JP2001023392A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP2001023392A
JP2001023392A JP11188793A JP18879399A JP2001023392A JP 2001023392 A JP2001023392 A JP 2001023392A JP 11188793 A JP11188793 A JP 11188793A JP 18879399 A JP18879399 A JP 18879399A JP 2001023392 A JP2001023392 A JP 2001023392A
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JP
Japan
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circuit
signal
row
spare
word line
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Application number
JP11188793A
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English (en)
Inventor
Akiko Ota
明子 太田
Tetsuji Hoshida
哲司 星田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワード線ドライブ信号コントロール信号とノ
ーマルロウイネーブル信号の活性化タイミングを最適化
し、スペアロウとノーマルロウのマルチセレクションを
防止する。 【解決手段】 スペアロウ置換回路(10A)において
ヒューズ素子を擬似的に溶断状態に設定するトランスミ
ッションゲート(ST0〜STn)を配置し、またワー
ド線ドライブ信号発生回路(6)へ与えられるワード線
ドライブ信号コントロール信号RXTDのタイミング
を、変更可能に設定しかつヒューズ素子でプログラム可
能に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体記憶装置
に関し、特に不良メモリセルを救済するための冗長回路
を備える半導体記憶装置に関する。より特定的には、こ
の発明は、冗長行を使用するスペア使用指示信号とワー
ド線駆動タイミングを与えるワード線ドライブ信号コン
トロール信号とに従ってアドレス指定されたワード線を
選択状態へ駆動する構成の半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は、従来の半導体記憶装置の全体
の構成を概略的に示す図である。図13において半導体
記憶装置(半導体メモリ)1は、行列状に配列される複
数のメモリセルを有するメモリセルアレイ2と、制御信
号入力ピン(入力ノード)16に与えられた制御信号に
従ってアドレス入力ピン(入力ノード)15に与えられ
たアドレス信号に従ってアドレス指定されたメモリセル
を選択するための周辺回路4と、この周辺回路4により
選択されたメモリセルに対しデータの書込/読出を行な
うためのデータ入出力回路3を含む。このデータ入出力
回路3は、データ入出力ピン(データ入出力ノード)1
4を介して選択メモリセルと外部装置との間でデータの
授受を行なう。
【0003】メモリセルアレイ2は、ノーマルメモリセ
ルが行列状に配列されるノーマルメモリセルアレイ2n
と、このノーマルメモリセルアレイ2nにおける不良メ
モリセルを置換により救済するためのスペアメモリセル
アレイ2sを含む。
【0004】周辺回路4は、このメモリセルアレイ2の
行および列それぞれを選択する回路およびデータの入出
力を制御するための回路を含むが、図13においては、
行選択動作に関連する部分の構成を概略的に示す。
【0005】周辺回路4は、制御信号入力ピン16を介
して与えられる制御信号に従って、指定された動作モー
ドを行なうための内部制御信号を発生する制御信号発生
回路4aと、この制御信号発生回路4aからの制御信号
に従って、アドレス入力ピン15に与えられたアドレス
信号をロウアドレス信号ビットRA0〜RAkとして判
定して取込み、かつプリデコードするロウアドレス信号
変換回路13と、ノーマルメモリセルアレイ2nの不良
行を示す不良行アドレスを記憶し、ロウアドレス信号変
換回路13からのプログラム信号XH0−XHnに従っ
て対応のスペア行指定信号を生成するスペアロウ置換回
路10と、制御信号発生回路4aの制御の下に、スペア
ロウ置換回路10の活性/非活性を制御するスペアプリ
チャージ信号/SRPを発生するスペアロウプリチャー
ジ信号発生回路11と、制御信号発生回路4aからのア
レイ活性化指示信号ACTに従ってワード線を選択状態
へ駆動するタイミングを与えるワード線ドライブ信号コ
ントロール信号RXTを生成するRXT信号発生回路8
と、ロウアドレス信号変換回路13からの行ブロック指
定信号RBSとプログラム信号XH0−XHnとスペア
ロウ置換回路10からのスペアロウ指示信号SRE0〜
SREpとに従って、ワード線ドライブ信号RX0〜R
XmおよびSRX0〜SRXpを生成するワード線ドラ
イブ信号発生回路6と、ロウアドレス信号変換回路13
からのプリデコード信号XA0〜XAlとワード線ドラ
イブ信号とに従ってアドレス指定された行に対応して配
置されるワード線を駆動するためのワード線ドライブ信
号WL0〜WLmおよびSWL0〜SWLpを生成する
ロウデコーダ5を含む。ノーマルメモリセルアレイ2n
のワード線へは、ノーマルワード線ドライブ信号WL0
〜WLmが伝達され、スペアメモリセルアレイ10sの
スペア行(スペアワード線)には、スペア行ドライブ信
号SWL0〜SWLpが伝達される。
【0006】(m+1)は、行ブロック選択信号が指定
する行ブロック内に含まれるノーマル行のセットの数に
等しい。ここで、「1セット」は一度にスペア行に置換
されるノーマル行を示す。
【0007】行ブロック選択信号RBSは、ノーマルメ
モリセルアレイ2nの行ブロックを指定する。すなわ
ち、ノーマルメモリセルアレイ2nは、所定数の行単位
でブロックに分割され、選択メモリセルを含むブロック
のみが選択状態へ駆動され、残りの非選択行ブロックは
プリチャージ状態に維持される。スペアメモリセルアレ
イ2sも、各行ブロックに対応して設けられるスペア行
の組を含む。
【0008】図14は、図13に示すスペアロウ置換回
路10の構成を概略的に示す図である。このスペアロウ
置換回路10は、行ブロック指定信号RBSが指定する
行ブロックに対応して設けられるスペア行ドライブ信号
SWL0〜SWLpそれぞれに対応して設けられるスペ
アロウ判定回路10−0〜10−pを含む。スペアロウ
判定回路10−0〜10−pにより、スペアワード線ド
ライブ信号SWL0−SWLpがそれぞれ、不良行指定
時、選択状態へ駆動される。スペア判定回路10−0〜
10−pそれぞれに対応して、1または複数のスペアロ
ウが設けられる。1つのスペア判定回路に対応して設け
られるスペアロウを、1セットのスペアロウと以下称
す。1セットのノーマル行に複数のノーマル行が含まれ
るとき、1つの行をプリデコード信号XA0−XAlで
選択する。
【0009】スペア判定回路10−0〜10−pは、同
一構成を有するため、図14においては、スペア判定回
路10−0の構成を代表的に示す。
【0010】図14においてスペア判定回路10−0
は、内部ノードNDaに互いに並列に接続される溶断可
能なリンク素子(以下ヒューズ素子と称す)H0−Hn
と、これらのヒューズ素子H0−Hnのそれぞれと接地
ノードの間に接続されかつそれぞれのゲートにプログラ
ム信号XH0−XHnを受けるnチャネルMOSトラン
ジスタNX0−NXnと、スペアプリチャージ信号/S
RPの活性化時導通し、ノードNDaを電源電圧Vcc
レベルにプリチャージするpチャネルMOSトランジス
タPQ1と、ノードNDaの信号を反転するインバータ
IV1と、インバータIV1の出力信号に応答して選択
的にノードNDaを電源電圧Vccレベルに充電するp
チャネルMOSトランジスタPQ2と、インバータIV
1の出力信号を反転してスペア行イネーブル信号SRE
0を出力するインバータIV2を含む。
【0011】スペアプリチャージ信号/SRPは、スタ
ンバイ状態時(アレイ活性化指示信号ACTの非活性化
時)、Lレベルの活性状態に設定され、スペア判定回路
10−0においてノードNDaは、Hレベルにプリチャ
ージされる。
【0012】プログラム信号XH0−XHnは、プリデ
コード信号X0−Xmから形成される。ここで、2(m
+1)≦n≦2m+1 である。ヒューズ素子H0−Hnの
いずれかが導通状態にあれば、プログラム信号XH0−
XHnに従って、ノードNDaがLレベルに駆動され、
応じて、スペアロウイネーブル信号SRE0もLレベル
の非活性状態に駆動される。
【0013】一方、このHレベルに対応するプログラム
信号に対して設けられたヒューズ素子を溶断することに
より、不良ロウアドレスがプログラムされる。たとえ
ば、(X0,X1)=(0,0),(1,0),(0,
1),および(1,1)に対し(XH0,XH1,XH
2,XH3)=(1,0,0,0),(0,1,0,
0),(0,0,1,0)および(0,0,0,1)に
変換する。(X0,X1)=(0,0)に不良が存在す
ると、ヒューズ素子H0を溶断する。この場合、不良行
アドレス(X0,X1)=(0,0)が与えられたと
き、残りのプログラム信号XH1−XH3はすべて
“0”(Lレベル)であり、MOSトランジスタNX1
〜NX3が非導通状態である。MOSトランジスタNX
0が導通状態となっても、対応のヒューズ素子H0が溶
断状態である。したがって、ノードNDaは、プリチャ
ージ状態のHレベルを維持し、スペアロウイネーブル信
号SRE0がHレベルを維持する。一方、(X0,X
1)=(1,0),(0,1),および(1,1)が与
えられたとき、MOSトランジスタNX1−NX3がそ
れぞれ導通し、スペアロウイネーブル信号SRE0はL
レベルとなる。これにより、不良行アドレスが指定され
たか否かの判定が行なわれる。プリデコード信号X0−
Xmからプログラム信号XH0−XHnを生成するに
は、下表のように種々の方法がある。
【0014】
【表1】
【0015】各欄の組合せでXHiを“1”に設定す
る。図15は、図13に示すワード線ドライブ信号発生
回路6の構成を示す図である。図15において、ワード
線ドライブ信号発生回路6は、スペアロウ置換回路10
からのスペアロウイネーブル信号SPRE0−SPRE
pを受けるNOR回路NG0と、NOR回路NG0の出
力するノーマルロウイネーブル信号NREと図13に示
すRXT信号発生回路8からのワード線ドライブ信号コ
ントロール信号RXTと行ブロック選択信号RBSを受
けるAND回路AG0と、ワード線ドライブ信号コント
ロール信号RXTと行ブロック選択信号RBSを受ける
AND回路AG1と、ワード線ドライブ信号RX0−R
Xmそれぞれに対応して設けられ、AND回路AG0の
出力信号とプリデコード信号X0−Xmをそれぞれ受け
るAND回路AX0−AXmと、スペアロウドライブ信
号SRX0−SRXpそれぞれに対応して設けられ、A
ND回路AG1の出力信号とスペアロウイネーブル信号
SPRE0−SPREpをそれぞれ受けるAND回路S
AX0−SAXpを含む。これらのワード線ドライブ信
号RX0〜RXmおよびSRX0〜SRXpがロウデコ
ーダ5へ与えられる。
【0016】スペアロウイネーブル信号SPRE0−S
PREpは、スタンバイ状態時においてHレベルであ
り、ノーマルロウイネーブル信号NREが応じてLレベ
ルとなる。アクティブサイクル(メモリセル選択サイク
ル)において、不良行アドレスが指定されたとき、この
不良行アドレスに対応して設けられるスペアロウイネー
ブル信号SPREiがHレベルを維持し、残りのスペア
ロウイネーブル信号がLレベルとなる。したがって、こ
の不良行アドレスが指定されたときには、ノーマルロウ
イネーブル信号NREはLレベルを維持する。この状態
においてはAND回路AG0の出力信号はLレベルであ
り、AND回路AX0−AXmの出力信号は、プリデコ
ード信号X0−Xmの状態にかかわらずLレベルとな
り、応じてワード線ドライブ信号RX0〜RXmは、L
レベルを維持する。これにより、ノーマルメモリセルア
レイの不良行に対応して設けられたワード線は非選択状
態に保持される。
【0017】一方、AND回路AG1は、ワード線ドラ
イブ信号コントロール信号RXTがHレベルに立上がる
と、その出力信号がHレベルとなる(行ブロック選択信
号RBSが選択状態を示すHレベルのとき)。応じて、
スペアロウイネーブル信号に従ってAND回路SAX0
〜SAXpのいずれかからのスペアロウドライブ信号S
RXiがHレベルとなり、不良ノーマルロウを救済すべ
きスペアロウに対し、Hレベルのスペアワード線駆動信
号SRXiが伝達される。これにより、不良行の救済が
行なわれる。
【0018】アドレス指定された行が正常な場合、スペ
アロウイネーブル信号SPRE0〜SPREpは、アク
ティブサイクル時すべてLレベルに駆動され、ノーマル
ロウイネーブル信号NREがHレベルに立上がる。この
状態においては、行ブロック選択信号RBSがHレベル
であれば、ワード線ドライブ信号コントロール信号RX
Tの立上がりに応答してAND回路AG0の出力信号が
Hレベルとなり、プリデコード信号X0〜Xmに従っ
て、ワード線ドライブ信号RX0〜RXmのいずれかが
選択状態へ駆動され、ノーマル行が選択状態へ駆動され
る。
【0019】図16は、図13に示すロウデコーダの構
成を概略的に示す図である。図16においては、1つの
ロウデコード回路5aに関連する部分の構成を代表的に
示す。図16において、ロウデコーダ5は、プリデコー
ド信号XA0,/XA0〜XAl,/XAlをデコード
するロウデコード回路5aと、ロウデコード回路5aの
相補出力信号とワード線ドライブ信号RX0〜RXmを
それぞれ受け、対応のワード線WLa0〜WLamを選
択状態へ駆動するワード線ドライバ5b0〜5bmを含
む。
【0020】1つのロウデコード回路5aに対し、(m
+1)本のワード線WLa0〜WLamが設けられる。
ロウデコード回路5aは、プリデコード信号XA0,/
XA0〜XAl,/XAlの適当な組合せを受けるNA
ND回路NGと、NAND回路NGの出力信号を反転す
るインバータIGを含む。このロウデコード回路5aに
割当てられたプリデコード信号XA0〜XAlおよび/
XA0〜/XAlの組がHレベルのとき、NAND回路
NGの出力信号がLレベルとなる。
【0021】ワード線ドライバ5b0〜5bmは、同一
構成を有し、図16においては、ワード線ドライバ5b
0の構成を代表的に示す。ワード線ドライバ5b0は、
ロウデコード回路5aのインバータIGの出力信号がH
レベルのとき導通し、ワード線ドライブ信号RX0をノ
ーマルワード線WLa0上に伝達するnチャネルMOS
トランジスタNQaと、ロウデコード回路5aのNAN
D回路NGの出力信号がHレベルのとき導通し、ノーマ
ルワード線WLa0を接地電圧レベルに放電するnチャ
ネルMOSトランジスタNQbを含む。ワード線ドライ
バ5b1〜5bmへは、それぞれワード線ドライブ信号
RX1〜RXmが与えられる点が、このワード線ドライ
バ5b0と異なる。
【0022】不良行アドレスの指定時においては、1つ
のロウデコード回路5aに対して設けられたノーマルワ
ード線WLa0〜WLamが1つの単位として救済され
る場合もあり、また1つのワード線単位で救済が行なわ
れる場合もある。したがって、1セットのスペアロウ
は、1本のスペアワード線または(m+1)本のスペア
ワード線を含む。1セットのうち、1つのロウがプリデ
コード信号XA0,/XA0〜XAl,/XAlにより
特定され、置換される。
【0023】スペアワード線に対しても、この図16に
示すロウデコーダと同様スペアロウデコード回路および
スペアワード線ドライバが設けられる。単に、ワード線
ドライブ信号RX0〜RXmに代えて、スペアロウドラ
イブ信号SRX0〜SRXpが与えられる点が異なるだ
けである。次に、この図13から図16に示す半導体記
憶装置の動作を、図17に示す信号波形図を参照して説
明する。
【0024】時刻Ta以前のスタンバイ状態において
は、図13に示す制御信号発生回路4aからのアレイ活
性化信号ACTはLレベルの非活性状態にある。この状
態においては、図13に示すスペアロウプリチャージ信
号発生回路11からのスペアロウプリチャージ信号スペ
アSRPがLレベルであり、図14に示すpチャネルM
OSトランジスタPQ1が導通状態にあり、スペア判定
回路10−0〜10−pにおいては、ノードNDaが電
源電圧Vccレベルにプリチャージされており、応じて
スペアロウイネーブル信号SPRE0〜SPREpはす
べてHレベルにある。したがって、図15に示すNOR
回路NG0からのノーマルロウイネーブル信号NRE
は、Lレベルにある。
【0025】時刻Taにおいてアクティブサイクルが始
まり、アレイ活性化信号ACTがHレベルに立上がる。
このアクティブサイクル時においては、アレイ活性化信
号ACTに従ってスペアロウプリチャージ信号/SRP
がHレベルとなり、図14に示すpチャネルMOSトラ
ンジスタPQ1が非導通状態となる。不良行以外のノー
マルロウがアドレス指定された場合には、図14に示す
スペアロウ置換回路10からのスペアロウイネーブル信
号SRE0〜SREpがすべてLレベルに立下がり、応
じて図15に示すNOR回路NR0からのノーマルロウ
イネーブル信号NREがHレベルに立上がる。
【0026】このプリデコード動作およびスペア行指定
判定動作と並行して行ブロック選択動作が行なわれ、行
ブロック選択信号RBSがHレベルに立上がる。
【0027】アレイ活性化信号ACTに従って所定のタ
イミングでワード線ドライブ信号コントロール信号RX
TがHレベルに立上がる。応じて、図15に示すAND
回路AG0の出力信号がHレベルとなり、プリデコード
信号X0〜Xmに従って、ワード線ドライブ信号RX0
〜RXmのいずれかが、Hレベルの選択状態へ駆動され
る。一方、スペア選択用のAND回路SAX0〜SAX
1は、スペアロウイネーブル信号SRE0〜SREpが
すべてLレベルであり、スペアワード線ドライブ信号S
RX0〜SRXpをすべてLレベルの非選択状態に維持
する。
【0028】アクティブサイクルが時刻Tbにおいて完
了すると、アレイ活性化信号ACTがLレベルに立下が
り、ワード線ドライブ信号コントロール信号RXTがL
レベルに立下がり、選択状態のノーマルワード線ドライ
ブ信号RX0−RXmのいずれかが非選択状態へ駆動さ
れる。
【0029】一方、このアレイ活性化信号ACTの非活
性化に応答して、スペアロウプリチャージ信号/SRP
がLレベルとなり、再び、図14に示すpチャネルMO
SトランジスタPQ1が導通し、ノードNDaを電源電
圧Vccレベルにプリチャージし、スペアロウイネーブ
ル信号SRE0〜SREpがすべてHレベルに復帰す
る。応じてまたノーマルロウイネーブル信号NREがL
レベルの非活性状態へ駆動される。
【0030】時刻Tcにおいて再びアクティブサイクル
が始まり、不良行がアドレス指定された場合を考える。
アクティブサイクルが始まり、アレイ活性化信号ACT
がHレベルの活性状態に立上がると、応じて、スペアロ
ウプリチャージ信号/SRPがHレベルに立上がり、図
14に示すスペアロウ判定回路10−0〜10−pそれ
ぞれにおいて、ノードNDaのプリチャージ動作が完了
する。このアレイ活性化信号ACTの活性化に従って、
ロウアドレス信号ビットRA0−RAk(図10参照)
が取込まれ、図13に示すロウアドレス信号変換回路1
3からプログラム信号XH0〜XHnが生成される。
【0031】不良行がアドレス指定されているため、ス
ペア判定回路10−0〜10−pのいずれかにおいて、
ノードNDaの放電経路がヒューズ素子の溶断により遮
断されており、この不良行に対応するスペアロウイネー
ブル信号SRE0〜SREpのいずれかがHレベルを維
持する。このとき、ノードNDaは、図14に示すイン
バータIV1の出力信号がLレベルであり、pチャネル
MOSトランジスタPQ2により、電源電圧Vccレベ
ルに保持される。スペアロウイネーブル信号SRE0〜
SREpのいずれかがHレベルを維持するため、図15
に示すNOR回路NG0からのノーマルロウイネーブル
信号NREは、Lレベルを維持し、AND回路AG0の
出力信号は、Lレベルを維持する。これにより、図15
に示すAND回路AX0〜AXmから出力されるワード
線ドライブ信号RX0〜RXmは、Lレベルに固定され
る。
【0032】一方、アレイ活性化信号ACTの活性化に
従って所定のタイミングでワード線ドライブ信号コント
ロール信号RXTが活性化されると、AND回路AG1
の出力信号がHレベルとなり(行ブロック選択信号RB
Sは選択状態にある)、このスペアロウイネーブル信号
に対応するスペアワード線ドライブ信号(SRX0−S
RXpのいずれか)が選択状態へ駆動される。これによ
り、ノーマルワード線に代えてスペアワード線が選択状
態へ駆動され、不良行の置換による救済が実現される。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】図18(A)および
(B)は、1つのスペア判定回路におけるヒューズ素子
のプログラム状態を概略的に示す図である。図18
(A)においては、ヒューズ素子H0〜Hnのうち、ヒ
ューズ素子H0のみが導通状態にあり、残りのヒューズ
素子H1〜Hnは溶断されている。したがって、この図
18(A)に示すプログラム状態時においては、ノード
NDaは、1つのMOSトランジスタNX0により接地
電圧レベルへ放電される。
【0034】一方、図18(B)に示すプログラム状態
においては、ヒューズ素子H0〜Hnはすべて導通状態
にある。このプログラム状態においては、ノードNDa
は、複数のMOSトランジスタNX1〜NXnにより接
地電圧レベルへ放電される。したがって、図19に示す
ように、ノーマルロウアクセス時において、図18
(A)のプログラム状態でのノードNDaは、その放電
速度が遅く(直線B)、また図18(B)に示すプログ
ラム状態においても、プログラム信号XH0−XHnの
うちHレベルとなる信号の数は、与えられるロウアドレ
スにより異なり、信号SREFは、立下がり速度がばら
つく(直線A−直線B)。したがって、スペアロウイネ
ーブル信号SRE0−SREpの立下がりタイミングに
時間差が生じることになる。一方、ワード線ドライブ信
号コントロール信号RXTは、アクティブサイクルが始
まったとき、アレイ活性化信号ACTに応答して予め定
められたタイミングで活性化される。この時間差によ
り、以下に述べる問題が生じる。
【0035】図20(A)は、スペアロウイネーブル信
号SRE0−SREpの非活性化タイミングに時間差が
ある場合のノーマルロウアクセス時の動作波形を示す図
である。アクティブサイクルが始まり、アレイ活性化信
号ACTが活性化されると、図示しないスペアロウプリ
チャージ信号/SPRが非活性状態となり、与えられた
プリデコード信号X0−Xnに従って、スペアロウイネ
ーブル信号SRE0−SREpがある時間幅をもってL
レベルに立下がる。ノーマルロウイネーブル信号NRE
は、スペアロウイネーブル信号SRE0−SREpの否
定論理和をとって生成されるため、スペアロウイネーブ
ル信号SRE0−SREpの最も遅い非活性化に応答し
て活性状態へ駆動される。ノーマルロウイネーブル信号
NREの活性化の後、アレイ活性化信号ACTの活性化
に従ってワード線ドライブ信号コントロール信号RXT
がHレベルに駆動される。この場合には、スペアロウイ
ネーブル信号SRE0−SREpはすべて非活性状態に
あるため、スペアワード線SWLは非選択状態を維持
し、このワード線ドライブ信号コントロール信号RXT
に従ってノーマルワード線WLが選択状態へ駆動され
る。
【0036】したがって、このスペアロウイネーブル信
号SRE0−SREpの時間幅が比較的短く、ノーマル
ロウイネーブル信号NREが活性化されてからワード線
ドライブ信号コントロール信号RXTが活性状態へ駆動
される場合、正常にノーマルワード線が選択状態へ駆動
される。
【0037】一方、図20(B)に示すように、スペア
ロウイネーブル信号SRE0−SREpの非活性化タイ
ミングの時間幅が大きい場合でも、ノーマルロウイネー
ブル信号NREは、最も遅いスペアロウイネーブル信号
の非活性化に応答して活性化され、その活性化が遅れ
る。このノーマルロウイネーブル信号NREの活性化タ
イミングよりもワード線ドライブ信号コントロール信号
RXTの活性化タイミングが早い場合、ワード線ドライ
ブ信号コントロール信号RXTの活性化に従って、スペ
アワード線SWLが選択状態へ駆動される(最も遅く非
活性化されるスペアロウイネーブル信号が活性状態にあ
るため)。
【0038】次いで、このスペアロウイネーブル信号S
RE0−SREpがすべて非活性化され、ノーマルロウ
イネーブル信号NREがHレベルの活性状態へ駆動され
ると、今度は、ワード線ドライブ信号RXTおよびノー
マルロウイネーブル信号NREに従ってノーマルワード
線WLが選択状態へ駆動される。したがって、この図2
0(B)に示すタイミング関係では、不良行以外のノー
マル行アクセス時においてスペアワード線およびノーマ
ルワード線が選択されるという「マルチセレクション」
の問題が生じる。
【0039】このマルチセレクションが生じた場合、非
選択状態に保持すべきスペアワード線が選択状態へ駆動
されるため、この半導体メモリが、DRAM(ダイナミ
ック・ランダム・アクセス・メモリ)の場合、スペアメ
モリセルのデータが対応のビット線上に読出され、スペ
アメモリセル情報が破壊されるという問題が生じる。
【0040】また、スペアワード線およびノーマルワー
ド線は、ビット線を共有している。したがって、スペア
メモリセルから読出されるデータとノーマルメモリセル
から読出されたデータとが同じビット線上で衝突し、ノ
ーマルメモリセルのデータを正確に読出すことができな
くなるという問題が生じる。特にDRAMの場合、ビッ
ト線上に読出された微少電圧をセンスアンプで差動増幅
するため、ノーマルメモリセルから読出されたデータが
スペアメモリセルデータにより影響を受け、読出電圧が
小さくなった場合、正確なセンス動作を行なうことがで
きず、誤読出が生じる。
【0041】特に、チップアーキテクチャ上の問題によ
り、不良アドレスがスペア判定回路において1つのヒュ
ーズ素子のみを介して信号SREpを放電する状態とな
る場合、特定のスペアロウイネーブル信号の遅延によ
り、ノーマルロウイネーブル信号NREが活性化される
前に、ワード線ドライブ信号コントロール信号RXTが
活性状態へ駆動されることが考えられる。
【0042】また、製造プロセスにおける各種パラメー
タのばらつきに起因するトランジスタのパラメータの変
動および設計マージンの不足により、ワード線ドライブ
信号コントロール信号RXTの活性化タイミングが前方
向にずれた場合にも、同様の問題が生じる。
【0043】しかしながら、従来のウエハテスト(ウエ
ハレベルでのテスト)においては、不良ロウアドレスを
検出し、その不良ロウアドレスをスペア置換回路にプロ
グラムして、その後、正常に半導体メモリが動作するか
否かを判定して不良ビットが救済されたか否かを判定し
ているだけである。したがって、上述のようなスペアロ
ウおよびノーマルロウのマルチセレクションが生じるよ
うな場合、この不良ロウアドレスをプログラムした後で
なければ判定することができないため、正常に不良ロウ
アドレスがプログラムされたにもかかわらず、その半導
体メモリは、不良品として処理する必要が生じ、製品歩
留まりが低下するという問題があった。
【0044】また、信号RXTの活性化タイミングを調
整できれば、ノーマルロウ選択の動作マージンが拡大さ
れるが、ウエハテストではこのような信号RXTのタイ
ミング測定は行なわれていない。
【0045】それゆえ、この発明の目的は、ノーマルワ
ード線選択に対する動作マージンが拡大された半導体記
憶装置を提供することである。
【0046】この発明の他の目的は、製造プロセスの影
響を受けることなく、常にマルチセレクションが生じる
ことのない半導体記憶装置を提供することである。
【0047】この発明のさらに他の目的は、不良アドレ
ス値にかかわらず、正常に動作する半導体記憶装置を提
供することである。
【0048】この発明のさらに他の目的は、不良ロウア
ドレスのアドレス値にかかわらず、最適なタイミングで
ワード線ドライブ信号コントロール信号を活性化するこ
とのできる半導体記憶装置を提供することである。
【0049】この発明のさらに他の目的は、ワード線ド
ライブ信号コントロール信号の活性化タイミングを最適
化することのできる半導体記憶装置を提供することであ
る。
【0050】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る半導体記
憶装置は、不良メモリセル位置を示す不良アドレスをプ
ログラムするための不良アドレスプログラム回路を備え
る。この不良アドレスプログラム回路は、不良アドレス
をプログラムするための溶断可能なリンク素子と、この
リンク素子と直列に接続されるスイッチング素子とを含
む。
【0051】請求項1に係る半導体記憶装置は、さら
に、特定動作モード時、スイッチング素子を選択的に非
導通状態とするための擬似切断モード信号発生回路を備
える。
【0052】請求項2に係る半導体記憶装置は、請求項
1の記憶装置がさらに、メモリセル選択動作タイミング
信号を発生するための選択動作制御信号発生回路と、不
良アドレスプログラム回路からのノーマルセル使用指示
信号とメモリセル選択動作タイミング信号とに従って、
アドレス指定されたメモリセルを選択するための選択回
路とを備える。
【0053】選択動作制御信号発生回路は、アクセス指
示信号に応答して、主制御信号を発生するための主制御
信号発生回路と、この主制御信号発生回路の出力信号を
受けてメモリセル選択動作制御信号を生成する可変遅延
回路とを備える。
【0054】請求項2に係る半導体記憶装置は、さら
に、特定動作モード時、可変遅延回路の遅延時間を選択
的に設定するためのタイミング制御回路を備える。
【0055】請求項3に係る半導体記憶装置は、請求項
2の可変遅延回路が互いにカスケード接続される複数の
遅延段と、これら複数の遅延段各々に対応して設けら
れ、タイミング制御回路からの出力信号に従って選択的
に導通または非導通状態に設定される複数のスイッチン
グ素子を含む。
【0056】請求項4に係る半導体記憶装置は、請求項
2の可変遅延回路が、さらに、遅延時間を固定的に設定
するための遅延プログラム回路を備える。
【0057】請求項5に係る半導体記憶装置は、請求項
2の半導体記憶装置が行列状に配列される複数のメモリ
セルと、各行に対応して設けられ、各々に対応の行のメ
モリセルが接続される複数のワード線とを含む。
【0058】この請求項5に係る半導体記憶装置は、そ
の不良アドレスプログラム回路が、不良行を指定する不
良行アドレスを記憶し、メモリセル選択動作タイミング
信号は、ワード線を選択状態へ駆動するタイミングを与
えるワード線ドライブ信号コントロール信号である。
【0059】請求項6に係る半導体記憶装置は、請求項
4の可変遅延回路が、互いにカスケード接続される複数
の遅延段を含む。遅延プログラム回路は、これら複数の
遅延段各々に対応して設けられる複数の溶断可能なリン
ク素子を含む。これら複数のリンク素子の溶断/非溶断
により可変遅延回路の遅延時間が固定的に設定される。
【0060】不良アドレスをプログラムするためのヒュ
ーズ素子をスイッチング素子を用いて擬似的に溶断状態
に設定することにより、レーザトリミング工程前に、半
導体記憶装置を動作させて、マルチセレクションが生じ
るか否かを判定することができる。
【0061】また、メモリセル選択動作タイミング信号
を可変遅延回路で構成することにより、メモリセル選択
動作タイミング信号の活性化タイミングを調整して、そ
の活性化タイミングを最適化することができる。
【0062】また、この可変遅延回路の遅延時間をプロ
グラム可能とすることにより、チップごとに、このメモ
リセル選択動作タイミング信号の活性化タイミングを最
適化することができ、製品歩留まりを向上させることが
できる。
【0063】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は、この発
明の実施の形態1に従う半導体メモリの全体の構成を概
略的に示す図である。この図1に示す半導体メモリ1に
おいて、周辺回路4は、従来と同様、制御信号発生回路
4aの制御の下に、アドレス入力ピン(入力ノード)1
5に与えられるロウアドレス信号ビットRA0−RAk
から、ロウプログラム信号XH0−XHnおよび行ブロ
ック選択信号RBSを生成するロウアドレス信号変換回
路13と、制御信号発生回路4aの制御の下に、スペア
ロウプリチャージ信号/SRPを生成するスペアロウプ
リチャージ信号発生回路11と、制御信号発生回路4a
からのアレイ活性化信号ACTに従ってワード線ドライ
ブ信号コントロール信号RXTを生成するRXT信号発
生回路8を含む。
【0064】この発明の実施の形態1に従う半導体メモ
リは、さらに、不良行アドレスをプログラムしかつ擬似
的にヒューズ素子を溶断状態に設定することのできるス
ペアロウ置換回路10Aと、テストモード時スペアロウ
置換回路10Aのヒューズ素子を擬似的に溶断状態に設
定するための信号を発生するスペアロウ置換ヒューズ擬
似切断モード信号発生回路12と、その遅延時間が変更
可能な可変遅延回路で構成され、RXT信号発生回路8
からの信号RXTの活性化タイミングを調整するRXT
タイミング調整回路7と、RXTタイミング調整回路7
のタイミングを調整する調整信号TM1〜TMj,/T
M1〜/TMjを生成するRXTテストモード信号発生
回路9を含む。
【0065】このRXTタイミング調整回路7からの遅
延コントロール信号RXTDが、ワード線ドライブ信号
発生回路6へ与えられる。ワード線ドライブ信号発生回
路6は、従来と同様、この遅延コントロール信号RXT
Dとスペアロウ置換回路10Aからのスペアロウイネー
ブル信号とに従ってワード線ドライブ信号RX0−RX
m,SRX0−SRXpを生成してロウデコーダ5へ与
える。
【0066】ロウデコーダ5は、ワード線ドライブ信号
発生回路6からのワード線ドライブ信号とロウアドレス
信号変換回路13からのプリデコード信号XA0〜XA
lに従ってアドレス指定されたワード線を選択状態へ駆
動する。メモリセルアレイ2は、ノーマルメモリセルが
行列状に配列されるノーマルメモリセルアレイ2nと、
スペアメモリセルが行列状に配列されるスペアメモリセ
ルアレイ2sを含む。
【0067】この図1に示す半導体メモリの構成におい
ては、スペアロウ置換回路10Aの不良行アドレスのプ
ログラムを、そこに含まれるスイッチング素子(トラン
スミッションゲート)を用いてスペアロウ置換ヒューズ
擬似切断モード信号発生回路12の制御の下に擬似的に
実行する。これにより、不良行アドレスプログラム用の
ヒューズ素子を擬似的に溶断状態とする。スペアロウイ
ネーブル信号SRE0−SREpをテストモード時、活
性状態へ駆動して、ノーマルロウイネーブル信号NRE
とRXTタイミング調整回路7からの遅延コントロール
信号RXTDのタイミング関係を測定する。不良行アド
レスのレーザトリミングによるプログラム前に、不良行
アドレスのプログラムにより新たな不良モードが発生す
るか否かを判定することができる。
【0068】また、RXTタイミング調整回路7によ
り、このワード線ドライブ信号の活性化タイミングを調
整することにより、ワード線ドライブ信号コントロール
信号の活性化タイミングを最適化することができる。こ
の最適化の後、たとえばヒューズ素子を用いて活性化タ
イミング(遅延時間)をプログラムすることにより、不
良ロウアドレスのアドレス値がいずれであっても、正確
に動作する半導体メモリを得ることができ、製品歩留ま
りを改善することができる。
【0069】図2は、図1に示すスペアロウ置換回路1
0Aの構成を概略的に示す図である。図2において、こ
のスペアロウ置換回路10Aは、メモリセルアレイの行
ブロック各々に対応して設けられ、(p+1)個のスペ
ア判定回路20−0〜20−pを含む。これらのスペア
判定回路20−0〜20−pから、スペアロウイネーブ
ル信号SRE0〜SREpがそれぞれ出力される。
【0070】スペアロウ判定回路20−0〜20−pの
構成は同じであり、図2においては、スペアロウ判定回
路20−0の構成を代表的に示す。スペアロウ判定回路
20−0は、ノードNDaに並列に接続されるヒューズ
素子H0〜Hnと、これらのヒューズ素子H0〜Hnと
直列にそれぞれ接続され、それぞれ擬似切断モード信号
XT0,/XT0〜XTn,/XTnに応答して選択的
に導通状態に設定されるトランスミッションゲートST
0〜STnと、トランスミッションゲートST0〜ST
nと接地ノードの間にそれぞれ接続され、ゲートにプロ
グラム信号XH0〜XHnをそれぞれ受けるnチャネル
MOSトランジスタNX0〜NXnを含む。
【0071】トランスミッションゲートST0〜STn
を選択的に非導通状態とすることにより、対応のヒュー
ズ素子を溶断状態に設定した状態が擬似的に実現され
る。これにより、ヒューズ素子H0〜Hnのレーザトリ
ミング工程前に、テスタを用いて、スペアロウイネーブ
ル信号SRE0〜SREpの活性化タイミングとワード
線ドライブ信号コントロール信号RXTの活性化タイミ
ングの最適化を行なうことができる。
【0072】図3は、図1に示すスペアロウ置換ヒュー
ズ擬似切断モード信号発生回路12の構成の一例を示す
図である。図3において、擬似切断モード信号発生回路
12は、互いに直列に接続されるシフトレジスタ12−
0〜12−nを含む。シフトレジスタ12−nの出力信
号XTnが、初段シフトレジスタ12−0にフィードバ
ックされる。すなわち、この図3に示すスペアロウ置換
ヒューズ擬似切断モード信号発生回路12は、テストパ
ルス信号TPに従って、シフトレジスタ12−0におい
てリセット信号RSTにより初期設定された信号を順次
シフトし、擬似切断モード信号XTi,/XTiを生成
する。
【0073】図4は、図3に示す初段のシフトレジスタ
12−0の構成の一例を示す図である。図4において、
シフトレジスタ12−0は、テストパルス信号TPに従
って与えられた信号を転送するトランスファゲート12
aと、トランスファゲート12aから与えられた信号を
反転して擬似切断モード信号/XT0を生成するインバ
ータ12bと、インバータ12bの出力信号を反転して
擬似切断モード信号XT0を生成するインバータ12c
と、補のテストパルス信号/TPに従って導通しインバ
ータ12cの出力信号を転送するトランスファゲート1
2fと、インバータ12bの出力信号を反転してインバ
ータ12bの入力へ転送するインバータ12dと、リセ
ット信号RSTに従って導通し、インバータ12bの入
力を接地電圧レベルに放電するリセット用のnチャネル
MOSトランジスタ12eを含む。
【0074】シフトレジスタ12−1〜12−nの各々
は、その入力段にリセット信号ZRSTに応答して導通
し、インバータ12bの入力部を電源電圧Vccレベル
にするpチャネルMOSトランジスタ12fを含む。他
の構成は、シフトレジスタ12−0と同じである。
【0075】したがって、この図3に示すシフトレジス
タ回路においては、初期化時、シフトレジスタ12−0
から出力される擬似切断モード信号XT0がLレベル、
擬似切断モード信号/XT0がHレベルとなり、シフト
レジスタ12−1〜12−pからの擬似切断モード信号
XT1〜XTnがHレベル、擬似切断モード信号/XT
1〜/XTnがすべてLレベルとなる。したがって、ス
ペア判定回路において、トランスミッションゲートST
0のみが導通状態となり、トランスミッションゲートS
T1〜STnがすべて非導通状態となる。テストパルス
信号TPに従って順次トランスミッションゲートを1つ
ずつ導通状態に設定することができ、スペア判定回路2
0−0〜20−p各々において最悪ケースでスペアロウ
イネーブル信号SRE0〜SREpをLレベルへ駆動す
ることができる。これにより、タイミング信号RXTと
ノーマルロウイネーブル信号NREとのタイミングの関
係を設定することができる。
【0076】なお、通常動作モード時においては、スペ
ア判定回路のトランスミッションゲートST0〜STn
はすべて導通状態に設定する必要がある。そこで、図4
に示すように、シフトレジスタ12−0〜12−n各々
において、テストモード完了時、テスト指示信号TES
TがLレベルになると導通し、インバータ12cの入力
を電源電圧Vccレベルにプリチャージするpチャネル
MOSトランジスタ12xを設ける。これにより、通常
動作モード時には、テストモード信号TESTはLレベ
ルであり、MOSトランジスタ12xにより、擬似切断
モード信号/XT0〜/XTnはすべてHレベルとな
り、また擬似切断モード信号XT0〜XTnがすべてL
レベルとなり、トランスミッションゲートST0〜ST
nがすべて導通状態に維持される。
【0077】なお、シフトレジスタ12−0〜12−n
の出力信号に従ってスペア判定回路20−0〜20−p
それぞれにおいて1つのトランスミッションゲートを導
通状態にして、スペアロウイネーブル信号SRE0〜S
REpをLレベルへ駆動して最悪ケースを測定する構成
が用いられてもよい。
【0078】また、1つのシフトレジスタ回路の出力信
号を、スペア判定回路を示す信号でデコードして、各ス
ペア判定回路20−0〜20−pそれぞれが順次テスト
される構成が用いられてもよい。
【0079】なお、テストモード指示信号TESTは、
通常の半導体メモリにおいてよく知られている、外部制
御信号のタイミングおよびアドレスキーの条件を用いて
設定されてもよい。クロック同期型半導体記憶装置の場
合においても、特殊動作モードを指定するため、いわゆ
る「WCBR+アドレスキー」条件が設定されており、
このモードに従ってテストモード擬似切断モードが設定
されてもよい。
【0080】スペア判定回路20−0〜20−pが、1
つずつ順次テストされる場合、テストされるスペア判定
回路のスペアロウイネーブル信号のみがHレベルからL
レベルへ駆動され、残りのスペアロウイネーブル信号は
強制的にLレベルに固定される必要があるが、スペア判
定回路20−0〜20−pが同時にテストされる場合に
は、このスペアロウイネーブル信号SRE0〜SREp
の強制的なLレベルへのセットは必要がない。
【0081】[擬似切断モード信号発生回路の構成2]
図5は、図1に示すスペアロウ置換ヒューズ擬似切断モ
ード信号発生回路12の他の構成を概略的に示す図であ
る。図5に示すスペアロウ置換ヒューズ擬似切断モード
信号発生回路12は、外部から与えられる不良行アドレ
スFX0〜FXnをテストモード指示信号TESTの活
性化に応答して取込み、導通制御信号XT0,/XT0
〜XTn,/XTnを生成するレジスタ回路12rを含
む。このレジスタ回路12rは、スペア判定回路20−
0〜20−pにそれぞれ対応して設けられてもよい。不
良行アドレス信号FX0〜FXnは、テストモード指示
信号TESTの活性化時、特定のピン端子(アドレス信
号等)を介して与えられる。ピン端子の数が足らない場
合、このレジスタ回路12rは、シフトレジスタ構成と
されて、順次不良行アドレス信号FX0〜FXnをラッ
チする構成であってもよい。
【0082】ウエハテスト完了時においては、不良メモ
リセルの存在の有無、救済の可否、および不良行アドレ
スがすべて検出されている。したがって、このウエハテ
スト完了時、不良行アドレス信号FX0〜FXnを、ス
ペア判定回路20−0〜20−pそれぞれに対して設け
られたレジスタ回路12rに設定して、擬似切断モード
信号XT0,/XT0〜XTn,/XTnを選択的に活
性/非活性状態に設定する。これにより、トランスミッ
ションゲートST0〜STnが選択的に導通/非導通状
態となり、等価的にヒューズ素子H0〜Hnがプログラ
ムされた状態が実現される。この状態で、半導体メモリ
をテストすることにより、スペアロウイネーブル信号S
RE0〜SREpによるノーマルロウイネーブル信号N
REの活性化タイミングとワード線ドライブ信号コント
ロール信号RXTのタイミングの関係を測定することが
できる。実際のプログラム状態を実現でき、溶断する必
要のないヒューズ素子の溶断の影響を見る必要がなく、
テスト時間が短縮される。
【0083】なお、このレジスタ回路12rにおいて
も、テストモード指示信号TESTが非活性状態となる
通常動作モード時においては、この擬似切断モード信号
XT0,/XT0〜XTn,/XTnの状態は、トラン
スミッションゲートST0〜STnはすべて導通状態と
なる状態にリセットされる。
【0084】この図5に示す構成の場合、チップごと
に、実際に使用される不良行アドレスに応じてノーマル
ロウイネーブル信号NREとワード線ドライブ信号コン
トロール信号RXTのタイミング関係を調整することが
でき、十分な動作マージンを確保して、最適なワード線
ドライブ信号コントロール信号RXTの活性化タイミン
グを調整することが、以下に説明するように可能とな
る。
【0085】なお、擬似切断モード信号XT0,/XT
0〜XTn,/XTnを利用することにより、不良行救
済時、不良行アドレスにより正確に、不良行が救済され
るか否かの判定をも行なうことができる。
【0086】図6は、図1に示すRXTタイミング調整
回路7の構成の一例を示す図である。図6において、タ
イミング調整回路7は、RXT信号発生回路8からのワ
ード線ドライブ信号コントロール信号RXTを受ける複
数の縦列接続される遅延回路DR1〜DRjと、これら
の遅延回路DR1〜DRjそれぞれと並列に設けられ、
テストモード指示信号TM1,/TM1〜TMj,/T
Mjに従って選択的に導通状態となるトランスミッショ
ンゲートSS1〜SSjと、遅延回路DR1〜DRjそ
れぞれに対応して設けられかつ対応のトランスミッショ
ンゲートSS1〜SSjと直列に接続されるヒューズ素
子HR1〜HRjを含む。
【0087】ここで、RXT信号発生回路8の出力駆動
力は、遅延回路DR1〜DRjの出力駆動力よりも十分
大きいとする。これにより、トランスミッションゲート
SS1〜SSj導通時、遅延回路DR1〜DRjの信号
が導通状態のトランスミッションゲートを介してフィー
ドバックされることなく、トランスミッションゲートS
S1〜SSjは、導通時、対応の遅延回路を短絡し、信
号RXTを、RXT信号発生回路8の出力駆動力に従っ
て伝達する。
【0088】信号RXTのタイミング調整時において
は、タイミング調整テストモード指示信号に従って、信
号TM1−TMj,および/TM1−/TMjを選択的
にHレベル、Lレベルに設定し、トランスミッションゲ
ートSS1〜SSjを選択的に非導通状態に設定する。
これにより、ヒューズ素子HR1〜HRjを含む短絡経
路が、このタイミング調整回路7において選択的に形成
される。遅延回路DR1〜DRjは、それぞれ与えられ
た信号をそれぞれの固有の遅延時間遅延して出力する。
【0089】信号TM1〜TMi(i≦j)をHレベル
に設定し、信号TM(i+1)〜TMjをLレベルに設
定する。信号/TM1〜/TMiをHレベルに設定し、
信号/TM(i+1)〜/TMjをLレベルに設定す
る。この状態においては、トランスミッションゲートS
S1〜SSiが導通状態、トランスミッションゲートS
S(i+1)〜SSjが非導通状態となる。したがっ
て、遅延回路DR1〜DRiが短絡され、信号RXTは
これらの遅延回路DR1〜DRiをバイパスされて、遅
延回路DR(i+1)へ伝達される。したがって、この
場合、信号RXTは、遅延回路DR(i+1)〜DRj
により遅延されて、遅延制御信号RXTDが生成され
る。信号TM1〜TMj,/TM1〜/TMjにより、
トランスミッションゲートSS1〜SSjを順次非導通
状態に設定し、このタイミング調整回路7の遅延時間
を、順次遅延回路DR1〜DRjの1段分ずつ長くす
る。各状態において、この半導体メモリが正常に動作す
るか否かを測定する。信号RXTDのタイミングのみを
測定する場合、単に正常ワード線にメモリセルを書込
み、書込んだメモリセルデータを読出して、その読出デ
ータが書込んだデータと一致しているか否かを判定する
ことにより半導体メモリが正常に動作するか否かが測定
される。または、これに代えて後に説明するように、パ
ッドを介して信号RXTDおよびNREを外部で観測す
る。測定結果に基づき、タイミング調整回路7のタイミ
ング調整を行ない、信号RXTDのタイミングを最適化
する。信号RXTDの活性化タイミングを早くすること
により、ワード線が選択されるタイミングが早くなり、
十分な大きさの読出電圧がビット線上に現われ、センス
マージンが改善される。このタイミング調整回路7のワ
ード線ドライブ信号コントロール信号RXTに対するタ
イミング調整を、先のスペアロウ置換回路10Aにおけ
るスペアロウイネーブル信号SRE0〜SREpの活性
化タイミングと組合わせることにより、不良行アドレス
プログラム時における信号RXTDのタイミングの最適
化を図る。
【0090】通常動作モード時においては、信号TM1
−TMjがLレベル、信号/TM1−/TMjがHレベ
ルに設定され、トランスミッションゲートSS1〜SS
jがすべて導通状態に設定される。タイミング調整テス
トにより、短絡すべき遅延回路を判別するために、短絡
すべき遅延回路に対応して設けられたヒューズ素子HR
1〜HRiを残して残りのヒューズ素子を溶断する。こ
れにより、タイミング調整テスト時において決定された
信号RXTDの最適タイミングを固定的にプログラムす
ることができ、正常に動作する半導体メモリが得られ、
製品歩留まりが改善される。
【0091】図7は、図6に示す信号TM1,/TM1
〜TMj,/TMjを発生する部分の構成を概略的に示
す図である。図7において制御信号発生部は、RXTタ
イミング調整テストモード指示信号TESTRに従って
初期設定され、テストパルス信号TPに従って順次シフ
ト動作を行なって導通制御信号TM1,/TM1〜TM
j,/TMjを生成するシフトレジスタ回路27bを含
む。
【0092】シフトレジスタ回路27bは、図3,4に
示すシフトレジスタ回路と同様の構成を備える。ただ
し、図3に示すシフトレジスタ回路と異なり、最終段か
ら入力段へのフィードバックループは存在しない。テス
トモード指示信号TESTRの活性化に応答して初期設
定され、次いでテストパルス信号TPに従ってシフト動
作を行なう。これにより、順次トランスミッションゲー
トSS1〜SSjが順次1つずつ導通状態または非導通
状態へ駆動される。トランスミッションゲートSS1〜
SSjをすべて導通状態にし、順次トランスミッション
ゲートSSjからトランスミッションゲートSS1に向
かって非導通状態に設定するか、または、トランスミッ
ションゲートSS1〜SSjをすべて非導通状態に設定
した後、トランスミッションゲートSS1からトランス
ミッションゲートSSjに向かって順次トランスミッシ
ョンゲートを導通状態に設定する。トランスミッション
ゲートの導通/非導通シーケンスに従って、シフトレジ
スタ回路27bの信号シフト方向が設定される。たとえ
ば、図4に示す構成と同様の構成を利用した場合、トラ
ンスミッションゲートSS1からトランスミッションゲ
ートSSjに向かって順次トランスミッションゲートを
オフ状態へ駆動することができ、このタイミング調整回
路7の遅延時間を順次長くすることができる。
【0093】[タイミング調整回路の変更例]図8は、
RXTタイミング調整回路7の変更例を概略的に示す図
である。図8において、RXTタイミング調整回路7
は、互いにカスケード接続される遅延回路DR1〜DR
jと、遅延回路DR1〜DRjの出力部にそれぞれ設け
られ、導通制御信号/TM1,TM1〜/TMj,TM
jに応答して選択的に導通状態となるトランスミッショ
ンゲートST1〜STjと、初段の遅延回路DR1の入
力部に設けられ、導通制御信号/TM0,TM0に応答
して選択的に導通して、信号RXTを通過させるトラン
スミッションゲートST0と、トランスミッションゲー
トST0〜STjそれぞれと出力ノードNDbの間に接
続されるヒューズ素子HS0〜HSjを含む。出力ノー
ドNDbから、遅延コントロール信号RXTDが出力さ
れる。
【0094】この図8に示すRXTタイミング調整回路
7の構成においては、トランスミッションゲートST0
〜STjの1つがテスト動作モード時導通状態に設定さ
れる。遅延回路DR1〜DRjのうちの1つの遅延回路
の出力信号がトランスミッションゲートにより選択され
て出力ノードNDbに伝達される。通常動作モード時に
おいては、トランスミッションゲートST0〜STjを
すべて導通状態に設定し、ヒューズ素子HS0〜HSj
において1つを残して、残りのヒューズ素子をすべて溶
断する。これにより、トランスミッションゲートST0
〜STjにより擬似的にヒューズ素子を切断状態として
求められた信号RXTDの最適タイミングをヒューズ素
子HS0〜HSjによりプログラムすることができる。
この図8に示すRXTタイミング調整回路7の構成の場
合、タイミング調整のために溶断すべきヒューズ素子の
数はj個と多くなるものの、RXTタイミング調整回路
の構成要素数を低減することができる。また、信号RX
Tは、遅延回路DR1〜DRjを介して一方方向に伝達
されるだけであり、信号RXTを発生する回路はその出
力駆動力を大きくすることは要求されず、応じて信号R
XTを発生する部分の回路規模を低減することができ
る。
【0095】なお、図8に示すRXTタイミング調整回
路7の制御信号TM0,/TM0〜TMj,/TMjを
発生する部分の構成としては、図3および図4に示すフ
ィードバックループを有するシフトレジスタ回路と同様
の構成を利用することができる。
【0096】このRXTタイミング調整回路7として
は、可変遅延回路であり、その遅延時間がヒューズ素子
によりプログラム可能であれば、任意の構成を利用する
ことができる。ヒューズ素子と直列にトランスミッショ
ンゲートを接続することにより、擬似的にヒューズ素子
を溶断状態に設定することができる。
【0097】図9は、図1に示すワード線ドライブ信号
発生回路6の構成を概略的に示す図である。この図9に
示すワード線ドライブ信号発生回路6の構成において
は、AND回路AGNが、RXTタイミング調整回路7
からのコントロール信号RXTDとNORゲートNG0
からのノーマルロウイネーブル信号NREと、このロウ
デコーダが設けられる行ブロックを特定する行ブロック
選択信号RBSを受ける。他の構成は、先の図15に示
す従来の構成と同じであり、対応する部分には同一参照
番号を付し、その詳細説明を省略する。
【0098】図9に見られるように、ノーマルメモリセ
ルアレイ内のノーマルワード線に対するワード線ドライ
ブ信号RX0〜RXmを生成するAND回路AX0〜A
Xmは、信号RXTD、NREおよびRBSを受けるA
ND回路AGNの出力信号によりイネーブルされる。ス
ペアロウ置換回路10からのスペアロウイネーブル信号
SRE0〜SREpに従って生成されるノーマルロウイ
ネーブル信号NREとコントロール信号RXTDの活性
化タイミングを最適化する。これにより、ノーマルロウ
イネーブル信号NREが活性状態となってからコントロ
ール信号RXTDがHレベルの活性状態へ駆動されるよ
うに構成し、スペアワード線とノーマルワード線が選択
されるのを防止する。
【0099】図10は、コントロール信号RXTDのタ
イミングを最適化するためのテスト動作の一例を示すフ
ロー図である。以下、図10を参照して、この信号RX
TDのタイミング最適化の動作について説明する。
【0100】まず、RXTタイミング調整回路7におい
て、その遅延量Dを最大値に設定する(D=Dmaxに
設定する)(ステップS1)。これは、図6に示すRX
Tタイミング調整回路7において、トランスミッション
ゲートSS1〜SSjをすべて非導通状態に設定する状
態に対応する。
【0101】次いで、スペア置換回路10において、ス
ペア判定回路のそれぞれにおいて1つのトランスミッシ
ョンゲートiをオン状態(導通状態)に設定する(ステ
ップS2)。この状態においては、スペア判定回路にお
いては、1つのトランジスタを用いて、ノーマル行アク
セス時に、その内部ノードNDaが放電される。この状
態において、所定のテストを実行する(ステップS
3)。このテストとしてはたとえば、以下のテストが考
えられる。ウエハテスト完了時においては、不良行アド
レスは既に判定されている。したがって、この不良行ア
ドレスを除く行アドレスを指定して、データ“1”また
は“0”を書込む。次いで、スペアテストモードとし
て、スペアセルに逆のデータを書込む。この後、ノーマ
ル行へアクセスしてデータを読出し、正常に先に書込ん
だデータが読出されたか否かを判定する。スペアワード
線とノーマルワード線のマルチセレクションが生じた場
合、データ読出時、たとえばデータ“1”が正常にセン
スされず、データ“0”として読出される可能性が高
い。このテストを、所定のノーマルワード線に対して実
行する。または、信号RXTDおよびNREをパッドを
介して外部でモニタする。
【0102】次いで、このテスト結果に従って不良が発
生したか否かを判定する(ステップS4)。不良が発生
した場合、マルチセレクションが生じているため、その
遅延時間Dが最大値Dmaxであるか否かの判定が行な
われる(ステップS5)。信号RXTDの遅延時間が最
大状態において不良が発生した場合これより遅く、信号
RXTDを遅くすることはできない。したがって、この
場合には、この半導体メモリは救済不可であると判定さ
れてテストが完了する。
【0103】一方、遅延時間Dが最大値ではない場合に
は、前のテストサイクルにおいては、正常であるため、
前のサイクルにおける遅延時間D+Duを記憶する。こ
こで、遅延時間Duは、RXTタイミング調整回路にお
ける単位遅延時間に等しく、遅延回路DR1〜DRjの
それぞれの有する遅延時間に等しい(ステップS6)。
このステップS6が完了すると、この半導体メモリにつ
いてのテストは完了する。
【0104】ステップS4において不良が発生していな
い場合には、次いでスペア置換回路において次のトラン
スミッションゲートをオン状態とするために、その制御
信号を切換える(i=i+1)(ステップS7)。ステ
ップS7において次に導通状態とすべきトランスミッシ
ョンゲートが、最後のトランスミッションゲートを越え
たトランスミッションゲートを示しているか否かの判定
が行なわれる(ステップS8)。まだすべてのトランス
ミッションゲートがスペア置換回路においてオン状態と
されていない場合、再びステップS3に戻りテストが繰
返し実行される。ステップS8において、最後のトラン
スミッションゲートについてテストが行なわれ、その状
態で不良が発生していない場合には、次のテストに備え
るため、遅延時間Dを1単位遅延時間Duだけ短くする
(ステップS9)。この新たに設定された遅延時間Dが
負であるか否かの判定が行なわれる(ステップS1
0)。この遅延時間Dが負の場合には、RXTタイミン
グ調整回路における遅延時間が0の状態についてまでテ
ストが行なわれたことを示しており、このときの遅延時
間D(D=0)を記憶する(ステップS11)。一方、
まだ遅延時間が最小値(=0)に到達していない場合に
は再びステップS2に戻り、各スペア判定回路のトラン
スミッションゲートを順次オン状態としてテストを繰返
し実行する。これらのテスト動作を繰返し実行すること
により、この半導体メモリにおいて、不良行アドレス救
済時において、不良が発生するか否かの判定が行なわ
れ、その判定が救済可能であるか否かの判定も併せて行
なわれる。
【0105】ステップS6およびステップS11完了後
においては、この記憶した遅延時間Dに従ってRXTタ
イミング遅延回路の遅延時間を次工程のレーザトリミン
グ(LT)においてヒューズブローによりプログラミン
グする。
【0106】これにより、半導体メモリの製造プロセス
のばらつきなどが生じその動作特性が変動されても、信
号RXTDを最適タイミングで活性化することができ、
スペアワード線およびノーマルワード線のマルチセレク
ションを防止することができ、製品歩留まりを改善する
ことができる。
【0107】なお、ステップS1においては信号RXT
Dの遅延Dを最大値Dmaxに設定しているが、最小値
Dminに設定して、テストを行なってもよい。この場
合、遅延時間Dが順次長くされる。
【0108】[テスト動作の変更例]図11は、この発
明に従うテスト動作の変更例を示すフロー図である。以
下、図11を参照して、この変更例のテスト動作につい
て説明する。
【0109】まず、RXTタイミング調整回路7におい
て、この遅延時間Dを最大値Dmaxに設定する(ステ
ップS20)。次いで、ウエハテストにおいて識別した
不良行アドレスを、スペア置換回路に擬似的にトランス
ミッションゲートを用いてプログラムする(ステップS
21)。この状態においては、スペア置換回路におい
て、使用されるスペア行すべてに対する不良行アドレス
がすべてプログラムされる。1つのヒューズプログラム
回路において、複数のヒューズ素子が擬似的に導通状態
に設定される場合がある。1つのヒューズ素子を介して
放電するアドレスを設定してテストする(不良アドレス
のプログラム信号XH0−XHnにより検出可能)。こ
の場合、スペア判定回路20−0〜20−pにおいて順
次1つのヒューズ素子を介して放電するようにアドレス
設定してテストする。各スペア判定回路20−0〜20
−pにおいて、導通状態のトランスミッションゲートに
対し、順次1つのヒューズ素子を介して放電が行なわれ
るようにアドレス設定してテストが行なわれてもよい
(1つのスペア判定回路で複数回の放電テスト)。この
状態でテストを実行する(ステップS22)。実行する
テスト内容は、先の図10に示すフローにおいて説明し
たものと同じでよい。このテスト結果に従って不良が発
生したか否かを判定する(ステップS23)。不良発生
時においては、その遅延時間Dが最大値Dmaxである
か否かの判定が行なわれる(ステップS24)。遅延時
間が最大値であれば、これ以上遅延時間を大きくするこ
とができないため、この半導体メモリは、不良行アドレ
スをプログラムすると不良が発生し、その不良が救済不
可であるため、テスト動作は完了する。一方、遅延時間
Dが最大値Dmaxでない場合には、その前のテストサ
イクルにおける遅延時間(D+Du)を記憶する(ステ
ップS25)。
【0110】ステップS23において不良が発生してい
ない場合には、RXTタイミング調整回路7の遅延時間
Dをタイミング時間Duだけ短くする(ステップS2
6)。この新たに設定された遅延時間Dが負であるか否
かの判定が行なわれる(ステップS27)。新たに設定
された遅延時間Dが負であれば、RXTタイミング調整
回路のすべての遅延時間についてのテストが完了し、最
小遅延時間(D=0)において、不良が発生していない
ため、テストサイクルにおいて設定された遅延時間D
(D=Dmin(:最小遅延値))を記憶する(ステッ
プS27)。
【0111】ステップS27において、まだすべての遅
延時間についてのテストが行なわれていない場合には、
再びステップS22に戻ってテストを実行し、判定動作
および遅延時間の変更を繰返し実行する。
【0112】すべてのテストが完了すると、このプログ
ラムされた不良行アドレスに従って最適なタイミングで
活性化されるRXTタイミング調整回路の遅延時間が検
出される。次工程のレーザトリミング工程(LT工程)
でヒューズブローを行ない、不良行アドレスのプログラ
ムおよびRXTタイミング調整回路の遅延時間のプログ
ラムを実行する。これにより、各チップごとに、その不
良ロウアドレスに応じてワード線ドライブ信号コントロ
ール信号を最適なタイミングで活性化することができ
る。これにより、動作マージンが拡大されまた不良の発
生を防止することができる。
【0113】図10および図11に示すテスト動作は、
各メモリ行ブロックごとに順次実行される。このメモリ
行ブロック単位でのテストの実行時、行ブロックごと
に、信号RXTDの最適タイミングを検出するテスト動
作が行なわれてもよく、また同じ遅延時間Dですべての
メモリ行ブロックをテストした後、すべてのメモリ行ブ
ロックにおいて不良が発生しない場合、この遅延時間を
短くして再びすべてのメモリ行ブロックについて順次テ
ストが実行される構成が用いられてもよい。
【0114】また、図11のステップS24において、
“YES”と判定されたとき、別の救済アドレスをプロ
グラムすることによりスペア判定回路の救済アドレスを
変更することにより、救済可能となる場合もあり、この
追加ステップ(別の救済アドレス設定)が付加されても
よい。
【0115】たとえば、ワード線駆動信号RX0に対す
るワード線が不良であり、スペアワード線駆動信号SR
X0に対するスペアワード線SWL0で置換した場合、
あるアドレスでスペアロウイネーブル信号SRE0がL
レベルに放電されるのが遅く、ノーマルロウイネーブル
信号NREがHレベルに立上がるタイミングが遅く、コ
ントロール信号RXTDとのタイミングが一致しなくな
る場合が生じることがある。ワード線駆動信号RX0に
対するワード線の置換先をスペアワード線駆動信号SR
X1に対するスペアワード線に変更する。スペア判定回
路の動作条件(トランジスタパラメータ)により、スペ
アロウイネーブル信号SRE1の立下がりタイミングを
調整でき、応じてノーマルロウイネーブル信号NREと
コントロール信号RXTDとのタイミング調整を実現す
ることができる場合もある。実際のヒューズブロー工程
前に救済用スペアロウの割当てを変更できる。また、コ
ントロール信号RXTDの活性化タイミングを最も早い
タイミングに設定することもでき、救済不可の不良を低
減することができかつ最適動作タイミングの設定もでき
る。
【0116】図12は、この発明の実施の形態1の変更
例の構成を概略的に示す図である。図12に示す構成に
おいては、テストモード指示信号TESTに従って導通
し、コントロール信号RXTDおよびノーマルロウイネ
ーブル信号NREをそれぞれパッドPDaおよびPDb
に伝達するトランスミッションゲートSXaおよびSX
bが設けられる。パッドPDaおよびPDbは、単に対
応の行ブロック近傍の空き領域に設けられる。ピン端子
に接続はされない。ウエハレベルでのテスト時において
は、プローブが接触する領域が準備されていれば、その
内部信号を外部でモニタすることができる。したがっ
て、テストモード時、このコントロール信号RXTDお
よびノーマルロウイネーブル信号NREをパッドPDa
およびPDbに伝達し、そのタイミング関係を外部でモ
ニタすることにより、正確にタイミングのミスマッチの
識別および最適化を実現することができる。
【0117】また、テスト動作時に発生する不良が、別
の機能不良に起因する不良であるのか不明な場合が考え
られる。前述のように信号RXTDおよびNREを直接
モニタすることにより、正確にこれらの信号のタイミン
グ関係を判定できる。
【0118】なお、コントロール信号RXTDは、行ブ
ロックに対し共通に与えられている(ワード線ドライブ
信号発生回路へは、行ブロック選択信号RBSが与えら
れている)。したがって、コントロール信号RXTDを
1つのパッドPDaから読出し、行ブロックそれぞれに
対して設けられたスペア判定回路からのノーマルロウイ
ネーブル信号NREを各行ブロックから並列に読出すこ
とにより、一度に、複数の行ブロックについてこの信号
RXTDおよびNREのタイミング関係を判定すること
ができる(ノーマルロウイネーブル信号NREは、行ブ
ロック選択信号RBSとは独立に生成される。また不良
行アドレスも行ブロック選択信号RBSとは独立であ
る)。したがって、この図12に示すように、ノーマル
ロウイネーブル信号NREに対するパッドPDbを各行
ブロックそれぞれに対して設けておくことにより、複数
の行ブロックに対して同時にタイミング検出を行なうこ
とができ、テスト時間が大幅に短縮される。
【0119】なお、パッドPDaは全部ブロック共通で
あってもよく、所定数の行ブロックに1つ設けられても
よい。
【0120】[他の適用例]上述の説明において、スペ
ア行の救済は、行ブロック単位で行なわれている。すな
わち、1つの行ブロックにおいてノーマル行とスペア行
とが設けられている。しかしながら、たとえば「フレキ
シブルリダンダンシー」と呼ばれるように、1つのスペ
ア行を複数の行ブロックが使用することができる構成に
対しても、スペア判定結果に従ってノーマルロウデコー
ダのデコード動作を制御する構成が利用される限り、本
発明は適用可能である。
【0121】また、不良コラム判定結果とコラムデコー
ダイネーブル信号とに従ってノーマル列を選択するため
のノーマルコラムデコーダおよびスペア列を選択するた
めのスペアコラムデコーダの一方を活性化する構成の場
合、このコラムデコーダイネーブル信号のタイミング
を、スペアコラム判定結果に対して最適化する構成に
も、本発明は適用可能である。
【0122】また、本発明は、ワード線ドライブコント
ロール信号RXTに従ってワード線を選択状態へ駆動す
るタイミングが決定される構成であれば、ロウデコーダ
およびスペアコラムデコーダの具体的構成にかかわら
ず、適用可能である。
【0123】また、スペア判定回路の構成としては、ア
ドレス変換せずに、不良アドレスをプログラムする構成
であってもよい。
【0124】
【発明の効果】以上のように、この発明に従えば、不良
アドレスを、トランスミッションゲートを用いて擬似的
にプログラム可能としているため、任意の不良アドレス
プログラム時において内部回路が正常に動作するか否か
をテストすることができる。
【0125】また、メモリセル選択動作タイミングの遅
延時間を変更可能とし、その遅延時間を、そのトランス
ミッションゲートで擬似的に設定することが可能なよう
にしているため、タイミングマージンなどを容易に検出
することができる。
【0126】また、これらの特徴を組合わせることによ
り、製造プロセスパラメータのばらつきに起因するトラ
ンジスタ性能のずれおよび設計マージン不足などが生じ
ても、最適なタイミングでメモリセル選択動作指示信号
の活性化タイミングを最適化することができ、設計変更
およびマスク改定を行なうことなく回路パラメータを各
チップの特徴に合わせて修正することができ、製造歩留
まりを向上させることができる。
【0127】すなわち、請求項1に係る発明に従えば、
不良アドレスのプログラムを行なうための溶断可能なリ
ンク素子と直列にスイッチング素子を設け、このスイッ
チング素子を選択的に非導通状態とするように構成して
いるため、容易に、不良アドレスをプログラムした状態
での内部回路動作をエミュレートすることができ、内部
不良を検出することができる。
【0128】請求項2に係る発明に従えば、アドレス指
定されたメモリセルへ選択する選択回路へ与えられるメ
モリセル選択動作タイミング信号を可変遅延回路を介し
て発生させ、特定動作モード時この可変遅延回路の遅延
時間を選択的に設定するように構成しているため、この
特定動作モード時に、タイミング信号の活性化タイミン
グの最適タイミングを検出することができる。
【0129】請求項3に係る発明に従えば、請求項2の
可変遅延回路を、カスケード接続される複数の遅延段そ
れぞれに対応してタイミング制御回路からの出力信号に
従って導通/非導通が設定される複数のスイッチング素
子で構成しているため、簡易な回路構成で容易に可変遅
延回路の遅延時間を設定することができる。
【0130】請求項4に係る発明に従えば、請求項2の
可変遅延回路にさらに、この遅延時間を固定的にプログ
ラムするための遅延プログラム回路を設けているため、
特定動作モード時に検出された最適動作タイミングでこ
の半導体記憶装置を通常動作モード時動作させることが
可能となり、各チップごとに、最適なタイミングでタイ
ミング信号を活性化させることができる。
【0131】請求項5に係る発明に従えば、不良アドレ
スが不良行アドレスであり、メモリセル選択動作タイミ
ング信号は、ワード線ドライブ信号コントロール信号で
あり、自由に、スペア判定時にノーマルロウイネーブル
信号とワード線ドライブ信号コントロール信号の活性化
のタイミングを最適化することができ、ノーマル行とス
ペア行が選択されるマルチセレクションを防止すること
ができる。
【0132】請求項6に係る発明に従えば、請求項4の
可変遅延回路を複数のカスケード接続される遅延段で構
成し、この遅延段それぞれに対応して複数の溶断可能な
リンク素子を設けてこのリンク素子の溶断/非溶断によ
り可変遅延回路の遅延時間を設定しているため、不良ビ
ット救済時のレーザトリミング工程時に同様に、この可
変遅延回路の可変時間を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に従う半導体記憶装置の要部の構成
を概略的に示す図である。
【図2】 図1に示すスペアロウ置換回路の構成を概略
的に示す図である。
【図3】 図2に示すスペアロウ置換回路に対する制御
信号発生部の構成の一例を示す図である。
【図4】 図3に示すシフトレジスタの構成の一例を示
す図である。
【図5】 図2のスペアロウ置換回路に対する制御信号
発生部の変更例の構成を概略的に示す図である。
【図6】 図1に示すRXTタイミング調整回路の構成
の一例を示す図である。
【図7】 図6に示す制御信号を発生する部分の構成の
一例を示す図である。
【図8】 図1に示すRXTタイミング調整回路の変更
例の構成を概略的に示す図である。
【図9】 図1に示すワード線ドライブ信号発生回路の
構成の一例を示す図である。
【図10】 この発明に従う半導体記憶装置のテスト動
作を示すフロー図である。
【図11】 この発明に従うテスト動作の変更例の動作
を示すフロー図である。
【図12】 この発明に従う半導体記憶装置のテスト動
作の他の変更例を示す図である。
【図13】 従来の半導体記憶装置の要部の構成を概略
的に示す図である。
【図14】 図13に示すスペアロウ置換回路の構成の
一例を示す図である。
【図15】 図13に示すワード線ドライブ信号発生回
路の構成の一例を示す図である。
【図16】 図13に示すロウデコーダの構成の一例を
示す図である。
【図17】 図13に示す半導体記憶装置の動作を示す
信号波形図である。
【図18】 (A)および(B)は、図13に示すスペ
アロウ置換回路のプログラム状態を示す図である。
【図19】 図18(A)および(B)に示すスペアロ
ウ置換回路における出力信号の変化を概略的に示す図で
ある。
【図20】 (A)は、従来の半導体記憶装置における
正常ロウアクセス時の動作波形を示し、(B)は、スペ
ア行およびノーマル行が選択される場合の動作波形を示
す図である。
【符号の説明】
1 半導体メモリ、2 メモリセルアレイ、2n ノー
マルメモリセルアレイ、2s スペアメモリセルアレ
イ、4 周辺回路、4a 制御信号発生回路、5ロウデ
コーダ、6 ワード線ドライブ信号発生回路、7 RX
Tタイミング調整回路、8 RXT信号発生回路、9
RXTテストモード信号発生回路、10A スペアロウ
置換回路、11 スペアロウプリチャージ信号発生回
路、12スペアロウ置換ヒューズ擬似切断モード信号発
生回路、13 ロウアドレス信号変換回路、ST0〜S
Tn トランスミッションゲート、H0〜Hn ヒュー
ズ素子、SS1〜SSj トランスミッションゲート、
HR1〜HRj ヒューズ素子。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不良メモリセル位置を示す不良アドレス
    をプログラムするための不良アドレスプログラム回路を
    備え、前記不良アドレスプログラム回路は、前記不良ア
    ドレスをプログラムするための溶断可能なリンク素子
    と、前記リンク素子と直列に接続されるスイッチング素
    子とを含み、さらに特定動作モード時、前記スイッチン
    グ素子を選択的に非導通状態とするための擬似切断モー
    ド信号発生回路を備える、半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 メモリセル選択動作タイミング信号を発
    生するための選択動作制御信号発生回路と、 前記不良アドレスプログラム回路からの正常メモリセル
    使用指示信号と前記メモリセル選択動作タイミング信号
    とに従って、アドレス指定されたメモリセルを選択する
    ための選択回路とをさらに備え、 前記選択動作制御信号発生回路は、 アクセス指示信号に応答して、主制御信号を発生するた
    めの主制御信号発生回路と、 前記主制御信号発生回路からの主制御信号を受けて前記
    メモリセル選択動作制御信号を生成するための可変遅延
    回路と、 前記特定動作モード時、前記可変遅延回路の遅延時間を
    選択的に設定するためのタイミング制御回路とをさらに
    備える、請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記可変遅延回路は、 互いにカスケード接続される複数の遅延段と、 前記複数の遅延段各々に対応して設けられ、前記タイミ
    ング制御回路からの出力信号に従って導通/非導通状態
    に設定される複数のスイッチング素子を含む、請求項2
    記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記可変遅延回路は、さらに、遅延時間
    を固定的に設定するための遅延プログラム回路を備え
    る、請求項2記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 行列状に配列される複数のメモリセル
    と、各行に対応して設けられ、各々に対応の行のメモリ
    セルが接続される複数のワード線とをさらに含み、 前記不良アドレスプログラム回路は、前記複数のメモリ
    セルの不良行を指定する不良行アドレスを記憶し、 前記メモリセル選択動作タイミング信号は、ワード線を
    選択状態へ駆動するタイミングを与えるワード線ドライ
    ブ信号コントロール信号である、請求項2記載の半導体
    記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記可変遅延回路は、互いにカスケード
    接続される複数の遅延段を含み、 前記遅延プログラム回路は、前記複数の遅延段各々に対
    応して設けられる複数の溶断可能なリンク素子を含み、
    前記リンク素子の溶断/非溶断により前記可変遅延回路
    の遅延時間が設定される、請求項4記載の半導体記憶装
    置。
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