンに適用し、複数色のカラフルな刺繍模
様を縫製する場合に有効であり、糸切断手段で上糸を切
断後縫針へ延びる縫針側上糸の端部と上糸供給部の何れ
かの糸駒から延びる上糸の糸端部同士を簡単/確実に接
着して上糸を簡単に切換えることができる。つまり、使
用する上糸の糸色(種類)の変更を、煩雑な糸替え作業
を行うことなく簡単に行うことができる。
【0028】請求項9のミシンの上糸切換え装置は、請
求項8の発明において、前記上糸の流れを基準として、
前記糸切断手段よりも下流側に縫針側上糸を下流側へ所
定量繰出し可能な上糸繰出し手段を設けたことを特徴と
するものである。
【0029】上糸は加工布に形成された縫目に繋がって
おり、その縫目付近の上糸を上流側へ引っ張ることがで
きないが、上糸繰出し手段で上糸を下流側へ予め所定量
繰出した状態で上糸を切断することで、次に、縫目付近
の上糸(縫針側上糸)を上流側へ引っ張ることなく、上
糸繰出し手段で縫針側上糸の糸端部を上流側へ所定量引
戻して、糸駒から延びる上糸の糸端部と縫針側上糸の糸
端部とを確実にラップさせることができる。
【0030】請求項10のミシンの上糸切換え装置は、
請求項9の発明において、前記上糸繰出し手段は、前記
第1糸保持手段を兼用することを特徴とするものであ
る。従って、構造を簡単化して製作コスト的に有利にな
る。
【0031】請求項11のミシンの上糸切換え装置は、
請求項9又は10の発明において、前記上糸繰出し手段
は、縫製の際に上糸の糸調子を調整する糸調子調整手段
を兼用することを特徴とするものである。従って、構造
を簡単化して製作コスト的にも有利になる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。本実施形態は、刺繍機
を着脱可能に装着することで、種々の刺繍模様を縫製可
能な家庭用の電子制御ミシンに本発明を適用した場合の
一例である。
【0033】図1に示すように、電子制御ミシンMは、
ベッド部1と、ベッド部1の右端部から立設された脚柱
部2と、脚柱部2の上端からベッド部1に対向するよう
に左方へ延びるアーム部3とを有する。
【0034】ベッド部1には、図示していないが、送り
歯、送り歯を上下動させる送り歯上下動機構、送り歯を
前後動させる送り歯前後動機構、下糸ボビンを収容し上
下動する縫針8と協働して縫目を形成可能な糸輪捕捉器
(回転釜等)等が設けられ、このベッド部1の通称フリ
ーアームと称されるフリーベッド部に、刺繍機70が着
脱可能に装着されている。
【0035】脚柱部2には、ROMカード5を内部のカ
ード用コネクタ86(図7参照)に接続する為のカード
用スロット2aが形成されている。脚柱部2の前面部に
は、液晶ディスプレイ6(以下、ディスプレイという)
が設けられ、このディスプレイ6の前面に、ディスプレ
イ6への表示で機能を示すようにした複数の透明電極か
らなるタッチキー90(図7参照)がマトリックス状に
設けられている。
【0036】アーム部3の頭部4には、針棒7が上下動
可能に且つ布送り方向と直交する方向(左右方向)に揺
動可能に支持され、その針棒7の下端に縫針8が装着さ
れている。アーム部3の内部に、針棒7を上下駆動する
針棒駆動機構(図示略)、針棒7を揺動駆動する針棒揺
動機構(図示略)、天秤(図示略)を針棒7の上下動に
調時して上下動させる天秤駆動機構(図示略)等が設け
られている。
【0037】尚、送り歯上下動機構と針棒駆動機構と天
秤駆動機構はミシンモータ92で駆動され、針棒揺動機
構は針棒揺動用ステッピングモータ93で駆動され、送
り歯前後動機構は送り歯前後駆動用ステッピングモータ
94で駆動される(図7参照)。頭部4の前面部には、
縫製作業の起動と停止を指令する起動/停止スイッチ9
が設けられている。
【0038】そして、アーム部3の上部側に、4本の糸
立棒11が立設された上糸供給部10が設けられ、これ
ら糸立棒11に4つの糸駒12が夫々装着され、この上
糸供給部10の1つの糸駒12から縫針8側へ延びる上
糸13の途中部を切断後、縫針8へ延びる縫針側上糸1
3aの端部と上糸供給部10の何れかの糸駒12から延
びる上糸13の糸端部同士を接着して使用する上糸13
を切換える本願特有の上糸切換え装置15が装備されて
いる。
【0039】上糸切換え装置15について詳細に説明す
る。図2〜図6に示すように、上糸切換え装置15は、
糸切断機構20、上糸繰出し機構30、4つの(第2)
糸保持機構40、ラップ機構50、接着剤噴射機構60
等で構成され、糸切断機構20と上糸繰出し機構30と
接着剤噴射機構60は、例えば、アーム部3の上部に固
定されたケーシング15a(図1参照)の内部に収容さ
れている。
【0040】糸切断機構20は、上糸供給部10から縫
針8側へ所定の上糸経路14を通って延びる上糸13の
途中部を切断可能に構成され、上糸繰出し機構30は、
縫針側上糸13aを下流側と上流側へ送り可能であると
ともに、糸切断機構10で切断され縫針8へ延びる縫針
側上糸13a(図11〜図13参照)の糸端部付近を保
持する第1糸保持機構と、縫製を行う際に上糸13の糸
調子を調整すべく上糸13に付加する通過抵抗を調整す
る自動糸調子機構とを兼ねている。
【0041】4つの糸保持機構40は、上糸供給部10
の4つの糸駒12から延びる上糸13の糸端部付近を夫
々保持し、ラップ機構50は、上糸繰出し機構30で保
持された縫針側上糸13aの糸端部と、上糸供給部10
の何れかの糸駒12から延び糸保持機構40により保持
された上糸13の糸端部を所定長さラップさせ、接着剤
噴射機構60は、前記上糸13の糸端部と縫針側上糸1
3aの糸端部のラップ部分に接着剤を噴射しそのラップ
部分を接着するように構成されている。
【0042】さて、4つの糸保持機構40は、左右方向
に長い鉛直向きの糸切換え板41に左右一列状に等間隔
で設けられ、各糸保持機構40においては、糸切換え板
41に内嵌固着された前後方向向きの筒部材42と、こ
の筒部材42に内嵌固着され前後方向向きの糸挿通孔が
形成されたゴム製の糸保持部材43とを有し、4つの糸
駒12から延びる上糸13が、これら4つの糸保持機構
40の糸保持部材43に夫々挿通されその摩擦抵抗によ
って保持されている。
【0043】図2〜図6は、図1において一番右側の糸
駒12の上糸13が使用されている状態を示し、その糸
駒12から延びる上糸13が、一番右側の糸保持機構4
0から上糸繰出し機構30を経由する所定の上糸経路1
4を通って縫針8に供給されている。
【0044】そして、糸切断機構20は、糸保持機構4
0と上糸繰出し機構30の間の上糸経路14の右側に配
設されている。この糸切断機構20は、先行刃22と可
動刃23を有するとともに、ケース21内に第1,第2
糸切断用アクチュエータ24,25(図7参照)が収容
され、第1アクチュエータ24により先行刃22を左方
へ駆動して、先行刃22の先端の鍵型刃部で上糸13を
上糸経路14で引掛けて、第2アクチュエータ25によ
り可動刃23を左方へ駆動して、可動刃23と先行刃2
2とで上糸13が上糸経路14で切断される。
【0045】糸切断機構20により、上糸供給部10か
ら縫針8側へ延びる上糸13が切断されると、上糸13
の下流側の糸端部付近が糸保持機構40に保持され、そ
の上糸13の糸端部が糸保持機構40から所定長さ前方
へ突出した状態になる。ここで、図2〜図6の状態で
は、残り3つの上糸13の糸端部付近が対応する3つの
糸保持機構40に保持され、夫々、糸端部が糸保持機構
40から前記所定長さ前方へ突出した状態になってい
る。
【0046】上糸繰出し機構30は、上糸繰出し用ステ
ッピングモータ31と、このステッピングモータ31に
直結された駆動ローラ32と、駆動ローラ32に圧接さ
れた従動ローラ33とを有し、上糸13の流れを基準と
して、糸切断機構20よりも下流側に設けられている。
ステッピングモータ31は糸切断機構20の退入位置の
先行刃22の上側に固定され、このステッピングモータ
31と駆動ローラ32と従動ローラ33は左右方向へ約
45度傾けて設けられている。尚、ケーシング15a
に、ステッピングモータ31が固定されるとともに、従
動ローラ33が回転自在に支持されている。
【0047】駆動ローラ32と従動ローラ33の間に、
上糸経路14上の上糸13(縫針側上糸13a)が挟持
され、上糸切換えの際においては、上糸供給部10から
縫針8側へ延びる上糸13が糸切断機構20で切断され
ても、縫針側上糸13aの糸端部付近を保持することが
できる。また、ステッピングモータ31は、正逆双方向
に回転駆動可能なものであり、この回転駆動方向を切換
え駆動ローラ32の回転方向を切換えることにより、縫
針側上糸13aを下流側と上流側へ送ることができる。
更に、通常の縫製時においては、ステッピングモータ3
1の回転駆動量を制御することにより、縫製に必要な量
の上糸13を適宜繰り出すことで、上糸13の糸調子を
所定の糸調子となるように調整することができる。ま
た、縫製速度(上糸繰出し速度)に対して、ステッピン
グモータ31の駆動速度(駆動ローラ32の回転速度)
を制御して、上糸13に付加する通過抵抗を調整するこ
とで糸調子を調整するようにしてもよい。
【0048】ラップ機構50は、糸切換え用アクチュエ
ータ51を有し、基本的に、このアクチュエータ51に
より、ロッド52を介して糸切換え板41を左右方向へ
移動駆動して、4つの糸保持機構40(上糸13の糸端
部)のなかから1つの糸保持機構40を上糸経路14上
の使用位置に切換えることにより、その糸保持機構40
により保持された上糸13の糸端部と、上糸繰出し機構
30で保持された縫針側上糸13aの糸端部とを所定長
さラップさせるようにしてある。尚、本実施形態の場
合、上糸繰出し機構30はラップ機構50に含まれる
が、その説明については後述する。
【0049】接着剤噴射機構60は、糸切断機構20に
よる上糸の切断部と糸保持機構40の間の糸路経路14
の上側に設けられ、上糸繰出し機構30により保持され
た縫針側上糸13aの糸端部と、糸保持機構40により
保持された上糸13の糸端部を所定長さラップさせたラ
ップ部分に、エポキシ系接着剤の主剤と硬化剤とからな
る二液性接着剤を噴射してそのラップ部分を接着するよ
うに構成してある。
【0050】上糸経路14の上側に接着剤収容ケース6
1が設けられ、その接着剤収容ケース61に、エポキシ
系接着剤の主剤と硬化剤が別々に収容され、接着剤収容
ケース61からは圧電素子型の第1,第2噴射機構6
2,63を含むノズルが下側へ延び、これら第1,第2
噴射機構62,63の圧電素子64,65(図7参照)
に通電することにより、主剤と硬化剤が前記ラップ部分
に夫々噴射される。ここで、接着剤噴射機構60に対し
て上糸経路14を挟んで下側に、噴射された接着剤を回
収する為の例えばスポンジ製の接着剤回収パッド66が
設けられている。
【0051】尚、前記刺繍機70は、本体ケース70a
と、加工布を着脱自在に装着する刺繍枠71と、刺繍枠
71をY方向(前後方向)へ駆動するY方向駆動機構を
内蔵した可動体72と、本体ケース70a内に収容され
可動体72をX方向(左右方向)へ駆動するX方向駆動
機構とを備えており、X方向駆動機構は第1ステッピン
グモータ73で駆動され、Y方向駆動機構は第2ステッ
ピングモータ74で駆動される(図7参照)。
【0052】刺繍機70がベッド部1のフリーベッド部
に装着されると、第1,第2ステッピングモータ73,
74が、コネクタ87(図7参照)を介してミシンMの
制御装置Cに電気的に接続され、この制御装置Cにより
第1,第2ステッピングモータ73,74が駆動制御さ
れ、加工布がセットされた刺繍枠71をX方向とY方向
とに独立に移動駆動して刺繍縫製可能になっている。
【0053】次に、電子制御ミシンMの制御系について
説明する。図7に示すように、制御装置Cは、入力イン
ターフェース80と、CPU81とROM82とRAM
83とを含むコンピュータと、出力インターフェース8
4とを有し、これらはデータバスなどのバス85で接続
されている。入力インターフェース80には、起動・停
止スイッチ9と、複数のタッチキー90と、ミシン主軸
の回転位相を検出するタイミング信号発生器91等が接
続されている。
【0054】出力インターフェース84には、モータ9
2〜94及びディスプレイ(LCD)6の為のディスプ
レイコントローラ(LCDC)95と、上糸切換え装置
15を構成する、糸切断機構20の糸切断用第1,第2
アクチュエータ24,25、上糸繰出し機構30の糸繰
出し用ステッピングモータ31、ラップ機構50の糸切
換え用アクチュエータ51、接着剤噴射機構60の第
1,第2圧電素子64,65等が接続されている。尚、
刺繍機70の第1,第2ステッピングモータ73,74
がコネクタ87を介して出力インターフェース84に接
続され、ROMカード5のROM5aがコネクタ86を
介してバス85に接続される。
【0055】図8に示すように、前記ROM82の模様
データメモリ82aには、複数種類の刺繍模様の模様デ
ータが記憶されている。各刺繍模様の模様データは、表
示データと縫製データと付随データからなり、各模様デ
ータにおいて、表示データは、その刺繍模様を構成する
複数の模様部(第1模様部、第2模様部・・・)のビッ
トデータからなり、縫製データは、複数の模様部の縫製
データからなり、付随データは、複数の模様部の付随デ
ータ(糸色コード、糸立棒指示コード)からなる。そし
て、各模様部の縫製データの最後には、その模様部の縫
製終了時に縫製動作を停止させる為の停止コード(S
C)が追加的に記憶されている。
【0056】尚、この電子制御ミシンMには、複数枚の
ROMカード5が準備されており、各ROMカード5の
ROM5aに、複数種類の刺繍模様(第1刺繍模様、第
2刺繍模様、第3刺繍模様・・・)の模様データが、前
記ROM82と略同様の構造で以て記憶されている。
【0057】さて、前記ROM82には、刺繍模様(通
常模様)を縫製する為の縫製制御や表示制御の一般的な
制御プログラム等の他、複数色の刺繍模様を縫製する
際、その模様データに基づいて、刺繍模様の縫製途中
に、現在使用中の上糸13から次に使用予定の上糸13
に自動的に切換える本願特有の上糸切換え制御の制御プ
ログラムが記憶されている。
【0058】次に、制御装置Cで実行される一連の模様
選択縫製制御に含まれる、或いは模様選択縫製制御と並
行して又は模様縫製制御に微小時間毎に割り込んで実行
される前記上糸切換え制御について、図9のフローチャ
ートに基づいて説明する。
【0059】尚、図10に示すように、糸色の異なる3
つの模様部98a〜98cからなる刺繍模様「熊」98
を縫製する場合について説明する。また、上糸供給部1
0の4本の糸立棒11については、右側から左側へ第1
糸立棒11、第2糸立棒11、第3糸立棒11、第4糸
立棒11に設定する。但し、フローチャート中のSi
(i=1、2、3・・・)は各ステップを示す。
【0060】先ず、この上糸切換え制御が開始されるに
あたって、刺繍模様「熊」98は選択処理により選択さ
れ、刺繍縫製実行前において、図10に示すように、デ
ィスプレイ6に模様確認画面96が表示され、この模様
確認画面96において、縫製領域表示部97に刺繍模様
「熊」98と、その右側に刺繍模様「熊」98の第1〜
第3模様部98a〜98cが、刺繍模様「熊」98の表
示データに基づいて表示れる。
【0061】更に、第1〜第3模様部98a〜98cの
下側には、刺繍模様「熊」98の付随データ(糸色コー
ド)に基づいて、使用する糸色名(第1模様部部98a
の場合には「ハダイロ」)が表示され、更にその下側
に、刺繍模様「熊」98の付随データ(糸立棒指示コー
ド)に基づいて、各模様部98a〜98cの糸色の糸駒
12を装着する糸立棒11(第1模様部部98aでは第
1糸立棒11)が表示される。
【0062】そして、作業者は、この表示を見て、第1
〜第3糸立棒11に、「ハダイロ」と「コゲチャ」と
「コイコゲチャ」の糸駒12を夫々装着し、各糸駒12
から延びる上糸13を対応する糸保持機構40に挿通さ
せてセットする。このとき、第1模様部の糸駒12の上
糸13は上糸経路14にセットして縫針8の目孔を通
し、その他の糸駒12の上糸13は、例えば糸切断機構
20を利用して、糸保持機構40よりも前記所定長さだ
け前側へ突出させる。
【0063】さて、縫製を開始しこの上糸切換え制御が
開始されると、糸交換指令が入力されたか否か判定され
る(S1)。このS1では、例えば、刺繍模様の各模様
部の縫製データの最後に付随的に記憶されたストップコ
ード(SC)が読込まれることで判断してもよいが、上
糸13を切換えても、その上糸切換え部から縫針8まで
の上糸13については切換わっていないため、次の模様
部も同じ上糸13で縫製されるため、次の模様部が切換
えられた上糸13で縫製できるように、模様データから
演算して、模様部を縫製している途中に糸交換指令が入
力されるようにしてもよい。
【0064】糸交換指令が入力されると(S1;Yes)、
次に、糸繰出し用ステッピングモータ31が駆動され、
図11に示すように、糸繰出し機構30により、上糸1
3が下流側へ所定量繰出される(S2)。次に、上糸繰
出し機構30により縫針側上糸13aの糸端部付近を保
持すると共に糸保持機構40により糸駒12から延びる
上糸の13糸端部付近を保持した状態で、糸切断用第
1,第2アクチュエータが差動的に駆動され、図11に
鎖線で示すように、上糸経路14上で先行刃22が上糸
13を引掛てから可動刃23が伸長し、図12に示すよ
うに、上糸13が切断される(S3)。尚、S2が第1
の工程に相当する。
【0065】次に、糸切換え用アクチュエータ51が駆
動され、図13に示すように、ラップ機構50により糸
切換え板41を移動させることにより、次に使用予定の
上糸13の糸端部(第2模様部に使用する糸の場合に
は、右側から2番目の糸保持機構40に保持された上糸
13の糸端部)が上糸経路14上の使用位置に切換えら
れ(S4)、続いて、糸繰出し用ステッピングモータ3
1が駆動され、糸繰出し機構30により、縫針側上糸1
3が上流側へ所定量引戻され、糸駒12から延びる上糸
13の糸端部と縫針側上糸13aの糸端部とがラップす
る(S5)。尚、S3とS4が第2の工程に相当する。
【0066】次に、第1,第2圧電素子64,65を駆
動して、接着剤噴射機構60により、図5に点線で示す
ように、エポキシ系接着剤の主剤と硬化剤が、第1,第
2噴射機構62,63により前記ラップ部分に噴射され
る。すると、主剤と硬化剤が混合され、そのエポキシ系
接着剤が所定時間乾燥されて、前記ラップ部分が接着さ
れる(S6)。その後リターンする。尚、S5が第3の
工程に相当する。
【0067】このように、この上糸切換え装置15によ
れば、上糸繰出し機構30により縫針側上糸13aの糸
端部付近を保持すると共に糸保持機構40により上糸供
給部10の糸駒12から延びる上糸13の糸端部付近を
保持した状態で、糸切断機構20により上糸13を切断
し、糸駒12を切換えてから、ラップ機構50により、
その切換えられた糸駒12から延びる上糸13の糸端部
と縫針側上糸13aの糸端部とを所定長さラップさせ、
そのラップ部分に接着剤噴射機構60により二液性接着
剤を噴射して前記ラップ部分を接着することができる。
【0068】従って、特に、本実施形態のように、刺繍
縫製可能なミシンMに適用し、複数色のカラフルな刺繍
模様を縫製する場合に有効であり、糸切断機構20で上
糸13を切断後縫針へ延びる縫針側上糸13aの端部と
上糸供給部10の何れかの糸駒12から延びる上糸13
の糸端部同士を簡単/確実に接着して上糸13を簡単に
切換えることができる。つまり、使用する上糸13の糸
色(種類)の変更を、煩雑な糸替え作業を行うことなく
簡単に行うことができる。
【0069】二液性接着剤は、エポキシ系接着剤の主剤
と硬化剤とからなるので、噴射前の接着剤は硬化しにく
く液状に保持し易くなり、これにより、接着剤が接着剤
噴射機構の噴射機構62,63のノズルに目詰まりする
可能性を低減して、接着剤噴射機構60により接着剤を
確実に噴射できるようになる。上糸繰出し機構30は、
前記第1糸保持機構と自動糸調子機構とを兼用するの
で、構造を簡単化して製作コスト的に有利になる。
【0070】上糸13は加工布に形成された縫目に繋が
っており、その縫目付近の上糸13を上流側へ引っ張る
ことができないが、上糸繰出し機構30で上糸13を下
流側へ予め所定量繰出した状態で上糸13を切断するこ
とにより、切断後、縫目付近の上糸(縫針側上糸)を上
流側へ引っ張ることなく、上糸繰出し機構30で縫針側
上糸13aの糸端部を上流側へ所定量引戻して、糸駒1
2から延びる上糸13の糸端部と縫針側上糸13aの糸
端部とを確実にラップさせることができる。
【0071】ラップ機構50により糸切換え板41とと
にも複数の糸保持機構40を左右方向へ移動させると、
糸駒13から延びる上糸12にテンションがかかる場合
があるが、この場合でも、その上糸13を糸保持機構4
0で確実に保持し、その上糸13が糸保持機構40から
所定量前方へ突出した状態を保持することができる。
【0072】先行刃22、可動刃23、第1,第2糸切
断用アクチュエータ24,25を有する糸切断機構20
により、上糸13を上糸経路14上で切断することがで
き、これにより、糸切断機構20で切断後の糸駒12か
ら延びる上糸13を、糸保持機構40から所定量前方へ
突出した状態に確実に保持することができる。接着剤回
収パッド66を設けることにより、接着剤噴射機構60
で噴射され上糸13に付着しなかった接着剤を他の部位
へ付着させず確実に回収できる。
【0073】前記実施形態の変更形態について説明す
る。 1〕二液性接着剤として、シアノアクリレートモノマー
系の主剤と硬化促進剤とからなる接着剤を適用してもよ
い。 2〕二液性接着剤を適用する場合、接着剤噴射機構60
により、主剤、硬化剤、主剤・・・のように、主剤と硬
化剤を交互に複数回噴射させるようにすることが望まし
い。つまり、主剤と硬化剤が混合し易くなり接着作用が
向上する。
【0074】3〕縫針側上糸13aの糸端部と糸駒12
から延びる上糸13の糸端部のラップ部分に、接着剤噴
射機構により一液性接着剤を噴射して接着するように構
成してもよい。この場合、一液性接着剤として、シアノ
アクリレートモノマー系の瞬間接着剤、紫外線硬化型接
着剤を適用可能である。
【0075】4〕紫外線硬化型接着剤を使用する場合に
は、紫外線照射機構を設け、前記ラップ部分に噴射され
た接着剤を、紫外線照射機構により照射された紫外線で
迅速に硬化することができるため、前記糸端部同士が確
実に接着するのに要する時間を短縮することができる。
しかも、紫外線が照射されない接着剤は硬化しにくく液
状に保持し易いため、接着剤が接着剤噴射手段の噴射部
(ノズル)に目詰まりするのを防止して、接着剤噴射機
構により接着剤を確実に噴射することができる。
【0076】4〕糸保持機構40においては、糸保持能
力を更に向上させる為に、例えば、筒部材42とゴム製
の糸保持部材43の側面側からスリットを形成し、その
スリットに針金状のバネ部材を挿入し、そのバネ部材に
より上糸13を糸保持部材43に圧設させて摩擦力を高
めるようにしてもよい。 5〕糸切換え板41ととともに複数の糸駒12も左右方
向へ一体的に移動させるように構成してもよく、糸保持
機構40による保持能力を低減できる。
【0077】6〕接着剤噴射機構60においては、圧電
素子型の噴射機構の他に、サーマルジェット型、空気流
型等の種々の噴射機構を適用可能である。 7〕糸切換えスイッチを設け、この糸切換えスイッチに
より糸を切換えるように、即ち、前記フローチャートを
開始させるようにしてもよい。
【0078】8〕上糸切換えの上糸の本数(糸駒12の
個数)については、4本に限らず、2又は3本、5本以
上切換え可能に勿論できる。 9〕家庭用ミシンに限らず、工業用ミシンに適用可能で
ある。
【0079】尚、本発明は前記実施形態に限定して解釈
されるべきではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない
範囲において、前記実施形態に、既存の技術や当業者に
自明の技術に基いて種々の変更を加えることもあり得
る。
【0080】
【発明の効果】 請求項1のミシンの糸接着方法によれ
ば、糸保持手段によりミシンに装備した2本の糸の糸端
部付近を保持してこれらの糸端部を所定長さラップさ
せ、そのラップ部分に接着剤噴射手段により一液性接着
剤を噴射することにより、前記2本の糸の糸端部同士を
簡単/確実に接着することができる。
【0081】請求項2のミシンの糸接着方法によれば、
接着剤は紫外線硬化型の接着剤であり、前記ラップ部分
に接着剤を噴射してから、そのラップ部分に紫外線照射
手段で紫外線を照射して接着剤を迅速に硬化させること
ができ、2本の糸の糸端部同士が確実に接着するのに要
する時間を短縮することができる。しかも、紫外線が照
射されない接着剤は硬化しにくく液状に保持し易いた
め、接着剤が接着剤噴射手段の噴射部(ノズル)に目詰
まりするのを防止して、接着剤噴射手段により接着剤を
確実に噴射することができる。
【0082】請求項3のミシンの糸接着方法によれば、
糸保持手段によりミシンに装備した2本の糸の糸端部付
近を保持してこれらの糸端部を所定長さラップさせ、そ
のラップ部分に接着剤噴射手段により二液性接着剤を噴
射することにより、前記2本の糸の糸端部同士を簡単/
確実に接着することができ、しかも、二液性接着剤とす
ることにより、噴射前の接着剤は硬化しにくく液状に保
持し易くなり、これにより、接着剤が接着剤噴射手段の
噴射部(ノズル)に目詰まりする可能性を低減して、接
着剤噴射手段により接着剤を確実に噴射できるようにな
る。
【0083】請求項4のミシンの糸接着方法によれば、
二液性接着剤は主剤と硬化剤からなり、接着剤噴射手段
により主剤と硬化剤を交互に複数回噴射するので、主剤
と硬化剤が混合し易くなり接着作用を向上させることが
できる。
【0084】請求項5のミシンの糸接着方法によれば、
二液性接着剤は、エポキシ系接着剤の主剤と硬化剤とか
らなるので、接着剤を前記ラップ部分に噴射した後確実
に硬化させることができ、しかも、噴射前の接着剤は硬
化しにくく液状に保持し易くなり、接着剤が接着剤噴射
手段の噴射部(ノズル)に目詰まりするのを防止して、
接着剤噴射手段により接着剤を確実に噴射することがで
きる。
【0085】請求項6のミシンの上糸切換え方法でによ
れば、第1の工程において、第1糸保持手段により縫針
側上糸の糸端部付近を保持すると共に第2糸保持手段に
より上糸供給部の糸駒から延びる上糸の糸端部付近を保
持した状態で、糸切断手段により上糸を切断し、第2の
工程において、糸駒を切換えてからその切換えられた糸
駒から延びる上糸の糸端部と縫針側上糸の糸端部とを所
定長さラップさせ、第3の工程において、前記ラップ部
分に接着剤噴射手段により接着剤を噴射して前記ラップ
部分を接着することができる。
【0086】従って、特に、刺繍縫製可能なミシンに適
用し、複数色のカラフルな刺繍模様を縫製する場合に有
効であり、糸切断手段で上糸を切断後縫針へ延びる縫針
側上糸の端部と上糸供給部の何れかの糸駒から延びる上
糸の糸端部同士を簡単/確実に接着して上糸を簡単に切
換えることができる。つまり、使用する上糸の糸色(種
類)の変更を、煩雑な糸替え作業を行うことなく簡単に
行うことができる。
【0087】請求項7のミシンの上糸切換え方法によれ
ば、上糸は加工布に形成された縫目に繋がっており、そ
の縫目付近の上糸を上流側へ引っ張ることができない
が、第1工程において、上糸繰出し手段で上糸を下流側
へ予め所定量繰出した状態で上糸を切断することによ
り、第3の工程において、縫目付近の上糸(縫針側上
糸)を上流側へ引っ張ることなく、上糸繰出し手段で縫
針側上糸の糸端部を上流側へ所定量引戻して、糸駒から
延びる上糸の糸端部と縫針側上糸の糸端部とを確実にラ
ップさせることができる。
【0088】請求項8のミシンの上糸切換え装置によれ
ば、第1糸保持手段により縫針側上糸の糸端部付近を保
持すると共に第2糸保持手段により上糸供給部の糸駒か
ら延びる上糸の糸端部付近を保持した状態で、糸切断手
段により上糸を切断し、次に、ラップ手段により、糸切
断手段で切断され第1糸保持手段で保持された縫針側上
糸の糸端部と、上糸供給部の何れかの糸駒から延び第2
糸保持手段により保持された上糸の糸端部を所定長さラ
ップさせ、接着剤噴射手段により、前記上糸のラップ部
分に接着剤を噴射してそのラップ部分を接着することが
できる。
【0089】従って、特に、刺繍縫製可能なミシンに適
用し、複数色のカラフルな刺繍模様を縫製する場合に有
効であり、糸切断手段で上糸を切断後縫針へ延びる縫針
側上糸の端部と上糸供給部の何れかの糸駒から延びる上
糸の糸端部同士を確実に接着して上糸を簡単/確実に切
換えることができる。つまり、使用する上糸の糸色(種
類)の変更を、煩雑な糸替え作業を行うことなく簡単に
行うことができる。
【0090】請求項9のミシンの上糸切換え装置によれ
ば、上糸の流れを基準として、前記糸切断手段よりも下
流側に縫針側上糸を下流側へ所定量繰出し可能な上糸繰
出し手段を設けたので、上糸は加工布に形成された縫目
に繋がっており、その縫目付近の上糸を上流側へ引っ張
ることができないが、上糸繰出し手段で上糸を下流側へ
予め所定量繰出した状態で上糸を切断することで、次
に、縫目付近の上糸(縫針側上糸)を上流側へ引っ張る
ことなく、上糸繰出し手段で縫針側上糸の糸端部を上流
側へ所定量引戻して、糸駒から延びる上糸の糸端部と縫
針側上糸の糸端部とを確実にラップさせることができ
る。
【0091】請求項10のミシンの上糸切換え装置によ
れば、上糸繰出し手段は、前記第1糸保持手段を兼用す
るので、構造を簡単化して製作コスト的に有利になる。
【0092】請求項11のミシンの上糸切換え装置によ
れば、上糸繰出し手段は、縫製の際に上糸の糸調子を調
整する糸調子調整手段を兼用することを特徴とするの
で、構造を簡単化して製作コスト的に有利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電子制御ミシンの斜
視図である。
【図2】上糸切換え装置の後斜め上からの斜視図であ
る。
【図3】図2のIII 矢視図である。
【図4】図2のIV矢視図である。
【図5】図4の部分切欠き図である。
【図6】図4のVI−VI線断面図である。
【図7】電子制御ミシンの制御系を示すブロック図であ
る。
【図8】制御装置のROMに記憶されたデータ構造図で
ある。
【図9】制御装置で実行される上糸切換え制御のフロー
チャートである。
【図10】ディスプレイに表示された模様確認画面であ
る。
【図11】上糸切換え装置(上糸切断前)の要部横断面
図である。
【図12】上糸切換え装置(上糸切断後)の要部横断面
図である。
【図13】上糸切換え装置(上糸ラップ状態)の要部横
断面図である。
【符号の説明】
M 電子制御ミシン 8 縫針 10 上糸供給部 12 糸駒 15 上糸切換え装置 20 糸切断機構 30 上糸繰出し機構 40 糸保持機構 50 ラップ機構 60 接着剤噴射機構

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシンに装備した糸の糸端部同士を接着
    する方法において、 糸保持手段により2本の糸の糸端部付近を保持してこれ
    らの糸端部を所定長さラップさせ、そのラップ部分に接
    着剤噴射手段により一液性接着剤を噴射して接着するこ
    とを特徴とするミシンの糸接着方法。
  2. 【請求項2】 前記接着剤は紫外線硬化型の接着剤であ
    り、前記ラップ部分に接着剤を噴射してから、そのラッ
    プ部分に紫外線照射手段で紫外線を照射して接着剤を硬
    化させることを特徴とする請求項1に記載のミシンの糸
    接着方法。
  3. 【請求項3】 ミシンに装備した糸の糸端部同士を接着
    する方法において、 糸保持手段により2本の糸の糸端部付近を保持してこれ
    らの糸端部を所定長さラップさせ、そのラップ部分に接
    着剤噴射手段により二液性接着剤を噴射して接着するこ
    とを特徴とするミシンの糸接着方法。
  4. 【請求項4】 前記二液性接着剤は主剤と硬化剤からな
    り、前記接着剤噴射手段により前記主剤と硬化剤を交互
    に複数回噴射することを特徴とする請求項3に記載のミ
    シンの糸接着方法。
  5. 【請求項5】 前記二液性接着剤は、エポキシ系接着剤
    の主剤と硬化剤とからなることを特徴とする請求項3又
    は4に記載のミシンの糸接着方法。
  6. 【請求項6】 ミシンの上糸供給部に複数の上糸糸駒を
    予め設けると共に、この上糸供給部から縫針側へ延びる
    上糸の途中部を切断可能な糸切断手段を予め設け、糸切
    断手段で上糸を切断後縫針へ延びる縫針側上糸の端部と
    上糸供給部の何れかの糸駒から延びる上糸の糸端部同士
    を接着して上糸を切換える上糸切換え方法において、 第1糸保持手段により縫針側上糸の糸端部付近を保持す
    ると共に第2糸保持手段により上糸供給部の糸駒から延
    びる上糸の糸端部付近を保持した状態で、糸切断手段に
    より上糸を切断する第1の工程と、 次に、糸駒を切換えてからその切換えられた糸駒から延
    びる上糸の糸端部と縫針側上糸の糸端部とを所定長さラ
    ップさせる第2の工程と、 前記ラップ部分に接着剤噴射手段により接着剤を噴射し
    て接着する第3の工程と、 を備えたことを特徴とするミシンの上糸切換え方法。
  7. 【請求項7】 前記上糸の流れを基準として、前記糸切
    断手段よりも下流側に縫針側上糸を下流側と上流側へ送
    り可能な上糸繰出し手段を予め設け、前記第1工程にお
    いて、上糸繰出し手段で上糸を下流側へ所定量繰出した
    状態で上糸を切断し、第2工程において、上糸繰出し手
    段で縫針側上糸を上流側へ所定量引戻して糸駒から延び
    る上糸の糸端部と縫針側上糸の糸端部とをラップさせる
    ことを特徴とする請求項6に記載のミシンの上糸切換え
    方法。
  8. 【請求項8】 ミシンの上糸供給部に複数の上糸糸駒を
    設けると共に、この上糸供給部から縫針側へ延びる上糸
    の途中部を切断可能な糸切断手段を設け、糸切断手段で
    上糸を切断後縫針へ延びる縫針側上糸の端部と上糸供給
    部の何れかの糸駒から延びる上糸の糸端部同士を接着し
    て上糸を切換える上糸切換え装置において、 前記縫針側上糸の糸端部付近を保持する第1糸保手段
    と、 前記上糸供給部の複数の糸駒から延びる上糸の糸端部付
    近を夫々保持する複数の第2糸保持手段と、 前記糸切断手段で切断され第1糸保持手段で保持された
    縫針側上糸の糸端部と、上糸供給部の何れかの糸駒から
    延び第2糸保持手段により保持された上糸の糸端部を所
    定長さラップさせるラップ手段と、 前記上糸のラップ部分に接着剤を噴射して接着する接着
    剤噴射手段と、 を備えたことを特徴とするミシンの上糸切換え装置。
  9. 【請求項9】 前記上糸の流れを基準として、前記糸切
    断手段よりも下流側に縫針側上糸を下流側へ所定量繰出
    し可能な上糸繰出し手段を設けたことを特徴とする請求
    項8に記載のミシンの上糸切換え装置。
  10. 【請求項10】 前記上糸繰出し手段は、前記第1糸保
    持手段を兼用することを特徴とする請求項9に記載のミ
    シンの上糸切換え装置。
  11. 【請求項11】 前記上糸繰出し手段は、縫製の際に上
    糸の糸調子を調整する糸調子調整手段を兼用することを
    特徴とする請求項9又は10に記載のミシンの上糸切換
    え装置。
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