JP2001021928A - 光スイッチ、その動作方法及びその設計方法 - Google Patents

光スイッチ、その動作方法及びその設計方法

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JP2001021928A
JP2001021928A JP11198420A JP19842099A JP2001021928A JP 2001021928 A JP2001021928 A JP 2001021928A JP 11198420 A JP11198420 A JP 11198420A JP 19842099 A JP19842099 A JP 19842099A JP 2001021928 A JP2001021928 A JP 2001021928A
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waveguide
waveguides
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optical switch
optical
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Hideaki Okayama
秀彰 岡山
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Oki Electric Industry Co Ltd
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    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/29Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the position or the direction of light beams, i.e. deflection
    • G02F1/31Digital deflection, i.e. optical switching
    • G02F1/313Digital deflection, i.e. optical switching in an optical waveguide structure
    • G02F1/3136Digital deflection, i.e. optical switching in an optical waveguide structure of interferometric switch type
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バー状態及びクロス状態の動作範囲をそれぞ
れ共に広くすること。 【解決手段】 第1電極20A、第2電極20B、第3
電極20C、第4電極20Dに対して、個別に、+V、
−V、−V及び+Vの電圧を印加することにより、クロ
ス状態若しくはバー状態にスイッチング制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光スイッチ、特
に、電気的に光の進行方向を制御する光スイッチ、この
光スイッチの動作方法及びこの光スイッチの設計方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光通信の分野において、電気的に
光の進行方向を制御する光スイッチがある。この光スイ
ッチの一例として、反転Δβ方向性結合器型光スイッチ
がある。
【0003】この反転Δβ方向性結合器型光スイッチの
構造につき、図7を参照して、説明する。図7は、反転
Δβ方向性結合器型光スイッチ(以下「スイッチ10
0」と言う。)から導波路部分及び電極部分のみを抽出
した主要構成部分の平面図である。
【0004】光スイッチ100は、直線状の第1導波路
102、この導波路102に平行に配置されている直線
状の第2導波路104、第1導波路102上に互いに離
間して配置されている直線状の第1電極106及び第2
電極108、及び第2導波路104上に互いに離間して
配置されている直線状の第3電極110及び第4電極1
12を具える。第1電極106及び第3電極110は、
対向して配置されている。又、第2電極108及び第4
電極112は、対向して配置されている。
【0005】これらの第1導波路102及び第2導波路
104は、それぞれの伝搬モードの間に結合を生じさせ
る。そこで、第1電極106及び第4電極112に印加
される、ある基準電位に対する電圧の極性(例えば正)
と、第2電極108及び第3電極110に印加される、
ある基準電位に対する電圧の極性(例えば負)とを互い
に反転させながら、これらの電圧の大きさを制御するこ
とによって、例えば、入力ポートP101から入力され
た光信号を出力する出力ポートを、出力ポートP103
(いわゆるバー状態)又はP104(いわゆるクロス状
態)の何れか一方から出力する。
【0006】この光スイッチ100をクロス状態にする
為に必要な、各電極に印加される電圧値(以下「クロス
電圧値」と言う。)の範囲は広い。すなわち、クロス状
態の動作範囲が広い。よって、印加電圧をクロス電圧に
容易に設定することができ、その結果、クロス状態への
スイッチングを安定して行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この光
スイッチ100をバー状態にする為に必要な、各電極に
印加される電圧値(以下「バー電圧値」と言う。)の範
囲は狭い。すなわち、バー状態の動作範囲が狭い。よっ
て、印加電圧をバー電圧に設定することは困難である。
その結果、バー状態へのスイッチングを試みても、クロ
ス方向へ光信号が漏れてしまうという問題があった。
【0008】一方、他の光スイッチの一例が、文献(Ap
plied Physics Letters, Vol.35, No.10(1979. 11),
pp.748-750)に開示されている。この光スイッチ(以下
「第2光スイッチ」と言う。)の構成例によれば、一方
の第1導波路は直線導波路であり、かつ他方の第2導波
路は、第1導波路に対して凸形状の滑らかな曲線導波路
である。そして、これらの第1導波路及び第2導波路に
対してそれぞれ電極を設け、これらの電極に対して印加
される電圧を個別に制御することにより、スイッチング
を行っている。
【0009】この第2光スイッチにおけるバー電圧値の
範囲は広い。すなわち、バー状態の動作範囲が広い。よ
って、印加電圧をバー電圧に容易に設定することがで
き、その結果、バー状態へのスイッチングを安定して行
うことができる。
【0010】しかしながら、この第2光スイッチにおけ
るクロス電圧値の範囲は狭い。すなわち、クロス状態の
動作範囲が狭い。よって、印加電圧をクロス電圧に設定
することは困難である。その結果、クロス状態へのスイ
ッチングを試みても、バー方向へ光信号が漏れてしまう
という問題があった。
【0011】そこで、バー状態の動作範囲が広く、かつ
クロス状態の動作範囲が広い光スイッチの出現が求めら
れていた。又、この光スイッチの動作方法の出現が求め
られていた。又、この光スイッチの設計方法の出現が求
められていた。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明の光スイッチは、相対的に接近したり離れ
たりするようにそれぞれ設けられている第1及び第2導
波路と、互いに離間してそれぞれ配置されてある複数個
の電極とを具える。
【0013】ここで、第1及び第2導波路の間の距離が
局所極大であるこの第1及び第2導波路の領域をそれぞ
れ極大領域とする。又、この距離が局所極小であるこの
第1及び第2導波路の領域をそれぞれ極小領域とする。
又、第1及び第2導波路の伝搬モードの間に結合が生じ
る導波路の領域をモード結合領域とする。又、第1及び
第2導波路の伝搬モードの間に結合が実質的に生じない
導波路の領域を非モード結合領域とする。
【0014】このとき、第1及び第2導波路は、それぞ
れ、複数個の極小領域を具える。又、極小領域をモード
結合領域とする。又、極大領域をモード結合領域又は非
モード結合領域とする。そして、クロス状態の動作範囲
及びバー状態の動作範囲がそれぞれ広くなるように、電
極の各々を、少なくとも、第1導波路に沿って順々に配
置してある。
【0015】このような構成によれば、後述のように、
各電極の電圧を適宜調整することにより、バー状態及び
クロス状態の動作範囲は、広くなる。従って、バー状態
又はクロス状態へのスイッチングが安定する。
【0016】この発明の実施に当たり、好ましくは、電
極の各々が第1及び第2導波路に沿って配置されている
場合、この第1導波路に沿って配置されている電極は、
この第2導波路に沿って配置されている電極と、1対1
の関係で対向しているのが良い。或いは、電極の各々
は、極小領域で連続的となりかつ極大領域の近傍で不連
続になるように、少なくとも第1導波路に沿って互いに
離間して配置されているのが良い。
【0017】上述の光スイッチを動作するに当たり、好
ましくは、電極の各々が第1又は第2導波路の何れか一
方に沿ってのみ配置されてある場合、電極の各々に電圧
を個別に印加し、かつ電圧の極性を、電極の配列順に、
ある基準電位に対して順次反転させる。若しくは、電極
の各々が第1及び第2導波路に沿って配置されてある場
合、電極の各々に電圧を個別に印加し、かつ電圧の極性
を、電極の行列配列順に、ある基準電位に対して順次反
転させる。更に、第1及び第2導波路に沿って対向して
配置されてある前記電極の各々の電位と基準電位との差
の絶対値を、互いに等しくする。
【0018】これらのような方法によれば、バー状態及
びクロス状態の動作範囲は、広くなる。従って、バー状
態又はクロス状態へのスイッチングが安定する。
【0019】又、上述の発明の実施に当たり、好ましく
は、第1導波路の第1中心線の形状を、第2導波路に対
して凸形状の滑らかな単位曲線が直列に連結された曲線
とし、かつ第2導波路の第2中心線の形状を、実質的に
直線としているのが良い。若しくは、第1導波路の第1
中心線及び第2導波路の第2中心線の形状を、それぞ
れ、互いの導波路に対して凸形状の滑らかな単位曲線が
直列に連結された曲線とし、かつ第1及び第2導波路に
おける凸形状の部分が、対向して配置されているのが良
い。
【0020】このような第1及び第2導波路の構成は、
従来公知における光波長フィルタの導波路の構成と実質
同一である。従って、導波路の設計が容易になる。尚、
上述の単位曲線を、例えば、実質的にサイクロイド曲線
とするか、又は実質的に正弦曲線とするのが良い。
【0021】又、上述の発明の実施に当たり、好ましく
は、第1導波路の第1中心線及び第2導波路の第2中心
線の形状を、第1及び第2導波路の間の第3中心線に対
して、互いに対称的としているのが良い。
【0022】又、上述の目的を達成するために、光波長
フィルタから光スイッチを設計するに当たり、光波長フ
ィルタは、相対的に接近したり離れたりするようにそれ
ぞれ設けられている第1及び第2導波路を具える。少な
くとも第1導波路は、グレーティングの構造を有してい
る。
【0023】ここで、第1及び第2導波路の間の距離が
局所極大であるこの第1及び第2導波路の領域をそれぞ
れ極大領域と定義する。又、この距離が局所極小である
この第1及び第2導波路の領域をそれぞれ極小領域と定
義する。又、第1及び第2導波路の伝搬モードの間に結
合が生じる導波路の領域をモード結合領域と定義する。
又、第1及び第2導波路の伝搬モードの間に結合が実質
的に生じない導波路の領域を非モード結合領域と定義す
る。
【0024】このとき、第1及び第2導波路は、それぞ
れ、複数個の極小領域を具える。又、極小領域をモード
結合領域とし、かつ極大領域をモード結合領域又は非モ
ード結合領域としてある。光波長フィルタにより分波さ
れる光信号の透過波長域が広くなるように、グレーティ
ングの位相の繰り返しパターンは、少なくとも1カ所で
反転している。
【0025】そして、この位相の繰り返しパターンが反
転していないグレーティング毎に、このグレーティング
の各々を1個の電極に置き換え、然る後、この位相の繰
り返しパターンの反転に対応して、電極の各々に印加す
る電圧の極性を、ある基準電位に対して反転させる。こ
れにより、光波長フィルタから、クロス状態の動作範囲
及びバー状態の動作範囲がそれぞれ広くなる光スイッチ
を設計する。
【0026】或いは、光波長フィルタから光スイッチを
設計するに当たり、下記の方法もある。
【0027】光波長フィルタは、第1導波路及び第2導
波路をそれぞれ有する方向性結合器型の光波長フィルタ
である。ここで、第1及び第2導波路の伝搬モードの間
に結合が実質的に生じない導波路の領域を非モード結合
領域と定義する。このとき、非モード結合領域における
第1及び第2導波路の長さは互いに異なっている。これ
により、この第1及び第2導波路を伝搬する各種の波長
の光信号は、個別に位相差を与えられ、然る後、波長別
に分波される。この分波される光信号の各々の透過波長
域が広い。
【0028】非モード結合領域における第1及び第2導
波路を、互いに同一の長さの導波路に置き換え、少なく
とも一方の導波路に沿って電極を配置し、かつこの電極
に印加される電圧を個別に制御する。これにより、光波
長フィルタから、クロス状態の動作範囲及びバー状態の
動作範囲がそれぞれ広くなる光スイッチを設計する。
【0029】これらの発明の光スイッチの設計方法によ
れば、光波長フィルタにより分波される光信号の各々の
透過波長域が広ければ、設計された光スイッチにおける
クロス状態の動作範囲及びバー状態の動作範囲がそれぞ
れ広くなる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
光スイッチの実施の形態につき説明する。尚、図中、各
構成成分の大きさ、形状及び配置関係は、この発明が理
解できる程度に概略的に示してあるにすぎず、従って、
この発明は、図示例に限定されるものではない。又、以
下の説明において、数値は単なる一例にすぎず、この発
明はこれらの数値のみに限定されるものではない。
【0031】「第1の実施の形態」まず、図1及び図2
を参照して、この発明の一例である光スイッチ10の全
体的な構成につき、説明する。
【0032】図1は、光スイッチの構成を示す斜視図で
ある。
【0033】図2は、光スイッチの導波路及び可変電圧
電極の部分のみを取り出して、これを上方から見たとき
の平面図である。
【0034】この光スイッチ10は、光信号が伝搬する
為の第1導波路12及び第2導波路14、この光信号を
第1導波路12又は第2導波路14に閉じこめる為の基
板16及びクラッド部18、この光信号の進行方向のス
イッチングを制御する為の可変電圧電極20(以下「電
極20」と言う。)、及びアース電極22を具える。第
1導波路12及び第2導波路14は、基板16及びクラ
ッド部18間に介在する。又、クラッド部18は、電極
20及びアース電極22間に介在する。但し、図1で
は、第1導波路12及び第2導波路14の輪郭を強調す
る為に、これらの第1導波路12及び第2導波路14の
境界線を、クラッド部18の主面18A上に、実線で示
している。
【0035】又、この光スイッチ10は、光信号を入出
力させるための4個の第1ポートP1、第2ポートP
2、第3ポートP3及び第4ポートP4を具える。第1
ポートP1及び第3ポートP3は、第1導波路12の端
部に個別に接続されている。又、第2ポートP2及び第
4ポートP4は、第2導波路14の端部に個別に接続さ
れている。第1ポートP1及び第2ポートP2は、光ス
イッチ10における同一の端面S1の領域内にある。
又、第3ポートP3及び第4ポートP4は、この端面S
1と対向する端面S2の領域内にある。光信号は、例え
ば、第1ポートP1(又は第2ポートP2)から入力さ
れた後、第1導波路12及び第2導波路14を伝搬し
て、第3ポートP3又は第4ポートP4から出力され
る。この第3出力ポートP3(すなわちバー状態)又は
第4ポートP4(すなわちクロス状態)のスイッチング
をする為に、電極20が使用される。
【0036】次に、この光スイッチ10の製造工程につ
き、説明する。
【0037】上述の基板16として、電気光学効果を有
する直方体の基板を用いる。この基板16の材料として
は、例えば、有機材料、強誘電体、ガラス、InP及び
LiNbO 3 等がある。この基板16の主面16A
上に、コア層(例えばノンドープInGaAsP)、及
び第1クラッド層24(例えばp−InP)を順次成膜
する。
【0038】次に、例えば、反応性イオンエッチング法
(RIE法)により、コア層をエッチングして、第1導
波路12及び第2導波路14用のコアがそれぞれ形成さ
れる。第1導波路12及び第2導波路14用のコアの幅
及び高さは、この構成例では、互いに同一の一定値とし
てある。これと同時に、第1クラッド層24が、第1導
波路12及び第2導波路14の垂直上部のみを覆うよう
に、エッチングされる。エッチングされたこの第1クラ
ッド層24は、クラッド部18の一部を構成している。
【0039】次に、第1導波路12、第2導波路14及
び第1クラッド層24が積層されていない基板16の主
面16A上に、第1クラッド層24と同じ高さになるま
で、第2クラッド層26(例えばi−InP又はポリイ
ミド)を成膜する。これらの第1クラッド層24及び第
2クラッド層26によって、クラッド部18が構成され
る。
【0040】次に、基板16の主面16Aの背面16D
上に、この背面16Dと同一形状の面を有するアース電
極22を接着する。
【0041】次に、第1導波路12及び第2導波路14
の垂直上方における第1クラッド層24の主面24A上
に、第1導波路12及び第2導波路14に沿って、電極
20をそれぞれ接着して、これにより、光スイッチ10
が完成される。
【0042】次に、図1及び図2を参照して、この光ス
イッチ10の特徴的構成につき、説明する。
【0043】先ず、第1導波路12及び第2導波路14
のそれぞれの中心線を、第1中心線28及び第2中心線
30と定義する。又、第1導波路12及び第2導波路1
4の間の距離が局所極大(後述)である導波路領域をそ
れぞれ極大領域と定義する。又、この距離が局所極小
(後述)である導波路領域をそれぞれ極小領域と定義す
る。又、第1導波路12及び第2導波路14のそれぞれ
の伝搬モードの間に結合が生じる導波路の領域をモード
結合領域と定義する。又、伝搬モードの間に結合が実質
的に生じない導波路の領域を非モード結合領域と定義す
る。
【0044】尚、局所極大とは、関数f(z)の極小が
z=cのある近傍内の全てのzに対してf(z)≦f
(c)となるようなf(c)である。又、局所極小と
は、関数f(z)の極大がz=cのある近傍内の全ての
zに対してf(z)≧f(c)となるようなf(c)で
ある。
【0045】この発明においては、第1導波路12及び
第2導波路14は、相対的に接近したり離れたりするよ
うにそれぞれ設けられている。但し、クロス状態及びバ
ー状態の動作範囲をそれぞれ同時に広くする為の条件と
して、第1導波路12A及び第2導波路12Bは、それ
ぞれ、複数個(具体的にはこの構成例では2個(後
述))の極小領域を具えており、かつ極小領域をモード
結合領域としてある。因みに、極大領域はモード結合領
域でも非モード結合領域でも良い。
【0046】この構成例では、第1中心線28は、第1
単位曲線28A及び第2単位曲線28Bが直列に連結さ
れた曲線としてある。これらの第1単位曲線28A及び
第2単位曲線28Bは、この構成例では、実質的に1周
期分のサイクロイド曲線とそれぞれしてある。ここで、
第1単位曲線28Aを含む第1導波路12の領域を、第
1領域12Aと定義する。又、第2単位曲線28Bを含
む第1導波路12の領域を、第2領域12Bと定義す
る。第1領域12Aは、第1ポートP1と接続されてい
る。又、第2領域12Bは、第3ポートP3と接続され
ている。
【0047】又、第2中心線30は、第3単位曲線30
A及び第4単位曲線30Bが直列に連結された曲線とし
てある。これらの第3単位曲線30A及び第4単位曲線
30Bは、この構成例では、実質的に1周期分のサイク
ロイド曲線とそれぞれしてある。ここで、第3単位曲線
30Aを含む第2導波路14の領域を、第3領域14A
と定義する。又、第4単位曲線30Bを含む第2導波路
14の領域を、第4領域14Bと定義する。第3領域1
4Aは、第2ポートP2と接続されている。又、第4領
域14Bは、第4ポートP4と接続されている。
【0048】そして、第1中心線28及び第2中心線3
0が、両者の第3中心線32に対して線対称的な関係に
なるように、第1中心線28及び第2中心線30を配置
してある。
【0049】よって、第1単位曲線28A及び第3単位
曲線30Aの極値部分は、最接近している。従って、第
1領域12Aの第1極値部分C1と、第3領域14Aの
第3極値部分C3とは、それぞれ極小領域(モード結合
領域)である。第1領域12A及び第3領域14Aは、
それぞれ、第1極値部分C1及び第3極値部分C3から
離れるほど、モード結合が弱まる。
【0050】又、第2単位曲線28B及び第4単位曲線
30Bの極値部分は、最接近している。従って、第2領
域12Bの第2極値部分C2と、第4領域14Bの第4
極値部分C4とは、それぞれ極小領域(モード結合領
域)である。第2領域12B及び第4領域14Bは、そ
れぞれ、第2極値部分C2及び第4極値部分C4から離
れるほど、モード結合が弱まる。
【0051】上述より、第1導波路12は、2個の極小
領域(すなわち第1極値部分C1及び第2極値部分C
2)を具える。又、第2導波路14は、2個の極小領域
(すなわち第3極値部分C3及び第4極値部分C4)を
具える。
【0052】又、第1単位曲線28A及び第2単位曲線
28Bの接続部分と、第3単位曲線30A及び第4単位
曲線30Bの接続部分は、第1中心線28と第2中心線
30とが互いに最も離れている部分である。従って、第
1領域12A及び第2領域12Bの接続部分の第5極値
部分C5、及び第3領域14A及び第4領域14Bの接
続部分の第6極値部分C6は、極大領域である。
【0053】尚、この構成例では、第1単位曲線28
A、第2単位曲線28B、第3単位曲線30A及び第4
単位曲線30Bの形状を、互いに等しくしてある。よっ
て、第1領域12A、第2領域12B、第3領域14A
及び第4領域14Bの形状も、互いに等しくしてある。
【0054】そして、第1領域12A、第2領域12
B、第3領域14A及び第4領域14Bに沿って、個別
に、それぞれの領域全体を含むように、第1電極20
A、第2電極20B、第3電極20C及び第4電極20
Dが配置されている。但し、第1電極20A及び第2電
極20Bは、第5極値部分C5(極大領域)で不連続と
なっている。又、第3電極20C及び第4電極20D
は、第6極値部分C6(極大領域)で不連続となってい
る。従って、第1電極20A及び第3電極20Cは、第
3中心線32を挟んで、1対1の関係で対向してある。
又、第2電極20B及び第4電極20Dは、第3中心線
32を挟んで、1対1の関係で対向してある。
【0055】これらの第1電極20A、第2電極20
B、第3電極20C、第4電極20Dに対して、個別
に、+V、−V、−V及び+Vの電圧を印加することに
より、例えば、電圧が正(すなわち順方向バイアス)な
らば、プラズマ効果により、屈折率が変化する。又、電
圧が負(すなわち逆方向バイアス)ならば、電気光学効
果により、屈折率が変化する。この屈折率変化を利用し
て、スイッチング制御(クロス状態若しくはバー状態)
を行うことができる。但し、これら電圧は、基準電位に
対する相対値であって、この例では、この基準電位を、
アース電極22の電位とする。
【0056】この電圧は、従来公知の反転Δβ方向性結
合器の電極に印加される電圧のパターンと同一である。
但し、通常は、第1電極20A、第2電極20B、第3
電極20C、第4電極20Dに対して、個別に、+V
1、−V2、−V1及び+V2の電圧を印加するが、こ
の構成例では、上述のように、第1領域12A、第2領
域12B、第3領域14A及び第4領域14Bの形状を
互いに等しくしてあるから、対称性を考慮して、V1=
V2としてある。
【0057】次に、光スイッチ10における光信号の伝
搬形態につき、説明する。
【0058】例えば、第1ポートP1から光信号を入力
させて、第4ポートP4からこの光信号を出力させる場
合(すなわちクロス状態)、先ず、光信号は、初段(第
1領域12A及び第3領域14A)の出口(第5極値部
分C5及び第6極値部分C6)で2等分されるような電
圧を印加する。2段目(第2領域12B及び第4領域1
4B)では、初段と逆符号の電圧が印加されるので、逆
のプロセスをたどって光パワーは第2導波路14に移行
し、その結果、光信号は、第4ポートP4から出力され
る。
【0059】これに対して、第1ポートP1から光信号
を入力させて、第3ポートP3からこの光信号を出力さ
せる場合(すなわちバー状態)、光信号が初段の出口で
全て第1導波路12に戻るように電圧が調整されてお
り、2段目でも同様のプロセスを繰り返して、その結
果、光信号は、第3ポートP3から出力される。
【0060】図3は、光スイッチの出力/入力パワーの
シミュレーション結果を示すグラフである。縦軸は、第
4ポートP4から出力されるときの光信号のパワーと、
第1ポートP1に入力したときのこの光信号のパワー
(すなわち出力/入力パワー)との比である。又、横軸
は、Δβ/πである。
【0061】ここで、Δβ(無次元パラメータ)は、第
1導波路12及び第2導波路14の伝搬定数βの差を表
す。伝搬定数βは、次式(1)を以って定義される。
【0062】β=(2π/λ)・n (1) 但し、nは、コアの等価屈折率である。この場合、光信
号の波長λは一定としてあるから、 Δβ=(2π/λ)・Δn (2) である。すなわち、伝搬定数の差Δβは、等価屈折率n
の変化分とみなして良い。等価屈折率nは、光信号の導
波路への入射角度及びコアの屈折率の関数である。この
構成例では、上述のように、コアの幅及び高さを一定値
としてあるから、光信号の導波路への入射角度も、一定
になる。よって、等価屈折率nの変化分Δnは、コアの
屈折率の変化分とみなすことができる。このコアの屈折
率の変化分は、電極に印加される電圧の大きさに比例し
ている。従って、伝搬定数の差Δβは、電極に印加され
る電圧の大きさに相当するとみなして良い。
【0063】但し、このシミュレーションでは、結合係
数κ(第1導波路12の伝搬モード、及び第2導波路1
4の伝搬モードの重なり積分(後述))の最大値を、π
/2+0.03と設定している。
【0064】このシミュレーション結果によれば、横軸
=0〜1の範囲において、出力/入力パワーが1になっ
ている。すなわち、クロス状態(第4ポートP4から出
力)になっている。又、横軸=6.4以上の範囲におい
て、出力/入力パワーが0になっている。すなわち、バ
ー状態(第3ポートP3から出力)になっている。よっ
て、クロス状態及びバー状態の動作範囲がそれぞれ同時
に広い。従って、クロス状態又はバー状態へのスイッチ
ングを安定して行うことができる。
【0065】ところで、上述の光スイッチ10は、下記
の理論に基づいて、光波長フィルタから設計してある。
そこで、図4を参照して、光波長フィルタから光スイッ
チ10を設計する方法につき、説明する。
【0066】図4は、光波長フィルタの導波路部分のみ
を取り出して、これを上方から見たときの平面図であ
る。
【0067】光波長フィルタ1010は、グレーティン
グを有する方向性結合器(従来公知)を利用した素子で
ある。波長フィルタ1010の構成は、光スイッチ10
の構成と基本的に同一である。そこで、これらの構成が
互いに同一である場合、波長フィルタ1010の構成部
の各々に対して、光スイッチ10の構成部の各々に付し
た番号に1000を足した番号を付してある(例えば、
光スイッチ10における第1導波路12は、波長フィル
タ1010における第1導波路1012に相当す
る。)。又、図4において、第1導波路1012及び第
2導波路1014の部分にそれぞれ示される斜線領域及
び空白領域は、それぞれ、凹部凸部、ないし凸部凹部を
表している。このグレーティングは、いわゆるレリーフ
タイプであって、つまり、第1導波路1012及び第2
導波路1014の表面は、それぞれ凹凸構造を有する。
【0068】この構成例では、グレーティングの周期は
一定である。
【0069】但し、第5極値部分C1005において、
第1領域1012Aにおける第1グレーティング34A
の位相の繰り返しパターン、及び第2領域1012Bに
おける第2グレーティング34Bの位相の繰り返しパタ
ーンは反転している。同様に、第6極値部分C1006
において、第3領域1014Aにおける第3グレーティ
ング34Cの位相の繰り返しパターン、及び第4領域1
014Bにおける第4グレーティング34Dの位相の繰
り返しパターンは反転している。尚、この構成例では、
グレーティングの位相の繰り返しパターンとは、配列さ
れている凹部凸部の配列パターンを意味し、かつグレー
ティングの位相の繰り返しパターンの反転とは、凸凹の
繰り返しの反転(すなわち、…凹凸凸凹…、又は…凸凹
凹凸…)を意味する。
【0070】一方、第1グレーティング34A及び第3
グレーティング34Cの位相は、この波長フィルタ10
10の長手方向に垂直な方向(以下「方向H」と言
う。)で見た場合、互いにそれぞれ反転している。又、
第2グレーティング34B及び第4グレーティング34
Dの位相も、方向Hで見た場合、互いにそれぞれ反転し
ている。
【0071】次に、光波長フィルタ1010における光
信号の伝搬形態、例えば、第1ポートP1001から、
波長λ1及びλ2の多重光信号を入力させて、然る後、
分波された一方の波長λ1の第1光信号を第4ポートP
1004(クロス方向)から出力すると共に、分波され
た他方の波長λ2の第2光信号を第3ポートP1003
(バー方向)から出力する場合につき、説明する。
【0072】第1光信号は、初段(第1領域1012A
及び第3領域1014A)の第1グレーティング34A
及び第3グレーティング34Cの作用により、この初段
の出口(第5極値部分C1005及び第6極値部分C1
006)で2等分される。2段目(第2領域1012B
及び第4領域1014B)では、初段と逆位相の繰り返
しパターンの第2グレーティング34B及び第4グレー
ティング34Dがあるので、逆のプロセスをたどって光
パワーは第2導波路1014に移行し、その結果、第1
光信号は、第4ポートP1004から出力される。
【0073】これに対して、第2光信号が初段の出口で
全て第1導波路1012に戻るように第1グレーティン
グ34A及び第3グレーティング34Cがそれぞれ設け
られており、2段目でも同様のプロセスを繰り返して、
その結果、第2光信号は、第3ポートP1003から出
力される。
【0074】光波長フィルタ1010は、第5極値部分
C1005及び第6極値部分C1006においてグレー
ティング反転特性を具えているので、分波される光信号
の波長帯域幅は、広い。例えば、第1光信号の波長がλ
1からλ1+d( λ1) に変動しても、第4ポートP1
004から出力される第1光信号の光パワーは、実質的
に減少しない。従って、光波長フィルタ1010の分波
特性は安定している。換言すれば、光波長フィルタ10
10の透過波長域が広い。
【0075】ところで、一般的に、方向性結合器の素子
特性は、パラメータ「δ/κ」によって決定される。な
ぜならば、モード結合方程式
【0076】
【数1】
【0077】(但し、導波路断面に垂直な方向をz方向
とする。又、R(z)及びS(z)を、それぞれ、z方
向に対する、第3ポートP3(又はP1003)及び第
4ポートP4(又はP1004)から出力される光信号
の伝搬モードの振幅とする。又、jを虚数とする。尚、
δ及びκ(z)については後述。)において、 ξ=δ・z (4) とおくと、上記式(3)は、
【0078】
【数2】
【0079】となり、よって、式(5)の解R(ξ)及
びS(ξ)は、パラメータ「δ/κ」により、一義的に
それぞれ決定されるからである。
【0080】但し、方向性結合器が光波長フィルタ10
10の場合、 δ=Δβ−2π/Λ (6) と定義される。ここで、Δβは、上記式(2)により定
義される(但し、ここでは、式(2)のΔnは、第1導
波路1012及び第2導波路1014の等価屈折率差を
表す。この例では、第1導波路1012及び第2導波路
1014の導波路幅を互いに違えている。)。又、Λ
を、グレーティング周期とする。
【0081】一方、方向性結合器が光スイッチ10の場
合、 δ=Δβ (7) と定義される。Δβは、上記式(2)により定義され
る。
【0082】又、方向性結合器が光波長フィルタ101
0の場合、κを、各導波路部分における伝搬モード、及
び導波路及びクラッド部(図示せず。)の誘電率変化分
Δεの重なり積分によって定義される結合係数とする。
尚、この光波長フィルタ1010における結合係数は、
例えば逆散乱法を利用して、分波特性が安定するように
最適化されることができる。
【0083】一方、方向性結合器が光スイッチ10の場
合、上述のように、κを、各導波路部分における伝搬モ
ードの重なり積分によって定義される結合係数とする。
【0084】この光波長フィルタ1010では、各波長
λの光信号毎に、δはそれぞれ一定である。一方、結合
係数κは、誘電率変化分Δεを含む。この誘電率変化分
Δεの極性の繰り返しパターンは、第5極値部分C10
05及び第6極値部分C1006において、反転してい
る。なぜならば、上述のように、第5極値部分C100
5及び第6極値部分C1006において、それぞれ、グ
レーティングの位相の繰り返しパターンが反転している
からである。その結果、パラメータ「δ/κ」の極性
も、第5極値部分C1005及び第6極値部分C100
6において、反転することになる。この反転により、上
述のように、光波長フィルタ1010の分波特性は安定
している。
【0085】そこで、第5極値部分C1005及び第6
極値部分C1006において、パラメータ「δ/κ」の
極性を反転させるもう1つの方法がある。それは、第5
極値部分C1005及び第6極値部分C1006におい
て、光波長フィルタ1010のように結合係数κの極性
を反転させるのではなく、δの極性を反転させる方法で
ある。このδの極性の反転を積極的に利用したのが、上
述の光スイッチ10(但し、光スイッチ10では、第1
及び第2導波路12及び14の導波路幅(コアの幅)を
互いに等しくしている。)である。
【0086】光スイッチ10において、第5極値部分C
5及び第6極値部分C6におけるδの極性を反転するに
は、式(2)より、Δnの極性を反転すれば良い。つま
り、第1電極20A及び第2電極20Bに対して印加す
る各電圧の極性を互いに反転させ、かつ第3電極20C
及び第4電極20Dに対して印加する各電圧の極性を互
いに反転させれば良い。但し、上述のように、この構成
例では、各電極に印加される電圧の基準電位を、アース
電極22の電位とする。
【0087】更に、上述のように、方向Hで見た場合、
第1グレーティング34A及び第3グレーティング34
Cの位相が互いにそれぞれ反転しており、かつ第2グレ
ーティング34B及び第4グレーティング34Dの位相
が互いにそれぞれ反転していることを考慮すれば、第1
電極20A及び第3電極20Cにそれぞれ印加する電圧
の極性を互いに反転させ、かつ第2電極20B及び第4
電極20Dにそれぞれ印加する電圧の極性を互いに反転
させれば良いことが分かる。
【0088】これにより、光スイッチ10は、光波長フ
ィルタ1010と同等の効果を得ることができる。つま
り、光波長フィルタ1010の分波特性は安定してお
り、換言すれば、クロス方向及びバー方向へそれぞれ出
力される光信号の波長帯域が広い。よって、光スイッチ
10の場合も、クロス方向及びバー方向へそれぞれ出力
される光信号の波長帯域が広い。この光スイッチ10に
おいて、この波長帯域は、各電極20A〜20Dにそれ
ぞれ印加される電圧によって制御されているから、結果
的に、バー電圧値及びクロス電圧値の範囲は、それぞれ
広くなる。すなわち、クロス状態及びバー状態の動作範
囲は、それぞれ同時に広くなる。従って、クロス状態又
はバー状態へのスイッチングを安定して行うことができ
る。
【0089】尚、上述の光波長フィルタ10には、例え
ば、第1導波路1012はグレーティングを具えず、対
して第2導波路1014はグレーティング(位相反転構
造)が具えるタイプがある。このようなタイプの光波長
フィルタでも、波長帯域が広いことが知られている。従
って、上述の構成例と同様に、このグレーティングの代
わりに電極を用いて、一方の導波路にのみ複数個の電極
があり、かつこれらの電極の位相を互いにそれぞれ反転
させたタイプでも、バー状態及びクロス状態でも、理論
的に、スイッチングの安定特性が得られる。更に、波長
フィルタのグレーティングの位相の繰り返しパターンが
仮に反転していなくても、この波長フィルタの波長帯域
が広ければ、これに基づいて設計された、電極に印加さ
れる電圧の極性を反転しない光スイッチによって、スイ
ッチの安定特性が得られる。
【0090】「第2の実施の形態」図5及び図6を参照
して、「第1の実施の形態」で上述した方法とは異な
る、光波長フィルタから光スイッチを設計する方法につ
き説明する。
【0091】図5は、光波長フィルタの導波路部分のみ
を取り出して、これを上方から見たときの平面図であ
る。
【0092】図6は、光スイッチの導波路部分及び電極
部分のみを取り出して、これを上方から見たときの平面
図である。
【0093】図5の光波長フィルタ400は、マッハツ
ェンダー干渉計型光波長フィルタエレメント(以下「フ
ィルタエレメント」と言う。)402及び404を2個
直列に連結した、従来公知の光波長フィルタである。
【0094】フィルタエレメント402は、2つの方向
性結合器406及び408Aと、これらの方向性結合器
406及び408Aをそれぞれ接続する第1アーム導波
路410を具える。第1アーム導波路410は、非モー
ド結合領域の導波路である。又、フィルタエレメント4
04は、2つの方向性結合器408B(方向性結合器4
08Aと連結されている)及び412と、これらの方向
性結合器408B及び412をそれぞれ接続する第2ア
ーム導波路414を具える。第2アーム導波路414
は、非モード結合領域の導波路である。
【0095】第1アーム導波路410を構成する一方の
導波路は、他方の導波路より長い。同様に、第2アーム
導波路414を構成する一方の導波路は、他方の導波路
より長い。第1アーム導波路410(又は第2アーム導
波路414)を構成する2本の導波路の光路長差をΔL
とするとき、両者の間を伝搬した光信号には、 β・ΔL (8) だけの位相差が生じる。この位相差を利用して、入力さ
れた波長多重信号の分波を行う。この光波長フィルタ4
00は、透過波長域が広いことが知られている。
【0096】ところで、式(8)によれば、Lに差をつ
ける代わりに、βに差をつけても広い波長帯域が得られ
るはずである。すなわち、 Δβ・L (9) である。この式(9)の条件を満たすように、設計した
のが、図6の光スイッチ500(従来公知)である。光
スイッチ500の構成は、光波長フィルタ400の構成
と基本的に同一である。そこで、これらの構成が互いに
同一である場合、光スイッチ500の構成部の各々に対
して、光波長フィルタ400の構成部の各々に付した番
号に1000を足した番号を付してある(例えば、光波
長フィルタ400における第1アーム導波路410は、
光スイッチ500における第1アーム導波路1410に
相当する。)。
【0097】この光スイッチ500の構成によれば、第
1アーム導波路1410を構成する2本の導波路の長さ
を互いにそれぞれ等しくし、かつ第2アーム導波路14
14を構成する2本の導波路の長さを互いにそれぞれ等
しくしてある。そして、第1アーム導波路1410及び
第2アーム導波路1414をそれぞれ構成する一方の導
波路に沿って、電極502及び504をそれぞれ配置し
てある。これらの電極502及び504の各々に個別に
電圧を印加することにより、導波路部分の屈折率を変化
させて(つまりβを変化させて)、スイッチングの制御
を行う。
【0098】これにより、光スイッチ500は、光波長
フィルタ400と同等の効果を得ることができる。つま
り、光波長フィルタ400の分波特性は安定しており、
換言すれば、クロス方向及びバー方向へそれぞれ出力さ
れる光信号の波長帯域が広い。よって、光スイッチ50
0の場合も、クロス方向及びバー方向へそれぞれ出力さ
れる光信号の波長帯域が広い。この光スイッチ500に
おいて、この波長帯域は、各電極502及び504にそ
れぞれ印加される電圧によって制御されているから、結
果的に、バー電圧値及びクロス電圧値の範囲は、それぞ
れ広くなる。すなわち、クロス状態及びバー状態の動作
範囲をそれぞれ同時に広くなる。従って、クロス状態又
はバー状態へのスイッチングを安定して行うことができ
る。
【0099】一般的に、式(8)を利用した波長フィル
タの波長帯域が広ければ、式(9)に基づいて設計され
た光スイッチによるスイッチングは、安定している。
【0100】「変形例の説明」この発明は、上述の実施
の形態にのみ限定されるものではなく、設計に応じて種
々の変更を加えることができる。
【0101】例えば、「第1の実施の形態」において、
第1、第2、第3及び第4単位曲線28A、28B、3
0A及び30Bの形状を、それぞれ実質的にサイクロイ
ド曲線としてあるが、実質的に正弦曲線としても良い。
【0102】又、例えば、「第1の実施の形態」におい
て、第1 中心線28又は第2中心線30の何れか一方の
形状を、実質的に直線としても良い。
【0103】又、例えば、「第1及び第2の実施の形
態」において、各導波路は、2個の極小領域をそれぞれ
有するが、3個以上の極小領域を有していても良い。
【0104】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、この発
明の構成の光スイッチを、例えばこの発明の動作方法に
よって動作させることにより、バー状態及びクロス状態
の動作範囲はそれぞれ共に広くなる。従って、バー状態
又はクロス状態へのスイッチングがそれぞれ共に安定す
る。
【0105】又、この発明の光スイッチの設計方法によ
れば、バー状態及びクロス状態の動作範囲がそれぞれ共
に広くなる光スイッチを設計することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光スイッチの構成を示す斜視図である。
【図2】光スイッチの導波路及び電極の部分のみを示す
平面図である。
【図3】光スイッチの出力/入力パワーのシミュレーシ
ョン結果を示すグラフである。
【図4】光波長フィルタの導波路部分のみを示す平面図
である。
【図5】光波長フィルタの導波路部分のみを示す平面図
である。
【図6】光スイッチの導波路及び電極の部分のみを示す
平面図である。
【図7】光スイッチの導波路部分及び電極の部分のみを
示す平面図である。
【符号の説明】
10、500:光スイッチ 12、1012:第1導波路 12A、1012A:第1領域 12B、1012B:第2領域 14、1014:第2導波路 14A、1014A:第3領域 14B、1014B:第4領域 16:基板 16A、18A、24A:主面 16D:背面 18:クラッド部 20:可変電圧電極(電極) 20A、20B、20C、20D:第1、第2、第3、
第4電極 22:アース電極 24:第1クラッド層 26:第2クラッド層 28、1028:第1中心線 28A、1028A:第1単位曲線 28B、1028B:第2単位曲線 30、1030:第2中心線 30A、1030A:第3単位曲線 30B、1030B:第4単位曲線 32、1032:第3中心線 34A、34B、34C、34D:第1、第2、第3、
第4グレーティング 400、1010:光波長フィルタ 402、404、1402、1404:フィルタエレメ
ント 406、408A、408B、412、1406、14
08A、1408B、1412:方向性結合器 410、1410:第1アーム導波路 414、1414:第2アーム導波路 502、504:電極 C1、C1001:第1極値部分 C2、C1002:第2極値部分 C3、C1003:第3極値部分 C4、C1004:第4極値部分 C5、C1005:第5極値部分 C6:C1006:第6極値部分 P1、P1001:第1ポート P2、P1002:第2ポート P3、P1003:第3ポート P4、P1004:第4ポート S1、S2:端面

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロス状態又はバー状態にして光信号を
    出力する光スイッチにおいて、 相対的に接近したり離れたりするようにそれぞれ設けら
    れている第1及び第2導波路と、互いに離間してそれぞ
    れ配置されてある複数個の電極とを具え、 前記第1及び第2導波路の間の距離が局所極大である該
    第1及び第2導波路の領域をそれぞれ極大領域とし、該
    距離が局所極小である該第1及び第2導波路の領域をそ
    れぞれ極小領域とし、前記第1及び第2導波路の伝搬モ
    ードの間に結合が生じる前記導波路の領域をモード結合
    領域とし、及び前記第1及び第2導波路の伝搬モードの
    間に結合が実質的に生じない前記導波路の領域を非モー
    ド結合領域とするとき、 前記第1及び第2導波路は、それぞれ、複数個の前記極
    小領域を具え、 前記極小領域を前記モード結合領域とし、かつ前記極大
    領域を前記モード結合領域又は前記非モード結合領域と
    してあり、 前記クロス状態の動作範囲及び前記バー状態の動作範囲
    がそれぞれ広くなるように、前記電極の各々を、少なく
    とも、前記第1導波路に沿って順々に配置してあること
    を特徴とする光スイッチ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光スイッチにおいて、 前記電極の各々が前記第1及び第2導波路に沿って配置
    されている場合、該第1導波路に沿って配置されている
    前記電極は、該第2導波路に沿って配置されている前記
    電極と、1対1の関係で対向してあることを特徴とする
    光スイッチ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光スイッチにおいて、 前記電極の各々は、前記極小領域で連続的となりかつ前
    記極大領域の近傍で不連続になるように、少なくとも前
    記第1導波路に沿って互いに離間して配置されてあるこ
    とを特徴とする光スイッチ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の光スイッチにおいて、 前記第1導波路の第1中心線の形状を、前記第2導波路
    に対して凸形状の滑らかな単位曲線が直列に連結された
    曲線とし、かつ前記第2導波路の第2中心線の形状を、
    実質的に直線としてあることを特徴とする光スイッチ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の光スイッチにおいて、 前記第1導波路の第1中心線及び前記第2導波路の第2
    中心線の形状を、それぞれ、互いの導波路に対して凸形
    状の滑らかな単位曲線が直列に連結された曲線としてお
    り、 前記第1及び第2導波路における前記凸形状の部分が、
    対向して配置されてあることを特徴とする光スイッチ。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の光スイッチにおいて、 前記第1導波路の第1中心線及び前記第2導波路の第2
    中心線の形状を、前記第1及び第2導波路の間の第3中
    心線に対して、互いに対称的としてあることを特徴とす
    る光スイッチ。
  7. 【請求項7】 請求項4又は請求項5に記載の光スイッ
    チにおいて、 前記単位曲線を、実質的にサイクロイド曲線としてある
    ことを特徴とする光スイッチ。
  8. 【請求項8】 請求項4又は請求項5に記載の光スイッ
    チにおいて、 前記単位曲線を、実質的に正弦曲線としてあることを特
    徴とする光スイッチ。
  9. 【請求項9】 相対的に接近したり離れたりするように
    それぞれ設けられている第1及び第2導波路と、互いに
    離間してそれぞれ配置されてある複数個の電極とを具
    え、 前記第1及び第2導波路の間の距離が局所極大である該
    第1及び第2導波路の領域をそれぞれ極大領域とし、該
    距離が局所極小である該第1及び第2導波路の領域をそ
    れぞれ極小領域とし、前記第1及び第2導波路の伝搬モ
    ードの間に結合が生じる前記導波路の領域をモード結合
    領域とし、及び前記第1及び第2導波路の伝搬モードの
    間に結合が実質的に生じない前記導波路の領域を非モー
    ド結合領域とするとき、 前記第1及び第2導波路は、それぞれ、複数個の前記極
    小領域を具え、 前記極小領域を前記モード結合領域とし、かつ前記極大
    領域を前記モード結合領域又は前記非モード結合領域と
    してあり、 クロス状態の動作範囲及びバー状態の動作範囲がそれぞ
    れ広くなるように、前記電極の各々を前記第1導波路又
    は前記第2導波路の何れか一方に沿ってのみ順々に配置
    してある光スイッチを、前記クロス状態又は前記バー状
    態にして光信号を出力するように動作させるに当たり、 前記電極の各々に電圧を個別に印加し、 該電圧の極性を、前記電極の配列順に、ある基準電位に
    対して順次反転させることを特徴とする光スイッチの動
    作方法。
  10. 【請求項10】 相対的に接近したり離れたりするよう
    にそれぞれ設けられている第1及び第2導波路と、互い
    に離間してそれぞれ配置されてある複数個の電極とを具
    え、 前記第1及び第2導波路の間の距離が局所極大である該
    第1及び第2導波路の領域をそれぞれ極大領域とし、該
    距離が局所極小である該第1及び第2導波路の領域をそ
    れぞれ極小領域とし、前記第1及び第2導波路の伝搬モ
    ードの間に結合が生じる前記導波路の領域をモード結合
    領域とし、及び前記第1及び第2導波路の伝搬モードの
    間に結合が実質的に生じない前記導波路の領域を非モー
    ド結合領域とするとき、 前記第1及び第2導波路は、それぞれ、複数個の前記極
    小領域を具え、 前記極小領域を前記モード結合領域とし、かつ前記極大
    領域を前記モード結合領域又は前記非モード結合領域と
    してあり、 クロス状態の動作範囲及びバー状態の動作範囲がそれぞ
    れ広くなるように、前記電極の各々を前記第1導波路及
    び前記第2導波路に沿って1対1の関係で対向するよう
    に配置してある光スイッチを、前記クロス状態又は前記
    バー状態にして光信号を出力するように動作させるに当
    たり、 前記電極の各々に電圧を個別に印加し、 該電圧の極性を、前記電極の行列配列順に、ある基準電
    位に対して順次反転させることを特徴とする光スイッチ
    の動作方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の光スイッチの動作
    方法において、 前記第1及び第2導波路に沿って対向して配置されてあ
    る前記電極の各々の電位と前記基準電位との差の絶対値
    を、互いに等しくすることを特徴とする光スイッチの動
    作方法。
  12. 【請求項12】 光波長フィルタから光スイッチを設計
    するに当たり、 前記光波長フィルタは、相対的に接近したり離れたりす
    るようにそれぞれ設けられている第1及び第2導波路を
    具え、 少なくとも前記第1導波路は、グレーティングの構造を
    有しており、 前記第1及び第2導波路の間の距離が局所極大である該
    第1及び第2導波路の領域をそれぞれ極大領域とし、該
    距離が局所極小である該第1及び第2導波路の領域をそ
    れぞれ極小領域とし、前記第1及び第2導波路の伝搬モ
    ードの間に結合が生じる前記導波路の領域をモード結合
    領域とし、及び前記第1及び第2導波路の伝搬モードの
    間に結合が実質的に生じない前記導波路の領域を非モー
    ド結合領域とするとき、 前記第1及び第2導波路は、それぞれ、複数個の前記極
    小領域を具え、 前記極小領域を前記モード結合領域とし、かつ前記極大
    領域を前記モード結合領域又は前記非モード結合領域と
    してあり、 前記前記光波長フィルタにより分波される光信号の透過
    波長域が広くなるように、前記グレーティングの位相の
    繰り返しパターンは、少なくとも1カ所で反転してお
    り、 前記光波長フィルタから、 前記位相の繰り返しパターンが反転していない前記グレ
    ーティング毎に、該グレーティングの各々を1個の電極
    に置き換え、然る後、該位相の繰り返しパターンの反転
    に対応して、前記電極の各々に印加する電圧の極性を、
    ある基準電位に対して反転させることにより、 クロス状態の動作範囲及びバー状態の動作範囲がそれぞ
    れ広くなる前記光スイッチを設計することを特徴とする
    光スイッチの設計方法。
  13. 【請求項13】 光波長フィルタから光スイッチを設計
    するに当たり、 前記光波長フィルタは、第1導波路及び第2導波路をそ
    れぞれ有する方向性結合器型の光波長フィルタであっ
    て、 前記第1及び第2導波路の伝搬モードの間に結合が実質
    的に生じない前記導波路の領域を非モード結合領域とす
    るとき、 前記非モード結合領域における前記第1及び第2導波路
    の長さは互いに異なっていて、これにより、該第1及び
    第2導波路を伝搬する各種の波長の光信号は、個別に位
    相差を与えられ、然る後、波長別に分波され、かつ該分
    波される前記光信号の各々の透過波長域が広く構成され
    ている場合、 前記光波長フィルタから、 前記非モード結合領域における前記第1及び第2導波路
    を、互いに同一の長さの導波路に置き換え、少なくとも
    一方の前記導波路に沿って電極を配置し、かつ該電極に
    印加される電圧を個別に制御することにより、 クロス状態の動作範囲及びバー状態の動作範囲がそれぞ
    れ広くなる前記光スイッチを設計することを特徴とする
    光スイッチの設計方法。
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