JP2001021016A - 動力伝達装置の油圧制御装置 - Google Patents

動力伝達装置の油圧制御装置

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JP2001021016A
JP2001021016A JP19552499A JP19552499A JP2001021016A JP 2001021016 A JP2001021016 A JP 2001021016A JP 19552499 A JP19552499 A JP 19552499A JP 19552499 A JP19552499 A JP 19552499A JP 2001021016 A JP2001021016 A JP 2001021016A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無段変速機の従動側プーリに作用する油圧の
制御応答性を向上する。 【解決手段】 エンジンと無段変速機との間に配置され
たロックアップクラッチと、プーリが巻き掛けられたベ
ルトを有する無段変速機とオイルポンプとの間の油路に
配置され、かつ、逃がしポートを有するプライマリレギ
ュレータバルブと、逃がしポートとロックアップクラッ
チとの間に配置されたセカンダリレギュレータバルブと
を有し、所定の条件に基づいて逃がしポートの開度を制
御して、プーリの油圧室に供給される第1の制御油圧を
調圧するとともに、所定の条件とは異なる条件によりセ
カンダリレギュレータバルブを制御して、ロックアップ
クラッチに供給される第2の制御油圧を調圧することの
できる動力伝達装置の油圧制御装置において、所定の条
件に関わりなく、第1の制御油圧を第2の制御油圧以上
に制御する油圧制御手段(ステップS1,〜S6)を備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の動力伝達
経路に複数の摩擦伝動装置が配置されており、これらの
摩擦伝動装置に作用する油圧を、異なる条件により制御
することのできる動力伝達装置の油圧制御装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両の駆動力源と変速機との間
の動力伝達経路、および変速機の入力部材と出力部材と
の間の動力伝達経路には摩擦伝動装置が設けられてお
り、これらの摩擦伝動装置が、油圧制御により係合・解
放されるように構成されている場合には、各摩擦伝動装
置に作用する油圧が、伝達するべきトルクに応じて制御
される。
【0003】このように、車両の駆動力源と変速機との
間の動力伝達経路、および変速機の入力部材と出力部材
との間の動力伝達経路に配置されている摩擦伝動装置
が、いずれも油圧制御されるシステムの一例が、特開平
4−29675号公報に記載されている。この公報に
は、エンジンと無段変速機との間に、ロックアップクラ
ッチ(第1の摩擦伝動装置)を有するトルクコンバータ
が配置された車両が記載されている。
【0004】また、無段変速機は、入力部材に取り付け
られた駆動側プーリと、出力部材に取り付けられた従動
側プーリ(第2の摩擦伝動装置)とを有している。そし
て、駆動側プーリおよび従動側プーリにベルト(第2の
摩擦伝動装置)が巻き掛けられている。この駆動側プー
リおよび従動側プーリは、それぞれ固定シーブおよび可
動シーブを備えている。さらに、駆動側プーリおよび従
動側プーリに対応して、油圧により動作が制御されるピ
ストンがぞれぞれ設けられており、各ピストンの動作に
より、駆動側プーリおよび従動側プーリの溝幅が制御さ
れる。
【0005】上記ロックアップクラッチの係合・解放、
および無段変速機の変速を制御する油圧制御装置は、従
動側プーリのピストンの油圧室に作用する油圧を調整す
る第1の調整弁と、ロックアップクラッチの係合圧を調
整する第2の調整弁とを有している。まず、第1の調圧
弁は、ピストンの油圧室とオイルポンプとを接続する油
路に配置されている。この第1の調圧弁は、装置全体の
元圧であるライン圧が入力される第1の入力ポートと、
この第1の入力ポートに連通する逃がしポートと、第1
の入力ポートおよび逃がしポートに臨ンで設けられた第
1のスプールと、この第1のスプールを所定方向に押圧
するスプリングと、第1のスプールをスプリングと同方
向に押圧する第1のスロットル圧が入力される第1の調
圧ポートと、ライン圧が入力されてスプールをスプリン
グとは逆方向に押圧する第1の制御ポートとを有してい
る。
【0006】これに対して、第2の調圧弁はロックアッ
プクラッチと逃がしポートとを接続する油路に配置され
ている。この第2の調圧弁は、逃がし油路から排出され
て調圧されたセカンダリ圧(第2の制御油圧)油圧が入
力される第2の入力ポートと、この第2の入力ポートに
連通するドレーンポートと、第2の入力ポートおよびド
レーンポートに臨んで設けられた第2のスプールと、こ
の第2のスプールを所定方向に押圧するスプリングと、
第2のスプールをスプリングと同方向に押圧する第2の
スロットル圧が入力される第2の調圧ポートと、第2の
制御油圧が入力されて第2のスプールをスプリングとは
逆方向に押圧する第2の制御ポートとを有している。
【0007】上記構成において、無段変速機の変速比
は、車両の走行状態に基づいて制御される。具体的に
は、駆動側プーリの溝幅を調整することにより変速比が
制御される。なお、エンジントルクおよび変速比に基づ
いてベルトに対する挟圧力(ベルトの張力)が制御され
る。ロックアップクラッチを係合する場合は、エンジン
トルクに応じて、ロックアップクラッチの係合圧が制御
される。
【0008】ここで、油圧制御装置の動作を説明する
と、車両の走行状態に基づいて、第1の調圧ポートに入
力される第1のスロットル圧が制御されるとともに、こ
の第1のスロットル圧およびスプリングの押圧力と、第
1の制御ポートに入力されるライン圧とのバランスによ
りスプールの動作が制御される。例えば、加速要求が発
生して無段変速機の変速比を大きくするべき走行状態に
なると、第1の調圧ポートに入力される第1のスロット
ル圧も高くなり、ピストンの油圧室に供給されるライン
圧(第1の制御油圧)が上昇する。
【0009】このため、伝達するべきトルクの増大に応
じてベルト挟持力が増加する。ライン圧が所定値まで上
昇した場合は、第1の制御ポートに作用する油圧の上昇
により、スプールがスプリングの押圧力とは逆向きに押
圧され、ライン圧が所定圧まで低下する。
【0010】一方、第2の調圧弁側においては、加速要
求の発生にともない、第2の調圧ポートに入力される第
2のスロットル圧が高まると、第2の制御ポートの油圧
と、第2のスロットル圧およびスプリングの押圧力との
バランスによりスプールの動作が制御され、セカンダリ
圧が上昇する。その結果、伝達するべきトルクの増加に
応じて、ロックアップクラッチの係合圧が高められる。
なお、セカンダリ圧が所定値まで上昇した場合は、ドレ
ーンポートから油が漏らされてセカンダリ圧が所定圧ま
で低下する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ロックアッ
プクラッチの係合状態においては、エンジントルクが機
械的に無段変速機に伝達されるために、無段変速機で設
定するべき変速比が比較的小さいような走行状態では、
ライン圧の方がセカンダリ圧よりも低くなる可能性があ
る。このような状態において、実際に設定されているラ
イン圧が、伝達トルクに応じて設定されるべきライン圧
(目標ライン圧)よりも高い場合には、第1の調整弁の
スプールをスプリングの押圧力とは逆方向に動作させて
逃がしポートを開き、第1の入力ポート側の油を逃がし
ポートから漏らすことにより、実際のライン圧を下げる
必要がある。
【0012】しかしながら、前述のように実際に設定さ
れているライン圧の方がセカンダリ圧よりも低い場合に
は、逃がしポートが開放されても逃がしポートから油が
排出されないために、第1の調整弁のスプールが、さら
にスプリングの押圧方向とは逆方向に動作して逃がしポ
ートが全開状態になる。このような逃がしポートの全開
状態において、急激な加速要求が発生すると目標ライン
圧も急激に上昇するが、逃がしポートが全開となる位置
までスプールが動作しているため、実際のライン圧を上
昇することができる位置までスプールが戻るまでに、長
時間を要してしまう。つまり、加速要求に対する実際の
ライン圧の制御応答性が低下し、従動側プーリによるベ
ルト挟圧力が不充分になり、ベルトの滑りが発生する可
能性がある。その結果、トルク伝達性能が低下して駆動
力不足を招きドライバビリティが低下する問題があっ
た。
【0013】この発明は上記の事情を背景としてなされ
たものであり、第2の摩擦伝動装置に作用する制御油圧
の制御応答性を向上させることのできる動力伝達装置の
油圧制御装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために、請求項1の発明は、駆動力源と変
速機との間の動力伝達経路に配置された第1の摩擦伝動
装置と、前記変速機に設けられた第2の摩擦伝動装置
と、この第2の摩擦伝動装置と油圧源とを接続する油路
に配置され、かつ、油圧源から供給される油を逃がす逃
がしポートを有する第1の調圧弁と、前記逃がしポート
と前記第1の摩擦伝動装置とを接続する油路に配置され
た第2の調圧弁とを有し、所定の条件に基づいて前記逃
がしポート側に対する油の逃がし状態を制御することに
より、前記第2の摩擦伝動装置に作用する第1の制御油
圧を調圧するとともに、前記所定の条件とは異なる条件
に基づいて前記第2の調圧弁を制御することにより、前
記第1の摩擦伝動装置に作用する第2の制御油圧を調圧
することのできる動力伝達装置の油圧制御装置におい
て、前記所定の条件に関わりなく、前記第1の制御油圧
を前記第2の制御油圧以上に制御する油圧制御手段を備
えていることを特徴とするものである。
【0015】請求項1の発明によれば、所定の条件に関
わりなく、第1の制御油圧が第2の制御油圧以上に制御
されるため、逃がしポート側に対して油が逃げにくくな
る。このため、第1の制御油圧を高めるべき状態が発生
した場合には、逃がしポートを迅速に閉じることがで
き、第1の制御油圧の制御応答性が向上してトルク伝達
性能が高められる。
【0016】請求項2の発明は、請求項1の構成に加え
て、前記油圧制御手段には、前記第2の制御油圧を基準
として求められる第1の目標油圧、または車両の加速要
求に基づいて求められる第2の目標油圧のうち、いずれ
か高い方の目標油圧を選択して、前記第1の制御油圧を
前記第2の制御油圧以上に制御する機能が含まれている
ことを特徴とするものである。
【0017】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
と同様の作用が生じるほかに、第1の制御油圧が車両の
加速要求に応じた値まで高められ、トルク伝達性能が一
層向上する。
【0018】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明を図面を参照し
ながら具体的に説明する。図2は、この発明をFF車
(フロントエンジンフロントドライブ;エンジン前置き
前輪駆動車)に用いた一実施形態のスケルトン図であ
る。図2において、1は車両の駆動力源としてのエンジ
ンであり、このエンジン1としては内燃機関、具体的に
はガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、LPGエン
ジンなどが用いられる。そして、エンジン1のクランク
シャフト2が車両の幅方向に配置されている。
【0019】また前記エンジン1の出力側には、トラン
スアクスル3が設けられている。このトランスアクスル
3は内部中空のケーシング4を有し、ケーシング4の内
部には、トルクコンバータ5と前後進切り換え機構6と
無段変速機7と最終減速機(言い換えれば差動装置)8
とが設けられている。まず、トルクコンバータ5の構成
について説明する。ケーシング4の内部には、クランク
シャフト2と同一の軸線(図示せず)を中心として回転
可能なインプットシャフト9が設けられており、インプ
ットシャフト9におけるエンジン1側の端部にはタービ
ンランナ10が取り付けられている。
【0020】一方、クランクシャフト2の後端にはドラ
イブプレート11を介してフロントカバー12が連結さ
れており、フロントカバー12にはポンプインペラ13
が接続されている。このタービンランナ10とポンプイ
ンペラ13とは対向して配置され、タービンランナ10
およびポンプインペラ13の内側にはステータ14が設
けられている。また、インプットシャフト9におけるフ
ロントカバー12側の端部には、ダンパ機構16を介し
てロックアップクラッチ15が設けられている。上記の
ように構成されたフロントカバー12およびポンプイン
ペラ13などにより形成されたケーシング(図示せず)
内に、作動流体としてのオイルが供給されている。
【0021】上記構成により、エンジン1の動力(トル
ク)がクランクシャフト2からフロントカバー12に伝
達される。この時、ロックアップクラッチ15が解放さ
れている場合は、ポンプインペラ13のトルクが流体に
よりタービンランナ10に伝達され、ついでインプット
シャフト9に伝達される。なお、ポンプインペラ13か
らタービンランナ10に伝達されるトルクは、ステータ
14により増幅される。これに対して、ロックアップク
ラッチ15が係合されている場合は、フロントカバー1
2のトルクが機械的にインプットシャフト9に伝達され
る。
【0022】前記ケーシング4の内部におけるトルクコ
ンバータ5と前後進切り換え機構6との間には、オイル
ポンプ17が設けられている。このオイルポンプ17の
ロータ(図示せず)と、ポンプインペラ13とが円筒形
状のハブ19により接続されている。また、オイルポン
プ17のボデー(図示せず)はケーシング4側に固定さ
れている。この構成により、エンジン1の動力がポンプ
インペラ13を介してロータに伝達され、オイルポンプ
17を駆動することができる。
【0023】前記無段変速機7は、インプットシャフト
9と同心状に配置された駆動側シャフト21と、駆動側
シャフト21と相互に平行に配置された従動側シャフト
としてのカウンタシャフト22とを有している。駆動側
シャフト21には駆動側プーリ23が設けられており、
カウンタシャフト22側には従動側プーリ24が設けら
れている。駆動側プーリ23は、駆動側シャフト21に
固定された固定シーブ25と、駆動側シャフト21の軸
線方向に移動できるように構成された可動シーブ26と
を有している。また、この可動シーブ26を駆動側シャ
フト21の軸線方向に動作させることにより、可動シー
ブ26と固定シーブ25とを接近・離隔させる油圧アク
チュエータ27が設けられている。この油圧アクチュエ
ータ27は、駆動側シャフト21の軸線方向に動作する
ピストン(図示せず)およびリターンスプリング(図示
せず)などを備えた公知のものである。
【0024】一方、従動側プーリ24は、カウンタシャ
フト22に固定された固定シーブ28と、カウンタシャ
フト22の軸線方向に移動できるように構成された可動
シーブ29とを有している。また、この可動シーブ29
をカウンタシャフト22の軸線方向に動作させることに
より、可動シーブ29と固定シーブ28とを接近・離隔
させる油圧アクチュエータ30が設けられている。この
油圧アクチュエータ30は、カウンタシャフト22の軸
線方向に動作するピストン(図示せず)およびリターン
スプリング(図示せず)などを備えた公知のものであ
る。さらに、駆動側プーリ23および従動側プーリ24
に対してベルト31が巻き掛けられている。
【0025】上記構成の無段変速機7においては、油圧
アクチュエータ27に作用する油圧を制御することによ
り、固定シーブ25と可動シーブ26との間の溝幅が調
整される。その結果、駆動側プーリ23におけるベルト
31の巻き掛け半径が変化し、無段変速機7の入力回転
数と出力回転数との比、すなわち変速比が無段階(連続
的)に制御される。一方、油圧アクチュエータ30に作
用する油圧を制御することにより、ベルト31に対する
挟圧力(言い換えればベルト31の張力)が制御され
る。油圧アクチュエータ27,30に作用する油圧は装
置の元圧であるライン圧を所定の値に制御したものであ
る。
【0026】前記前後進切り換え機構6は、インプット
シャフト9と無段変速機7との間の動力伝達経路に設け
られている。前後進切り換え機構6はダブルピニオン形
式の遊星歯車機構32を有している。この遊星歯車機構
32は、インプットシャフト9の無段変速機7側の端部
に設けられたサンギヤ33と、このサンギヤ33の外周
側に、サンギヤ33と同心状に配置されたリングギヤ3
4と、サンギヤ33に噛み合わされたピニオンギヤ35
と、このピニオンギヤ35およびリングギヤ34に噛み
合わされたピニオンギヤ36と、ピニオンギヤ35およ
びピニオンギヤ36を、サンギヤ33の周囲を一体的に
公転可能な状態で保持したキャリヤ37とを有してい
る。そして、このキャリヤ37と駆動側シャフト21と
が連結されている。また、キャリヤ37とインプットシ
ャフト9との間の動力伝達経路を接続・遮断するクラッ
チCRが設けられている。さらに、ケーシング4側に
は、リングギヤ34の回転・固定を制御するブレーキB
Rが設けられている。
【0027】前記無段変速機7と最終減速機8との間の
動力伝達経路には、カウンタシャフト22と相互に平行
なインターミディエイトシャフト39が設けられてい
る。インターミディエイトシャフト39にはカウンタド
リブンギヤ40とファイナルドライブギヤ41とが形成
されている。前記カウンタシャフト22にはカウンタド
ライブギヤ42が形成され、カウンタドライブギヤ42
とカウンタドリブンギヤ40とが噛み合わされている。
【0028】一方、前記最終減速機8はリングギヤ43
を有し、ファイナルドライブギヤ41とリングギヤ43
とが噛み合わされている。また、リングギヤ43はデフ
ケース(図示せず)の外周に形成され、このデフケース
の内部には複数のピニオンギヤ(図示せず)が取り付け
られている。このピニオンギヤには2つのサイドギヤ
(図示せず)が噛み合わされている。2つのサイドギヤ
には別個にフロントドライブシャフト44が接続され、
各フロントドライブシャフト44には、駆動輪(前輪)
45が接続されている。
【0029】図3は、ロックアップクラッチ12の係合
・解放、および無段変速機7を制御するシステムの一部
を示す油圧制御回路46の概略図である。この油圧制御
回路46は、アクチュエータ30のピストンの油圧室3
0Aに作用する油圧を間接的に調整するプライマリレギ
ュレータバルブ47と、ロックアップクラッチ15の係
合圧を間接的に調整するセカンダリレギュレータバルブ
48とを有している。プライマリレギュレータバルブ4
7は、油圧室30Aとオイルポンプ17の吐出口との間
の油路に配置されている。そして、ストレーナ17Aか
らオイルポンプ17により汲み上げた油圧をプライマリ
レギュレータバルブ47により調圧してライン圧(P
L)となる。
【0030】このプライマリレギュレータバルブ47
は、オイルポンプ17に接続された入力ポート49と、
この入力ポート49に連通する逃がしポート50と、ス
プリング51により押圧され、かつ、逃がしポート50
を開閉するスプール52と、このスプール52における
スプリング51側の端部に臨む調圧ポート53と、スプ
ール52におけるスプリング51とは逆方向の端部に臨
む制御ポート54とを有している。また、スプール52
には、調圧ポート53に臨むランド55と、入力ポート
49と逃がしポート50との間の油路に臨むランド56
と、制御ポート54に臨むランド57とを有している。
さらに、制御ポート54とオイルポンプ17との間には
オリフィス58が設けられている。
【0031】一方、セカンダリレギュレータバルブ48
は、ロックアップクラッチ15と逃がしポート50とを
接続する油路に配置されている。このセカンダリレギュ
レータバルブ48は、逃がしポート50に接続された入
力ポート59と、この入力ポート59に連通するドレー
ンポート60と、スプリング61により押圧されてドレ
ーンポート60と入力ポート59との間の油路を開閉す
るスプール62と、スプール62をスプリング61と同
方向に押圧するスロットル圧が入力される調圧ポート6
3と、逃がしポート50の油圧が入力されてスプール6
2をスプリング61とは逆方向に押圧する制御ポート6
4とを有している。さらに、逃がしポート50と制御ポ
ート64との間の油路にはオリフィス65が設けられて
いる。スプール62は、入力ポート59とドレーンポー
ト60との間の油路に臨むランド66と、制御ポート6
4に臨むランド67とを有している。またドレーンポー
ト60はストレーナ17Aに接続されている。
【0032】さらに、オイルポンプ17と油圧室30A
との間の油路には、ラインプレッシャーモジュレータバ
ルブ68、リニアソレノイドバルブSLS、ラインプレ
ッシャーモジュレータバルブ69が設けられている。ラ
インプレッシャーモジュレータバルブ68は、スプリン
グ70により所定方向に押圧されるスプール71を有
し、スプール71にはランド72,73が形成されてい
る。また、ラインプレッシャーモジュレータバルブ68
は、オイルポンプ17に連通する入力ポート74と、ラ
ンド72により入力ポート74との間の油路が連通・遮
断される出力ポート75と、ランド72に臨み、かつ、
出力ポート75に連通する制御ポート76とを有してい
る。出力ポート75と制御ポート76との間にはオリフ
ィス77が設けられている。
【0033】リニアソレノイドバルブSLSは、電磁コ
イル78と、電磁コイル78への通電・非通電により動
作するスプール79とを有している。スプール79には
ランド80が形成されている。また、リニアソレノイド
バルブSLSは、ラインプレッシャーモジュレータバル
ブ68の出力ポート75に連通する入力ポート81と、
入力ポート81に連通する出力ポート82とを有してい
る。
【0034】ラインプレッシャーモジュレータバルブ6
9は、スプリング83により所定方向に押圧されるスプ
ール84を有し、スプール84にはランド85,86が
形成されている。また、ラインプレッシャーモジュレー
タバルブ69は、調圧ポート87および入力ポート88
を有している。調圧ポート87は、リニアソレノイドバ
ルブSLSの出力ポート82に連通され、調圧ポート8
7と出力ポート82との間にはオリフィス89が設けら
れている。
【0035】さらにランド85とランド86との間に臨
む出力ポート89が形成され、出力ポート89が油圧室
30Aに接続されている。前記ランド85は調圧ポート
87および出力ポート89に臨む位置に配置されてい
る。また、ランド86は入力ポート88および出力ポー
ト89に臨む位置に配置されている。さらに出力ポート
89は、ランド86に臨む制御ポート90に接続されて
いる。制御ポート90と出力ポート89との間にはオリ
フィス91が設けられている。さらにまた、入力ポート
88は、オイルポンプ17と入力ポート49,74と制
御ポート54とに接続されている。また、出力ポート8
2および調圧ポート87が、調圧ポート53に接続され
ている。
【0036】前記ラインプレッシャーモジュレータバル
ブ68の出力ポート75と、セカンダリレギュレータバ
ルブ48の調圧ポート63との間の油路には、リニアソ
レノイドバルブSLCおよびソレノイドモジュレータバ
ルブ92が設けられている。ソレノイドモジュレータバ
ルブ92は、スプリング93により所定方向に押圧され
るスプール94を有し、スプール94にはランド95が
形成されている。ソレノイドモジュレータバルブ92
は、入力ポート96および出力ポート97を有してい
る。そして、スプール94が動作すると、ランド95に
より入力ポート96と出力ポート97とが連通・遮断さ
れる。この入力ポート96とラインプレッシャーモジュ
レータバルブ68の出力ポート75とが接続されてい
る。
【0037】リニアソレノイドバルブSLCは、電磁コ
イル98と、電磁コイル98への通電・非通電により動
作するスプール99とを有している。スプール99には
ランド100が形成されている。また、リニアソレノイ
ドバルブSLCは、入力ポート101および出力ポート
102を有している。そして、スプール99が動作する
と、ランド100により入力ポート101と出力ポート
102とが接続・遮断される。また、入力ポート101
と出力ポート97とが接続されている。また、出力ポー
ト102とセカンダリレギュレータバルブ48の調圧ポ
ート63とが接続されている。出力ポート102と調圧
ポート63との間には、オリフィス103が設けられて
いる。
【0038】つぎに上記構成を有するFF車の制御系統
を、図4のブロック図に基づいて説明する。まず、エン
ジン1および油圧制御回路46を制御する電子制御装置
(ECU)104が設けられている。この電子制御装置
104は、演算処理装置(CPUまたはMPU)および
記憶装置(RAMおよびROM)ならびに入出力インタ
ーフェースを主体とするマイクロコンピュータにより構
成されている。この電子制御装置104に対して、エン
ジン回転数センサ105の信号、アクセル開度センサ1
06の信号、スロットル開度センサ107の信号、ブレ
ーキスイッチ108の信号、シフトレバー(図示せず)
の操作状態を検出するシフトポジションセンサ109の
信号、駆動側プーリ23の回転数を検出する入力回転数
センサ110の信号、従動側プーリ24の回転数を検出
する出力回転数センサ111の信号などが入力されてい
る。
【0039】前記シフトポジションセンサ109の信号
に基づいて、駆動ポジションまたは被駆動ポジションの
いずれが選択されているかが判断される。さらに、駆動
ポジションのうち、前進ポジションまたは後進ポジショ
ンのいずれが選択されているかが判断される。また、入
力回転数センサ110の信号、出力回転数センサ111
の信号に基づいて、車速および無段変速機7の変速比を
演算することができる。
【0040】また、この電子制御装置104には、各種
の信号に基づいてエンジン1およびロックアップクラッ
チ15ならびに無段変速機7を制御するために各種のデ
ータが予め記憶されている。例えば、アクセル開度およ
び車速などのような走行状態に基づいて、無段変速機7
の変速比を制御することにより、エンジン1の最適な運
転状態を選択するためのデータが、電子制御装置104
に記憶されている。また、電子制御装置104にはアク
セル開度および車速をパラメータとするロックアップク
ラッチ制御マップが記憶されており、このロックアップ
クラッチ制御マップに基づいてロックアップクラッチ1
5が係合・解放、もしくはスリップの各状態に制御され
る。
【0041】さらに電子制御装置104に対しては、燃
料噴射装置112および点火時期制御装置113ならび
に油圧制御回路46がデータ通信可能に接続されてい
る。そして、各種の入力信号やデータに基づいて、電子
制御装置104から、燃料噴射装置112、点火時期制
御装置113、油圧制御回路46に対して制御信号が出
力される。
【0042】ここで、実施形態の構成とこの発明の構成
との対応関係を説明すれば、エンジン1がこの発明の駆
動力源に相当し、無段変速機7がこの発明の変速機に相
当し、ロックアップクラッチ15がこの発明の第1の摩
擦伝動装置に相当し、ベルト31および従動側プーリ2
4がこの発明の第2の摩擦伝動装置に相当し、オイルポ
ンプ17がこの発明の油圧源に相当し、プライマリレギ
ュレータバルブ47がこの発明の第1の調圧弁に相当
し、セカンダリレギュレータバルブ48がこの発明の第
2の調圧弁に相当する。
【0043】上記構成を有する車両の動作について説明
する。エンジン1のトルクはトルクコンバータ5を経由
して前後進切り換え機構6に伝達される。また、シフト
装置の操作に基づいて前後進切り換え機構6が制御され
る。まず、前進段が選択された場合はクラッチCRが係
合され、かつ、ブレーキBRが解放されて、インプット
シャフト9と駆動側シャフト21とが直結状態になる。
この状態でインプットシャフト9にトルクが伝達される
と、インプットシャフト9およびキャリヤ37ならびに
駆動側シャフト21が一体回転する。駆動側シャフト2
1のトルクはベルト31を介してカウンタシャフト22
に伝達されるとともに、このトルクはインターミディエ
イトシャフト39を介して最終減速機8に伝達された
後、さらにこのトルクが車輪45に伝達されて車両が前
進する。
【0044】これに対して、後進段が選択された場合は
クラッチCRが解放され、かつ、ブレーキBRが係合さ
れて、リングギヤ34が固定される。すると、インプッ
トシャフト9の回転にともなってピニオンギヤ35,3
6が共に自転しつつ公転し、キャリヤ37がインプット
シャフト9の回転方向とは逆の方向に回転する。その結
果、駆動側シャフト21およびカウンタシャフト22な
らびにインターミディエイトシャフト39が前進段の場
合とは逆方向に回転し、車両が後退する。
【0045】つぎに、無段変速機7の変速比の制御内容
と、ロックアップクラッチ制御マップに基づいてロック
アップクラッチ15の係合圧を制御する内容とについて
説明する。無段変速機7においては、駆動側プーリ23
の溝幅を調整することにより変速比が制御される。な
お、エンジントルクおよび変速比に応じてベルト31に
対する挟圧力(ベルトの張力)が制御される。また、ロ
ックアップクラッチ15を係合する場合は、エンジント
ルクに基づいてロックアップクラッチ15の係合圧が制
御される。
【0046】ここで、油圧制御回路46の動作を説明す
ると、オイルポンプ17から出力されたライン圧が、プ
ライマリレギュレータバルブ47の入力ポート49およ
び制御ポート54に入力されている。また、このライン
圧は、ラインプレッシャーモジュレータバルブ68の入
力ポート74および出力ポート75を介してリニアソレ
ノイドバルブSLSの入力ポート81に入力されてい
る。さらに、このライン圧は、ラインプレッシャーモジ
ュレータバルブ69の入力ポート88にも入力されてい
る。
【0047】ところで、リニアソレノイドバルブSLS
を制御する電気信号(言い換えればデューティ比)は、
スロットル開度に基づいて制御されている。つまり、ス
プール79の動作により、入力ポート81と出力ポート
82との間の油路の開閉が制御されている。このため、
出力ポート82からはスロットル開度に応じた制御油圧
(スロットル圧)が出力され、このスロットル圧が、プ
ライマリレギュレータバルブ47の調圧ポート53に入
力されている。また、このスロットル圧は、ラインプレ
ッシャーモジュレータバルブ69の調圧ポート87にも
入力されている。
【0048】このため、調圧ポート53に入力されるス
ロットル圧およびスプリング51の押圧力と、制御ポー
ト54に入力される油圧とのバランスによりスプール5
2の動作が制御され、入力ポート49から逃がしポート
50に漏らされる油量が制御される。
【0049】例えば、加速要求が発生して無段変速機7
の変速比を大きくするべき走行状態になると、調圧ポー
ト53に入力される制御油圧(スロットル圧)も高くな
る。すると、入力ポート49から逃がしポート50に漏
らされる油量が減少し、ライン圧が上昇する。したがっ
て、出力ポート89を介して油圧室30Aに作用する油
圧が高められ、無段変速機7で伝達するべきトルクの増
大に応じてベルト挟持力が増加する。
【0050】一方、前記加速要求の発生に応じて、リニ
アソレノイドバルブSLCに供給される電気信号(言い
換えれば、デューティ比)が制御されて、セカンダリレ
ギュレータバルブ48の調圧ポート63に入力されるス
ロットル圧が高まると、制御ポート64の油圧とスロッ
トル圧およびスプリング61の押圧力とのバランスによ
り油の漏れが減少し、ロックアップクラッチ15を係合
させる油圧(セカンダリ圧)が上昇する。
【0051】その結果、伝達するべきトルクの増加に応
じて、ロックアップクラッチ15の係合圧が上昇する。
なお、セカンダリ圧が所定値まで上昇すると、このセカ
ンダリ圧とスロットル圧およびスプリング61の押圧力
とのバランスにより、スプール62の動作が制御されて
油の漏れが増加し、ロックアップクラッチ15を係合さ
せる油圧が低下もしくは所定値に維持される。
【0052】ここで、ロックアップクラッチ15を係合
させるためのセカンダリ圧(必要セカンダリレギュレー
タ圧)と、従動側プーリ24の油圧室30Aに作用する
油圧(ライン圧)との関係を制御する場合の一例を、図
1のフローチャートに基づいて説明する。まず、エンジ
ントルクに基づいて、必要セカンダリレギュレータ圧P
sec を算出する(ステップS1)。なお、エンジントル
クは、アクセル開度、スロットル開度などの信号から判
断することができる。ついで、予め電子制御装置104
に記憶されているデータに基づいて、必要セカンダリレ
ギュレータ圧Psec よりも高い第1の目標ライン圧(P
L1)を算出する(ステップS2)。
【0053】ついで、無段変速機7に入力されるトルク
および無段変速機7の変速比に基づいて、従動側プーリ
24に入力されるトルクを算出し、算出結果に対応する
トルク容量を、従動側プーリ24で得られるように、第
2の目標ライン圧(PL2)を算出する(ステップS
3)。無段変速機7に入力されるトルクは、ロックアッ
プクラッチ15が係合されている状態では、エンジント
ルクをそのまま用いることができる。そして、第1の目
標ライン圧(PL1)と第2の目標ライン圧(PL2)
とを比較して、第2の目標ライン圧(PL2)が第1の
目標ライン圧(PL1)以上であるか否かが判断される
(ステップS4)。
【0054】ステップS4で否定的に判断された場合
は、油圧室30Aに供給する目標ライン圧(PLTG
T)として、第1の目標ライン圧(PL1)を選択し
(ステップS5)、この制御ルーチンを終了する。これ
に対して、ステップS4で肯定的に判断された場合は、
目標ライン圧(PLTGT)として、第2の目標ライン
圧(PL2)を選択し(ステップS6)、この制御ルー
チンを終了する。
【0055】ここで、図1のフローチャートに示された
機能的手段と、この発明の構成との対応関係を説明すれ
ば、ステップS1,〜S6がこの発明の油圧制御手段に
相当する。また、目標ライン圧(PLTGT)がこの発
明の目標油圧に相当し、第1の目標ライン圧(PL1)
がこの発明の第1の目標油圧に相当し、第2の目標ライ
ン圧(PL2)がこの発明の第2の目標油圧に相当し、
ライン圧PLがこの発明の第1の制御油圧に相当し、必
要セカンダリレギュレータ圧Psec がこの発明の第2の
制御油圧に相当する。さらに、無段変速機7に入力され
るトルク(つまりエンジントルク)および無段変速機7
の変速比がこの発明の所定の条件に相当し、エンジント
ルクのみがこの発明の他の条件に相当する。
【0056】このように、図1の制御例においては、目
標ライン圧(PLTGT)が、必要セカンダリレギュレ
ータ圧Psec 以上(実際には、必要セカンダリレギュレ
ータ圧Psec を越える)になる制御がおこなわれてい
る。具体的には、リニアソレノイドバルブSLTの動作
を制御して調圧ポート53に入力される制御油圧を調整
することにより、スプール52の動作を制御している。
このような制御がおこなわれた場合は、スプール52が
スプリング51の弾性力に抗して動作する方向への移動
量が抑制され、入力ポート49と逃がしポート50との
間の油路が全開状態になりにくくなる。言い換えれば、
入力ポート49と逃がしポート50との間の油路が、常
時、調圧状態となる開度に制御される。
【0057】入力ポート49と逃がしポート50との間
の油路が調圧状態にある際に、急激な加速要求が発生し
て調圧ポート53に入力される制御油圧が急激に上昇す
ると、スプール52がスプリングの押圧方向に動作する
移動力が小さいために、入力ポート49と逃がしポート
50との間の油路を迅速に閉じることができる。したが
って、加速要求に対する実際のライン圧の制御応答性が
向上し、従動側プーリ24によるベルト挟圧力が充分と
なり、ベルト31の滑りが発生しにくくなる。その結
果、無段変速機7のトルク伝達性能が高められ、ドライ
バビリティを向上することができる。
【0058】また、図1の制御例においては、第1の目
標ライン圧(PL1)と第2の目標ライン圧(PL2)
とを比較し、いずれか高い方の値を目標ライン圧(PL
TGT)として選択している。したがって、実際のライ
ン圧が車両の加速要求に応じた値まで高められ、トルク
伝達性能が一層向上する。
【0059】なお、この発明は、無段変速機に代えて、
変速比を段階的に制御することのできる有段変速機を搭
載した車両にも適用することができる。すなわち、ロッ
クアップクラッチと、複数の遊星歯車機構と、この遊星
歯車機構のトルク伝達経路を切り換える摩擦伝動装置
(クラッチやブレーキ)とを備えた車両において、摩擦
伝動装置に供給される第1の制御油圧の方が、ロックア
ップクラッチに供給される第2の制御油圧よりも高くな
るように制御することである。なお、この発明は、F・
R(フロントエンジン・リヤドライブ)車にも適用する
ことができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、第1の制御油圧が第2の制御油圧以上に制御さ
れ、逃がしポート側に対して油が逃げにくくなる。した
がって、車両の加速要求が発生した場合には、摩擦伝動
装置に作用する油圧を伝達トルクに応じた値にまで迅速
に高めることができ、制御応答性が向上してトルク伝達
性能が高められ、ドライバビリティが向上する。
【0061】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
と同様の効果を得られるほかに、第1の制御油圧が車両
の加速要求に応じた値まで高められ、トルク伝達性能が
一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の制御例を示すフローチャートであ
る。
【図2】 この発明を適用したFF車の概略構成を示す
スケルトン図である。
【図3】 図2に示された車両の無段変速機およびロッ
クアップクラッチに対応する油圧制御回路図である。
【図4】 図2に示された車両の制御系統を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1…エンジン、 7…無段変速機、 15…ロックアッ
プクラッチ、 17…オイルポンプ、 24…従動側プ
ーリ、 31…ベルト、 47…プライマリレギュレー
タバルブ、 48…セカンダリレギュレータバルブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 宏紀 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3J050 AA03 AB01 AB03 AB04 AB07 BA03 BB13 CB05 CB07 CE09 DA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動力源と変速機との間の動力伝達経路
    に配置された第1の摩擦伝動装置と、前記変速機に設け
    られた第2の摩擦伝動装置と、この第2の摩擦伝動装置
    と油圧源とを接続する油路に配置され、かつ、油圧源か
    ら供給される油を逃がす逃がしポートを有する第1の調
    圧弁と、前記逃がしポートと前記第1の摩擦伝動装置と
    を接続する油路に配置された第2の調圧弁とを有し、所
    定の条件に基づいて前記逃がしポート側に対する油の逃
    がし状態を制御することにより、前記第2の摩擦伝動装
    置に作用する第1の制御油圧を調圧するとともに、前記
    所定の条件とは異なる条件に基づいて前記第2の調圧弁
    を制御することにより、前記第1の摩擦伝動装置に作用
    する第2の制御油圧を調圧することのできる動力伝達装
    置の油圧制御装置において、 前記所定の条件に関わりなく、前記第1の制御油圧を前
    記第2の制御油圧以上に制御する油圧制御手段を備えて
    いることを特徴とする動力伝達装置の油圧制御装置。
  2. 【請求項2】 前記油圧制御手段には、前記第2の制御
    油圧を基準として求められる第1の目標油圧、または車
    両の加速要求に基づいて求められる第2の目標油圧のう
    ち、いずれか高い方の目標油圧を選択して、前記第1の
    制御油圧を前記第2の制御油圧以上に制御する機能が含
    まれていることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達
    装置の油圧制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004353768A (ja) * 2003-05-29 2004-12-16 Toyota Motor Corp 油圧制御装置
US7118501B2 (en) * 2002-08-29 2006-10-10 Jatco Ltd V-belt continuously variable transmission
JP2013170665A (ja) * 2012-02-22 2013-09-02 Toyota Motor Corp 無段変速機の制御装置

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