JPH10206560A - 化粧部材およびその製造方法並びにその化粧部材を用いた時 計装置 - Google Patents
化粧部材およびその製造方法並びにその化粧部材を用いた時 計装置Info
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- JPH10206560A JPH10206560A JP9023093A JP2309397A JPH10206560A JP H10206560 A JPH10206560 A JP H10206560A JP 9023093 A JP9023093 A JP 9023093A JP 2309397 A JP2309397 A JP 2309397A JP H10206560 A JPH10206560 A JP H10206560A
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Abstract
られるようにする。 【解決手段】 上面が凹凸形状に形成された光透過性部
材11と、この光透過性部材11の凹凸形状の凸部14
の先端部を露出させた状態で凹凸形状の凹部12に形成
された光反射被膜部である金属被膜部13と、光透過性
部材11の裏面に設けられたELパネル15とで化粧板
6を構成した。したがって、金属被膜部13に覆われず
に露出した凸部14の先端部からELパネル15の光を
外部に出射させることができ、これにより照明が可能に
なる。また、光透過性部材11の凹凸形状の凹部12に
金属被膜部13が形成されているので、この金属被膜部
13によって外部光を反射することができ、このため光
透過性部材11の上面が金属的に見え、金属感のあるも
のを得ることができる。
Description
その製造方法並びにその化粧部材を用いた時計装置に関
する。
てエレクトロルミネッセンス(EL)パネルを用い、こ
のELパネルを点灯させて指針を照明することにより、
暗い所でも時刻を知ることができるようにした指針式時
計がある。この指針式時計では、通常は、明るい所でE
Lパネルを消灯させ、外部光によって指針を照明してい
る。
うな指針式時計では、明るい所でELパネルを消灯させ
て使用する場合、ELパネルの表面が透明なガラスまた
は透明な合成樹脂で形成されているため、装飾性のある
文字板が得られず、高級感に乏しいという不都合があっ
た。この発明の課題は、照明機能を有し、かつ装飾性の
あるものを得ることができるようにすることである。ま
た、この発明の他の課題は、照明機能を有するとともに
装飾性のあるものを簡単に製造できるようにすることで
ある。
表面が凹凸形状に形成された光透過性部材と、この光透
過性部材の凹凸形状の凸部の先端部または凹部の底部を
露出させた状態で先端部以外の他の部分または底部以外
の他の部分に形成された光反射被膜部と、光透過性部材
の裏面に設けられた発光部材とを備えたことを特徴とす
る化粧部材である。したがって、この請求項1記載の発
明の化粧部材によれば、光透過性部材の凸部の先端部ま
たは凹部の底部が光反射被膜部に覆われずに露出してい
るので、この露出した凸部の先端部または凹部の底部か
ら発光部材の光を外部に出射させることができ、これに
より照明が可能になり、また光透過性部材の凸部の先端
部以外の他の部分または凹部の底部以外の他の部分に光
反射被膜部が形成されているので、この光反射被膜部に
よって外部光を反射することができ、これにより装飾性
のあるものが得られる。この場合、請求項2に記載のご
とく、光透過性部材は、凹凸形状の凸部の先端部が平坦
面に形成され、この平坦面が露出した構造であれば、光
透過性部材の表面がほぼフラットな平面になるため、光
透過性部材の表面に文字や図形などのマーク部を簡単か
つ良好に設けることができる。
部材が設けられる光透過性部材の表面を凹凸形状に形成
し、この光透過性部材の凹凸形状の全表面に光反射被膜
を形成した後、凹凸形状の凸部の先端部のみを光反射被
膜と共にカットして凸部の先端部を平坦面に形成して露
出させるとともに、凹凸形状の凹部に光反射被膜を光反
射被膜部として残すことを特徴とする化粧部材の製造方
法。この請求項3記載の発明によれば、光透過性部材の
凹凸形状の全表面に光反射被膜を形成した後、凹凸形状
の凸部の先端部のみを光反射被膜と共にカットすること
により、凸部の先端部を平坦面に形成して露出させるこ
とができるとともに、凹部に光反射被膜を光反射被膜部
として残すことができるので、照明機能を有するととも
に装飾性のある化粧部材を簡単に製造することができ
る。さらに、請求項4に記載のごとく、この化粧部材の
表面に時字部を形成して時計用文字板として用いれば、
照明機能を有し、かつ装飾性のある文字板を得ることが
でき、高級感のある時計装置を得ることができる。
明の化粧部材を電子腕時計に適用した第1実施形態につ
いて説明する。図1は電子腕時計の要部拡大断面図であ
る。この図において、1は腕時計ケースである。この腕
時計ケース1の上面には時計ガラス2が装着され、腕時
計ケース1の内部には時計モジュール3が収納され、腕
時計ケース1の下面には裏蓋4が防水リング4aを介し
て取り付けられている。時計モジュール3は、ハウジン
グ5を備え、このハウジング5の上面に文字板としての
化粧板(化粧部材)6が押え板7によって取り付けら
れ、ハウジング5内にアナログムーブメント8が設けら
れ、このアナログムーブメント8の指針軸9が化粧板6
に形成された貫通孔6aを通してその上方に突出し、こ
の突出した指針軸9の上部に時針および分針などの指針
10が取り付けられた構造になっている。この場合、化
粧板6の上面の周縁部には、1時〜12時などを表す文
字や図形などの時字(マーク部)16が設けられてい
る。
凸形状に形成された光透過性部材11と、この光透過性
部材11の凹凸形状の凹部12に形成された光反射被膜
部である金属被膜部13と、光透過性部材11の下面に
設けられたELパネル(発光部材)15とからなってい
る。光透過性部材11は、透明または半透明のガラスや
合成樹脂からなる板状のもので、その上面に図2および
図3に示すように断面「V」字状の溝が縦横格子状に形
成され、これにより上面が凹部12と凸部14とからな
る凹凸形状に形成され、この凹凸形状の凸部14の先端
部が平坦面14aに形成された構造になっている。光反
射被膜部である金属被膜部13は、アルミニウムやクロ
ムなどの金属からなり、光透過性部材11の断面「V」
字状の凹部12の内面のみにほぼ均一な膜厚で形成さ
れ、これにより凸部14の平坦面14aを露出させる構
造になっている。ELパネル15は、電界の印加によっ
て発光する有機物または無機物のEL層を電極板間に設
けた電界発光素子である。
いて、図4(a)および図4(b)を参照して説明す
る。まず、図4(a)に示すように、光透過性部材11
の上面に断面「V」字状の溝を縦横に格子状に形成する
ことにより、光透過性部材11の上面に断面「V」字状
の凹部12、およびこの凹部12によって囲われた四角
錐状の凸部14を形成する。そして、これら凹部12お
よび凸部14が形成された光透過性部材11の上面、つ
まり凹部12および凸部14の全表面にアルミニウムや
クロムなどの金属を蒸着して金属被膜17をほぼ均一な
膜厚で形成する。この後、図4(b)に示すように、凸
部14の先端部のみを金属被膜17と共に研磨作業など
によりカットして、凸部14の先端部を平坦面14aに
形成する。これにより、凸部14の平坦面14aが上方
に露出し、凹部12の内面のみに金属被膜17が金属被
膜部13として残る。なお、この後は、光透過性部材1
1の下面にELパネル15を取り付ければ良い。
Lパネル15を点灯させると、図5(a)に示すよう
に、ELパネル15の光が光透過性部材11の凸部14
の平坦面14aから上方に出射する。このとき、凹部1
2が断面「V」字状に形成されているため、ELパネル
15の光が金属被膜部13によって遮られることが少な
く、しかも金属被膜部13に遮られても、この金属被膜
部13で反射され、この反射光がELパネル15の上面
で再び反射され、この反射を繰り返して凸部14の平坦
面14aから出射される。このため、光透過部材11の
上面に金属被膜部13を形成しても、出射光量の低下が
少なく、ELパネル15の光を効率良く出射させること
ができる。これにより、指針10を良好に照明すること
ができ、暗い所でも確実に時刻を目視することができ
る。また、明るい所でELパネル15を消灯させた場合
には、図5(b)に示すように、光透過性部材11の上
面に形成された金属被膜部13によって外部光が反射さ
れるため、光透過性部材11の上面が金属的に見え、こ
のため金属感のある文字板を得ることができ、高級感の
高い電子腕時計を得ることができる。
の凸部14の先端部が平坦面14aに形成されているの
で、化粧板6の上面が全体的にほぼフラットな平面とな
り、このため光透過性部材11の上面に文字や図形など
の時字16を印刷や貼付などによって良好に設けること
ができる。また、この化粧板6は、光透過性部材11の
凹凸形状の上面全体に金属被膜17を形成した後、凹凸
形状の凸部14の先端部を金属被膜17と共にカットす
ることにより、凸部14の先端部を平坦面14aに形成
して露出させることができるとともに、凹部12に金属
被膜17を金属被膜部13として残すことができるの
で、研磨などの簡単な作業で容易に製造することができ
る。
材11の前面全体を凹凸形状に形成したが、これに限ら
ず、例えば図6(a)〜図6(c)に示すように、凹凸
形状に形成される光透過性部材11の表面に時字形成領
域18を設け、この時字形成領域18を平坦面に形成
し、この時字形成領域18に時字16を印刷により形成
しても良い。この場合には、図6(a)に示すように、
光透過性部材11の表面を凹凸形状に形成するととも
に、この表面に予め平坦な時字形成領域18を形成し、
この光透過性部材11の全表面に金属被膜17を形成す
る。この後、図6(b)に示すように、凹凸形状の凸部
14の先端部および時字形成領域18の表面を金属被膜
17と共にカットし、凸部14の先端部および時字形成
領域18の表面を平坦面に形成して露出させるととも
に、凹部12に金属被膜17を金属被膜部13として残
す。そして、図6(c)に示すように、平坦面に形成さ
れた時字形成領域18の表面に時字16を印刷により形
成すれば良い。このようにすれば、時字16を時字形成
領域18に良好に印刷することができる。
照して、この発明の化粧部材の第2実施形態について説
明する。なお、図1〜図5に示された第1実施形態と同
一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。この
化粧板(化粧部材)20は、図7に示すように、上面が
凹凸形状に形成された光透過性部材21と、この光透過
性部材21の凹凸形状の凹部22に形成された光反射被
膜部である金属被膜部23と、光透過性部材21の下面
に設けられたELパネル15とからなっている。光透過
性部材21は、第1実施形態と同様、透明または半透明
のガラスや合成樹脂からなる板状のもので、その上面に
図7および図8に示すように断面が矩形状をなす溝が縦
横格子状に形成され、これにより上面が凹部22と凸部
24とからなる凹凸形状に形成され、この凹凸形状の凸
部24の先端部が平坦面24aに形成された構造になっ
ている。金属被膜部23は、第1実施形態と同様、アル
ミニウムやクロムなどの金属からなり、光透過性部材2
1の凹部22の内面のみにほぼ均一な膜厚で形成され、
これにより凸部24の平坦面24aが露出した構造にな
っている。
て、図9(a)および図9(b)を参照して説明する。
まず、図9(a)に示すように、光透過性部材21の上
面に断面矩形状の溝を縦横に格子状に形成することによ
り、光透過性部材21の上面に断面矩形状の凹部22、
およびこの凹部22によって囲われた四角柱状の凸部2
4を形成する。そして、これら凹部22および凸部24
が形成された光透過性部材21の上面、つまり凹部22
および凸部24の全表面にアルミニウムやクロムなどの
金属を蒸着して金属被膜17をほぼ均一な膜厚で形成す
る。この後、図9(b)に示すように、凸部24の先端
部のみを金属被膜17と共に研磨作業などによりカット
して、凸部24の先端部を平坦面24aに形成する。こ
れにより、凸部24の平坦面24aが上方に露出し、凹
部22の内面のみに金属被膜17が金属被膜部23とし
て残る。なお、この後は、光透過性部材21の下面にE
Lパネル15を取り付ければ良い。
と同様、ELパネル15を点灯させると、図10(a)
に示すように、ELパネル15の光が光透過性部材21
の凸部24の平坦面24aから上方に出射する。このと
き、ELパネル15の光が金属被膜部23に遮られて
も、この金属被膜部23で反射され、反射された一部の
光はそのまま凸部24の平坦面24aから出射され、ま
た他の一部の反射光はELパネル15の上面で再び反射
され、この反射を繰り返して凸部24の平坦面24aか
ら出射される。このため、光透過部材21の上面に金属
被膜部23を形成しても、第1実施形態と同様、出射光
量の低下が少なく、ELパネル15の光を効率良く出射
させることができ、これにより指針10を良好に照明す
ることができ、暗い所でも確実に時刻を目視することが
できる。また、明るい所でELパネル15を消灯させた
場合には、図10(b)に示すように、光透過性部材2
1の上面に形成された金属被膜部23によって外部光が
反射されるため、光透過性部材21の上面が金属的に見
え、金属感のある化粧板6を得ることができる。
板として用いれば、第1実施形態と同様、金属感のある
文字板を得ることができ、高級感の高い電子腕時計を得
ることができる。また、この化粧板20は、光透過性部
材21の凹凸形状の上面全体に金属被膜17を形成した
後、凹凸形状の凸部24の先端部を金属被膜17と共に
カットすることにより、凸部24の先端部を平坦面24
aに形成して露出させることができるとともに、凹部2
2に金属被膜17を金属被膜部23として残すことがで
きるので、第1実施形態と同様、研磨などの簡単な作業
で容易に製造することができる。
過性部材11、21の上面に溝を縦横格子状に形成し
て、上面を規則的な凹凸形状に形成したが、これに限ら
ず、光透過性部材の上面に凹部と凸部とを不規則に形成
することにより、光透過性部材の上面を不規則な凹凸形
状に形成しても良い。また、上記第1、第2実施形態で
は、凹凸形状に形成された光透過性部材11、21の凹
部12、22の内面に金属被膜部13、23を形成した
が、これに限らず、凸部の表面に金属被膜部13、23
を形成し、凹部12、22の底部を露出させても良い。
また、上記第1、第2実施形態では、光透過性部材1
1、21の表面に金属被膜部13、23を設けたが、必
ずしも金属被膜部13、23である必要はなく、光を反
射する被膜部であれば、どのような素材であっても良
い。
部材として、ELパネル15を用いた場合について述べ
たが、これに限らず、例えばプラズマ方式の平面発光パ
ネル、蓄光材を用いた平面発光パネル、発光ダイオード
を配列した平面発光パネルなどでも良く、また平面発光
パネルに限らず、蛍光管やランプなどを用いても良い。
さらに、上記第1、第2実施形態では、化粧板6、20
を電子腕時計の文字板として用いた場合について述べた
が、これに限らず、例えばトラベルウオッチ、置き時
計、掛け時計などにも適用できるほか、特に広告用の文
字や図形などのマーク部を化粧板6、20に設けること
により、ネオンサインや看板などの広告装置としても広
く適用することができる。
明によれば、裏面に発光部材が設けられた光透過性部材
の表面を凹凸形状に形成し、この光透過性部材の凹凸形
状の凸部の先端部または凹部の底部を露出させた状態で
凸部の先端部以外の他の部分または凹部の底部以外の他
の部分に光反射被膜部を形成したから、露出した凸部の
先端部または凹部の底部から発光部材の光を外部に出射
させることができ、これにより照明が可能となり、また
光透過性部材の凸部の先端部以外の他の部分と凹部の底
部以外の他の部分とのいずれか一方に光反射被膜部が形
成されているので、この光反射被膜部によって外部光を
反射することができ、このため光透過性部材の表面が装
飾的に見え、装飾性のあるものを得ることができる。
に発光部材が設けられる光透過性部材の表面を凹凸形状
に形成し、この光透過性部材の凹凸形状の全表面に光反
射被膜を形成した後、凹凸形状の凸部の先端部のみを光
反射被膜と共にカットすることにより、凸部の先端部を
平坦面に形成して露出させることができるとともに、凹
部に光反射被膜を光反射被膜部として残すことができる
ので、照明機能を有するとともに装飾性のある化粧部材
を簡単に製造することができる。
1実施形態の要部拡大断面図。
過性部材の凹凸形状の表面に金属被膜を形成した状態の
断面図、(b)は光透過性部材の凸部の先端部を金属被
膜と共にカットした状態の断面図。
パネルを点灯させたときの光路状態を示した図、(b)
はELパネルを消灯させたときの外部光の光路状態を示
した図。
(a)は凹凸形状に形成された光透過西部材の表面に時
字形成領域を平坦に形成し、その全表面に金属被膜を形
成した状態の断面図、(b)は光透過性部材の凸部の先
端部および時字形成領域の表面を金属被膜と共にカット
した状態の断面図、(c)はその時字形成領域の表面に
時字を形成した状態の断面図。
部拡大断面図。
過性部材の凹凸形状の表面に金属被膜を形成した状態の
断面図、(b)は光透過性部材の凸部の先端部を金属被
膜と共にカットした状態の断面図。
Lパネルを点灯させたときの光路状態を示した図、
(b)はELパネルを消灯させたときの外部光の光路状
態を示した図。
Claims (4)
- 【請求項1】表面が凹凸形状に形成された光透過性部材
と、 この光透過性部材の前記凹凸形状の凸部の先端部または
凹部の底部を露出させた状態で前記先端部以外の他の部
分または前記底部以外の他の部分に形成された光反射被
膜部と、 前記光透過性部材の裏面に設けられた発光部材と、 を備えたことを特徴とする化粧部材。 - 【請求項2】前記光透過性部材は、前記凸部の先端部が
平坦面に形成され、この平坦面が露出していることを特
徴とする請求項1記載の化粧部材。 - 【請求項3】裏面に発光部材が設けられた光透過性部材
の表面を凹凸形状に形成し、この光透過性部材の凹凸形
状の全表面に光反射被膜を形成した後、前記凹凸形状の
凸部の先端部のみを前記金属被膜と共にカットして、前
記凸部の先端を平坦面に形成して露出させるとともに、
前記凹凸形状の凹部に前記光反射被膜を光反射被膜部と
して残すことを特徴とする化粧部材の製造方法。 - 【請求項4】請求項1または2記載の化粧部材の表面に
時字部を形成して時計用文字板としたことを特徴とする
化粧部材を用いた時計装置。
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