JP2001023492A - 感熱式回路保護素子 - Google Patents

感熱式回路保護素子

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JP2001023492A
JP2001023492A JP11189528A JP18952899A JP2001023492A JP 2001023492 A JP2001023492 A JP 2001023492A JP 11189528 A JP11189528 A JP 11189528A JP 18952899 A JP18952899 A JP 18952899A JP 2001023492 A JP2001023492 A JP 2001023492A
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lead
thermal fuse
resistor
mounting
heat
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JP11189528A
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Yoshiki Katsura
嘉志記 桂
Toyokatsu Okamoto
豊勝 岡本
Hideki Tamura
秀樹 田村
Shinji Okamoto
信二 岡本
Satoru Takasaki
悟 高崎
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で機械実装が可能で安価な感熱式回路保
護素子を提供する。 【解決手段】 抵抗1と温度ヒューズ2からなる部品7
を直列に接続する。抵抗1と温度ヒューズ2を並設した
感熱式回路保護素子Aに関する。抵抗1のリード3の導
出方向と温度ヒューズ2のリード3の導出方向が平行と
なるように、抵抗1と温度ヒューズ2を互いに隣接させ
て並設する。少なくとも一方の部品7の一端から導出し
たリード3を曲げ加工して他方の部品7の一端から導出
したリード3と交差させると共にこのリード3の交差点
にスポット溶接を施す。従来の半田溶接方式に比べて、
温度ヒューズ2が加熱されることが少なくなって温度ヒ
ューズ2が細ったり溶断する可能性が低くなる。抵抗1
のリード3と温度ヒューズ2のリード3を短くしてリー
ド3のリード端面近くでの接合が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路に異常電流が
流れるとそれを感知して回路に流れる電流を遮断する感
熱式回路保護素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、感熱式回路保護素子Aとして
は図10に示すような抵抗(抵抗器)1と温度ヒューズ
2とを部品7とするものが提供されている。抵抗1には
一対のリード3が設けられており、そのリード3のう
ち、上側に突出するリード3は結合用リード3aとし
て、下側に突出するリード3は実装用リード3bとして
それぞれ形成されている。また、温度ヒューズ2には一
対のリード3が設けられており、そのリード3のうち、
上側に突出するリード3は結合用リード3aとして、下
側に突出するリード3は実装用リード3bとしてそれぞ
れ形成されている。そして、抵抗1の結合用リード3a
の上端と温度ヒューズ2の結合用リード3aの上端をね
じって絡ませた後、絡ませた部分を半田で接合(溶接)
して抵抗1と温度ヒューズ2を電気的に直列に接続する
ことによって、感熱式回路保護素子Aが形成されるので
ある。
【0003】この感熱式回路保護素子Aは、基板等に設
けた回路に抵抗1の実装用リード3bと温度ヒューズ2
の実装用リード3bを半田付けすることにより、回路に
直列に接続して基板等に実装されるものである。そし
て、回路に異常電流が流れると抵抗1が発熱し、その熱
により温度ヒューズ2が溶断することによって、回路に
流れる電流を安全に遮断して回路を保護するのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例では、抵
抗1と温度ヒューズ2の結合強度を高めるために、抵抗
1の結合用リード3aと温度ヒューズ2の結合用リード
3aをねじって絡ませた後、半田で接合するようにして
おり、このために、半田接合時の半田付けの熱によって
温度ヒューズ2が細ったり溶断したりしないように、温
度ヒューズ2の結合用リード3aのリード端面(結合用
リード3aの付け根)からある程度距離を取って結合用
リード3aを絡ませる必要がある。従って、上記の感熱
式回路保護素子では結合用リード3aが長くなって形状
が高くなってしまい、機械で基板等に実装することが困
難となり、且つ、機械で結合用リード3aを絡ませて半
田付けすることは複雑で困難であった。また、基板等に
実装する場合においても、半田付けの熱によって温度ヒ
ューズ2が細ったり溶断したりしないように、温度ヒュ
ーズ2の実装用リード3bのリード端面(実装用リード
3bの付け根)からある程度距離を取って半田付けする
必要がある。従って、上記の感熱式回路保護素子では実
装用リード3bが長くなって形状がさらに高くなってし
まい、機械で基板等に実装することがさらに困難となる
ものであった。
【0005】よって、基板等に実装したり結合用リード
3aを絡ませて半田付けしたりする作業を手作業で行わ
なければならなくなって、加工費などの製造コストが高
くなり、高価になるという問題があった。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、小型で機械実装が可能で安価な感熱式回路保護素
子を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
感熱式回路保護素子Aは、抵抗1と温度ヒューズ2から
なる部品7を直列に接続し、抵抗1と温度ヒューズ2を
並設した感熱式回路保護素子Aにおいて、抵抗1のリー
ド3の導出方向と温度ヒューズ2のリード3の導出方向
が平行となるように、抵抗1と温度ヒューズ2を互いに
隣接させて並設し、少なくとも一方の部品7の一端から
導出したリード3を曲げ加工して他方の部品7の一端か
ら導出したリード3と交差させると共にこのリード3の
交差点にスポット溶接を施して成ることを特徴とするも
のである。
【0008】また本発明の請求項2に係る感熱式回路保
護素子Aは、請求項1の構成に加えて、基板4等に半田
付けを行う側のリード3であって、部品7の他端から導
出したリード3に放熱用のチューブ5を被せて成ること
を特徴とするものである。
【0009】また本発明の請求項3に係る感熱式回路保
護素子Aは、請求項2の構成に加えて、放熱用のチュー
ブ5が熱収縮するチューブであることを特徴とするもの
である。
【0010】本発明の請求項4に係る感熱式回路保護素
子Aは、請求項2又は3の構成に加えて、両部品7の基
板4等に半田付けを行う側のリード3において、一方の
部品7のリード3を他方の部品7のリード3から遠ざけ
る方向に曲げ加工し、一方の部品7のリード3に被せた
チューブ5の長さを、曲げ加工を施した他方の部品7の
リード3に被せたチューブ5の長さ以上に形成して成る
ことを特徴とするものである。
【0011】本発明の請求項5に係る感熱式回路保護素
子Aは、請求項1乃至4のいずれかの構成に加えて、温
度ヒューズ2のリード3を曲げ加工して成ることを特徴
とするものである。
【0012】本発明の請求項6に係る感熱式回路保護素
子Aは、請求項1乃至5のいずれかの構成に加えて、両
部品7の基板4等に半田付けを行う側のリード3におい
て、一方の部品7のリード3を、スポット溶接の溶接面
B内の方向で他方の部品7のリード3から遠ざける方向
に曲げ加工して成ることを特徴とするものである。
【0013】また本発明の請求項7に係る感熱式回路保
護素子Aは、請求項1乃至6のいずれかの構成に加え
て、抵抗1の高さと温度ヒューズ2の高さに差を持た
せ、両部品7の基板4等に半田付けを行う側のリード3
において、低い方の部品7のリード3を高い方の部品7
のリード3から遠ざける方向に曲げ加工してリード3間
に絶縁距離Cを確保して成ることを特徴とするものであ
る。
【0014】また本発明の請求項8に係る感熱式回路保
護素子Aは、請求項1乃至7のいずれかの構成に加え
て、温度ヒューズ2の溶解温度よりも高い温度で熱収縮
するチューブ11を、抵抗1と温度ヒューズ2とリード
3の少なくとも一つに被せて成ることを特徴とするもの
である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0016】感熱式回路保護素子Aは、抵抗(抵抗器)
1と温度ヒューズ2の二つの部品(素子)7から構成さ
れている。抵抗1は略鉛直方向に長くて縦長に形成され
るものであって、抵抗1の上端にはリード3として結合
用リード3aが導出されていると共に抵抗1の下端には
リード3として実装用リード3bが導出されている。ま
た、温度ヒューズ2は略鉛直方向に長くて縦長に形成さ
れるものであって、温度ヒューズ2の上端にはリード3
として結合用リード3aが導出されていると共に温度ヒ
ューズ2の下端にはリード3として実装用リード3bが
導出されている。これら結合用リード3aと実装用リー
ド3bは抵抗1あるいは温度ヒューズ2から略鉛直方向
に略真っ直ぐに導出されている。
【0017】そして、感熱式回路保護素子Aを形成する
にあたっては、まず、抵抗1のリード3の導出方向と温
度ヒューズ2のリード3の導出方向が平行となるよう
に、すなわち、抵抗1の軸方向と温度ヒューズ2の軸方
向が平行となるように、抵抗1と温度ヒューズ2を互い
に略水平方向で隣接させて並設し、抵抗1の側面と温度
ヒューズ2の側面を接触(密接)させる。次に、抵抗1
の結合用リード3aが側面視で略L字状となるように、
抵抗1の結合用リード3aの上部に略90°の曲げ加工
を施すことによって、温度ヒューズ2の結合用リード3
aに向かって略水平に突出する結合部8を抵抗1の結合
用リード3aに形成し、この結合部8を温度ヒューズ2
の結合用リード3aと交差させる。尚、抵抗1の結合用
リード3aをU字状に曲げ加工するようにしても良い。
次に、結合部8と温度ヒューズ2の結合用リード3aの
交差点をスポット溶接により溶接することによって溶接
部10を形成し、この溶接部10で抵抗1の結合用リー
ド3aと温度ヒューズ2の結合用リード3aを結合して
抵抗1と温度ヒューズ2を電気的に直列に接続する。こ
のようにして感熱式回路保護素子Aを形成することがで
きる。
【0018】この感熱式回路保護素子Aを基板4に実装
するにあたっては、基板4を略水平に配置し、基板4に
形成されたスルーホールに抵抗1の実装用リード3bと
温度ヒューズ2の実装用リード3bを上側から差し込ん
で実装用リード3bの先端(下端)の接合部9を基板4
の下側に突出させ、基板4の回路と実装用リード3bの
接合部9を半田付けにより接合する。このようにして感
熱式回路保護素子Aを回路と直列に接続し、図2に示す
ように、感熱式回路保護素子Aを基板4の表面に略鉛直
に立設して実装することができる。
【0019】この実施の形態では、抵抗1の結合用リー
ド3aと温度ヒューズ2の結合用リード3aをスポット
溶接にて接合するので、従来の半田溶接方式に比べて、
温度ヒューズ2が加熱されることが少なくなって温度ヒ
ューズ2が細ったり溶断する可能性が低くなり、よっ
て、抵抗1の結合用リード3aと温度ヒューズ2の結合
用リード3aを短くして結合用リード3aのリード端面
(結合用リード3aの付け根)近くでの接合が可能にな
って、感熱式回路保護素子Aの高さ寸法を小さく(低
く)して小型化することができるものである。従って、
感熱式回路保護素子Aの実装を機械により自動化するこ
とが可能となるものである。
【0020】また、抵抗1の結合用リード3aと温度ヒ
ューズ2の結合用リード3aをスポット溶接にて接合す
るので、上記の従来例のように、結合用リード3a同士
をねじって絡ませなくても、高い結合強度を得ることが
できる。よって、結合用リード3aを絡ませて半田付け
するような複雑な作業が不要になって簡素な工程(作
業)で抵抗1と温度ヒューズ2を接合することができる
ものである。従って、抵抗1と温度ヒューズ2の接合を
機械により自動化することができ、製造コストが少なく
なって安価な感熱式回路保護素子Aを得ることができる
ものである。
【0021】しかも、抵抗1と温度ヒューズ2を強制的
に平行に配置して密接させているので、抵抗1で発熱し
た熱が温度ヒューズ2に伝わりやすくなり、溶断特性
(動作特性)が優れた感熱式回路保護素子Aを形成する
ことができるものである。
【0022】尚、この実施の形態において、抵抗1の結
合用リード3aに曲げ加工を施す代わりに、温度ヒュー
ズ2の結合用リード3aに曲げ加工を施すようにしても
良い。
【0023】図3に他の実施の形態を示す。この感熱式
回路保護素子Aは図1のものにおいて、抵抗1と温度ヒ
ューズ2の実装用リード3bに放熱用のチューブ5を被
せたものである。このチューブ5はシリコーン樹脂、フ
ッ素樹脂、塩化ビニル樹脂などで形成されるものであっ
て、実装用リード3bの接合部9以外の部分を覆うよう
に実装用リード3bに被挿されている。
【0024】そして、このように実装用リード3bに放
熱用のチューブ5を被せて設けることによって、実装時
の半田付けの熱が実装用リード3bから放熱用のチュー
ブ5に伝わって実装用リード3bから放熱させることが
でき、この放熱作用により温度ヒューズ2へ伝達される
熱を軽減することができるものであり、従って、実装用
リード3bを短くして感熱式回路保護素子Aの高さ寸法
を小さく(低くする)ことができて、機械による実装の
自動化がさらに行いやすくなるものである。
【0025】上記の放熱用のチューブ5としては、実装
時の半田付けの熱などで熱収縮するチューブで形成する
のが好ましい。熱収縮するチューブとしてはポリオレフ
ィン樹脂などの熱収縮する樹脂で形成することができ
る。そして、このように熱収縮するチューブを放熱用の
チューブ5として用いることによって、実装時の半田付
けの熱でチューブ5が熱収縮して実装用リード3bに密
着することになり、このことで、実装用リード3bから
チューブ5へ熱が伝わりやすくなって実装用リード3b
からの放熱性が向上し、温度ヒューズ2へ伝達される熱
をさらに軽減することができるものであり、従って、熱
収縮しないチューブ5を用いた場合に比べて、実装用リ
ード3bをさらに短くして感熱式回路保護素子Aの高さ
寸法を小さく(低く)することができて、機械による実
装の自動化がさらに行いやすくなるものである。
【0026】図4に他の実施の形態を示す。この感熱式
回路保護素子Aは図3のものにおいて、抵抗1の実装用
リード3bを温度ヒューズ2の実装用リード3bから遠
ざける方向に曲げ加工することによって、下側に向かっ
て温度ヒューズ2の実装用リード3bから徐々に離れる
ように抵抗1の実装用リード3bを傾けて形成し、抵抗
1の実装用リード3bの下部と温度ヒューズ2の実装用
リード3bの下部との間に所定の距離Dを確保したもの
である。所定の距離Dとは、抵抗1の実装用リード3b
と温度ヒューズ2の実装用リード3bの短絡を防止する
ことができる距離である。また、いずれの実装用リード
3bにも放熱用のチューブ5が被せられているが、曲げ
加工を施していない温度ヒューズ2の実装用リード3b
に被せたチューブ5が、曲げ加工を施した抵抗1の実装
用リード3bに被せたチューブ5と同じ長さか又は曲げ
加工を施した抵抗1の実装用リード3bに被せたチュー
ブ5よりも長くなるように形成されている。つまり、温
度ヒューズ2の実装用リード3bに被せたチューブ5の
下端が、抵抗1の実装用リード3bに被せたチューブ5
の下端よりも上側に位置するように、温度ヒューズ2の
実装用リード3bに被せたチューブ5の長さと抵抗1の
実装用リード3bに被せたチューブ5の長さとを調整し
たものである。
【0027】この感熱式回路保護素子Aでは、抵抗1の
実装用リード3bを温度ヒューズ2の実装用リード3b
から遠ざける方向に曲げ加工し、温度ヒューズ2の実装
用リード3に被せたチューブ5の長さを、曲げ加工を施
した抵抗1の実装用リード3bに被せたチューブ5の長
さ以上に形成するので、機械により実装するにあたっ
て、基板4に対して略垂直な温度ヒューズ2の実装用リ
ード3に被せたチューブ5の下端を、曲げ加工を施した
抵抗1の実装用リード3bに被せたチューブ5よりも先
に基板4の上面に当接させることができ、基板4に対し
て傾斜した抵抗1の実装用リード3bが基板4のスルー
ホールに差し込まれないようして基板4に対する感熱式
回路保護素子Aの傾きを防止することができ、機械によ
る実装時のスルーホールへの挿入精度を上げることが可
能となって機械実装化しやすくなるものである。
【0028】尚、この実施の形態において、抵抗1の実
装用リード3bに曲げ加工を施す代わりに、温度ヒュー
ズ2の実装用リード3bを抵抗1の実装用リード3bか
ら遠ざかるように曲げ加工しても良い。
【0029】図5に他の実施の形態を示す。この感熱式
回路保護素子Aは図3のものにおいて、温度ヒューズ2
の実装用リード3bの略中央部分が略コ字状となるよう
に、温度ヒューズ2の実装用リード3bを抵抗1の実装
用リード3bから遠ざける方向に曲げ加工したものであ
る。また、温度ヒューズ2の実装用リード3bに被せた
チューブ5の下端が、抵抗1の実装用リード3bに被せ
たチューブ5の下端よりも上側に位置するように、温度
ヒューズ2の実装用リード3bに被せたチューブ5の長
さと抵抗1の実装用リード3bに被せたチューブ5の長
さとを調整したものである。
【0030】この感熱式回路保護素子Aでは、温度ヒュ
ーズ2の実装用リード3bの略中央部分が略コ字状とな
るように、温度ヒューズ2の実装用リード3bを抵抗1
の実装用リード3bから遠ざける方向に曲げ加工したの
で、温度ヒューズ2の実装用リード3bの長さが図3の
ものよりも長くなって実装用リード3bからの放熱性が
向上し、実装時の半田付けの際に温度ヒューズ2へ伝達
される熱をさらに軽減することができるものであり、従
って、温度ヒューズ2が加熱されることが少なくなって
温度ヒューズ2が細ったり溶断する可能性が低くなり、
感熱式回路保護素子Aの動作の信頼性を向上させること
ができるものである。また、温度ヒューズ2の実装用リ
ード3bに被せたチューブ5の下端が、抵抗1の実装用
リード3bに被せたチューブ5の下端よりも上側に位置
するように、温度ヒューズ2の実装用リード3bに被せ
たチューブ5の長さと抵抗1の実装用リード3bに被せ
たチューブ5の長さを調整したので、機械により実装す
るにあたって、基板4に対して略垂直な抵抗1の実装用
リード3に被せたチューブ5の下端を、曲げ加工を施し
た温度ヒューズ2の実装用リード3bに被せたチューブ
5よりも先に基板4の上面に当接させることができ、基
板4に対する感熱式回路保護素子Aの傾きを防止するこ
とができて、機械による実装時のスルーホールへの挿入
精度を上げることが可能となって機械実装化しやすくな
るものである。
【0031】図6に他の実施の形態を示す。この感熱式
回路保護素子Aは図1のものにおいて、抵抗1の実装用
リード3bを温度ヒューズ2の実装用リード3bから遠
ざける方向に曲げ加工することによって、下側に向かっ
て温度ヒューズ2の実装用リード3bから徐々に離れる
ように抵抗1の実装用リード3bを傾けて形成し、抵抗
1の実装用リード3bの下部と温度ヒューズ2の実装用
リード3bの下部との間に所定の距離Dを確保したもの
である。このように抵抗1の実装用リード3bに曲げ加
工を施すにあたっては、スポット溶接の溶接面B内の方
向で温度ヒューズ2の実装用リード3bから遠ざける方
向に曲げ加工するものである。すなわち、図7に示すよ
うに、スポット溶接で形成される溶接部10を通る鉛直
面である溶接面Bとほぼ平行に、抵抗1の実装用リード
3bの下部を温度ヒューズ2の実装用リード3bの下部
から遠ざける方向に略水平に移動させるようにして、抵
抗1の実装用リード3bに曲げ加工を施すのである。
【0032】本発明の感熱式回路保護素子Aにおいて、
抵抗1で発生した熱が温度ヒューズ2に伝わる経路とし
ては、抵抗1の結合用リード3aと溶接部10と温度ヒ
ューズ2の結合用リード3aを通る経路と、抵抗1の表
面から温度ヒューズ2の表面に伝わる経路とがある。温
度ヒューズ2が溶断して動作する場合においては、抵抗
1の結合用リード3aと溶接部10と温度ヒューズ2の
結合用リード3aを通って伝わる熱の影響が大きい。従
って、溶接部10による抵抗1の結合用リード3aと温
度ヒューズ2の結合用リード3aの結合強度が小さくな
ると、熱の伝導率が低下して温度ヒューズ2が動作しに
くくなる。
【0033】そこで、この実施の形態では、抵抗1の実
装用リード3bと温度ヒューズ2の実装用リード3bの
短絡を防止するための距離Dを、抵抗1の実装用リード
3bの曲げ加工により確保するにあたって、溶接部10
による抵抗1の結合用リード3aと温度ヒューズ2の結
合用リード3aの結合強度が大きい方向(溶接部10が
破断しにくい方向)に曲げ加工するようにしており、こ
のことで、溶接部10が曲げ加工によるストレスの影響
を受けにくくなって熱の伝導率が低下せず、温度ヒュー
ズ2の動作の信頼性が向上するものである。
【0034】尚、この実施の形態において、抵抗1の実
装用リード3bに曲げ加工を施す代わりに、温度ヒュー
ズ2の実装用リード3bを抵抗1の実装用リード3bか
ら遠ざかるように曲げ加工しても良い。
【0035】図8に他の実施の形態を示す。この感熱式
回路保護素子Aは図6のものにおいて温度ヒューズ2の
高さ寸法よりも抵抗1の高さ寸法を小さくすることによ
って、抵抗1の高さと温度ヒューズ2の高さに差を持た
せ、抵抗1の上端と温度ヒューズ2の上端とが同じ高さ
になるように抵抗1と温度ヒューズ2を並設し、さら
に、図6のものと同様に抵抗1の実装用リード3bを温
度ヒューズ2の実装用リード3bから遠ざける方向に曲
げ加工することによって、下側に向かって温度ヒューズ
2の実装用リード3bから徐々に離れるように抵抗1の
実装用リード3bを傾けて形成し、抵抗1の実装用リー
ド3bの上部と温度ヒューズ2の実装用リード3bの上
部との間に絶縁距離Cを確保したものである。
【0036】この実施の形態では、温度ヒューズ2の高
さ寸法よりも抵抗1の高さ寸法を小さくし、抵抗1の上
端と温度ヒューズ2の上端とが同じ高さになるように抵
抗1と温度ヒューズ2を並設し、抵抗1の実装用リード
3bを温度ヒューズ2の実装用リード3bから遠ざける
方向に曲げ加工することによって、抵抗1の実装用リー
ド3bの上部と温度ヒューズ2の実装用リード3bの上
部との間に絶縁距離Cを確保したので、一次側(実装用
リード3bの上部)で絶縁する距離が必要な場合に適用
する際にも、絶縁チューブなどの他の部材が必要でなく
なり、コストダウンを図ることができるものである。
【0037】図9に他の実施の形態を示す。この感熱式
回路保護素子Aは図8のものにおいて、温度ヒューズ2
の溶解温度よりも高い温度で熱収縮するチューブ11
を、結合用リード3aに被せるようにしたものである。
このチューブ11としてはポリオレフィン樹脂などの熱
収縮する樹脂で形成することができる。
【0038】この実施の形態では、温度ヒューズ2の溶
解温度よりも高い温度で熱収縮するチューブ11を、結
合用リード3aに被せるようにしたので、このチューブ
11の収縮度合いを確認することによって、基板4への
実装工程の段階などの回路の製造段階で温度ヒューズ2
の細りや溶断等の熱ストレスの有無を確認することがで
きる。すなわち、チューブ11が収縮していた場合、温
度ヒューズ2が細る又は溶断しているなどの危険性(不
良)を目視で確認することができるものである。
【0039】尚、この実施の形態において、熱収縮する
チューブ11は抵抗1や温度ヒューズ2、または実装用
リード3bに被せるようにしても良い。
【0040】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1の発明
は、抵抗と温度ヒューズからなる部品を直列に接続し、
抵抗と温度ヒューズを並設した感熱式回路保護素子にお
いて、抵抗のリードの導出方向と温度ヒューズのリード
の導出方向が平行となるように、抵抗と温度ヒューズを
互いに隣接させて並設し、少なくとも一方の部品の一端
から導出したリードを曲げ加工して他方の部品の一端か
ら導出したリードと交差させると共にこのリードの交差
点にスポット溶接を施したので、従来の半田溶接方式に
比べて、温度ヒューズが加熱されることが少なくなって
温度ヒューズが細ったり溶断する可能性が低くなり、よ
って、抵抗のリードと温度ヒューズのリードを短くして
リードのリード端面近くでの接合が可能になって、高さ
が低く小型にすることができるものである。また、複雑
な作業が不要になって簡素な工程で抵抗と温度ヒューズ
を接合することができ、抵抗と温度ヒューズの接合を機
械により自動化することができ、製造コストが少なくな
って安価になるものである。しかも、抵抗と温度ヒュー
ズを強制的に平行に配置して密接させているので、抵抗
で発熱した熱が温度ヒューズに伝わりやすくなり、動作
特性に優れ、感度の良いものとなる。
【0041】また本発明の請求項2の発明は、基板等に
半田付けを行う側のリードであって、部品の他端から導
出したリードに放熱用のチューブを被せたので、実装時
の半田付けの熱がリードから放熱用のチューブに伝わっ
てリードから放熱させることができ、この放熱作用によ
り温度ヒューズへ伝達される熱を軽減することができて
温度ヒューズ2が細ったり溶断したりしないようにする
ことができるものであり、従って、リードを短くして高
さ寸法を小さくことができて機械による実装の自動化が
可能となるものであり、また、実装状態における高さも
低くすることができるものである。
【0042】また、本発明の請求項3に係る発明は、放
熱用のチューブが熱収縮するチューブであるので、実装
時の半田付けの熱でチューブが熱収縮してリードに密着
することになり、このことで、リードからチューブへ熱
が伝わりやすくなってリードからの放熱性が向上し、温
度ヒューズへ伝達される熱をさらに軽減することができ
るものであり、従って、熱収縮しないチューブを用いた
場合に比べて、リードをさらに短くして高さ寸法を小さ
くことができて、機械による実装の自動化がさらに行い
やすくなるものである。
【0043】また、本発明の請求項4に係る発明は、両
部品の基板等に半田付けを行う側のリードにおいて、一
方の部品のリードを他方の部品のリードから遠ざける方
向に曲げ加工し、一方の部品のリードに被せたチューブ
の長さを、曲げ加工を施した他方の部品のリードに被せ
たチューブの長さ以上に形成したので、機械実装する際
に、曲げ加工を施していないリードに被せたチューブの
方が曲げ加工を施したリードに被せたチューブよりも先
に基板に当たることになり、このことで実装時の傾きを
防止することができて機械実装時の挿入精度(実装精
度)を上げることが可能となるものである。
【0044】また、本発明の請求項5に係る発明は、温
度ヒューズのリードを曲げ加工したので、温度ヒューズ
のリードが長くなって、実装時に温度ヒューズに伝達さ
れる熱を軽減することができ、温度ヒューズが加熱され
ることが少なくなって温度ヒューズが細ったり溶断する
可能性が低くなり、動作の信頼性を向上させることがで
きるものである。
【0045】また、本発明の請求項6に係る発明は、両
部品の基板等に半田付けを行う側のリードにおいて、一
方の部品のリードを、スポット溶接の溶接面内の方向で
他方の部品のリードから遠ざける方向に曲げ加工したの
で、スポット溶接した部分の強度が強い方向にリードを
曲げることによって、スポット溶接した部分が曲げ加工
による破断等のストレスの影響を受けにくくなって熱の
伝導率が低下せず、温度ヒューズの動作の信頼性が向上
するものである。
【0046】また、本発明の請求項7に係る発明は、抵
抗の高さと温度ヒューズの高さに差を持たせ、両部品の
基板等に半田付けを行う側のリードにおいて、低い方の
部品のリードを高い方の部品のリードから遠ざける方向
に曲げ加工してリード間に絶縁距離を確保するので、絶
縁チューブなどの他の部材を用いることなく一次側でリ
ードを絶縁する距離が必要な場合に適用することがで
き、コストダウンを図ることができるものである。
【0047】また、本発明の請求項8に係る発明は、温
度ヒューズの溶解温度よりも高い温度で熱収縮するチュ
ーブを、抵抗と温度ヒューズとリードの少なくとも一つ
に被せたので、チューブの収縮度合いを確認することに
よって、基板への実装工程の段階などの回路の製造段階
で温度ヒューズの細りや溶断等の熱ストレスの有無を確
認することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す正面図であ
る。
【図2】同上の実装状態を示す正面図である。
【図3】同上の他の実施の形態の一例を示す正面図であ
る。
【図4】同上の他の実施の形態の一例を示す実装状態の
正面図である。
【図5】同上の他の実施の形態の一例を示す実装状態の
正面図である。
【図6】同上の他の実施の形態の一例を示す正面図であ
る。
【図7】同上の一部を示す概略図である。
【図8】同上の他の実施の形態の一例を示す正面図であ
る。
【図9】同上の他の実施の形態の一例を示す正面図であ
る。
【図10】従来例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 抵抗 2 温度ヒューズ 3 リード 4 基板 5 チューブ 7 部品 11 チューブ A 感熱式回路保護素子 B 溶接面 C 絶縁距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 秀樹 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 岡本 信二 富山県上新川郡大沢野町下大久保3158番地 北陸電気工業株式会社内 (72)発明者 高崎 悟 富山県上新川郡大沢野町下大久保3158番地 北陸電気工業株式会社内 Fターム(参考) 5G502 AA02 BA03 BC02 CC03 CC28 EE01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抵抗と温度ヒューズからなる部品を直列
    に接続し、抵抗と温度ヒューズを並設した感熱式回路保
    護素子において、抵抗のリードの導出方向と温度ヒュー
    ズのリードの導出方向が平行となるように、抵抗と温度
    ヒューズを互いに隣接させて並設し、少なくとも一方の
    部品の一端から導出したリードを曲げ加工して他方の部
    品の一端から導出したリードと交差させると共にこのリ
    ードの交差点にスポット溶接を施して成ることを特徴と
    する感熱式回路保護素子。
  2. 【請求項2】 基板等に半田付けを行う側のリードであ
    って、部品の他端から導出したリードに放熱用のチュー
    ブを被せて成ることを特徴とする請求項1に記載の感熱
    式回路保護素子。
  3. 【請求項3】 放熱用のチューブが熱収縮するチューブ
    であることを特徴とする請求項2に記載の感熱式回路保
    護素子。
  4. 【請求項4】 両部品の基板等に半田付けを行う側のリ
    ードにおいて、一方の部品のリードを他方の部品のリー
    ドから遠ざける方向に曲げ加工し、一方の部品のリード
    に被せたチューブの長さを、曲げ加工を施した他方の部
    品のリードに被せたチューブの長さ以上に形成して成る
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の感熱式回路保
    護素子。
  5. 【請求項5】 温度ヒューズのリードを曲げ加工して成
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
    感熱式回路保護素子。
  6. 【請求項6】 両部品の基板等に半田付けを行う側のリ
    ードにおいて、一方の部品のリードを、スポット溶接の
    溶接面内の方向で他方の部品のリードから遠ざける方向
    に曲げ加工して成ることを特徴とする請求項1乃至5の
    いずれかに記載の感熱式回路保護素子。
  7. 【請求項7】 抵抗の高さと温度ヒューズの高さに差を
    持たせ、両部品の基板等に半田付けを行う側のリードに
    おいて、低い方の部品のリードを高い方の部品のリード
    から遠ざける方向に曲げ加工してリード間に絶縁距離を
    確保して成ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれ
    かに記載の感熱式回路保護素子。
  8. 【請求項8】 温度ヒューズの溶解温度よりも高い温度
    で熱収縮するチューブを、抵抗と温度ヒューズとリード
    の少なくとも一つに被せて成ることを特徴とする請求項
    1乃至7のいずれかに記載の感熱式回路保護素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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