JP2001021645A - 移動体識別装置及び移動体識別システム - Google Patents

移動体識別装置及び移動体識別システム

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JP2001021645A
JP2001021645A JP11197063A JP19706399A JP2001021645A JP 2001021645 A JP2001021645 A JP 2001021645A JP 11197063 A JP11197063 A JP 11197063A JP 19706399 A JP19706399 A JP 19706399A JP 2001021645 A JP2001021645 A JP 2001021645A
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進一郎 植野
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卓 藤田
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新吉 池田
Kenichi Maeda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 質問器と応答器とが通信できる交信領域を大
きくするとともに、交信領域内の複数の応答器の混信を
なくすことを目的とする。 【解決手段】 質問器1のアンテナ2と第2のアンテナ
10を、各々の送信ビームが形成する交信領域30が重
畳するように配置することで、応答器20はより多くの
電力を質問器1から送信する電磁波から得る事が可能と
なる。また、応答器20が質問器1の応答開始信号に同
期した変調動作を行うことで、交信領域内の複数の応答
器20と確実な通信動作が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてUHFや
マイクロ波帯等の電磁波により、その反射波を用いて、
移動体等に取り付けられた応答器からのデータを非接触
で読取ることにより、移動体の識別等を行う移動体識別
装置とこれらの移動体識別装置を用いた移動体識別シス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波帯の電磁波を利用して質問器
から連続波を応答器が反射する際に応答器アンテナのイ
ンピーダンスを変化させることで応答器の情報を質問器
に認識させる移動体識別装置として、例えば特開平1−
182782号公報に記載されたものが知られている。
【0003】また、応答器の電子回路を動作させる電力
を質問器から出力される電磁波を整流して得る構成が例
えば特開昭63−5287号公報に記載されている。
【0004】さらに、質問器アンテナの指向特性を送信
電力により交信領域の大きさを変化させ、結果として交
信領域内の応答器の数を制御しながら情報を読取る方式
として、例えば特公平6−71224号公報が、質問器
から出力される電磁波をスペクトル拡散して通信を行う
ものとして特開平5―297131号公報が知れられて
いる。
【0005】以下、図面を参照し特開平1−18278
2号公報に記載の従来方式を説明する。
【0006】図16は従来の電磁波を用いた非接触型の
識別装置の応答器80の構成図である。図16におい
て、81はアンテナ、82はOSC、83はアドレスカ
ウンタ、84はPROM、85はFETである。以上の
ような構成で、以下従来の移動体識別装置について簡単
に説明する。
【0007】図示していない質問器から無変調の電磁波
が応答器80に照射されている。応答器80は、電池等
に各回路ブロックに電源が常に供給されている。OSC
82はアドレスカウンタ83に対しクロックを発生し、
アドレスカウンタ83はクロックに応じてPROM84
のアドレスをカウントアップする。アドレスカウンタ8
3の出力に応じ、PROM84は予め記憶されている応
答器80の特定コード、例えば応答器毎に設定されたI
Dコードを出力する。このIDコードにより、FET8
5は、オン、オフ動作され、アンテナ81のインピーダ
ンスを変化させる。応答器80は、図示していない質問
器からのマイクロ波帯の連続波を受信すると、FET8
5のオン、オフ動作に従い、アンテナ81のインピーダ
ンスが変化し、アンテナ81の反射特性を変化させるこ
とでPROM84に記憶している情報で変調させた送信
波を質問器に反射させることができる。この反射信号を
受信復調することで質問器は応答器80の情報を得る事
が可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の応答器は、送信
回路としてPAなどが不必要なため無線回路全体での消
費電力を少なくすることが可能となる。従って、質問器
から送信された電磁波を整流し得られる電力で、応答器
内の電子回路を動作させることが可能となり、無電源・
無電池型の応答器を実現することができる。このような
小型な応答器を用いた識別システムは種々考えられてい
るが、質問器と通信できる領域は、質問器からの送信波
により得られる電力が応答器の無線回路を動作させるに
必要となる電力に依存する。即ち、質問器の送信電力と
質問器のアンテナの指向特性と応答器の整流効率に依存
する。
【0009】質問器と応答器とが通信する領域を空間的
に広くするためには、例えば質問器アンテナの指向特性
を所望の形状に制御し、広い領域に質問器からの送信波
を照射させれば良い。しかしながら、指向特性を広げる
事は、アンテナ利得を低下させる事になり、応答器で得
られる受信電界強度が小さくなり、結果として応答器で
得られる電力が小さくなる。また、質問器の送信電力を
増加させる事は、他システムへ影響を与える原因にな
る。また、質問器と応答器とが通信できる交信領域を大
きくすることで、交信領域内に複数の応答器が存在する
可能性が高くなる。
【0010】本発明は上記課題を解決するもので、交信
領域を広げると共に交信領域内の複数の応答器と混信を
無くし確実に通信動作を実現するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、質問器が2つ以上の複数のアンテナを有
し、応答器に連続波または応答開始タイミングを示すコ
ードから構成された送信波を切り替えて送信する送信手
段と、応答器からの反射信号から情報を得るための受信
手段と、送信手段と受信手段に接続されたアンテナと、
応答器への連続波または応答開始タイミングを示すコー
ドから構成された送信波の送信との切り替えタイミング
に同期して連続波の送信と停止する第2の送信手段と、
第2の送信手段に接続された1つ以上アンテナから構成
され、応答器がアンテナと、アンテナで受信した連続波
から電力を得る整流手段と、検波復調手段と、質問器か
らの連続波を条件を変化させて反射させる変調手段を有
し、前記質問器の複数のアンテナを各々の送信ビームが
形成する交信領域が重畳するように配置したものであ
る。
【0012】これにより、簡単な方式により応答器が必
要とする電力を向上させると共に、交信領域内の複数の
応答器と確実な通信動作を実現できる。
【0013】
【発明の実施の形態】この課題を解決するために請求項
1に記載の発明は、質問器が構成する交信領域内を移動
または通過または存在する複数の応答器が非接触で質問
器から放射される電磁波から応答器内の電子回路を動作
させる電力を得ると共に非接触で質問器と交信する移動
体識別装置において、前記質問器が2つ以上の複数のア
ンテナを有し、応答器に連続波または応答開始タイミン
グを示すコードから構成された送信波を切り替えて送信
する送信手段と、応答器からの反射信号から情報を得る
ための受信手段と、前記送信手段と受信手段に接続され
たアンテナと、前記応答器への連続波または応答開始タ
イミングを示すコードから構成された送信波との切り替
えタイミングに同期して連続波の送信と停止する第2の
送信手段、第2の送信手段に接続された1つ以上のアン
テナから構成され、応答器がアンテナと、アンテナで受
信した質問器から送信された電磁波から電力を得る整流
手段と、検波復調手段と、質問器からの連続波を反射条
件を変えて反射させる変調手段と、特定コードで変調さ
れた質問器からの送信波に同期して変調手段の動作開始
時間を制御する検波復調手段と変調手段に接続された遅
延時間生成部を設け、前記質問器の複数のアンテナを各
々の送信ビームが形成する交信領域が重畳するように配
置下ものである。
【0014】これにより、応答器はより多くの電力を質
問器から送信する電磁波から得る事が可能となる。ま
た、応答器が質問器の応答タンミング信号に同期した変
調動作を行う事で、簡単な方式により交信領域内の複数
の応答器と確実な通信動作を実現できるという作用を有
する。
【0015】請求項2に記載の発明は請求項1に記載の
構成に対し、質問器のアンテナが2つからなり、2つの
アンテナが形成する送信ビームが形成する交信領域を応
答器に移動する方向に対して前後方向に少なくとも一部
が重なるように配置する事で、質問器が応答器の情報を
得る交信領域内に応答器が移動する前に応答器に電力を
供給する事ができ、交信領域内を応答器が移動する時間
の殆どを質問器と応答器との通信に使う事が可能とな
り、交信領域内の複数の応答器と確実な通信動作を実現
できるという作用を有する。
【0016】請求項3記載の発明は、質問器が構成する
交信領域内を移動または通過または存在する複数の応答
器が非接触で質問器と交信する移動体識別装置におい
て、前記質問器が2つのアンテナを有し、第1のアンテ
ナに接続され応答器に第1の疑似雑音系列でスペクトル
拡散した連続波と応答開始タイミングを示すコードから
構成された送信波を切り替えて送信する第1の送信手段
と第1の送信手段によりスペクトル拡散された連続波の
反射信号から応答器の情報を得る第1の受信手段と、第
2のアンテナに接続され第1の疑似雑音系列とは異なる
第2の疑似雑音系列でスペクトル拡散した連続波と応答
開始タイミングを示すコードから構成された送信波とを
切り替えて送信する第2の送信手段と第2の送信手段に
よりスペクトル拡散された連続波の反射信号から応答器
の情報を得る第2の受信手段を有するものである。
【0017】これにより、交信領域内の2つのアンテナ
の送信ビームで形成される定在波の空間的な形状を時間
的に変動させる事が可能となり、2つのアンテナによる
定在波の影響を少なくすることが可能となり、簡単な方
式により応答器が必要とする電力を向上させると共に、
交信領域内の複数の応答器と確実な通信動作を実現でき
るという作用を有する。
【0018】請求項4記載の発明は請求項3に記載の構
成に対し、質問器の2つのアンテナが形成する送信ビー
ムが形成する交信領域を応答器が移動する方向に対して
左右方向に少なくとも一部が重なるように配置する事
で、応答器が移動すると想定される空間を分割するよう
に質問器の2つのアンテナが形成する交信領域を空間的
に配置する事が可能となり、交信領域内の同時により多
くの応答器と確実な通信動作を実現できるという作用を
有する。
【0019】請求項5に記載の発明は請求項3記載の構
成に対し、質問器の2つのアンテナが形成する送信ビー
ムが形成する交信領域を応答器が移動する方向に対して
前後方向に少なくとも一部が重なるように配置し、応答
器に質問器からの特定のコードを検波復調した場合に変
調動作を停止する検波復調手段と変調手段を設けること
で、応答器の移動方向手前側の交信領域で読み取れなか
った応答器だけを次の交信領域で順次読み取る事が可能
となり、同時に存在する応答器の数に応じて非線形的に
増加する読取り時間を応答器の数を減らしながら前後す
る交信領域で順次短時間で読み取る事が可能となり、複
数の応答器と確実な通信動作を実現できるという作用を
有する。
【0020】請求項6に記載の発明は請求項5に記載の
構成に対し、質問器の2つのアンテナで形成される交信
領域の内、応答器が移動する方向に対して手前側の交信
領域より手前に、移動する応答器の数を検出する検出手
段と、検出手段の出力に応じて、応答器が移動する方向
に対して手前側の交信領域を形成するアンテナの送信手
段と受信手段の動作と停止を制御する動作制御手段を設
けたもので、移動する応答器の数が少ない場合は質問器
内の例えば第2の送信手段と第2の受信手段を停止させ
る事が可能なり、消費電力を低減を実現できるという作
用を有する。
【0021】請求項7に記載の発明は請求項3乃至7の
いずれかに記載の構成に対し、質問器の第1の送信手段
と第2の送信手段との動作を交互に間欠動作させるタイ
ミング制御部を設けたもので、第1の送信手段で出力さ
れた電磁波と第2の送信手段で出力された電磁波との干
渉による影響を防ぐ事が可能となり、複数の応答器と確
実な通信動作を実現できるという作用を有する。
【0022】請求項8に記載の発明は請求項3乃至6の
いずれかに記載の構成に対し、質問器の2つのアンテナ
の偏波形式が異なるようにしたもので、質問器の2つの
アンテナが出力する電磁波の干渉の影響を、空間及び時
間領域だけでなく偏波形式でも低減することが可能とな
り、複数の応答器と確実な通信動作を実現できるという
作用を有する。
【0023】請求項9に記載の発明は請求項8に記載の
構成に対し、応答器が2つのアンテナを備え、各々のア
ンテナに接続された整流手段と変調手段を有し、アンテ
ナの偏波形式が質問器の2つのアンテナに応じた2種類
の形式であることにより、応答器は質問器からの2種類
の偏波形式の異なる電波による通信を同時に行うことが
可能となり、1つの応答器から高速に必要な情報を得る
事が可能となり、結果として同時に交信エリア内に存在
する複数の応答器の情報を高速に読み取る事を実現でき
るという作用を有する。
【0024】請求項10に記載の発明は請求項8に記載
の構成に対し、応答器が2つのアンテナを備え、各々の
アンテナの偏波形式が質問器の2つのアンテナに応じた
2種類の形式であり、第1のアンテナに接続された検波
復調手段と第2のアンテナに接続された変調手段を備え
ることで、応答器が送信と受信動作を2つのアンテナで
同時に行う事が可能となり、結果として同時に交信エリ
ア内に存在する複数の応答器と双方向通信を実現できる
という作用を有する。請求項11に記載の発明は請求項
9に記載の構成に対し、各々のアンテナに接続された2
つの整流手段と2つの整流手段で得られた電力値を比較
する電力比較部を有し、応答器内で偏波ダイバシチ動作
を行うことで、より電波伝搬条件の良い偏波形式を使っ
た質問器アンテナで応答器の情報を得ることが可能とな
り、複数の応答器と確実な通信動作を実現できるという
作用を有する。
【0025】請求項12に記載の発明は請求項8乃至1
1のいずれかに記載の構成に対し、偏波形式が右旋円偏
波と左旋円偏波にしたもので、複数の応答器と確実な通
信動作を実現できるという作用を有する。
【0026】請求項13に記載の発明は請求項1乃至1
2のいずれかに記載の構成に対し、応答器の移動する空
間を囲んだ形状で形成した筐体内に質問器を内包したも
ので、質問器からの送信信号による他装置への影響や、
筐体外部からのノイズや応答器からの反射信号の設置場
所における構造物での反射による読取り精度の劣化を防
ぐことが可能となり、複数の応答器と確実な通信動作を
実現できるという作用を有する。
【0027】請求項14に記載の発明は、各荷物に関す
る情報を予め記憶されている応答器を取り付けた複数の
荷物がベルトコンベアなどにより移動されベルトコンベ
ア近傍に設けた請求項1乃至13のいずれかに記載の移
動体識別装置の質問器で各応答器の情報を得るもので、
例えば宅配便の集配センタでの荷物の管理や航空機の手
荷物の管理などを非接触で高速に可能とする移動体識別
システムを実現できるという作用を有する。
【0028】請求項15に記載の発明は、各荷物に関す
る情報を予め記憶されている応答器を取り付けた複数の
荷物がカートなどに搭載され手動または車などにより移
動され、カートの通過する部位の近傍に設けた請求項1
乃至13のいずれかに記載の移動体識別装置の質問器で
各応答器の情報を得るもので、製造工場内の部品移送時
の管理などを非接触で高速に可能とする移動体識別シス
テムを実現できるという作用を有する。
【0029】請求項16に記載の発明は、各荷物に関す
る情報を予め記憶されている応答器を取り付けた静止状
態の複数の荷物に対し、請求項1乃至12のいずれかに
記載の移動体識別装置の質問器を手動または自動的に移
動することで各応答器の情報を得るもので、倉庫内の荷
物の中身などを外から非接触で高速に識別あるいは管理
することを可能とする移動体識別システムを実現できる
という作用を有する。
【0030】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図15を用いて説明する。
【0031】(実施の形態1)図1において、1は質問
器、20は応答器、2は質問器1のアンテナ、3はアン
テナ2に接続されたサーキュレータ、4はサーキュレー
タ3に接続された受信部、5は受信部4の出力を所定の
方式で復調する復調部、6は制御部、7はサーキュレー
タ3に接続され所定の方式で信号を変調出力させる変調
部、8は発振器、9はメモリ、10は第2のアンテナ、
11は第2のアンテナ10に接続された送信部、12は
第2の発振器である。
【0032】24は応答器20のアンテナ、21はアン
テナ24に接続された整流回路、22はアンテナ24に
接続された変調部、23は変調部22に接続されたメモ
リ、25はアンテナ24に接続された検波復調部、26
は検波復調部に接続された遅延時間生成部である。
【0033】図2は、質問器1と応答器20との位置関
係を示す概略構成図で、図2において30は質問器1と
応答器2との交信領域、31は荷物、32は荷物31を
移動するベルトコンベアである。応答器20は各荷物3
1に取り付けられている。質問器1のアンテナ2と第2
のアンテナ10は、形成する交信領域30が空間的にほ
ぼ一致し、かつ応答器20に対し異なる方向から電磁波
を照射するように、例えばベルトコンベア32の両サイ
ドに配置する。
【0034】以上のような構成で以下その動作を説明す
る。形状などの異なる荷物31に取り付けられた応答器
20はベルトコンベア32により移動させられる。応答
器20は、交信領域30にて質問器1から送信されたマ
イクロ波帯の連続波をアンテナ24で受波し、ダイオー
ドなどで構成された整流回路21で応答器20の各電子
回路を動作させる電力に変換すると共に、メモリ23に
予め記憶された所定の情報を使い変調部22で、例えば
位相を変化させた位相変調や、反射率を変化させた振幅
変調などにより、質問器1から連続波を反射させる。応
答器20で変調された反射信号は、質問器1のアンテナ
2で受波し受信部4を介し復調部5で復調する事で、応
答器20が有する情報を質問器1は得る事ができる。
【0035】質問器1が応答器20の情報を取得するタ
イミングを図3を用いて説明する。図3は、質問器1と
応答器20との信号のやり取りを示す概略タイミング図
である。図3に於いて、(A)は質問器1のアンテナ2
が送信する信号のタイミングを、(B)は質問器1の第
2のアンテナ10が送信する信号のタイミングを、
(C)は応答器20が送信する信号のタイミングを示し
ている。また、60はアンテナ2から送信される数ビッ
トから構成された応答開始信号、61は応答器20から
の質問器1への応答データ、62は応答開始信号60か
ら応答器20が応答データ61を発生するまでの遅延時
間、63はアンテナ2から送信される連続波、64は第
2のアンテナ10から送信される連続波、65は応答開
始信号60に同期し時間幅もほぼ同じである第2のアン
テナ10の送信を停止する送信停止期間である。
【0036】質問器1は予めメモリ9に記憶されている
応答開始信号60のコードを用い制御部6の制御信号に
より変調部7の動作を切り替えることで、アンテナ2か
ら応答開始信号60を繰り返し送信する。また、繰り返
し送信する応答開始信号60間は連続波63を送信す
る。また、制御部6は、送信部11の動作を、例えば送
信用アンプをオンまたはオフ動作することで、応答開始
信号60の期間である送信停止期間65の間、送信を停
止させ、その他の期間では連続波64を送信するように
制御する。これにより、応答器20では、第2のアンテ
ナ10からの送信信号に影響されずに、アンテナ2から
の応答開始信号60を受信することが可能となる。
【0037】交信領域30内に移動してきた応答器20
は、質問器1からの電磁波をアンテナ24で受信し連続
波63、64により電力を生成し応答器20の電子回路
を動作させる。また質問器1からの変調された送信波で
ある応答開始信号60は、検波復調部25で復調され応
答開始信号60に同期して遅延時間生成部26はランダ
ムな遅延時間62を発生する。変調部22は遅延時間6
2に応じてメモリ23に書き込まれた応答データ61で
質問器1からの連続波63を変調しながら反射させる。
【0038】この応答データ61は、質問器1のアンテ
ナ2で受波され、受信部4及び復調部5を介し、応答器
20のメモリ23に書き込まれている情報である応答デ
ータ61を得ることができる。遅延時間62は、各応答
器20で応答開始信号60毎にランダムに変化させる事
で、例え複数の応答器20からの応答データ61が重な
り質問器1で復調できない場合でも、応答開始信号60
を繰り返し送信し応答器20からの反射信号を得る事で
質問器1は確実に応答器20が保有する情報を得る事が
できる。
【0039】以上のように、質問器1は交信領域30内
の複数の応答器20から順次情報を得る事が可能とな
る。質問器1と応答器20の通信可能な距離は、応答器
20の特性で決まる回線設計上の距離に対し、応答器2
0の整流回路21で得られる電力、即ち質問器1からの
連続波63をアンテナ24で受信する時の受信電界強度
に依存する。受信電界強度は質問器1のアンテナと応答
器20のアンテナ間の距離に依存する。
【0040】また、応答器20が荷物31に取り付けら
れる場合、応答器20のアンテナ24の向きが一定でな
く、また大きさの異なる荷物31に取り付けられ場合を
考えれば、アンテナ24での受信電界強度は大きく変動
する。しかしながら、応答器20は異なった方向から連
続波64を送信している第2のアンテナ10からも電力
を得ることが可能となり、整流回路21の出力である電
力の変動を少なくする事ができ、質問器1の送信電力を
高くする事での他システムへの影響や質問器1形状を大
きくすることなく無く、質問器1と応答器20との安定
した通信を可能とする移動体識別装置を実現できる。
【0041】(実施の形態2)図4は実施の形態2での
質問器1と応答器20の位置関係を示す概略構成図であ
る。図4において33は質問器1のアンテナ2の交信領
域で第1の交信領域、34は第2のアンテナ10の交信
領域で第2の交信領域である。第2の交信領域34は第
1の交信領域33に対し、荷物31の移動方向手前側に
設定し、第1の交信領域33に対し少なくとも一部が重
なる形状とする。質問器1、応答器20は図1に示す構
成であり、また実施の形態1で説明した動作をする。
【0042】以上のような構成で以下その動作を説明す
る。応答器20の整流回路21は、アンテナ24で得ら
れた連続波63、64を検波整流し各電子回路へ供給す
るものであり、各電子回路の電源として安定した電力を
供給するため、コンデンサなどの回路により平滑化され
ている。従って、整流回路21の立ち上がり特性は時間
的に緩やかとなる。
【0043】ベルトコンベア32上を移動させられた荷
物31に取り付けられた応答器20は、最初に第2の交
信領域34内を移動中に第2のアンテナ10から連続波
64により整流回路21で電力を生成する。第2の交信
領域34で各電子回路へ電力供給した応答器20は、ベ
ルトコンベア32の移動に伴い第1の交信領域33内に
移動するが、既に第2の交信領域34で電力を得ている
ため、質問器1のアンテナ2から送信される応答開始信
号60を短時間に認識し実施の形態1で説明した方法に
より応答データ61を転送することができる。応答器2
0は、電子回路の動作電力を質問器1からの電磁波であ
る連続波63、64から得るため極めて少ない電力しか
得られず、第1の交信領域33内の複数の応答器20か
ら全ての情報を得るための通信方式としては応答器20
の電力を増加するような複雑な制御方式や高速な伝送速
度は実現できない。
【0044】実施の形態1に示すように、質問器1が生
成する応答開始信号60と、各応答器20で応答開始信
号60に同期した遅延時間62による応答データ61の
変調による方式によって、交信領域内の複数の応答器2
0の情報を質問器1が読取るためには、十分な時間が必
要となる。一方、応答器20に十分な電力を与えるため
受信電界強度を高める必要がありアンテナ2の指向特性
を絞り込む必要がある。このため、第1の交信領域33
はアンテナ2の指向特性に応じた大きさになり、荷物3
1の移動速度から応答器20との交信可能な時間は限定
される。
【0045】以上のように本実施の形態2によれば、応
答器20が第1の交信領域33内に移動する前に応答器
20に電力を供給する事ができ、第1の交信領域33内
を移動するとすぐに質問器1との間で通信を開始するこ
とが可能となるため、第1の交信領域33内を応答器2
0が移動する時間の殆どを質問器1との通信に使う事が
可能となる。従って、第1の通信領域33内に複数の応
答器20が存在する場合でも、全ての応答器20の情報
を順次読取るための時間を十分確保できる移動体識別装
置を実現できる。
【0046】(実施の形態3)図5は実施の形態3での
質問器1の概略構成図である。図5において1は質問
器、20は応答器である。2は質問器1のアンテナ、3
はアンテナ1に接続されたサーキュレータ、4はサーキ
ュレータ3に接続された受信部、15は受信部4に接続
された混合器、5は混合器14の出力を所定の方式で復
調する復調部、6は制御部、7はサーキュレータ3に接
続され所定の方式で信号を変調出力させる変調部、8は
発振器、13はスペクトル拡散等の擬似雑音系列を発生
する第1の拡散部、9はメモリである。10は第2のア
ンテナで、第2のアンテナ10には、アンテナ2と同じ
ような送受信回路ブロックが形成されている。第2の拡
散部14は、第1の拡散部13とは異なった系列で拡散
する。質問器1と応答器20との位置関係は図2に示し
た通りで、応答器20は各荷物31に取り付けられ、交
信領域30にて質問器1は応答器20より応答データ6
1を得る。
【0047】以上の構成で以下実施の形態3を説明す
る。アンテナ2と第2のアンテナ10は空間的に異なっ
た位置に配置し、交信エリア30をほぼ同じにする。例
えば、ベルトコンベアの両側に配置する。質問器1は、
実施の形態1に示すように、アンテナ2または第2のア
ンテナ10から応答開始信号60を送信する。次に、発
振器8で生成した高周波信号は、第1の拡散部13によ
りスペクトル拡散されアンテナ2より出力される。同時
に、第2のアンテナ10からは異なった擬似雑音系列の
スペクトル拡散された連続波を出力する。応答器20
は、実施の形態1で説明したようにメモリ23の情報で
質問器1から応答開始信号60に同期し、質問器1から
のスペクトル拡散された連続波を変調反射することで情
報を質問器1に通信する。
【0048】応答器20から反射された応答データ61
は、質問器1のアンテナ2または第2のアンテナ10で
受波され、受信部4を介し混合器14、16で逆拡散さ
れ、復調部16で復調され応答器20のメモリ23内の
情報を得る事ができる。混合器14、16では各々の擬
似雑音系列で拡散された信号を選択的に逆拡散するた
め、応答器20で変調反射された他方の反射波は復調で
きなくなる。応答器20のアンテナ24は、荷物などに
配置されているため、アンテナ1及び第2のアンテナ1
0に対する方向や位置が一定ではない。従って、応答器
20からの反射信号強度は、アンテナ1または第2のア
ンテナ10のどちらか一方が高くなる。
【0049】質問器1の制御部6は、2つの受信系の復
調部5の出力より、より信号強度の高い系から応答器2
0のメモリ23に書き込まれている情報を得る。あるい
は、一方の受信系から応答器20のメモリ23に書き込
まれている情報を得る事を基本とし、電波伝搬条件によ
り情報が欠落した場合に他方の受信系の情報で補完す
る。
【0050】アンテナ2及び第2のアンテナ10により
同一の交信エリア30を形成する場合、特に連続波の場
合は各アンテナとの距離に応じた定在波により、交信領
域30内に置いても受信電界強度が極端に低い部分が発
生するため、質問器1と応答器20とが通信できる領域
が限定される。
【0051】以上のように本実施の形態によれば、アン
テナ2と第2のアンテナ10から送信される連続波を異
なった疑似雑音系列で拡散する事で、交信領域30内の
定在波の空間的な形状を時間的に変動させる事が可能と
なり、2つのアンテナによる定在波の影響を少なくする
ことができ、応答器20のアンテナ24の位置や方向が
質問器1のアンテナ2や第2のアンテナ10に対して一
定で無い場合でも、確実に質問器1は応答器20のメモ
リ23に書き込まれた応答データ61を得る事が可能と
なる移動体識別装置を実現できる。
【0052】なお、以上の説明では応答器20は、質問
器1から送信された電磁波を検波整流することで所定の
電子回路を動作させる電力を得る構成を示したが、電池
などを搭載して応答器20の各電子回路に電力を供給し
ても良い。
【0053】(実施の形態4)図6は実施の形態3での
質問器1のアンテナ2と第2のアンテナ10とが形成す
る交信領域と応答器20の位置関係を示す概略図であ
る。図6において33は質問器1のアンテナ2の交信領
域で第1の交信領域、34は第2のアンテナ10の交信
領域で第2の交信領域である。図6に示すように第1の
交信領域33と第2の交信領域34は、例えベルトコン
ベア32の中心軸に対し左右の位置に一部が重なり合う
ように形成する。質問器1は、実施の形態3で説明した
動作により応答器20に予め記憶している情報を読み取
る。
【0054】ベルトコンベア32上を移動させられた荷
物31に取り付けられた応答器20は、第1の交信領域
33または第2の交信領域34内を通過しながら、第1
のアンテナ2または第2のアンテナ10からの連続波に
より電力を生成しメモリ23内に記憶している情報によ
り変調部22を動作させる事で質問器1は所定の情報を
得る。
【0055】以上により、応答器20が移動すると想定
される空間を分割するように質問器1のアンテナ2及び
第2のアンテナ10が形成する交信領域33、34を空
間的に配置する事で、ベルトコンベア32を移動する荷
物31の位置に応じて、各応答器20の反射する応答デ
ータ61をアンテナ2または第2のアンテナ10で分割
して得ることができ、同時により多くの応答器20の情
報を読み取る事が可能な移動体識別装置を実現できる。
【0056】なお、以上の説明では応答器20は、質問
器1から送信された電磁波を検波整流することで所定の
電子回路を動作させる電力を得る構成を示したが、電池
などを搭載して応答器20の各電子回路に電力を供給し
ても良い。
【0057】(実施の形態5)図7は実施の形態5での
質問器1のアンテナ2または第2のアンテナ10と応答
器20との情報のやり取りのタイミングを示す概略図で
ある。図7において図3と異なる部分は、応答器20の
応答データ61を他の応答器20からの応答データ61
と重ならずに質問器1が読み取った場合、応答データ6
1の後に制御部6により変調部7を動作させ読み取った
事を示す予めメモリ9に記憶された読取終了信号66を
送信することである。質問器1は図5に示す構成で、応
答器20は図1に示す構成であり、実施の形態3に示す
動作にて質問器1は、応答器20からの応答データ61
を読取る。なお、質問器1のアンテナ2の交信領域33
と第2のアンテナ10の交信領域34は、図4に示した
ようにベルトコンベア32上、荷物31の進行前後方向
に空間的に変えて配置する。
【0058】以上のような構成で以下その動作を説明す
る。荷物31に取り付けられた応答器20のメモリ23
内に記憶している応答データは、第2の通信領域34で
質問器1の第2のアンテナ10により読み取られる。質
問器1は応答器20の応答データ61を他の応答器から
の反射信号と重ならずに読み取った場合のみ、読み取っ
た事を示す読取終了信号66を送信する。
【0059】検波復調部25で質問器1が送信した読取
終了信号66を得た応答器20は、例えば所定の時間、
応答開始信号60を受信しても応答データ61で変調部
22を動作させないように遅延時間生成部26を動作さ
せる。あるいは、整流回路21で所定の電力を得ている
間、即ち、連続する第1の交信領域33と第2の交信領
域34を通過する間中、応答開始信号60を受信しても
応答データ61で変調部22を動作させないように遅延
時間生成部26を動作させる。
【0060】ベルトコンベア32を移動する荷物31の
状況により同時に多数の応答器20が存在する場合、第
2の交信領域34を通過する時間内で全ての応答器20
の応答データ61を読み取る事ができなくなる。特に、
実施の形態1で示した方式で順次読取る場合は、同時に
存在する応答器20に数に依存して読取り時間が非線型
的に増大する。
【0061】本実施の形態によれば、質問器1のアンテ
ナ2及び第2のアンテナ10が形成する交信領域33、
34を空間的に変えて配置させ、多数の応答器20が存
在する場合でも、第2の交信領域34で未通信の応答器
20の数を減らし、第1の交信領域33内で質問器1の
アンテナ1により少なくなった応答器20を順次読み取
る事で、全ての応答器20の情報を読み取る事が可能な
移動体識別装置を実現できる。
【0062】なお、以上の説明では応答器20は、質問
器1から送信された電磁波を検波復調整流することで所
定の電子回路を動作させる電力を得る構成を示したが、
電池などを搭載して応答器20の各電子回路に電力を供
給しても良い。
【0063】(実施の形態6)図8は実施の形態6での
質問器1の概略構成図である。図5と異なる部分は、質
問器1の第2のアンテナ10で形成される第2の交信領
域34より応答器20に移動する光学センサ50を設
け、51は光学センサ50の出力を用い交信領域33、
34内に移動する応答器20の数を推定する推定部、5
2は推定部51の出力に応じて第2のアンテナ10の送
信手段及び受信手段の電源のオン及びオフ動作を信号線
(C)を用いて制御する電源制御部51を付加した事で
ある。図9は、質問器1のアンテナ2と第2のアンテナ
10と光学センサ50と応答器20の位置関係を示す概
略図である。
【0064】以上のような構成で以下その動作を説明す
る。ベルトコンベア32上を移動する荷物31の量を、
例えば単位時間当たりに通過する荷物31の個数など
を、第2の交信領域34より手前側に位置する光学的セ
ンサ50の出力を用い推定部51で算出する。例えば、
推定部51が単位時間当たりの応答器20の通過数が設
定した値より少ない場合、即ち第1の交信領域33を形
成するアンテナ2だけで複数の応答器20の全ての応答
データ61を読取れると判断した場合は、電源制御部5
2は推定部51の出力に応じて、第2のアンテナ10の
送信手段と受信手段の電源を信号線(C)によりオフにす
る。逆に、単位時間当たりの応答器20の通過数が設定
した値より多い場合、電源制御部52は第2のアンテナ
10の送信手段と受信手段の電源をオンにし動作可能な
状態にする。
【0065】以上により、ベルトコンベア32を移動す
る応答器20の数を第1の交信領域33に移動する前に
判断し、応答器20の数に応じて第2のアンテナ10の
送信手段及び受信手段の電源のオン及びオフ動作を制御
することができ、質問器1の消費電力を低減させ事が可
能な移動体識別装置を実現できる。
【0066】(実施の形態7)図10は実施の形態7で
の質問器1の概略構成図である。図10において、図5
と異なる部分は、タイミング制御部16を設け、第1の
拡散部13と第2の拡散部14の動作を制御している点
である。質問器1と応答器20との位置関係は図2に示
した通りで、応答器20は各荷物31に取り付けられ、
交信領域30にて質問器1は応答器20より応答データ
61を得る。
【0067】以上の構成で以下実施の形態7を説明す
る。実施の形態3で説明した動作により、2種類の擬似
雑音系列で拡散された連続波63または64をアンテナ
2と第2のアンテナ10から応答器20に出力し、応答
器20で変調し反射された信号を混合器15で逆拡散
し、復調部5で応答器20の情報を得る。但し、質問器
1からスペクル拡散された連続波63または64は、タ
イミング制御部16によりアンテナ1及び第2のアンテ
ナ10から交互に所定の期間、例えば第2のアンテナ1
0の送信手段を停止した状態でアンテナ2から応答開始
信号60と連続波63を出力し、次にアンテナ2の送信
手段を停止し第2のアンテナ10から応答開始信号60
と連続波64を出力する事を繰り返し行う。
【0068】応答器20は、同一時間において、アンテ
ナ2または第2のアンテナ10からのスペクトル拡散さ
れた連続波63または64のいずれか一方のみを受波す
る事になる。または、応答器20の位置や方向に応じ
て、アンテナ2または第2のアンテナ10の内一方のス
ペクトル拡散された連続波63または64だけを得る事
になる。
【0069】以上のように、質問器1でのアンテナ2ま
たは第2のアンテナ10での受信復調動作時において他
方のスぺクトル拡散された連続波63または64による
影響を無くし、次々に交信エリア30内に移動してくる
応答器20の情報を誤らずに高精度に応答器20の情報
を読み取る事が可能となる移動体識別装置を実現でき
る。
【0070】なお、以上の説明では応答器20は、質問
器1から送信される電磁波を検波整流することで所定の
電子回路を動作させる電力を得る構成を示したが、電池
などを搭載して応答器20の各電子回路に電力を供給し
ても良い。
【0071】(実施の形態8)図11は実施の形態8で
の質問器1の概略構成図である。図11において、図1
0と異なる部分は、アンテナ2と第2のアンテナ10が
偏波方式の異なるアンテナ、例えば共に円偏波型のアン
テナで旋回方向の異なる右旋用アンテナ17と左旋用ア
ンテナ18で構成されていることである。質問器1と応
答器20との位置関係は図2に示した通りで、応答器2
0は各荷物31に取り付けられ、交信領域30にて質問
器1は応答器20より応答データ61を得る。
【0072】以上の構成で以下実施の形態8を説明す
る。実施の形態7で説明した動作により、2種類の擬似
雑音系列で拡散された連続波63または64を右旋用ア
ンテナ17と左旋用アンテナ18から応答器20に出力
し、応答器20で変調し反射された信号を逆拡散し、復
調部5で応答器20の情報を得る。また、ベルトコンベ
ア32を移動する複数の荷物31に取り付けられた応答
器20のアンテナ24を、右旋用と左旋用と半分の割合
で構成する。応答器20はアンテナ24の偏波形式と合
致した質問器1のアンテナ17または18とだけ交差偏
波識別度に応じて選択的に応答する事になるため、質問
器1の右旋用アンテナ17と左旋用アンテナ18は、同
時に交信領域30内にある複数の応答器20の数の約半
分から応答データ61を読取れば良い。
【0073】以上のように、次々に交信エリア30内に
存在する複数の応答器20に対し、右旋用アンテナ17
及び左旋用アンテナ18が通信できる応答器20の数を
偏波形式により、平均的に半分に減らす事ができ、時間
的、空間的、偏波形式及び擬似雑音系列の違いにより、
交信領域30を応答器20が通過する限られた時間内に
高精度に全ての応答器20の情報を得る事が可能となる
移動体識別装置を実現できる。
【0074】なお、以上の説明では応答器20は、質問
器1からの送信された電磁波を検波整流することで所定
の電子回路を動作させる電力を得る構成を示したが、電
池などを搭載して応答器20の各電子回路に電力を供給
しても良い。
【0075】なお、右旋用アンテナ17と左旋用アンテ
ナ18は空間的に同じ位置、例えばベルトコンベア32
の片側に配置しほぼ同じ場所に交信エリア30を形成し
ても良い。また、複数の質問器1による交信エリアを図
4に示すようにベルトコンベア32の進行方向に対し前
後に配置し、進行方向手前側の第2の交信領域34を形
成する質問器1で読みとれなかった応答器20の情報
を、第1の交信領域33で読みとるようにしても良い。
【0076】(実施の形態9)図12は実施の形態9の
応答器20の概略構成図である。図12において、40
は第1のアンテナ、41は第2のアンテナ、42は第1
のアンテナ40に接続された第1の整流回路、43は第
1のアンテナ40に接続された第1の変調部、44は第
1の変調部43に接続された第1のメモリ、45は第2
のアンテナ41に接続された第2の整流回路、46は第
2のアンテナ41に接続された第2の変調部、47は第
2の変調部46に接続された第2のメモリである。
【0077】例えば、第1のアンテナ40は右旋型の円
偏波アンテナで、第2のアンテナ41は左旋型の円偏波
アンテナのように質問器1で用いる偏波形式に応じたア
ンテナで構成されている。質問器1の概略構成図と機能
は図11に示した実施に形態8に示す通りである。
【0078】以上の構成で以下実施の形態9を説明す
る。実施の形態8で説明したように質問器1のは2種類
の電波、右旋円偏波、左旋円偏波により応答器20と通
信する。応答器20は、第1のアンテナ40より、質問
器1からの右旋円偏波を受信し、第1の整流回路42で
応答器20の電子回路へ供給する電力を生成すると共
に、第1のメモリ44に予め書き込まれているデータに
より第1の変調部43で、例えば位相を変化させた位相
変調や、反射率を変化させた振幅変調などにより、質問
器1から送信される連続波を反射させることで質問器1
に第1のメモリ44内の情報を送信することができる。
【0079】一方、応答器20は第2のアンテナ41に
より質問器1からの左旋円偏波を受信し、第2の整流回
路45で応答器20の電子回路へ供給する電力を生成す
ると共に、第2のメモリ47に予め書き込まれているデ
ータにより第2の変調部46で、質問器1から連続波を
反射させることで質問器1に第2のメモリ47内の情報
を送信することができる。質問器1からの右旋円偏波
は、交差偏波識別度に応じて第2のアンテナ41では受
波できず、逆に質問器2からの左旋円偏波は第1のアン
テナ40では受波できない。また、応答器20は第1の
整流回路42と第2の整流回路45により、電子回路の
供給する電力を2つのアンテナの受信信号から得る事が
可能となる。
【0080】以上のように、応答器20は質問器1から
の2種類の偏波形式の異なる電波による通信を同時に行
うことが可能となり、応答器20は応答データ61を分
割し、例えば識別するデータを第1のアンテナ40で、
その他の情報を第2のアンテナ41で質問器1と通信す
ることができ、1つの応答器20から高速に必要な情報
を得る事が可能となる。即ち、次々に交信エリア30内
に移動してくる応答器20に対し偏波形式の違う電波を
照射させ、応答器20において各々の電波に対して異な
る動作、例えば異なる情報を同時に質問器1と通信する
事が可能となり、結果として同時に交信エリア30内に
存在する応答器20の情報を高速に読み取る事が可能と
なる移動体識別装置を実現できる。また、応答器20は
第1のアンテナ40と第2のアンテナ41から電力を得
ることが可能となる。
【0081】なお、以上の説明では応答器20は、質問
器1から送信される電磁波を検波整流することで所定の
電子回路を動作させる電力を得る構成を示したが、電池
などを搭載して応答器20の各電子回路に電力を供給し
ても良い。
【0082】(実施の形態10)図13は実施の形態1
0における応答器20の概略構成図である。図11おい
て、40は第1のアンテナ、42は第1のアンテナ40
に接続された第1の整流回路、25は第1のアンテナ4
0に接続された検波復調部、41は第2のアンテナ、4
5は第2のアンテナ41に接続された第2の整流回路、
22は第2のアンテナ41に接続された変調部、23は
変調部22に接続されたメモリ、49は検波復調部25
およびメモリ23に接続された制御部である。例えば、
第1のアンテナ40は右旋型の円偏波アンテナで、第2
のアンテナ41は左旋型の円偏波アンテナのように質問
器1で用いる偏波形式に応じたアンテナで構成されてい
る。質問器1の概略構成図と機能は、図11に示した実
施に形態8の通りである。
【0083】以上の構成で以下実施の形態10を説明す
る。実施の形態8で説明したように質問器1は2種類の
電波、右旋円偏波、左旋円偏波により応答器20と通信
する。応答器20は第2のアンテナ41により質問器1
からの左旋円偏波を受信し、第2の整流回路45で応答
器20の電子回路へ供給する電力を生成すると共に、メ
モリ23に予め書き込まれているデータにより変調部2
2で、質問器1から送信された連続波を反射させること
で質問器1にメモリ23内の情報を送信することができ
る。
【0084】一方、応答器20は、第1のアンテナ40
より、質問器1からの右旋円偏波を受信し、第1の整流
回路42で応答器20の電子回路へ供給する電力を生成
すると共に、検波復調部25で第1のアンテナ40で受
信した信号を検波し、所定の形式の信号に復調し制御部
49にデータを転送する事で、質問器1からの情報を応
答器20は得る事ができる。質問器1からの右旋円偏波
は、交差偏波識別度に応じて第2のアンテナ41では受
波できず、逆に質問器1からの左旋円偏波は第1のアン
テナ40では受波できない。従って、応答器20は質問
器1からの2種類の電波により同時に送信、受信の通信
を行うことが可能となる。
【0085】以上のように、次々に交信エリア30内に
移動してくる応答器20に対し偏波形式の違う電波を照
射させ、応答器20において各々の電波に対して異なる
動作、例えば送信と受信動作を2つのアンテナで同時に
行う事が可能となり、結果として同時に交信エリア30
内に存在する応答器20と双方向の通信が可能な移動体
識別装置を実現できる。
【0086】なお、以上の説明では応答器20は、質問
器1から送信された電磁波を検波整流することで所定の
電子回路を動作させる電力を得る構成を示したが、電池
などを搭載して応答器20の各電子回路に電力を供給し
ても良い。
【0087】(実施の形態11)実施の形態11の応答
器20の概略構成図を図14に示す。図14において、
40は第1のアンテナ、41は第2のアンテナ、42は
第1のアンテナ40に接続された第1の整流回路、43
は第1のアンテナ40に接続された第1の変調部、45
は第2のアンテナ41に接続された第2の整流回路、4
6は第2のアンテナ41に接続された第2の変調部、4
8は第1の整流回路42及び第2の整流回路45に接続
された電力比較部、23は第1の変調部43及び第2の
変調部46に接続されたメモリである。例えば、第1の
アンテナ40は右旋型の円偏波アンテナで、第2のアン
テナ41は左旋型の円偏波アンテナのように質問器1で
用いる偏波形式に応じたアンテナで構成されている。質
問器1の概略構成図と機能は、図11に示した実施に形
態8の通りである。
【0088】以上の構成で以下実施の形態11を説明す
る。実施の形態8で説明したように質問器1のは2種類
の電波、右旋円偏波、左旋円偏波により応答器20と通
信する。応答器20は第1のアンテナ40により質問器
1からの右旋円偏波を受信し、第1の整流回路42で応
答器20の電子回路へ供給する電力を生成すると共に、
第1の整流回路42で得られた電力値、例えば電圧を示
す信号を電力比較部48に出力する。同じように、第2
のアンテナ41により質問器1からの左旋円偏波を受信
し、第2の整流回路45で応答器20の電子回路へ供給
する電力を生成すると共に、第2の整流回路45で得ら
れた電力値、例えば電圧を示す信号を電力比較部48に
出力する。
【0089】電力比較部48は、2つの整流回路42と
45の電力値を比較し、高い方の変調部を動作可能な状
態にし、他方を動作しないようにする。例えば、第1の
アンテナ40で得られた電力が高い場合は、第1の変調
部43を動作可能な状態にする。第1の変調部43は、
メモリ23に予め書き込まれているデータにより、例え
ば位相を変化させた位相変調や、反射率を変化させた振
幅変調などにより、質問器1から送信された連続波を反
射させることで質問器1にメモリ23内の情報を送信す
ることができる。
【0090】以上のように、次々に交信エリア30内に
移動してくる応答器20に対し偏波形式の違う電波を照
射させ、応答器20において各々の電波より得られる電
力値の高い方の偏波形式で応答する事で、より電波伝搬
状態の良い方法で、応答器20は質問器1と通信する事
が可能となり、信頼性の高い通信が可能となる移動体識
別装置を実現できる。
【0091】なお、以上の説明では応答器20は、質問
器1から送信された電磁波を検波整流することで所定の
電子回路を動作させる電力を得る構成を示したが、電池
などを搭載して応答器20の各電子回路に電力を供給し
ても良い。
【0092】(実施の形態12)実施の形態12の概略
構成図を図15に示す。図15において、1は質問器、
2は質問器1のアンテナ、10は質問器1の第2のアン
テナ、70は筐体で質問器1とアンテナ2と第2のアン
テナ10を内包している。筐体70は、例えば中心部分
に空洞武を有し、応答器20を取り付けた荷物31を移
動するような形状とする。
【0093】質問器1による応答器20の応答データ6
1の読取り方法は、実施の形態1乃至11に記載したい
ずれの方法でも構わない。但し、各々の方法に対し、ア
ンテナ2の交信領域33と第2のアンテナ10の交信領
域34が所定の部位に形成されるように、アンテナ2及
び第2のアンテナ10を空洞部分の内側近傍に配置す
る。
【0094】以上のような構成で以下実施の形態12を
説明する。質問器1は実施の形態1から11に記載した
いずれかの方法で、筐体70内部を移動する応答器20
から応答データ61を取得する。筐体70に内包された
アンテナ2及び第2のアンテナ10から送信される電磁
波は、筐体70の材質や形状に応じて筐体外部への漏洩
を低減することが可能となり、また応答器20の反射信
号を受信する場合、筐体70外部の構造物からの多重反
射成分や他システムからのノイズ成分を低減することが
可能となる。
【0095】以上のように、質問器1からの送信信号に
よる他装置への影響や、筐体70外部の構造物による応
答器20からの反射信号の他多重反射成分やノイズ成分
を低減する事が可能となり、複数の応答器と確実な通信
動作を実現できる。なお、以上の説明では質問器1を筐
体70に内包する構成を示したが、質問器1を筐体70
の外部に配置しアンテナ2と第2のアンテナ10と接続
しても良い。また、筐体70の形状として中心部分に空
洞部を有した構成を示したが、上記効果が得られる形
状、例えばコの字状でも良い。
【0096】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、質問器が
2つ以上の複数のアンテナを有し、応答器に連続波また
は応答開始タイミングを示すコードから構成された送信
波を切り替えて送信する送信手段と、応答器からの反射
信号から情報を得るための受信手段と、送信手段と受信
手段に接続されたアンテナと、応答器への連続波または
応答開始タイミングを示すコードから構成された送信波
の送信との切り替えタイミングに同期して連続波の送信
と停止する第2の送信手段と、第2の送信手段に接続さ
れた1つ以上アンテナから構成され、応答器がアンテナ
と、アンテナで受信した連続波から電力を得る整流手段
と、検波復調手段と、質問器からの連続波を条件を変化
させて反射させる変調手段を有し、前記質問器の複数の
アンテナを各々の送信ビームが形成する交信領域が重畳
するように配置することで、簡単な方式により応答器が
必要とする電力を向上させると共に、交信領域内の複数
の応答器と確実な通信動作を実現できるという有利な効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による質問器と応答器の
概略構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1による質問器の交信領域
と応答器の位置関係を示す概略構成図
【図3】本発明の実施の形態1による質問器と応答器の
通信動作を示すタイミングチャート
【図4】本発明の実施の形態2による質問器の交信領域
と応答器の位置関係を示す概略構成図
【図5】本発明の実施の形態3による質問器の概略構成
を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態4による質問器の交信領域
と応答器の位置関係を示す概略構成図
【図7】本発明の実施の形態5による質問器と応答器の
通信動作を示すタイミングチャート
【図8】本発明の実施の形態6による質問器の概略構成
を示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態6による質問器の交信領域
と応答器の位置関係を示す概略構成図
【図10】本発明の実施の形態7による質問器の概略構
成を示すブロック図
【図11】本発明の実施の形態8による質問器の概略構
成を示すブロック図
【図12】本発明の実施の形態9による応答器の概略構
成を示すブロック図
【図13】本発明の実施の形態10による応答器の概略
構成を示すブロック図
【図14】本発明の実施の形態11による質問器の概略
構成を示すブロック図
【図15】本発明の実施の形態12による質問器の概略
構成を示す斜視図
【図16】従来の移動体識別装置の概略を示すブロック
構成図
【符号の説明】
1 質問器 2 アンテナ 3 サーキュレータ 4 受信部 5 復調部 6 制御部 7 変調部 8 発信器 9 メモリ 10 第2のアンテナ 11 送信部 12 第2の発信器 13 第1の拡散部 14 第2の拡散部 15 混合器 16 タイミング制御部 17 右旋用アンテナ 18 左旋用アンテナ 20 応答器 21 整流回路 22 変調部 23 メモリ 24 アンテナ 25 検波復調部 26 遅延時間生成部 30 交信領域 31 荷物 32 ベルトコンベア 33 第1の交信領域 34 第2の交信領域 40 第1のアンテナ 41 第2のアンテナ 42 第1の整流回路 43 第1の変調部 44 第1のメモリ 45 第2の整流回路 46 第2の変調部 47 第2のメモリ 48 電力比較部 49 制御部 50 光学センサ 51 推定部 52 電源制御部 60 応答開始信号 61 応答データ 62 遅延時間 63 連続波 64 連続波 65 送信停止期間 66 読取終了信号 70 筐体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 新吉 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 (72)発明者 前田 憲一 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 Fターム(参考) 3F015 AA06 JA02 JC06 JC08 JC12 JC14 5J070 AB20 AC20 AD05 AD16 AE20 AF01 AH33 AH34 AH50 AJ06 AJ14 AK01 AK15 AK28 BC13 BC16 BC23 BC25 BC30 BD08

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質問器が構成する交信領域内を移動また
    は通過または存在する複数の応答器が非接触で質問器か
    ら放射される電磁波から応答器内の電子回路を動作させ
    る電力を得ると共に非接触で質問器と交信する移動体識
    別装置において、前記質問器が2つ以上の複数のアンテ
    ナを有し、応答器に連続波または応答開始タイミングを
    示すコードから構成された送信波を切り替えて送信する
    送信手段と、応答器からの反射信号から情報を得るため
    の受信手段と、前記送信手段と受信手段に接続されたア
    ンテナと、前記応答器への連続波または応答開始タイミ
    ングを示すコードから構成された送信波との切り替えタ
    イミングに同期して連続波の送信と停止する第2の送信
    手段、第2の送信手段に接続された1つ以上のアンテナ
    から構成され、応答器がアンテナと、アンテナで受信し
    た質問器から送信された電磁波から電力を得る整流手段
    と、検波復調手段と、質問器からの連続波を反射条件を
    変えて反射させる変調手段と、特定コードで変調された
    質問器からの送信波に同期して変調手段の動作開始時間
    を制御する検波復調手段と変調手段に接続された遅延時
    間生成部を設け、前記質問器の複数のアンテナを各々の
    送信ビームが形成する交信領域が重畳するように配置し
    た移動体識別装置
  2. 【請求項2】 質問器のアンテナが2つからなり、2つ
    のアンテナが形成する送信ビームが形成する交信領域を
    応答器に移動する方向に対して前後方向に少なくとも一
    部が重なるように配置した請求項1に記載の移動体識別
    装置
  3. 【請求項3】 質問器が構成する交信領域内を移動また
    は通過または存在する複数の応答器が非接触で質問器と
    交信する移動体識別装置において、前記質問器が2つの
    アンテナを有し、第1のアンテナに接続され応答器に第
    1の疑似雑音系列でスペクトル拡散した連続波と応答開
    始タイミングを示すコードから構成された送信波を切り
    替えて送信する第1の送信手段と第1の送信手段により
    スペクトル拡散された連続波の反射信号から応答器の情
    報を得る第1の受信手段と、第2のアンテナに接続され
    第1の疑似雑音系列とは異なる第2の疑似雑音系列でス
    ペクトル拡散した連続波と応答開始タイミングを示すコ
    ードから構成された送信波とを切り替えて送信する第2
    の送信手段と第2の送信手段によりスペクトル拡散され
    た連続波の反射信号から応答器の情報を得る第2の受信
    手段を有する移動体識別装置
  4. 【請求項4】 質問器の2つのアンテナが形成する送信
    ビームが形成する交信領域を応答器が移動する方向に対
    して左右方向に少なくとも一部が重なるように配置した
    請求項3に記載の移動体識別装置
  5. 【請求項5】 質問器の2つのアンテナが形成する送信
    ビームが形成する交信領域を応答器が移動する方向に対
    して前後方向に少なくとも一部が重なるように配置し、
    応答器に質問器からの特定のコードを検波復調した場合
    に変調動作を停止する検波復調手段と変調手段を設けた
    請求項3に記載の移動体識別装置
  6. 【請求項6】 質問器の2つのアンテナで形成される交
    信領域の内、応答器が移動する方向に対して手前側の交
    信領域より手前に、移動する応答器の数を検出する検出
    手段と、検出手段の出力に応じて、応答器が移動する方
    向に対して手前側の交信領域を形成するアンテナの送信
    手段と受信手段の動作と停止を制御する動作制御手段を
    設けた請求項5に記載の移動体識別装置
  7. 【請求項7】 質問器の第1の送信手段と第2の送信手
    段との動作を交互に間欠動作させるタイミング制御部を
    設けた請求項3乃至6のいずれかに記載の移動体識別装
  8. 【請求項8】 質問器の2つのアンテナの偏波形式が異
    なる請求項3乃至7のいずれかに記載の移動体識別装置
  9. 【請求項9】 応答器が2つのアンテナを備え、各々の
    アンテナに接続された整流手段と変調手段を有し、アン
    テナの偏波形式が質問器の2つのアンテナに応じた2種
    類の形式である請求項8に記載の移動体識別装置
  10. 【請求項10】 応答器が2つのアンテナを備え、各々
    のアンテナの偏波形式が質問器の2つのアンテナに応じ
    た2種類の形式であり、第1のアンテナに接続された検
    波復調手段と第2のアンテナに接続された変調手段を備
    え、異なるアンテナで送信動作と受信動作を分離した請
    求項8に記載の移動体識別装置
  11. 【請求項11】 応答器が、各々のアンテナに接続され
    た2つの整流手段と2つの整流手段で得られた電力値を
    比較する電力比較部を有し偏波ダイバシチ動作を行う請
    求項9に記載の移動体識別装置
  12. 【請求項12】 偏波形式が右旋円偏波と左旋円偏波で
    ある、請求項8乃至11記載の移動体識別装置
  13. 【請求項13】 応答器の移動する空間を囲んだ形状で
    形成した筐体内に質問器を内包した請求項1乃至12の
    いずれかに記載の移動体識別装置
  14. 【請求項14】 各荷物に関する情報を予め記憶されて
    いる応答器を取り付けた複数の荷物がベルトコンベアな
    どにより移動されベルトコンベア近傍に設けた請求項1
    乃至13記載の移動体識別装置の質問器で各応答器の情
    報を得る移動体識別システム
  15. 【請求項15】 各荷物に関する情報を予め記憶されて
    いる応答器を取り付けた複数の荷物がカートなどに搭載
    され手動または車などにより移動され、カートの通過す
    る部位の近傍に設けた請求項1乃至13記載の移動体識
    別装置の質問器で各応答器の情報を得る移動体識別シス
    テム
  16. 【請求項16】 各荷物に関する情報を予め記憶されて
    いる応答器を取り付けた静止状態の複数の荷物に対し、
    請求項1乃至12のいずれかに記載の移動体識別装置の
    質問器を手動または自動的に移動することで各応答器の
    情報を得る移動体識別システム
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