JP2001022346A - ピアノ - Google Patents

ピアノ

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JP2001022346A
JP2001022346A JP11222864A JP22286499A JP2001022346A JP 2001022346 A JP2001022346 A JP 2001022346A JP 11222864 A JP11222864 A JP 11222864A JP 22286499 A JP22286499 A JP 22286499A JP 2001022346 A JP2001022346 A JP 2001022346A
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JP
Japan
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soundboard
vibration
piano
sound
piece
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JP11222864A
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English (en)
Inventor
Takeshi Ono
武 大野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 響板をピアノの前面に配置することで音が小
さくなったり不鮮明になったりすることのないピアノを
提供する。 【解決手段】 ピアノの前面に穴4をあけた響板3を設
け、響板3の後方に共鳴室8を設けている。本体内の後
方に防振材13を介して駒14を取り付け、駒14にま
たがせながら多数の弦15を張っている。振動伝達部材
16の後端を駒14に固定し、振動伝達部材16の先端
側は響板3に接触させている。ハンマーが弦15をたた
いて弦15が振動すると、振動は駒14を介して振動伝
達部材16に伝わり、響板3へと伝わる。共鳴室8内で
共鳴して響板3の穴4から前方へと音が出て来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピアノに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のピアノにおいては、響板は本体の
裏側において垂直に配置している。ハンマーが弦をたた
くと、振動が駒を介して響板に伝わって音を出す。音は
背後から回って前方へ出て来る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のピアノには、次
のような欠点がある。まず、響板が裏側にあるため、音
が裏側から回り込んで前方へ出るようになる。回り込む
間にいろいろな箇所へ音がぶつかって吸収されたり反射
したり、本体内で共鳴したりするため、前方へ出た時点
で音が小さくなり不鮮明になっている。音を大きくする
ため1音につき3絃も使用するのが普通である。絃数を
多くするためには鉄骨の厚みも厚くする。重さが重くな
り、移動に不便で場所も取られる。高価にもなる。
【0004】また、ピアノは背後を室内の壁面に近接さ
せて配置するのが通常である。響板が壁面と平行に近接
して位置することになる。集合住宅で隣室が他家の場
合、響板から出た大きい音が壁に伝わり、隣家の迷惑に
なることもある。そこで、他人への迷惑を回避するため
鍵盤をたたいてもハンマーが弦をたたかないようにでき
るピアノも開発されている。しかし、このピアノではハ
ンマーが弦をたたかないため、実際にピアノを演奏して
いるといった実感が奏者に得られにくいといった欠点が
ある。
【0005】本発明が解決しようとする課題は、響板を
ピアノの前面に配置することで、また防振材を介して本
体に駒を取り付けることで、音が小さくなったり不鮮明
になったりすることのないようにしたピアノを提供する
点にある。また、弦の振動を響板に伝えたり伝えないよ
うにしたりすることで、場合によっては音を小さくする
ピアノを提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るピアノにお
いては、響板3を本体の前面に設けている。音が前面か
ら出て来るため、小さくなったり不鮮明になったりする
ことはない。請求項2に係るものにおいては、響板3の
裏側に共鳴室8を設けている。共鳴室8で共鳴した音が
響板3の表側へ出て来る。請求項3に係るものにおいて
は、防振材13を介して本体に駒14を取り付けている
ため、音が小さくなったり不鮮明になったりする傾向が
更に小さくなる。
【0007】請求項4・5に係るものにおいては、響板
3と振動伝達部材16との間又は駒14と振動伝達部材
16との間を連結した状態でピアノを弾けば、弦15の
振動が響板3に伝わって音が出る。響板3と振動伝達部
材16との間又は駒14と振動伝達部材16との間の連
結を解除した状態でピアノを弾けば音が出ない。
【0008】
【発明の実施の形態】請求項1に係るピアノにおいて
は、本体内に駒14を取り付け、駒14にまたがらせて
所定数の弦15を張り、本体の前方に響板3を取り付け
て響板3と駒14との間に振動伝達部材16を架け渡し
て設けている。請求項2のものは、請求項1のものにお
いて、響板3に穴4をあけ、響板3の裏面に箱体7を取
り付けて箱体7の内部を共鳴室8としたことを特徴とす
るものである。請求項3のものは、請求項1・2のもの
において、防振材13を介して本体に駒14を取り付け
たことを特徴とするものである。
【0009】請求項4のものは、請求項1〜3のものに
おいて、響板3と振動伝達部材16とを連結したり連結
を解除したりする手段を響板3と振動伝達部材16との
間に設けたことを特徴とするものである。請求項5のも
のは、請求項1〜3のものにおいて、駒14と振動伝達
部材16とを連結したり連結を解除したりする手段を駒
14と振動伝達部材16との間に設けたことを特徴とす
るものである。それらの手段としては、後で実施例とし
て紹介するもののようにしてもよい。その他任意のやり
方を採用できる。請求項5の場合、駒14と振動伝達部
材16とを連結したり連結を解除したりする手段として
は、例えば次のようなものが採用できる。すなわち、駒
14に雌ねじを切り、響板3から差し込んだ棒状の振動
伝達部材16の先端に設けた雄ねじを駒14の雌ねじに
ねじ込んだり雌ねじから抜いたりするものである。また
は、駒14に穴をあけ、響板3から差し込んだ棒状の振
動伝達部材16の先端に形成した円錐を駒14の穴に差
し込んだり穴から抜いたりするものである。
【0010】
【実施例】実施例1 実施例1を図1及び図3に基づいて説明する。図1は要
部を示す縦断面図、図3は図1のA−A断面図である。
1は天板、2は鍵盤を示している。天板1の前端から下
方の鍵盤2に至るまで垂直の響板3を設けている。響板
3には穴4を幾つかあけている。響板3の背面に沿わせ
て響棒5を取り付け、響棒5の響板3に面した側には所
所に切れ目6を入れている。また、響板3の背部には箱
体7を取り付け、箱体7の内部を共鳴室8としている。
箱体7の背後に、鍵盤2から上方へ伸びるハンマー装置
9を配置している。
【0011】天板1の後部には下方へと後板10を取り
付けている。後板10の前面に弦を張るフレーム11を
取り付けている。フレーム11の上方寄りに後方へコの
字形にへこむ水平のくぼみ12を設けている。くぼみ1
2内にくぼみ12にちょうどはまる断面コの字形の防振
材13をはめている。防振材13は、フェルト等の振動
を伝えにくい材質のもので構成する。そして、防振材1
3内に駒14をはめて取り付けている。駒14にまたが
せながら多数の弦15をフレーム11に張っている。ま
た、Y字形とした振動伝達部材16の二また部後端を駒
14に固定し、振動伝達部材16の先端側は響板3や箱
体7にあけた穴を通して響板3の前方へ出している。振
動伝達部材16は間隔をあけながら駒14に対し幾つか
を固定している。振動伝達部材16の先端にはつば17
を設けてつば17を響板3に密着させている。
【0012】鍵盤2をたたくとハンマー装置9のハンマ
ーが弦15をたたく。弦15が振動すると、振動は駒1
4を介して振動伝達部材16に伝わり、つば17から響
板3へと伝わる。共鳴室8内で共鳴して響板3の穴4か
ら前方へと音が出て来る。なお、駒14の外周には防振
材13を設けているため、後板10側へは振動はほとん
ど伝わらない。
【0013】実施例2 実施例2を図2に基づいて説明する。実施例1において
は響板3を平板状にしているが、実施例2の響板3は前
方へやや膨らむものとしている。このようにすると音が
柔らかくなる。
【0014】実施例3 実施例3を図4に基づいて説明する。振動伝達部材16
は先端が響板3の裏面近くに達するものとし、その先端
の上方位置において響板3の裏面に挟持片18を取り付
けている。そして、振動伝達部材16を挟む対向位置に
おいて響板3に回転軸19を取り付けている。回転軸1
9の先端につまみ20を取り付け、後端にカム21を取
り付けている。カム21を振動伝達部材16に接触させ
ない図4の左図に示す状態では、鍵盤2をたたいても振
動は響板3に伝わらない。つまみ20を回して振動伝達
部材16をカム21で挟持片18に挟み付けたとき、振
動伝達部材16からの振動が響板3に伝わって音が出
る。
【0015】実施例4 実施例4を図5に基づいて説明する。響板3及び箱体7
に穴をあけて各穴内にリング状の防振材22をそれぞれ
はめ、各防振材22内に前方からねじ棒23を通してい
る。ねじ棒23の前端につまみ24を取り付けている。
振動伝達部材16の前端に雌ねじを切って雌ねじにねじ
棒23をねじ込んでいる。図5の左図はつまみ24が響
板3から離れた状態を示している。弦15の振動は振動
伝達部材16からねじ棒23へと伝わるが、響板3の穴
にはめた防振材22のためねじ棒23の振動は響板3へ
は伝わらず、音は出ない。ねじ棒23をねじ込むとつま
み24が響板3に接触し、図5の右図に示す状態にな
る。ねじ棒23の振動はつまみ24から響板3へ伝わ
り、音が出る。
【0016】
【発明の効果】本発明に係るピアノにおいては、音が不
鮮明になったり小さくなったりすることはない。音が小
さくならないので、一音の弦数を少なくできる。弦数が
少ないと、重量を軽く厚みも薄くできる。移動に楽で場
所も取らず、安価に製作することもできる。請求項4・
5に係るピアノにおいては、弦15の振動を響板3に伝
えたり伝えないようにしたりすることで、場合によって
は音が出ないようにすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す縦断面図である。
【図2】実施例2の要部を示す縦断面図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】実施例3の要部を示す縦断面図である。
【図5】実施例4の要部を示す縦断面図である。
【符号の説明】
3 響板 4 穴 7 箱体 8 共鳴室 13 防振材 14 駒 15 弦 16 振動
伝達部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体内に駒(14)を取り付け、駒(1
    4)にまたがらせて所定数の弦(15)を張り、本体の
    前方に響板(3)を取り付けて響板(3)と駒(14)
    との間に振動伝達部材(16)を架け渡して設けたピア
    ノ。
  2. 【請求項2】 響板(3)に穴(4)をあけ、響板
    (3)の裏面に箱体(7)を取り付けて箱体(7)の内
    部を共鳴室(8)としたことを特徴とする、請求項1に
    記載のピアノ。
  3. 【請求項3】 防振材(13)を介して本体に駒(1
    4)を取り付けたことを特徴とする、請求項1又は2に
    記載のピアノ。
  4. 【請求項4】 響板(3)と振動伝達部材(16)とを
    連結したり連結を解除したりする手段を響板(3)と振
    動伝達部材(16)との間に設けたことを特徴とする、
    請求項1、2又は3に記載のピアノ。
  5. 【請求項5】 駒(14)と振動伝達部材(16)とを
    連結したり連結を解除したりする手段を駒(14)と振
    動伝達部材(16)との間に設けたことを特徴とする、
    請求項1、2又は3に記載のピアノ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010503036A (ja) * 2006-09-04 2010-01-28 スタインウェイ アンド サンズ 楽器の音響を改善する方法
CN102013248A (zh) * 2010-06-07 2011-04-13 周万昊 一种立式钢琴前置音板
US7934085B2 (en) 2003-03-13 2011-04-26 Lenovo (Singapore) Pte. Ltd. System and method for passing data directly from application to BIOS
WO2015056747A1 (ja) * 2013-10-16 2015-04-23 ヤマハ株式会社 ピアノ

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