JP2001021335A - 圧延ラインの板厚測定装置及び方法 - Google Patents

圧延ラインの板厚測定装置及び方法

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JP2001021335A
JP2001021335A JP11193989A JP19398999A JP2001021335A JP 2001021335 A JP2001021335 A JP 2001021335A JP 11193989 A JP11193989 A JP 11193989A JP 19398999 A JP19398999 A JP 19398999A JP 2001021335 A JP2001021335 A JP 2001021335A
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radiation
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Hidenori Hattori
英則 服部
Akihiro Kunisada
明宏 國貞
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧延ラインの板厚測定装置及び方法におい
て、省スペース化を図る一方で高精度な板厚測定を可能
とする。 【解決手段】 入側及び出側の板厚測定装置21,41
において、帯板Sの走行方向に交差する方向に沿って移
動自在な台車23,43に、帯板Sの下方に位置するよ
うにX線照射部26,46を装着する一方、このX線照
射部26,46と対向して帯板Sの上方に位置するよう
にX線検出部28,48を装着し、このX線検出部2
8,48をX線検出器32,52と回動可能な円形支持
板30,50に形成されたX線狭幅化スリット31,5
1で構成し、制御装置13がX線検出部28,48の検
出結果に基づいて帯板Sの板厚分布を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧延ラインを走行
する帯板の長手方向あるいは幅方向の板厚分布を測定す
る圧延ラインの板厚測定装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】圧延ラインにおける帯板の圧延工程で
は、帯板を均一な厚さに圧延する必要から、圧延途中の
帯板の長手方向あるいは幅方向の板厚分布を測定し、こ
の測定結果に基づいて圧延機のギャップを自動調整して
いる。図5に従来の圧延ラインの板厚測定装置の概略平
面視、図6にセンター板厚測定装置の側面視、図7に幅
方向板厚測定装置の側面視を示す。
【0003】従来の圧延ラインの板厚測定装置におい
て、図5に示すように、帯板Sは圧延ラインに沿って矢
印方向に走行可能となっており、この圧延ラインの所定
位置に圧延機101が設置されている。この圧延機101に隣
接して図示しない圧延ロールのギャップを調整する圧下
装置102が設置されており、この圧下装置102は制御装置
103によって自動制御されている。この圧延ラインに、
圧延機101の入側と出側にはそれぞれ入側センター板厚
測定機201と出側センター板厚測定機301が設置されると
共に、出側センター板厚測定機301の下流側には幅方向
板厚測定機401が設置されており、測定結果が制御装置1
03に出力されるようになっている。
【0004】入側センター板厚測定機201と出側センタ
ー板厚測定機301はほぼ同様の構造をなし、図6に詳細
に示すように、床面にコ字形架台202,302が設置され、
このコ字形架台202,302の下部にX線照射部203,303が
取付けられる一方、上部にX線検出部204,304が取付け
られて構成されている。また、幅方向板厚測定機401
は、図7に詳細に示すように、床面に帯板Sの走行方向
と直交する方向に沿ってコ字形台車402が移動自在に支
持され、このコ字形台車402の下部にX線照射部403が取
付けられる一方、上部にX線検出部404が取付けられて
構成されている。
【0005】従って、圧延ラインに沿って帯板Sが搬送
されると、帯板Sは圧延機101によって圧延処理がなさ
れる。このとき、入側センター板厚測定機201は圧延前
の帯板Sの幅方向中心部の板厚を測定して板厚信号を制
御装置103に出力する一方、出側センター板厚測定機301
は圧延後の帯板Sの幅方向中心部の板厚を測定して板厚
信号を制御装置103に出力している。また、幅方向板厚
測定機401は圧延後の帯板Sの両エッジ間の板厚を測定
して板厚信号を制御装置103に出力している。制御装置1
03は各板厚測定機201,301,401の板厚信号に基づき、
圧延後の帯板Sの板厚が所定厚さとなるように、また、
長手方向及び幅方向で均一化されるように、圧下装置10
2を自動制御して圧延機101のギャップを調整する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の圧延ラインの板厚測定装置では、圧延ラインを走
行する帯板Sにおける長手方向及び幅方向の板厚分布を
求める必要から、3つの板厚測定機201,301,401が設
置されている。そのため、各板厚測定機201,301,401
が圧延ラインの周辺スペースを専有してしまい、装置が
大型化してしまうと共に、メンテナンス作業が増加して
しまうという問題がある。そこで、出側センター板厚測
定機301と幅方向板厚測定機401とを兼用することが考え
られるが、各板厚測定機301,401では板厚分布の測定方
向が帯板Sの長手方向と幅方向で異なるため、X線検出
部304,404での測定分解能の精度が悪化してしまう。
【0007】本発明はこのような問題点を解決するもの
であって、省スペース化を図る一方で高精度な板厚測定
を可能とした圧延ラインの板厚測定装置及び方法を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明の圧延ラインの板厚測定装置は、圧
延ラインを走行する帯板の長手方向あるいは幅方向の板
厚分布を測定する圧延ラインの板厚測定装置において、
前記帯板の走行方向に交差する方向に沿って移動自在に
支持された移動体と、前記帯板の板厚方向一方に位置す
るように前記移動体に装着された放射線照射部と、該放
射線照射部と対向して前記帯板の板厚方向他方に位置す
るように前記移動体に装着されて放射線狭幅化スリット
を有する放射線検出部と、少なくとも前記放射線狭幅化
スリットを前記帯板と平行な水平面内で回動可能とする
回動機構と、前記放射線検出部の検出結果に基づいて前
記帯板の板厚分布を求める板厚測定部とを具えたことを
特徴とするものである。
【0009】また、請求項2の発明の圧延ラインの板厚
測定装置では、前記放射線検出部は、前記回動機構によ
り前記放射線狭幅化スリットが板厚測定方向に対してほ
ぼ直交する位置で検出することを特徴としている。
【0010】また、請求項3の発明の圧延ラインの板厚
測定装置では、前記圧延ラインの入側あるいは出側の少
なくともいずれか一方に配置したことを特徴としてい
る。
【0011】また、請求項4の発明の圧延ラインの板厚
測定方法は、圧延ラインを走行する帯板の長手方向ある
いは幅方向の板厚分布を測定する圧延ラインの板厚測定
方法において、放射線狭幅化スリットを板厚測定方向に
対してほぼ直交する位置に位置決めした状態で、前記帯
板の板厚方向一方から放射線を照射し、前記帯板の板厚
方向他方にて前記放射線狭幅化スリットを介して前記放
射線検出部により放射線を検出し、検出した放射線の強
度に基づいて前記帯板の板厚分布を求めることを特徴と
するものである。
【0012】また、請求項5の発明の圧延ラインの板厚
測定方法では、前記圧延ラインの入側あるいは出側の少
なくともいずれか一方で前記帯板の板厚分布を求めるこ
とを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0014】図1に本発明の一実施形態に係る圧延ライ
ンの板厚測定方法を実施するための板厚測定機の概略平
面視、図2に板厚測定機の斜視、図3に板厚測定機にお
けるX線狭幅化スリットの回動位置を表す概略、図4に
板厚測定機の測定原理を表す概略を示す。
【0015】本実施形態の圧延ラインの板厚測定装置に
おいて、図1に示すように、帯板Sは圧延ラインに沿っ
て矢印方向に走行可能となっており、この圧延ラインの
所定位置に圧延機11が設置されている。この圧延機1
1に隣接して図示しない圧延ロールのギャップを調整す
る圧下装置12が設置されており、この圧下装置12は
制御装置13によって自動制御されている。この圧延ラ
インには、圧延機11の入側と出側にそれぞれ入側板厚
測定機21と出側板厚測定機41が設置されており、測
定結果が制御装置13に出力されるようになっており、
板厚測定部としての制御装置13は各板厚測定機21,
41の測定結果に基づいて帯板Sの板厚分布を求めるこ
とができる。
【0016】この入側板厚測定機21と出側板厚測定機
41はほぼ同様の構造をなしているため、出側板厚測定
機41についてのみ詳細に説明する。即ち、この出側板
厚測定機41において、図2に示すように、床面には圧
延ラインに直交する方向に沿って一対のレール42が敷
設されており、この一対のレール42にはコ字形をなす
移動体としての台車43が複数のローラ44により移動
自在に支持され、図示しない駆動機構によって移動可能
となっている。そして、この台車43の下取付部45に
は放射線照射部としてのX線照射部46が取付けられる
一方、上取付部47に放射線検出部としてのX線検出部
48が取付けられている。
【0017】このX線照射部46は台車43の下取付部
46に固定され、透過式のX線を上方、つまり、帯板S
に向けて照射するX線照射口49を有している。一方、
X線検出部48を構成するX線検出器52は台車43の
上取付部47に水平に固定され、このX線検出器52の
下方に回動式円形支持板50が上取付部47に水平面内
で回動自在に支持されている。そして、このX線検出部
48はX線照射部46に対向するように位置し、回動式
円形支持板50にはX線照射口49から照射されたX線
の範囲を制限するX線狭幅化スリット51が形成されて
いる。従って、X線検出器52はX線狭幅化スリット5
1で制限されたX線を検出する。
【0018】なお、回動式円形支持板50は図示しない
駆動機構によって少なくとも90度の範囲を回動可能で
あり、X線検出部48のX線狭幅化スリット51が帯板
Sの走行方向と直交する位置(図3(a))と、X線狭幅
化スリット51が帯板Sの走行方向と平行となる位置
(図3(b))とに位置決め可能となっている。そして、
回動式円形支持板40の駆動機構は図示しないが、駆動
モータやエアシリンダ、歯車機構などを用いて構成すれ
ばよい。
【0019】また、説明は省略したが、図1にて、23
は圧延ラインに直交する方向に沿って移動可能な台車、
26はX線照射部、28はX線検出部、30は回動式円
形支持板、31はX線狭幅化スリット、32はX線検出
器である。
【0020】ここで、本実施形態の圧延ラインの板厚測
定装置による帯板Sの板厚測定方法について説明する。
【0021】図1に示すように、帯板Sは圧延ラインに
沿って搬送され、圧延機11によって圧延処理がなされ
る。この場合、制御装置13は予め入力されたデータに
基づいて圧下装置12を自動制御して圧延機11のギャ
ップを調整しておく。
【0022】そして、この圧延作業中、帯板Sの長手方
向の板厚分布を測定する場合、入側板厚測定機21及び
出側板厚測定機41の各台車23,43を移動し、X線
照射部26,46及びX線検出部28,48が走行する
帯板Sの幅方向中心に位置させる。また、図3(a)に示
すように、回動式円形支持板30,50を回動し、X線
検出部28,48のX線狭幅化スリット31,51が帯
板Sの走行方向と直交する方向に位置させる。この状態
で、入側板厚測定機21が圧延前の帯板Sの幅方向中心
部の板厚を測定し、出側板厚測定機41が圧延後の帯板
Sの幅方向中心部の板厚を測定し、各板厚信号を制御装
置13に出力する。
【0023】即ち、X線照射部26,46から上方に向
けてX線を照射すると、X線は帯板Sを透過してX線検
出部28,48に入力するが、X線が帯板Sを透過する
ときに吸収や散乱によって減衰する。このX線の減衰の
程度は、帯板Sの材質やX線の強度と帯板Sの厚さの関
数となっているため、この減衰の程度を測定することで
帯板Sの厚さを測定できる。制御装置13は、X線検出
部28,48が検出したX線の強度(減衰の程度)を、
X線狭幅化スリット31,51における測定方向となる
帯板Sの長手方向の範囲で計測し、帯板Sの走行に伴っ
てその方向の板厚分布を求めていく。
【0024】そして、制御装置13は、入側板厚測定機
21が検出した圧延前の帯板Sの中心部の板厚分布に基
づいてフィードフォワード制御を行い、また、出側板厚
測定機41が検出した圧延後の帯板Sの中心部の板厚分
布に基づいてフィードバック制御を行い、圧延後の帯板
Sの板厚があらかじめ設定された所定の厚さとなるよう
に、圧下装置12を自動制御して必要に応じて圧延機1
1のギャップを調整する。即ち、入側板厚測定機21は
圧延前の板厚変動(外乱)を検出し、制御装置13はそ
れに応じて圧下装置12を自動制御して圧延機11のギ
ャップを調整することで、外乱に対して圧延機11を応
答よく制御することができる。一方、出側板厚測定機4
1は圧延後の板厚変動を検出し、制御装置13はそれに
応じて圧下装置12を自動制御して圧延機11のギャッ
プを調整することができる。
【0025】一方、帯板Sの幅方向の板厚分布を測定す
る場合、出側板厚測定機21,41の台車23,43に
よりX線照射部26,46及びX線検出部28,48を
走行する帯板Sの幅方向一方(図1にて実線で表す位
置)に位置させる。また、図3(b)に示すように、回動
式円形支持板30,50を回動し、X線検出部28,4
8のX線狭幅化スリット31,51が帯板Sの走行方向
と平行となる方向に位置させる。そして、この状態で台
車23,43によりX線照射部26,46及びX線検出
部28,48を帯板Sの幅方向他方側へ移動していく。
このとき、入側板厚測定機21が圧延前の帯板Sの板厚
を測定し、出側板厚測定機41が圧延後の帯板Sの板厚
を測定し、各板厚信号を制御装置13に出力する。
【0026】即ち、前述と同様に、X線照射部26,4
6が上方に向けてX線を照射し、X線検出部28,48
は帯板Sを透過して減衰したX線を受け取り、制御装置
13が、X線検出部28,48が検出したX線の強度
(減衰の程度)を、X線狭幅化スリット51における測
定方向となる帯板Sの幅方向の範囲で計測し、台車2
3,43の移動に伴ってその方向の板厚分布を求めてい
く。そして、制御装置13は、圧延前の帯板Sの幅方向
の板厚変動に基づいてフィードフォワード制御を行うと
共に、圧延後の板厚変動に基づいてフィードバック制御
を行い、圧延後の帯板Sの板厚が幅方向で均一化するよ
うに圧下装置12を自動制御し、必要に応じて圧延機1
1のギャップを調整する。
【0027】このように本実施形態では、帯板Sの長手
方向の板厚分布を測定する場合には、X線検出部28,
48のX線狭幅化スリット31,51が帯板Sの走行方
向と直交する方向に位置させる一方、帯板Sの幅方向の
板厚分布を測定する場合には、X線検出部28,48の
X線狭幅化スリット31,51が帯板Sの走行方向と平
行となる方向に位置させている。
【0028】以下、このX線検出部28,48による測
定分解能の精度について説明する。前述したように、X
線検出部28,48は検出したX線の強度(減衰の程
度)をX線狭幅化スリット31,51における測定方向
の範囲内で平均し、帯板Sの板厚分布とする。例えば、
図4(a)に示すように、ワークWが矢印方向へ移動速度
Vで走行し、厚さがd1からd2に変化したとき、本発
明のように、ワークWを透過したX線を板厚測定方向
(ワークWの走行方向)に対して直交するスリットA1
で検出してその出力波形をみると、帯板Sの板厚はD1
からD2へ時間T1(L1/V)の間に変化している。
一方、図4(b)に示すように、同様に、ワークWが矢印
方向へ移動速度Vで走行し、厚さがd1からd2に変化
したとき、ワークWを透過したX線を板厚測定方向(ワ
ークWの走行方向)に対して平行なスリットA2で検出
してその出力波形をみると、帯板Sの板厚はD1からD
2へ時間T2(L2/V)の間に変化し、時間T1より
も長くなっている。
【0029】このことから、X線を検出するX線狭幅化
スリットは、開口面積をある程度確保する一方で、測定
方向の距離を小さくすることで、検出の応答性を良くし
て測定分解能の精度を向上することがわかる。従って、
本実施形態のように、X線狭幅化スリット31,51を
板厚測定方向に対して直交するように位置させること
で、X線検出部28,48による測定分解能の精度を向
上できる。
【0030】なお、上述の実施形態では、圧延ラインに
おいて、圧延機11の入側に入側板厚測定機21を、出
側に出側板厚測定機41を設置したが、圧延機11の入
側あるいは出側の一方にのみ板厚測定機を設置してもよ
い。つまり、制御装置13は入側板厚測定機21が検出
した圧延前の帯板Sの長手方向の板厚分布に基づいてフ
ィードフォワード制御を行い、圧延前の板厚変動に応じ
て圧下装置12による圧延機11のギャップを調整す
る。また、制御装置13は出側板厚測定機41が検出し
た圧延後の帯板Sの長手方向及び幅方向の板厚分布に基
づいてフィードバック制御を行い、圧延後の板厚変動に
応じて圧延機11のギャップを調整する。
【0031】また、上述の実施形態では、入側板厚測定
機21及び出側板厚測定機41の両方で帯板Sの長手方
向の板厚分布と幅方向の板厚分布を測定するようにした
が、必要に応じてどちらか一方で長手方向あるいは幅方
向の板厚分布を測定するようにしてもよい。
【0032】なお、上述の実施形態では、帯板Sの板厚
を測定するために放射線としてX線を用いたが、これに
限らず、帯板Sが鉄や銅などの金属であればγ線であっ
てもよい。
【0033】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように請求項1の発明の圧延ラインの板厚測定装置によ
れば、帯板の走行方向に交差する方向に沿って移動自在
な移動体に、帯板の板厚方向一方に位置するように放射
線照射部を装着する一方、この放射線照射部と対向して
帯板の板厚方向他方に位置するように放射線狭幅化スリ
ットを有する放射線検出部を装着し、放射線狭幅化スリ
ットを回動機構によって回動可能とし、板厚測定部が放
射線検出部の検出結果に基づいて帯板の板厚分布を求め
るようにしたので、放射線狭幅化スリットを回動するこ
とで、放射線の測定方向に合わせて位置させることがで
き、例えば、帯板の長手方向と幅方向のための2台の装
置が不要となり、省スペース化を図ることができると共
に、高精度な板厚測定を可能とすることができる。
【0034】請求項2の発明の圧延ラインの板厚測定装
置によれば、放射線検出部が回動機構により放射線狭幅
化スリットが板厚測定方向に対してほぼ直交する位置で
検出するようにしたので、検出の応答性を上げて板厚測
定の測定精度を向上することができる。
【0035】請求項3の発明の圧延ラインの板厚測定装
置によれば、圧延ラインの入側あるいは出側の少なくと
もいずれか一方に配置したので、圧延ラインの入側に設
けた場合は、圧延前の帯板の板厚変動をフィードフォワ
ード制御することができ、圧延ラインの出側に設けた場
合は、圧延後の帯板の板厚変動をフィードバック制御す
ることができ、何方の場合であっても、圧延後の板厚を
適正に制御することができる。
【0036】請求項4の発明の圧延ラインの板厚測定方
法によれば、放射線狭幅化スリットを板厚測定方向に対
してほぼ直交する位置に位置決めした状態で、帯板の板
厚方向一方から放射線を照射し、他方の放射線狭幅化ス
リットを介して放射線検出部により放射線を検出し、検
出した放射線の強度に基づいて帯板の板厚分布を求める
ようにしたので、放射線の測定方向に合わせて放射線狭
幅化スリットを位置させることで、例えば、帯板の長手
方向と幅方向のための2台の装置が不要となり、省スペ
ース化を図ることができると共に、高精度な板厚測定を
可能とすることができる。
【0037】請求項5の発明の圧延ラインの板厚測定方
法によれば、圧延ラインの入側あるいは出側の少なくと
もいずれか一方で帯板の板厚分布を求めるようにしたの
で、圧延ラインの入側では、圧延前の帯板の板厚変動を
フィードフォワード制御することができ、圧延ラインの
出側では、圧延後の帯板の板厚変動をフィードバック制
御することができ、何方の場合であっても、圧延後の板
厚を適正に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る圧延ラインの板厚測
定方法を実施するための板厚測定装置の概略平面図であ
る。
【図2】板厚測定機の斜視図である。
【図3】板厚測定機におけるX線狭幅化スリットの回動
位置を表す概略図である。
【図4】板厚測定機の測定原理を表す概略図である。
【図5】従来の圧延ラインの板厚測定装置の概略平面図
である。
【図6】センター板厚測定装置の側面図である。
【図7】幅方向板厚測定装置の側面図である。
【符号の説明】
11 圧延機 12 圧下装置 13 制御装置(板厚測定部) 21 入側板厚測定器 23 台車(移動体) 26 X線照射部(放射線照射部) 28 X線検出部(放射線検出部) 30 円形支持板 41 X線狭幅化スリット(放射線狭幅化スリット) 41 出側板厚測定器 43 台車(移動体) 46 X線照射部(放射線照射部) 48 X線検出部(放射線検出部) 50 円形支持板 51 X線狭幅化スリット(放射線狭幅化スリット) 52 X線検出器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延ラインを走行する帯板の長手方向あ
    るいは幅方向の板厚分布を測定する圧延ラインの板厚測
    定装置において、前記帯板の走行方向に交差する方向に
    沿って移動自在に支持された移動体と、前記帯板の板厚
    方向一方に位置するように前記移動体に装着された放射
    線照射部と、該放射線照射部と対向して前記帯板の板厚
    方向他方に位置するように前記移動体に装着されて放射
    線狭幅化スリットを有する放射線検出部と、少なくとも
    前記放射線狭幅化スリットを前記帯板と平行な水平面内
    で回動可能とする回動機構と、前記放射線検出部の検出
    結果に基づいて前記帯板の板厚分布を求める板厚測定部
    とを具えたことを特徴とする圧延ラインの板厚測定装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の圧延ラインの板厚測定装
    置において、前記放射線検出部は、前記回動機構により
    前記放射線狭幅化スリットが板厚測定方向に対してほぼ
    直交する位置で検出することを特徴とする圧延ラインの
    板厚測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の圧延ラインの板厚測定装
    置を、前記圧延ラインの入側あるいは出側の少なくとも
    いずれか一方に配置したことを特徴とする圧延ラインの
    板厚測定装置。
  4. 【請求項4】 圧延ラインを走行する帯板の長手方向あ
    るいは幅方向の板厚分布を測定する圧延ラインの板厚測
    定方法において、放射線狭幅化スリットを板厚測定方向
    に対してほぼ直交する位置に位置決めした状態で、前記
    帯板の板厚方向一方から放射線を照射し、前記帯板の板
    厚方向他方にて前記放射線狭幅化スリットを介して前記
    放射線検出部により放射線を検出し、検出した放射線の
    強度に基づいて前記帯板の板厚分布を求めることを特徴
    とする圧延ラインの板厚測定方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の圧延ラインの板厚測定方
    法において、前記圧延ラインの入側あるいは出側の少な
    くともいずれか一方で前記帯板の板厚分布を求めること
    を特徴とする圧延ラインの板厚測定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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