JP2001024106A - 電子回路用基板 - Google Patents
電子回路用基板Info
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- JP2001024106A JP2001024106A JP11193186A JP19318699A JP2001024106A JP 2001024106 A JP2001024106 A JP 2001024106A JP 11193186 A JP11193186 A JP 11193186A JP 19318699 A JP19318699 A JP 19318699A JP 2001024106 A JP2001024106 A JP 2001024106A
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- H01L2224/00—Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
- H01L2224/01—Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
- H01L2224/42—Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
- H01L2224/47—Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
- H01L2224/48—Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
- H01L2224/4805—Shape
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- H01L2224/481—Disposition
- H01L2224/48151—Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
- H01L2224/48221—Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
- H01L2224/48225—Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation
- H01L2224/48227—Connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation connecting the wire to a bond pad of the item
Landscapes
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Hard Magnetic Materials (AREA)
- Soft Magnetic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 シールド材やフィルタを付加的に設けるこ
となく、高周波ノイズを抑制できる半導体素子の実装に
用いられる電子回路用基板を提供する。 【解決手段】 電子回路用基板11を実質的に偏平状
の軟磁性粉末11bを含有する焼結セラミックスで成形
した。
となく、高周波ノイズを抑制できる半導体素子の実装に
用いられる電子回路用基板を提供する。 【解決手段】 電子回路用基板11を実質的に偏平状
の軟磁性粉末11bを含有する焼結セラミックスで成形
した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体素子の実装に
用いられる電子回路用基板に関する。さらに詳しくは、
高周波ノイズを抑制でき半導体素子の実装に用いられる
電子回路用基板に関する。
用いられる電子回路用基板に関する。さらに詳しくは、
高周波ノイズを抑制でき半導体素子の実装に用いられる
電子回路用基板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、基板表面に伝送ラインとして
プリント配線を形成するとともに、その基板上にICや
LSIなどのデバイス、つまり半導体素子を実装してな
るRAM、ROM、MPU、CPUなどの各種半導体装
置が使用されている。なお、かかる半導体装置に用いら
れる基板、つまり半導体素子の実装に用いられる電子回
路用基板として、従来、アルミナセラミックス、テフロ
ン(登録商標)、ガラスエポキシ、ガラスコンポジット
などから成形されたものが一般的に使用されている。
プリント配線を形成するとともに、その基板上にICや
LSIなどのデバイス、つまり半導体素子を実装してな
るRAM、ROM、MPU、CPUなどの各種半導体装
置が使用されている。なお、かかる半導体装置に用いら
れる基板、つまり半導体素子の実装に用いられる電子回
路用基板として、従来、アルミナセラミックス、テフロ
ン(登録商標)、ガラスエポキシ、ガラスコンポジット
などから成形されたものが一般的に使用されている。
【0003】そして、かかる半導体装置においては、そ
れを構成する伝送ラインやデバイスから誘導性ノイズ、
いわゆる高周波ノイズが発生し、これにより半導体装置
を組込んだ機器に誤動作や障害を生じることが知られて
いる。このことは、半導体装置の小型化および薄肉化の
ため、基板上に形成される伝送ラインや、この基板上に
実装されるデバイスが高密度化してきていること、ある
いは演算速度や信号処理速度の高速化が求められている
ため、電圧や電流が急激に変化することにより助長され
ている。
れを構成する伝送ラインやデバイスから誘導性ノイズ、
いわゆる高周波ノイズが発生し、これにより半導体装置
を組込んだ機器に誤動作や障害を生じることが知られて
いる。このことは、半導体装置の小型化および薄肉化の
ため、基板上に形成される伝送ラインや、この基板上に
実装されるデバイスが高密度化してきていること、ある
いは演算速度や信号処理速度の高速化が求められている
ため、電圧や電流が急激に変化することにより助長され
ている。
【0004】かかる基板表面に形成された伝送ライン
や、この基板上に実装されたデバイスから発生する、い
わゆる高周波ノイズにより引き起こされる悪影響を抑制
するため、特開平5−95055号公報や特開平10−
229289号公報には、半導体装置をシールド材で覆
うことや、伝送ラインの途中または下流にフィルタを設
けることなどが提案されている。
や、この基板上に実装されたデバイスから発生する、い
わゆる高周波ノイズにより引き起こされる悪影響を抑制
するため、特開平5−95055号公報や特開平10−
229289号公報には、半導体装置をシールド材で覆
うことや、伝送ラインの途中または下流にフィルタを設
けることなどが提案されている。
【0005】しかしながら、前記提案に係るものにおい
ては、シールド材やフィルタを付加的に設ける必要があ
るため、近年求められている半導体装置の小型化および
薄肉化の要請に充分応えることができないという問題が
ある。
ては、シールド材やフィルタを付加的に設ける必要があ
るため、近年求められている半導体装置の小型化および
薄肉化の要請に充分応えることができないという問題が
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の課題に鑑みなされたものであって、半導体装置にシ
ールド材やフィルタを付加的に設けることなく、高周波
ノイズを抑制できる半導体素子の実装に用いられる電子
回路用基板を提供することを目的としている。
術の課題に鑑みなされたものであって、半導体装置にシ
ールド材やフィルタを付加的に設けることなく、高周波
ノイズを抑制できる半導体素子の実装に用いられる電子
回路用基板を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電子回路用基板
は、半導体素子の実装に用いられる電子回路用基板であ
って、前記電子回路用基板が、実質的に偏平状の軟磁性
粉末を含有する焼結セラミックスからなることを特徴と
する。
は、半導体素子の実装に用いられる電子回路用基板であ
って、前記電子回路用基板が、実質的に偏平状の軟磁性
粉末を含有する焼結セラミックスからなることを特徴と
する。
【0008】本発明の電子回路用基板においては、軟磁
性粉末が、いずれも重量%で、0.5%≦Cr≦20
%、0.001%≦Si<3.0%、0.01%≦Al
≦20%、残部がFeおよび不可避不純物からなる合金
粉末であるのが好ましい。
性粉末が、いずれも重量%で、0.5%≦Cr≦20
%、0.001%≦Si<3.0%、0.01%≦Al
≦20%、残部がFeおよび不可避不純物からなる合金
粉末であるのが好ましい。
【0009】また、本発明の電子回路用基板は、軟磁性
粉末を50〜95体積%含有する焼結セラミックスから
成形されてなるのが好ましい。
粉末を50〜95体積%含有する焼結セラミックスから
成形されてなるのが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる
実施形態のみに限定されるものではない。
発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる
実施形態のみに限定されるものではない。
【0011】本発明の一実施形態に係る電子回路用基板
を図1に断面図で示す。この電子回路用基板1は、表面
に伝送ラインを形成したり、デバイスを実装したりする
ためのものであって、図1に示すように、軟磁性粉末1
aを含有する焼結セラミックスを平板状部材としてなる
ものである。また、この含有されている軟磁性粉末1a
は偏平状とされている。ここで、偏平状とは、完全な偏
平を含む概念であり、好ましくはアスペクト比が10以
上で平均粒径が100μm以下、平均短径が60μm以
下、平均厚さが3μm以下の偏平形状がよい。
を図1に断面図で示す。この電子回路用基板1は、表面
に伝送ラインを形成したり、デバイスを実装したりする
ためのものであって、図1に示すように、軟磁性粉末1
aを含有する焼結セラミックスを平板状部材としてなる
ものである。また、この含有されている軟磁性粉末1a
は偏平状とされている。ここで、偏平状とは、完全な偏
平を含む概念であり、好ましくはアスペクト比が10以
上で平均粒径が100μm以下、平均短径が60μm以
下、平均厚さが3μm以下の偏平形状がよい。
【0012】電子回路用基板1は、その形状や構造は任
意であり、例えば正方形状や長方形状でもよく、また円
形状や楕円形状のものでもよく、さらにその表面に窪み
を設けたり、あるいは表面から裏面に貫通しているスル
ーホールを設けてもよく、さらにまた多層構造としても
よい。そして、この電子回路用基板1上に形成される伝
送ラインや実装されるデバイスは、例えば、マイクロス
トリップラインやコプレーナラインなどの分布定数回路
または集中定数回路として設計される。
意であり、例えば正方形状や長方形状でもよく、また円
形状や楕円形状のものでもよく、さらにその表面に窪み
を設けたり、あるいは表面から裏面に貫通しているスル
ーホールを設けてもよく、さらにまた多層構造としても
よい。そして、この電子回路用基板1上に形成される伝
送ラインや実装されるデバイスは、例えば、マイクロス
トリップラインやコプレーナラインなどの分布定数回路
または集中定数回路として設計される。
【0013】焼結セラミックスは、例えば、酸化物系セ
ラミックス(Al2O3)、窒化物系セラミックス(Si
3N4)、あるいは炭化物系セラミックス(SiC)等か
ら選ばれるものとされる。
ラミックス(Al2O3)、窒化物系セラミックス(Si
3N4)、あるいは炭化物系セラミックス(SiC)等か
ら選ばれるものとされる。
【0014】軟磁性粉末1a自体は公知のものとされ、
例えば各種のアモルファス合金粉末、パーマロイ合金粉
末、モリブデンパーマロイ合金粉末、センダスト合金粉
末などの軟磁性粉末(特開平3−295206号公報、
特開平10−97911号公報、特開平10−2615
16号公報参照)でもよいが、より好ましい組成は重量
%で、0.5%≦Cr≦20%、0.001%≦Si<
3.0%、0.01%≦Al≦20%、残部がFeおよ
び不可避不純物からなる合金粉末である。というのは、
その偏平化が容易でありかつ透磁率の高いものが得られ
るからである。そして、それらを偏平化したものが焼結
セラミックスに含有される。この含有させる軟磁性粉末
1aの量は、後述するようなノイズ抑制の観点から、そ
の組成、成形した電子回路用基板1の形状や構造、電子
回路用基板1に形成する電子回路などにより変るが、通
常は50〜95体積%とされる。
例えば各種のアモルファス合金粉末、パーマロイ合金粉
末、モリブデンパーマロイ合金粉末、センダスト合金粉
末などの軟磁性粉末(特開平3−295206号公報、
特開平10−97911号公報、特開平10−2615
16号公報参照)でもよいが、より好ましい組成は重量
%で、0.5%≦Cr≦20%、0.001%≦Si<
3.0%、0.01%≦Al≦20%、残部がFeおよ
び不可避不純物からなる合金粉末である。というのは、
その偏平化が容易でありかつ透磁率の高いものが得られ
るからである。そして、それらを偏平化したものが焼結
セラミックスに含有される。この含有させる軟磁性粉末
1aの量は、後述するようなノイズ抑制の観点から、そ
の組成、成形した電子回路用基板1の形状や構造、電子
回路用基板1に形成する電子回路などにより変るが、通
常は50〜95体積%とされる。
【0015】かかる軟磁性粉末1aを含有する焼結セラ
ミックスは、公知の製造方法により以下のようにして得
られる。例えば、平均粒子径1μmに調整されたAl2
O3粉末と、前記合金成分からなる偏平形状の軟磁性粉
末1aとを、ノイズ抑制の観点から所望される体積比と
なるように秤量配合したものに、有機バインダを加え
て、有機溶剤とともにボールミルにて混合し、スラリー
とする。このようにして得られたスラリーをドクターブ
レード法にて、所定の厚みに成形して、シート状の焼結
前のいわゆるグリーンシートを得、ついでこのグリーン
シートを電子回路用基板1とするため所定の形状に打ち
抜く。このようにして所定の形状に成形された、所定の
配合成分からなるセラミック成形体を、焼成炉にて焼成
することにより、軟磁性粉末1aを含有するアルミナ材
質のセラミック焼結体が得られる。
ミックスは、公知の製造方法により以下のようにして得
られる。例えば、平均粒子径1μmに調整されたAl2
O3粉末と、前記合金成分からなる偏平形状の軟磁性粉
末1aとを、ノイズ抑制の観点から所望される体積比と
なるように秤量配合したものに、有機バインダを加え
て、有機溶剤とともにボールミルにて混合し、スラリー
とする。このようにして得られたスラリーをドクターブ
レード法にて、所定の厚みに成形して、シート状の焼結
前のいわゆるグリーンシートを得、ついでこのグリーン
シートを電子回路用基板1とするため所定の形状に打ち
抜く。このようにして所定の形状に成形された、所定の
配合成分からなるセラミック成形体を、焼成炉にて焼成
することにより、軟磁性粉末1aを含有するアルミナ材
質のセラミック焼結体が得られる。
【0016】また、ここで有機バインダには、例えばP
VB(ポリビニルブチラール)にDOP(ヂオクチルフ
タレート)等の可塑剤を添加したものが用いられ、有機
溶剤には、トルエンおよびエタノールからなる混合溶剤
等の前記有機バインダに適した有機溶剤が用いられる。
セラミック成形体の焼成は、選ばれたセラミックスの種
類により適宜選択された条件でなされるものであり、例
えば、アルミナセラミックスの場合、窒素と水素からな
る還元雰囲気中にて、1300℃〜1500℃の温度に
て2時間保持して行われる。
VB(ポリビニルブチラール)にDOP(ヂオクチルフ
タレート)等の可塑剤を添加したものが用いられ、有機
溶剤には、トルエンおよびエタノールからなる混合溶剤
等の前記有機バインダに適した有機溶剤が用いられる。
セラミック成形体の焼成は、選ばれたセラミックスの種
類により適宜選択された条件でなされるものであり、例
えば、アルミナセラミックスの場合、窒素と水素からな
る還元雰囲気中にて、1300℃〜1500℃の温度に
て2時間保持して行われる。
【0017】また、このようにして得られた焼結セラミ
ックスの緻密化のために、HIP(熱間静水圧プレス)
処理を追加してもよい。さらにグリーンシートを得る方
法として、押し出し成形法あるいはロール成形法を採用
してもよく、所定形状のセラミック成形体を射出成形法
で得てもよい。
ックスの緻密化のために、HIP(熱間静水圧プレス)
処理を追加してもよい。さらにグリーンシートを得る方
法として、押し出し成形法あるいはロール成形法を採用
してもよく、所定形状のセラミック成形体を射出成形法
で得てもよい。
【0018】しかして、かかる焼結セラミックスを用い
て構成された電子回路用基板1においては、その内部に
発生する電磁気的損失効果によりノイズが抑制される。
すなわち、偏平状の軟磁性粉末1aを焼結セラミックス
に含有させると、高い誘電率あいは高い透磁率が得られ
る。この誘電率および透磁率には実数項と虚数項が含ま
れ、これらのうちで虚数項は電磁気的損失を与える。そ
のため、この電磁気的損失を利用することにより、電子
回路用基板1自体でノイズを抑制できるようになる。し
たがって、半導体装置にシールド材やフィルタを付加的
に設ける必要がなく、それだけ半導体装置の小型化およ
び薄肉化を図ることができる。
て構成された電子回路用基板1においては、その内部に
発生する電磁気的損失効果によりノイズが抑制される。
すなわち、偏平状の軟磁性粉末1aを焼結セラミックス
に含有させると、高い誘電率あいは高い透磁率が得られ
る。この誘電率および透磁率には実数項と虚数項が含ま
れ、これらのうちで虚数項は電磁気的損失を与える。そ
のため、この電磁気的損失を利用することにより、電子
回路用基板1自体でノイズを抑制できるようになる。し
たがって、半導体装置にシールド材やフィルタを付加的
に設ける必要がなく、それだけ半導体装置の小型化およ
び薄肉化を図ることができる。
【0019】電子回路用基板1が有する誘電率および透
磁率の各虚数項(損失項)は、当該電子回路基板1の形
状や構造にもよるが、それを構成する焼結セラミックス
に含まれる偏平状の軟磁性粉末1aの組成や含有量など
により変わる。そのため、電子回路用基板1が支持する
回路構成に応じて、電子回路用基板1を構成する焼結セ
ラミックスに含まれる偏平状の軟磁性粉末1aの組成お
よび含有量を適宜調整することにより、個々の回路構成
にマッチさせてノイズを除去できる。例えば、電子回路
用基板1の損失周波数帯域を、電子回路用基板1に形成
されている電子回路の伝送信号周波数帯域よりも若干高
く設定することにより、高周波ノイズがその電子回路上
を伝送されるのを抑制でき、またその電子回路から高周
波ノイズが輻射されるのを抑制できる。
磁率の各虚数項(損失項)は、当該電子回路基板1の形
状や構造にもよるが、それを構成する焼結セラミックス
に含まれる偏平状の軟磁性粉末1aの組成や含有量など
により変わる。そのため、電子回路用基板1が支持する
回路構成に応じて、電子回路用基板1を構成する焼結セ
ラミックスに含まれる偏平状の軟磁性粉末1aの組成お
よび含有量を適宜調整することにより、個々の回路構成
にマッチさせてノイズを除去できる。例えば、電子回路
用基板1の損失周波数帯域を、電子回路用基板1に形成
されている電子回路の伝送信号周波数帯域よりも若干高
く設定することにより、高周波ノイズがその電子回路上
を伝送されるのを抑制でき、またその電子回路から高周
波ノイズが輻射されるのを抑制できる。
【0020】このように、この実施形態によれば、電子
回路用基板1自体でノイズを抑制できる。したがって、
半導体装置にシールド材やフィルタを付加的に設ける必
要がなくなり、それだけ半導体装置の小型化および薄肉
化を図ることができる。
回路用基板1自体でノイズを抑制できる。したがって、
半導体装置にシールド材やフィルタを付加的に設ける必
要がなくなり、それだけ半導体装置の小型化および薄肉
化を図ることができる。
【0021】
【実施例】以下、より具体的な実施例に基づいて本発明
を具体的に説明する。なお、以下において使用する表面
および裏面は電子回路用基板の2面を区別するために、
便宜的に付した名称である。
を具体的に説明する。なお、以下において使用する表面
および裏面は電子回路用基板の2面を区別するために、
便宜的に付した名称である。
【0022】実施例1 図2は、実施例1に係る電子回路用基板11を略示する
長手方向に沿う縦断面図である。この図2に示す電子回
路用基板11は、表面に分布定数回路であるマイクロス
トリップラインとして設計されたものであって、電子回
路用基板11の表面中央に凹部11aが設けられてその
凹部11aにデバイス31が実装されるとともに、表面
にこのデバイス31と接続される伝送ライン21が形成
されてなるものである。また、電子回路用基板11の裏
面にはグランド41が設けられている。なお、図中、符
号11bは軟磁性粉末を示し、符号34はデバイスと伝
送ラインを接続する接続線を示す。
長手方向に沿う縦断面図である。この図2に示す電子回
路用基板11は、表面に分布定数回路であるマイクロス
トリップラインとして設計されたものであって、電子回
路用基板11の表面中央に凹部11aが設けられてその
凹部11aにデバイス31が実装されるとともに、表面
にこのデバイス31と接続される伝送ライン21が形成
されてなるものである。また、電子回路用基板11の裏
面にはグランド41が設けられている。なお、図中、符
号11bは軟磁性粉末を示し、符号34はデバイスと伝
送ラインを接続する接続線を示す。
【0023】電子回路用基板11は、偏平状の軟磁性粉
末11bを55体積%含有させたアルミナ(Al2O3)
材質の焼結セラミックスからなり、またこの軟磁性粉末
11bは、いずれも重量%で、3.2%のCr、0.1
%のSi、0.01%のAl、残部がFeおよび不可避
不純物からなる成分とする、平均粒径20μm、平均短
径5μm、平均厚さ1μm、アスペクト比20の偏平形
状の合金粉末である。
末11bを55体積%含有させたアルミナ(Al2O3)
材質の焼結セラミックスからなり、またこの軟磁性粉末
11bは、いずれも重量%で、3.2%のCr、0.1
%のSi、0.01%のAl、残部がFeおよび不可避
不純物からなる成分とする、平均粒径20μm、平均短
径5μm、平均厚さ1μm、アスペクト比20の偏平形
状の合金粉末である。
【0024】しかして、かかる構成の電子回路用基板
(実施例1)とアルミナセラミック製の従来の電子回路
用基板(比較例)について、ネットワークアナライザに
より反射と挿入損失を測定し、その結果を図3に示し
た。ここで反射とは、電子回路用基板に電力が入射され
る前にネットワークアナライザ側へ戻ってしまう現象を
いい、そしてこのレベルが大きい程、電力が電子回路用
基板に伝達されないことを意味する。したがって、反射
レベルは全周波数帯域に亘り小さいほうがよい。また、
挿入損失とは、電子回路用基板に電力が入射された後で
その電子回路用基板内にて電力が損失する程度を表し、
そしてこの挿入損失が大きい程、高周波ノイズも抑制さ
れることを意味する。したがって、このことから例えば
1GHz以上の周波数帯域における高周波ノイズを抑制
するためには、かかる周波数帯域において挿入損失が大
きいほうがよいことが理解される。
(実施例1)とアルミナセラミック製の従来の電子回路
用基板(比較例)について、ネットワークアナライザに
より反射と挿入損失を測定し、その結果を図3に示し
た。ここで反射とは、電子回路用基板に電力が入射され
る前にネットワークアナライザ側へ戻ってしまう現象を
いい、そしてこのレベルが大きい程、電力が電子回路用
基板に伝達されないことを意味する。したがって、反射
レベルは全周波数帯域に亘り小さいほうがよい。また、
挿入損失とは、電子回路用基板に電力が入射された後で
その電子回路用基板内にて電力が損失する程度を表し、
そしてこの挿入損失が大きい程、高周波ノイズも抑制さ
れることを意味する。したがって、このことから例えば
1GHz以上の周波数帯域における高周波ノイズを抑制
するためには、かかる周波数帯域において挿入損失が大
きいほうがよいことが理解される。
【0025】なお、図3においては、横軸に周波数(G
Hz)を目盛り、縦軸に反射或いは挿入損失のレベル
(dB)を目盛っている。また、図3中、実線5は実施
例1の反射を示し、破線5aは比較例の反射を示し、実
線6は実施例1の挿入損失を示し、破線6aは比較例の
挿入損失を示している。
Hz)を目盛り、縦軸に反射或いは挿入損失のレベル
(dB)を目盛っている。また、図3中、実線5は実施
例1の反射を示し、破線5aは比較例の反射を示し、実
線6は実施例1の挿入損失を示し、破線6aは比較例の
挿入損失を示している。
【0026】図3から明らかなように、実施例1では比
較例に比べてほぼ全周波数帯域において反射レベルが小
さいため、それだけ電子回路用基板11に電力が伝達さ
れるのがわかる。また、比較例では全周波数帯域におい
て挿入損失が殆どないため、1GHz以上の高周波ノイ
ズも抑制されていないといえるが、これに対して実施例
1では1GHz以上の周波数帯域において挿入損失が大
きいため、1GHz以上の高周波ノイズが抑制されてい
るといえる。
較例に比べてほぼ全周波数帯域において反射レベルが小
さいため、それだけ電子回路用基板11に電力が伝達さ
れるのがわかる。また、比較例では全周波数帯域におい
て挿入損失が殆どないため、1GHz以上の高周波ノイ
ズも抑制されていないといえるが、これに対して実施例
1では1GHz以上の周波数帯域において挿入損失が大
きいため、1GHz以上の高周波ノイズが抑制されてい
るといえる。
【0027】実施例2 図4は本発明の実施例2に係る電子回路用基板を略示す
る短手方向に沿う縦断面図である。この図4に示す電子
回路用基板12は、表裏両面に分布定数回路であるコプ
レーナラインとして設計されたものであって、電子回路
用基板12の表裏両面中央に凹部12aが設けられてそ
の凹部12aにデバイス32が実装されるとともに、表
裏両面に各デバイス32と接続される伝送ライン22が
形成されてなるものである。なお、図中、符号12bは
軟磁性粉末を示し、符号36はデバイスと伝送ラインを
接続する接続線を示す。
る短手方向に沿う縦断面図である。この図4に示す電子
回路用基板12は、表裏両面に分布定数回路であるコプ
レーナラインとして設計されたものであって、電子回路
用基板12の表裏両面中央に凹部12aが設けられてそ
の凹部12aにデバイス32が実装されるとともに、表
裏両面に各デバイス32と接続される伝送ライン22が
形成されてなるものである。なお、図中、符号12bは
軟磁性粉末を示し、符号36はデバイスと伝送ラインを
接続する接続線を示す。
【0028】電子回路用基板12は、偏平状の軟磁性粉
末12aを55体積%含有させたアルミナ(Al2O3)
材質の焼結セラミックスからなり、また軟磁性粉末12
aは、いずれも重量%で、7%のCr、1%のSi、
0.1%のAl、残部がFeおよび不可避不純物からな
る成分とする、平均粒径10μm、平均短径1μm、平
均厚さ1μm、アスペクト比20の偏平形状の合金粉末
である。
末12aを55体積%含有させたアルミナ(Al2O3)
材質の焼結セラミックスからなり、また軟磁性粉末12
aは、いずれも重量%で、7%のCr、1%のSi、
0.1%のAl、残部がFeおよび不可避不純物からな
る成分とする、平均粒径10μm、平均短径1μm、平
均厚さ1μm、アスペクト比20の偏平形状の合金粉末
である。
【0029】なお、図示は省略するが、この実施例2も
実施例1と同様のノイズ抑制効果が得られた。
実施例1と同様のノイズ抑制効果が得られた。
【0030】したがって、本発明の実施例1および実施
例2の電子回路用基板11、12は、特に高周波デバイ
スまたはCPU用基板として使用するのに好適である。
例2の電子回路用基板11、12は、特に高周波デバイ
スまたはCPU用基板として使用するのに好適である。
【0031】以上、本発明を実施形態および実施例に基
づいて説明してきたが、本発明はかかる実施形態および
実施例に限定されるものではない。例えば、実施例1お
よび実施例2においては、表面あるいは裏面に実装され
るデバイスは1個とされているが、実装されるデバイス
は2個あるいはそれ以上とされてもよい。
づいて説明してきたが、本発明はかかる実施形態および
実施例に限定されるものではない。例えば、実施例1お
よび実施例2においては、表面あるいは裏面に実装され
るデバイスは1個とされているが、実装されるデバイス
は2個あるいはそれ以上とされてもよい。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
電子回路用基板自体で高周波ノイズを抑制できるという
優れた効果が得られる。したがって、従来のようにシー
ルド材やフィルタを付加的に設ける必要がないため、近
年求められている半導体装置の小型化および薄肉化に充
分応えることができるという効果も奏する。
電子回路用基板自体で高周波ノイズを抑制できるという
優れた効果が得られる。したがって、従来のようにシー
ルド材やフィルタを付加的に設ける必要がないため、近
年求められている半導体装置の小型化および薄肉化に充
分応えることができるという効果も奏する。
【図1】本発明の一実施形態に係る電子回路用基板の長
手方向縦断面図である。
手方向縦断面図である。
【図2】本発明の実施例1に係る電子回路用基板の長手
方向縦断面図である。
方向縦断面図である。
【図3】本発明の実施例1の電子回路用基板と比較例の
電子回路用基板について、反射と挿入損失を測定した結
果を例示するグラフである。
電子回路用基板について、反射と挿入損失を測定した結
果を例示するグラフである。
【図4】本発明の実施例2に係る電子回路用基板の短手
方向縦断面図である。
方向縦断面図である。
1、11、12 電子回路用基板 1a、11b、12b 軟磁性粉末 11a、12a 窪み 21、22 伝送ライン 31、32 デバイス 34、36 接続線 41 グランド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 23/08 H01F 1/00 C H05K 1/03 610 1/14 Z
Claims (3)
- 【請求項1】 半導体素子の実装に用いられる電子回路
用基板であって、前記電子回路用基板が、偏平状の軟磁
性粉末を含有する焼結セラミックスからなることを特徴
とする電子回路用基板。 - 【請求項2】 軟磁性粉末が、いずれも重量%で、0.
5%≦Cr≦20%、0.001%≦Si<3.0%、
0.01%≦Al≦20%、残部がFeおよび不可避不
純物からなる合金粉末であることを特徴とする請求項1
記載の電子回路用基板。 - 【請求項3】 電子回路用基板が、軟磁性粉末を50〜
95体積%含有する焼結セラミックスから成形されてな
ることを特徴とする請求項1または2記載の電子回路用
基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11193186A JP2001024106A (ja) | 1999-07-07 | 1999-07-07 | 電子回路用基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11193186A JP2001024106A (ja) | 1999-07-07 | 1999-07-07 | 電子回路用基板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001024106A true JP2001024106A (ja) | 2001-01-26 |
Family
ID=16303745
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11193186A Withdrawn JP2001024106A (ja) | 1999-07-07 | 1999-07-07 | 電子回路用基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001024106A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11575095B2 (en) | 2018-03-19 | 2023-02-07 | Ricoh Company, Ltd. | Photoelectric conversion device, process cartridge, and image forming apparatus |
-
1999
- 1999-07-07 JP JP11193186A patent/JP2001024106A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11575095B2 (en) | 2018-03-19 | 2023-02-07 | Ricoh Company, Ltd. | Photoelectric conversion device, process cartridge, and image forming apparatus |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20061003 |