JP2001024343A - 2色成形品および腕時計バンド - Google Patents

2色成形品および腕時計バンド

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JP2001024343A
JP2001024343A JP11198475A JP19847599A JP2001024343A JP 2001024343 A JP2001024343 A JP 2001024343A JP 11198475 A JP11198475 A JP 11198475A JP 19847599 A JP19847599 A JP 19847599A JP 2001024343 A JP2001024343 A JP 2001024343A
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resin layer
layer
resin
urethane
ether
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JP11198475A
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Shunji Minami
俊二 南
Hiroyuki Sonoda
博行 園田
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2色成形により材質の異なる2種類の樹脂層
同士を強固に固着させて、耐久性に優れたものを得るこ
とである。 【解決手段】 第1樹脂層8と第2樹脂層9とを2色成
形してなる腕時計バンド1において、第1樹脂層8にエ
ーテル系ウレタンを用い、第2樹脂層9にカプロラクト
ン系ウレタンをベースにし、その中に第1樹脂層8と同
じ材料成分のエーテル系ウレタンを数%混入させた。従
って、第1樹脂層8と第2樹脂層9とを2色成形したと
きに、第1樹脂層8と第2樹脂層9との両者にエーテル
系ウレタンが共通の材料成分として存在するので、この
共通の材料成分であるエーテル系ウレタンにより、第1
樹脂層8と第2樹脂層9とがその接合面同士で融合し合
う。このため、第1樹脂層8と第2樹脂層9との接合強
度を高めることができ、材質の異なる2種類の樹脂層
8、9を強固に固着させることができ、耐久性に優れた
腕時計バンド1を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、2色成形品およ
び腕時計バンドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、腕時計バンドにおいては、合成樹
脂製のものが知られており、特に、機能性および装飾性
などを考慮して、2種類の合成樹脂を2色成形したも
の、あるいは合成樹脂製のバンド本体の表面に蓄光層を
設けたものなどが広く知られている。前者の腕時計バン
ドとしては、例えば、第1樹脂層に強度の安定したエー
テル系ウレタンなどを用い、第2樹脂層に安価で加飾性
に優れたカプロラクトン系ウレタンなどを用い、これら
をインサート成形により2色成形した構造になってい
る。また、後者の腕時計バンドとしては、例えば、バン
ド本体を合成樹脂で形成し、その表面に発光性を有する
蓄光層を印刷装置や塗布装置などで膜状に形成し、夜間
などの暗い場所で蓄光層が発光する構造になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
腕時計バンドでは、第1樹脂層と第2樹脂層との材質が
互いに異なっているため、インサート成形により2色成
形した際、第1樹脂層と第2樹脂層との互いに接触する
面同士が密着するだけで、両者の面同士が完全に融合せ
ず、剥がれやすいという問題がある。なお、このような
問題を防ぐために、2色成形品に複数の穴部を設け、こ
れら複数の穴部に別の樹脂を埋め込んで第1樹脂層と第
2樹脂層とが剥がれないように接合することが考えられ
ているが、このようにすると、構造が複雑となり、製造
工程数も多くなり、製造コストが高くなるなどの問題が
生じる。また、後者の腕時計バンドでは、合成樹脂製の
バンド本体の表面に蓄光層を印刷装置や塗布装置などで
膜状に形成した構造であるから、バンド本体に対する蓄
光層の定着力が弱く、蓄光層が剥がれやすいばかりか、
汗などによる影響を受けやすいなどの問題がある。
【0004】この発明の課題は、2色成形により材質の
異なる2種類の樹脂層同士を強固に固着させることがで
き、耐久性に優れたものを得ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
第1樹脂層と第2樹脂層とからなる2色成形品におい
て、前記第1樹脂層と前記第2樹脂層とのうち、少なく
とも一方の樹脂層に他方の樹脂層の材料成分と同じ材料
成分を混入させたことを特徴とする。この発明によれ
ば、少なくとも一方の樹脂層に他方の樹脂層の材料成分
と同じ材料成分を混入させたので、第1樹脂層と第2樹
脂層とを2色成形したときに、第1樹脂層と第2樹脂層
との両者に共通の材料成分により、第1樹脂層と第2樹
脂層との接合面同士が融合し合い、これにより第1樹脂
層と第2樹脂層との接合強度を高めることができ、材質
の異なる2種類の樹脂層同士を強固に固着することがで
き、耐久性に優れた2色成形品を得ることができる。
【0006】請求項2記載の発明は、第1樹脂層と第2
樹脂層とを2色成形してなる腕時計バンドにおいて、前
記第1樹脂層と前記第2樹脂層とのうち、少なくとも一
方の樹脂層に他方の樹脂層の材料成分と同じ材料成分を
混入させたことを特徴とする。この発明によれば、少な
くとも一方の樹脂層に他方の樹脂層の材料成分と同じ材
料成分を混入させたので、請求項1記載の発明と同様、
第1樹脂層と第2樹脂層とを2色成形したときに、第1
樹脂層と第2樹脂層との両者に共通の材料成分により、
第1樹脂層と第2樹脂層との接合面同士が融合し合い、
これにより第1樹脂層と第2樹脂層との接合強度を高め
ることができ、材質の異なる2種類の樹脂層同士を強固
に固着することができ、耐久性に優れた腕時計バンドを
得ることができる。
【0007】請求項3記載の発明は、第1樹脂層と第2
樹脂層とからなる2色成形品において、前記第2樹脂層
は、発光性を有する蓄光層からなり、前記第1樹脂層内
にその外表面に露出した状態で埋め込まれて形成されて
いることを特徴とする。この発明によれば、蓄光層から
なる第2樹脂層を第1樹脂層内にその外表面に露出させ
た状態で埋め込んで形成したので、従来のように印刷装
置や塗布装置などで膜状に形成した場合に比べて、第2
樹脂層の蓄光層を第1樹脂層に強固に固定することがで
きるとともに、汗などによる影響を受けにくくすること
ができ、これにより耐久性に優れた2色成形品を得るこ
とができる。
【0008】請求項4記載の発明は、第1樹脂層と第2
樹脂層とを2色成形してなる腕時計バンドにおいて、前
記第2樹脂層は、発光性を有する蓄光層からなり、前記
第1樹脂層内にその外表面に露出した状態で埋め込まれ
て形成されていることを特徴とする。この発明によれ
ば、蓄光層からなる第2樹脂層を第1樹脂層の外表面に
露出させた状態で第1樹脂層に埋め込んで形成したの
で、請求項3記載の発明と同様、従来のように印刷装置
や塗布装置などで膜状に形成した場合に比べて、第2樹
脂層の蓄光層を第1樹脂層に強固に固定することができ
るとともに、汗などによる影響を受けにくくすることが
でき、これにより耐久性に優れた腕時計バンドを得るこ
とができる。
【0009】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、図1〜図
3を参照して、この発明の2色成形品を腕時計バンドに
適用した第1実施形態について説明する。図1は腕時計
バンドの正面図、図2はそのA−A矢視における断面
図、図3は図2の要部の拡大断面図である。この腕時計
バンド1は、図1および図2に示すように、第1バンド
2と第2バンド3とを備え、第1バンド2が腕時計ケー
ス4の6時側(図1では右側)に設けられたバンド取付
部5aに取り付けられ、第2バンド3が腕時計ケース4
の12時側(図1では左側)に設けられたバンド取付部
5bに取り付けられた構成になっている。この場合、左
側の第2バンド3の左端部には、ツク棒6aを有する尾
錠6が取付ピン6bにより取り付けられている。また、
右側の第1バンド2には、尾錠6のツク棒6aが挿入す
る係止孔7が第2バンド5の長手方向に沿って等間隔に
複数個設けられている。
【0010】この腕時計バンド1は、図1および図2に
示すように、第1バンド2および第2バンド3の両者と
も、第1樹脂層8と第2樹脂層9とで構成されている。
第1樹脂層8は、図3に示すように、ベース層であり、
経時的に強度の安定した合成樹脂、例えばエーテル系ウ
レタンで形成されている。第2樹脂層9は、装飾層であ
り、安価で加飾性に優れた合成樹脂で、かつ第1樹脂層
8と同じ材料成分を数%程度混入し合成樹脂、例えばエ
ステル系ウレタンのうちのカプロラクトン系ウレタンを
ベースとし、その中にエーテル系ウレタンを数%程度混
入させた樹脂で形成されている。この第2樹脂層9は、
ベース層である第1樹脂層8内に埋め込まれてその上面
に露出した状態で形成されている。すなわち、この腕時
計バンド1は、第2樹脂層9を成形用金型内に配置した
状態で第1樹脂層8を成形するインサート成形により2
色成形されている。
【0011】このような腕時計バンド1では、第1樹脂
層8と第2樹脂層9とをインサート成形により2色成形
した際、第2樹脂層9に第1樹脂層8の材料成分と同じ
材料成分であるエーテル系ウレタンが数%程度混入され
ているので、第1樹脂層8と第2樹脂層9との両者にエ
ーテル系ウレタンが共通の材料成分として存在し、この
共通の材料成分により、エーテル系ウレタンからなる第
1樹脂層8と、カプロラクトン系ウレタンをベースとす
る第2樹脂層9とがその接合面で融合し合う。このた
め、第1樹脂層8と第2樹脂層9との接合強度を高める
ことができ、材質の異なる2種類の樹脂層8、9を強固
に固着させることができ、耐久性に優れた腕時計バンド
1を得ることができる。
【0012】なお、上記第1実施形態では、第1樹脂層
8としてエーテル系ウレタンを用い、第2樹脂層9とし
て、カプロラクトン系ウレタンをベースにし、これにエ
ーテル系ウレタンを数%程度混入させた樹脂を用いた
が、これに限らず、例えば、第1樹脂層8と第2樹脂層
9との各材料成分は、下記の表1に示すような組み合わ
せであっても良い。 表1 例1 第1樹脂層 第2樹脂層 1A エーテル系ウレタン アジペート系ウレタン +エーテル系ウレタン数%混入 1B カプロラクトン系ウレタン アジペート系ウレタン +カプロラクトン系ウレタン数%混入 1C アジペート系ウレタン カプロラクトン系ウレタン+アジペート系ウレタン数%混入 1D アジペート系ウレタン エーテル系ウレタン +アジペート系ウレタン数%混入 1E カプロラクトン系ウレタン エーテル系ウレタン +カプロラクトン系ウレタン数%混入 この表1のように、第1樹脂層8と第2樹脂層9との材
料成分を組み合わせても、第1実施形態と同様の作用効
果があるほか、特に、各樹脂が有する特性、例えば強
度、吸水性、加飾性、耐候性などを生かした腕時計バン
ドを得ることができる。
【0013】[第2実施形態]次に、図4を参照して、
この発明の2色成形品を腕時計バンドに適用した第2実
施形態について説明する。なお、図1〜図3に示された
第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明
は省略する。この腕時計バンド10は、第1樹脂層11
と第2樹脂層12との材料成分が第1実施形態と異な
り、これ以外は第1実施形態と同じ構成になている。す
なわち、第2樹脂層12は、装飾層であり、安価で加飾
性に優れた合成樹脂、例えばカプロラクトン系ウレタン
で形成されている。また、第1樹脂層11は、ベース層
であり、経時的に強度の安定した合成樹脂で、かつ第2
樹脂層12と同じ材料成分を数%程度混入した合成樹
脂、例えばエーテル系ウレタンをベースとし、その中に
カプロラクトン系ウレタンを数%程度混入させた樹脂で
形成されている。なお、この第2樹脂層12も、第1実
施形態と同様、ベース層である第1樹脂層11内に埋め
込まれてその上面に露出した状態で形成されている。
【0014】このような腕時計バンド10では、第1樹
脂層11と第2樹脂層12とをインサート成形により2
色成形した際、第1樹脂層11に第2樹脂層12の材料
成分と同じ材料成分であるカプロラクトン系ウレタンが
数%程度混入されているので、第1樹脂層11と第2樹
脂層12との両者にカプロラクトン系ウレタンが共通の
材料成分として存在し、この共通の材料成分により、カ
プロラクトン系ウレタンからなる第2樹脂層12と、エ
ーテル系ウレタンをベースとする第1樹脂層11とがそ
の接合面で融合し合うことになる。このため、第1実施
形態と同様、第1樹脂層11と第2樹脂層12との接合
強度を高めることができ、これによっても材質の異なる
2種類の樹脂層11、12を強固に固着させることがで
き、耐久性に優れた腕時計バンド10を得ることができ
る。
【0015】なお、上記第2実施形態では、第1樹脂層
11として、エーテル系ウレタンをベースにし、これに
カプロラクトン系ウレタンを数%程度混入させた樹脂を
用い、第2樹脂層12としてカプロラクトン系ウレタン
を用いたが、これに限らず、例えば、第1樹脂層11と
第2樹脂層12との各材料成分は、下記の表2に示すよ
うな組み合わせであっても良い。 表2 例2 第1樹脂層 第2樹脂層 10A エーテル系ウレタン +アジペート系ウレタン数%混入 アジペート系ウレタン 10B カプロラクトン系ウレタン+アジペート系ウレタン数%混入 アジペート系ウレタン 10C アジペート系ウレタン +カプロラクトン系ウレタン数%混入 カプロラクトン系ウレタン 10D アジペート系ウレタン +エーテル系ウレタン数%混入 エーテル系ウレタン 10E カプロラクトン系ウレタン+エーテル系ウレタン数%混入 エーテル系ウレタン この表2のように、第1樹脂層11と第2樹脂層12と
の材料成分を組み合わせても、第2実施形態と同様の作
用効果があるほか、特に、各樹脂が有する特性、例えば
強度、吸水性、加飾性、耐候性などを生かした腕時計バ
ンドを得ることができる。
【0016】[第3実施形態]次に、図5を参照して、
この発明の2色成形品を腕時計バンドに適用した第3実
施形態について説明する。この場合にも、図1〜図3に
示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、
その説明は省略する。この腕時計バンド15は、第1樹
脂層16と第2樹脂層17との材料成分が第1実施形態
と異なり、これ以外は第1実施形態と同じ構成になてい
る。すなわち、第1樹脂層16は、ベース層であり、経
時的に強度の安定した合成樹脂で、かつ第2樹脂層17
の材料成分と同じ材料成分を数%程度混入した合成樹
脂、例えばエーテル系ウレタンをベースとし、その中に
カプロラクトン系ウレタンを数%程度混入させた樹脂で
形成されている。また、第2樹脂層17は、装飾層であ
り、安価で加飾性に優れた合成樹脂で、かつ第1樹脂層
16の材料成分と同じ材料成分を数%程度混入した合成
樹脂、例えば、カプロラクトン系ウレタンをベースと
し、その中にエーテル系ウレタンを数%程度混入させた
樹脂で形成されている。なお、この第2樹脂層17も、
第1実施形態と同様、ベース層である第1樹脂層16内
に埋め込まれてその上面に露出した状態で形成されてい
る。
【0017】このような腕時計バンド15では、第1樹
脂層16と第2樹脂層17とをインサート成形により2
色成形した際、第1樹脂層16に第2樹脂層17のベー
ス成分と同じ材料成分であるカプロラクトン系ウレタン
が数%程度混入されており、また第2樹脂層17には第
1樹脂層16のベース成分と同じ材料成分であるエーテ
ル系ウレタンが数%程度混入されているので、第1樹脂
層16と第2樹脂層17との両者にカプロラクトン系ウ
レタンとエーテル系ウレタンとが共通の材料成分として
存在し、これら共通の材料成分により、エーテル系ウレ
タンをベースとする第1樹脂層11と、カプロラクトン
系ウレタンをベースとする第2樹脂層12とがその接合
面で融合し合うことになる。このため、第1、第2実施
形態のものよりも、第1樹脂層16と第2樹脂層17と
の接合強度を更に高めることができ、これにより材質の
異なる2種類の樹脂層16、17を確実かつ強固に固着
させることができ、より一層、耐久性に優れた腕時計バ
ンド15を得ることができる。
【0018】なお、上記第3実施形態では、第1樹脂層
16として、エーテル系ウレタンをベースにし、これに
カプロラクトン系ウレタンを数%程度混入させた樹脂を
用い、第2樹脂層17として、カプロラクトン系ウレタ
ンをベースにし、エーテル系ウレタンを数%程度混入さ
せた樹脂を用いたが、これに限らず、例えば、第1樹脂
層16と第2樹脂層17との各材料成分は、下記の表3
に示すような組み合わせであっても良い。 表3 例3 第1樹脂層 第2樹脂層 15A エーテル系ウレタン+アジペート系ウレタン数%混入 アジペート系ウレタン+エーテル系ウレタン数% 混入 15B カプロラクトン系ウレタン+アジペート系ウレタン数%混入 アジペート系ウレタン+カプロラクトン系ウレタン 数%混入 15C アジペート系ウレタン+カプロラクトン系ウレタン数%混入 カプロラクトン系ウレタン+アジペート系ウレタン 数%混入 15D アジペート系ウレタン+エーテル系ウレタン数%混入 エーテル系ウレタン+アジペート系ウレタン数% 混入 15E カプロラクトン系ウレタン+エーテル系ウレタン数%混入 エーテル系ウレタン+カプロラクトン系ウレタン数% 混入 この表3のように、第1樹脂層16と第2樹脂層17と
の材料成分を組み合わせても、第3実施形態と同様の作
用効果があるほか、特に、各樹脂が有する特性、例えば
強度、吸水性、加飾性、耐候性などを生かした腕時計バ
ンドを得ることができる。
【0019】[第4実施形態]次に、図6を参照して、
この発明の2色成形品を腕時計ケースに適用した第4実
施形態について説明する。この腕時計ケース20は、合
成樹脂製のものであり、図6に示すように、その上部に
は、時計ガラス21がパッキン22を介して装着されて
おり、この腕時計ケース20の内部には、時計モジュー
ル23が内装カバー24aおよび緩衝ゴム24bを介し
て収納されており、その下部には、裏蓋25が防水パッ
キン26を介して装着されている。なお、裏蓋25の周
縁部には、カバー部材27が装着されている。
【0020】この腕時計ケース20は、内面側の第1樹
脂層28と外面側の第2樹脂層29とからなり、これら
がインサート成形により2色成形された構造になってい
る。すなわち、第1樹脂層28は、ベース層であり、第
1実施形態と同様、経時的に強度の安定した合成樹脂、
例えばエーテル系ウレタンで形成されている。第2樹脂
層29は、装飾層であり、第1実施形態と同様、安価で
加飾性に優れた合成樹脂で、かつ第1樹脂層28と同じ
材料成分を数%程度混入した合成樹脂、例えばカプロラ
クトン系ウレタンをベースとし、その中にエーテル系ウ
レタンを数%程度混入させた樹脂で形成されている。こ
の第2樹脂層29は、第1樹脂層28内に埋め込まれて
その外表面に露出した状態で形成されている。
【0021】このような腕時計ケース20では、第1樹
脂層28と第2樹脂層29とをインサート成形により2
色成形した際、第2樹脂層29に第1樹脂層28の材料
成分と同じ材料成分であるエーテル系ウレタンが数%程
度混入されているので、第1実施形態と同様、第1樹脂
層28と第2樹脂層29との両者にエーテル系ウレタン
が共通の材料成分として存在し、この共通の材料成分に
より、エーテル系ウレタンからなる第1樹脂層28と、
カプロラクトン系ウレタンをベースとする第2樹脂層2
9とがその接合面で融合し合うことになる。このため、
第1樹脂層28と第2樹脂層29との接合強度を高める
ことができ、これにより材質の異なる2種類の樹脂層2
8、29を強固に固着させることができ、耐久性に優れ
た腕時計ケース20を得ることができる。
【0022】なお、上記第4実施形態の腕時計ケース2
0では、第1樹脂層28としてエーテル系ウレタンを用
い、第2樹脂層29として、カプロラクトン系ウレタン
をベースにし、これにエーテル系ウレタンを数%程度混
入させた樹脂を用いたが、これに限らず、例えば、第1
実施形態の変形例で述べた表1のように、第1樹脂層2
8と第2樹脂層29との各材料成分を組み合わせた構成
でも良い。このように構成しても、第4実施形態と同様
の作用効果があるほか、特に、各樹脂が有する特性、例
えば強度、吸水性、加飾性、耐候性などを生かした腕時
計ケースを得ることができる。
【0023】また、腕時計ケース20は、上記第4実施
形態に限らず、第2実施形態で述べたように、第2樹脂
層29として、例えばカプロラクトン系ウレタンを用
い、第1樹脂層28として、例えばエーテル系ウレタン
をベースとし、その中に第2樹脂層29と同じ材料成分
であるカプロラクトン系ウレタンを数%程度混入させた
樹脂を用いた構成でも良い。また、これら材料成分の組
み合わせについては、第2実施形態の変形例で述べた表
2に示すような組み合わせでも良い。このようにして
も、第4実施形態と同様の作用効果があるほか、特に、
各樹脂が有する特性、例えば強度、吸水性、加飾性、耐
候性などを生かした腕時計ケースを得ることができる。
【0024】さらに、腕時計ケース20は、上記第4実
施形態およびその各変形例に限らず、第3実施形態で述
べたように、第1樹脂層28として、例えばエーテル系
ウレタンをベースとし、その中に第2樹脂層29の材料
成分と同じ材料成分のカプロラクトン系ウレタンを数%
程度混入させた樹脂を用い、第2樹脂層29として、例
えばカプロラクトン系ウレタンをベースとし、その中に
第1樹脂層28の材料成分と同じ材料成分のエーテル系
ウレタンを数%程度混入させた樹脂を用いた構成でも良
い。また、その材料成分の組み合わせについては、第3
実施形態の変形例で述べた表3に示すような組み合わせ
でも良い。このようにすれば、第4実施形態およびその
各変形例よりも、第1樹脂層28と第2樹脂層29とを
より一層強固に固着させることができるほか、特に、各
樹脂が有する特性、例えば強度、吸水性、加飾性、耐候
性などを生かした腕時計ケースを得ることができる。
【0025】[第5実施形態]次に、図7を参照して、
この発明の2色成形品を腕時計ケースのベゼルに適用し
た第5実施形態について説明する。この場合には、図6
に示された第4実施形態と同一部分に同一符号を付し、
その説明は省略する。このベゼル30は、腕時計ケース
20の上面に装着されるリング形状のものであり、図7
に示すように、その下部が腕時計ケース20の上面に設
けられた装着溝31に緩衝ゴム32を介して装着され、
その上部が腕時計ケース20の上面から突出して時計ガ
ラス21の周縁部の上面を覆うように構成されている。
【0026】このベゼル30は、第1樹脂層33と第2
樹脂層34とからなり、これらがインサート成形により
2色成形された構造になっている。すなわち、第1樹脂
層33は、ベゼル本体であり、経時的に強度の安定した
合成樹脂、例えばエーテル系ウレタンで形成されてい
る。第2樹脂層34は、腕時計ケース20の上面に突出
した第1樹脂層33の表面に設けられる装飾層であり、
安価で加飾性に優れた合成樹脂で、かつ第1樹脂層33
と同じ材料成分を数%程度混入した合成樹脂、例えばカ
プロラクトン系ウレタンをベースとし、その中にエーテ
ル系ウレタンを数%程度混入させた樹脂で形成されてい
る。なお、この第2樹脂層34は、腕時計ケース20の
上面に突出した第1樹脂層33内に埋め込まれてその上
面側に露出した状態で形成されている。
【0027】このようなベゼル30では、第1樹脂層3
3と第2樹脂層34とをインサート成形により2色成形
した際、第2樹脂層34に第1樹脂層33の材料成分と
同じ材料成分であるエーテル系ウレタンが数%程度混入
されているので、第1実施形態と同様、第1樹脂層33
と第2樹脂層34との両者にエーテル系ウレタンが共通
の材料成分として存在し、この共通の材料成分により、
エーテル系ウレタンからなる第1樹脂層33と、カプロ
ラクトン系ウレタンをベースとする第2樹脂層34とが
その接合面で融合し合うことになる。このため、第1樹
脂層33と第2樹脂層34との接合強度を高めることが
でき、材質の異なる2種類の樹脂層33、34を強固に
固着させることができ、耐久性に優れたベゼル30を得
ることができる。
【0028】なお、上記第5実施形態のベゼル30で
は、第1樹脂層33としてエーテル系ウレタンを用い、
第2樹脂層34として、カプロラクトン系ウレタンをベ
ースにし、これにエーテル系ウレタンを数%程度混入さ
せた樹脂を用いたが、これに限らず、例えば、第1実施
形態の変形例で述べた表1のように、第1樹脂層33と
第2樹脂層34との各材料成分を組み合わせた構成でも
良い。このようにしても、第5実施形態と同様の作用効
果があるほか、特に、各樹脂が有する特性、例えば強
度、吸水性、加飾性、耐候性などを生かしたベゼルを得
ることができる。
【0029】また、ベゼル30は、上記第5実施形態に
限らず、第2実施形態で述べたように、第2樹脂層34
として、例えばカプロラクトン系ウレタンを用い、第1
樹脂層33として、例えばエーテル系ウレタンをベース
とし、その中に第2樹脂層34と同じ材料成分のカプロ
ラクトン系ウレタンを数%程度混入させた樹脂を用いた
構成でも良い。また、これら材料成分の組み合わせにつ
いては、第2実施形態の変形例で述べた表2に示すよう
な組み合わせでも良い。このようにしても、第5実施形
態と同様の作用効果があるほか、特に、各樹脂が有する
特性、例えば強度、吸水性、加飾性、耐候性などを生か
したベゼルを得ることができる。
【0030】さらに、ベゼル30は、上記第5実施形態
およびその各変形例に限らず、第3実施形態で述べたよ
うに、第1樹脂層33として、例えばエーテル系ウレタ
ンをベースとし、その中に第2樹脂層34の材料成分と
同じ材料成分のカプロラクトン系ウレタンを数%程度混
入させた樹脂を用い、第2樹脂層34として、例えばカ
プロラクトン系ウレタンをベースとし、その中に第1樹
脂層33の材料成分と同じ材料成分のエーテル系ウレタ
ンを数%程度混入させた樹脂を用いた構成でも良い。ま
た、これら材料成分の組み合わせについては、第3実施
形態の変形例で述べた表3に示すような組み合わせでも
良い。このようにすれば、第5実施形態およびその各変
形例よりも、第1樹脂層33と第2樹脂層34とをより
一層強固に固着させることができるほか、特に、各樹脂
が有する特性、例えば強度、吸水性、加飾性、耐候性な
どを生かしたベゼルを得ることができる。
【0031】[第6実施形態]次に、図8を参照して、
この発明の2色成形品を腕時計バンドに適用した第6実
施形態について説明する。この場合、図8は第1実施形
態の図3に示された第1バンド2に相当する箇所の拡大
断面図であり、図1〜図3に示された第1実施形態と同
一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。この
腕時計バンド40は、第1樹脂層41と第2樹脂層42
とが第1実施形態と異なり、これ以外は第1実施形態と
同じ構成になている。すなわち、この腕時計バンド40
は、腕に触れる部分と、腕に触れない部分とからなり、
腕に触れる部分がベース層である第1樹脂層41に相当
し、腕に触れない部分が装飾層である第2樹脂層42に
相当する構成になっている。
【0032】第1樹脂層41は、ウレタン系樹脂で形成
されている。第2樹脂層42は、蓄光性蛍光体からなる
蓄光層であり、第1樹脂層41内にその上面のみに露出
した状態で埋め込めれている。この第2樹脂層42であ
る蓄光層の主要素材は、MAl24で表される化合物で
あり、Mは、カルシウム、ストロンチウム、バリウムか
らなる群から選ばれる少なくとも一種類以上の金属元素
からなる。この第2樹脂層42である蓄光層は、上記化
合物を母結晶とする粉体を有機バインダと混合して塗
布、乾燥させたものである。この蓄光性蛍光体は、それ
以前のものよりも高輝度残光特性を示し、しかも化学的
安定性に優れている。特に、上記の少なくとも一種類以
上の金属元素にマグネシウムを添加した複数の金属元素
からなる母結晶を用いると、輝度を向上させることがで
きる。
【0033】この場合、賦活剤として、ユウロビウムを
Mで表す金属元素に対するモル%で0.001%以上1
0%以下添加することにより、残光時間を長くすること
ができる。また、共賦活剤として、ランタン、セリウ
ム、ブラセオジウム、ネオジウム、サマリウム、ガドリ
ニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エ
ルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム、マ
ンガン、スズ、ビスマスからなる群の少なくとも一種類
以上の元素を、Mで表す金属元素に対するモル%で0.
001%以上10%以下添加することにより、長い残光
時間を保持したままさらに輝度を向上させることができ
る。
【0034】また、蓄光層の有機バインダとしては、種
々の有機樹脂を用いることができるが、特に、透明樹
脂、例えばエポキシ系樹脂が好ましい。有機バインダの
量を多くすると外観が滑らかになる反面、蓄光層の輝度
が低下する。蓄光性蛍光体と有機バインダの配合比率と
しては、体積比で10:6〜10:10程度が良好な外
観と適度な輝度が得られる範囲である。特に、10:7
程度の比率が望ましい。蓄光層の厚さは、種々可能であ
るが、十分な発光輝度を得るためには50〜300μm
程度であることが好ましい。なお、この腕時計バンド4
0は、蓄光層である第2樹脂層42を成形用金型内に配
置した状態でベース層である第1樹脂層41を成形する
インサート成形により2色成形され、これにより第1樹
脂層41内に埋め込めれてその上面のみを露出させた状
態で形成されている。
【0035】このような腕時計バンド40では、腕に触
れる部分のベース層である第1樹脂層41と、腕に触れ
ない部分の蓄光層である第2樹脂層42とを有し、イン
サート成形により第2樹脂層42を第1樹脂層41内に
埋め込んで、その上面のみを露出させて2色成形したの
で、従来のように印刷装置や塗布装置などで膜状に形成
した場合に比べて、第2樹脂層42の蓄光層を第1樹脂
層41に強固に固定することができるとともに、汗など
による影響を受けにくくすることができ、これにより耐
久性に優れた腕時計バンド40を得ることができる。こ
の場合、蓄光層である第2樹脂層42をベース層である
第1樹脂層41の上面に広い面積で露出させることがで
きるので、夜間などの暗い場所で第2樹脂層42の蓄光
層を十分に光らせることができ、これにより暗い場所で
も腕時計全体の位置を容易に視認することができる。
【0036】[第7実施形態]次に、図9を参照して、
この発明の2色成形品を腕時計バンドに適用した第7実
施形態について説明する。この場合には、図8に示され
た第6実施形態と同一部分に同一符号を付し、その説明
は省略する。この腕時計バンド43は、蓄光層である第
2樹脂層44が第6実施形態と異なり、これ以外は第6
実施形態と同じ構成になている。すなわち、第2樹脂層
44は、第4実施形態と同じ蓄光層中に白の顔料を主体
とする光を反射する粉末44aを混入した構成になって
いる。このような腕時計バンド43では、第2樹脂層4
4の蓄光層中に混入された白の顔料を主体とする光を反
射する粉末44aにより、第2樹脂層44の蓄光層中で
発光した光を反射して外部に散乱させることができ、こ
のため第2樹脂層44の蓄光層を第6実施形態のものよ
りも効率良く光らせることができる。
【0037】なお、上記第7実施形態では、第2樹脂層
44の蓄光層中に光を反射する粉末44aを混入させて
蓄光層を効率良く光らせるようにしたが、これに限ら
ず、例えば、図10〜図13にそれぞれ示すように構成
しても良い。すなわち、図10に示された第1変形例の
腕時計バンド45は、光を反射する粉末44aを混入さ
せない蓄光層の第2樹脂層42を用い、ベース層の第1
樹脂層46を白色の反射材料で形成した構成になってい
る。また、図11に示された第2変形例の腕時計バンド
47は、蓄光層である第2樹脂層42の下面に凹凸形状
の反射部48を設け、この反射部48が設けられた第2
樹脂層42と第1樹脂層41とをインサート成形により
2色成形した構成になっている。
【0038】また、図12に示された第3変形例の腕時
計バンド49は、第2樹脂層42の蓄光層の下面に反射
膜50を印刷により形成し、この反射膜50が印刷され
た第2樹脂層42と第1樹脂層41とをインサート成形
により2色成形した構成になっている。さらに、図13
に示された第4変形例の腕時計バンド51は、第2樹脂
層42の蓄光層の下面に反射層52を形成し、この反射
層52が形成された第2樹脂層42と第1樹脂層41と
をインサート成形により2色成形した構成になってい
る。このように構成された第1〜第4変形例の腕時計バ
ンド45、47、49、51においても、第2樹脂層4
2の蓄光層中で発光した光を外部に向けて反射させるこ
とができるので、第7実施形態とほぼ同様、第2樹脂層
42の蓄光層を効率良く光らせることができる。
【0039】また、上記第6、第7実施形態、およびそ
の各変形例では、ベース層である第1樹脂層41または
46の上面から蓄光層である第2樹脂層42または44
を直接露出させたが、これに限らず、例えば、図14に
示す第5変形例の腕時計バンド53のように、第1樹脂
層41または46の上面に露出した第2樹脂層42また
は44の上面、および第1樹脂層41または46の上面
の全体に透明な保護膜54を形成しても良い。このよう
にすれば、透明な保護膜54により第2樹脂層42また
は44の各蓄光層を外部からの水分などに対して保護す
ることができ、より一層、耐久性に優れた腕時計バンド
53を得ることができる。
【0040】さらに、上記第6、第7実施形態、および
その各変形例では、腕時計バンドに適用した場合につい
て述べたが、これに限らず、例えば、図6に示された第
4実施形態で述べた腕時計ケース20にも適用すること
ができ、また図7に示された第5実施形態で述べた腕時
計ケースのベゼル30にも適用することができる。なお
また、上記第1〜第7実施形態、およびその各変形例で
は、腕時計バンド、腕時計ケース、ベゼルなどの時計用
部品に適用した場合について述べたが、これに限らず、
携帯電話や電子手帳などの電子機器の外装部品にも適用
することができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、第1樹脂層と第2樹脂層とからなる2色成
形品において、第1樹脂層と第2樹脂層とのうち、少な
くとも一方の樹脂層に他方の樹脂層の材料成分と同じ材
料成分を混入させたので、第1樹脂層と第2樹脂層とを
2色成形したときに、第1樹脂層と第2樹脂層との両者
に共通の材料成分により、第1樹脂層と第2樹脂層とが
融合し合い、これにより第1樹脂層と第2樹脂層との接
合強度を高めることができ、材質の異なる2種類の樹脂
層同士を強固に固着することができ、耐久性に優れた2
色成形品を得ることができる。
【0042】また、請求項2記載の発明によれば、第1
樹脂層と第2樹脂層とを2色成形してなる腕時計バンド
において、第1樹脂層と第2樹脂層とのうち、少なくと
も一方の樹脂層に他方の樹脂層の材料成分と同じ材料成
分を混入させたので、請求項1記載の発明と同様、第1
樹脂層と第2樹脂層とを2色成形したときに、第1樹脂
層と第2樹脂層との両者に共通の材料成分により、第1
樹脂層と第2樹脂層とが融合し合い、これにより第1樹
脂層と第2樹脂層との接合強度を高めることができ、材
質の異なる2種類の樹脂層同士を強固に固着することが
でき、耐久性に優れた腕時計バンドを得ることができ
る。
【0043】また、請求項3記載の発明によれば、第1
樹脂層と第2樹脂層とからなる2色成形品において、第
2樹脂層が、発光性を有する蓄光層からなり、第1樹脂
層内にその外表面に露出した状態で埋め込まれて形成さ
れているので、従来のように印刷装置や塗布装置などで
膜状に形成した場合に比べて、第2樹脂層の蓄光層を第
1樹脂層に強固に固定することができるとともに、汗な
どによる影響を受けにくくすることができ、これにより
耐久性に優れた2色成形品を得ることができる。
【0044】さらに、請求項4記載の発明によれば、第
1樹脂層と第2樹脂層とを2色成形してなる腕時計バン
ドにおいて、第2樹脂層が、発光性を有する蓄光層から
なり、第1樹脂層内にその外表面に露出した状態で埋め
込まれて形成されているので、請求項3記載の発明と同
様、従来のように印刷装置や塗布装置などで膜状に形成
した場合に比べて、第2樹脂層の蓄光層を第1樹脂層に
強固に固定することができるとともに、汗などによる影
響を受けにくくすることができ、これにより耐久性に優
れた腕時計バンドを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の2色成形品を腕時計バンドに適用し
た第1実施形態を示した正面図。
【図2】図1のA−A矢視における断面図。
【図3】図2の要部の拡大断面図。
【図4】この発明の2色成形品を腕時計バンドに適用し
た第2実施形態を示した要部の拡大断面図。
【図5】この発明の2色成形品を腕時計バンドに適用し
た第3実施形態を示した要部の拡大断面図。
【図6】この発明の2色成形品を腕時計ケースに適用し
た第4実施形態を示した拡大断面図。
【図7】この発明の2色成形品を腕時計ケースのベゼル
に適用した第5実施形態を示した拡大断面図。
【図8】この発明の2色成形品を腕時計バンドに適用し
た第6実施形態を示した要部の拡大断面図。
【図9】この発明の2色成形品を腕時計バンドに適用し
た第7実施形態を示した要部の拡大断面図。
【図10】図9の第7実施形態の第1変形例を示した要
部の拡大断面図。
【図11】図9の第7実施形態の第2変形例を示した要
部の拡大断面図。
【図12】図9の第7実施形態の第3変形例を示した要
部の拡大断面図。
【図13】図9の第7実施形態の第4変形例を示した要
部の拡大断面図。
【図14】図8〜図13の第1樹脂層と第2樹脂層の各
上面に透明な保護膜を設けた第5変形例を示した要部の
拡大断面図。
【符号の説明】
1、10、15、40 腕時計バンド 8、11、16、28、33、41 第1樹脂層 9、12、17、29、34、42 第2樹脂層 20 腕時計ケース 30 ベゼル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1樹脂層と第2樹脂層とからなる2色成
    形品において、 前記第1樹脂層と前記第2樹脂層とのうち、少なくとも
    一方の樹脂層に他方の樹脂層の材料成分と同じ材料成分
    を混入させたことを特徴とする2色成形品。
  2. 【請求項2】第1樹脂層と第2樹脂層とを2色成形して
    なる腕時計バンドにおいて、 前記第1樹脂層と前記第2樹脂層とのうち、少なくとも
    一方の樹脂層に他方の樹脂層の材料成分と同じ材料成分
    を混入させたことを特徴とする腕時計バンド。
  3. 【請求項3】第1樹脂層と第2樹脂層とからなる2色成
    形品において、 前記第2樹脂層は、発光性を有する蓄光層からなり、前
    記第1樹脂層内にその外表面に露出した状態で埋め込ま
    れて形成されていることを特徴とする2色成形品。
  4. 【請求項4】第1樹脂層と第2樹脂層とを2色成形して
    なる腕時計バンドにおいて、 前記第2樹脂層は、発光性を有する蓄光層からなり、前
    記第1樹脂層内にその外表面に露出した状態で埋め込ま
    れて形成されていることを特徴とする腕時計バンド。
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