JP2001022983A - 料金収受システム - Google Patents

料金収受システム

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JP2001022983A
JP2001022983A JP19935599A JP19935599A JP2001022983A JP 2001022983 A JP2001022983 A JP 2001022983A JP 19935599 A JP19935599 A JP 19935599A JP 19935599 A JP19935599 A JP 19935599A JP 2001022983 A JP2001022983 A JP 2001022983A
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vehicles
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toll
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JP19935599A
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English (en)
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Kazuyuki Nakabayashi
一之 中林
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動料金収受を行うETC車と非ETC車と
が混在する中で無線通信エリアから料金収受位置までの
区間の車両の状況を収受員によく判るようにする。 【解決手段】この均一有料道路ETC混在システムは、
車載器との無線通信あるいはエリアを通過する車両の外
観から、第1の位置から第2の位置に移動する車両の車
種を判別する車線上設置機器と、この車線上設置機器か
ら得られた車種情報、車両情報に基づいて第1の位置か
ら第2の位置までの区間に移動しつつ在留する車両台数
を求める車両挙動管理制御部24と、求められた台数分
の車両の通過マークをそれぞれが非ETC車かETC車
かを識別可能に、かつ時間とともに表示位置を変位させ
つつ表示する表示器26とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば有料道路な
どに導入される料金収受システムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、例えば高速道路などの有料道路に
は料金収受システムが導入されている。 従来の料金収
受システムは、有料道路を通行した車両が料金所に来た
ときに、そこに設置された料金収受ブースの位置で一旦
停止し、ドライバーが入口で受け取った通行券を料金収
受ブース内の収受員に渡すことで、収受員が、その通行
券に記録された情報を基に金額を提示し、その金額分の
通行料金をドライバーから収受するようにしている。
【0003】ところで、近年では、ETCと呼ばれる自
動料金収受システムの導入により上記料金収受処理を自
動化することが試みられており、既存の料金収受システ
ムとの混在導入が検討されている。
【0004】この場合、料金所ブース内で勤務する収受
員は、ETC対応車両については料金収受の作業が不要
であり、通行券による支払いを行う車両についてのみ料
金収受の作業を行うことになる。
【0005】したがって、収受員は、自分の管轄する車
線にETC対応車両が入って来た場合は、料金所ブース
の位置で料金収受作業を行わないようETC対応車両の
通過を知る必要がある。
【0006】そこで、従来から料金所ブース内に備えら
れている料金収受処理機の表示部に、車両の通過を表示
することが考えられている。
【0007】この場合、ETC対応車両が料金所ブース
の位置を通過する際に、表示部の画面片隅に、ETC車
両の通過であること示すマーク、例えばETCなどが表
示される。
【0008】このマークの点灯タイミングは、車線に入
ってきたETC対応車両が料金所ブースの10メートル
程度手前の無線通信エリアに入りシステム側が車種判別
したときであり、マーク消灯のタイミングは、同車両が
無線通信エリアを出たときである。
【0009】また、このマーク表示については、通常、
料金収受処理内容を表示している表示部の画面片隅を利
用している程度であるため、車両一台分の情報しか表示
されず、後続車両が進入した場合は、後続車両に対する
表示となる。
【0010】車両が無線通信エリアを出てから料金所ブ
ースの収受員の勤務位置までの区間は約6メートル程あ
る。この区間にはセンサはなく車両を細かく検知するこ
とは不可能である。
【0011】一方、車両のタイプは、特大車、大型車、
普通車、中型車、小型車(軽自動車、2輪車など)とい
ったように、さまざまなタイプがある。
【0012】したがって、例えば軽自動車や2輪車など
の車長が比較的短い車両が上記車線に連続して進入した
場合、上記約6メートルの区間に3台近くが縦列して存
在することも考えられる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このような状況の中
で、無線通信エリアを車両が出た時点でETC対応車両
を示す通過マークを表示部から消してしまうと、渋滞等
での料金収受作業が多忙なときは、上記区間にどういっ
た車両が滞留中であり、いざ収受員勤務位置に進行して
きた車両がETC対応車両かどうかを収受員が判断する
ことが困難になるという問題があった。
【0014】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、車両の進入を検知した位置から料金収
受位置までの区間の車両の状況を収受員がよく判る料金
収受システムを提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明の料金収受システムは、有
料道路の料金収受用の車線の所定の位置に設置され、車
両の進入を検知する検知手段と、前記車両の車種情報を
取得する車両情報取得手段と、前記車両情報取得手段に
より取得された車種情報に基づいて、前記所定の位置後
段を走行する前記検知手段により検知された車両の挙動
状態を表示する表示手段とを具備したことを特徴として
いる。
【0016】請求項2記載の発明の料金収受システム
は、 有料道路の料金収受用の車線の第1の位置に設置
され、車両の進入を検知する検知手段と、前記車両の車
種情報を取得する車両情報取得手段と、前記車線におけ
る車両の進行方向について第1の位置から所定距離後段
の第2の位置に設置され、前記車両情報取得手段により
取得された車種情報に基づいて、前記車線の第1の位置
から第2の位置までの区間に在留する車両の挙動状態を
表示する表示手段とを具備したことを特徴としている。
【0017】請求項3記載の発明の料金収受システム
は、有料道路の料金収受用の車線の所定の位置に設置さ
れ、車両に搭載された車載器と無線通信することで車種
情報を取得する無線通信手段と、前記無線通信手段によ
り得られた車種情報に基づいて、前記車線の所定の位置
後段を通行する車両の挙動状態を表示する表示手段とを
具備したことを特徴としている。
【0018】請求項4記載の発明の料金収受システム
は、有料道路の料金収受用の車線の所定の位置に設置さ
れ、車両に搭載された車載器と無線通信することで車種
情報を取得する無線通信手段と、前記車線における車両
の進行方向について第1の位置から所定距離後段の第2
の位置に設置され、前記車両情報取得手段により取得さ
れた車種情報に基づいて、前記車線の第1の位置から第
2の位置までの区間に在留する車両の挙動状態を表示す
る表示手段とを具備したことを特徴としている。請求項
5の発明の料金収受システムは、車両に搭載される有料
道路の通行料金の決済処理を無線通信で行う車載器と無
線通信を行うためのエリアを料金収受用の車線の第1の
位置に設定するとともに、前記エリアから車両進行方向
について所定距離後段の前記車線の第2の位置に前記エ
リアを通過した車両のうち無線通信によらず通行料金の
支払いを行う車両から料金収受を行う料金収受機を設置
した料金収受システムにおいて、前記車載器との無線通
信あるいは前記エリアを通過する車両の外観から、前記
第1の位置から第2の位置に移動する車両の車種を判別
する車種判別手段と、前記料金収受機に設けられ、前記
車種判別手段により判別された車種に基づいて、前記第
1の位置から第2の位置までの区間に滞留する車両台数
を求める車両台数演算手段と、前記車両台数演算手段に
より求められた滞留台数分の車両の象徴を、それぞれが
前記無線通信を行った車両か前記無線通信を行っていな
い車両かを識別可能に、かつ滞留台数により表示位置を
変位させて表示する表示手段とを具備したことを特徴と
している。
【0019】請求項6記載の発明の料金収受システム
は、請求項5記載の料金収受システムにおいて、前記車
両台数演算手段は、予め前記第1の位置から第2の位置
までの区間の距離と前記有料道路を走行可能な車両の車
長情報と前記車種判別手段により車種判別された車両が
前記第2の位置に達して料金収受処理を終えるまでの平
均的な処理時間の情報を記憶した記憶手段と、前記車種
判別手段により判別された車両の車種と前記記憶手段に
記憶されている処理時間と車長情報とから車両の総車長
を算出する総車長算出手段と、前記総車長算出手段によ
り算出された総車長と前記記憶手段に記憶されている距
離とを比較して滞留中の車両台数を求める滞留台数算出
手段とを具備したことを特徴としている。
【0020】請求項7記載の発明の料金収受システム
は、請求項6記載の料金収受システムにおいて、前記滞
留台数算出手段は、車両の総車長とを比較する手段と、
この比較結果、距離≧総車長の関係にある場合は、前記
処理時間内であるすべての車両の台数を滞留台数と判定
し、距離<総車長の関係にある場合は、前記処理時間内
である古い車両の情報を消去して残った車両の台数を滞
留台数と判定する手段とを具備したことを特徴としてい
る。
【0021】請求項1記載の発明では、車線の所定の位
置で検知手段により車両が検知されて車両情報取得手段
により車種情報が取得されると、取得した車種情報に基
づいて、車線の所定の位置後段を走行する検知車両の挙
動状態を表示するので、車両の進入を検知した所定の位
置後段の車両の状況を収受員がよく判るようになる。請
求項2記載の発明では、車両情報取得手段により取得さ
れた車種情報に基づいて、車線の所定の位置から所定距
離後段の第2の位置までの区間に在留する車両の挙動状
態を表示するので、車両の進入を検知した所定の位置か
ら料金収受機がある第2の位置までの区間の車両の状況
を収受員がよく判るようになる。
【0022】請求項3記載の発明では、無線通信手段に
より得られた車種情報に基づいて、車線の第1の位置を
越えて通行する車両の挙動状態を表示するので、自動収
受システム対応の車両の進入を検知した所定の位置後段
の車両の状況を収受員がよく判るようになる。
【0023】請求項4記載の発明では、無線通信手段に
より得られた車種情報に基づいて、車線の第1の位置か
ら第2の位置までの区間に在留する車両の挙動状態を表
示するので、車両の進入を検知した第1の位置から料金
収受機がある第2の位置までの区間の車両の状況を収受
員がよく判るようになる。
【0024】請求項5記載の発明では、車載器との無線
通信あるいはエリアを通過する車両の外観から、車両の
進入を検知した第1の位置から料金収受機がある第2の
位置までの区間で進入した車両の車種を判別し、判別し
た車種に基づいて、その区間に移動しつつ滞留する車両
台数を求め、この求めた滞留台数分の車両の象徴を、そ
れぞれが無線通信を行った車両か無線通信を行わなかっ
た車両かを識別可能に、かつ滞留台数により表示位置を
変位させて表示するので、車両の進入を検知した第1の
位置から料金収受機がある第2の位置までの区間の車両
の状況を収受員がよく判るようになる。
【0025】請求項6記載の発明では、車種判別手段に
より判別された車両の車種と記憶手段に記憶されている
処理時間と車長情報とから車両の総車長を算出し、この
算出した総車長と記憶手段に記憶されている距離とを比
較して滞留中の車両台数を求めるので、第1の位置から
第2の位置までの区間にセンサを設置しなくても滞留中
の車両台数をほぼ正確に求めることができる。
【0026】請求項7記載の発明では、距離≧総車長の
関係にある場合は、処理時間内であるすべての車両の台
数を滞留台数と判定し、距離<総車長の関係にある場合
は、処理時間内である古い車両の情報を消去して残った
車両の台数を滞留台数と判定するので、車長の長い車両
や短い車両が滞留している場合も滞留中の車両台数をほ
ぼ正確に求めることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1は本発明の料金収受シ
ステムの一つの実施の形態である均一有料道路ETC混
在システムの機器構成を示す図、図2はこの均一有料道
路ETC混在システムのブース内表示器のブロック図、
図3は料金所車線上に設置された各機器の位置関係を示
す図である。
【0028】図1に示すように、この均一有料道路ET
C混在システムは、料金所の各車線に設置された車線上
設置機器と、各車線の路側位置に設置された料金収受用
のブース内に設置されたブース内設置機器とを通信回線
を介して接続して構成されている。ブース内には収受員
が常駐し、通行券による料金収受処理を行う。
【0029】車線上設置機器は、料金所車線に設置され
た各機器を制御し各機器から得られる情報を基に料金所
車線を通過する車両の車種を判別し車両に応じた料金収
受処理を行う車線制御装置1、料金所車線を車両が通行
する際、ETC車両に搭載されている車載器とマイクロ
波帯の電波を利用して料金収受に必要なデータの送受信
を行う路側無線装置2、料金所車線を通過する車両を検
知するとともに、車軸、車高等の計測を行う車両検知装
置3(後述する第一車両検知装置32及び第一車両検知
装置33)、料金所車線を通過する車両に対し、誘導す
るための情報を提供する路側表示器4、料金所車線を通
過する車両をカメラにて撮影し、その撮影した画像を処
理することでナンバープレート情報を得る画像処理装置
5、各機器により得られた料金所車線を通過する車両の
情報やドライバーの映像情報及びナンバープレート情報
を記録/保存するデータ処理装置6、料金所車線の状況
を撮影する監視カメラ7、料金所車線の運用状態(ET
C専用/混在及び通行可/不可)を表示し、進入する車
両に対し、誘導するための情報を提供する料金所案内標
識8などを有している。車載器にはユーザ固有の情報と
これ以外に車両情報(ナンバー、車幅、車長、車重など
のデータ、つまり車検証に記載されている情報とほぼ同
じ情報)が登録されている。車線制御装置1はホストコ
ンピュータなどの上位局装置と通信し料金収受処理に必
要なさまざまな情報を取得する。
【0030】ブース内設置機器は、ETC車両または非
ETC車両の情報及び路側機器の状態を収受員に提供す
るブース内表示器11、料金所車線にてICカードから
直接データの読み書きを行うICカードリーダ装置1
2、料金所車線の運用切替、料金所案内標識の表示切
替、ETC車両の通信異常及び路側機器の詳細な状態監
視を行う車線監視制御盤13などからなる。
【0031】上記各構成のうち、本発明と密接な関係を
持つ機器は、車線制御装置1、路側無線装置2、車両検
知装置3、ブース内表示器11である。
【0032】図2に示すように、ブース内表示器11
は、表示機能制御を司るCPU21、第二車両検知装置
から収受員勤務位置までに滞留している車両のデータを
キューイングするメモリ22、サービスタイムを管理す
るタイマ管理部23、第二車両検知装置33から収受員
が勤務するブース位置までに移動しつつ滞留する車両の
台数管理を行い、滞留中の車両についての挙動表示を制
御し、メモリ22のキュー等を制御する車両挙動管理制
御部24、第二車両検知装置33の進入/発進等、車線
制御装置1との間で情報の交換する車線制御装置I/F
部25、第二車両検知装置33からブース位置までに滞
留している車両を象徴化して車両の挙動を表示する表示
部26、非ETC車両がこのブース位置を通行する際に
収受員が必要な操作を行う操作部27、ブース内表示器
11の各部に対して電源を供給する電源部28などから
構成されている。
【0033】タイマ管理部23には車両一台に対する平
均的な料金収受時間を割り当てたサービスタイムという
情報が登録されている。この例の場合、例えば2〜5秒
の間で設定される。車両挙動管理制御部24には、一般
的な車長のデータが固定値でテーブルデータとして登録
されている。例えば車種1は5メートル、車種2は9メ
ートル、車種3は11メートル、車種4は7メートル、
車種5は3メートルというデータが登録されている。車
両挙動管理制御部24は車線上設置機器から順次得られ
るデータと自身に登録されているデータとを使用して表
示部26の画面に表示する車両状況の形態を変更する。
【0034】図3に示すように、料金所車線には、車両
31がこの車線に進入したことを検知する第一車両検知
装置32と、第一車両検知装置32より4メートル先
(車両進行方向を矢印Yとした場合の前方4メートル
先)に配置された第二車両検知装置33と、第一車両検
知装置32により車両31が検知された場合、無線通信
を行うべく電波を発信するアンテナ34と、第二車両検
知装置33からさらに約6メートル先に配置されたブー
ス35とが設置されている。なお、第一車両検知装置3
2と第二車両検知装置33との間の区間(4メートルの
範囲)を無線通信エリアという。
【0035】なお、無線通信の結果、車両31がETC
車両である場合には、殆どの場合、第二車両検知装置3
3に車両31が検知される前に、料金収受に必要とする
データの送受信が完了する。また、車両31が非ETC
車両である場合は、当然のことながら送受信は行われな
い。さらに、車両31がETC/非ETC車両に関わら
ず、第二車両検知装置33により検知された時点で、約
6メートル先に設置されているブース35内のブース内
表示器11へその旨のマークが表示され、車両通過を収
受員36に報知する。
【0036】このように第二車両検知装置33の設置位
置からブース35の収受員勤務位置までは約6メートル
もあり、オートバイや軽自動車等の車長の比較的短い車
両ならば複数台が滞留できる位置関係となっている。
【0037】次に、図4〜図6を参照してこの均一有料
道路ETC混在システムの動作を説明する。図4はこの
均一有料道路ETC混在システムのブース内表示器にお
ける表示動作を示すフローチャート、図5,図6は料金
所車線内における車両の挙動とこのときにブース内表示
器11に表示される画面の変移を示す図である。
【0038】任意の車両が第一車両検知装置32の位置
に進入した時点で第一車両検知装置32により車両が検
知され、第一車両検知装置32から車線制御装置1に検
知信号が出され、車線制御装置1により路側無線装置2
に無線通信開始の指示が行われる。これにより、路側無
線装置2は通信動作を行いアンテナ34から電波が発信
される。この通信により、第一車両検知装置32により
検知された車両がETC車両であれば、無線通信結果と
して、車種情報、車両情報(車幅や車長のデータ)が得
られ、これらの情報はブース内設置機器に送られる。
【0039】そして、その車両が第二車両検知装置33
の位置に達した時点で第二車両検知装置33により車両
が検知され(図4のS104のY)、その検知情報はブ
ース内設置機器に送られる。
【0040】ブース内設置機器では、車両挙動管理制御
部24が無線通信結果より得られた車種情報を基に、表
示部26の画面の進入位置の部位に車種を表示し(S1
05)、無線通信結果より得られた車両情報をキューへ
登録する(S106)。
【0041】その後、車両が第二車両検知装置33の位
置を通過した時点で第二車両検知装置33により検知さ
れなくなり(S107)、車両が通過したことを収受員
に認識させるべく、車両挙動管理制御部24は表示部2
6の画面上の進入位置の車種を消灯し進入位置を越えた
位置に車種を表示するなど、表示形態を変更して車両の
発進を表示する(S108)。
【0042】また、車両挙動管理制御部24は表示時間
を監視するためタイマ管理部23に指示し管理用タイマ
をセットする(S109)。
【0043】このとき、車両挙動管理制御部24はメモ
リ22のキューの登録状況をチェックし、二つ以上の車
両情報が登録されている場合(S110)、直前の車両
の車長(直前車長)を2で除算した長さと当該車長とを
加算し、その算出結果と6メートルとを比較する(S1
11)。
【0044】この比較結果、算出結果が6メートルより
も小さい場合は(S111のN)、車両挙動管理制御部
24は直前車両の表示を任意に取り決めた方向、この場
合、右方向(前方)へ変位させ(S112)、その後
は、直前車長と当該車長とを加算した長さを当該車長と
見なし、また、それ以前の走行車両を直前車長と見なし
て(S113)、これをキューに登録されている全ての
車両情報に対して行うか(S110)、あるいは6メー
トルより大きくなるまで繰り返す(S111)。
【0045】一方、上記比較結果、算出結果が6メート
ルよりも大きい場合は(S111のY)、車両挙動管理
制御部24は直前車両を含めてそれ以前の走行車両にお
ける表示を消去し(S114)、対象となる車両情報を
キューより削除すると共に(S115)、表示時間を管
理しているタイマ管理部23の管理用タイマの値をクリ
アする(S116)。
【0046】また、当該車両の表示については、S10
9において、タイマ管理部23でセットしたの管理用タ
イマがタイムアップした時点で(S101)、表示を消
し(S102)、対象となる車両情報をキューより削除
する(S103)。
【0047】以下、上記動作中の具体的な表示形態の移
り変わりについて説明する。料金所車線に車両が存在し
ない状態では、図5(a)に示すように、ブース内表示
器11の画面には、進入位置と停止位置とが表示されて
いるのみである。
【0048】ここで、この料金所車線に、任意の車両、
例えば普通車(車種1)のETC車両などが進入する
と、無線通信を行うべく路側無線装置2に制御されたア
ンテナ34が無線通信を開始する。
【0049】この無線通信の結果、車両がETC車両で
あった場合は、殆どにおいて第一車両検知装置32より
4メートル先に設置された第二車両検知装置33へ進入
する前に、料金収受に必要とするデータの送受信が完了
する。
【0050】ここで、ETC車両側(の車載器)から得
られる情報としては、車種情報と車長情報である。車種
情報としては、車両のタイプが普通車、大型車、特大
車、中型車、小型車(軽自動車、オートバイなど)とい
うように区分されているので、普通車を車種1、大型車
を車種2、特大車を車種3、中型車を車種4、小型車を
車種5というように割り当てる。車長情報としては、そ
れぞれの車両の長さである。なお、車両が、非ETC車
両であった場合は、当然のことながらデータの送受信は
行われない。また、第一車両検知装置32及び第二車両
検知装置33からは通過した車両の車軸数の情報が得ら
れる。
【0051】非ETC車両通過時や無線通信異常発生等
で、無線通信結果による車長・車種情報を得られない場
合は、第一車両検知装置32及び第二車両検知装置33
にて検出された車軸数、または画像処理装置5にて読み
取られたナンバープレート情報から車種を割り出し、一
般的な車長を割り振る。但し、これらの機能が備わって
いない場合は、車種1(普通車)扱いとし、予め記憶さ
れている一般的な車長を割り振るものである。
【0052】そして、始めに進入したETC車両が第一
車両検知装置32を越え第二車両検知装置33の位置に
達した時点で、図5(b)に示すように、無線通信結果
より得られた車種情報を基に第二車両検知装置33の位
置に達したことを示す第1の表示を行う。ここでは第1
の表示として、画面上の進入位置に、矢印とこの矢印の
中にETC1とからなるマークを表示している。
【0053】第二車両検知装置33の位置を越えた時点
で、図5(c)に示すように、この地点を通過したこと
を収受員に認識させるべく、マークの表示形態を変更し
て表示する。この場合の表示形態の変更の一例として
は、矢印のマークを消灯するとともに、進入位置を少し
越えた位置、つまり進入位置と停止位置との間に□とこ
の□の中にETC1とからなる通過マークを表示してい
る。この通過マークの表示については、一般的なサービ
スタイムの間に行うことを基本とする。
【0054】この状況下、後続の車両として、例えば軽
自動車(車種5)のETC車両などが第二車両検知装置
33の位置に達した場合、図5(d)に示すように、そ
のETC車両が第二車両検知装置33の位置に達したこ
とがブース内表示器11の画面に通過マークとして表示
される。
【0055】そして、この第二車両検知装置33を通過
した時点で、車両挙動管理制御部24は、先頭車両(車
種1)および後続車両(車種5)の無線通信結果より得
られた各々の車長情報を下記計算式に当てはめて総車長
を求め、この算出結果と第二車両検知装置33から収受
員勤務位置までの距離である6メートルとを比較する。
但し車両に積まれた車載器によっては、車長情報まで
の細かな情報が得られないものもある。この場合は、確
実に得られる車種情報から一般的な車長を割り振り下記
計算式を当てはめるものとする。
【0056】これらの演算処理は、第二車両検知装置3
3から収受員勤務位置までの間に何台の車両が滞留でき
るかを割り出すためのものである。
【0057】算出結果が6m以下の場合は、図5(e)
に示すように、先行車両の表示(通過マーク)を例えば
右側に移動(変位)させた上で、ブース内表示器11の
画面へ表示する。
【0058】また、非ETC車両や無線通信異常等でE
TC車であっても無線通信結果による車種情報が得られ
ない場合は、第二車両検知装置33が車両を検知した時
点で、図5(f)に示すように、「NonETC」や
「ErrETC」等、それに相当する車両の通過マーク
(象徴)を画面へ表示する。
【0059】そして、その車両が第二車両検知装置33
の位置を通過した時点で、検出された車軸数、または画
像処理装置5にて読み取られたナンバープレート情報か
らその車両の車種を割り出し一般的な車長を割り振った
上で、上記計算処理実行し、図5(g)に示すように、
その計算結果に合わせたマーク表示を行う。ここでは車
種1(普通車)の非ETC車両を想定している。
【0060】但し、これらの機能が備わっていない場合
は、車種1(普通車)扱いとし、一般的な車長を割り振
るものである。
【0061】次に、図5(g)に示すように、第二車両
検知装置33から収受員勤務位置までを越えるような車
長の車両、例えば大型車(車種2)のETC車両などが
第一車両検知装置32の位置を通過し、図5(h)に示
すように、第二車両検知装置33の位置に達した場合
は、上記同様にブース内表示器11の画面の進入位置に
矢印とその矢印の中にETC2とを表示する。
【0062】そして、大型車(車種2)のETC車両
が、第二車両検知装置33の位置を通過した時点で、総
車長を求める計算処理を行う。
【0063】当然、算出結果は6メートル以上となるの
で、この場合、先行車両の表示をサービスタイムの間で
あっても消去した上で、図5(i)に示すように、ブー
ス内表示器11の画面の進入位置から右に進んだ位置か
ら2台分の幅の□とその□の中にETC2という通過マ
ークを表示する。
【0064】これは、車長6メートル以上の車両が第二
車両検知装置33を通過したのなら、収受員勤務位置ま
でに車両が滞留しているはずがないという根拠に基づく
ものである。
【0065】その後、第二車両検知装置33の位置を通
過してからサービスタイム経過後に、図5(j)に示す
ように、当該車両に対する通過マークの表示を消去す
る。
【0066】このようにこの実施の形態の均一有料道路
ETC混在システムによれば、第二車両検知装置33以
降、車両の移動状況を検知する手段が存在しない料金所
車線において、第二車両検知装置33から収受員勤務位
置までの区間を走行する少なくとも一台の車両の移動状
況について車両がETC車両か非ETC車両かを収受員
が容易に識別できるマーク(象徴)にしてブース内表示
器11の画面に移動(変位)させつつ表示(アニメーシ
ョン表示、状態遷移表示)するので、収受員は、ブース
35の位置へ進行してきた車両がETC車両なのか、非
ETC車両なのかを車両が複数連続していても正確に把
握でき、渋滞中のような多忙時期でも誤収受(誤判別)
なく料金収受作業を行うことができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、車線の所定の位置で検知手段により車両が検
知され、車両情報取得手段により車種情報が取得される
と、取得された車種情報に基づいて、車線の所定の位置
後段を走行する車両の挙動状態を表示するので、車両の
進入を検知した所定の位置後段の車両の状況を収受員が
よく判るようになる。
【0068】請求項2記載の発明によれば、車線の所定
の位置で検知手段により車両が検知され、車両情報取得
手段により車種情報が取得されると、取得された車種情
報に基づいて、車線の所定の位置から所定距離後段の第
2の位置までの区間に在留する車両の挙動状態を表示す
るので、車両の進入を検知した所定の位置から料金収受
機がある第2の位置までの区間の車両の状況を収受員が
よく判るようになる。請求項3記載の発明によれば、無
線通信手段により得られた車種情報に基づいて、車線の
所定の位置後段を通行する車両の挙動状態を表示するの
で、自動収受システム対応の車両の進入を検知した所定
の位置後段の車両の状況を収受員がよく判るようにな
る。
【0069】請求項4記載の発明によれば、無線通信手
段により得られた車種情報に基づいて、車線の第1の位
置から第2の位置までの区間に在留する車両の挙動状態
を表示するので、車両の進入を検知した第1の位置から
料金収受機がある第2の位置までの区間の車両の状況を
収受員がよく判るようになる。
【0070】請求項5記載の発明によれば、車載器との
無線通信あるいはエリアを通過する車両の外観から、車
両の進入を検知した第1の位置から料金収受機がある第
2の位置までの区間で進入した車両の車種を判別し、判
別した車種に基づいて、その区間に移動しつつ滞留する
車両台数を求め、この求めた滞留台数分の車両の象徴
を、それぞれが無線通信を行った車両か無線通信を行わ
なかった車両かを識別可能に、かつ滞留台数により表示
位置を変位させて表示するので、車両の進入を検知した
第1の位置から料金収受機がある第2の位置までの区間
の車両の状況を収受員がよく判るようになる。
【0071】請求項6記載の発明によれば、車種判別手
段により判別された車両の車種と記憶手段に記憶されて
いる処理時間と車長情報とから車両の総車長を算出し、
この算出した総車長と記憶手段に記憶されている距離と
を比較して滞留中の車両台数を求めるので、第1の位置
から第2の位置までの区間にセンサを設置しなくても滞
留中の車両台数をほぼ正確に求めることができる。
【0072】請求項7記載の発明によれば、距離≧総車
長の関係にある場合は、処理時間内であるすべての車両
の台数を滞留台数と判定し、距離<総車長の関係にある
場合は、処理時間内である古い車両の情報を消去して残
った車両の台数を滞留台数と判定するので、車長の長い
車両や短い車両が滞留している場合も滞留中の車両台数
をほぼ正確に求めることができる。
【0073】この結果、車両の進入を検知して料金収受
位置までの区間の車両の状況を収受員がよく判るように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施形態の均一有料道路ETC
混在システムの構成を示す図。
【図2】この均一有料道路ETC混在システムのブース
内表示器の構成を示すブロック図。
【図3】料金所車線上に設置された各機器の位置関係を
示す図。
【図4】この均一有料道路ETC混在システムのブース
内表示器における表示動作を示すフローチャート。
【図5】(a)〜(e)は料金所車線内における車両の
挙動とこのときにブース内表示器に表示される画面の変
移を示す図。
【図6】(f)〜(j)は料金所車線内における車両の
挙動とこのときにブース内表示器に表示される画面の変
移を示す図。
【符号の説明】
1…車線制御装置、2…路側無線装置、3…車両検知装
置、4…路側表示器、5…画像処理装置、6…データ処
理装置、7…監視カメラ、8…料金所案内標識、11…
ブース内表示器、12…ICカードリーダ装置、13…
車線監視制御盤、21…CPU、22…メモリ、23…
タイマ管理部、24…車両挙動管理制御部、25…車線
制御装置I/F部、26…表示部、27…操作部、28
…電源部。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有料道路の料金収受用の車線の所定の位
    置に設置され、車両の進入を検知する検知手段と、 前記車両の車種情報を取得する車両情報取得手段と、 前記車両情報取得手段により取得された車種情報に基づ
    いて、前記所定の位置後段を走行する前記検知手段によ
    り検知された車両の挙動状態を表示する表示手段とを具
    備したことを特徴とする料金収受システム。
  2. 【請求項2】 有料道路の料金収受用の車線の第1の位
    置に設置され、車両の進入を検知する検知手段と、 前記車両の車種情報を取得する車両情報取得手段と、 前記車線における車両の進行方向について第1の位置か
    ら所定距離後段の第2の位置に設置され、前記車両情報
    取得手段により取得された車種情報に基づいて、前記車
    線の第1の位置から第2の位置までの区間に在留する車
    両の挙動状態を表示する表示手段とを具備したことを特
    徴とする料金収受システム。
  3. 【請求項3】 有料道路の料金収受用の車線の所定の位
    置に設置され、車両に搭載された車載器と無線通信する
    ことで車種情報を取得する無線通信手段と、 前記無線通信手段により得られた車種情報に基づいて、
    前記車線の所定の位置後段を通行する車両の挙動状態を
    表示する表示手段とを具備したことを特徴とする料金収
    受システム。
  4. 【請求項4】 有料道路の料金収受用の車線の所定の位
    置に設置され、車両に搭載された車載器と無線通信する
    ことで車種情報を取得する無線通信手段と、 前記車線における車両の進行方向について第1の位置か
    ら所定距離後段の第2の位置に設置され、前記車両情報
    取得手段により取得された車種情報に基づいて、前記車
    線の第1の位置から第2の位置までの区間に在留する車
    両の挙動状態を表示する表示手段とを具備したことを特
    徴とする料金収受システム。
  5. 【請求項5】 車両に搭載される有料道路の通行料金の
    決済処理を無線通信で行う車載器と無線通信を行うため
    のエリアを料金収受用の車線の第1の位置に設定すると
    ともに、前記エリアから車両進行方向について所定距離
    後段の前記車線の第2の位置に前記エリアを通過した車
    両のうち無線通信によらず通行料金の支払いを行う車両
    から料金収受を行う料金収受機を設置した料金収受シス
    テムにおいて、 前記車載器との無線通信あるいは前記エリアを通過する
    車両の外観から、前記第1の位置から第2の位置に移動
    する車両の車種を判別する車種判別手段と、 前記料金収受機に設けられ、前記車種判別手段により判
    別された車種に基づいて、前記第1の位置から第2の位
    置までの区間に滞留する車両台数を求める車両台数演算
    手段と、 前記車両台数演算手段により求められた滞留台数分の車
    両の象徴を、それぞれが前記無線通信を行った車両か前
    記無線通信を行っていない車両かを識別可能に、かつ滞
    留台数により表示位置を変位させて表示する表示手段と
    を具備したことを特徴とする料金収受システム。
  6. 【請求項6】 前記車両台数演算手段は、 予め前記第1の位置から第2の位置までの区間の距離と
    前記有料道路を走行可能な車両の車長情報と前記車種判
    別手段により車種判別された車両が前記第2の位置に達
    して料金収受処理を終えるまでの平均的な処理時間の情
    報を記憶した記憶手段と、 前記車種判別手段により判別された車両の車種と前記記
    憶手段に記憶されている処理時間と車長情報とから車両
    の総車長を算出する総車長算出手段と、 前記総車長算出手段により算出された総車長と前記記憶
    手段に記憶されている距離とを比較して滞留中の車両台
    数を求める滞留台数算出手段とを具備したことを特徴と
    する請求項5記載の料金収受システム。
  7. 【請求項7】 前記滞留台数算出手段は、 車両の総車長とを比較する手段と、 この比較結果、距離≧総車長の関係にある場合は、前記
    処理時間内であるすべての車両の台数を滞留台数と判定
    し、距離<総車長の関係にある場合は、前記処理時間内
    である古い車両の情報を消去して残った車両の台数を滞
    留台数と判定する手段とを具備したことを特徴とする請
    求項6記載の料金収受システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112446972A (zh) * 2020-10-13 2021-03-05 华南理工大学 一种诱导车辆有序进入收费站的系统及方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112446972A (zh) * 2020-10-13 2021-03-05 华南理工大学 一种诱导车辆有序进入收费站的系统及方法

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