JP2001022672A - プッシュ型情報配信システムおよびプッシュ型情報配信方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報受信端末であるＰＣのユーザにとって有
用な情報のみを希望時刻に転送できるプッシュ型情報配
信システムおよびプッシュ型情報配信方法を提供する。 【解決手段】 ＤＢと通信網と複数のＰＣとから構成さ
れ、ＤＢで更新された新たなデータが各ＰＣに向けて自
動的に転送されるプッシュ型情報配信システムであっ
て、ＰＣが、情報配信希望時刻や分野等を含む基本デー
タを作成するための入力装置と、表示装置と、初期設定
画面を立ちあげるプログラムと基本データを蓄積する基
本ファイルとを含む記憶装置と、通信網との接続確立処
理、基本データ作成処理および通信網との間でのデータ
送受信処理を行う処理装置と、モデムとを備えており、
基本データがＤＢ側に転送された後は、ＤＢからＰＣに
情報配信希望分野に該当する新たなデータが情報配信希
望時刻に転送される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、データベースと通
信網と複数の情報受信端末とから構成され、データベー
スで更新された新たなデータが各情報受信端末に向けて
自動的に転送されるプッシュ型情報配信システムおよび
プッシュ型情報配信方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のインターネットを介した情報配信
システムの一例としては、インターネットの情報検索シ
ステムおよびサーバシステムの１つであるＷＷＷ（Ｗｏ
ｒｌｄＷｉｄｅ Ｗｅｂ）を利用したものがある。この
情報配信システムを利用して情報を入手するには、いわ
ゆる情報受信端末としてパーソナルコンピュータ（以
下、単に「ＰＣ」という）が用いられる。

【０００３】例えば、モデム（ＭＯＤＥＭ）内蔵のＰＣ
を電話回線またはＬＡＮ（ｌｏｃａｌ ａｒｅａ ｎｅ
ｔｗｏｒｋ）に接続した状態、もしくはＰＣをモデムを
介して電話回線またはＬＡＮに接続した状態で、ＷＷＷ
にアクセスして必要とする情報を検索等を行って取り出
し、ＰＣの表示装置に表示させるという手順によって情
報を入手していた。なお、前記ＷＷＷはデータベース
（以下、単に「ＤＢ」という）に接続されており、ＰＣ
の表示装置に表示される情報は、このＤＢから適宜取り
出されたものである。

【０００４】しかしながら、インターネットを利用して
情報を取り出す場合、検索の対象となる情報が多大であ
るため、必要とする情報を取り出すまでに、検索を繰り
返し行う必要や、検索によりある程度絞り込んだ複数の
情報から、その見出しや内容紹介文で判断しつつ、必要
とする情報を選択する必要等が有る。従って、必要とす
る情報が取り出せなかったり、必要とする情報の取り出
しまでに長い時間を要したりするという問題があった。

【０００５】このような問題を解決するために、前述の
情報配信システムにプッシュ型送信サーバおよびプッシ
ュ型受信サーバを追加して通信網を構成し、ＤＢ内のデ
ータが更新される度に、この通信網を介してＤＢ側から
ＰＣへ向けて新しいデータを自動的に転送するというプ
ッシュ型情報配信システムが用いられている。この場
合、ＰＣのユーザは、情報が自動的に転送されてくるよ
うに、ＤＢに対して情報の自動転送を希望する旨の申し
込みを行っておく必要がある。

【０００６】このプッシュ型情報配信システムによれ
ば、ＰＣの電源が入っており、かつ、このＰＣが電話回
線またはＬＡＮに接続された状態であれば、ＤＢ内のデ
ータが更新される度に、ＰＣの表示装置に新しいデータ
が自動的に表示される。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のプッシ
ュ型情報配信システムを用いて情報を取り出した場合、
ＰＣを用いて、文書作成や表計算といった情報の取り出
し以外の処理を行っているときでも、ＤＢ内のデータが
更新される度に、ＰＣの表示装置に新しいデータが自動
的に表示され、実行中の情報の取り出し以外の処理が中
断されてしまうといった問題があった。

【０００８】さらに、ＤＢ側で更新された全てのデータ
がＰＣに転送されるので、転送されるデータにはユーザ
が必要としない情報も含まれ、ユーザは転送された全て
のデータから必要なデータを探し出す必要があるといっ
た問題があった。

【０００９】本発明はこのような問題を解決すべく創案
されたもので、情報受信端末のユーザにとって有用な情
報のみを希望する時刻に自動的に転送できるプッシュ型
情報配信システムおよびプッシュ型情報配信方法を提供
することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明のプッシュ型情報
配信システムは、ＤＢと通信網と複数の情報受信端末と
から構成され、ＤＢで更新された新たなデータが各情報
受信端末に向けて自動的に転送されるプッシュ型情報配
信システムであって、前記情報受信端末が、この情報受
信端末のユーザのプロフィールと情報配信希望時刻と情
報配信希望分野とを含む基本データを作成するための入
力装置と、基本データおよびＤＢから転送されたデータ
を表示する表示装置と、基本データを作成するための初
期設定画面を立ちあげるためのプログラムおよび作成さ
れた基本データを蓄積するための基本ファイルを含む記
憶装置と、通信網と情報受信端末との間の接続を確立す
るための処理、基本データを作成するための処理、およ
び通信網と情報受信端末との間でデータを送受信するた
めの処理を行う処理装置と、処理装置と通信網との間に
接続され、処理装置から出力された信号を通信網上を伝
送可能な信号に変換するためのモデムとを備えており、
初期設定画面中の複数のデータ入力窓にデータが入力さ
れることにより作成された基本データが、通信網を介し
てＤＢ側に転送された後は、ＤＢから情報受信端末に向
けて、情報配信希望時刻に情報配信希望分野に該当する
新たなデータが自動的に転送されるものである。

【００１１】また、プッシュ型情報配信システムは、前
記通信網がプッシュ型受信サーバおよびプッシュ型送信
サーバを含んでいるものである。

【００１２】また、プッシュ型情報配信システムは、前
記プロフィールが、ユーザＩＤおよびメールアドレスを
示すデータを含んでいるものである。

【００１３】本発明のプッシュ型情報配信方法は、ＤＢ
と通信網と複数の情報受信端末とから構成され、ＤＢで
更新された新たなデータが各情報受信端末に向けて自動
的に転送されるプッシュ型情報配信システムを用いて情
報配信を行う方法であって、情報受信端末のユーザに関
するプロフィールと情報配信希望時刻と情報配信希望分
野とを含む基本データを作成し、情報受信端末内の基本
ファイルに蓄積するステップと、通信網を介して情報受
信端末からＤＢへ向けて基本データの送信を行うステッ
プと、ＤＢ内のユーザファイルにこの基本データを蓄積
するステップと、ＤＢから情報受信端末に向けて、情報
配信希望時刻に情報配信希望分野に該当する新たなデー
タを自動的に転送するステップとを有するものである。

【００１４】

【発明の実施の形態】次に、本発明のプッシュ型情報配
信システムおよびプッシュ型情報配信方法の実施の形態
について説明する。 ［実施の形態１］まず、本発明のプッシュ型情報配信シ
ステムおよびプッシュ型情報配信方法の実施の形態１に
ついて図面を参照しつつ説明する。

【００１５】図１は、本発明のプッシュ型情報配信シス
テムの一実施の形態を示す説明図である。

【００１６】この情報配信システムは、情報受信端末に
配信するデータを蓄積したファイル群やデータ管理プロ
グラム、および情報受信端末に関するデータを蓄積した
ユーザファイル等を記憶する記憶装置を含む情報処理装
置で構成されたＤＢ１と、このＤＢ１が接続されたプッ
シュ型受信サーバ２ａおよびプッシュ型送信サーバ２ｂ
等を含む通信網２と、この通信網２に電話回線等を介し
て接続された複数の情報受信端末３（図１には１つのみ
示した）とから構成されている。

【００１７】また、各情報受信端末３は、例えばＰＣで
構成され、この情報受信端末３を使用するユーザの基本
データを作成するための入力装置３ａと、基本データお
よびＤＢ１から転送されたデータを表示する表示装置３
ｂと、基本データを作成するための初期設定画面を立ち
あげるためのプログラムおよび作成された基本データを
蓄積するための基本ファイルを含む記憶装置３ｃと、通
信網２と情報受信端末３との間の接続を確立するための
処理、基本データを作成するための処理、および通信網
２と情報受信端末３との間でデータを送受信するための
処理を行う処理装置３ｄと、この処理装置３ｄと通信網
２との間に接続され、処理装置３ｄから出力された信号
を通信網２上を伝送可能な信号に変換するためのモデム
３ｅとを備えている。なお、前記初期設定画面を立ちあ
げるためのプログラムは、例えばＣＤ−ＲＯＭ（ｃｏｍ
ｐａｃｔ ｄｉｓｃ ｒｅａｄ ｏｎｌｙ ｍｅｍｏｒ
ｙ）等に予め記憶されている、初期設定画面を立ちあげ
るためのプログラムを記憶装置３ｃにインストールする
ことによって、記憶装置３ｃに蓄積しておいてもよい。

【００１８】前記基本データはプロフィールと情報配信
希望時刻と情報配信希望分野とを示すデータを含んでい
る。このプロフィールの例としては、ユーザの年齢、性
別、居住地域または活動地域、ユーザＩＤ（Ｉｄｅｎｔ
ｉｆｉｃａｔｉｏｎ）、メールアドレス、ＩＰ（ｉｎｔ
ｅｒｎｅｔ ｐｒｏｔｏｃｏｌ）アドレス等が有る。

【００１９】前記情報受信端末３からＤＢ１へは、プッ
シュ型受信サーバ２ａを介して、作成された基本データ
の送信が行われる。

【００２０】また、ＤＢ１からプッシュ型送信サーバ２
ｂへは、情報受信端末３にデータを送信する際に、デー
タとともにユーザＩＤやＩＰアドレスが送信される。プ
ッシュ型送信サーバ２ｂからＤＢ１へは、送信されたユ
ーザＩＤ等が有効（ａｃｔｉｖｅ）かまたは非有効（ｎ
ｏ ａｃｔｉｖｅ）かを示すデータが返送される。

【００２１】さらに、ユーザＩＤ等が有効であった場合
は、プッシュ型送信サーバ２ｂから情報受信端末３へ、
送信元（即ち、ＤＢ１）を示す情報や、ＤＢ１中で更新
された新たなデータが送信される。なお、この新たなデ
ータには、テキストデータのみならず、音声データや画
像（静止画像および動画等）データも適宜含まれる。こ
の音声データは、ＰＣにスピーカが接続または内蔵され
ていれば、このスピーカから音声という形で取り出され
る。また、これらのデータの転送には、通常のパケット
によるデータ通信を採用してもよい。

【００２２】次に、本実施の形態のプッシュ型情報配信
システムを利用したプッシュ型情報配信方法の実施の形
態について、図面を参照しつつ説明する。

【００２３】図２は、プッシュ型情報配信方法の一実施
の形態を示すフローチャートである。

【００２４】まず、情報受信端末３のユーザに関する基
本データを作成し、情報受信端末３内の記憶装置３ｃの
基本ファイルに蓄積する（Ｓ１）。

【００２５】次いで、通信網２と情報受信端末３との間
の接続を確立し、プッシュ型受信サーバ２ａを介して情
報受信端末３からＤＢ１へ向けて基本データの送信を行
う（Ｓ２）。

【００２６】次いで、ＤＢ１内のユーザファイルにこの
基本データを蓄積する（Ｓ３）。次いで、ＤＢ１から送
信されたユーザＩＤ等がプッシュ型送信サーバ２ｂで有
効であると判断された後、プッシュ型送信サーバ２ｂを
介してＤＢ１から情報受信端末３に向けて、ＤＢ１で更
新されたデータのうち情報配信希望分野に該当するデー
タを情報配信希望時刻に自動的に転送する（Ｓ４）。

【００２７】最後に、情報受信端末３に向けて転送され
たデータが、表示装置３ｂに表示され、このデータに音
声データが含まれる場合にはＰＣのスピーカから音声が
出力される（Ｓ５）。この転送されたデータの表示およ
び出力は、データ転送後に自動的に終了してもよく、ま
たユーザの手動により終了してもよい。そのためには、
初期設定画面にデータの終了を自動で行うかまたは手動
で行うかを選択するためのデータ入力窓を設けておき、
その選択結果に従い処理装置３ｄで制御すればよい。

【００２８】なお、ＤＢ１から情報受信端末３に向けて
データが転送されたときに、情報受信端末３であるＰＣ
の電源が立ち上げられていない、または情報受信端末３
と通信網２との間が物理的に接続されていない場合に
は、このデータは、プッシュ型送信サーバ２ｂ内で保持
される。この保持されたデータは、所定時間経過すると
消去されるか、次のデータの更新が行われたときに消去
されるか、またはデータが所定回数更新されたときに消
去されてもよい。さらに、保持されたデータは、その
後、情報受信端末３であるＰＣの電源が立ち上げられ、
かつ、情報受信端末３と通信網２との間が物理的に接続
されたときに自動的に情報受信端末３に向けて転送され
る。そのために、プッシュ型送信サーバ２ｂ自体に再転
送機能を設けておくか、またはＤＢ１からプッシュ型送
信サーバ２ｂに定期的に再送信要求が送信されるように
ＤＢ１側で設定しておけばよい。

【００２９】なお、図１中に示していないが、情報受信
端末３としてのＰＣを一般に使用されているテレビに接
続して、このテレビの表示画面を表示装置３ｂとして利
用し、テレビのスピーカから音声データに基づく音声を
出力しても良い。

【００３０】次に、本発明のプッシュ型情報配信システ
ムにおいて表示装置に表示される初期設定画面の一例に
ついて図面を参照しつつ説明する。

【００３１】図３は、この初期設定画面の一例を示す説
明図である。初期設定画面には複数のデータ入力窓が表
示されており、例えば、プロフィールを入力するプロフ
ィール入力窓４１と、情報配信希望時刻を入力する希望
時刻入力窓４２と、情報配信希望分野を入力する希望分
野入力窓４３と、入力完了時に選択されるデータ入力完
了窓４４と、基本データをＤＢ１に送信する際に選択さ
れる基本データ送信窓４５とが表示されている。さら
に、必要に応じて、データの終了を自動で行うかまたは
手動で行うかを選択するためのデータ終了方法選択窓
（図示せず）が表示されていてもよい。

【００３２】前記プロフィール入力窓４１を構成する入
力項目の例としては、ユーザの年齢、性別、居住地域ま
たは活動地域、ユーザＩＤ、メールアドレス、ＩＰアド
レス等が有る。

【００３３】この初期設定画面に、情報受信端末３の入
力装置を用いてユーザがデータを入力することにより、
基本データが自動的に作成される。

【００３４】また、図１に示す通信網２に、通常のイン
ターネットを介して情報配信を行う際に利用されるサー
バシステム、例えばＷＷＷを追加してもよい。この場
合、基本データを作成するための初期設定画面を立ちあ
げるためのプログラムや、情報受信端末３とプッシュ型
受信サーバ２ａやプッシュ型送信サーバ２ｂとの間で接
続を確立するために必要なプロトコルを、ＷＷＷを介し
てＤＢ１から情報受信端末３に取り込むことができる。

【００３５】さらに、ＷＷＷを追加した場合には、ＤＢ
１から情報受信端末３に配信された情報に基づき、通常
のインターネットと同様の手順で、希望するサービスを
入手することができる。例えば、ユーザが、情報配信希
望分野として、映画、コンサートおよびファッションを
選択しており、ＤＢ１から配信された情報にコンサート
に関する情報とこのコンサートのチケット申し込み先を
示す情報とが含まれていた場合には、ＷＷＷを介して情
報受信端末３からチケット申し込み先にチケット申し込
みを示すデータを送信することができる。

【００３６】また、ＤＢ１内のデータを予め対象年齢や
対象性別および対象地域等の項目に従って整理しておけ
ば、基本データ中の年齢、性別、居住地域または活動地
域に関するデータを選択基準として、ＤＢ１で更新され
た全てのデータの中から情報受信端末３に配信すべきデ
ータを選択することができる。その結果、配信されるデ
ータのうちユーザにとって無用なデータが占める割合を
より小さくすることができる。なお、基本データの項目
は前述のものに限定されず、ＤＢ１から情報受信端末３
に配信するデータの選択基準として利用できるデータで
あればよい。

【００３７】また、情報配信希望時刻の例としては、情
報受信端末３としてのＰＣが自宅に設置されている場合
にはユーザが起床する時刻や帰宅する時刻があげられ、
情報受信端末３としてのＰＣが勤務先に設置されている
場合にはユーザが勤務先に出勤する時刻や勤務先のお昼
休み中の時刻があげられる。

【００３８】また、本発明のプッシュ型情報配信システ
ムおよびプッシュ型情報配信方法の実施の形態は、前述
の実施の形態１に記載されたものに限定されず、例えば
物流システムに適用することや、本店から支店への情報
配信システムに適用することができる。 ［実施の形態２］次に、本発明のプッシュ型情報配信シ
ステムを物流システムに適用した場合の実施の形態につ
いて説明する。

【００３９】本実施の形態において、情報配信システム
は、前述の実施の形態１の情報配信システムと同様に、
情報受信端末に配信するデータを蓄積したファイル群や
データ管理プログラム、および情報受信端末に関するデ
ータを蓄積したユーザファイル等を記憶する記憶装置を
含む情報処理装置で構成されたＤＢと、このＤＢが接続
されたプッシュ型受信サーバおよびプッシュ型送信サー
バ等を含む通信網と、この通信網に電話回線等を介して
接続された複数の情報受信端末とから構成されており、
各部の構成も前述の実施の形態１の情報配信システムと
同様のものであるので説明を省略する。

【００４０】また、前述の実施の形態１の情報配信シス
テムと異なる点は、情報受信端末を使用するユーザが商
品注文者であり、情報受信端末に定期的に提供される情
報が商品のカタログを示すデータであり、ユーザはこの
カタログのデータを用いて商品の注文を行う。

【００４１】次に、前述のプッシュ型情報配信システム
を利用したプッシュ型情報配信方法を物流システムに適
用した場合の実施の形態について説明する。

【００４２】なお、本実施の形態においては、会社内で
使用する文房具を文房具販売元に注文する際に、このプ
ッシュ型情報配信システムおよびプッシュ型情報配信方
法を使用した場合について説明する。

【００４３】まず、情報受信端末のユーザである商品注
文者（または商品を注文する会社）に関する基本データ
を作成し、情報受信端末内の記憶装置の基本ファイルに
蓄積する。ここでは、商品注文者（または商品を注文す
る会社）のプロフィールの入力や、情報配信希望時刻の
設定としてカタログ配送希望時刻の入力、および情報配
信希望分野の設定として文房具販売店および（または）
文房具の種類の選択を行う。

【００４４】次いで、通信網と情報受信端末との間の接
続を確立し、プッシュ型受信サーバを介して情報受信端
末からＤＢへ向けて基本データの送信を行う。

【００４５】次いで、ＤＢ内のユーザファイルにこの基
本データを蓄積する。次いで、ＤＢから送信されたユー
ザＩＤ等がプッシュ型送信サーバで有効であると判断さ
れた後、プッシュ型送信サーバを介してＤＢから情報受
信端末に向けて、ＤＢで更新されたデータのうち情報配
信希望分野に該当するデータ（つまり、選択された文房
具販売店および（または）文房具のカタログを示すデー
タ）を情報配信希望時刻に自動的に転送する。

【００４６】その結果、情報受信端末に向けて転送され
たデータ（ここでは、選択された文房具販売店および
（または）文房具のカタログのデータ）が情報受信端末
の表示装置に表示される。

【００４７】そして、この表示装置に表示されたカタロ
グには、商品注文表と、文房具販売店に通信網を介して
商品注文表を返送する際に選択される返送窓とが含まれ
ており、商品注文者は、この商品注文表を使用して必要
な文房具を注文することができる。

【００４８】この注文の手順としては、例えば、商品注
文者が社内で必要とされる文房具やその数量を予め集計
する等して把握しておき、カタログのデータが送られて
きたときに商品注文表に必要な文房具やその数量を入力
する。この商品注文表は、商品注文者が、カタログを参
照しつつ、空欄に必要な文房具の商品名や商品番号、お
よび数量を入力するような形式のものでもよく、また、
文房具の商品名や商品番号が予め列記されており、必要
な文房具の商品名や商品番号が表示された欄の横に数量
を記入するような形式のものであってもよい。そして、
前記返送窓を選択する（例えば、マウスを用いてクリッ
クする）ことにより、この商品注文表を示すデータが通
信網を介して文房具販売店に自動的に返信される。

【００４９】そして、商品注文表を示すデータを受信し
た文房具販売店は、この商品注文表に基づき注文を受け
た商品の配送を行い、商品注文者の元に注文を受けた文
房具を届ける。

【００５０】以上のような方法によって、本発明のプッ
シュ型情報配信方法を物流システムに適用することがで
き、商品注文者側にとっては、予め設定した時間に自動
的にカタログのデータが配信されてくるので、注文し忘
れることを防止でき、一方、文房具販売元等の商品提供
者側にとっては、定期的に注文を受けることにより受注
量を増やすことが期待できるとともに、毎回、最新カタ
ログ（商品の価格変更や新商品のお知らせを盛り込んだ
カタログ）を提供することができる。 ［実施の形態３］次に、本発明のプッシュ型情報配信シ
ステムおよびプッシュ型情報配信方法を、本店から支店
への情報配信システムに適用した場合の実施の形態につ
いて説明する。

【００５１】本実施の形態において、情報配信システム
は、前述の実施の形態１の情報配信システムと同様に、
情報受信端末に配信するデータを蓄積したファイル群や
データ管理プログラム、および情報受信端末に関するデ
ータを蓄積したユーザファイル等を記憶する記憶装置を
含む情報処理装置で構成されたＤＢと、このＤＢが接続
されたプッシュ型受信サーバおよびプッシュ型送信サー
バ等を含む通信網と、この通信網に電話回線等を介して
接続された複数の情報受信端末とから構成されており、
各部の構成も前述の実施の形態１の情報配信システムと
同様のものであるので説明を省略する。

【００５２】また、前述の実施の形態１の情報配信シス
テムと異なる点は、情報受信端末を使用するユーザが支
店に勤務する人（以下、「支店勤務者」という）であ
り、情報受信端末に定期的に提供される情報が全支店向
けの社内情報であり、ユーザはこの社内情報に基づき業
務行う。

【００５３】次に、前述のプッシュ型情報配信システム
を利用したプッシュ型情報配信方法を本店から支店への
情報配信システムに適用した場合の実施の形態について
説明する。

【００５４】なお、本実施の形態においては、旅行代理
店の本店から支店へ、パッケージ旅行、旅券および宿等
に関する商品情報を提供する際に、このプッシュ型情報
配信システムおよびプッシュ型情報配信方法を使用した
場合について説明する。

【００５５】まず、情報受信端末のユーザである支店勤
務者（または支店）に関する基本データを作成し、情報
受信端末内の記憶装置の基本ファイルに蓄積する。ここ
では、支店勤務者（または支店）のプロフィールの入力
や、情報配信希望時刻の設定として営業準備開始時刻の
入力、および情報配信希望分野の設定としてこの情報受
信端末での処理内容（海外旅行に関する手続き業務、国
内旅行に関する手続き業務、旅券発行および宿の予約に
関する手続き業務等）の選択を行う。

【００５６】次いで、通信網と情報受信端末との間の接
続を確立し、プッシュ型受信サーバを介して情報受信端
末からＤＢへ向けて基本データの送信を行う。

【００５７】次いで、ＤＢ内のユーザファイルにこの基
本データを蓄積する。次いで、ＤＢから送信されたユー
ザＩＤ等がプッシュ型送信サーバで有効であると判断さ
れた後、プッシュ型送信サーバを介してＤＢから情報受
信端末に向けて、ＤＢで更新されたデータのうち情報配
信希望分野に該当するデータ（例えば、海外旅行に関す
る手続きを行う情報受信端末には海外旅行に関するデー
タ）を情報配信希望時刻に自動的に転送する。

【００５８】その結果、情報受信端末に向けて転送され
たデータ（例えば、海外旅行に関するデータ）が情報受
信端末の表示装置に表示される。

【００５９】そして、この表示装置に表示された海外旅
行に関するデータには、商品注文表と、本店に通信網を
介して商品注文表を返送する際に選択される返送窓とが
含まれており、支店勤務者はこの商品注文表を使用し
て、商品を買い取ることができる。

【００６０】この注文の手順としては、例えば、支店勤
務者が、顧客からの申し込みや支店内での会議に基づき
決定された買取希望商品を予め把握しておき、海外旅行
に関するデータが送られてきたときに、この海外旅行デ
ータに含まれる商品のうちの買取希望商品に該当する商
品やその数量を入力する。この商品注文表は、支店勤務
者が、海外旅行に関するデータを参照しつつ、空欄に必
要な商品の名称や商品番号、および数量を入力するよう
な形式のものでもよく、また、商品の名称や商品番号が
予め列記されており、必要な商品の名称や商品番号が表
示された欄の横に数量を記入するような形式のものであ
ってもよい。そして、前記返送窓を選択する（例えば、
マウスを用いてクリックする）ことにより、この商品注
文表を示すデータが通信網を介して本店に自動的に返信
される。

【００６１】そして、商品注文表を示すデータを受信し
た本店は、この商品注文表に基づき注文を受けた商品の
確認を行い、本店から支店へ商品を転売するための処理
を行う。

【００６２】以上のような方法によって、本発明のプッ
シュ型情報配信方法を本店から支店への情報配信システ
ムに適用することができ、支店勤務者側にとっては、営
業準備開始時刻等の設定した時刻に自動的に所望の分野
の商品情報のみが配信されてくるので、商品情報の受信
にかかる時間を短縮することや、商品情報の確認や商品
注文に関わる作業を短時間で終了することができ、一
方、本店等の商品情報提供者側にとっては、設定された
分野の商品情報のみを送信すればいいので、情報送信に
関わる通信コスト等を低減することができる。

【００６３】また、前述の実施の形態においては、本店
から支店へ商品情報を配信する際に、本発明を適用した
場合を一例としてあげているが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、例えば、異なる２つの旅行代理店が
親代理店と子代理店という関係に有る場合に、この親代
理店から子代理店へ商品情報を配信する際に本発明を適
用してもよい。

【００６４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
情報受信端末を使用するユーザにとって有用な情報のみ
を希望する時刻に自動的に転送できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のプッシュ型情報配信システムの一実施
の形態を示す説明図である。

【図２】本発明のプッシュ型情報配信方法の一実施の形
態を示すフローチャートである。

【図３】本発明のプッシュ型情報配信システムにおいて
表示装置に表示される初期設定画面の一例を示す説明図
である。

【符号の説明】

１ ＤＢ ２ 通信網 ２ａ プッシュ型受信サーバ ２ｂ プッシュ型送信サーバ ３ 情報受信端末 ３ａ 入力装置 ３ｂ 表示装置 ３ｃ 記憶装置 ３ｄ 処理装置 ３ｅ モデム

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｌ 12/58 Ｈ０４Ｌ 13/00 ３０９Ａ ９Ａ００１ // Ｈ０４Ｌ 29/10 Ｆターム(参考） 5B075 PQ02 PQ04 PQ05 PR08 5B089 GA21 GB03 JA33 JB22 KA01 KB06 KB11 KC29 KC37 KC59 LB14 5K030 GA16 HB15 HB19 JA09 KA01 KA02 KA07 5K033 BA13 CC01 DB09 DB12 DB14 5K034 AA19 BB03 DD02 FF01 FF05 9A001 BB04 CC02 HH15 JJ01 JJ12 JJ13 JJ25 JJ27 JJ72 KK56

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 データベースと通信網と複数の情報受信
   端末とから構成され、データベースで更新された新たな
   データが各情報受信端末に向けて自動的に転送されるプ
   ッシュ型情報配信システムであって、 前記情報受信端末が、この情報受信端末のユーザのプロ
   フィールと情報配信希望時刻と情報配信希望分野とを含
   む基本データを作成するための入力装置と、基本データ
   およびデータベースから転送されたデータを表示する表
   示装置と、基本データを作成するための初期設定画面を
   立ちあげるためのプログラムおよび作成された基本デー
   タを蓄積するための基本ファイルを含む記憶装置と、通
   信網と情報受信端末との間の接続を確立するための処
   理、基本データを作成するための処理、および通信網と
   情報受信端末との間でデータを送受信するための処理を
   行う処理装置と、処理装置と通信網との間に接続され、
   処理装置から出力された信号を通信網上を伝送可能な信
   号に変換するためのモデムとを備えており、 初期設定画面中の複数のデータ入力窓にデータが入力さ
   れることにより作成された基本データが、通信網を介し
   てデータベース側に転送された後は、データベースから
   情報受信端末に向けて、情報配信希望時刻に情報配信希
   望分野に該当する新たなデータが自動的に転送されるこ
   とを特徴とするプッシュ型情報配信システム。
2. 【請求項２】 前記通信網がプッシュ型受信サーバおよ
   びプッシュ型送信サーバを含んでいる請求項１記載のプ
   ッシュ型情報配信システム。
3. 【請求項３】 前記プロフィールが、ユーザＩＤおよび
   メールアドレスを示すデータを含んでいる請求項１記載
   のプッシュ型情報配信システム。
4. 【請求項４】 データベースと通信網と複数の情報受信
   端末とから構成され、データベースで更新された新たな
   データが各情報受信端末に向けて自動的に転送されるプ
   ッシュ型情報配信システムを用いて情報配信を行う方法
   であって、 情報受信端末のユーザに関するプロフィールと情報配信
   希望時刻と情報配信希望分野とを含む基本データを作成
   し、情報受信端末内の基本ファイルに蓄積するステップ
   と、 通信網を介して情報受信端末からデータベースへ向けて
   基本データの送信を行うステップと、 データベース内のユーザファイルにこの基本データを蓄
   積するステップと、 データベースから情報受信端末に向けて、情報配信希望
   時刻に情報配信希望分野に該当する新たなデータを自動
   的に転送するステップとを有することを特徴とするプッ
   シュ型情報配信方法。